粘着物剥離除去装置

申请号 JP2004512572 申请日 2003-06-13 公开(公告)号 JPWO2003105655A1 公开(公告)日 2005-11-17
申请人 俊雄 後藤; 俊雄 後藤; 後藤 輝江; 後藤 輝江; 发明人 俊雄 後藤; 俊雄 後藤;
摘要 車体等に付着した粘着物を剥離除去する粘着物剥離除去装置であって、回転駆動手段に取り付ける取り付け軸(2)と、取り付け軸(2)に設けられたテープ取り付け部材(3)と、テープ取り付け部材(3)に着脱自在に取り付けられた粘着テープよりなる剥離部材(5)と、テープ取り付け部材(3)を軸方向に加圧することにより、剥離部材(5)をテープ取り付け部材(3)に固定する加圧手段(4)とから構成したもので、剥離部材(5)の外周面を剥離すべきステッカや、車体に固着した粘着物に押し当てることにより、摩擦熱で軟化した粘着物が剥離部材(5)の粘着面と結合して車体より剥離され、かつテープの削りカスと共に固まりとなって脱落するため、微細な摩耗粉が周囲に飛散することがない。
权利要求
  • 車体等に付着した粘着物を剥離除去する粘着物剥離除去装置であって、回転駆動手段に取り付ける取り付け軸と、前記取り付け軸に設けられたテープ取り付け部材と、前記テープ取り付け部材に着脱自在に取り付けられた粘着テープよりなる剥離部材と、前記テープ取り付け部材を軸方向に加圧することにより、前記剥離部材を前記テープ取り付け部材に固定する加圧手段とを具備したことを特徴とする粘着物剥離除去装置。
  • 前記加圧手段を、前記テープ取り付け部材の両端面に当接させた押圧板と、前記取り付け軸に形成されたねじ部に螺装され、かつ前記押圧板を前記テープ取り付け部材の軸方向へ加圧するナットとより構成してなる請求項1に記載の粘着物剥離除去装置。
  • 前記押圧板の前記テープ取り付け部材の端面と当接する面に、複数の突起を突設してなる請求項2に記載の粘着物剥離除去装置。
  • 前記テープ取り付け部材の両端側の角部に面取り面を形成すると共に、外周面に複数本の凹溝を軸線方向に形成してなる請求項1ないし3の何れかに記載の粘着物剥離除去装置。
  • 前記テープ取り付け部材を、テーパ状に形成された2部材より形成し、かつ小径部側が互いに対向するよう前記取り付け軸にとりつけると共に、前記テープ取り付け部材のテーパ面で前記剥離部材の芯体を保持するようにしてなる請求項1ないし3の何れかに記載の粘着物剥離除去装置。
  • 剥離部材に、耐熱性を有するマスキングテープや、布テープ等を使用してなる請求項1ないし5の何れかに記載の粘着物剥離除去装置。
  • 说明书全文

    技術分野本発明は自動車の車体等に付着した粘着物を効率よく剥離除去する粘着物剥離除去装置に関する。
    背景技術従来自動車の車体には、粘着剤等の粘着物によりステッカや各種内外装材が接着されている。
    これらステッカや内外装材は、車体を修理したり、再塗装する場合邪魔になるため、車体より剥離したり取り外しているが、これらステッカや、内外装材を取り外した後の粘着物を手作業で除去するには、多くの時間と労を必要とするため作業率が大変悪い等の問題がある。
    かかる問題を改善するため、例えば実公平8−9143号公報で、車体等に接着されたステッカ等を剥離除去する粘着剤剥離用回転ロールが提案されている。
    前記公報の粘着剤剥離用回転ロールは、表面に弾性力と耐摩耗性を有するロール状の本体を、電気グラインダやエアグラインダにより回転させて剥離対象面に圧着することにより、剥離対象面側の粘着剤を摩擦熱で軟化させて剥離除去するように構成されている。
    しかし前記公報の粘着剤剥離用回転ロールは、ロール状の本体がゴムまたは合成樹脂により形成されたソリッド構造のため、剥離対象面に本体を圧接させると、本体と剥離対象面との摩擦により本体が摩耗して多量の摩耗粉が発生する。
    この摩耗粉は微粉末のため、ロール状の本体が回転するのに伴い周囲へ飛散して作業環境を悪化させることから、作業能率を低下させる原因となると共に、飛散した摩耗粉が作業者の目や鼻、口から体内に侵入するため、作業者の健康を損ねる等の問題がある。
    本発明はかかる従来の問題点を改善するためになされたもので、微粉末の摩耗粉が周囲に飛散することがない粘着物の剥離除去装置を提供することを目的とするものである。
