Table Tennis ball sorting apparatus and table tennis equipment

申请号 JP27215297 申请日 1997-09-17 公开(公告)号 JP3170475B2 公开(公告)日 2001-05-28
申请人 コナミ株式会社; 发明人 小治郎 南; 利光 大石; 秀生 小谷; 彰久 山下; 勝則 平沢; 博文 藤本;
摘要 In a table tennis ball-sorting device, a plurality of rails are disposed side by side in substantially a horizontal direction along the side of at least one playing surface of a table tennis table at intervals that are capable of having passed therethrough only deformed balls, and a plurality of rails are disposed side by side in substantially a horizontal direction along the rear part of the playing surface at intervals that are capable of having passed therethrough only deformed balls. The former rails are disposed to be inclined towards downstream, while the downstream side thereof is overlapped on the upstream part of the latter rails so that balls can be transferred. A table tennis apparatus using the table tennis ball-sorting device is also disclosed.
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 複数のレール体が変形ボールのみを通過可能とする間隔で略水平方向に並列配置されて構成された 第1,第2のボール選別部からなり、該第1のボール
    選別部が第2のボール選別部よりも上流側に配置された
    卓球ボール選別装置であって、前記第1,第2のボール
    選別部は互いに交差し、かつ、該第1のボール選別部の
    下流端から該第2のボール選別部の上流部にボールの移
    載が可能になっていることを特徴とする卓球ボール選別装置。
  • 【請求項2】 前記第1,第2のボール選別部は、それぞれ下流側に傾斜していることを特徴とする請求項 記載の卓球ボール選別装置。
  • 【請求項3】 卓球台の一方のコート側のボール発射部から他方のコート側に向けて発射されたボールを一方のコート側に打ち返すようにした卓球装置において、請求項 又は 2記載の卓球ボール選別装置を備えたことを特徴とする卓球装置。
  • 【請求項4】 前記卓球ボール選別装置は、第1のボール選別部が少なくとも前記一方のコートの側部に沿って配置され、第2のボール選別部が前記一方のコートの後部に沿って配置されたことを特徴とする請求項 記載の卓球装置。
  • 【請求項5】 請求項 又は 記載の卓球装置において、前記卓球ボール選別装置の下流に達したボールを前記ボール発射部側に返戻するボール返戻手段を備えたことを特徴とする卓球装置。
  • 【請求項6】 請求項 乃至 のいずれかに記載の卓球装置において、前記他方のコートの前方床部に落下したボールを前記卓球台側に集める床ボール回収部と、この床ボール回収部で回収されたボールを前記卓球ボール選別装置の上流側に移載するボール移載手段とを備えたことを特徴とする卓球装置。
  • 【請求項7】 請求項 乃至 のいずれかに記載の卓球装置において、長尺状の受け板からなる変形ボール搬送体が前記卓球ボール選別装置の下方に沿って配置されたことを特徴とする卓球装置。
  • 【請求項8】 請求項7記載の卓球装置において、前記変形ボール搬送体の最下端位置にボール回収ボックスが配置されたことを特徴とする卓球装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、卓球ボール選別装置及び卓球ボール選別装置を備えた卓球装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、卓球装置として、中央にネットを張った卓球台と、一方側のコート(マシーン側のコート)の後方に配置され、他方側のコート(プレーヤー側のコート)に向けてボールを順次発射するボール発射部とを備えると共に、マシーン側のコートの左右に投光素子と受光素子とを対向配置してなる複数の光センサを該コートの前後方向に亘って配列する一方、プレーヤーにより打ち返されたボールがマシーン側のコートの前後方向のどの位置に落下したかを光センサで検出し、その位置に応じた得点を与えることで練習成果を具体的数値として表示するようにしたものが提案されている(実用新案登録第3017687号)。

    【0003】上記のように構成された卓球装置では、プレーヤーが打ち返したり、打ち損ねたりして床面に落下したボールは、床面に沿って形成された空気流によって回収口に集められ、負圧によってホースを介してボール発射部側に返戻されるようになっている。 これにより、
    一定数量のボールで連続してプレーが可能となっている。

    【0004】なお、卓球装置のボール発射部の構成については、特公昭58−22229号公報及び実公昭63
    −7264号公報に開示されている。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の卓球装置では、プレーヤーが誤って足で踏み付ける等して変形した不良ボールも一緒に回収されてボール発射部側に返戻され、一定時間後にはボール発射部から発射されることになるため、正常なゲーム(練習)の進行が妨げられる虞がある。 また、ボール発射部での不良ボールの混在率が高くなると、プレーの続行が不可能となるため、定期的に不良ボールを手作業で選別しなければならず、装置のメンテナンスが煩雑になる。

    【0006】従って、本発明は、常に正常な状態でプレーを行うことができ、装置のメンテナンスも簡素化できる卓球ボール選別装置及び卓球装置を提供することを目的とする。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1に係る卓球ボール選別装置は、複数のレール体が変形ボールのみを通過可能とする間隔で略平方向に並列配置されて構成された第1,第2のボール選別
    部からなり、該第1のボール選別部が第2のボール選別
    部よりも上流側に配置された卓球ボール選別装置であっ
    て、前記第1,第2のボール選別部は互いに交差し、か
    つ、該第1のボール選別部の下流端から該第2のボール
    選別部の上流部にボールの移載が可能になっていることを特徴としている。

    【0008】上記構成によれば、第1のボール選別部のレール体上の正常なボールは該レール体を転動して第2
    のボール選別部のレール体上に移載され、第2のボール選別部のレール体上を下流側に向けて転動する。 一方、
    変形したボールの多くは第1のボール選別部のレール体の隙間から落下するが、第1のボール選別部で落下しなかった変形したボールは、第2のボール選別部に移載されてそのレール体の隙間から落下することになる。 すなわち、ボールがレール体上を転動するときは同じ部分が転動軸となるため、転動軸と交差する部分が凹んでいるときはレール体の隙間から落下しない。 ところが、第1
    のボール選別部で落下しなかったボールでも第2のボール選別部に移載されたときには転動軸の方向が変更され、凹んだ部分がレール体間方向に対向することになるため、レール体の隙間から落下することになる。

    【0009】 お、第1のボール選別部の下流端からの第2のボール選別部の上流部へのボールの移載は、第1
    のボール選別部のレール体と第2のボール選別部のレール体とを直接交差させておこなっても、第1のボール選別部のレール体と第2のボール選別部のレール体とを板体を介して交差させておこなってもよい。 また、レール
    体上に残った正常なボールは、レール体を傾斜して配置
    したり、風圧により押圧したりすることにより下流側に
    転動する

    【0010】また、請求項に係る卓球ボール選別装置は、請求項に係るものにおいて、前記第1,第2のボール選別部が、それぞれ下流側に傾斜していることを特徴としている。

    【0011】上記構成によれば、第1のボール選別部のレール体上のボールは傾斜面に沿って下流側に転動し、
    第2のボール選別部に移載される。 第2のボール選別部に移載されたボールは、レール体上を下流側に向けて転動する。

    【0012】また、請求項に係る卓球装置は、卓球台の一方のコート側のボール発射部から他方のコート側に向けて発射されたボールを一方のコート側に打ち返すようにしたものにおいて、請求項又は2記載の卓球ボール選別装置を備えたことを特徴としている。

    【0013】上記構成によれば、ボール発射部から発射され、プレーヤーにより一方のコート側に打ち返されたボールや、打ち損じてプレーヤー側の床等に落下したボール等は、複数のレール体で構成された卓球ボール選別装置において選別される。 すなわち、凹んで変形したボールは隣接するレール体の隙間から落下し、変形していない正常なボールだけがレール体上に残ることになる。
    このレール体上に残った正常なボールは、レール体を傾斜して配置したり、風圧により押圧したりすることにより下流側に転動して回収され、ボール発射部に返戻されることになる。 なお、回収されたボールのボール発射部への返戻は、自動で行われても手動で行われてもよい。

    【0014】また、請求項に係る卓球装置は、請求項
    に係るものにおいて、第1のボール選別部が少なくとも前記一方のコートの側部に沿って配置され、第2のボール選別部が前記一方のコートの後部に沿って配置されたことを特徴としている。

    【0015】上記構成によれば、一方のコートに打ち返されたボールは、第1のボール選別部又は第2のボール選別部により選別され、正常なボールがボール発射部に返戻される。

    【0016】また、請求項に係る卓球装置は、請求項
    又はに係るものにおいて、前記卓球ボール選別装置の下流に達したボールを前記ボール発射部側に返戻するボール返戻手段を備えたことを特徴としている。

    【0017】上記構成によれば、レール上を転動して卓球ボール選別装置の下流に達したボールは、ボール返戻手段により自動的にボール発射部に返戻される。 この結果、ボール発射部からは常に正常なボールが発射され、
    正常なプレーを継続して行うことができる。

    【0018】また、請求項に係る卓球装置は、請求項
    乃至のいずれかに係るものにおいて、前記他方のコートの前方床部に落下したボールを前記卓球台側に集める床ボール回収部と、この床ボール回収部で回収されたボールを前記卓球ボール選別装置の上流側に移載するボール移載手段とを備えたことを特徴としている。

    【0019】上記構成によれば、打ち損じる等してプレーヤー側である他方のコートの前方床部に落下したボールは、床ボール回収部により卓球台側に集められ、ボール移載手段により卓球ボール選別装置の上流側に移載される。

    【0020】また、請求項に係る卓球装置は、請求項
    乃至のいずれかに係るものにおいて、長尺状の受け板からなる変形ボール搬送体が前記卓球ボール選別装置の下方に沿って配置されたことを特徴としている。

    【0021】上記構成によれば、卓球ボール選別装置のレール体の隙間から落下した凹んだボールは、卓球ボール選別装置の下方に沿って配置された受け板からなる変形ボール搬送体により受け取られて下流側に搬送される。

    【0022】また、請求項に係る卓球装置は、請求項7に係るものにおいて、前記変形ボール搬送体の最下端位置にボール回収ボックスが配置されたことを特徴としている。

    【0023】上記構成によれば、変形ボール搬送体により受け取られて下流側に搬送された凹んだボールは、最下端位置のボール回収ボックスに回収される。

    【0024】

    【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る卓球ボール選別装置が適用された卓球装置の概略構成を示す外観斜視図である。 この図において、卓球装置は、
    卓球装置は、卓球台10と、卓球台10のプレーヤー側のコートに向けてボールを発射するボール発射部20
    と、床面等に落下したボールを回収するボール回収部3
    0と、得点やデモ画面等を表示する表示部40と、演出音楽や効果音等を出する音声部50と、卓球台10の周囲を囲う囲い部60と、種々のゲーム(練習)モード等を設定するコントロールボックス70と、装置の全体の動作を制御する制御部80と、ボール発射部20を左右方向に移動させる移動機構部90とを備えている。 なお、この実施形態においては、卓球台10の両エンドライン間の方向をプレーヤーを基準に前後方向と呼び、卓球台10の両サイドライン間の方向をプレーヤーを基準に左右方向と呼ぶ。 ただし、本発明に係る卓球装置の卓球台10では、エンドラインやサイドラインが実際に設けられている必要はない。

