How waste collection equipment and waste collection

申请号 JP2013501373 申请日 2011-03-22 公开(公告)号 JP2013531160A 公开(公告)日 2013-08-01
申请人 プラット アンド ホイットニー ライン メンテナンス サービシズ,インコーポレイティド; 发明人 アムコフ,ヘンリク; ニューベルグ,ヘレナ;
摘要 航空機のタービンエンジンに実施される洗浄作業の廃 水 を収集する収集装置が提供される。 この収集装置は、ピボット可能に取り付けられた支持アームを有するフレーム構造体を備える。 作動装置が、実質的に水平な移動 位置 と作業位置との間で支持アームを昇降させるように設けられている。 可撓性ダクトに、入口端と出口端が設けられている。 可撓性ダクトの入口端は、少なくとも水平軸周りに移動可能となるように、支持アームにピボット可能に取り付けられている。
权利要求
  • 航空機タービンエンジンに実施される洗浄作業で生じる廃液を収集する廃液収集装置であって、
    フレーム構造体と、
    前記フレーム構造体にピボット可能に取り付けられた第1の端部と、反対側の第2の端部と、を有する支持アームと、
    廃液貯蔵タンクと、
    航空機の排気口に配置されるように設けられた入口端と、水平軸に取外し可能でかつ密閉状態で連結されるように設けられた反対側の出口端と、を有するダクトと、
    実質的に水平な移動位置と、航空機タービンエンジンの排気口に隣接する作動位置と、の間で、前記支持アームの昇降を可能とするように設けられた作動装置と、を備えることを特徴とする廃液収集装置。
  • 前記ダクトの入口端は、ダクト支持部に連結されており、このダクト支持部は、少なくとも一つのピボット点(P1)において、少なくとも前記水平軸周りに回転可能となるように前記支持アームの第2の端部にピボット可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記支持アームは、作動位置にあるときに該支持アームの角度が約60°〜90°であることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記ダクト支持部は、バー構造体とリングとを含み、前記バー構造体は、前記リングの周辺部の少なくとも一部に亘って延在し、前記リングは、前記ダクトの入口端の周辺部に亘って延在し、前記バー構造体は、前記ピボット点(P1)において前記支持アームに取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の廃液収集装置。
  • 可撓性ダクト連結部をさらに備え、この可撓性ダクト連結部は、航空機の排気口の周りに該可撓性ダクト連結部の入口端をぴったりと密着させるように開口部の周りにストラップまたは弾性リムが設けられた入口端と、前記ダクトの入口端に取外し可能でかつ密閉状態で連結された出口端と、有し、前記ダクト連結部(70)は、上下左右に曲げることができることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記廃液貯蔵タンクは、空気出口を有し、該空気出口は、液体噴霧や汚染物質が前記廃液貯蔵タンクを通過することを制限するように、内部に配置されたフィルタを含むことを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 洗浄作業中にタービンエンジンから生じる廃液を収集するために前記フレーム構造体に設けられたドリップパンをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記廃液貯蔵タンク(42)は、前記フレーム構造体上で前記ドリップパンの下に設けられていることを特徴とする請求項7記載の廃液収集装置。
  • 前記ドリップパンは、実質的に前記フレーム構造体上の位置から該フレーム構造体から突出する伸張位置まで摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項7記載の廃液収集装置。
  • 前記フレーム構造体は、移動車両の一部であることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記作動装置は、油圧式、空気式、機械式または電気式のいずれかの手段によって作動されることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記ダクトの入口端の開口部に取り付けられた弾性カラー(55)をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の廃液収集装置。
  • 前記カラーは、ゴム製であることを特徴とする請求項12記載の廃液収集装置。
  • 航空機タービンエンジンに実施される洗浄作業で生じる廃液を収集する廃液収集方法であって、
    入口端と出口端とを有するダクトを設け、前記入口端は、支持アームにピボット可能に取り付けられて少なくとも水平軸周りに移動可能となっており、前記出口端は、通気穴を備える廃液貯蔵タンクに取外し可能でかつ密閉状態で連結されており、前記支持アームは、フレーム構造体に取り付けられているとともに、実質的に水平な移動位置と作動位置との間で支持アームの昇降を容易にするように設けられた作動装置によって動作し、
    前記支持アームを前記移動位置からエンジンの排気口が位置する高さまで上昇させ、
    前記ダクトをエンジンの排気口の前に配置するように該ダクトの入口端を移動し、
    前記洗浄作業で生じる廃液を、該廃液を受け取って貯蔵して移動することができる、前記通気穴を備える廃液貯蔵タンクに収集するステップをそれぞれ含むことを特徴とする廃液収集方法。
  • 入口端と出口端とを備える可撓性ダクト連結部を設け、前記出口端を前記ダクトの入口端に連結し、
    前記ダクト連結部の入口端を水平方向および/または垂直方向に移動させて、該ダクト連結部の入口端をエンジンの排気口の周りに配置し、
    洗浄作業中に液体を収集するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14記載の廃液収集方法。
  • 说明书全文

