【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は小児用ぶらんこのための拘束バー組立体に関する。 特に、本発明は、小児が拘束バーを小児用ぶらんこから外すことができず、これにより小児がぶらんこから万が一にも落下すること防止する、小児用ぶらんこに確実に取り付けられる拘束バー組立体に関する。 【0002】 【従来技術】小児用に作られた多くのぶらんこには、子供がぶらんこから落下することを防止するように設計された拘束バー組立体が設けられている。 たとえば、周知の例の拘束機構は交差バーおよびひもを使用している。 交差バーはぶらんこのロープに接続され、持ち上げられ子供がぶらんこに座ることができ。 交差バーは子供の前で下げられ、子供がぶらんこから前に落ちることを防止している。 子供がぶらんこに乗っている間交差バーを持ち上げようとするので、交差バーをぶらんこの座席部に接続するために、ひもが子供の足の間に配置される。 これは子供が交差バーを持ち上げることを防止するばかりか、子供が交差バーの下にすべってぶらんこから降りることを防止する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような装置は前記の目的のために有効なものであるが、いくつかの問題がある。 たとえば、別個のひもはなくなり易いばかりか、 ぶらんこを使用するときにひもを金具でとめたり、外したりすることは大変不便である。 さらに、交差バーおよびひもの両方を作らなければならないことは製品のコストを非常に引き上げる。 さらに、重要なことは、拘束バーがぶらんこにしっかりと接続あるいは取り付けられておらず、子供が拘束バーの位置を変えることができ、子供がひもを金具からはずすことなくぶらんこから降りることができることである。 【0004】これの問題の少なくともいくつかを除去するために、T字バーが有効な拘束器具として使用されてきた。 交差バーおよびひもがほぼ一つに組み込まれる、 T字バーは、下方伸長部材が交差バーに一体に接続され、これによりT形を形成することを除き、基本的に交差バーおよびひもと同じように使用される。 【0005】多くの知られたぶらんこ用のT字バー拘束組立体は、前述のひものように子供の足の間でぶらんこの座席部に係合する。 多くのT字バー拘束組立体は、座席部の穴の中にT字バーの下方伸長部材を収納するようになったラッチまたはロッキング機構と一緒に設計されている。 たとえば、一つの公知のぶらんこが、T字バーの下方伸長部材がその正面に小さい凹所を、その背面の底部近くに突き出たリップを有するところのラッチまたはロッキング機構を利用する。 T字バーの下方伸長部材はぶらんこの座席部の上方正面部分にある穴の中に収納される。 その穴内に、座席部に一体に接続された少なくとも2つの下方に伸長したプレートが配置されている。 第1のプレートは座席部に関し開口の正面側から伸長し、第2のプレートが座席部に関し開口の背面側から伸長する。 小さなリップが第1のプレートから伸長し、閉鎖位置でT字バーの下方伸長部材の正面にある小さな凹所に収納される。 さらに、T字バーの背面上の突き出たリップは、T字バーが容易に分解することを妨げるように、T字バーが閉鎖位置にあるとき後方プレートの下方端を通って伸びる。 T字バーを離すために、子供に付き添う者はぶらんこの第1のプレートおよび正面端を一緒に押し付け、これにより下方伸長部材にある小さいな凹所から第1のプレートの小さなリップを離し、その結果T字バーはぶらんこから分離される。 【0006】しかし、これら公知のT字バー拘束組立体はぶらんこと所望通りに全体的で確実に係合しない。 T 字バーのぶらんこのどこともと係合しない。 したがって、こともはT字バーの交差バー要素を押し付けてぶらんこからひじ掛けを外し、その結果子供がぶらんこから落ちかねず、あるいはぶらんこのひじ掛けと交差バーとの間に指を挟みかねない。 【0007】したがって、一カ所以上でぶらんこに確実に係合し、従来の機構の場合のように偶然の操作の影響を受けることのない拘束バー組立体を備える必要性がある。 【0008】したがって、本発明の目的は子供がぶらんこから落下することを防止する小児用拘束バー組立体を提供することである。 【0009】本発明の他の目的は、一カ所以上でぶらんこに確実に取り付いている上記拘束バー組立体を提供することである。 【0010】さらに、本発明の目的は拘束部材の下方伸長部材をぶらんこに接続するためのラッチ機構、および交差バーをぶらんこのひじ掛けに接続する配置案内手段にぶらんこを確実に係合する上記拘束バー組立体を提供することである。 【0011】さらに、本発明の他の目的は、ラッチ機構が偶発的な操作を受けない上記拘束バー組立体を提供することである。 