    発明の開示本発明は、車体等に付着した粘着物を剥離除去する粘着物剥離除去装置を、回転駆動手段に取り付ける取り付け軸と、取り付け軸に設けられたテープ取り付け部材と、テープ取り付け部材に着脱自在に取り付けられた粘着テープよりなる剥離部材と、テープ取り付け部材を軸方向に加圧することにより、剥離部材をテープ取り付け部材に固定する加圧手段とから構成したことから、電動ドリルやエアドリルのような回転駆動手段により取り付け軸を回転させて、剥離部材の外周面を剥離すべきステッカや、車体に固着した粘着物に押し当てることにより、ステッカや粘着物と剥離部材の間に摩擦熱が発生してステッカの接着剤や粘着物を軟化させ、同時に摩擦力により粘着テープの粘着面が接着剤や粘着物と結合して車体より剥離� ��ることができるため、車体に粘着したステッカや、車体に固着した粘着物を能率よく剥離することができる。
    また剥離されたステッカや粘着物は、テープの削りカスと共に固まりとなって脱落するため、従来のゴムや樹脂により形成されたローラにより剥離する場合と異なり、微細な摩耗粉が周囲に飛散することがなく、これによって作業環境が悪化することにより作業能率を低下させたり、飛散した摩耗粉が作業者の目や鼻、口から体内に侵入して作業者の健康を損ねる等の従来の問題を解消することができる。
    さらに本発明は、加圧手段をテープ取り付け部材の両端面に当接させた押圧板と、取り付け軸に形成されたねじ部に螺装され、かつ押圧板をテープ取り付け部材の軸方向へ加圧するナットとより構成したことから、ナットを締付けるだけでテープ取り付け部材に剥離部材を確実に固定することができるため、作業中剥離部材が空転して剥離作業ができなくなったり、作業能率が低下する等の虞がないと共に、摩耗した剥離部材を新しい剥離部材に交換する作業も短時間で容易に行えるようになる。
    また押圧板のテープ取り付け部材の端面と当接する面に、複数の突起を突設したことから、加圧手段を締め付けた際、押圧板より突設した突起がテープ取り付け部材の端面に食い込むため、押圧板とテープ取り付け部材の間に滑りが生じることがないと共に、テープ取り付け部材の両端側の部に面取り面を形成した上、外周面に複数本の凹溝を軸線方向に形成したことから、加圧手段によりテープ取り付け部材3加圧した際、テープ取り付け部材が径方向へ膨張しやすくなるため、テープ取り付け部材の外周面と剥離部材の芯材内周面との接触面圧が上がって、テープ取り付け部材より剥離部材が外れにくくなることから、作業時の安全性が向上する。
    さらに本発明は、テープ取り付け部材を、テーパ状に形成された2部材より形成し、かつ小径部側が互いに対向するよう取り付け軸に取り付けると共に、テープ取り付け部材のテーパ面で剥離部材の芯体を保持するようにしたことから、芯材の内径が変ってもテープ取り付け部材に剥離部材を取り付けることができるため、内径の異なる種々の剥離部材に対応することができる。
    また剥離部材に、耐熱性を有するマスキングテープや、布テープ等を使用したことから、消耗品である剥離部材が安価に得られるようになる。
    発明を実施するための最良の形態本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
    第1図及び第2図に示す粘着物剥離装置の本体1は、取り付け軸2と、この取り付け軸2の一端側に設けられた弾性体よりなる円筒状のテープ取り付け部材3及びテープ取り付け部材3を加圧する手段4よりなる。 取り付け軸2の一端側にはねじ部2aが形成されていて、このねじ部2aにゴムや合成樹脂により円筒状に形成されたテープ取り付け部材3の中心部が嵌捜されており、テープ取り付け部材3の両端面には、テープ取り付け部材3の外径とほぼ同径の座金により形成された一対の押圧板4aが当接されている。
    加圧手段4aは前記押圧板4aと、取り付け軸2のねじ部2aに螺合された一対のナット4bより構成されていて、これらナット4bを締め付けて、一対の押圧手段4abによりテープ取り付け部材3の端面を取り付け軸2の軸方向より加圧することにより、テープ取り付け部材3の外周面を半径方向へ膨張できるようになっている。
    なお作業中ナット4bが緩まないようダブルナットにしたり、取り付け軸2のねじ部2aを回転駆動手段の回転方向に対して逆ねじにして、取り付け軸2の回転に伴いナット4bが締め付けられるようにしてもよい。
    一方車体等に接着されたステッカや、内外装材を車体より取り外した後に車体に残留する粘着物を剥離する剥離部材5は、筒状の芯体5aとこの芯体5aの外周にロール状に巻かれた粘着テープ5bよりなる。
