Integrated decontamination system

申请号 JP2008500702 申请日 2006-01-11 公开(公告)号 JP2008526466A 公开(公告)日 2008-07-24
申请人 ステリス インコーポレイテッド; リチャード ジェイ. ベイリー,; 发明人 リチャード ジェイ. ベイリー,; サデウス ジェイ. ミールニク,;
摘要 A decontamination system for decontaminating an item includes an enclosure (10) comprising an inflatable structure (12) which, when inflated, defines an interior space (30) for receiving the item to be decontaminated. A source (106) of a decontaminant is fluidly connected with the interior space. The source supplies the decontaminant to the interior space for decontaminating the item. The enclosure and other components of the decontamination system are readily transportable, which enables an item, such as a motor vehicle, to be treated for a hazardous chemical or microbial agent at or close to the site at which the contamination is identified.
权利要求
  • アイテムを汚染除去する汚染除去システム(A)であって、
    膨張させることが可能な構造(12)を備えた包囲体(10)であって、該膨張させることが可能な構造(12)は、膨張したとき、汚染除去されるべき該アイテムを受けるための内部スペース(30)を定義する、包囲体(10)と、
    該内部スペースに流体的に接続されたデコンタミナントのソース(106)であって、該デコンタミナントを、該アイテムを汚染除去するための該内部スペースに供給するデコンタミナントのソースと により特徴付けられた、汚染除去システム。
  • デコンタミナントの前記ソースが気体のデコンタミナントのソースを含むことによりさらに特徴付けられた、請求項1に記載の汚染除去システム。
  • 気体のデコンタミナントの前記ソースが過酸化水素のソースを含むことによりさらに特徴付けられた、請求項2に記載の汚染除去システム。
  • デコンタミナントの前記ソースが前記包囲体の外部に配置され、該包囲体の壁(14、16、18)を介して前記内部スペースと通じていることによりさらに特徴付けられた、請求項1から3のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • 前記包囲体と接続され、前記膨張させることが可能な構造を膨張させる膨張システム(60)によりさらに特徴付けられた、請求項1から4のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • 前記膨張システムと関連付けられ、前記構造を膨張させるように供給される空気を加熱する加熱器(64)をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
  • 前記内部スペースを選択的に密閉するためのクロージャ(34、36)によりさらに特徴付けられた、請求項1から6のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • 前記クロージャが内部および外部のドア(34、36)を含むことであって、該ドアは、その間で副室(38)を定義し、該副室は、外部環境と前記内部スペースとの間に間隔を置くこと、によりさらに特徴付けられた、請求項7に記載の汚染除去システム。
  • 前記膨張させることが可能な構造が、膨張させることが可能な管状のエレメント(21)を含むことであって、該膨張させることが可能な管状のエレメントが、前記包囲体の横壁(16、18)と屋根(20)とを定義することによりさらに特徴付けられた、請求項1から9のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • 前記膨張させることが可能な構造が、膨張したときに、前記包囲体の膨張した後壁(14)を定義することであって、該膨張した後壁が前記横壁と前記屋根とに接続されていることによりさらに特徴付けられた、請求項9に記載の汚染除去システム。
  • 前記管状のエレメントの少なくとも一部が、窓(170)を定義する透明な材料で構成されていることによりさらに特徴付けられた、請求項9または10に記載の汚染除去システム。
  • 前記包囲体が、該包囲体の前記横壁(16、18)と接続された床(24)をさらに含むことによりさらに特徴付けられた、請求項9から11のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • 前記床が、ドレイン(184)を含むことによりさらに特徴付けられた、請求項12に記載の汚染除去システム。
  • 前記床が、加熱器(94)を含むことによりさらに特徴付けられた、請求項12または13に記載の汚染除去システム。
  • 前記膨張させることが可能な構造が、複数の相互接続された膨張させることが可能な通路(22)を定義することであって、該通路は、膨張したときに、該構造を支持する構造上のエレメント(21)を定義すること、によりさらに特徴付けられた、請求項1から14のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • デコンタミナントの前記ソースが、少なくとも1つの導管(114)によって流体的に前記内部スペースに接続されることであって、該導管は、前記膨張させることが可能な構造の前記内部通路の少なくとも1つを介して運ばれる、ことによりさらに特徴付けられた、請求項15に記載の汚染除去システム。
  • 内部パネル80に装着された通気孔(188)であって、該内部パネルが、前記膨張させることが可能な通路の1つの壁を定義する通気孔によりさらに特徴付けられた、請求項16に記載の汚染除去システム。
  • 前記通気孔が、
    可撓性のフラップ(132)と、
    前記フラップを開いた状態に保持するためのフックおよびループファブリックと を含む、ことによりさらに特徴付けられた、請求項17に記載の汚染除去システム。
  • 前記膨張させることが可能な構造によって支持され、前記内部スペース内のパラメータを検出するセンサ(140)によりさらに特徴付けられた、請求項1から18のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • 前記センサに接続された監視および制御システム(144)であって、前記感知されたパラメータに従ってデコンタミナントの前記ソースを制御する監視および制御システムによりさらに特徴付けられた、請求項19に記載の汚染除去システム。
  • 前記内部スペースが自動車に適合する大きさに作られていることによりさらに特徴付けられた、請求項1から18のいずれか1つに記載の汚染除去システム。
  • アイテムを汚染除去する方法であって、
    請求項1に記載の前記包囲体(10)の前記内部スペース(30)にアイテムを輸送することと、
    前記デコンタミナントを該内部スペースに供給して、該アイテムを汚染除去することと により特徴付けられた、方法。
  • 膨張気体の温度を調整することと、
    該膨張気体によって前記膨張させることが可能な構造を膨張させ、これにより前記内部スペースの温度が、調整されることと によりさらに特徴付けられた、請求項22に記載の方法。
  • 前記包囲体が前記膨張させることが可能な構造に装着された床(24)を含むことによりさらに特徴付けられ、該方法は、
    該包囲体の該記床の温度を調整し、これによって該包囲体の温度が調整されることをさらに包含する、請求項22または23に記載の方法。
  • 前記内部スペース内のパラメータを感知することと、
    該検出されたパラメータに従ってデコンタミナントの前記ソースを制御することと によりさらに特徴付けられた、請求項22から24のいずれか1つに記載の方法。
  • アイテムを汚染除去する方法であって、
    内部スペース(30)を有する包囲体(10)の膨張させることが可能な構造上のエレメント(21)を膨張させて、該包囲体を自立した状態に保持することと、
    該内部スペース内にアイテムを輸送することと、
    該包囲体内に該アイテムを密閉することと、
    該内部スペースに気体のデコンタミナントを導入して、該アイテムを汚染除去することと を包含する、方法。
  • 说明书全文

