検体用容器

申请号 JP2018515110 申请日 2017-06-20 公开(公告)号 JP2018532111A 公开(公告)日 2018-11-01
申请人 イ, ヒョン グ; 发明人 イ, ヒョン グ; キム, キ スン; イ, キ ウォン;
摘要 検体用容器に関する。本発明による検体用容器は、第1の容器に検体が貯留され、第2の容器と遮断膜によって、固定液が密閉貯留される。そして、連結部材により、第1の容器と第2の容器とが結合した状態で、第2の容器の固定液が第1の容器に流入されるので、検体が投入された第1の容器に固定液を流入する場合、固定液が外部に漏洩されない。そのため、検体の出し入れのいずれの場合も固定液が外部に漏洩される従来の検体容器1と比較して、相対的に固定液の漏洩が抑制される。これにより、作業者の健康が損傷することを最大限防止し、環境汚染を最大限防止することができるという効果がある。
权利要求

一面が開放し、採取された検体を収容する第1の容器と、 検体が採取された状態を維持するように固定する固定液が貯留される一面が開放した第2の容器と、 前記第2の容器の開放した一面に密閉形成された遮断膜と、 前記第1の容器の一面側及び前記第2の容器の一面側がそれぞれ着脱自在に挿入結合され、前記第2の容器が所定以上挿入結合されると、前記第2の容器の固定液が前記第1の容器の内部に流入するように、前記遮断膜を切開して、前記第1の容器と前記第2の容器とを連通させる連結部材とを含むことを特徴とする検体用容器。前記遮断膜は、銀箔紙又はビニルからなることを特徴とする請求項1に記載の検体用容器。前記連結部材は、 一側及び他側に、前記第1の容器の一面側及び前記第2の容器の一面側がそれぞれ着脱自在に挿入結合される結合枠と、 前記結合枠に設けられ、前記遮断膜を切開する切開突起とを含むことを特徴とする請求項1に記載の検体用容器。前記連結部材は、前記結合枠に支持設置され、前記第1の容器の検体が前記第2の容器に流入することを遮断するこし網を含むことを特徴とする請求項3に記載の検体用容器。前記こし網の中央部側は、前記第2の容器側に凹み形成されることを特徴とする請求項4に記載の検体用容器。前記結合枠の内周面及び前記第2の容器の一面側外周面には、嵌合して、前記結合枠と前記第2の容器の結合位置を報知する表示突起がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項4に記載の検体用容器。

说明书全文

本発明は、採取した検体が採取状態を維持するように固定する固定液の漏洩を抑制する検体用容器に関する。

医療分野などでは、被検者から組織などのような検体を採取して、検査、分析、又は試験などを行い、採取された検体は、容器に収容されて保管及び運搬される。

一般に、検体が収容保管される容器には、検体を採取状態に固定するための固定液が貯留されており、固定液としては、ホルムアルデヒド(HCHO)を約37%含有した溶液であるホルマリンが多く使われる。

ホルマリンは、タンパク質の凝固作用と重合作用を有しており、検体の組織内に浸透して、検体の組織が分解しないように固定して、検体を採取した状態に保全する。

ホルマリンは、強く且つ刺激的なにおいを有している。そこで、多量のホルマリンを吸入する場合、中枢神経系の障害、ショック又は昏睡状態に陥ることがあり、多量のホルマリンを服用すると、心臓衰弱と死亡に至ることがある。すなわち、ホルマリンは、有毒であり、特に、発癌性があるものと知られている。

そのため、検体用容器に検体を入れるか、検体用容器から検体を取り出すとき、検体用容器に貯留されたホルマリンが容器の外部に漏れることを抑制しなければならない。

韓国公開特許公報第10−2013−0021563号(2013.03.06)に開示された従来の検体容器について説明する。

従来の検体容器1は、上面が開放し、入口11で形成され、ホルマリンが貯留される容器本体10と、容器本体10の開放した上面にねじ締結される蓋体20とを含む。

蓋体20のキャップ部50を開いて、容器本体10の内部に検体を入れ、キャップ部50を閉じると、容器本体10の内部に検体が貯留される。その後、検体を取り出すためには、キャップ部50を開いて、ピンセットなどで検体をつまんで、容器本体10から取り出せば良い。

