汚染防止剤組成物 |
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申请号 | JP2011535815 | 申请日 | 2011-06-10 | 公开(公告)号 | JPWO2012168986A1 | 公开(公告)日 | 2015-02-23 |
申请人 | 株式会社メンテック; | 发明人 | 関谷 宏; 宏 関谷; 拓 澤田; 拓 澤田; | ||||
摘要 | 本発明は、抄紙工程のドライパートにおけるピッチ汚染を防止する汚染防止剤組成物であって、下記式(1)で表されるポリシロキサン化合物を含み、ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.5〜5個である汚染防止剤組成物である。[式(1)中、置換基R1はメチル基又は下記式(2)で表されるアミノ変性基を示し、シロキサン単位の繰り返し数nは50〜1000の整数を示す。式(2)中、置換基R2及び置換基R3はそれぞれ独立して、炭素数が1〜6のアルキレン基を示し、アミノアルキレン単位の繰り返し数mは0〜2の整数を示す。] | ||||||
权利要求 | 抄紙工程のドライパートにおけるピッチ汚染を防止する汚染防止剤組成物であって、 下記式(1)で表されるポリシロキサン化合物を含み、 前記ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.5〜5個である汚染防止剤組成物。 前記式(2)で表されるアミノ変性基におけるアミノアルキレン単位の繰り返し数mが1である請求項1記載の汚染防止剤組成物。 前記式(2)で表されるアミノ変性基における置換基R 2及び置換基R 3がそれぞれ独立して、エチレン基又はプロピレン基である請求項1又は2に記載の汚染防止剤組成物。 前記式(2)で表されるアミノ変性基における置換基R 2がプロピレン基であり、置換基R 3がエチレン基である請求項1又は2に記載の汚染防止剤組成物。 前記式(1)で表されるポリシロキサン化合物におけるシロキサン単位の繰り返し数nが100〜800の整数である請求項1〜4のいずれか1項に記載の汚染防止剤組成物。 前記ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.5〜3個である請求項1〜5のいずれか1項に記載の汚染防止剤組成物。 |
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说明书全文 | 本発明は、汚染防止剤組成物に関し、更に詳しくは、ドライパートにおけるピッチ汚染を十分に防止できる汚染防止剤組成物に関する。 紙を製造するための抄紙工程は、一般に水中にパルプが分散された液を抄紙用の網(ワイヤー)に載せ、余分な水を自然落下させることにより湿紙とするワイヤーパートと、湿紙を一対のプレスロール間に通し、フェルトを介してプレスロールで押圧することにより、湿紙中の水分をフェルトに移行させ、これにより湿紙を脱水するプレスパートと、プレスパートを通過した湿紙を、加熱されたシリンダに接触させることで乾燥させ、紙とするドライパートと、紙をスプールと呼ばれる棒に巻き取るリールパートと、を有する。 ところで、上記ドライパートにおいては、シリンダ、カンバス、カレンダーロール、ブレーカースタックロール等(以下これらを総称して「ドライパート部位」という。)の表面にピッチが付着する問題がある。 これらにピッチが付着すると、紙が汚染され、歩留まりが大きく低下する。 これに対し、ピッチの付着を防止する汚れ付着防止剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。 かかる汚れ付着防止剤は、粘度が異なるシリコーンオイルと、フッ素系界面活性剤を含む組成となっている。 また、抄紙機に対して供給付与され、側鎖型変性シリコーンオイル又は側鎖両末端型変性シリコーンオイルを主成分とする抄紙機用汚染防止剤組成物が知られている(特許文献2参照)。 かかる汚染防止剤組成物において、側鎖型変性シリコーンオイルは、側鎖がアミノ基又はエポキシ基で置換されている。 しかしながら、特許文献1記載の汚れ付着防止剤においては、混合するシリコーンオイルの粘度が高すぎ、且つシリコーンオイル自体の粘着性によりドライパート部位へのピッチの付着を十分に防止できない。 また、上記特許文献2記載の汚染防止剤組成物は、抄紙機のロール等に対する定着性が高く、付与した直後からロール等に離型・撥水性を与えることができるものの、アミノ変性基の構造やポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数によっては、ピッチの付着を十分に防止できない。 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ドライパート部位へのピッチの付着を十分に防止できる汚染防止剤組成物を提供することを目的とする。 本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、所定の構造を有するアミノ変性基を所定量有するポリシロキサン化合物を用いることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。 本発明は、(1)抄紙工程のドライパートにおけるピッチ汚染を防止する汚染防止剤組成物であって、下記式(1)で表されるポリシロキサン化合物を含み、ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.5〜5個である汚染防止剤組成物に存する。 1はメチル基又は下記式(2)で表されるアミノ変性基を示し、シロキサン単位の繰り返し数nは50〜1000の整数を示す。 