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申请号 JP2002004679 申请日 2002-01-11 公开(公告)号 JP3694267B2 公开(公告)日 2005-09-14
申请人 コナミスポーツライフ株式会社; 发明人 康裕 士反; 利光 大石; 晋 寺尾; 由理奈 小口; 毅明 林野;
摘要
权利要求
  • 使用者に負荷状態で進行運動動作を行わせる ペダル及び ペダル回転数を検出する検出部が設けられた 固定式サイクリングマシンを備える運動支援装置において、
    前記 サイクリングマシンの前側に配設された画像表示用のモニタと、
    前記ペダルの負荷状態を可変制御する負荷変更手段と、
    少なくとも進行路を表す画像データ 該進行路上に表示される所定数の対戦相手キャラクタ 及び上記ペダルの負荷状態及び進行速度を調整するためのギア段数を記憶する記憶手段と、
    上記 負荷変更手段の負荷量を、上記ギア段数に基づいて可変制御する運動器具制御手段と、
    前記検出部 により検出 されたペダル回転数及び運動器具制御手段で 制御 に用いられるギア段数に基づいて算出された自車速度から使用者の前記進行路上での仮想的な自己位置を算定する自己位置算出手段と、
    前記所定数の対戦相手キャラクタの前記進行路上での進行位置を、順次更新して制御する とともに、その進行位置と前記自己位置とに基づき使用者の前後の至近距離内にいる対戦相手キャラクタを特定し、かつその特定した対戦相手キャラクタに関する上記ギア段数を、進行速度が速くなるように変更する対戦相手進行制御手段と、
    前記モニタに、前記自己位置から前方の進行路および該前方の進行路上で更新制御された進行位置に対戦相手キャラクタを表示するとともに、前記 特定した対戦相手キャラクタの追抜き難易度を表示する画像表示手段とを備えることを特徴とする運動支援装置。
  • 前記進行路には傾斜情報が設定されており、前記運動器具制御手段は前記傾斜情報に応じて負荷変更手段の負荷量を調整することを特徴とする請求項1に記載の運動支援装置。
  • 前記運動器具には、前記負荷変更手段の負荷量及びギア段数を外部から調整するための調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の運動支援装置。
  • 前記使用者の脈拍数を検出するセンサを更に有し、前記運動器具制御手段は、該センサにて検出された脈拍数に基づき負荷変更手段の負荷量を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運動支援装置。
  • 前記使用者が対戦相手キャラクタを追抜くと順位を上げるよう評価する評価手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の運動支援装置。
  • 前記追抜き難易度は、体力テーブルに設定された体力減少値に基づき算出されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の運動支援装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、使用者に負荷状態で進行運動動作を行わせる可動部及び可動部の動きを検出する検出部を有する運動器具を使用者が進行運動する際に、その進行運動を支援する運動支援装置に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来、運動支援装置として、固定式サイクリングマシンの前面にモニタを配設し、このモニタに運動状態を模擬したキャラクタを表示すると共に景色を背景画像として表示して体験感を演出するようにし、さらにトレーナキャラクタを表示して、ペダル回転センサや脈拍センサからの検出内容に基づく運動状況に関して適宜のアドバイスを行うようにしたものが提案されている(特開平7−250919号公報、特開平11−137719号公報、特開2000−5339号公報)。
    【0003】
    【発明が解決しようとする課題】
    このように、モニタにキャラクタや背景画像を表示することで、従来の運動のみの単調さから生じる飽きを防止するように一定の改善が認められる。 しかしながら、使用者は運動に応じて変化する背景画像が見られるというだけでは運動に対する関心がある程度高まっただけで、積極的な意志を生じているとは言い難い。 また、トレーナキャラクタにより適宜のアドバイスを受けることで、受動的な運動に終始する感が否定できない。
    【0004】
    本発明は、上記に鑑みてなされたもので、使用者に競争心を生じさせることで、使用者の運動に対する積極的な意志を発揮させ得る運動支援装置を提供することを目的とするものである。
    【0005】
    【課題を解決するための手段】
    請求項1記載の発明の運動支援装置は、使用者に負荷状態で進行運動動作を行わせるペダル及びペダル回転数を検出する検出部が設けられた固定式サイクリングマシンを備える運動支援装置において、前記サイクリングマシンの前側に配設された画像表示用のモニタと、 前記ペダルの負荷状態を可変制御する負荷変更手段と、少なくとも進行路を表す画像データ該進行路上に表示される所定数の対戦相手キャラクタ及び上記ペダルの負荷状態及び進行速度を調整するためのギア段数を記憶する記憶手段と、上記負荷変更手段の負荷量を、上記ギア段数に基づいて可変制御する運動器具制御手段と、前記検出部により検出されたペダル回転数及び運動器具制御手段で制御に用いられるギア段数に基づいて算出された自車速度から使用者の前記進行路上での仮想的な自己位置を算定する自己位置算出手段と、前記所定数の対戦相手キャラクタの前記進行路上での進行位置を、順次更新して制御するとともに、その進行位置と前記自己位置とに基づき使用者の前後の至近距離内にいる対戦相手キャラクタを特定し、かつその特定した対戦相手キャラクタに関する上記ギア段数を、進行速度が速くなるように変更する対戦相手進行制御手段と、前記モニタに、前記自己位置から前方の進行路および該前方の進行路上で更新制御された進行位置に対戦相手キャラクタを表示するとともに、前記特定した対戦相手キャラクタの追抜き難易度を表示する画像表示手段とを備えることを特徴とする。
    【0006】
    この発明によれば、画像表示手段によりモニタに、運動器具キャラクタを進行運動させている対戦相手キャラクタが表示され、しかも対戦相手キャラクタの追抜き難易度が表示されるので、追抜ける位置にいる対戦相手を追抜くための難易度が分かることで、頑張り意欲を使用者に湧かせ得、これにより使用者に競争心を生じさせることが可能となり、使用者の運動に対する積極的な意志を発揮させ得るようになる。
    【0007】
    ここで、表示される追抜き難易度は、例えば自己位置と対戦相手キャラクタの進行位置との相対差、或いは、検出部での検出内容(例えば進行速度)と対戦相手キャラクタの進行速度との相対差などに基づいて、一定時間ピッチ或いは可変ピッチで更新表示されるようにすることが好ましい。
    【0008】
    また、この発明にあっては、運動器具の負荷変更手段が負荷状態を可変制御されるので、多彩な運動の設定が可能となる。 例えば、請求項記載の発明のように、前記進行路には傾斜情報が設定されており、前記運動器具制御手段は前記傾斜情報に応じて負荷変更手段の負荷量を調整する構成とすれば、平坦な進行路だけの設定だけでなく、登りおよび下りを加味した運動の設定が可能となる。
    【0009】
    請求項記載の発明は、前記運動器具には、前記負荷変更手段の負荷量及びギア段数を外部から調整するための調整手段が設けられていることを特徴とする。
    【0010】
    この発明にあっては、運動器具側による負荷変更手段の負荷量の調整だけでなく、使用者が任意に負荷変更手段の負荷量を調整することができる。 例えば、前記運動器具は可動部としてのペダルとペダル回転数を検出する検出部とを備えた固定式サイクリングマシンであり、前記自己位置算出手段は、検出部の検出ペダル回転数に基づいて進行位置を求めるものである構成とすれば、調整手段による負荷変更手段の負荷量が大に調整された場合に、使用者がそれまでと同様な回転数でペダルを漕ぐと進行速度が速く(進行距離が長く)なり、負荷変更手段の負荷量が小に調整された場合に、使用者がそれまでと同様な回転数でペダルを漕ぐと進行速度が遅く(進行距離が短く)なるように設定するのが好ましい。 このような設定により、実際に変速ギアをチェンジできる自転車を、ギアチェンジして漕ぐように動作させ得、使用者の運動に対する積極的な意志をより発揮させ得るようになる。
