ゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド

申请号 JP2015515250 申请日 2013-05-31 公开(公告)号 JP2015517887A 公开(公告)日 2015-06-25
申请人 ナイキ イノベイト セー. フェー.; ナイキ イノベイト セー. フェー.; 发明人 ロバート ボイド; ロバート ボイド; ジョン ティー. スタイツ; ジョン ティー. スタイツ; マリオ エイ. ラフォーチュン; マリオ エイ. ラフォーチュン; フィリップ ハットン; フィリップ ハットン; マイケル ワランス; マイケル ワランス;
摘要 本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッドと、このゴルフクラブヘッドと係合するように構成された、シャフトと係合したグリップを含むシャフトとを含み得る。さらに、ゴルフクラブは、センサおよびトランスミッタを含むモニタリング装置を含んでもよい。加えて、モニタリング装置は、ゴルフスイングの特性に関するデータを測定するように構成されてもよい。さらに、モニタリング装置は、ゴルフスイングの特性に関するデータを遠隔コンピュータに送信するように構成されてもよい。
权利要求

以下を含む、ゴルフクラブ: ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有するゴルフクラブヘッド; ヘッドに接続され、かつヘッドから延びるシャフト;および ゴルフスイングの少なくとも1つの特性を計測するためのモニタリング装置を受けるように構成された、ヘッドまたはシャフトに位置するポートであって、選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されている係合構成でモニタリング装置と係合するように構成された係合機構を有する、ポート。モニタリング装置が挿入されるかまたは取り外されることを可能にするために、係合機構が、モニタリング装置と解放可能に係合するように構成されている、請求項1に記載のゴルフクラブ。係合機構が、ヘッドまたはシャフトに受けられるように構成された取り外し可能な部片をさらに含み、取り外し可能な部片が、係合構成でモニタリング装置と係合するように構成されている、請求項2に記載のゴルフクラブ。取り外し可能な部片が係合構成を形成する複数の突起を含み、選択された様式でモニタリング装置を作動させるために、突起がモニタリング装置の開口に受けられるように構成されている、請求項3に記載のゴルフクラブ。取り外し可能な部片が、モニタリング装置と係合するように構成されたホルダ部材と、ホルダ部材によって係合されたときにモニタリング装置と対面するように構成されたホルダ部材間の面とを含み、突起がホルダ部材間の面上に位置する、請求項4に記載のゴルフクラブ。ポートがヘッドから遠いシャフト端部に位置し、取り外し可能な部片がシャフト端部内に受けられる、請求項3に記載のゴルフクラブ。取り外し可能な部片が、シャフト端部に配置された端部キャップを含む、請求項6に記載のゴルフクラブ。ゴルフクラブヘッドが、ヘッドに位置する少なくとも第一のポートとヘッドから遠いシャフト端部に位置する第二のポートとを含む複数のポートを含む、請求項1に記載のゴルフクラブ。第一のポートおよび第二のポートがそれぞれ、選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されている係合構成でモニタリング装置と係合するように構成された係合機構を含む、請求項8に記載のゴルフクラブ。複数のセンサを含み、係合構成で係合機構によって係合されたときに少なくとも第一のセンサからの入を利用するように構成されているモニタリング装置 をさらに含む、請求項1に記載のゴルフクラブ。以下を含む、ゴルフクラブのセット: 第一のゴルフクラブであって、 ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有する第一のゴルフクラブヘッド; 第一のヘッドに接続され、かつ第一のヘッドから延びる第一のシャフト;および ゴルフスイングの少なくとも1つの特性を計測するためのモニタリング装置を受けるように構成された、第一のヘッドまたは第一のシャフトに位置する第一のポートであって、第一の選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されている第一の係合構成でモニタリング装置と係合するように構成された第一の係合機構を有する、第一のポート を含む、第一のゴルフクラブ;ならびに 第二のゴルフクラブであって、 ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有する第二のゴルフクラブヘッド; 第二のヘッドに接続され、かつ第二のヘッドから延びる第二のシャフト;および モニタリング装置を受けるように構成された、第二のヘッドまたは第二のシャフトに位置する第二のポートであって、第一の係合構成とは異なる第二の係合構成でモニタリング装置と係合するように構成された第二の係合機構を有し、第二の係合構成が第一の選択された様式とは異なる第二の選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されている、第二のポート を含む、第二のゴルフクラブ。モニタリング装置が挿入されるかまたは取り外されることを可能にするために、第一および第二の係合機構が、モニタリング装置と解放可能に係合するように構成されている、請求項11に記載のセット。第一の係合機構が、第一のヘッドまたは第一のシャフトに受けられるように構成された第一の取り外し可能な部片をさらに含み、第一の取り外し可能な部片が第一の係合構成でモニタリング装置と係合するように構成されており、 第二の係合機構が、第二のヘッドまたは第二のシャフトに受けられるように構成された第二の取り外し可能な部片をさらに含み、第二の取り外し可能な部片が第二の係合構成でモニタリング装置と係合するように構成されている、請求項12に記載のセット。第一の取り外し可能な部片が、第一の係合構成を形成するように配列された第一の複数の突起を含み、第一の選択された様式でモニタリング装置を作動させるために、第一の突起が、モニタリング装置の第一の開口に受けられるように構成されており、 第二の取り外し可能な部片が、第二の係合構成を形成するように配列された第二の複数の突起を含み、第二の突起が第一の突起とは異なるように配列され、かつ第二の選択された様式でモニタリング装置を作動させるために、第二の突起が、第一の開口とは異なる少なくとも1つの開口を含む、モニタリング装置の第二の開口に受けられるように構成されている、請求項13に記載のセット。第一のポートが第一のヘッドから遠い第一のシャフト端部に位置し、第一の取り外し可能な部片が第一のシャフト端部内に受けられる、請求項13に記載のセット。第一の取り外し可能な部片が、第一のシャフト端部に配置された第一の端部キャップを含む、請求項15に記載のセット。ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有する第三のゴルフクラブヘッド; 第二のヘッドに接続され、かつ第二のヘッドから延びる第三のシャフト;および モニタリング装置を受けるように構成された、第三のヘッドまたは第三のシャフトに位置する第三のポートであって、第一の係合構成および第二の係合構成とは異なる第三の係合構成でモニタリング装置と係合するように構成された第三の係合機構を有し、第三の係合構成が、第一の選択された様式および第二の選択された様式とは異なる第三の選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されている、第三のポート をさらに含む、請求項11に記載のセット。複数のセンサを含み、第一の係合構成で第一の係合機構によって係合されたときに少なくとも第一のセンサからの入力を利用するように構成されており、第二の係合構成で第二の係合機構によって係合されたときに少なくとも第二のセンサからの入力を利用するように構成されている、モニタリング装置 をさらに含む、請求項11に記載のセット。以下を含む、ゴルフクラブ: ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有するゴルフクラブヘッド; ヘッドに接続され、かつヘッドから延びるシャフト;および ゴルフスイングの少なくとも1つの特性を計測するためのモニタリング装置を受けるように構成された、ヘッドまたはシャフトに少なくとも部分的に受けられた取り外し可能な部片であって、モニタリング装置の一つまたは複数の開口に受けられるように構成された一つまたは複数の突起を、一つまたは複数の突起の配置が選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されるような、配置で含む、取り外し可能な部片。取り外し可能な部片が、平坦な表面上で互いに離間した複数の突起をさらに含む、請求項19に記載のゴルフクラブ。モニタリング装置が挿入されるかまたは取り外されることを可能にするために、取り外し可能な部片が、モニタリング装置と解放可能に係合するように構成されている、請求項19に記載のゴルフクラブ。取り外し可能な部片がヘッドから遠いシャフト端部内に受けられる、請求項19に記載のゴルフクラブ。取り外し可能な部片が、シャフト端部に配置された端部キャップを含む、請求項22に記載のゴルフクラブ。複数のセンサを含みかつ複数の開口をその中に有し、突起が開口に受けられたときに少なくとも第一のセンサからの入力を利用するように構成されている、モニタリング装置 をさらに含む、請求項19に記載のゴルフクラブ。取り外し可能な部片が、モニタリング装置と係合するように構成されたホルダ部材と、ホルダ部材によって係合されたときにモニタリング装置と対面するように構成されたホルダ部材間の面とを含み、突起がホルダ部材間の面上に位置する、請求項19に記載のゴルフクラブ。以下を含む、ゴルフクラブのセット: 第一のゴルフクラブであって、 ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有する第一のゴルフクラブヘッド; 第一のヘッドに接続され、かつ第一のヘッドから延びる第一のシャフト;および ゴルフスイングの少なくとも1つの特性を計測するためのモニタリング装置を受けるように構成された、第一のヘッドまたは第一のシャフトに少なくとも部分的に受けられた第一の取り外し可能な部片であって、モニタリング装置の一つまたは複数の第一の開口に受けられるように構成された一つまたは複数の第一の突起を、一つまたは複数の第一の突起の第一の配置が第一の選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されるような、第一の配置で含む、第一の取り外し可能な部片 を含む、第一のゴルフクラブ;ならびに 第二のゴルフクラブであって、 ボールを打つために構成された打面を備えたボディを有する第二のゴルフクラブヘッド; 第二のヘッドに接続され、かつ第二のヘッドから延びる第二のシャフト;および モニタリング装置を受けるように構成された、第二のヘッドまたは第二のシャフトに少なくとも部分的に受けられた第二の取り外し可能な部片であって、モニタリング装置の第一の開口とは異なる少なくとも1つの開口を含む一つまたは複数の第二の開口に受けられるように構成された一つまたは複数の第二の突起を、一つまたは複数の第二の突起の第二の配置が第一の選択された様式とは異なる第二の選択された様式でモニタリング装置を作動させるように構成されるような、第一の配置とは異なる第二の配置で含む、第二の取り外し可能な部片 を含む、第二のゴルフクラブ。モニタリング装置が挿入されるかまたは取り外されることを可能にするために、第一および第二の取り外し可能な部片がそれぞれ、モニタリング装置と解放可能に係合するように構成されている、請求項26に記載のセット。第一の取り外し可能な部片が第一のシャフト端部内に受けられる、請求項27に記載のセット。第一の取り外し可能な部片が、第一のシャフト端部に配置された第一の端部キャップを含む、請求項28に記載のセット。第一の取り外し可能な部片が、第一の平坦な表面上で互いに離間した複数の第一の突起をさらに含み、第二の取り外し可能な部片が、第二の平坦な表面上で互いに離間した複数の第二の突起をさらに含み、第二の突起が第一の突起とは異なるように配列された少なくとも1つの突起を含む、請求項26に記載のセット。複数のセンサを含みかつ複数の開口をその中に有し、第一の突起が開口に受けられたときに少なくとも第一のセンサからの入力を利用するように構成されており、第二の突起が開口に受けられたときに第一のセンサとは異なる少なくとも第二のセンサからの入力を利用するように構成されているモニタリング装置 をさらに含む、請求項26に記載のセット。

说明书全文

関連出願の相互参照 本出願は、2012年5月31日提出の米国特許仮出願第61/653,771号の優先権を主張する非仮出願であり、また本出願は2011年9月30日提出の米国特許出願第13/250,051号の優先権を主張する一部継続出願でもあり、前記出願はまた2011年4月28日提出の米国特許仮出願第61/480,322号の優先権を主張する非仮出願であり、これらの先行出願はすべてその全体が参照により本明細書に組み入れられ、本明細書の一部をなす。

開示の分野 本開示はゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。本開示の特定の例示的局面は、ゴルファーのスイングの局面またはゴルフゲーム全体をモニタするためのモニタリング装置を含んでもよいゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。

背景 ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち異なる性別ならびに劇的に異なる年齢および/または技術レベルのプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような多様なプレーヤの集まりがゴルフイベントで互いに直接競いながら一緒にプレーし(例えば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスを使用して、チームフォーマットで、など)、なおもゴルフの競技または試合を楽しむことができるという点で、スポーツ界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビにおけるゴルフ番組(たとえばゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフ史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中でのゴルフ人気を高めた。

ゴルファーは、すべての技術レベルにおいて、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを良くし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を目撃した。例えば、今や、広い範囲の様々なゴルフボールモデルが利用可能であり、ボールは、特定のスイング速度および/または他のプレーヤ特性もしくは好みを補うように設計されており、例えば、一部のボールは、より遠くおよび/またはよりまっすぐに飛ぶように設計されており;一部のボールは、より高いまたはよりフラットな弾道を提供するように設計されており;一部のボールは、より多くのスピン、コントロールおよび/または感触を提供する(特にグリーン周りで)ように設計されており;一部のボールは、より速いまたは遅いスイング速度のために設計されている;などである。また、ゴルフスコアを良くするために役立つことを約束する数多くのスイング補助具および/または教具が市販されている。

プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であることから、ゴルフクラブもまた、近年、多大な技術的研究および進歩の対象であった。例えば、市場は、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフトおよびグリップにおける劇的な変化および改良を見てきた。さらに、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性ならびにゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性により良く適合させようとして、他の技術的進歩が達成されてきた(例えば、クラブフィッティング技術、ボール打ち出し計測技術、ボールスピン速度など)。また、ゴルフクラブ設計におけるさらなる技術的進歩は、様々なタイプのモニタリング装置またはセンサをゴルフクラブに組み込むことを含むものであった。しかし、そのような設計の多くは扱いにくく、信頼できないものであった。加えて、センサによって記録されるデータのさらなる処理は、限られたものであったか、またはゴルファーにとって最も役立つのに適したやり方では実施されていない。

近年、業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を目撃したが、当技術分野においては、ゴルフクラブ技術におけるさらなる進歩の余地がある。したがって、先行技術のゴルフ用具は多数の有利な特徴を提供するが、それにもかかわらず特定の制限をかかえている。本発明は、それらの制限のいくつかおよび先行技術の他の欠点を解消し、これまで利用できなかった新たな特徴を提供しようとする。

開示の概要 以下、本開示およびその様々な局面の基本的理解を提供するために、本開示の局面の概要を提示する。この概要は、本開示の範囲を任意の方法で限定することを意図したものではなく、以下のより詳細な説明のための概観および背景を提供するだけである。

ゴルファーのゴルフスイングなどのゴルファーのゴルフゲームの局面をモニタし、分析する能を有することは有利であろう。例えば、ゴルファーが練習中に(教習施設または打撃練習場などで)行うゴルフスイングまたはゴルファーがゴルフコース上で実際にゴルフのラウンドをプレーする間に行うゴルフスイングをモニタし、分析できることは有益であろう。したがって、本開示の特定の局面は、モニタリング装置を含むゴルフクラブに関する。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブは、ゴルフクラブヘッド、およびゴルフクラブヘッドと係合するように構成された、シャフトと係合したグリップを含むシャフトを含んでもよい。ゴルフクラブは、センサおよびトランスミッタを含みうるモニタリング装置を含んでもよい。さらに、モニタリング装置は、ゴルフスイングの特性に関するデータを測定するように構成されてもよい。さらに、モニタリング装置は、ゴルフスイングの特性に関連するデータを遠隔コンピュータに送信するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置は、ゴルファーのゴルフゲームの局面(ゴルファーのゴルフスイングなどの)に関するデータをモニタするための一つまたは複数のセンサおよびそのようなデータを送信するように構成されたトランスミッタ/トランシーバを含んでもよい。本開示の局面にしたがって、送信されるデータは、ゴルファーの能力(例えば、ゴルファーのゴルフスイング)を改善する際にゴルファーを支援するために分析され(以下に説明するように)、かつ使用されてもよい。本開示の特定の例示的局面にしたがって、他のデータ(例えば、特定のクラブデータ、コース上データ(特定のゴルフスイングおよびそのスイングがゴルフコース上で行われたおおよその位置などの)もモニタされ、送信され、ゴルファーのゴルフゲームの局面(ゴルファーのゴルフスイングなどの)に関連するデータと連係され、かつ分析されてもよいことが留意されよう。本開示のさらなる局面は、ゴルファーがゴルフスイング中にゴルフボールを打ったときのゴルフクラブフェース上の衝突位置を感知することを含んでもよい。感知されたデータの通信は、さらなる処理およびゴルファーへの表示のために、ワイヤレスで、または他の手段を介して遠隔の場所まで送信されてもよい。

本開示は例として説明され、添付図面に限定されるものではなく、全図を通して同様の参照番号は類似の要素を示す。

本開示の局面のウッドタイプゴルフクラブ構造の例示的態様である。

図1に示すウッドタイプゴルフクラブヘッドの拡大下面図である。

図2に示すウッドタイプゴルフクラブヘッドの分解図で、モニタリング装置を示す。

本開示の例示的態様のカートリッジである。

本開示の例示的態様のモニタリング装置を示す。

本開示の例示的態様のモニタリング装置を示す。

本開示の例示的態様のモニタリング装置を示す。

本開示の例示的態様のモニタリング装置を示す。

図5Aおよび5Bに示すモニタリング装置の分解図である。

本開示の局面のモニタリング装置を支持する別のウッドタイプゴルフクラブ構造の例示的態様である。

図5Dに示すウッドタイプゴルフクラブヘッドの分解図である。

本開示の局面のモニタリング装置を支持する別のウッドタイプゴルフクラブ構造の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置を支持する別のウッドタイプゴルフクラブ構造の例示的態様である。

本発明の態様の、磁場センサを含む計装化ゴルフクラブを示す。

本発明の態様の、速度、時間および方位計測値を使用してゴルフクラブのスイング経路を決定する方法を示す。

本発明の態様の、ジャイロスコープモジュールを含む計装化ゴルフクラブを示す。

本発明の態様の、ジャイロスコープを用いてゴルフクラブのフェース角を測定する方法を示す。

図6Aおよび6Bは、本開示の例示的態様の遠隔コンピュータシステムを示す。

本開示の例示的態様の、モニタリング装置と遠隔コンピュータシステムとの間のワイヤレス通信を示す。

本開示の例示的態様の、モニタリング装置と遠隔コンピュータシステムとの間のワイヤレス通信を示す。

モニタリング装置を支持するカートリッジを有するゴルフクラブのグリップ部分の分解図を含む、本開示の例示的態様のゴルフクラブの別の態様の透視図である。

モニタリング装置を受けるように構成されたゴルフクラブのグリップ部分の分解図を含む、本開示の例示的態様のゴルフクラブの別の態様の透視図である。

モニタリング装置を有するゴルフクラブのグリップ部分の分解図を含む、本開示の例示的態様のゴルフクラブの別の態様の透視図である。

本開示の態様の例示的ユーザインタフェースである。

本開示の局面のアイアンタイプゴルフクラブ構造の例示的態様である。

図10に示すアイアンタイプゴルフクラブヘッドの、カートリッジがアイアンタイプゴルフクラブヘッドから取り外されている背面図である。

図11に示すアイアンタイプゴルフクラブヘッドの12-12線から見た断面図である。

図10に示すアイアンタイプゴルフクラブヘッドの分解図である。

図10に示すアイアンタイプゴルフクラブヘッドの、カートリッジがアイアンタイプゴルフクラブヘッドに挿入されている背面図である。

本開示の局面のモニタリング装置を支持する別のアイアンタイプゴルフクラブ構造の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置を支持するパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様である。

図15Aに示すパターゴルフクラブヘッドの分解図である。

本開示の局面のモニタリング装置を有するパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の分解図である。

図16Aに示すパターゴルフクラブヘッドの、ウエイトがゴルフクラブヘッドに取り付けられている分解図である。

本開示の局面のモニタリング装置を支持する別のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の分解図である。

本開示の局面の別のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の図である。

本開示の局面のモニタリング装置の態様の内部の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置の態様の内部の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置の回路の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置の回路の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置の回路の例示的態様である。

本開示の局面のモニタリング装置の回路の例示的態様である。

典型的パットの加速度および角速度の大きさを示すグラフである。

典型的パットの加速度および角速度の大きさを示すグラフである。

ドライバに関連する典型的ゴルフスイングの加速度および角速度の大きさを示すグラフである。

ドライバに関連する典型的ゴルフスイングの加速度および角速度の大きさを示すグラフである。

本開示の局面の開口を有する例示的モニタリング装置である。

本開示の局面のゴルフクラブの例示的な取り外し可能な部片である。

本開示の局面のゴルフクラブの例示的な取り外し可能な部片である。

本開示の局面の質量およびモニタリング装置それぞれの中心間で同じ距離を有するゴルフクラブを示す。

本開示の局面のゴルフクラブの例示的な取り外し可能な部片を示す。

本開示の局面の23Aの例示的な取り外し可能な部片と、それぞれのゴルフクラブとの組み合わせを示す。

本開示の局面のスポーツ用具の様々な異なる部品と係合するように構成されたモニタリング装置を示す。

図25A〜Cは、本開示の局面のスポーツ用具の部品の例示的な取り外し可能な部片を示す。

図25A〜Cの取り外し可能な部片と係合するように構成された、本開示の局面の開口を有する例示的モニタリング装置である。

図27A〜Bはそれぞれ、ゴルフスイングおよび野球バットのスイングのスイング経路の輪郭を示す。

読者は、これらの図面中に示す様々なパーツが必ずしも一定の縮尺で描かれてはいないことに留意されたい。

詳細な説明 以下の説明および添付図面は本開示の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブの特徴を開示する。

I. 本開示の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ、および方法の概説 本開示の局面はゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブヘッドは、(a)ゴルフクラブヘッドボディ;および(b)モニタリング装置を含んでもよい取り外し可能な部片または部材を含んでもよい。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブヘッドはまた、(c)一つまたは複数のセンサ、および(d)一つまたは複数のセンサによって得られたデータを送信するためのトランスミッタを含んでもよい。例えば、一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタはモニタリング装置に含まれてもよい。本開示のいくつかの局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、取り外し可能な部片を受けるように構成されてもよい。さらに、本開示のいくつかの局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、取り外し可能な部片なしでモニタリング装置を直接的に受けるように構成されてもよい。さらに、本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブヘッドは、ウッドタイプゴルフクラブヘッド、アイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびパタータイプゴルフクラブヘッドを含んでもよい。

本開示の局面はまた、ゴルフクラブシャフトおよびゴルフクラブグリップに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブシャフトは、(a)グリップ部分;および(b)モニタリング装置を含んでもよい取り外し可能な部片を含んでもよい。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のモニタリング装置はまた、(c)一つまたは複数のセンサ、および(d)一つまたは複数のセンサによって得られたデータを送信するためのトランスミッタを含んでもよい。本開示のいくつかの局面にしたがって、シャフトのグリップ部分または他の部分は、取り外し可能な部片を受けるように構成されてもよい。さらに、本開示のいくつかの局面にしたがって、ゴルフクラブシャフト(例えば、グリップ部分)は、取り外し可能な部片なしでモニタリング装置を直接的に受けるように構成されてもよい。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブシャフトは、メタルシャフト、カーボンファイバシャフトなどを含んでもよく、かつウッドタイプゴルフクラブ、アイアンタイプゴルフクラブおよびパタータイプゴルフクラブを目的とするものでもよい。

本開示のさらなる局面は、例えば、上記タイプのゴルフクラブヘッドまたはゴルフクラブシャフトを含むゴルフクラブ構造に関する。そのようなゴルフクラブ構造はさらに、ゴルフクラブヘッドに取り付けられた(任意に、シャフト係合部材(例えば、ホーゼル)を介して、または直接挿入され、他のやり方でシャフトと係合した)シャフト;シャフトに取り付けられたグリップまたはハンドルなどを一つまたは複数含んでもよい。

本開示のなおさらなる局面は、本開示の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を製造する方法に関する。このような方法は、例えば、(a)上記様々なタイプのゴルフクラブヘッド(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)を、例えば、ゴルフクラブヘッドボディを製造もしくは他のやり方で構成することによって、第三者供給源から得ることなどによって提供する段階;(b)上記様々なタイプのシャフト(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)をゴルフクラブヘッドと係合させる段階;および(c)上記様々なタイプのグリップ(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)をシャフトと係合させる段階の一つまたは複数を任意の所望の順序および/または組み合わせで含んでもよい。

上記で提供された本開示の様々な例示的局面の概説を考慮して、以下に本開示のゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造の様々な具体例のより詳細な説明を提供する。

II. 本開示の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ構造および方法の詳細な説明 上述したように、ゴルファーのゴルフゲームの局面、例えば、ゴルファーのゴルフスイングをモニタし、かつ分析する能力を有することは有利であろう。したがって、本開示の特定の局面は、モニタリング装置を含むゴルフクラブを目的とする。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置は、ゴルファーのゴルフゲームの局面(ゴルファーのゴルフスイングなどの)に関連するデータをモニタするための一つまたは複数のセンサおよびそのようなデータを送信するように構成されたトランスミッタを含んでもよい。データは、必要または望まれる場合には、さらに処理されてもよいことがさらに理解されよう。本開示の局面にしたがって、送信されるデータは、ゴルファーの能力(例えば、ゴルファーのゴルフスイング)を改善する際にゴルファーを支援するために分析され(以下に説明するように)、かつ使用されてもよい。本開示の特定の例示的局面にしたがって、他のデータ(例えば、特定のクラブデータ、コース上のデータ(特定のゴルフスイングおよびそのスイングがゴルフコース上で行われたおおよその位置などの)もモニタされ、送信され、分析されてもよいことが留意されよう。

さらに、モニタリング装置がゴルフクラブから取り外し可能であるようにゴルフクラブを構成することも有益であろう。例えば、ゴルファーが練習中に(例えば、打撃練習場で)モニタリング装置を使用することを望み、かつゴルフコース上でのプレー中には使用することを望まないならば、ゴルファーがゴルフクラブを所与の時機に自分の特定の好みに合わせて選択的に構成することを可能にするために、モニタリング装置を容易にゴルフクラブと係合可能にし、取り外し可能にすることができるように構成されたゴルフクラブを有することが有益であろう。ゴルファーが実際のゴルフラウンド中にモニタリング装置を使用することを望まないならば、モニタリング装置を含むカートリッジをクラブから取り外し、モニタリング装置を含まない交換部材と交換することもでき、その場合、モニタリング装置は、モニタリング装置がゴルフクラブに設置されているときと比べて、ゴルフクラブの全体特性を変化させないような、加重および空気力学特徴などの特性を有する。

したがって、本開示の局面は、モニタリング装置を受け、かつ固定するように構成されており、かつ、モニタリング装置を解放するように構成されているゴルフクラブを目的とする。例えば、本開示の局面は、モニタリング装置をゴルフクラブヘッドの中に受け、かつ固定するように構成されているゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブに関する。さらに、本開示の例示的態様は、取り外し可能な部片またはカートリッジ(例えば、モニタリング装置を含むカートリッジ)を受け、かつ固定するように構成されているゴルフクラブヘッドに関する。本開示の他の局面は、モニタリング装置をゴルフクラブシャフトの中に受け、かつ固定するように構成されているゴルフクラブシャフトを含むゴルフクラブに関する。例えば、ゴルフクラブシャフトのグリップが、モニタリング装置をゴルフクラブシャフトのグリップの中に受け、かつ固定するように構成されてもよい。さらに、本開示の例示的態様は、取り外し可能な部片またはカートリッジ(例えば、モニタリング装置を含むカートリッジ)を受け、かつ固定するように構成されたゴルフクラブシャフトに関する。

以下の説明および添付図面は、本開示の様々な例示的なゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造を説明する。同じ参照番号が複数の図面に見られる場合、その参照番号は、本明細書および図面を通して同じまたは類似パーツを指すために一貫して使用される。

以下、図1〜18に示す例示的なゴルフクラブ構造に関連して、本開示のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のより具体的な例および特徴を詳細に説明する。

図1は、概して、本開示の局面のウッドタイプゴルフクラブ100の例を示す。図1に見られるように、ウッドタイプゴルフクラブは、本開示のウッドタイプゴルフクラブヘッド101を含んでもよい。

ゴルフクラブヘッド101に加えて、ゴルフクラブ構造100全体は、シャフト103およびシャフト103に取り付けられたグリップまたはハンドル105を含んでもよい。シャフト103は、本開示を逸脱することなく、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、ゴルフクラブヘッド101に受けられ、それと係合し、および/またはそれに取り付けられてもよい。より具体的な例として、シャフト103は、クラブヘッド101の中に延びるシャフト受けスリーブもしくは要素(例えば、ホーゼル)を介してゴルフクラブヘッド101と係合してもよいし、および/または直接的に、例えば、接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保定要素などの)を介してクラブヘッド構造101に係合してもよい。望まれる場合、シャフト103は、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でゴルフクラブヘッド101に接続されてもよい。シャフト103は、グラファイト系材料、複合材料または他の非金属材料、鋼材料(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、ポリマー材料、様々な材料の組み合わせなどの、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料を含む任意の適当なまたは所望の材料から作られてもよい。

グリップまたはハンドル105は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、例えば、接着剤もしくはセメントの使用などにより、シャフト103に取り付けられ、それに係合し、および/またはそれから延びてもよい。別の例として、望まれる場合、グリップまたはハンドル105は、シャフト103と一緒に一体の1ピース構造として一体に形成されてもよい。さらに、本開示を逸脱することなく、例えば、ゴム材料、皮革材料、その中に埋め込まれたコードまたは他の布材料を含むゴムまたは他の材料、ポリマー材料などを含む、任意の所望のグリップまたはハンドル材料が使用されてもよい。

さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ100はホーゼルを含んでもよい。本開示の局面にしたがって、シャフト103は、ホーゼルに受けられ、および/またはその中に挿入され、および/またはその中に通されてもよい。望まれる場合、ホーゼルは、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、シャフト103が機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でホーゼルと係合するように、構成されてもよい。例えば、ねじ、固定機構などがホーゼルに組み込まれてもよく、ホーゼルと係合するシャフト103の端部が、対応する構成で構成されてもよい。また、シャフト103は、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(例えば、レーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などにより、ホーゼルに固定されてもよい。さらに、任意に、望まれる場合、ホーゼルが除かれてもよく、シャフト103は直接的にゴルフクラブヘッド101に取り付けられてもよい。例えば、シャフト103は、ゴルフクラブヘッド101と直接的に係合してもよい(例えば、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(例えば、レーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などにより)。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド101は打球面(例えば、フェースプレートを含む打球面)107を含んでもよい。打球面107は、ゴルフクラブヘッド101と一体に提供されてもよい。また、打球面107は、ゴルフクラブヘッドと係合するように構成されている、フェースプレートなどの別個の要素を含んでもよい。例えば、ゴルフクラブヘッドは、フェースプレートを受けるための凹み、切欠きまたは他の構成などの構造を含んでもよい。フェースプレートは、多様な方法でゴルフクラブヘッドと係合してもよい。例えば、フェースプレートは、プレス嵌め、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(たとえばレーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術、機械的コネクタなどにより、ゴルフクラブヘッドと係合してもよい。

打球面107は一つまたは複数の材料で構成されてもよい。打球面の材料は、ゴルフボールとの度重なる衝突に耐えるために比較的耐久性であるべきである。例えば、打球面107は高強度鋼を含んでもよい。さらに、チタンまたは他の金属もしくは合金などの他の材料が使用されてもよい。さらに、打球面107は、打球面107を横切って概して平に延びる一つまたは複数のスコアラインを含んでもよい。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、クラウン101a、ソール101b、トウ01cおよびヒール101dを含んでもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド101は、本開示を逸脱することなく、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または任意の適当なまたは所望の材料から、例えば、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。事実、本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能であることが留意されよう。例えば、望まれる場合、上記クラブヘッドボディの様々な個々のパーツのいくつかまたはすべては、一緒に接続される(例えば、接着剤もしくはセメント;溶接、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術;機械的コネクタなどによって)複数のピースから作られてもよい。様々なパーツ(例えば、クラウン、ソール、フェースなど)は、当技術分野において従来から公知であり、かつ使用されている材料、例えば、軽金属材料を含む金属材料(例えば、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)、複合材料、ポリマー材料などを含む、任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせから作られてもよい。クラブヘッド101および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形、機械加工によって、および/または当技術分野において慣用的であり、公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。

