Nozzle and filter-type dust collector

申请号 JP2004298752 申请日 2004-10-13 公开(公告)号 JP3841807B2 公开(公告)日 2006-11-08
申请人 株式会社タクマ; 发明人 聡 吉本;
摘要
权利要求
  • 筒状の外側管の基端部側にラバルノズル部を有するとともに、前記外側管の先端部側に流体案内部を有してなり、前記ラバルノズル部の基端部側に加圧空気を供給するように構成されるノズルであって、
    前記ラバルノズル部の先端部は、前記外側管の内径よりやや小径に形成され、
    前記流体案内部には、 前記外側管の外部の空気をその外側管の内部に吸引する、当該ノズルの軸方向に細長状の吸引口が、前記外側管の周方向に複数個設けられていることを特徴とするノズル。
  • 排ガスを集塵して清浄化するろ過部材と、このろ過部材の表面に付着した付着物を、ノズルから噴出される流体にて払い落とす払い落とし手段を備えるろ過式集塵装置において、
    前記ノズルは、筒状の外側管の基端部側にラバルノズル部を有するとともに、前記外側管の先端部側に流体案内部を有してなり、前記ラバルノズル部の基端部側に加圧空気を供給するように構成され、
    前記ラバルノズル部の先端部は、前記外側管の内径よりやや小径に形成され、
    前記流体案内部には、 前記外側管の外部の空気をその外側管の内部に吸引する、当該ノズルの軸方向に細長状の吸引口が、前記外側管の周方向に複数個設けられていることを特徴とするろ過式集塵装置。
  • 说明书全文

    本発明は、流体を噴出するためのノズルとそのノズルを用いるろ過式集塵装置に関するものである。

    従来、廃棄物焼却設備においては、焼却炉にて廃棄物を焼却する際に生じる排ガス中のダストが、設備内のいたる所に付着するという問題点が生じていた。 そうしたダストを放置すると、例えばダクト等の閉塞等に繋がることから、設備内に配したノズルの先端から圧縮空気を噴出し、付着場所からダストを除去する等の対策が採られている。

    また、廃棄物焼却設備等においては、通気性を有する布、ガラス繊維等からなるろ布をろ過部材とするバグフィルター装置や、高温域での排ガスの集塵処理が可能とされた多孔質のセラミックフィルターをろ過部材とするガスフィルター装置(例えば、特許文献1参照。)等のろ過式集塵装置を設置して、排ガスの集塵を行うのが一般的であるが、こうしたろ過式集塵装置においては、前記ろ過部材にダストが付着した場合、集塵効率の低下や、装置の内圧の上昇に伴う排ガスの逆流、装置自体の損傷等を引き起こす可能性が高いことから、前記ダストの除去については特に重要視されている。

    前記ろ過式集塵装置において、ろ過部材に付着したダストを除去するための手段としては種々のものが挙げられるが、圧縮空気を噴出させる方法が最も一般的である。 以下、従来の圧縮空気を用いるダスト除去方法について説明する。

    図5には、従来のダスト払い落とし装置を備えたガスフィルター装置の縦断面図が示されている。 このガスフィルター装置100は、図示のように、隔壁101によって、その内部空間が、排ガスが導入されるガス導入室102と、集塵処理後の清浄ガスを排出するガス排出室103とに区画形成されるケーシング104を備えている。 前記ガス導入室102内には、筒状に形成された複数のセラミックフィルター105が、隔壁101と、この隔壁101に対向するガス導入室102の外壁102Aとに横架するように配されている。 また、これらセラミックフィルター105は一端部が開口されて他端部が閉鎖されており、その開口された一端部は、前記隔壁101を貫通して支持され、他端部は前記外壁102Aに支持されている。 また、前記セラミックフィルター105の内部空間と、ガス排出室103とはセラミックフィルター105の一端部開口を介して連通されている。 さらに、前記各セラミックフィルター105の開口部には、ベンチュリ管106が取り付けられている。 なお、図中、符号102'は、排ガスを導入するためのガス導入口であり、符号103'は、清浄ガスを排出するためのガス排出室である。 また、符号107は、ダストをガス導入室102から系外に排出するための排出口である。