    【0011】
    請求項記載の発明は、前記使用者の脈拍数を検出するセンサを更に有し、前記運動器具制御手段は、該センサにて検出された脈拍数に基づき負荷変更手段の負荷量を調整することを特徴とする。
    【0012】
    この発明にあっては、使用者の脈拍数が高いと負荷変更手段の負荷量が調整される。 このとき、負荷変更手段の負荷量が、例えば無負荷またはそれにきわめて近い低負荷に調整されるようにしておくと、使用者は可動部を楽に動かすことが可能になり、使用者に負担をかけないようにすることができる。
    【0013】
    請求項記載の発明は、前記使用者が対戦相手キャラクタを追抜くと順位を上げるよう評価する評価手段を更に備えることを特徴とする。
    【0014】
    この発明によれば、対戦相手キャラクタを追抜くと順位が上がることで、使用者の運動に対する積極的な意志を更に発揮させ得る。
    【0015】
    請求項6記載の発明は、前記追抜き難易度は、体テーブルに設定された体力減少値に基づき算出されることを特徴とする。
    【0016】
    【発明の実施の形態】
    以下、本発明の実施形態を具体的に説明する。
    【0017】
    本実施形態では、モニタ画面を見ながら、周回道路を模擬自転車(固定のサイクリングマシン)を漕ぐことで対戦相手キャラクタと競争して対戦相手を追抜くと順位が上がるようにし、かつモニタ画面に模擬自転車の走行(進行)状態に応じて風景が相対的に移動するように表示させることで、走行運動を支援するようにしている。
    【0018】
    図1は、本発明が適用される運動器具の一例としてのサイクリングマシンの構成図である。 サイクリングマシンは、固定式で、前後輪を除いた形の自転車を模擬したもので、筐体1の上部にサドル10が取り付けられ、筐体1の下部前後には、姿勢安定用の脚部1aが取り付けられ、また筐体1内部の前後方向両側部には左右に平な回転軸11,12が軸支されている。 回転軸11,12にはギア11a,12aが共回り可能に連結され、両ギア11a,12a間には無端チェーン13が張設されている。 回転軸11の両側には一対のペダル11bが取り付けられ、使用者により漕ぐことが可能にされ、この漕ぎ動作が回転軸11から無端チェーン13を介して伝達され、後方の回転軸12が回転するようになっている。 本実施形態では前方側の回転軸11に、例えばギア11aを挟むようにして対向配置された、検出部としての回転センサ11cが配設されている。 回転センサ11cとして、例えばギア11aを挟んで対向する構成の発光部と受光部を備え、ギア11aの歯先が通過する毎にパルスを出力することで、回転パルスを発生するロータリエンコーダで、実質的にペダル11bの回転を検出する。 発光部と受光部とを備えた回転センサ等の近接スイッチ等に代えて機械的なスイッチを採用することもでき、またギア11aの歯先以外の回転部位を検出する構成としてもよい。
    【0019】
    後方の回転軸12には負荷変更手段としての電磁クラッチ12bが取り付けられ、電磁クラッチ12bへの供給電力を調整に応じてブレーキ負荷量(制動量)が変更されるようになっている。 なお、負荷変更手段としては渦電流を利用して制動量を可変する電磁クラッチの他、種々の態様、例えば機械的なブレーキ部材などを電力により、あるいは油圧などを利用して制動量の可変を行うものでもよい。
    【0020】
    筐体1の前端には支持アーム1bが立設され、その上部であってサドル10に腰を掛けた使用者の頭部前面にほぼ一致する高さ位置にモニタ14が設置され、その下方にスピーカ15及び送風ファン16がそれぞれ後方に向けて取り付けられ、さらにハンドル1cが設けられている。 モニタ14は画像を表示する例えば薄形の液晶表示器である。 スピーカ15は所定のメッセージやBGMを出力するものである。 送風ファン16は回転センサ11cの検出結果に応じた回転速度でファンが回転するように制御され、屋外をサイクリングしている実体験感を醸し出すものである。
    【0021】
    また、支持アーム1bの上端には操作パネル17が設けられ、少なくとも左右一対のボタン17a、17bが設けられている。 このボタン17a、17bは使用者が押し込み操作することで、実際の自転車の変速ギアに相当し、電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を調整するための後述するギア段数を変更することができるもので、例えばボタン17aを1回押下する毎にギア段数が変更されて電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量が重くなり、もう一方のボタン17bを1回押下する毎にギア段数が変更されて電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量が軽くなるようになっている。
    【0022】
    また、モニタ14の近傍適所には個人カード18が装着脱可能なカードリーダ18a、脈拍センサ19のリード線の先端部を差し込む差込口19aが設けられている。 個人カード18は後述するように、ユーザーID及び身長、体重、生年月日などが記憶された磁気カードやICカード等で、図では示していないが、カードリーダ18aは差し込まれた個人カード18に対して情報を読み書き可能にするものである。 脈拍センサ19は使用者の脈拍を検出するもので、拡大図に示すように例えばたぶを挟むためのクリップ部19aを有し、耳たぶを挟んだ状態で血流量の変化を光学的に、すなわち透過光量のレベル変化から検出するものである。
    【0023】
    サイクリングマシンの適所には、各部からの検出信号や、各部への制御信号を出力するマイクロコンピュータなどで構成される制御部2(図2参照)が配設されている。 なお、制御部2は、各運動器具に付設されず、別設された態様としてもよい。
    【0024】
    図2は、本発明に係る運動支援装置の一実施形態を示すハードウエア構成図である。 制御部2は本運動支援装置の全体の動作を制御するもので、情報処理部(CPU)3と、処理途中の情報を一時的に格納するRAM4と、後述する所定の画像情報、運動支援処理のための各種データ、後述する各種テーブル及び運動支援用の制御プログラム等が予め記憶されたROM5とを備える。 なお、ROM5のうち、運動内容乃至はその支援手法が変更されることにより影響を受ける例えば制御プログラムを少なくとも装着脱式の外部記録媒体に記憶する態様とすることも可能である。 バスBAはデータ伝送路である。
    【0025】
    外部入出力制御部61は、制御部2と、アクチュエータ{つまり送風ファン16のファンモータ16aおよびカード18用のカードリーダ(リードライタ)18a(書き込み)}および検出部{つまり回転センサ11c、タッチパネル14a、操作パネル17、カード18用のカードリーダ(リードライタ)18a(読み取り)、脈拍センサ19および電磁クラッチ12b}との間で、検出信号を処理用のデジタル信号に変換し、また指令情報をアクチュエータ用の制御信号に変換して出力するもので、かかる信号処理と入出力処理とを例えば時分割的に行うものである。 外部機器制御部62はそれぞれの時分割期間内に各アクチュエータへの制御信号の出力動作と、各検出部からの検出信号の入力動作とを行うものである。 なお、上記検出部のタッチパネル14aは、指の押圧操作でオンオフされる複数の押圧操作部を有するもので、モニタ14の画面に設けられている。
    【0026】
    描画処理部141は制御部2からの画像表示指示に従って所要の画像をモニタ14に表示させるもので、ビデオRAM等を備える。 音声再生部151は制御部2からの指示に従って所定のメッセージやBGM等をスピーカ15に出力するものである。
