Multi-purpose stilt

申请号 JP31349095 申请日 1995-11-06 公开(公告)号 JPH09122270A 公开(公告)日 1997-05-13
申请人 Shunsuke Suzuki; 俊輔 鈴木; 发明人 SUZUKI SHUNSUKE;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a multi-purpose stilt contributing to health promotion, exercise capability improvement, and cultivation of artistic sentiments and capable of being utilized as a daily living tool by inserting a foot mounting member slidably on a stanchion erected on a ground base member, and providing a hook member and a slide pipe having a grip section.
SOLUTION: This multi-purpose stilt 1 is provided with a ground base member 2 made of a metal material, a stanchion 4 having a rectangular cross section and bored with hook holes 3 in the longitudinal direction, a hook member 6 capable of adjusting the height position of a foot mounting member 5 when it is hooked on a hook hole 3 at the lower end section, and a slide pipe 7 having a rectangular cross section and capable of being inserted into the stanchion 4. A grip pipe 8 having a circular cross section and welded with a short pipe 22 as a grip section at the upper end is fixed at the upper end of the slide pipe 7. Since this multi-purpose stilt 1 is stably erected by the ground base member 2, it can be used for multiple purposes, e.g. stable stilt, stepladder, footstool, workbench, and push-up load base.
COPYRIGHT: (C)1997,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 接地ベース部材と、 該接地ベース部材に立設されて、長手方向に沿って設けられた多数の係止部を有する支柱と、 該支柱にスライド可能に挿嵌されて、下端部に足載部材と、前記支柱に設けられた係止部との係止または係止解除を行う係止用部材が配設され、他端部に握り部が設けられたスライド用パイプとを具備してなることを特徴とする多目的竹馬。
  • 【請求項2】 接地ベース部材は、第1パイプの中央部と第2パイプの中央部とに第3パイプが直交する平面H
    字形をしており、第3パイプの所定位置に支柱の立設固定手段が配設されていることを特徴とする請求項1記載の多目的竹馬。
  • 【請求項3】 接地ベース部材に、支柱が着脱可能に立設されていることを特徴とする請求項1または2記載の多目的竹馬。
  • 【請求項4】 支柱と嵌合する嵌合用突起が接地ベース部材に突設され、前記支柱が着脱可能に接地ベース部材の嵌合用突起に嵌合固定されていることを特徴とする請求項3記載の多目的竹馬。
  • 【請求項5】 支柱を挟着する挟着用部が接地ベース部材に突設され、前記支柱が着脱可能に接地ベース部材の挟着用部に挟着固定されていることを特徴とする請求項3記載の多目的竹馬。
  • 【請求項6】 支柱には長手方向に沿って所定間隔に多数の係止孔が穿設されており、スライド用パイプの下端部には前記係止孔に係合する係止ピンを有する係止用部材がスライド用パイプに設けられた回動支軸を中心に回動可能に設けられ、係止用部材とスライド用パイプとの間に介装された弾性体によって、前記係止用部材の係止ピンが前記係止孔に係止する方向に常時付勢されるようになっており、弾性体の弾発力に抗し係止ピンを係止孔から抜き出すことで、支柱に対しスライド用パイプをスライド可能とし、足載部材の高さ位置を調整可能としたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の多目的竹馬。
