Cup alternative target

申请号 JP2000589255 申请日 1999-12-22 公开(公告)号 JP3639536B2 公开(公告)日 2005-04-20
申请人 徹志 佐藤; 发明人 徹志 佐藤;
摘要 A target substituting for a golf cup, which is inexpensive, easy to handle and convenient to carry, and which comprises a generally cylindrical metal bell and a support base supporting this bell, wherein a male screw or a female screw is suspended from the inner center of the bell and a female screw or a male screw screwing with the male or female screw is erected from the support base, whereby developing a cup substituting target consisting of the integrated bell adjustable in height with respect to the support base by means of screwing of the both screws.
权利要求
  • 略円柱形状の剛性を有する鐘本体と該鐘本体を支持する支持ベースとからなり、該鐘本体の内部中心から雄ネジ又は雌ネジを垂下し、前記雄ネジ又は雌ネジに螺合する雌ネジ又は雄ネジを支持ベースから立設して、両ネジの螺合により支持ベースに対して高さ調節可能に鐘本体を一体にしてな り、支持ベースに対する鐘本体の高さ調節によって、ボールが衝突した際に鳴る鐘の音質又は音程を可変させてなるカップ代替標的。
  • 支持ベースの底面 を平板状とし、ボールの衝突によっても転倒しないようにしてなる請求の範囲第1項記載のカップ代替標的。
  • 支持ベースの底面 を半球状とし、一定程度以上のボールの衝突によって転倒するようにしてなる請求の範囲第1項記載のカップ代替標的。
  • 支持ベースの最大外径/2は鐘本体の水平半径以下で 、鐘本体の水平半径 及びボールの半径の和 をカップの水平半径以下にしてなる請求の範囲第1項記載のカップ代替標的。
  • 说明书全文

    技術分野本発明は、カップインをボールの衝突による音で代替するカップ代替標的、及びこれを用いる際に既存ゴルフとの整合性や相違点を利用した別用法を図るための補助具に関する。
    背景技術ゴルフは、規定打数以下でグリーン上のカップにボールを入れるスポーツであり、飛距離や地面の状態に応じて、ドライバー、アイアン、ウェッジ又はパター等、数種類のクラブを使い分ける。 中でも、グリーン上のアプローチを担うパターは、ボールを大きく飛ばす必要がないことから、庭先や室内での練習も可能であり、従来から、多くのパター練習装置が提案されている。 これらのパター練習装置は、グリーンの一部を模した台上にカップを設けている構成が一般的であるが、球筋やグリーン条件が単一に限られ、「いかなる1打も同じ条件ではありえない」というゴルフの原則からかけ離れしまう結果、パター練習は単調になり、興味が半減されるほか、練習の効果も現実的でなくなってしまう。 また、概してこれらのパター練習装置は大型で、持ち運びに不便という問題もあった。
    パター練習のみを考えた場合、最低限カップ担当の標的があればパター練習は可能であることから、カップ代替標的とも呼ばれる練習具を提案されるようになってきている。 例えば、特開平09-075495号「ゴルフパター練習用ホール板」は、カップに代えて粘着ホールを台紙上に設けたもので、パター練習に際し、適宜前記台紙を専用のホール板や床面等に張り付けることで、簡易パター練習装置を構成するものである。 カップインは、粘着ホールにボールが捕らえられることで代替する。 このカップ代替標的は、直径108mm、深さ100mm以上もあるカップを自由に設けることができない点を改善するもので、使用者の任意でカップ位置を設定できる特徴や、粘着ホールの持ち運びが容易という利点がある。