    本発明は、周囲環境の汚染除去の分野に関する。 本発明は、大型の機器の生物的、生物的、または化学的な汚染除去のための携帯用包囲体に関連する特定の適用を見出し、特にそれに関して記述される。 しかし、本発明は、他の大型および小型の両方のアイテムの汚染除去、処置または隔離にも適用可能であることが認識されるべきである。

    医療、薬事、食品および他の適用において用いられる小型の機器は、使用または再使用に先立って頻繁に殺菌または微生物的に汚染除去される。 しかし、大型の機器、例えば車両、食品および薬事の処理機器、郵便物取扱い機器などが化学的または生物的な汚染物、例えば有害生物または他の種などによって汚染されたときには、懸念が生じる。 そのような機器はしばしば、殺菌装置などの汚染除去システムに輸送されるには大きすぎであったり適切でなかったりする。 さらに、汚染された機器を施設の周りまたは敷地外の汚染除去システムに輸送することは、該機器を輸送する人員に危険が及び得、または施設の周りや輸送機器に汚染を拡大し得るという懸念がしばしば起こる。

    Karleの特許文献1は、構造的な部材および可撓性のある透明な包囲体から形成されるフレーム構造を含む包囲体組立品を開示し、該包囲体組立品は、患者機器等の隔離および/または処置のための囲まれたスペースを提供する。 処置の材料、例えば過酸化素または他の気体または蒸気の殺菌剤が、包囲体に供給され得、微生物的に汚染除去し、または機器を処置する。 包囲体は、素早く組み立てられ、使用後は素早く分解されるので、すぐに移動できないか、または従来の殺菌機器に適応させるには大きすぎるような大型の機器の処置に適切である。

    Karle氏のシステムは、フレーム構造の高さが、組立を可能とする場所での小型の包囲体に適している。 多数の構成部品のために、組立品が前に使用されて配慮なくして詰め直されていた場合には、フレームの重要な部分が紛失しているかもしれないという恐れがある。

    米国特許出願公開第2003/0133834号明細書

    本発明は、上記で参照された問題および他の問題を克服する、新しく改良された携帯用の周囲環境包囲体および使用方法を提供する。

    (要約)
    本例示的な実施形態の一局面によれば、アイテムを汚染除去する汚染除去システムは、膨張させることが可能な構造を備えた包囲体であって、該膨張させることが可能な構造は、膨張したときに、汚染除去されるべき該アイテムを受けるための内部スペースを定義する。 デコンタミナントのソースは、該内部スペースに流体的に接続される。 該ソースは、該アイテムを汚染除去するために該内部スペースにデコンタミナントを供給する。

    本例示的な実施形態の別の局面によれば、アイテムを汚染除去する方法が提供される。 該方法は、膨張させることが可能な構造のエレメントを膨張させ、内部スペースで包囲体を形成し、該包囲体を自立させることと、アイテムを該内部スペースに輸送することとを包含する。 該アイテムは、包囲体の中で密閉され、気体のデコンタミナントが内部スペースに導入されて該アイテムを汚染除去する。

    少なくとも1つの実施形態の1つの利点は、汚染除去システムは、汚染が起こったか、または汚染が認識される場所、またはその近接に容易に輸送されるということである。

    少なくとも1つの実施形態の別の利点は、該システムは、短時間で使用が可能となるということである。

    少なくとも1つの実施形態の別の利点は、該システムは、使用しないときには、小さな体積で格納され得るということである。

    少なくとも1つの実施形態の別の利点は、包囲体を形成する通路は、膨張用の空気によって暖められ、デコンタミナントのソースと包囲体の内部との間のデコンタミナントの凝結を減少させるということである。

