Athletic stadium advertising fence

本発明は、スタジアム広告に通常使用されるようなスポーツ広告柵に関し、かつ内容がここに引用される特許文献１の優先権を請求する。

広告は、多くのスポーツの一つの主要構成要素である。 この場合、競技の一時休止中の広告及びウエア広告に加えて観客が競技場で見ているときに見える区域を使用することが好ましい。 このため、サッカー、バスケットボール又はアイスホッケーのスタジアムの競技場の境界の広告柵に広告メッセージが設けられる。

一般に、これら広告用の柵は、静的な画像、表象、及び文字、或いは、例えば電子的な画像信号の変化により作られる変化する絵を持つ。 この場合、これら可視信号は一定の時間間隔で変更される。 この間隔は競技の進行とは無関係であり、観客の注意は事実上完全に競技の進行に向けられ、広告用の柵は背景としてしか知覚されず、その使用がふさわしいという多少の効果があるだけであるため、「広告効果」は一般に非常に小くい。 スポーツスタジアムにおいては、動的な広告内容を有する広告媒体として、スコアボードがしばしば使用される。

しかし、観客の注意は、スポーツをしている人と、これらにより動かされるボール、フリスビー、砲丸、ハンマー、円盤又は槍のようなスポーツ体に第１に向けられる。 特にサッカーボール、ハンドボール又はバレーボールのようなボール速度の早い競技の場合は、視線は、その運きが競技の成果を決定しかつテレビ視聴者のためにカメラが追っているボール上に留まる。

観客に呼びかける広告の別分野から、広告媒体におけるノイズ、動き、又は特別な効果により、注意を向けさせることが知られている。

外部刺激により、広告媒体に音響的な追加を与えることも知られている。

例えば、特許文献２は、光、圧力又は接触により作動させ得る組込みセンサーを有し、オーディオ媒体を再生させアピールする方法を、広告柵上の視覚的メッセージに加えたポスターを説明する。

その他の分野より、機械的に駆動する効果も知られる。

例えば、特許文献３は、画像に触り又は押すことにより機械式センサーを作動させ、その結果として電気パルスが組込みのオーディオ媒体を再生させ得るゲームを明らかにする。

スポーツにおける広告の役割は非常に重要であり、そしてスポーツ分野における広告に相当な金額が投資されたとしても、スポーツ分野における公知の方法は、説明された広告柵及びウエア広告媒体に限定される。

ドイツ特許出願第１０１ ４０ ９０２．８−３２号 明細書

英国特許第２ ２５８ ４２４号 明細書

欧州特許第０ ７６７ ０６８ Ａ３号 明細書

本発明は、スポーツ分野、特に、観客の注意をより強く引き、従って広告している製品に関する長時間の印象を提供するボール競技用の広告媒体を提供する目的に基づく。

この目的は独立請求項により達成される。 有利な改良は従属請求項の主題事項である。

本発明の基本的な理念は、ボール、フリスビー、砲丸、ハンマー、円盤又は槍のような動いているスポーツ対象物に向けられた観客の注意を、スポーツ対象物に反応する広告媒体に向かせ得ることである。 本発明による使用に基づいて、これは、サッカーのピッチの側方境界の広告柵のようなスポーツ広告柵に当たり又はこれを飛び越え、そしてこれにより広告用メッセージの運動を引き起こすスポーツ対象物によりなされる。

この場合、「スポーツ広告柵」は、適宜の種類のスポーツのための面又は区域の周りで使用される適宜形式の平坦なものである。 これは、例えばサッカーゴールのゴールポストも含む。 更に、本発明の目的に対しては、表現「スポーツ広告柵」は、スポーツ対象物が作用し得るように配列されたその他の総ての広告媒体も含む（例えば、ペナルティエリア後方の大きな元気回復用ドリンクは、これにボールが接触したときに広告メロディを駆動することができる）。 これは、それ自体は本質的に広告媒体ではないが広告媒体を駆動するセンサーの取付けに利用される。

