電気刺激装置

申请号 JP2015109127 申请日 2015-05-28 公开(公告)号 JP2016220848A 公开(公告)日 2016-12-28
申请人 パナソニックIPマネジメント株式会社; 发明人 金綱 良壽; 村井 一哉; 湯浅 毅;
摘要 【課題】部品点数を削減することに貢献する電気刺激装置を提供する。 【解決手段】電気刺激装置は、身体の対象部位の動作が反映された 信号 を出 力 する 角 速度 センサー51と、角速度センサー51の信号に基づいて対象部位に電気刺激を与える第1の電極部30とを備える。また、角速度センサー51および第1の電極部30は一体的に構成される。 【選択図】図5
权利要求

身体の対象部位の動作が反映された信号を出する検出部と、 前記検出部の信号に基づいて前記対象部位に電気刺激を与える電極部とを備え、 前記検出部および前記電極部が一体的に構成される 電気刺激装置。電源の電力を供給するハーネスと接続可能であり、前記電極部と電気的に接続されるコネクタと、 前記検出部および前記コネクタを収容するケースとをさらに備える 請求項1に記載の電気刺激装置。前記ケースは長手方向および短手方向を規定可能な細長い形状を有し、前記長手方向が前記対象部位の長手方向に沿うように配置される 請求項2に記載の電気刺激装置。前記検出部および前記電極部は互いに分離可能である 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記電極部は、前記対象部位に電気刺激を与える導子対と、前記導子対が取り付けられる第1の面および前記検出部が取り付けられる第2の面を備えるシートとを備える 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記シートは前記導子対の配列に対応した形状を有する導子配置部を備え、 前記電極部は、導電性を有し、前記導子配置部との間に前記導子対を挟み込む導電ゲルをさらに備え、 前記導電ゲルは前記導子配置部と相似形を有し、中心が一致するように前記導子配置部に取り付けられ、前記導子配置部の面積と実質的に同じ面積または前記導子配置部の面積よりも広い面積を有する 請求項5に記載の電気刺激装置。前記電極部は複数の前記導子対を備え、 前記複数の導子対は第1の導子対および第2の導子対を含み、 前記シートは、前記第1の導子対の配列に対応した形状を有する第1の導子配置部と、前記第2の導子対の配列に対応した形状を有する第2の導子配置部と、前記第1の導子配置部と前記第2の導子配置部とを繋げる接続部とを備え、 前記第1の導子配置部は前記第1の導子対を支持し、 前記第2の導子配置部は前記第2の導子対を支持し、 前記第1の導子対および前記第2の導子対は、前記第1の導子対を構成する一対の導子の配列方向と前記第2の導子対を構成する一対の導子の配列方向とが平行するように配置され、 前記一対の導子の配列方向における前記接続部の寸法は前記第1の導子配置部および前記第2の導子配置部の寸法よりも短い 請求項5または6に記載の電気刺激装置。前記シートは柔軟性を有する 請求項5〜7のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記対象部位に装着可能であり、前記検出部および前記電極部が取り付けられるサポーターをさらに備える 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気刺激装置。複数の前記電極部を備え、 前記複数の電極部は第1の電極部および第2の電極部を含み、 前記第1の電極部および前記第2の電極部の少なくとも一方は、前記対象部位の周方向における前記サポーターに対する位置を調節可能である 請求項9に記載の電気刺激装置。前記サポーターは、前記対象部位の太さに関する情報を教示する第1の目印と、前記サポーター上における前記第1の電極部および前記第2の電極部の少なくとも一方の取り付け位置であり、前記サポーター上における前記第1の目印と対応する位置を教示する第2の目印とを備える 請求項10に記載の電気刺激装置。電源の電力を前記第1の電極部および前記第2の電極部の一方に供給する第1のハーネスと、前記第1の電極部および前記第2の電極部の一方から他方に電力を供給する第2のハーネスとをさらに備える 請求項10または11に記載の電気刺激装置。前記サポーターは前記第1のハーネスおよび前記第2のハーネスの少なくとも一方を収容する収容部を備える 請求項12に記載の電気刺激装置。前記第1の電極部は前記サポーターが前記対象部位である大腿に装着された場合に大腿四頭筋と対向する前記サポーター上の位置に配置され、 前記第1の電極部を構成する前記導子対はその配列方向が前記対象部位の周方向に沿うように前記シートに取り付けられる 請求項5を直接的または間接的に引用する請求項10〜13のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記第2の電極部は前記サポーターが前記対象部位である大腿に装着された場合にハムストリングと対向する前記サポーター上の位置に配置され、 前記第2の電極部を構成する前記導子対はその配列方向が前記対象部位の長手方向に沿うように前記シートに取り付けられる 請求項5を直接的または間接的に引用する請求項10〜14のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記サポーターは、前記対象部位である大腿の中心に合わせるための中心目印と、前記サポーターが前記大腿に装着された場合に前記中心目印と対向するくびれた部分とを備える 請求項9〜15のいずれか一項に記載の電気刺激装置。複数の前記サポーターを備え、 前記複数のサポーターは身体の右半身および左半身の一方に装着される第1のサポーターおよび身体の右半身および左半身の他方に装着される第2のサポーターを備え、 前記第1のサポーターおよび前記第2のサポーターはそれぞれ前記電極部を備え、 前記第1のサポーターおよびこれに取り付けられる前記電極部の少なくとも1つ、ならびに、前記第2のサポーターおよびこれに取り付けられる前記電極部の少なくとも1つは、対応する右半身または左半身を教示する対応目印を備える 請求項9〜16のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記第1のサポーター、および、前記第1のサポーターに取り付けられる前記電極部は互いに分離可能であり、それぞれ前記対応目印を備え、 前記第2のサポーター、および、前記第2のサポーターに取り付けられる前記電極部は互いに分離可能であり、それぞれ前記対応目印を備える 請求項17に記載の電気刺激装置。前記導子配置部の表面を保護する保護シートをさらに備え、 前記保護シートは前記電極部よりも高い剛性を有する 請求項6、または、請求項6を直接的もしくは間接的に引用する請求項7〜18のいずれか一項に記載の電気刺激装置。前記第1のサポーターに取り付けられる前記電極部、および、前記第2のサポーターに取り付けられる前記電極部に電源の電力を供給するハーネスをさらに備え、 前記ハーネスは、前記第1のサポーターに取り付けられる前記電極部と接続される第1の線と、前記第2のサポーターに取り付けられる前記電極部と接続される第2の線と、前記第1の線および前記第2の線に繋がる共通線とを備え、 前記第1の線および前記第2の線の少なくとも一方は伸縮可能である 請求項17、または、請求項17を直接的もしくは間接的に引用する請求項18または19に記載の電気刺激装置。前記共通線は、前記電極部を制御するコントローラーと接続可能であり、 前記ハーネスは前記共通線における前記第1の線および前記第2の線寄りの部分、ならびに、前記コントローラー寄りの部分の少なくとも一方に取り付けられるクリップをさらに備える 請求項20に記載の電気刺激装置。前記電極部を制御するコントローラーを保持する保持ケースをさらに備え、 前記保持ケースは、前記コントローラーを収納するケース本体と、ベルトを挿入可能なループと、前記ループが前記ケース本体の上部を支点として前記ケース本体に対して揺動できるように前記ケース本体と前記ループとを繋げる接続部とを備える 請求項1〜21のいずれか一項に記載の電気刺激装置。

说明书全文

本発明は電気刺激装置に関する。

大腿に電気刺激を与える電気刺激装置が知られている。その一例である特許文献1の電気刺激装置によれば、大腿の動作が反映された信号を出する検出部の検出結果に基づいて、大腿に電気刺激を与える電極部の出力状態が制御される。

特開2012−11102号公報

ユーザーは電気刺激装置を身体に装着して使用する。このため、電気刺激装置の構造が簡素であることが望まれる。 本発明の目的は、部品点数を削減することに貢献する電気刺激装置を提供することである。

本発明に従う電気刺激装置の一形態は、身体の対象部位の動作が反映された信号を出力する検出部と、前記検出部の信号に基づいて前記対象部位に電気刺激を与える電極部とを備え、前記検出部および前記電極部が一体的に構成される。

