運動支援装置、ペースメーカ、運動支援方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体

申请号 JP2009541028 申请日 2008-10-31 公开(公告)号 JPWO2009063597A1 公开(公告)日 2011-03-31
申请人 新世代株式会社; 发明人 芳広 飯島; 芳広 飯島; 貴裕 木戸; 貴裕 木戸;
摘要 エクササイズバイク1は使用者に対して負荷状態で運動を行わせる。カートリッジ5に内蔵のプロセッサ71は、ペダル35の回転数に応じた速度で移動するプレイヤバイクPBとペースメーカPMとをテレビジョンモニタ7に表示する。プロセッサ71は、プレイヤバイクPBがペースメーカPMに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、ペースメーカを制御する。
权利要求
  • 使用者に対して負荷状態で運動を行わせる可動部及びその可動部の動きを検知する検知部を有する運動機器から、前記検知部が検知した前記可動部の動き情報を受け取って、表示装置に表示する映像を制御して、前記使用者に提示することによって、前記使用者の運動を支援する運動支援装置であって、
    前記運動機器から受け取った前記可動部の前記動き情報に応じた動画像を前記表示装置に表示する動画像制御手段と、
    前記動画像制御手段が制御する前記動画像がペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記表示装置に表示された前記ペースメーカを制御するペースメーカ制御手段と、を備える運動支援装置。
  • 前記動画像制御手段は、前記可動部の前記動き情報に応じて、仮想空間中を移動するオブジェクトを前記動画像として表示する、請求項1記載の運動支援装置。
  • 前記ペースメーカ制御手段は、前記運動機器の前記負荷状態を制御する負荷情報に応じた移動速度で前記ペースメーカを移動する、請求項1又は2記載の運動支援装置。
  • 前記ペースメーカ制御手段は、前記負荷情報が示す負荷状態が大きくなるほど前記ペースメーカの移動速度を小さくし、前記負荷情報が示す負荷状態が小さくなるほど前記ペースメーカの移動速度を大きくする、請求項3記載の運動支援装置。
  • 前記運動機器に与える負荷情報を変更する負荷変更手段をさらに備え、
    前記ペースメーカ制御手段は、変更後の前記負荷情報に応じて、運動強度が維持されるように前記ペースメーカの移動速度を変更する、請求項3記載の運動支援装置。
  • 進行路を前記表示装置に表示し、前記負荷情報に応じて前記進行路の傾斜を変更する進行路制御手段をさらに備える請求項3から5のいずれかに記載の運動支援装置。
    この構成によれば、例えば、運動機器の負荷状態が大きい時急な上り坂の進行路を表示し、負荷状態が小さい時緩やかな傾斜の上り坂の進行路を表示できる。 このため、使用者が目で見る映像と負荷状態とを対応させることができる。
  • 前記進行路制御手段は、前記進行路の傾斜を、前記負荷情報が示す負荷状態が大きくなるほど大きく設定し、前記負荷情報が示す負荷状態が小さくなるほど小さく設定する、請求項6記載の運動支援装置。
  • 前記可動部は、前記使用者に周期的な運動を行わせる、請求項1から7のいずれかに記載の運動支援装置。
  • 前記周期的な運動は、回帰運動である、請求項8記載の運動支援装置。
  • 前記周期的な運動は、往復運動である、請求項8記載の運動支援装置。
  • 前記可動部は、エルゴメータの可動部である、請求項1から10のいずれかに記載の運動支援装置。
  • 前記エルゴメータはエクササイズバイクであり、前記可動部はペダルである、請求項11記載の運動支援装置。
  • 使用者に対して負荷状態で運動を行わせる運動機器で運動する前記使用者に対して運動のペースを示すペースメーカにおいて、
    前記使用者が前記ペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記ペースメーカを制御することを特徴とするペースメーカ。
  • 前記負荷状態に応じた移動速度で表示装置に表示された仮想空間中を移動する、請求項14記載のペースメーカ。
  • 前記移動速度が、前記負荷状態が大きくなるほど小さい値に設定され、前記負荷状態が小さくなるほど大きい値に設定される、請求項15記載のペースメーカ。
  • 使用者に対して負荷状態で運動を行わせる可動部及びその可動部の動きを検知する検知部を有する運動機器から、前記検知部が検知した前記可動部の動き情報を受け取って、表示装置に表示する映像を制御して、前記使用者に提示することによって、前記使用者の運動を支援する運動支援方法であって、
    前記運動機器から受け取った前記可動部の前記動き情報に応じた動画像を前記表示装置に表示する動画像制御ステップと、
    前記動画像制御ステップが制御する前記動画像がペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記表示装置に表示された前記ペースメーカを制御するペースメーカ制御ステップと、を含む運動支援方法。
  • 使用者に対して負荷状態で運動を行わせる可動部及びその可動部の動きを検知する検知部を有する運動機器から、前記検知部が検知した前記可動部の動き情報を受け取って、表示装置に表示する映像を制御して、前記使用者に提示することによって、前記使用者の運動を支援する運動支援方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
    前記運動機器から受け取った前記可動部の前記動き情報に応じた動画像を前記表示装置に表示する動画像制御ステップと、
    前記動画像制御ステップが制御する前記動画像がペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記表示装置に表示された前記ペースメーカを制御するペースメーカ制御ステップと、をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  • 請求項17に記載のコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
  • 说明书全文

    本発明は、表示装置を用いて使用者の運動を支援する運動支援装置及びその関連技術に関する。

    特許文献1には、サイクリングシミュレーションシステムが開示されている。 このシステムでは、使用者に運動目標を示すペースメーカとなる仮想競争相手が画面に表示される。

    特開平7−250919号公報

    しかしながら、特許文献1には、仮想競争相手が示す「運動目標」が一体何なのかが記載されていない。 つまり、仮想競争相手が、使用者に対して何のペースを維持させるものか記載されていない。

    本発明の目的は、使用者が一定の運動強度で運動を行うことを支援できる運動支援装置及びその関連技術を提供することである。

    本発明の第1の観点によれば、運動支援装置は、使用者に対して負荷状態で運動を行わせる可動部及びその可動部の動きを検知する検知部を有する運動機器から、前記検知部が検知した前記可動部の動き情報を受け取って、表示装置に表示する映像を制御して、前記使用者に提示することによって、前記使用者の運動を支援する運動支援装置であって、前記運動機器から受け取った前記可動部の前記動き情報に応じた動画像を前記表示装置に表示する動画像制御手段と、前記動画像制御手段が制御する前記動画像がペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記表示装置に表示された前記ペースメーカを制御するペースメーカ制御手段と、を備える。

    この構成によれば、使用者は、動画像がペースメーカに追従するように可動部を動かすだけで、運動強度を一定範囲に維持しながら運動を行うことができる。

    ここで、動画像は、一人称視点であってもよいし、三人称視点であってもよい。

    この運動支援装置において、前記動画像制御手段は、前記可動部の前記動き情報に応じて、仮想空間中を移動するオブジェクトを前記動画像として表示する。

    この構成によれば、使用者の動きに応答して動くオブジェクトが表示されるので(三人称視点)、使用者は、このオブジェクトがペースメーカに追従するように可動部を動かせばよく、ペースメーカに追従した運動をより行い易くなる。

    上記運動支援装置において、前記ペースメーカ制御手段は、前記運動機器の前記負荷状態を制御する負荷情報に応じた移動速度で前記ペースメーカを移動する。

    この構成によれば、ペースメーカは負荷情報に応じた移動速度で移動するので、負荷が大きい時は移動速度を小さくし、負荷が小さい時は移動速度を大きくできる。 このようにして、運動強度が一定範囲に維持されるようにペースメーカを制御することができる。

    つまり、前記ペースメーカ制御手段は、前記負荷情報が示す負荷状態が大きくなるほど前記ペースメーカの移動速度を小さくし、前記負荷情報が示す負荷状態が小さくなるほど前記ペースメーカの移動速度を大きくする。 これにより、運動強度が一定範囲に維持されるようにペースメーカが制御される。

    また、上記運動支援装置は、前記運動機器に与える負荷情報を変更する負荷変更手段をさらに備えることができ、前記ペースメーカ制御手段は、変更後の前記負荷情報に応じて、運動強度が維持されるように前記ペースメーカの移動速度を変更する。

    この構成によれば、運動機器の負荷状態が常に一定ではなく変更されるので、単調な運動に変化を与えることができ、飽き難い運動支援装置を提供できる。 また、負荷の変更に伴ってペースメーカの移動速度も変更されるので、使用者は、運動機器の負荷状態の変更に関係なく、運動強度を一定範囲に維持できる。

    さらに、上記運動支援装置は、進行路を前記表示装置に表示し、前記負荷情報に応じて前記進行路の傾斜を変更する進行路制御手段をさらに備えることができる。

    この構成によれば、例えば、運動機器の負荷状態が大きい時急な上り坂の進行路を表示し、負荷状態が小さい時緩やかな傾斜の上り坂の進行路を表示できる。 このため、使用者が目で見る映像と負荷状態とを対応させることができる。

    つまり、前記進行路制御手段は、前記進行路の傾斜を、前記負荷情報が示す負荷状態が大きくなるほど大きく設定し、前記負荷情報が示す負荷状態が小さくなるほど小さく設定する。 これにより、使用者が目で見る映像と負荷状態とが対応する。

    上記運動支援装置において、前記可動部は、前記使用者に周期的な運動を行わせる。 例えば、前記周期的な運動は、回帰運動である。 ここで、回帰運動は回転運動を含む。 また、例えば、前記周期的な運動は、往復運動である。