  • 【請求項7】 支柱には長手方向に沿って所定間隔に多数の係止用凹部が設けられており、スライド用パイプの下端部には前記係止用凹部に係合する係止爪を有する係止用部材がスライド用パイプに設けられた回動支軸を中心に回動可能に設けられ、係止用部材とスライド用パイプとの間に介装された弾性体によって、前記係止用部材の係止爪が前記係止用凹部に係止する方向に常時付勢されるようになっており、弾性体の弾発力に抗し係止爪を係止用凹部から外すことで、支柱に対しスライド用パイプをスライド可能とし、足載部材の高さ位置を調整可能としたことを特徴とする請求項1、2、3、4または5
    記載の多目的竹馬。
  • 【請求項8】 足載部材の高さ調節用の足踏レバーが係止用部材に設けられていることを特徴とする請求項6または7記載の多目的竹馬。
  • 【請求項9】 スライド用パイプの上部の握り部には、
    足載部材の高さ調節用の握りレバーが設けられ、該握りレバーと係止用部材とがワイヤーによって連結されていることを特徴とする請求項6または7記載の多目的竹馬。
  • 【請求項10】 スライド用パイプの上部の握り部には連結用杆を支持するための支持部が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の多目的竹馬。
  • 【請求項11】 請求項10記載の多目的竹馬において、前記支持部が短管であることを特徴とする多目的竹馬。
  • 【請求項12】 足載部材には足裏のつぼ押圧用の突起が突設されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10または11記載の多目的竹馬。
  • 【請求項13】 左右一対の多目的竹馬を並列し、両多目的竹馬の接地ベース部材の第1パイプに連結棒を挿入することで、多目的竹馬を一体化するとともに、前記連結棒の両端部が車輪の装着部となっていることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1または12記載の多目的竹馬。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、各種の機能を有する多目的竹馬に関するものである。 さらに詳しくは、
    この発明は、竹馬としての利用の他、脚立、踏み台、作業台、物干し、ハンガー掛け、手押し車、足裏のつぼ押圧用の健康器等に使用することのできる竹馬に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】受験競争の開始年齢の低下、テレビゲーム機の普及等社会生活、生活様式の変化に伴い、最近の児童・生徒は屋内での生活時間が必然的に長くなり、運動不足になりがちであり、身長等の体格の向上にも係わらず、全般的に基礎体、運動能力の低下傾向が目立ってきている。 このことは、とりわけ頻繁に運動やスポーツを行っているグループに比べときどきしか運動やスポーツをしないグループまたは殆ど運動やスポーツをしないグループに顕著である。 こういったことは各種の調査結果においても証明されているところである。 児童・生徒の基礎体力、運動能力の低下を防止し、向上を図るには、屋外に出て遊びを兼ねて楽しみながら身体を動かすように興味を持たせることが必要である。 古来我が国伝統の遊び道具として竹馬がある。 最近では、図13に示されるようなプラスチック等が使用された竹馬(10
    0)もあり、比較的親しまれている。 こういった竹馬(100)は、比較的軽いことから筋力の増進よりもむしろ運動能力、とりわけ、バランスの向上等に資するものであり、しかも、児童・生徒を日本の伝統に接することができることから有益であるが、歩行し、楽しむことができるようになるまでは、相当の訓練を必要とし、低学年の児童等が楽しむには無理があり、また、運動能力の低い児童や生徒は興味を途中で失ってしまうことが多い。 そして、前記したような竹馬(100)は、児童・
    生徒の発達段階における一時期使用されたとしても、それ以降は使用されず、物置等に放置されてしまいがちである。 こういったことから、竹馬としては、低学年の児童から生徒に至るまで年齢、発達段階に応じ興味を持って楽しみながら倒れる恐れが無く安定して安全に利用でき、児童・生徒の筋力、バランス能力等の運動能力の向上を促し、健康増進に寄与するとともに我が国の伝統的な遊びを通して日本文化に接することで情操教育にも寄与することができるようにすることが好ましい。 さらに、竹馬としての使命を終了した後も、身近に置いて日常の生活に種々利用することができるようにすることが、資源の有効利用、さらには家庭からの廃棄物の排出をできるだけ押さえる観点からも好ましいものである。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のような実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、
    児童・生徒の年齢に係わらず発達段階に応じて使用することで健康増進、運動能力の向上、情操教育に寄与するとともに日常生活における道具としても利用可能な多目的竹馬を提供することを目的としている。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、この発明の多目的竹馬は、接地ベース部材と、該接地ベース部材に立設されて、長手方向に沿って設けられた多数の係止部を有する支柱と、該支柱にスライド可能に挿嵌されて、下端部に足載部材と、前記支柱に設けられた係止部との係止または係止解除を行う係止用部材が配設され、他端部に握り部が設けられたスライド用パイプとを具備してなることを特徴とする。 そのため、竹馬としては、倒れる恐れが無く安定して安全に利用できる。 そして、足載部材の高さ位置の調整は、支柱の係止部とスライド用パイプの係止用部材との係止を解除し、
