Containment method of spraying asbestos layer

申请号 JP21824188 申请日 1988-08-31 公开(公告)号 JP2612908B2 公开(公告)日 1997-05-21
申请人 亜細亜工業株式会社; 发明人 雄二 北村; 豊彦 大杉; 豊 宮田; 敬 木場; 秀起 田村;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】(イ) 基盤上の吹付けアスベスト層に粉じん飛散防止処理剤のコーテイング処理を行なう工程、
    及び (ロ) アスベスト層の厚みを確保して締めるようにしたアスベスト層保持具により、基盤にアスベスト層をそのもとの厚みを維持しつつ保持・固定する工程 から成ること、を特徴とする吹付けアスベスト層の封じ込め方法。
  • 【請求項2】前記アスベスト層保持具が、ナツト、及びその内側であつてボルトの軸部にもとのアスベスト層の厚みを確保して締めることのできる長さのスリーブを有して成るボルトである、請求項第1項に記載の吹付けアスベスト層の封じ込め方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、壁、天井等に吹付けたアスベスト層を長期間安全・確実に封じ込める方法に関する。

    [従来の技術] 壁、天井等の基盤に吹付けたアスベスト層は、アスベストの人体に対する悪影響のため最近その排除が大きな問題となつている。 このようなアスベストから人体への影響を物理的に防止する最も優れた方法の一つとして、
    アスベスト層にコーテイング剤をコーテイングしてアスベストを封じ込める方法が知られている。

    [発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のコーテイング剤によるアスベスト層の封じ込め方法では、アスベスト層にかなりの厚みがあるような場合あるいはアスベスト層が経年劣化しているような場合にはコーテイング層がその重みによりむしろはがれ落ちやすくなり、アスベストを長期間封じ込めることが困難であつた。

    本発明は、基盤上に吹付けたアスベスト層を長期間安全・確実に封じ込める経済的な方法を提供することを目的としている。

    [課題を解決する手段] 本発明によれば、(1)(イ)基盤上の吹付けアスベスト層に粉じん飛散防止処理剤のコーテイング処理を行なう工程、及び(ロ)アスベスト層の厚みを確保して締めるようにしたアスベスト層保持具により、基盤にアスベスト層をそのもとの厚みを維持しつつ保持・固定する工程から成ること、を特徴とする吹付けアスベスト層の封じ込め方法、及び(2)前記アスベスト層保持具が、
    ナツト、及びその内側であつてボルトの軸部にもとのアスベスト層の厚みを確保して締めることのできる長さのスリーブを有して成るボルトである、前記の方法が提供される。

    以下、本発明についてさらに詳細に説明する。

    本発明で使用する粉じん飛散防止処理剤は、アスベスト層表面にコーテイング層を形成してアスベストの飛散等を防止することができるものである。 アスベストは種々の用途に使用されているため、それに応じて粉じん飛散防止処理剤は、防火・耐火性、耐候性、耐冷熱性、柔軟性、耐薬品性、耐久性等の諸性能に優れたコーテイング層を形成することのできるものであることが好ましい。 ここで防火・耐火性に優れているとは、例えば建設省告示第1231号試験の準不燃のレベルに合格することをいう。 耐候性に優れているとは、5000時間の紫外線照射後もほとんど変質が認められないことをいう。 耐熱性に優れているとは、100℃による4ケ月間のオーブンテストの後もほとんど変質が認められないことをいう。 耐冷熱性が優れているとは、−50℃で6時間、+100℃で18
    時間の繰り返しテストを5日間行なつた後もほとんど変質が認められないことをいう。 柔軟性が優れているとは、外部からの衝撃によつて被膜が破れたり、ひび割れたりしないことをいう。 耐薬品性が優れているとは、硫酸、塩酸、燐酸、硝酸、その他ほぼすべての薬品の10%
    溶液にほとんど浸されないことをいう。 耐久性が優れているとは、塗膜が長期間伸縮性を維持していることをいう。 従つて、本発明で使用する粉じん飛散防止処理剤としては、具体的には酢酸ビニル−アクリル系共重合エマルシヨンが好ましい。 ここでいうアクリル系の化合物には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、それらのエステル、アクリロニトリルが含まれる。 この酢酸ビニル−アクリル系共重合エマルシヨンは、酢酸ビニル−アクリル系共重合体を基本成分として10重量%〜30重量%(固形分換算)含むものである。 さらに難燃化剤(例、酸化アルミニウム)を25〜45重量%含んでいることが極めて好ましい。 その他の成分として、このエマルシヨンは、
    顔料を5〜15重量%、消泡剤・沈殿防止剤・分散剤等の添加剤を1〜5重量%含むことができる。 残りは水又は有機溶剤である。 本発明で使用しうる酢酸ビニル−アクリル系共重合エマルシヨンとしては、具体的にはリキツドプラスチツク社製フアイヤー チエツク、亜細亜工業(株)社製フアイヤー チエツク シーラー等を挙げることができる。