本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能であることが留意されよう。例えば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド101の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。例えば、上記特徴および構成は、例えば、ウッドタイプハイブリッドクラブ、フェアウェイウッド、ドライバなどを含む任意のウッドタイプクラブヘッドに組み込まれてもよい。

図示されるゴルフクラブ100は、本開示の局面を含むゴルフクラブの例示的態様である。図2および3に見られるように、ゴルフクラブヘッド101は、部片、部材またはカートリッジ200を受けるように構成されたポート109を含んでもよい。カートリッジ200は、モニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。モニタリング装置201は、ゴルフスイングの様々な局面を測定するための少なくとも一つのセンサ202(図4)を収容するように構成されてもよい。さらに、望まれる場合、モニタリング装置201は、トランスミッタ203(またはトランシーバ)を収容するように構成されてもよい。以下、ゴルフクラブ100のそのような特徴を詳細に説明する。

図3に見られるように、カートリッジ200は、ゴルフクラブヘッド100のポート109と係合するように構成されてもよい。例えば、カートリッジ200は、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101内にしっかりと固定されるように、ポート109の内壁と直接的に係合するサイズであってもよい。

本開示の例示的態様にしたがって、カートリッジ200は、カートリッジ200がポート109と係合しているとき、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101の外面になるように構成されてもよい。例えば、カートリッジ200は、ひとたびカートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合したならば、ゴルフクラブヘッド101から突出せず、その代わりに、ゴルフクラブヘッド101の外面と、シームレスまたは比較的シームレスに嵌合するように成形されている第一の部分(例えば、外部分)200aを有するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド101の第一の部分200aは、ゴルフクラブヘッド101の後部の外部分を形成してもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド101の第一の部分200aは、ポート109の位置に依存して、ゴルフクラブヘッド101のクラウン101a、ソール101b、トウ101c、ヒール101dなど、またはそれらの何らかの組み合わせの外部分(例えば、ゴルフクラブヘッド101の後部分およびソール部分の外部)を形成してもよい。第一の部分200aがゴルフクラブヘッド101の外部と、シームレスまたは比較的シームレスに嵌合するような構成において、ゴルフクラブヘッド101の空気力学は、センサまたはトランスミッタがゴルフクラブヘッド101の外部面を越えて突出するゴルフクラブヘッドと比較して改善される。

さらに、本開示の例示的局面にしたがって、カートリッジ200は、ゴルフクラブヘッド101のポート109の内部に挿入されるように構成されている第二の部分(例えば、インサート部分)200bを含んでもよい。第二の部分200bはモニタリング装置201を収容するように構成されてもよく、これは次に少なくとも一つのセンサ202およびトランスミッタ203を収容する。図示される態様に見られるように、モニタリング装置201は、センサ202およびトランスミッタ203が第二の部分200bに対して動かないよう、第二の部分200bの中に固定されてもよい。センサ202およびトランスミッタ203が第二の部分200bに対して動かないように保持され、かつ第二の部分200bがゴルフクラブヘッド101の内部の中に収容されるような構成において、センサ202およびトランスミッタ203は、例えば、使用中に遭遇する要素(水および他の環境条件)から、また、ゴルフクラブ100の使用中またはゴルフクラブ100の通常の保管もしくは輸送中(例えば、ゴルフバッグの中で)にゴルフクラブヘッドがこうむる潜在的な衝撃から、比較的良く保護される。

本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は、当技術分野において従来から公知であり、かつ使用されている材料、例えば、軽金属材料を含む金属材料(例えば、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)、複合材料、ポリマー材料などを含む、任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせから作られてもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、カートリッジ200の第一の部分200aは、ゴルフクラブヘッド101の外部が作られている同じ材料から作られてもよい。このようにして、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合しているとき、カートリッジ200の第一の部分は、カートリッジ200の第一の部分とゴルフクラブヘッド101の外部との間が、上記シームレスまたは比較的シームレスに嵌合した外観となるのを容易にする。さらに、カートリッジ200の第二の部分200bはプラスチックまたはポリマーであってもよい。第二の部分200bは、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。または、望まれる場合、第二の部分200bとモニタリング装置201とが一体であってもよい。または、望まれる場合、モニタリング装置201が第二の部分200bであってもよい。センサ201およびトランスミッタ202がモニタリング装置201または第二の部分200bの中に収容されてもよい。さらに、望まれる場合、緩衝材が、モニタリング装置201または第二の部分200bの中に配置され、かつセンサ201およびトランスミッタ202を包囲する、またはそれらと接触するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、第一の部分200aは、それが係合するゴルフクラブヘッド101の部分の外部と合致するようにカーブしていてもよい。さらに、第一の部分200aは、1インチの長さ、3/4インチの幅および1/10インチの厚さを有してもよい。本開示の局面にしたがって、第二の部分200bは、長方形または概して長方形であってもよく、第一の部分200aの中心または相対的中心から延びてもよく、かつ1インチの長さ、3/4インチの幅および1/2インチの高さを有してもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は比較的軽量であってもよい。

本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は一つまたは複数の発光ダイオード(LED)を含んでもよい。例えば、第一の部分200aは、半透明であるように構成されてもよく、一つまたは複数のLEDは、半透明な第一の部分200aを通して光を放出するように構成されてもよい。望まれる場合、一つまたは複数のインジケータがカートリッジ上に配置されてもよいことが留意されよう。例えば、ロゴがカートリッジ200の第一の部分200aに刻まれてもよい。さらに、本開示の特定の態様において、そのようなロゴがLEDによって照明されてもよい。

図3の分解図に見られるように、図示される態様において、ポート109はゴルフクラブヘッド101の後部またはソール101bに配置されている。しかし、ポート109は、ゴルフクラブヘッド101の他の区域(例えば、クラウン101a)に配置されてもよい。本開示の局面にしたがって、カートリッジ200がゴルフクラブヘッドと係合しているとき、それが使用または輸送中に接触しにくいよう、ポート109はゴルフクラブヘッド101内に配置されてもよいことが留意されよう。例えば、ゴルフスイング中または輸送中にゴルフバッグの中でゴルフクラブヘッド101が転倒したときにカートリッジ200が地面に接触しにくいよう、ポート109はゴルフクラブヘッドの後部の近くに配置されてもよい。カートリッジが使用または輸送中に接触しにくいそのような構成は、カートリッジ200が衝撃を受ける、または偶発的にその係合位置から外れる可能性を減らす。

さらに、本開示の局面にしたがって、ポート109は、カートリッジ200を受けるのに適切な任意のサイズおよび形状で構成されてもよい。例えば、図示される態様に見られるように、ポート109は相対的に長方形であってもよい。さらに、本開示の特定の態様にしたがって、ポート109は、1インチの長さ、3/4インチの幅および1/2インチの高さを含んでもよい。当然、そのような寸法は単なる例であり、他のサイズが使用されてもよい。ポート109がカートリッジ200を受け、かつ確実に保持するように構成されている限り、ポート109の形状およびサイズは望みどおりに構成されることができる。

ポート109は、カートリッジの第一の部分200aを受ける、またはそれと係合するように構成されている、凹んだ、またはリップ状の部分109aをその外部に有するように構成されてもよいことが留意されよう。このようにして、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合するとき、ゴルフクラブヘッド101の外部とカートリッジ200との間の、上記シームレスまたは比較的シームレスな嵌合が達成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、ポート109は、ゴルフクラブヘッド101を参照して上述した材料、例えば、軽金属材料を含む金属材料(例えば、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)、複合材料、ポリマー材料などを含む任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせから作られてもよい。ポート109は、別個に構成されたのち、ゴルフクラブヘッド101と係合してもよいし(例えば、接着剤もしくはセメントによって;溶接、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術によって;機械的コネクタなどによって)、または、同様に、ポート109は、ゴルフクラブヘッドと一体化されてもよい(例えば、ゴルフクラブヘッド101の製造中、鍛造、鋳造、成形、機械加工によって、および/または当技術分野において慣用的であり、かつ公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られる)ことが留意されよう。

カートリッジ200は、多様な方法でゴルフクラブヘッド101のポート109の中に固定されてもよい。例えば、上述したように、本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は、ゴルフクラブヘッド101と取り外し可能に係合してもよい。したがって、カートリッジ200をポート109の中に固定するために機械的ファスナが使用されてもよい。例えば、本開示の例示的態様は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどを介してゴルフクラブヘッド101と係合するように構成されているカートリッジ200を含んでもよい。

さらに、ゴルフクラブヘッド101の利点の一つは、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101から容易に取り外し可能であるということである。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド101は、カートリッジ200をポート109内の固定位置から解放するための解放機構を含んでもよい。例えば、本開示の特定の態様にしたがって、ポート109とカートリッジ200とは、ばね押し特徴を含む機構を介して係合する。解放機構のばね押し特徴は、上記のように、カートリッジ200がポート109の中に固定されているとき、カートリッジ200の第一の部分200aがゴルフクラブヘッド101の外部とシームレスまたは比較的シームレスに係合するように構成されている。カートリッジ200をポート109から係合解除するためには、ユーザがカートリッジ200を押すと、カートリッジは、短い距離だけゴルフクラブヘッド101の中に押し込まれる。例えば、ポート109は、カートリッジ200を短い距離だけポート109の中に押し込むことを可能にする、凹んだ部分をその外部開口に沿って含んでもよい。短い所定の距離だけゴルフクラブヘッド101の中に入るカートリッジ200のこの動きが、カートリッジ200をゴルフクラブヘッド101内のその固定位置から係合解除する。ユーザがカートリッジ200を所定の短い距離だけゴルフクラブヘッド101の中に押し込んだのち、ユーザがカートリッジ200を解放すると、ばね押し解放機構がカートリッジ200を短い所定の距離だけはじき出して、そのためカートリッジ200の少なくとも一部分がゴルフクラブヘッド101の外に突出し、ユーザがカートリッジ200を容易に把持し、かつゴルフクラブヘッド101から取り外すことができるようになる。

上述したように、ゴルフクラブヘッド101は他の係合および解放機構を含んでもよい。さらに、カートリッジ200およびポート109がガイド特徴を含んでもよいことが留意されよう。例えば、ポート109は一つまたは複数の溝を含んでもよく、カートリッジ200は、ポート109の溝と係合し、かつそれによって誘導されるように構成されている一つまたは複数の突起を含んでもよい。本開示の例示的態様において、ポート109は、ポート109の二つの内壁上または四つの内壁上に溝を含んでもよく、カートリッジ200の第二の部分200bは、対応する数の突起を含んでもよい。

上記のとおり、本開示の局面は、ゴルファーが、ゴルフスイング中にゴルフクラブヘッドと係合した一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを有することをゴルファーが望むのか望まないのかを選択することができるよう、一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタをゴルフクラブヘッドから容易に取り外し可能にするように構成されたゴルフクラブを目的とする。例えば、上記のとおり、ゴルファーは、練習中に(例えば、打撃練習場で、または練習ラウンド中に)だけ一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを使用することを望む場合もあり、ゴルフのラウンド中、ゴルフコース上でのプレー中にはゴルフクラブヘッドと係合した一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを望まない場合もある。

したがって、本開示の局面は、ポート109と係合するように構成されているウエイトカートリッジ200'に関する。ウエイトカートリッジは、ウエイトカートリッジがモニタリング装置201またはセンサ202またはトランスミッタ203を含まないことを除き、上記カートリッジ200と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジの構成は上記カートリッジ200に類似しているため、簡潔さのために、ウエイトカートリッジの構造をここで再び説明することはしない。さらに、ウエイトカートリッジは、対応するカートリッジ200と同じやり方でポート109と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、ここでもまた、簡潔さのために、ウエイトカートリッジとポート109との係合および解放構造を詳述することはしない。

本開示の局面にしたがって、ゴルファーが、ゴルフクラブ100内に収容されたモニタリング装置201を有することを望まないとき、ゴルファーは、カートリッジ200をゴルフクラブヘッド101のポート109から係合解除して取り外し、それからウエイトカートリッジをゴルフクラブヘッド101のポート109と係合させて固定してもよい。カートリッジ200をウエイトカートリッジ200'と交換することにより、ゴルフクラブヘッド101は、ゴルフクラブヘッド101の同じ外形を保持してもよい。ゴルフクラブ100はまた、ウエイトカートリッジ200'がカートリッジ200の全重量に対応するように加重されるとき、同じ加重特性を有する。したがって、ゴルフクラブ100は、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合しているときの任意のゴルフスイングに使用される場合とちょうど同じように使用されてもよく、ゴルフクラブヘッド101の空気力学および加重は変更されない。

ウエイトカートリッジという用語は、単にウエイトカートリッジをカートリッジ200から区別するために使用され、必ずしもカートリッジ200が加重されなければならないことを暗示するわけではないことが留意されよう。例えば、本開示の局面にしたがって、ウエイトカートリッジは、カートリッジ200と同じ質量および重量を有してもよい。そのような構成において、ゴルファーのゴルフスイングは、どちらのカートリッジがゴルフクラブヘッド101と係合しているかにかかわらず、影響を受けない。しかし望まれる場合、ウエイトカートリッジは一つまたは複数の加重部分を含んでもよい。

したがって、上記開示に基づいて、本開示の局面が、交換可能な部片またはカートリッジを受けるように構成されているゴルフクラブであって、交換可能なカートリッジの一つが一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを収容してもよく、かつ交換可能なカートリッジの第二のものがセンサまたはトランスミッタを収容しないゴルフクラブを目的とすることが理解されよう。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーの自由裁量で、一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを含む、または含まないようにゴルフクラブを選択的に構成してもよい。

モニタリング装置201は、ゴルファーのゴルフゲームの多数の異なる局面を計測するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、ゴルフスイングデータを計測するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフスイングデータは、ゴルフスイングの多様な異なる特性に関する情報を含んでもよい。さらに、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、センサが配置されている特定のゴルフクラブを識別するように構成されてもよい。例えば、RFIDタグが使用されてもよい。さらに、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、特定のゴルフスイングが行われた位置を識別するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は全地球測位衛星(GPS)技術を含んでもよい。ゴルフラウンド中の各ショットに関する情報をゴルファーに提供するために、そのような情報が、ゴルフショットが打たれたゴルフコースの地図と統合されてもよい。これらの特徴それぞれを以下さらに詳細に説明する。

図4は、ゴルファーの能力およびゲームの様々な局面を計測するために本開示の様々な例にしたがって用いられてもよいモニタリング装置201の一例を示す。モニタリング装置201は、センサ202によって出力される電気信号を処理するためのプロセッサ204を含んでもよい。本開示のいくつかの実施態様の場合、プロセッサ204はプログラマブルマイクロプロセッサであってもよい。しかし、本発明のさらに他の実施態様の場合、プロセッサ204は、用途特定的な回路装置、例えば、ASICであってもよい。プロセッサ204は、センサ202から出力される信号に対して任意の所望の操作、例えば、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、アウトライアー除去、増幅、合計、積分などを実行するように構成されてもよい。プロセッサ204は、処理された信号をトランスミッタ203(またはトランシーバ)に提供するように構成されてもよい。さらに、以下に詳述するように、モニタリング装置201は、トランスミッタ203(またはトランシーバ)を介して、処理された信号を遠隔コンピュータシステム400に送信するように構成されてもよい。一つの例示的態様において、処理されたデータはワイヤレスで送信されてもよい。モニタリング装置201はまた、必要に応じてセンサ202、プロセッサ204、およびトランスミッタ203(またはトランシーバ)に電力を提供するための電源206を含んでもよい。電源206は、例えば、バッテリであってもよい。さらに、以下に説明するとおり、モニタリング装置201の態様はメモリ(例えば、フラッシュメモリ)を含んでもよい。メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含んでもよい。当業者によって理解されるように、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)はいずれも、プロセッサ204によって実行されるためのソフトウェア命令を記憶してもよい。

図示される態様はプロセッサ204を示すが、本開示の他の局面にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202からのデータを処理するためのプロセッサを含まなくてもよいことが留意されよう。代わりに、本開示のそのような局面にしたがって、センサ202からの「生」データが、処理されることなく、例えば、ワイヤレス送信によって送信されてもよい。

上述したとおり、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフスイングデータを計測するように構成されてもよい。ゴルフスイングデータの例は、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(例えば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突の局面(例えば、ロフトなど)などを含んでもよい。さらに、センサは、ゴルフスイングに関するデータを提供するために、様々な時点におけるゴルフクラブの位置(例えば、特定の基準フレームに対する空間的位置)を計測するように構成されてもよい。このようにして、ゴルフクラブの加速度、速度、位置が三次元で測定され、分析されてもよい。さらに、上記データのいくつかまたはすべてを活用して、ゴルフスイングの図式表現(例えば、画像またはビデオ)を作成してもよい。例えば、スイング経路をXYZ基準フレームに沿って三次元で図式に表現してもよい。さらに、加速が起こっている間の「3Dゴルフスイング」の区域が、定速または減速の区域とは異なるふうに表現されてもよい。例えば、高加速度が赤で示され、定速または減速が起こるスイング経路の区域が黄色で示されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は一つまたは複数のセンサ202を含んでもよい。センサ202は、加速度計(例えば、圧電加速度計)、磁力計またはジャイロスコープであってもよいことが留意されよう。さらに、当業者は、数多くのさらなるセンサが本開示の局面に関連して使用されてもよいことを理解するであろう(例えば、衝撃センサ、ひずみゲージなど)。本開示の特定の態様にしたがって、センサ202は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されているセンサに類似したものであってもよい。例えば、センサ202は、NIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおけるデータ計測に類似したやり方でゴルフスイングデータ(例えば、速度情報、例えば、速度および加速度情報など)を計測してもよい。本開示の局面にしたがって、センサ202は、それがモニタしている特定のゴルフ特性に対応する電気信号を生成する。当技術分野において公知であるように、その後、これらの信号を使用して、ゴルファーによって実行されるゴルフ活動を表すデータを生成することができる。

図4Aおよび4Bは、本開示の局面のモニタリング装置201の特定の態様を示す。図4Aおよび4Bに見られるように、モニタリング装置201は、センサ202が収容される概して長方形のコンパートメントを含んでもよい。コンパートメントは、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されている、センサを収容するために使用されるコンパートメントに類似したものであってもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、コンパートメントは、端部が丸みを帯びた長方形であってもよく、かつ1.0〜1.5インチの範囲の長さ、0.4〜1.0インチの幅、および0.2〜0.45インチの厚さを有する。他の寸法が使用されてもよい。さらに、図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計を含んでもよい。さらに、図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計によって測定されたデータをワイヤレスで送信するためのトランスミッタ203(またはトランシーバ)を含んでもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のコンパートメントはプラスチック製であってもよい。他の材料が使用されてもよいことが留意されよう。モニタリング装置201のコンパートメントは、モニタリング装置201内に収容されたセンサ202および他の構成要素へのアクセスを提供するために開放されてもよい。例えば、図4Aおよび4Bに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、モニタリング装置の様々な構成要素、例えば、バッテリ206へのアクセスを提供するためにスライドするように構成されているカバーを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントは、上記様々な要素、例えば、プロセッサ204、センサ202、トランスミッタ203、電源206、メモリなどを含み得る回路板などを収容してもよい。

図5A〜Cはモニタリング装置201の特定の態様を示す。具体的には、図5Aはモニタリング装置201の透視図である。図5Bはモニタリング装置201の下部の透視図である。図5Cはモニタリング装置201の分解図である。図5A〜Cに見られるように、図示される態様において、モニタリング装置201は、センサ202が収容される概して長方形のコンパートメントを含む。コンパートメントは、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されている、センサを収容するために使用されるコンパートメントに類似したものであってもよい。さらに、図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計を含んでもよい。加えて、図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計によって測定されたデータをワイヤレスで送信するためのトランスミッタ203(またはトランシーバ)を含んでもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のコンパートメントはプラスチック製であってもよい。他の材料が使用されてもよいことが留意されよう。図5Cに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、モニタリング装置201内に収容されたセンサ202および他の構成要素へのアクセスを提供するために開放されてもよい。例えば、図5Bに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、コンパートメントがロック解除され、開放されることを可能にするロック機構を含んでもよい。図5Cに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、上記様々な要素、例えば、プロセッサ204、センサ202、トランスミッタ203、電源206、メモリなどを含んでもよい回路板などを収容してもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法でゴルフクラブヘッド101と係合するように構成されてもよい。図5D〜5Gは、モニタリング装置201がゴルフクラブヘッド101と係合する様々な例示的態様を示す。例えば、図5Dは、モニタリング装置201および取り外し可能な部片200がゴルフクラブヘッド101と係合している本開示の態様を示す。図5Eは、図5Eに示す態様の分解図である。図5DおよびEに見られるように、取り外し可能な部片200は、ねじファスナによってゴルフクラブヘッドと係合する。しかし、取り外し可能な部片200は、他の方法、例えば、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)などによってゴルフクラブヘッド101と係合するように構成されてもよい。見てとれるように、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を包囲するように構成され、かつそれを通してモニタリング装置が見える開口を含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201に支持および安定性を提供するように構成されてもよい。

さらに、図5Dおよび5Eに見られるように、モニタリング装置201はゴルフクラブヘッド101と係合する。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド101との係合は、多様な方法で、例えば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどで実施することができる。図5Eに見られるように、ゴルフクラブヘッド101は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。例えば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド101が、取り外し可能な部片200を受けるように構成された構造を含んでもよいことが留意されよう。ゴルフクラブヘッド101、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、ゴルフスイング中にゴルフクラブヘッド101の空気力学に影響しないように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド101、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド101が比較的シームレスな表面で従来のウッドタイプゴルフクラブヘッドのソールに似るように構成されてもよい。

図5Fは、本開示の局面のゴルフクラブヘッド150の別の例示的態様を示す。図5Fに見られるように、ゴルフクラブヘッド150は、ゴルフクラブヘッド150のソールの間にモニタリング装置201を受けるように構成されているUまたはV字形のソール構造を含む。例えば、ゴルフクラブヘッド101のソールの、UまたはV字形のソール構造の脚部の間の部分が、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド150との係合は、上記態様におけるように多様な方法で実施することができる。

図5Gは、本開示の局面のゴルフクラブヘッド175の別の例示的態様を示す。図5Gに見られるように、ゴルフクラブヘッド175は、ゴルフクラブヘッド175の後部に凹みを含む。凹みは、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド101の後部の部分は、モニタリング装置201を受けるように構成された小さめの凹みを含んでもよい。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド175との係合は、上記態様におけるように多様な方法で実施することができる。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は起動システムを含んでもよい。起動システムは、モニタリング装置201および/またはモニタリング装置201の少なくともいくつかの機能(例えば、データ送/受信機能、データ記憶機能、データ計算機能など)を選択的に起動させるために使用されてもよい。本開示を逸脱することなく、多種多様な異なる起動システムが使用されてもよい。

例えば、本開示を逸脱することなく、起動システムからの入力は、任意の所望の形態またはフォーマットで提供されてもよい。いくつかのより具体的な例として、望まれる場合、起動システムは、起動または非起動信号(例えば、論理値「1」または「0」)をモニタリング装置201に提供するだけの簡単なボタン、スイッチまたは他の入力ソースを含んでもよい。望まれる場合、本開示の少なくともいくつかの例において、起動システムは、遠隔コンピュータ400(以下に記す)から受信する入力に基づいてモニタリング装置201を起動してもよい。例えば、ゴルファーが、遠隔コンピュータ400上で入力を提供する(例えば、ボタンを押す)ことにより、モニタリング装置201を手動で起動してもよい。または、起動システムは、特定の動作が実行されたときに自動的にモニタリング装置201を起動してもよい。例えば、ゴルファーが、モニタリング装置201が挿入されているクラブを動かしたとき、起動システムがモニタリング装置201またはその機能の作動を誘発してもよい。例えば、モニタリング装置201が加速度計を含み、ゴルファーが既定の速度または期間でクラブをワッグルした(例えば、クラブを動かした)場合、起動システムがモニタリング装置201および/またはモニタリング装置201の少なくともいくつかの機能(例えば、データ送/受信機能、データ記憶機能、データ計算機能など)を自動的に起動してもよい。さらに、起動システムは、ゴルフクラブが衝突(例えば、ゴルフボールとの衝突)時に拡大したとき、モニタリング装置201を起動してもよい。さらに、モニタリング装置201は、モニタリング装置201が所定の期間にわたり使用されなければ、スリープモードに入ってバッテリパワーを節約するように構成されてもよいことが留意されよう。

上述したように、本開示の局面にしたがって、センサ202の一つは加速度計であってもよい。加速度計とは、加速度を計測するために使用される装置である。例えば、加速度計は、加速度の大きさおよび方向を計測してもよい。本開示の局面の加速度計は、直交する三つの軸に沿う加速度を計測するための三軸加速度計を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の加速度計がゴルフクラブ100に含まれてもよい。例えば、一つまたは複数の加速度計が、モニタリング装置201またはゴルフクラブヘッドボディ101もしくはシャフト103/グリップ105内に係合するように構成された他のマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)に含まれてもよい。

本開示の局面にしたがって、加速度計は、ゴルフスイング中のゴルフクラブ100(例えば、クラブヘッド101、シャフト103、グリップ105)の速度、ゴルフスイング中のクラブ100(例えば、クラブヘッド101、シャフト103、グリップ105)の加速度などを計測するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、センサ202の一つは磁力計であってもよい。磁力計とは、計器の周囲の磁場の強さおよび/または方向を計測するために使用される計器である。本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の磁力計がゴルフクラブ100に含まれてもよい。例えば、一つまたは複数の磁力計は、モニタリング装置201またはゴルフクラブヘッドボディ101もしくはシャフト103/グリップ105内に係合するように構成された他のMEMSに含まれてもよい。

本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の磁力計はまた、ゴルフスイングパラメータを測定するために使用されてもよい。図5Hに示すように、ベクトル302によって表される地球の磁場はゴルファーの近くで比較的一定である。磁力計304が磁場ベクトル302を三つの成分ベクトル306、308および310に分解する。磁力計304は、異方性磁気抵抗(AMR)装置、巨大磁気抵抗(GMR)装置または他の適当な装置によって実現されてもよい。ゴルフクラブヘッド101が動くと、磁場ベクトル302は成分ベクトル306、308および310に分解されて、そのためそれぞれの成分が異なる大きさを有するようになる。その後、本開示の局面にしたがって、成分ベクトルの変化する大きさを使用してゴルフスイングパラメータを測定してもよい。

例えば、クラブヘッドフェース角は、まず、バックスイングの前に磁場の基準計測値をとり、次いで衝突の直前に磁場の別の計測値をとることによって測定されてもよい。例えば、成分ベクトル306、308および310の大きさは、バックスイングの前の第一の値および衝突の直前の第二の値を有する。その後、異なる成分ベクトル値を使用してフェース角を決定することができる。x-y面の磁場が0.3ガウスであると仮定するならば、成分ベクトル308(x軸)に関する磁場の成分XはX=0.3cosθによって決定され、成分ベクトル310(y軸)に関する磁場の成分YはY=0.3sinθによって決定される。

1°の差が、以下のように、ベクトル成分308および310の大きさの変化を生じさせるであろう。 ΔX=0.3(cosθ−cos(θ+1)) ΔY=0.3(sinθ−sin(θ+1))

各ベクトル成分に沿って検出される必要がある最小の変化は、各成分の導関数をとり、その導関数が0軸と交差するところを決定することによって決定されてもよい。 dX/dθ=-0.3sinθ=0、θ=0° dY/dθ=0.3cosθ=0、θ=90°

角度が0°から1°まで回転し、45.7μGに一致するとき、x成分において最高分解能が必要になる。y成分が89°から90°まで回転するとき、同じ分解能が必要になる。

他のゴルフスイングパラメータが磁力計によって測定されてもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、ベクトル成分306(z軸)をチルトセンサとして使用することによってスイングテンポが測定されてもよい。ベクトル成分306の基準計測値がバックスイングの前に記録されてもよい。ベクトル成分306が計測基準値に戻るような位置に戻るためにクラブヘッドが要する期間は、スイングテンポに一致する。代替態様においては、速度情報が、衝突時および結果的なスイングテンポを測定するための情報であってもよい。

さらに、スイング経路を決定するためにいくつかの異なる計測値が使用されてもよい。例えば、図5Iは、速度、時間および方位計測値を使用してスイング経路を決定する方法の図を示す。例えば、速度および時間情報計測値を使用して第一の点の軌跡310を決定してもよい。次に、方位計測値を使用して、第一の点の軌跡310に沿う第一の位置312を決定してもよい。クラブ位置を識別するプロセスを何回か繰り返してスイング経路314を決定してもよい。一つの態様において、計測値は、スイング中、少なくとも1kHzでとられる。スイング経路314は、基準方位および衝突位置に対して決定されてもよい。

本開示の局面にしたがって、センサ202の一つはジャイロスコープであってもよい。ジャイロスコープとは、方位および回転を計測するために使用される装置である。例えば、ジャイロスコープは、角運動量保存の法則に基づいて方位を計測してもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、三軸ジャイロスコープを使用して精度を高めてもよい。加速度計と組み合わされると、ジャイロスコープと加速度計との組み合わせは、加速度計のみの場合と比較して、3D空間内の運動のより正確な指示を提供することもある。本開示の局面にしたがって、一つまたは複数のジャイロスコープがゴルフクラブ100に含まれてもよい。例えば、一つまたは複数のジャイロスコープが、モニタリング装置201またはゴルフクラブヘッドボディ101もしくはシャフト103/グリップ105内に係合するように構成された他のMEMSに含まれてもよい。

図5Jは、ゴルフスイングパラメータを計測するためにジャイロスコープ320がゴルフクラブヘッド101内に配置されている態様を示す。ジャイロスコープ320は、ゴルフクラブヘッド101内に嵌合することができるマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)または他の装置もしくはモジュールによって実現されてもよい。三軸ジャイロスコープを使用して精度を高めてもよい。

本開示の局面にしたがって、ジャイロスコープ320は、回転の点がゴルファーの肩であると仮定することによってゴルフスイングパラメータを測定するように構成されてもよい。クラブヘッド速度は、同じMEMSの一部である加速度計(上記などの)、外部加速度計または何らかの他の装置によって測定されてもよい。ゴルフスイングパラメータ測定のために、ゴルフボールに近接するところで、ゴルフクラブヘッド101の動きが、球体の表面上を移動する物体としてモデル化されてもよい。球体は、クラブの長さ+ゴルファーの腕の長さに等しい半径を有する。一つの態様においては、62.5インチの標準半径が使用される。他の態様においては、より正確な測定のために、ゴルファーが自分の腕の長さおよび/またはクラブの長さを提供してもよい。

