Apparatus and method for preventing scale generation in flue gas desulfurization system

申请号 JP2008066435 申请日 2008-03-14 公开(公告)号 JP2008246475A 公开(公告)日 2008-10-16
申请人 Alstom Technology Ltd; アルストム テクノロジー リミテッドALSTOM Technology Ltd; 发明人 DENNIS J LASLO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an apparatus and a method for preventing scale generation in a wet system for flue gas desulfurization. SOLUTION: The wet system for flue gas desulfurization involves spraying an alkaline slurry in an upper zone 52 of an absorption tower 50 so as to cause the slurry to come into contact with a flue gas flow and to cause SO2 contained in the flue gas to be absorbed by the alkaline slurry, whereby air is sprayed upward from a plurality of holes of an injector 225 provided on the bottom of an alkaline slurry tank zone 55 placed lower in the absorption tower to the inner wall of the tank zone, so that the alkaline slurry containing SO2 rich after contact with the flue gas is maintained away from the inner wall of the tank zone and scale generation and deposition on the inner wall are prevented. COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 煙道ガス脱硫システムにおけるスケール生成を制御する装置であって、吸収塔のタンク区域内に配設された構成とされたインジェクタを包含し、前記インジェクタが更に老化したスラリーを前記タンク区域の内部壁に向かって押し進めるように流体を前記タンク区域内のスラリー中に指し向けるような構成とされている装置。
  • 請求項1記載の装置において、前記インジェクタが中空の導管から成り、前記中空の導管には複数の穴が設けられている装置。
  • 請求項2記載の装置において、前記インジェクタが大略リング状である装置。
  • 請求項3記載の装置において、前記インジェクタが更に前記穴を介して取り付けられているスプレイノズルを包含している装置。
  • 請求項1記載の装置において、前記インジェクタが、前記内部壁と前記タンク区域内に残留している新鮮なスラリーとの間に少なくとも部分的なバリヤを形成するために、前記老化したスラリーを前記タンク区域の前記内部壁に向かって押し進めることを生じさせるように前記流体を前記スラリー中に噴射せしめるような構成とされている装置。
  • 請求項1記載の装置において、前記インジェクタが前記老化したスラリーを前記タンク区域の前記内部壁に向かって上昇せしめることを生じさせるように前記流体を前記スラリー中に指し向ける複数の穴を包含している装置。
  • 請求項1記載の装置において、前記流体が気体である装置。
  • 請求項7記載の装置において、前記気体が空気である装置。
  • 請求項1記載の装置において、前記気体がアルカリ性スラリーである装置。
  • 請求項9記載の装置において、前記アルカリ性スラリーが非過飽和スラリーである装置。
  • 請求項10記載の装置において、前記非過飽和スラリーが前記タンク区域の底部の近くから再循環されるようにした装置。
  • 煙道ガス脱硫システムにおけるスケール生成を制御する方法であって、非過飽和スラリーを吸収塔の内面に向かって噴射せしめる段階を包含する方法。
  • 说明书全文

    本発明は、煙道ガス脱硫システムにおけるスケール生成(スケーリング)を防止することに関する。 より詳細には、本発明は湿式煙道ガス脱硫システムの吸収塔におけるスケールの生成及び堆積を防止することに関する。

    例えば電発生システムと関連して用いられる化石燃料燃焼式ボイラシステムは、典型的に、化石燃料の燃焼から生じる副産物である排気を放出せしめる。 この排気、すなわち煙道ガスは、しばしば、種々の化学化合物、例えば、大気中に放出して空気中に分散させることが好ましくない二酸化硫黄(SO )を含有している。 このため、煙道ガス流れが大気中に放出される前に、化石燃料燃焼式ボイラシステムからの煙道ガス流れから一定の化学化合物を取り除くためのシステムが設けられている。 このようなシステムは、例えば、煙道ガス流れが大気中に放出される前に、煙道ガス流れ中に含有されている二酸化硫黄(SO )の少なくとも一部分を取り除くような構成とされている湿式煙道ガス脱硫(WFGD)システムから成る。