    上記運動支援装置において、前記可動部は、エルゴメータの可動部である。 例えば、前記エルゴメータはエクササイズバイクであり、前記可動部はペダルである。

    本発明の第2の観点によれば、使用者に対して負荷状態で運動を行わせる運動機器で運動する前記使用者に対して運動のペースを示すペースメーカにおいて、前記使用者が前記ペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記ペースメーカを制御する。

    この構成によれば、使用者は、ペースメーカに追従するように運動機器を動かすだけで、運動強度を一定範囲に維持しながら運動を行うことができる。

    ここで、ペースメーカは、映像であってもよいし、音声であってもよいし、その両方であってもよい。

    このペースメーカは、前記負荷状態に応じた移動速度で表示装置に表示された仮想空間中を移動する。

    この構成によれば、ペースメーカは負荷情報に応じた移動速度で移動するので、負荷が大きい時は移動速度を小さくし、負荷が小さい時は移動速度を大きくできる。 このようにして、運動強度が一定範囲に維持されるようにペースメーカを制御することができる。

    このペースメーカにおいて、前記移動速度が、前記負荷状態が大きくなるほど小さい値に設定され、前記負荷状態が小さくなるほど大きい値に設定される。 これにより、運動強度が一定範囲に維持されるようにペースメーカが制御される。

    本発明の第3の観点によれば、運動支援方法は、使用者に対して負荷状態で運動を行わせる可動部及びその可動部の動きを検知する検知部を有する運動機器から、前記検知部が検知した前記可動部の動き情報を受け取って、表示装置に表示する映像を制御して、前記使用者に提示することによって、前記使用者の運動を支援する運動支援方法であって、前記運動機器から受け取った前記可動部の前記動き情報に応じた動画像を前記表示装置に表示する動画像制御ステップと、前記動画像制御ステップが制御する前記動画像がペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記表示装置に表示された前記ペースメーカを制御するペースメーカ制御ステップと、を含む。

    この構成によれば、上記第1の観点による運動支援装置と同様の効果を奏する。

    本発明の第4の観点によれば、コンピュータプログラムは、使用者に対して負荷状態で運動を行わせる可動部及びその可動部の動きを検知する検知部を有する運動機器から、前記検知部が検知した前記可動部の動き情報を受け取って、表示装置に表示する映像を制御して、前記使用者に提示することによって、前記使用者の運動を支援する運動支援方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、前記運動機器から受け取った前記可動部の前記動き情報に応じた動画像を前記表示装置に表示する動画像制御ステップと、前記動画像制御ステップが制御する前記動画像がペースメーカに追従している場合に、運動強度が一定範囲に維持されるように、前記表示装置に表示された前記ペースメーカを制御するペースメーカ制御� ��テップと、をコンピュータに実行させる。

    この構成によれば、上記第1の観点による運動支援装置と同様の効果を奏する。

    本発明の第5の観点によれば、記録媒体は、上記第4の観点によるコンピュータプログラムを記録した記録媒体である。

    この構成によれば、上記第1の観点による運動支援装置と同様の効果を奏する。

    本明細書及び請求の範囲において、記録媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。

    本発明の新規な特徴は、特許請求の範囲に記載されている。 しかしながら、発明そのもの及びその他の特徴と効果は、添付図面を参照して具体的な実施例の詳細な説明を読むことにより容易に理解される。

    本発明の実施の形態による運動支援システムの全体構成を示す図である。

    図1のハンドル部2の平面図である。

    図1の運動支援システムの電気的構成を示す図である。

    本発明の実施の形態による運動支援システムの原理説明図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示される説明画面の例示図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示されるマップ画面の例示図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング画面(ルート開始時)の例示図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング画面(エリア走行中)の例示図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング画面(ルート完走時)の例示図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示される開放メッセージ画面の例示図である。

    図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング結果画面の例示図である。

    図7〜図9に示したトレーニング画面中の道路97の構造を説明するための図である。

    図3のプロセッサ71による全体処理の流れの一例を示すフローチャートである。

    図13のステップS11のトレーニング処理の流れの一例を示すフローチャートである。

    図14のステップS45のペースメーカ制御処理の流れの一部を示すフローチャートである。

    図14のステップS45のペースメーカ制御処理の流れの他の一部を示すフローチャートである。

    図14のステップS45のペースメーカ制御処理の流れのさらに他の一部を示すフローチャートである。

    図14のステップS47のプレイヤバイク制御処理の流れの一部を示すフローチャートである。

    図14のステップS47のプレイヤバイク制御処理の流れの他の一部を示すフローチャートである。

    図14のステップS47のプレイヤバイク制御処理の流れのさらに他の一部を示すフローチャートである。

    図14のステップS49の情報エリア制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。

    (a)座標テーブルの例示図である。 (b)傾斜テーブルの例示図である。 (c)速度テーブルの例示図である。

    符号の説明

    1…エクササイズバイク、2…ハンドル部、3…アダプタ、5…カートリッジ、7…テレビジョンモニタ、9…集線装置、21L,21R…ハンドル、23…コンピュータボックス、25L…左操作部、25R…右操作部、27…電極、29…シート(サドル)、31…シートポスト、33,34…脚部、35…ペダル、37…パイプ、39…ボディ、51…LCD、53…中央操作部、55…心拍センサ、57L,57R,57U,57D…方向キー、61…決定キー、63…キャンセルキー、71…プロセッサ、73…外部メモリ、75,87…MCU、77…コンピュータ、78…体脂肪センサ、81…回転センサ、83…負荷発生装置。

    以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付してその説明を援用する。

    図1は、本発明の実施の形態による運動支援システムの全体構成を示す図である。 図1を参照して、この運動支援システムは、エクササイズバイク1、アダプタ3、カートリッジ5、テレビジョンモニタ7、及び集線装置9を備える。 アダプタ3には、カートリッジ5が装着される。 また、アダプタ3は、AVケーブル11により、テレビジョンモニタ7に接続される。 また、アダプタ3は、ケーブル13により、集線装置9と接続される。

    エクササイズバイク1は、ボディ39を有する。 ボディ39は、その前後の底部において、円筒状の脚部33及び34で支持される。 そして、ボディ39の頂部付近からは、シートポスト31が略垂直に延びており、その先端に、使用者が腰掛けるシート(サドル)29が固定される。 また、ボディ39の両側面には、使用者が足でこぐためのペダル35が設けられる。 さらに、ボディ39からは、その脚部34の側から略垂直に延びるパイプ37が形成される。

    このパイプ37の先端部には、ハンドル部2が設けられる。 ハンドル部2は、左ハンドル21L、左操作部25L、右ハンドル21R、右操作部25R、及びコンピュータボックス23を含む。 コンピュータボックス23は、パイプ37の先端に取り付けられる。 なお、コンピュータボックス23は、パイプ37から取り外し自在である。

    使用者が握るための鈎状の左ハンドル21L及び右ハンドル21Rは、パイプ37の先端付近の両側面に固定される。 左ハンドル21L及び右ハンドル21Rには、それぞれ、体脂肪計測用の電極27が形成される。 さらに、左ハンドル21Lには、使用者が左手(例えば左親指)で操作するための左操作部25Lが取り付けられ、右ハンドル21Rには、使用者が右手(例えば右親指)で操作するための右操作部25Rが取り付けられる。

    コンピュータボックス23と左操作部25Lとはケーブル17で接続される。 また、コンピュータボックス23と右操作部25Rとはケーブル19で接続される。 さらに、左操作部25Lと集線装置9とは、ケーブル15で接続される。 集線装置9には、例えば、4個の端子が設けられ、ケーブル15の一方端は、その端子のいずれかに装着される。

    図2は、図1のハンドル部2の平面図である。 図2を参照して、コンピュータボックス23は、LCD51及び中央操作部53を含む。 中央操作部53は、方向キー及び決定キーを含む。 左操作部25Lは、左方向キー57L、上方向キー57U、及び下方向キー57Dを含む。 右操作部25Rは、右方向キー57R、決定キー61、及びキャンセルキー63を含む。 また、左ハンドル21L及び右ハンドル21Rには、それぞれ、心拍計測用のセンサ55が設けられる。 なお、図2では、ケーブル15,17,19の図示を省略している。

    図3は、図1の運動支援システムの電気的構成を示す図である。 図3を参照して、カートリッジ5は、プロセッサ71及び外部メモリ73を含む。 外部メモリ73は、ROM、RAM、及び/又はフラッシュメモリ等、システムの仕様に応じて必要なものを備える。 プロセッサ71は、バスを通じて、外部メモリ73にアクセスできる。 従って、プロセッサ71は、外部メモリ73に格納されたプログラムを実行でき、また、外部メモリ73に格納されたデータをリードして処理することができる。 この外部メモリ73に、後述のフローチャートで示される各処理を行うプログラム、画像データ、及び音声データ等が予め格納される。 プロセッサ71が生成したビデオ信号VD及びオーディオ信号AUは、AVケーブル11を介して、テレビジョンモニタ7に与えられる。 したがって、テレビジョンモニタ7には、ビデオ信号VDに基づく映像が表示され、そのスピーカからはオーディオ信号AUに基づく音声が出される。

    プロセッサ71は、図示しないが、中央演算処理装置(以下、「CPU」と呼ぶ。)、グラフィックスプロセシングユニット(以下、「GPU」と呼ぶ。)、サウンドプロセシングユニット(以下、「SPU」と呼ぶ。)、ジオメトリエンジン(以下、「GE」と呼ぶ。)、外部インタフェースブロック、メインRAM、及びA/Dコンバータ(以下、「ADC」と呼ぶ。)などを具備する。