上記電気刺激装置は部品点数を削減することに貢献できる。

は実施の形態の電気刺激装置の正面図である。

は図1のサポーターの内面を示す展開図である。

は図1のサポーターの外面を示す展開図である。

は図2の収容部の拡大図である。

は図2の第1の電極部の背面図である。

は図5のケースの内部の平面図である。

は図1のハーネスの接続関係を示す平面図である。

は保護シートが分離されたサポーターの平面図である。

は図1のコントローラーを保持する保持ケースの斜視図である。

は図9の保持ケースの側面図である。

は図9の保持ケースの第1の装着状態の一例を示す側面図である。

は図9の保持ケースの第2の装着状態の一例を示す側面図である。

は図2のサポーターが装着された大腿の平面図である。

は第1の目印の拡大図である。

は第2の目印とその周辺の拡大図である。

は第1の目印の拡大図である。

は第2の目印とその周辺の拡大図である。

はサポーターが装着されたユーザーの斜視図である。

は変形例の収容部の拡大図である。

(電気刺激装置が取り得る形態の一例) 〔1〕本発明に従う電気刺激装置の一形態は、身体の対象部位の動作が反映された信号を出力する検出部と、前記検出部の信号に基づいて前記対象部位に電気刺激を与える電極部とを備え、前記検出部および前記電極部が一体的に構成される。

検出部および電極部は互いに電力が供給されることにより機能する。このため、例えば電源の電力を供給するハーネスが検出部および電極部に接続される。一方、検出部と電極部とが離れた位置に設けられる場合、例えば検出部に電力を供給するハーネス、および、電極部に電力を供給するハーネスが必要になる。

上記電気刺激装置によれば、検出部および電極部が一体的に構成されるため、検出部および電極部に電力を供給するハーネスが1本に纏められる。このため、検出部と電極部とが離れた位置に設けられる場合と比較して、部品点数を削減することに貢献できる。

〔2〕前記電気刺激装置の一例によれば、電源の電力を供給するハーネスと接続可能であり、前記電極部と電気的に接続されるコネクタと、前記検出部および前記コネクタを収容するケースとをさらに備える。

上記電気刺激装置によれば、検出部およびコネクタが1つのケースにより収容される。このため、コネクタを収容するケースと検出部を収容するケースとが個別に設けられる場合と比較して、部品点数が一層削減される。

〔3〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記ケースは長手方向および短手方向を規定可能な細長い形状を有し、前記長手方向が前記対象部位の長手方向に沿うように配置される。

ケースの長手方向が対象部位の周方向に沿うようにケースが配置される場合、電気刺激装置を使用して運動するユーザーによっては対象部位とケースとのフィット感に違和感を覚え、運動を妨げる要因となるおそれがある。一方、上記電気刺激装置によれば、ケースの長手方向が対象部位の長手方向に沿うようにケースが配置されるため、対象部位とケースとのフィット感に違和感を覚えにくい。このため、ユーザーが実施する運動が妨げられるおそれが低減される。

〔4〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記検出部および前記電極部は互いに分離可能である。 電極部は例えば埃等が付着した場合に対象部位に与えられる電気刺激が低下するため、定期的にメンテナンスすることが好ましい。上記電気刺激装置によれば、電極部と検出部とが分離可能であるため、電極部をメンテナンスしやすい。

〔5〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記電極部は、前記対象部位に電気刺激を与える導子対と、前記導子対が取り付けられる第1の面および前記検出部が取り付けられる第2の面を備えるシートとを備える。

導子対が取り付けられるシートの第1の面に検出部が取り付けられる場合、対象部位と導子対とのフィット感が検出部により妨げられるおそれがある。一方、上記電気刺激装置によれば、上記〔5〕のとおり検出部が取り付けられるため、対象部位と導子対とのフィット感が検出部により妨げられるおそれが低減される。

〔6〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記シートは前記導子対の配列に対応した形状を有する導子配置部を備え、前記電極部は、導電性を有し、前記導子配置部との間に前記導子対を挟み込む導電ゲルをさらに備え、前記導電ゲルは前記導子配置部と相似形を有し、中心が一致するように前記導子配置部に取り付けられ、前記導子配置部の面積と実質的に同じ面積または前記導子配置部の面積よりも広い面積を有する。

導子配置部の縁が対象部位と直接接触した場合、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。一方、上記電気刺激装置によれば、導電ゲルの面積が導子配置部の面積と実質的に同じまたは導子配置部の面積よりも広いため、導子配置部の縁が対象部位と接触することが導電ゲルにより妨げられやすい。このため、ユーザーが不快感を覚えにくい。

〔7〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記電極部は複数の前記導子対を備え、前記複数の導子対は第1の導子対および第2の導子対を含み、前記シートは、前記第1の導子対の配列に対応した形状を有する第1の導子配置部と、前記第2の導子対の配列に対応した形状を有する第2の導子配置部と、前記第1の導子配置部と前記第2の導子配置部とを繋げる接続部とを備え、前記第1の導子配置部は前記第1の導子対を支持し、前記第2の導子配置部は前記第2の導子対を支持し、前記第1の導子対および前記第2の導子対は、前記第1の導子対を構成する一対の導子の配列方向と前記第2の導子対を構成する一対の導子の配列方向とが平行するように配置され、前記一対の導子の配列方向における前記接続部の寸法は前記第1の導子配置部および前記第2の導子配置部の寸法よりも短い。

上記電気刺激装置によれば、上記〔7〕のとおりシートの接続部の寸法が設定されているため、一対の導子の配列方向におけるシートの寸法が均一である場合と比較して、対象部位に対する電極部の密着性が高められる。

また、上記電気刺激装置によれば、トレーニング効果を高める観点から第1の導子配置部と第2の導子配置部との間に間隔が空けられている。すなわち、トレーニング効果を高めるためにシートの接続部が設けられている。このため、例えばシートの接続部の背面に検出部が配置される場合、効率的にスペースを活用できる。

〔8〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記シートは柔軟性を有する。 上記電気刺激装置によれば、電極部が対象部位にフィットしやすい。このため、対象部位に対する電極部の密着性が一層高められる。

〔9〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記対象部位に装着可能であり、前記検出部および前記電極部が取り付けられるサポーターをさらに備える。 上記電気刺激装置によれば、サポーターが対象部位に装着されることにより検出部および電極部が対象部位に固定されるため、検出部および電極部が対象部位から外れにくい。

〔10〕前記電気刺激装置の一例によれば、複数の前記電極部を備え、前記複数の電極部は第1の電極部および第2の電極部を含み、前記第1の電極部および前記第2の電極部の少なくとも一方は、前記対象部位の周方向における前記サポーターに対する位置を調節可能である。

電気刺激装置を使用するユーザー毎によって対象部位の太さが異なる。このため、サポーターが対象部位に装着されたとき、第1の電極部および第2の電極部の少なくとも一方が対象部位の適切な位置に取り付けられないことがある。一方、上記電気刺激装置によれば、第1の電極部および第2の電極部の少なくとも一方の位置がユーザー毎に調節できるため、対象部位の適切な位置に各電極部が取り付けられやすい。

〔11〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記サポーターは、前記対象部位の太さに関する情報を教示する第1の目印と、前記サポーター上における前記第1の電極部および前記第2の電極部の少なくとも一方の取り付け位置であり、前記サポーター上における前記第1の目印と対応する位置を教示する第2の目印とを備える。

上記電気刺激装置を使用するユーザーは、例えば以下の手順によりサポーターに対する各電極部の位置を決定する。まず、サポーターを対象部位に装着し、第1の目印により示される情報を確認する。次に、サポーターを対象部位から取り外し、第2の目印を参照しながらサポーター上における第1の目印と対応する位置に各電極部を取り付ける。以上の手順により、各電極部が対象部位の適切な位置に取り付けられる。このため、ユーザーが自身の感覚に基づいて各電極部の位置を決定する場合と比較して、各電極部が対象部位の適切な位置に容易に取り付けられる。

〔12〕前記電気刺激装置の一例によれば、電源の電力を前記第1の電極部および前記第2の電極部の一方に供給する第1のハーネスと、前記第1の電極部および前記第2の電極部の一方から他方に電力を供給する第2のハーネスとをさらに備える。

第1の電極部に電力を供給するハーネス、および、第2の電極部に電力を供給するハーネスを備える場合、2本の長いハーネスが必要になる。一方、上記電気刺激装置によれば、第1のハーネスを介して第1の電極部および第2の電極部の一方に電源の電力が供給され、第2のハーネスを介して第1の電極部および第2の電極部の他方に電力が供給される。この第1のハーネスは上記2本の長いハーネスと実質的に同じ長さを有するのに対し、第2のハーネスは第1のハーネスよりも短い。このため、2本の長いハーネスを備える場合と比較して、電気刺激装置の構造が簡素化される。

〔13〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記サポーターは前記第1のハーネスおよび前記第2のハーネスの少なくとも一方を収容する収容部を備える。 サポーターが対象部位に装着されたとき、例えば第1のハーネスの一部および第2のハーネスの全部がサポーターと対象部位との間に存在する。このため、各ハーネスが対象部位と直接接触することにより、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。一方、上記電気刺激装置によれば、第1のハーネスおよび第2のハーネスの少なくとも一方が収容部に収容されるため、収容部に収容されたハーネスが対象部位と直接接触しない。このため、ユーザーが不快感を覚えるおそれが低減される。

