ボール

申请号 JP2015555076 申请日 2014-12-26 公开(公告)号 JPWO2015099185A1 公开(公告)日 2017-03-23
申请人 株式会社モルテン; 发明人 和幸 脇林; 和幸 脇林; 洋輔 佐藤; 洋輔 佐藤; 尚幸 藤原; 尚幸 藤原; 永尾 幸則; 幸則 永尾;
摘要 【課題】ボールの内部に大気圧以上の圧縮空気を入れなくも跳ねるボールを提供する。【解決手段】樹脂やゴムからなる軟質素材により構成された複数個の分割体1,11の内壁面に多数個の凹部4,14が多数本の線状の凸部3,13で三 角 形又は三角形以外の幾何学模様になる形状に囲まれて形成されたことにより、凸部が糸巻きのような同等の機能を発揮し、ボールが全体で均一な硬さになり、複数個の分割体1,11と別に形成された表皮体をボールの外壁面に取り付けても取り付けなくても、ボールとして使用することができる一方、分割体1,11の円形な開口になった分割端部又は分割端部に設けられたフランジ部5,15が互いに溶着又は接着されてボールの外壁面より外側に突出しないので、表皮体を取り付けても取り付けなくてもボールとして使いやすくなる。【選択図】図1
权利要求

樹脂やゴムからなる軟質素材により構成された複数個の分割体からなる中空なボールであって、各分割体の内壁面に凸部又は凹部が設けられ、中空なボールを構成するように各分割体の分割端部が互いに溶着又は接着された場合にボールの外壁面より外側に突出しない構成になったことを特徴とするボール。分割体の分割端部にはフランジ部が分割体の分割端部から中心部の側に突出して設けられ、中空なボールを構成するように各フランジ部が互いに溶着又は接着された場合にボールの外壁面より外側に突出しない構成になったことを特徴とする請求項1記載のボール。請求項1のボールをブラダーとして使用し、ブラダーの外壁面に表皮体を設けたことを 特徴とするボール。

说明书全文

本発明は、樹脂やゴムからなる軟質素材により構成された複数個の分割体からなる中空なボールに関する。

図19及び図20は、特許文献1で開示されたボールの気嚢としてのブラダーを示す。図19に示すように、ブラダーは、第一分割体101のフランジ部102と第二分割体103のフランジ部104とが互いに結合されて1つのボールになっている。第一分割体101には、図20に示すバルブ部105が設けられる。よって、ブラダーの外側から注射針のような針をバルブ部105に刺し、その針に空気入れ具の先端を接続し、空気入れ具により、空気をブラダーの内部に入れたりブラダーの内部から抜いたりすることができる。

図19に示すように、第一分割体101は、熱可塑性樹脂からなり、円形な開口から内部にドーム形の空間を備えた形状になっている。第一分割体101の内壁面には、線状の凸部106が縦横に延びており、第一分割体101の内壁面から空間の側に突出する。凸部106が互いに縦横に交差し、第一分割体101の内壁面には四形の垂直投影面を有する多数個の凹部107が凸部106で囲まれて形成される。第一分割体101のフランジ部102は、第一分割体101の開口から第一分割体101の直径方向の外側に突出し、かつ、第一分割体101の開口を一周する環状になっている。フランジ部102には、位置合わせ部108が設けられる。

第二分割体103は、熱可塑性樹脂からなり、円形な開口から内部にドーム形の空間を備えた形状になっている。第二分割体103の内壁面には、線状の凸部109が縦横に延びており、第一分割体101の内壁面から空間の側に突出する。凸部109が互いに縦横に交差し、第一分割体101の内壁面には四角形の垂直投影面を有する多数個の凹部110が凸部109囲まれて形成される。第二分割体103のフランジ部104は、第二分割体103の開口から第二分割体103の直径方向の外側に突出し、かつ、第二分割体103の開口を一周する環状になっている。フランジ部104には、位置合わせ部111が設けられる。

そして、第一分割体101の開口と第二分割体103の開口とが互いに向かい合わされ、位置合わせ部108,111が互いに嵌め込まれ、フランジ部102,104が互いに合わせられて熱で溶着されることにより、第一分割体101と第二分割体103とが1つの球体になって図20に示すブラダーを構成する。