    CPUは、外部メモリ73に格納されたプログラムを実行して、各種演算やシステム全体の制御を行う。 グラフィックス処理に関するCPUの処理として、外部メモリ73に格納されたプログラムを実行して、各オブジェクトの拡大・縮小、回転、及び/又は平行移動のパラメータ、視点座標(カメラ座標)、並びに視線ベクトルの算出等を行う。 ここで、1または複数のポリゴン又はスプライトから構成され、同じ拡大・縮小、回転、及び平行移動の変換が適用される単位を「オブジェクト」と呼ぶ。

    GPUは、ポリゴン及びスプライトから構成される三次元イメージをリアルタイムに生成し、アナログのコンポジットビデオ信号VDに変換する。 SPUは、PCM(pulse code modulation)波形データ、アンプリチュードデータ、及びメインボリュームデータを生成し、これらをアナログ乗算して、アナログオーディオ信号AUを生成する。 GEは、三次元イメージを表示するための幾何演算を実行する。 具体的には、GEは、行列積、ベクトルアフィン変換、ベクトル直交変換、透視投影変換、頂点明度/ポリゴン明度計算(ベクトル内積)、及びポリゴン裏面カリング処理(ベクトル外積)などの演算を実行する。

    外部インタフェースブロックは、周辺装置(本実施の形態では集線装置9及びエクササイズバイク1)とのインタフェースであり、24チャンネルのプログラマブルなデジタル入出力(I/O)ポートを含む。 ADCは、4チャンネルのアナログ入力ポートに接続され、これらを介して、アナログ入力装置から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。 メインRAMは、CPUのワーク領域、変数格納領域、および仮想記憶機構管理領域等として利用される。

    集線装置9は、MCU(Micro Controler Unit)75を含む。 MCU75は、ケーブル13により、プロセッサ71と接続され、双方向通信が可能である。 また、MCU75は、集線装置9に設けられた4個の端子と接続される。

    エクササイズバイク1は、コンピュータボックス23に内蔵されるコンピュータ77、MCU87を内蔵する左操作部25L、右操作部25R、コンピュータボックス23に設けられる中央操作部53及びLCD51、ハンドル21L及び21Rに設けられる体脂肪センサ78及び心拍センサ55、並びに、ボディ39の内部に設けられる回転センサ79及び負荷発生装置83を備える。 なお、体脂肪センサ78は、電極27を含む。

    エクササイズバイク1のMCU87と集線装置9のMCU75とは、ケーブル15で接続され、双方向通信が可能である。 また、MCU87は、コンピュータ77と接続され、双方向通信が可能である。 カートリッジ5のプロセッサ71とエクササイズバイク1のコンピュータ77とは、集線装置9のMCU75及び左操作部25LのMCU87を介して、双方向通信が可能である。

    体脂肪センサ78は、電極27を通じて使用者の体に微弱電流を流し、電気抵抗(インピーダンス)を測るものである。 心拍センサ55は、使用者の心拍を検出するもので、血流量の変化を光学的に検出するものである。 回転センサ79は、ペダル35の回転軸となるシャフトの回転を検出するロータリエンコーダにより実現される。 負荷発生装置83は、電磁クラッチを含み、電磁クラッチへ供給する電力を調整して、ペダル35の負荷量をコントロールする。 中央操作部53の操作信号は、コンピュータ77に入力される。

    コンピュータ77は、体脂肪センサ78からの入力信号に基づいて使用者の体脂肪を算出する。 コンピュータ77は、心拍センサ55からの入力信号に基づいて、使用者の心拍数を算出する。 コンピュータ77は、回転センサ79からの入力信号に基づいて、ペダル35の回転数(rpm:revolutions per minute)を算出する。 コンピュータ77は、ペダル35の回転数及び負荷量並びに使用者の年齢、性別及び体重に基づいて使用者の消費カロリを算出する。

    そして、コンピュータ77は、算出した体脂肪、心拍数、回転数及び消費カロリをLCD51に表示する。 また、コンピュータ77は、負荷発生装置83を制御して、ペダル35への負荷量をコントロールする。 さらに、コンピュータ77は、中央操作部53からの操作信号に応じて、各種設定を行う。

    コンピュータ77は、算出したペダル35の回転数、消費カロリ及び心拍数の情報を、MCU87及び75を介して、プロセッサ71に送信する。 また、コンピュータ77は、MCU87及び75を介して、プロセッサ71が送信した負荷情報を受け取り、その負荷情報に応じた負荷量を負荷発生装置83に発生させる。

    左操作部25Lの各キー57L,57U,57Dの操作信号は、ケーブル15、集線装置9、ケーブル13、及びアダプタ3を介して、プロセッサ71に入力される。 また、右操作部25Rの各キー57R,61,63の操作信号は、ケーブル19、コンピュータボックス23、ケーブル17、左操作部25L、ケーブル15、集線装置9、ケーブル13、及びアダプタ3を介して、プロセッサ71に入力される。

    プロセッサ71は、エクササイズバイク1から与えられたペダル35の回転数の情報並びに左操作部25L及び右操作部25Rの操作信号に基づいて、外部メモリ73に格納されたプログラムに従った演算、グラフィック処理、及びサウンド処理等を実行し、ビデオ信号VDおよびオーディオ信号AUを生成する。 また、プロセッサ71は、プログラムに従って、エクササイズバイク1へ負荷情報を与えて、エクササイズバイク1のペダル35への負荷量をコントロールする。

    次に、この運動支援システムの原理を説明する。 この運動支援システムでは、テレビジョンモニタ7に表示される三次元空間に配置される道路上をペースメーカPM及び使用者のエクササイズバイク1の操作に応答するプレイヤバイクPB(後述)が前進していく。 ペースメーカPMは、使用者の運動強度が常に一定範囲に収まるように、使用者を案内する。 従って、ペースメーカPMは、画面中の道路の傾斜が急になるほどペダル35の負荷が大きくなるので遅い速度で移動し、画面中の道路の傾斜が緩やかになるほどペダル35の負荷が小さくなるので速い速度で移動する。 なお、本実施の形態では、下り坂及び後退の設定はない。

    ここで、一般に、運動強度は、主に三種類の指標(物理的強度指標、生理的強度指標、心理的強度指標)で表されている。 物理的強度指標では、例えば、毎秒1ジュールの仕事をする場合の運動強度が1W(ワット)と定義される。 エクササイズバイクのような自転車型エルゴメータでは、この単位が用いられることが多い。 生理的強度指標として、酸素摂取量や心拍数がある。 例えば、運動強度=酸素摂取量/最大酸素摂取量、と表せることが知られている。 例えば、運度強度=酸素摂取量/(最大酸素摂取量−安静時酸素摂取量)、と表せることが知られている。 例えば、運動強度=心拍数/最大心拍数、と表せることが知られている。 例えば、運度強度=(心拍数−安静時心拍数)/(最大心拍数−安静時心拍数)、と表せることが知られている。 最大心拍数=220−年齢、で推測できることが知られている。 心理的強度指標は、主観的な疲労感を利用した指標である。

    以下、原理の詳細を説明する。 本実施の形態では、ペダル35に設定する負荷量がレベル1(小)〜8(大)まで用意され、このレベル1〜8に対応して、道路の傾斜が8つ用意される。 道路の傾斜と負荷量とは対応するので、傾斜のレベルについても、負荷量と同様に、レベル1(小)〜8(大)と表記する。 そして、基準の使用者を想定して、運動強度の目標値を定める。 目標値は一定幅を有する。 その目標値を達成するためのペダル35の回転数は、負荷量のレベル1〜8に応じて、経験的に求めることができる。 そして、求めた回転数と、想定したペダル35の一回転で進む距離と、に基づいて、ペースメーカPMの速度を算出する。

    図4は、本発明の実施の形態による運動支援システムの原理説明図である。 図4を参照して、折線4は道路の標高を示し、バーLBはペダル35の負荷量を示し、バーVBはペースメーカPMの速度を示す。 本実施の形態では、使用者は、ルート1からルート12まで順にクリアしていく。 例えば、図4に示すように、ルート1は、エリア1〜3により構成される。 ペースメーカPMは、各エリア1〜3を5分で移動する。 また、各エリア1〜3は、ゾーンZ−1〜Z−5により構成される。 各エリア1〜3のゾーンZ−1〜Z−5ごとに、道路の傾斜、つまり、負荷量のレベル1〜8のいずれかが割り当てられる。 ペースメーカPMは、各ゾーンZ−1〜Z−5を1分で移動する。

    ペースメーカPMは、運動強度が全エリア1〜3の全ゾーンZ−1〜Z−5で目標値の範囲内に収まるように、使用者を案内する。 従って、上記のように、各ゾーンZ−1〜Z−5に割り当てられた負荷量のレベルから、使用者が目標値を達成するための、各ゾーンZ−1〜Z−5でのペースメーカPMの速度を決定できる。 そして、ペースメーカPMは、各ゾーンZ−1〜Z−5を1分で移動するので、各ゾーンZ−1〜Z−5でのペースメーカPMの速度から、各ゾーンZ−1〜Z−5の距離を算出できる。

    使用者は、ペダル35の回転数に応じて移動するプレイヤバイクPBがペースメーカPMに追従するようにペダル35をこぐことによって、運動強度を設定された目標値の範囲内に常に維持できる。

    次に、テレビジョンモニタ7に表示される各種画面を参照して説明を行う。

    図5は、図1のテレビジョンモニタ7に表示される説明画面の例示図である。 図5を参照して、プロセッサ71がテレビジョンモニタ7に表示する説明画面は、12のルート1〜12を走破する必要があることを示す説明文、及び、エリアのクリア時間と獲得ポイントとの対応を示すテーブルを含む。 また、説明画面は、アイコン85及び87を含む。 使用者がハンドル部2の決定キー61を押下するとアイコン87が有効になり、次に進んで、図6のマップ画面が表示される。 使用者がハンドル部2のキャンセルキー63を押下するとアイコン85が有効になり、処理が終了する。