    【0027】
    個人カード18内の情報としては、本実施形態では、ユーザーID、身長、体重、生年月日、性別の他、過去所定回分のトレーニング目標と実績(トレーニング履歴)、現在までの進捗状況と基本的な運動能力が含まれる。 なお、上記現在までの進捗状況と基本的な運動能力は、更新的に記憶される。 また、個人カード18には、本サイクリングマシン以外の、例えば図19に示す他の種類の運動器具(a)〜(d)における前記と同様の情報も一括で格納可能なもので、情報の整理として、各器具毎の情報と、必要に応じて全器具での総計情報(例えばゲームスコア等)を格納するものであることが好ましい。
    【0028】
    ROM5には、図4等で用いる使用者を模擬したロールプレイキャラクタ102、サイクリングマシンキャラクタ103、図8に示す運動中に用いられるロードキャラクタ104aを含む背景画像104、自転車を漕ぐ対戦相手キャラクタ105、図左上の使用者の近傍(至近距離)にいる3人の頭部キャラクタ106、107、108、各頭部キャラクタ106〜108に対応してレベル表示されるガイド表示としての体力106a、107a、108a、図左下の電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量(単位:Watt)109、脈拍数(単位:bpm)110、消費カロリー値(単位:Kcal)111および中断用タッチ部112、図右上の運動開始からのトータルタイム113、使用者のラップタイム114および今までのレコードタイム115、図下の領域120内の使用者120aおよびその近傍にいる3人の対戦相手120b、120c、120d、図6に示す選択画面、結果報告画面の画像並びに各種メッセージがスーパーインポーズ可能な態様で記憶されている。 対戦相手キャラクタ105及び背景画像104は3次元描画が可能なように、それらを構成する所要数のポリゴンで構成されており、描画処理部141はCPU3からの描画指示に基づいて、主に視点位置計算(本実施形態では、後述するようにカメラの高さ、方向の変更等)、該視点位置に対する3次元空間上における計算、3次元空間上での位置から擬似3次元空間上での位置への変換のための計算、光源計算処理を行うと共に、上記計算結果に基づいてビデオRAMに対して描画すべき画像データの書き込み処理、例えば、ポリゴンで指定されるビデオRAMのエリアに対するテクスチャデータの書き込み(貼り付け)処理を行う。
    【0029】
    ここでCPU3の動作と描画処理部141の動作との関係を説明する。 CPU3は、内蔵のあるいは外部からの装着脱式としてのROM5に記録されているオペレーティングシステムに基づいて、ROM5から画像、音声及び制御プログラムデータ、ゲームプログラムを読み出す。 読み出された画像、音声及び制御プログラムデータ等の一部若しくは全部は、RAM4上に保持される。 以降、CPU3は、RAM4上に記憶されている制御プログラム、データ(表示物体のポリゴンやテクスチャー等その他の文字画像を含む画像データ、音声データ)、並びに検出部からの検出信号、使用者からの操作を経て指示する内容に基いて、処理が進行される。 すなわち、CPU3は、検出信号、使用者から指示される内容に基いて、適宜、描画や音声出力のためのタスクとしてのコマンドを生成する。 描画処理部141は、上記コマンドに基づいて、視点位置の計算、視点位置に対する3次元空間上(勿論、2次元空間上においても同様である)におけるキャラクタの位置等の計算、光源計算等、音声データの生成、加工処理を行う。 続いて、上記計算結果に基づいて、ビデオRAMに描画すべき画像データの書き込み処理等を行う。 ビデオRAMに書き込まれた画像データは、(インターフェースを介してD/Aコンバータに供給されてアナログ映像信号にされた後に)モニタ14に供給され、その画面上に画像として表示される。 一方、音声再生部151から出力された音声データは、(インターフェースを介してD/Aコンバータに供給されてアナログ音声信号に変換された後に、アンプを介して)スピーカ15から音声として出力される。
    【0030】
    描画命令としては、ポリゴンを用いて立体的な画像を描画するための描画命令、通常の2次元画像を描画するための描画命令がある。 ここで、ポリゴンは、多形の2次元画像であり、本実施形態においては、三角形若しくは四角形が用いられる。 ポリゴンを用いて立体的な画像を描画するための描画命令は、ROM5から読み出されたポリゴン頂点アドレスデータ、ポリゴンに貼り付けるテクスチャデータの記憶位置を示すテクスチャアドレスデータ、テクスチャデータの色を示すカラーパレットデータの記憶位置を示すカラーパレットアドレスデータ並びにテクスチャの輝度を示す輝度データとからなる。 1つの物体は多数のポリゴンで構成される。 CPU3は、各ポリゴンの3次元空間上の座標データをRAM4に記憶する。 そして、モニタ14の画面上でキャラクタや背景画像を動かす場合、言い換えれば、視点位置を変える場合、次のような処理が行われる。 すなわち、CPU3は、RAM4内に一時保持している各ポリゴンの頂点の3次元座標データと、各ポリゴンの移動量データ及び回転量データとに基づいて、順次、各ポリゴンの移動後及び回転後の3次元座標データを求める。 このようにして求められた各ポリゴンの3次元座標データの内、水平及び垂直方向の座標データが、RAM4の表示エリア上のアドレスデータ、すなわち、ポリゴン頂点アドレスデータとして、描画処理部141に供給される。 描画処理部141は、3個若しくは4個のポリゴン頂点アドレスデータによって示される三角形若しくは四角形の表示エリア上に、予め割り当てられているテクスチャアドレスデータが示すテクスチャデータを書き込む。 これによって、モニタ14の表示面上には、多数のポリゴンにテクスチャデータの貼り付けられた物体(キャラクタ等)が表示される。
    【0031】
    ROM5に記憶された各種データのうち装着脱可能な記録媒体に記憶され得るデータは、例えばハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、シリコンディスクドライブ、カセット媒体読み取り機等のドライバで読み取り可能にしてもよく、この場合、記録媒体5は、例えばハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、CD、DVD、半導体メモリ等である。
    【0032】
    ネットワーク通信部7はトレーニングが終了した時点で個人カードに更新される各種情報を外部ネットワーク(インターネット等)を介して図外の管理サーバに更新記憶するためのものである。 このように、使用者のトレーニング履歴等を一括管理する態様とすれば、常時あるいは定期的に、後述する消費カロリーの高い使用者のリストを、ジム内に設けられた情報報知用のモニタにランキング表示するようにでき、これにより使用者に対するトレーニングを喚起することが可能となる。 また、管理サーバのアドレス情報を使用者(会員)に通知しておけば、会員は個人的に自己の通信機器から自己のトレーニング履歴等を確認することができる。
    【0033】
    図3は、CPU3のソフトウエア構成図である。 CPU3は、自己運動制御部30と、描画指示部31と、個人カード18に対するデータの読み取り、書き込みを制御する通信部32と、脈拍センサ19での検出信号から1分間当たりの脈拍数を算出すると共に、設定された所定値との差を監視し、「通常」、「やや危険」又は「危険領域」と判定する脈拍監視部33と、ゲーム評価部34と、脈拍センサタイマが一定時間以上経過したときの「脈拍センサはずれ警告」、「やや危険」と判定されたときの「ペースダウン」及び脈拍監視部33で監視される脈拍数情報が「危険領域」であるときの「トレーナー警告」、つまり「ゲームを一時的に停止しなさい」などのメッセージ(警告含む)をモニタ14にスーパーインポーズして表示するメッセージ処理部35と、対戦相手進行制御手段としての敵車運動制御部36と、運動器具制御手段としての運動器具制御部37とを備える。 なお、敵車運動制御部36および運動器具制御部37の機能等については、後述する図8の説明の中で詳述する。 また、CPU3は、トレーニング時間を監視するトレーニングタイマ、脈拍センサ19が外れている時の時間をカウントする脈拍センサタイマ、後述する「やや危険」と判定された時間をカウントする危険状態継続タイマと、ペダル11bが漕がれていないために回転センサ11cからの検出信号が入力されない時間をカウントする回転センサタイマを備える。
