Inflatable article with a built-in expansion mechanism

申请号 JP2003516631 申请日 2002-08-02 公开(公告)号 JP2004538061A 公开(公告)日 2004-12-24
申请人 エスジージー、パテンツ、エルエルシー; 发明人 アムンゼン,ネイル,ティー; シャクトナ,ジョウズィフ,ジェイ; スカムバーグ,ケニス,ヴィ; スタール,ジョウズィフ,イー; スティクラ,ジョージ,ディー; トゥーエイ,ダニュアル,ピー; フィーニ,ブライアン,ピー; ポーク,ルーイス,エフ,ザ・スァード; メルヴィン,テランス; ラクロワ,マスュー,ケイ;
摘要 内蔵式膨張機構を持つ膨張式物品10を提供する。 スポーツ用品、医療用品、娯楽用品及び玩具のような内蔵式機構を持つ膨張式物品10なるべくは膨張式物品を膨張させ又は膨張式物品10に圧 力 を加え又は装置部品から圧力を下降させ又はこの圧力を除去する少なくとも1つの機構、たとえば膨張式物品の内部に 位置 する機構を持つ膨張式物品10について述べる。
权利要求
  • 少なくとも1つの内部ポンプを備えた膨張式物品において、
    前記少なくとも1つのポンプが、この内部ポンプを作動する作動手段を備え、
    前記内部ポンプが、大気空気を前記膨張式物品内部に送り込む手段と、送り込んだ空気が前記膨張式物品から逃げるのを防止する手段とを備え、
    さらに前記内部ポンプを使用してないときに、前記内部ポンプが実質的に前記膨張式物品の表面と同一平面に位置するか又は前記表面のわずかに下方に位置するようにして成る膨張式物品。
  • 少なくとも1つの前記内部ポンプを小形軽量で約5gないし約200gの重量を持つようにした請求項1の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品が、スポーツ用品、娯楽用品、医療用品又は玩具の一部分である請求項1の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品が、ボート用のバンパ又はフェンダである請求項1の膨張式物品。
  • 前記少なくとも1つの内部ポンプを使用してないときに、この内部ポンプを前記膨張式物品の表面のわずかに下方に位置させた請求項1の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品が、少なくとも2つの内部ポンプを備えた請求項1の膨張式物品。
  • 前記少なくとも2つの内部ポンプを、前記膨張式物品上の互いに異なる場所又は区域に位置させた請求項6の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品の内部に位置し、前記少なくとも1つの内部ポンプの重量につりあう手段をさらに備えた請求項1の膨張式物品。
  • さらに、前記膨張式物品から空気を流通させ又はこの膨張式物品の圧力を低下させる手段を備えた請求項1の膨張式物品。
  • 内部ポンプを備えた膨張式物品において、
    前記内部ポンプに、
    前記膨張式物品内への空気出口を持つシリンダと、前記空気出口に取付けられ、前記シリンダから前記膨張式物品内へ空気を流入させ、前記膨張式物品から前記シリンダ内へ空気が流れ戻るのを防止する一方弁と、前記シリンダ内に位置し、このシリンダ内に前記膨張式物品の外部から大気空気を吸引し、この吸引した大気空気を前記シリンダから前記一方弁を経て前記膨張式物品内部に押込むように作動できる手段とを設け、さらに前記ポンプを前記膨張式物品の外部から作動する手段を設けて成る膨張式物品。
  • 前記内部ポンプを小形軽量で、約5gないし約200gの重量を持つようにした請求項10の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品が、スポーツ用品、娯楽用品、医療用品又は玩具の一部分である請求項10の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品が、ボート用のバンパ又はフェンダである請求項10の膨張式物品。
  • 前記内部ポンプを使用してないときに、この内部ポンプを、前記膨張式物品の表面のわずかに下方に位置させた請求項10の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品が2つの内部ポンプを備えた請求項10の膨張式物品。
  • 前記少なくとも2つの内部ポンプを、前記膨張式物品の互いに異なる場所又は区域に位置させた請求項15の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品の内部に位置し、前記少なくとも1つの内部ポンプの重量につりあう手段をさらに備えた請求項10の膨張式物品。