    【0025】卓球台10は、プレーヤー側のコート1
    2、ボール発射部20が配置される側のコート14、及びコート12とコート14間に配置され、所定高さを有するように張られたネット16を備えている。 また、コート14は、図2に詳細に示すように、フレーム構造体141と、フレーム構造体141の上部を覆う例えば白色の半透明状にされた樹脂板等からなる板体142とを備えている。

    【0026】フレーム構造体141は、それぞれ光を透過させない材質からなる左右方向の仕切り壁148,1
    49及び前後方向の仕切り壁150により複数の領域に区画されている。 すなわち、フレーム構造体141は、
    コート14を前後方向に略三等分し、前方側の第1の領域143と、中央の領域を左右方向に二等分した右側の第2の領域144と、その左側の第3の領域145と、
    後方側の領域を左右方向に二等分した右側の第4の領域146と、その左側の第5の領域147とが形成されている。

    【0027】また、フレーム構造体141の第2の領域144には、例えば緑色で発光する複数の冷陰極管18
    1が配置され、第3の領域145には、例えば青色で発光する冷陰極管182が配置されている。 また、第4の領域146には、例えば赤色で発光する複数の冷陰極管183が配置され、第5の領域147には、例えば黄色で発光する冷陰極管184が配置されている。 なお、冷陰極管181乃至184に代え、フィラメントへの通電により点灯するカラー電球等を使用することもできる。
    なお、本発明においては、冷陰極管や電球をランプと総称する。

    【0028】半透明状の板体142は、各冷陰極管により発光する各色の面光源として機能すると共に、ボールが落下したときの衝撃により振動する振動板として機能するもので、フレーム構造体141により形成される各領域143,144,145,146,147にそれぞれ対応する第1の板部151、第2の板部152、第3
    の板部153、第4の板部154、及び第5の板部15
    5から構成されている。 なお、第1の板部151はコート14の第1の領域E 1 、第2の板部152はコート1
    4の第2の領域E 2 、第3の板部153はコート14の第3の領域E 3 、第4の板部154はコート14の第4
    の領域E 4 、及び第5の板部155はコート14の第5
    の領域E 5をそれぞれ形成する。 また、板体142は、
    各板部151乃至155間の境界の下面に横方向の溝1
    56,157及び縦方向の溝158が刻設される一方、
    各板部151乃至155を各色の面光源とすることで電飾効果を得るようにしている。

    【0029】また、板体142の第1の板部151には、その下面の対位置近傍に一対のマイク190,1
    91が配置され、第2の板部152には、その下面の対角位置近傍に一対のマイク192,193が配置され、
    第3の板部153には、その下面の対角位置近傍に一対のマイク194,195が配置されている。 また、第4
    の板部154には、その下面の対角位置近傍に一対のマイク196,197が配置され、第5の板部155には、その下面の対角位置近傍に一対のマイク198,1
    99が配置されている。

    【0030】これらのマイク190乃至199は、それぞれ振動センサとして機能するもので、ボールが板体1
    42の第1の板部151乃至第5の板部155のいずれの上に落下したかを検出する。 すなわち、例えば、第2
    の板部152上にボールが落下したときは、その落下地点から周辺部に向かって振動が放射状に減衰しながら伝播することになるが、この振動が一対のマイク192,
    193により検出される。 このときの振動は、他の板体のマイクでも感知されるが、感知レベルの差や振動の伝播時間のずれ等から落下した板部を特定することができる。 特に、板体142に溝156,157,158を形成したことにより、この部分で振動が急激に減衰することで誤感知を防止している。 各マイク190乃至199
    から出力される検出信号は制御部80に入力され、得点処理等に用いられる。

    【0031】なお、板体142に設けられている溝15
    6乃至158は、ボールの落下位置を検出する上で必須のものではない。 また、板体142は、各板部151乃至155が独立した部材で構成されたものであってもよい。 このように各板部151乃至155を独立した部材で構成する場合、隣接する各部材の隙間にゴム等の振動の伝播を防ぐ部材を介在させたり、各板部の境界部にゴム等の振動の伝播を防ぐ部材を配置し、この部材の上に各板部を僅かに隙間を設けて配設するようにしたりするとより好ましい。 また、板体142とマイク190乃至199とは、プレーヤーによって打ち返されたボールの落下位置を検出する検出手段を構成する。 また、この実施形態では、コート14の発光する4つの領域E 2乃至E 5のうちの1乃至複数の領域を発光させてプレーヤーに発光している領域への返球を促し、プレーヤーが発光している領域にボールを打ち返したことがマイクにより検知されたときは、発光していない領域に打ち返した場合よりも高得点が得られるようになっている。 勿論、発光している領域に打ち返したときにのみ得点が与えられるようにしてもよい。

    【0032】ボール発射部20は、その略全体が筐体2
    00内に収納された状態でコート14の後方に配置される。 図3及び図4はその構造を示すもので、図3はボール発射部20の側断面図、図4はその平断面図である。

    【0033】これらの図において、ボール発射部20
    は、先端からボールが発射されるボール発射筒21と、
    このボール発射筒21にボールを給送するためのボール給送筒22と、ボール給送筒22にボールを供給するボール供給部23と、ボール給送筒22内のボールを1個ずつ繰り出すボール繰出手段24と、ボール発射筒21
    に繰り出されてきたボールに発射方向の付勢力を与える付勢力付与手段25と、ボール発射筒21をその軸心回りに回動させて球種を変更する回動手段26と、ボール発射筒21を卓球台10の左右方向に回動させてボールの発射方向を変更する首振り機構部27と、発射されるボールの俯仰方向の発射角度を変更する角度変更手段2
    8とを備えている。

    【0034】ボール発射筒21は、先端のボールの発射口211が筐体200の横長形状の窓部201から外部に突出した状態で若干斜め上方に向くように配置されており、その発射口211から付勢力付与手段24により付勢されたボールをコート12に向けて発射するものである。 また、ボール発射筒21の中間部の対向する位置には、付勢力付与手段25を構成する後述する一対のローラ251,252の一部が入り込む切欠き部212,
    213が形成されている。

    【0035】ボール給送筒22は、筐体200内に配設されると共に、水平部221と垂直部222からなるL
    字形状を有しており、その水平部221が玉軸受223
    を介してボール発射筒21の後端外周に嵌合されている。 これにより、ボール発射筒21は、その軸心回りに回動可能となる。 また、垂直部222の下端後方には、
    ボール繰出手段24の後述する板カム241の一部が入り込む開口224が形成されている。

    【0036】ボール供給部23は、後述する移動機構部90により左右方向に移動可能なボール発射部20の上方に配置され、筐体200内の上部に固定されている。
    このボール供給部23は、複数のボールを収納するボールホッパー231と、このホッパー231の底部の供給口232とボール給送筒22の垂直部222とに接続されたフレキシブル管233とを備えている。 また、ホッパー231は、外部に取り付けられたホッパー内撹拌モータ234と内部に配置された例えば弾性を有する撹拌棒235とからなるボール撹拌手段236を備えており、ホッパー内撹拌モータ234により撹拌棒235が回転駆動されることにより、供給口232でのボールB
    Lの詰まりが防止されている。

    【0037】ボール繰出手段24は、板カム241と、
    板カム241を回転駆動させる板カム用モータ242とから構成されている。 板カム241は、ボール給送筒2
    2の後方位置で板カム用モータ242の垂直な回転軸2
    42aに一体に固定されている。 この板カム241は、
    小径部Mと、回転方向に順次径が増大するカム部Nとで構成されている。 小径部Mは、ボール給送筒22に入り込まない径寸法を有し、カム部Nは、小径部Mに隣接する一方側が小径寸法で、他方側が少なくともボール1個分の大径寸法を有している。 なお、板カム241は、説明の都合上、図3と図4とでその方向が逆になっている。

    【0038】板カム用モータ242は、ボール給送筒2
    2の垂直部222の底部に取り付けられたモータ取付板222bに上向きに固定されている。 そして、板カム用モータ242が回転して板カム241が図4中の矢印で示す方向に1回転することで、垂直部222下端に給送されたボールを1個ずつ水平部221側に繰り出すようにしている。 すなわち、板カム241の小径部Mがボール給送筒22に対向する位置(初期位置)から回転を開始すると、垂直部222の下端に給送されたボールがカム部Nに当接されて水平部221に繰り出される。

    【0039】また、板カム241上であって、回転軸2
    42aから離れた位置には立直した遮蔽板241bが固定されている。 一方、板カム241上方のセンサ取付板222cには、遮蔽板241bが隙間を通過し得るように発光素子と受光素子との位置が設定されたフォトインタラプタからなる板カムセンサ243が固定されている。 これにより、遮蔽板241bが板カムセンサ243
    の発光素子と受光素子間を遮るときに板カム241の初期位置が検出され、この初期位置を検出する毎に板カム241の回転数がカウントされるようになっている。

    【0040】付勢力付与手段25は、互いに対向して配置された一対のローラ251,252と、一対のローラ251,252をそれぞれ独立して図3の矢印で示す方向に回転駆動する一対のローラ用モータ(DCモータ)
    253,254とを備えている。 この一対のローラ25
    1,252は、金属部材251a,252aの外周にゴム部材251b,252bを配置することにより構成され、それぞれの一部がボール発射筒21の切欠き部21
    2,213に入り込むようになっている。 また、ローラ用モータ253,254は、ボール発射筒21に取り付けられたモータ取付板214,215にそれぞれ固定されている。

    【0041】これにより、一対のローラ251,252
    は、一対のローラ用モータ253,254と共にボール発射筒21が軸心回りに回動するときに一緒に回動し、
    ボールBLを両側から挟み込んだ状態でそれぞれ矢印で示す方向に回転することによりボールBLに対して発射方向(前方向)の付勢力を付与する。 この一対のローラ251,252は、その周速に応じた発射速度をボールに与えることができると共に、周速差が与えられることによりボール発射筒21から発射されるボールにスピンをかけることができる。