    【0034】
    自己運動制御部30は、使用者の運動の状態を主として管理するもので、回転センサ11cからの回転信号の周期と予めROM5に記憶された後述する自車加速分テーブルとに基づき自車速度の加速分を算出し、その算出値から自転車と地面との摩擦力を想定した減速分を求め、ペダル11bの回転速度(模擬サイクリングマシンの走行速度)を計算する速度計算部302、算出された自車速度を積算することでスタート地点からの自車位置、すなわち現在の自車位置(例えばスタート地点からのメートル数)を算出する自己位置算出手段としての位置計算部303、後述する自車ギアテーブルに設定されたギア段数およびボタン17a、17bの押し込み操作により変更されたギア段数を検出し、ボタン17a、17bにより変更された場合に、設定されたギア段数を変更されたギア段数にて増減するギア段数検出部305、速度計算部302で求めた速度と脈拍監視部33で求めた脈拍数、個人カード18から読み取った年齢、体重等のパラメータから単位時間当たりの消費カロリーを求め、求めた単位時間当たりの消費カロリーを運動時間で累積することで、運動開始から現時点までの消費カロリーを算出する消費カロリー計算部306、トレーニング履歴等の各種個人データを管理するデータ管理部307とを備える。
    【0035】
    上記速度計算部302および位置計算部303は、一定時間ピッチで繰り返し処理を行うようになっており、位置計算部303は自車位置と後述する敵車位置計算部362にて求められた対戦相手キャラクタ位置との相対的な前後位置関係を描画指示部31に出力する。 なお、消費カロリー計算部306は、単位時間当たりの消費カロリーを前記パラメータに基づいてテーブル化した予め記憶されたテーブルメモリから読み出すことによって求めるようにしたものでもよい。
    【0036】
    描画指示部31は描画処理部141に前述したような描画指令を送出するものであり、これら描画指示部31および描画処理部141は画像表紙手段を構成する。 なお、描画指示部31および描画処理部141は、前記位置計算部303からの自車位置と対戦相手キャラクタ位置との相対的な前後位置関係に基づいて対戦相手キャラクタ105をモニタ14上に表示させる。 ゲーム評価部34は、使用者の直前の対戦相手キャラクタ105に接近または追抜く程、高いスコアを付与するもので、本実施形態では使用者の直前にいる対戦相手キャラクタ105を追抜く程、先頭者からの順位が小さくなる値を付与するようにしている。
    【0037】
    続いて、モニタ画面に表示される画像を、図4〜図9に従って説明する。 図4は、待機画面に対してタッチパネル14aの該当する押圧操作部を押下すると切替表示される初期画面で、年齢入力をガイドする文章と共に、数字「0」〜「9」がマトリクス状に表示されている。 使用者の年齢に該当する数字部分を押下することで、例えば「2」、「8」の順で押下すると、28歳が確認的に表示される。 マス目のうち、上から4行目の2列目のボタンは取消(再入力可能)用であり、同行の3列目のボタンは確定用である。 これら数字「0」〜「9」および2つのボタンは、タッチパネル14aの押圧操作部に対応させて配置されている。 なお、図4、図5、図7、図10及び図11には、画面の適所、本実施形態では右側にロールプレイキャラクタ102とサイクリングマシンキャラクタ103とが正面にカメラ視点がある状態で表示されている。
    【0038】
    図5は、年齢等の入力に続く、性別の入力をガイドする画面で、「男性」、「女性」のボタンが、タッチパネル14aの押圧操作部に対応させて選択可能に表示されている。
    【0039】
    図6は、性別等の入力に続く、使用者に関する運動の種類選択を促すガイド画面で、本実施形態では「コース」、「レベル」及び「時間」の3項目につき、各3つの選択枝が設定され、「コース」には「海岸」、「街路」及び「山岳」が、「レベル」には「初級」、「中級」及び「上級」が、「時間」には「5分」、「10分」及び「15分」が設定されており、これら9つの選択枝部分は、タッチパネル14aの押圧操作部に対応させて選択可能に表示されている。 また、これら9種類の運動種類のうち、3つの「コース」に対し、スタートからゴールまでの走行距離と坂道の傾斜レベル(傾斜情報)とを関連付けたロードテーブルと、坂道の傾斜レベルに対応させたギア段数が設定された自車ギアテーブルとがROM5に設定されている。 自車ギアテーブルは、使用者の漕ぐペダル11bの負荷を調整する電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を調節するために用いられ、ギア段数としては、例えば傾斜レベルが平坦のときを3とし、登りのとき傾斜角度が大になる程大になる4〜6の3つ、下りのとき傾斜角度が大になる程小になる1または2の2つが設定されている。 なお、ギア段数の設定値は、3〜6では、3に近づく程速度が遅くなると共にブレーキ負荷量が小さくなり、6に近づく程速度が速くなると共にブレーキ負荷量が大きくなるようにするものであり、2では設定値3よりもブレーキ負荷量が小さくなると共に速度も速くなり、1では設定値2よりも更にブレーキ負荷量が小さくなると共に速度も速くなるようにするものである。
    【0040】
    そして、使用者によるボタン17a、17bの操作により設定ギア段数が変更される。 例えば、ボタン17aを1回押下げると例えば設定ギア段数が4のとき5に、2回押下げると6に変更され、ボタン17bを1回押下げると例えば設定ギア段数が4のとき3に、2回押下げると2に変更される。 但し、本実施形態では、このギア段数の変更は、変更後の値が1〜6の範囲内で可能となっている。
    【0041】
    また、上記3つの「レベル」の選択に伴い、スタートしてゴールに至る全期間において電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を微調整する設定値、例えば「中級」に対し「1」、「初級」に対し「0.9」、「上級」に対し「1.1」が設定されており、これら設定値は難易度テーブルとしてROM5に記憶されている。 そして、ブレーキ負荷量は、「中級」が選択されるとギア段数に相当する値に、「初級」が選択されるとギア段数よりも低負荷値に、「上級」が選択されるとギア段数よりも高負荷値にされる。 なお、ここでのギア段数は、ボタン17a、17bが押下げられないときは、自車ギアテーブルに設定されたギア段数であり、ボタン17a、17bが押下げられたときは、自車ギアテーブルに設定されたギア段数がボタン17a、17bにより変更された後のギア段数をいう。 また、前述した自車加速分テーブルは、このようなギア段数に基づいて加速分が設定されたもので、ギア段数が3〜6で大(ブレーキ負荷量が大)になる程加速分を大きく、逆にギア段数が3〜6で小(ブレーキ負荷量が小)になる程加速分を小さくするようになっており、ギア段数が1〜2では3〜6と逆になっている。 難易度テーブルの設定値は、他の値を用いてもよい。
    【0042】
    図7は、個人データの入力が終了し、スタート待ち画面で、その中央に「START」ボタンが、タッチパネル14aの押圧操作部に対応させて押下可能に表示されている。
    【0043】
    図8は、スタートして例えば1分25秒経過した時点の画面図である。 画面には背景として、走行路であるロードキャラクタ104a(周回道路の一部)を有する風景画像(背景画像)104が表示されると共に、そのロードキャラクタ104a上を自転車を漕ぐ対戦相手キャラクタ105が使用者の目をカメラ視点として表示されている。 つまり、対戦相手キャラクタ105は、敵車運動制御部36で得られる後述する速度情報に対応する速さで原則的にペダルを漕ぐように表示され、かつ使用者が速くペダルを漕ぐと対戦相手キャラクタ105との相対的位置が接近し、加えて風景画像104も後退方向に相対移動させることで進行を演出している。 なお、対戦相手キャラクタ105は、後述のように一定の場合(ペダル漕ぎ判定部361からの出力がある場合)には、ペダルを漕がないように表示される。 また、画面の所定箇所113、114、115、・・・などには、前述したトータルタイム、ラップタイム、レコードタイム、・・・などが表示される。