    少なくとも1つの実施形態の別の利点は、該包囲体は、全ての側において温度制御がなされるということである。

    さらなる利点は、本明細書中の記述および請求項を読むことによって明らかとなる。

    図面は、本発明の実施形態を例示し、本発明を制限することを意図しない。 さらなる実施形態が、詳細な説明を読み、手本とするときに、当業者に考察される。 本発明は、従属項またはそれらの均等物の範囲内にあるそのような全てのさらなる実施形態を含むと解釈される。

    図1を参照すると、携帯用の汚染除去システムAは、携帯用の包囲体10を含み、該包囲体は、大型のアイテムを一時的に隔離および汚染除去するのに適している。 包囲体10は、必要時には直ちに建設され、汚染されたか、または汚染された可能性のあるアイテムを周囲環境から隔離させ、該アイテムを実質的に気体または液体のデコンタミナントを用いて汚染除去する。 気体のデコンタミナントは、気体、蒸気、ミスト、煙霧質、または霧の形態であり得る。 適切な気体のデコンタミナントは、酸化剤を含み、特に過酸化物、例えば過酸化水素、オゾン、または、アンモニアまたはUV放射のような協物(co−agent)を有する過酸化水素の化合物を含む。 他の適切な気体のデコンタミナントは、高温度の空気および他の気体のデコンタミナントを含み、それらは、破壊、不活性化、または汚染物を有害でなくする能力がある。 蒸気の過酸化水素に対する特定の参照がなされるが、他の気体のデコンタミナントおよびデコンタミナントの組み合わせもまた、考慮されることを認識されたい。

    本明細書中に用いられる「汚染除去」という用語は、微生物的な汚染除去、つまり生物的な汚染の破壊または不活性化を包含し、生物的な汚染は、生きている微生物およびプリオンなどの有害で複製を行う生物学的な物質を含む。 該用語はまた、化学的な汚染除去、つまり化学戦争物質のような低レベル(例えば約10ppm未満)で人体に有害である化学薬品の破壊または不活性化を包含する。 洗浄プロセスにあるような破壊または不活性化を含まずに、そのような汚染物の物理的な除去のみを包含することは意図しないが、汚染除去のプロセスは、洗浄の効果もあり得る。 本明細書中に用いられる「デコンタミナント」は、汚染除去をもたらす能力がある物質である。 包囲体10は、汚染除去プロセス、特に化学的および微生物的な汚染除去プロセス、例えば殺菌または汚染除去のより程度の低い形態である消毒および衛生化を行うように構成される。

    包囲体10内で隔離および汚染除去され得るアイテムは、救急車と、車と、トラックと、バスと、他の道路車両などの電動化した乗客および貨物輸送用車両と、戦車と、人員および軍需品のキャリアなどの軍用車両と、航空機と、調理機器、加工機器、冷凍機器、スライス機器、包装機器、および瓶詰め機器などの飲食物用処理機器と、薬事の機器とを含む。 体液または微生物の他のソースで汚染された医療および獣医の機器のような他の機器もまた、処置され得、該機器には、ベッド、いす、洗浄機器などを含む。 薬事用の処理機器、郵便物取扱い機器、および他の機器が、隔離および処置され得る。 アイテムは一般的に人体に有害な化学的または生物的な汚染物に汚染されたことが知られている、またはその疑いがあるものであり、該汚染物は、化学戦争物質、生物戦争物質、および自然発生する化学的および生物的な汚染物などである。 永久的な、その目的のために建てられた隔離ユニットにアイテムを移動することなく、アイテムは直ちに隔離および処置され、有害な微生物または他の汚染物が施設の周りに蔓延する可能性を減らす。 さらに、都合よく移動させるには重すぎる、または大きすぎる一部の機器は、その場で洗浄され得る。

    包囲体10は、可撓性で膨張させることが可能な構造12を含む。 図1に示されるように、空気などの膨張流体によって膨らますときに、膨張した構造12は、硬く、自立型の壁で囲まれた包囲体を提供する。 構造12は、自立しており、硬い材料から形成される支持部材のフレーム構造の必要性はないが、望まれる場合には、そのようなフレーム構造が利用され得る。 図2も参照すると、膨張させることが可能な構造12は、複数の膨張させることが可能な壁14、16、18を含む。 包囲体10は、膨張させることが可能な後壁14と、膨張させることが可能な横壁16および18とで例示され、横壁16および18は、上向きに延長してアーチ形をなし、構造12の屋根20を形成する(図1)が、包囲体が所望の目的のために膨張させることが可能である限り、任意の数の壁が利用され得ることが理解される。 1つ以上の壁14、16、18、または壁の一部は、非膨張性の部分を含み得る。 例えば、後壁14は、代替的に1層または2層で形成され得る。 壁14、16、18は、膨張させることが可能な支持構造を定義し、該支持構造は、相互接続される膨張通路22を定義する一連の管状の部材または他の適切な形状の構造エレメント21によって形成される。 膨張し、必要に応じて結合または固定されると、包囲体は、時速約100マイルまでの風速に耐える能力を有する。 包囲体10は、随意に床24を含み、支持表面26の上に配置するのに適している。 一実施形態において、床は、熱的に絶縁されて、正確な温度管理を容易にする。 あるいは、支持構造12は、必要に応じて支持表面26にテープで貼り付けられるか密着され、かつ十字形の構造を有し、壁の基礎部分を適切な位置に維持することに役立てる。 包囲体10は、軽く、膨張に先立って適切な大きさの鞄28に格納され得る。