    それとは高さ位置の異なる係止部に係止用部材を係止させることで行うことができる。 これにより、接地ベース部材によって安定して立つことおよび移動ができるとともに、足載部材の高さ位置の調整が竹馬に乗ったままの状態で行うことができるので、乗ったままでの高さ位置の変更および移動が可能な塗装または高所作業用の脚立、写真撮影またはビデオ撮影用の脚立等としても使用できる。 さらに、腕立て伏せを行うとき、足載部材に足を掛けて行うようにすればより大きな負荷をかけることができ、足載部材の高さ位置を変更することで負荷の程度を変更することができる。 そして、接地ベース部材は、第1パイプの中央部と第2パイプの中央部とに第3
    パイプが直交する平面H字形をしており、前記第3パイプの所定位置に支柱の立設固定手段が配設されていることが、竹馬歩行の容易性、安定性、製作の容易性等から好ましい。 接地ベース部材に対し、支柱が着脱可能に立設されていることが好ましく、低学年の児童等は、接地ベース部材を有する状態で竹馬を使用すれば倒れる恐れが無く安全であり、一方、運動能力の優れた児童、生徒等は、接地ベース部材を支柱から分離し、支柱下端にアタッチメントを装着し、身体の重心が足載部を通りアタッチメントの下面の突起に作用するようにして歩行できるようにすれば、横乗りのできる竹馬として使用でき、
    また、支柱下端にゴムキャップ等を装着し、支柱で支持する普通の竹馬として使用すれば、バランス能力の向上等を図ることができる。 具体的には、支柱と嵌合する嵌合用突起が接地ベース部材に突設され、前記支柱が着脱可能に接地ベース部材の嵌合用突起に嵌合固定されるか、または、支柱を挟着する挟着用部が接地ベース部材に突設され、前記支柱が着脱可能に接地ベース部材の挟着用部に挟着固定されるようにすることができる。 足載部材の高さ位置調整を行う手段としては、支柱には長手方向に沿って所定間隔に多数の係止孔が穿設されており、スライド用パイプの下端部には前記係止孔に係合する係止ピンを有する係止用部材がスライド用パイプに設けられた回動支軸を中心に回動可能に設けられ、係止用部材とスライド用パイプとの間に介装された弾性体によって、前記係止用部材の係止ピンが前記係止孔に係止する方向に常時付勢されるようになっており、弾性体の弾発力に抗し係止ピンを係止孔から抜き出すことで、支柱に対しスライド用パイプをスライド可能としたものでもよく、または、支柱には長手方向に沿って所定間隔に多数の係止用凹部が設けられており、スライド用パイプの下端部には前記係止用凹部に係合する係止爪を有する係止用部材がスライド用パイプに設けられた回動支軸を中心に回動可能に設けられ、係止用部材とスライド用パイプとの間に介装された弾性体によって、前記係止用部材の係止爪が前記係止用凹部に係止する方向に常時付勢されるようになっており、弾性体の弾発力に抗し係止爪を係止用凹部から外すことで、支柱に対しスライド用パイプをスライド可能としたものであってもよい。 足載部材の高さ位置調節は、足載部材の高さ調節用の足踏レバーが係止用部材に設けられている構造の場合は、左右一対の竹馬に乗った状態で、一方の竹馬の足載部材に体重を移し、他方の竹馬の足踏レバーを操作して、支柱とスライド用パイプとの係止を解除し、握り部を持ってスライド用パイプを所定の位置にまでスライドさせ、足踏みレバーの操作を解除し、支柱とスライド用パイプとの係止を行って足載部材の高さ位置を変更する。 これを左右交互に繰り返すことで、竹馬に乗ったままで、高さ位置を容易に変更することができる。 また、スライド用パイプの上部の握り部に、足載部材の高さ調節用の握りレバーが設けられ、該握りレバーと係止用部材とがワイヤーによって連結されている構造の場合は、左右一対の竹馬に乗った状態で、一方の竹馬の足載部材に体重を移し、他方の竹馬の握りレバーを握り、ワイヤーを介して係止用部材を操作し、支柱とスライド用パイプとの係止を解除し、握り部を持ってスライド用パイプを所定の位置にまでスライドさせ、そこで、握りレバーの握りを解除し、
    支柱とスライド用パイプとの係止を行い足載部材の高さ位置を変更する。 これを左右交互に繰り返すことで、竹馬に乗ったままで、高さ位置を容易に変更することができる。 スライド用パイプの上部の握り部には連結用杆を支持するための支持部が設けられていることが好ましい。 これによれば、連結用杆を左右一対の竹馬の支持部間に支持させ、物干し、ハンガー掛け、ぶら下がり健康器等として用いることもできる。 支持部が短管であれば、連結用杆を確実に支持することができる。 足載部材には足裏のつぼ押圧用の突起が突設されていてもよい。
    子供から大人に至るまでこの竹馬に乗って、裏のつぼを押圧するようにして使用すれば、疲労回復、健康増進に役立てることができる。 左右一対の多目的竹馬を並列し、両多目的竹馬の接地ベース部材の第1パイプに連結棒を挿入することで、多目的竹馬を一体化するとともに、前記連結棒の両端部が車輪の装着部となるようにすれば、手押し用の運搬車として利用することもできる。
    ここにおいて、多目的竹馬は鉄等の金属製とすることが、強度上、および、筋力をアップさせる等の観点からも好ましい。