    本発明は、主に、と洗浄剤または水のみなどの洗浄液を特に使用するジェットエンジンの洗浄分野に関し、特に、エンジンの洗浄作業で生じる廃水を収集して処理するシステムおよび装置、およびこのようなシステムを備える移動車両に関する。

    航空機エンジンとして搭載されたガスタービンエンジンは、大気を圧縮する圧縮機、圧縮空気とともに燃料を燃焼する燃焼器および圧縮機を駆動するタービンを備える。 膨張する燃焼ガスによってタービンが駆動され、さらに航空機を推進する推が発生する。

    ジェットエンジンのように空気を吸込む装置は、多量の空気を消費する。 空気はエーロゾルやそれより大きい粒子の形態の異物を含み、このような異物が空気流とともにエンジンに入る。 大部分の粒子は、エンジンを通るガス通路を進んで排ガスとともにエンジンを出る。 しかし、エンジンのガス通路内の部品に付着する性質を有する粒子もある。 粒子の堆積は、エンジンの空力的特性を変化させ、特にエンジン性能を低下させる。 飛行環境に典型的に含まれる汚染物質は、花粉、昆虫、エンジンの排ガス、漏れたエンジンオイル、産業活動によって発生する炭化水素、近くの海からの塩、航空機の着氷防止に使用される化学物質および塵などの空港の地表物質である。

    エンジンのガス通路内の部品に付着する汚染物質により、エンジンのファウリングが生じるおそれがある。 ガス通路のファウリングにより、エンジンの運転効率が通常よりも低下する。 効率が低下すると、エンジンの経済性が減少するとともにエミッションが増加する。 ファウリングにより、きれいなエンジンと同じ推力を得るためにはより多くの燃料の燃焼が必要となる。 また、燃料消費量の増加は、二酸化炭素の排出量の増加という環境的な難点を有する。 さらに、燃焼される燃料が増えると、エンジンの燃焼器内の温度が高くなる。 これにより、高温ガス通路エンジン部品が高温にさらされる。 高温にさらされると、エンジンの推定耐用寿命が著しく短縮される。 燃焼温度が高いと、NOxの形成も増加し、これもまた他の環境的な難点である。 要約すると、ファウリングが生じたエンジンの運営者は、エンジン寿命の低下、不利な運転経済性およびエミッションの増加を被るおそれがある。 従って、航空会社の運営者には、エンジンをきれいな状態に保つ強い動機がある。

    ファウリングを抑制する唯一の適切な方法は、エンジンの洗浄であることが見いだされている。 洗浄は、庭用のホースのように単純なものから水流をエンジン入口に向けることで実行可能である。 しかし、この方法は、その原始的な性質によって成果が限られている。 他の方法は、エンジン入口面に向けられた特殊なノズルを有するマニホルドを通して洗浄液を注入することである。 マニホルドは、エンジン入口の近傍に一時的に配置される。 これは、洗浄作業の間マニホルドをエンジンのカウルまたはエンジンのシャフトブレットに取り付けることを含みうる。 エンジン入口に向けて洗浄液を噴射するのと同時に、スタータモータなどを使用してエンジンシャフトを回転させる。 シャフトの回転は、機械的な動きおよびエンジンを通って洗浄液を含む空気を送ることによって洗浄効果を高める。 これにより、より大きい表面積に亘って洗浄液が移動可能となり、かつエンジンの内部に入り込む液体を増加させる。 この方法は、多くの形式のガスタービンジェットエンジンで有効であった。

