Aqueous rubber adhesive composition

申请号 JP2000015020 申请日 2000-01-24 公开(公告)号 JP2000309766A 公开(公告)日 2000-11-07
申请人 Omnova Solutions Inc; オムノヴア ソリユーシヨンズ インコーポレーテツド; 发明人 JIALANELLA GARY L; WEINERT RAYMOND J; CADILE PAMELA L; PORTER NORMAN K; OLSON RICHARD A;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain an aqueous rubber adhesive composition which does not substantially contain a hydrocarbon solvent by incorporating, into the same, an aqueous natural rubber latex, a sulfur vulcanizing agent in an amount enough to vulcanize the latex, and a thiuram accelerator and a sulfenimide accelerator in amounts enough to reduce the vulcanization time. SOLUTION: This composition is prepared by compounding 100 pts.wt. (solid basis) aqueous blend of 35-95 wt.% natural rubber latex and 5-65 wt.% carboxylated rubber latex with 0.2-10 pts.wt. sulfur vulcanizing agent, 0.05-5 pts.wt. thiuram accelerator (e.g. dipentamethylenethiuram tetrasulfide), 0.05-5 pts.wt. sulfenimide accelerator (e.g. N-cyclohexyl-2-benzothiazolesulfenimide), 0.2-10 pts.wt. zinc oxide, 0.2-10 pts.wt. antioxidant, etc. The carboxylated rubber latex contains 30-85 wt.% conjugated diene units, 15-60 wt.% vinylaromatic monomer units and 0.1-10 wt.% units derived from an unsaturated acid or its anhydride.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 下記を含むテニスボールカバー用接着剤組成物:水性天然ゴムラテックス;該天然ゴムラテックスを硬化するために有効量のイオウ硬化剤;および該イオウ硬化の硬化時間を短くするために、有効量のチウラム促進剤および有効量のスルフェンイミド促進剤。
  • 【請求項2】 上記イオウの量が、全ゴム100重量部当たり約0.2から約10重量部であり、上記チウラム促進剤の量が全ゴム100重量部当たり約0.1から約5.0重量部であり、そして上記スルフェンイミドの量が全ゴム100重量部当たり約0.05から約5.0重量部である、請求項1に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項3】 上記イオウの量が、全ゴム100重量部当たり約0.25から約5.0重量部であり、そして上記接着剤が実質的に粘着剤を含まずそして炭化水素溶媒を実質的に含まない、請求項2に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項4】 上記イオウの量が、全ゴム100重量部当たり約0.50から約3.0重量部であり、上記チウラムがジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドでありそしてその量が全ゴム100重量部当たり約0.50
    から約2.0重量部であり、上記スルフェンイミドがN
    −tert−ブチルージ(2−ベンゾチアゾールスルフェン)イミドでありそしてその量が全ゴム100重量部当たり約0.01から約1.0重量部であり、粘着剤の量が全ゴム100重量部当たり約5重量部以下であり、
    そしてあらゆる炭化水素溶媒の量が全ゴム100重量部当たり約5重量部以下である、請求項3に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項5】 下記を含むテニスボールカバー用接着剤組成物:少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスと少なくとも1種の天然ゴムラテックスとの水性ブレンド物であって、全カルボキシル化ゴムラテックスと全天然ゴムラテックスとの合計重量を基準にして、上記の少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスの合計量が約5から約65重量%であり、そして上記の少なくとも1種の天然ゴムラテックスの合計量が約35から約95重量%である、上記の水性ブレンド物;および上記のゴムラテックスを硬化するために有効量のイオウ硬化剤。