〔14〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記第1の電極部は前記サポーターが前記対象部位である大腿に装着された場合に大腿四頭筋と対向する前記サポーター上の位置に配置され、前記第1の電極部を構成する前記導子対はその配列方向が前記対象部位の周方向に沿うように前記シートに取り付けられる。

本願発明者は大腿四頭筋のトレーニング効果を向上させるために電気刺激を与える部位ついて検討した。その結果、大腿直筋、外側広筋、および、内側広筋に跨るように電気刺激を与えることができれば、大腿四頭筋のトレーニング効果が向上することを確認した。上記電気刺激装置はこの検討の結果を踏まえ、対象部位の周方向に沿うように第1の電極部を構成する導子対の配列方向を設定した。これにより、大腿直筋、外側広筋、および、内側広筋に跨るように電気刺激が与えられるため、大腿四頭筋のトレーニング効果が高められる。

〔15〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記第2の電極部は前記サポーターが前記対象部位である大腿に装着された場合にハムストリングと対向する前記サポーター上の位置に配置され、前記第2の電極部を構成する前記導子対はその配列方向が前記対象部位の長手方向に沿うように前記シートに取り付けられる。

本願発明者はハムストリングのトレーニング効果を向上させるために電気刺激を与える部位について検討した。その結果、2本のハムストリングに沿うように電気刺激を与えることができれば、ハムストリングのトレーニング効果が向上することを確認した。上記電気刺激装置はこの検討の結果を踏まえ、対象部位の長手方向に沿うように第2の電極部を構成する導子対の配列方向を設定した。これにより、2本のハムストリングに沿うように電気刺激が与えられるため、ハムストリングのトレーニング効果が高められる。

〔16〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記サポーターは、前記対象部位である大腿の中心に合わせるための中心目印と、前記サポーターが前記大腿に装着された場合に前記中心目印と対向するくびれた部分とを備える。

サポーターを大腿に装着するとき、または、サポーターを大腿に装着した後において、膝関節を屈曲させるとき等にサポーターと膝の裏とが接触することにより、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。一方、上記電気刺激装置によれば、上記〔16〕のとおりサポーターがくびれた部分を備えるため、サポーターと膝の裏とが接触しにくくなり、ユーザーが不快感を覚えるおそれが低減される。

〔17〕前記電気刺激装置の一例によれば、複数の前記サポーターを備え、前記複数のサポーターは身体の右半身および左半身の一方に装着される第1のサポーターおよび身体の右半身および左半身の他方に装着される第2のサポーターを備え、前記第1のサポーターおよび前記第2のサポーターはそれぞれ前記電極部を備え、前記第1のサポーターおよびこれに取り付けられる前記電極部の少なくとも1つ、ならびに、前記第2のサポーターおよびこれに取り付けられる前記電極部の少なくとも1つは、対応する右半身または左半身を教示する対応目印を備える。

上記電気刺激装置を使用するユーザーは、例えば対応目印を確認してから右半身の対象部位に対応するサポーターを装着するとともに、左半身の対象部位に対応するサポーターを装着する。このため、右半身および左半身の対象部位にそれぞれ反対のサポーターが装着されるおそれが低減される。

〔18〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記第1のサポーター、および、前記第1のサポーターに取り付けられる前記電極部は互いに分離可能であり、それぞれ前記対応目印を備え、前記第2のサポーター、および、前記第2のサポーターに取り付けられる前記電極部は互いに分離可能であり、それぞれ前記対応目印を備える。

上記電気刺激装置を使用するユーザーは、例えば対応目印を確認してから第1のサポーターに対応する電極部を取り付けるとともに、第2のサポーターに対応する電極部を取り付ける。このため、第1のサポーターおよび第2のサポーターにそれぞれ反対の電極部が取り付けられるおそれが低減される。

〔19〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記導子配置部の表面を保護する保護シートをさらに備え、前記保護シートは前記電極部よりも高い剛性を有する。 上記電気刺激装置によれば、不使用時に保護シートが導子配置部の表面に取り付けられることにより、導電ゲル等に埃等が付着しにくくなる。また、保護シートが電極部よりも高い剛性を有するため、保護シートを導子配置部に取り付けた状態においてサポーターを対象部位に装着した場合にユーザーが違和感を覚えやすい。このため、保護シートを導子配置部に取り付けたまま、上記電気刺激装置が使用されるおそれが低減される。

〔20〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記第1のサポーターに取り付けられる前記電極部、および、前記第2のサポーターに取り付けられる前記電極部に電源の電力を供給するハーネスをさらに備え、前記ハーネスは、前記第1のサポーターに取り付けられる前記電極部と接続される第1の線と、前記第2のサポーターに取り付けられる前記電極部と接続される第2の線と、前記第1の線および前記第2の線に繋がる共通線とを備え、前記第1の線および前記第2の線の少なくとも一方は伸縮可能である。

電気刺激装置を使用して運動する場合、ユーザーが実施する運動の内容によっては第1のサポーターと第2のサポーターとの距離が離れ、ハーネスが強く引っ張られることがある。このため、ハーネスの劣化が促進する。一方、上記電気刺激装置によれば、一方の電極部と他方の電極部とを接続するハーネスの一部が伸縮するため、第1のサポーターと第2のサポーターとの距離が離れた場合であってもハーネスが引っ張られにくい。このため、ハーネスの劣化が促進しにくい。

〔21〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記共通線は、前記電極部を制御するコントローラーと接続可能であり、前記ハーネスは前記共通線における前記第1の線および前記第2の線寄りの部分、ならびに、前記コントローラー寄りの部分の少なくとも一方に取り付けられるクリップをさらに備える。

ユーザーがサポーターを対象部位に装着するとき、ハーネスが邪魔に感じることがある。一方、上記電気刺激装置によれば、上記〔21〕のとおりクリップが取り付けられているため、サポーターを対象部位に装着する前にクリップを上着等に取り付けることによりハーネスを固定できる。このため、サポーターを対象部位に装着するときにハーネスが邪魔に感じにくい。

〔22〕前記電気刺激装置の一例によれば、前記電極部を制御するコントローラーを保持する保持ケースをさらに備え、前記保持ケースは、前記コントローラーを収納するケース本体と、ベルトを挿入可能なループと、前記ループが前記ケース本体の上部を支点として前記ケース本体に対して揺動できるように前記ケース本体と前記ループとを繋げる接続部とを備える。

電気刺激装置を使用するユーザーは、例えばサポーターを対象部位の一例である大腿に装着した後にズボン等を着用する。この場合、例えばズボンの外側から保持ケースのループに挿入されたベルトが締められる。しかし、ユーザーによってはベルトを外部に露出させることに不快感を覚えることがある。一方、上記電気刺激装置によれば、上記〔22〕のとおり保持ケースにケース本体とループとを繋げる接続部が設けられる。このため、ベルトを締めてからケース本体とループとの間にズボンを挟み込むことにより、ケース本体をズボンの外側に配置するとともにベルトをズボンの内側に配置できる。このため、ベルトを外部に露出させずにベルトを締めることができる。

(実施の形態) 図1は電気刺激装置1の使用状態の一例を示す。電気刺激装置1は、身体の対象部位である大腿200に装着される複数のサポーター10を備える。複数のサポーター10は、左半身の大腿200に装着される第1のサポーター10、および、右半身の大腿200に装着される第2のサポーター10を備える。第1のサポーター10および第2のサポーター10は、身体の正中面に対して左右対称の関係を有する。なお、以下の説明では第1のサポーター10および第2のサポーター10に共通する事項を説明する場合、サポーター10の種類を区別していない。

電気刺激装置1はさらに、各サポーター10の内面に分離可能に取り付けられ、大腿200に電気刺激を与える第1の電極部30および第2の電極部40(図2参照)、ならびに、各サポーター10に取り付けられる検出部である速度センサー51を備える。第1の電極部30は、例えばサポーター10が大腿200に装着された場合に大腿四頭筋と対向するサポーター10上の位置に配置される。第2の電極部40は、例えばサポーター10が大腿200に装着された場合にハムストリングと対向するサポーター10上の位置に配置される。角速度センサー51は、例えば膝関節まわりで回転する大腿200の角速度が反映された信号を出力する。