    前記ガスフィルター装置100には、セラミックフィルター105の外表面に付着するダストを払い落とすための払い落とし装置110が設けられている。 この払い落とし装置110は、前記ガス排出室103内に、上下方向に向けて配されるパルスジェット空気(圧縮空気)供給用のヘッダ管111を備えている。 そして、このヘッダ管111には、前記ベンチュリ管106に対向する位置に、前記パルスジェット空気を噴出するための噴出口112が設けられている。

    このように構成されるガスフィルター装置100において、前記ガス導入口102'からガス導入室102に導入されたダストを含む排ガスは、セラミックフィルター105の内部空間に導入されることによって集塵されて清浄ガス化され、前記ベンチュリ106、ガス排出室103およびガス排出口103'を通って系外に排出される。 排ガスの集塵処理を所要時間継続して前記セラミックフィルターの外周面に付着したダストを払い落とす際には、前記噴出口112からベンチュリ管106を介してセラミックフィルター105の内部空間にパルスジェット空気が噴出される。

    特開2000−153120号公報

    ところで、ろ布をろ過部材として用いるろ過式集塵装置においては、ろ布の清浄側に加圧空気を間欠的に送り込むこと(パルスジェット法)により、その加圧空気による逆洗とろ布の変形によるはたき効果によって、ろ布に付着したダストを払い落とすようにしている。

    しかしながら、前述のセラミックフィルター105を使用するガスフィルター装置100においては、300〜800℃の高温域の排ガスに適用されるため、ダストの付着性が高く、またセラミックフィルター105の剛性のために、はたき効果を期待することができない。

    また、図5に示されるような、払い落とし装置110の構造では、噴出口112から噴出された空気がベンチュリ管106に達する前に発散してしまい、その噴出空気を効率良くセラミックフィルター105内に供給することが難しいという問題点がある。

    このため、パルスジェット空気の空気圧を増加させたり、パルス間隔を短くして払い落とし頻度を上げるなどの方策が必要となって、装置構成の大型化を招くだけでなく、排ガス処理装置の内圧上昇の原因となってしまう。

    本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、噴出流体の直進性を増加させてろ過部材の逆洗効果を増大させることのできるノズルを提供し、併せてそのノズルを用いてろ過部材のダスト除去を効果的に行うことのできるろ過式集塵装置を提供することを目的とするものである。

    前記目的を達成するために、第1発明によるノズルは、
    筒状の外側管の基端部側にラバルノズル部を有するとともに、前記外側管の先端部側に流体案内部を有してなり、前記ラバルノズル部の基端部側に加圧空気を供給するように構成されるノズルであって、
    前記ラバルノズル部の先端部は、前記外側管の内径よりやや小径に形成され、
    前記流体案内部には、 前記外側管の外部の空気をその外側管の内部に吸引する、当該ノズルの軸方向に細長状の吸引口が、前記外側管の周方向に複数個設けられていることを特徴とするものである。

    次に、第2発明によるろ過式集塵装置は、
    排ガスを集塵して清浄化するろ過部材と、このろ過部材の表面に付着した付着物を、ノズルから噴出される流体にて払い落とす払い落とし手段を備えるろ過式集塵装置において、
    前記ノズルは、筒状の外側管の基端部側にラバルノズル部を有するとともに、前記外側管の先端部側に流体案内部を有してなり、前記ラバルノズル部の基端部側に加圧空気を供給するように構成され、
    前記ラバルノズル部の先端部は、前記外側管の内径よりやや小径に形成され、
    前記流体案内部には、 前記外側管の外部の空気をその外側管の内部に吸引する、当該ノズルの軸方向に細長状の吸引口が、前記外側管の周方向に複数個設けられていることを特徴とするものである。

    前記第1発明によれば、ラバルノズル部を備えているため、基端部から供給された流体(空気等)を加速し、衝撃波を伴った超音速の流体として噴射させることができる。 さらに、ラバルノズル部の先端には、流体の流れ方向に向けた細長状の複数の吸引口を有する流体案内部が設けられているので、ノズル周辺の空気をノズル内部に吸引して噴射流体に直進性を持たせることができる。

    前記第2発明によれば、第1発明に係るノズルが用いられるため、ろ過部材に対して直進性の高い衝撃波を伴った超音速の流体を噴射することができる。 また、衝撃波によりろ過部材に衝撃が付与されるので、ろ過部材の表面に付着した付着性の高い付着物を確実に払い落とすことができる。 また、付着物の除去効率が高いことから、流体の供給量を減らすことができ、付着物除去にかかるランニングコストを抑えることができる。 さらに、従来のもののように流体圧を高める必要がない。 したがって、流体の噴射によってろ過式集塵装置の内圧が急激に上昇することがなく、それによる装置への悪影響を排除することができる。