    ガスタービンエンジンの適切な洗浄作業は、エンジン出口でエンジンから出る洗浄液を観察することによって確認できる。 エンジン出口では、洗浄液が廃液となる。 廃液は、地面に流れる液体の流れとしてエンジンから流れ出る。 廃液は、エンジンシャフトの回転によって生じる空気流とともに細かい液滴として運ばれる場合もある。 空気によって運ばれる液体は、地面に落ちるまでにかなりの距離に亘って運ばれうる。 実際の洗浄作業から、廃液が典型的にエンジン出口から下流に20メートル以上の広い表面積に亘って広がることが分かる。 廃液がエンジンの後方で地面に広がることは望ましくない。 よって、エンジンから出る廃液を収集する方法および装置が求められている。

    洗浄時にエンジンから出る廃液は、エンジンに入る洗浄液とともに、剥がれたファウリング物質、燃焼物質、圧縮機およびタービンのコーティング材料および油脂生成物からなる。 廃液は、有害でありうる。 一例として、実際のタービンエンジンの洗浄作業から収集された水の分析ではカドミウムが検出された。 カドミウムは、洗浄作業中に剥がれた圧縮機ブレードのコーティング材料に由来する。 カドミウムは、非常に環境に配慮を要し、自然環境に捨てることができない。 このような材料を含む廃液は、下水に捨てるか他の手段によって処分する前に、危険な成分を分離する処理を行う必要がある。

    航空機のガスタービンエンジンは、ターボジョット、ターボプロップ、ターボシャフトおよび混成または非混成のターボファンエンジンなどの異なる形式のエンジンとすることができる。 これらのエンジンは、広い範囲の性能を有し、異なる製造技術による異なる細部設計を含みうる。 異なる航空機製造業者から特定の飛行用の航空機の型式が提供される可能性があるので、航空機およびエンジンの設計は多様である。 さらに、航空機の製造業者は、同じ形式の航空機に対して異なるエンジンの選択肢を提供する場合がある。 航空機に搭載されるエンジン形式の多くの可能性や異なる航空機製造業者が存在することが、大部分の翼がある航空機に一般的に適用可能な、洗浄廃液を収集および処理するシステムを設計する上で実際的な問題となっている。 特許文献1には、大型のターボファンエンジンなどから出る空気流には適用可能でないため、小型のエンジン、特にターボプロップエンジンに限定されるエンジン洗浄回復システムが開示されている。

    エンジン洗浄による廃水の収集は、エンジンナセルの下にキャンバス状の収集器を吊り下げることによってなしうる。 しかし、エンジンに何かを引っ掛ける必要がある作業は、エンジンに損傷を与えるおそれがあるという難点を有する。

    上述したタイプのシステムは、特許文献2に開示されている。 このシステムは、液体分離手段と、エンジンの洗浄作業中に廃液を収集する収集装置と、を備える。 このシステムは、さらに、洗浄作業中に収集された廃液を処理する処理装置を備える。 このシステムは、エンジンがどこにあるかにかかわらずエンジンの洗浄作業を実施できるように移動車両に設けられている。 この車両は、車輪を有するシャーシを備え、エンジンに対して液体分離器および/または液体収集器および/または液体貯蔵手段の位置を調整する手段がある。

    上述したシステムは、排気口が機体に対して垂直に設けられていない形式の航空機や排気口が機体の中央部に設けられている形式の航空機には、そのまま使用できない場合がある。 また、このシステムは、エンジンの洗浄作業中にエンジン出口から出る空気流に含まれる細かい液滴を収集するためにそのまま使用できないおそれがある。

    米国特許第5899217号明細書

    国際公開第2005/121509号パンフレット

    従来のシステムでは到達が困難な位置に設けられた排気口を有する形式の航空機のために、設置および取外しが容易で、かつエンジンの洗浄作業で発生する空気流に含まれる細かい液滴も収集可能な、改善された方法および装置を提供することが有益である。

    本発明の第1の形態は、航空機のタービンエンジンに実施される洗浄作業で生じる廃液を収集する廃液収集装置を含む。 この収集装置は、フレーム構造体、支持アーム、廃液貯蔵タンク、ダクトおよび作動装置を備える。 支持アームは、フレーム構造体に取り付けられた第1のアームと、反対側の第2のアームと、を有する。 ダクトは、タービンエンジンの排気口に配置可能な入口端と、取外し可能でかつ密閉状態で廃液貯蔵タンクに連結された出口端と、を有する。 入口端は、支持アームの第2の端部にピボット可能に取り付けられており、水平軸周りに移動可能となっている。 作動装置は、実質的な水平位置と作動位置との間で支持アームの昇降を可能にする。