    粉じん飛散防止処理剤のコーテイング処理は、通常のコーテイング方法、例えばエアレススプレー方法による吹付け、刷毛塗り、ローラー塗りにより好適に行なうことができる。

    本発明で使用するアスベスト層保持具は、基盤等の厚みにかかわらずもとのアスベスト層の厚みを過不足なく維持して基盤にアスベスト層を長期間十分に保持・固定することができるものである。 具体的には、第1図に示す如く、ボルト1、ナツト2及びスリーブ3から成り、
    スリーブ3はボルトの頭部とナツトとの間のボルトの軸部4に設けてナツトを締めたときアスベスト層の厚みを確保する長さに調節したものである。 この場合、第2図に示すごとく、ボルトの頭部5の内側にフラツトバー6
    及びそのさらに内側にガラスクロス7を設けていることがアスベスト層を十分に保持・固定するうえで好ましく(保持具節約となる)、フラツトバー6はボルトの頭部5の内側の表面積より大きく、ガラスクロス7はフラツトバー6の表面積より大きいことが特に好ましい(ベルト状、シート状等でもよい)。 フラツトバー及びガラスクロスは、ボルトの頭部の内側ではなくナツトの内側に設けてアスベスト層を保持・固定することもできる。 さらに、本発明で使用するアスベスト層保持具としては、
    第3図に示す如くボルトの軸部4の一部のみにねじ山8
    を設けてナツト2を基盤等の厚みとアスベスト層の厚みを確保して締めることができるようにしたものも好適に使用することができる。 本発明で使用するアスベスト層保持具は、ボルト−ナツト等の汎用の固定具が具備している座金、パツキン等を具備していてもよい。

    本発明の吹付けアスベスト層の封じ込め方法において、アスベスト層のコーテイング処理工程とその保持・
    固定工程は、その施工順序がいずれが先であつてもよく、又アスベスト層のコーテイング処理工程はその保持・固定工程の前後に複数回に分けて行なつてもよい。