    【0005】

    【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示し、さらに詳しくこの発明について説明する。 もちろんこの発明は以下の実施の形態によって限定されるものではない。 (実施の形態1)図1〜図3に多目的竹馬の一実施の形態を示す。 図1は多目的竹馬のうち右足用の斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は部分分解斜視図である。
    この竹馬(1)は、鉄等の金属材料から構成されるものであり、接地ベース部材(2)と、係止孔(3)が長手方向に沿って所定間隔に穿設された断面形の支柱(4)と、下端部に足載部材(5)と前記係止孔(3)
    に係止することで足載部材(5)の高さ位置を調節可能とした係止用部材(6)が配設され、前記支柱(4)を挿嵌することのできる断面角形のスライド用パイプ(7)と、該スライド用パイプ(7)の上端に固定された断面円形の握りパイプ(8)とからなる。

    【0006】接地ベース部材(2)は、断面角形の第1
    パイプ(2a)の中央部に断面角形の第3パイプ(2
    b)の一端が直交して溶着され他端が断面角形の第2パイプ(2c)の中央部に直交して溶着された平面H字形をしており、前記第3パイプ(2b)には、第1パイプ(2a)との溶着位置からほぼ1/4の位置に支柱(4)の支持用パイプ(9)が傾斜して溶接固定されている。 支持用パイプ(9)の傾斜角度αは、竹馬に乗って安定して歩行するに適した角度であればよく、スライド用パイプ(7)が支柱(4)に沿って足載部材(5)
    の最上昇位置まで上昇させられた時にも、足載部材(5)からの鉛直垂線が第2パイプ(2c)よりも内側にあるように設定されている。 支持用パイプ(9)にはネジ孔(10)が設けられており、支持用パイプ(9)
    に支柱(4)を挿嵌し、支柱(4)の第1面(4a)に穿設されたネジ挿通孔(11)と前記ネジ孔(10)とを合致させ、支柱(4)が接地ベース部材(2)にネジ(12)で固定できるようになっている。 また、第1パイプ(2a)と第2パイプ(2c)のそれぞれ両端には図示しないプロテクターが装着されていれば、床面上でも傷を付けることなく使用ができることから好ましい。