    【0042】すなわち、ローラ251の周速がローラ2
    52の周速よりも相対的に速くなるようにすると、ボールにトップスピン(ドライブ)をかけることができ、逆にすると、ボールにバックスピン(カット)をかけることができる。 また、各ローラ251,252の周速を略同一にすると、ボールにはほとんど回転力が加わらず、
    いわゆるナックル性のボールとすることができる。 さらに、ボール発射筒21が回動手段26により軸心回りに回動して一対のローラ251,252が傾けられた状態において、ローラ251,252に周速差を与えると、
    サイドスピンのかかった状態のボールとすることができる。

    【0043】回動手段26は、ボール発射筒21の後端側の外周に取り付けられた従動ギア261と、この従動ギア261を噛合する駆動ギア262と、駆動ギア26
    2を回転駆動する発射筒回転用モータ263とを備えている。 この発射筒回転用モータ263はボール給送筒2
    2の水平部221に取り付けられたモータ取付板221
    aに固定されており、このモータ263が正逆両方向に回転することによりボール発射筒21が軸心回りに回動することになる。

    【0044】また、駆動ギア262の側面には、径方向に伸びる遮蔽板262aが固定されている。 一方、モータ取付板221aには、センサ取付板221bが取り付けられ、このセンサ取付板221bには、遮蔽板262
    aが隙間を通過し得るように発光素子と受光素子との位置が設定されたフォトインタラプタからなる回転センサ264が固定されている。 これにより、駆動ギア262
    に取り付けられた遮蔽板262aが回転センサ264の発光素子と受光素子間を遮ることでボール発射筒21の軸心回りにおける初期位置が検出されるようになっている。 なお、一対のローラ251,252が上下方向に位置する状態をボール発射筒21の初期位置とする。 また、この実施形態では、ボール発射筒21は、初期位置を基準にして左右両方向にそれぞれ45°の範囲内で回動するようになっている。

    【0045】首振り機構部27は、基台91(図5)に固定されている筒状の支柱271と、ボール給送筒22
    の水平部221の底部に固定され、支柱271内に玉軸受272を介して取り付けられた回転軸273と、回転軸273の上部に固定された従動ギア274と、この従動ギア274が噛合する駆動ギア275と、この駆動ギア275を回転駆動する発射部首振り用モータ276とを備えている。 この発射部首振り用モータ276は、ボール給送筒22の垂直部222に取り付けられたモータ取付板221cに固定され、このモータ276が正逆両方向に回転することにより回転軸273を中心にしてボール発射部20を左右に回動させ、首振りを行うようになっている。 これにより、ボール発射部20を前後方向に位置させたときにはまっすぐなボールを発射することができ、ボール発射部20を斜めに位置させたときには卓球台10の左右両隅(コーナ)を狙ってボールを発射することができるようになる。 すなわち、首振り機構部27により、ストレート方向のボールの他、クロス方向のボールも発射することができる。

    【0046】また、回転軸273の下端には、先端が上向きの遮蔽板273aが取り付けられている。 一方、支柱271には、その下端の前方外周にセンサ取付板27
    1aが取り付けられ、このセンサ取付板271aには、
    遮蔽板273aが隙間を通過し得るように発光素子と受光素子との位置が設定されたフォトインタラプタからなる回転センサ277が固定されている。 これにより、回転軸273に取り付けられた遮蔽板273aが回転センサ277の発光素子と受光素子間を遮ることでボール発射部20の回転軸273を中心とした回動方向における初期位置が検出されるようになっている。 なお、卓球台10の前後方向にまっすぐな方向をボール発射部20の初期位置とする。

    【0047】また、支柱271には、その下端の後方外周にセンサ取付板271bが取り付けられ、このセンサ取付板271bには、可変抵抗器からなる首振り角度センサ278が取り付けられている。 この首振り角度センサ278の回転軸体277aは、首振り機構部27の回転軸273に同心状に固定されている。 これにより、回転軸273の回転量に応じて首振り角度センサ278から出力される電圧値によりボール発射部20の首振り角度が検出され、初期位置を基準にしてボール発射部20
    の首振り角度が制御できるようになっている。

    【0048】角度変更手段28は、ボール発射筒21先端の発射口211の周部に前方に突出した状態で回動可能に取り付けられたガイド板281と、このガイド板2
    81を発射口211から発射されるボールの進路を遮る方向(すなわち、ボールの発射方向と交差する方向)に回動させるガイド板用モータ282とを備えている。 このガイド板281は、ボール発射筒21が軸心回りの初期位置にある状態において、基端両側が発射口211の先端外周の対向位置で軸支されている。 すなわち、基端の一方が突起211aに軸支され、他方が発射口211
    の外周適所に取り付けられたモータ取付板211bに固定されているガイド板用モータ282の回転軸282a
    に軸支されている。

    【0049】これにより、ボール発射筒21が軸心回りの初期位置にあるとき、ガイド板用モータ282を所定量だけ回転させてガイド板281を回動することで、ボールの発射方向を斜め上方に向けるように変更(すなわち、ボールの発射角度を変更)することができる。 すなわち、発射口211のボールはガイド板281に当って上方に向けられる結果、山なり(放物線)のボールの発射が可能となる。 この山なりの大きさ(放物線形状)
    は、ガイド板281の回動量(俯仰角)と、ボールの発射速度とにより調節できることになる。 また、ガイド板281と対向する側には、角度規制板283がボール発射筒21の軸心方向に沿って配置されている。 これにより、発射速度の速いボールの発射角度がガイド板281
    で大きく変更されたとき、ボールが角度規制板283に接触して山なりの大きさが規制され、ボールがコート1
    2をオーバーしにくくなるようにしている。

    【0050】また、ガイド板281の基端側には、後方に伸びるように遮蔽板281aが取り付けられている。
    一方、発射口211近傍には、センサ取付板211cが取り付けられ、このセンサ取付板211cには、遮蔽板281aが隙間を通過し得るように発光素子と受光素子との位置が設定されたフォトインタラプタからなるガイド板センサ284が固定されている。 これにより、遮蔽板281aがガイド板センサ284の発光素子と受光素子間を遮ることによってガイド板281の初期位置が検出されるようになっている。 なお、ボール発射筒21の軸心方向に沿う方向をガイド板281の初期位置としている。

    【0051】また、センサ取付板211cには、可変抵抗器からなる発射角度センサ285が取り付けられており、その回転軸体285aが突起211aと同軸状に存在するガイド板281の突起281bに固定されている。 これにより、発射角度センサ285から出力される電圧値によりガイド板281の回動量が検出され、初期位置を基準にしてボールの発射角度が制御できるようになっている。

    【0052】次に、ボール発射部20を左右方向に移動させる移動機構部90について説明する。 すなわち、移動機構部90は、図5に示すように、ボール発射部20
    が搭載されている基台91の底部に固定された一対のガイド92a,92bと、ボール発射部20を覆っている筐体200(図1)内に固定されたテーブル202上に取り付けられ、一対のガイド92a,92bがスライドされる左右方向に沿って配置されたガイドレール93
    と、このガイドレール93の左右両端外方に配置された一対のプーリ94a,94bと、この一対のプーリ94
    a,94bに架け渡され、一対のガイド92a,92b
    が取り付けられたタイミングベルト95と、一方のプーリ94aを回転駆動する駆動手段96とを備えている。
    この駆動手段96は、発射部移動用モータ(ACサーボモータ)96aと、この発射部移動用モータ96aの回転軸96bに取り付けられたプーリ96cと、このプーリ96cとプーリ94aとに架け渡されたタイミングベルト96dとから構成されている。

    【0053】また、基台91後方の左右方向中央には、
    下方に伸びるように遮蔽板91aが取り付けられている。 一方、ガイドレール93の左右方向中央から後方に突出するセンサ取付板93aには、遮蔽板91aが隙間を通過し得るように発光素子と受光素子との位置が設定されたフォトインタラプタからなる中央基台センサ97
    が固定されている。 これにより、遮蔽板91aが中央基台センサ97の発光素子と受光素子間を遮ることによって基台91の初期位置、すなわち、ボール発射部20の左右方向の初期位置が検出されるようになっている。 なお、テーブル202の左右方向における中央位置をボール発射部20の初期位置としており、この初期位置を基準にして左右方向への移動が制御される。

    【0054】また、ガイドレール93の中央より左寄りの箇所及び右寄りの箇所(いずれもプレーヤーを基準にした方向)から後方に突出するセンサ取付板93b,9
    3cには、遮蔽板91aが隙間を通過し得るように発光素子と受光素子との位置が設定されたフォトインタラプタからなる左基台センサ98及び右基台センサ99が固定されている。 これにより、遮蔽板91aが左基台センサ98又は右基台センサ99の発光素子と受光素子間を遮ることによって基台91の左右方向の移動範囲、すなわち、ボール発射部20の左右方向の移動限界位置が検出され、ボール発射部20が移動限界位置をオーバーランすることがないようにしている。

    【0055】ボール回収部30は、ボール発射部20からコート12に発射されたボールをプレーヤーが打ち損ねて床に落下したボール、卓球台10の左右の端縁側(いわゆるサイドライン側)から落下したボール、及び、卓球台10の後方端縁側(いわゆるエンドライン側)から落下したボールをボール発射部20側に回収する一方、プレーヤーが誤って足で踏み付ける等して変形した不良ボールを後述する不良ボール回収ボックス33
    4に選別するようにしたもので、図6乃至図9に示すように構成されている。 すなわち、図6は卓球台10周辺の平面図、図7は図6のA−A線断面図、図8は図6のB−B線断面図、図9は図6のC−C線断面図である。

    【0056】これらの図において、ボール回収部30
    は、プレーヤーがプレーする領域の床回収部31と、卓球台10の左サイドラインに沿って配置された左方回収部32と、卓球台10のエンドラインに沿って配置された後方回収部33と、卓球台10の右サイドラインに沿って配置された右方回収部34と、筐体200内において縦方向に配置された縦回収部35と、筐体200内において縦回収部35の端部に連設された横回収部36
    と、床回収部31で回収されたボールを汲み上げて左方回収部32に移載するボール汲上手段37と、横回収部36に搬送されてきたボールを汲み上げてホッパー23
    1内に移載するボール汲上手段38とを備えている。

    【0057】床回収部31は、プレーヤーがプレーする領域を含めて形成されたものであって、プレーに支障が生じない程度に卓球台10側に傾斜して配置された第1
    の床部311と、この第1の床部311の卓球台10側に連設された第2の床部312と、この第2の床部31
    2の中央に形成されたボール集合部313とを備えている。 なお、第2の床部312は、ボール集合部313の左右両側の左床部312aと右床部312bとに分離され、左床部312aと右床部312bとは共にボール集合部313側が低くなるように傾斜した状態で配置されている。 また、ボール集合部313は、コート14側が低くなるように傾斜した状態で配置されている。