    [実施例] 以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

    天井に吹付けられたアスベスト層を封じ込める本発明の方法について第4図(a)〜(d)を用いて説明する。

    貼り天井を構成しているボードの表面に設けられているアスベスト層12(厚さ30mm)にエアーレススプレー(GRACOウルトラマークII)により酢酸ビニル−アクリル系共重合エマルシヨン(リキツド プラスチツク社製フアイヤー チエツク:酢酸ビニル−アクリル系共重合エマルシヨン19重量%[固形分として]、水酸化アルミニウム35重量%、顔料8重量%、その他の添加剤2重量%、水36重量%)を1m 2当り約1Kg固形分となるように均一にコーテイングし乾燥した。 コーテイング層13の表面にガラスクロス7(400cm 2 )を貼りつけ、ガラスクロス7の中央部付近にドリルで穴をあけ(第4図(a)参照)、ハンガーボルト1を差し込んだ(第4図(b)参照)。 ボルトの軸部にボード、アスベスト層、コーテイング層及びガラスクロスの合計厚さの長さを持つたステンレス製円筒状スリーブ3次いでアルミニウム又はステンレス製フラツトバー(板)6そしてナツト2を取り付け(第4図(c)参照)、ナツト2を十分に締め(第4
    図(d)参照)ボードにアスベスト層12をそのもとの厚みを維持しつつ(すなわちアスベスト層のゆがみなく)
    保持・固定した。 アスベスト層保持具の設置部位に前記フアイヤーチエツクをシーリングのために吹付けた。 このようにして1m 2当り4個の保持具を貼り天井に設けて、アスベスト層を長期間十分に封じ込めることができた。

    本実施例において保持具設置部位におけるアスベスト層のボードへの付着強度は800Kg/m 2であつた(引張り試験機による測定)。 なお、コーテイング層のみを設けた場合のアスベスト層のボードへの付着強度は30Kg/m 2以下であつた。

    本発明で使用するアスベスト層保持具は、ボルト−ナツト型の他に木ねじ型、オールアンカーピン型のもの等が含まれ、これらを本発明の方法に適用した例を第5図〜第7図に示す。

    第5図は、折板屋根に吹付けられたアスベスト層をハンガーボルト−ナツト型のアスベスト層保持具を用いて本発明の方法を適用した例である。

    第6図は、モルタル、コンクリート等の硬い基盤に吹付けられたアスベスト層をオールアンカーピン型のアスベスト層保持具を用いて本発明の方法を適用した例である。

    第7図は、厚い基盤ボードに吹付けられたアスベスト層をボードフアスナー型のアスベスト層保持具を用いて本発明の方法を適用した例である。

    [発明の作用・効果] 本発明の方法において、基盤上の吹付けアスベスト層に粉じん飛散防止処理剤をコーテイング処理するとアスベスト層の表面にコーテイング層を形成しアスベストの飛散を防止する。

    又、本発明の方法において、基盤等の厚みにかかわらず、アスベスト層をその厚みを維持ししかも固く締めつけることができる保持具により保持・固定すると最も効果的にアスベスト層を保持・固定することができる。 何となれば、アスベスト層をその厚みを維持して固く締めることができない保持具により保持・固定しようとすると、(a)保持具を固く締めすぎた場合にはアスベスト層を圧縮しすぎてアスベスト層・コーテイング層を歪ませて破損等を生じそこからアスベストが飛散してしまいアスベスト層を長期間保持・固定する効果を著るしく損なうか、あるいはこれを防止するため保持具によりアスベスト層の厚みを維持しようとすると保持具にゆるみ・
    分解を生じ保持具の機能が発揮できないこととなるからである。

    すなわち、本発明の構成要件を全て備えることによつてはじめて建築物等の基盤上に吹付けたアスベスト層をかなりの厚みがある場合あるいは、経年劣化しているような場合でさえ安全・確実に封じ込めることが可能になつた。 また、本発明により、アスベスト層の防音・防火効果を利用することができ、アスベストの除去・廃棄等の問題も解決した経済的で実用的な方法を提供することが可能となつた。

    【図面の簡単な説明】

    第1図及び第2図は、本発明で使用するアスベスト層保持具の断面図である。 第3図は、本発明で使用するアスベスト層保持具の正面図である。 第4図(a)〜(d)
    は、本発明の方法の適用手順を説明する構造物の断面図である。 第5図〜第7図は、本発明の方法を適用した場合の構造物の断面図である。 1……ボルト、 2……ナツト、 3……スリーブ、 4……ボルトの軸部、 5……ボルトの頭部、 6……フラツトバー、 7……ガラスクロス、 8……ねじ山、 9……座金、 10……アスフアルトフエルト、 11……屋根構造材、 12……アスベスト層、 13……コーテイング層、 14……基盤。

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