【0012】以下の説明により明らかになるであろ、従来技術を越えた利点とともに、本発明のこれらおよび他の目的は以下の記述および特許請求の範囲の発明により成し遂げられる。 【0013】 【課題を解決するための手段】一般的に、座席部およびひじ掛けを有する小児用ぶらんこのための拘束バー組立体が、交差バーおよび下方伸長部材を有するT字バーを含む。 ラッチ機構が、その下方伸長部材をぶらんこの座席部に接続し、その下方伸長部材と係合するための、ぶらんこに取り付けられ、それに対し偏倚されるスプリング手段を含む。 交差部材をぶらんこのひじ掛けに整合させ、取り付けるための配置案内手段が設けられる。 【0014】本発明の思想を取り入れた好適実施例の拘束バー組立体が、本発明を実施したいろいろな形態および変形例のすべてを示すことなく添付の図面に例をもって示し、本発明は発明の詳細な説明ではなく特許請求の範囲により画成される。 【0015】 【実施例】本発明の概念にしたがった小児用ぶらんこは符号10により一般的に示され、符号11により一般的に示された拘束バー組立体を含む。 この組立体はぶらんこ10に任意に係合でき、そこから取り外すことができる。 拘束バー組立体11はT字バーとして従来から一般的に知られたものであり、したがってほぼ細長い交差バー12およびそこから下方に伸長した下方伸長部材13 を有し、かくしてT字バー11を脚を形成する。 図示のぶらんこ10は、座席部14とともに、そきから上に伸長した背もたれ15およびひじ掛け16および17を含む。 ロープ18のセットが背もたれ15およびひじ掛け16および17から上に伸長し、ぶらんこ10が吊り下げられ得る。 【0016】T字バー11は、図3に良く示されているように、符号19により一般的に示されたラッチ機構によりぶらんこ10に係合している。 図に詳細に示されているように、ラッチ機構19は下方伸長部材13の下端と係合するため、座席部14の下に位置し、それに対し偏倚したスプリング部材20を含む。 スプリング部材2 0は、以下で説明するように下方伸長部材と係合することのできるタイプのスプリングであればよく、好適には、ほぼ弧形状をもつ細長いテンションスプリングで、 このスプリングは基本的に一端にJ字形キャッチ21 を、他端に細長い尾部22を有する。 【0017】T字バー11を座席部14に留め付けるために、下方伸長部材13は、座席部14に画成された開口23を通って位置し、スプリング部材20と噛み合う。 下方伸長部材13が開口23内へと下がると、スプリング部材のキャッチ21と接触する。 下方伸長部材1 3は、キャッチ21で摺動し、キャッチ21のところでスナップばめするように設計される。 図1および3に示されるように、下方伸長部材13の下端は、ほぼJ字形フック25を画成するようにそこから湾曲された空洞2 4を有していてもよい。 しかし、フック25は空洞24 により画成される必要はなく、下方伸長部材13の下端にフッキングまたはラッキングの特徴をもてば十分であることは理解できるであろう。 【0018】スプリング部材20は、したがって、入ってくる下方伸長部材13を収容するためにキャッチ21 のところで下に曲がっている。 これを行うとき、尾部2 2は、スプリング部材20が曲がるときほぼ平らになる。 キャッチ21に強さを与えるために、中央に伸長する支持リブ26がスプリング部材20および横切るキャッチ21と一体に形成されてもよい。 【0019】スプリング部材20が座席部14の周囲内でほぼ囲まれ、これによりラッチ機構19は偶発的な操作の影響を受けない。 図3に示されているように、ラッチ機構19の全体をほぼ囲む凹所27が座席部14に設けられている。 図5にさらに詳細に示されているように、スプリング部材20は、スプリング部材20上に一体に形成されたハブ29内を通る回転軸28により凹所27内で座席部14の下の位置に保持されている。 回転軸28は凹所27を形成する壁を貫通し、エンドキャップ30により適所に保持されている。 したがって、スプリング部材20のキャッチ21はほぼ回転軸28のまわりで枢動する。 【0020】下方伸長部材13をスプリング部材20から取り外すために、とくにフック25をキャッチ21から取り外すために、図3および5に示されているようにキャッチ21より一体に伸長するハンドル31が設けられている。 好適実施例において、ラッチ機構19を外す者がハンドル31を操作するために指を置くことのできる空洞32をハンドル31の壁が画成する。 キャッチ2 1は、上に引っ張ることにより操作し、フック25を外して離す。 次にT字バー11は開口23から持ち上げることができ、ぶらんこ10の正面で上へと配置されたロープ18a、18bにそって上に滑らすことができる。 