  • 【請求項6】 上記イオウの量が、全ゴム100重量部当たり約0.2から約10重量部であり、そして上記接着剤組成物が炭化水素溶媒を実質的に含まない、請求項5に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項7】 上記の少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスの量が全ゴム100重量部当たり約30
    から約60重量部であり、そして上記の少なくとも1種の天然ゴムラテックスの量が全ゴム100重量部当たり約40から約70重量部であり、上記接着剤組成物が粘着剤を実質的に含まず、そして炭化水素溶媒の量が全ゴム100重量部当たり約10重量部以下である、請求項6に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項8】 上記のカルボキシル化ゴムラテックスが、4ないし10個の炭素原子をもつ共役ジエンモノマー、8ないし12個の炭素原子をもつビニル置換芳香族モノマーの少なくとも1種、および3ないし12個の炭素原子をもつ不飽和カルボン酸モノマー又はその無水物の少なくとも1種から誘導され、そして粘着剤の量が全ゴム100重量部当たり約10重量部以下である、請求項7に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項9】 チウラム促進剤を、全ゴム100重量部当たり約0.1から約5.0重量部の量で含み、スルフェンイミド促進剤を、全ゴム100重量部当たり約0.
    05から約5.0重量部の量で含み、あらゆる炭化水素溶媒の量が全ゴム100重量部当たり約2重量部以下であり、そして粘着剤の量が全ゴム100重量部当たり約2重量部以下である、請求項8に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項10】 上記のカルボキシル化ゴムラテックスがブタジエン、スチレン、およびアクリル酸から誘導され、上記チウラム促進剤が全ゴム100重量部当たり約0.5から約2.0重量部の量のジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドであり、そして上記スルフェンイミド促進剤が全ゴム100重量部当たり約0.1から約1.0重量部の量のN−tert−ブチルージ(2−ベンゾチアゾールスルフェン)イミドである、請求項9に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項11】 上記接着剤組成物が硬化されそしてテニスボールカバーをテニスボールゴム芯に接着させる、
    請求項5に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項12】 上記接着剤組成物が硬化されそしてテニスボールフェルトカバーをテニスボールゴム芯に接着させる、請求項10に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項13】 上記接着剤組成物が硬化され、そしてウール、ナイロンおよび綿繊維を含むテニスボールフェルトカバーをテニスボールゴム芯に接着させる、請求項9に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項14】 上記接着剤組成物が硬化され、そしてウール、ナイロンおよび綿繊維を含むテニスボールフェルトカバーをテニスボールゴム芯に接着させ、そして該カバーの該芯からの剥離強度が少なくとも18プリ(p
    li)である、請求項10に記載のテニスボールカバー用接着剤組成物。
  • 【請求項15】 少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスと少なくとも1種の天然ゴムラテックスとの水性ブレンド物であって、該カルボキシル化ゴムラテックスと該天然ゴムラテックスとの合計重量を基準にして、上記の少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスの合計量が約5から約65重量%であり、そして上記の少なくとも1種の天然ゴムラテックスの合計量が約35から約95重量%である、上記の水性ブレンド物;
    および全ゴム100重量部当たり約0.2から約10重量部のイオウ硬化剤;を含むゴム接着剤組成物であって、炭化水素溶媒を実質的に含まず、そして粘着剤を実質的に含まない、上記ゴム接着剤組成物。
  • 【請求項16】 少なくとも1種の促進剤を含み、粘着剤の量が全ゴム100重量部当たり約10重量部以下であり、そして炭化水素溶媒の量が全ゴム100重量部当たり約10重量部以下である、請求項15に記載のゴム接着剤組成物。
  • 【請求項17】 粘着剤の量が全ゴム100重量部当たり約2重量部以下であり、そして炭化水素溶媒の量が全ゴム100重量部当たり約2重量部以下である、請求項16に記載のゴム接着剤組成物。
  • 【請求項18】 酸化亜鉛を含み、そして上記ゴム接着剤組成物が実質的にゴム添加剤を含まない、請求項17
    に記載のゴム接着剤組成物。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、天然ゴムラテックス又はゴムラテックスのブレンド物を含み、そして、好ましくは種々な促進剤の存在下において、イオウ硬化性である、性接着剤組成物に関するものである。 更に詳しくは、該水性接着剤組成物はカルボキシル化ゴムラテックスおよび天然ゴムラテックスを含む。