電気刺激装置1はさらに、各電極部30,40から出力される電気刺激を制御するコントローラー100、ならびに、各電極部30,40および角速度センサー51とコントローラー100とを電気的に接続するハーネス60を備える。コントローラー100は、電気刺激装置1の電源のオンおよびオフを切り替えるための操作部101、情報が出力される報知部102、ならびに、コントローラー100を構成する要素等に一次電池または二次電池の電力を供給する電源(図示略)を備える。報知部102の一例はディスプレイである。ハーネス60は例えば、各電極部30,40および各角速度センサー51に電源の電力を供給する。

図2は展開された状態の第1のサポーター10の内面を示す。サポーター10は、大腿200(図1参照)の前側に巻き付けられる部分である第1の部分11、大腿200の後側に巻き付けられる部分である第2の部分12、および、第1の部分11と重畳するように巻き付けられる部分である第3の部分13を備える。サポーター10は第1の部分11、第2の部分12、および、第3の部分13が連続して形成されることにより構成される。第2の部分12は第1の部分11と第3の部分13との間の部分である。なお、図2に示されるサポーター10は、右から順に第1の部分11、第2の部分12、および、第3の部分13である。

サポーター10は、その長手方向において第2の部分12がくびれている。すなわち、サポーター10の短手方向における第2の部分12の縁は、サポーター10の短手方向における第1の部分11の縁および第3の部分13の縁に対して凹んでいる。このため、サポーター10の短手方向における第2の部分12の幅は、サポーター10の短手方向における第1の部分11の幅および第3の部分13の幅よりも狭い。なお、サポーター10の長手方向は大腿200の周方向と実質的に一致し、サポーター10の短手方向は大腿200の長手方向と実質的に一致している。

第1の電極部30は第1の部分11の内面に取り付けられる。第1の電極部30は、大腿200に電気刺激を与える複数の導子対、導子対が取り付けられる第1の面34および角速度センサー51が取り付けられる第2の面37(図5参照)を備えるシート33、ならびに、導電性を有する一対の導電ゲル35を備える。複数の導子対は第1の導子対31および第2の導子対32を含む。第1の面34はサポーター10の内面側の面である。

シート33の一例は柔軟性を有するPET(Polyethylene terephthalate)シートである。シート33は、第1の導子対31の配列に対応した形状を有する第1の導子配置部34A、第2の導子対32の配列に対応した形状を有する第2の導子配置部34B、および、第1の導子配置部34Aと第2の導子配置部34Bとを繋げる接続部34Cを備える。第1の導子配置部34A、第2の導子配置部34B、および、接続部34Cの正面は第1の面34を構成する。第1の導子配置部34Aは第1の導子対31を支持し、第2の導子配置部34Bは第2の導子対32を支持する。

第1の導子対31および第2の導子対32は、第1の導子対31を構成する一対の導子31Aの配列方向と第2の導子対32を構成する一対の導子32Aの配列方向とが平行するように配置される。一対の導子31A,32Aの配列方向における接続部34Cの寸法は、第1の導子配置部34Aおよび第2の導子配置部34Bの寸法よりも短い。

一対の導電ゲル35は各導子配置部34A,34Bとの間に各導子対31,32を挟み込んでいる。一対の導電ゲル35は導子配置部34A,34Bと相似形を有し、中心が一致するように各導子配置部34A,34Bに取り付けられる。導電ゲル35の面積は、例えば導子配置部34A,34Bの面積と実質的に同じ面積を有する。また、第1の電極部30は、例えば各導子対31,32を構成する一対の導子31A,32Aの配列方向がサポーター10の長手方向に沿うように第1の部分11の予め決められた位置に取り付けられる。

第2の電極部40は第2の部分12の内面に取り付けられる。第2の電極部40は、大腿200に電気刺激を与える複数の導子対、導子対が取り付けられる第1の面44を備えるシート43、および、導電性を有する一対の導電ゲル45を備える。複数の導子対は第1の導子対41および第2の導子対42を含む。第1の面44はサポーター10の内面側の面である。

シート43の一例は柔軟性を有するPETシートである。シート43は、第1の導子対41の配列に対応した形状を有する第1の導子配置部44A、第2の導子対42の配列に対応した形状を有する第2の導子配置部44B、および、第1の導子配置部44Aと第2の導子配置部44Bとを繋げる接続部44Cを備える。第1の導子配置部44A、第2の導子配置部44B、および、接続部44Cの正面は第1の面44を構成する。第1の導子配置部44Aは第1の導子対41を支持し、第2の導子配置部44Bは第2の導子対42を支持する。

第1の導子対41および第2の導子対42は、第1の導子対41を構成する一対の導子41Aの配列方向と第2の導子対42を構成する一対の導子42Aの配列方向とが平行するように配置される。一対の導子41A,42Aの配列方向における接続部44Cの一方の縁は、第1の導子配置部44Aおよび第2の導子配置部44Bに対して凹んでいる。

一対の導電ゲル45は各導子配置部44A,44Bとの間に各導子対41,42を挟み込んでいる。一対の導電ゲル45は導子配置部44A,44Bと相似形を有し、中心が一致するように各導子配置部44A,44Bに取り付けられる。導電ゲル45の面積は、例えば導子配置部44A,44Bの面積と実質的に同じ面積を有する。また、第2の電極部40は、例えば各導子対41,42を構成する一対の導子41A,42Aの配列方向がサポーター10の短手方向に沿うように第2の部分12に取り付けられる。

サポーター10はさらに、サポーター10が大腿200にフィットするように調節するための第1の調節部14、および、サポーター10の長手方向におけるサポーター10に対する第2の電極部40の位置を調節するための第2の調節部15を備える。

第1の調節部14の一例は面ファスナーである。面ファスナーは、サポーター10の第3の部分13の内面に取り付けられるフック14A、および、サポーター10の第1の部分11の外面に取り付けられるループ14B(図3参照)により構成される。サポーター10が大腿200に巻き付けられ、フック14Aおよびループ14Bが互いに貼り合せられることによりサポーター10が大腿200に装着された状態が保持される。サポーター10の長手方向においてループ14Bに対するフック14Aの貼付位置が調節されることにより、サポーター10に対する大腿200のフィット感が調節される。なお、図2の第3の部分13に示されるドットはフック14Aを示し、図3の第1の部分11に示されるドットはループ14Bを示している。

第2の調節部15の一例は面ファスナーである。面ファスナーは、第2の電極部40の背面に取り付けられる1つまたは複数のフック(図示略)、および、第2の部分12の内面に取り付けられる複数のループ15Aにより構成される。複数のループ15Aは、サポーター10の長手方向に沿って並べられている。フックおよびループ15Aが互いに貼り合せられることにより、第2の電極部40がサポーター10に取り付けられる。複数のループ15Aに対するフックの貼付位置が変更されることにより、サポーター10に対する第2の電極部40の位置が調節される。なお、図2の第2の部分12に示されるドットはループ15Aを示している。

サポーター10はさらに、大腿200の太さに関する情報を教示する第1の目印16(図3参照)、および、サポーター10上における第2の電極部40の取り付け位置であり、サポーター10上における第1の目印16と対応する位置を教示する第2の目印17を備える。

図3は展開された状態の第1のサポーター10の外面を示す。第1の目印16は、例えば3段階により大腿200(図1参照)の太さに関する情報を示す表記部16A、表記部16Aの各段階の範囲を規定する第1の範囲規定線16Bおよび第2の範囲規定線16C、ならびに、表記部16Aの各段階のいずれに含まれるかを教示する教示部16Dを含む。表記部16Aは例えばサポーター10の短手方向における第1の部分11の外面の縁に形成され、「S」、「M」、および、「L」の3段階の表記により大腿200の太さに関する情報を示している。表記部16Aの「S」の表記は大腿200の太さが細いことを示唆し、「M」の表記は大腿200の太さが「S」よりも太いことを示唆し、「L」の表記は大腿200の太さが「M」よりも太いことを示唆している。表記部16Aの「S」、「M」、および、「L」の表記は、サポーター10の長手方向に沿って並べられる。

第1の範囲規定線16Bは例えば表記部16Aの「S」の表記と「M」の表記との間に形成され、第2の範囲規定線16Cは例えば表記部16Aの「M」の表記と「L」の表記との間に形成されている。すなわち、表記部16Aの「S」の範囲は、サポーター10の長手方向において第1の範囲規定線16Bよりも第2の部分12側の範囲である。表記部16Aの「M」の範囲は、第1の範囲規定線16Bおよび第2の範囲規定線16Cにより規定される範囲である。表記部16Aの「L」の範囲は、サポーター10の長手方向において第2の範囲規定線16Cよりも第2の部分12とは反対側の範囲である。