    【0007】そして、係止孔(3)は支柱(4)の第1
    面(4a)側の長手方向に沿って所定間隔毎に設けられている。

    【0008】スライド用パイプ(7)の下端部には、第1ブラケット(13)と第2ブラケット(14)とがスライド用パイプ(7)の第1面(7a)側に突出しヨーク状となるように設けられている。 第1ブラケット(1
    3)と第2ブラケット(14)とはいずれも短冊状の板材からなり、第1ブラケット(13)は、スライド用パイプ(7)の第2面(7b)下端部に溶着され、第2ブラケット(14)は第4面(7d)下端部に溶着されている。 なお、第1ブラケット(13)と第2ブラケット(14)とに直交して補強用の板材をスライド用パイプ(7)の第1面(7a)と第3面(7c)とに溶着すれば、第1ブラケット(13)と第2ブラケット(14)
    とのスライド用パイプ(7)への固定を確実なものとすることができる。 そして、第2ブラケット(14)の側面には第4面(7d)に直交する方向に突出した足載部材(5)が溶着されている。 足載部材(5)の幅は第2
    ブラケット(14)の長さと同一としているがこれに限られるものではなく、足を安定して載せることができる範囲であればよい。 第1ブラケット(13)と第2ブラケット(14)には、それぞれ回動支軸挿通孔(13
    a)、(14a)が穿設されている。 係止用部材(6)
    は板状をしており、その表側のほぼ中央には回動支軸挿通孔(13a)、(14a)と連通する孔を有する管状軸受(6a)が溶着されている。 先端にネジが設けられた回動支軸(15)が第1ブラケット(13)の回動支軸挿通孔(13a)、係止用部材(6)の管状軸受(6
    a)、第2ブラケット(14)の回動支軸挿通孔(14
    a)に挿通され、ナット(16)によって固定され、係止用部材(6)が回動支軸(15)を中心に回動できるようになっている。 係止用部材(6)の下端裏側には支柱(4)に穿設された係止孔(3)に係止するピン(6
    b)が突設されており、上端にはコの字状の足踏みレバー(6c)の基端部が溶着されている。 該足踏みレバー(6c)の先端部はスライド用パイプ(7)の第3面(7c)から離れた位置において、足の裏の小指側で時計方向に押し下げることができるようになっている。 係止用部材(6)の管状軸受(6a)と足踏みレバー(6
    c)の基端部との間にはスプリングガイド用のボルト(17)のネジ孔(6d)が設けられている。 係止用部材(6)の裏面側とスライド用パイプ(7)の第1面(7a)との間にはコイルスプリング(18)が介装され、該コイルスプリング(18)の弾発力によって係止用部材(6)が回動支軸(15)を中心にして反時計方向に常時付勢され、係止用部材(6)のピン(6b)が支柱(4)の係止孔(3)に係止するようになっている。 スプリングガイド用のボルト(17)は、コイルスプリング(18)が外れないようにすると共に、足踏みレバー(6c)を時計方向に押し下げた時、ボルト(1
    7)の先端がスライド用パイプ(7)の第1面(7a)
    に当接し、それ以上の回動を阻止するストッパーの機能を果たしている。 そして、ボルト(17)先端がスライド用パイプ(7)の第1面(7a)に常時当接するように突出量を調整すれば、足踏みレバー(6c)を時計方向に押し下げることができなくなりスライド用パイプ(7)のスライドを不可能にする施錠機能をも果たすことができる。 なお、係止用部材(6)の裏面側とスライド用パイプ(7)の第1面(7a)との間に介装されるのはコイルスプリング(18)に限られず、ゴム、ウレタンフォーム等の弾性体であってもよく、さらに、コイルスプリング以外の適宜の形状をしたスプリングによって係止用部材(6)が回動支軸(15)を中心に反時計方向に常時付勢されるようになっている構造であってもよい。 また、足載部材(5)には、図示していない足裏のつぼを押圧するような突起を設けたシートを粘着剤を介し着脱自在に貼着したり、面状ファスナーを介して着脱自在に取り付けるようにしてもよい。

    【0009】スライド用パイプ(7)の上端部の第1〜
    第4面には、握りパイプ(8)をスライド用パイプ(7)に固定するためのネジ挿通用の孔(19)が穿設されている。 握りパイプ(8)はスライド用パイプ(7)に挿通され、ネジ挿通用の孔(19)と握りパイプ(8)の下端部に設けられたネジ孔(20)と合致させられネジ(21)で固定されている。 握りパイプ(8)の上端部には短管(22)がT字状に溶着されている。 短管(22)には後述するように連結用杆が挿通されたとき、該連結用杆を固定するためのネジ孔(2
    3)が設けられている。 スライド用パイプ(7)と握りパイプ(8)とは溶着して一体化したものであってもよいが、後述するように物干し、ハンガー掛け等として使用する際に、短管の方向を変更することができるようにするためにネジ固定となっていることが好ましい。 握りパイプ(8)の握り部には滑り止め用にゴム、スポンジ等を設けてもよいことはいうまでもない。