    次に、本発明によるノズルおよびろ過式集塵装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。

    図1には、本発明の一実施形態に係るガスフィルター装置の概略縦断面図が、図2には図1のP部拡大断面図がそれぞれ示されている。 また、図3には、ノズルの断面図(a)および、(a)のA−A視断面図(b)が示されている。

    本実施形態に係るガスフィルター装置1は、図1に示されるように、四筒形状に形成されるケーシング2を備えており、このケーシング2の内部空間には、隔壁3が上下方向に向け、その内部空間を仕切るように配されている。 この隔壁3は、ケーシング2の互いに対向する外壁2A、2Bと互いに平行に配されており、それによって、ケーシング2の内部空間が、排ガスが導入されるガス導入室4と、集塵後の排ガス(清浄ガス)を系外に排出するためのガス排出室5とに区画される。 また、前記ケーシング2の上端部に設けられる天板6には、前記ガス導入室4の上方位置に、ダストを含む排ガスをガス導入室4内に導入するためのガス導入口4'が設けられている。 また、前記ガス排出室5側の外壁2Bの下部には、ガス排出室5内の清浄ガスを系外に排出するためのガス排出口5'が設けられている。 なお、図2中符号7で表されている部分は、ダスト等を系外に排出するための排出口である。

    前記ガス導入室4内には、このガス導入室4内に導入された高温の排ガスを集塵するための複数個のセラミックフィルター10が、前記隔壁3とその隔壁3に対向するガス導入室4側の外壁2Aとの間に横架するように配されている。 各セラミックフィルター10は、耐熱性を有する多孔質のセラミックにより、一端部が開口され他端部が閉鎖された円筒状に形成されてなり、ガス導入室4内において、上下方向に多段に、平方向(図1において、紙面に直交する方向)に並列に、かつ互いに平行に配されている。 また、各セラミックフィルター10の一端部にはフランジ12が取り付けられている。

    前記セラミックフィルター10は、前記隔壁3に穿設される開口11よりガス排出室5側からガス導入室4側に挿入される。 また、前記フランジ12は、前記開口11を取り囲むようにしてセラミックフィルター10に固定される。 こうして、セラミックフィルター10の一端部が隔壁13に支持される。 一方、セラミックフィルター10の他端部は、前記外壁2Aの内壁面に取り付けられる支持片23上に支持される。

    前記ガス排出室5には、排ガスの集塵に伴い前記セラミックフィルター10の外表面に付着するダスト等を払い落とすための払い落とし装置(払い落とし手段)15が付設されている。 この払い落とし装置15は、前記ガス排出室5内に上下方向に向けて配される加圧空気(流体)供給用のパルスヘッダ管16を備えている。 このパルスヘッダ管16には、各セラミックフィルター10の開口に対向する位置に、加圧流体噴射用のノズル21が着脱自在に装着されている。 また、前記パルスヘッダ管16の基端部側には電磁弁17が介挿されており、この電磁弁17を開閉操作することで前記各ノズル21に対して加圧空気を間欠的に供給できるようにされている。

    前記ノズル21は、図3(a)に示されるように、円筒状の外側管22を有するとともに、この外側管22の内部の基端部側に、ラバルノズル部23を有している。 このラバルノズル部23は、先端部が外側管22の内径よりやや小径に形成され、基端部が外側管22の内径と略同径に形成されている。 ラバルノズル部23は、外側管22の基端部側から挿入されその基端部において外側管22に溶着されることで、その外側管22に支持される。

    ここで、ラバルノズルとは、中間部が絞られてスロートSとされた中細り形状のノズルをいう。 このようなラバルノズルによれば、基端部側の空気圧を先端部側の空気圧よりも高圧にし、かつスロートSにおける流体速度が音速になったときに、先端部から超音速の衝撃波を伴った空気が噴出されることが知られている。