    図6は、図1のテレビジョンモニタ7に表示されるマップ画面の例示図である。 図6を参照して、プロセッサ71がテレビジョンモニタ7に表示するマップ画面は、使用者が走破すべきルート1〜12が描かれた地図と選択中のルートの説明とを含む。 図6では、ルート1が選択中であるため、ルート1の説明が表示され、ルート1が3つのエリア1〜3からなることと、ルート1におけるメダルの種類(金(図ではハッチング)、銀(図では白色)、銅(図では黒色))と獲得ポイントとの関係と、を含む。 使用者が金、銀あるいは銅のいずれかのメダルを獲得すると、次のルート2が開放される。 マップ画面では、開放済みのルートが地図上で赤色(図では太線)にされる。 開放されていないルートは白色(図では細線)である。 図6では、ルート1のみが開放済みである。

    さらに、マップ画面は、アイコン85,89,91及び93を含む。 使用者が、ハンドル部2の上方向キー57Uを押下するとアイコン89が有効になり、下方向キー57Dを押下するとアイコン91が有効になる。 使用者は、このアイコン89及び91を操作して、所望のルートを選択することができる。 ただし、使用者に開放されたルートのみ選択可能である。 使用者がハンドル部2の決定キー61を押下するとアイコン93が有効になり、次に進んで、図7のトレーニング画面が表示される。 使用者がハンドル部2のキャンセルキー63を押下するとアイコン85が有効になり、処理が終了する。

    ルート1〜12について説明する。 ルートに付された番号が大きくなるほど、エリアの数が増え、傾斜が急(負荷量が大)になり、運動強度の目標値も大きくなる。 ただし、同じルート内では、運動強度の目標値は、一定幅に維持される。

    ルート1〜12全体についてもレベル1〜3が用意されている。 レベル1(デフォルト)のルート1〜12では、ペースメーカPMは、全ルート1〜12の各エリアを5分で移動した。 ただし、使用者がレベル1のルート1〜12を走破した場合は、レベル2に移行し、ペースメーカPMは、全ルート1〜12の各エリアを4分30秒で移動する。 さらに、使用者がレベル2のルート1〜12を走破した場合は、レベル3へ移行し、ペースメーカPMは、全ルート1〜12の各エリアを4分で移動する。 このように、全ルート1〜12を走破した場合、次のルート1〜12では、ペースメーカがエリアを移動する時間が短縮されるが、道路の傾斜、つまり、負荷量に変更はない。 また、エリアのクリア時間と獲得ポイントとの対応を示すテーブルは(図5参照)、レベル1〜3に応じて変更される。 この場合、同じポイントを獲得するためには、レベルが上がるほど、短いクリア時間が要求される。

    図7は、図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング画面(ルート開始時)の例示図である。 図7を参照して、プロセッサ71がテレビジョンモニタ7に表示するトレーニング画面(ルート開始時)は、スタートゲート95の直下に配置されるペースメーカPM及びペダル35の回転数に応じた速度で移動するプレイヤバイクPBを含む。 また、トレーニング画面は、プレイヤ情報フレーム40、バイク情報フレーム43及びエリア情報フレーム47を含む。 なお、プレイヤ情報フレーム40、バイク情報フレーム43及びエリア情報フレーム47を包括して情報フレームと呼ぶこともある。

    プレイヤ情報フレーム40は、エクササイズバイク1から与えられた使用者の心拍数及び消費カロリをそれぞれリアルタイムで表示する心拍表示部41及びカロリ表示部42を含む。 最初にマップ画面が表示され、そして最後にマップ画面が表示されて処理を終了するまでの、トレーニング画面表示中の使用者の消費カロリの累積値が、カロリ表示部42に表示される。 バイク情報フレーム43は、ペダル35の回転数をリアルタイムで表示する回転表示部44と、プレイヤバイクPBの速度及び移動距離をそれぞれリアルタイムで表示する速度表示部45及び距離表示部46と、を含む。 最初にマップ画面が表示され、そして最後にマップ画面が表示されて処理を終了するまでの、トレーニング画面でのプレイヤバイクPBの累積移動距離が、距離表示部46に表示される。

    エリア情報フレーム47は、負荷グラフ48、現在のペダル35の負荷量のレベル1〜8を表示する負荷表示部49及び1エリアをペースメーカPMが移動する時間(5分)からのカウントダウンを行う時間表示部50を含む。 負荷グラフ48は、1エリアの各ゾーンZ−1〜Z−5に設定された負荷量のレベルをバーの高さで示す。 25本のバーが横一列に配置される。 5本のバーは、エリアの1ゾーンに対応しているため、その高さは同じである。 負荷グラフ48の横軸は時間軸である。 従って、横一列に並んだ5本のバーが1分に相当する(図4参照)。 1本のバーは、1/5分に相当する。

    使用者がペダル35をこいでプレイヤバイクPBが動き出すと、プレイヤ情報フレーム40及びバイク情報フレーム43に表示が開始される。 プレイヤバイクPBがスタートゲート95に到達すると同時に(ルート開始)、ペースメーカPMが、道路97の中心線(以下、「PM移動経路」と呼ぶ。)に沿って、位置するゾーンに設定された速度で前進する。 また、これと同時に、負荷表示部49には、プレイヤバイクPBが位置するゾーンに設定された負荷量のレベルが表示され、時間表示部50では、5分からのカウントダウンが開始される。 さらに、同時に、負荷グラフ48には、プレイヤバーpbとペースバーpmが表示される(図8参照)。

    図8は、図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング画面(エリア走行中)の例示図である。 図8を参照して、プレイヤバイクPBがエリアを走行中の場合、エリア内でのペースメーカPMの位置を示すためのペースバーpmとエリア内でのプレイヤバイクPBの位置を示すためのプレイヤバーpbとが負荷グラフ48中に表示される。 負荷グラフ48の横軸は時間軸であり、ゾーンZ−1〜Z−5でのペースメーカPMの移動時間は同一(1分)である(図4参照)。 従って、ペースバーpmは、負荷グラフ48の左端から右端まで一定速度で移動する。

    負荷グラフ48の横軸は時間軸であるが、5本のバーが1ゾーンに対応しているため、5本のバーが配置される時間軸上の長さ(距離)をそのゾーンの距離とみなす。 そうすることで、プレイヤバイクPBのゾーン上の位置に応じて、負荷グラフ48の時間軸上にプレイヤバーpbを表示することができる。

    図9は、図1のテレビジョンモニタ7に表示されるトレーニング画面(ルート完走時)の例示図である。 図9を参照して、プレイヤバイクPBがルートのゴールに到達した場合、そのルートにおける結果65が表示される。 結果65は、そのルートのスタートからゴールまで(後述のインターバル部分を除く。)の時間と使用者が獲得したポイントを含む。 また、ポイントに応じてメダル66が表示される。

    プレイヤバイクPBがゴールに到達すると同時に、クールダウンに入り、エリア情報フレーム47が消去され、代わりに、クールダウン情報フレーム67が表示される。 クールダウン情報フレーム67は、この画面から抜けるためのアイコン69及びクールダウンとして設定された時間(3分)からのカウントダウンを表示する時間表示部68を含む。 時間表示部68の時間が0になってクールダウンが終了するか、使用者がハンドル部2のキャンセルキー63を押下してアイコン69を有効にすると、図10の開放メッセージ画面が表示される。 図10の開放メッセージ画面は、次のルートが開放されたことを示す表示を含む。

    ただし、使用者の獲得ポイントが少なく、メダルを取得できなかった場合は、開放メッセージ画面は表示されず、また、次のルートは開放されない。 この場合は、時間表示部68の時間が0になってクールダウンが終了するか、使用者がハンドル部2のキャンセルキー63を押下してアイコン69を有効にすると、図11のトレーニング結果画面が表示される。 また、開放メッセージ画面において、使用者がハンドル部2の決定キー61を押下してアイコン87を有効にすると、図11のトレーニング結果画面が表示される。 トレーニング結果画面は、最初にマップ画面が表示され、そしてトレーニング結果画面が表示されるまでの、トレーニング画面表示中の使用者の消費カロリの累積値、プレイヤバイクPBの累積移動距離、及び、プレイヤバイクPBの累積移動時間が表示される。 使用者がハンドル部2の決定キー61を押下してアイコン87を有効にすると、図6のマップ画面が表示される。

    次に、トレーニング画面の道路97の構造を説明する。

    図12は、図7〜図9に示したトレーニング画面中の道路97の構造を説明するための図である。 図12を参照して、トレーニング画面中の道路97は、インターバル部分とエリアとが交互に配置されて構成される。 従って、エリアの開始前には必ずインターバル部分が存在する。 また、上記のように、各エリアは5つのゾーンZ−1〜Z−5からなる。 各インターバル部分も複数のゾーンからなる。

    プレイヤバイクPBが、エリアのゴールに到達し、インターバル部分に入ると、エリア情報フレーム47が消去される。 ただし、プレイヤ情報フレーム40及びバイク情報フレーム43は有効である。 さらに、ただし、最初のエリア1の前のインターバル部分では、エリア情報フレーム47は表示されるが、時間表示部50のカウントダウンは行われず、負荷表示部49にはレベル0が表示される。 また、プレイヤバイクPBがエリアのゴールに到達すると同時に、そのエリアでの獲得ポイントと移動時間とが表示される。

    道路97は、複数のセグメントsgから構成される。 各セグメントsgの長さは一定距離(本実施の形態では10m)に統一してあり、全て同一である。 セグメントsgの長さは、PM移動経路81(破線で示す。)に沿った長さである。