  • 前記膨張式物品から空気を流出させ又は前記膨張式物品の圧力を低下させる手段を備えた請求項10の膨張式物品。
  • 说明书全文

    【技術分野】
    【0001】
    本発明は、スポーツ用品、レジャー用品、医療用品及び玩具のような内蔵式機構(self−contained mechanism)を持つ膨張式物品(inflatable article)に関し、好適には、膨張式物品を膨張させ又は膨張式物品に圧を加える少なくとも1つの機構又は、膨張式物品の一部から圧力を除去するための少なくとも1つの機構を持つ任意の膨張式物品であって、前記少なくとも1つの機構が膨張式物品の内部に位置させられた膨張式物品に関する。
    【関連特許願の参照】
    【0002】
    本出願は、西暦1999年10月14日出願の米国特許願60/159,311号の恩典を主張する西暦2000年1月6日出願の米国特許願09/478,225号現在米国特許第6,287,225号として特許されている米国特許出願のCIP出願である、西暦2000年6月15日出願の米国特許願09/594,980号のCIP出願である西暦2002年6月25日出願の米国特許願10/183,337号のCIP出願である。 本出願は又、西暦2001年8月2日出願の米国特許願60/309,665号の恩典を主張する。
    【背景技術】
    【0003】
    本発明は、任意の膨張式物品であって、この膨張式物品を膨張させ又は、膨張式物品に圧力を加え、又は膨張式物品を収縮させ又は膨張式物品から圧力を除去する少なくとも1つの機構を備えた任意の膨張式物品に係わる。 膨張式物品を膨張させ或は膨張式物品を収縮させる機構はポンプが望ましい。 膨張機構又は収縮機構を備える膨張式物品の例は、限定するわけではないが、自転車及びその他の車両用のタイヤ及びチューブ、膨張式救命いかだ及びボート、ボート用のバンパ又はフェンダ、バッフル、空気入りマットレス、ピロー、ボール又はいかだ又はリング又は動物のようなプール玩具、ビーチボール、膨張式椅子、つり袋、泳用補助器具及び浮揚器具、ポーゴーボール(pogo ball)、気球、膨張式ギブス及び当て木のような医療用品、再使用できるパッキン材料、自動車や自転車及びその他の車両用のクッション及び座席等のような膨張式物品内に空気が保持されるように不透過性の袋又はその他の層を持つ任意の膨張式物品を備える。
    【0004】
    前記したような膨張式物品は一般に、自動密封膨張弁(self−sealing inflation valve)内にこの弁を貫いて挿入する別個の膨張針を使い又は膨張弁内に空気を吹き込み又は押し込み次いでこの弁を閉じることによって従来の膨張弁により膨張させる。 従来の自転車ポンプ又は空気圧縮機のような別個のポンプを膨張針に接続しこのポンプを使い膨張式物品を膨張させる。 次いで膨張針を膨張弁から抜取る。 この膨張弁は一般に圧力の保持のために自動密封式が好適である。 膨張弁は又手動密封式にしてもよい。 このシステムは、膨張式物品が膨張又は圧力の増減を必要とするまでは或はニードル及び又はポンプの利用が容易でない場合に良好に作用する。
    【0005】
    或はビーチボール、プール玩具、空気入りマットレス等のような若干の膨張式物品は、これ等の膨張式物品が十分に膨張するまで一般に人が手動で弁内に空気を吹き込む必要のある手動膨張弁を持ち、或は弁内に空気を送入するのに空気圧縮機又は足踏みポンプを使用できる弁を持つ。 空気を送入することにより大形の膨張式物品を膨張させるときは、この膨張式物品をあまり速く膨張させると、頭部が軽くなり易いので膨張にかなりの時間がかかることが多い。 或は空気圧縮機又は足踏みポンプを使うと電気又は蓄電池が必要であり、これ等は利用しにくい。
    【0006】
    多くの膨張式物品又は膨張式装置部品では膨張式物品及び膨張式装置部品に内蔵式膨張機構が必要である。
    【発明を解決するための手段】
    【0007】
    本発明は、膨張式物品であって膨張式物品を膨張させ又は膨張式物品に圧力を加え或は膨張式物品を収縮させ又は膨張式物品から圧力を抜く単一の機構又は多数の機構なるべくはポンプを備えた任意の膨張式物品に係わる。 この機構又はポンプは膨張式物品の外部から操作できる。 この機構はこの膨張式物品内に大気空気を送り込み、所望の圧力を得る。 膨張機構は、膨張式物品の室内に大気空気を送り込む手段を膨張式物品内に設けた室を備える。 膨張機構を持つ膨張式物品は、膨張機構を備えない対応物品と同じ仕様を持つ。 本発明は前記した仕様を持つ。
    【0008】