    以上のことに鑑み、本実施形態においては、スロートSにおける加圧空気の速度が音速となるように、すなわち、ラバルノズル部23の先端部から超音速の加圧空気が噴射されるように、スロートSの径、ラバルノズル部23の基端部からスロートSまでの距離、スロートSからラバルノズル部23の先端部までの距離、ラバルノズル部23の基端部開口の径および先端部開口の径、ラバルノズル部23の基端部に供給される加圧空気の空気圧、ガス排出室5の内圧等が適宜調整される。 なお、前記外側管22の基端部外周面には、ノズル21を前記パルスヘッダ管16に着脱自在に装着するための雄ねじ部24が設けられている。

    前記外側管22の先端部で、ラバルノズル部23の前方位置には、流体案内部26が設けられている。 この流体案内部26には、ノズル21の軸方向に向けて細長状の複数の吸引孔(開口)25が外側管22の周方向に等ピッチで穿設されている。 これら吸引孔25は、ラバルノズル部23から加圧空気が噴出されるときにノズル21の側方の空気を吸引して、ノズル噴射空気(ラバルノズル部23から噴出された後の加圧空気)に直進性を付与する役目を担う。

    以上のように構成されるガスフィルター装置1において、ガス導入室4内に導入されるダストを含む排ガスは、ガス導入室4から各セラミックフィルター10の内部空間に導入された際に集塵され清浄ガス化される。 こうして清浄ガス化された排ガスは、各セラミックフィルター10の開口を通ってガス排出室5に導出された後、ガス排出室5'から系外に排出される。

    このような排ガスの集塵処理を所定時間行うと、セラミックフィルター10の外周面にダストが付着・堆積して集塵効率が低下するので、前記払い落とし装置15によるダストの払い落とし作業が定期的に行われる。

    ダストの払い落とし作業を行うには、電磁弁17を開操作してパルスヘッダ管16を介して前記各ノズル21に加圧空気を供給する。 すると、加圧空気は、スロートSを通過する際に音速にまで加速された後さらに加速され、ノズル21の先端部から、衝撃波を伴った超音速のノズル噴射空気として噴射される(図3(a)中、矢印a参照。)。 このノズル噴射空気aの噴射に伴いラバルノズル部23の前方部が負圧になることによって、前記各ノズル21の側方の空気が前記各吸引孔25からノズル21内に吸引される。 こうして吸引孔25を通してノズル21に吸引された空気は、ノズル噴射空気aの流れを周囲から取り囲むようにしてその流れを案内し、ノズル21の先端部から前方に噴出される(図1(a)中、矢印b参照。)。 こうして、空気の流れbによって、ノズル噴射空気aが拡散するのを抑制することができ、そのノズル噴射空気aに直進性を付与することができる。

    この結果、ノズル21から衝撃波を伴った直進性のあるノズル噴射空気aが噴射され、セラミックフィルター10の内部空間にその噴射空気aが効率的に噴射される。 こうして、圧縮空気(ノズル噴射空気a)の塊をセラミックフィルター10内に噴射することができ、従来のパルスジェット法では、逆洗できなかった付着性の高いダストを確実に払い落とすことが可能となる。 特に、400〜800℃で使用するセラミックフィルター10に適用して好適な払い落とし装置を得ることができる。

    本実施形態においては、従来と同様の空気圧でも高い逆洗効果が得られるので、逆洗空気圧の入口圧力を下げることができ、空気量の削減およびコンプレッサの動力削減を図ることが可能となり、ダスト除去にかかるランニングコストを抑えることができる。 また、従来のもののように空気圧を上昇させることによる装置の損傷等が生じることもない。

    次に、本実施形態におけるノズル21を用いた払い落とし装置15の性能を確認するために、前記払い落とし装置15と、後述する第1〜第3の比較装置から、セラミックフィルター10の開口に向けて加圧空気を噴出し、加圧空気噴出時におけるセラミックフィルター10の表面圧を検出する試験を行った。 なお、図4(a)には、第2の比較装置2の説明図が、図4(b)には、第3の比較装置の説明図がそれぞれ示されている。

    ここで、第1の比較装置として、従来の払い落とし装置110(図5参照。)を採用することとした。 また、第2の比較装置15Aとして、前記ラバルノズル部23と、複数個の円形の吸引孔25aが穿設された外側管22aからなるノズル21aが装着される以外は、本実施形態の払い落とし装置15と同構成の装置を採用した。 なお、前記ノズル21との正確な比較のために、吸引孔25aの直径と、ノズル21の吸引孔25の幅とを略同一にすることにした。 さらに、第3の比較装置15Bとして、前記ラバルノズル部23と、吸引孔のない外側管22bからなるノズル21bが装着される以外は、本実施形態の払い落とし装置15と同構成の装置を採用した。