    本発明の第2の形態は、ガスタービンエンジンの洗浄により生じる廃液の収集方法を提供する。 この方法は、支持アームにピボット可能に取り付けられ、水平軸周りに移動可能なダクトを設けることを含む。 ダクトは、入口端と出口端を有する。 支持アームは、フレーム構造体に取り付けられており、作動装置によって動作可能である。 この方法は、さらに、支持アームを上昇させてダクトの入口端をエンジンの排気口に近接する位置に移動させ、洗浄作業で生じる廃液を収集することを含む。

    本発明を説明するために、図面には種々の例示的な形態が示されている。 本発明は、図面に示す構成および方法に限定されるものではない。

    非混成ターボファンガスタービンエンジンの断面図である。

    洗浄時におけるエンジンからの廃液の排出を示す、図1の非混成ターボファンエンジンの説明図である。

    従来技術に係る廃液収集装置を示す説明図である。

    収集装置の第1の実施例を示す説明図である。

    ダクトの入口端を傾ける機構の第1の実施例を示す説明図である。

    後方排気口を有するヘリコプタタービンの洗浄時に使用される図4の収集装置を示す説明図である。

    図4の装置の他の動作モードを示す説明図である。

    図4の装置の他の動作モードを示す説明図である。

    本発明は、ターボシャフト、ターボプロップ、ターボジェットおよび混成/非混成の多軸ターボファンエンジンなどの種々の形式のエンジンに実施可能であるが、特にヘリコプタやターボプロップ式航空機での使用を意図している。 本発明は、軍用機の洗浄にも有用である。 以下の説明は、図示のために選択された本発明の特定の形態に関するが、添付の請求項とは別に本発明の範囲を定めたり限定したりすることを意図したものではない。

    図1は、非混成ターボファンエンジンの断面を示している。 このエンジンは、旅客輸送などに使用される大型航空機に用いられる一般的な形式のものである。 エンジン1は、ファン部102とコアエンジン部103とを備える。 空気流は、矢印によって示されている。 エンジン1は、エンジンに空気が流入する入口10を有する。 空気流は、ファン15によって送られる。 入口を通過する空気の一部は、出口11から出る。 入口空気の残りの部分は、コア入口13でコアエンジンに入る。 コアエンジンに入る空気は、圧縮機17によって圧縮される。 圧縮された空気は、燃料(図示省略)とともに燃焼器101で燃焼され、加圧された高温燃焼ガスとなる。 加圧された高温燃焼ガスは、コアエンジン出口12に向かって膨張する。 膨張は、二段階で生じる。 第1の段階では、燃焼ガスはタービン18を駆動しながら中間圧力まで膨張する。 第2の段階では、燃焼ガスはタービン16を駆動しながら大気圧まで膨張する。 タービン16は、シャフト14を介してファン15を駆動する。 タービン18は、第2のシャフト19を介して圧縮機17を駆動し、第2のシャフト19は第1のシャフト14と同軸に設けられている。

    図2では、図1で示したエンジンがエンジン洗浄作業を受けている。 同様の部品は、図1と同じ参照符号で示されている。 図2は、エンジン1の外観を示している。 エンジン1は、支持部22によって翼21の下に設置された“アンダーウィングエンジン”であり、翼21は航空機の一部をなす。 洗浄液を噴射するマニホルド(図示省略)が、エンジン1のエンジン入口10の内部またはこれに隣接して設置される。 このマニホルドは、ファンの上流位置に複数のノズル24を保持する。 洗浄ポンプユニット(図示省略)が、洗浄液をノズル24を通して注入し、ファンおよびコアエンジン空気入口に向かう噴霧25を形成する。 液体は、ファンおよびコアエンジンのガス通路を洗浄する。 洗浄効果を高めるために、エンジンのスタータモータを使用してエンジンシャフトを回転させることができる。 シャフトの回転は、洗浄効果を高めるためにエンジンの内部で液体が移動することを可能にする。 シャフトの回転は、エンジンを通ってエンジン出口に向かって液体を運ぶ空気流を発生させ、液体はエンジンの後部でエンジンを出る。 エンジンから出る液体は、廃液である。