    【0058】これにより、第1の床部311に落下したボールは、第1,第2の床部311,312上を転がってボール集合部313に集められる。 また、ボール集合部313に集められたボールは、ボール汲上手段37により後述する筒内を上昇して左方回収部32に移載される。 なお、正常な球状のボールの他、一部が凹んだ不良ボールであってボール集合部313まで転がってきたものは、ボール汲上手段37により左方回収部32に移載される。

    【0059】左方回収部32は、卓球台10よりも低い高さで、かつ、後方回収部33側が低くなるように傾斜した状態で略水平方向に並列配置された複数(図中では5本)のレール体321と、この複数のレール体321
    の下方に後方回収部33側が低くなるように傾斜した状態で配置された縦断面略C字形状の受け板322とを備えている。 複数のレール体321は、ボールの直径に比べて僅かに小さい間隔で配置されている。 そのため、正常なボールは隣接するレール体321間を転動可能にされる一方、プレーヤーに踏まれる等して一部が凹んでいる不良ボールは隣接するレール体321間から受け板3
    22上に落下して選別されることになる。

    【0060】これにより、正常なボールは、隣接するレール体321に跨った状態で転動して後方回収部33側に移載され、床回収部31で回収された凹んだ不良ボールは、隣接するレール体321間から受け板322上に落下し、受け板322上を転動して(あるいは、転動しないものは後に落下してくるボールがぶつかる等して)
    後方回収部33の後述する受け板332に移載される。
    なお、複数のレール体321及び受け板322の終端は、ボールの移載を可能とするべく後方回収部33のレール体331及び受け板332と交差するようになっている。

    【0061】後方回収部33は、卓球台10よりも低い高さで、かつ、コート14の右方側(図6の下方側)が低くなるように傾斜した状態で略水平方向に配置された複数(図中では5本)のレール体331と、この複数のレール体331の下方に右方側が低くなるように傾斜した状態で配置された受け板332と、複数のレール体3
    31の右方端縁の下方に配置された正常ボール中継ボックス333と、受け板332の右方端縁の下方に配置された不良ボール回収ボックス334とを備えている。

    【0062】複数のレール体331は、左方回収部32
    と同様に、ボールの直径に比べて僅かに小さい間隔で配置されている。 そのため、正常なボールは隣接するレール体331間を転動可能にされる一方、プレーヤーに踏まれる等して一部が凹んでいる不良ボールは隣接するレール体331間から受け板332上に落下して選別されることになる。 正常ボール中継ボックス333は、筐体200側が開口状に形成されており、筐体200側が低くなるように傾斜した状態で配置されている。

    【0063】なお、凹んだ不良ボールは床回収部31で回収されてきたものであるため、その多くは左方回収部32の隣接するレール体321の隙間から受け板322
    上に落下することになるが、レール体321上のボールは同じ部分が転動軸となってレール体を転動することになるため、転動軸と交差する部分が凹んでいるときはレール体321の隙間から落下しないことになる。 そこで、レール体321の隙間から落下しなかった不良ボールに対しては、後方回収部33を左方回収部32と直交して設けておくことで、転動軸が直角位置に変更されて凹んだ部分がレール体322間に対向するようになり、
    レール体322の隙間から不良ボールが落下されるようになる。

    【0064】これにより、正常なボールは、レール体3
    21,331を経て正常ボール中継ボックス333に受け渡され、凹んだ不良ボールは、レール体321,33
    1の一方で受け板322又は332上に落下し、不良ボール回収ボックス334に受け渡される。

    【0065】右方回収部34は、卓球台10よりも低い高さで、かつ、後方回収部33側が低くなるように傾斜すると共に、卓球台10側が低くなるように傾斜した状態で配置された板体341を備えている。 この板体34
    1は、後方端縁側が正常ボール中継ボックス333上に突出するようになっている。 この右方回収部34により回収されるボールはプレーヤーにより打ち返された正常なボールである確率が高いため、板体341上を転がって一旦、正常ボール中継ボックス333に受け渡される。

    【0066】縦回収部35は、後方側が低くなるように傾斜した状態で略水平方向に配置された複数(図中では4本)のレール体351と、この複数のレール体351
    の下方において前方側が低くなるように傾斜した状態で配置された受け板352とを備えている。 複数のレール体351の間隔は、左方回収部32と後方回収部33のレール体321,331と同様に設定されており、正常なボールはレール体351間に跨って後方に転動する一方、凹んだ不良ボールは隣接するレール体351の隙間から受け板352上に落下するようにしている。

    【0067】また、受け板352の前方端部は、不良ボール回収ボックス334の上方に位置するようになっている。 なお、凹んだ不良ボールのほとんどは床回収部3
    1を介して回収されてきたものであるため、その大部分は後方回収部33を経由してきた段階で不良ボール回収ボックス334に回収されているはずであるが、レール体331上のボールの凹み部分の方向の関係で後方回収部33の隣接するレール体331の隙間から落下しなかったものが縦回収部35でレール体351に対する凹み部分の方向が変わることにより隣接するレール体351
    の隙間から落下することになる。

    【0068】これにより、正常なボールは、隣接するレール体351に跨った状態で転動して後方の横回収部3
    6側に移載され、凹んだ不良ボールは、隣接するレール体351の隙間から受け板352上に落下し、不良ボール回収ボックス334に回収される。 なお、複数のレール体351及び受け板322の終端は、ボールの移載を可能とするべく横回収部36のレール体361及び受け板362と交差するようになっている。

    【0069】横回収部36は、左方側が低くなるように傾斜した状態で略水平方向に配置された複数(図中では4本)のレール体361と、この複数のレール体361
    の下方において右方側が低くなるように傾斜した状態で配置された受け板362とを備えている。 複数のレール体361の間隔はレール体361等と同様に設定されており、正常なボールはレール体361に跨った状態で左方に転がる一方、凹んだ不良ボールは隣接するレール体361の隙間から受け板362上に落下するようにしている。 これは、ボールが右方回収部34から回収されて縦回収部35と横回収部36に導かれた場合も同じであり、右方回収部34からの回収ボールは左方回収部32
    と後方回収部33を経ていないので、右方回収部34からの不良ボールを縦回収部35と横回収部36とで選別するようにしている。

    【0070】なお、各複数のレール体321,331,
    351,361はそれぞれボール選別部を構成し、各受け板322,332,352,362はそれぞれ変形ボール搬送部を構成する。 また、各複数のレール体32
    1,351は、第1のボール選別部を構成し、各複数のレール体331,361は、第2のボール選別部を構成する。

    【0071】ボール汲上手段37は、図10及び図11
    に示すように構成されている。 図10はボール汲上手段37の上面図、図11はそのD−D線断面図である。 これらの図において、ボール汲上手段37は、基板371
    上に固定されると共に、ボール集合部313の後方端縁に連設された平板状の第1のガイド板372と、この第1のガイド板372に連設された湾曲状の第2のガイド板373と、この第2のガイド板373の後方端縁の上方に垂直方向に配置された縦移送筒374と、この縦移送筒374の上部に連結筒375により連結され、水平方向に配置された横移送筒376と、第1のガイド板3
    72の後端側におけるボール詰まりを防止するボール撹拌手段377と、第2のガイド板373に送られてきたボールを縦移送筒374に送り込む給送手段378とを備えている。

    【0072】第1のガイド板372は、第2のガイド板373側が低くなるような傾斜を有する状態で配置されると共に、ボール撹拌手段377の後述するシャフト3
    77eと対向する位置にそのシャフト377eの下方におけるボールの通過を容易にする横長形状の切欠き37
    2aが形成されている。 また、第1のガイド板372には、その後端側の左右両側に先狭まり状の立直部372
    c,372dが形成され、ボール1個づつを通すボール出口372bが形成されている。

    【0073】第2のガイド板373は、第1のガイド板372から転がってきたボールを縦移送筒374に案内するもので、上面にスポンジ等のクッション材373a
    が貼着等により取り付けられている。

    【0074】ボール撹拌手段377は、左右両側に配置された軸受377a,377bに回転可能に支持され、
    ボールのほぼ1個分の間隔で複数の可撓性を有する撹拌棒377c,377dが交互に逆位相位置に取り付けられたシャフト377eと、このシャフト377eを回転駆動する駆動手段377fとを備えている。 この駆動手段377fは、シャフト377eの一方端部に取り付けられたギア377gと、後述するシャフト378cの一方端部に取り付けられたギア378eと、ギア377g
    とギア378eとに架け渡されたチェーン377hとで構成され、後述するシャフト378cを回転駆動する撹拌/給送用モータ379の駆動力により駆動されるようになっている。 これにより、シャフト377eが図11
    に示す矢印方向に回転駆動され、第1のガイド板372
    の出口372b付近に溜る複数のボールが撹拌棒377
    c,377dにより撹拌され、出口372b付近にボール詰まりが生じないようにしている。

    【0075】給送手段378は、左右両側に配置された軸受378a,378bに回転可能に支持されると共に、第2のガイド板373の上方であって縦移送筒37
    4の前方(図11中の左側)に配置されたシャフト37
    8cと、このシャフト378cの縦移送筒374に対向する位置に取り付けられた給送ローラ378dと、シャフト378cを回転駆動する撹拌/給送用モータ379
    とを備えている。 なお、撹拌/給送用モータ379は、
    モータ取付板379aに固定されている。 また、給送ローラ378dは、スポンジやゴム等の弾性部材により構成され、その径は第2のガイド板373の円弧面に貼着されているクッション材373aとの距離がボールの直径よりも多少小さくなる寸法に設定されている。

    【0076】これにより、シャフト378cが図11に示す矢印方向に回転駆動されて給送ローラ378dが回転すると、ボールが給送ローラ378dと第2のガイド板373のクッション材373aとの間に弾性的に挟み込まれた状態で縦移送筒374内に給送される。 縦移送筒374内に給送されたボールは、順に給送されてくるボールにより順次押し上げられて上方の横移送筒376
    に受け渡される。 横移送筒376に受け渡されたボールは、卓球台10の左方に配置されている左方回収部32
    に移載される。

    【0077】なお、モータ取付板379aには、センサ取付板370aが取り付けられており、このセンサ取付板370aには、発光素子と受光素子とを有するフォトインタラプタからなる第1のモータ回転センサ370が固定されている。 そして、撹拌/給送用モータ379の回転軸379bに取り付けられた遮蔽板379cがモータ回転センサ370の発光素子と受光素子間を通過することによって撹拌/給送用モータ379の回転数がカウントされるようになっている。