    【0044】
    図9は、使用者の運動終了後に表示される「総合結果」の画面を示しており、上から順に、総合順位(10位)、消費カロリー(150Kcal)、運動時間(4分45秒)、最大脈拍数(150拍/分)、あなたの本日の目標(200Kcal)などが表示される。
    【0045】
    図10は、引き続き運動をするか否かを確認する画面で、「はい」、「いいえ」ボタンがタッチパネル14aの押圧操作部に対応させて選択可能に表示されている。 図11は、図10で「いいえ」を選択したときの切替え画面で、「ご利用ありがとうございました。」とのメッセージが表示されている。
    【0046】
    上記図8のロードキャラクタ104aは、ロードテーブルに設定された傾斜レベルに応じてモニタ14に表示される。 また、対戦相手キャラクタ105は、ペダルを漕ぐ漕がないに拘わらず、ロードテーブルに設定された傾斜レベルに対応させてギア段数が共に設定された第1敵車ギアテーブルまたは第2敵車ギアテーブルのギア段数に応じた速度で進行するようになっている。 第1敵車ギアテーブルは、対戦相手キャラクタ105が近傍(至近距離内)にいないときに選択使用される巡航状態でのギア選択テーブルで、自車ギアテーブルのギア段数と同様に設定されており、この第1敵車ギアテーブルのギア段数により進行する対戦相手キャラクタ105は自車ギアテーブルと同様な速度で進行する。 一方、第2敵車ギアテーブルは、至近距離内にある、つまり自車と競争状態にあるときに選択使用されるギア選択テーブルで、第1敵車ギアテーブルのギア段数よりも高値(例えば1つ高値)となるようにギア段数が設定されており、第1敵車ギアテーブルにより進行する対戦相手キャラクタ105よりも速い速度で進行するようになっている。 なお、第2敵車ギアテーブルを使用する場合は、対戦相手キャラクタ105がペダルを漕ぐものとして設定されており、第1、第2敵車ギアテーブルは共に、ROM5に記憶されている。
    【0047】
    ここで、図3で前述した敵車運動制御部36および運動器具制御部37の機能等について、この図8の画面表示を参照して説明する。 まず、図3に示す前記敵車運動制御部36は、対戦相手キャラクタ105がペダルを漕ぐか否かを判定するペダル漕ぎ判定部361と、複数、本実施形態では40人の対戦相手キャラクタ105の各位置(スタート地点からのメートル数)を検出する敵車位置計算部362と、敵車速度を計算する敵車速度計算部363と、体力を計算する体力計算部364と、敵車位置計算部362と位置計算部303の計算結果に基づき使用者の近傍(至近距離)、例えば自車の前後10メートル以内にいる、実質的な追抜き対象としての対戦相手キャラクタ105を特定し、特定した対戦相手キャラクタ105の位置と自車位置との距離差を求める距離検出部365とを備える。
    【0048】
    ペダル漕ぎ判定部361は、第1敵車ギアテーブルのギア段数が、例えば2以下のときに対戦相手キャラクタ105が漕がないものと判定し、前記描画指示部31にその旨の表示を行わせる表示信号を出力するとともに、判定信号を体力計算部363に出力する。 また、前記距離検出部365は至近距離内にいる追抜き対象に特定した対戦相手キャラクタ105に関する信号を描画指示部31と体力計算部363に出力し、距離差に関する信号を体力計算部363に出力する。 これにより、図8に示すようにモニタ14上に3人の頭部キャラクタ106〜108が表示される。 なお、図8は、至近距離内にいる対戦相手キャラクタが3人のときの例であり、至近距離内にいる対戦相手キャラクタの数が他の人数分のときは頭部キャラクタおよび体力は該当する人数分で表示される。
    【0049】
    体力計算部364は、対戦相手キャラクタ105の各々がペダルを漕がないときに体力を回復させ、ペダルを漕ぐときにはギア段数に応じて体力を減少させる計算を行うものである。 この体力減少の計算は、予めROM5に記憶された体力テーブルに基づいて行われ、体力テーブルは全対戦相手キャラクタ105の人数分(例えば40人分)用意され、各対戦相手キャラクタ105毎に体力減少値が任意に変更されて設定されている。 体力テーブルの全対戦相手キャラクタ105に関する基本的な設定内容は、例えば、ギア段数が大になる程体力を大きく減少させ、ギア段数が小になる程体力を小さく減少させるように体力減少値が設定されている。 そして、体力計算部364は、第1敵車ギアテーブルが選択使用されている場合は、ギア段数が大でペダルを漕ぐときに体力を大きく減少させ、ギア段数が小でペダルを漕ぐときに体力を小さく減少させ、ペダルを漕がないときには体力減少値を用いずに一定回復量で体力が回復するように計算を行う。 また、第2敵車ギアテーブルが選択使用されている場合は、体力テーブルに設定された体力減少値をより大きい値に変更し、例えば距離検出部365からの距離差に応じた倍数(1<)を、体力テーブルに設定された体力減少値に掛けた体力減少値に変更して用い、前同様に計算する。 そして、得られた体力値は、描画指示部31へ出力され、図8に示すガイド表示としてのレベル表示される体力106a、107a、108aのレベル長さが変更される。 本実施形態では、この体力のレベル長さが、追抜き難易度として用いられる。
    【0050】
    敵車速度計算部363は、該当する対戦相手キャラクタ105がペダルを漕ぐときに、第1敵車ギアテーブルおよび第2敵車ギアテーブルのギア段数に応じて加速分が設定されている敵車加速分テーブルに基づき各対戦相手キャラクタ105の加速分を計算し、一定減速分(地面との摩擦分)を減算して敵車速度を求め、求めた値を敵車位置計算部362と描画指示部31へ出力する。 敵車加速分テーブルは、自車加速分テーブルと同様のもので、ROM5に記憶されている。 敵車位置計算部362は、敵車速度を積算することで各対戦相手キャラクタ105のスタート地点からの位置を計算する。
    【0051】
    運動器具制御部37は、ファン制御部371と、ブレーキ負荷設定部372とを有し、ファン制御部371は、回転センサ11cからの回転信号と予めROM5に記憶されたファンテーブル(回転センサ11cの回転数と送風ファン16の回転とを関連付けたテーブル)とに基づき送風ファン16の回転を制御する。 このとき、ファンテーブルには、回転センサ11cの回転数が0のときは送風ファン16の回転を停止するように設定されている。
    【0052】
    ブレーキ負荷設定部372は、ギア段数検出部305の検出するギア段数と、ロードテーブルに設定された傾斜レベルと、図6の「レベル」選択に伴うブレーキ負荷量の微調整設定値(「0.9」、「1」又は「1.1」)とに基づき、電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を求めるとともに、脈拍数が「やや危険」と判定された場合に、求めたブレーキ負荷量を一定比率(例えば0.9倍)で減少させて電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を設定する。
    【0053】
    続いて、運動支援の手順をフローチャートを用いて説明する。
    【0054】
    図12は、メインフロー図である。 電源オンにより先ずサイクリングマシンが起動して初期化処理が実行され、カード挿入要求のための画面表示が行われ(ステップST21)、個人カード18がカードリーダ18aに挿入されると(ステップST23でYES)、続いて、個人カード18から、個人データを読み込むとともに、図4〜図5に示す及び図外のガイド画面により各種データの入力ガイド画面に移行する(ステップST25)。 各種データとしては、ユーザID、身長、体重、生年月日、トレーニング目標(コース)、トレーニング履歴、現在までの進捗状況、基本的な運動能力の値等であり、これにより消費カロリーの計算の実行を確保すると共に、目標に対する現在までの履歴情報とを入手する。