    例えば図1Aに示されているような湿式煙道ガス脱硫(WFGD)システムにおいては、吸収塔50が設けられ、この吸収塔50は煙道ガス流れ中に存在しているSO の少なくとも一部分を捕獲するアルカリ性スラリー130に煙道ガス流れをさらすような構成とされている。 吸収塔50は、上方区域52とタンク区域55とを有する。 上方区域52は複数のスプレーヘッド120を収容し、これらのスプレーヘッド120は煙道ガス流れが上方区域52を通して上昇して吸収塔50を出るときにスラリーを煙道ガス流れ中に噴霧するような構成とされている。 スラリーはタンク区域55の底部の近くからひとつ又はそれ以上のポンプ141,142及び143によってスプレーヘッド20にまで汲み上げられる。 煙道ガスがスラリーと接触すると、煙道ガス中のSO はアルカリ性スラリーにより捕獲される。

    図1B及び図1Cを参照するに、タンク区域55は空気をタンク区域55内に収容されているスラリー中に注入する一連の空気アウトレット112(112A−112E)を包含する構成とされている。 これらの空気は、スラリー中に含有されているSO の中和をスピードアップするのを助長せしめるために供給される。 空気アウトレット112の各々は、空気をタンク区域55内に収容されているスラリー中に放出するひとつ又はそれ以上の穴116を包含する構成とされている。 これらの空気の泡の上向き移動が、タンク区域55の内部壁57から離れて、タンク区域55の中央部分に生じる。 その結果、空気泡の上向き移動の力はタンク区域55の頂部の近くの新鮮なスラリーをタンク区域55の中央部分から外向きに離して内部壁57に向かって押し進めるようにする。 このような空気泡の移動及び新鮮なスラリーの流れは、図1Dに矢印により概略的に示されている。

    図1Bは、吸収塔50のタンク区域55を概略的に示す図である。 この図1Bにおいて、タンク区域55の内部壁57は点線で示されている。

    図1B及び図1Cに示されている例は、気体、例えば空気をタンク区域55に収容されているスラリー中に注入するパイプグリッドを包含する構成とされているタンク区域55を示す。 一連の空気アウトレット112A−112Eの各々は、空気をタンク区域55内に収容されているスラリー中に放出するひとつ又はそれ以上の穴116を包含する構成とされている。 これらの空気アウトレット112(112A−112E)は、浮力により液面にまで進む微細な泡として空気をスラリー全体を通して等しく分配するのを助長せしめるために設けられている。

    図1A及び図1Dを参照して、湿式煙道ガス脱硫(WFGD)システムの機能の概要を説明する。 スラリーがスプレーヘッド120により吸収塔50の上方区域52内に噴霧された後、スラリーは吸収塔50を通して流れる煙道ガスと接触する。 これにより、スラリーは煙道ガス内に含有されているSO の少なくとも一部分を捕獲する。 この新たに吸収したSO を含有するスラリー、すなわち、新鮮なスラリーはタンク区域55内を下向きに落ちる。 新鮮なスラリーがタンク区域55内に入っても、アルカリ性スラリー中の新たに吸収したSO はまだ完全に中和されていない。 SO が酸素及び炭酸カルシウムと反応して安定セッコウ結晶を形成するまで、溶液は亜硫酸カルシウム又は硫酸カルシウムに関して過飽和の状態となっている。 この過飽和状態においては、溶液がタンク区域55の内面にスケール生成を発生させやすいものである。

    図1A、図1D及び図1Eを参照するに、新鮮なスラリーが循環ポンプ141,142及び143により汲み上げられて又は再循環されて上方区域52内のスプレーヘッド120にまで戻されるまで、新鮮なスラリーはタンク区域55内に存在している。 タンク区域55内に存在している間、新鮮なスラリーは時間が経過すると最終的にはタンク区域55の底部に向かって下向きに動く。 新鮮なスラリーがタンク区域55の底部の近くにまで到達するときまでは、溶液は平衡に近づき、したがって、スラリーはもはやスラリーが新鮮なスラリーとしてタンク区域の頂部に最初に入るときのように飽和されていない。 したがって、この“老化したスラリー”はタンク区域55の内部壁57と反応するのが少ないものであり、その結果、内部壁57にスケールを多く生成して堆積せしめる。

    図1Eは、スケール65が生成されて内部壁57に堆積された後のタンク区域55を示す図である。 図1Fは、スケール65が生成されて内部壁57に堆積された後のタンク区域55を一部分切断して示す図である。

    これらの図1E及び図1Fを参照するに、共通することは、吸収塔50において、煙道ガスに新たにさらされたスラリー(新鮮なスラリー)の過飽和状態のために吸収塔50の内部壁57に沿ってスケール65が生成されて堆積されていることを示しているところである。 このスケール生成は、典型的に、吸収塔50のタンク区域55の内周部に生じるが、しかしこの区域だけに制限されるものではない。