    芯体5aは内径が前記テープ取り付け部材3の外径よりやや大きく形成されていて、芯体5a内にテープ取り付け部材3を容易に挿入できるようになっていると共に、加圧手段4によりテープ取り付け部材3を軸方向より加圧して、取り付け部材3の外周面を半径方向へ膨張させた場合、芯体5aの内面がテープ取り付け部材3の外周面に密着して、両者の摩擦力によりテープ取り付け部材3に対して剥離部材5が空転しないようになっている。
    また粘着テープ5bには、車体に焼き付け塗装をする場合に使用するマスキングテープか、同等品が使用されている。
    マスキングテープは、焼き付け塗装する際の高温にも耐えられるように、和紙により形成されたテープ素材の少なくとも片面に耐熱性を有するアクリル系接着剤を塗布して粘着テープ5bを形成したもので、100°C以上の高温にも耐えられるようになっている。
    また既製のマスキングテープは、幅が例えば6mm、15mm、24mm、30mmのように規格化されており、これら規格に合わせて、剥離部材5を取り付ける取り付け部材3の長さも、ほぼ6mm、15mm、24mm、30mmのものが予め用意されている。
    次に前記構成された粘着物剥離装置の作用を説明する。
    車体に貼着されたステッカやシールは、容易に剥離できないように合成樹脂系の接着剤により強固に車体に接着されており、車体の内側に取り付けられた内装材、車体の外側に取り付けられたモールやサイドバイザ等の外装材は、合成樹脂系の接着剤により強固に車体に接着されている。
    このため車体を修理する際などにステッカやシールを剥離しようとしても容易に剥離することができない上、無理に剥離しようとすると、車体や塗装を損傷する虞があると共に、車体に接着された内外装材を取り外した場合も、車体側に接着剤が粘着物として残るため、この粘着物も除去する必要があるが、粘着物は既に硬化しているため容易に除去することができない。
    これら粘着物の除去に当たっては、まず電動ドリルやエアドリルのように手で持って作業が可能な回転駆動手段を利用して、回転駆動手段のチャック(ともに図示せず)に本体1の取り付け軸2を取り付け、取り付け軸2に設けられたテープ取り付け部材3に、作業に合わせて選択した幅の剥離部材5を取り付けるが、このとき剥離部材5のテープの巻き取り方向がテープ取り付け部材3の回転方向と逆になるように取り付ける。
    すなわちテープ取り付け部材3が右方向へ回転する場合は、剥離部材5のテープの巻き取り方向が左方向となるように取り付けて、粘着物を剥離する際、剥離部材5の外周面に加わる摩擦力により粘着テープ5bが締付けられるようにする。 そして加圧手段4の各ナット4bを締め上げて、押圧板4aによりテープ取り付け部材3を軸方向より加圧し、テープ取り付け部材3の外周面を半径方向へ膨張させることにより、テープ取り付け部材3に対して剥離部材5を強固に取り付ける。
    次にこの状態で回転駆動手段により取り付け軸2を回転させて、剥離部材5の外周面を剥離すべきステッカや、車体に固着した粘着物に押し当てるもので、剥離部材5の回転に伴いステッカや粘着物を剥離部材5の間に摩擦熱が発生してステッカの接着剤や粘着物を軟化させる。
    同時に摩擦力により粘着テープ5bのテープ部分が削りカスとなって粘着テープ5bより脱落し、残った粘着面がステッカの軟化した接着剤や粘着物と結合して、車体より剥離すると共に、剥離されたステッカや粘着物は、テープの削りカスと共に固まりとなって脱落するため、従来のゴムや樹脂により形成されたローラにより剥離する場合と異なり、微細な摩耗粉が周囲に飛散することがない。
    これによって作業環境が悪化することがないと共に、摩耗粉を作業者が吸い込む心配もないため作業者の健康を損なわれる心配もない。
    またステッカの剥離や粘着物の除去が進むのに伴い粘着テープ5bは摩耗して外径が減少するので、粘着テープ5bがほとんどなくなったら、一旦作業を中断して粘着テープ5bを新たな粘着テープ5bと交換することにより、引き続き作業が続行できるため、車体の広い範囲に貼着されたステッカや、車体の広い範囲に残留する粘着物でも効率よく剥離除去することができるようになる。
    そしてステッカや粘着物の除去が終了した際、車体に粘着テープの粘着剤や削りカス等が残留している場合は、ウエスにシリコンオフ等の揮発性液体を含ませて拭き取ればよい。