教示部16Dは例えばサポーター10の短手方向における第3の部分13の外面の縁に形成され、概ね三角の形状を有する。サポーター10が大腿200に装着されることにより、大腿200の太さが表記部16Aの「S」の範囲、「M」の範囲、および、「L」の範囲のいずれの範囲に含まれるかが教示部16Dにより指し示される。これにより、第1の目印16に基づいて大腿200の太さが確認できる。

また、サポーター10は大腿200の中心に合わせるための中心目印18を備える。中心目印18は、第1の部分11の外側に形成され、サポーター10の短手方向に伸びる中心線18A、および、中心線18A上において表記部16Aとは反対側の位置に形成される膝用目印18Bを含む。膝用目印18Bはサポーター10を大腿200に装着するときに、膝の先端に合わせるための目印である。このため、例えば中心線18Aを大腿200の中心に合わせながら膝用目印18Bが膝の先端に合わせられ、第1の部分11を大腿200に載せた状態において第2の部分12および第3の部分13を大腿200に巻き付けることによりサポーター10が大腿200に装着される。なお、サポーター10が大腿200に装着されることにより、中心目印18と対向する部分にくびれた部分である第2の部分12が配置される。

図2に示されるように、第2の目印17は、例えば3段階により第1の目印16(図3参照)と対応する位置を示す表記部17A、第2の電極部40の取り付け位置を教示する教示部17B、および、第2の電極部40の位置を調節するための調節部17Cを含む。表記部17Aは例えば第2の部分12の内面に形成され、第1の目印16の表記部16A(図3参照)と同じ表記を備える。表記部17Aの「S」、「M」、および、「L」の表記は、サポーター10の長手方向に沿って並べられる。

教示部17Bは例えば表記部17Aの「S」の表記の下方、「M」の表記の下方、および、「L」の表記の下方の3箇所に形成され、概ね三角の形状を有する。調節部17Cは例えば第2の電極部40の接続部44Cの凹んでいる部分に形成され、概ね三角の形状を有する。例えば、第1の目印16の教示部16D(図3参照)により大腿200の太さが「M」の範囲に含まれると教示された場合、調節部17Cにより指し示される箇所と「M」の表記の下方に形成された教示部17Bにより指し示される箇所とが一致するように、第2の電極部40をサポーター10に取り付ける。

ハーネス60は、電源の電力を第1の電極部30に供給する第1のハーネス61、および、第1の電極部30から第2の電極部40に電力を供給する第2のハーネス65を含む。第1のハーネス61は、例えば第1の電極部30とコントローラー100(図1参照)とを電気的に接続している。第2のハーネス65は、例えばサポーター10の内面を通って第1の電極部30と第2の電極部40とを電気的に接続している。第2のハーネス65の長さは第1のハーネス61の長さよりも短い。

サポーター10は、第2のハーネス65を収容する収容部19をさらに備える。収容部19は例えばサポーター10の短手方向における縁に沿って形成され、第2の部分12から第1の部分11に跨るように伸びている。

図4は収容部19が開放した状態を示す。収容部19は、第2のハーネス65を収容するフラップ19A、および、フラップ19Aを閉鎖するための1つまたは複数の結合部19Bを備える。結合部19Bは例えばフラップ19Aの裏面およびサポーター10の内面に取り付けられる。第2のハーネス65を収容部19に収容する場合、例えば結合部19Bを解除してフラップ19Aを開放させ、第2のハーネス65をフラップ19Aの内部に収容し、再び結合部19Bを結合させることにより第2のハーネス65が収容部19に収容される。

図2に示されるように、サポーター10は右半身または左半身を教示する第1の対応目印20をさらに備える。すなわち、第1の対応目印20は左半身の大腿200(図1参照)に装着される第1のサポーター10であることを示す情報を教示する。第1の対応目印20は例えば第1の部分11の内面に形成される。なお、第2のサポーター10(図1参照)は、右半身の大腿200に装着される第2のサポーター10であることを示す情報を教示する第1の対応目印20を備える。

また、第1の電極部30は右半身または左半身を教示する第2の対応目印38をさらに備える。すなわち、第2の対応目印38は左半身の大腿200に電気刺激を与える第1の電極部30であることを示す情報を教示する。第2の対応目印38は例えば第1の電極部30の接続部34Cに形成される。なお、第2のサポーター10に取り付けられる第1の電極部30は、右半身の大腿200に電気刺激を与える第1の電極部30であることを示す情報を教示する。

図5は第1の電極部30の第2の面37を示す。電気刺激装置1(図1参照)は、角速度センサー51を収容するケース50をさらに備える。ケース50は長手方向および短手方向を規定可能な細長い形状を有し、第1の電極部30の第2の面37に分離可能に取り付けられる。すなわち、角速度センサー51および第1の電極部30は分離可能に一体的に構成される。

ケース50は例えばその長手方向が大腿200(図1参照)の長手方向に沿うように配置される。すなわち、ケース50は第1の電極部30の接続部34Cの背面を通過するように配置される。また、ケース50の短手方向の寸法は接続部34Cの寸法よりも短い。

図6はケース50の内部構造を示す。電気刺激装置1(図1参照)は、第1のハーネス61および第2のハーネス65と接続可能であり、第1の電極部30と電気的に接続されるコネクタ52をさらに備える。ケース50は角速度センサー51に加えて、コネクタ52も収容している。

図7に示されるように、ハーネス60は、第1のハーネス61および一対の第2のハーネス65を含む。一方の第2のハーネス65は、第1のサポーター10(図1参照)に取り付けられる第1の電極部30と第2の電極部40とを電気的に接続している。他方の第2のハーネス65は、第2のサポーター10(図1参照)に取り付けられる第1の電極部30と第2の電極部40とを電気的に接続している。

第1のハーネス61は、第1のサポーター10に取り付けられる第1の電極部30と接続される第1の線62、第2のサポーター10に取り付けられる第1の電極部30と接続される第2の線63、ならびに、第1の線62および第2の線63に繋がる共通線64を備える。第1の線62は伸縮可能な伸縮部62Aを含む。第2の線63は伸縮可能な伸縮部63Aを含む。共通線64は伸縮可能な伸縮部64Aを含み、コントローラー100と接続される。共通線64の伸縮部64Aが伸縮可能な長さは、第1の線62および第2の線63の各伸縮部62A,63Aが伸縮可能な長さよりも長い。また、第1の線62の伸縮部62Aの伸縮可能な長さは、第2の線63の伸縮部63Aの伸縮可能な長さと実質的に同じである。

第1のハーネス61はさらに、共通線64における第1の線62および第2の線63寄りの部分に取り付けられる第1のクリップ71、ならびに、共通線64におけるコントローラー100寄りの部分に取り付けられる第2のクリップ72を備える。第1のクリップ71および第2のクリップ72は例えば着用される衣服等に取り付け可能である。

図8に示されるように、電気刺激装置1(図1参照)は、第1の電極部30のシート33の表面を保護する第1の保護シート36、および、第2の電極部40のシート43の表面を保護する第2の保護シート46をさらに備える。第1の保護シート36は例えば第1の電極部30よりも高い剛性を有し、シート33の表面と実質的に同じ形状を有する。第1の保護シート36がシート33の表面に取り付けられることにより、各導子配置部34A,34B上に配置される導電ゲル35が外部から保護される。

第2の保護シート46は例えば第2の電極部40よりも高い剛性を有し、シート43の表面と実質的に同じ形状を有する。第2の保護シート46がシート43の表面に取り付けられることにより、各導子配置部44A,44B上に配置される導電ゲル45が外部から保護される。

図9に示されるように、電気刺激装置1(図1参照)は、コントローラー100(図1参照)を保持する保持ケース80、および、保持ケース80を支持するベルト90をさらに備える。保持ケース80は、コントローラー100を収納するケース本体81、ベルト90を挿入可能なループ82、および、ループ82がケース本体81の上部を支点としてケース本体81に対して揺動できるようにケース本体81とループ82とを繋げる接続部83を備える。なお、図9に示される矢印はベルト90の挿入方向の一例を示している。

図10に示されるように、接続部83はケース本体81の背面側の上部とループ82の上部とを互いに接続している。保持ケース80はケース本体81とループ82とを開閉可能に結合するための結合部84をさらに備える。結合部84が閉鎖している場合、ケース本体81に収納されるコントローラー100の自重が結合部84により支持される。一方、結合部84が開放している場合、ケース本体81に収納されるコントローラー100の自重が結合部84により支持されず、ケース本体81がループ82に対して下がる。

図11は保持ケース80の第1の装着状態の一例を示す。第1の装着状態ではズボン210の外側にベルト90が配置される。第1の装着状態によれば、保持ケース80がユーザーにより以下の手順で装着される。まず、ズボン210が腰まで着用される。次に、保持ケース80のループ82に挿入されたベルト90がズボン210の外側から締められる。次に、保持ケース80の結合部84が閉じられる。最後に、ケース本体81にコントローラー100が収納される。これにより、コントローラー100が安定して保持ケース80により保持される。