特に観客数の多いスポーツイベントの場合は、広告用の柵は、その時の広告対象者が非常に多く、従ってその効果は非常に重要なものである。

本発明により使用し得る広告媒体は、静的な画像及び文字並びに可変画像を含む。 自動画像連鎖を有する広告柵の場合は、フィルムの場合と同様な方法、例えばスポーツイベント中に発生手段により駆動させられるローラーシステムを介して、対応した画像であってかつ画像ウインドウ内に置かれた画像を写すことができる。 アクチュエーター切替式の画像変更の別の可能性は、各がそれぞれの面の上に印刷された異なる広告メッセージを有する個別画像部分を動かし又は折り返すことにより提供される。

加えて、例えば、文字を背景光により又は直接照明により強調することができ、或いは多数の発光体、例えばランプが点灯されたときだけ可視とすることができる。

更に、光作動式ホログラム又は電気パルス手段による蛍光画像の活性化は、センサー作動時にアクチュエーター信号を駆動することによる本発明実行の可能な方法を示す。

可視信号と音響信号との組合せにより特別に有利な効果が達成される。 この場合、可視信号及び音響信号は、これらをセンサーにより駆動させることができる。

本発明によるスポーツ広告柵の好ましい一実施例においては、広告柵は静的画像部分を有し、この場合、衝突するスポーツ体がセンサーを作動させて、再生装置を介してオーディオ、又はノイズ、又は広告用メロディを再生させることができる。 この実施例は、技術的に簡単なデザインで通常の可視広告メッセージに加え、特に、呼び出し得る可聴信号とこれとを結合させることができる追加の利点を提供する。

更なる有利な実施例においては、広告柵は電子式画像表示を有し、この場合は、スポーツ体は、例えば表示された画像を一時的に強調させることによりこれらの変化又は強調を引き起こすこともできる。 この目的で、広告柵は、画像又は文字の追加の可視広告メッセージ、例えば会社又は製品に適切な決められたスローガンを上書きするために使用することができる。 本発明に関連した電子式画像表示を有する広告柵の利点は、動きの早いスポーツと組み合わせられたときに広告効果を増加させるために必要であるような、特に画像の無限定選択による急速画像変更の可能性から明らかである。 この目的に対しては、特にある画像から第２の画像への滑らかな転換（いわゆるモーフィング）のための、コンピューターアニメーションの形式の画像変化が特に好ましい。

更なる選択肢は、変化する広告柵の使用である。 この場合は、広告柵を、例えばグラウンド内の適切な凹所から出し、そして再び引っ込めることが可能である。 或いは、伸びたり縮んだりはしないが回転装置の手段により動いている回転軸を介して回転され又は第２の画像の上に折り畳まれる回転広告柵も実行可能である。 回転広告柵は、公衆の注意が広告柵に向けられているときに従来技術におけるように不規則に決められた時間でなく、単に広告柵を回転させ又は伸長かつ後退させる手段による画像に上書きし変化させる利点を提供する。

別の実施例においては、発光体（例えばカラーランプ）の手段により、背景照明により、蛍光画像の活性化により、又は背景画像と画像の機械的連鎖の再生により、可視効果を作ることによって、広告メッセージ又はその強調を達成することができる。

この場合は、説明された広告広告柵の総てにおいて可視効果と音響効果とを互いに組み合わせることが特に有利である。 回転柵及び電子的画像表示を有する広告柵に対する第１次的なファクターである可視広告メッセージに加えて、音響効果、例えば画像の変化又は広告柵の動きと連動し、又は連動しない告知を作ることも、この場合の追加的な可能性である。

表現「衝撃体」は、スポーツイベント中に動かされる対象物だけでなく、足又は身体のその他の部分でスポーツ広告柵を作動させ得るスポーツ者も含む。 競技に使用される総ての形式のボール及び投げられる対象物を、特にこの目的のために使うことができる。

センサーは、接触により駆動させることは必須ではなく、例えば光バリヤの手段又はその他の光学的センサーにより視覚的に、或いは何かの音響センサーの手段により駆動することもできる。 動いているスポーツ体は、好ましくはサッカーボール、ハンドボール、バスケットボール、水球ボール、バレーボール、デニスボール、フリスビーディスク、砲丸、円盤、槍、ハンマー又はパックを含む。