ゴルフクラブヘッド101のフェース角はシャフト回転速度の関数として測定されてもよい。シャフト回転速度はジャイロスコープ320によって測定されてもよい。図5Kは、ジャイロスコープの使用によってフェース角を測定する一つの例示的方法を示す。まず、段階330において、バックスイングの始動を決定する。バックスイングの始動を決定するために速度センサが使用されてもよい。段階340において、ゴルフクラブとボールとの衝突を検出する。段階350は上記衝撃センサによって実施されてもよい。段階350において、時間の関数としてのシャフト回転速度をジャイロスコープ320によって測定してもよい。段階350は、好ましくは、少なくとも段階330における始動から少なくとも段階340における衝突までのシャフト回転速度を測定することを含む。次に、段階360において、以下の式: にしたがって、段階330における始動から段階340における衝突までの時間に関してゴルフクラブシャフト回転速度を積分する。その後、段階370において、フェース角変化を元のフェース角に加えることによってフェース角を測定する。

クラブヘッド速度は、半径(腕の長さ+クラブの長さ)および角速度の関数として測定されてもよい。特に、クラブヘッド速度は、半径とゴルフクラブヘッド101の角速度との積である。

スイングテンポは、まず、バックスイングの始動時、角速度がゼロであり、かつ増加し始めるときを決定することによって決定されてもよい。その後、衝突に伴う角速度のスパイクによって、あるいは一つまたは複数の他のセンサ、例えば、加速度計または衝撃センサから、衝突の時間が決定されてもよい。

スイング経路を決定するために回転速度が使用されてもよい。ジャイロスコープ320が三軸ジャイロスコープによって実現され、ならびにフェース角の変化を測定するためにz軸が使用され、標的基準面における動きを測定するためにy軸が使用され、および標的基準面に対して平行な動きを測定するためにx軸が使用される一つの態様においては、以下の式: によってスイング経路が推定されてもよい。

したがって、上で示したとおり、モニタリング装置は、ゴルファーのゴルフスイングの様々な局面、例えば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(例えば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突などを測定することができる。

上記のように、ゴルフクラブ100はトランスミッタ203を含んでもよい。さらに、トランスミッタは図示される態様であるが、本開示の特定の態様にしたがって、トランスミッタ203は、データを送信するだけでなく受信することもできるトランシーバであってもよいことが留意されよう。一つまたは複数のセンサ202それぞれから測定されたデータはトランスミッタ203に通信されてもよい。例えば、一つまたは複数のセンサ202はトランスミッタ203に電気的に接続されてもよい。または、データは、一つまたは複数のセンサ201からトランスミッタ203までワイヤレスで通信されてもよい。データが一つまたは複数のセンサ202からトランスミッタ203に通信される方法にかかわらず、トランスミッタ203は、一つまたは複数のセンサ202によって測定されたデータを遠隔コンピュータシステム400(例えば、トランスミッタ203からデータを受けるように構成されたレシーバを備えたポータブルコンピュータ装置)に送信するように構成されてもよい。図示されないが、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201はメモリを含んでもよい。メモリは、一つまたは複数のセンサ202からのデータを記憶するように構成されてもよい。より具体的には、メモリは、ゴルフ活動が起こる間のデータを記憶し、それを、遠隔コンピュータシステム400へののちの送信に備えて保存してもよい(以下に詳述するように)。

データは、任意の所望のやり方でトランスミッタ202から送信されてもよいが、本開示の態様においてはワイヤレスタイプ送信が使用されてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、NIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおいて現在使用されている送信システムおよびプロトコルを含む任意の所望のワイヤレスデータ送信フォーマットまたはプロトコルの使用を含む、任意の所望のワイヤレス送信システムおよび方法が使用されてもよい。本開示の例示的局面にしたがって、トランスミッタ203は、多様な従来のプロトコルを使用してデータを送信するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201を、Bluetooth(登録商標)対応携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、時計またはパーソナルコンピュータとともに用いることができるよう、モニタリング装置201は、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス通信プロトコルを使用して通信するように構成されてもよい。さらに、他の送信方法、例えば、Bluetooth(登録商標)2、RFID、赤外線送信、セルラー方式送信なども同様に使用されてもよい。

さらに、本開示の例示的局面にしたがって、トランスミッタ203は、アンテナを介してデータを送信するように構成されてもよい。例えば、本発明の一つの態様においては、フェルールがアンテナとして使用される。フェルールは、金属材料または他のタイプのアンテナ材料で形成されてもよい。別の態様において、シャフト103がアンテナとして機能してもよい。アンテナはまた、シャフト103上にはられてもよいし、グリップ105の下に埋め込まれてもよいし、またはゴルフスイングに干渉しない任意の他の位置に配置されてもよい。モニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101は、モニタリング装置201がゴルフクラブヘッド101と係合したときにトランスミッタ203とアンテナとの間の接続が達成されるように構成されてもよい。

モニタリング装置201と遠隔コンピュータシステム400との間のワイヤレス通信が上述されているが、本開示の範囲を逸脱することなく、有線接続を含め、モニタリング装置201と遠隔コンピュータシステム410との間の任意の所望の通信方法が使用されてもよいことが留意されよう。例えば、望まれる場合、モニタリング装置201は、一つまたは複数のセンサ202からのデータを記憶するための独自のデータ記憶システムを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータ400に送信するために、遠隔コンピュータシステム400と係合するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータ400に送信するために、遠隔コンピュータシステム400のポートと係合するように構成されたインタフェース(例えば、USB接続)を含んでもよい。

本開示の局面にしたがって、センサ202から収集されるデータは、練習セッションまたはゴルフラウンド中に記憶されてもよい。その後、好都合な時機、例えば、練習セッションまたはゴルフラウンドの後で、ゴルファーは、データを遠隔コンピュータシステム400に送信するために、モニタリング装置201をゴルフクラブヘッドから係合解除し、それを遠隔コンピュータシステム400と係合させてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、ワイヤレス接続、ハードワイヤ接続、入力ポート(例えば、USBポートなど)を介する接続などを含む、任意のタイプの接続システムが使用されてもよい。

また、本発明の範囲を逸脱することなく、他のデータ記憶および/または送信様相が可能である。例えば、本発明を逸脱することなく、モニタリング装置201からの物理データから導出されたデータを、遠隔コンピュータシステム400への通信に適切な形態またはフォーマットに配置する任意の所望の方法が提供されてもよい。例えば、上述したように、モニタリング装置201は、トランスミッタ203からの送信が遠隔コンピュータ400によって受信されたか、または受信されているかどうかを決定するレシーバを含んでもよい(例えば、トランスミッタ203はトランシーバであってもよい)。トランスミッタ203からの送信が遠隔コンピュータ400によって受信されないならば、モニタリング装置201は、データをメモリに記憶するように構成されてもよい(例えば、遠隔コンピュータシステム400が圏外である、またはオフにされている場合)。このようにして、センサ202によって収集されたデータは局所的に記憶され、そのため、失われることなく、かつ後で遠隔コンピュータシステム400にダウンロードすることができる。

本開示の範囲を逸脱することなく、遠隔コンピュータシステム400は、任意の所望の場所における任意の所望のタイプのコンピュータシステムであってもよい。

例示的な遠隔コンピュータ400は、プロセッサシステム(ソフトウェア命令を実行するように構成されてもよい一つまたは複数のプロセッサまたはマイクロプロセッサを含んでもよい)、メモリ、電源、出力装置、他のユーザ入力装置およびデータ送/受信システム(例えば、ワイヤレストランシーバ)を含んでもよい。プロセッサシステムおよびメモリは、直接的にまたはバスもしくは代替通信構造を介して間接的に、のいずれかで、一つまたは複数の周辺装置に接続されてもよい。例えば、プロセッサシステムまたはメモリは、直接的または間接的に、さらなる記憶装置、例えば、ハードディスクドライブ、リムーバブル磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブおよびフラッシュメモリカードに接続されてもよい。プロセッサシステムおよびメモリはまた、直接的または間接的に、一つまたは複数の入力装置および一つまたは複数の出力装置に接続されてもよい。入力装置は、例えば、キーボード、タッチスクリーン、遠隔コントロールパッド、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボールまたはジョイスティック)、スキャナ、カメラまたはマイクロホンを含んでもよい。出力装置は、例えば、モニタ表示装置、スピーカなどを含んでもよい。

なおさらに、プロセッサシステムは、直接的または間接的に、ネットワークと通信するための一つまたは複数のネットワークインタフェースに接続されてもよい。ネットワークアダプタまたはネットワークインタフェースカード(NIC)とも呼ばれることがあるこのタイプのネットワークインタフェースは、一つまたは複数の通信プロトコル、例えば、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)およびユーザデータグラムプロトコル(UDP)にしたがって、プロセッサシステムからのデータおよび制御信号をネットワークメッセージへと翻訳する。これらのプロトコルは当技術分野において周知であり、したがって、ここでさらに詳細に説明することはしない。データ送/受信システムは、ネットワークに接続するための任意の適当な接続エージェント、例えば、ワイヤレストランシーバ、パワーラインアダプタ、モデムまたはイーサネット(登録商標)接続を用いてもよい。

上記で具体的に挙げた入力、出力および記憶周辺装置に加えて、コンピューティング装置は、入力、出力および記憶機能またはそれらの何らかの組み合わせを実行してもよいものを含む多様な他の周辺装置に接続されてもよいことが理解されよう。

当然、当技術分野において周知であるように、さらに他の周辺装置が遠隔コンピュータシステム400に含まれてもよいし、または他のやり方でそれに接続されてもよい。いくつかの場合において、周辺装置は、永久的または半永久的にプロセッサシステムに接続されてもよい。例えば、多くのコンピュータと同様に、プロセッサシステム、ハードディスクドライブ、リムーバブル光学ディスクドライブおよび表示装置は、単一のハウジングの中に半永久的に収容される。さらに他の周辺装置が遠隔コンピュータシステムに取り外し可能に接続されてもよい。遠隔コンピュータシステムは、例えば、一つまたは複数の通信ポートを含んでもよく、それを介して周辺装置をプロセッサユニットに接続することができる(直接的、またはバスを介して間接的のいずれかで)。したがって、これらの通信ポートは、パラレルバスポートまたはシリアルバスポート、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)規格またはIEEE1394高速シリアルバス規格を使用するシリアルバスポート(例えば、ファイアワイヤポート)を含んでもよい。代替的または追加的に、遠隔コンピュータシステム400は、ワイヤレスデータ「ポート」、例えば、Bluetooth(登録商標)インタフェース、Wi-Fiインタフェース、赤外線データポートなどを含んでもよい。

本開示の局面にしたがって、送/受信システムは、上記送/受信システムを介して、および/または任意のタイプの公知の電子通信によって、モニタリング装置のトランスミッタ203と通信するように構成されてもよい。望まれる場合、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、遠隔コンピュータシステム400は、表示装置および/またはユーザ入力システム、例えば、一つまたは複数のロータリー入力装置、スイッチ、ボタン、マウスもしくはトラックボール要素、タッチスクリーンなど、またはそれらの何らかの組み合わせを含んでもよい。

表示装置は、例えば、遠隔コンピュータシステム400によって受信されているゴルフ情報信号に関する情報などを示すために用いられてもよい。ユーザ入力システムは、例えば、受信される入力データの処理の一つまたは複数の局面を制御するため、入力データ受信(例えば、タイミング、受信される情報のタイプ、オンデマンドデータ要求など)を制御するため、データ出力を制御するため、モニタリング装置を制御するためなどに用いられてもよい。代替的または追加的に、望まれる場合、遠隔コンピュータシステム400上の入力システム(例えば、ボタン、タッチスクリーン、デジタイザ/スタイラスベースの入力、回転入力装置、トラックボールもしくはローラボール、マウス、など)を使用して、ユーザ入力データをモニタリング装置201に提供してもよい。さらに別の例として、望まれる場合、例えば、音声命令によるユーザ入力を可能にするために、音声入力システムがインタフェース装置および/または遠隔コンピュータシステム400とともに提供されてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、任意のシステム要素の制御のために、および/または任意の目的のために、任意の他の所望のタイプのユーザ入力システムが提供されてもよい。例えば、遠隔コンピュータシステム400は、さらなる入力および/または出力要素、例えば、ヘッドホン(または他の聴覚的出力)、電源、ワイヤレス通信、赤外線入力、マイクロホン入力または他の装置のための、例えば、ポートを含んでもよい。

本開示の局面にしたがって、遠隔コンピュータシステム400は、例えば、ポータブルオーディオおよび/またはビデオプレーヤ、セルラー方式電話、パーソナルデジタルアシスタント、ページャ、ビーパ、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバまたは任意のタイプのコンピュータ制御式装置、任意に人間認知可能な出力および/またはインタフェースを生成または表示するコンピュータ制御式装置であってもよい。

図6は、ゴルファーの能力およびゲームに対応する様々な情報を計測するために本発明の様々な例にしたがって用いられてもよい遠隔コンピュータシステム400の一例を示す。この図に示すように、遠隔コンピュータシステム400は、セルラー方式電話(例えば、Bluetooth(登録商標)使用可能セルラー方式電話、例えば、IPHONE(登録商標)、BLACKBERRY(登録商標)、DROID(登録商標),または他のスマートフォンなど)であってもよい。図6はまた、遠隔コンピュータシステム400の模式図を示す。図6に見られるように、セルラー方式電話は、プロセッサシステム402、メモリ404、電源406およびデータ送/受信システム(例えば、ワイヤレスレシーバまたはトランシーバ)408を含んでもよい。メモリ404は、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含んでもよい。当業者によって理解されるように、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)はいずれも、プロセッサシステム400によって実行されるためのソフトウェア命令を記憶してもよい。データ送/受信システム408は、計測されたゴルフパラメータに対応するデータをトランスミッタ203から受信するように構成されてもよい。さらに、図示するように、データ送/受信システム408は、受信したデータをプロセッサ402に提供するように構成されてもよい。

例えば、本開示の局面にしたがって、データ送/受信システム408は、モニタリング装置201中のトランスミッタ203によって送信される信号(例えば、処理された信号または未処理の信号)を受信する。データ送/受信システム408は、信号をプロセッサ402に中継するように構成されてもよく、プロセッサが信号をさらに処理する。プロセッサ204と同じく、プロセッサ402は、処理された信号に対して任意の所望の操作、例えば、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、アウトライアー除去、増幅、合計、積分などを実行してもよい。

本開示の局面にしたがって、プロセッサ402は、まず、処理された信号をメモリ404の中に記憶してもよい。さらに、本開示のいくつかの実施態様では、プロセッサ402は、モニタリング装置201によって提供される処理された信号に対して操作を加えて、ゴルファーによって実行されるゴルフ活動に対応するデータのセットを生成してもよい。例えば、モニタリング装置201が、ゴルフクラブヘッド101の加速度を計測するための加速度計を含むならば、プロセッサ402は、モニタリング装置201からの信号を分析して、ゴルフスイング中の特定の例におけるゴルフクラブヘッド101の加速度を記述するデータのセットを生成してもよい。送信されるデータセットはまた、各速度値と対応する時間値を含んでもよいことが留意されよう。

ひとたびプロセッサ402がモニタリング装置201によって提供された情報からデータのセットを生成したならば、プロセッサ402は、そのデータセットをメモリ404の中に記憶してもよい。以下さらに詳細に述べるように、その後、遠隔コンピュータシステム400が、ゴルフ情報収集ツールを実現する第二のコンピューティング装置500に接続されたとき、コンピューティングユニット404は、データを表示装置構成ツールにダウンロードするように構成されてもよい。

上記モニタリングシステム(モニタリング装置201および遠隔コンピュータシステム400を含む)は、ゴルフ活動が行われているときにデータを遠隔コンピュータシステム400に提供するアクティブなリアルタイム送信システムであるように構成されてもよいことが留意されよう。任意に、望まれる場合、遠隔コンピュータシステム400は、ゴルフパフォーマンスが行われているときにリアルタイムパフォーマンスフィードバック(例えば、ゴルフクラブヘッドの速度、ゴルフクラブヘッドの加速度、打球面上のゴルフボールの衝突位置、特定のスイングの経路、スイング中(例えば、衝突中など)のクラブヘッドの打球面のフェース角など)をゴルファーに提供するように構成されてもよい。リアルタイムパフォーマンスフィードバックは、聴覚的または視覚的メッセージの形態であることもできる。例えば、望まれる場合、遠隔コンピュータシステム400は、センサ202から受信されたデータに基づいて出力を提供するように構成されてもよく、その出力が、例えば、アスレチックパフォーマンスが行われているときにリアルタイムでフィードバックをゴルファーに提供する。例えば、出力は、視覚的表示、例えば、英数字、ビデオまたはテキスト出力であってもよい。追加的または代替的に、出力は、聴覚的出力、例えば、可聴音、メッセージなどであってもよい。

本開示の例示的局面にしたがって、出力は、セルラー方式電話の表示画面上に提供される視覚的表示を含んでもよく、その視覚的表示は、ゴルフスイングのスイング経路のイラスト、ゴルフスイング中(および、望まれる場合、最大加速度に達したときのゴルフスイングの期間に対する特定の時機)のゴルフクラブヘッド101の最大加速度の数値、ゴルフスイングの期間に対する特定の時機におけるゴルフクラブヘッド101の加速度または速度の数値(例えば、衝突中またはバックスイング時のゴルフクラブヘッド101の加速度または速度)、ゴルフスイングの期間に対する特定の時機における打球面107の角度(例えば、衝突中の打球面107の角度;これは、文字(例えば、「Open Face」、「Closed Face」など)で表してもよいし、または図(例えば、「Open Face」、「Closed Face」などとともにゴルフクラブヘッドの画)で表してもよい)、打球面上のゴルフボールの衝突位置、メッセージ(例えば、「Great Shot!」または「You Hit a Slice」)などのうちの一つを含む。同様に、聴覚的メッセージが用いられてもよい。例えば、録音メッセージ(例えば、周知のゴルファーによって録音された)がメモリの中に記憶され、かつ達成されている既定の状況に基づいて再生されてもよい。

上記発明のいくつかの特定の態様はセルラー方式電話に関するが、本開示の代替例は、他のポータブル電子装置を使用して実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、本発明のいくつかの実施態様では、モニタリング装置201は、デジタル音楽またはビデオプレーヤ、時計、パーソナルデジタルアシスタント、別のタイプの音楽プレーヤ(例えば、コンパクトディスクまたは衛星無線音楽プレーヤ)、ポータブルコンピュータまたは任意の他の所望の電子装置とともに使用されてもよい。例えば、遠隔コンピュータシステム400は、リストバンド、例えば、時計もしくは他の手首装着型データ受信装置またはアームバンドまたは他の服飾品の形態であってもよい。したがって、遠隔コンピュータシステム400のいくつかの例が上述されているが、本開示の範囲を逸脱することなく、遠隔コンピュータシステム400は多様な異なる形態をとってもよいことが理解されよう。

遠隔コンピュータシステム400が内部電子インタフェース装置を有しないならば(例えば、遠隔コンピュータ400がデジタル音楽プレーヤ、例えば、iPod(登録商標)であるならば、データ送/受信システム408(例えば、レシーバまたはトランシーバ)は、遠隔コンピュータシステム400と係合するように構成されている別個の装置であってもよいことが留意されよう。例えば、データ送/受信システム408は、遠隔コンピュータシステム400上に提供された従来の入力ポートの中に物理的に嵌り、かつそれと接続するコネクタシステムを含んでもよい。データ送/受信システム408のコネクタシステムが接続する入力ポートは、データを伝送するための任意の所望のタイプの入力ポート、例えば、パラレルデータポート、シリアルデータポート、イヤホンまたはマイクロホンジャックなどであってもよい。コネクタシステムは、遠隔コンピュータシステム400の入力ポート中に提供された対応する要素との電気接続または他の適当な接続を達成するために(例えば、遠隔コンピュータシステムと電子インタフェース装置との間で電子および/またはデータ通信を可能にするために)、任意の適当な接続装置、例えば、ワイヤ、ピン、電気コネクタなどを含んでもよい。必要ならば、または望まれる場合、インタフェース装置を遠隔コンピュータシステム400に確実に接続するために、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保定要素、機械的コネクタなどのさらなる固定要素が提供されてもよい。このようにして、外部データ送/受信システム408が遠隔コンピュータシステム400と係合すると、遠隔コンピュータシステム400は、モニタリング装置201とワイヤレスで通信してもよい。

図7Aおよび7Bは、本開示の局面の、モニタリング装置201から遠隔コンピュータシステム400への例示的送信を示す。具体的には、図7Bは、遠隔コンピュータ400の送受信システム408と通信するモニタリング装置201のトランスミッタ(またはトランシーバ)203を示す。上記のように、モニタリング装置201がトランシーバ203を含む態様において、通信は、二方向、すなわち、トランシーバ203から遠隔コンピュータ400の送受信システム408の方向、およびまた送受信システム408からトランシーバ203への方向であってもよい。しかし、モニタリング装置201がトランスミッタ203を含む態様において、通信は、一方向、すなわち、トランスミッタ203から遠隔コンピュータ400の送受信システム408の方向になる。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201によるデータの測定およびモニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との間のデータの送信は多様な方法で実施されてもよい。

例えば、モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する第一の方法にしたがって、モニタリング装置201はセンサ202(例えば、一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(例えば、データをワイヤレスで(例えば、RF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)2などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、プロセッサ204(例えば、マイクロプロセッサ)および電源206(例えば、バッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニットによって測定されたデータは、遠隔コンピュータ400(例えば、携帯電話、コンピュータ(例えば、PC)、スポーツタブレット、電子距離計、例えば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、モニタリング装置201中のプロセッサ204がそのデータを使用して、ゴルフ測定値または計量値(例えば、上述したようなスイング経路表現)を計算してもよい。本方法の局面にしたがって、ゴルフ測定値または計量値は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、ゴルフ測定値または計量値は、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(例えば、何回かのゴルフショットののち)、ゴルフ測定値または計量値は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値を例えば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/またはゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。

モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する別の方法にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202(例えば、一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(例えば、データをワイヤレスで(例えば、RF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)2などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、プロセッサ204(例えば、マイクロプロセッサ)および電源206(例えば、バッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニットによって測定されたデータは、遠隔コンピュータ400(例えば、携帯電話、コンピュータ(例えば、PC)、スポーツタブレット、電子距離計、例えば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、モニタリング装置201中のプロセッサ204がそのデータを使用してキネマティクス(例えば、算出された加速度データ)を計算してもよい。本方法の局面にしたがって、キネマティクスは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。例えば、キネマティクスは、各ゴルフショット中または各ゴルフショットの後で送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、キネマティクスは、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(例えば、何回かのゴルフショットののち、またはゴルファーが望むときはいつでも)、キネマティクスは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。キネマティクスがいつモニタリング装置201から遠隔コンピュータ400に送信されるのかにかかわらず、ひとたびキネマティクスが遠隔コンピュータ400によって受信されたならば(例えば、送受信システム408を介して)、遠隔コンピュータ400は、そのキネマティクスを処理して、ゴルフ測定値または計量値を計算するように構成されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値を例えば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/または、ゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。

モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する別の方法にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202(例えば、一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(例えば、データをワイヤレスで(例えば、RF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)2などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、プロセッサ204(例えば、マイクロプロセッサ)および電源206(例えば、バッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニットによって測定されたデータは遠隔コンピュータ400(例えば、携帯電話、コンピュータ(例えば、PC)、スポーツタブレット、電子距離計、例えば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、モニタリング装置201中のプロセッサ204がそのデータを使用して、個々の処理されたセンサ信号(例えば、センサからの処理された電気信号)を計算してもよい。本方法の局面にしたがって、個々の処理されたセンサ信号は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。例えば、個々の処理されたセンサ信号は、各ゴルフショット中または各ゴルフショットの後で送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、個々の処理されたセンサ信号は、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(例えば、何回かのゴルフショットののち、またはゴルファーが望むときはいつでも)、個々の処理されたセンサ信号は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。個々の処理されたセンサ信号がいつモニタリング装置201から遠隔コンピュータ400に送信されるのかにかかわらず、ひとたび個々の処理されたセンサ信号が遠隔コンピュータ400によって受信されたならば(例えば、送受信システム408を介して)、遠隔コンピュータ400は、その個々の処理されたセンサ信号を処理して、ゴルフ測定値または計量値を計算するように構成されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値を例えば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/または、ゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。

モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する別の方法にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202(例えば、一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(例えば、データをワイヤレスで(例えば、RF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)2などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、電源206(例えば、バッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニット201によって測定されたデータは、遠隔コンピュータ400(例えば、携帯電話、コンピュータ(例えば、PC)、スポーツタブレット、電子距離計、例えば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、そのデータは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。例えば、データは、処理されることなく、遠隔コンピュータ400に送信されてもよい(例えば、センサからの電気信号のような生データ)。そのような方法にしたがって、未処理のデータは、各ゴルフショット中または各ゴルフショットの後で送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、未処理のデータは、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(例えば、何回かのゴルフショットののち、またはゴルファーが望むときはいつでも)、未処理のデータは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。未処理のデータがいつモニタリング装置201から遠隔コンピュータ400に送信されるのかにかかわらず、ひとたび未処理のデータが遠隔コンピュータ400によって受信されたならば(例えば、送受信システム408を介して)、遠隔コンピュータ400は、その未処理のデータを処理して、ゴルフ測定値または計量値を計算するように構成されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値を例えば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/または、ゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。

上記方法は、モニタリング装置201によってデータを測定し、そのデータをモニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との間で通信するための様々な方法を記載したが、これらは限定的であると解釈されるべきではない。対照的に、本開示を理解することに関して読者を支援するために提供されるものであり、モニタリング装置201によってデータを測定し、そのデータをモニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との間で送信するための他の方法が本開示の範囲内であるとみなされてもよい。

また、理解しやすくするためにモニタリング装置201の具体例を上述したが、任意のタイプの所望のモニタリング装置201を本開示の様々な態様とともに用いることができることが理解されるべきである。例えば、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフクラブ100のシャフト103と係合するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、モニタリング装置201をゴルフクラブのグリップ105内に配置することができるような形状およびサイズで構成されてもよい。

例えば、本開示の局面にしたがって、グリップ105は、取り外し可能な部片またはカートリッジ200を受けるように構成されてもよい。さらに、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。図8は、本開示のそのような局面の例示的態様を示す。

図8に見られるように、取り外し可能な部片200は、シャフトの頂部を形成する円形部分およびモニタリング装置201を収容するように構成された細長い部分を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200の細長い部分は、モニタリング装置201を取り外し可能な部片200の中に配置し、かつ固定するのに役立つガイドを含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200内で動かないような方法でモニタリング装置201を固定するように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、取り外し可能な部片200は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、機械的ファスナなどを介してモニタリング装置201(例えば、モニタリング装置201の外部を含むコンパートメント)と係合するように構成されてもよい。例えば、細長い部分は、コンパートメントの第一の丸みのある端部と係合するように構成された第一のアーチ形端部、コンパートメントの第二の丸みのある端部と係合するように構成された第二のアーチ形端部、および第一のアーチ形部と第二のアーチ形部との間に延び、かつコンパートメントの側面と係合するように構成されているバック部分を含んでもよい。このようにして、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化させるように構成されてもよい。例えば、細長い部分は、第一および第二の丸みのある端部を有する長方形であってもよく、かつ1.0〜1.5インチの範囲の長さ、0.4〜1.0インチの幅、および0.2〜0.45インチの厚さを有してもよいコンパートメントを固定するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200はプラスチック製であってもよい。ゴムのような他の材料またはそれらの組み合わせが使用されてもよいことが留意されよう。

取り外し可能な部片またはカートリッジ200は、多様な方法でグリップ105と係合するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、取り外し可能な部片200を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。さらに、グリップ105は、グリップ105への挿入中に取り外し可能な部片を誘導するガイドをグリップ105の内部に有するように構成されてもよい。また、グリップは、ロック機構、例えば、グリップ105の内部をライニングするねじを有するように構成されてもよい。取り外し可能な部片200は、取り外し可能な部片200をグリップ105の中にねじ込んだときに取り外し可能な部片200がグリップ105と係合し、かつロックされる対応する構造を含んでもよい。または、取り外し可能な部片200は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、他の機械的ファスナなどを介してグリップ105と係合するように構成されてもよい。

図8Aは、本開示の局面の取り外し可能な部片またはカートリッジの別の態様の分解図を示す。例えば、図8Aに見られるように、カートリッジ200は、グリップ105のトップ部分内に嵌るように構成されてもよい。グリップ105のトップ部分は、モニタリング装置201を支持するカートリッジを受けるように構成されている第一の部分およびゴルフクラブのシャフト103の内部と係合するように構成された第二の部分を含んでもよい。したがって、グリップ105のトップ部分は、ゴルフクラブシャフト103内に取り外し可能に嵌るように構成されてもよい。グリップの取り外し可能なトップ部分およびカートリッジ200は、互いに取り付けられるように構成されてもよい。例えば、図8Aに見られるように、カートリッジ200およびグリップ105のトップ部分は、ねじファスナによって一緒に締結されるように構成されてもよい。例えば、取り外し可能な部片200の円形部分は、ねじファスナを受けるように構成され、かつグリップ105のトップ部分中の、ねじファスナを受けるように構成された第二のオリフィスと整合するように構成されたオリフィスを含んでもよい。さらに、図8Aに見られるように、モニタリング装置201を支持するカートリッジを受けるように構成されたグリップ105の第一の部分は、カートリッジ200を包囲し、かつ確実に保持し、それによって、モニタリング装置201を衝突による損傷または雨風からさらに保護するように構成されてもよい。カートリッジ200中に保持されたモニタリング装置201は、本明細書に記載される様々な例示的態様のいずれかをとることができることが理解されよう。カートリッジ200は、例示的態様においては締り嵌めでモニタリング装置201と協働的に係合するホルダ部材を含む。カートリッジ200は、ゴルフクラブのグリップ部分の端部に面一に嵌り、ねじファスナを含んでもよい。他の締結機構、例えば、スナップ嵌め構成または締り嵌めおよび他の機械的構成が含まれてもよい。

本開示の他の局面にしたがって、グリップ105は、別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200を含むことなく、モニタリング装置201を直接的に受け、かつ固定するように構成されてもよい。図9は、本開示のそのような局面の例示的態様を示す。

モニタリング装置201は、多様な方法でグリップ105と係合するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、モニタリング装置201を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。例えば、図9に見られるように、グリップ105は、モニタリング装置201がモニタリング装置の縦軸に沿ってグリップに挿入されるときにモニタリング装置201を受けるように構成されているスリットを含んでもよい。スリットは、モニタリング装置201と一緒に固い締り嵌めを提供するように構成されてもよい。このようにして、グリップ105は、モニタリング装置201がグリップ105内で動かないようにモニタリング装置201を固定するように構成されてもよいことが留意されよう。このようにして、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するように構成されてもよい。

さらに、グリップ105は、グリップ105への挿入中にモニタリング装置201を誘導するガイドをグリップ105の内部に有するように構成されてもよい。また、グリップは、ロック機構、例えば、モニタリング装置が挿入されるフラップを含むカバーを有するように構成されてもよい。モニタリング装置201は、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、他の機械的ファスナなどを含む、なお他の方法を介してグリップ105と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。