式(2)中、置換基R 2及び置換基R 3はそれぞれ独立して、炭素数が1〜6のアルキレン基を示し、アミノアルキレン単位の繰り返し数mは0〜2の整数を示す。 ] 本発明は、(2)式(2)で表されるアミノ変性基におけるアミノアルキレン単位の繰り返し数mが1である上記(1)記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明は、(3)式(2)で表されるアミノ変性基における置換基R 2及び置換基R 3がそれぞれ独立して、エチレン基又はプロピレン基である上記(1)又は(2)に記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明は、(4)式(2)で表されるアミノ変性基における置換基R 2がプロピレン基であり、置換基R 3がエチレン基である上記(1)又は(2)に記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明は、(5)式(1)で表されるポリシロキサン化合物におけるシロキサン単位の繰り返し数nが100〜800の整数である上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明は、(6)ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.5〜3個である上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明の汚染防止剤組成物において、1分子あたりのアミノ変性基の個数を0.5〜5個とし、アミノ変性基を式(2)に示す構造とした式(1)に示すポリシロキサン化合物は、ドライパート部位に対して皮膜を形成し、且つピッチを分散させる機能を発揮する。 このため、該ポリシロキサン化合物を含む汚染防止剤組成物は、ドライパート部位に付与することにより、ドライパート部位へのピッチの付着を十分に防止できる。 なお、本願明細書において、ピッチとは、抄紙工程において生じる粘着性の固体や紙粉の集合体等が含まれる。 特に、式(1)に示すポリシロキサン化合物のシロキサン単位の繰り返し数nを50〜1000の整数とすることで、ドライパート部位に対して皮膜が形成しやすくなり、式(2)に示すアミノ変性基における置換基R 2及び置換基R 3をそれぞれ独立して、炭素数が1〜6のアルキレン基とし、アミノアルキレン単位の繰り返し数mを0〜2の整数とすることで、ピッチを分散させることが可能となる。 本発明の汚染防止剤組成物においては、式(2)で表されるアミノ変性基におけるアミノアルキレン単位の繰り返し数mが1である場合、及び/又は、アミノ変性基における置換基R 2及び置換基R 3がそれぞれ独立して、エチレン基又はプロピレン基である場合、ピッチを分散させる効果がより向上する。 以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。 なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。 また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。 本実施形態に係る汚染防止剤組成物は、ポリシロキサン化合物と、乳化剤と、水とを含む。 上記ポリシロキサン化合物は、下記式(1)で表される。 式(1)で表されるポリシロキサン化合物において、置換基R 1はメチル基又はアミノ変性基である。 なお、メチル基とアミノ変性基とは、ポリシロキサン化合物1分子中に混在していてもよい。 また、置換基R 1がすべてメチル基のポリシロキサン化合物と、置換基R 1の少なくとも一つがアミノ変性基であるポリシロキサン化合物とを混合して用いてもよい。 アミノ変性基は、下記式(2)で表される。 ここで、式(2)で表されるアミノ変性基において、置換基R 2及び置換基R 3はそれぞれ独立して、炭素数が1〜6のアルキレン基である。 この場合、ピッチを確実に分散することが可能となる。 式(2)で表されるアミノ変性基において、アミノアルキレン単位の繰り返し数mは0〜2の整数である。 なお、アミノアルキレン単位の繰り返し数mが0である場合、そのアミノ変性基は、置換基R 2を有しない。 汚染防止剤組成物において、ポリシロキサン化合物1分子あたりのアミノ変性基の個数は、0.5〜5個であり、0.5〜3個であることが好ましい。 ここで、本明細書において、「1分子あたりのアミノ変性基の個数」とは、1分子に含まれるアミノ変性基の平均個数を意味し、具体的には、アミノ変性基の総数を分子数で割った値である。 すなわち、1分子あたりのアミノ変性基の個数が0.1である場合、10分子に含まれるアミノ変性基の総数が1個であることを意味する。 式(1)で表されるポリシロキサン化合物において、シロキサン単位の繰り返し数nは、50〜1000の整数であり、100〜800の整数であることが好ましい。 ポリシロキサン化合物の25℃における動粘度は、20000mm 2 /s以下であることが好ましく、10000mm 2 /s以下であることが更に好ましい。 本実施形態に係る汚染防止剤組成物においては、乳化剤が含まれる。 乳化剤としては、ポリシロキサン化合物を乳化させる界面活性剤が用いられる。 乳化剤がこれらの化合物である場合、ポリシロキサン化合物の乳化安定性を向上させるだけでなく、紙の色抜けを抑制することができる。 汚染防止剤組成物において、ポリシロキサン化合物の配合割合は、ピッチ付着防止の観点から、0.1〜40質量%であることが好ましく、2.0〜20質量%であることがより好ましい。 ポリシロキサン化合物1質量部に対する乳化剤の配合割合は、0.05〜0.4質量部であることが好ましく、0.1〜0.2質量部であることがより好ましい。 