図12は保持ケース80の第2の装着状態の一例を示す。第2の装着状態ではズボン210の内側にベルト90が配置される。第2の装着状態によれば、保持ケース80がユーザーにより以下の手順で装着される。まず、保持ケース80のループ82に挿入されたベルト90が締められる。次に、ズボン210がケース本体81とループ82との間に挟み込まれるようにズボン210を腰まで着用する。このとき、保持ケース80の結合部84は開放されている。最後に、ケース本体81にコントローラー100が収納される。この第2の装着状態によれば、コントローラー100の自重が保持ケース80の接続部83により支持される。このため、コントローラー100が安定して保持ケース80により保持される。

図2および図13〜図18を参照して、電気刺激装置1の装着手順について説明する。 電気刺激装置1は典型的には次の手順を経て大腿200に装着される。第1の手順では、図18に示されるとおり第1のクリップ71および第2のクリップ72が上着220等の衣服に取り付けられる。このとき、コントローラー100(図7参照)は第1のハーネス61から取り外される。

第2の手順では、図2に示されるとおり第1の電極部30および第2の電極部40がサポーター10に取り付けられる。一例によれば、第2の目印17の調節部17Cにより指し示される箇所が「M」の表記の下方に形成された教示部17Bにより指し示される箇所と一致するように、第2の電極部40がサポーター10に取り付けられる。

第3の手順では、図13に示されるとおり一方のサポーター10が大腿200に装着される。具体的には、中心線18Aが大腿200の中心に合うように膝用目印18Bが膝の先端に合わせられ、大腿200に第1の部分11を載せた状態において第2の部分12および第3の部分13が大腿200に巻き付けられる。そして、サポーター10が大腿200にフィットするようにループ14Bに対するフック14A(図2参照)の貼付位置が調節されることにより、一方のサポーター10が大腿200に装着される。なお、サポーター10が装着される大腿200は肌が露出している。

第4の手順では、第1の目印16を参照して大腿200の太さに関する情報が確認される。第1の目印16の教示部16Dにより表記部16Aの「M」の範囲が指し示される場合、第2の手順により第2の電極部40が「M」の位置に取り付けられているため、各電極部30,40が大腿200の適切な位置に配置されていることが示唆される。すなわち、第1の電極部30が大腿四頭筋と対向するサポーター10上の位置に配置され、第2の電極部40がハムストリングと対向するサポーター10上の位置に配置されている。このため、第2の手順によりサポーター10に取り付けられた第2の電極部40の位置と第4の手順により確認された情報とが一致する場合、第8の手順に移行する。

一方、図14に示されるとおり、第4の手順において第1の目印16の教示部16Dにより表記部16Aの「S」の範囲が指し示される場合、第5の手順に移行する。第5の手順では、第3の手順により装着されたサポーター10が大腿200から取り外される。第6の手順では、図15に示されるとおり第2の目印17の調節部17Cにより指し示される箇所が第1の目印16と対応する位置である表記部17Aの「S」の表記の下方に形成された教示部17Bにより指し示される箇所と一致するように、サポーター10に対する第2の電極部40の位置が調節される。第7の手順では、第3の手順と同じ手順で一方のサポーター10が大腿200に装着されることにより、各電極部30,40が大腿200の適切な位置に配置される。そして、第8の手順に移行する。

また、図16に示されるとおり、第4の手順において第1の目印16の教示部16Dにより表記部16Aの「L」の範囲が指し示される場合、第5の手順に移行する。第5の手順では、第3の手順により装着されたサポーター10が大腿200から取り外される。第6の手順では、図17に示されるとおり第2の目印17の調節部17Cにより指し示される箇所が第1の目印16と対応する位置である表記部17Aの「L」の表記の下方に形成された教示部17Bにより指し示される箇所と一致するように、サポーター10に対する第2の電極部40の位置が調節される。第7の手順では、第3の手順と同じ手順で一方のサポーター10が大腿200に装着されることにより、各電極部30,40が大腿200の適切な位置に配置される。そして、第8の手順に移行する。

第8の手順では、第4の手順により確認した第1の目印16に関する情報に基づいて、他方のサポーター10が大腿200に装着される。第9の手順では、図18に示されるとおり、装着された各サポーター10を覆うようにズボン210が着用される。第10の手順では、保持ケース80の第1の装着状態(図11参照)および第2の装着状態(図12参照)のいずれかにより保持ケース80が装着され、第1のハーネス61が接続されたコントローラー100がケース本体81に収納される。以上のように、第1の手順から第10の手順を経て電気刺激装置1が大腿200に装着される。

実施の形態の電気刺激装置1によれば、以下の効果が得られる。 (1)角速度センサー51および第1の電極部30は互いに電力が供給されることにより機能する。このため、例えば電源の電力を供給するハーネス60が角速度センサー51および第1の電極部30に接続される。一方、角速度センサー51と第1の電極部30とが離れた位置に設けられる場合、例えば角速度センサー51に電力を供給するハーネス、および、第1の電極部30に電力を供給するハーネスが必要になる。

電気刺激装置1によれば、角速度センサー51および第1の電極部30が一体的に構成されるため、角速度センサー51および第1の電極部30に電力を供給するハーネス60が1本に纏められる。このため、角速度センサー51と第1の電極部30とが離れた位置に設けられる場合と比較して、部品点数を削減することに貢献できる。

また、角速度センサー51および第1の電極部30が一体的に構成される場合、サポーター10上における角速度センサー51および第1の電極部30の一方の配置が他方の配置により制限されない。このため、電気刺激装置1によれば、角速度センサー51および第1の電極部30が互いにサポーター10の第1の部分11に設けられる。この第1の部分11は大腿200の前側に巻き付けられるため、大腿四頭筋と対向し、大腿200の動作が反映されやすい。このため、角速度センサー51により精度の高い大腿200の角速度が反映された信号が出力されるとともに、第1の電極部30により効率よく大腿四頭筋が鍛えられる。

(2)電気刺激装置1によれば、角速度センサー51およびコネクタ52が1つのケース50により収容される。このため、コネクタ52を収容するケースと角速度センサー51を収容するケースとが個別に設けられる場合と比較して、部品点数が一層削減される。

(3)ケース50の長手方向が大腿200の周方向に沿うようにケース50が配置される場合、電気刺激装置1を使用して運動するユーザーによっては大腿200とケース50とのフィット感に違和感を覚え、運動を妨げる要因となるおそれがある。一方、電気刺激装置1によれば、ケース50の長手方向が大腿200の長手方向に沿うようにケース50が配置されるため、大腿200とケース50とのフィット感に違和感を覚えにくい。このため、ユーザーが実施する運動が妨げられるおそれが低減される。

(4)第1の電極部30は例えば埃等が付着した場合に大腿200に与えられる電気刺激が低下するため、定期的にメンテナンスすることが好ましい。電気刺激装置1によれば、第1の電極部30と角速度センサー51とが分離可能であるため、第1の電極部30をメンテナンスしやすい。

(5)第1の電極部30における導子対31,32が取り付けられるシート33の第1の面34に角速度センサー51が取り付けられる場合、大腿200と導子対31,32とのフィット感が角速度センサー51により妨げられるおそれがある。一方、電気刺激装置1によれば、シート33の第2の面37に角速度センサー51が取り付けられるため、大腿200と導子対31,32とのフィット感が角速度センサー51により妨げられるおそれが低減される。

(6)第1の電極部30における導子配置部34A,34Bの縁が大腿200と直接接触した場合、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。一方、電気刺激装置1によれば、一対の導電ゲル35の面積が各導子配置部34A,34Bの面積と実質的に同じ面積を有するため、導子配置部34A,34Bの縁が大腿200と接触することが一対の導電ゲル35により妨げられやすい。このため、ユーザーが不快感を覚えにくい。なお、第2の電極部40においても同様の効果が得られる。

(7)電気刺激装置1によれば、一対の導子31A,32Aの配列方向における接続部34Cの寸法は、第1の導子配置部34Aおよび第2の導子配置部34Bの寸法よりも短い。このため、一対の導子31A,32Aの配列方向におけるシート33の寸法が均一である場合と比較して、大腿200に対する第1の電極部30の密着性が高められる。

(8)電気刺激装置1によれば、トレーニング効果を高める観点から第1の導子配置部34Aと第2の導子配置部34Bとの間に間隔が空けられている。すなわち、トレーニング効果を高めるためにシート33の接続部34Cが設けられている。一方、電気刺激装置1によれば、ケース50が接続部34Cの背面を通過するように配置される。すなわち、角速度センサー51がシート33の接続部34Cの背面に配置される。このため、効率的にスペースを活用できる。