    【0010】この竹馬(1)は以上のような構造を採用していることから、以下に説明するように竹馬としての利用の他、脚立、踏み台、作業台、物干し、ハンガー掛け、手押し車、足裏のつぼの押圧用の健康器等各種の用途に使用することができる。 図4は左右一対となったセット状態を示すが、便宜上、左右の竹馬に同一番号を付して説明する。 <1>接地ベース部材(2)を有する状態において、安定竹馬、脚立、踏み台、作業台、腕立て伏せ用負荷台等に用いる場合は、以下のようにすればよい。 すなわち、
    図4に示されるように左右の竹馬(1)、(1)を一対とし、握りパイプ(8)、(8)を握り、足載部材(5)、(5)に足を載せ竹馬(1)、(1)に乗る。
    歩行には、一方の竹馬(1)に体重を移し、他方の竹馬(1)を手と足との間で拘束しつつ持ち上げ、移動しようとする方向に踏み出せばよい。 これを繰り返すことで目的とする方向に歩行することができる。 竹馬(1)、
    (1)に乗ったままの状態で、足載部材(5)、(5)
    の高さ位置を調整するには、一方の竹馬(1)に体重を移し、図5に示されるように他方の竹馬(1)の足踏みレバー(6c)を足の裏の小指側で時計方向に押し下げ、回動支軸(15)を中心として係止用部材(6)をコイルスプリング(18)の弾発力に抗し回動させ、ピン(6b)を係止孔(3)から抜き出して係止を解除する。 そして、上方位置へ上昇する時は、その状態のまま握りパイプ(8)を掴んでスライド用パイプ(7)を上方の目的とする位置までスライドさせ、下方位置へ下降する時は、足踏みレバー(6c)を押さえて、スライド用パイプ(7)を下方の目的とする位置までスライドさせればよい。 いずれにしても、適当な量スライド用パイプ(7)をスライドさせ、その高さ位置で足踏みレバー(6c)の押し下げを解除すると、係止用部材(6)は回動支軸(15)を中心にしてコイルスプリング(1
    8)の弾発力によって反時計方向に回動させられ、ピン(6b)が係止孔(3)に係止する。 この操作を繰り返すことで所定の高さ位置に昇降することができる。 竹馬(1)は接地ベース部材(2)によって安定して立っているので、児童、運動能力の低い生徒であっても倒れる恐れが無いことから恐怖心を生ずることが無く安全で安心して利用でき、大人から竹馬遊びについての由来等を聞き、高所から眺められることなども手伝って興味をもって竹馬遊びに集中させることができる。 また、竹馬(1)は金属製で所定の重量があることから、移動させるに伴い一種のウエイトトレーニングをすることになり、遊びを通して自然に筋力の増強が図られ健康増進に寄与することになる。 脚立、踏み台、作業台等として使用するには、竹馬(1)としての使用と基本的に変わるところはないが、手を離しても安定しているので、握りパイプ(8)から手を離し、足載部材(5)上で立ち、
    例えば、蛍光灯等を取り替えたりすることができる。 また、家の外壁等に塗料を塗布する場合は、塗料缶等を掛けるフックを取り付けたりして用いることもできる。 そして、竹馬(1)に乗って外壁に沿って移動したり、高さを調節したりして外壁の塗布を行えばよい。 その他、
    写真撮影用の脚立、ビデオカメラによる撮影用の脚立等としても乗ったまま移動、高さ調節ができることから有効に活用することができる。 また、腕立て伏せの負荷台としては、足載部材(5)を所定高さ位置に調整し、床または地面に手をつき、足を足載部材(5)に載せ腕立てを行う。 負荷状態を変更するには足載部材(5)の高さ位置を変更すればよい。

    【0011】<2>接地ベース部材(2)を使用しない竹馬として利用する場合は、支柱(4)と接地ベース部材(2)の支持用パイプ(9)とを固定しているネジ(12)を外し、支柱(4)を支持用パイプ(9)から抜き外す。 そして、例えば、図6(a)に示されるようなL字形アタッチメント(24)を支柱(4)下端部に装着し、身体の重心が足載部を通りアタッチメント(2
    4)の下面に設けたゴム突起(24a)に作用するようにして歩行するようにすれば、横乗り遊びのできる新規な竹馬として使用できる。 また、図6(b)に示されるように、アタッチメント(24)の下面の2箇所にゴム突起(24a)、(24a)を設けるようにすれば、図6(a)に示された竹馬よりも、より安定して横乗り遊びのできる竹馬として利用できる。 アタッチメントとしては、図6に示されたような構造の他に、L字形の角度を鈍角にしたくの字形をしたアタッチメント等適宜の形状のものが採用できる。 もちろん、通常の竹馬のようにして使用することも可能である。 そのためには、支柱(4)の下端に図示しない保護用のゴムキャップ等を装着し、通常の竹馬のように足の指先がスライド用パイプ(7)に当接するように足載部材(5)に足を載せて使用すればよい。 その際、握りパイプ(8)とスライド用パイプ(7)とを固定しているネジ(21)を外し、握りパイプ(8)を90度回転させて再度握りパイプ(8)をスライド用パイプ(7)にネジ(21)で固定するようにすれば、短管(22)が胸等に当たったりしなくなるので好ましい。