    【0002】

    【従来の技術】従来、種々のゴム接着剤組成物は一般に炭化水素溶媒および/又は粘着剤を含んでいた。 ムーレイによる米国特許第5,395,879号に記載されたようないくつかの水性接着剤組成物があるが、ムーレイによる該組成物は、該組成物の全重量に対して、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれたエラストマーを約35.0から50.0重量%;水を約40.0から60.0重量%;水酸化カリウム、水性アンモニアおよびそれらの混合物からなる群から選ばれたpH調節剤を約0.02から0.60重量%;リグノ硫酸ナトリウム、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、硫酸化脂肪酸およびそれらの混合物からなる群から選ばれた界面活性剤/安定剤を約0.10から1.8重量%;N−3
    00およびN−200シリーズおよびそれらの混合物からなる群から選ばれたカーボンブラックを約0.5から5.0重量%;酸化亜鉛を0.02から0.75重量%;イオウを約0.01から0.40重量%;およびジベンゾチアジルジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィド、n−tert−ブチルー2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、ジフェニルグアニジンおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた促進剤を約0.005から0.20重量%含む接着剤組成物に関する。

    【0003】

    【発明の概要】ゴム接着剤組成物、特にテニスボールカバーをテニスボール芯に結合するのに適したゴム接着剤組成物は、少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスと少なくとも1種の天然ゴムラテックスとの水性ブレンド物を含むのが望ましい。 全てのカルボキシル化ゴムラテックスと全ての天然ゴムラテックスとの合計重量を基準にして、上記の少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスの量は約5から約65重量%であり、そして上記の少なくとも1種の天然ゴムラテックスの量は約35から約95重量%である。 有効量のイオウ硬化剤および促進剤が、ゴムラテックスを硬化させるために使用される。 該組成物は炭化水素溶媒を実質的に含まず、
    そして粘着剤も実質的に含まない。

    【0004】

    【発明の詳細な記述】本発明の水性ゴム接着剤組成物は、天然ゴムラテックスのような少なくとも1種のゴムラテックスを含む。 即ち、一般に世界の熱帯地帯で成長したゴムの木から取り出されたゴムラテックスである。
    かかる天然ゴムラテックスは多くの源から入手可能であり、そして一般に固形物を約20から約70重量%含む。 特定の望ましい天然ゴムラテックスは、グスリー
    ラテックス社(GuthrieLatex In
    c. ),タクソン、アリゾナ州、から得られるDyna
    texGTZであり、好ましい天然ゴムラテックスはグスリー シミングトン(Guthrie Symmin
    gton)、ロンドン、イギリス、から得られるQua
    litex TZである。

    【0005】1種又はそれ以上の天然ゴムラテックスの合計量は、天然ゴムラテックス以外の別のラテックスと共に使用した場合、接着剤組成物中の全ゴムラテックスの合計重量を基準にして、約30から約99重量%、望ましくは約35から約95重量%、そして好ましくは約40又は45から約65又は70重量%の範囲にわたることができる。

    【0006】天然ゴムラテックスを単独で使用できるが、少なくとも1種のカルボキシル化ゴムラテックスを使用するのが、より良好な接着を得るために一般に望ましくそして好ましい。 1種又はそれ以上のゴムラテックスの量は、1種又はそれ以上のカルボキシル化ゴムラテックスと1種又はそれ以上の天然ゴムラテックスとの合計重量を基準にして、約1から約70重量%、一般には約5から約65重量%、望ましくは約30から約60重量%、そして好ましくは約35から約55重量%であることができる。 1種又はそれ以上のカルボキシル化ゴムラテックスは、合計で4ないし10個の炭素原子をもつ共役ジエンモノマーの1種又はそれ以上、合計で8ないし12個の炭素原子をもつビニル置換芳香族モノマーの1種又はそれ以上、および3ないし12個の炭素原子をもつ不飽和カルボン酸モノマー又はその無水物の1種又はそれ以上の重合から誘導された合成ゴム化合物である。 共役ジエンモノマーの例には、ブタジエン、2−メチルー1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチルー1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、
    1,3−ヘキサジエン等、並びにこれらの混合物が含まれるが、ブタジエンが好ましい。 ビニル置換芳香族モノマーの例には、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、パラーメチルスチレン、t−ブチルスチレン等が含まれるが、スチレンが好ましい。 適当な不飽和カルボン酸又はその無水物の例には、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等が含まれるが、アクリル酸が好ましい。 1種又はそれ以上の共役ジエンから誘導されたカルボキシルゴムラテックス中の繰返し単位の量は、一般に約30から約85重量%、そして好ましくは約55から約75重量%である。
    1種又はそれ以上のビニル置換芳香族モノマーから誘導された繰返し単位の量は、コポリマーの合計重量を基準にして、一般に約15から約60重量%、そして好ましくは約20から約40重量%である。 1種又はそれ以上の不飽和酸又はその無水物から誘導されたコポリマー中の繰返し単位の量は、コポリマーの合計重量を基準にして、一般に約0.1から約10重量%、そして好ましくは約0.2から約5重量%である。 カルボキシル化ゴムラテックスの固形物パーセントは広い範囲で変化することができ、例えば約20重量パーセントから約70重量パーセントである。 適当なカルボキシル化ゴムラテックスはゲンコープ(GenCorp)からのGenflo
    3088であり、そしてブタジエンから誘導された繰返し単位をほぼ68重量%、スチレンから誘導された繰返し単位を約30重量%、およびアクリル酸から誘導された繰返し単位を約2重量%含む。