    図2に示されるように、包囲体10内の内部スペース30は、周囲の大気から密閉され得、汚染浄化処理を実行するための実質的に気密な隔離房を作り出す。 特に、包囲体の床24は、壁の下端部に隣接して密閉される。 後壁14は、その周囲が隣接する横壁16および横壁18と密閉される。 入口開口部32は、後壁14の反対にある包囲体の端部に位置し、汚染除去の間はクロージャによって密閉される。 該クロージャは、内部ドア34および外部ドア36を備え、両ドアの間の副室(antechamber)38を定義する。 ドア34およびドア36のそれぞれは、可撓性のパネル40、42、44の形式の一連のクロージャ部材を備え(図1)、膨張させることが可能な構造12と同一の材料で形成され得る。 パネルは、図3に示されるように折りたたまれ、巻かれ、または横に引かれ、囲まれたスペース30へのアクセスを提供する。 締結部材46は、パネル40、42、44の縁に沿ってあり、閉じた状態のときにパネルが互いと床とで密閉されることを可能にする。 適切な締結部材46は、フックおよびループテープ(例えば、Chico TMのフックおよびループテープであり、Stretchline(Textiles)Ltd, Tetbury, Gos., UKから入手可能であり、またはVelcro TM tapeである)を含む。 他の適切な締結部材は、ジッパーを含み、Ziploc(登録商標)の種類のクロージャである。 例えばChico TMのフックおよびループテープは、100%のナイロンで形成された火災遅緩テープである。 該テープは、クッション効果を有し、振動を遮断および軽減し、しっかりと閉じたときには、効果的な埃のフィルタとして役立ち、一実施形態においては、および砂の不貫通性を有する。

    図1において、外部ドアは、中央パネル40を有し、中央パネル40は、透明部分48を含み、内部スペース30への窓を提供する。 中央パネル40は、床から上向きに巻き取られ得、固定パネル52に装着されるテープまたはタイ50によって保持され、内部30へのアクセスを提供する(図3)。 2つの横パネル42、44はまた、横に引かれて、膨張させることが可能な構造12に装着された適切に配置されたテープまたはストラップ54によって保持される。 内部ドア34は同様にして組み立てられる。

    図1および図2を続けて参照すると、膨張システム60は、膨張に先立って、相互接続される膨張通路22と接続される。 膨張システム60は、コンプレッサ62または他の適切な送風機を含み、それらは、大気中の空気に加圧する。 適切な送風機は、電動式に動作するポンプであり、手動式に動作するポンプも代替的に用いられる。 膨張システムはまた、随意に加熱および/または冷却機器64を含み、通路22への進入に先立って空気を加熱/冷却する。 コンプレッサ62は、2つ以上の動作スピードを有し得、空気の低および高流量を提供する。 高流量は、構造12を最初に膨張させるときに用いられ、低流量は、膨張構造を維持するために用いられる。

    温度制御された空気が通路22に入り、内部スペース30の周りに温度調整が可能なブランケットを提供し、内部スペースにおいて効果的な汚染除去が維持される適切な温度を実現する。 過酸化水素の蒸気の場合には、適切な温度は、包囲体の壁または汚染除去されるアイテムに過酸化水素の蒸気が凝結することを除去または最小限に止める温度であり、一般的に、周囲の外部環境の温度よりも上である。 スイッチ(不図示)またはその類が、随意にポンプ62上に提供され、ユーザーがポンプを膨張モードから収縮モードに切り替えることを可能にする。 膨張システム60は、一般的に約1〜300m /分で動作する。 送風機の大きさ、および膨張させることが可能な構造の大きさに応じて、包囲体は、比較的に短時間で、通常は約1時間で自立し得る。 より大きな包囲体に対しては、複数の送風機が用いられ得、膨張の割合を増加させる。

    膨張システム60は、内部30に、膨張可能な包囲体の注入口ポート70を介して接続される。 示されるように、熱遮断の空気導管72が膨張システムと包囲体の壁18との間に伸びる。 一実施形態において、空気導管の端部は、適切な結合部材74と適合し、注入口ポート70から伸びる、対応する結合部材76と素早く結合する。 あるいは、永久的な接続が、導管72と壁の注入口ポート70との間に提供され得る。 膨張システム60はまた、随意に単一または複数の注入口78を介して副室38に新鮮な空気を提供する。 空気は、通路内の空気に関するかぎりでは、加熱または冷却され得、それによって包囲体10の全ての側の温度制御された環境を保証する。