    【0012】<3>物干し、ハンガー掛けとして使用する場合は、図7に示されるように、一対の竹馬(1)、
    (1)を並列させ、短管(22)、(22)に連結用杆(25)を挿通するようにすればよい。 この場合、接地ベース部材(2)に砂袋等の重量物を載せれば、安定して使用することができる。 また、図8に示されるように、握りパイプ(8)をスライド用パイプ(7)から取り外し、短管(22)の方向を90度回転させて、再度握りパイプ(8)をスライド用パイプ(7)にネジ(2
    1)で固定し、一対の竹馬(1)、(1)の短管(2
    2)、(22)に連結用杆(27)を挿通し、短管(2
    2)に設けられたネジ孔(23)に固定ネジ(26)をねじ込み、連結用杆(27)を固定するようにようにしてもよい。 図8に示されるような形状において、連結用杆(27)に懸垂すれば、ぶら下がり健康器の代用として使用することができ、背骨を伸ばしたりすることができる。

    【0013】<4>手押し車として使用する場合は、図9に示されるように、竹馬(1)、(1)を並列し、短管(22)、(22)に連結用杆(28)を挿通して握り部とする。 そして、固定ネジ(26)で連結用杆(2
    8)を短管(22)に固定し、接地ベース部材(2)の第1パイプ(2a)に車軸(29)を挿通し車軸の両端に車輪(30)を回転可能に取り付けるようにすればよい。 荷物は支柱(4)、(4)およびスライド用パイプ(7)、(7)間に掛け渡して載せればよく、第3パイプ(2b)および第2パイプ(2c)はストッパーとして使用することができる。

    【0014】(実施の形態2)図10、図11にこの発明の他の実施の形態を示す。 図10の竹馬(31)は、
    右足用であって、実施の形態1に示した竹馬(1)とは、支柱、係止用部材が相違するものである。 この竹馬(31)の支柱(32)は断面円形のパイプであって、
    接地ベース部材(2)の第3パイプ(2b)には、支柱(32)の下端部を嵌合し挟着する半割れ部材(33)
    が溶着されており、ボルト(図示せず)を締めることにより、支柱(32)を半割れ部材(33)によって締め付け固定することができるようになっている。 支柱(3
    2)の上端部は断面角形部(34)が肉盛りされて形成され、スライド用パイプ(7)の回動が阻止されるようになっている。 スライド用パイプ(7)の内側の幅は、
    支柱(32)がガタなく挿通できるように設定されている。 スライド用パイプ(7)の下端より支柱(32)を挿通した後、スライド用パイプ(7)の下端部内に支柱(32)の外径と同一径のスライド孔が穿設されたブッシュ(35)が嵌合されネジ固定されており、角形部(34)によってスライド用パイプ(7)が回転せずにスライドし、ブッシュ(35)によって支柱(32)がスライド用パイプ(7)から抜け出さないようになっている。 支柱(32)の軸線と直交する方向に所定間隔毎に切り込み部(36)が設けられており、該切り込み部(36)に係止用部材(37)の下端の係止爪(37
    a)が係止するようになっている。 その他の実施の形態1に示したと同一構成については、同一番号を付し説明を省略する。 なお、支柱に係止爪が係止する凹部を設けるようにしてもよいことはいうまでもない。