上記のような従来の検体容器1においては、容器本体10に検体を入れるとき、及び容器本体10から検体を取り出すとき、キャップ部50によって、容器本体10の入口11が開放するので、蒸発したホルマリンが容器本体10の外部に漏洩されることになる。すると、蒸発したホルマリン気体を作業者が吸入して、作業者の健康が損傷し、環境が汚染する恐れがある。

本発明の目的は、上記のような従来技術の諸問題点を解決する検体用容器を提供することである。

本発明の他の目的は、ホルマリンの漏洩を抑制し、作業者の健康が損傷することを最大限防止し、環境汚染を最大限防止することができる検体用容器を提供することである。

本発明による検体用容器は、一面が開放し、採取された検体を収容する第1の容器と、検体が採取された状態を維持するように固定する固定液が貯留される一面が開放した第2の容器と、前記第2の容器の開放した一面に密閉形成された遮断膜と、前記第1の容器の一面側及び前記第2の容器の一面側がそれぞれ着脱自在に挿入結合され、前記第2の容器が所定以上挿入結合されると、前記第2の容器の固定液が前記第1の容器の内部に流入されるように、前記遮断膜を切開して、前記第1の容器と前記第2の容器とを連通させる連結部材とを含む。

本実施例による検体用容器は、第1の容器に検体が貯留され、第2の容器と遮断膜によって、固定液が密閉貯留される。そして、連結部材により第1の容器と第2の容器とが結合した状態で、第2の容器の固定液が第1の容器に流入するので、検体が投入された第1の容器に固定液を流入したとき、固定液が外部に漏洩されない。そのため、検体を容器本体に入れるか、容器本体から取り出すとき、固定液が外部に漏洩する従来の検体容器と比較して、固定液の漏洩が相対的に抑制される。これにより、作業者の健康が損傷することを最大限防止し、環境汚染を最大限防止することができる。

図1は、本発明の一実施例による検体用容器の斜視図である。

図2は、図1の分解断面斜視図である。

図3は、図2の結合斜視図である。

a乃至cは、本発明の一実施例による検体用容器の使用方法を示す断面図である。

図5は、本発明の他の実施例による検体用容器の一部分解斜視図である。

aは、本発明の更に他の実施例による検体用容器の一部分解斜視図であり、bは、図6aの要部平断面図である。

本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付することに当たり、同一の構成要素に限っては、たとえ、他の図面上に示されていても、できるだけ、同一の番号を有していることに留意されたい。

一方、本明細書で述べる用語の意味は、次のように理解されるだろう。

単数の表現は、文脈上、明らかに異ならせて定義していない限り、複数の表現を含むことと理解されるべきであり、“第1の”、“第2の”などの用語は、1つの構成要素を、他の構成要素から区別するためのものであって、これらの用語によって権利範囲が限定されてはいけない。

“含む”又は“有する”などの用語は、1又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、パーツ、又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加の可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。

“少なくとも1つ”の用語は、1以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むことと理解されるべきである。例えば、“第1の項目、第2の項目、及び第3項目の少なくとも1つ”の意味は、第1の項目、第2の項目、又は第3項目のそれぞれだけでなく、第1の項目、第2の項目、及び第3項目のうち、2以上から提示可能な全ての項目の組み合わせを意味する。

“及び/又は”の用語は、1以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むことと理解されるべきである。例えば、“第1の項目、第2の項目及び/又は第3項目”の意味は、第1の項目、第2の項目、又は第3項目だけでなく、第1の項目、第2の項目、又は第3項目のうち、2以上から提示可能な全ての項目の組み合わせを意味する。

ある構成要素が他の構成要素に“連結される又は設置される”という言及は、その他の構成要素に直接的に連結又は設置されることもできるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきである。これに対して、ある構成要素が他の構成要素に“直接連結される又は設置される”と言及したときは、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。一方、構成要素間の関係を説明する他の表現、すなわち、“〜間に”と“すぐ〜間に”、又は“〜に隣り合う”と、“〜に直接隣り合う”なども同様に解析されるべきである。