    図2に示されるように、包囲体の壁14、16、18、および屋根20は、可撓性の材料から成る内部および外部のパネル80および82から形成され、通常は互いに平行に配列される。 パネル80およびパネル82は、垂直に伸びる接続部材84によって互いに接続しており、該接続部材84は、同一の材料から形成され得る。 内部および外部層、および接続部材は、ともに管状部材を形成し、貫通した通路22を定義する。 壁14、16、18は、図1に例示されるように、垂直または上端部の方向に内向で屋根部分20に隣接する傾斜であり得る。 横壁16、18および屋根部分20を定義する通路22は、従って通常は、床24から垂直に伸び、第1の横壁16を形成し、屋根部分20に及び、他の壁18から床に続いて下りていく。 接続部材84は、空気が通路の端から端まで流れ、圧力を均等にすることを可能にする、開口部86を定義する。 注入口の反対にある壁16の外部パネル82における排出口チェック弁88は、前もって選択された最大限の圧力より上の余分な圧力の放出を可能にし、望まれる場合には、通路が継続的、または断続的に加熱または冷却された空気で補充されることを可能にする。

    パネル40、42、44、80、82は、互いにそれぞれの縁で密閉され、気密または実質的に気密な内部スペース30を提供する。 各パネルは、それぞれの縁が互いに密閉されている2つ以上の別個のパネルから形成され得ることが認識される。 実質的に気密であることによって、約3.8cmの水深と同等の圧力の空気が包囲体に供給され、2分間平衡に保たれ、次いで空気圧の供給が切断される場合には、さらに5分後の包囲体内の圧力は、少なくとも約2cmの水深であり、一実施形態において、少なくとも約2.5cmの水深である。 包囲体は、使用に先立って漏出の試験が課せられ得、例えば1分間、約1.5cmの水深の圧力に平衡に保つように加圧すること、および、許容できる圧力のレベル、例えば2分後に1.0cmの水深の圧力などが維持されることが保証されるように試験することによって、該包囲体は実質的に気密であるかが確認される。

    包囲体の床24は、随意に内部スペース30の加熱のために暖められ得る。 例えば、図4に示されるように、床は、可撓性の材料90および92の下部層および上部層を備える。 可撓性の抵抗加熱エレメント94または他の熱ソースが2つの層の間のギャップ96内に位置する。 一実施形態において、床24は、断面を有し、各断面は、それぞれに関連付けられた熱ソースを有する。

    気体のデコンタミナントの移動式ソース100は、気体のデコンタミナントを内部スペース30に供給する。 図2に示されるように、ソース100は、包囲体の外部に位置するが、ソースは、汚染除去に先立って代替的に内部に輸送されることが考慮される。 蒸気の過酸化水素を提供する適切なソース100は、溶解状態の液体過酸化水素のソース102、例えば、過酸化水素の重量の約20〜40%の濃度の水性の過酸化水素の貯蔵器を含む。 過酸化水素の液体は、ポンプ104によって蒸発器に供給され、そこで過酸化水素と水の成分とが熱せられた表面(不図示)の上で蒸発される。 蒸気は、キャリアガス、例えば空気または他の流れの媒体で運ばれる。 キャリアガスは、キャリアガス108のソース、例えば送風機または加圧された貯蔵器などによって供給される。 送風機108は、約1〜300m /分で動作し得る。 より大きな包囲体に対して、複数の移動式ソースが用いられ得る。 空気は、過酸化水素の蒸気との混合に先立って、随意に脱湿器110で脱湿され、加熱器112によって加熱される。

    殺菌のための1つの適切な移動式ソース100は、STERIS VHP 1000 TM過酸化水素蒸気生成器である。 他の適切な蒸発器は、Centanniらの米国特許第6,734,405号およびZelinaらの米国特許出願公開第2002/0159915号に開示される。 気体のデコンタミナントを生成するための他の適切なミスト、霧または煙霧の生成機器もまた、考慮される。 あるいは、気体のデコンタミナントは、包囲体内において自然体で生成されるか、または加圧されたコンテナから供給される(例えばオゾンの場合)。

    蒸発器106は、1つ以上の熱遮断された供給導管114によって接続され、該導管は、包囲体の壁16および18内の対応するアクセスポート116を通過し、内部30への通路22の内部にまたはそれを貫通して運ばれる。 内部において、導管114は、分岐して気体の汚染除去の配給ネットワーク118を提供する。 ポート116は、導管の周りで密閉され、漏出を減らす。 あるいは、導管114およびネットワーク118は、空気供給導管72のように、選択的に放出可能な接続部材によって接続可能であり得る。

    配給ネットワーク118は、折りたたみ可能な複数の可撓性の導管120を含む。 導管120は、内部30の周囲に間隔を置いて配置された通気孔またはノズルの形状の複数のデコンタミナント供給注入口122に気体のデコンタミナントを輸送する。 通路22内の熱せられた空気は、ソース100とノズル122との間の過酸化水素または他の蒸気のデコンタミナントの凝結を防ぐか、または制限することに助力する。 ノズル122は、気体のデコンタミナントを内部スペース30に供給する。 ノズルは、デコンタミナントを循環させることを助力するために指向的であり得る。 1つ以上のファン124または他の循環デバイスが、気体のデコンタミナントを内部の端から端まで配給することに随意に助力する。 導管120は、通路22の中に組み立てられ得、その場合には、平らに折り曲げられ得、または内部において適切に配置されたクリップまたはタイ126によって適所に保持され得る。