(9)電気刺激装置1によれば、シート33が柔軟性を有するため、第1の電極部30が大腿200にフィットしやすい。このため、大腿200に対する第1の電極部30の密着性が高められる。なお、第2の電極部40においても同様の効果が得られる。

(10)電気刺激装置1によれば、サポーター10が大腿200に装着されることにより角速度センサー51および各電極部30,40が大腿200に固定されるため、角速度センサー51および各電極部30,40が大腿200から外れにくい。

(11)電気刺激装置を使用するユーザー毎によって大腿200の太さが異なる。このため、サポーターが大腿200に装着されたとき、第1の電極部30および第2の電極部40の少なくとも一方が大腿200の適切な位置に取り付けられないことがある。一方、電気刺激装置1によれば、サポーター10の長手方向におけるサポーター10に対する第2の電極部40の位置を調節するための第2の調節部15を備えるため、第2の電極部40の位置がユーザー毎に調節できる。このため、大腿200の適切な位置に各電極部30,40が取り付けられやすい。

(12)電気刺激装置1によれば、上記第2の手順から上記第7の手順を実施することにより、各電極部30,40が大腿200の適切な位置に取り付けられる。このため、ユーザーが自身の感覚に基づいて各電極部30,40の位置を決定する場合と比較して、各電極部30,40が大腿200の適切な位置に容易に取り付けられる。

(13)第1の電極部30に電力を供給するハーネス、および、第2の電極部40に電力を供給するハーネスを備える場合、2本の長いハーネスが必要になる。一方、電気刺激装置1によれば、第1のハーネス61を介して第1の電極部30に電源の電力が供給され、第2のハーネス65を介して第1の電極部30から第2の電極部40に電力が供給される。この第1のハーネス61は上記2本の長いハーネスと実質的に同じ長さを有するのに対し、第2のハーネス65は第1のハーネス61よりも短い。このため、2本の長いハーネスを備える場合と比較して、電気刺激装置1の構造が簡素化される。

また、サポーター10を大腿200に装着した状態において、第2のハーネス65はサポーター10の外部に露出しない。このため、第1のハーネス61と第2のハーネス65とが絡まるおそれが低減される。また、電気刺激装置1の意匠性の向上に貢献できる。

(14)サポーター10が大腿200に装着されたとき、例えば第1のハーネス61の一部および第2のハーネス65の全部がサポーター10と大腿200との間に存在する。このため、各ハーネス61,65が大腿200と直接接触することにより、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。一方、電気刺激装置1によれば、第2のハーネス65が収容部19に収容されるため、第2のハーネス65が大腿200と直接接触しにくい。このため、ユーザーが不快感を覚えるおそれが低減される。

(15)大腿四頭筋のトレーニング効果を向上させるために電気刺激を与える部位ついて検討した結果、大腿直筋、外側広筋、および、内側広筋に跨るように電気刺激を与えることができれば、大腿四頭筋のトレーニング効果が向上することが確認された。電気刺激装置1はこの検討の結果を踏まえ、各導子対31,32を構成する一対の導子31A,32Aの配列方向がサポーター10の長手方向に沿うように第1の電極部30をサポーター10に取り付けている。これにより、大腿直筋、外側広筋、および、内側広筋に跨るように電気刺激が与えられるため、大腿四頭筋のトレーニング効果が高められる。

(16)ハムストリングのトレーニング効果を向上させるために電気刺激を与える部位について検討した結果、2本のハムストリングに沿うように電気刺激を与えることができれば、ハムストリングのトレーニング効果が向上することが確認された。電気刺激装置1はこの検討の結果を踏まえ、各導子対41,42を構成する一対の導子41A,42Aの配列方向がサポーター10の短手方向に沿うように第2の電極部40をサポーター10に取り付けている。これにより、2本のハムストリングに沿うように電気刺激が与えられるため、ハムストリングのトレーニング効果が高められる。

(17)サポーター10を大腿200に装着するとき、または、サポーター10を大腿200に装着した後において、膝関節を屈曲させるとき等にサポーター10と膝の裏とが接触することにより、ユーザーが不快感を覚えるおそれがある。一方、電気刺激装置1によれば、サポーター10はその長手方向において大腿200の後側に巻き付けられる部分である第2の部分12がくびれているため、サポーター10と膝の裏とが接触しにくくなる。このため、ユーザーが不快感を覚えるおそれが低減される。

(18)サポーター10は右半身または左半身を教示する第1の対応目印20を備える。このため、電気刺激装置1を使用するユーザーは、例えば第1の対応目印20を確認してから右半身の大腿200に対応するサポーター10を装着するとともに、左半身の大腿200に対応するサポーター10を装着する。このため、右半身および左半身の大腿200にそれぞれ反対のサポーター10が装着されるおそれが低減される。

(19)第1の電極部30は右半身または左半身を教示する第2の対応目印38を備える。このため、電気刺激装置1を使用するユーザーは、例えば第2の対応目印38を確認してから第1のサポーター10に対応する第1の電極部30を取り付けるとともに、第2のサポーター10に対応する第1の電極部30を取り付ける。このため、第1のサポーター10および第2のサポーター10にそれぞれ反対の第1の電極部30が取り付けられるおそれが低減される。

(20)電気刺激装置1は、第1の電極部30のシート33の表面を保護する第1の保護シート36を備える。このため、不使用時に保護シート36が導子配置部34A,34Bの表面に取り付けられることにより、導電ゲル35等に埃等が付着しにくくなる。

また、保護シート36が第1の電極部30よりも高い剛性を有するため、保護シート36をシート33に取り付けた状態においてサポーター10を大腿200に装着した場合にユーザーが違和感を覚えやすい。このため、保護シート36をシート33に取り付けたまま、電気刺激装置1が使用されるおそれが低減される。さらに、保護シート36が取り付けられている状態において、第1の電極部30が外力により折れ曲がるおそれも低減される。

(21)電気刺激装置を使用して運動する場合、ユーザーが実施する運動の内容によっては第1のサポーター10と第2のサポーター10との距離が離れ、第1のハーネス61が強く引っ張られることがある。このため、第1のハーネス61の劣化が促進する。また、ユーザーの体格および身長等によっても同様の課題が生じることが考えられる。

一方、電気刺激装置1によれば、第1のハーネス61のうちの第1の線62および第2の線63が伸縮可能な伸縮部62A,63Aを含むため、第1のサポーター10と第2のサポーター10との距離が離れた場合であっても第1のハーネス61が引っ張られにくい。このため、第1のハーネス61の劣化が促進しにくい。

(22)ユーザーがサポーター10を大腿200に装着するとき、第1のハーネス61が邪魔に感じることがある。一方、電気刺激装置1によれば、第1のハーネス61の共通線64に第1のクリップ71および第2のクリップ72が取り付けられているため、サポーター10を大腿200に装着する前に各クリップ71,72を上着220等に取り付けることにより第1のハーネス61を固定できる。このため、サポーター10を大腿200に装着するときに第1のハーネス61が邪魔に感じにくい。

(23)電気刺激装置を使用するユーザーは、例えばサポーター10を大腿200に装着した後にズボン210等を着用する。この場合、例えばズボン210の外側から保持ケース80のループ82に挿入されたベルト90が締められる。しかし、ユーザーによってはベルト90を外部に露出させることに不快感を覚えることがある。一方、電気刺激装置1によれば、保持ケース80の第2の装着状態により保持ケース80が装着されることにより、ベルト90を外部に露出させずにベルト90を締めることができる。

(変形例) 実施の形態に関する説明は本発明に従う電気刺激装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う電気刺激装置は実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。

・変形例の電気刺激装置1はベルト90が省略された構成を取り得る。この変形例によれば、一般的に広く使用されているベルトが保持ケース80のループ82に挿入される。 ・変形例の電気刺激装置1によれば、保持ケース80から結合部84が省略される。

・変形例の電気刺激装置1によれば、保持ケース80から接続部83が省略される。この変形例によれば、ケース本体81の背面側の上部とループ82の上部とが互いに接続される。

・変形例の第1のハーネス61によれば、第1のクリップ71が第1の線62における第2の線63および共通線64寄りの部分に取り付けられる。別の変形例の第1のハーネス61によれば、第1のクリップ71が第2の線63における第1の線62および共通線64寄りの部分に取り付けられる。

・変形例のハーネス60によれば、第1のハーネス61から第1のクリップ71および第2のクリップ72の少なくとも一方が省略される。 ・変形例のハーネス60によれば、第1のハーネス61から第1の線62の伸縮部62A、第2の線63の伸縮部63A、および、共通線64の伸縮部64Aのうちの少なくとも1つが省略される。