    その他の目的は、一部は明らかであり又一部は以下になお詳しく示してある。
    【0009】
    第1の態様では、本発明は少なくとも1個のポンプにこのポンプを作動する手段を設け少なくとも1個のポンプを備えた膨張式物品を提供する。 本ポンプはさらに、膨張式物品内に大気空気を送り込む手段と送り込んだ空気が膨張式物品から逃げないようにする手段とを備える。 本ポンプは、使用してないときに膨張式物品の表面と実質的に同一平面に位置するか又はこの表面よりわずかに下方に位置する。
    【0010】
    他の態様では本発明は、ポンプ自体が前記膨張式物品への空気出口を持つシリンダと、このシリンダから前記膨張式物品内に空気が流入でき前記膨張式物品から前記シリンダ内に空気が流れ戻らないようにし前記空気出口に取付けた一方弁とを設けた内部ポンプを備えた膨張式物品を提供する。 本ポンプは又、前記膨張式物品の外部からシリンダ内に大気空気を吸引し、吸引した大気空気をシリンダから一方弁を経て膨張式物品内に押込むように作用する、シリンダ内の手段を備える。 本ポンプはさらに、膨張式の物品の外部からポンプを作動する手段を備える。
    【0011】
    従って本発明は、複数のステップと1つ又は複数のステップの相互の関係と、前記の特徴、性質及び以下に述べる各要素の関係とを含む。
    【0012】
    本発明を限定しないで若干の実施例を添付図面により以下に詳細に述べる。
    【0013】
    好適な実施例では本発明膨張式物品は、少なくとも1個の内蔵式膨張機構又はその他の内部装置を備えた膨張式物品である。 本発明膨張式物品は袋を含み又は空気を保持する材料から作るのがよい。 本発明膨張式物品の内部は又そらせ板及び/又は一部はあわ入り材料を含む。 本発明膨張式物品はこの膨張式物品内部に空気を保持するように不透過性の袋又はその他の層を持つ任意の膨張式物品でよい。 本発明膨張式物品はたとえば、自転車及びその他の車両用のタイヤ及び内部チューブ、膨張いかだ及びボート、ボート用のバンパ又はフェンダ、そらせ板、空気入りマットレス、ピロー、ボール又はいかだ又はリング又は動物のようなプール玩具、ビーチボール、膨張式椅子、パンチングバッグ、水泳用浮き具、ポーゴーボール、気球等である。 本発明膨張式物品は、少なくとも1つの内蔵式膨張機構又はその他の内部装置を持つ娯楽用品、スポーツ用品の部品又は医療用品、なおなるべくは、ポンプのような少なくとも1つの内蔵式膨張機構を持つ娯楽用品、医療用品又はスポーツ用品の部品が望ましい。
    【0014】
    好適な1実施例では本発明膨張式物品は、この膨張式物品をその所望の寸法及び圧力を越えてはあまり伸びないように制限する材料で構成する。 前記したように本発明膨張式物品は、袋又は内部層と同じ又は異なる材料から成る外部層とのような多層を備え、或は本発明膨張式物品は単一層で構成してもよい。
    【0015】
    別の好適な実施例では本発明膨張式物品は単一層又は多層の材料で構成する。 この材料は、所望の条件に従って膨張式物品に使うのに適した任意の材料でよい。 たとえば膨張いかだプール用玩具には薄い軽量のビニル材料を使うが、実際上一層耐久性の高くなければならない膨張式物品にはゴム、カンバス、プラスチック、ビニル、エラストマー、ラテックス、ウレタン又はこれ等の組合せのような比較的強い材料或はその他の適当なたわみ性材料を使えばよい。
    【0016】
    膨張機構は、当業界ではよく知られた任意適当な方法でたとえば膨張式物品への機構の接着、膨張式物品へのポンプの積層等で膨張式物品内に取付ける。 互いに異なる形式の膨張式物品に使用するのに複数の互いに異なる形式のポンプがある。
    【0017】
    膨張機構は、膨張式物品に過度の重量が加わらないように小形軽量にするのがよい。 膨張式物品の寸法及び重量に従って所望により比較的大形のポンプを使う。 比較的大形のポンプは比較的大きい体積の空気を一層迅速に送る。 前記したポンプは、膨張式物品の機能性に影響を及ぼさない限りは一層大きい寸法に増大させる。 さらに若干の膨張式物品及びその適用例では、つりあいが膨張式物品の重要な品質である場合には膨張機構につりあうように膨張式物品に重量を加えることが望ましい。 大型のボートバンパ又はフェンダーのような他の膨張式物品では、膨張式物品が十分に大きく十分に重く又ポンプが十分に軽く或はつりあいは問題にならない。 従ってポンプをつりあわせることは必要でないし又は望ましくない。 膨張機構はポリスチレン又はポリカーボネートのようなプラスチック材料から作るのがよい。 しかし当業界には知られた任意の材料又は材料の組合せを使ってもよい。
    【0018】