    【0007】接着剤組成物は、様々なゴムラテックスに加えて、非常に少量の一組の添加剤のみ、例えば硬化系、酸化亜鉛のような活性化剤、および酸化防止剤を含む。 酸化亜鉛の量は、1種又はそれ以上のゴムラテックス中に含まれる全ゴム100重量部(phr)に対して約0.20から約10重量部、好ましくは約0.4又は0.5から約0.75、1.0又は5.0重量部である。 適当な酸化亜鉛の特定例は、Bostex 422
    であり、その水性分散体はアクロン ディスパーション オブ アクロン(Akron Dispersion
    s of Akron)、オハイヨ州、で製造されている。 酸化防止剤はヒンダードフェノール(立体障害フェノール)であることができ、その特定の例は、アクロン ディスパーション オブ アクロン、オハイヨ州、で製造される水性分散体であるBostex24である。
    酸化防止剤の量は一般に全ゴム100重量部(phr)
    の約0.20から約10.0重量部、好ましくは約0.
    4又は0.5から約0.75、1.0、又は5.0重量部である。

    【0008】硬化系、酸化亜鉛および酸化防止剤以外は、一般にその他の添加剤は使用されない。 従って、本発明の水性ゴム接着剤組成物は充填剤、例えばシリカ、
    粘土、タルク;可塑剤;脂肪族又は芳香族油のような油;カーボンブラックのような補強剤;二酸化チタン、
    炭酸カルシウムのような顔料;ステアリン酸のような活性剤;オゾン亀裂防止剤;加工助剤、潤滑剤等のような、いろいろな慣用のゴム添加剤を実質的に含まない。
    “実質的に含まない”の用語は、充填剤、可塑剤、油、
    補強剤、顔料、加工助剤および潤滑剤に関しては、各種類の添加剤の量は、全ゴム100重量部(phr)に対して、一般に5重量部以下、望ましくは2重量部以下、
    そして好ましくは0.5重量部又は0であることを意味する。 活性剤およびオゾン亀裂防止剤に関しては、それぞれの量は、全ゴム100重量部(phr)に対して一般に0.5重量部以下、望ましくは0.1重量部以下、
    又は好ましくは0である。

    【0009】本発明の重要な側面は、水性ゴム接着剤組成物が炭化水素溶媒をも実質的に含まないことである。
    炭化水素溶媒には、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、メチルエチルケトンのようなケトン、いろいろなエステル等が含まれる。 “実質的に含まない”の用語は、
    本発明の水性ゴム接着剤組成物が一般に炭化水素溶媒を、全ゴム100重量部(phr)に対して、20重量部以下、望ましくは10重量部以下又は5重量部以下、
    そして好ましくは2重量部以下の量で含むことを意味する。 非常に好ましい態様では、炭化水素溶媒の存在が0、即ち、炭化水素溶媒がない。 炭化水素溶媒が低量又は無いことは、いろいろな政府の清浄空気基準に合致しそして更にしばしば溶媒回収設備等を必要としないので、非常に好ましい。

    【0010】同様に、本発明の水性ゴム接着剤組成物は、粘着剤を実質的に含まない。 粘着剤は、一般にゴム化合物に接着性を付与するために低い量で、例えば全ゴム100重量部(phr)に対して一般に20重量部以下、望ましくは10又は5重量部以下、そして好ましくは2重量部以下の量で使用される。 非常に好ましい態様では、粘着剤を非常に僅かだけ使用するか又は使用しない。 粘着剤の例には、クマロンーインデン樹脂、エステルガム、水素添加ロジン、および油溶性フェノール樹脂が含まれる。 粘着剤は、未硬化ゴムサンプルが5プサイ(psi)の圧で合わせられた場合にそれ自体に接着する力が増大する能力によって、可塑剤および柔軟剤から区別される。

    【0011】本発明の組成物は、その望ましい粘度が一般に約1,000から約200,000メガパスカル、
    望ましくは約1,500から約100,000メガパスカル、そして好ましくは約2,000から約50,00
    0メガパスカルであるので、良好な流動性をもつ。 かかる粘性は、接着剤組成物が基体を濡らすが不当に水のようでなく、従って布内に流入するのを可能にするで、硬化すると良好な接着が得られる。