しかしながら、図19に示すように、第一及び第二分割体101,103からなるブラダーにおいて、フランジ部102,104が、ブラダーの外壁面より外側に突出した構造であるため、図外の表皮体をブラダーに取り付けないと、ブラダーをボールとして使用することができない。又、ブラダーに表皮体を取り付ける際においては、フランジ部102,104を避けるか、表皮体にフランジ部102,104の段差を吸収するフォーム層を持たせる必要がある。

米国特許出願公開第2013/0053193号明細書

本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、ボールが全体で均一な硬さになり、第一分割体と第二分割体と別に形成された表皮体をボールの外壁面に取り付けても取り付けなくても、ボールとして使用することができるようにすることを目的とする。

本発明は、樹脂やゴムからなる軟質素材により構成された複数個の分割体からなる中空なボールであって、各分割体の内壁面に凸部又は凹部が設けられ、中空なボールを構成するように各分割体の分割端部が互いに溶着又は接着された場合にボールの外壁面より外側に突出しない構成になったことを特徴とする。

本発明は、複数個の分割体からなる中空なボールの内壁面に凸部又は凹部が設けられた構成であるので、凸部が糸巻きのような機能を発揮し、ボールが全体で均一な硬さになり、複数個の分割体と別に形成された表皮体をボールの外壁面に取り付けても取り付けなくても、ボールとして使用することができる。即ち、中空なボールの内壁面に凸部又は凹部を設けたことにより、ボールの内部に大気圧以上の圧縮空気を入れなくも跳ねるボールが開発できた。又、中空なボールを構成するように各分割体の分割端部が互いに溶着又は接着された場合にボールの外壁面より外側に突出しない構成になっているので、複数個の分割体と別に形成された表皮体をボールの外壁面に貼る場合には、各分割体の分割端部どうしの溶着又は接着された結合線を跨いで表皮体を特別な加工なしでそのまま貼れる。本発明において、分割体の分割端部にはフランジ部が分割体の分割端部から中心部の側に突出して設けられ、中空なボールを構成するように各フランジ部が互いに溶着又は接着された場合にボールの外壁面より外側に突出しない構成であれば、分割体のドーム形の壁体部の厚みを薄くしても分割体の結合強度を維持できる。又、本発明において、ボールをブラダーとして使用し、ブラダーの外壁面に表皮体を設ければ、表皮体を変更し、ブラダーを共用することができる。

発明を実施するための形態1に係る第一及び第二分割体を分解して示す斜視図。

発明を実施するための形態1に係る凸部の設け方を説明する切頂二十面体の外観を示す斜視図。

発明を実施するための形態1に係る第一及び第二分割体を示す端面図。

発明を実施するための形態1に係るボールの外観を示す斜視図。

発明を実施するための形態2に係る第一及び第二分割体を示す端面図。

発明を実施するための形態3に係る分割体の一部の内部を示す展開図。

図6を中央部で真横に切断した断面図。

発明を実施するための形態4に係る分割体の図7に相当する断面図。

発明を実施するための形態5に係る分割体の一部の内部を示す展開図。

発明を実施するための形態6に係る分割体の一部の内部を示す斜視図。

発明を実施するための形態7に係る分割体の一部の内部を示す斜視図。

発明を実施するための形態8に係る第一及び第二分割体を分解して示す斜視図。

発明を実施するための形態9に係る第一及び第二分割体を分解して示す斜視図。

発明を実施するための形態10に係る第一乃至第三分割体を分解して示す斜視 図。

発明を実施するための形態11に係る中空のボールを構成する第一乃至第四分割体を示す展開図。

発明を実施するための形態12に係るボールを分解して示す斜視図。

発明を実施するための形態13に係るブラダーに表皮体貼り付けた構造を示す断面図。

発明を実施するための形態14に係るブラダーの一部と表皮体とを結合して示す断面図。

従来の第一及び第二分割体の内部を示す斜視図。

従来の第一及び第二分割体からなるブラダーの外観を示す斜視図。

図1を参照し、発明を実施するための形態1に係る複数個の分割体として例示した第一及び第二分割体1,11の内部の構造について説明する。複数個の分割体は互いに組み合わせられることにより1つの中空なボールを構成するものである。よって、第一及び第二分割体1,11が互いに組み合わせられることにより1つの中空なボールを構成する。第一及び第二分割体1,11が熱可塑性樹脂から構成された場合は、第一及び第二分割体1,11を溶着又は接着剤で結合することができる。一方、第一及び第二分割体1,11が熱硬化性樹脂又はゴムから構成された場合は、第一及び第二分割体1,11を接着剤で結合することができる。