モニタリング装置201および取り外し可能な部片200とシャフトとの係合はグリップ105に関して上述されているが、または、シャフト103は、モニタリング装置201および/または取り外し可能な部片200をシャフト103の太い方の端で受けるように構成されてもよいことが留意されよう。さらに、シャフト103の内部が、モニタリング装置201をシャフト103の長手沿いの任意の地点(例えば、太い方の端、グリップエンド、中央など)に配置するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、シャフト103のグリップエンド(またはその一部分)は、モニタリング装置201が挿入されることを可能にするために取り外し可能であってもよい。追加的または代替的に、上記のように、シャフトの太い方の端がゴルフクラブヘッド101と取り外し可能に係合してもよい。したがって、モニタリング装置201がシャフト103のその端部に挿入されてもよい。さらに、望まれる場合、ゴルフスイング中にシャフト103の様々な異なる位置または異なる部分を計測するために、複数のモニタリング装置201がシャフト103に挿入されてもよいことが留意されよう。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ101は、シャフト103の中およびゴルフクラブヘッド101の中の両方にモニタリング装置201を含んでもよい。例えば、ゴルフクラブ101は、二つのモニタリング装置201、例えば、グリップ105の中に配置されている第一のモニタリング装置201(図8に示すような)および図5Dに示すような、ゴルフクラブヘッド101の中に配置されている第二のモニタリング装置201を含んでもよい。ゴルフクラブ101が、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201を含むそのような態様において、データは、ゴルフ測定値および計量値を提供することに関して上述したやり方のうちの一つで両モニタリング装置から収集され、かつ一緒に使用されてもよい。例えば、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201は、ゴルフスイングの異なる局面に関するデータを収集するように構成されてもよい。例えば、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201が加速度に関するデータを収集し、他方、ゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201が、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(例えば、一つまたは複数の基準点に対する)、またはゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突に関するデータを収集してもよい。より詳細なフィードバックをゴルファーに提供するために、ゴルフ測定値の計算においてそのようなデータが組み合わされてもよい。本開示の他の局面にしたがって、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201は、ゴルフスイングの同じまたは類似した局面に関連するデータを収集するように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、第一および第二の両モニタリング装置201は、加速度に関連するデータを収集するように構成されてもよい。ここでもまた、より詳細なフィードバックをゴルファーに提供するために、ゴルフ測定値の計算においてそのようなデータが組み合わされてもよい。モニタリング装置の一つまたは複数によって測定されてもよいそのようなゴルフ測定値は、ゴルフスイング中のシャフトの曲げ、ねじれ、撓み、キックなどを含んでもよい。

いくつのモニタリング装置201がゴルフクラブに含まれるか、およびゴルフクラブ上またはゴルフクラブ内のモニタリング装置201の配置にかかわらず、本開示の局面にしたがって、第一のモニタリング装置201は「マスター」モニタリング装置201であるように構成されてもよく、かつ他のモニタリング装置201は「マスター」モニタリング装置にデータを通信するように構成されてもよい。さらに、「マスター」モニタリング装置201は、他のモニタリング装置201から、そのようなモニタリング装置201によって測定されたデータを受信し、本開示に記載するように任意の必要な計算、比較などを行い、かつ/またはデータを遠隔コンピュータ400に送信するように構成されてもよい。

「マスター」モニタリング装置201および他のモニタリング装置はワイヤレスで(例えば、RF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)2などを通して)通信してもよく、または互いにハードワイヤ接続されてもよい。しかし、「マスター」モニタリング装置201および他のモニタリング装置がワイヤ接続によって通信するならば、ワイヤ接続はポートまたは他のインタフェースによって取り外し可能に接続されてもよいことが留意されるであろう。さらに、本開示の局面にしたがって、「マスター」モニタリング装置201および他のモニタリング装置は同じ構成を有していなくてもよい。例えば、「マスター」モニタリング装置201はプログラマブルマイクロプロセッサ、用途特定的な回路装置(例えば、ASIC)などのプロセッサ204を含んでもよい。さらに、「マスター」モニタリング装置201は、センサ202、処理された信号を遠隔コンピュータシステム400に送信するように構成されたトランスミッタ203(またはトランシーバ)、電源206、およびメモリ(例えば、フラッシュメモリ)を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、他のモニタリング装置201は「マスター」モニタリング装置201と同じ構造を有していてもよく、または有していなくてもよい。例えば、他のモニタリング装置201は、本開示において記載する、任意の必要な計算、比較などを行う、同じプロセッサ204を含まなくてもよい。さらに、他のモニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータ400に送信するように構成された、同じトランスミッタ203(またはトランシーバ)を含まなくてもよい。いくつかの態様において、他のモニタリング装置201は、センサ202からの「生」データを処理することなく「マスター」モニタリング装置201に、例えば、ワイヤレス送信によって提示するように構成されてもよい。

例えば、例示的態様にしたがって、上記などの「マスター」モニタリング装置201は、シャフト103の第一の位置(例えば、グリップ)に含まれてもよく、別のモニタリング装置201、例えば、上記他のモニタリング装置201の1つは、第一の位置とは異なるシャフト103の第二の位置に含まれてもよい。加えて、モニタリング装置201、例えば、上記他のモニタリング装置201の1つは、ゴルフクラブ100の他の場所(例えば、ゴルフクラブヘッド101またはシャフト103の他の位置)に含まれてもよい。本明細書において記載するゴルフクラブ100の例示的態様は、それと機能的に連結された様々なタイプのセンサを有するゴルフボールと協働することもできることがさらに理解されよう。

さらに、望まれる場合、シャフト103の軸方向ひずみ、曲げモーメントもしくは他の特性またはゴルフスイングの他の特徴に関する計測値を提供するために、ひずみゲージがモニタリング装置201とともに使用されてもよいことが留意されよう。より詳細なフィードバックをゴルファーに提供するために、ゴルフ測定値の計算においてそのようなデータが組み合わされてもよい。そのようなひずみゲージは当技術分野において公知であり、簡潔さのために、ここで詳述することはしない。

上述したように、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、モニタリング装置201が係合している特定のゴルフクラブを識別するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブ100は、カートリッジ200またはモニタリング装置201がゴルフクラブ100と係合しているときにモニタリング装置201と通信するチップ(例えば、RFIDチップ)を含んでもよい。これは、直接的な電気接続、ワイヤレス送信などによることもできる。チップは、ゴルフクラブモニタリング装置201が係合しているモニタリング装置201に表示するように構成されてもよい。当然、他の識別方法も使用されてもよい。例えば、使用前に、モニタリング装置201は、それが、ゴルフクラブヘッド202と係合する前に、それが一緒に使用されるゴルフクラブを反映するようにプログラムされてもよい。

モニタリング装置201が、それが係合する特定のゴルフクラブを認識する方法にかかわらず、本開示の局面にしたがって、そのような情報は、モニタリング装置201のセンサ202から収集されるデータと統合されてもよい。例えば、特定のゴルフショットの特性(例えば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(例えば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突など)が、ショットを打った特定のゴルフクラブと連係されてもよい(例えば、モニタリング装置のプロセッサ204は、そのようなデータを計算し、かつ連係するように構成されてもよい)。

そのような連係された識別情報は、その後トランスミッタ203によって送信されてもよいし、および/またはセンサ202からのデータとともにメモリ(該当するならば)の中に記憶されてもよい(例えば、上述したような方法によって)。当然、望まれる場合、センサ202からの識別情報およびデータは、遠隔コンピュータシステム400において連係されてもよい(例えば、上述したような方法によって)。センサからの識別情報およびデータまたはゴルフ測定値がどこで連係されるのかにかかわらず、そのような連係される情報は、モニタリング装置201によって提供された情報から生成されるデータセットとともに含まれてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201または遠隔コンピュータシステム400のプロセッサ204は、モニタリング装置201のセンサ202からのそのようなゴルフクラブ識別情報およびデータを使用してゴルフショットの推定距離を決定してもよい。例えば、遠隔コンピュータシステム400は、ゴルフボールが移動する距離および方向を推定するために、ゴルフスイングの特性(例えば、衝突時のゴルフクラブヘッドの速度、衝突時のゴルフクラブヘッドの角度など)およびゴルフショットが打たれた特定のゴルフクラブを使用するように構成されてもよい。そのような情報がゴルファーにとって有用である場合がある。例えば、遠隔コンピュータシステム400が、ゴルファーがゴルフラウンド中に有するポータブル電子装置であるならば、ゴルファーは、遠隔コンピュータシステムに照会し、かつそのような情報を使用して、可能ならばロストボールを発見してもよい。当然、データは他の目的にも使用されてもよい。例えば、特定のゴルフクラブのゴルファーのスイングにおける潜在的な傾向または癖を決定するためなどに、ゴルファーのゴルフラウンドを追跡し、かつその後の分析のために使用してもよい。

上述したように、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201はGPS技術を含んでもよい。例えば、モニタリング装置201は、モニタリング装置201が係合しているゴルフクラブ100の位置を決定するGPS装置を含んでもよい。または、ゴルフクラブ100は、別個のGPS装置(例えば、GPSトランスミッタ/トランシーバおよび、望まれる場合、プロセッサ)を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、位置情報は、モニタリング装置201のセンサによって測定されたデータと統合されてもよい。例えば、ゴルフスイングの動作がモニタリング装置201のセンサ202によって測定されてもよい。したがって、そのようなデータをGPS装置からの位置情報と連係することにより(上記方法に類似したやり方で)、ゴルフラウンド中に打たれた各ゴルフショットの位置が決定されてもよい。

さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフラウンド中の各ゴルフショットに関する情報をゴルファーに提供するために、各ゴルフショットの上記位置は、そのゴルフショットが打たれたゴルフコースの地図と統合されてもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、ゴルフコースの地図が遠隔コンピュータシステム400にダウンロードされてもよい。その後、ゴルファーのゴルフラウンドを表すために、ゴルフショット(上記のようなやり方で決定された)がゴルフコースの地図上に重ね合わされてもよく、または他のやり方で表現されてもよい。

さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフコース上の特定のゴルフショットの上記位置は、センサ202から収集されるデータと統合されてもよい。例えば、特定のゴルフショットの特性(例えば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(例えば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突など)が、その特定のショットが打たれたゴルフコース上の位置と連係されてもよい。

さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフコース上の特定のゴルフショットの上記位置は、そのゴルフショットを打った特定のゴルフクラブに関する情報と統合されてもよい。例えば、ショットが打たれる特定のゴルフクラブを決定するような局面は上述されており、上記GPS技術と組み合わせて使用されてもよい。さらに、そのような連係された情報は、モニタリング装置201によって提供された情報から生成されるデータセットとともに含まれてもよい。例えば、モニタリング装置201によって送信されるデータに基づいて、ゴルファーがゴルフコースの2番ホールでフラグから170ヤードの地点でゴルフショットを打つために3番アイアンを使用したと決定してもよい。

上記決定情報、例えば、測定されたゴルフスイング特性(例えば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(例えば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突など)、ゴルフクラブ識別、ゴルフショットの位置、ゴルフコース位置情報など(それらの組み合わせおよび入れ替えを含む)のいくらかまたはすべてが連係されてもよく、かつその連係された情報が、モニタリング装置201によって提供された情報から生成されるデータセットとともに含まれてもよい。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフの練習セッションまたはラウンドの詳細な情報が記録され、かつ分析されてもよい。

本開示の局面にしたがって、遠隔コンピュータシステム400はポータブルコンピュータシステムである必要はない。例えば、上述したように、遠隔コンピュータシステム400は、デスクトップコンピュータまたは他のタイプのコンピュータシステムであってもよい。そのような態様において、モニタリング装置201によって収集されるデータは、上記のようにメモリの中に局所的に記憶されてもよい。

ゴルファーが練習セッションまたはラウンドを終えたとき、ゴルファーは、データを遠隔コンピュータシステム400に送信するために、モニタリング装置201をゴルフクラブヘッドから係合解除し、それを遠隔コンピュータシステム400と係合させてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、ワイヤレス接続、ハードワイヤ接続、入力ポート(例えばUSBポートなど)を介する接続などを含め、任意のタイプの接続システムが使用されてもよいことが留意されよう。例えば、本開示のいくつかの局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフクラブヘッド101から係合解除される必要はなく、代わりに、データをワイヤレスで遠隔コンピュータシステム400に送信することができる。本発明の範囲を逸脱することなく、他のデータ記憶および/または送信様相が可能である。例えば、本発明を逸脱することなく、モニタリング装置201からの物理データから導出されたデータを、遠隔コンピュータシステム400への通信に適切な形態またはフォーマットに配置する任意の所望の方法が提供されてもよい。

本開示のいくつかの局面にしたがって、モニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータシステム400(例えば、ポータブルコンピュータシステム、例えばセルラー方式電話)に送信するように構成されてもよく、その遠隔コンピュータシステム400は、データを第二のコンピュータシステム(デスクトップコンピュータのような)または下記ネットワークに送信するように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、遠隔コンピュータシステム400は、USBケーブルまたは他の接続を介して第二のコンピュータに接続されてもよい。または、上記のようなワイヤレス接続(例えば、スマートフォンの遠隔通信手段)も使用されてもよい。遠隔コンピュータシステム400がポータブルであるような構成において、それは、プレー中に(例えば、打撃練習場での練習セッションで、またはプレー中にコース上で)リアルタイムフィードバックをゴルファーに提供するために使用されることもできる(例えば、ラウンドまたは練習セッション中に)。その後またはリアルタイムで、ポータブル遠隔コンピュータシステム400からのデータは、さらなる分析のためにダウンロードされてもよく、または第二のコンピュータシステムにアップロードされてもよい。例えば、データは、遠隔通信ラインにより(例えば、スマートフォンにより)ネットワークにアップロードすることができ、これはアップロードされたデータを所定の表、図などと比較し、比較に基づいて適切なフィードバックを提供することができる。例えば、例示的態様のシステムは、アップロードされたデータおよびアップロードされたデータと所定のデータとの比較に基づいて、以下に詳細に記載するコーチングビデオ、ドリル、チャレンジ、製品選択の推奨などを提供することができる。いくつかの態様(例えば、第二のコンピュータシステムがネットワークである)において、第二のコンピュータシステムは、個々のゴルファーのプロフィールを記憶し、アップロードされたデータに基づいてゴルファーのプロフィールを更新するように構成されているデータベースを含んでもよいことが留意されよう。

本開示のさらなる局面は、ゴルファー、コーチまたは他の人物へのデータの提示に関する。そのようなシステムは、ゴルファーが、自らの能力を測り、かつ追跡する、時間とともに上達をしるす、さらなる努力が必要である分野を決定するなどに役立つ。データは、1回のゴルフラウンド、ゴルフラウンドの一部分、1回の練習、練習の一部分、多数回のゴルフラウンド(またはその一部分)、多数回の練習(またはその一部分)、多数のシーズン(またはその一部分)などにわたって収集することができる。

図9Aは、本開示の少なくともいくつかの例にしたがってシステムおよび方法において使用されてもよい例示的なユーザインタフェース画面600を示す。図9Aに示すように、インタフェース画面600は、特定のゴルフラウンドまたは練習セッションに関する情報ならびに本開示のシステムおよび方法のより長期の使用に関する情報を含む多くの情報をプレーヤに提示してもよい。例えば、図9Aに示すように、ユーザインタフェース600は、ゴルフラウンド中の各ゴルフショットに関する情報をゴルファーに提供するために、ゴルフショットが打たれたゴルフコースの地図と統合された各ゴルフショットの上記位置の表示を提供してもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、ゴルフコースの地図は遠隔コンピュータシステム400にダウンロードされてもよく、ゴルファーのゴルフラウンドを表すために、ゴルフショット(上記のようなやり方で決定された)がゴルフコースの地図の上に重ね合わされている。さらなる追加のデータが図示のように表示されてもよい。

さらに、本開示にしたがって、他のインタフェースが、ゴルファーによってプレーされたゴルフラウンドおよび/または練習セッションの合計数、本システムを使用してゴルファーによって記録された合計ストローク数、その期間のゴルファーのハンデキャップ、それらのラウンドまたは練習セッション中のゴルファーの最速スイング速度、衝突中にゴルファーがオープンクラブフェースを有した回数、衝突中にゴルファーがクローズドクラブフェースを有した回数、ゴルフスイングの所定の部分(例えばバックスイングまたはダウンスイング)の間にクラブヘッドが所定の角度内であったストロークの数など、ゴルフスイングの全または所定の部分の間にクラブヘッドが所定の速度または加速度範囲内にあったストロークの数などに関する情報を提供してもよい。

インタフェースはまた、個々のラウンドまたは練習セッションのための情報を提供してもよい(システムに記憶された様々なゴルフラウンドまたは練習セッションの中から選択する能力とともに)。例えば、インタフェースは、この特定の練習セッション中のゴルフスイングの速度に関する情報を表示してもよい。また、望まれる場合、ユーザインタフェースは、表示される様々な異なる測定値または情報のユーザ選択を許すように適合されることもできる。

本開示の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は「ゴール」または「チャレンジ」を含んでもよい。ゴールは、個々のゴルファー自身によってセットされてもよいが、任意に、ゴールまたはチャレンジは、他者(例えばコーチなど)によってセットされてもよい。例えば、ユーザインタフェースが一つまたは複数のデータ測定値を提示してもよく、それが、その測定値に関するプレーヤの「ゴール」または「チャレンジ」を表す「グレー表示」ブロックを含む。例えば、ゴルフラウンドからのデータは、そのゴルフラウンドにおけるプレーヤのパフォーマンスの指示(例えば、ボックスの中で黒く表示されている)とともに、ゴルファーのパフォーマンスがその「ゴール」または「チャレンジ」レベルに関してどのレベルにあるかの指示(例えば、グレー表示のボックスの中)とともに表示されてもよい。「ゴール」または「チャレンジ」に関する特定の測定値は、任意の所望のやり方で、例えば、ゴールまたはチャレンジと関連した最後のボックスをクリックすることによって、グレー表示ボックスの上でホバリングすることによって、連続表示を通してなど、表示されてもよい。例えば、システムは、プレーヤの最速スイング速度ゴールまたはチャレンジが70mphであるが、このラウンドにおいては65mphの最速スイング速度しか出せなかったと指示してもよい。

しかし、次のラウンドにおいて、ゴルファーが70mphでのスイングによって自らの速度ゴールを達成したならば、本開示の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法はお祝いメッセージを提供してもよい(例えば、文字で、視覚的に、聴覚的になど。表示の変化に注目)。さらに、望まれる場合、ゴルファーのモチベーションを維持しようとして、新たな「ゴール」または「チャレンジ」を計算し、かつゴルファーに表示することもできる。また、望まれる場合、コーチからのチャレンジとして提示された場合、本開示の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は、メッセージをゴルファーに提供して(またはゴルファーが他者(例えばコーチ)へのメッセージを作成させることを提供して)、チャレンジが達成されたことを通知してもよい。望まれる場合、本開示の範囲を逸脱することなく、他の「褒美」、モチベーション高揚情報または他の対話が提供されてもよい。

本発明を逸脱することなく、本発明のアスレチックパフォーマンスモニタリングシステムおよび方法のためのユーザインタフェースは、多種多様な形態およびフォーマットをとってもよく、かつ多様な異なるタイプの表示および情報を提供してもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、他の測定値または測定値の組み合わせの表示が可能である。また、本開示の範囲を逸脱することなく、所望の測定値情報の他の図式または他の表示も提供されてもよい。

本開示の局面にしたがって、上記システムから収集されるデータおよび上記システムによって測定される測定値はネットワークにアップロードされてもよい。例えば、NIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムの局面と同様に、そのようなデータは、FACEBOOK(登録商標)またはTWITTER(登録商標)のような様々なソーシャルネットワーキングサイト上にアップロードされ、かつ共用されてもよい。特に、ユーザは、アクティビティブロードキャストを使用可能または使用禁止にすることができてもよい。アクティビティブロードキャストは、完遂したゴルフラウンド、ゴールおよびチャレンジの自動共用を含んでもよい。追加的または代替的に、ユーザは、ユーザがゴルフラウンドをプレーしているとき、または打撃練習場で練習しているときはいつでも、他のユーザに通知する機能(例えば、ユーザのネットワークサイトページ上で投稿またはステータス更新を行うこと)を使用可能または使用禁止にしてもよい。これにより、ゴルフラウンドまたは練習セッション中に他のユーザが激励メッセージを投稿し、かつユーザの上達を追跡することを可能にしてもよい。ゴルフデータはまた、ミッドランおよびリアルタイムでソーシャルネットワークサイトおよびソーシャルネットワーキングフィードに投稿されてもよい。また、様々な他の特徴および機能が情報共用のためにユーザによって構成されてもよい。

ゴルファーは、情報またはその一部分を、一人または複数の他のユーザ、友人と、またはソーシャルネットワーキングサイトを通して、共用することを選択してもよい。ゴルファーが、FACEBOOK(登録商標)またはTWITTER(登録商標)などのソーシャルネットワークサイトを通してワークアウトデータを共用することを選択するならば、インタフェースが表示されてもよい。そのようなインタフェースは、自動的に生成されるゴルフラウンド更新メッセージを含んでもよく、かつゴルファーが、さらなる情報または注記を含めることを許してもよい。メッセージを承認したのち、ユーザは、インタフェースの公開オプションを選択することにより、そのデータをソーシャルネットワーキングサイトに公開してもよい。

ウッドタイプゴルフクラブおよびウッドタイプゴルフクラブヘッドが上記で詳細に説明されたが、本開示の他の局面は、アイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびアイアンタイプゴルフクラブに関する。例えば、図10は、本開示の局面のアイアンタイプゴルフクラブ700の一例を示す。図10に見られるように、アイアンタイプ700は、本開示のアイアンタイプゴルフクラブヘッド701を含んでもよい。

ゴルフクラブヘッド701に加えて、ゴルフクラブ構造400全体は、シャフト703およびシャフト703に取り付けられたグリップまたはハンドル705を含んでもよい。シャフト703は、本開示を逸脱することなく、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、ゴルフクラブヘッド701に受けられ、それと係合し、および/またはそれに取り付けられてもよい。より具体的な例として、シャフト703は、クラブヘッド701の中に延びるシャフト受けスリーブまたは要素(例えばホーゼル)を介してゴルフクラブヘッド701と係合してもよいし、および/または直接的に、例えば、接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保定要素などのような)によって、クラブヘッド構造701に係合してもよい。望まれる場合、シャフト703は、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でゴルフクラブヘッド701に接続されてもよい。また、グリップまたはハンドル705は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、例えば、接着剤またはセメントを使用してなど、シャフト703に取り付けられ、それと係合し、および/またはそれから延びてもよい。シャフト703およびグリップまたはハンドル705は、ウッドタイプゴルフクラブ100に関して上述した材料のような任意の適当な材料から作られてもよい。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は打球面(例えば、フェースプレートを含む打球面)711を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、本開示を逸脱することなく、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または、任意の適当なまたは所望の材料から、例えば、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。例えば、クラブヘッド701および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形によって、および/または当技術分野において慣用的であり、かつ公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701はブレードタイプアイアンゴルフクラブヘッドであってもよい。他の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、周囲加重された、および/またはキャビティバックタイプのゴルフクラブヘッドまたは他のアイアンタイプゴルフクラブヘッド構造であってもよい。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、クラウン、ソール、トウ端およびヒール端を含んでもよい。さらに、図11および12に見られるように、ゴルフクラブヘッド701は、打球面711の背後にキャビティまたはポート709を含んでもよい。ポート709は、実質的に打球面711の後部の長さに沿って延びてもよい。

本開示の局面にしたがって、図13および14に見られるように、ポート709は、カートリッジ800を受けるように構成されてもよい。さらに、望まれる場合、カートリッジ800は、固定手段によってゴルフクラブヘッド701内に固定されてもよい。カートリッジ800は、多様な方法でゴルフクラブヘッド701のポート709の中に固定されてもよいことが留意されよう。例えば、上述したように、本開示の局面にしたがって、カートリッジ800は、ゴルフクラブヘッド701と取り外し可能に係合してもよい。したがって、カートリッジ800をポート709の中に固定するために機械的ファスナが使用されてもよい。例えば、本開示の例示的態様は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどを介してゴルフクラブヘッド701と係合するように構成されているカートリッジ800を含んでもよい。ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したような他の固定手段が使用されてもよい。

本開示の例示的態様にしたがって、カートリッジ800は、第一の部分(例えば外部分)800aを有するように構成されてもよい。さらに、本開示の例示的局面にしたがって、カートリッジ800は、ゴルフクラブヘッド701のポート709の内部に挿入されるように構成されている第二の部分(例えば挿入部分)800bを含んでもよい。カートリッジ800は、カートリッジ200に関して上述したような任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせから作られてもよい。

第二の部分は、ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したものに類似したモニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、センサ202、トランスミッタ/トランシーバ203、プロセッサ204、電源206、メモリなどを収容するように構成されてもよい。モニタリング装置201、その能力および機能は上記モニタリング装置201に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳述することはしない。さらに、データを測定し、遠隔コンピュータ400に送信する上記方法はアイアンタイプゴルフクラブにも適用可能であり、したがって、簡潔さのために、ここで再び説明することはしない。

図示される態様には示されないが、本開示の局面は、ポート709と係合するように構成されているウエイトカートリッジに関する。ウエイトカートリッジは、ウエイトカートリッジがモニタリング装置201を含まないことを除き上記カートリッジ800と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジは、対応するカートリッジ800と同じやり方でポート709と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、ここでもまた、簡潔さのために、ウエイトカートリッジおよびポート709の係合および解放構造を詳述することはしない。

本開示の局面にしたがって、ゴルファーが、ゴルフクラブ700内に収容されたモニタリング装置201を有することを望まないならば、ゴルファーは、カートリッジ800をゴルフクラブヘッド701のポート709から係合解除して取り外し、その後ウエイトカートリッジをゴルフクラブヘッド701のポート709と係合させて固定してもよい。本開示の局面にしたがって、ウエイトカートリッジは、制動部材として働くように構成されてもよいことが留意されよう。

上記開示に基づいて、本開示の局面は、交換可能な部片またはカートリッジを受けるように構成されたゴルフクラブであって、交換可能なカートリッジの一つがモニタリング装置201を収容してもよく、および交換可能なカートリッジの第二のものがモニタリング装置を収容しないゴルフクラブを目的とすることが理解されよう。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーの自由裁量で、モニタリング装置201を含む、または含まないようにゴルフクラブを選択的に構成してもよい。望まれる場合、カートリッジ800またはウエイトカートリッジのいずれもゴルフクラブヘッド701に含まれなくてもよく、代わりに、ゴルファーは、カートリッジ800を取り外し、ポート709が開いているかまたは埋められていない状態でプレーしてもよいことが留意されよう。

図14Aは、本開示の局面の別のアイアンタイプゴルフクラブ800を示す。図14Aに見られるように、アイアンタイプゴルフクラブ800は、本開示のアイアンタイプゴルフクラブヘッド801を含んでもよい。さらに、アイアンタイプゴルフクラブ800は、取り外し可能な部片またはカートリッジ200およびモニタリング装置201と係合するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法でゴルフクラブヘッド801と係合するように構成されてもよい。例えば、図14Aに見られるように、取り外し可能な部片200は、ねじファスナによってゴルフクラブヘッド801と係合する。しかし、取り外し可能な部片200は、なお他の方法、例えばプレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)などによってゴルフクラブヘッド801と係合するように構成されてもよい。見てとれるように、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を包囲するように構成され、かつそれを通してモニタリング装置が見える開口を含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201に支持および安定性を提供するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200はプラスチックまたは他の材料でできていてもよい。

さらに、図14Aに見られるように、モニタリング装置201はゴルフクラブヘッド801と係合する。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド801との係合は、多様な方法で、例えば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどで実施することができる。ゴルフクラブヘッド801は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。例えば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。

ゴルフクラブヘッド801、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、クラブヘッド801中に所望のウエイト配置を提供するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド101、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド801がゴルフクラブヘッド801の下寄り部分に位置するように構成されてもよい。

本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能である。例えば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド701、801の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。例えば、上記特徴および構成は、例えば、ウェッジ(例えばピッチングウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジなど)、アイアンタイプハイブリッドクラブ、ドライビングアイアン、0番〜10番アイアンなどを含む任意のアイアンタイプクラブヘッドに組み込まれてもよい。

さらに、本開示を逸脱することなく、本開示の局面における上記特徴および構成は、ブレードタイプゴルフクラブヘッド、周囲加重および/またはキャビティバックタイプゴルフクラブヘッドまたは他のアイアンタイプゴルフクラブ構造に組み込まれてもよい。例えば、本開示の局面のゴルフクラブヘッド701、801を含む周囲加重および/またはキャビティバックタイプゴルフクラブヘッドは、打球面から後方にかつゴルフクラブヘッドボディの周辺区域の少なくとも一部分に沿って延びる周囲加重部材を含む、打球面711とは反対側の背面を含んでもよい。

ウッドタイプゴルフクラブおよびアイアンタイプゴルフクラブが上記で詳細に説明されたが、本開示の他の局面はパタータイプゴルフクラブヘッドおよびパターに関する。例えば、図15Aおよび15Bは、概して、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブヘッド1001の例を示す。パタータイプゴルフクラブヘッド1001は、シャフトおよびグリップまたはハンドル(図示せず)を含むパターに含まれてもよい。シャフトおよびグリップまたはハンドルは、ウッドタイプゴルフクラブ100およびアイアンタイプゴルフクラブ700に関して上述したような任意の適当なまたは所望のやり方で構成され、かつパタータイプゴルフクラブヘッド1001に取り付けられ、またはそれと係合してもよいことが留意されよう。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド1001もまた、打球面(例えば、フェースプレートを含む打球面)1111を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド1001は、本開示を逸脱することなく、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または、任意の適当なまたは所望の材料から、例えば、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。例えば、クラブヘッド1001および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形によって、および/または当技術分野において慣用的であり、公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、クラウン、ソール、トウ端およびヒール端を含んでもよい。さらに、図15Bに見られるように、ゴルフクラブヘッド1001は、打球面1011の背後にキャビティまたはポート1009を含んでもよい。ポート1009は、ゴルフクラブヘッド1001の中央かつ打球面1011の後部の背後に配置されてもよい。

本開示の局面にしたがって、図15Bに見られるように、ポート1009は、カートリッジ1100を受けるように構成されてもよい。さらに、望まれる場合、カートリッジ1100は、固定手段によってゴルフクラブヘッド1001内に固定されてもよい。カートリッジ1100は、多様な方法でゴルフクラブヘッド1001のポート1009の中に固定されてもよいことが留意されよう。例えば、上述したように、本開示の局面にしたがって、カートリッジ1100は、ゴルフクラブヘッド1001と取り外し可能に係合してもよい。したがって、カートリッジ1100をポート1009の中に固定するために機械的ファスナが使用されてもよい。例えば、本開示の例示的態様は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどを介してゴルフクラブヘッド1001と係合するように構成されているカートリッジ1100を含んでもよい。ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したような他の固定手段も使用されてもよい。

本開示の局面にしたがって、カートリッジ1100は、カートリッジ200に関して上述したような任意の所望の材料および異なる材料の組み合わせから作られてもよい。さらに、本開示の例示的態様にしたがって、カートリッジ1100は、ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したものに類似したモニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、センサ202、トランスミッタ/トランシーバ203、プロセッサ204、電源206、メモリなどを収容するように構成されてもよい。モニタリング装置201、その能力および機能は上記モニタリング装置201に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳述することはしない。さらに、データを測定し、遠隔コンピュータ400に送信する上記方法はアイアンタイプゴルフクラブにも適用可能であり、したがって、簡潔さのために、ここで再び説明することはしない。