    【0078】ボール汲上手段38は、ボール汲上手段3
    7と同一の構成を有しているので、説明は省略する。

    【0079】表示部40は、筐体200の前面に配置されており、7セグメント表示器からなる点数表示部41
    と、ドットマトリックス表示器からなる画像表示部42
    とを備えている。 点数表示部41は、予め設定されたボール数に対する残球数が表示されると共に、プレーヤーがボール発射部20から発射されたボールをコート14
    に打ち返すことにより得られた得点が加算更新される毎に表示されるようにしたものである。 画像表示部42
    は、プレー開始前のデモ画面、プレー中における演出画面、プレー終了時のデモ画面、ハイスコア等が表示されるようにしたものである。

    【0080】音声部50は、アンプやスピーカー等で構成され、デモ画面表示中やプレー中等に演出音楽や効果音を出力したり、ボール発射部20からボールが発射される度にボール発射音を出力したり、プレーヤーの打ち返したボールが相手コート14内に落下したとき等に効果音を出力したりする。

    【0081】囲い部60は、ネット等で構成され、ボール発射部20から発射されたボールや、プレーヤーが打ち返したボールが遠方へ飛んでいかないようにするためのもので、右方にプレーヤーが出入りするためのドアー61が設けられている。

    【0082】コントロールボックス70は、卓球台10
    のコート12側の右方に設置され、囲い部60の内外部に亘って配置されている。 そして、内側部には、プレーを開始するに先立って所定のコインを投入するコイン投入口CE、スタートボタンSW 1 、難易度の異なる3種類のゲーム(練習)モードのうちから1つのゲームモードを選択するゲームモード選択ボタンSS(初級ボタンSS 1 、中級ボタンSS 2及び上級ボタンSS 3 )、及び2人でプレーするコーチモード選択ボタンCSが設置されている。

    【0083】また、外側部には、スタートボタンSW 2
    及びボール発射部20から発射されるボールのコート1
    2における落下領域(落下位置)を選択する領域選択ボタンPSが設置されている。 この領域選択ボタンPS
    は、コート12を前後方向に2分割すると共に、左右方向に3分割した合計6つの領域のうちの1つを選択するもので、各領域を個別に選択する6つのボタンPS 1
    PS 2 ,PS 3 ,PS 4 ,PS 5 ,PS 6から構成されている。 そして、いずれかのボタンがONされると、ボールにスピンが加えられる等してボール発射部20から発射されたボールが選択された領域に落下するようになっている。

    【0084】この構成において、プレーヤーが1人でプレーするときには、コントロールボックス70のコイン投入口CEにコインを投入した後、内側部のゲームモード選択ボタンSSで所定のゲームモードを選択し、スタートボタンSW 1をONすることによってゲームが開始される。 また、プレーヤーがコーチに擬制される対戦相手と2人でプレーするときには、コントロールボックス70のコイン投入口CEにコインを投入してコーチモード選択ボタンCSをONした後、囲い部60の外部にいる対戦相手が外側部のスタートボタンSW 2をONすることによってゲームが開始される。 対戦相手は、プレーヤーの技能に合わせる等してボール発射部20からボールが発射される前に所定のボタンをONしてボールの落下領域を適宜選択し、プレーを進行させる。 なお、コーチモード選択ボタンCSがONされても、領域選択ボタンPSがONされないときは予め設定された条件でボールが発射される。

    【0085】なお、コントロールボックス70の外側部に球種選択ボタン、ボールスピード選択ボタン、ボール発射位置選択ボタン、ボール発射角度選択ボタン、ボール発射方向選択ボタン等を設けておき、コーチモードが選択されたときにこれらの選択ボタンをONすることにより、ボールの発射の度に球種、スピード、発射位置等を適宜選択できるようにしてもよい。

    【0086】図12は、卓球装置の制御ブロックを示す図である。 この図において、制御部80は、所定の演算乃至制御処理を行うCPU81と、所定の処理プログラムの記憶されているROM82と、データを一時的に記憶するRAM83とから構成されており、上記所定の処理プログラムに従って全体の動作が制御される。

    【0087】CPU81は、初級、中級及び上級のいずれかのゲームモードが選択されたときに選択されたモードに応じてゲーム内容を設定するゲーム設定手段81
    1、冷陰極管181乃至184を点灯指令に応じて選択的に点灯する冷陰極管点灯手段812、コート14上にボールが落下したか否かを判別する第1の判別手段81
    3、冷陰極管の点灯領域にボールが落下したか否かを判別する第2の判別手段814、冷陰極管を点滅指令に応じて選択的に点滅する冷陰極管点滅手段815、第1の判別手段813及び第2の判別手段814の判別結果に応じて今回の得点を直前の得点に加算する得点加算手段816、得点が加算されたときに点数表示部41を点滅する点数表示部点滅手段817、ボール発射部20から発射されるボールの球種を設定指令に応じて設定する球種設定手段818、ボール発射部20から発射されるボールのスピードを設定指令に応じて設定するスピード設定手段819、ボール発射部20からのボールの発射位置を設定する発射位置設定手段820、ボール発射部2
    0からのボールの発射角度を設定する発射角度設定手段821、ボール発射部20からのボールの発射方向を設定する発射方向設定手段822、コーチモードが選択されたとき、領域選択ボタンのON動作に応じて選択された落下領域に向けてボールが発射されるようにボールの発射条件を設定する発射条件設定手段823、コート1
    4上でボールがバウンドしたときの2回目の落下に対して得点加算処理を行わないバウンドボール加算禁止手段824の各機能実現手段を備えている。

    【0088】次に、上記のように構成された本発明に係る卓球装置の動作の一例について説明する。 最初に卓球装置の各機構部の初期化動作について図13に示すフローチャートに基づき説明する。 まず、電源スイッチがO
    Nされると、CPU等の各構成部が正常に機能するか否かの基板チェックが行われ(ステップS1)、次いで各構成部の初期化が行われる(ステップS3)。 次に、ボール発射部移動用モータ296aが回転駆動されてボール発射部20が左右方向に移動され(ステップS5)、
    一定時間経過後にボール発射部20が卓球台10の中央に位置しているか否かが判定され(ステップS7)、判定が肯定されたときにはボール発射部移動用モータ29
    6aの回転駆動が停止される(ステップS9)。

    【0089】なお、ステップS7で判定が否定されたときは、ボール発射部20が卓球台10の左端又は右端に位置しているか否かが判定され(ステップS11)、判定が肯定されたときにはボール発射部20が卓球台10
    の中央に移動され(ステップS13)、その後にステップS7に戻る。 また、ステップS11で判定が否定されたときは、ボール発射部20が卓球台10の中央へ移動中であると判断されてステップS7に戻り、以降の動作が実行される。

    【0090】次いで、ボール発射部20に対する左右方向の首振り角度が設定され(ステップS15)、ボール発射部20が左右方向に回動される。 ここで、首振り角度及び首振りセンサ277に異常がないか否かが判定され(ステップS17)、判定が肯定されたときには発射口211の発射角度が設定される(ステップS19)。
    その後、発射口211のガイド板281が、設定された発射角度に対応した角度だけ回動されて発射角度、ガイド板センサ284及び発射角度センサ285に異常がないか否かが判定され(ステップS21)、判定が肯定されたときには点数表示部41、画像表示部42、図略の電飾ランプ等の初期設定が行われ(ステップS23)、
    続けて冷陰極管181乃至184の初期設定が行われる(ステップS25)。 なお、ステップS17及びステップS21で判定が否定されたとき、エラー処理(例えば、異常箇所の画像表示部42への表示)が行われる(ステップS27、ステップS29)。

    【0091】次に、ゲーム動作について図14に示すフローチャートに基づき説明する。 まず、先に説明した各部の初期化動作で異常がなかったか否かが判定され(ステップS31)、判定が肯定されると画像表示部42にプレー開始前のデモ画面が表示される(ステップS3
    3)。 そして、コントロールボックス70のコイン投入口CEにコインが投入されたか否かが判定され(ステップS35)、判定が肯定されるとゲーム用変数(残球数や発射角度等)の初期化が行われる(ステップS3
    7)。

    【0092】次いで、初級コース、中級コース及び上級コースのうちの所定のゲームコースが選択されたか否かが判定され(ステップS39)、判定が肯定されると選択されたゲームコースに応じたゲーム内容の設定が行われる(ステップS41)。 なお、ステップS31で判定が否定されたとき、エラー処理(例えば、異常箇所の画像表示部42への表示)が行われ(ステップS43)、
    ゲーム開始が不能とされる。 また、ステップS39で判定が否定されたときは、ゲームコースが選択されるまで判定が繰り返し実行される。

    【0093】そして、ステップS41でゲーム内容が設定されると、ボール回収部30のボール汲上手段37,
    38が動作すると共に(ステップS45)、ボール供給部23のボール撹拌手段236が動作し(ステップS4
    7)、コート14の冷陰極管181乃至184のうちの所定の発光色の冷陰極管がボールの発射直前に点灯される(ステップS49)。 そして、ボール発射部20からコート12に向けてボールが発射され(ステップS5
    1)、プレーヤーによりコート14上に打ち返されたボールの落下位置が検出されて得点処理が行われる(ステップS53)。 そして、ボール発射部20から規定数のボールが発射されたか否かがボール繰出手段24の板カムセンサ243のカウント値より判定され(ステップS
    55)、判定が肯定されるとゲーム終了処理が行われる(ステップS57)。 なお、ステップS55で判定が否定されるとステップS45に戻り、以降の動作が繰り返し実行される。

    【0094】次に、図14に示すステップS45,S4
    7,S49,S51,S53及びS57の各動作について、図15乃至図20のフローチャートを参照して順に説明する。 なお、ステップS45,S47,S49,S
    51,S53、S55及びS57の各動作は、所定の周期、例えば1/60秒毎に繰り返して実行されるものであるが、図15乃至図20のフローチャートは、説明の便宜上各動作に着目して説明している。

    【0095】まず、図14に示すステップS45におけるボール回収部30のボール汲上手段37,38の動作について、図15に示すフローチャートに基づき説明する。 なお、ボール汲上手段37,38は共に同一動作であるため、ここではボール汲上手段37を例に説明する。 まず、撹拌/給送用モータ379の順方向への回転が開始され(ステップS71)、撹拌/給送用モータ3
    79が1回転したか否かが判定される(ステップS7
    3)。 判定が肯定されると回転数がカウントアップされ(ステップS75)、続けて回転タイマがカウントアップされる(ステップS77)。