第一分割体1は、円形な開口から内部に窪む空間を備えた球欠形状に構成される。第一分割体1は、樹脂又はゴムからなる素材を射出成形又はブレス成形又は真空成形等の型を用いた成形により、壁体部2と凸部3と凹部4とフランジ部5とを備えた一体構成になっている。第一分割体1の空間を囲む壁体部2は、全体的に同じ厚みになっている。壁体部2は、裏側から表側に突出するドーム形になっている。ドーム形は、中空なボールを1つの平面で切り取った立体図形をいう。よって、壁体部2は、あらかじめ定められたボールの外壁面に沿う3次元の曲面を構成する。壁体部2における空間の側に位置する内壁面には、凸部3が線状に多数本設けられる。各凸部3は、壁体部2の内壁面から第一分割体1の内部の空間に突出する。壁体部2の内壁面には、三角形の投影面を有する多数個の凹部4が各凸部3で囲まれた形状に形成される。

第一分割体1の円形な開口になった分割端部には、フランジ部5が設けられる。フランジ部5は、第一分割体1の分割端部から第一分割体1の開口の中心部の側に突出し、かつ、第一分割体1の開口を一周する環状になっている。つまり、フランジ部5は、第一分割体1の外壁面の側に突出することなく、第一分割体1の外壁面から内部の空間の側に突出した環状に構成される。

第二分割体11は、円形な開口から内部に窪む空間を備えた球欠形状に構成される。第二及分割体11は、樹脂又はゴムからなる素材を射出成形又はブレス成形又は真空成形等の型を用いた成形により、壁体部12と凸部13と凹部14とフランジ部15とを備えた一体構成になっている。第二分割体11の空間を囲む壁体部12は、全体的に同じ厚みになっている。壁体部12は、裏側から表側に突出するドーム形になっている。よって、壁体部12は、あらかじめ定められたボールの外壁面に沿う3次元の曲面を構成する。壁体部12の空間の側に位置する内壁面には、凸部13が線状に多数本設けられる。各凸部13は、壁体部12の内壁面から第二分割体11の内部の空間に突出する。第二分割体11の内壁面には、三角形の投影面を有する多数個の凹部14が各凸部13で囲まれた形状に形成される。

第二分割体11の円形な開口になった分割端部には、フランジ部15が設けられる。フランジ部15は、第二分割体11の開口から第二分割体11の開口の中心部の側に突出し、かつ、第二分割体11の開口を一周する環状になっている。つまり、フランジ部15は、第二分割体11の外壁面の側に突出することなく、第二分割体11の外壁面から内部の空間の側に突出した環状に構成される。

第一分割体1の壁体部2と凸部3と凹部4とフランジ部5との設けられた構造と第二分割体11の壁体部12と凸部13と凹部14とフランジ部15との設けられた構造とが互いに同じ形状であって、第一分割体1と第二分割体11とが互いに同じ重さになっている。よって、中空なボールが空気の出し入れのできない構成の場合は、同じ形状の分割体が型を用いた成形により2個形成され、2個のうちの一方の分割体を第一分割体1として、2個のうちの他方の分割体を第二分割体11として適用可能である。

又、第一及び第二分割体1,11を図外の組立機で1つの中空な球体を構成するように組み立てることができる。第一及び第二分割体1,11を図外の組立機で1つの中空な球体を構成するように組み立てる場合について説明すると、図外の組立機における2つの保持部が互いに向き合って離れた状態に開いており、その一方の保持部に第一分割体1を保持させ、その他方の保持部に第二分割体11を保持させる。