以下では、本発明の実施例による検体用容器について、添付の図面を参照して詳しく説明する。

図1は、本発明の一実施例による検体用容器の斜視図であり、図2は、図1の分解断面斜視図であり、図3は、図2の結合斜視図である。

図1〜図3に示しているように、本発明の実施例による検体用容器は、第1の容器110と、第2の容器130と、遮断膜150と、連結部材170とを含む。

第1の容器110は、一面が開放した円筒状からなり、被検者から採取した検体50(図4a参照)が、第1の容器110の開放した一面に投入されると、検体50を収容することができる。

第2の容器130は、一面が開放した円筒状からなり、ホルマリンなどのような固定液が貯留される。固定液は、検体50の組織内に浸透して、組織が分解することを防止し、これによって、検体50が固定して、採取された状態に保全することができる。

固定液は、有毒であるので、第2の容器130に貯留された固定液は、第2の容器130の外部に漏洩されてはいけない。

第2の容器130の開放した一面を介して、固定液が漏洩することを防止するために、第2の容器130の開放した一面には、遮断膜150が形成され、遮断膜150は、銀箔紙又はビニルからなる。遮断膜150は、第2の容器130の開放した一面に、熱融着などによってい形成される。

連結部材170は、第1の容器110と第2の容器130とを連結すると共に、相互連通される。

より詳しく説明すると、連結部材170の一側内周面には、第1の容器110の一面側外周面が着脱自在に挿入結合され、他側内周面には、第2の容器130の一面側外周面が着脱自在に挿入結合される。連結部材170に、第1の容器110及び第2の容器130を着脱自在に挿入結合するように、連結部材170の一側内周面と第1の容器110の一面側外周面には、噛み合って結合する螺旋171a、111がそれぞれ形成され、連結部材170の他側内周面と第2の容器130の一面側外周面には、噛み合って結合する螺旋171b、131がそれぞれ形成される。それにより、連結部材170を正逆回転するか、第1の容器110を正逆回転することによって、連結部材170と第1の容器110は、相互結合又は分離され、連結部材170を正逆回転するか、第2の容器130を正逆回転することによって、連結部材170と第2の容器130は、相互結合又は分離される。

ここで、第2の容器130の一面側外周面が、連結部材170の他側内周面に所定深さ以上挿入結合されると、遮断膜150は、後述する切開突起173によって切開される。すると、第2の容器130と第1の容器110とが相互連通しているので、第2の容器130の固定液が、第1の容器110の内部に流入される。固定液が第1の容器110に流入されると、第1の容器110に収容された検体50が固定される。

連結部材170について、詳しく説明する。

連結部材170は、結合枠171と、切開突起173と、こし網175とを含む。

結合枠171は、リング状に形成され、一側内周面及び他側内周面には、前述した螺旋171a、171bがそれぞれ形成されて、第1の容器110の一面側外周面及び第2の容器130の一面側外周面がそれぞれ着脱自在に挿入結合される。

そして、切開突起173は、コーン状に形成されて、結合枠171の内周面側に設けられ、結合枠171の他側内周面に、第2の容器130の一面側外周面が、所定深さ以上挿入結合されると、遮断膜150を切開することができる。切開突起173は、円周方向に所定間隔をおいて複数個形成される。

切開突起173によって遮断膜150が切開されると(図3参照)、第2の容器130の貯留液が第1の容器110に流入して検体50を固定する。このような状態で、第1の容器110に収容された検体50を第1の容器110から取り出すためには、第1の容器110が第2の容器130の上側に位置するように上下を天地する。すると、第1の容器110の固定液が再度第2の容器130に流入される。

第1の容器110の固定液が第2の容器130に再流入される場合、第1の容器110の検体50が第2の容器130に流入していないと、検体50を容易に取り出すことができる。

こし網175は、結合枠171の内周面に形成され、第1の容器110に流入された固定液が第2の容器130に再流入されるとき、第1の容器110の検体50が第2の容器130に流入されることを遮断することができる。すると、こし網175に搭載された検体50を、ピンセットなどで取り出せば良いので、非常に便利である。