    【0055】
    各種データの入力が終了すると、入力データに従って、これまでに費やした運動時間(複数種類の運動器具を使用している場合には、それらの総計)と目標(例えばダイエットであれば、何kg減少する等)、達成度(複数種類の運動器具を使用している場合には、それらの総計に基づく)がグラフ表示される(ステップST27)。 このグラフは、例えば、横軸に時間を縦軸に目標を設定し、時間と共に目標に近づく折れ線グラフなどである。
    【0056】
    次いで、一定時間表示すると(ステップST29)、表示された目標、予定に応じてのコメントが表示される(ステップST31)。 予定とは、前記折れ線グラフが目標の線より現時点で上側にあるか(予定以上)、否か(予定以下)を示すものである。 その結果に応じて、例えば「目標以上に進んでいる」、「ほぼ順調」、「遅れている」の文字がメッセージ表示される。 折れ線グラフは、各運動器具毎に表示される態様としてもよい。
    【0057】
    続いて、一定時間表示すると(ステップST33)、今日の運動はどういう目標にするかの選択画面に移行し、図6に示す「コース」、「レベル」、「時間」の入力を選択的に受け付ける(ステップST35)。
    【0058】
    上記選択の入力処理が終了すると(ステップST37)、続いて、脈拍センサ19の装着の警告表示(報知)を行う(ステップST39)。
    【0059】
    続いて、一定時間表示すると(ステップST41)、図7に示すスタートボタンの押下待ちになり、スタートボタンが押下されるとスタート表示が実行され(ステップST43)、そして一定時間表示すると(ステップST45)、所定のポイント分がプリペイドカードである個人カード18から減算され、ネットワーク通信部7により管理サーバに使用情報が通知される(ステップST47)。 料金の支払いは本方式以外の種々の方式、例えば現金支払いや月払い方式等が採用可能である。 なお、勿論上記個人カードはプリペイドカードでなくともよい。 使用毎に課金する必要がない場合は、単に個人情報が入力されたカードであってもよい。
    【0060】
    続いて、ゲームステップに移行し(ステップST49)、結果表示を行い(ステップST51)、その後、カードの排出処理を行った後(ステップST53)、本フローを終了する。
    【0061】
    図13は、「ゲームステップ」処理のフローチャートである。 先ず、脈拍センサタイマの脈拍入力などがあれば、カウントをクリアする処理が実行され(ステップST61)、続いて、ゲーム処理が実行され(ステップST63)、続いて、脈拍監視部33により脈拍数の検出処理が行われる(ステップST65)。 そして、目標脈拍数に対する検出された脈拍数のチェックが行われる(ステップST67)。 すなわち、検出脈拍数が危険領域として予め設定されている上限閾値を超えている場合には(ステップST69)、モニタ14に「ゲーム一時停止」の警告がメッセージ表示されると共に、ブレーキ負荷設定部372は電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を無負荷にしてペダル11bを空回り状態とし、ゲームを一時停止させる(ステップST71)。 逆に、脈拍入力なしの場合には(ステップST85)、脈拍センサタイマを1だけカウントアップし(ステップST87)、続いて、脈拍センサタイマが所定時間を経時したか否かが判断され(ステップST89)、所定時間以内であれば、ステップST93に移行し、所定時間を超えていると、脈拍センサ19が外れている旨の警告メッセージの表示が行われる(ステップST91)。
    【0062】
    一方、検出脈拍数が目標より少し上のやや危険(ステップST73)、あるいは通常(ほぼ目標と一致)か(ステップST81)の判断が行われる。 運動器具制御部37は、やや危険であれば、脈拍センサタイマを1だけカウントアップし(ステップST75)、一定時間経過すると(ステップST77)、ペースダウンのメッセージを、画像表示手段を介して表示し、通常(ほぼ目標と一致)であれば、脈拍センサタイマのカウントをクリアし(ステップST83)、ステップST93に移行する。
    【0063】
    ステップST93では、回転センサ11cからの入力が、離席や中断などの原因で所定時間継続して無入力の状態か否かが判断され、所定時間以内であれば、ゲーム終了のフラグがオンか否かを判断し(ステップST101)、オンであれば終了し、オンでなければステップST61に戻る。 一方、所定時間を超えておれば、トレーナ警告をモニタ14に表示して、入力がないのでゲーム終了するかどうかの旨のメッセージを表示し(ステップST97)、さらに、設定時間を経過しても入力が検出されなければ、または終了が選択されたときは、運動終了フラグをオンして(ステップST99)、本フローを抜ける。
    【0064】
    図14は、「ゲーム処理」のフローチャートである。 まず、自車情報の更新処理を行い(ステップST111)、続いて敵車情報の更新処理を行い(ステップST113)、続いてキャラクタ、背景を表示し(ステップST115)、その後、運動器具制御処理を実行し(ステップST117)、然る後終了する。
    【0065】
    図15は、「自車情報更新処理」のフローチャートである。 まず、回転センサ11cからの回転信号入力に基づきペダル入力が有るか否かを判定し(ステップST121)、有ればペダル入力時刻履歴を更新し(ステップST123)、前回と今回のペダル入力の時間差と自車加速分テーブルとに基づいて自車速度加速分を算出し(ステップST125)、続いて回転速度減速分(摩擦分)を減算してペダル回転速度(模擬サイクリングマシンの走行速度)を計算する(ステップST127、129)。 一方、ペダル入力が無ければ自車速度減算分を算出してペダル回転速度を計算する(ステップST129)。 その後、ペダル回転速度に基づいて自車位置と走行距離を更新する(ステップST131)。 続いて、左右のボタン17a、17bの入力が有れば(ステップST133)、その入力信号に基づいてギア段数を更新して(増減して)終了し(ステップST135)、入力が無ければそのまま終了する。
    【0066】
    図16は、「敵車情報の更新処理」のフローチャートである。 まず、体力計算部364は全対戦相手キャラクタ105について体力が残っているか否かを判定し(ステップST141)、残っている者については、距離検出部365は自車と至近距離にいるか否かを判定する(ステップST143)。 そして、至近距離の場合には、ペダル漕ぎ判定部361はギア段数に拘わらず至近距離内の対戦相手キャラクタ105のペダルを漕ぐ表示信号を描画指示部31に出力し、かつギア段数を第2敵車ギアテーブルに基づいた値とする。 一方、至近距離でない場合には、ペダルを漕ぐ表示信号を描画指示部31に出力し、かつギア段数を第1敵車ギアテーブルに基づいた値とする。
    【0067】
    続いて、敵車加速分テーブルに基づいて加速分を計算して(ステップST149)、敵車速度、つまり対戦相手キャラクタ105の移動速度を求め(ステップST151)、体力テーブルに基づき体力をダウンする(ステップST153)。 このとき、前述したように、体力計算部364は、至近距離内の追抜き対象である対戦相手キャラクタ105の体力減少値をより大きな体力減少値に変更して用い、より大きく体力をダウンさせる。 これにより、図8に示す至近距離内にいる頭部キャラクタ106〜108の体力106a〜108aのレベル長さが縮小される。 そして、このレベル長さがゼロになった場合には、当該対戦相手キャラクタ105の自転車が使用者の自転車に追い抜かされるようにする。 即ち、当該対戦相手キャラクタ105の自転車がロードキャラクタ104aの後方(画面手前側)へ後退し、さらに見えなくなるような表示を行う。 その後に、ステップST159に進む。 一方、ステップST141で、体力が残っていない場合には、ペダルを漕がない表示信号を描画指示部31に出力し、かつギア段数を第1敵車ギアテーブルに基づいた値とし(ステップST155)、体力を一定量回復させる(ステップST157)。 なお、体力が回復した対戦相手キャラクタ105が後方から自車を追い抜くこともある。
