Advertising device for sport goal

（発明の目的）
本発明は、スポーツ用ゴールのための広告装置に関するものであり、スポーツ競技の観戦者およびテレビ放送に対して、前記ゴールに組み込まれた光学的効果を有して見えるように、動作のシーンの背景にある領域上に広告を配置するように設計されたものである。

（発明の適用分野）
本発明の適用分野はスタジアムおよびスポーツ領域における広告媒体産業である。

現在、スポーツ競技は、その競技会場に直接来場する、またはテレビ放送でそれを観戦する多くの人々の注意を惹き付ける大きなイベントである。

例えば、フットボールスタジアム、バスケットボールコート、ハンドボールコートその他の競技場の周囲にポスターを掲示することは一般的である。

サッカー、インドアサッカー、ハンドボール、ホッケーその他等の多くのスポーツにおいて、これらのコートまたはフィールドの端部でゴールが使用され、そのゴールにチームはボールを入れなければならず、これらのゴールは動作がより強烈な地点であるが故に広告の配置にとってより魅力あるものとなっている。

例えば、ゴールに沿って配置するための折り畳み式支持手段に載せた広告掲示板からなる種の広告掲示板で、標示の支持体上の静止状態の印刷物広告、または動画表示の手段を含むものが知られている。 支持手段が折り畳み式であるというのは、競技者が競技の動作上フィールドを離れるときに躓いたり怪我をしたりすることを回避したい理由からである。 しかし、これらのパネルは片側か他方の側にあり、場面の中心にある広告掲示板から離して安全用スペースを常に空けており、それ故、そのインパクトと視覚化が制約を受け、その制約は特に再伝送中のカメラがクローズアップ状態でゴールに直接フォーカスしている場合に顕著である。

床上の平坦な意匠であるにもかかわらず、スポーツの放送では三次元の標示があるかのような感じを与えるように競技場周囲のグランド上に水平に配置された標示も知られている。 この標示は、テレビカメラから特定の（ｃｅｒｔａｉｎ：一定の、ある）の視点で見られたときに三次元透視の光学的効果を再構築する、変形された方式の広告または宣伝物を含む。 主な問題は、放送カメラは一定の高さでなければならず、ゴールのクローズアップ時に明瞭に見えるように広告を配置することができないということである。

スポーツのゴール用の広告装置である本発明の目的は、スポーツの実践を邪魔せず、迅速かつ効率よいカスタム化を可能とする新規の広告支持体を提供することを意図した技術的特質を持つ。

この装置は、特定（ｃｅｒｔａｉｎ：一定の、ある）色で部分的（ｐａｒｔｉａｌｌｙ：ある程度）に後方に延ばされる（ｅｘｔｅｎｄｅｄ：延長される、伸ばされる、広げられる）ネットを懸架する、前方フレームを備えたスポーツゴールに適用可能である。

本発明によれば、装置は垂直位置（ポジション）または傾斜位置の透明層状（ｌａｍｉｎａｒ：薄板状、薄層状）要素を備え、その透明層状（薄板状）要素には、ゴールのネットの背後に配置するための同様に透明な構成の下部支持体（ｌｏｗｅｒ ｓｕｐｐｏｒｔｓ：下方支持体）が備わっており、この透明層状（薄板状）要素上にはネットと同色の不透明または半透明の領域が見られ（ｆｏｕｎｄ、あり）、当該不透明または半透明の領域がゴールのネットに組み込まれた、いくつかの視点から認識される（ａｐｐｒｅｃｉａｔｅｄ：認める、分かる、理解する、評価する）視覚的効果（ｏｐｔｉｃａｌ ｅｆｆｅｃｔ：光学的効果）を作り出すために作用的に（ｏｐｅｒａｔｉｏｎａｌｌｙ：作動的、実施上、稼動上、運用的、運営的、経営的）適切な意匠・デザイン、表示・サイン（ｓｉｇｎ：標識、標示、看板）またはロゴを形成する。

一実施例において、ゴールネットに適用された不透明領域は、ネットの色同様に、例えば白色であり、文字がネットから直接吊り下がっている効果をもたらす。 この層状（薄板状）要素が透明であって透けて見えるために、この装置はゴール後方の視聴者に対する競技の視認性を妨げることがない。

この装置によって生成される視覚的効果は、意匠・デザインが草の上に浮いているように見せたり、三次元効果その他を与えるように、半透明または不透明の領域の意匠で最適化することができる。

一実施形態において、耐用寿命の長い、他の容易に交換可能な標示および意匠で構成され得る装置となるように、不透明または半透明の領域は、取外し可能な接着シート、例えばビニールシートによって形成される。

標示がネットから吊り下がっているかの如くに標示を配置しネットに付加することによって装置から提供される視覚的効果は、テレビ放送においては、カメラの設置が固定式であって事前にわかっているが故に特に魅力的であり、その状況を利用して結果的に、広告がゴール領域の背後にあるため、競技への干渉や、競技者が移動したときに装置によって怪我をする可能性のリスクを低減できる。

説明を補完し本発明の特徴の理解を助長するため、一組の図面を本明細書に添付するが、その目的は例示のためであって限定的ではなく、以下を表している。

装置の立面図である。

サッカーゴールの後ろに配置された装置の断面図である。

不透明な領域とネットの視覚的統合を示す、前図の立面図である。

垂直位置の層状（薄板状）要素を備えた装置の実施の形態の図である。

他の垂直位置の層状（薄板状）要素を備えた装置の実施の形態の図である。

引用する図に示すように、装置はスポーツゴール（１）に適用可能であり、ゴールは前方フレーム（１１）を備え、そこから例えば白色のネット（１２）が懸架し、それは後方支柱（１３）によって部分的に後方に延ばされている。 ゴール（１）の背後には、この場合は剛性メタクリル系パネル（ａ ｒｉｇｉｄ ｍｅｔｈａｃｒｙｌｉｃ ｐａｎｅｌ）である層状又は薄板状要素（２）（ａ ｌａｍｉｎａｒ ｅｌｅｍｅｎｔ）によって形成された装置があり、パネルは、横方向に長形に配置されて、維持用と地面上への支持用のＬ字型の支持体（２１）上で後方に傾斜する。 メタクリレート（ｍｅｔｈａｃｒｙｌａｔｅ）層状又は薄板状要素（２）は完全に透明であり、その表面に、ビニルの層状部分によって形成されて表面的に粘着されて取外し可能であり、ロゴを形成している不透明領域（３）を有する。 これらの不透明領域（３）は、ゴール（１）の１つまたはいくつかの前方地点では、例えば白色の前記不透明領域（３）がネット（１２）と単体物となるように視覚的に混合されるように、ネット（１２）の如く、例えば白色である。 層状又は薄板状要素（２）の支持体（２１）は、その頂面と底面で層状又は薄板状要素（２）を保持するためにＬ字型に形成された透明メタクリレートからなり、同部材を透過させた視認を可能としている。

図４は、垂直位置の層状（薄板状）要素を備えた装置の実施の形態の図である。
図５は、他の垂直位置の層状（薄板状）要素を備えた装置の実施の形態の図である。

本発明の性質ならびに好適な実施形態を十分に説明してきたが、説明した要素の素材、形状、サイズおよび構成は、それが以下の特許請求の範囲に主張される本発明の本質的な特徴を変えることがない限り、変更することができることに留意されたい。

１ スポーツ用ゴール ２ 層状（薄板状）要素 ３ 不透明領域 １１ 前方フレーム １２ ネット ２１ 支持体