    【0012】本発明の硬化系はイオウ並びにいろいろな促進剤を含む。 一般に、それらは水性分散体中に含まれて、ゴムラテックスに均一にブレンドされ、そして均一な製品を与える。 イオウ自体の量は、全ゴム100重量部(phr)に対して、一般に約0.2から約10重量部、望ましくは約0.25から約5.0重量部、そして好ましくは約0.50又は0.75から約3又は4重量部である。 かかる量は一般に多量であるが、硬化および接着強度を改良することが見いだされた。 適当なタイプのイオウの例には、ボステックス アクロン、オハイヨ州で製造される水性分散体の形態のイオウであるBos
    tex 378およびBostex410が含まれる。
    一般に、あらゆる促進剤又は促進剤の組み合わせが、ゴムを特定の温度で特定の時間内に硬化させるために使用できる。 言い換えると、促進剤系又はパッケージは、所望の温度で所望の硬化速度を生じるように作ることができる。 本発明の好ましい態様によると、チウラム促進剤とスルフェンイミドとの組み合わせが使用される。 いろいろな異なるタイプのチウラムが、全ゴム100重量部(phr)に対して、一般に約0.1から約5重量部、
    望ましくは約0.25から約3.0重量部、そして好ましくは約0.5から約2.0重量部の量で使用できる。
    適当なチウラム促進剤の例には、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドの50%水溶液であるBoste
    x 224が含まれる。 いろいろなスルフェンイミドが、全ゴム100重量部に対して、一般に約0.05から約5重量部、望ましくは約0.075から約3.0重量部、そして好ましくは約0.1から約0.5又は1.
    0重量部の量で使用できる。 適当なスルフェンイミドには、N−シクロヘキシルー2−ベンゾチアゾールスルフェンイミドの水性分散体であるBostex 315、
    およびTBSI、即ち好ましい化合物であるN−ter
    t−ブチルージ(2−ベンゾチアゾールスルフェン)イミド、の水性分散体が含まれる。 TBSIのジー置換変更形は、モノー置換スルフェンイミド変更形よりも多少水分感受性でありそしてより良好な硬化結果を与えるので、好ましい。 言い換えると、モノー置換変更形は硬化性が劣る結果となり、従って水分の存在下で物理的性質が劣ることが見いだされた。

    【0013】本発明のゴム接着剤組成物は水を基材とした系であるので、上述したように、イオウ、いろいろな促進剤、並びに酸化亜鉛および酸化防止剤は典型的には水系中で使用される。 しかしながら、ゴムラテックスと共に前に述べたかかる化合物の範囲は、化合物、例えばイオウ、酸化防止剤、酸化亜鉛、ゴム等、自体の量範囲に関し、水を含まない。

    【0014】本発明の水性ゴム接着剤組成物は1種又はそれ以上の基体に塗布され、そして約200゜Fから約350゜F、そして望ましくは約260゜Fから約28
    0゜Fの範囲の温度に約1分ないし約20分、そして好ましくは約5分から約12分の時間硬化される。

    【0015】本発明の水性ゴム接着剤組成物は一般に慣用の方法、例えば配合例に掲げられた成分の全てを剪断ミキサーに添加し、そして混合することにより調製される。 或いは、2種のラテックスおよび酸化防止剤を剪断ミキサーに添加し、そして短時間、例えば10分間、混合し、次いで次の成分を加え、そしてほぼ10分間混合する。 一般に、化合物に剪断力を与えるあらゆるタイプの混合器具が使用できる。

    【0016】本発明の接着性組成物は、靴底を上部に接着するために使用できる。 該組成物はまた、運動靴におけるように、ゴムとゴムとの結合が望まれる箇所に使用できる。 該組成物は布をゴム基体に接着するのに使用するのが好ましい。 布は、織布、又は不織布、ニードルド等であることができる。 非常に好ましい使用は、テニスボールカバーをテニスボール芯に適用することである。
    テニスボールカバーは一般に、ナイロンとウールとの混紡、および綿、並びに任意にポリエステル繊維であり、
    それらは刺し縫いされている。 テニスボールの芯は一般に天然ゴム又はSBRゴムであり、そしてそれに接着剤を塗布する前に表面がこすられる。 改良された又は良好な物理的性質の例には、剥離強さ(接着力)、カバーが芯からはがれないことについての耐久性、良好なリバウンド値等が含まれる。 本発明の接着剤組成物は一般に、
    テニスボール芯とカバーとの間の線長さ1インチ(li
    near inch)当たり少なくとも18、20、2
    2又は少なくとも25ポンド(18、20、22又は少なくとも25pli(プリ))の剥離強さを達成する。
    少なくとも45、50、55、又は60分の耐久性もまた達成される。 一般に、本発明の水性ゴム接着剤組成物によって得られる性質は、溶媒接着剤系を用いて得られる接着剤組成物の性質と等しいか或いは一層良い。