    また、カップについては、ボールのカップインの確認が現在「視認」に限られている問題がある。 パター練習等では問題はないが、実際のコース上では、必ずしもカップが視界内にあるとは限らず、せっかく直接カップインしても、実際にグリーン上へまで足を運んで確認するまでは、カップインの是非が分からない。 これに対して、実開平05-007266号「快音型ゴルフ用ホールカツプ」では、カップインしたボールの衝突によりブザーを鳴らす等の音響的な補助を利用して、見えない位置での直接カップインを「音」により確認できるようにしている。
    実開平05-007266号同様の技術思想(見えない位置での直接カップインを「音」により確認)で、パター練習に限って提案されているものが、特開平10-033740号「パター練習器」である。 これは、ボールを衝突させる本体と、前記衝突を検知する報知装置を備え、本体が受けたボールの衝突を検知した報知装置が、電気的な手段により音声信号(人間の声、音楽あるいは小鳥の鳴き声を例示)を発するものである。 ボールが落ち込む従来のカップと異なり、ボールの衝突をカップインに代替するもので、主として報知装置が発する音声信号によるカップインの有無を判別するが、LED(発光ダイオード)を用いた視認も可能になっている。 ボールの勢いによるカップインの有無を判別するため、衝突を検知して発せられる電気信号を低レベル側回路又は高レベル回路に分けて処理する工夫がなされている。
    まず、カップ位置の設定の自由度や持ち運びが容易という利点を有する特開平09-075495号は、カップ代替標的となる粘着カップの後処理に問題が見られる。 当然、貼着した床面も汚れてしまうし、使用後の粘着カップがゴミになってしまう。 また、粘着を利用して粘着カップを位置固定するため、粘着力を利用できない野外での使用は、基本的にできず、カップ板を用いるとすれば、持ち運びの利便性が損なわれる矛盾がある。
    実開平05-007266号は、あくまで既存のホールにおいて、見えない位置での直接カップインを「音」により確認できるようにするものであり、カップ位置を自由にしてパター練習に寄与する、という観点はない。 この点、特開平10-033740号は、カップ位置の自由度と持ち運びの利便性とを兼ね備え、更に見えない位置での直接カップインを「音」により確認できるようにする特徴をも付加したカップ代替標的であり、好ましいと言える。 しかし、電気的なボールの検知、音声信号を発する構成は、電池の使用を前提としており、使用時においては、ボールが衝突しない合間にも待機状体で電池が消耗されることになり、無駄がある。 また、消耗した電池は交換しなければならず、この代替標的を使い続けるためのコストが嵩むことになる。
    このほか、いずれもパターの練習に主眼があり、とりわけ従来のカップとは異なり、カップ代替標的として使用できる粘着カップ(特開平09-075495号)、パター練習器(特開平10-033740号)としての既存ゴルフとの整合性や相違点を利用した別用法の経時が見られない。 ボールを落し込むカップと、地面の上に現れてポールとの衝突によってホールインとみなすカップ代替標的とでは、本質的に取扱いが異なることから、既存ゴルフとの整合性や相違点を利用した別用法が確立されてしかるべきである。 そこで、安価で取扱いが容易、そして持ち運びにも便利なカップ代替標的と、そのカップ代替標的を用いる際の既存ゴルフとの整合性や相違点を利用した別用法を図るための補助具を開発することとし、検討した。
    発明の開示本発明は、略円柱形状の剛性を有する鐘本体とこの鐘本体を支持する支持ベースとからなり、この鐘本体の内部中心から雄ネジ又は雌ネジを垂下し、前記雄ネジ又は雌ネジに螺合する雌ネジ又は雄ネジを支持ベースから立設して、両ネジの螺合により支持ベースに対して高さ調節可能に鐘本体を一体にしたカップ代替標的である。 つまり、カップ代替標的自体を一体の鐘とみなし、ボールの衝突によって鐘を鳴らすのである。
    必要充分かつ当たりのよい音を鳴らすために、鐘本体は剛性を有する素材、特に金属製(切削加工、鋳造、鍛造)とするが、このほかセラミックス、ガラス、木、プラスチック製であってもよい。 支持ベースは鐘本体と異なる素材でも同じ素材でもよいが、よりよい響きを得るためには、支持ベースも金属製にするとよく、全体を金属製とすることで安定感が得られる利点がある。 支持ベースに対する鐘本体の高さ調節は、鐘の音質又は音程を可変できることを意味する。 支持ベースに鐘本体に密着(鐘本体を閉じる)させると鐘本体内の空気が外気と共鳴しなくなるので、鐘本体に物が当たっても音がならなくなり、持ち運びに際して便利であるほか、夜間等音をさせずに練習したい場合にも本発明のカップ代替標的を使用可能にする。