    所望により単一の膨張式物品に多数の膨張機構を協働させてもよい。 たとえば空気入りマットレス、膨張式いかだ、ボートバンパ、当て木又は空気入りギブス、シート等のような膨張式物品ではこのような膨張式物品は多重の各別の空気室を持ち、各室は室内に圧力を保持するように別個の膨張機構を持つ。 或は多数の膨張機構を1個の室だけしか持たない単一の膨張式物品に協働させ付加的な膨張力及び/又はバックアップ膨張機構を生成するようにしてもよい。 ボートバンパ又はフェンダのような若干の膨張式物品では多数膨張機構が有用であり、これ等の膨張機構は操作しやすいように膨張式物品の互いに対向する端部に位置させればよい。
    【実施例】
    【0019】
    図面の図1ないし図5には本発明の膨張式物品10の一部を示した1実施例による膨張ポンプを示す。 例示した膨張式物品10は、空気保持用の内側層12と外側層16とを備えたボートバンパ又はフェンダのような多重層膨張式物品である。 内側及び/又は外側の層は、あまり伸長できなくて膨張式物品をその正常な所望の圧力以上にはあまり膨張しないように制限する材料により構成するのがよい。 或は本発明膨張式物品は、ゴム、カンバス、ビニル及び類似物のような耐久性のある材料から成る多層から構成してもよい。 又一つ又は複数の層に防水性及び/又は切断防止性の材料を含浸させ又は被覆してもよい。 或は膨張式物品は、材料が空気を保持するようなものであれば所望により一層だけの材料で構成してもよい。 図11は内部膨張ポンプ82を持つ、本発明のボートバンパ又はフェンダ210を示す。
    【0020】
    本発明膨張式物品には、中心穴となるべくはゴム接着剤を使って膨張式物品に接着したフランジ22とを持ちゴム製ポンプブーツすなわちハウジング20を協働させてある。 ブーツ20は内側層12及び外側層16の間に位置させるのがよい。 ブーツ20は、ブチルゴム、天然ゴム、ウレタンゴム又は任意適当なエラストマーを当業界にはよく知られたゴム材料或はその組合せのような任意適当な材料から構成すればよい。 このブーツは、膨張式物品材料に一層容易に接着する材料から構成するのがよい。 たとえば本膨張式物品の内側層がブチルゴムであると、ブチルゴム製ブーツは、相溶性を持ち若干の他の材料より一層容易に接着するので好適である。
    【0021】
    適正な形状の中心穴を保持し膨張式物品を製造処理中に膨張させるように成形処理中にブーツ穴内に成形プラグを挿入する。 この成形プラグは、なるべくはアルミニウム、複合体又はゴム最もなるべくはアルミニウムである。 ブーツ20の中心穴は、ポンプシリンダ28の上端部にフランジ26を保持するようにみぞ24を形成してある。 シリンダ28は任意適当な柔軟性接着剤(エポキシウレタン、シアノアクリレート又はその他の当業界にはよく知られた任意の柔軟性接着剤)を使ってブーツに適宜に接着する。 図示のポンプシリンダは直シリンダであるが、直シリンダでない他のシリンダたとえば非円形の横断面を持つシリンダを使ってもよい。
    【0022】
    ポンプシリンダ28内には図1及び図2に示したポンプピストン30を位置させてある。 ピストン30は、シリンダ28内でピストン30を上昇させるばね34を納めた円形みぞ32を備える。 又ピストン30の下端部にはOリング38を含むOリングみぞ36を設けてある。 図1に示すようにOリングみぞ36は、Oリング38がみぞ36内で上下に移行することができるように寸法を定めてある。 Oリング38は、ピストン30を押下げたときに図1に示した位置になる。 この位置ではOリング38はシリンダ壁とみぞ36の上部フランジ40との間を密封する。 図2に示すように上部フランジ40の直下から下方に下部フランジ44を貫いて延びるくぼみすなわちちみぞ穴42をみぞ36内に設けてある。 これ等のみぞ穴42のうち1個だけ示してあるが2個又はそれ以上のみぞ穴を設けるのがよい。 ピストン30をばね34により押上げるときは、Oリング38はみぞ36の下部に動きくぼみすなわちみぞ穴42を貫いてOリング38のまわりにバイパスを開き、空気がシリンダ28内にピストン30の下方に入ることができるようにする。 次いでピストン30を押下げるとOリング38がみぞ36の頂部の方に戻りシリンダ出口ノズル46を経て空気を押出して密封する。
    【0023】