    【0096】その後、回転タイマが規定数に達したか否かが判定され(ステップS79)、判定が肯定されると撹拌/給送用モータ379の回転数が規定数に達したか否かが判定される(ステップS81)。 そして、その判定が肯定されると、エラーカウントがクリアされる(ステップS83)。 すなわち、ボール撹拌部377近傍でボール詰まりが生じずに撹拌/給送用モータ379が正常に動作しているとき、ゲーム進行中はステップS71
    からステップS83の動作が繰り返し実行されることになる。 なお、ステップS73で判定が否定されるとステップS77に進む。 また、ステップS79で判定が否定されるとステップS73に戻り、回転タイマが規定数に達するまで以降の動作が繰り返し実行される。

    【0097】一方、ステップS81で判定が否定されると、撹拌/給送用モータ379の回転が停止されて回転タイマがクリアされ(ステップS85)、新たに停止タイマがカウントアップされる(ステップS87)。 なお、ステップS81で判定が否定された場合とは、ボール撹拌部377近傍でボール詰まりが生じて撹拌/給送用モータ379が正常に回転していない場合である。 そして、停止タイマが規定数に達したか否かが判定され(ステップS89)、判定が肯定されると撹拌/給送用モータ379の逆回転が開始される(ステップS9
    1)。 すなわち、この撹拌/給送用モータ379の逆回転は、ボール撹拌部377近傍で生じたボール詰まりを解消するために行われるものである。 なお、ステップ8
    9で判定が否定されると、ステップS87に戻り、停止タイマが規定数に達するまで判定が繰り返し実行される。

    【0098】そして、ステップS91で撹拌/給送用モータ379が逆回転されると、停止タイマがクリアされる一方、回転タイマがカウントアップされ(ステップS
    93)、続いて回転タイマが規定数に達したか否かが判定される(ステップS95)。 判定が肯定されると撹拌/給送用モータ379の回転が停止されて回転タイマがクリアされ(ステップS97)、続いて停止タイマがカウントアップされる(ステップS99)。 そして、停止タイマが規定数に達したか否かが判定され(ステップS
    101)、判定が肯定されるとエラーがカウントアップされる(ステップS103)。 なお、ステップS101
    で判定が否定されると、ステップS99に戻り、停止タイマが規定数に達するまで判定が繰り返し実行される。

    【0099】続いて、エラーカウントが規定数(例えば、「3」)に達したか否かが判定され(ステップS1
    05)、判定が否定されるとステップS71に戻り、以降の動作が繰り返し実行される。 すなわち、撹拌/給送用モータ379を逆回転させたことによってボール詰まりが解消されたとき、それ以降はステップS71からステップS83までの各ステップが繰り返し実行されることになる。 また、ステップS85からステップS103
    までの規定回数(例えば、3回)の繰り返し動作ではボール詰まりが解消しないとき、ステップS105での判定が肯定されることになり、エラー処理(例えば、画像表示部42へのボール詰まりの表示)が行われる(ステップS107)。 この場合は、一定時間後にボール発射部20からボールが発射されなくなるので、例えば、ボールが発射されなくなった段階でゲームの進行が停止される。

    【0100】次に、図14に示すステップS47におけるボール供給部23のボール撹拌手段236の動作について、図16に示すフローチャートに基づき説明する。
    まず、ホッパー内撹拌モータ234の回転が開始される(ステップS121)。 次いで、回転タイマがカウントアップされ(ステップS123)、その後に回転タイマが規定数に達したか否かが判定される(ステップS12
    5)。 そして、判定が肯定されるとホッパー内撹拌モータ234の回転が停止されて回転タイマがクリアされ(ステップS127)、続いて、停止タイマがカウントアップされる(ステップS129)。 そして、停止タイマが規定数に達したか否かが判定され(ステップS13
    1)、判定が肯定されるとステップ121に戻り、以降の動作が繰り返し実行されることになる。 なお、ステップS125で判定が否定されると、ステップS123に戻って回転タイマが規定数に達するまで繰り返し判定が実行される。 また、ステップ131で判定が否定されると、ステップS129に戻って停止タイマが規定数に達するまで判定が繰り返し実行される。

    【0101】次に、図14に示すステップS49における冷陰極管181乃至184の点灯動作について、図1
    7に示すフローチャートに基づき説明する。 まず、ゲームコース、得点及び残球数に応じた難易度処理が行われる(ステップS141)。 すなわち、難易度の低いゲームコース(例えば、初級コース及び中級コース)が選択されたときには得点を得やすくするためにコート14の領域E 2乃至E 5のうちの複数の領域の冷陰極管が点灯される一方、難易度の高いゲームコース(例えば、上級コース)が選択されたときには得点を得にくくするためにコート14の領域E 2乃至E 5のうちのいずれか1つの領域の冷陰極管が点灯されるように難易度処理が行われる。 また、例えば、難易度の低いゲームコースが選択されている場合でも、得点が所定値を越えたり、残球数が所定値未満となったりしたときには得点を得にくくするためにコート14の領域E 2乃至E 5のうちのいずれか1
    つの領域の冷陰極管が点灯されるように難易度処理が行われる。

    【0102】そして、ボール発射部20からボールを発射する前に難易度が低いか否かが判定され(ステップS
    143)、判定が肯定されると左方(又は右方)の2つの領域E 3 ,E 5 (又はE 2 ,E 4 )の冷陰極管182,1
    84(又は181,183)が同時に点灯され(ステップS145)、判定が否定されると(すなわち、難易度が高い場合)4つの領域E 2乃至E 5のうちのいずれか1
    つの領域の冷陰極管181,182,183又は184
    が点灯される(ステップS147)。

    【0103】次に、図14に示すステップS51におけるボール発射部20のボール発射動作について、図18
    に示すフローチャートに基づき説明する。 まず、ボール発射部20から規定数のボールを発射し終わっていないか否かが判定され(ステップS161)、判定が肯定されるとゲームの難易度(選択されたゲームコース、現得点及び現残球数により決定される。)に応じて、次に発射するボールの球種とボールスピードとが決定される(ステップS163)。 すなわち、ゲームの難易度が高い場合は、例えば、ドライブ、カット等の球種やスピンのかかり具合等が頻繁に変更される一方、発射速度も速くされる。 また、ゲームの難易度が低い場合は、例えば、球種やスピンのかかり具合等があまり変更されず、
    発射速度も遅くされる。 なお、ステップS161で判定が否定されたときは、図14に示すステップS53の動作に移行する。

    【0104】次いで、ゲームの難易度に応じて、次に発射されるボールの発射位置が決定される(ステップS1
    65)。 すなわち、ゲームの難易度が高い場合は、例えば、プレーヤーから打ち返されたコート14におけるボールの落下位置に対応してボール発射部20がコート1
    4の後方端縁の左右方向に移動するようにされる。

    【0105】すなわち、コート14の右方の第2の領域E 2又は第4の領域E 4上に落下したときには、一対のマイク192,193又は196,197から出力される検出信号により第2の領域E 2又は第4の領域E 4上に落下したことが判別されてボール発射部20が卓球台10
    の右半分の例えば中央位置や右端位置に移動される。 また、コート14の左方の第3の領域E 3又は第5の領域E 5上に落下したときには、一対のマイク194,19
    5又は198,199から出力される信号により第3の領域E 3又は第5の領域E 5上に落下したことが判別されてボール発射部20が卓球台10の左半分の例えば中央位置や左端位置に移動される。 この移動は、発射部移動用モータ96aに供給されるパルス数により制御される。

    【0106】また、ゲームの難易度が低い場合は、例えば、プレーヤーから打ち返されたコート14におけるボールの落下位置とは無関係に、ボール発射部20の位置を卓球台10の中央位置に固定したり、卓球台10の左端位置又は右端位置に固定したりされる。

    【0107】次いで、ゲームの難易度に応じて、次に発射されるボールの発射角度が決定される(ステップS1
    67)。 すなわち、ゲームの難易度が高い場合は、例えば、発射角度が頻繁に変更されたり、あるいは、山なりのボールの発射割合が少なくされ、低い位置のボールの発射割合が多くされたりする。 また、ゲームの難易度が低い場合は、例えば、発射角度が頻繁に変更されなかったり、あるいは、山なりのボールの発射割合が多くされ、低い位置のボールの発射割合が少なくされたりする。

    【0108】次いで、ゲームの難易度に応じて、次に発射されるボールの発射方向(ストレート方向又はクロス方向)が決定される(ステップS169)。 すなわち、
    ゲームの難易度が高い場合は、例えば、ボールの発射方向が頻繁に変更される。 また、ゲームの難易度が低い場合は、例えば、ボールの発射方向があまり変更されないようにされる。

    【0109】そして、付勢力付与手段25の一対のローラ用モータ253,254の各回転数がPWM制御(パルス幅変調制御)により迅速に変更されると共に、回動手段26の発射筒回転用モータ263が供給された所定のパルス数の電圧により駆動されてボール発射部20が正方向又は逆方向に所定の角度だけ回動され、ステップS163で決定された球種とボールスピードになるように設定される(ステップS171)。 また、発射部移動用モータ96aが供給された所定のパルス数の電圧により駆動されてボール発射部20が左方向又は右方向の所定位置に移動され、ステップS165で決定されたボールの発射位置に設定される(ステップS173)。 なお、ステップ163,171でいう球種は、付勢力付与手段25と回動手段26とによるスピンのかけ具合により変更されるものを指しているが、付勢力付与手段25
    により変更されるボールスピードや、角度変更手段28
    により発生される山なりボール等も球種の中に含めることができる。

    【0110】また、角度変更手段28のガイド板用モータ282が発射角度センサ285から出力される電圧値が所定値になるまで駆動されてガイド板281が所定角度だけ回動され、ステップS167で決定されたボールの発射角度に設定される(ステップS175)。 さらに、首振り手段27の発射部首振り用モータ276が首振り角度センサ278から出力される電圧値が所定値になるまで駆動されてボール発射部20が左方向又は右方向に所定角度だけ回動され、ステップS169で決定されたボールの発射方向に設定される(ステップS17
    7)。

    【0111】なお、コントロールボックス70のコーチモード選択スイッチCSがONされると、ステップ16
    3乃至169の各動作は、コントロールボックス70に設置されている領域選択スイッチPSのスイッチPS 1
    乃至PS 6のいずれかがONされることにより出力される信号に応じて処理されるようになっている。 また、コーチモード選択スイッチCSがONされても、領域選択スイッチPSのいずれもがONされないときはプログラムされている条件でボールが発射されるようになっている。