    時おり、堆積したスケールを吸収塔のタンク壁から取り除かなければならない。 スケールを取り除くためには、典型的には、湿式煙道ガス脱硫(WFGD)システム25を休止し、それから、人間が吸収塔50のタンク内に入って、タンク壁からスケールを物理的に取り除くことが必要とされている。 しかしながら、これは、しばしば、スケールが生成した吸収塔のタンクの内部壁の区域に人間が到達してスケールを安全に取り除くことを可能にするために、吸収塔のタンクの中に例えば足場及び安全設備のような設備を設置すること及びその後取り除くことを必要とする。

    湿式煙道ガス脱硫(WFGD)システムの休止は、人間がスケールを吸収塔のタンク内部壁から取り除くために用いられる設備を設置するに加えて、時間を消費せしめまた高コストとするものである。 更に、人間を吸収塔のタンクの密閉空間に入れることは、タンクの内部壁から落下するスケールと関連して安全面において潜在的な危険をこうむらせるものである。

    本発明は、煙道ガス脱硫システムにおけるスケール生成を減少せしめる装置及び方法を提供する。

    簡単に述べれば、構成において、本発明の装置は、とりわけ、次に述べるように作られている。 すなわち、インジェクタが吸収塔のタンク区域の中に設置された構成とされている。 このインジェクタは、老化したスラリーをタンク区域の内部壁に向かって押し進めるように流体をタンク区域内のスラリー中に指し向けるような構成とされている。

    本発明は、また、煙道ガス脱硫システムにおけるスケール生成を制御する方法を提供するものとして考察することができる。 これに関して、このような方法は、とりわけ、次に述べるような段階、すなわち、非過飽和スラリーを吸収塔の内面に向かって噴射せしめる段階を包含するものと要約することができる。

    本発明の装置及び方法の他の特徴及び利点は、添付図面及び下記の詳細な説明を精査することにより当業者には明らかになるであろう。 このような本発明の装置及び方法の他の特徴及び利点のすべては本発明の範囲内に含まれるものであり、したがって特許請求の範囲の記載により保護されるものである。

    添付図面を参照することにより、当業者には本発明が一層良く理解されまた本発明の目的及び利点が明らかになるであろう。

    本発明は、SO を豊富に含有するスラリー(新鮮なスラリー)と吸収塔50のタンク区域55の内部壁との間にバリヤを配置することにより、新鮮なスラリーを吸収塔50の内部壁から離して維持する装置及び方法に関する。 一層高く過飽和されている新鮮なスラリーを吸収塔50の内部壁から離して維持することにより、吸収塔50の内面に沿うスケールの生成及び堆積が排除され又は排除されない場合でも非常に減少させられる。

    本発明の一実施例において、バリヤはタンク区域55の底部の近くに残留していてもはや高反応性を有していない老化したスラリーをタンク区域55の底部からタンク区域55の内部壁57に向かって上向きに付勢せしめることにより形成される。 老化したスラリーは、種々の手段によりタンク区域55の底部の近くから付勢せしめることができる。

    図2は、本発明の一実施例を概略的に示す。 この実施例において、吸収塔50にはひとつ又はそれ以上のインジェクタ225が設けられ、この又はこれらのインジェクタ225は流体、例えば空気を次に述べるように指し向けるようにして、すなわち、タンク区域55の底部の近くに位置している老化したスラリーをタンク区域55の内部壁57に向かって上向きに押し進める又は上昇せしめるような構成とされている。

    図3A−図3Cは、実施可能なインジェクタ225を概略的に示す。 この実施例において、インジェクタ225は流体、例えば空気をタンク区域55の内部壁57に向かって上向きに噴射せしめるような構成とされている。 インジェクタ225は、好適には、所定の長さの内部断面を有する中空の管様部材又は導管である。 インジェクタ225は、大略リング状に形成されていると共に、タンク区域55の直径よりも小さい直径を有している。 しかしながら、インジェクタ225は流体、例えば空気をタンク区域55の内部壁57の適当な範囲に向かって上向きに噴射せしめるような他の形状とすることができることは勿論である。 インジェクタ225は、更に、インジェクタ225の中にポンプ160で供給した流体、例えば空気160を所定の方向へかつ所定の分散パターンで噴射せしめることを可能にするひとつ又はそれ以上の穴230を備える構成とされている。 インジェクタ225に沿って配設される穴230の数は、とりわけ、空気160を噴射せしめることが所望される内部壁57の範囲の大きさに左右される。