図15Bに見られるように、本開示の局面は、ポート1009と係合するように構成されているウエイトカートリッジ1200に関する。ウエイトカートリッジ1200は、ウエイトカートリッジ1200がモニタリング装置201を含まないことを除き上記カートリッジ1100と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジ1200は、対応するカートリッジ1100と同じやり方でポート1009と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、ここでもまた、簡潔さのために、ウエイトカートリッジ1200およびポート1009の係合および解放構造を詳述することはしない。

本開示の局面にしたがって、ゴルファーが、ゴルフクラブ1000内に収容されたモニタリング装置201を有することを望まないとき、ゴルファーは、カートリッジ1100をゴルフクラブヘッド1001のポート1009から係合解除して取り外し、その後ウエイトカートリッジ1200をゴルフクラブヘッド1001のポート1009と係合させて固定してもよい。本開示の局面にしたがって、ウエイトカートリッジ1100は、パタータイプゴルフクラブヘッド1001に適切なバランスを提供するために望みどおりに加重されてもよいことが留意されよう。

したがって、上記開示に基づいて、本開示の局面は、交換可能な部片またはカートリッジを受けるように構成されたゴルフクラブであって、交換可能なカートリッジの一つがモニタリング装置201を収容してもよく、および交換可能なカートリッジの第二のものがモニタリング装置201を収容しないゴルフクラブに関するということが理解されよう。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーの自由裁量で、モニタリング装置201を含む、または含まないようにゴルフクラブを選択的に構成してもよい。

本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能である。例えば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド1001の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。例えば、上記特徴および構成は、例えば、マレットヘッド、ブレードタイプパターなどを含む任意のパタータイプクラブヘッドに組み込まれてもよい。

例えば、図16Aおよび16Bは、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブの代替態様を示す。図16Aは、モニタリング装置201が使用される、本開示の局面のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の分解図である。図16Bは、モニタリング装置201の代わりにウエイトカートリッジ1200が使用される、図16Aに示すパターゴルフクラブヘッドの分解図である。

図16Aおよび16Bに見られるように、パタータイプゴルフクラブは、本開示のパタータイプゴルフクラブヘッド1301を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド1301は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。例えば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。図16Aに見られるように、凹みは、ゴルフクラブヘッド1301の後部中、ゴルフクラブヘッド1301の打球面の背後に構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法で、例えば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどでゴルフクラブヘッド1301と係合するように構成されてもよい。

ゴルフクラブヘッド1301およびモニタリング装置201は、クラブヘッド1301中に所望のウエイト配置を提供するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド1301およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド1301がゴルフクラブヘッド1301の打球面の中央の直後に位置するように構成されてもよい。図示されないが、代替態様においては、取り外し可能な部片200が、モニタリング装置をゴルフクラブヘッド1301と係合させるために使用されてもよいことが留意されよう。

図16Bに見られるように、本開示の局面は、凹みと係合するように構成されているウエイトカートリッジ1200に関する。ウエイトカートリッジ1200は、ウエイトカートリッジ1200がモニタリング装置201を含まないことを除き上記モニタリング装置201と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジ1200は、モニタリング装置201と同じやり方で凹みと係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、簡潔さのために、ウエイトカートリッジ1200および凹みの係合および解放構造をここで詳述することはしない。

図16Cは、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブの代替態様を示す。図16Cは、モニタリング装置201が使用される、本開示の局面のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の分解図である。

図16Cに見られるように、パタータイプゴルフクラブは、本開示のパタータイプゴルフクラブヘッド1401を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド1401は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。例えば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。図16Cに見られるように、凹みは、ゴルフクラブヘッド1401の打球面に構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法で、例えば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどでゴルフクラブヘッド1401と係合するように構成されてもよい。

ゴルフクラブヘッド1401およびモニタリング装置201は、クラブヘッド1401中に所望のウエイト配置を提供するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブヘッド1401およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド1401がゴルフクラブヘッド1401の打球面の中央に位置するように構成されてもよい。図示されないが、代替態様においては、取り外し可能な部片200が、モニタリング装置をゴルフクラブヘッド1401と係合させるために使用されてもよいことが留意されよう。

図16Dは、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブの代替態様を示す。図16Dは、二つのモニタリング装置201が使用される、本開示の局面のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の図である。例えば、図16に見られるように、第一のモニタリング装置201がパタータイプゴルフクラブヘッドのヒールに配置されてもよく、および第二のモニタリング装置201がパタータイプゴルフクラブヘッドのトウに配置されてもよい。本開示の局面にしたがって、第一および第二の両モニタリング装置201からのデータを使用することにより、ゴルフボールがゴルフクラブヘッドのフェースと衝突する位置が決定されてもよい。ゴルフクラブヘッド中に二つのモニタリング装置201を有するこの特徴はパターにおいて示されているが、この特徴は、ウッドタイプゴルフクラブヘッド、アイアンタイプゴルフクラブヘッド、ハイブリッドタイプゴルフクラブヘッドなどを含む任意のタイプのゴルフクラブヘッドに適用可能であることが留意されよう。モニタリング装置201の対は、クラブヘッドのフェースの近くと、クラブヘッドのヒールおよびトウの近くとに配置されてもよいことがさらに理解されよう。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフボールとゴルフクラブヘッド101との衝突を検出するように構成された一つまたは複数のセンサを含んでもよい。例えば、力センサ、圧力センサ(例えば圧電センサ)などが、ゴルフクラブヘッドの打球面107上の衝突の位置を、およびさらには、衝突から生じる力を検出するように構成されてもよい。衝撃センサから生成されるそのようなデータは、モニタリング装置201を通して通信され、およびさらに、トランスミッタ203を介して、上記モニタリング装置201のその他の一つまたは複数のセンサからのその他のデータとともに送信されてもよい。さらに、そのような開示の態様にしたがって、衝撃センサからのデータは上記センサからのデータと統合されることもできる。例えば、衝撃センサからのデータを使用して、上記のようなゴルフスイングの様々な特性を測定することができる。さらに、本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の衝撃センサからのデータを使用することにより、ゴルフボールがゴルフクラブヘッドのフェースに衝突する位置が決定されてもよい。

本開示の局面にしたがって、本開示の態様は、ゴルフクラブ中の様々な位置に配置された一つまたは複数のモニタリング装置201を含んでもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、第一および第二のモニタリング装置201は、ゴルフクラブヘッドの打球面またはその近くに配置されてもよい。しかし、本開示の他の局面にしたがって、態様は、ゴルフクラブヘッドの打球面から離れたところに配置された一つまたは複数のモニタリング装置201を有してもよい。例えば、図16Dに示す態様において、第一および第二のモニタリング装置201はゴルフクラブヘッドの後部に配置されている。

センサが打球面に配置されない態様においては、正確な計測値を提供するために、センサによって測定されたデータが操作または調節される必要があってもよいことが留意されよう。例えば、図16Dに示す態様において、センサはゴルフクラブヘッドの後部に配置されるため、センサは、ゴルフクラブヘッドの打球面またはその近くに配置されるモニタリング装置201中のセンサによって測定されるデータとは異なるデータを提供してもよい。したがって、ゴルフクラブヘッドの後部内のセンサの配置を考慮に入れるために、図16Dに示す態様のセンサから収集されるデータは操作(例えば、再計算または他のやり方で修正)されてもよい。このようにして、操作されたデータを使用して、上記のような正確なゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを測定することができる。

データ操作の上記記載はゴルフクラブヘッドの打球面からの距離に関するが、任意の基準点が使用されてもよいことが留意されよう。したがって、特定の基準点から離れたところにあるセンサの配置を考慮に入れるために、その特定の基準点から離れた位置にあるセンサから収集されるデータは操作(例えば、再計算または他のやり方で修正)されてもよい。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ内のセンサの正確な配置を考慮に入れるために、センサからのデータは、そのデータを操作する(例えば、そのデータを再計算または修正する)変換マトリックスに付されてもよい。変換マトリックスは、ゴルフクラブ内のセンサの正確な配置にしたがってそのデータを修正する一連の計算であってもよい。したがって、ゴルフクラブ内の異なる位置に配置された個々のセンサそれぞれのために異なる変換マトリックスが求められてもよいことが理解されよう。例えば、図16Dに示す態様においては、第一の変換マトリックスを使用して、ゴルフクラブヘッドのヒール中の第一のセンサから得られたデータを計算してもよく、および第二の異なる変換マトリックスを使用して、ゴルフクラブヘッドのトウ中の第二のセンサから得られたデータを計算してもよい。

変換マトリックスは、モニタリング装置201からのデータが送信される遠隔コンピュータ400にダウンロードされてもよいソフトウェアパッケージに含まれてもよい。例えば、ソフトウェアパッケージは、ウェブサイトからのダウンロードのために利用可能であってもよい。例えば、ウェブサイトは、ゴルフクラブのセットの特定のゴルフクラブのために設計されたソフトウェアパッケージまたはアプリケーションを含んでもよい。これらのソフトウェアパッケージは、それぞれのゴルフクラブ中のセンサおよび遠隔モニタリング装置201の特定の位置のために設計された変換マトリックスを含んでもよい。

したがって、ゴルファーが特定のパター(例えばパターA)を使用しているならば、ゴルファーは、パターAのために設計された特定のソフトウェアパッケージまたはアプリケーションを遠隔コンピュータ400にダウンロードすることができる。したがって、データ(その特定のゴルフクラブ中の遠隔モニタリング装置201のセンサによって得られた)が遠隔コンピュータ400に送信されると、その特定のゴルフクラブのためのダウンロードされたソフトウェアパッケージまたはアプリケーションがその得られたデータを再計算し、正確な計測値、ゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを出力する。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、特定のモニタリング装置201から送信されるデータがゴルファーによって使用される遠隔コンピュータシステム400と同期化することを可能にする識別コードを含んでもよい。例えば、特定のゴルフクラブのためのソフトウェアパッケージまたはアプリケーションを遠隔コンピュータ400にダウンロードすると、ゴルファーは、手作業で識別コードを遠隔コンピュータ400に入力して、モニタリング装置201を遠隔コンピュータ400と同期化してもよい。したがって、特定のモニタリング装置201が遠隔コンピュータ400と同期化されることを可能にすることにより、モニタリング装置は、様々なゴルフクラブの間で交換可能であることもできる。

例えば、ゴルファーは、ゴルファーが所有する各ゴルフクラブのための変換マトリックスを含むアプリケーションまたはソフトウェアパッケージをダウンロードしてもよい。各ゴルフクラブ中のモニタリング装置201(例えば、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ、10番アイアン、9番アイアン・・・3番ウッド、ドライバなどのそれぞれの中のモニタリング装置201)を遠隔コンピュータ400と同期化することにより、遠隔コンピュータ400は、特定のモニタリング装置201からのデータを認識し、そのデータを、それぞれのゴルフクラブおよび、さらには、それぞれのゴルフクラブ内のセンサの適切な位置と対応させるであろう。したがって、それぞれのゴルフクラブのための変換マトリックスを使用して、遠隔コンピュータ400は、正しい計測値、ゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを出力するであろう。したがって、例示されたように、モニタリング装置201が正しく同期化されるという条件で、モニタリング装置201はゴルフクラブの間で交換可能であってもよい。望まれる場合、識別コードがモニタリング装置201によってデータとともに遠隔コンピュータ400に送信されることもできることが留意されよう。このようにして、識別コードはゴルファーによって入力されず、代わりに、モニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との同期化および連係は自動的に実施されることもできる。

図17Aおよび17Bは、本開示の局面の、モニタリング装置201の態様の内部の例示的態様、すなわち模式センサレイアウトである。例えば、図17AおよびBに見られるように、モニタリング装置201は、電源、トランシーバ、加速度計(例えば三軸加速度計)、一つまたは複数のコンデンサ、ダイオード、アンテナ、インダクタ、抵抗器、フィルタ、制御装置(例えば、混合された信号制御装置)のための集積回路、トランシーバ、メモリおよびデジタルモーションセンサ、電圧制御器、内部計測ユニットなどを含んでもよい。当業者は、モニタリング装置を構成して上記のように機能させるために、所望により、上記構成要素の一つまたは複数への変更もしくはそれらの排除またはモニタリング装置へのさらなる構成要素の包含が使用されてもよいことを理解するであろう。そのような包含、変更などは本開示の範囲内であると考えられる。図18A〜Dは、本開示の局面のモニタリング装置の回路の例示的態様である。上記のような様々な構成要素が、本明細書に開示される模式レイアウトおよび回路に組み込まれることができることが理解されよう。

パター/ドライバのための異なる感度範囲を有する態様 上述したように、本開示の局面は、ゴルフストロークに関連する変位、位置、方位、速度、加速度または他の特性を計測するように構成されているモニタリング装置201に関する。本開示のさらなる局面にしたがって、モニタリング装置201は、本開示の一つまたは複数の態様のゴルフクラブのセットの任意のゴルフクラブに嵌合するように構成されてもよい。すなわち、本開示の局面のモニタリング装置201は、そのようなゴルフクラブのセットにおけるゴルフクラブに対して「汎用性」であってもよい。例えば、モニタリング装置201は、ゴルフクラブセットのパター、ゴルフクラブセットのアイアンタイプゴルフクラブおよびゴルフクラブセットのウッドタイプゴルフクラブに嵌合するように構成されてもよい。

しかし、ゴルフストロークに関連する変位、速度、加速度または他の特性は、特定のゴルフストロークに依存して劇的に変動してもよい。例えば、パットに関連する速度、加速度または他の特性は、ドライバまたはアイアンのゴルフスイングに関連する速度、加速度または他の特性から劇的に変動してもよい。

例えば、ドライバを用いてのゴルフスイング中、クラブヘッドの速度は時速0〜125マイル(mph)(おおよそ秒速0〜56メートル)の間であってもよい。対照的に、パターを用いてのパット中は、クラブヘッドの速度は時速0〜7マイル(おおよそ秒速0〜3.0メートル)の間であってもよい。さらに、ドライバを用いてのゴルフスイング中、クラブヘッドの角速度は0〜3000度/秒(おおよそ0〜52ラジアン/秒)の間であってもよい。対照的に、パターを用いてのパット中は、クラブヘッドの角速度は0〜150度/秒(おおよそ0〜3ラジアン/秒)の間であってもよい。

同様に、ドライバを用いてのゴルフスイング中、クラブヘッドの加速度は0〜3000フィート/秒2(おおよそ0〜1000メートル/秒2(m/s2))の間であってもよい。対照的に、パターを用いてのパット中は、クラブヘッドの加速度は0〜3000フィート/秒2(おおよそ0〜15.0m/s2)の間であってもよい。

例えば、例示的態様にしたがって、図19A〜Bは、典型的なパットの加速度および角速度の大きさを図に示す。図19A〜Bに見られるように、パット中の加速度は1.1g(11m/s2)であってもよい。さらに、パット中の角速度は80dps(1.5rad/秒)であってもよい。対照的に、図19C〜Dは、ドライバを用いての例示的ゴルフスイングの加速度および角速度の大きさを図に示す。図19〜Bに見られるように、ドライバを用いてのゴルフスイング中の加速度は15g(150m/s2)であってもよい。さらに、ドライバを用いてのゴルフスイング中の角速度は1500dps(26rad/秒)であってもよい。したがって、上述したように、パットに関連する速度、加速度または他の特性はドライバのゴルフスイングに関連する速度、加速度または他の特性から劇的に変動してもよいことが理解されよう。

上記のように、モニタリング装置201は一つまたは複数のセンサ202を含んでもよく、およびセンサ202は、速度、加速度、方位、重力などを含む複数のデータを計測するように構成されている、加速度計(例えば、圧電加速度計)、磁力計、またはジャイロスコープであってもよい。したがって、本開示の局面のモニタリング装置201は、速度、加速度、方位、重力などを計測するように構成されている一つまたは複数のセンサ(例えば、加速度計および/もしくはジャイロスコープ、または例示的態様におけるそのいくつかの組み合わせ)である慣性計測ユニット(IMU)を含んでもよい。

異なるタイプのゴルフストローク間の速度範囲における上記差異を考慮して、単一のIMUがゴルフストローク中のクラブの変位、速度および加速度を正確に測定することは難しいと考えられる。例えば、パッティングストロークの角速度の正確な読み取りを達成するために、パットを計測するように構成されたIMUは角速度の小さい変化に非常に敏感であってもよく、ここで小さいとはパッティングストロークに関して上述した速度範囲(例えば、1秒あたり1メートルの割合)に対してである。同様に、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングの速度の正確な読み取りを達成するために、そのようなゴルフスイングを計測するように構成されたIMUは速度の小さい変化に対する感度が低く、速度のより大きい変化を測定することができてもよく、ここで大きいとはアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関して上述した速度範囲(例えば、1秒あたり少なくとも数メートル)に対してである。

同様に、異なるタイプのゴルフストローク間の加速度範囲における差異を考慮して、単一のIMUがゴルフストローク中のクラブの加速度を正確に測定することは難しいと考えられる。例えば、パッティングストロークの加速度の正確な読み取りを達成するために、パットを計測するように構成されたIMUは加速度の小さい変化に非常に敏感であってもよく、ここで小さいとはパッティングストロークに関して上述した加速度範囲(例えば、0〜15m/s2)に対してである。同様に、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングの加速度の正確な読み取りを達成するために、そのようなゴルフスイングを計測するように構成されたIMUは加速度の小さい変化に対する感度が低く、加速度のより大きい変化を測定することができてもよく、ここで大きいとはアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関して上述した加速度範囲(例えば、0〜1000m/s2)に対してである。

本開示の局面は、ゴルフクラブセットにおける任意のゴルフクラブとの係合に関して「汎用性」であるモニタリング装置201を目的とするため、本開示の局面のモニタリング装置201は複数のIMUを含んでもよく、ここでIMUはそれぞれ、特定のタイプのゴルフストロークを正確に計測するために、異なるように構成される。例えば、IMUの一つは角速度および/または加速度を計測するように構成されてもよく、かつ速度および/または加速度の小さい変化(例えば、1メートル/秒またはm/s2の割合)に非常に敏感であってもよい。上述したように、そのようなIMUは、パッティングストロークに関連する特性を測定する上で有益でありうる。さらに、別のIMUは速度および/または加速度を計測するように構成されてもよく、かつ速度および/または加速度の小さい変化に対する感度が低く(第一のIMUに比べて)、速度および/または加速度のより大きい変化(例えば、少なくとも数メートル/秒またはm/s2)をより正確に測定することができてもよい。上述したように、そのようなIMUは、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連する特性を測定する上で有益でありうる。

したがって、本開示の局面にしたがって、単一のモニタリング装置201は、パッティングストロークに関連するデータを測定することを目的とする第一のIMU、および第一のIMUとは異なり、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連するデータを測定することを目的とする第二のIMUを含むように構成されてもよい。

本開示の局面は、ゴルフストロークに関するデータを収集する際に、一つまたは複数のIMUのどれを用いるかを決定することを目的とする。例えば、本開示の局面は、モニタリング装置201が係合しているクラブのタイプに基づいて、第二のIMUではなく第一のIMUから、または第一のIMUではなく第二のIMUからのデータを選択的に用いること(例えば、下記の計算のため)を目的とする。本開示のさらなる局面は、IMUのそれぞれ(または複数)から収集されたデータ(ゴルフストロークに関する)を受信し、次いでモニタリング装置201が係合しているクラブのタイプに基づき、一つまたは複数のIMUからのデータのどれを用いる(例えば、下記の計算のため)かを決定することを目的とする。例えば、IMUのそれぞれから受信したデータおよびゴルフクラブのタイプ、またはIMUのそれぞれから受信したデータによって示される他の情報に基づき、特定のIMUからのデータを、計算および/または遠隔コンピュータ400への送信に使用するために選択してもよい。このようにして、モニタリング装置201は、両方のIMUから受信したデータに基づき、第一のIMUおよび第二のIMUからのデータの使用および/または送信を切り換えてもよい。

例えば、本開示の一つの態様にしたがって、モニタリング装置201は、それぞれモニタリング装置201を受けるように構成されているゴルフクラブのセットのゴルフクラブと係合するように構成されてもよく、モニタリング装置201とセットの特定のゴルフクラブとの間の係合によってセットのその特定のゴルフクラブと一緒に用いるための適切なIMUが選択される。すなわち、ゴルフストロークに関連するデータを捕捉するために使用するよう選択される一つまたは複数のIMUは、モニタリング装置201と特定のゴルフクラブとの係合によって決定される。さらに、データがゴルフクラブの各IMUから収集される別の例において、モニタリング装置201は、それぞれモニタリング装置201を受けるように構成されているゴルフクラブのセットのゴルフクラブと係合するように構成されてもよく、モニタリング装置201とセットの特定のゴルフクラブとの間の係合によって、セットのその特定のゴルフクラブと一緒に、それからのデータが特定の目的のために用いられるべきである、適切なIMUが選択される。すなわち、IMUの一つからのデータ(およびゴルフストロークに関するデータ)は、モニタリング装置201と特定のゴルフクラブとの係合に基づき、特定の目的のために用いられるように選択される。例えば、データは第一および第二の両IMUから収集されるが、モニタリング装置201と特定のゴルフクラブとの係合に基づき、第二のIMUではなく第一のIMUからのデータがゴルフスイングの角速度を測定するために使用されてもよい。

例として、ゴルフクラブのセットの各ゴルフクラブのグリップは、図8〜9に関して上述したやり方で、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。例えば、上述したように、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおいて使用されているものと類似であってもよい。例えば、図4Aおよび4Bに見られるように、モニタリング装置201は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されているセンサを収容するために使用されるコンパートメントに類似したものであってもよい、概して長方形のコンパートメントを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントは、上記様々な構成要素、例えば、プロセッサ204、センサ202、トランスミッタ203、電源206、メモリなどを収容してもよい。さらに、上記のように、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフクラブのグリップ105と係合するように構成されてもよい。例えば、図8に関して記載したように、グリップ105は、取り外し可能な部片またはカートリッジ200を受けるように構成されてもよく、かつ取り外し可能な部片200はモニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201と特定のゴルフクラブの取り外し可能な部片200との間の係合により、モニタリング装置201の特定のIMUが選択的に起動されてもよい。例えば、図20に見られるように、一つのそのような態様において、モニタリング装置201は、特定のゴルフクラブの取り外し可能な部片200から伸びる一つまたは複数の突起(例えば、ピン)を受けるように構成された一つまたは複数の開口201oを含んでもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201の特定のIMUは、モニタリング装置201の開口のどれが取り外し可能な部片200の突起を受けるかに基づいて起動されてもよい。

例えば、モニタリング装置201は4つの開口201oを含んでもよい。さらに、図21Aに見られるように、ゴルフクラブのセットのパターの取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201の4つの開口201oの第一および第二のものと係合するように構成されている2つの突起200pを有してもよい。第一および第二の孔がパターの取り外し可能な部片200の2つの突起によって係合されると、パッティングストロークに関連する速度および/または加速度を計測するように構成されているモニタリング装置201の第一のIMU(例えば、速度および/または加速度の小さい変化(例えば、1メートル/秒またはm/s2の割合)に非常に敏感であってもよいIMU)が選択および/または起動されてもよい。

逆に、図21Bに見られるように、ゴルフクラブのセットのアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブの取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201の4つの開口201oの第三および第四のものと係合するように構成されている2つの突起を有してもよい。第三および第四の開口201oがアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブの取り外し可能な部片200の2つの突起によって係合されると、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連する速度および/または加速度を計測するように構成されているモニタリング装置201の第二のIMU(例えば、速度および/または加速度の小さい変化に対する感度が低く(第一のIMUに比べて)、速度および/または加速度のより大きい変化(例えば、少なくとも数メートル/秒またはm/s2)をより正確に測定することができてもよいIMU)が起動されてもよい。

いくつかの態様において、取り外し可能な部片200の突起は、プロセッサ204にIMUのどれを使用すべきかを決定させるモニタリング装置201内の検出スイッチを起動するように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、取り外し可能な部片200の突起200pと開口201oとの係合により、開口201o内の検出スイッチを第一の位置から第二の位置に移動させてもよい。プロセッサ204は、この移動を認識し、検出スイッチのどれが移動したかに依存して第一または第二のIMUのいずれかを起動するように構成されてもよい。または、取り外し可能な部片200の突起と開口201o内の構成要素(例えば、リード)との間に電気的接続があってもよい。プロセッサ204は、これらの接続を認識し、構成要素のどれが接触したかに依存して第一または第二のIMUのいずれかを起動するように構成されてもよい。当然、そのような態様は例にすぎず、ゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際にIMUのどれを使用すべきかを選択的に決定する他の方法を使用してもよい。

他の態様も同様に実施してもよい。例えば、上記態様は、検出スイッチの移動または突起の挿入を認識することができるプロセッサ204に基づいて、第一または第二のIMUのいずれかを選択的に起動することを記載しているが、他の態様においては、第一または第二のIMUはそれぞれすでに起動されていてもよく、プロセッサ204は、検出スイッチの移動または突起の挿入の認識に基づいて、IMUのそれぞれ(または複数)からのデータを選択的に使用するように構成されてもよい。例えば、プロセッサによる検出スイッチの移動または突起の挿入の認識に基づいて、第一のIMUからのデータを、角速度を測定するために用いてもよく、その一方で第二のIMUからのデータを他の目的(例えば、速度が所定の範囲の上か下かを確認する、ゴルフスイングの他の特性を測定するなど)のために用いてもよい。このようにして、物理的な切り換え、または特定のIMUを選択的に起動するのではなく、突起、検出スイッチなどを、ゴルフクラブの局面および所定の目的または計算のためにIMUからのどのデータを使用するかを決定するための情報源として使用してもよい(例えば、プロセッサ/ファームウェアは、第一のIMUおよび/または第二のIMUから受信したデータが所定の範囲内であるとき、速度を測定するために第二のIMUではなく第一のIMUからのデータを使用するように構成されてもよい)。これらの特徴を、本明細書に記載の任意の態様において使用してもよい。図21Aおよび21Bに見られるように、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を収容する際に支援するように構成された細長い部分を含んでもよい。上記のように、細長い部分は、コンパートメントの第一の丸みのある端部と係合するように構成された第一のアーチ形端部、コンパートメントの第二の丸みのある端部と係合するように構成された第二のアーチ形端部、および第一のアーチ形部と第二のアーチ形部との間に延び、かつコンパートメントの面と係合するように構成されているバック部分を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200の細長い部分は突起200pを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントの平坦な面は、開口201oを含むように構成されてもよい。追加的または代替的に、モニタリング装置201のコンパートメントの丸みのある端部の一つまたは両方は、取り外し可能な部片200の第一のアーチ形部および/または第二のアーチ形部上に配置されている突起200pを受けるように構成されている開口201oを含むように構成されてもよい。

突起200pおよび開口201oは、モニタリング装置201が所期の方位でのみ取り外し可能な部片と係合することができるように配置されてもよい。例えば、「汎用性」モニタリング装置201は4つの孔を有してもよいが、取り外し可能な部片200上の突起200pおよびモニタリング装置201上の開口201oは、モニタリング装置201が所期の方位で取り外し可能な部片200と係合するときにのみ正しい位置を占めるように配置される。

本開示の他の局面にしたがって、および図9に見られるように、グリップ105は、別個の取り外し可能な部片を含むことなく、モニタリング装置201を直接的に受け、かつ固定するように構成されてもよいことが留意されよう。上述するように、モニタリング装置201は、多様な方法でグリップ105と係合するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、モニタリング装置201を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。しかし、モニタリング装置201がグリップ105とどのように係合するかにかかわらず、グリップ105自体は、モニタリング装置201の開口201oと係合するように構成された上述する突起200pが、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを選択的に決定するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、モニタリング装置201がモニタリング装置の縦軸に沿ってグリップに挿入されるときにモニタリング装置201を受けるように構成されているスリットを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントの丸みのある端部の一つまたは両方は、突起200pを受けるように構成されている開口201oを含むように構成されてもよく、およびスリットの下端は一つまたは複数の突起200pを含んでもよい。追加的または代替的に、突起200pはスリットの面に位置してもよく、モニタリング装置201の挿入および取り外し可能性に適応させるために、ばね押し、柔軟などであってもよい。

4つの開口201oおよび4つの突起200pを例示的態様において記載しているが、開口201oおよび突起200pの組み合わせは、モニタリング装置201が、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを選択的に決定することを十分に可能にするという条件で、それらの任意の組み合わせが使用されてもよいことが明らかであることが留意されよう。

メモリワイヤ 検出スイッチを起動するための突起を含む上記態様に加えて、形状記憶合金を用いてもよい。形状記憶合金は、加熱によってその元の形状に戻るように構成されている物質である。

RFID技術 さらに、上記態様は、モニタリング装置201が、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを選択的に決定することを可能にする手段として、モニタリング装置201とゴルフクラブ100との間の構造的係合を記載したが、他の方法および手段が使用されてもよい。

例えば、上述したように、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、モニタリング装置201が係合している特定のゴルフクラブを識別するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブ100は、モニタリング装置201がゴルフクラブ100と係合しているときにモニタリング装置201と通信するチップ(例えば、RFIDチップ)を含んでもよい。これは、直接的な電気接続、ワイヤレス送信などによることもできる。チップは、どのゴルフクラブとモニタリング装置201が係合しているかをモニタリング装置201に表示するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201のトランシーバは、ゴルフクラブセットのどのゴルフクラブとモニタリング装置が係合しているかを表示するチップからのIDデータを受信または「読み取る」ように構成されてもよい。したがって、いったんモニタリング装置201が、それが係合するゴルフクラブを決定したならば(チップによって提供されるデータに基づき)、モニタリング装置201のプロセッサは、ゴルフストロークに関連するデータを捕捉するために使用するためのモニタリング装置201のIMUの一つを選択的に選ぶことができる。

例えば、モニタリング装置201がゴルフクラブと係合したチップ(例えば、RFIDチップ)から、ゴルフクラブがパターであるとのデータを受信したら、プロセッサはパッティングストロークに関連する速度および/または加速度を計測するように構成されているモニタリング装置201の第一のIMU(例えば、速度および/または加速度の小さい変化(例えば、1メートル/秒またはm/s2の割合)に非常に敏感であってもよいIMU)からのデータを選択し、起動し、および/または使用してもよい。逆に、モニタリング装置201がゴルフクラブと係合したチップ(例えば、RFIDチップ)から、ゴルフクラブがアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブであるとのデータを受信したら、プロセッサはアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連する速度および/または加速度を計測するように構成されているモニタリング装置201の第二のIMU(例えば、速度および/または加速度の小さい変化に対する感度が低く(第一のIMUに比べて)、速度および/または加速度のより大きい変化(例えば、少なくとも数メートル/秒またはm/s2)をより正確に測定することができてもよいIMU)からのデータを選択し、起動し、および/または使用してもよい。