    デコンタミナントが、デコンタミナントの効果が届きにくいアイテムの部分に接触することを保証するために、可撓性のホース128が、内部および外部パネル80および82内に形成される選択的に動作可能なポート130を介して蒸発器と内部30との間で通じており、図5に最も好ましく示される。 可撓性のホース128は、例えば汚染除去される車両の窓を介してなど、効果が届きにくい領域にルートされ得る。 例示される実施形態において、ポート130は、使用されないときには、クロージャ132、例えばChico TMまたはVelcro TMのフックおよびループテープまたは他の適切な密閉部材で形成される可撓性のフラップでカバーされる。 可撓性のホース128は、必要なときに横壁16および18を介して供給され、その結果として該ホース128は内部および外部の間で伸びる。 ポート130は、ホースをしっかりとグリップするように構成され、内部30からの漏出を最小限に止める。 追加の密閉部材、例えばダクトテープは、随意に用いられてホース128およびポート130の周りの密閉に助力する。 あるいは、通路22内に組み立てられた配給管が、内部に沿ってある動作可能/密閉可能な接続ポートで終結する。

    図4を参照すると、包囲体内のセンサ140は、内部スペース30の1つ以上のパラメータ、例えば温度、湿度、デコンタミナントの濃度(例えば過酸化水素の濃度)、汚染物(例えば炭疽胞子または化学戦争物質)の濃度、汚染物とデコンタミナントとの反応による生成物(例えば化学戦争物質と過酸化水素との反応による生成物)の濃度などを検出する。 一実施形態において、それぞれの種類のいくつかのセンサ140が、内部スペース30の周りに位置する。 センサは、内部パネル80に取り付けられ適切に配置されるハンガーまたはストラップ142から吊るされ、適切な光学的または電気的なコネクタ146によって包囲体10の外部に位置するマイクロプロセッサなどの監視および制御システム144と通信する。 生物的および/または化学的なインジケータ148は、随意に包囲体内に位置され、汚染除去プロセスの後に検査される。 適切な生物的なインジケータは、駆除が困難な胞子か何かの個体数を含む。 汚染除去の後に残留する生きた胞子の存在は、汚染除去プロセスが不十分であったことの表れである。 適切な化学的インジケータは、前もって選択された最小限のデコンタミナントの濃度に応答する視覚的または他に検出可能な変化を示す。

    監視および制御システム144は、監視機能150を含み、該機能は、センサからの入力を記録し、感知されたパラメータの値を決定/格納する。 システム144は、制御機能152も含み、該機能は、感知されたパラメータに応答してデコンタミナントのソース100にフィードバック制御を提供する。 制御機能152は、監視機能150によって提供された情報を用いて変数、例えば過酸化水素の気化の割合、キャリアガスの流量、キャリアガスの温度、膨張ガスの温度および流量、加熱器94への電力、および包囲体内の汚染除去のための所望の状態を維持するための他の動作パラメータを制御する。

    例えば、内部30において検出された過酸化水素の濃度が前もって選択された範囲の範囲外である場合には、制御機能152は、デコンタミナントのソース100に命令し、過酸化水素の製造の割合を増加または低下させる。 代替的に、または追加で、制御機能152は、システムの他の構成要素にフィードバック制御を提供する。 例えば、包囲体内の温度が前もって選択した範囲の範囲外である場合には、制御機能152は、加熱器64に命令して、通路に入る空気の温度をその導入の割合に調整させるか、または床加熱器94に命令して床の温度を調整させ、前もって選択された温度に持ってこさせる。 このようにして、システムの構成要素は、内部スペース30内の過酸化水素の濃度を前もって選択された範囲内に維持するために調整され得る。 該前もって選択された範囲は、約0.1〜5mg/L(72〜3600ppm)などであり、例えば0.1〜0.2mg/Lであり、飽和濃度に到達することを避ける。 一実施形態において、過酸化水素の濃度は、少なくとも約0.7mg/L(400+ppm)である。 約15〜120℃の内部スペース30の温度が、用いられ得、例えば少なくとも25℃である。 蒸気の過酸化水素の濃度は、飽和点より下になるように選択され、それは内部スペース30内の温度の作用である。

    図2に示されるように、内部30からの空気と混じった使用済みの蒸気は、排出口ポート156と接続された排出口導管154を介して随意に包囲体10を出て、大気に放出される前に触媒作用のコンバータ158または他の破壊器(destroyer)に有利に輸送される。 排出口導管内のフィルタシステム160は、存在する空気の中に残留する微量の汚染物を除去する。 例えば、フィルタシステム160は、微生物を捕らえるHEPAフィルタを含む。 化学的なフィルタは、随意に含まれ、特定の有害な化学的因子を除去する。 ポンプ162は、例示される実施形態において用いられ、使用済みの蒸気を積極的に取り除く。 1つ以上の排出口弁164が、副室38の壁に位置しており、適切な可撓性のホース165によって排出口導管154と接続され、副室から空気を取り除く。

    代替的に、または追加で、全ての、または一部の蒸気は、随意に触媒作用のコンバータ168、除湿器110、および加熱器112を通過した後に、戻り管路166を介して蒸発器に再循環される(図2)。