    なお、作業の内容等により取り付け軸2の先端に螺装されたナット4bが車体を損傷する心配がある場合は、第3図に示す使用例のようにナット4bが剥離部材5の端面より突出しないように、予め粘着テープ5bの幅より長さの短いテープ取り付け部材3に粘着テープ5bを取り付けて作業すればよい。
    一方第4図はテープ取り付け部材3の変形例を示すもので、この変形例では、テープ取り付け部材3をテーパ形状の2部材3a、3bより形成して、小径側端部が互いに対向するように取り付け軸2に取り付けた構造となっており、各テープ取り付け部材3a、3bのテーパ面3cで剥離部材5の芯体5a端部を支持する構造となっている。
    前記変形例になる粘着物剥離装置による粘着物の除去方法は、前記実施の形態と同様なので説明は省略するが、各テープ取り付け部材3a、3bの間隔を調整することにより、芯材5aの内径が異なる剥離部材5にも対応することができる。 また第5図及び第6図は粘着物剥離装置の別の変形例を示すもので、この変形例では、加圧手段4の押圧板4aの内面、すなわちテープ取り付け部材3の端面と当接する面に複数の突起4cを突設して、ナット4bを締め付けた際これら突起4cがテープ取り付け部材3の端面に食い込むようにしている。
    さらにテープ取り付け部材3の両端面の角部を面取りして、面取り面3dを形成すると共に、テープ取り付け部材3の外周面に、取り付け軸2と平行する軸線方向に複数本の凹溝3eを円周方向に間隔を存して形成している。
    前記変形例になる粘着物剥離装置による粘着物の除去方法も、前記実施の形態と同様なので説明は省略するが、加圧手段4のナット4bを締め付けた際、押圧板4aより突設した突起4cがテープ取り付け部材3の端面に食い込むため、押圧板4aとテープ取り付け部材3の間に滑りが生じることがない。
    またテープ取り付け部材3の両端側に面取り面3dを形成した上、外周面に複数本の凹溝3eを形成したことにより、加圧手段4によりテープ取り付け部材3を加圧した際、テープ取り付け部材3が径方向へ膨張しやすくなるため、テープ取り付け部材3の外周面と剥離部材5の芯材5a内周面との接触面圧が上がって、テープ取り付け部材3より剥離部材5が外れにくくなることから、作業時の安全性が向上すると共に、剥離部材5を交換するためナット4bを緩めた際、テープ取り付け部材3が元の径に瞬時に収縮するため、剥離部材5を交換する作業が短時間で能率よく行えるようになる。
    さらにテープ取り付け部材3の外周面に軸線方向に形成した複数の凹溝3eによって、テープ取り付け部材3の外周面と剥離部材5の芯材5aの接触面積が少なくなる上、空気が侵入しやすくなるため、テープ取り付け部材3に剥離部材5をセットした状態で長期間放置しても、テープ取り付け部材3より剥離部材5が取り外ずせなくなることもない。
    なお前記実施の形態及び変形例では、剥離部材5に紙テープよりなる粘着テープ5bを使用した例について説明したが、耐熱性があれば布テープや不織布テープ、樹脂テープ、コルクや皮等のシートをテープ状にしたものを使用してもよい。
    産業上の利用可能性以上詳述したように本発明の粘着物剥離除去装置は、取り付け軸に設けられたテープ取り付け部材に、粘着テープよりなる剥離部材を取り付けて、電動ドリルやエアドリルのような回転駆動手段により取り付け軸を回転させながら、剥離部材の外周面を剥離すべきステッカや、車体に固着した粘着物に押し当てることにより、ステッカや粘着物と剥離部材の間に摩擦熱が発生してステッカの接着剤や粘着物を軟化させ、同時に摩擦力により粘着テープの粘着面が接着剤や粘着物と結合して車体より剥離することができるため、車体に粘着したステッカや、車体に固着した粘着物を能率よく剥離することができる。
    また剥離されたステッカや粘着物は、テープの削りカスと共に固まりとなって脱落するため、従来のゴムや樹脂により形成されたローラにより剥離する場合と異なり、微細な摩耗粉が周囲に飛散することがなく、これによって作業環境を悪化させたり、飛散した摩耗粉が作業者の目や鼻、口から体内に侵入して作業者の健康を損ねる等の従来の問題を解消することもできる。
    【図面の簡単な説明】
    第1図は本発明の実施の形態になる粘着物剥離除去装置の斜視図、第2図は粘着物剥離除去装置の断面図、第3図は本発明の粘着物剥離除去装置の使用例を示す断面図、第4図は本発明の粘着物剥離除去装置の変形例を示す断面図、第5図は本発明の粘着物剥離除去装置の変形例を示す分解斜視図、第6図は同断面図である。

    QQ群二维码
    意见反馈