    図2に示すように、液体は少なくとも5つの異なる方法でエンジンを出ることができる。 第1の液体区分に属する流れ201は、エンジン空気流によって運ばれる液滴としてコアエンジン出口12を出る。 流れ201を形成する液滴は、圧縮機およびタービンブレードの動作によってエンジン内部に発生する排気流に含まれる。 流れ201は、広い範囲の大きさの液滴を含み、異なる大きさの液滴は異なる特性を有する。 最も小さい液滴、すなわち30ミクロンより小さい液滴は、大きさが小さい故に典型的に周囲の空気中に急速に蒸発する。 30ミクロンより小さい液滴は、このように蒸発するとともに廃液のうち極めて小量なので、廃水収集プロセスでは一般にさほど重要ではない。 流れ201の最も大きい液滴は、雨滴に近い大きさ、例えば2000ミクロンの大きさの液滴である。 このような液滴は、重く、蒸発せずに重力によって地面に落ちる。 30ミクロンより大きく、かつ2000ミクロンよりも小さい液滴は、空気流とともに運ばれて最後には重力によって地面23に落ちるが、エンジン出口の20メートル以上後方まで移動するものもある。 第2の液体区分に属する流れ202は、筋状の液体および他のまとまった量の液体である。 流れ202は、重力によってすぐに地面23に落ちる。 第3の液体区分に属する流れ203は、コアエンジン出口12から均一な流れとして流れ出る液体である。 この液体は、典型的に地面に垂直に流れ出る。 第4の液体区分に属する流れ204は、ファンダクト出口11から流れ出る液体である。 この液体は、基本的に地面23に垂直に落ちる。 第5の液体区分に属する流れ205は、エンジンナセルの下部から落ちるかまたは流れ出る液体である。 この液体の供給源は、例えば、開かれた燃焼器ドレンバルブである。 本発明によると、図2に示すようにエンジンから出る廃液を収集する方法および装置が開示されている。

    図3は、エンジンの側面図であり、特許文献2に開示された従来技術のシステムによって廃液がどのように収集されるのかを示しており、その開示内容全体がここに参照として含まれる。 同様の部品は、図2と同じ参照符号によって示されている。 収集器3は、液体分離装置31,トラフ36およびシュート302を備える。 流れ201としてエンジンから出る液体は、液体分離装置31で搬送空気から分離される。 流れ202、流れ203、流れ204および流れ205としてエンジンを出る液体は、シュート302によって収集される。 液体分離装置31およびシュート302からの液体は、トラフ36に収集される。

    図3は、エンジン1の下に設置されたシュート302を示している。 図3に示すように、シュート302は、液体202,203,204,205を収集する。 シュート302は、前方端39と後方端38を有し、前方端39が後方端38よりも高い垂直位置に配置されている。 前方端39が後方端38よりも高いので、シュートは傾斜している。 シュート302の傾斜は、シュート内の液体が図3において左から右に流れるのを可能とする。 後方端38は、液体が流れ37としてシュート302からトラフ36に流れるようにトラフ36の上方に配置されている。 他の実施例によると、シュート302は、トラフ36とタンク302に組み込まれて単一のユニットをなしている。

    洗浄中にエンジンから出る液体は、水、洗浄剤および異物を含む。 異物は、固形物および水に溶けたイオンの形態を有する。 特定の洗浄時にエンジンから何が出てくるかは、最後に洗浄が行われた時期、エンジンの動作環境などの幾つかの事柄によって決まる。 さらに、廃液は、ある洗浄時には多量の固形物を含み、他の洗浄時には少量の固形物しか含まない場合がある。 同様に、廃液は、ある洗浄時には多量のイオンを含み、他の洗浄時には少量のイオンしか含まない場合がある。 このため、廃水処理システムは、各洗浄時に最も適切な処理が実施できるように柔軟な設計を有する必要がある。

    図4には、本発明の水収集システムの例示的な一実施例を示している。 収集システムは、移動車両40として設計されている。 移動車両40は、カート、被牽引車または自走式のものとすることができ、あるいは他の適切な形式の車両を含みうる。 移動車両40は、洗浄作業中に収集された水を貯める貯水タンク42を備える。 車両40には、ドリップパン43が設けられている。 ドリップパン43は、エンジンから地面に落ちる液体を収集するために洗浄するエンジンの下方に配置される。 寸法が大きいエンジンもあるため、そしてエンジンの寸法は異なるため、ドリップパン43は、車両40上の引込み位置から、ドリップパンがカートのシャーシから10フィートあまり突出する場合もある完全に伸張された位置まで摺動可能である。 ドリップパン43自体は、一般に8'×5'(長さ/幅)の寸法を有する。 さらに、航空機の下方の利用可能な空間が車両40全体を収容するには狭すぎる場合、ドリップパン43を車両から取り外して地面に配置することもできる。