    【0017】本発明は、本発明を例示するが限定しない下記の例を参照して、より良く理解されよう。

    【0018】

    【実施例】実施例1 表1に掲げた配合のSBRラテックス、天然ゴムラテックス、および酸化防止剤を剪断ミキサーに加え、10分間混合した。 次に、残りの成分を加え、そして10分間混合した。 次いで接着剤をテニスボール芯に加え、テニスボールカバーをその上に置き、そして約275゜Fでほぼ10分間硬化させた。

    【0019】

    【表1】

    表1の接着剤を使用して天然ゴムテニスボール芯に被せたテニスボールカバーの剥離強さは一般に、約20から約25ポンド/線インチ(約25pli)であった。 その耐久性は少なくとも60分であった。 耐久性は、ペン(Penn)によって設計された試験であり、テニスボールを77mph(マイル/時)の速度で鋼板に1時間激しく衝突させることからなる。

    【0020】実施例2 実施例1の手順と同様にして、表2に掲げる成分を混合し、硬化させそして試験した。

    【0021】

    【表2】

    試験したとき、表2の配合の剥離強さは24ポンド/線インチ(pli)であり、耐久性は60分であった。

    【0022】実施例3 実施例1と同様の方法で、表3の化合物を混合し、そしてテニスボールカバーをテニスボール芯に硬着させるために使用した。

    【0023】

    【表3】

    表3の接着剤組成物は、21ポンド/線インチ(pl


    i)の剥離強さと60分の耐久性を与える結果となった。

    【0024】それと対照的に、標準的基材の溶媒接着剤系、即ち、ペン ラケット スポーツ(Penn Ra
    cquet Sports)製造の天然ゴム/ヘキサン硬化剤、は、同様の方法で試験した場合、剥離強さは1
    5ポンド/線インチ(pli)にすぎないが、耐久性は60分であった。 このように、上記のデータから明らかなように、本発明の水性接着剤系は予想外の改良された剥離強さを与えた。

    【0025】本願特許に従って最良の方法と好ましい態様とを示したが、本発明の範囲はそれに限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲に限定される。

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成12年8月10日(2000.8.1
    0)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0019

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0019】

    【表1】

    表1の接着剤を使用して天然ゴムテニスボール芯に被せたテニスボールカバーの剥離強さは一般に、約20から約25ポンド/線インチ(約25pli)であった。 その耐久性は少なくとも60分であった。 耐久性は、ペン(Penn)によって設計された試験であり、テニスボールを77mph(マイル/時)の速度で鋼板に1時間激しく衝突させることからなる。

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0021

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0021】

    【表2】

    試験したとき、表2の配合の剥離強さは24ポンド/線インチ(pli)であり、耐久性は60分であった。

    【手続補正3】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0023

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0023】

    【表3】

    表3の接着剤組成物は、21ポンド/線インチ(pl


    i)の剥離強さと60分の耐久性を与える結果となった。 かなように、本発明の水性接着剤系は予想外の改良された剥離強さを与えた。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パメラ エル カーダイル アメリカ合衆国 オハイオ州 44609 ベ ロイト ベロイト−スノーズ ロード 14517番 (72)発明者 ノーマン ケー ポーター アメリカ合衆国 オハイオ州 44720 ノ ース カントン ダンバリー ロード エ ヌ. ダブリユ. 1236番 (72)発明者 リチヤード エー オルソン アメリカ合衆国 アリゾナ州 85028 フ エニツクス イースト オニツクス アベ ニユー 4621番 Fターム(参考) 4J040 CA011 CA012 CA081 CA082 GA07 HA046 HA136 HD10 HD17 JA03 KA16 KA17 LA06 MA10 MA12 MA13 MB01 MB02 MB10 NA05

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