    検出試験で用いる各種条件(加圧空気の空気圧(MPa)、噴出時間(s))および、検出結果を(セラミックフィルター10の表面圧(mmH20))を表1に纏めた。

    表1において、唯一ラバルノズルを持たない第1の比較装置に着目すると、他の装置に比べ、加圧空気の噴出時間(1(s))が10倍にされているにも係らず、セラミックフィルター10の表面圧が他の装置に比べて著しく低くなっているのが分かる。 このことから、ラバルノズル部23を採用して、衝撃波を伴う超音速の加圧空気を噴出することにより、セラミックフィルター10の付着物を良好に払い落とせることが明らかとなった。

    次に、本実施形態の払い落とし装置15、第2の比較装置15Aおよび第3の比較装置15Bに着目すると、第3の比較装置15Bにおけるセラミックフィルター10の表面圧が、他の2装置15,15Aにおける表面圧に比べ、低くなっていることが分かる。 これは、本実施形態の払い落とし装置15および、第2の比較装置15Aにおいては、吸引孔25(25a)を通してノズル21(21a)内に吸引される空気の流れが、ノズル噴射空気の発散を抑制し、そのノズル噴射空気の直進性を高めているのに対して、第3の比較装置15Bにおいては、ノズル噴射空気の発散が抑制できず、セラミックフィルター10内に吹き込まれる空気量が少なくなったためであると考えられる。 このことから、外側管22に吸引孔25を設けることにより、発散が抑えられた直進性の高いノズル噴射空気をノズル21先端から噴射できることが明らかとなった。

    さらに、本実施形態の払い落とし装置15と、第2の比較装置15Aとの比較から明らかなように、吸引孔25の形状を細長状にすることで、セラミックフィルター10の表面圧が大きくなっていることが分かる。 これは、細長形状の吸引孔25の場合、吸引孔25の側方から後方に至る比較的広範囲の空気を効率良くノズル21内部に吸引して、ノズル噴射空気aの流れに沿った空気の流れ(図3(a)の矢印b参照。)を容易に形成できるのに対して、円形の吸引孔25aの場合においては、吸引可能な領域が吸引孔25aの側方の領域に限られるため、ノズル21内部に吸引される空気の絶対量が不足し、ノズル噴射空気aの流れに沿うような空気の流れを良好に形成できず、ノズル噴射空気aの発散を十分に抑制できなかったのが原因であると考えられる。 以上のことから、ノズル21から直進性のあるノズル噴射空気を噴射するには、単に吸引孔を設けるだけでは足らず、本実施形態のように、その吸引孔25の形状を、加圧空気の直進方向、すなわちノズル21の軸方向に向けて細長にするのが重要であると考えられる。

    本実施形態においては、外側管22と、ラバルノズル部23とからなる二重管構造を有するノズル21について説明したが、基端部側にラバルノズルの形状を有し、先端部側に細長の吸引孔を有するのであれば二重管構造を有するものに限定されることはなく、例えば、一体成形されたノズルを用いるようにしても良い。

    また、本実施形態においては、パルスヘッダ管16を介してノズル21に加圧空気を供給するようにしたが、加圧された窒素ガス等、他の加圧ガス流体を供給しても良い。 こうした場合でも、前記各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

    さらに、本実施形態においては、ノズル21をガスフィルター装置1における払落し装置25に装着した例について説明したが、直進性に優れる加圧空気を噴出できるという特有の性質を備える前記ノズル21は、他形式のろ過式集塵装置(例えば、バグフィルタ装置)や、燃焼設備における付着物除去等、その他の用途に広く用いることが可能である。

    本実施形態の一実施形態に係るガスフィルター装置の概略縦断面図

    図1のP部拡大断面図

    ノズルの断面図を模式的に表した図(a)および、図3(a)のA−A視断面図

    第2の比較装置(a)および第3の比較装置(b)を説明するための図

    従来のガスフィルター装置の縦断面図

    符号の説明

    1 ガスフィルター装置 10 セラミックフィルター 15 払い落とし装置 21 ノズル 22 外側管 23 ラバルノズル部 25 吸引孔 26 案内部

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