    【0068】
    続いて、敵車速度、つまり対戦相手キャラクタ105の移動速度の減速分を求め(ステップST159)、敵車位置、つまり対戦相手キャラクタ105の位置を更新して敵車位置(スタート地点からの走行距離)を増加し(ステップST161)、次いで衝突回避のための位置補正を行い(ステップST163)、すべての敵(対戦相手キャラクタ105)の処理が終了しておれば本フローを終了し、すべての敵の処理が終了していない場合には、ステップST141に戻る。
    【0069】
    図17は、「運動器具制御処理」のフローチャートである。 まず、ペダル回転速度とファンテーブルとに基づいてファン速度を決定して送風ファン16の回転を制御し(ステップST171)、続いてブレーキ負荷設定部372は電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を求める(ステップST173)。 このブレーキ負荷量の算出は、ギア段数と傾斜レベルと難易度テーブルの設定値、つまり0.9、1、1.1のうちの該当値とに基づいて行う。 続いて、危険状態継続タイマのカウンタ値に基づいて脈拍数がやや危険か否かの判断を行い(ステップST175)、脈拍数がやや危険の場合には、電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を0.9倍にする設定をし(ステップST177)、そうでない場合には、ブレーキ負荷を1倍にする設定を行い(ステップST179)、本フローを終了する。
    【0070】
    図18は、「結果表示」処理のフローチャートである。 先ず、図9に示すように、結果表示としての「総合順位」、「消費カロリー」、「運動時間」、「最大脈拍数」および「あなたの本日の目標」が表示され(ステップST181)、続いて達成度表示としての「目標値(消費カロリー)」、「達成度」、「コメント」の内容が表示される(ステップST183)。 なお、コメントの内容例としては、「目標通りに進んでいますね。このままがんばりましょう!!」または「ちょっと目標に足りませんね。一回の運動量をもう少し増やしてみましょう」などである。
    【0071】
    続いて、図10に示すように、引き続きプレイを行うか否かが「はい」、「いいえ」の択一形式で質問され(ステップST185)、「はい」であれば、本フローを抜け、「いいえ」であれば、図11の画面を経て、運動終了フラグをオンし、本フローを抜ける(ステップST187,ST189)。
    【0072】
    したがって、本実施形態による場合には、モニタ14に、進行運動している対戦相手キャラクタ105が表示され、しかも自車位置の近傍に位置する対戦相手キャラクタ105の体力(追抜き難易度)がガイド表示されるので(図8中の106a、107a、108a)、追抜ける位置にいる対戦相手を追抜くための難易度が分かることで、頑張り意欲を使用者に湧かせ得、これにより使用者に競争心を生じさせることが可能となり、使用者の運動に対する積極的な意志を発揮させることができる。
    【0073】
    なお、上述した実施形態ではロードキャラクタに対応して傾斜レベルを設定したロードテーブルと、傾斜レベルに基づいてギア段数を設定したギアテーブルとの2つのテーブルを用いて、実質的に電磁クラッチのブレーキ負荷量を調整するように構成しているが、本発明はこれに限らない。 例えば、ロードキャラクタの全長分に対し、直接にギア段数を設定したギアテーブルのみを用いてもよい。
    【0074】
    また、上述した実施形態では坂道の傾斜レベルに応じてギア段数を1〜6の6つに調整しているが、本発明はこれに限らず、任意の段数に設定しても同様に実施することができる。
    【0075】
    また、上述した実施形態では至近距離の設定を、前後10メートル内としているが、本発明はこれに限らない。 例えば、自車位置に対する前後の距離を他の任意の値としてもよく、或いは前側にのみいる対戦相手キャラクタの全員又は一部を対象としてもよい。
    【0076】
    また、上述した実施形態では追抜き難易度(体力)を自車位置と対戦相手キャラクタの走行位置(進行位置)との距離差に基づき決めているが、本発明はこれに限らない。 例えば、両者の進行速度の相対差などに基づいた難易度を用いてもよい。 更に別のバリエーションとして、大きな体力を有する対戦相手キャラクタを、走行順位のキリ番号、例えば10番、20番、30番等に設定するようにしてもよい。 そして、このキリ番号の対戦相手キャラクタの上半身および体力について画面表示するようにする。 このようにすれば、周期的に強い対戦相手が現れることになり、例えば連続して複数の強い対戦相手が現れることによって使用者に過度な負荷がかかるといった事態を回避させることが可能になる。 また、使用者にとっては、キリ番号の順位の走者を抜くという目標、或いはリズムができるので、運動支援をより行い易くできるという利点がある。
    【0077】
    また、上述した実施形態では追抜き難易度としての体力を棒状のレベル長さで表示するようにしているが、本発明はこれに限らず、他の表示方式、例えば車両の速度メータのような指針の角度を変化させる方式などで表示させるようにしてもよい。
    【0078】
    また、上述した実施形態では脈拍数が危険領域のとき電磁クラッチ12bのブレーキ負荷量を無負荷にしているが、本発明はこれに限らず、危険領域のときブレーキ負荷量を無負荷に近い状態とし、 ームを一時停止させるようにしてもよい。 要は、使用者が可動部を楽に動かすことができ、使用者に負担をかけないようにできればよい。
    【0079】
    図19は、本発明が適用される運動器具の他の例を示す構成図である。
    【0080】
    (a)は歩行器具201の外観構成図で、H形の底部基台202の中央やや前側に立直した支持部203を有すると共に、その上端部に左右方向に延びる回動軸203aが軸支され、その左右両端にそれぞれ2本ずつの揺動アーム204が垂設されており、その底部に足置き台205が取り付けられている。 揺動アーム204の2本のうちの1本の揺動アーム204が支持部203に対して回動可能にされ、残りの1本の下端が足置き台205に対して水平方向にスライド可能な揺動アーム204として構成されていることにより、足置き台205が水平姿勢を維持しつつ、左右互いに逆向きとなる前後方向に交互にスライド可能に構成されている。 左右の揺動アーム204の上端にはそれぞれ把持部206が延設されている。 操作パネル207は支持部203の上端に設けられ、本器具の前方にモニタ208が配置されている。 モニタ208の下部適所には、個人カード18のカードリーダ209及び脈拍センサ19のリード線の差込口210が設けられている。 使用者は足置き台205に両足を載せて、揺動アーム204を前後に漕ぐことで、歩行をイメージするものである。 図では示されていないが、揺動アーム204の上端の回動軸203aには電磁クラッチ等の負荷変更手段が配設されていると共にその負荷変更手段の負荷量を調整する、ボタン17a、17bに相当する調整手段が配設されており、また、負荷変更手段の近傍に回動軸203aが所要角度ずつ正逆回動することを検出するロータリエンコーダ等の、図1の回転センサ11cに相当する揺動センサが配設されている。 制御側の構成は歩行器と図1のサイクリングマシンとの差異が反映された点を除き、制御プログラムは実質同一である。 モニタに表示されるロールプレイキャラクタは歩行乃至はランニング動作を行うものとして表示される。
    【0081】