第2の容器130と連結部材170とが結合されたとき、切開突起173がこし網175よりも第2の容器130側により近く位置することによって、切開突起173がこし網175の干渉を受けることなく、遮断膜150を切開することができる。

本発明の実施例による検体用容器の使用方法を、図4a〜図4cを参照して説明する。図4a〜cは、本発明の一実施例による検体用容器の使用方法を示す断面図である。

まず、被検者から採取した検体50を、第1の容器110の開放した一面を介して、第1の容器110の内部に投入貯留し、第1の容器110の開放した一面側に、連結部材170の一側内周面を結合する。その後、連結部材170の他側内周面に、遮断膜150が形成された第2の容器130の一面側を結合する。ここで、遮断膜150が連結部材170の切開突起173によって切開しない程度の深さで、連結部材170の他側内周面に第2の容器130の一面側を結合する。そして、第2の容器130が第1の容器110の上側に位置することになる。すると、図4aのような状態となる。

図4aに示している状態で、第2の容器130の一面側が、連結部材170の内側にさらに挿入するように、第2の容器130又は連結部材170を回転させると、図4bに示しているように、切開突起173によって遮断膜150が切開される。これにより、第2の容器130の固定液が第1の容器110に流入され、第1の容器110の検体50は、固定液によって、採取された状態を維持することになる。

図4bに示している状態で、検体50を移送する。

その後、図4cに示しているように、第1の容器110が、第2の容器130の上側に位置するように上下を転地すると、第1の容器110の固定液が第2の容器130に再流入され、第1の容器110の検体50は、連結部材170のこし網175に掛かって支持される。

図4cに示している状態で、第1の容器110を、連結部材170から取り外してから、検体50を取り出せば良い。

本発明の実施例による検体用容器は、第1の容器110に検体50が貯留され、第2の容器130と遮断膜150によって、固定液が密閉貯留される。そして、連結部材170により、第1の容器110と第2の容器130とが結合した状態で、第2の容器130の固定液が第1の容器110に流入されるので、検体50が投入された第1の容器110に固定液を流入する場合、固定液が外部に漏洩されない。そのため、検体の出し入れのいずれの場合も固定液が外部に漏洩される従来の検体容器1と比較して、相対的に固定液の漏洩が抑制される。

図5は、本発明の他の実施例による検体用容器の一部分解斜視図であって、図2との相違点のみを説明する。

図5に示しているように、連結部材270のこし網275の中央部側は、第2の容器230側に凹み275a形成される。すると、検体50(図4a参照)を取り出すために、第1の容器210が第2の容器230の上側に位置するように上下を天地すると、第1の容器210の検体50は、こし網275の凹み275aに位置することになる。これによって、検体50をより容易に取り出すことができる。

図6aは、本発明の更に他の実施例による検体用容器の一部分解斜視図であり、図6bは、図6aの要部平断面図であって、図2との相違点のみを説明する。

図6に示しているように、連結部材370の結合枠371の内周面、及び第2の容器330の一面側外周面には、嵌合して、結合枠371と第2の容器330の結合位置を報知する表示突起371c、333がそれぞれ形成される。

より具体的に説明すると、表示突起371c、333は、切開突起373により遮断膜150が切開されることを報知する。すなわち、結合枠371の他側内周面に、第2の容器330の一面側外周面を回転しながら挿入結合する場合、結合枠371の表示突起371cと第2の容器330の表示突起333とが最初に嵌合した後、結合枠371又は第2の容器330がさらに回転すると、切開突起373によって、遮断膜150が切開されることを報知する。

結合枠371の表示突起371cは、螺旋371bが形成された部位に設けるのが望ましく、第2の容器330の表示突起333は、螺旋331の下側に設けるのが望ましい。そして、切開突起373によって遮断膜150が切開されている状態であることを報知するために、結合枠371の表示突起371cと第2の容器330の表示突起333の少なくとも1つは、複数個形成される。

以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付の図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々に置換、変形、及び変更が可能であるということは、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明白であるだろう。そのため、本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そして、その等価概念から導出されるあらゆる変更又は変形した形態が、本発明の範囲に含まれることと解析されるべきである。

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