速度に基づく自己認識センサ さらに、上記態様は、モニタリング装置201が、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを選択的に決定する(または、IMUのそれぞれによって収集されたデータから、データを計算する、もしくは遠隔コンピュータに送信する際にどのIMUのデータを使用するかを選択的に決定する)ことを可能にする手段として、モニタリング装置201とゴルフクラブ100との間の構造的係合またはチップ(例えば、RFIDチップ)の使用を記載したが、他の方法および手段が使用されてもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフクラブの動きに基づいて、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを選択的に決定する(または、IMUのそれぞれによって収集されたデータから、データを計算する、もしくは遠隔コンピュータに送信する際にどのIMUのデータを使用するかを選択的に決定する)ように構成されてもよい。さらに、モニタリング装置201は、ゴルフクラブの動きに基づいて、モニタリング装置201が係合しているゴルフクラブを決定するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、プロセッサ204はモニタリング装置201のIMUのそれぞれからデータを受信するように構成されてもよい。データが、特性は所定の値よりも高い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、対応する、既定のIMUからのデータを測定データとして使用し、他のIMUからのデータは破棄するように構成されてもよい。逆に、データが、特性はその所定の値よりも低い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、第二の対応する、既定のIMUからのデータを測定データとして使用し、他のIMUからのデータは破棄するように構成されてもよい。

例えば、プロセッサ204が、既定の値(例えば、3mph)よりも低い速度でクラブがスイングされたことを示すIMUからのデータを受信すれば、モニタリング装置201のプロセッサ204は、モニタリング装置201が係合しているゴルフクラブはパターであると想定する。したがって、プロセッサ204は、パッティングストロークに関連する速度および/または加速度を計測するように構成されているモニタリング装置201の第一のIMU(例えば、速度および/または加速度の小さい変化(例えば、1メートル/秒またはm/s2の割合)に非常に敏感であってもよいIMU)から受信したデータを使用し、他のIMUからのデータは破棄してもよい。

逆に、プロセッサが、既定の値(例えば、3mph)よりも高い速度でクラブがスイングされたことを示すIMUからのデータを受信すれば、モニタリング装置201のプロセッサ204は、モニタリング装置201が係合しているゴルフクラブはアイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブであると想定する。したがって、プロセッサ204は、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連する速度および/または加速度を計測するように構成されているモニタリング装置201の第二のIMU(例えば、速度および/または加速度の小さい変化に対する感度が低く(第一のIMUに比べて)、速度および/または加速度のより大きい変化(例えば、少なくとも数メートル/秒またはm/s2)をより正確に測定することができてもよいIMU)から受信したデータを使用し、他のIMUからのデータは破棄してもよい。

本開示のさらなる局面にしたがって、プロセッサ204は、モニタリング装置201のIMUのそれぞれ(または複数)からデータを受信し、そのデータを所定の値または範囲と比較して、特定の目的のためにどのIMUからのデータを使用するかを決定するように構成されてもよい。例えば、図19Aおよび19Bに関して上述したように、パッティングストロークの加速度および角速度は特定の図的範囲または「サイン」を有してもよい。同様に、図19Cおよび19Dに関して上述したように、ドライバに関連するゴルフスイングの加速度および角速度は特定の図的範囲または「サイン」を有してもよい。そのような図的範囲または「サイン」は、プロセッサ204がアクセスしてもよいメモリの中に記憶されてもよい。したがって、本開示のいくつかの態様において、プロセッサ204は、モニタリング装置201のIMUのそれぞれからデータを受信し、そのデータを記憶された図的範囲または「サイン」と比較するように構成されてもよい。データがパッティングストロークに関連する特定の図的範囲または「サイン」にマッチすれば、プロセッサはスイングがパッティングストロークであったと決定し、したがって特定の計算を行う(またはそのデータを遠隔コンピュータに送信する)際に第一のIMUからのデータを使用してもよい。または、データがドライバのスイングに関連する特定の図的範囲または「サイン」にマッチすれば、プロセッサはスイングがドライバに関連していたと決定し、したがって特定の計算を行う(またはそのデータを遠隔コンピュータに送信する)際に第二のIMUからのデータを使用してもよい。上記態様は図的範囲または「サイン」を記載しているが、他のデータも代わりに使用することができる(例えば、数的範囲または値を「サイン」として使用してもよい)ことが留意されよう。さらに、スイングが識別されるために、収集されたデータが厳密にマッチしなくてもいいように、収集されたデータと保存された値、範囲、「サイン」などとの比較に許容度を組み込んでもよいことが留意されよう。例えば、プロセッサ204は、データを保存された値、範囲、「サイン」などと比較するときに既定の許容度を考慮に入れるように構成されてもよく、または保存された値、範囲、「サイン」などが既定の許容度をすでに含んでもよい。したがって、モニタリング装置201のIMUのそれぞれから受信されたデータが所定のクラブによる特定の所定のスイングのサインと厳密にマッチしないが、なお特定のクラブによる特定の所定のスイングの許容度または所定の範囲内であるならば、モニタリング装置201は、懸案のスイングが行われたクラブをサインに関連する特定のクラブとして識別するように構成されてもよい。

ドライバによるスイングおよびパターによるストロークを上述しているが、そのような特徴(例えば、特定のスイングのサイン、所定の範囲など)を任意のタイプのゴルフクラブ(または下記の他のスポーツ用具)に対して使用してもよいことが留意されよう。

データが、特性は所定の値よりも高い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、対応する、既定のIMUからのデータを測定データとして使用する(およびおそらくは他のIMUからのデータは破棄する)ように構成されてもよい。逆に、データが、特性はその所定の値よりも低い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、第二の対応する、既定のIMUからのデータを測定データとして使用する(およびおそらくは他のIMUからのデータは破棄する)ように構成されてもよい。

プロセッサ(または他のファームウェア)にIMUのそれぞれからデータを受信させ、次いでそのデータを使用してどのタイプのクラブとモニタリング装置201が係合しているかを決定させる(およびそれによって特定のIMUのデータのどれを使用および/または送信するかを決定させる)上記局面は、本明細書に記載の他の態様における他の特徴との組み合わせに適用してもよく、または組み合わせで使用してもよいことが留意されよう。例えば、どのタイプのクラブとモニタリング装置201が係合しているかを決定するためのピンおよび検出スイッチを含む、上記態様において、プロセッサ(または他のファームウェア)はなお各IMUからデータを収集し、次いでそのようなデータを適宜に使用または送信してもよい。例えば、各IMUからのデータはなおゴルフスイングの様々な特性に関連していてもよく、上記方法に基づいて特定の特性を決定するために一つのIMUからのデータが選択されたとしても、他のIMUからのデータをなお他の特性を決定するために使用し、および/または遠隔装置に送信してもよい。

上記態様は、モニタリング装置201が、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを選択的に決定することを可能にする他の手段を除外するものではない。代わりに、他の方法および手段を同様に使用してもよい。

例えば、上記態様は、モニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを「自動的に」決定する(すなわち、ユーザが異なるIMU間で、手動で選択するための積極的段階を取ることなく)特徴を記載しているが、これは、ユーザがモニタリング装置201のIMUのどれをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するかを手動で決定し、選択することを可能にする態様が除外されることを意味すると解釈されるべきではない。代わりに、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、モニタリング装置201の特定のIMUをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するようにとのユーザからの指示を受けるように構成されてもよい。

例えば、本開示の態様にしたがって、モニタリング装置201は、ユーザが異なる位置間を手動で動かすことができるスイッチを含むことができる。さらに、モニタリング装置201のプロセッサ204は、スイッチの異なる位置を特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)をゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するようにとの指示と解釈するように構成されてもよい。

または、モニタリング装置201のプロセッサ204は、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)をゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するようにとの、上記遠隔コンピュータ400からの指示を受けることができる。例えば、そのデータが収集され、使用される特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)は、遠隔コンピュータ400を介してプロセッサ204を積極的に指示するユーザによって選択されてもよい。または、そのデータが収集され、使用される特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)は、遠隔コンピュータによって実行されている特定のソフトウェアアプリケーションによって選択/命令されてもよい。すなわち、特定のソフトウェアアプリケーションは、特定の値を計算するために第二のIMUではなく第一のIMUからのデータが使用されるよう要求してもよい(第二のIMUからのデータがなお収集され、他の目的のために記憶または使用されてもよいが)。例えば、ドライバ角速度を測定することを目的とするアプリケーションは、プロセッサ204が第二のIMUからのデータからではなく第一のIMUからのデータを用いることを明記してもよい。そのような指示は、モニタリング装置201がそのような指示を無効にする他の指示を受けるまで、メモリの中に記憶されうることが留意されよう。

ボイスコマンド または、そのデータが収集され、使用される特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)は、ボイスコマンドを通じてユーザによって選択/命令されてもよい。例えば、遠隔コンピュータ400(例えば、上記スマートフォンなどの携帯電話)は、ゴルファーがゴルフショットを打つ準備をしているときに、ゴルファーの近くに配置されてもよい。遠隔コンピュータ400は、モニタリング装置201のプロセッサに、所定のボイスコマンドを受けている遠隔コンピュータ400に基づいて、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)を使用するようにとの指示を送信する、特定のソフトウェアアプリケーションを含んでもよい。例えば、遠隔コンピュータ400は、ゴルファーの「ドライバ」、他の所定の語句の「ドライバ使用中」のコマンドを、第一のIMUを使用するためにデータを遠隔コンピュータ400に送信するようにとの指示と解釈する、ボイス認識ソフトウェアを有していてもよい。さらに、遠隔コンピュータ400は、ゴルファーの「パター」、他の所定の語句の「パター使用中」のコマンドを、第二のIMUを使用するためにデータを遠隔コンピュータ400に送信するようにとの指示と解釈してもよい。または、ゴルフクラブ100自体は、ボイス認識ソフトウェアおよびボイスコマンドを受けるためのマイクロホンを有するように構成されることができる。したがって、そのような態様において、ゴルフクラブ100自体は、ボイスコマンドを受け、それらを解釈して特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)を起動または使用してもよい。

上述の態様において記載するとおり、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のIMUの一つをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用する。いくつかの態様において、これはモニタリング装置201の各IMUからデータを受信し、次いで選択された(すなわち、上記態様の一つにしたがって選択された)IMUだけから収集されたデータを使用および伝送することを含んでもよい。

または、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のIMUの一つをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するよう選択することは、IMUのそれぞれから収集されたデータを使用および伝送し、次いで遠隔コンピュータ400へのデータ送信において明記することを含み、送信におけるそのデータは選択されたIMUからのデータである。

または、遠隔コンピュータ400はデータを受信し、どのデータが選択されたIMUからであるかを決定するように構成されてもよい。または、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のIMUの一つをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するよう選択することは、単一のIMU(例えば、上記態様の一つにしたがって選択されたIMU)のみによるデータを測定し、他のIMUによるデータを測定しないことを含む。例えば、他のIMUは起動されなくてもよい。さらに、モニタリング装置201のIMUの一つをゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用するよう選択することの上記態様の様々な組み合わせを使用してもよいことが留意されよう。

上記の計測した特性は速度、位置、方位、角速度、加速度および角加速度に関していたが、上記特徴はこれらの特徴を計測することに限定されるものではなく、ゴルフストロークの他の特性も同様に計測してもよいことが留意されよう。同様に、ゴルフストロークに関連するデータを捕捉する際に使用されるモニタリング装置201のIMUがどのように選択されるかにかかわらず、いったんIMUが選択されれば、データは本開示の上記局面のいずれかにしたがって、測定、処理、送信などすることができる。

異なる感度範囲を有する単一のIMU 上記態様は、データを収集するために特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)の使用を選択すること、または複数のIMUからデータを受信して、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)からのデータの使用を選択することを記載しているが、本開示の他の局面は、複数の感度範囲を有するIMUを含むモニタリング装置201に関することが留意されよう。したがって、異なるIMU間または異なるIMUからのデータ間で選択的に選択するのではなく、本開示の局面は、単一のIMUの異なる感度範囲間で選択的に選択することを目的とする。例えば、本開示の局面は、角速度および/または加速度を計測するように構成された第一の感度範囲を含み、かつ速度および/または加速度の小さい変化(例えば、1メートル/秒またはm/s2の割合)に非常に敏感であってもよい、単一のIMUに関する。そのような感度範囲は、パッティングストロークに関連する特性を測定する上で有益でありうる。さらに、IMUは速度および/または加速度を計測するように構成された第二の感度範囲を含んでもよく、かつ速度および/または加速度の小さい変化に対する感度が低く(第一の感度範囲に比べて)、速度および/または加速度のより大きい変化(例えば、少なくとも数メートル/秒またはm/s2)をより正確に測定することができてもよい。そのような感度範囲は、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連する特性を測定する上で有益でありうる。したがって、本開示の局面にしたがって、単一のモニタリング装置201は、パッティングストロークに関連するデータを測定することを目的とし、アイアンタイプゴルフクラブまたはウッドタイプゴルフクラブのゴルフスイングに関連するデータを測定することも目的とする、第一のIMUを含むように構成されてもよい。

本開示の局面は、特定の感度範囲(例えば、第二の感度範囲ではなく第一の感度範囲)を選択するように構成されているモニタリング装置201を目的とする。データを収集するために特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)の使用を選択する、または複数のIMUからデータを受信して、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)からのデータの使用を選択するための上記方法のいずれかを、単一の可変IMUの特定の感度範囲(例えば、第二の感度範囲ではなく第一の感度範囲)を選択するために用いてもよい。例えば、単一の可変IMUの特定の感度範囲(例えば、第二の感度範囲ではなく第一の感度範囲)の選択は、上記の構造的係合(例えば、検出スイッチを起動する突起200p)、ゴルフクラブの動きに基づくRFID技術(例えば、現在のスイングのサインがメモリの中に記憶された所定のサインとマッチする、またはその許容度の範囲内である場合)、遠隔コンピュータ400からのコマンド(例えば、ボイスコマンドなどの手動コマンド、ソフトウェアアプリケーションからの自動コマンド)、クラブ上のスイッチまたはモニタリング装置自体の起動に基づく手動コマンドなどを介して行ってもよい。

ゴルフクラブの「覚醒」 本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201はモニタリング装置201のゴルフクラブへの挿入中に起動されてもよい。さらに、モニタリング装置201は持続的にデータを検知し、収集してもよい。しかし、本開示の他の局面にしたがって、モニタリング装置201は選択的に起動されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、モニタリング装置が所定の期間(例えば、モニタリング装置201が、ゴルフショットが完了したと判定した後1分、5分、1または5秒(下記のとおり)など)起動されていないときに、「スリープ」または「休止」状態と入力するように構成されてもよい。いくつかの態様において、モニタリング装置201のIMUは、ゴルフクラブが所定の期間倒立状態に保持されていると認識し(例えば、ゴルフクラブがゴルフバッグの中に置かれていると示し)、その所定の期間が経過すれば「スリープ」または「休止」状態と入力してもよいことが留意されよう。この「スリープ」または「休止」状態では、モニタリング装置201の起動を決定するために必要な構成要素だけが電力を受け続けてもよい。「スリープ」または「休止」状態の他の態様において、構成要素はそれらが使用状態で受けるよりも少ない電力を受けてもよい。さらに、モニタリング装置は、事象(例えば、クラブの動き、またはショット前の慣例などの特定の様式のクラブの動き)発生により、手動または自動で選択的に起動されてもよい。「スリープ」または「休止」を検出するための他の構造も同様に、ゴルフクラブ100に結合されてもよい。

例えば、本開示の例示的態様において、クラブの動きは、モニタリング装置201を「スリープ」もしくは「休止」状態から終了させ、かつ/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)させる引き金として作用してもよい。例えば、モニタリング装置201は、ゴルフクラブが動いたというIMUからのデータを受信し、データに基づいて、「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、IMUからのデータを所定の閾値と比較し、IMUからのデータが所定の閾値よりも高い場合にのみ「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。例えば、IMUからのデータは、モニタリング装置201を「覚醒」させるためには、所定の角速度または加速度よりも高くなければならない。このようにして、偶発的な動き(例えば、ゴルフバッグを運んでいる間の、その中でのゴルフクラブの押し合い)は、モニタリング装置201を「覚醒」させることはない。

本開示の例示的態様において、クラブの所定の動きは、モニタリング装置201を「スリープ」もしくは「休止」状態から終了させ、かつ/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)させる引き金として作用してもよい。例えば、上述したとおり、モニタリング装置201は、ゴルフクラブが所定の動き(例えば、ショット前の慣例)で動いたというIMUからのデータを受信し、データに基づいて、「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、IMUからのデータを所定の範囲または値(例えば、ドライバスイングまたはパッティングストロークを示す上述の図的もしくは数的範囲またはサインなどの)と比較し、IMUからのデータが所定の閾値よりも高い場合にのみ「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。例えば、所定の範囲または値は、練習スイングを示す「サイン」であってもよい。したがって、IMUからのデータがマッチする(または許容度もしくはサインの範囲内である)場合、モニタリング装置201は「覚醒」する。

別の例示的態様において、ユーザは手動でモニタリング装置201に「スリープ」または「休止」状態に入らせ、終了させてもよい。例えば、ユーザは遠隔コンピュータ400(例えば、データを受信し、モニタリング装置201に送信するようにスマートフォンを構成するソフトウェアアプリケーションを備えたスマートフォン)を用いて、モニタリング装置に「スリープ」または「休止」状態に入らせ、または終了させてもよい。これは、モニタリング装置201に「スリープ」または「休止」状態に入る、または終了するよう指示するスマートフォンにデータを入力すること(例えば、ボイスコマンドまたはタッチスクリーンにタッチすること)によって行うことができる。

リセット 本開示の局面にしたがって、同様の方法を用いて、データを特定のスイングに相関付け、それにより個々のゴルフスイングを示し/異なるゴルフスイング間で区別してもよい。例えば、モニタリング装置201が起動され、モニタリング装置201が起動されている間中IMUからのデータを持続的に受信する態様において、本開示の局面は特定のゴルフストロークに対してデータを相関付ける(例えば、練習スイングまたは、クラブがバッグから取り出されたとき、もしくはショットの場所へと運ばれているなどの、スイングに関係しない動きと区別するように)ことを目的とする。

本開示の特定の局面にしたがって、ショット前の慣例(例えば、ショット前の慣例の終わり)はモニタリング装置201を「リセット」(すなわち、モニタリング装置201に今度の動きは個々のゴルフスイングの始まりであることを認識させる)してもよい。例えば、上述したとおり、モニタリング装置201は、ゴルフクラブが、ショット前の慣例などの所定の動きで動いたというIMUからのデータを受信するように構成されてもよい。モニタリング装置201は、所定の範囲または値をショット前の慣例を示す「サイン」として認識し、認識したショット前の慣例後(または慣例後の所定の時間の後)の任意の動きはゴルフスイングまたはストロークの一部であると判定するように構成されてもよい。したがって、ショット前の慣例後(または慣例後の所定の時間の後)のゴルフクラブの動きだけが、特定のゴルフストロークと相関付けられることになる。すなわち、IMUがモニタリング装置201に、ショット前の慣例を完了した後にゴルフクラブがアドレスの位置で静止しているとのデータを提供した後に起こるゴルフクラブの動きだけが、特定のゴルフストロークと相関付けられることになる。

モニタリング装置201は、どのデータがゴルフスイングまたはストロークに関係しているかを決定する際に、ショット前の慣例が完了した後およびゴルフスイングが完了した後の所定の時間を考慮に入れる、または含むように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、モニタリング装置201は、データを特定のゴルフストロークと関連づけ始める前に、いったんモニタリング装置201がショット前の慣例が完了したと判定したら(すなわち、IMUがモニタリング装置201に、ショット前の慣例を完了した後にゴルフクラブがアドレスの位置で静止しているとのデータを提供すれば)、所定の時間(例えば、1または2秒)を与えるように構成されてもよい。同様に、モニタリング装置201は、データと特定のゴルフストロークとの関連づけを終了する前に、いったんモニタリング装置201がゴルフスイングまたはストロークが完了したと判定したら(すなわち、IMUがモニタリング装置201に、典型的なスイングまたはストロークの記憶されたサインにより規定して、ゴルフクラブがストロークを完了した(例えば、ゴルフスイングまたはストロークのフォロースルーが完了した)とのデータを提供すれば)、所定の時間(例えば、1または2秒)を与えるように構成されてもよい。

いくつかの態様において、ショット前の慣例は、一回または複数回の練習スイングを含んでもよい。さらに、ショット前の慣例は、特定のゴルファーに合わせてカスタマイズしてもよいことが留意されよう。例えば、ショット前の慣例は、特定のゴルファーの習慣に依存して、一回または複数回の練習スイングの後およびショット前の慣例を完了した後にゴルフクラブがアドレスの位置で静止するようになる前の、ゴルフクラブの一回または複数回の「ワッグル」を含んでもよい。ショット前の慣例は、練習スイング、ワッグルなどの組み合わせを含むことができ、またゴルフクラブ100をアドレスの位置で所定の時間静止して保持することも含みうることがさらに理解されよう。ショット前の慣例に関するそのような情報は、モニタリング装置に記憶されてもよい。例えば、ゴルファーのショット前の慣例の特定のサインは、モニタリング装置201に記憶されてもよい(例えば、モニタリング装置201のメモリに遠隔コンピュータ400を介してアップロードされてもよく、または遠隔コンピュータ400はモニタリング装置201に、IMUからのデータを、ゴルファーがショット前の慣例を行う間の特定の量記録するよう指示し、次いで記録したデータをショット前の慣例のサインとして記憶することもできる)。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、練習スイングを、そのサインが実際のスイングのサインに対して特定の範囲内にあるスイングとして判定するように構成されてもよい。例えば、練習スイングは、所定の値(例えば、実際のスイングの角速度の70%、または実際のスイングの半径の長さの70%)に対応する所定の量または範囲として規定されてもよい。または、練習スイングは、スイングを上記練習スイングとして識別するそれ自体のデジタルサインによって規定されてもよい。

本開示のいくつかの態様にしたがって、ゴルファーは手動でデータを特定のスイングに相関付け、それにより個々のゴルフスイングを示し/異なるゴルフスイング間で区別してもよい。例えば、ゴルファーは、モニタリング装置201を「リセット」する(すなわち、モニタリング装置201に今度の動きは個々のゴルフスイングの始まりであることを認識させる)スイッチを起動してもよい。例えば、ゴルファーは、モニタリング装置201に今度の動きは個々のゴルフスイングの始まりであることを認識させる、情報をモニタリング装置201に送信するゴルフクラブ自体上のスイッチを起動してもよい。さらに、ゴルファーは、モニタリング装置201に今度の動きは個々のゴルフスイングの始まりであることを認識させる、遠隔コンピュータ400上のスイッチを起動(例えば、スマートフォン上のボタンを押す)してもよい。さらに、ゴルファーは、モニタリング装置201をリセットするためにボイスコマンドを使用してもよい。例えば、遠隔コンピュータ400(例えば、スマートフォン)は、ゴルファーからボイスコマンドを受け取り、ゴルフショットの始まりおよび終わりを示すデータをモニタリング装置に送信するように構成されてもよい。例えば、遠隔コンピュータ400は、ゴルファーが「始まり」または「開始」と言うのをゴルフショットの始まりと解釈し、遠隔コンピュータに、特定の個別のゴルフショットとして、IMUからのデータを記録し始める、またはIMUからのデータを関連づけ始めるようにとの指示を送信するように構成されてもよい。逆に、遠隔コンピュータ400は、ゴルファーが「終了」または「終わり」と言うのをゴルフショットの終わりと解釈し、遠隔コンピュータに、特定の個別のゴルフショットとして、IMUからのデータの記録をやめる、またはIMUからのデータの関連づけをやめるようにとの指示を送信するように構成されてもよい。起動のためにユーザによるグリップの圧迫または締め付けを検出するように構成されている、ゴルフクラブのグリップの中に位置するセンサなどの、他の構造も可能である。

本開示のいくつかの態様において、上記などの衝撃センサを記録可能なゴルフショットを判定するために使用してもよい。例えば、特定のスイングが練習スイングと実際のスイングの両方に似た特性(例えば、角速度閾値よりも高い)を有する場合、モニタリング装置201は、ゴルフスイング中にゴルフボールとの衝突がなされたかどうかを示す衝撃センサからのデータを受信するように構成されてもよい。そのような態様において、衝突の発生は、スイングが練習スイングと解釈されるべきではなく、それよりもスイングの特性が計測/測定されるべき特定のゴルフスイングであることを確認するのに役だってもよい。

充電 本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、充電されるように構成されてもよい。上記のとおり、モニタリング装置201は、電源(例えば、バッテリ)を含んでもよい。さらに、モニタリング装置201は、電源を再充電するための電力を供給する充電ケーブルを受けるように構成されてもよい。いくつかの態様において、モニタリング装置201は、モニタリング装置201がゴルフクラブ自体の中にある間に、充電ケーブルを受けるように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201がゴルフクラブのシャフト/グリップ内に配置されている態様において、ゴルフクラブの端部を取り外し、充電ケーブルをモニタリング装置201に接続してもよい。

または、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、電磁誘導充電によって充電されるように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、充電ケーブルを介して情報を受信するように構成されている。例えば、充電ケーブルは、モニタリング装置201をコンピュータ(例えば、遠隔コンピュータ400)または他のデータ供給源と接続するように構成されているUSBケーブルであってもよい。したがって、コンピュータと接続中に、モニタリング装置201はファームウェアを更新し、システムを再起動し、他の診断チェックを行って、必要または指示に応じて更新することができる。

センサは後ろ向きに置かれているかどうかを判定する 上述したとおり、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ内のセンサの正確な配置を考慮に入れるために、モニタリング装置201中のセンサからのデータは、そのデータを操作する(例えば、そのデータを再計算または修正する)変換マトリックスに付されてもよい。上述のとおり、変換マトリックスは、ゴルフクラブ内のセンサの正確な配置にしたがってそのデータを修正する一連の計算であってもよい。したがって、モニタリング装置201(センサを含む)がゴルフクラブのグリップ105またはシャフトに配置されている、上述したような態様において、モニタリング装置のセンサからのデータは、ゴルファーにフィードバックを提供するために、変換マトリックスに付されてもよい。

上述したとおり、変換マトリックスは、モニタリング装置201からのデータが送信される遠隔コンピュータ400にダウンロードされてもよいソフトウェアパッケージに含まれてもよい。または、本開示のいくつかの局面にしたがって、変換マトリックスはモニタリング装置201中の(例えば、モニタリング装置のメモリ中の)ファームウェアとして含まれてもよい。上述したとおり、そのような変換マトリックスは、それぞれのゴルフクラブ中のセンサおよび遠隔モニタリング装置201の特定の位置のために設計されてもよい。したがって、センサが適切な位置に提供されなければ、フィードバックは間違ったものとなりうる。例えば、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200中に、所期の位置とは異なる方位で(例えば、所期の位置とは逆または所期の位置の後方に)挿入されると、モニタリング装置200内のセンサは変換マトリックスに不正確なデータを提供しうる。

したがって、上記のとおり、本開示のいくつかの局面にしたがって、グリップ105または取り外し可能な部片201は、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200またはグリップ105に所期の方位以外の方位で挿入されるのを防止する構造を有するように構成されている。しかし、本開示の態様(例えば、そのような構造を有していない)にしたがって、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200中に、所期の位置とは異なる方位で挿入されると、モニタリング装置201はモニタリング装置201の間違った配置を認識するように構成されることができる。さらに、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201がモニタリング装置201の間違った配置を認識すると、(例えば、データを遠隔コンピュータ400に送信する前に)モニタリング装置は代替変換マトリックスをデータに適用することによってデータを訂正するように構成されてもよい。

例えば、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置中のメモリは、モニタリング装置が正しい位置および方位に配置されているとき、センサから受信したデータの「許容される」値に対応する所定の値の範囲を記憶するように構成されてもよい。プロセッサがセンサからのデータを受信し、データを「許容される」値の範囲と比較し、データが「許容される」値の範囲外であると判定すると、プロセッサ204は、モニタリング装置201が間違った方位にあると判定するように構成されてもよい。モニタリング装置201が間違った方位に配置されていると認識すれば、モニタリング装置はそのデータを受信し、データを訂正するために変換マトリックスをデータに適用してもよい。

例えば、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200中に、所期の位置とは逆に挿入されると、モニタリング装置201は一つまたは複数のセンサからデータを受信し、受信したデータを「許容される」値の範囲と比較し、データが「許容される」値の範囲外であると判定してもよい。本開示の局面にしたがって、プロセッサは次いでメモリからの変換マトリックスにアクセスしてもよく、ここで変換マトリックスは、センサの所期の配置と比べて逆の状態のセンサの変更された距離を考慮する。次いで、プロセスはそのような変換マトリックスをデータに適用し、それにより、モニタリング装置201がまだ「間違った」(例えば、逆の)方位にあるにもかかわらず、「正しい」フィードバックを計算してもよい(すなわち、ユーザへのスイングに関連する性質および特性を測定するために、上記計算方法にしたがって訂正されたデータを使用してもよい)。その後、いくつかの態様において、プロセッサはデータが遠隔コンピュータ400に送信されるようにしてもよい。さらに、本開示のいくつかの局面にしたがって、モニタリング装置201はそれが「間違った」方位に配置されていることを認識すれば、ユーザに通知を提供するために、それを示すメッセージを遠隔コンピュータに送信してもよい。このメッセージは、正しいフィードバックおよび上記変換マトリックスからのデータを提供することに追加することもでき、またはその代わりであることもできる。

望まれる場合、センサの間違った配置を考慮するように構成されている上記の訂正変換マトリックスを、入手したデータ(その特定のゴルフクラブ中の遠隔モニタリング装置201のセンサによって入手した)を再計算し、正確な計測値、ゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを出力する、個別のゴルフクラブに特異的な上記変換マトリックスと共に使用してもよいことが留意されよう。さらに、これらの上記変換マトリックスは、遠隔コンピュータ上にダウンロードされたソフトウェアではなく、モニタリング装置201の中に記憶されたファームウェアであってもよいことが留意されよう。このようにして、フィードバックは、モニタリング装置201中のプロセッサ204によって計算され、次いで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。さらに、そのようなフィードバックは、送信元のクラブを識別できるものを含むこともできる。

左利き用対右利き用ゴルフクラブ 本開示の局面にしたがって、左利き用ゴルフクラブと右利き用ゴルフクラブを区別するために、同様の特徴を使用してもよい。例えば、本開示の局面にしたがって、左利き用ゴルフクラブは、第一の方位のモニタリング装置201を受けるように構成されている構造(例えば、取り外し可能な部片)を有してもよい。反対に、右利き用ゴルフクラブは、左利き用ゴルフクラブのための第一の方位とは異なる第二の方位のモニタリング装置201を受けるように構成されている構造(例えば、取り外し可能な部片)を有してもよい。上記のとおり、モニタリング装置201が取り外し可能な部片に第一の方位で挿入されると、モニタリング装置201はモニタリング装置201の第一の方位を認識し、ゴルフクラブが左利き用ゴルフクラブであると判定するように構成されることができる。さらに、モニタリング装置201が取り外し可能な部片に第二の方位で挿入されると、モニタリング装置201はモニタリング装置201の第二の方位を認識し、ゴルフクラブが右利き用ゴルフクラブであると判定するように構成されることができる。

したがって、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、右利き用ゴルフクラブと左利き用ゴルフクラブを区別するように構成されてもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201がモニタリング装置201の方位を認識すると、モニタリング装置201はセンサからのデータを操作(例えば、特定の変換マトリックスをデータに(例えば、データを遠隔コンピュータ400に送信する前に適用することにより)するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201が右利き用ゴルフクラブと左利き用ゴルフクラブを区別する他の方法を同様に使用してもよいことが留意されよう。例えば、上述した突起200pは、クラブが右利き用または左利き用のいずれかを示す検出スイッチと係合し、これを起動するように構成されることができる。加えて、クラブを識別するRFID法は、特定のクラブに関して右利き用および左利き用の情報を含んでもよい。