    本発明のカップ代替標的は、主としてパターの練習用と、従来のカップとは異なるカップ代替標的としての特徴を活かした競技用との2種類の仕様を提供できる。 すなわち、(1)支持ベースの底面を略平板状とし、ボールの衝突によっても転倒しないようにしたカップ代替標的(練習用標的)と、(2)支持ベースの底面を略半球状とし、一定程度以上のボールの衝突によって転倒するようにしたカップ代替標的(競技用標的)である。 練習用標的では、転倒したカップ代替標的を起こす手間を省くため、支持ベースの底面は略平板状とし、安定した起立状体を保つ。 競技用標的では、俗にカップに蹴られるというボールの勢いが強すぎる状態を再現するため、一定程度以上のボールの衝突で転倒できるように、支持ベースの底面を略半球状とする。 完全な半球状であると、起立状態での安定性が悪いので、むしろ平板状領域を狭くして、前記平板状領域から滑らかに立ち上がる円弧状側面を有する支持ベースがよい。
    練習用標的においては、最低限、ボールの衝突によって鐘本体が鳴ればよいので、鐘本体にボールが衝突できれば支持ベースの大きさ、形状は自由であり、また方向性に偏りがないように略円柱形状の鐘本体であれば、鐘本体の平半径はも自由となる。 しかし、従来のゴルフとの整合性を考えた場合は、支持ベースの最大外径/2は鐘本体の水平半径以下で、この鐘本体の水平半径はカップの水平半径及びボールの半径の和よりも小さくするという大きさの制限が必要となる。 支持ベースも平面円形とすると、最大外径/2は支持ベースの水平半径となる。 鐘本体の水平半径をRc、カップの水平半径をRh、ボールの半径をRbとすれば、前記大きさの関係を式は、Rh≧Rc+Rbとなる。 この関係により、ボールがほとんど鐘本体に触れる位置に停止した場合、ボールの中心は必ずカップの外縁より内側に来ることになり、カップインを認めることができるようになる。
    こうしたカップ代替標的を競技用標的として使用するには、優劣を競う基準とその判定用の補助具が必要となる。 まず考えられる補助具は、カップ代替標的に衝突して跳ね返ったボールと鐘本体との距離を簡易計測する紐状体であり、この紐状体には単位長さ毎に異なる色をつけたカップイン判定補助具である。 従来のゴルフと異なり、カップインすべきボールも、鐘本体に衝突して跳ね返る。 そこで、代替標的からの跳ね返り量を比較するために、前記紐状体のカップイン判定補助具を用いるのである。 単位長さ毎に目印をつけておくことで、容易な距離の計測が実現でき、跳ね返り量も迅速に比較できる。 前記目印は、例えば単位長さ毎に異なる色を塗った場合の境界線や、単位長さ毎に付した色環を例示できる。
    しかし、カップインしないボールまで跳ね返り量を計測する必要はないので、紐状体の長さが、本来カップに弾かれ得ない力をもってカップ代替標的に衝突して跳ね返ったボールの最大到達距離としてなる上記紐状体のカップイン判定補助具を用いる。 すなわち、この紐状体のカップイン判定補助具を超えて跳ね返ったボールは、カップインしておらず、再度打ち直しが必要となるのである。 こうして長さを限定した紐状体に、単位長さ毎に目印をつければ、1本のカップイン判定補助具で兼用できる。
    本発明のカップ代替標的は、ボールが衝突したことにより鐘本体が鳴るのであるが、ボールが届かずに止まってしまう場合が想定される。 明らかに離れている場合は、更に打たなければならないのは従来同様である。 問題は、近接した位置にボールが停止した場合である。 この場合については、カップ代替標的に衝突して跳ね返ったボールがほとんど鐘本体と接触する状態でこのボールと鐘本体との隙間に差し込む棒体であり、この棒体の断面最大外径はカップの水平半径から鐘本体の水平半径及びボールの半径の和を差し引いた差以下としたカップイン判定補助具を用いる。 すなわち、近接する鐘本体とボールとの隙間に棒体を差し込むことで、音がしなければカップ手前でボールが停まったと判定し、次打が必要となる。 この棒体のカップイン判定補助具は、上述した大きさに限定のあるカップ代替標的(Rh≧Rc+Rb)により重要となる。 この場合、棒体の最大外径をStとすれば、次式Rh≧Rc+Rb+Stの関係が成り立つように各部の大きさを決定するとよい。 棒体の長さは、支持ベースで塞いだ鐘本体内に収まる長さにするとよい。
    【図面の簡単な説明】
    第1図は練習用標的として構成した本発明のカップ代替標的の斜視図、第2図は同練習用標的の組立関係を表した分解断面図、第3図は競技用標的として構成した本発明のカップ代替標的の斜視図、第4図は同競技用標的の組立関係を表した分解断面図、第5図は競技用標的の使用状態を示す側面図、第6図は競技用標的の使用状態を示す同平面図、第7図はカップイン判定補助具の斜視図、第8図はボールが跳ね返った場合の第5図相当側面図であり、第9図はボールが跳ね返った場合の第6図相当平面図である。