特にセンサーの作動により駆動される音響信号、又は好ましくは関連の製品との感知可能な組合せを与えるその他のノイズのような適宜形式の音楽を使用することができる。

これらは、自然のノイズ（例えば、動物の音、風及び水の音、雨の音など）、人工的なノイズ（例えば、自動車、エンジン、ホーン、タイヤのきしり音、列車、路面電車、ベルの音、ガラス、陶器及び金属の砕け音又は鳴る音、家庭用品、ハンマー、ドリル、アラームからのノイズ、錠を開く音、ビン、缶、タイプライター、洗濯機、ローラー及びブラインドからのノイズ、時計のチクタク音、ロケットなど）、人間由来のノイズ（例えば、食事、飲酒、喫茶、キスなどの際の音）、及びスポーツと組み合わせられた総ての種類のノイズとすることができる。

信号、特に音響信号は、広告柵に直結された音作成システムを介し、スタディアムの拡声器を介し、又は電子的媒体（テレビ、ラジオ、インターネットなど）への結合により直接出すことができる。 信号作成の後者の変種は、特に電子式受信装置で見ている者への情報の無干渉送信を許す。 更に、最初に、電子式媒体においてのみ広告メッセージを作ることが実行可能である。 例えば、サッカーゴールのゴールライン上の光学的センサーは、ゴールの生じたときにテレビの広告メッセージを駆動することができる。 ゴールセンサーについては、サッカーに興味を有するもののニユース群へのＳＭＳ又はインターネットメッセージの送信を駆動するようなことも同様に実行可能である。 これは、他種のスポーツの対応群に適用できる。

本発明の意識における広告柵と接触した後の可視及び／又は音響効果による駆動は、具体的な形式のスポーツに限定されず、コンピューターゲームに符号化されたもののような仮想形式のスポーツに対しても実行可能である。 従って、更なる好ましい実施例は、デジタル又は仮想の対象物がスポーツ広告柵と接触したとき、音響又は可視の広告メッセージが駆動されるコンピューターゲームに関連する。 この仮想又はデジタルの対象物は、例えば、コンピュータースクリーン上に表示されたサッカーボール又はその他のスポーツ体とすることができる。

スポーツ広告のための本発明によるセンサーの使用は、異なった形式のものとすることができる。 好ましい一実施例においては接触センサーが使用され、或いはコンピューターゲームの場合は活動的なプレイ区域とすることができる。 接触センサーによる変更例として、光学的センサーの使用も可能である。 この場合は、センサー信号は、広告柵とスポーツ体との間の直接衝突には依存しない。

本発明は、いわゆる上書きの形式で同様に使用することができる。 この場合、例えば、テレビ送信のため、競技場の特定の広告柵がデジタルで上書きされ、そこで競技場におけるとは異なったテレビ送信における広告メッセージを作る。 この場合、本発明は、或る特定区域への、或いは競技場の内側又は外側の特定区域内における、スポーツ体の仮想の接触又はデジタルの運動によっても実行することができる。

本発明は、図面に示された実施例を参照して以下の文章においてより詳細に説明されるであろう。

回転広告柵１０が、サッカーピッチの端の境界の形式のスポーツ広告柵として図示される。 機械的な衝動及びこれから得られる接続された装置（回転装置、オーディオ媒体のための再生機器）の活性化が接触センサー２０を介して作られる。 サッカーボール３０が回転広告柵１０に当たったとき、この柵は回転装置４０の手段により回転され、その結果、新しい文字を柵１０上に見ることができる。 同じ方法で、接触センサー２０は、再生装置５０とスタディムの拡声器６０とを介して広告メロディを再生させる。

ゲームが進行すると、観客はボール３０を追いかける。 ボールがライン外に出たときにボール３０が接触センサー２０に当たると、スタディアム全体及びテレビカメラの注意が、そのときの広告メッセージのある関係の広告柵に向けられるだけでなく、ゲームも中断され、このため、観客及び視聴者に、広告メッセージを認知する知性自由空間が生ずる。

本発明によるサッカーピッチにおけるスポーツ広告柵の実施例を示す。