    次に、座標系について説明する。 テレビジョンモニタ7に表示される仮想空間が配置される三次元座標系を定義する。 仮想空間中のペースメーカPM、プレイヤバイクPB及び道路97の位置は、この三次元座標系で表される。 平軸をX軸、垂直軸をY軸、X軸及びY軸に直交する軸をZ軸とする。 そして、画面垂直上方向をY軸の正、画面水平右方向をX軸の正、画面奥方向をZ軸の正とする。 1つの仮想空間は、1つのエリアとその前に配置されるインターバル部分とを含む。 従って、インターバル部分の開始位置は新たな仮想空間の開始位置であるので、インターバル部分の開始位置では、ペースメーカPM、プレイヤバイクPB及び道路97は、新たな仮想空間に配置されることになる。 本実施の形態では、エリアのスタート位置に配置されるペースメーカPMの座標を原点(0,0,0)とする。 1仮想空間内の座標をエリア内座標と呼ぶこともある。

    ペースメーカPMは、エリアのゴールに到達した時点で消滅し、次のエリアのスタート位置に配置される。 また、プレイヤバイクPBがペースメーカPMより早くエリアのゴールに到達した場合は、その時点で、ペースメーカPMは、次のエリアのスタート位置に配置される。

    図13は、図3のプロセッサ71による全体処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13を参照して、ステップS1にて、プロセッサ71は、テレビジョンモニタ7に図5の説明画面を表示する。 ステップS3にて、プロセッサ71は、キーステータス(キー57L,57R,57U,57D,61及び63のオン/オフ)をチェックして、キャンセルキー63が押下された場合は処理を終了し、決定キー61が押下された場合はステップS5に進み、それ以外はステップS3に戻る。

    ステップS5では、プロセッサ71は、テレビジョンモニタ7に図6のマップ画面を表示する。 ステップS9にて、プロセッサ71は、キーステータスをチェックして、キャンセルキー63が押下された場合は処理を終了し、方向キー57U又は57Dが押下された場合はステップS7でルートを変更し、決定キー61が押下された場合はそのままステップS11に進み、それ以外はステップS9に戻る。

    ステップS11では、プロセッサ71は、テレビジョンモニタ7に図7及び図8のトレーニング画面を表示して、トレーニング処理を実行する。 そして、プレイヤバイクPBがルートのゴールに到達すると、プロセッサ71は、ステップS13でテレビジョンモニタ7にルートの結果を表示し、ステップS15でクールダウン処理を実行する(図9参照)。 ステップS17にて、プロセッサ71は、キーステータスをチェックして、キャンセルキー63が押下された場合はステップS21に進み、それ以外はステップS19に進む。 ステップS19では、プロセッサ71は、クールダウン開始から所定時間(図9の例では3分)が経過したか否かを判断し、経過していない場合はステップS17に戻り、経過した場合はステップS21に進む。

    ステップS21では、プロセッサ71は、全エリアでの獲得ポイントの合計から、メダルを取得できたか否かを判断し、取得できた場合はステップS23に進み、取得できなかった場合はステップS27に進む。 ステップS23では、プロセッサ71は、テレビジョンモニタ7に図10の開放メッセージ画面を表示する。 そして、ステップS25にて、プロセッサ71は、キーステータスをチェックして、決定キー61が押下された場合はステップS27に進み、それ以外はステップS25に戻る。

    ステップS27では、プロセッサ71は、テレビジョンモニタ7に図11のトレーニング結果画面を表示する。 ステップS29にて、プロセッサ71は、キーステータスをチェックして、決定キー61が押下された場合はステップS5に進み、それ以外はステップS29に戻る。

    図14は、図13のステップS11のトレーニング処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図14を参照して、ステップS41にて、プロセッサ71は、待機フラグをオンにする。 待機フラグは、ペースメーカPMをエリアのスタート位置に待機させるためのフラグであり、オンの場合、ペースメーカPMはエリアのスタート位置に待機する。 ステップS43にて、プロセッサ71は、エクササイズバイク1からデータ(キー57L,57R,57U,57D,61及び63の操作信号、ペダル35の回転数、心拍数並びに消費カロリ)を取得する。

    ステップS45にて、プロセッサ71は、ペースメーカPMを制御する処理を実行する。 ステップS47にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBを制御する処理を実行する。 ステップS49にて、プロセッサ71は、情報フレームを制御する処理を実行する。 ステップS51にて、プロセッサ71は、ステップS45〜S49で設定した情報に基づいて画面を更新すると共に、効果音や音楽などの音声処理を実行して、ステップS43に進む。 例えば、画面の更新及び音声処理はビデオ同期信号による割り込みに基づいて1/60秒ごとに実行される。

    ここで、図15の説明に入る前に、外部メモリ73に格納される座標テーブル、傾斜角テーブル及び速度テーブルについて説明する。

    図22(a)は、座標テーブルの例示図である。 図22(a)を参照して、座標テーブルはルート1〜12ごとに用意され、ルートの道路97(エリアだけでなくインターバル部分を含む。)を構成する各セグメントsgの始端座標と終端座標とを格納したテーブルである。 始端座標及び終端座標は、上記した仮想空間が配置される三次元座標である。 また、終端座標は次のセグメントsgの始端座標になるので、重複して格納はされていない。 さらに、座標テーブルにおけるセグメントsgの始端座標及び終端座標は、それぞれ、そのセグメントsgのPM移動経路81の始端座標及び終端座標である。

    この座標テーブルにおいて、ペースメーカPMの表示に関連して始端座標を指し示すポインタをS1ポインタと呼び、ペースメーカPMの表示に関連して終端座標を指し示すポインタをE1ポインタと呼ぶ。 また、この座標テーブルにおいて、プレイヤバイクPBの表示に関連して始端座標を指し示すポインタをS2ポインタと呼び、プレイヤバイクPBの表示に関連して終端座標を指し示すポインタをE2ポインタと呼ぶ。

    図22(b)は、傾斜角テーブルの例示図である。 図22(b)を参照して、傾斜角テーブルはルートごとに用意され、ルートの道路97(エリアだけでなくインターバル部分を含む。)を構成する各ゾーンの傾斜角及び負荷情報を格納したテーブルである。 傾斜角はX軸回りの回転角度である。 本実施の形態では、セグメントsgはZ軸回りには回転(傾斜)していないものとする。 傾斜角テーブルの負荷情報は、プロセッサ71がエクササイズバイク1に与える負荷情報である。 傾斜角テーブルにおいて、セグメントsgの傾斜角及び負荷情報を指し示すポインタをIポインタと呼ぶ。

    図22(c)は、速度テーブルの例示図である。 図22(c)を参照して、速度テーブルはルートごとに用意され、ルートを構成する各エリアの各ゾーンでのペースメーカPMの速度Vpを格納したテーブルである。 なお、エリアに関するデータだけであり、インターバル部分に関するデータは格納されていない。 なぜなら、ペースメーカPMは、インターバル部分を移動することはなく、エリアのゴールに到達したと同時に、次のエリアのスタート位置に配置されるからである。 速度テーブルにおいて、ペースメーカPMの速度Vpを指し示すポインタをVポインタと呼ぶ。

    さて、図15〜図17は、図14のステップS45のペースメーカ制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15を参照して、ステップS61にて、プロセッサ71は、待機フラグがオンか否かを判断し、オフの場合ペースメーカPMが走行中であるためステップS73に進み、オンの場合ペースメーカPMをエリアのスタート位置に設定すべくステップS63に進む。

    ステップS63では、プロセッサ71は、S1ポインタ、E1ポインタ及びVポインタをペースメーカPMが配置されるべきエリアに応じた初期位置にセットする。 ちなみに、ペースメーカPMは、必ずエリアのスタート位置に配置されるので、S1ポインタ及びE1ポインタは、座標テーブルにおいて、エリアのスタート位置に配置されるセグメントsgの始端座標及び終端座標をそれぞれ指し示す。

    ステップS65にて、プロセッサ71は、ペースメーカPMのエリア内座標(Lax1,Lay1,Laz1)に(0,0,0)をセットする。 ペースメーカPMのエリア内座標は、ペースメーカPMが属する仮想空間内の座標である。 また、プロセッサ71は、ペースメーカPMのエリア内位置PA1に0をセットする。 ペースメーカPMのエリア内位置PA1は、ペースメーカPMが属するエリアのPM移動経路81上の位置である。

    ステップS67にて、プロセッサ71は、ペースメーカPMのセグメント内座標(Lsx,Lsy,Lsz)に(0,0,0)をセットする。 ペースメーカPMのセグメント内座標は、ペースメーカPMが属するセグメントsg内の座標であり、そのセグメントsgの始端座標が原点となる。 ステップS69にて、プロセッサ71は、カウンタSC1に0をセットする。 カウンタSC1は、ペースメーカPMがあるセグメントsgから次のセグメントsgに進入するたびに1つだけインクリメントされるカウンタである。 従って、カウンタSC1の値は、ペースメーカPMが通過したセグメントsgの数になる。 ステップS71にて、プロセッサ71は、ペースメーカPMの画像情報を設定してリターンする。

    ステップS61で「NO」が判断された後、ステップS73では、プロセッサ71は、速度テーブルからVポインタが指し示す速度Vpを取得する。 ステップS75にて、プロセッサ71は、前回のエリア内位置PA1に速度Vpを加算して、今回のエリア内位置PA1とする。