グリップ中に入る端部キャップ 本開示の局面にしたがって、モニタリング装置(上記モニタリング装置201などの)を受け、かつ保持するように構成されているゴルフクラブのセットは、セットの各ゴルフクラブがそれぞれのモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定するように構成されてもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、セットの各ゴルフクラブはそれぞれのモニタリング装置201を、モニタリング装置201がセットの各ゴルフクラブに共通の基準点から明記された距離だけずらされるよう、固定するように構成されてもよい。基準点からの明記された距離は各クラブについて同じであってもよい。

例えば、本開示の例示的態様にしたがって、セットの各ゴルフクラブは、モニタリング装置201がそれぞれのゴルフクラブの質量の中心から距離X(例えば、20インチ)に位置するよう、モニタリング装置201を配置するように構成されてもよい。ゴルフクラブの質量の中心は、ゴルフクラブの全質量が集中する点(例えば、空間の点)である。ゴルフクラブでは(すべての剛体と同様に)、質量の中心はゴルフクラブに対して固定された点である。異なるタイプのゴルフクラブを含むゴルフクラブのセット(例えば、パター、アイアンタイプゴルフクラブヘッド、ウッドタイプゴルフクラブヘッドなどを含むゴルフクラブ14本セット)において、異なるゴルフクラブそれぞれの質量の中心は異なることになる。したがって、そのような態様において、セットの各ゴルフクラブは、それぞれのシャフトに沿った異なる位置に固定されたモニタリング装置201を有してもよいが、各ゴルフクラブのモニタリング装置201と各ゴルフクラブの質量の固定された中心との間の距離は一定となる(例えば、それぞれのゴルフクラブの質量の中心から20インチ)。

図22は、本開示の局面の例示的なゴルフクラブセットを示す。図22に見られるように、ウェッジ(例えば、ピッチングウェッジ)2200などのより短いクラブは、点2200aで示す質量の中心を有する。さらに、モニタリング装置201が位置する点を点2200bで示す。同様に、ハイブリッドクラブ2201などのより長いクラブは、点2201aで示す質量の中心を有する。さらに、モニタリング装置201が位置する点を点2201bで示す。また、ドライバ2202などのセットのさらにより長いクラブは、点2202aで示す質量の中心を有する。さらに、モニタリング装置201が位置する点を点2202bで示す。図22に見られるように、各クラブの質量の中心と各クラブのモニタリング装置201の配置との間の距離は、点の間に引いた線で示す。この距離はクラブ2200、2201および2202のそれぞれで同じである。

セットの各ゴルフクラブにモニタリング装置201を、モニタリング装置201がセットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように配置する、上記特徴は、本開示の局面にしたがって多くのやり方で達成してもよい。例えば、上記のように、ゴルフクラブのセットの各ゴルフクラブは、それぞれのゴルフクラブのグリップ105と係合するように構成されている、図8および8Aに関して上述したタイプの取り外し可能な部片200を含んでもよい。さらに、上述したように、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよく、ここで本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおいて使用されているものと類似であってもよい。

図21AおよびBに見られるように、取り外し可能な部片200は、シャフトの頂部を形成する円形部分およびモニタリング装置201を収容するように構成された細長い部分を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200の細長い部分は、モニタリング装置201を取り外し可能な部片200の中に配置し、かつ固定するのに役立つガイドを含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200内で動かないような方法でモニタリング装置201を固定するように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、取り外し可能な部片200は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、機械的ファスナなどを介してモニタリング装置201(例えば、モニタリング装置201の外部を含むコンパートメント)と係合するように構成されてもよい。例えば、細長い部分は、コンパートメントの第一の丸みのある端部と係合するように構成された第一のアーチ形端部、コンパートメントの第二の丸みのある端部と係合するように構成された第二のアーチ形端部、および第一のアーチ形部と第二のアーチ形部との間に延び、かつコンパートメントの側面と係合するように構成されているバック部分を含んでもよい。このようにして、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化させるように構成されてもよい。例えば、細長い部分は、第一および第二の丸みのある端部を有する長方形であってもよく、かつ1.0〜1.5インチの範囲の長さ、0.4〜1.0インチの幅、および0.2〜0.45インチの厚さを有してもよいコンパートメントを固定するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200がゴルフクラブのグリップと係合するとき、モニタリング装置201が基準点から明記された距離だけずらされるように、取り外し可能な部片200がモニタリング装置201をシャフト内に配置するよう、取り外し可能な部片200の細長い部分は特定の長さを有するように構成されてもよい。例えば、1つの態様にしたがって、取り外し可能な部片200の細長い部分は、コンパートメントの第一の丸みのある端部と係合するように構成された第一のアーチ形端部、コンパートメントの第二の丸みのある端部と係合するように構成された第二のアーチ形端部、および第一のアーチ形部と第二のアーチ形部との間に延び、かつコンパートメントの側面と係合するように構成されているバック部分を含んでもよいが、第一のアーチ型端部、第二のアーチ型端部およびバック部分は端部キャップを形成する取り外し可能な部片の丸い部分からさらに離間している。例えば、第一のアーチ型端部、第二のアーチ型端部およびバック部分は丸い部分から、丸い部分とモニタリング装置を受けるためのガイドの上部アーチ型端部との間に延びる細長い部分の部片の分だけ離間していてもよい。

取り外し可能な部片200がゴルフクラブのシャフトと係合するとき、モニタリング装置201が基準点から明記された距離だけずらされるように、取り外し可能な部片200がモニタリング装置201をシャフト内に配置するよう、丸い部分とガイドの上部アーチ型端部との間に延びる細長い部分の部片は、特定の長さであってもよい。さらに、ゴルフクラブのセットのそれぞれ異なるゴルフクラブは、セットの他のゴルフクラブとは異なる位置にある質量の中心を有するため、セットのそれぞれ異なるゴルフクラブに結合している取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201が基準点から明記された距離だけずらされるように、それぞれのモニタリング装置201をシャフト内に確実に配置するために、異なるように構成されなければならないこともある。例えば、丸い部分とガイドの上部アーチ型端部との間に延びる細長い部分の部片の長さは、モニタリング装置201が基準点から明記された距離だけずらされるように、それぞれのモニタリング装置201をシャフト内に確実に配置するために、ゴルフクラブセットのそれぞれの取り外し可能な部片200について異なっていてもよい。

図23Aは、そのような取り外し可能な部片201の態様を例示する。図23に見られるように、本開示の特定の態様にしたがって、ゴルフクラブのセットの第一のゴルフクラブに結合している第一の取り外し可能な部片200は、第一の長さを有する第一の細長い部分を有してもよく、一方、ゴルフクラブのセットの第二の異なるゴルフクラブに結合している第二の取り外し可能な部片200は、第一の長さとは異なる(例えば、より長い)第二の長さを有する第二の細長い部分を有してもよい。さらに、図23Aに見られるように、本開示の特定の態様にしたがって、ゴルフクラブのセットの第三の異なるゴルフクラブに結合している第三の取り外し可能な部片200は、第一または第二の長さとは異なる(例えば、より長い)第三の長さを有する第三の細長い部分を有してもよい。例えば、より短いクラブ(例えば、ピッチングウェッジ)は、第一の長さを有する細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有してもよく、一方、より長いクラブ(例えば、長いアイアンまたはハイブリッドタイプゴルフクラブ)は、第二の長さを有する細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有してもよい。さらに、いっそう長いクラブ(例えば、ドライバ)は、第三の長さを有する細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有してもよい。図23Aには三つの態様だけが示されているが、セットの各ゴルフクラブは、モニタリング装置201を正しい位置に配置するために、異なる長さ(例えば、クラブの長さが増すにつれてより長くなる)の細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有しうることが留意されよう。

例えば、図23Bに見られるように、ウェッジ2200(例えば、ピッチングウェッジ)は、第一の長さを有する細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有してもよい。ハイブリッドクラブ2201は、第二の長さを有する細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有してもよい。ウッドタイプクラブ2201(例えば、ドライバ)は、第三の長さを有する細長い部分を伴う取り外し可能な部片200を有してもよい。図22に見られるように、ウッドタイプクラブ2202に結合している取り外し可能な部片200の細長い部分の第三の長さは、ハイブリッド2201に結合している取り外し可能な部片200の細長い部分の第二の長さよりも長い。さらに、ハイブリッド2201に結合している取り外し可能な部片200の細長い部分の第二の長さは、ウェッジ2200に結合している取り外し可能な部片200の細長い部分の第一の長さよりも長い。

図23AおよびBに見られるように、各取り外し可能な部片201(例えば、取り外し可能な部片の細長い部分の長さ)は、モニタリング装置201が基準点から同じ明記された距離だけずらされるように、それぞれのモニタリング装置201をシャフト内に確実に配置するために構成される。この場合、ウェッジ、ハイブリッド2201およびウッドタイプクラブ2202のモニタリング装置201は、それらが各ゴルフクラブの質量の中心から同じ明記された距離だけずらされるように配置される。セットの三つのクラブだけが例示されているが、セットの各ゴルフクラブに類似の構造が適用されてもよいことが理解されよう。例えば、ゴルフクラブのセットのロブウェッジ、サンドウェッジ、ピッチングウェッジ、10番アイアンおよび9番アイアンそれぞれの取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を正しい位置に配置するために、異なる長さ(例えば、クラブの長さが増すにつれてより長くなる)の細長い部分を有してもよい。

本開示の他の態様にしたがって、取り外し可能な部片200は他の構造を同様に有してもよい。例えば、本開示のいくつかの態様にしたがって、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を受ける、自己配置される円錐形構造であってもよい。円錐形構造は、モニタリング装置201をシャフト103内の適切な位置に配置するために、ゴルフクラブ100のシャフト103の内部と係合するように構成されてもよい。例えば、ゴルフクラブのセットの異なるクラブと係合するための、複数の円錐形の取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201をシャフト103内の適切な位置に配置するために、より長く、より広く(例えば、長い直径を有し)てもよい。本開示のいくつかの態様にしたがって、ゴルフクラブシャフト103の内部は、取り外し可能な部片200と係合し、かつモニタリング装置201をシャフト103内の適切な位置に配置するように構成されている構造(例えば、配置用凹み/突起またはレッジ)を含んでもよい。

各クラブがそのそれぞれのモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定するように(例えば、モニタリング装置201が、セットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように)構成されてもよいゴルフクラブのセットの概念を、取り外し可能な部片200に関して例示してきたが、他の手段を同様に使用してもよいことが留意されよう。

例えば、上記のように構成された取り外し可能な部片の代わりに、モニタリング装置201を保持する他の構造を有する複数のインサートを用いて上記ゴールを達成してもよい。例えば、インサートの一つまたは複数はそれぞれ、インサートがそのそれぞれのモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定するように(例えば、モニタリング装置201が、セットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように)インサートが結合されているゴルフクラブに基づく、様々な長さを有してもよい。インサート群の特定の構造は、インサート群がそのそれぞれのモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定する上記ゴールを達成するとの条件で、変動してもよい。

各クラブがそのそれぞれのモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定するように(例えば、モニタリング装置201が、セットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように)構成されてもよい、ゴルフクラブのセットの概念を取り外し可能な部片およびインサートに関して例示してきたが、別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200を含むことなく、グリップ105自体がモニタリング装置201を直接的に受け、かつ固定するように構成されてもよいことが留意されよう。

例えば、図9に関して記載したとおり、グリップ105は、モニタリング装置201を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、モニタリング装置201がモニタリング装置の縦軸に沿ってグリップに挿入されるときにモニタリング装置201を受けるように構成されているスリットを含んでもよい。スリットは、モニタリング装置201と一緒に固い締り嵌めを提供するように構成されてもよい。さらに、スリットの一つまたは複数はそれぞれ、それらのそれぞれのゴルフクラブに基づく様々な深さを有してもよい。このようにして、スリットの深さは、各スリットが、それが受けるモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定するように(例えば、モニタリング装置201が、セットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように)構成されてもよい。

それぞれのモニタリング装置201がセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定される(例えば、モニタリング装置201が、セットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように)という条件で、モニタリング装置201は、スナップ嵌め機構(例えば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、他の機械的ファスナなどを含む、なお他の方法を介してグリップ105と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。

質量の中心を例示的態様に関して上述してきたが、これは他の基準点を使用してもよいと示唆する意図はないことが留意されよう。これに反して、クラブヘッド、ホーゼル、グリップの上部などの重力の中心などの、ゴルフクラブの他の固定された基準点を同様に使用してもよい。

各ゴルフクラブがそのそれぞれのモニタリング装置201をセットの各ゴルフクラブに対応する共通の点で固定する(例えば、モニタリング装置201が、セットの各ゴルフクラブに共通の基準点から同じ明記された距離だけずらされるように)ゴルフクラブのセットを提供することによって、各モニタ装置201から受信したデータを共通の基準点に対して分析しうることが留意されよう。例えば、基準点が質量の中心である態様において、ゴルフクラブの各モニタ装置201はそれぞれのゴルフクラブの質量の中心から同じ距離だけずらされてもよい。したがって、データを計算する際に(例えば、上述した変換マトリックスを使用するときなど)、データは各クラブについて質量の中心からの異なる距離を考慮する必要なしに、分析することができる。例えば、本開示のいくつかの態様において、データを計算し、かつフィードバックを提供するために使用される式および変換マトリックスを、ゴルフクラブのセットに対して一律に適用することができる。

本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブおよび/または別個の取り外し可能な部片もしくはカートリッジ200の構造は、クラブのスイング重量が望まれるとおりに選択されうるように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、上記のより長い別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200は、上記のより短い別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200よりも軽い重量/密度の材料で形成されてもよい。さらに、別個の取り外し可能な部片またはカートリッジの構造はゴルフクラブのセット全体で変動してもよい。例えば、より長い別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200は重量を取り除くために開口を含んでもよく、より短い別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200の厚さは重量を加えるために増大してもよい。このようにして、スイング重量の一貫性がゴルフクラブのセット全体で達成されてもよい。

較正 異なるスポーツ用具のための交換可能なパック 上述したように、本開示の局面のモニタリング装置201は、そのようなゴルフクラブのセットにおけるゴルフクラブに対して「汎用性」であってもよい。例えば、モニタリング装置201は、ゴルフクラブセットのパター、ゴルフクラブセットのアイアンタイプゴルフクラブおよびゴルフクラブセットのウッドタイプゴルフクラブに嵌合するように構成されてもよい。本開示のさらなる局面にしたがって、モニタリング装置201は、他のスポーツ用具に対して「汎用性」であってもよい。例えば、本開示の局面のモニタリング装置201は、ゴルフクラブ、テニスラケット、バット(例えば、野球、ソフトボール、クリケットなど)、ホッケースティック(例えば、アイスホッケー、フィールドホッケー)、ラクロススティックなどに対して「汎用性」であってもよい。したがって、本明細書に記載の例示的態様は、モニタリング装置などを組み込む任意の道具に適用可能である。

しかし、スポーツ用具の各部品について計測すべき特性は劇的に変動しうる。例えば、スポーツ用具の部品のその縦軸回りの回転は、いくつかのスポーツでは他よりも関連性が高いこともある。例えば、ゴルフスイング中のゴルフクラブのその縦軸回りの回転(例えば、これはスイング全体を通してのクラブフェースの角度についての情報を提供するために使用されてもよい)は、野球バットのスイング中の野球バットのその縦軸回りの回転よりも、ユーザのフィードバックのために価値のある情報でありうる。同様に、テニスストローク中のテニスラケットのその縦軸回りの回転(例えば、これはスイング全体を通してのテニスラケットのフェースの角度についての情報を提供してもよい)は、野球バットのスイング中の野球バットのその縦軸回りの回転よりも、ユーザのフィードバックのために価値のある情報でありうる。

したがって、本開示の局面は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のタイプに応じて、スイングまたはストロークの異なる特性を測定するように構成されているモニタリング装置201(および/またはシステム)を目的とする。例えば、本開示の局面は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のタイプに基づき、特定のデータを選択的に収集する能力を有するように構成されているモニタリング装置201(および/またはシステム)を目的とする。さらに、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のタイプを自動的に判定し、そのスポーツ用具のタイプに基づき、特定のデータを選択的に収集するように、それ自体を自動的に構成するように構成されてもよい。

例えば、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201(および/またはシステム)がモニタリング装置201はゴルフクラブと係合していると判定すれば、モニタリング装置201(および/またはシステム)は、ゴルフクラブの縦軸回りの角回転などの、様々な特性を計測するように、それ自体を構成してもよい。さらに、モニタリング装置201は、第一の速度(例えば、第一のリフレッシュ速度)で速度、加速度などを計測するように、それ自体を構成してもよい。対照的に、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201(および/またはシステム)が、モニタリング装置201が野球バットと係合していると判定すれば、モニタリング装置201(および/またはシステム)は、野球バットの縦軸回りの角回転を含まない様々な特性を計測するように構成してもよい。さらに、モニタリング装置201は、ゴルフクラブに対して使用される第一の速度とは異なる第二の速度(例えば、第二のリフレッシュ速度)で速度、加速度などを計測するように構成してもよい。これらの例は例示にすぎないが、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201(および/またはシステム)は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を測定し、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のその部品をスポーツ用具の他の部品と区別し、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品に基づき、モニタリング装置201が計測する特性および/またはモニタリング装置201が収集するデータを変更するように構成されることが理解されよう。

さらに、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品に基づき、モニタリング装置201が計測する特性および/またはモニタリング装置201が収集するデータを変更することに加えて、本開示の他の局面は、スイングまたはストロークに関するデータを収集する際に、スポーツ用具の部品中の一つまたは複数のIMUのどれを用いるかを決定することを目的とする。例えば、本開示の局面は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のタイプに基づき、第二のIMUではなく第一のIMUから、または第一のIMUではなく第二のIMUからのデータを選択的に用いること(例えば、上記などの計算のため)を目的とする。

本開示のさらなる局面は、スポーツ用具中のIMUのそれぞれ(または複数)から収集されたデータ(ストロークまたはスイングに関する)を受信し、次いでモニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のタイプに基づき、一つまたは複数のIMUからのデータのどれを用いる(例えば、下記の計算のため)かを決定することを目的とする。例えば、IMUのそれぞれから受信したデータおよびスポーツ用具のタイプ、またはIMUのそれぞれから受信したデータによって示される他の情報に基づき、特定のIMUからのデータを、計算および/または遠隔コンピュータ400への送信に使用するために選択してもよい。このようにして、モニタリング装置201は、両方のIMUから受信したデータに基づき、第一のIMUおよび第二のIMUからのデータの使用および/または送信を切り換えてもよい。

上記態様は、データを収集するために特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)の使用を選択すること、または複数のIMUからデータを受信して、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)からのデータの使用を選択することを記載しているが、本開示の他の局面は、複数の感度範囲を有するIMUを含むモニタリング装置201に関することが留意されよう。したがって、異なるIMU間または異なるIMUからのデータ間で選択的に選択するのではなく、本開示の局面は、単一のIMUの異なる感度範囲間で選択的に選択することを目的とする。

例えば、本開示の局面は、角速度および/または加速度を計測するように構成された第一の感度範囲を含み、かつ速度および/または加速度の小さい変化(例えば、1メートル/秒またはm/s2の割合)に非常に敏感であってもよい、単一のIMUに関する。そのような感度範囲は、スポーツ用具の特定の部品に関連する特性を測定する上で有益でありうる。さらに、IMUは速度および/または加速度を計測するように構成された第二の感度範囲を含んでもよく、かつ速度および/または加速度の小さい変化に対する感度が低く(第一の感度範囲に比べて)、速度および/または加速度のより大きい変化(例えば、少なくとも数メートル/秒またはm/s2)をより正確に測定することができてもよい。そのような感度範囲は、スポーツ用具の異なる部品に関連する特性を測定する上で有益でありうる。したがって、本開示の局面にしたがって、単一のモニタリング装置201は、スポーツ用具の一部品に関連するデータを測定することを目的とし、スポーツ用具の第二の部品に関連するデータを測定することも目的とする、第一のIMUを含むように構成されてもよい。

本開示の局面は、特定の感度範囲(例えば、第二の感度範囲ではなく第一の感度範囲)を選択するように構成されているモニタリング装置201を目的とする。データを収集するために特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)の使用を選択する、または複数のIMUからデータを受信して、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)からのデータの使用を選択するための上記または下記方法のいずれかを、単一の可変IMUの特定の感度範囲(例えば、第二の感度範囲ではなく第一の感度範囲)を選択するために用いてもよい。例えば、単一の可変IMUの特定の感度範囲(例えば、第二の感度範囲ではなく第一の感度範囲)の選択は、上記の構造的係合(例えば、検出スイッチを起動する突起200p)、スポーツ用具の動きに基づくRFID技術(例えば、現在のスイングのサインがメモリの中に記憶された所定のサインとマッチする、またはその許容度の範囲内である場合)、遠隔コンピュータ400からのコマンド(例えば、ボイスコマンドなどの手動コマンド、ソフトウェアアプリケーションからの自動コマンド)、スポーツ用具上のスイッチまたはモニタリング装置自体の起動に基づく手動コマンドなどを介して行ってもよい。上述したように、モニタリング装置201は、任意の上記のやり方で(例えば、取り外し可能な部片200、モニタリング装置201を保持する他のタイプのインサート、モニタリング装置201はグリップクラブのグリップと直接係合されてもよいなど)、ゴルフクラブと係合されてもよいことが留意されよう。本開示の局面にしたがって、および図24に見られるように、モニタリング装置201は、任意の上記のやり方と同様に(例えば、テニスラケットのハンドルと係合するように構成された、類似の取り外し可能な部片200、モニタリング装置201を保持する他のタイプのインサート、またはモニタリング装置201はテニスラケットのハンドルと直接係合されてもよい)、テニスラケットのハンドルと係合されてもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、および図24に見られるように、モニタリング装置201は、任意の上記のやり方と同様に(例えば、野球バットもしくはホッケースティックのグリップと係合するように構成された、類似の取り外し可能な部片200、モニタリング装置201を保持する他のタイプのインサート、あるいはモニタリング装置201は野球バットまたはホッケーもしくはラクロススティックのグリップと直接係合されてもよい)、野球バットまたはホッケーもしくはラクロススティックのグリップと係合されてもよい。

さらに、上述したように、本開示の局面は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具のタイプを決定することに関する。本開示の一つの態様にしたがって、モニタリング装置201とスポーツ用具の特定の部品との間の係合により、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をモニタリング装置201に決定させ、さらに、モニタリング装置201をそれが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成する。

例として、スポーツ用具の各部品(例えば、ゴルフクラブ、テニスラケット、バット、ホッケースティックなど)のグリップまたはハンドルは、図8〜9に関して上述したやり方で、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。例えば、上述したように、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおいて使用されているものと類似であってもよい。例えば、図4Aおよび4Bに見られるように、モニタリング装置201は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されているセンサを収容するために使用されるコンパートメントに類似したものであってもよい、概して長方形のコンパートメントを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントは、上記様々な構成要素、例えば、プロセッサ204、センサ202、トランスミッタ203、電源206、メモリなどを収容してもよい。さらに、上記のように、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、スポーツ用具の各部品のグリップ105と係合するように構成されてもよい。例えば、上記のように、グリップ105は、取り外し可能な部片またはカートリッジ200を受けるように構成されてもよく、かつ取り外し可能な部片200はモニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、スポーツ用具の特定の部品のモニタリング装置201と取り外し可能な部片200との間の係合により、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をモニタリング装置201に決定させ、さらに、モニタリング装置201をモニタリング装置201が計測する特定の特性およびモニタリング装置201が収集するデータを選択するように構成する。例えば、モニタリング装置201と取り外し可能な部片200との間の係合により、モニタリング装置201にモニタリング装置201の異なる構成要素(例えば、異なるIMU)を選択的に起動させてもよく、または異なる速度(例えば、より遅い、またはより速いデータリフレッシュ速度)でデータを収集させてもよい。

本開示の一つの態様において、「汎用性」モニタリング装置201は、スポーツ用具の特定の部品の取り外し可能な部片200から伸びる一つまたは複数の突起200p(例えば、ピン)を受けるように構成された一つまたは複数の開口201oを有するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201の開口201oのどれが取り外し可能な部片200の突起200pを受けるかに基づいて、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をモニタリング装置201が決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成される。

例えば、モニタリング装置201は複数の開口201oを含んでもよい。さらに、スポーツ用具の一つの部品の取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201の複数の開口201oの孔のいくつかと係合するように構成されている一組の突起200pを有してもよい。開口201oの特定の組み合わせがスポーツ用具の特定の部品の取り外し可能な部片200のそれぞれの突起200pによって係合されると、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をモニタリング装置201が決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成される。同様に、スポーツ用具の第二の異なる部品の取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201の複数の開口の開口201oのいくつかと係合するように構成されている異なる組の突起200pを有してもよい。開口201oの特定の組み合わせがスポーツ用具の第二の異なる部品の取り外し可能な部片200のそれぞれの突起200pによって係合されると、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の第二の異なる部品をモニタリング装置201が決定し、さらに、それが計測する特定の(および異なる可能性がある)特性およびそれが収集する特定の(および異なる可能性がある)データを選択するように構成される。

図25A〜Cは、本開示の局面の例示的な取り外し可能な部片200を示す。図25A〜Cに見られるように、取り外し可能な部片200はそれぞれ、モニタリング装置201を収容する際に支援するように構成された細長い部分を含んでもよい。上記のように、細長い部分はそれぞれ、コンパートメントの第一の丸みのある端部と係合するように構成された第一のアーチ形端部、コンパートメントの第二の丸みのある端部と係合するように構成された第二のアーチ形端部、および第一のアーチ形部と第二のアーチ形部との間に延び、かつモニタリング装置201のコンパートメントの面と係合するように構成されているバック部分を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200それぞれの細長い部分は一つまたは複数の突起200pを含んでもよい。図25Aに見られるように、例示的な取り外し可能な部片200Tは、独特の配置で配列された複数の突起201pを含む。この場合、独特の配置で配列された5つの突起200pがある。突起200pの数およびそれらの突起200pの独特の配列は、モニタリング装置201と係合すると、モニタリング装置にモニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を示すように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、例示的な取り外し可能な部片200Tにおける突起200pの数およびそれらの突起200pの独特の配置は、モニタリング装置201がテニスラケットと係合していることをモニタリング装置201に示してもよい。

同様に、図25B〜Cはそれぞれ、独特の配列で配列されたそれ自身のそれぞれ複数の突起201pを有する他の例示的な取り外し可能な部片200を示す。例えば、図25Bに見られるように、例示的な取り外し可能な部片200Hは、モニタリング装置201がホッケースティックと係合していることをモニタリング装置201に示してもよい、独特の配置で配列された6つの突起200pを含んでもよい。さらに、図25Cに見られるように、例示的な取り外し可能な部片200Lは、モニタリング装置201がラクロススティックと係合していることをモニタリング装置201に示してもよい、独特の配置で配列された7つの突起200pを含んでもよい。

図26は、本開示の局面の例示的なモニタリング装置201を示す。図26に見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントの平坦な面は、一つまたは複数の開口201o(突起200pを受けるように構成されている)を含むように構成されてもよい。追加的または代替的に、モニタリング装置201のコンパートメントの丸みのある端部の一つまたは両方は、取り外し可能な部片200の第一のアーチ形部および/または第二のアーチ形部上に配置されている突起200pを受けるように構成されている開口201oを含むように構成されてもよい。

図26に見られるように、例示的なモニタリング装置201は、開口201oが様々な取り外し可能な部片200の突起の独特な配列それぞれに適応しうるように配列されている、複数の開口201oを含む。この例において、様々な取り外し可能な部片200の突起を受けるように構成されている9つの開口201oがある。さらに、図26に見られるとおり、開口201oは様々な取り外し可能な部片200T、200H、200Lの突起の独特の配列それぞれを受けることができる。

これらの態様は単なる例であり、限定を意図するものではないことが留意されよう。例えば、9つの開口および5〜7つの突起を例示的態様において記載しているが、開口および突起の組み合わせは、モニタリング装置201が、それが係合しているスポーツ用具の部品を選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択することを十分に可能にするという条件で、それらの任意の組み合わせが使用されてもよいことが明らかである。例えば、他の突起200p(例えば、突起の数、突起の配列)および開口201oの組(例えば、開口の数、開口の配列)を本開示の局面にしたがって使用してもよい。

いくつかの態様において、取り外し可能な部片200の突起は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をプロセッサ204に決定させ、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成されている、モニタリング装置201内の検出スイッチを起動するように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、取り外し可能な部片200の突起と開口との係合により、開口内の検出スイッチを、第一の位置から第二の位置に移動させてもよい。プロセッサ204は、この移動を認識し、検出スイッチのどれが移動したかに依存して、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成されてもよい。または、取り外し可能な部片200の突起と開口内の構成要素(例えば、リード)との間に電気的接続があってもよい。プロセッサ204は、これらの接続を認識し、構成要素のどれが接触したかに依存し、それによって、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成されてもよい。当然、これらは例にすぎず、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択する他の方法を使用してもよい。

突起および開口は、モニタリング装置201が所期の方位でのみ取り外し可能な部片と係合することができるように配置されてもよい。例えば、「汎用性」モニタリング装置201は9つの孔を有してもよいが、取り外し可能な部片200上の突起およびモニタリング装置201上の孔は、モニタリング装置201が所期の方位で取り外し可能な部片200と係合するときにのみ正しい位置を占めるように配置される。

上述するように、本開示の他の局面にしたがって、グリップ105は、別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200を含むことなく、モニタリング装置201を直接的に受け、かつ固定するように構成されてもよいことが留意されよう。上述するように、モニタリング装置201は、多様な方法でグリップ105と係合するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、モニタリング装置201を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。しかし、モニタリング装置201がグリップ105とどのように係合するかにかかわらず、グリップ105自体は、モニタリング装置201の開口と係合するように構成された上述する突起が、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを適宜に選択するように構成されてもよい。例えば、グリップ105は、モニタリング装置201がモニタリング装置の縦軸に沿ってグリップに挿入されるときにモニタリング装置201を受けるように構成されているスリットを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントの丸みのある端部の一つまたは両方は、突起を受けるように構成されている開口を含むように構成されてもよく、およびスリットの下端は一つまたは複数の突起を含んでもよい。追加的または代替的に、突起はスリットの面に位置してもよく、モニタリング装置201の挿入および取り外し可能に適応させるために、ばね押し、柔軟などであってもよい。

メモリワイヤ 検出スイッチを起動するための突起を含む上記態様に加えて、形状記憶合金を用いてもよい。形状記憶合金は、加熱によってその元の形状に戻るように構成されている物質である。

RFID技術 さらに、上記態様は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をモニタリング装置201が選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択することを可能にする手段として、モニタリング装置201とスポーツ用具の部品との間の構造的係合を記載したが、他の方法および手段が使用されてもよい。