    発明を実施するための最良の形態練習用標的1(第1図及び第2図)と競技用標的2(第3図及び第4図)とを比較して分かるように、鐘本体3は共通であり、2種類の支持ベース4,5と1体の鐘本体3を1組のパッケージとして提供する。 使用に際しては、支持ベース4,5だけを交換して使い分けする。 各例の鐘本体3及び支持ベース4,5は、いずれも真鍮製であり、各ベース4,5には一体で雌ネジ6を形成しているが、鐘本体3には別体の雄ネジ7を螺合、一体化している。 鐘本体3は、雄ネジ7を各支持ベース4,5の雌ネジ6に螺合して使用する。
    通常、鐘本体3の側面下縁8が支持ベース周縁9から数mm離れる状態で使用するが、持ち運び時や、夜間で音を鳴らしたくない場合には、鐘本体3の側面下縁8を支持ベース周縁9に密着させる。 鐘本体3内には、後述するカップイン判定補助具10の棒体11及び紐12(第7図参照)を収納できる。 鐘本体1側面には、例えば第1図に見られるように、適宜模様やマーク、文字13等を、刻設、描画又はシールで貼着したり、場合によっては彫刻したり、宝石を埋め込む等の装飾を施すことができる。 鐘本体を金属製にすると、カップ代替標的全体に高級感を与え、前記装飾はこの高級感を際立たせたり、審美性を付加する効果を有する。
    競技用標的2(練習用標的1でも同じ)は、第5図に見られるように、練習場又は競技場となる場所に載置して使用する。 練習者又は競技者は、所定位置から載置した競技用標的2にボール14をぶつけるように打つ。 ボール14が衝突すると、鐘本体1が鳴り、基本的にカップインと判定する。 練習用標的1を用いる場合は、ライン取りが重要なので、とにかく当たればよく、練習者は音が鳴るように打てばよい。 しかし、競技用標的2では、ボール14の勢いが弱すぎてカップ15(各図中仮想的に示している)に至らない場合、カップ15をかすめる場合やカップ15を飛び越えてしまう場合を再現する必要がある。 第5図及び第6図では、ボール14が競技用標的2に届かず、いわゆるカップインかどうかが不明な状態を表している。 本発明では、こうした場合の判定にカップイン判定補助具10を用いる。
    本例のカップイン判定補助具10は、第7図に見られるように、最大外径Stの2本の棒体11,11を紐12で結んだ外観で、紐12に基本単位(5cm)毎に色環16をつけている。 通常は、後述する(第8図及び第9図参照)ように、前記紐12を用いて鐘本体3に衝突して跳ね返ったボール14と競技用標的2との距離を計測する。 しかし、ボール14が競技用標的2に当たらずにごく近接した位置に停止した場合、カップインしているかどうかを判断するために、棒体11を利用する。 具体的には、第5図及び第6図に見られるように、鐘本体3とボール14との隙間に棒体11を差し込み、鐘本体3が鳴れば前記隙間が棒体11より狭かったとして、カップインを認定する。
    ここで、カップ15の水平半径をRh、鐘本体3の水平半径をRc(本例では支持ベース5の水平半径はRcに等しい)、ボール14の半径をRb、そして棒体11の最大外径をStとすれば、Rh≧Rc+Rb+Stの関係を保つようにする。 前記関係で、棒体11を差し込んで鐘本体3が鳴れば、必ずボール14の中心がカップ15の外周より内側にあることになり、すなわちカップインしていると認定できる。 一般のカップ15の水平半径は約54mm及びボール14の半径は約21.5mmで固定されているので、両者の差分約32.5mmの範囲で鐘本体3の水平半径及び棒体11の最大外径を決定すればよい。 本例では、鐘本体3の水平半径を28mm、棒体11の最大外径を4mmに定め、棒体11両側合計0.5mmのマージンが得られるように設定している。
    鐘本体3は剛性の高い素材(本例では真鍮製)であり、ボール14が衝突した際により心地よい音を鳴らすが、通常カップインするボール14であっても大きく跳ね返らせてしまう。 そこで、競技用標的2の場合、跳ね返ったボール14が競技用標的2から一定の範囲にあれば、カップインとして認定してよい。 また、跳ね返りの長さの長短で評価が異なるルールを採用すれば、同じカップインでも競技者の優劣を決めることができる。 この跳ね返りの測定を例示するものが、第8図(ボールが跳ね返った場合の第5図相当側面図)及び第9図(ボールが跳ね返った場合の第6図相当平面図)である。 競技用標的2とボール14との距離Lは、上述したカップイン判定補助具10(第7図参照)の紐12を用いる。 単位長さ毎に色環16をつけているので、容易に距離の測定ができる。 本例では、距離Lが30cm以下の場合にカップインしたものとし、前記紐12も30cmの長さ(最大到達距離)に限り、紐12が届くかどうかをもってカップインを容易に判定できるようにしている。