    ピストン30の上端部には、シリンダキャップ50と協働する32個のフランジ48が設けられ、ピストン30をシリンダ28内で下降した状態に保持し又ピストン30をポンプ作用のために解放するようにしてある。 シリンダキャップ50はシリンダ28の頂部に固定され又ピストン30はシリンダキャップ50の中心を貫いて延びる。 キャップ50は当業界には知られた適当な接着剤を使いシリンダ28に接着する。 図3は、シリンダキャップ50の下部の斜視図を示し中心穴の互いに対向する側の開いた区域52を示す。 この中心穴はピストン30の2個のフランジ48が非鎖錠位置で貫通する。 鎖錠位置では、ピストン30は、2個のフランジ48が突起54の下側を通り鎖錠くぼみ56内に回動するように押し下げて回動する。 ピストン30の上端部にはボタン又はキャップ58を取付けてある。 キャップ58はカーカスの穴を実質的にほぼ満たし膨張式物品の表面に実質的に面一になるかこの表面よりわずかに下に凹入するようにしてある。 ボタン又はキャップとして使うのに適した材料の例には、ウレタンゴム、ブチルゴム、天然ゴム又はその他当業界にはよく知られた任意適当な材料がある。 ボタン又はキャップとして使う好適なゴムは、アドバンスト・エラストマー・システムズ製のアクロン(Akron)OHから得られるサントプレンTM (Santoprene TM )ゴムのような熱可塑性加硫ゴムである。 ボタン又はキャップは又膨張式物品の残余部分の感触に適合するように柔軟性を持つ。 所望によりボタンの表面のグリップ感を高めポンプの操作を容易にするように平滑にしてある。 シリンダキャップ50の上面には、ピストンを鎖錠又は解錠するようにばね力に逆らってピストンを押下げたときにボタン58により当てがったパッド60を適宜に取付けてある。 パッド60はポンプにクッション作用を加える。
    【0024】
    好適な実施例では繊維又はその他の補強材料をボタン又はキャップに使うゴム配合物又は熱可塑性材料に混合する間に含ませる。 使用に適する繊維材料の例は限定するわけではないがポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ケブラーTM (Kevlar TM )、セルリスティック(cellulistic)、ガラス及びこれ等の組合せがある。 ボタン又はキャップに繊維又はその他の補強材料を含ませるとボタンの耐久性を高め、ボタン又はキャップとピストン棒との結合を強めて使用中にボタン又はキャップが破断しないようにする。 ポンプはボタンがなくてもなお機能するが使用が極めて困難になる。
    【0025】
    好適な1実施例ではボタン又はキャップ58はピストン30と共に一体部品として一緒に射出する。 或はボタン又はキャップ58は接続部品と一緒に射出し、次いでボタン又はキャップ58と接続部品とをこれ等の2つの部品を互いに接合するのに適した接着剤を使いピストン30の上端部に取付ける。 ボタン58及びピストン30を一体品として一緒に射出することにより、或はピストン30に取付けた一体品としてのボタン58及び接続部品は、ボールの定期的使用中に破断又は分離を生じにくい耐久性の高い部品を生成する。 ボタン又はキャップの材料とピストン材料とは、一緒に射出したときに互いに固着するように選定する必要がある。 種種の組合せの試験では、サントプレンTMから成るボタンのような軟質ゴムボタンとポリカーボネート又はポリプロピレン及び類似物のような比較的硬いピストンとを一緒に射出し又は押出すことにより接着剤を必要としない耐久性の高い接合ができる。
    【0026】
    ピストン及び接続部品は任意適当な材料から形成する。 これ等の材料の例は限定するわけではないがポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、アクリル(PMMA)、アクリロニトリル−スチレンアクリレート(ASA)、ポリエチレンチレフタレート(PET)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)共重合体、ABS/PCブレンド、ポリプロピレン(なるべくは高インパクトポリプロピレン)、プロピレンオキサイド、ナイロン、これ等の組合せ又は当業界には知られた材料がある。 高インパクト強さを持つ材料が好適である。
    【0027】
    添付図面の図1はポンプ出口ノズル46を示すがこの出口に取付けた一方弁は示してない。 図4には、出口ノズル48に取付けるダックビル形(duckbill−type)の一方弁アセンブリ62を示してある。 このアセンブリは、入口端部部品64と出口端部部品66とこれ等2個の端部部品間に固着したエラストマー質ダックビル弁68とから成る。 端部部品64、66は、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン又はこれ等の組合せのようなプラスチック材が好適であるが、使用に適した任意の材料でよい。 これ等は互いに超音波溶接すればよい。 その他の一方弁を、これ等の弁が必要に応じ空気が弁外に又は膨張式物品の内部から漏れないように機能する限りは本膨張式物品に使えばよい。 これ等の一方弁は種種のプラスチック材、ゴム類又は当業界に知られたその他のエラストマー質材料から構成すればよい。