    ステップS77にて、プロセッサ71は、座標テーブルからS1ポインタが指し示すセグメントsgの始端座標(Xs1,Ys1,Zs1)を取得する。 ステップS79にて、プロセッサ71は、S1ポインタを1つインクリメントする。 ステップS81にて、プロセッサ71は、座標テーブルからE1ポインタが指し示すセグメントsgの終端座標(Xe1,Ye1,Ze1)を取得する。 ステップS83にて、プロセッサ71は、E1ポインタを1つインクリメントする。 ステップS85にて、プロセッサ71は、(PA1−SC1*10)をペースメーカPMのセグメント内位置PSに設定して、図16のステップS101に進む。 セグメント内位置PSは、ペースメーカPMが属するセグメントsgの始端を0としたときの、そのセグメントsg内のPM移動経路81上の位置である。

    図16を参照して、ステップS101にて、プロセッサ71は、ペースメーカPMのセグメント内位置PSが10(m)以上か否かを判断し、10(m)以上の場合図17のステップS137に進み、10(m)未満の場合ステップS103に進む。 セグメント内位置PSが10(m)以上ということは、ペースメーカPMがセグメントsgを跨いだこと、つまり、次のセグメントsgに移動したことを意味する。 なぜなら、セグメントsgの長さは10(m)で統一されているからである(図12参照)。

    ステップS101で「NO」を判断したということは、ペースメーカPMが前回と同じセグメントsg内に位置することを意味する。 従って、ステップS103及びS105の処理で、ペースメーカPMのセグメント内座標(Lsx,Lsy,Lsz)を算出する。

    具体的には、ステップS103では、プロセッサ71は、終点座標X成分Xe1から始端座標X成分Xs1を差し引いて、結果を正規化ベクトルのX成分Xn1に設定する。 プロセッサ71は、終点座標Y成分Ye1から始端座標Y成分Ys1を差し引いて、結果を正規化ベクトルのY成分Yn1に設定する。 プロセッサ71は、終点座標Z成分Ze1から始端座標Z成分Zs1を差し引いて、結果を正規化ベクトルのZ成分Zn1に設定する。 このように、正規化ベクトル(Xn1,Yn1,Zn1)をセグメントsgの終端座標と始端座標との差として求めることができるのは、セグメントsgの長さが10(m)に統一されているからである。

    ステップS105では、プロセッサ71は、セグメント内位置PSに正規化ベクトルのX成分Xn1を乗じたものをセグメント内座標のx成分Lsxに設定する。 プロセッサ71は、セグメント内位置PSに正規化ベクトルのY成分Yn1を乗じたものをセグメント内座標のy成分Lsyに設定する。 プロセッサ71は、セグメント内位置PSに正規化ベクトルのZ成分Zn1を乗じたものをセグメント内座標のz成分Lszに設定する。

    そして、ステップS107にて、プロセッサ71は、始端座標のX成分Xs1にセグメント内座標のx成分Lsxを加えて、結果をペースメーカPMのエリア内座標X成分Lax1に設定する。 プロセッサ71は、始端座標のY成分Ys1にセグメント内座標のy成分Lsyを加えて、結果をペースメーカPMのエリア内座標Y成分Lay1に設定する。 プロセッサ71は、始端座標のZ成分Zs1にセグメント内座標のz成分Lszを加えて、結果をペースメーカPMのエリア内座標Z成分Laz1に設定する。 ステップS109では、プロセッサ71は、ペースメーカPMの画像情報を設定してリターンする。

    ステップS101で「YES」を判断したということは、ペースメーカPMがセグメントsgを跨いだことを意味するので、図17のステップS137では、カウンタSC1を1つインクリメントする。

    図17を参照して、ステップS139では、プロセッサ71は、ゾーンを越えたか否かを判断し、越えた場合はステップS141に進み、越えていない場合は図15のステップS77に進む。 ゾーンは複数のセグメントsgから構成されるので、ペースメーカPMがセグメントsgを跨いだということは、ゾーンを跨いでいる可能性もある。 ゾーンが変わると道路97の傾斜も変わる可能性があり、その場合は、ペースメーカPMの速度Vpを変更する必要がある。 従って、ステップS141では、プロセッサ71は、Vポインタを1つインクリメントする。

    ステップS143にて、プロセッサ71は、ペースメーカPMがエリアのゴールに到達したか否かを判断し、到達した場合はステップS145に進み、到達していない場合は図15のステップS77に進む。 ペースメーカPMがゾーンを越えたということは、エリアのゴールに到達した可能性もある。 ペースメーカPMがエリアのゴールに到達した場合は、ペースメーカPMを次のエリアのスタート位置に配置する必要がある。 従って、ステップS145で、プロセッサ71は、待機フラグをオンにして、図15のステップS63に進む。

    ステップS139又はステップS143で「NO」と判断した後、図15のステップS77に進むのは、ペースメーカPMが次のセグメントsgに移動したので、移動先のセグメントsgに基づいて、セグメント内位置PS及びセグメント内座標(Lsx,Lsy,Lsz)を算出し、その結果から、ペースメーカPMのエリア内座標(Lax1,Lay1,Laz1)を求める必要があるからである。

    図18〜図20は、図14のステップS47のプレイヤバイク制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図18を参照して、ステップS161にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBがルートのスタート位置に存在するか否かを判断し、スタート位置に存在する場合はトレーニングの開始時を意味するのでステップS163に進み、それ以外はルートを移動中であるためステップS177に進む。 ステップS163では、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBの移動距離LGに0を設定する。 移動距離LGは、トレーニング開始時からのプレイヤバイクPBの移動距離であり、エリアでの移動距離に限らず、インターバル部分で移動した距離も加算される。

    ステップS165では、プロセッサ71は、S2ポインタ、E2ポインタ及びIポインタを初期位置にセットする。 つまり、最初のエリア1の前のインターバル部分の開始位置を始端とするセグメントsgに対応するように、S2ポインタ、E2ポインタ及びIポインタを設定する。

    ステップS167にて、プロセッサ71は、インターバル部分の距離であるインターバル距離ILを、当該インターバル部分の終端に接続されるエリアに応じた値にセットする。 なお、最初のエリア1にその終端が接続されるインターバル部分の長さだけが、他のインターバル部分の長さより短く設定されている。

    ステップS169にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBのエリア内座標(Lax2,Lay2,Laz2)に初期値(Xi,Yi,Zi)をセットする。 プレイヤバイクPBのエリア内座標は、プレイヤバイクPBが属する仮想空間内の座標である。 トレーニング開始時における初期値(Xi,Yi,Zi)は、最初のインターバル部分の始端の座標である。 トレーニング開始時以外では、X成分Xi及びY成分Yiは、エリアの走破時のX成分及びY成分であり、Z成分Ziは、次のエリアの始端のZ座標を0としたときの値に設定される。 いずれの場合でも、Z成分Ziは負の値をとる。 なぜなら、エリアの始端の座標のZ成分を0にしているからである。 ステップS171にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBのZ方向位置LGZに、上記のZ成分Ziを代入する。

    ステップS173にて、プロセッサ71は、カウンタSC2に0をセットする。 カウンタSC2は、プレイヤバイクPBがあるセグメントsgから次のセグメントsgに進入するたびに1つだけインクリメントされるカウンタである。 従って、カウンタSC2の値は、プレイヤバイクPBが通過したセグメントsgの数になる。 ステップS175にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクフラグ(以下、「Pフラグ」と呼ぶ。)を「インターバル」に設定する。 Pフラグは、プレイヤバイクPBがインターバル部分に位置する場合は「インターバル」に設定され、プレイヤバイクPBがエリア内に位置する場合は「エリア内」に設定されるフラグである。

    ステップS161で「NO」を判断した後、又は、ステップS175の後、ステップS177にて、プロセッサ71は、エクササイズバイク1の左方向キー57L及び右方向キー57Rの操作信号に基づいて、プレイヤバイクPBのハンドル角θを算出する。 プレイヤバイクPBのハンドルが真っ直ぐ向いている場合のハンドル角θを0とし、時計回りを正、反時計回りを負とする。

    右方向キー57Rがオンの場合は、一定角度θ1が現在のハンドル角θに加算される。 ただし、ハンドル角θが正のときに右方向キー57Rがオフにされると、一定角度θ2が現在のハンドル角θから減算される。 θ1<θ2、である。 この減算は、図14のルーチンの中で繰り返されるステップS177にてハンドル角θが0になるまで実行される。 さらに、ただし、ハンドル角θが正のときに、左方向キー57Lがオンされると、右方向キー57Rのステータスに関係なく、ハンドル角θが0にセットされる。 その後は、下記(左方向キー57Lがオンの場合)に従う。

    一方、左方向キー57Lがオンの場合は、一定角度θ1が現在のハンドル角θから減算される。 ただし、ハンドル角θが負のときに左方向キー57Lがオフにされると、一定角度θ2が現在のハンドル角θに加算される。 この加算は、図14のルーチンの中で繰り返されるステップS177にてハンドル角θが0になるまで実行される。 さらに、ただし、ハンドル角θが負のときに、右方向キー57Rがオンされると、左方向キー57Lのステータスに関係なく、ハンドル角θが0にセットされる。 その後は上記(右方向キー57Rがオンの場合)に従う。

    ステップS179の説明の前に単位ベクトルUについて説明する。 単位ベクトルUは、セグメントsgの表面に沿っており、かつ、ZX平面に投影したときにZ軸に平行な単位ベクトルである。 この単位ベクトルUの回転を考えるときは、セグメントsgの傾斜は無視し、そのセグメントsgに立てた垂線の回りに単位ベクトルUが回転するものとする。

    さて、ステップS179にて、プロセッサ71は、単位ベクトルUがハンドル角θだけ回転した場合の、単位ベクトルUのZ成分Uz及びX成分Uxを算出する。 この場合のZ成分Uzは、セグメントsgの表面に沿った軸であって、ZX平面に投影したときにZ軸に平行な軸上の値である。 ステップS181にて、プロセッサ71は、ペダル35の回転数Revから、プレイヤバイクPBの移動量MLを算出する。 ステップS183にて、プロセッサ71は、前回の移動距離LGに移動量MLを加算して、その結果を今回の移動距離LGに設定する。