    【0112】次いで、ボールの発射タイミング(例えば、2秒に1回発射)が到来したか否かが判定され(ステップS179)、判定が肯定されるとボール繰出手段24の板カム用モータ242の回転が開始され、それに応じて板カム241が回転される(ステップS18
    1)。 なお、ステップS179で判定が否定されると、
    発射タイミングが到来するまで判定が繰り返し実行される。

    【0113】そして、板カム241が1回転したか否かが判定され(ステップS183)、判定が肯定されると発射音(例えば、ボールをラケットで打ったときの擬似音)が発生される(ステップS185)。 その後、板カム用モータ242の回転が停止され、それに応じて板カム241の回転が停止される(ステップS187)。 なお、ステップS183で判定が否定されると、板カム2
    41の回転開始から一定時間経過したか否かが判定され(ステップS189)、判定が肯定されるとエラー処理(例えば、ボール詰まり表示)が行われる(ステップS
    191)。 なお、ステップS189で判定が否定されると、ステップS183に戻って以降の動作が繰り返し実行される。

    【0114】次に、図14に示すステップS53におけるボールの落下位置の検出及び得点処理について、図1
    9に示すフローチャートに基づき説明する。 まず、ボール発射部20からボールが発射されたか否かが判定され(ステップS221)、判定が肯定されると振動センサであるマイク190乃至199から出力された前回の検出信号がクリアされているか否かが判定される(ステップS223)。 そして、その判定が肯定されると、プレーヤーの打ち返したボールがコート14上に落下したか否かが判定される(ステップS225)。 なお、ステップS223で判定が否定されると、上記検出信号がクリアされるまで判定が繰り返し実行され、その間にマイク190乃至199から次の検出信号が出力されてもその信号は無視されるようになっている。

    【0115】すなわち、ステップS221で判定が肯定されるとフラグが立てられ、このフラグが立っている間にコート14上にボールが落下したときにのみマイク1
    90乃至199から出力される検出信号が得点加算手段に取り込まれるようにする一方、検出信号が得点加算手段に一度取り込まれると上記フラグが倒れ、バウンド等によりボールが再びコート14上に落下して検出信号が出力されてもその信号は無視されて得点加算手段に取り込まれないようにしている。

    【0116】ところが、先に発射されたボールが例えば山なり状で打ち返される等によって次のボールの発射直前にコート14上に落下し、かつ、バウンドして次のボールの発射直後に再びコート14上に落下したような場合には先のボールのバウンドによって得点が重複加算され、次のボールでは得点が加算されないという不都合が生じる。 そのため、最初のバウンドによる検出信号を一定時間(例えば、0.5秒間)だけ保持するようにしており、その保持時間内に次の検出信号が出力されてもその信号は無視されるようにしている。 これにより、先に発射されたボールが次のボールの発射直前にコート14
    上に落下し、かつ、バウンドして次のボールの発射直後に再びコート14上に落下したような場合でも得点が重複加算されることがないようになっている。

    【0117】具体例で説明すると、図21(a)に示すように、ボール発射部20から時刻t 1に1発目のボールが発射されてフラグFが立てられ、例えば2秒後の時刻t 2に2発目のボールが発射されてフラグFが立てられるものとする。 この場合、同図に示すように、コート14上に打ち返された1発目のボールが2発目のボールの発射前に続けてコート14上でバウンドしても、その最初のバウンド時刻t 1aでフラグFが倒れるので、後のバウンドによる検出信号が得点加算手段に取り込まれることはない。

    【0118】ところが、図21(b)に示すように、ボールがボールの発射直前の時刻t 1bでコート14上でバウンドし、さらにボールが2発目のボールの発射直後の時刻t 1cで再びコート14上でバウンドしたとすると、時刻t 1bのバウンド直前ではボールの発射によるフラグFが立った状態であり、時刻t 1cの2回目のバウンド直前ではボールの発射によるフラグFが立った状態であるため、両方の検出信号が得点加算手段に取り込まれることになる。

    【0119】この場合、同図に示すように、1回目のバウンド時刻t 1bから例えば0.5秒間だけ検出信号を保持するようにし、この間ゲートを設けて新しい検出信号を受け付けないようにしておくと、保持がクリアされる時刻がボールの2回目のバウンド時刻t 1cの後であればボールの最初のバウンドによる検出信号は得点加算手段に取り込まれても2回目のバウンドによる検出信号は取り込まれないことになる。

    【0120】なお、2発目のボールは、通常は、1発目のボールの検出信号がクリアされた後の時刻t 2aにコート14上でバウンドすることになり、そのバウンドによる検出信号は得点加算手段に取り込まれることになる。 従って、ボールの発射間隔に対する検出信号の保持時間を適切に設定することにより、同じボールで得点が重複加算されるという不都合をなくすことできる。 なお、上記0.5秒は一例であり、これはバウンド時間の最大値に相当する時間乃至それよりも僅かに大きい時間に設定するようにすればよい。

    【0121】図19に戻り、ステップS225で判定が否定されると、一定時間が経過したか否かが判定され(ステップS227)、その判定が肯定されると図14
    に示すステップS55に進み、その判定が否定されるとステップS225に戻って一定時間が経過するまで判定が繰り返し実行される。 ステップS225で判定が肯定されると、プレーヤーの打ち返したボールが冷陰極管1
    81乃至184の点灯している領域E 2乃至E 5に落下したか否かが判定され(ステップS229)、判定が肯定されると高得点(例えば、2点)がそれまでの得点に加算される一方、得点を表彰する音楽等の効果音が一定時間だけ出力される(ステップS231)。 なお、この実施形態では、冷陰極管の点灯している領域と点灯していない領域の境界部に落下した場合には、点灯している領域に落下したものとして得点処理が行われるようになっている。

    【0122】次いで、電飾効果を得るためにボールの落下した領域の冷陰極管が一定時間だけ点滅される一方、
    他の領域の冷陰極管が一定時間だけ全て点灯され(ステップS233)、続いて点数表示部41に加算された得点が表示され、その点数表示部41が一定時間だけ点滅されて得点したことがアピールされる(ステップS23
    5)。

    【0123】また、ステップS229で判定が否定されると通常の得点(例えば、1点)がそれまでの得点に加算される一方、得点を表彰する音楽等の効果音が一定時間だけ出力される(ステップS237)。 そして、点数表示部41に加算された得点が表示され、その点数表示部41が一定時間だけ点滅されて得点したことがアピールされる(ステップS239)。 そして、ステップS2
    35又はステップS239での点数表示部41の点滅動作が終了すると、すべての冷陰極管181乃至184が消灯される(ステップS241)。

    【0124】次に、図14に示すステップS57におけるゲーム終了処理について、図20に示すフローチャートに基づき説明する。 まず、ボール発射部20のホッパー内撹拌用モータ234、ローラ用モータ253,25
    4、発射筒回転用モータ263、発射部首振り用モータ276、ガイド板用モータ282、及び発射部移動用モータ96aの回転が停止され(ステップS261)、画像表示部42にゲーム終了に関するデモ画面が表示される(ステップS263)。 なお、ゲーム終了に関するデモ画面には、ハイスコアの更新、最終得点表示等が含まれる。

    【0125】そして、移動手段90の発射部移動用モータ96aが回転駆動されてボール発射部20が卓球台1
    0の中央である初期位置に戻され(ステップS26
    5)、角度変更手段28のガイド板用モータ282が回転駆動されてガイド板281が初期位置に戻され(ステップS267)、さらに首振り手段27の発射部首振り用モータ276が回転駆動されてボール発射部20が首振り方向における初期位置に戻される(ステップS26
    9)。

    【0126】その後、一定時間が経過したか否かが判定され(ステップS271)、判定が肯定されるとボール汲上手段37,38の撹拌/給送用モータ379,38
    9の回転駆動が停止される(ステップS273)。 なお、ステップS271における判定が否定されると、一定時間が経過するまでその判定が繰り返し実行される。

    【0127】本発明の卓球ボール選別装置は、上記のように、複数のレール体321,331,351,361
    が変形ボールのみを通過可能とする間隔で略水平方向に並列配置されて構成された第1,第2のボール選別部か
    らなり、この第1のボール選別部が第2のボール選別部
    よりも上流側に配置されたものであって、第1,第2の
    ボール選別部は互いに交差し、かつ、第1のボール選別
    部の下流端から第2のボール選別部の上流部にボールの
    移載が可能になっているので 、レール体上に載った凹んで変形したボールは隣接するレール体の隙間から落下し、凹んでいない正常なボールはレール体上を下流側に転動して回収される。

    【0128】また、本発明の卓球装置は、上記のように、コート14の後方に配置されたボール発射部20からコート12側に向けて発射されたボールをコート12
    側に打ち返すようにしたものにおいて、請求項又は
    記載の卓球ボール選別装置を備えているので、卓球ボール選別装置のレール体上に載った凹んで変形したボールは隣接するレール体の隙間から落下し、凹んでいない正常なボールはレール体上を下流側に転動して回収され、
    ボール発射部20側に返戻される。 この結果、プレーヤーが踏み付ける等して凹んだボールはボール発射部側には返戻されないので、常に正常な状態でプレーを行うことが可能となる。 また、凹んだ不良ボールを手作業で選別する必要がないので、装置のメンテナンスが簡素化される。

    【0129】なお、上記実施形態では、卓球台10のコート14が縦横の5つの領域に区画されているが、ネット16際を左右2つに分けて6つの領域に区画するようにすることも可能である。 このようにすると、ネット1
    6際に打ち込んだ場合でも、左右いずれに打ち込んだかに対応して次のボールを発射させることができる。 また、コート14の左右方向には2つの領域に区画されているが、3つ以上の領域に区画することも可能である。
    このように左右方向に3つ以上の領域を形成し、各領域にマイクを設置しておくようにすると、ボール発射部2
    0をよりボールの打ち返し方向に近い位置に移動させることができ、さらに実際に近い対戦プレーを行うことが可能となる。 また、すべての領域に冷陰極管を配置するようにしてもよく、各領域で同色の冷陰極管を使用するようにすることも可能である。