    車両40上には、第1の端部48と第2の端部49とを有するアームまたはバー44が設けられ、このアーム44は、図示のように固定長を有しても入れ子式に伸張可能(図示省略)となっていてもよい。 アーム44の第1の端部48は、ピボット軸45で車両40のシャーシにピボット可能に連結されている。 よって、アーム44は、油圧作動のリンクアーム46などの手段によって実質的に水平な位置から直立した位置まで持ち上げることができる。 勿論、アーム44の駆動には空気式のものや機械式ギアシステムなどの他の手段を使用してもよい。 操作は、足踏み式ポンプや、適切な電気式ポンプ手段によって容易になされる。

    入口端51と反対側の出口端52を有するダクト50が、入口端51がアーム44の第2の端部49に近接するようにダクト支持部47によって取り付けられる。 ダクト支持部47は、バー構造体91とリング92とを有し、バー構造体91は、リング92の周辺部の少なくとも一部に亘って延在し、リング92は、ダクト50の入口端51の周辺部に亘って延在する。 ダクト支持部47のバー構造体91は、ピボット点P1で支持アーム44に取り付けられており、これによりダクト50の入口端51が水平軸周りに回転可能となり、すなわちダクト50の入口端51を前後に傾けることができる。 ダクト50の出口端52は、廃液貯蔵タンク42に取外し可能でかつ密閉状態で連結されている。

    エンジンの洗浄作業時には、エンジンの排気口にダクト50の入口端51を配置する。 流れ201(図3参照)としてエンジンを出る液体は、搬送空気とともにダクト50の入口端51によって収集され、システム全体が搭載された移動車両40に適切に配置された廃液貯蔵タンク42に移される。 廃液貯蔵タンク42は、空気出口80と、廃液貯蔵タンク42に入る液体噴霧や汚染物質が空気出口89から出るのを制限するように、空気出口80に配置されたフィルタ81(図5,図6参照)と、を有する。 フィルタ81は、廃液貯蔵タンク42の内部に面する入口端と、廃液貯蔵タンク42の反対に面する出口端を有する。 さらに、フィルタ81には、廃液貯蔵タンク42から出る空気流によって運ばれる液滴がフィルタ81内に補足されるように、例えば、迷路のようなパターンでフィルタを通るチャネル(図示省略)が設けられている。 従って、フィルタ81を通過した流れは実質的に液体を含まない。 フィルタ81内に補足された液体は、重力の影響によってフィルタの底部に流れ、最終的に重力によって廃液貯蔵タンク内に落ちる。

    ダクトの入口端51に、可撓性ダクト連結部70を設けることができる。 ダクト連結部70は、開口部の周りにストラップまたは弾性リム73が設けられた入口端71と、ダクト支持部47のリング92を介してダクト50の入口端51に取外し可能でかつ密閉状態で連結された出口端72と、を有する。 ダクト連結部70の入口端71は、エンジンの排気口から発生する空気流内の細かい液滴さえもダクト50内に導かれるようにエンジン排気口の周りにぴったりと配置され、航空機に対してシールを提供する。

    図7aに示すように、ダクト50には入口端51の開口部に沿って、例えば、ゴム製であるカラーまたはフランジ55が設けられている。 このカラー55は、ゴム管またはシートゴムから適切に製造され、フランジ55がエンジンと接触するときに衝撃に対する保護を提供するようにダクト50の入口端51の開口部に取り付けられている。 従って、ダクト50の入口端51が航空機の機体の近傍に配置されたときに、当然ながら弾性を有するカラー55は、航空機がリング92によって傷つけられるのを防止する。

    ダクト50の入口端51を移動するためのダクト支持部47の作動は、油圧手段(図示省略)または他の適切な作動手段によって行うことができる。 一例として、空気式システムや機械式モータ駆動ギア機構、または当業者に周知の他の選択肢を使用することができる。