    ステップS185にて、プロセッサ71は、前回のZ方向位置LGZに、移動量MLに単位ベクトルUのZ成分Uzを乗じたものを加算して、その結果を今回のZ方向位置LGZに設定する。 ステップS187にて、プロセッサ71は、移動量MLに単位ベクトルUのX成分Uxを乗じ、その結果をX方向移動量Mxに設定する。 また、プロセッサ71は、移動量MLに単位ベクトルUのZ成分Uzを乗じ、その結果をZ方向移動量Mz1に設定する。 ステップS189にて、プロセッサ71は、前回のエリア内座標のX成分Lax2にX方向移動量Mxを加算し、その結果を今回のエリア内座標のX成分Lax2に設定し、図19のステップS201に進む。

    図19を参照して、ステップS201にて、プロセッサ71は、座標テーブルからS2ポインタが指し示すセグメントsgの始端座標(Xs2,Ys2,Zs2)を取得する。 ステップS203にて、プロセッサ71は、S2ポインタを1つインクリメントする。 ステップS205にて、プロセッサ71は、座標テーブルからE2ポインタが指し示すセグメントsgの終端座標(Xe2,Ye2,Ze2)を取得する。 ステップS207にて、プロセッサ71は、E2ポインタを1つインクリメントする。

    ステップS209では、プロセッサ71は、終点座標X成分Xe2から始端座標X成分Xs2を差し引いて、結果を正規化ベクトルのX成分Xn2に設定する。 プロセッサ71は、終点座標Y成分Ye2から始端座標Y成分Ys2を差し引いて、結果を正規化ベクトルのY成分Yn2に設定する。 プロセッサ71は、終点座標Z成分Ze2から始端座標Z成分Zs2を差し引いて、結果を正規化ベクトルのZ成分Zn2に設定する。 このように、正規化ベクトル(Xn2,Yn2,Zn2)をセグメントsgの終端座標と始端座標との差として求めることができるのは、セグメントsgの長さが10(m)に統一されているからである。

    ステップS211にて、プロセッサ71は、傾斜角テーブルからIポインタが指し示すゾーン(セグメントsg)の傾斜角ω及び負荷情報を取得する。 ステップS213にて、プロセッサ71は、Z方向移動量Mz1にcosωを乗じて、その結果をプレイヤバイクPBのZ方向移動量Mz2に設定する。 Z方向移動量Mz1は、セグメントsgの表面に沿った長さであるため、ZX平面上の長さMz2に変換した。

    ステップS215にて、プロセッサ71は、Z方向移動量Mz2を正規化ベクトルのZ成分Zn2で除して、比Rを求める。 ステップS217にて、プロセッサ71は、比Rに正規化ベクトルのY成分Yn2を乗じて、その結果をY方向移動量Myに設定する。 ステップS219にて、プロセッサ71は、前回のエリア内座標のY成分Lay2にY方向移動量Myを加算し、その結果を今回のエリア内座標のY成分Lay2に設定する。 プロセッサ71は、前回のエリア内座標のZ成分Laz2にZ方向移動量Mz2を加算し、その結果を今回のエリア内座標のZ成分Laz2に設定する。

    ステップS221にて、プロセッサ71は、カウンタSC2の値に10(m)を乗じ、その結果からインターバル距離ILを差し引いた値を、距離PA2に設定する。 距離PA2は、エリアのスタート位置のセグメントsgの始端から、プレイヤバイクPBが位置するセグメントsgの1つ前のセグメントsgの終端までの、PM移動経路81に沿った距離である。 ステップS223にて、プロセッサ71は、距離PA3を算出する。 距離PA3は、プレイヤバイクPBが位置するセグメントsgの始端から、プレイヤバイクPBのPM移動経路81上の位置までの距離である。 プレイヤバイクPBのPM移動経路81上の位置とは、プレイヤバイクPBの位置をX軸に沿って移動し、PM移動経路81と接触したときの、PM移動経路81上の位置である。 具体的には、PA3=((LGZ−Zs2)/Zn2)*10、である。 ステップS225にて、プロセッサ71は、距離PA2と距離PA3との和を求め、その和をプレイヤバイクPBのエリア内位置PA4に設定する。

    ステップS227にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBのエリア内座標のZ成分Laz2(ステップS219で算出)がセグメントsgの終端座標のZ成分Ze2(ステップS205で取得)と等しいか又は越えているかを判断し、等しいか又は越えている場合図20のステップS231に進み、それ以外はステップS229に進む。 エリア内座標のZ成分Laz2がセグメントsgの終端座標のZ成分Ze2と等しいか又は越えている場合とは、プレイヤバイクPBがセグメントsgを跨いだこと、つまり、次のセグメントsgに移動したことを意味する。

    ステップS227で「NO」を判断したということは、プレイヤバイクPBが前回と同じセグメントsg内に位置することを意味する。 従って、エリア内座標(Lax2,Lay2,Laz2)等の再計算は不要である。 そして、ステップS228にて、プロセッサ71は、ステップS211で取得した負荷情報をエクササイズバイク1に送信する。 さらに、ステップS229にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBの画像情報を設定してリターンする。

    ステップS227で「YES」を判断したということは、プレイヤバイクPBがセグメントsgを跨いだことを意味するので、図20のステップS231では、カウンタSC2を1つインクリメントする。

    図20を参照して、ステップS233にて、プロセッサ71は、エリア内座標のY成分Lay2に、セグメントsgの終端座標のY成分Ye2(ステップS205で取得)を代入する。 プロセッサ71は、エリア内座標のZ成分Laz2に、セグメントsgの終端座標のZ成分Ze2(ステップS205で取得)を代入する。 ステップS235にて、Z方向位置LGZからセグメントsgの終端座標のZ成分Ze2(ステップS205で取得)を差し引き、その結果をZ方向移動量Mz1に設定する。 ステップS233及びS235の処理は、図19のステップS219で、エリア内座標のY成分とZ成分を再計算するためである。 なお、エリア内座標のX成分は、次のセグメントsgへの移動によって影響を受けないので、再計算は行わない。

    ステップS237では、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBがゾーンを越えたか否かを判断し、越えた場合はステップS239に進み、越えていない場合は図19のステップS201に進む。 ゾーンは複数のセグメントsgから構成されるので、プレイヤバイクPBがセグメントsgを跨いだということは、ゾーンを跨いでいる可能性もある。 ゾーンが変わると道路97の傾斜も変わる場合がある。 従って、ステップS239では、プロセッサ71は、Iポインタを1つインクリメントする。

    ステップS241では、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBがエリアのスタート位置に到達したか否かを判断し、到達した場合はステップS255に進み、到達していない場合はステップS243に進む。 ステップS241で「YES」を判断したとういことは、プレイヤバイクPBがエリア内に進入したことを意味するので、プロセッサ71は、ステップS255で待機フラグをオフにすると共に、ステップS257でPフラグを「エリア内」に設定して、図19のステップS201に進む。

    ステップS243では、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBがエリアのゴールに到達したか否かを判断し、到達した場合はステップS245に進み、到達していない場合は図19のステップS201に進む。 プレイヤバイクPBがエリアのスタート位置に到達しているがゴールには到達していないということは、エリア内を走行中であることを意味する。 従って、この場合は、図19のステップS201に進むのである。

    ステップS243でプレイヤバイクPBがエリアのゴールに到達したと判断された場合、プレイヤバイクPBがインターバル部分に進入したことを意味するので、プロセッサ71は、ステップS245でエリア情報フレーム47を消去する。 さらに、ステップS247にて、プロセッサ71は、そのエリアの走破時間に基づいて、そのエリアでの獲得ポイントを計算する。

    ステップS249では、プロセッサ71は、ペースメーカPMを次のエリアのスタート位置に待機させるべく、待機フラグをオンにする。 ステップS251にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBがルートのゴールに到達したか否かを判断し、到達した場合は図13のステップS13に進み、到達していない場合はステップS253に進む。 ステップS243で「YES」と判断した場合、そのエリアが最後のエリア、つまり、ルートのゴールの場合もあるからである。

    ステップS253では、プレイヤバイクPBがインターバル部分に進入したので、そのエリアでの結果を表示して、図18のステップS167に進む。

    図21は、図14のステップS49の情報エリア制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図21を参照して、ステップS271にて、プロセッサ71は、図14のステップS43で取得した心拍数を表す画像を設定する。 なぜなら、トレーニング画面の心拍表示部41に表示するためである。 ステップS273にて、プロセッサ71は、図14のステップS43で取得した消費カロリを表す画像を設定する。 なぜなら、トレーニング画面のカロリ表示部42に表示するためである。 ステップS277にて、プロセッサ71は、図14のステップS43で取得したペダル35の回転数を表す画像を設定する。 なぜなら、トレーニング画面の回転表示部44に表示するためである。

    ステップS279にて、プロセッサ71は、図14のステップS43で取得したペダル35の回転数に基づいて、プレイヤバイクPBの速度を計算する。 ステップS281にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBの速度を表す画像を設定する。 なぜなら、トレーニング画面の速度表示部45に表示するためである。 ステップS283にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBの移動距離LGを表す画像を設定する。

    ステップS285にて、プロセッサ71は、Pフラグが「エリア内」に設定されている場合はエリア情報フレーム47を表示すべくステップS287に進み、Pフラグが「インターバル」に設定されている場合はエリア情報フレーム47を表示しないのでリターンする。 ステップS287では、プロセッサ71は、時間表示部50の時間をカウントダウンする。 ステップS289にて、プロセッサ71は、時間表示部50の時間が所定のマイナス値になったか否かを判断し、所定のマイナス値になった場合タイムオーバであるのでステップS301でタイムオーバ表示をして図13のステップS5に進み、タイムオーバでない場合はステップS291に進む。