    【0028】
    出口ノズル46には所望の一方弁を使うが又ダックビル弁は一般的な一方弁であるが特殊なダックビル形状を図4に示し図5に一層詳しく示してある。 このようなダックビル構造は米国オハイオ州イエロウスプリングスブイメイラボラトリズインコーポレィテッド(Vemay Laboratories,Inc.)から市販されている。 この弁はポンプがタイヤのような比較的高い圧力ふん囲気で作用できるように調整できる。 比較的小形の膨張式物品に使われる小形軽量のポンプは約15psiまでの圧力を定格とする一方弁を備える。
    【0029】
    図1ないし図5に例示した前記したようなポンプアセンブリは主として、ポリスチレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリカーボネート及びこれ等の組合せのようなプラスチック材から作るのがよい。 しかしこのようなポンプアセンブリは当業界によく知られた任意適当な材料から作ればよい。 多くの形式の膨張式物品ではポンプアセンブリは小形軽量でなるべくは約5gないし約200gに過ぎないがなおなるべくは約20gないし約100gでよい。 しかしポンプは一層大きくても小さくてもよい。 膨張式物品の重量及び機能に従って、ポンプ機構の重量につりあうように膨張式の物品構造に重量を加えることが望ましい。 若干の膨張式物品ではつりあいが臨界的ではない。 他の膨張式物品ではポンプは、、膨張式物品がポンプに比べて比較的重いので膨張式物品のつりあいに全く衝撃を加えないだけ十分に軽量である。 図6は、ポンプ機構82がボートバンパ又はフェンダのような膨張式物品210の一方にあり、又標準のニードル弁84は膨張式物品の反対側にある。 この場合ニードル弁84を形成する材料86は必要に応じ重さを加えてもよい。 ニードル弁ハウジング又はニードル弁を囲む領域に付加的な材料を加えてもよい。 或はダングステンのような高密度金属粉末をゴム配合物に加えてもよい。 第2の弁穴が無い場合にはつりあいおもりを任意適当な位置に加えればよい。 図23及び図24は図6のボートバンパ又はフェンダ210に示したポンプ機構82及びニードル弁84の拡大図である。 図25は本発明の好適な実施例によるボートバンパ又はフェンダ210の側面図である。
    【0030】
    図1ないし図5についての以上の説明は特定の好適なポンプ構造を表わす。 しかし他のポンプ構造を使ってもよい。 図7、図8及び図9は本膨張式物品の内側に位置し外部から操作できる別の形式のポンプを示す。 ポンプはボールのカーカス90に取付けた剛性のシリンダ88を備える。 ピストン92は頂部のキャップ94により中空である。 Oリング96は、ピストン92及びシリンダ88の間の密封体を形成する。 ピストン92に頂部には入口穴98が隣接している。 空気出口穴100はピストンの底部にある。 フラップ弁102は穴100を覆い空気がピストン92に流入し出口穴100からフラップ弁102を経て流出しピストン92を引上げたときにシリンダ88に空気を満たす。 シリンダ88の底部には穴104及びフラップ弁106を設けてある。 ピストン92を押下げると、フラップ弁102が閉じフラップ弁106が開き、シリンダ88内の空気が穴104及びフラップ弁106を経て膨張式物品内に押込まれる。 ピストン92を引上げるときはフラップ弁106が閉じられる。 ばね108はピストン92を上部に又は延びた位置に押上げ又ピストン92はばね力に逆らって押下げられる。 ピストン92のJ字形みぞ穴110はシリンダ88の突起112と協働しピストン92を下降位置に鎖錠する。 従ってピストン92はたとえばみぞ穴116内にコイン114の使用によってピストンを鎖錠し又解錠するように回す。
    【0031】
    本発明の別の変型を図10に示してある。 図10にはシリンダのボール及びキャップ122のカーカス120に取付けたシリンダ118を示してある。 カーカス120の実際の層は図10には示していない。 シリンダ118内にはOリング126及びピストン棒128を持つピストン124を設けてある。 シリンダ118の底部にはダックビル形の一方弁130を設けてある。 この実施例ではばね132はピストン124及びピスン棒128をシリンダ118内に押下げピストン棒128がばね力に逆らって引上げられ、ばね132によりピストン124及びピストン棒128をシリンダ118内に押下げるようにする。 ピストン棒128の上端部にはフリップアッププルリング(flip−up pull ring)134を取付けてある。