例えば、スポーツ用具の部品は、モニタリング装置201がスポーツ用具の部品と係合しているときにモニタリング装置201と通信するチップ(例えば、RFIDチップ)を含んでもよい。これは、直接的な電気接続、ワイヤレス送信などによることもできる。チップは、どのスポーツ用具の部品とモニタリング装置201が係合しているかをモニタリング装置201に表示するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201のトランシーバは、どのスポーツ用具の部品とモニタリング装置201が係合しているかを表示するチップからのIDデータを受信または「読み取る」ように構成されてもよい。したがって、いったんモニタリング装置201が、それが係合するスポーツ用具の部品を決定したならば(チップによって提供されるデータに基づき)、モニタリング装置201のプロセッサ204は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択することができる。

例えば、モニタリング装置201がゴルフクラブと係合したチップ(例えば、RFIDチップ)からデータを受信したら、モニタリング装置201(および/またはシステム)のプロセッサ204は、ゴルフクラブの縦軸回りの角回転などの、様々な特性を計測するように、モニタリング装置201を構成してもよい。さらに、モニタリング装置201(および/またはシステム)は、第一の速度(例えば、第一のリフレッシュ速度)で速度、加速度などを計測するように、モニタリング装置201を構成してもよい。対照的に、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201がチップ(例えば、RFIDチップ)から、モニタリング装置201が野球バットと係合しているというデータを受信すれば、モニタリング装置201(および/またはシステム)は、野球バットの縦軸回りの角回転を含まない様々な特性を計測するように、モニタリング装置201を構成してもよい。さらに、モニタリング装置201(および/またはシステム)は、ゴルフクラブに対して使用される第一の速度とは異なる第二の速度(例えば、第二のリフレッシュ速度)で速度、加速度などを計測するように、モニタリング装置201を構成してもよい。

練習スイングに基づく自己認識センサ さらに、上記態様は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品をモニタリング装置201が選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択することを可能にする手段として、モニタリング装置201とスポーツ用具の部品との間の構造的係合またはチップ(例えば、RFIDチップ)の使用を記載したが、他の方法および手段が使用されてもよい。

本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、スポーツ用具の部品の動きに基づいて、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定するように構成されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、スポーツ用具の部品の「練習」スイングに基づいて、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定するように構成されてもよい。

本開示の局面にしたがって、プロセッサ204はモニタリング装置201の構成要素(例えば、モニタリング装置201のIMU)例えば、プロセッサ204は、スポーツ用具の部品の方位、スポーツ用具の速度または加速度などを示す加速度計、ジャイロスコープなどからデータを受信するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、このデータに基づき、モニタリング装置201は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択するように構成されてもよい。

例えば、データが、特性は所定の値よりも高い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品は第一のタイプのスポーツ用具であると決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択してもよい。さらに、データが、特性はその所定の値よりも低い(または所定の範囲内であるか、もしくは存在しない)と示すならば、プロセッサは、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品は第二のタイプのスポーツ用具であると決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを適宜に選択してもよい。

例えば、プロセッサが、特定の方位またはスイング経路でスポーツ用具の部品がスイングされたことを示すIMUからのデータを受信すれば、モニタリング装置201のプロセッサ204は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品はそのような方位またはスイング経路に対応するスポーツ用具の部品であると想定する。例えば、スポーツ用具の各部品(例えば、ゴルフクラブ、テニスラケット、バット、ホッケースティックなど)それぞれについての方位および/またはスイング経路の輪郭をメモリの中に、プロセッサ204によってアクセス可能なように保存してもよいことが留意されよう。したがって、モニタリング装置201のプロセッサは、計測した方位またはスイング経路をメモリの中に保存した方位またはスイング経路の輪郭と比較し、測定した特性を保存した輪郭の一つとマッチさせることにより(または実質的にマッチさせることにより)、モニタリング装置201がどのスポーツ用具の部品と係合しているかを決定してもよい。したがって、その後、モニタリング装置201は、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを適宜に選択してもよい。

例えば、図27Aおよび27Bは、それぞれ、ゴルフスイングおよび野球バットのスイングのスイング経路を例示する。これらのスイングを比較することによって見られるように、それらはそれぞれ、スイングの全体を通して異なるスイング経路および方位を有する。例えば、野球バットのスイングはスイング経路の真ん中を通して比較的水平な方位を有する。対照的に、ゴルフスイングはスイング経路の真ん中を通して比較的垂直の方位を有する。スイング経路の全体を通しての、またはスイング経路の一部の、スポーツ用具の部品の方位に関するそのようなデータは、モニタリング装置201のセンサによって測定され、次いで上述したようなやり方(例えば、計測した特性を保存した輪郭と比較すること)で、モニタリング装置が係合しているスポーツ用具の部品を決定するために、モニタリング装置201によって使用されてもよい。

保存した方位またはスイング経路の輪郭に加えて、スポーツ用具の各部品(例えば、ゴルフクラブ、テニスラケット、バット、ホッケースティックなど)それぞれについての速度および加速度(および他の特性)の特徴を、メモリの中に保存し、プロセッサ204によってアクセス可能であってもよいことが留意されよう。このようにして、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定するために、そのようなデータを適宜に使用することもできる。例えば、モニタリング装置201のプロセッサは、計測した速度および加速度(および他の特性)をメモリの中の保存した速度および加速度(および他の特性)の特徴と比較してもよい。例えば、プロセッサは、計測した速度、加速度(および/または他の特性)が保存した特徴の所定の範囲内であるかどうかを決定してもよい。比較の結果(例えば、それが特定の特徴の範囲内であるか、または範囲内でないか)は、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定する際に、少なくともそれを支援してもよい。したがって、その後、モニタリング装置201は、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択してもよい。

同様に、本開示のさらなる局面にしたがって、プロセッサ204は、モニタリング装置201のIMUのそれぞれ(または複数)からデータを受信し、そのデータを所定の値または範囲と比較して、特定の目的のためにどのIMUからのデータを使用するかを決定するように構成されてもよい。例えば、図19A〜19Dのパッティングおよびドライバサインに関して上述したように、他のスポーツ用具の部品の加速度および角速度は特定の図的範囲または「サイン」を有してもよい。そのような図的範囲または「サイン」は、プロセッサ204がアクセスしてもよいメモリの中に記憶されてもよい。したがって、本開示のいくつかの態様において、プロセッサ204は、モニタリング装置201のIMUのそれぞれ(または複数)からデータを受信し、そのデータを記憶された図的範囲または「サイン」と比較するように構成されてもよい。データが第一のタイプのスポーツ用具に関連する特定の図的範囲または「サイン」にマッチすれば、プロセッサはスイングが第一のタイプのスポーツ用具であったと決定し、したがって特定の計算を行う(またはそのデータを遠隔コンピュータに送信する)際に第一のIMUからのデータを使用するか、またはモニタリング装置201が計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択してもよい。または、データが第二のタイプのスポーツ用具に関連する特定の図的範囲または「サイン」にマッチすれば、プロセッサはスイングが第二のタイプのスポーツ用具に関連していたと決定し、したがって特定の計算を行う(またはそのデータを遠隔コンピュータに送信する)際に第二のIMUからのデータを使用するか、またはモニタリング装置201が計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択してもよい。上記態様は図的範囲または「サイン」を記載しているが、他のデータも代わりに使用することができる(例えば、数的範囲またはサイン)ことが留意されよう。さらに、スポーツ用具のタイプが識別されるために、収集されたデータが厳密にマッチしなくてもいいように、収集されたデータと保存された値、範囲、「サイン」などとの比較に許容度を組み込んでもよいことが留意されよう。例えば、プロセッサ204は、データを保存された値、範囲、「サイン」などと比較するときに既定の許容度を考慮に入れるように構成されてもよく、または保存された値、範囲、「サイン」などが既定の許容度をすでに含んでもよい。したがって、モニタリング装置201のIMUのそれぞれから受信されたデータが所定のスポーツ用具の部品による特定の所定のスイングのサインと厳密にマッチしないが、なおスポーツ用具の特定の部品による特定の所定のスイングの許容度または所定の範囲内であるならば、モニタリング装置201は、懸案のスイングが行われたスポーツ用具の部品をサインに関連するスポーツ用具の特定の部品として識別するように構成されてもよい。

データが、特性は所定の値よりも高い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、対応する、既定のIMUからのデータを測定データとして使用する(およびおそらくは他のIMUからのデータは破棄する)ように構成されてもよい。逆に、データが、特性はその所定の値よりも低い(または所定の範囲内である)と示すならば、プロセッサ204は、第二の対応する、既定のIMUからのデータを測定データとして使用する(およびおそらくは他のIMUからのデータは破棄する)ように構成されてもよい。

プロセッサ(または他のファームウェア)にIMUのそれぞれ(または複数)からデータを受信させ、次いでそのデータを使用してどのタイプのスポーツ用具とモニタリング装置201が係合しているかを決定させる(およびそれによって特定のIMUのデータのどれを使用および/もしくは送信するかを決定させる、またはモニタリング装置201が計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択させる)上記局面は、本明細書に記載の他の態様における他の特徴との組み合わせに適用してもよく、または組み合わせで使用してもよいことが留意されよう。例えば、どのタイプのクラブとモニタリング装置201が係合しているかを決定するためのピンおよび検出スイッチを含む、上記態様において、プロセッサ(または他のファームウェア)はなお各IMUからデータを収集し、次いでそのようなデータを適宜に使用または送信してもよい。例えば、各IMUからのデータはなおゴルフスイングの様々な特性に関連していてもよく、上記方法に基づいて特定の特性を決定するために一つのIMUからのデータが選択されたとしても、他のIMUからのデータをなお他の特性を決定するために使用し、および/または遠隔装置に送信してもよい。

上記態様は、モニタリング装置201が、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を選択的に決定し、さらに、それが計測する特定の特性およびそれが収集するデータを選択することを可能にする他の手段を除外するものではない。他の方法および手段を同様に使用してもよい。

例えば、上記態様は、どのスポーツ用具の部品とモニタリング装置201が係合しているかを「自動的に」決定する(すなわち、ユーザが異なるスポーツ用具の部品間で、手動で選択するための積極的段階を取ることなく)特徴を記載しているが、これは、ユーザがどのスポーツ用具の部品とモニタリング装置201が係合しているかを手動で決定し、適宜にモニタリング装置201を、特定の特性を計測し、特定のデータを収集するように手動で構成することを可能にする態様が除外されることを意味すると解釈されるべきではない。代わりに、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、どのスポーツ用具の部品にそれが係合しているかとのユーザからの指示を受けるように構成されてもよい。例えば、本開示の態様にしたがって、モニタリング装置201は、異なる位置間をユーザが手動で移動させることができるスイッチを含むことができる。さらに、モニタリング装置201のプロセッサ204は、スイッチの異なる位置を、どのスポーツ用具の部品にそれが係合しているかとの指示と解釈するように構成されることができる。

または、モニタリング装置201のプロセッサ204は、それが係合するスポーツ用具の部品に関する、上記遠隔コンピュータ400からの指示を受けることができる。そのような指示は、モニタリング装置201がそのような指示を無効にする他の指示を受けるまで、メモリの中に記憶されうることが留意されよう。例えば、そのデータが収集され、使用されるスポーツ用具の特定の部品または特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)は、遠隔コンピュータ400を介してプロセッサ204を積極的に指示するユーザによって選択されてもよい。または、そのデータが収集され、使用されるスポーツ用具の特定の部品または特定のIMUは、遠隔コンピュータによって実行されている特定のソフトウェアアプリケーションによって選択/命令されてもよい。すなわち、特定のソフトウェアアプリケーションは、スポーツ用具のどのデータもしくは特性を計測するかを選択してもよく、および/または特定の値を計算するために第二のIMUではなく第一のIMUからのデータが使用されるよう要求してもよい(第二のIMUからのデータがなお収集され、他の目的のために記憶または使用されてもよいが)。例えば、バット速度を測定することを目的とするアプリケーションは、プロセッサ204が第二のIMUからのデータからではなく第一のIMUからのデータを用いることを明記してもよい。

ボイスコマンド または、そのデータが収集され、使用される特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)、モニタリング装置201が係合するスポーツ用具の部品/計測されるスイングまたはストロークの特定の特性(例えば、スポーツ用具のタイプに基づいて)は、ボイスコマンドを通じてユーザによって選択/命令されてもよい。例えば、遠隔コンピュータ400(例えば、上記スマートフォンなどの携帯電話)は、ユーザがスイングまたはストロークを行う準備をしているときに、ユーザの近くに配置されてもよい。遠隔コンピュータ400は、モニタリング装置のプロセッサに、所定のボイスコマンドを受けている遠隔コンピュータ400に基づいて、特定のIMU(例えば、第二のIMUではなく第一のIMU)を使用し、モニタリング装置が係合するスポーツ用具のタイプを識別し、および/またはスイングもしくはストロークの特定の特性を計測するようにとの指示を送信する、特定のソフトウェアアプリケーションを含んでもよい。例えば、遠隔コンピュータ400は、ユーザの「野球バット」、他の所定の語句の「野球バット速度を計測」のコマンドを、第一のIMUを使用する、またはモニタリング装置が係合するスポーツ用具のタイプを野球バットと識別する、および/またはスイングの特定の特性(例えば、バット速度)を計測するためにデータを遠隔コンピュータ400に送信するようにとの指示と解釈する、ボイス認識ソフトウェアを有していてもよい。同様の態様および語句を、他のスポーツ用具、特性、またはIMUのために使用してもよい。または、スポーツ用具自体は、ボイス認識ソフトウェアおよびボイスコマンドを受けるためのマイクロホンを有するように構成されることができる。したがって、そのような態様において、スポーツ用具自体は、ボイスコマンドを受け、それらを解釈して特定のIMUを使用する、またはモニタリング装置が係合するスポーツ用具のタイプを識別する、および/またはスイングもしくはストロークの特定の特性を計測してもよい。

本開示の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、モニタリング装置201からデータを受信し、次いでデータをスポーツ用具の特定の部品と関連づける(例えば、モニタリング装置201から受信したデータを、上述したものと同様に遠隔コンピュータ上に記憶されているスイング経路、方位、速度、加速度などの特徴と比較することにより)ように構成されてもよい。または、上述したように、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、スイングに関連するデータを捕捉し、収集したデータを伝送してもよく、ここで遠隔コンピュータ400へのデータ送信は、どのスポーツ用具の部品に送信中のデータが関係するかを明記する(例えば、ここでスポーツ用具の部品は上記態様の一つにしたがって選択される)。さらに、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品を決定し、さらに、モニタリング装置201が計測する特定の特性およびモニタリング装置201が収集するデータを選択する、上記態様の様々な組み合わせを使用してもよいことが留意されよう。

上記の計測した特性は回転、方位、スイング経路、速度、角速度、加速度および角加速度などに関係づけられているが、上記特徴はこれらの特徴の計測に限定されるものではなく、スイングの他の特性が計測されてもよいことが留意されよう。また、モニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品がどのように選択されるかにかかわらず、いったんモニタリング装置201が係合しているスポーツ用具の部品が選択されれば、データは本開示の上記局面のいずれかにしたがって、測定、処理、送信などすることができる。

スポーツ用具の「覚醒」 本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201はモニタリング装置201のスポーツ用具への挿入中に起動されてもよい。さらに、モニタリング装置201は持続的にデータを検知し、収集してもよい。しかし、本開示の他の局面にしたがって、モニタリング装置201は選択的に起動されてもよい。例えば、モニタリング装置201は、モニタリング装置が所定の期間(例えば、モニタリング装置201がスイングまたはストロークが完了したと判定した後1分、5分、1または5秒(下記のとおり)など)起動されていないときに、「スリープ」または「休止」状態と入力するように構成されてもよい。この「スリープ」または「休止」状態では、モニタリング装置201の起動を決定するために必要な構成要素だけが電力を受け続けてもよい。「スリープ」または「休止」状態の他の態様において、構成要素はそれらが使用状態で受けるよりも少ない電力を受けてもよい。さらに、モニタリング装置201は、事象(例えば、スポーツ用具の動き、または特定の様式のスポーツ用具の動き)発生により、手動または自動で選択的に起動されてもよい。

例えば、本開示の例示的態様において、スポーツ用具の動きは、モニタリング装置201を「スリープ」もしくは「休止」状態から終了させ、かつ/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)させる引き金として作用してもよい。例えば、モニタリング装置201は、スポーツ用具が動いたというIMUからのデータを受信し、データに基づいて、「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、IMUからのデータを所定の閾値と比較し、IMUからのデータが所定の閾値よりも高い場合にのみ「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。例えば、IMUからのデータは、モニタリング装置201を「覚醒」させるためには、所定の角速度または加速度よりも高くなければならない。このようにして、偶発的な動きは、モニタリング装置201を「覚醒」させることはない。

本開示の例示的態様において、スポーツ用具の所定の動きは、モニタリング装置201を「スリープ」もしくは「休止」状態から終了させ、かつ/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)させる引き金として作用してもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、IMUからのデータを所定の範囲または値(例えば、スポーツ用具の部品のストロークまたはスイングを示す上述の図的もしくは数的範囲またはサインなどの)と比較し、IMUからのデータが所定の閾値よりも高い場合にのみ「スリープ」もしくは「休止」状態を終了し、および/または完全に起動(すなわち、「覚醒」)するように構成されてもよい。例えば、所定の範囲または値は、練習スイングを示す「サイン」であってもよい。したがって、IMUからのデータがマッチする(または許容度もしくはサインの範囲内である)場合、モニタリング装置201は「覚醒」する。

別の例示的態様において、ユーザは手動でモニタリング装置201に「スリープ」または「休止」状態に入らせ、終了させてもよい。例えば、ユーザは遠隔コンピュータ400(例えば、データを受信し、モニタリング装置201に送信するようにスマートフォンを構成するソフトウェアアプリケーションを備えたスマートフォン)を用いて、モニタリング装置に「スリープ」または「休止」状態に入らせ、終了させてもよい。これは、モニタリング装置201に「スリープ」または「休止」状態に入る、終了するよう指示するスマートフォンにデータを入力すること(例えば、ボイスコマンドまたはタッチスクリーンにタッチすること)によって行うことができる。

リセット 本開示の局面にしたがって、同様の方法を用いて、データを特定のスイングに相関付け、それにより個々のスイングを示し/異なるゴルフスイング間で区別してもよい。例えば、モニタリング装置201が起動され、モニタリング装置201が起動されている間中IMUからのデータを持続的に受信する態様において、本開示の局面は特定のスイングに対してデータを相関付ける(例えば、練習スイングまたは、スポーツ用具がスイングの場所へと運ばれているなどの、スイングに関係しない動きと区別するように)ことを目的とする。

本開示の特定の局面にしたがって、ショット前の慣例はモニタリング装置201を「リセット」(すなわち、モニタリング装置201に今度の動きは個々のスイングの始まりであることを認識させる)してもよい。例えば、上述したとおり、モニタリング装置201は、スポーツ用具が所定の動きで動いたというIMUからのデータを受信するように構成されてもよい。モニタリング装置201は、所定の範囲または値を所定の動きを示す「サイン」として認識し、認識した所定の動き後の任意の動きはスイングまたはストロークの一部であると判定するように構成されてもよい。したがって、所定の動き後のスポーツ用具の動きだけが、特定のスイングまたはストロークと相関付けられることになる。すなわち、IMUがモニタリング装置201に、所定の動きを完了した後にスポーツ用具が構えの位置で静止しているとのデータを提供した後に起こるゴルフクラブの動きだけが、特定のスイングまたはストロークと相関付けられることになる。

モニタリング装置201は、どのデータがスイングまたはストロークに関係しているかを決定する際に、所定の動きが完了した後およびスイングが完了した後の所定の時間を考慮に入れる、または含むように構成されてもよいことが留意されよう。例えば、モニタリング装置201は、データを特定のストロークと関連づけ始める前に、いったんモニタリング装置201が所定の動きが完了したと判定したら(すなわち、IMUがモニタリング装置201に、所定の動きを完了した後にスポーツ用具が構えの位置で静止しているとのデータを提供すれば)、所定の時間(例えば、1または2秒)を与えるように構成されてもよい。同様に、モニタリング装置201は、データと特定のストロークとの関連づけを終了する前に、いったんモニタリング装置201がスイングまたはストロークが完了したと判定したら(すなわち、IMUがモニタリング装置201に、典型的なスイングまたはストロークの記憶されたサインにより規定して、スポーツ用具がストロークを完了した(例えば、スイングまたはストロークのフォロースルーが完了した)とのデータを提供すれば)、所定の時間(例えば、1または2秒)を与えるように構成されてもよい。

いくつかの態様において、所定の動きは、一回または複数回の練習スイングを含んでもよい。さらに、所定の動きは、特定のユーザに合わせてカスタマイズしてもよいことが留意されよう。例えば、所定の動きは、特定のユーザの習慣に依存して、所定の動きを完了した後にスポーツ用具が構えの位置で静止するようになる前の、一回または複数回の練習スイングを含んでもよい。所定の動きに関するそのような情報は、モニタリング装置201に記憶されてもよい。例えば、ユーザのスポーツ用具の所定の動きの特定のサインは、モニタリング装置201に記憶されてもよい(例えば、モニタリング装置201のメモリに遠隔コンピュータ400を介してアップロードされてもよく、または遠隔コンピュータ400はモニタリング装置201に、IMUからのデータを、ユーザがスポーツ用具の所定の動きを行う間の特定の量記録するよう指示し、次いで記録したデータをスポーツ用具の所定の動きのサインとして記憶することもできる)。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、練習スイングおよびそのサインが実際のスイングのサインに対して特定の範囲内にあるスイングを判定するように構成されてもよい。例えば、練習スイングは、所定の値(例えば、実際のスイングの角速度の70%、または実際のスイングの半径の長さの70%)に対応する所定の量または範囲として規定されてもよい。または、練習スイングは、スイングを上記練習スイングとして識別するそれ自体のデジタルサインによって規定されてもよい。

本開示のいくつかの態様にしたがって、ユーザは手動でデータを特定のスイングに相関付け、それにより個々のゴルフスイングを示し/異なるゴルフスイング間で区別してもよい。例えば、ゴルファーは、モニタリング装置201を「リセット」する(すなわち、モニタリング装置201に今度の動きは個々のスイングの始まりであることを認識させる)スイッチを起動してもよい。例えば、ユーザは、モニタリング装置201に今度の動きは個々のスイングの始まりであることを認識させる、情報をモニタリング装置201に送信するスポーツ用具自体上のスイッチを起動してもよい。さらに、ユーザは、モニタリング装置201に今度の動きは個々のスイングの始まりであることを認識させる、遠隔コンピュータ400上のスイッチを起動(例えば、スマートフォン上のボタンを押す)してもよい。さらに、ゴルファーは、モニタリング装置201をリセットするためにボイスコマンドを使用してもよい。例えば、遠隔コンピュータ400(例えば、スマートフォン)は、ユーザからボイスコマンドを受け取り、ショットの始まりおよび終わりを示すデータをモニタリング装置に送信するように構成されてもよい。例えば、遠隔コンピュータ400は、ユーザが「始まり」または「開始」と言うのをスイングの始まりと解釈し、遠隔コンピュータに、特定の個別のスイングとして、IMUからのデータを記録し始める、またはIMUからのデータを関連づけ始めるようにとの指示を送信するように構成されてもよい。逆に、遠隔コンピュータ400は、ユーザが「終了」または「終わり」と言うのをスイングの終わりと解釈し、モニタリング装置に、特定の個別のスイングとして、IMUからのデータの記録をやめる、またはIMUからのデータの関連づけをやめるようにとの指示を送信するように構成されてもよい。

本開示のいくつかの態様において、上記などの衝撃センサを記録可能なスイングを判定するために使用してもよい。例えば、特定のスイングが練習スイングと実際のスイングの両方に似た特性(例えば、角速度閾値よりも高い)を有する場合、モニタリング装置201は、スイング中に対象(例えば、野球ボール、テニスボールなど)との衝突がなされたかどうかを示す衝撃センサからのデータを受信するように構成されてもよい。そのような態様において、衝突の発生は、スイングが練習スイングと解釈されるべきではなく、それよりもスイングの特性が計測/測定されるべき特定のスイングであることを確認するのに役だってもよい。

能力を改善するための製品/戦略を推奨するシステム 上述するように、本開示の局面にしたがって、上記システムから収集したデータおよび上記システムによってもとめた測定値はネットワークにアップロードされてもよい。例えば、そのようなデータは、受信したデータを解釈し、ゴルファーに推奨を提供することができるネットワークにアップロードされてもよい。例えば、本開示のいくつかの態様において、収集したデータおよびもとめた測定値は、ゴルファーのゲームの様々な局面を改善する際にゴルファーを支援する製品を推奨するために、データおよび測定値を既定の特性の組と比較することができるネットワークにアップロードされてもよい。

例として、モニタリング装置201によって測定されたスイング速度データはそのようなネットワークシステムにアップロードされてもよい。さらに、それからスイング速度データを取るゴルフクラブのシャフト上のデータ(上記方法の一つにより識別して)もそのようなネットワークシステムにアップロードされてもよい。ネットワークシステムは、スイング速度についてのデータを記憶するデータベースおよび複数のシャフト剛性についてのデータを記憶するデータベースを含んでもよい。さらに、データベースは、様々なスイング速度をそのようなスイング速度に対する理想的なシャフト剛性と相関付ける表を記憶してもよい。例えば、表は第一のシャフト剛性を90mphのスイング速度に、および第二のシャフト剛性を125mphのスイング速度に相関付けてもよい。システムは、ゴルフスイングに用いるシャフトが、表が測定したスイング速度に対して理想的なシャフトと考えるシャフトのタイプであるかどうかを判定するように構成されてもよい。システムが、表のデータに基づいてシャフトは理想的なシャフトではないと判定すれば、システムは、表のデータに基づいて理想的なシャフトを推奨するメッセージをゴルファーの遠隔コンピュータ400に送信してもよい。例えば、ネットワークにアップロードされたデータが、モニタリング装置201によって測定されたスイング速度が125mphであり、ゴルファーが第一のシャフト剛性を用いていると示したならば、システムは、ゴルファーのゴルフスイング速度が125mphであるため、ゴルファーに第二のシャフト剛性を有するシャフトを使用するよう推奨するメッセージを遠隔コンピュータに送信することになる。このようにして、システムは、ゴルファーのスイングに基づいて適切な用具に関する推奨を提供することにより、ゴルファーのゲームを改善する際に支援することができる。上記の例はスイング速度およびシャフト剛性を記載しているが、様々な他の特性および製品を使用してもよいことが理解されよう。

さらに、ゴルファーのスイングを改善するための製品を推奨することに加えて、本開示の局面にしたがって、システムは、ゴルファーのスイングを直接的に修正するための戦略を推奨してもよい。例えば、モニタリング装置201は、ゴルフボールとの衝突点におけるクラブフェースの角度を示す、クラブの回転データを提供することができる。さらに、ネットワークシステムは、ゴルフボールとの衝突点におけるクラブフェースの角度をゴルフショットの特徴(例えば、スライスおよびフック)と相関付けるデータを記憶するデータベースを含んでもよい。ネットワークにアップロードされたデータが、クラブフェースの角度が衝突時にオープンであると示したならば、システムは、衝突時のクラブフェースをクローズにするようにスイングを調節するよう、ゴルファーに推奨するメッセージを遠隔コンピュータ400に送信する。このようにして、システムは、ゴルファーのスイングを修正する推奨を提供することにより、ゴルファーのゲームを改善する際に支援することができる。上記の例はゴルフボールとの衝突時のクラブフェースの角度を記載しているが、様々な他の特性および戦略を使用してもよいことが理解されよう。

さらに、システムは、ゴルファーのスイングを修正するためのコーチングを提供してもよい。例えば、上記のように、モニタリング装置201は、ゴルフスイングのスイング経路を示すクラブのデータを提供することができる。ネットワークにアップロードされたデータが、スイング経路は「スライス」または「フック」のゴルフショットを生じていると示したならば、システムは、スライスまたはフックを修正するために、ゴルファーがどのようにスイングを調節しうるかを説明する指示を遠隔コンピュータ400に送信する。例えば、システムは、コーチが指示を提供し、スライスまたはフックを修正するための方法を説明するコーチングビデオを提供することができる。加えて、ゴルファーが第一のビデオを完了すると、システムはビデオの完了を登録し、さらなるビデオ(例えば、より進んだ修正技術)を提供してもよい。さらに、システムは、ゴルファーがスライスまたはフックを修正するために使用することができる訓練を提供することができる。加えて、ゴルファーが訓練を完了すると、ゴルファーはシステムに訓練の完了を通信してもよく、システムはさらなる訓練(例えば、より進んだ修正訓練)を提供してもよい。または、遠隔コンピュータは、モニタリング装置201から受信したデータを通じて、いつゴルファーが訓練を完了したかを判定するように構成されてもよい。したがって、遠隔コンピュータ400は、システムに訓練の完了を自動的に通信するように構成されてもよく、システムはさらなる訓練(例えば、より進んだ修正訓練)を提供してもよい。

上記の例はゴルフボールとの衝突時のクラブフェースの角度およびゴルフスイングのスイング経路を記載しているが、様々な他の特性および戦略を使用してもよいことが理解されよう。例えば、モニタリング装置201は、ゴルファーがゴルフクラブをアドレスの位置に配置したとき、ゴルフクラブシャフトまたはゴルフクラブヘッドの位置/方位についてのデータを提供することができる。

上述したように、本開示の局面にしたがって、上記システムから収集したデータおよび上記システムによってもとめた測定値はネットワークにアップロードされてもよい。しかし、代替的に、そのようなデータをネットワークにアップロードする代わりに、遠隔コンピュータ400自体は、ゴルファーのゲームの様々な局面を改善する際に彼らを支援するコーチングまたは訓練を提供するために、データおよび測定値を既定の特性の組と比較するように構成されてもよい。例えば、遠隔コンピュータ400(例えば、ソフトウェアアプリケーションによって構成された)は、スイングまたはストロークの特性についてのデータを記憶し、同様に様々な特性を様々なコーチングビデオ、訓練などと相関付ける表を記憶する、データベースを含んでもよい。したがって、遠隔コンピュータ400はゴルファーに様々な「オンボード」のコーチングビデオ、訓練などを提供してもよい。上記態様はゴルフスイングに関するが、上記のように、モニタリング装置およびシステムは、他のスポーツ用具でも同様に使用してもよいことが留意されよう。したがって、本開示の局面は、それぞれのスポーツ用具の部品から受信したデータに基づいて、他のスポーツにおいて類似の推奨を提供することを目的とする。例えば、システムは、サーブまたはストロークの速度に基づいて特定のタイプのテニスラケット、スイング速度に基づいて特定のタイプの野球バット、などに対する推奨を提供するように構成されてもよい。上記の例はスイングまたはストローク速度を記載しているが、様々な他の特性および製品を使用してもよいことが理解されよう。さらに、システムは、上記と類似の様式で、アスリートのスイングまたはストロークを直接的に修正するための戦略についての推奨を提供することができる。

III. 結び 本開示は、上記および添付図面において、多様な例示的構造、特徴、要素ならびに構造、特徴および要素の組み合わせを参照して説明されている。しかし、本開示によって果たされる目的は、本開示の範囲を限定することではなく、本開示に関連する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者は、特許請求の範囲によって画定される本開示の範囲を逸脱することなく、上記態様に対して数多くの改変および変更が加えられてもよいことを理解するであろう。例えば、本開示を逸脱することなく、図1〜27Bと共に上述した様々な特徴および概念が個々に、および/または任意の組み合わせもしくは部分的組み合わせで使用されてもよい。

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