    ステップS291では、プロセッサ71は、ステップS287でのカウントダウンの結果を表す画像を設定する。 なぜなら、トレーニング画面の時間表示部50に表示するためである。 ステップS293では、プロセッサ71は、ペダル35の負荷量のレベルを表す画像を設定する。 なぜなら、トレーニング画面の負荷表示部49に表示するためである。 ステップS295にて、プロセッサ71は、負荷グラフ48の画像を設定する。

    ステップS297にて、プロセッサ71は、ペースバーpmのX座標を更新する。 具体的には、ペースバーpmは一定速度Vpsで移動するので、前回のX座標Xpsに速度Vpsを加算し、その結果を今回のX座標Xpsに設定する。 ステップS299にて、プロセッサ71は、プレイヤバイクPBのエリア内位置PA4に基づいて、プレイヤバーpbのX座標Xplを算出・設定し、リターンする。

    さて、以上のように、本実施の形態によれば、使用者は、プレイヤバイクPBがペースメーカPMに追従するようにペダル35をこぐだけで、運動強度を一定範囲に維持しながら運動を行うことができる。

    具体的には、ペースメーカPMは負荷情報に応じた移動速度で移動するので、負荷が大きい時は移動速度を小さくし、負荷が小さい時は移動速度を大きくできる。 このようにして、運動強度が一定範囲に維持されるようにペースメーカPMを制御することができる。

    さらに、本実施の形態では、ペダル35の負荷状態が常に一定ではなくゾーンごとに変更されるので、単調な運動に変化を与えることができ、飽き難い運動支援装置を提供できる。 しかも、ペダル35の負荷が変更された場合であっても、運動強度が一定範囲に維持されるようにペースメーカが制御されるので、使用者は、ペダル35の負荷状態の変更に関係なく、運動強度を一定範囲に維持できる。

    さらに、本実施の形態では、道路97を表示し、ペダル35の負荷に応じて道路97の傾斜を変更する。 このため、例えば、負荷が大きい時急な上り坂の道路97を表示し、負荷が小さい時緩やかな傾斜の上り坂の道路97を表示できる。 このため、使用者が目で見る映像と負荷とを対応させることができる。

    さらに、本実施の形態では、使用者の動きに応答して動くプレイヤバイクPBが表示されるので(三人称視点)、使用者は、このプレイヤバイクPBがペースメーカPMに追従するようにペダル35をこげばよく、ペースメーカPMに追従した運動をより行い易くなる。

    なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。

    (1)上記では、エクササイズバイク1のペダル35(可動部)の回転運動を周期的運動の例に挙げた。 ただし、周期的運動を行うものであれば、エクササイズバイク1に限定されない。 また、足で操作する運動機器に限定されず、手で操作するものであってもよく、手足を使うものであってもよい。 本明細書において、周期的運動とは、回帰運動(回転運動を含む。)及び往復運動を含む。

    可動部が回帰運動を行う運動機器(足用)としては、例えば、トレッドミルなどがある。 可動部が往復運動を行う運動機器(足用)としては、例えば、ステッパなどがある。 可動部が往復運動を行う運動機器(手用)としては、例えば、ローイングマシンなどがある。 往復運動を行う運動機器としては、例えば、足や手を使ってウエイトを上げ下げする筋肉トレーニングマシンなどがある。

    (2)上記では、周期的運動の検知手段として、ロータリエンコーダを例に挙げた。 しかし、周期的運動の検知手段はこれに限定されず、あらゆる周知の検知手段を用いることができる。 また、周期的運動を非接触で検知することもできる。 例えば、エクササイズバイク1のペダル35に再帰反射体を取り付けて、これをCCDやイメージセンサ等の撮像装置で撮像して、ペダル35の周期的運動の検知及び解析を行うこともできる。 この場合、再帰反射体は必ずしも必要ないが、検知及び解析の精度の向上等のためには取り付けたほうが好ましい。

    (3)上記では、負荷をかけながら使用者のトレーニングを行うエルゴメータの例としてエクササイズバイクを例に挙げたが、これに限定されない。 エルゴメータとしては、例えば、トレッドミルなどがある。

    また、本発明の適用は、必ずしも負荷をかけるものに限定されない。 使用者の手や足の周期的運動を検知して、これに応じて、上記画面の制御を行うこともできる。 例えば、使用者が再帰反射体を把持あるいは装着する。 周期的運動を行う身体の部位であれば、再帰反射体を装着する位置は特に限定されない。 ただし、再帰反射体は、動きの大きい部位に把持あるいは装着することが好ましい。 また、再帰反射体は、プロセッサ71が実行するコンピュータプログラムが想定する周期的な運動を行う身体の部位に装着しなければならない。 例えば、足踏み運動をするときの足首に再帰反射体を装着し、これを撮像装置で撮像して、負荷なしでの足踏み運動、つまり周期的運動を検知及び解析し、上記画面の制御を行う。

    (4)エクササイズマシン等のように、それ自体可動部を有するものに限られず、鉄アレイなどのように、人間が把持などして周期的運動を行う場合にも、本発明は適用可能である。 この場合、例えば、鉄アレイに再帰反射体を取り付けて、これを撮像装置で撮像して、周期的運動の検知及び解析を行う。 もちろん、再帰反射体は必須ではない。

    (5)上記では、表示装置はテレビジョンモニタ7であったが、これに限られない。 また、カートリッジ5及びアダプタ3を一体のものとして構成することもできる。 さらに、記録媒体は、カートリッジ5に限定されず、DVDやCD−ROMなどの光記録媒体や、フラッシュメモリなど、その他の記録媒体を使用できる。

    また、カートリッジ5の機能をコンピュータボックス23に搭載し、テレビジョンモニタ7に接続することもできる。 さらに、カートリッジ5の機能をコンピュータボックス23に搭載すると共に、上記の画面が視認できる程度のサイズのLCD51を設け、テレビジョンモニタ7、カートリッジ5、及びアダプタ3などを省くこともできる。

    (6)上記では、集線装置9に一台のエクササイズバイク1を接続した。 ただし、集線装置9に設けられた端子の数(上記の例では4個)だけエクササイズバイク1を同時に接続できる。 また、一台のエクササイズバイク1だけを使用する場合は、集線装置9を介さずに、ケーブル15を直接アダプタ3に接続してもよい。

    (7)プロセッサ71やコンピュータ77をネットワークに接続して、トレーニングの管理をサーバで行うこともできるし、また、アプリケーションプログラムをネットワークから取得することもできる。 また、ネットワークに接続して、複数人がオンラインで同時にトレーニングを行うこともできる。

    (8)上記では、運動機器としてエクササイズバイクを使用したため、より臨場感を向上させるため、使用者の周期的運動に同期して仮想空間を移動するプレイヤバイクPBを表示した。 ただし、使用者の周期的運動に同期して仮想空間を移動するオブジェクトはプレイヤバイクPBに限定されず、他の形態(例えば、人の形態)をとることができる。 また、上記では、使用者に応答するプレイヤバイクPBを表示し、いわゆる三人称視点で映像を表示した。 ただし、使用者の動きに応答するオブジェクトを表示することなく、使用者の動きに応答する背景の動きにより、使用者があたかも仮想空間を移動しているかのような演出を行うこともできる。 つまり、一人称視点であってもよい。

    (9)上記では、プレイヤバイクPB及びペースメーカPMは前進のみ可能とした。 ただし、後退できるようにすることもできる。 この場合は、ペダルの逆回転を検出して、プレイヤバイクPBを後退させる。 逆回転は例えばロータリエンコーダで容易に検出可能である。 上記では、道路97は平坦及び上り坂のみ用意した。 ただし、下り坂を設けることもできる。 この場合は、下り坂の傾斜に応じて、使用者をアシストする方向にペダル35を回転させることもできる。 具体的には、下りの傾斜が大きくなるほどペダル35に加える回転力(アシスト)を大きくし、下りの傾斜が小さくなるほどペダルに加える回転力(アシスト)を小さくする。

    (10)ペースメーカPMを中心とした一定距離の範囲外にプレイヤバイクPBが位置する場合に、映像及び/又は音声により警告を行うこともできる。 また、運動強度は心拍数と高い相関があることが知られている。 従って、プロセッサ71は、心拍センサ55からの心拍数が運動強度の目標値の範囲外に相当する値になったときに、映像及び/又は音声により警告を行うこともできる。 さらに、運動強度は酸素摂取量と高い相関があることが知られている。 従って、プロセッサ71は、酸素摂取量が運動強度の目標値の範囲外に相当する値になったときに、映像及び/又は音声により警告を行うこともできる。 この場合、酸素摂取量を計測する装置を設ける必要がある。

    (11)心拍数に基づく運動強度は、年齢に依存することが知られている。 従って、年齢ごとに運動強度の目標値を定め、年齢ごとに傾斜角テーブル及び速度テーブルを用意することもできる。 この場合は、使用者に自身の年齢を入力させる。

    (12)上記では、ペダル35の回転数を検出した。 つまり、1回転(360度)が検出の単位であった。 ただし、細かくペダル35の回転角を検出することもできる。 また、ペダル35が何度回転して停止したかを検出することもできる。 このように、ペダル35の運動を細かく検知できれば、提供できるアプリケーションプログラムの幅が広がる。

    (13)上記では、ペースメーカPMを映像で表現した。 ただし、ペースを示す音声と共に提示することもできる。 もちろん、ペースを示す音声のみでペースメーカを表現することもできる。

    以上、本発明を実施例により詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本願中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。 本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。

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