    過酸化水素は、多くの空気によって運ばれる微生物、および化学戦争物質および生物戦争物質を含む他の毒性の原料に対して特に効果的なデコンタミナントである。 過酸化水素は、栄養バクテリア、内生胞子形成バクテリア(例えば炭疽菌)、菌、ウイルス、酵母菌、およびプリオンの幅広い範囲に対して効果を示す。 また、有機硫黄因子を含む多くの化学戦争物質に対しても効果的であり、例えば、マスタードガス(H、HD、HS)であり、タブン(GA)、サリン(GB)、ソーマン(GD)、シクロサリン(GF)などのGシリーズ神経因子(有機燐酸塩の神経因子)であり、VX、VE、VG、VMおよびVガスなどのVシリーズの神経因子であり、特に、アンモニアとの組み合わせで用いられ、過酸化水素とアンモニアとの割合が1:1から1:0.0001の間のときに効果的である。 炭疽菌および他の微生物汚染の原因である胞子は、例えば過酸化水素への数分の短時間の曝露を用いて直ちに破壊される。 化学戦争物質の破壊は、数時間を要し得る。 一実施形態において、デコンタミナントは、生存する微生物の個体数または有害な化学的因子の重さによる濃度を最初の値の1%未満に減らし、一実施形態において、汚染物を検出が不可能なレベルまで減らす。

    オゾンも、ほとんどの公知の生物的および化学的な汚染物を中和することが知られる。 化学的および生物的な汚染はまた、UV放射などの別のデコンタミナントによって処置され得る。

    蒸気の導入に先立って、僅かな負の圧力が、包囲体の内部30に適用され得、蒸気の導入および分散の速度を速める。

    包囲体10は、僅かに大気圧より上または僅かに大気圧より下の内部圧力を維持する能力を有する。 大気圧より下の圧力は、包囲体から空気によって運ばれる汚染物のあらゆる漏出を最小限に止めることが望まれるときに好ましい。 一実施形態において、蒸気の過酸化水素による汚染浄化に対して、包囲体は、水深が2〜5cmの通常の動作の圧力の約3倍の圧力に耐えることができ、安全マージンを提供する。

    一実施形態において、包囲体10は、可撓性のシート材料で形成され、該材料は、気密で防水性がある、ビニルまたはポリビニルの塩化物(PVC)などである。 該材料は、化学的なデコンタミナント、例えば過酸化水素にも耐性がある。 適切な材料の1つは、V3F Polytarpという商品名で販売されており、それは77g/m の重量の編んだポリエステル織地であり、可撓性のPVCで両面がラミネート加工されており、約580g/m の素材を生成する。 この材料は、−25℃およびそれより上の温度に対するクラッキングに耐える。 包囲体は、従って、約−50℃から+50℃の間の屋内および屋外の変化する温度における汚染除去に対して用いられ得る。

    図1および図5に例示されるように、一実施形態において、壁14、16、18の一部は、透明であり、包囲体の外にいるオペレータに内部で何が起きているかが分かる視界を提供する。 例えば、窓170は、内部および外部のパネル80および82の中央部分172、174、176とクリアなPVCシーティングのような透明な材料のパネルでできた接続部材84とを形成することによって壁の中に形成される。 適切なPVCシート材料の1つは、0.5mmの厚さと646g/m の重量とを有し、Wardle Storeys Ltd. , Earby, Colne, Lancashire, UKによってVelbex TMという商品名で販売されている。 様々なシーティングパネルの間の合わせ目は、二重にラップされて縫い付けられたり、接着によって繋げられたり、熱で融合させたりなどされ得る。 壁の内部パネル80は、抗真菌性でUV安定化された撥水加工の塗料によって塗装され得る。 撥水加工の原料は、包囲体の壁につく蒸気の凝結を阻止し、一方で、抗真菌性の構成要素は、格納の間の包囲体の菌の成長を抑制する。

    包囲体10の大きさは、様々であり、汚染除去されるアイテムの大きさに左右される。 一般的に、内部容積は、約20m から約10,000m であり得る。 例えば、汚染除去する車両、例えば救急車に対して、内部は、約10m×8m×4mの容積を定義し得る。 より大きな車両、例えば航空機に対して、包囲体は、遥かに大きくなり得る。 より大きな包囲体、例えば約500〜1000m より上の包囲体に対して、構造12は、充分に自立し得ず、その場合には、金属柱等の内部または外部フレーム(不図示)が組み立てられ、包囲体はそれによって支持される。

    内部に気体のデコンタミナントを供給することが可能であることに追加して、または代替的に、包囲体10は、他の方法でアイテムの処置を容易にするように随意に適合される。 例えば、図4に示されるように、液体導管180は、内部スペース30内の1つ以上のスプレーノズル182に随意に接続され、アイテムを洗浄または処置して、水、洗剤、液体デコンタミナント、またはそれらの組み合わせで除去が可能な固体の汚染物を除去する。 ドレイン184は、床および包囲体に形成され、使用済みの液体および関連する汚れおよび汚染物が、支持表面に形成される排水溜186に流れることを可能にする。 排水溜に集められた液体は、随意にバッグに入れられ、有害廃棄物処理施設によって処分されるか、または汚染物を除去するために適切に処理される。