そして、一方の保持部に保持された第一分割体1のフランジ部5と他方の保持部に保持された第二分割体11のフランジ部15とが例えば図3に示すように互いに向き合わされた状態である。そして、フランジ部5の第二分割体11の側に位置する端面6とフランジ部15の第一分割体1の側に位置する端面16とが熱で溶融された後、2つの保持部が互いに近づく方向に直線的に移動して端面6,16を互いに押し付けることにより、第一及び第二分割体1,11とが互いに強固に溶着されて1つの中空なボールを構成する。

上記のように第一及び第二分割体1,11の内壁面に、多数個の凹部4,14を囲むように凸部3,13が設けられたことにより、凸部3,13が糸巻きのような機能を発揮し、第一及び第二分割体1,11からなるボールが全体で均一な硬さになり、ボールとしての適切なリバンド性能も発揮できる。

図2を参照し、図1の凸部3,13の設け方について切頂二十面体61を例として説明する。図2において、切頂二十面体61における正五角形面部62には、三角形領域が5個設けられる。切頂二十面体61における正六角形面部63には、三角形領域が6個設けられる。正五角形面部62における三角形領域と正六角形面部63における三角形領域との大きさは異なる。正五角形面部62と正六角形面部63との各々における三角形の領域の区分線(点線と実線とからなる線)上に図1の凸部3,13が配置されるように第一分割体1と第二分割体11との中心から内壁面に投影した状態に設けられた構成である。尚、凸部3,13の設け方は、切頂二十面体61以外の正多面体を利用しても同様の効果が期待できる。又、ボールとして全体のバランスが取れる構造であれば、三角形以外の例えば幾何学模様による形状でも適用可能である。

図3を参照し、第一及び第二分割体1,11について説明する。第一分割体1の開口に位置する中心部7を中心とする外壁面の半径8、第一分割体1の開口に位置する中心部7を中心とする内壁面の半径9、第二分割体11の開口に位置する中心部17を中心とする外壁面の半径18、第二分割体11の開口に位置する中心部17を中心とする内壁面の半径19とすると、半径8,18が互いに同じ寸法であり、半径9,19が互いに同じ寸法になっている。

図3において、第一及び第二分割体1,11からボールを構成する場合、第一及び第二分割体1,11のそれぞれの開口に位置する端面6,16が互いに結合される。これにより、第一及び第二分割体1,11から1個のボールが図4に示す形状に形成される。上記第一及び第二分割体1,11が結合される場合には、壁体部2,12の形状が変形しないように維持される。

図4を参照し、第一及び第二分割体1,11からなるボールの外観について説明する。ボールには、第一及び第二分割体1,11のフランジ部5,15が互いに結合された結合線21が存在する。結合線21ではフランジ部5,15が第一及び第二分割体1,11の外壁面より外側に突出していない。つまり、ボールの外壁面は、第一及び第二分割体1,11の外壁面が互いに連続した滑らかな球面を構成する。

ボールは、外部から内部に大気圧よりも高い圧の圧縮空気を注入することができないように構成される場合と、外部から内部に圧縮空気を注入することができるように構成される場合とがある。ボールが外部から内部に圧縮空気を注入することができないように構成される場合は、又、図4に仮想線で示したバルブ設置孔部22に代えて、その部分にボールの内外に通じる貫通孔部を設けることで、ボールの内部が大気圧と同じ圧力になり、外気圧や外気温度の影響を受けない構成になる。

ボールが外部から内部に圧縮空気を注入することができるように構成される場合は、図4に仮想線で示したバルブ設置孔部22が第一及び第二分割体1,11の一方又は両方に設けられ、バルブ設置孔部22に図外のバルブ部が取り付けられる。そして、ボールの外部から注射針のような針をバルブに刺し、その針に空気入れ具の先端を接続し、空気入れ具により、空気をボールの内部に入れたりボールの内部から抜いたりできる。つまり、第一及び第二分割体1,11からなるボールの内部が大気圧よりも高い圧力になることで空気ばねの特性を利用することが可能な構成になる。

更に、図4に示した第一及び第二分割体1,11からなるボールの外壁面に、第一及び第二分割体1,11と別に形成された図外の表皮体を取り付けることなく、図外の表皮体に似せた模様を一体に設けても同様に適用可能である。