    【0130】また、上記実施形態では、ボール発射部2
    0をコート14の後方に配置するようにしているが、コート14を設けずにプレーヤー側のコート12の後方にボール発射部20を配置するようにしてもよい。 この場合、例えば、ボール発射部20の後方にコートや打ち返されたボール等の映像を映し出すモニタを配置する一方、ボール発射部20の手前側等に多数の光センサを左右方向に沿って配列しておき、プレーヤーの打ち返したボールがどの光センサを通過したかによってボールの打ち返し方向を検知し、この検知結果に応じてボール発射部20を左右方向に移動させるようにすることも可能である。 また、例えば、コート14の代わりに、複数の貫通孔をマトリックス状等に配置形成したボードを縦方向に配置する一方、打ち返したボールがどの貫通孔を通過したかを光センサやメカスイッチ等で検知してボールの打ち返し方向を求め、この打ち返し方向に応じてボール発射部20を左右方向に移動させるようにすることも可能である。

    【0131】また、上記実施形態では、コート14の第1の領域E 1には冷陰極管等のランプが配置されていないが、この第1の領域E 1にもランプを配置するようにしてもよい。 また、コート14の各領域で異なる発光色を有するランプを使用しているが、同じ発光色のランプを使用するようにすることも可能である。 また、各領域で発光色を異ならせる場合でも、ランプは白色等にし、
    板体142を色付きのものを使用することで実現することもできる。 また、冷陰極管181乃至184等のランプと板体142とで面光源を構成しているが、面光源は板体142等に複数の発光ダイオードをマトリックス状に埋設する等して構成することも可能である。 また、これらの面光源はコート14の各領域を識別するための識別手段を構成するものであるが、識別手段は面光源に限らずコート14の上方などから各領域を照明する照明灯等の他の手段で構成することもできる。

    【0132】また、上記実施形態では、ボール選別部として、左方回収部32の複数のレール体321、後方回収部33の複数のレール体331、縦回収部35の複数のレール体351、及び横回収部36の複数のレール体361を備えているが、卓球台10周囲の左方回収部3
    2の複数のレール体321及び後方回収部33の複数のレール体331のみを備えるようにしてしてもよく、卓球台10後方の縦回収部35の複数のレール体351及び横回収部36の複数のレール体361のみを備えるようにしてもよい。

    【0133】卓球台10周囲の左方回収部32の複数のレール体321及び後方回収部33の複数のレール体3
    31のみを備える場合は、レール体331の下流側に転動してきたボールをボール汲上手段38でボール発射部20側に返戻するようにすればよい。 また、縦回収部3
    5の複数のレール体351及び横回収部36の複数のレール体361のみを備える場合は、卓球台10の周囲に落下したボールを例えば卓球台10下方の床面等で卓球台10の後方側に集め、この集めたボールを縦回収部3
    5のレール体351上に移載するようにすればよい。

    【0134】また、ボール選別部は、卓球台10周囲の左方回収部32の複数のレール体321及び後方回収部33の複数のレール体331のいずれか一方のみを備えるようしても、あるいは、卓球台10後方の縦回収部3
    5の複数のレール体351及び横回収部36の複数のレール体361のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。 このようにした場合は、卓球台10の周囲に落下したボールを適宜の手段で集めてボール選別部のレール体上に移載すればよい。 また、各レール体は、傾斜して配置することによりボールが転動するようにされているが、傾斜させずに水平方向に配置して風圧等でボールが転動するようにしてもよい。

    【0135】また、上記実施形態では、右方回収部34
    は、板体341で構成されているが、左方回収部32と同様の構成とすることも可能である。 また、左方回収部32を右方回収部34と同様の板体で構成するようにすることも可能であり、この場合は板体の下流側に転動したボールを後方回収部33のレール体331等に受け渡すようにすればよい。

    【0136】また、上記実施形態では、床回収部31で回収したボールをボール吸上手段37により左方回収部32のレール体321の上流側に移載するようにしているが、例えば床回収部31を卓球台10の後方にまで延設し、その延設した箇所からボール選別部に移載するようにしてもよい。 また、床回収部31は、傾斜を利用してボールが転動するようになっているが、風圧などで転動するようにすることも可能である。

    【0137】また、上記実施形態では、バウンドボール加算禁止手段824は、バウンドによりボールがコート14上に再落下したときに検出手段により検出された信号を得点加算手段816に取り込まないようにしているが、最初の落下による加算処理が実行されたときに、例えば一定時間だけ検出手段の回路を電気的に遮断する等して検出動作そのものを不能にすることにより加算処理が実行されないようにしてもよい。

    【0138】

    【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、複数のレール体が変形ボールのみを通過可能とする間隔で略水平方向に並列配置されて構成された
    1,第2のボール選別部からなり、第1のボール選別部
    が第2のボール選別部よりも上流側に配置された卓球ボ
    ール選別装置であって、第1,第2のボール選別部は互
    いに交差し、かつ、第1のボール選別部の下流端から第
    2のボール選別部の上流部にボールの移載が可能になっ
    ているので、第1のボール選別部で選別できなかった変
    形ボールは第2のボール選別部に移載されたときにその
    転動軸が変更され、第2のボール選別部で選別される。
    このため 、卓球装置等に適用したときには、常に正常な状態でプレーを継続することができ、装置のメンテナンスも簡素化することができる。

    【0139】また、請求項の発明によれば、第1,第2のボール選別部が、それぞれ下流側に傾斜しているので、第1のボール選別部のレール体上のボールは確実に下流側に転動して第2のボール選別部のレール体上に移載され、さらに第2のボール選別部のレール体上を下流側に向けて転動する。

    【0140】また、請求項の発明によれば、卓球台の一方のコート側のボール発射部から他方のコート側に向けて発射されたボールを一方のコート側に打ち返すようにした卓球装置において、請求項又は2記載の卓球ボール選別装置を備えているので、常に正常な状態でプレーを継続することができ、装置のメンテナンスも簡素化することができる。

    【0141】また、請求項の発明によれば、卓球ボール選別装置は、第1のボール選別部が少なくとも一方のコートの側部に沿って配置され、第2のボール選別部が一方のコートの後部に沿って配置されているので、コートに打ち返したボールは確実に卓球ボール選別装置に移載されて選別が行われる。

    【0142】また、請求項の発明によれば、卓球ボール選別装置の下流に達したボールをボール発射部側に返戻するボール返戻手段を備えているので、ボールが自動的にボール発射部側に返戻される。

    【0143】また、請求項の発明によれば、他方のコートの前方床部に落下したボールを卓球台側に集める床ボール回収部と、この床ボール回収部で回収されたボールを卓球ボール選別装置の上流側に移載するボール移載手段とを備えているので、プレーヤーが打ち損じる等して前方床部に落下したボールはボール選別部に移載されて選別が行われる。

    【0144】また、請求項の発明によれば、長尺状の受け板からなる変形ボール搬送体が前記卓球ボール選別装置の下方に沿って配置されているので、レール体の隙間から落下した変形ボールは変形ボール搬送体により下流側に搬送される。

    【0145】また、請求項の発明によれば、変形ボール搬送体の最下端位置にボール回収ボックスが配置されているので、変形ボールはボール回収ボックスに回収され、廃棄等の後処理を容易に行うことが可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施形態に係る卓球装置の概略構成を示す図である。

    【図2】図1に示す卓球装置における卓球台の一方のコートの構成を示す図である。

    【図3】図1に示す卓球装置におけるボール発射部の構成を示す縦断面図である。

    【図4】図1に示す卓球装置におけるボール発射部の構成を示す横断面図である。

    【図5】図1に示す卓球装置におけるボール発射部の移動機構部の構成を示す背面図である。

    【図6】図1に示す卓球装置におけるボール回収部の構成を示す平面図である。

    【図7】図6に示すボール回収部のA−A線断面図である。

    【図8】図6に示すボール回収部のB−B線断面図である。

    【図9】図6に示すボール回収部のC−C線断面図である。

    【図10】図6に示すボール回収部のボール汲上手段の構成を示す平面図である。

    【図11】図10に示すボール汲上手段のD−D線断面図である。

    【図12】本発明に係る卓球装置の制御ブロックを示す図である。

    【図13】本発明に係る卓球装置の初期化動作を説明するためのフローチャートである。

    【図14】本発明に係る卓球装置のゲーム動作を説明するためのフローチャートである。

    【図15】本発明に係る卓球装置におけるボール回収部のボール汲上手段の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図16】本発明に係る卓球装置におけるボール供給部のボール撹拌手段の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図17】本発明に係る卓球装置における卓球台の冷陰極管の点灯動作を説明するためのフローチャートである。

    【図18】本発明に係る卓球装置におけるボール発射部のボール発射動作を説明するためのフローチャートである。

    【図19】本発明に係る卓球装置におけるボールの落下位置の検出及び得点処理の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図20】本発明に係る卓球装置におけるゲーム終了処理の動作を説明するためのフローチャートである。

    【図21】本発明に係る卓球装置におけるボールの得点処理の動作を説明するための模式図である。

    【符号の説明】

    10 卓球台 12 プレーヤー側のコート(他方のコート) 14 マシーン側のコート(一方のコート) 20 ボール発射部 21 ボール発射筒 22 ボール給送筒 23 ボール供給部 24 ボール繰出手段 25 付勢力付与手段 26 回動手段 27 首振り機構部 28 角度変更手段 30 ボール回収部 31 床回収部(床ボール回収部) 37 ボール汲上手段(ボール移載手段) 38 ボール汲上手段(ボール返戻手段) 40 表示部 50 音声部 60 囲い部 70 コントロールボックス 80 制御部(駆動制御手段) 90 移動機構部 91 基台 93 ガイドレール 96 駆動手段 93a 中央基台センサ(センサ) 142 板体(面光源,検出手段) 181,182,183,184 冷陰極管(面光源) 190,191,192,193,194,195,1
    96,197,198, 199 マイク(振動センサ,検出手段) 211 ボールの発射口 231 ボールホッパー 233 フレキシブル管 273 回転軸 274 従動ギア 275 駆動ギア 311 第1の床部(前方床部) 321,331,351,361 レール体(ボール選別部) 322,332,352,362 受け板(変形ボール搬送体) 334 不良ボール回収ボックス(ボール回収ボックス) 812 冷陰極管点灯手段(識別制御手段) 814 第2の判別手段(判別手段) 815 冷陰極管点滅手段(間欠制御手段) 816 得点加算手段 823 発射条件設定手段 824 バウンドボール加算禁止手段(加算禁止手段) CS コーチモード選択ボタン(コーチモード選択手段)

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 小治郎 神戸市中央区港島中町7丁目3番地の2 コナミ株式会社内 (72)発明者 藤本 博文 神戸市中央区港島中町7丁目3番地の2 コナミ株式会社内 (72)発明者 平沢 勝則 神戸市中央区港島中町7丁目3番地の2 コナミ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−151189(JP,U) 実開 昭61−163085(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) A63B 69/00 A63B 47/00

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