    【0032】
    図12は本発明の別の実施例を示す。 この実施例ではシリンダ142、ピストン144、ピストン棒146及びダックビル弁148を持つポンプ140は回転ディスク又はクランク輪150に回転できるように接続したピストン棒146を持つ。 このディスク150は室152内に回転できるように取付けられそしてクランク取付具154は膨張式物品のカー力ス又は内側層を貫いて延びている。 クランク156は取付具154内にディスク150が回転するように従ってポンプが作動するように挿入してある。 図13に示すようにこの実施例の関連変型は、本膨張式物品の表面に回転できるように取付けたディスク150と同様な回転ディスク158を持つ。 ディスク158は指穴160を持ちこのディスク158を穴160に挿入した指で手動により回転できるようにしてある。
    【0033】
    膨張した膨張式物品内の圧力は過度の膨張又は温度上昇ができるから、普通の膨張ニードルが利用できないときは膨張式物品から圧力を逃がす手段を設けるのがよい。 1種類の構造は図14に示してある。 この構造は、膨張式物品のカーカスを貫く流出穴162と、穴162内のプラグ164と、プラグ164を緊密に穴162内に密封した状態に通常保持する穴168付きの弾性カバー166とを備える。 弾性カバー166によりプラグ164を押し開き穴168及び穴162を経て圧力を逃がすことができる。
    【0034】
    図15は、ピストン棒173により駆動輪174に取付けたピストン172を持つ引張りコード機構170によって作動するポンプを示す。 駆動輪174は、つめ車でありばね付勢され芝刈り機のスタータと同じようにしてよく知られた方式で作動する。 ピストン172は、他方向でなく一方向に空気流がピストンを過ぎることのできる、図1に示したOリングシールと同じOリングシール176を設けてある。 シリンダには、膨張式物品に流入し逆流して戻らないようにするためにダックビル形の一方流れ弁178を設けてある。
    【0035】
    図16は、シリンダ180と一方流れOリング構造184をを持つピストン182とポンプからボールへの空気の流れ用の一方フラップ弁186とを持つポンプの別の変型を示す。 さらにポンプを支えポンプの動きを最小にするようにゴムのようなたわみ性の又は軟質の材料から成るポンプシリンダ支持体188を示してある。
    【0036】
    図17は引張りストリング又はコードにより作動する別の変型によるポンプである。 ポンプシリンダ190はたわみ性支持体192、194によりボールに支えてある。 シリンダ190内には支持体192内の穴198を経て又一方フラップ弁198を経て空気が送入される。 ピストン200は周辺のまわりに一方向逆止め弁として作用するすそ部分202を持つ。 このようにして、ピストンが下降する際にピストンを過ぎる流れが生じ又ピストンを引上げる際にバイパス流れを防ぐ。 ばね204はピストンを下降させそしてストリング206はばね力に逆らってピストンを引上げダックビル出口弁208を経てボール内に空気を押込むのに使われる。
    【0037】
    図18は、図4及び図5に示したダックビル弁のようなダックビル弁を下端部に備える別の変型によるポンプ210を示す。 ピストン216の下端部214の延長部分212はばね218を心合せした位置に保持しばね218がシリンダ壁に沿い過度にこすれることがないようにする。 これ等の延長部分は又、ばねを圧縮しこれ等の延長部分が相互に係合するときに止めとして機能する。 この実施例では同様に一方流れOリング220を持つピストン216は、ピストンをばね力に逆らって押下げるように穴222を経て別個の押し棒を挿入することによって作動する。
    【0038】
    図19は、ボールのような本発明膨張式物品のカーカス又は内側層に取付けた室226の端部を形成するピストン224を備えた変型によるポンプを示す。 空気は室226内に穴228を経て送入され室226からピストンの穴230を経て又一方フラップ弁232を経てシリンダ234内に流出する。 すそ部分すなわちマイクロカップ弁236はピストンとシリンダ234の壁と間の密封体を形成する。 シリンダ234は穴240と一方フラップ弁242とを持つ端部238を閉じてある。 シリンダ支持管244は空気流入用の穴246を持つ。 このポンプを作動するには、穴228の区域で膨張式物品の頂部を押下げ室226を下方に押す。 このようにしてピストン224をシリンダ234内で押下げフラップ弁232を閉じ空気をシリンダ234からフラップ弁242を経て穴246から膨張式物品に押込む。 フラップ弁242により空気が膨張式物品から流れ戻らないようにする。 又フラップ弁242により流れが下降して膨張式物品から流出しないようにする。