    一実施例では、入口端51を傾けることとして言及される、ダクト支持部47、従ってダクト50の入口端51の前後の操作は、本明細書では傾斜作動装置と呼ぶ装置によって実行される。 このような装置は、図5の実施例では符号60によって全体が示されており、ねじ式駆動装置などのリニアアクチュエータを含む。 このような実施例では、ギア機構に連結されたクランク64によって、ねじ付ロッド(図示省略)が外管62内で回転するように作動され、ギア機構は、(ハウジング65内で)クランクの運動をねじ付ロッドの回転運動に変換する。 外管62内には下端に内管があり、例えば、溶接によって、ナットが取り付けられている。 このナットはロッドに螺合されており、これにより、外管62の内径よりも僅かに小さい外径を有する内管は外管62内で案内される。 内管の上端には、ピボット軸67によって内管に連結された作動アーム66が設けられている。 よって、ねじ付ロッドがナットを回転させると、内管はロッドの長さに沿って長手方向に移動し、アーム66は、回転の向きに従ってダクト支持部47およびダクト50の入口端51を押すかあるいは引く。 作動アセンブリは、好ましくは支持アーム44上側に配置される。

    作動アーム66は、ピボット点P2でダクト支持部47に連結されており、ロッドが管62から繰り出されると、ダクト支持部47、従ってダクト50の入口端51は、前方に傾斜し、ロッドが管内に引き込まれると、ダクト支持部47、従ってダクト50の入口端51は、後方に傾斜し、装置全体がピボット点P1を中心にピボットする。

    上述の実施例は単なる例であり、上述したように他の種類のリニアアクチュエータ機構によって容易に交換可能である。

    ダクト50の入口開口部の位置を横方向で調整するには、可撓性ダクト接続部70を使用してもよい。 可撓性ダクト接続部は、容易に回転する/上下左右に曲げることができ、ダクト連結部70の入口端71を収集作業のための正確な位置に配置することができる。

    例えば、ヘリコプタの排気口にダクト50の入口端51を配置するために装置を動作させるには、まず、引起こし機構を作動させてアーム44を起こす。 所望の高さに達すると、車両40が排気口に近接する位置に移動される。 続いて、傾斜機構が、ダクト50の入口端51を前後に傾けるために使用される。 ダクト50の入口開口部の位置を上下左右に調整するには、上述したようにダクト連結部70を使用する。

    上述の機構は、例示的な一実施例であり、多くの他の形式の作動装置および/または機構が可能である。 例示的な一機構は、ダクト50の入口端51の要求される位置決めを行うように移動可能な部品に作用する、油圧式、空気圧式、機械式または電磁式のアクチュエータを電気的に制御する“ジョイスティック”形式の装置を含みうる。

    このように非常に幅広い操作実現性により、航空機の機体上の位置によって以前はアクセス不能であった、特に機体と10〜60°の度をなす出口にダクト50の入口開口部を配置することができる。

    このような用途の例は、図6に示すように、航空機の機体上部の中央に配置された側方排気口を有する場合が多く、すなわち排気口が垂直から外れた角度に設けられたヘリコプタ用のものである。

    他の例は、C−130ヘラクレス輸送機である。 この航空機は、翼の下側に後方排気口を有し、これにより、上述の従来技術のシステムではアクセスができない。

    図7では、本発明によるシステムの2つの異なる作動モード、つまり移動モード(図7a)とサービスモード(図7b)が示されている。

    図7aは移動モードを示し、アーム44は実質的に水平な位置まで下げられ、ドリップパン43は車両40のフレーム上に実質的に全体が載るように引き込まれている。

    図7bは、サービスモードを示し、アーム44が持ち上げられている。 ここでは、ドリップパン43が完全に伸張されており、ダクト50の入口端51の下に位置する。 ドリップパン43は、エンジン出口の構造によって伸張されるかあるいは引込まれ、エンジン出口の構造は、航空機の型式やモデルによって実質的に変わる。

    より高いサービス高さを得るためには、例えば入れ子式のアームを設けることで設計を適合させることができる。 この場合には、アームを伸張したときに長くなり、アームを引き込んだときに短縮できるように、ダクトに蛇腹構造が設けられる。

    本発明を説明および例示するために、特定の実施例を開示および説明したが、当業者であれば分かるように、ここで開示および説明した特定の実施例は、本発明の範囲から逸脱せずに、広い範囲の代替例および/または同等の実施例に置き換えることができる。 本発明は、ここで開示した実施例のあらゆる適用例および変形例を含むことを意図している。 よって、本発明は、添付の請求項の文言およびその同等物によって定義されるものである。

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