図5を参照し、発明を実施するための形態2に係る第一及び第二分割体1,11について説明する。図5に示した第一及び第二分割体1,11は、図3に示したフランジ部5,15を設けていない構造が図3に示す第一及び第二分割体1,11と相違する。図5に示した壁体部2,12の厚みが図3に示した壁体部2,12の厚みよりも厚く構成されて、分割端部の端面6,16が溶着されたことより、第一及び第二分割体1,11の分割端部が互いに結合された図3に示した結合線21と同じ結合線が存在する。この結合線21と同じ結合線では分割端部が第一及び第二分割体1,11の外壁面より外側に突出していない。つまり、ボールの外壁面は、第一及び第二分割体1,11の外壁面が互いに連続した滑らかな球面を構成する。

図6、図7を参照し、発明を実施するための形態3に係る凸部33,34に高低差を付けた構造について説明する。尚、図6、図7において、分割体31は図1の第一及び第二分割体1,11の総称であり、壁体部32は図1の壁体部2,12の総称であり、凸部33,34は図1の凸部3,13の総称であり、凹部35,36は図1の凹部4,14の総称である。

図6に示したように、凸部33が1つの凹部35を囲み、凸部34が凹部35の中に複数個の凹部36を囲む場合において、凸部33が凸部34よりも高くなっている。

具体的には、図7に示したように、凸部33の高さH1が凸部34の高さH2よりも高くなっている(H1>H2)。高さH1,H2は、壁体部32から分割体31の内部の側に突出した寸法である。

図8を、発明を実施するための形態4に係る凸部33,34に高低差を付けた構造について説明する。図8に示したように、凸部34の高さH2が凸部33の側に位置する両端部から凹部35の中心部の側に行くに従って低くなった構成も適用可能である。尚、図8において、分割体31は図1の第一及び第二分割体1,11の総称であり、壁体部32は図1の壁体部2,12の総称であり、凸部33,34は図1の凸部3,13の総称であり、凹部35,36は図1の凹部4,14の総称である。

以上のように凸部33,34に高低差を付けることにより、ボールのリバウンド、強度、触感を調整することができる。

又、図7及び図8に示したように、壁体部32の外壁面に凸模様部56と凹模様部57を形成するというように、壁体部32の外壁面に皺、ディンプル、ローレット等の凹凸を設けることにより、滑りにくいようにすることも可能である。壁体部32の外壁面に凹凸を設ける場合、分割体31の成形により設ける場合と、分割体31と別体に形成された表皮体を壁体部32の外壁面に取り付ける場合とがある。

図9を参照し、発明を実施するための形態5に係る凸部37,38が不連続になった構造について説明する。複数個の凸部37が複数個の凸部38の切れ目に存在し、複数個の凸部38が複数個の凸部37の切れ目に存在し、複数個の凸部37と複数個の凸部38とが互いに格子状に配置され、1対の凸部37と1対の凸部38とで1つの凹部39を囲む構成になっている。尚、図9において、分割体31は図1の第一及び第二分割体1,11の総称であり、壁体部32は図1の壁体部2,12の総称であり、凸部37,38は図1の凸部3,13の総称であり、凹部39は図1の凹部4,14の総称である。凸部37,38で囲まれる凹部39の形は、三角形、四角形、五角形以上の多角形、円形、楕円形等でも適用可能である。

図10を参照し、発明を実施するための形態6に係る凸部46の構造について説明する。分割体31の壁体部32の内面には、凸部46が渦巻状に設けられている。凸部46の個数は、1個又は2個以上であってもよい。凸部46は、途中に切れ目が存在する不連続な構成でもよい。尚、図10において、分割体31は図1の第一及び第二分割体1,11の総称であり、壁体部32は図1の壁体部2,12の総称であり、凸部46は図1の凸部3,13の総称であり、凸部46を凹部に構成しても適用可能である。