    【0039】
    図20は2つの方式に一方で機能できる構造を示す。 この構造はシリンダ250内にピストン248を備えピストン248はばね252により押上げられる。 ピストン248は又一方流れOリンク流れ構造254を持ち又シリンダは一方流れダックビル256を持つ。 この実施例ではピストン棒は自動車タイヤ又は自転車タイヤに使うのと同じ弁棒258を備える。 弁棒258は、弁棒258を押下げることによりピストンを機械的に往復動させるのに使うことができる。 弁棒258を下降状態に鎖錠するのに図示してない手段を使う。 ピストンを機械的に動かすことにより膨張式物品を膨張させることができるほかに、本膨張式物品は必要に応じタイヤポンプで膨張させることができる。 タイヤポンプは弁棒258に普通の方法で取付け膨張式物品を自動車タイヤ又は自転車タイヤと同じように空気を送るのに使うだけである。
    【0040】
    図21及び図22はたわみ性ブラダ262から形成したシリンダ261を持つ異なる形式のポンプ260を示す。 ゴム又は同様な材料から成るたわみ性ブラダ262は部分266で膨張式物品カーカス264に密封し、ダックビル弁270を含む丸い板268により下端部を閉じる。 ブラダ262は、大気に通ずる穴274とフラップ弁276とを持つピストン272に頂部を取付けてある。 ピストン272をピストン棒278により図21に示した位置から押下げると、フラップ弁276は閉じ、空気がブラダ262からダックビル弁270を経て膨張式物品内に押込まれる。 ピストン272を押下げると、ブラダ262がたわみ、頂部部分はピストン272に追従して下部部分内を下降し図22に示した位置になる。 ピストン272を引上げると、フラップ弁276が開きブラダ262に空気が充満する。 外側層となるべくは同じ材料から成りベルコTM又はその他の締付けシステムにより保持したフラップにより膨張式物品穴280を覆う。
    【0041】
    以上本発明を好適な実施例について述べた。 本発明はなお種種の変化変型を行うことができる。
    【図面の簡単な説明】
    【0042】
    【図1】膨張式物品の内部に空気圧力を加えるように膨張式物品の外部から作動できる内蔵のピストンシリンダ構造を持つ膨張できる膨張式物品の一部分の横断面図である。
    【図2】図1に示したピストンの側面図である。
    【図3】ポンプピストンの鎖錠及び解錠を行う構造を示す図1のポンプ用のキャップの斜視図である。
    【図4】図1のポンプの出口に使う一方弁アセンブリの縦断面図である。
    【図5】図4のダックビル弁の要部の拡大縦断面図である。
    【図6】一方の側のポンプと反対側の従来の膨張弁とを備え適宜にはつりあいおもりを含む膨張できるボートバンパ又はフェンダの一部を部分縦断面図にして示す側面図である。
    【図7】異なる実施例によるピストン及びシリンダ構造の縦断面図である。
    【図8】図7の実施例によるピストン及びシリンダ構造の一部分の斜視図である。
    【図9】図7の実施例によるピストン及びシリンダ構造の一部分の斜視図である。
    【図10】別の変型によるポンプを示す。
    【図11】内部膨張ポンプを持つ本発明のボートバンパ又はフエンダを一部を縦断面にして示す平面図である。
    【図12】回転運動により作動する変型によるポンプの横断面図である。
    【図13】図12の変型のポンプの斜視図である。
    【図14】膨張した本膨張式物品から圧力を釈放する構造の横断面図である。
    【図15】図12のポンプの変型の縦断面図である。
    【図16】図15のポンプの変型の縦断面図である。
    【図17】図15のポンプの別の変型の縦断面図である。
    【図18】図15のポンプのなお別の変型の縦断面図である。
    【図19】図18の別の変型の縦断面図である。
    【図20】図19の別の変型の縦断面図である。
    【図21】図20の別の変型の縦断面図である。
    【図22】図21の別の変型の縦断面図である。
    【図23】図6のボートバンパ又はフエンダのポンプ機構の拡大縦断面図である。
    【図24】図6のボートバンパ又はフエンダのニードル弁の拡大縦断面図である。
    【図25】本発明の好適な実施例によるボートバンパ又はフエンダの側面図である。
    【符号の説明】
    【0043】
    10 膨張式物品28 シリンダ34 空気吸引手段46 出口68 一方弁

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