本実施形態に係る汚染防止剤組成物には、これら以外にも、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、粘度調整剤、潤滑剤、湿潤剤、ダスティング防止剤、離型剤、接着剤、表面修正剤、洗浄剤、紙力増強剤、サイズ剤、歩留向上剤、撥水剤、撥油剤、防滑剤、滑剤、柔軟剤等の添加剤が含まれていてもよい。 ここで、上記潤滑剤としては、ギアー油、シリンダ油、タービン油、スピンドル油等の鉱油、ヤシ油、アマニ油、ヒマシ油、ナタネ油、コーン油等の植物油、流動パラフィン、イソパラフィン等のパラフィン類、ポリイソブチレン、ポリブテン、マレイン化ポリブテン、ポリエチレンワックス、マイクロワックス等の合成油等が挙げられる。 次に、本実施形態に係る汚染防止剤組成物の製造方法について説明する。 かかる撹拌には、ミキサー、ホモジナイザー、ミル等が適宜用いられる。 次に、ドライパートにおける汚染防止剤組成物の使用方法について説明する。 ドライパートDは、紙体Wと、該紙体Wを加熱乾燥するための複数の円筒状のシリンダD1,D2,D3,D4,D5,D6,D7及びD8(以下「D1〜D8」という。)と、紙体をシリンダD1〜D8に押し付けるカンバスK1,K2と、カンバスK1,K2を案内するカンバスロールKRと、乾燥した紙体Wの平滑性と紙厚を緩やかに調整するブレーカースタックロールBと、乾燥した紙体Wの平滑性と紙厚を調整するカレンダーロールCと、を備える。 ドライパートDにおいては、回転するシリンダD1〜D8の表面に紙体WがカンバスK1,K2により圧接される。 これにより、紙体WがシリンダD1〜D8に付着し、同時に加熱乾燥されるようになっている。 上記汚染防止剤組成物の使用方法においては、図1に示すように、ドライパートDのシリンダD1〜D8、カンバスK1,K2、ブレーカースタックロールB、カレンダーロールCに対して、それぞれ矢印Aの位置で汚染防止剤組成物が直接付与される。 このとき、汚染防止剤組成物の通過する紙の単位面積あたりの散布量は、ポリシロキサン化合物の固形分量として、10μg〜10000μg/m 2であることが好ましく、30μg〜1000μg/m 2あることがより好ましい。 以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。 例えば、本実施形態に係る汚染防止剤組成物は、乳化剤を含んでいるが、ポリシロキサン化合物が水溶性であれば、必ずしも含める必要はない。 本実施形態に係る汚染防止在組成物において、ポリシロキサン化合物は、メチル基を有しているが、メチル基のいくつかが、エポキシ変性基、アルキル基(メチル基を除く)、ポリエーテル基、カルボキシル基又はアラルキル基に置換されていてもよい。 これらは、1分子内において、1種類が存在していてもよく、複数種類が混在していてもよい。 本実施形態に係る汚染防止剤組成物においては、汚染防止剤組成物をドライパートにおけるドライパート部位に付与しているが、ドライパートのみならず、プレスパートやリールパートに応用することも可能である。 以下、実施例及び参考例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1〜10) (比較例1) (比較例2) (表1) (評価方法) 1. シリンダ評価1 2. シリンダ評価2 3. カンバス評価1 4. カンバス評価2 (表2) (実施例11〜22及び比較例3〜8) (表3) (評価方法) (表4) これらのことから、本発明の汚染防止剤組成物によれば、ドライパート部位へのピッチの付着を十分に防止できることが確認された。 本発明の汚染防止剤組成物は、紙の抄造の際に、ドライパート部位に付与して用いられる。 本発明の汚染防止剤組成物によれば、ドライパート部位へのピッチの付着を防止することができるので、紙の製造における歩留まりを極めて向上させることができる。 B・・・ブレーカースタックロール C・・・カレンダーロール D・・・ドライパート D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8・・・シリンダ K1,K2・・・カンバス KR・・・カンバスロール KR1・・・アウトロール W・・・紙体 本発明は、(1)抄紙工程のドライパートにおけるピッチ汚染を防止する汚染防止剤組成物であって、下記式(1)で表されるポリシロキサン化合物を含み、ポリシロキサン化合物1分子辺りのアミノ変性基の個数が0.5〜5個であり、ドライパート部位に対して皮膜を形成し、且つピッチを分散させる汚染防止剤組成物に存する。 1はメチル基又は下記式(2)で表されるアミノ変性基を示し、シロキサン単位の繰り返し数nは50〜1000の整数を示す。 式(2)中、 置換基R 2 がプロピレン基であり、置換基R 3 がエチレン基であり 、アミノアルキレン単位の繰り返し数m が1である 。 ] 本発明は、(2) 乳化剤を更に含み、該乳化剤が、ポリエチレンデシルエーテル、ポリエチレンセチルエーテル又はポリエチレンステアリルエーテルである上記(1)記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明は、(3) ポリシロキサン化合物の配合割合が、0.1〜40質量%であり、ポリシロキサン化合物1質量部に対する乳化剤の配合割合が、0.05〜0.4質量部である上記( 2)に記載の汚染防止剤組成物に存する。 本発明は、(4) ドライパートに散布ノズルを用いて吹きつけられ、通過する紙の単位面積辺りの散布量が、ポリシロキサン化合物の固形分量として、10μg〜10000μg/m 2 である上記(1) 〜(3)のいずれか1つに記載の汚染防止剤組成物に存する。 |