    図3E及び図3Fは、穴230の実施可能な形状を概略的に示す。 図3Eに示されている例においては、穴230が大略円形又は楕円形とされている。 図3Fに示されている例においては、穴230が大略四形又は矩形とされている。

    図3G及び図3Hを参照するに、インジェクタ225はひとつ又はそれ以上の穴230(図示せず)を介してインジェクタ225に取り付けられているひとつ又はそれ以上のノズル320を包含する構成とすることができる。 これらのノズル320は、流体、例えば空気(気体)を所望する方向へかつ所望する分散パターンで噴射せしめてタンク区域55(図2)の内部壁57(図2)に向かう老化したスラリーの流れを制御し、これにより空気が噴射される内部壁57の範囲を最大限に拡大せしめる目的のため又は噴射される空気の噴射圧力を制御する目的のために、設けられている。

    図4は、老化したスラリーがインジェクタ225の複数の穴230から噴射した空気によりタンク区域55の内部壁57に向かって上向きに付勢されたときの、老化したスラリーの流れを概略的に示す。 内部壁57に向かって上向きに付勢された、老化したスラリーはタンク区域55の上方区域に残留している新鮮なスラリーとタンク区域55の内部壁57との間のバリヤとして働くことを見ることができる。

    図5は、本発明の他の実施例を示す。 この実施例においては、インジェクタ225から噴射する流体がタンク区域55の底部の近くから再循環される非飽和スラリー(老化したスラリー)である。 この実施例においては、老化したスラリー544がタンク区域55の底部の近くからポンプ562により汲み出され、それからインジェクタ225によりスラリー中に噴射される。

    もし所望するならば、インジェクタ225は気体アウトレット112のシステムと同時に又は気体アウトレット112のシステムと関連して作動するような構成とすることができることを留意すべきである。 換言すれば、もし所望するならば、インジェクタ225及び気体アウトレット112のシステムの両方を設けることができる。

    また、次のことも留意すべきである。 すなわち、本発明の上述した実施例、特に好適な実施例は本発明の原理を理解するために単に示された単なる実施可能な例である。 多くの変形及び変更が本発明の精神の原理から実質的に逸脱することなしに本発明の上述した実施例に行うことができるものである。 そして、このような変形及び変更のすべてが本発明の範囲内に含まれるものであり、本発明は特許請求の範囲の記載により保護されるものである。

    典型的な煙道ガス脱硫システム25を概略的に示す図である。

    典型的な複数本の気体アウトレット112A〜112Eを概略的に示す図である。

    図1B中の1本の気体アウトレット112を概略的に示す図である。

    吸収塔50のタンク区域55における頂部から底部へのスラリー130の動き及び流れを概略的に示す図である。

    タンク区域55の内部壁57に沿って生じるスケールの生成を概略的に示す図である。

    同様に、タンク区域55の内部壁57に沿って生じるスケールの生成を概略的に示す図である。

    気体インジェクタ225が設けられている本発明の一実施例を概略的に示す図である。

    実施可能なインジェクタ225を概略的に示す図である。

    同様に、実施可能なインジェクタ225を概略的に示す図である。

    同様に、実施可能なインジェクタ225を概略的に示す図である。

    2個以上のインジェクタ225がタンク区域55の底部の近くに設けられている吸収塔50の実施可能な構成の一例を概略的に示す図である。

    インジェクタ225に設けられる穴230の実施可能な形状の一例を概略的に示す図である。

    同様に、インジェクタ225に設けられる穴230の実施可能な形状の他の例を概略的に示す図である。

    インジェクタ225と関連して用いることができるノズル320の実施可能な構成の一例を概略的に示す図である。

    同様に、インジェクタ225と関連して用いることができるノズル320の実施可能な構成の他の例を概略的に示す図である。

    老化したスラリーがインジェクタ225の多数の穴230から噴出した空気によりタンク区域55の底部からタンク区域55の内部壁57に向かって上向きに付勢されたときの、老化したスラリーの流れを概略的に示す図である。

    本発明の他の実施例を概略的に示す図であって、この実施例においては、タンク区域55の底部の近くから老化したスラリーがインジェクタ225に供給されて噴出され、これにより老化したスラリーを内部壁57に向かって付勢せしめるようにしている。

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