    包囲体10は、包囲体の中へ、例えば車輪が付いたカートまたはコンベヤなどの車両に載せて輸送され得る車両およびアイテムの処置に特に適している。

    一般的な汚染除去は以下の通りに進められる。 汚染イベント、例えば化学戦争物質または生物戦争物質の放出が起こり、収縮した包囲体10および全てまたは一部の関連する装置60、100、158、160などを現場に輸送するオペレータに伝達され、該現場では、汚染イベントに曝露された、汚染されたか、または汚染の可能性のあるアイテムの汚染除去が行われる。 例えば、包囲体10、蒸気生成器100、送風機60などは、トラックの上に載せられ、汚染イベントの位置またはそこの近くの屋内または屋外の現場または施設に輸送される。 これは、汚染の拡大の危険性を最小限に止める。

    包囲体10は、鞄28から出されて広げられ、膨張の準備が整う。 送風機60は、ポート70に接続され、膨張が開始され、随意に空気および/または床の加熱/冷却も行われる。 包囲体が充分に安定した膨張した状態に達すると直ちに、汚染除去されるべき車両または他のアイテムは、有害物質保護服を着た人員によって包囲体の中に輸送される。 車両のドア、窓、その他は開かれて、デコンタミナントのアクセスを可能にする。 センサ140および化学的/生物的インジケータ148は、包囲体に吊るされるか、内部スペース30の中に配置される。 可撓性の導管120および128は、それぞれのポート、例えば内部から外部に押し込まれ、デコンタミナントソース100と接続される。 可撓性の導管128は、車両の容易に接近しにくい部分に排出口が位置するように配置され、導管120は、クリップ126から吊るされる。 気体のデコンタミナントの導入に先立って、包囲体の内部および外部ドア34および36は、閉められ、フックおよびループテープ46は互いに密閉される。 内部スペース30の圧力は、大気圧よりも僅かに下げられることによって汚染物の漏出を最小限に止め、かつデコンタミナントの導入の速度を速めることができる。

    洗浄の動作または液体による汚染除去が行われる場合には、これは、気体の汚染除去に先立って随意に実行される。 但し、それは代替的に気体の汚染除去の後に、または適時に行われ得る。

    気体のデコンタミナントは、内部スペース30に導入され、数分から数日までなどの前もって選択された期間内に、許容レベルまでアイテムの汚染除去を保証するのに充分な濃度を達成する。 例えば、過酸化水素の場合において、20〜50℃の温度で約400〜1000ppmの濃度は、約2時間未満、通常は約30分かそれ以下で、微生物の汚染を6logの減少(すなわち、10 の胞子の固体数が1またはそれより少なくなるまで減少される)まで減少させるには通常は充分である。 同様の濃度および温度は、化学的な因子を破壊するため、またはそれらの活動を危険と考慮されないレベルまで減少させるために用いられ得る。 しかし、より長い時間が必要であり得る。 汚染除去の期間が完了すると、内部スペース30は、例えば蒸発器106のスイッチを切って、脱湿された外部の空気を送風機108によって導入されることによって空気にさらされ、1つ以上の通気孔156から空気を抜く。

    代替的に、または追加で、膨張通路22の中の通気孔188は、包囲体の中に空気を放出する。 使用されないときには通気孔188は、通気孔132と同様の方法で、Chico TMまたはVelcro TMのフックおよびループテープで覆われたフラップによって閉じられ得る。 フラップを開いた状態に保持するためには、フックおよびループテープは、内部の壁80に装着されるフックおよびループテープのファブリックに対応するフックおよびループテープによって一時的に装着される。 網目のスクリーン90は、通気孔を覆い、空気を自由に通過させる。 通気は、オペレータが再び入れるほどに包囲体の中のデコンタミナントの濃度が下がるまで継続される。 過酸化水素の場合には、安全なレベルは1ppmまたはそれ以下と考えられる。 通気の段階は、数時間またはそれ以上続き得る。 車両または他の汚染除去されたアイテムは、再び使用される前に残留する汚染物の試験を受ける必要があり得る。 または、適切ならば、アイテムは処分され得る。

    使用後は、膨張させることが可能な包囲体10は、収縮させて、次の使用のために運搬用バッグ28に再び詰められ得る。 再び詰める前に、包囲体は、随意に、適切な汚染除去プロセス、例えば気体の汚染除去プロセスを、例えば過酸化水素の蒸気を用いて受ける。 そのような汚染除去プロセスは、包囲体の外部および内部の両方の表面を汚染除去するために用いられ得る。 あるいは、包囲体は、一度だけ用いられ、次いで、適切で安全な処分方法を用いて処分される。

    アイテムの大きさおよび包囲体の大きさ次第で、複数のアイテムが包囲体の中で同時に汚染除去され得ることを認識されたい。

    このように好ましい実施形態が記述され、本発明の特許請求がなされている。

    図1は、本発明に従った、汚染除去システムの斜視図である。

    図2は、図1の汚染除去システムの上面図である。

    図3は、正面のドアが開いた図1の汚染除去システムの斜視図である。

    図4は、包囲体の断面図である。

    図5は、図1の包囲体の、横壁の一部の拡大斜視図である。

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