図11を参照し、発明を実施するための形態7に係る凸部47,48の構造について説明する。分割体31の壁体部32の内面には、凸部47が放射状に設けられている。隣接する凸部47で仕切られた部分には、凸部48がジクザク状に設けられている。凸部47,48の個数は、1個又は2個以上であってもよい。凸部47,48は、途中に切れ目が存在する不連続な構成でもよい。尚、図11において、分割体31は図1の第一及び第二分割体1,11の総称であり、壁体部32は図1の壁体部2,12の総称であり、凸部46は図1の凸部3,13の総称であり、凸部47,48を凹部に構成しても適用可能である。

図12を参照し、発明を実施するための形態8に係る第一及び第二分割体1,11について説明する。第一分割体1が第二分割体11よりも小さく分割された形状になっている。第一及び第二分割体1,11の内壁面には、幾何学模様による形状の多数個の凹部4,14を囲むように凸部3,13が設けられている。そして、第一分割体1の開口と第二分割体11の開口とが互いに向い合わされ、第一分割体1の端面6と第二分割体11の端面16とが互いに結合されることにより、第一及び第二分割体1,11から1個のボールが形成される。

尚、図12において、第二分割体11を仮想線で示す分割線23により二個に分けても同様に適用可能である。

図13を参照し、発明を実施するための形態9に係る第一及び第二分割体1,11について説明する。第一及び第二分割体1,11は、野球ボール又はテニスボールを構成する分割体のように、ひょうたん型に分割された形状になっている。第一及び第二分割体1,11のそれぞれの内壁面には、幾何学模様による形状の多数個の凹部4,14を囲むように凸部3,13が設けられている。そして、第一及び第二分割体1,11のそれぞれの開口が互いに向い合わされ、第一及び第二分割体1,11のそれぞれの端面6,16が互いに結合されることにより、第一及び第二分割体1,11から1個のボールが形成される。図13に示す仮想線は第一及び第二分割体1,11から構成される1個のボールの外形を示す線である。尚、第一及び第二分割体1,11がばらばらにならないように一点で互いに連結された分割構成でも適用可能である。

図14を参照し、発明を実施するための形態10に係る複数個の分割体として例示した第一乃至第三分割体1,11,41について説明する。第一乃至第三分割体1,11,41は、1つの中空なボールにおける一対の極点にわたり周方向に3つに分割された形状になっている。第一乃至第三分割体1,11,41の内壁面には、幾何学模様による形状の多数個の凹部4,14,42を囲むように凸部3,13,43と、フランジ部5,15,44とが設けられている。そして、第一乃至第三分割体1,11,41のフランジ部5,15,44における開口に位置する端面6,16:45が互いに結合されることにより、第一乃至第三分割体1,11,41から1個のボールが形成される。尚、第一及び第二分割体1,11がばらばらにならないように一点で互いに連結された分割構成でも適用可能である。

尚、図14において、複数個の分割体は1つの中空なボールにおける一対の極点にわたり4つに分割された形状であっても同様に適用可能である。

図15を参照し、発明を実施するための形態11に係る複数個の分割体として例示した第一乃至第四分割体1,11,41,51について説明する。第一乃至第四分割体1,11,41,51は、1つの中空なボールにおける1つ極点で繋がりかつ周方向に4つに分割された形状になっている。第一乃至第四分割体1,11,41,51の内壁面には、凸部3,13,43,52と凹部4,14,42,53とフランジ部5,15,44,54とが設けられている。凸部3,13,43,52が凹部4,14,42,53を個別に囲む構成である。凹部4,14,42,53は幾何学模様による形状になった多数個になっている。そして、第一乃至第四分割体1,11,41,51のそれぞれの端面6,16:45,55が互いに結合されることにより、第一乃至第四分割体1,11,41,51から1個のボールが形成される。

図16を参照し、発明を実施するための形態12に係るボールの構造について説明する。ブラダー70は、図1に示した凸部3と凹部4とを内部に有するボールにより構成される。表皮体71は、六角形以外の形状であっても適用可能である。又、1つのブラダー70に貼り付けられる表皮体71の形状は一種類とは限らず複数種類であっても適用可能である。表皮体71は、樹脂又はゴムからなる軟質素材により構成され、本体部72と周壁部73と面取り部74とを備える。本体部72は、裏側から表側に突出するドーム形であり、あらかじめ定められたブラダー70の外壁面に沿う3次元の曲面を構成する。