    (b)は、同様に歩行器301の外観構成図で、H形の底部基台302の前端に立直した支持部303を有すると共に、その底部に左右方向に延びる回動軸303aが軸支され、その左右両側に一対の互いに逆向きとなる揺動動作を交互の方向に行う足置き台304が取り付けられている。 又上端にはモニタ305が配設されると共に把持部306が設けられている。 操作パネル307は支持部303の上端近傍に設けられている。 操作パネル307下部適所には、個人カード18のカードリーダ308及び脈拍センサ19のリード線の差込口(図では見えていない)が設けられている。 使用者は足置き台304に両足を載せて、上下に漕ぐことで、歩行をイメージするものである。 図では示されていないが、回動軸303aには電磁クラッチ等の負荷変更手段が配設されていると共にその負荷変更手段の負荷量を調整する、ボタン17a、17bに相当する調整手段が配設されており、また、負荷変更手段の近傍に回動軸303aが所要角度ずつ正逆回動することを検出するロータリエンコーダ等の、図1の回転センサ11cに相当する揺動センサが配設されている。 制御側の構成は歩行器と図1のサイクリングマシンとの差異が反映された点を除き、制御プログラムは実質同一である。 モニタに表示されるロールプレイキャラクタは歩行乃至はランニング動作を行うものとして表示される。
    【0082】
    (c)は、同様に歩行器401の外観構成図で、マット状の床盤面体402とその前端から立直した支持部403を有すると共に、その上端にモニタ404及び個人カード18のカードリーダ405及び脈拍センサ19のリード線の差込口(図では見えていない)取り付けられている。 床盤面体402は左右の踏み領域を示すマーク402aが表記され、その下部には重力による押下状態を検出するスイッチが埋設されている。 マーク402aの前側には操作パネルの各ボタンに相当するマーク402bが表記され、その下部にスイッチが埋設されている。 この器具には負荷変更手段およびボタン17a、17bに相当する調整手段は設けられていない。 制御側の構成は歩行器と図1のサイクリングマシンとの差異が反映された点及び負荷変動が無い点を除き、制御プログラムは実質同一である。 モニタに表示されるロールプレイキャラクタは歩行乃至はランニング動作を行うものとして表示される。
    【0083】
    (d)は、同様に歩行器501の外観構成図で、後方に傾斜した回動可能な無端ベルト502が周回可能なように左右のガイド503により保持されている。 無端ベルト502の前端には前方を跨ぐ形状の把持部504が設けられ、その上部に操作パネル505、モニタ506及び個人カード18のカードリーダ507及び脈拍センサ19のリード線の差込口(図では見えていない)が取り付けられている。 図では示されていないが、両側のガイド503間内の適所には無端ベルト502の周回動作の負荷を可変する電磁クラッチ等の負荷変更手段が配設されていると共にその負荷変更手段の負荷量を調整する、ボタン17a、17bに相当する調整手段が配設されており、さらに、両側のガイド503間内の適所には無端ベルト502の周回量を検出する、図1の回転センサ11cに相当する移動量検出センサが配設されている。 制御側の構成は歩行器と図1のサイクリングマシンとの差異が反映された点を除き、制御プログラムは実質同一である。 モニタに表示されるロールプレイキャラクタは歩行乃至はランニング動作を行うものとして表示される。
    【0084】
    また、本発明は、図示を省略するが、オールで漕ぐボートであって、そのオールを負荷量可変状態になしたものなど、持続力を競う運動を行うようにした運動器具に対しても同様に適用することが可能である。
    【0085】
    【発明の効果】
    請求項1記載の発明によれば、画像表示手段によりモニタに、運動器具キャラクタを進行運動させている対戦相手キャラクタが表示され、しかも対戦相手キャラクタの追抜き難易度が表示されるので、追抜ける位置にいる対戦相手を追抜くための難易度が分かることで、頑張り意欲を使用者に湧かせ得、これにより使用者に競争心を生じさせることが可能となり、使用者の運動に対する積極的な意志を発揮させ得るようにできる。 また、運動器具の負荷変更手段が負荷状態を可変制御されるので、多彩な運動の設定が可能となる。 例えば、請求項2記載の発明のように、前記進行路には傾斜情報が設定されており、前記運動器具制御手段は前記傾斜情報に応じて負荷変更手段の負荷量を調整する構成とすれば、平坦な進行路だけの設定だけでなく、登りおよび下りを加味した運動の設定が可能となる。
    【0086】
    請求項記載の発明によれば、運動器具側による負荷変更手段の負荷量の調整だけでなく、使用者が任意に負荷変更手段の負荷量を調整することができる。 例えば、前記運動器具は可動部としてのペダルとペダル回転数を検出する検出部とを備えた固定式サイクリングマシンであり、前記自己位置算出手段は、検出部の検出ペダル回転数に基づいて進行位置を求めるものである構成とすれば、調整手段による負荷変更手段の負荷量が大に調整された場合に、使用者がそれまでと同様な回転数でペダルを漕ぐと進行速度が速く(進行距離が長く)なり、負荷変更手段の負荷量が小に調整された場合に、使用者がそれまでと同様な回転数でペダルを漕ぐと進行速度が遅く(進行距離が短く)なるように設定するのが好ましい。 このような設定により、実際に変速ギアをチェンジできる自転車を、ギアチェンジして漕ぐように動作させ得、使用者の運動に対する積極的な意志をより発揮させ得るようになる。
    【0087】
    請求項記載の発明によれば、使用者の脈拍数が高いと負荷変更手段の負荷量が調整される。 このとき、負荷変更手段の負荷量が、例えば無負荷またはそれにきわめて近い低負荷に調整されるようにしておくと、使用者は可動部を楽に動かすことが可能になり、使用者に負担をかけないようにすることができる。
    【0088】
    請求項記載の発明によれば、対戦相手キャラクタを追抜くと順位が上がることで、使用者の運動に対する積極的な意志を更に発揮させ得る。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 本発明が適用される運動器具の一例としてのサイクリングマシンでの構成図である。
    【図2】 本発明に係る運動支援装置の一実施形態を示すハードウエア構成図である。
    【図3】 CPUのソフトウエア構成図である。
    【図4】 待機画面に対してタッチパネルの適所を押下すると切替表示される初期画面である。
    【図5】 性別の入力をガイドする画面図である。
    【図6】 運動の種類を選択する画面図である。
    【図7】 スタート待ち画面図である。
    【図8】 スタートして所定時間経過した時点の画面図である。
    【図9】 総合結果報告画面図である。
    【図10】 引き続き運動をするか否かを確認する画面図である。
    【図11】 図10で「いいえ」を選択したときの切替画面図である。
    【図12】 運動支援の手順を示すメインフロー図である。
    【図13】 「ゲームステップ」処理のフローチャートである。
    【図14】 ゲーム処理のフローチャートである。
    【図15】 自車情報更新処理のフローチャートである。
    【図16】 敵車情報更新処理のフローチャートである。
    【図17】 筐体制御処理のフローチャートである。
    【図18】 「結果表示」処理のフローチャートである。
    【図19】 本発明が適用される運動器具の他の例を示す構成図である。
    【符号の説明】
    1 サイクリングマシンの筐体11b ペダル11c 回転センサ12b 電磁クラッチ(負荷変更手段)
    14 モニタ14a タッチパネル17 操作パネル17a、17b ボタン18 個人カード19 脈拍センサ2 制御部3 CPU
    4 RAM
    5 ROM
    61 外部入出力制御部62 外部機器制御部7 ネットワーク通信部141 描画処理部(画像表示手段)
    2 制御部30 自己運動制御部302 速度計算部303 位置計算部(自己位置算出手段)
    305 ギア段数検出部306 消費カロリー計算部307 データ管理部31 描画指示部(画像表示手段)
    32 通信部33 脈拍監視部34 ゲーム評価部(評価手段)
    35 メッセージ処理部36 敵車運動制御部(対戦相手進行制御手段)
    361 ペダル漕ぎ判定部362 敵車位置計算部363 敵車速度計算部364 体力計算部365 距離検出部37 運動器具制御部371 ファン制御部372 ブレーキ負荷設定部102 ロールプレイキャラクタ103 サイクリングマシンキャラクタ105 対戦相手キャラクタ

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