    【0015】(実施の形態3)図12にこの発明の更に他の実施の形態を示す。 図12に示される竹馬(41)
    は実施の形態1の竹馬(1)と係止用部材の回動機構が相違するものである。 竹馬(41)の握りパイプ(4
    2)には握りレバー(43)が設けられ、握りレバー(43)からワイヤー(44)が係止用部材(45)のレバー(45a)まで延長され、ワイヤー(44)の先端がレバー(45a)に固定されている。 レバー(45
    a)とスライド用パイプ(46)に突設された突起(4
    7)の間にはコイルスプリング(48)が設けられている。 握りレバー(43)を握って握りパイプ(42)の方向に近づけると、ワイヤー(44)が引かれて係止用部材(45)が回動支軸(15)を中心に時計方向に回動され、係止孔(3)からピン(45b)が抜き出され係止が解除し、スライド用パイプ(46)がスライド可能となる。 握りレバー(43)の握りを外せば、係止用部材(45)が回動支軸(15)を中心に反時計方向に回動しピン(45b)が係止孔(3)に係止するようになっている。 その他の実施の形態1に示したと同一構成については、同一番号を付し説明を省略する。 なお、実施の形態1〜3においては接地ベース部材の第1、2、
    3パイプ等を断面角形のものとして説明したが、これに限られることなく断面円形のパイプであってもよいものである。 また、係止用部材も実施の形態1〜3に記載されたものに限定されないことはいうまでもない。

    【0016】

    【発明の効果】この発明の多目的竹馬は、以上詳しく説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 接地ベース部材を有する状態で使用すれば、倒れる恐れがないことから安全であって、児童、運動能力の低い生徒にとっても恐怖を起こすことなく安心して楽しく利用でき、日本の伝統的な遊びの一端に接していることを理解することで情操教育にも寄与することとなる。 また、所定の重量を備えていることで、
    筋力トレーニング器具としても利用でき健康増進にも寄与する。 また、竹馬に乗ったままで移動、高さ調節が自在なことから、高所における作業を乗ったままで行うことができ、移動、高さ位置調節可能な脚立、踏み台、作業台等としても利用できる。 その他、足載部材に足裏のつぼ押圧用の突起を設ければ、疲労回復、ストレス発散に利用することもできる。 また、腕立て伏せ用の負荷装置としても利用できる。 竹馬に連結用杆を用いることで、物干し、ハンガー掛け等として利用できる。 そして、車輪を取り付けることで手押し車としての利用も可能となる。 さらに、接地ベース部材を取り外し、横乗り用のアタッチメントを装着したり、キャップを装着したりすることで、横乗りできる新規な竹馬、または、従来の竹馬に類似した竹馬として使用することができ、高度なバランス感覚等の運動能力を発達させるために利用することができる。 このように竹馬以外にも各種の利用が可能となることから、使用しなくなると物置に放り込まれたり、ゴミとして廃棄されたりすることなく、普段の生活にも使用できることから資源としての無駄がない。
    また、このような多目的を達成することのできる竹馬は、その構造が簡単であることから安価にしかも容易に製造できるとともに、頑丈なことから、故障が少なくメンテナンス等の必要が少ない。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明の多目的竹馬の一実施の形態を示す斜視図であり、右足用を示す。

    【図2】図1に示された多目的竹馬の分解斜視図である。

    【図3】図1に示された多目的竹馬の部分分解斜視図である。

    【図4】多目的竹馬が左右一対となった状態を示す斜視図である。

    【図5】図1に示された多目的竹馬の操作説明図である。

    【図6】図1に示された多目的竹馬にアタッチメントを装着し、横乗りのできる竹馬として使用する場合の分解斜視図である。

    【図7】図1に示された多目的竹馬をハンガー掛けとして使用する場合の斜視図である。

    【図8】図1に示された多目的竹馬を物干しとして使用する場合の斜視図である。

    【図9】図1に示された多目的竹馬を手押し車として使用する場合の部分分解斜視図である。

    【図10】この発明の多目的竹馬の他の実施の形態を示す斜視図であり、右足用を示す。

    【図11】図10に示された多目的竹馬の部分側面図である。

    【図12】この発明の多目的竹馬の更に他の実施の形態を示す部分側面図であり、右足用を示す。

    【図13】従来の竹馬の斜視図である。

    【符号の説明】

    1 竹馬 2 接地ベース部材 3 係止孔 4 支柱 5 足載部材 6 係止用部材 7 スライド用パイプ 8 握りパイプ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06F 57/00 310 D06F 57/00 310Z E06C 1/00 E06C 1/00 A

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