【0021】ハンドル31がさらに、凹所27内の適所に保持されるハンドル31の両端部から伸長するクリップ33を含んでもよいものである。 したがって、ハンドル31が、それが座席部14の輪郭を越えて伸長しないように配置されていることが分かるであろう。 【0022】しかし、ラッチ機構19はT字バー11をぶらんこ10に取り付ける唯一の手段ではない。 交差バー12はまた、交差バー12をぶらんこ10のひじ掛け16および17と整合させ、配置するためのボス34のような案内手段を含む。 ボス34が、交差バー12と整合するばかりか、T字バー11が前に押されてぶらんこ10に固定された子供を危険にすることがないように交差バー12の各端部近くで下方に伸長している。 さらに、交差バー12とひじ掛け16との確実な係合は、拘束バー組立体がぶらんこ10と係合するときにT字バー11が、水平のどの方向でも極端に移動することを防止する。 【0023】ボス34は交差バー12の底部から下方に伸長してもよく、それらが本発明の要件を具備する限り本発明に適宜使用できるどの形状をとってもよい。 この好適実施例において、ボス34は交差バー12の後面の近く位置し、そのため少なくとも各ボス34を形成する一つの壁が交差バー25の側壁35の一部とし上方に伸長する。 穴36が各ボス34を貫通ように設けられ、ロープ18を受け入れる交差バー12の頂面壁37を通って上へと伸びている。 したがって、拘束バー組立体11 がぶらんこ10から取り外されるとき、拘束バー12はロープ18に滑動自在に接続されたままとなる。 【0024】ボス34を受け入れるために各ひじ掛け1 6および17内に凹所38が設けられている。 特に、各凹所38はひじ掛け16および17の端部を形成し得るリップ39により画成されている。 他の穴18が凹所3 8内に画成され、ロープ18がそこを通過し、ここで記載するようにぶらんこ10を保持する。 したがって、拘束バー組立体11をぶらんこ10に係合するとき、ボス34は凹所38内に伸び、これにより拘束バー組立体1 1とひじ掛け16および17とが整合する。 各凹所38 は相補するように各ボス34とほぼ同じ形状をもつ。 したがって、ボス34が凹所38に受け入れられるとき、 それの壁はリップ39を画成する壁とほぼ接触し得る。 好適実施例において、リップ39は交差バー12の底部と接し、交差バー12の頂面壁37がひじ掛け16、1 7の上面と連続するようにして、各ひじ掛け16、17 の凹所38は交差バー12のそれぞれの相補ボス34と係合する。 【0025】ぶらんこ10の唯一の特定の実施例が図面に示され、上記に説明されてきたが、本発明の目的を充足するどの在来の小児用ぶらんこも採用し得ることは分かるであろう。 したがって、好適なぶらんこ10が耐久性のある、雨に強いプラスチックから二重壁構造にして作られているが、他の在来のデザインや適当な材料が本発明の範囲から逸脱することなく採用され得る。 【0026】多くの在来のぶらんこにあるように、細長い支持リブ41が背もたれ15から水平に伸長し、ロープ18cおよび18dが貫通する一対の穴42を有する。 図5に示すように、支持リブ41は連続したロープ18を包含するようにその底面に比較的狭い溝43を含む。 同様に、ひじ掛け穴40を貫通するロープ18aおよび18bは座席部14にある狭い溝45と連通する座席部14にある穴44を通過でき、その結果ロープ18 aおよび18bは46のところの互いに留め付けされている。 したがって、ロープ18は一本の部材となる。 【0027】図5に示されているように、座席部14が本発明の範囲ではないが他の特徴をもち得ることも分かるだろう。 たとえば、座席部14が、より丈夫で、雨に強くなるために47のとこでに排水穴を有することもできる。 【0028】上記したように、本発明の範囲にしたがって構成された拘束バー組立体を使用するぶらんこが本発明の目的を達成し、従来の小児用ぶらんこを実質的に改良したことは明白であろう。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にしたがった分離状態の拘束バー組立体を示すぶらんこの斜視図を示す。 【図2】係合した状態の図1のぶらんこの拘束バー組立体の平面図である。 【図3】図2の線3−3にそった部分拡大側面図である。 【図4】図2の線4−4にそった部分拡大側面図である。 【図5】図2の線5−5にそったぶらんこの底面図である。 【符号の説明】 10 小児用ぶらんこ 11 拘束バー組立体 12 交差バー 13 下方伸長部材 14 座席部 16 ひじ掛け 19 ラッチ機構 20 スプリング部材 21 J字形キャッチ 25 J字形フック 34 ボス 38 凹所 |