    競技用標的2では、勢いが強すぎてボール14がカップ15を飛び越える、という状態を仮想的に実現するため、ボール14の勢いが強すぎた場合に競技用標的2が転倒するように(第8図参照)、支持ベース5底面を半球状に加工している。 もし競技用標的2が転倒した時には、たとえ跳ね返ったボール14が競技用標的2近傍に留まったとしても、当然カップインとはならず、打ち直しとなる。 このように、本来カップに入れる競技であるゴルフについて、本発明のカップ代替標的は、ボールが衝突しない場合(第5図及び第6図参照)、衝突して跳ね返った場合(第8図及び第9図参照)、そして跳ね返ってもカップ代替標的(競技用標的)が転倒した場合(第8図参照)、に分けてルールを設定することで、違和感のない、また同じカップインでも優劣を決定できる新味をゴルフ競技に与えることができるのである。
    本発明のカップ代替標的は、どこでも載置してカップの代わりの目標としてパター練習をすることができる利便性を備える。 これは、パター練習量を増やすことを意味し、この効果は実際のグリーン上において1度のパッティングでカップインする態様で表れると考えられる。 そこで、当初パッティングが苦手とされる被験者を1人選び、この被験者に長期にわたって練習用標的を用いたパター練習をしてもらい、グリーン上において1度のパッティングでカップインする回数の変化を調べることにした。 被験者には、カーペット上に練習用標的を置いて、目測で2.5〜3.0mの距離からパター練習をしてもらった。 1〜3期は、まとまったパター練習ができる期間であり、各期の長さは被験者の都合により一定ではない。 パター練習の履歴及び効果を表1に示す。

    表1から明らかなように、被験者のカップイン率は上昇し、3期目には54.0%もの高いカップイン率を示した。 特に、3期目においては、70打数/1回の練習で56回のカップインがあり、更にその際には24回連続カップインという成果も見られた。 また、各期を通してみてみると、練習回数が徐々に増えている。 これは、被験者自身が本発明のカップ代替標的(練習用標的)の効用を実感した結果、望んで練習回数が増えたものと思われる。 このように、練習者が自身の成果を確認しながら確実にパッティングの上達を図ることができる効果を、本発明が有していることが確認できた。


    産業上の利用可能性本発明は、カップ代替標的として、練習にも競技にも使用できる製品を提供する。 まず、練習用標的においては、上述の実施例に見られるように、確かな技術向上をもたらす効果を有する。 これは、パター練習器として優れているだけでなく、取扱いの利便性がもたらす容易なパター練習が効いている。 練習用標的の大きさは、ポケットに収まる程度であり、全体を金属製としてもそれほど重くならない。 逆に、可動部分がなく、内部に電気回路も有しない簡素な構造であるために、壊れることなく、また耐候性に優れているので、屋内外を問わず、いつでもどこでもパター練習できるようになる利点がある。 この利点は、更に老若男女、プログラム又はアマチュアを問わず、多くの人が気軽にパター練習できる環境を提供できる効果をもたらし、ゴルフの普及にも役立つ。


    鐘本体及び支持ベースは、剛性の高い素材、例えば金属を筆頭に、セラミックス、ガラス、木、プラスチック等を用いることができる。 これらの素材の選択は、加工性の難易やコスト低減等の観点から適宜選択できるが、このほかにも外観や質感、特に本発明の特徴となるボールが衝突した際の音色に関係してくる。 すなわち、素材をかえることで音質や音程を変えることができ、同一形状のカップ代替標的にバリエーションを持たせることができる。 更に、鐘本体側面に装飾を施すと、素材の高級感と相俟って審美性を付加できるようになる。 すなわち、本発明のカップ代替標的は、装飾品としての価値も有するのである。


    そして、競技用標的は、従来のゴルフと異なる新たな競技の提供を実現する。 この相違点は、従来のゴルフのルールに追加するものであり、感覚的には従来のゴルフ同様に競技を楽しむことができる。 この際、カップイン判定補助具(棒体を紐で結んだ形態、第7図参照)を用いると、競技が円滑かつ公平に進めることができ、公式な試合にも耐えうる競技となる。 このように、本発明のカップ代替標的は、利便性の高いカップ練習器としてだけではなく、新しい競技の提供をもたらす幅の広い応用度を持っているのである。

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