周壁部73は、本体部72の各周縁部からブラダー70の側としての裏側に突出し、本体部72の周縁部を一周する環状になっている。面取り部74は、表皮体71の人に触れられる側としての表側において、本体部72と周壁部73との稜角が平面又は曲面になるように除去された構成である。つまり、本体部72と周壁部73との稜角が平面又は曲面になるように除去された構成の面取り部74が表皮体71の表側に設けられた造形になっている。

以上のように、表皮体71は、樹脂又はゴムからなる軟質素材を用いた射出成形又はプレス成形又は真空成形又はブロー成形等の型を用いた成形により、本体部72と周壁部73と面取り部74を備えた一体構成になった簡単な構造になっている。

図17を参照し、発明を実施するための形態13に係る表皮体71が図1に示した凸部3と凹部4とを内部に有するボールにより構成されたブラダー70に貼り付けられた構造について説明する。隣接する表皮体71の周壁部73が互いに接着剤で接着された状態で、本体部72がブラダー70の外壁面より離れて配置され、隣接する周壁部73のブラダー70の側の面がブラダー70の外壁面に接着剤で接着される。

これにより、空洞部75が表皮体71とブラダー70との間にブラダー70と本体部72と周壁部73とで囲まれ空間として形成され、複数個の表皮体71がブラダー70の外壁面の全体を覆い、人がボールを握った時、本体部72が凹みやすく、ボールが握りやすくなる。又、隣接する表皮体71どうしの境目に面取り部74に基づく谷部が形成され、ボールが握りやすくなり、しかも、ボールの外観が手縫い調になる。

図18を参照し、発明を実施するための形態14に係るボールの構造について説明する。図18に示したように、ボールは、隣接する周壁部73の間に隙間が形成されるように、隣接する表皮体71がブラダー70の外壁面に固定され、当該隙間にスペーサ76が配置された構造である。スペーサ76は、ブラダー70に一体に設けられるか又はブラダー70と別体に設けられた構造でも適用可能である。スペーサ76がブラダー70と別体である場合、スペーサ76はブラダー40及び隣接する表皮体71の一方又は両方に固定される。

図示は省略したが、凸部3,13,33,34,37,38,43,52を凹部とし、前記凹部4,14,35,36,39,42,53を凸部とし、凸部3,13,33,34,37,38,43,52に代わる凹部が凹部4,14,35,36,39,42,53に代わる凸部を囲むように、第一分割体1、第二分割体11、分割体31、第三分割体41、第四分割体51等の分割体の内面に設けられても適用可能である。

又、図示は省略したが、凸部3,13,33,34,37,38,43,52、又は、凹部4,14,35,36,39,42,53に代わる凸部は、ボールが全体で均一な硬さになり、ボールとしての適切なリバンド性能も発揮できれば、線状以外の円形又は楕円形又は角形等の不連続に突出した形状でも適用可能である。

1 第一分割体 2 壁体部 3 凸部 4 凹部 5 フランジ部 6 端面 7 中心部 8 半径 9 半径 11 第二分割体 12 壁体部 13 凸部 14 凹部 15 フランジ部 16 端面 17 中心部 18 半径 19 半径 21 結合線 22 バルブ設置孔部 23 分割線 31 分割体 32 壁体部 33 凸部 34 凸部 35 凹部 36 凹部 37 凸部 38 凸部 39 凹部 41 第三分割体 42 凹部 43 凸部 44 フランジ部 45 端面 46 凸部 47 凸部 48 凸部 51 第四分割体 52 凸部 53 凹部 54 フランジ部 55 端面 56 凸模様部 57 凹模様部 61 切頂二十面体 62 正五角形面部 63 正六角形面部 70 ブラダー 71 表皮体 72 本体部 73 周壁部 74 面取り部 75 空洞部 76 スペーサ 77 断面位置 101 第一分割体 102 フランジ部 103 第二分割体 104 フランジ部 105 バルブ部 106 凸部 107 凹部 108 位置合わせ部 109 凸部 110 凹部 111 位置合わせ部

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