・変形例のハーネス60は、第1のハーネス61および第2のハーネス65に代えて、電源の電力を第2の電極部40に供給する別の第1のハーネス、および、第2の電極部40から第1の電極部30に電力を供給する別の第2のハーネスを含む。

・変形例のハーネス60は、第2のハーネス65に代えて、電源の電力を第2の電極部40に供給する別の第2のハーネスを含む。 ・変形例の電気刺激装置1は、第1の保護シート36が第1の電極部30と実質的に同じ剛性を有する。別の変形例の電気刺激装置1は、第1の保護シート36が第1の電極部30よりも低い剛性を有する。

・変形例の電気刺激装置1は、第1の保護シート36が導子配置部34A,34Bと実質的に同じ形状を有する。この変形例によれば、電気刺激装置1は例えば一対の第1の保護シート36を備える。

・変形例の電気刺激装置1は、第2の保護シート46が第2の電極部40と実質的に同じ剛性を有する。別の変形例の電気刺激装置1は、第2の保護シート46が第2の電極部40よりも低い剛性を有する。

・変形例の電気刺激装置1は、第2の保護シート46が導子配置部44A,44Bと実質的に同じ形状を有する。この変形例によれば、電気刺激装置1は例えば一対の第2の保護シート46を備える。

・変形例の電気刺激装置1は、第1の保護シート36および第2の保護シート46の少なくとも一方が省略された構成を取り得る。 ・変形例の電気刺激装置1によれば、サポーター10から第1の対応目印20が省略される。

・変形例の電気刺激装置1によれば、第1の電極部30から第2の対応目印38が省略される。 ・サポーター10の第2の部分12がくびれているか否かは任意の選択事項である。一例によれば、サポーター10の短手方向における第2の部分12の幅は、サポーター10の短手方向における第1の部分11の幅、または、サポーター10の短手方向における第3の部分13の幅と実質的に同じ幅である。

・変形例の電気刺激装置1によれば、サポーター10から中心目印18のうちの中心線18Aおよび膝用目印18Bの少なくとも一方が省略される。 ・各導子対41,42を構成する一対の導子41A,42Aの配列方向がサポーター10の短手方向に沿うように第2の部分12に取り付けられるか否かは任意の選択事項である。一例によれば、各導子対41,42を構成する一対の導子41A,42Aの配列方向がサポーター10の長手方向に沿うように第2の部分12に取り付けられる。

・各導子対31,32を構成する一対の導子31A,32Aの配列方向がサポーター10の長手方向に沿うように第1の部分11に取り付けられるか否かは任意の選択事項である。一例によれば、各導子対31,32を構成する一対の導子31A,32Aの配列方向がサポーター10の短手方向に沿うように第1の部分11に取り付けられる。

・変形例の収容部19は、図19に示されるとおり第1のハーネス61の一部および第2のハーネス65を収容するフラップ19Aを備える。この変形例によれば、第2のハーネス65に加えて第1のハーネス61の一部も収容部19に収容されるため、第1のハーネス61の一部および第2のハーネス65が大腿200と直接接触しにくい。このため、ユーザーが不快感を覚えるおそれが一層低減される。また、第1のハーネス61の一部を収容するフラップ、および、第2のハーネス65を収容するフラップの2つフラップを備える場合と比較して、部品点数の削減に貢献できる。

・変形例の収容部19は、第2のハーネス65を収容するフラップ19Aに代えてまたは加えて、第1のハーネス61の一部を収容する別のフラップを備える。 ・変形例の電気刺激装置1によれば、収容部19から結合部19Bが省略される。

・変形例の電気刺激装置1によれば、サポーター10から収容部19が省略される。 ・変形例の電気刺激装置1によれば、サポーター10から第1の目印16および第2の目印17の少なくとも一方が省略される。

・変形例のサポーター10は、サポーター10の長手方向におけるサポーター10に対する第2の電極部40の位置を調節するための第2の調節部15に代えてまたは加えて、サポーター10の長手方向におけるサポーター10に対する第1の電極部30の位置を調節するための別の調節部を備える。

・変形例のサポーター10は、サポーター10の短手方向におけるサポーター10に対する第1の電極部30および第2の電極部40の少なくとも一方の位置を調節するための調節部を備える。

・変形例の電気刺激装置1によれば、サポーター10から第1の調節部14および第2の調節部15の少なくとも一方が省略される。サポーター10から第1の調節部14が省略される場合、サポーター10は例えば筒状の形態を有する。

・変形例の電気刺激装置1によれば、第1の電極部30および第2の電極部40の少なくとも一方がサポーター10の内面に分離できないように固定される。 ・変形例の第1の電極部30はシート33に代えて、柔軟性を有しない別のシートを備える。

・変形例の第2の電極部40はシート43に代えて、柔軟性を有しない別のシートを備える。 ・一対の導子31A,32Aの配列方向における接続部34Cの寸法が第1の導子配置部34Aおよび第2の導子配置部34Bの寸法よりも短いか否かは任意の選択事項である。一例によれば、接続部34Cの寸法は第1の導子配置部34Aおよび第2の導子配置部34Bの寸法と実質的に同じ寸法である。

・導電ゲル35の面積が各導子配置部34A,34Bの面積と実質的に同じ面積を有するか否かは任意の選択事項である。一例によれば、導電ゲル35の面積は各導子配置部34A,34Bの面積よりも広い面積を有する。

・導電ゲル45の面積が各導子配置部44A,44Bの面積と実質的に同じ面積を有するか否かは任意の選択事項である。一例によれば、導電ゲル45の面積は各導子配置部44A,44Bの面積よりも広い面積を有する。

・変形例のケース50によれば、その長手方向が大腿200の周方向に沿うように配置される。 ・変形例の電気刺激装置1は、ケース50に代えて、角速度センサー51を収容するケースおよびコネクタ52を収容するケースを備える。

・変形例の電気刺激装置1によれば、サポーター10から第2の電極部40が省略される。 ・変形例の電気刺激装置1によれば、角速度センサー51および第1の電極部30が分離できないように一体的に構成される。

・変形例の電気刺激装置1はサポーター10が省略された構成を取り得る。この変形例によれば、例えば角速度センサー30一体的に構成された第1の電極部30が大腿200に直接取り付けられる。

・変形例の電源は、一次電池または二次電池に代えて、商用電源から得られる電力を制御部等に供給する。 ・変形例の報知部102は音声により情報を出力する。

・変形例の電気刺激装置1は、操作部101および報知部102に代えて、操作部101の機能および報知部102の機能を有するタッチパネルディスプレイを備える。 ・変形例の電気刺激装置1によれば、コントローラー100から報知部102が省略される。

・変形例の電気刺激装置1は、角速度センサー51に代えて別の検出部である加速度センサーを備える。 ・変形例の電気刺激装置1は、一方のサポーター10に取り付けられる角速度センサー51が省略された構成を取り得る。この変形例によれば、1つの角速度センサー51の信号に基づいて各電極部30,40から出力される電気刺激が制御される。

・各サポーター10が対象部位である大腿200に装着されるか否かは任意の選択事項である。一例によれば、各サポーター10が別の対象部位である上腕に装着される。なお、各サポーター10が大腿200以外の対象部位に装着される場合、サポーター10は対象部位の形状に応じた形状を有する。

本電気刺激装置は、家庭用および業務用をはじめとする各種の電気刺激装置に利用できる。

1 :電気刺激装置 10 :サポーター 16 :第1の目印 17 :第2の目印 18 :中心目印 19 :収容部 20 :第1の対応目印(対応目印) 30 :第1の電極部 31 :第1の導子対 31A:導子 32 :第2の導子対 32A:導子 33 :シート 34 :第1の面 34A:第1の導子配置部 34B:第2の導子配置部 34C:接続部 35 :導電ゲル 36 :第1の保護シート(保護シート) 37 :第2の面 38 :第2の対応目印(対応目印) 40 :第2の電極部 41 :第1の導子対 41A:導子 42 :第2の導子対 42A:導子 43 :シート 44 :第1の面 44A:第1の導子配置部 44B:第2の導子配置部 44C:接続部 45 :導電ゲル 46 :第2の保護シート(保護シート) 50 :ケース 51 :角速度センサー(検出部) 52 :コネクタ 60 :ハーネス 61 :第1のハーネス 62 :第1の線 63 :第2の線 64 :共通線 65 :第2のハーネス 71 :第1のクリップ(クリップ) 72 :第2のクリップ(クリップ) 80 :保持ケース 81 :ケース本体 82 :ループ 83 :接続部 90 :ベルト 100:コントローラー 200:大腿(対象部位)

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