Method and apparatus for torque control stretch exercise training

申请号 JP2001563191 申请日 2001-02-28 公开(公告)号 JP2003525095A 公开(公告)日 2003-08-26
申请人 アリゾナ ボード オブ リージェンツ; 发明人 ハンス ホッペラー,; ステイヨ, ポール ラ; スタン リンドステット,;
摘要 A method and apparatus for increasing locomotor muscle size and strength at low training intensities using eccentric ergometry.
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 トルク制御伸張性運動トレーニングをヒト筋肉系に施す装置であって、以下: a)トルク移動を該ヒト筋肉系に適用する手段; b)該筋肉系が該トルク移動に抗する際に生成する減速力データを表示する表示手段;および c)該減速データを検出および処理して、該ヒト筋肉系への該トルク移動を調節する手段; を備える装置。 【請求項2】 前記トルク移動を適用する手段が、回転クランクに結合される駆動モータを備え、該駆動モータがオン/オフ切替可能である、請求項1に記載の装置。 【請求項3】 前記駆動モータが、制御可能な回転数および最大2000ワットの出力を有する電気モータを備える、請求項2に記載の装置。 【請求項4】 前記駆動モータのコントローラをさらに備え、該コントローラが前記表示手段に必要に応じて結合される、請求項2に記載の装置。 【請求項5】 前記コントローラが、前記駆動モータの動作条件を制御することにより、前記回転クランクの回転数、前記トルク移動の量、および前記回転クランクの所定トルク値における前記駆動モータの緊急停止の少なくとも1つを制御する、請求項4に記載の装置。 【請求項6】 前記コントローラが、測定モータデータと、前記検出手段によって測定された変量との少なくとも1つを処理すること、前記駆動モータの動作条件を得るアルゴリズムで前記減速データを処理することが可能なコンピュータプログラムを含む、請求項5に記載の装置。 【請求項7】 前記表示装置が、前記駆動モータの前記動作条件をさらに表示する、請求項5に記載の装置。 【請求項8】 前記駆動モータが、チェーン、歯付きベルト、またはカルダン軸の少なくとも1以上によって前記回転クランクに機械的に結合される、請求項2に記載の装置。 【請求項9】 前記駆動ホイールと前記回転クランクとの間に配置されて、
    前記回転クランクの均一な運動を確実にする少なくとも1つのフライホイールを備える、請求項2に記載の装置。 【請求項10】 前記駆動モータと前記フライホイールとの間に配置される少なくとも1つのアイドラをさらに備える、請求項9に記載の装置。 【請求項11】 前記駆動モータは、前記装置の使用者が前記装置の使用中にオン/オフ切替可能なオン/オフスイッチを備える、請求項2に記載の装置。 【請求項12】 前記トルク移動が前記ヒト筋肉系に適用されている間に使用者が座る調節可能なシートをさらに備える、請求項1に記載の装置。 【請求項13】 前記駆動モータ、前記回転クランク、および前記シートが、互いに強固に固定される、請求項11に記載の装置。 【請求項14】 請求項2に記載の装置を用いるトルク制御伸張性運動トレーニングのための方法であって、以下の工程; 前記回転クランクにおける動作パラメータを選択する工程; 検出した測定データを処理する工程; 前記駆動モータの動作条件をモニタリングする工程; 前記回転クランクにおける生成した減速力および動作パラメータを表示装置に表示する工程;および 選択した動作条件に従って前記駆動モータを制御する工程、 を包含する、方法。 【請求項15】 運動筋のサイズおよび/または強度を増大する方法であって、以下の工程; 伸張性エルゴメータ装置を用いてトルク移動を前記筋肉に適用する工程;および 前記伸張性エルゴメータ装置を制御することによって、前記筋肉に適用される前記トルク移動を制御する工程、 を包含する、方法。 【請求項16】 前記トルク移動を制御する工程が、以下の工程; a)前記筋肉が前記トルク移動に抗する際に生成する減速力データを感知する工程; b)所望の結果を達成するためにパラメータおよびパラメータレベルを選択する工程; c)前記感知した減速力データと、前記選択したパラメータおよびパラメータレベルとに基づきプログラム処方箋を作成する工程;および d)前記プログラム処方箋に従って前記筋肉に適用される前記トルク移動を制御する工程、 を包含する、請求項15に記載の方法。 【請求項17】 前記工程bから工程dが、異なるパラメータおよびパラメータレベルを用いて反復される、請求項16に記載の方法。 【請求項18】 前記プログラム処方箋を将来の使用のために保存する工程をさらに包含する、請求項16に記載の方法。 【請求項19】 前記パラメータおよびパラメータレベルを選択する工程が、前記所望の結果を達成するために必要な所望のパラメータの値および範囲を算出する工程を包含する、請求項16に記載の方法。 【請求項20】 前記伸張性エルゴメータ装置の緊急停止を用いる工程をさらに包含する、請求項15に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 (連邦政府により支援された研究または開発に関する陳述) 本案についての財務補助は、認可番号IBN9714731として、国立科学財団を介して米国政府によって提供されており、米国政府は、本発明の特定の権利を所有し得る。 【0002】 (発明の分野) 本発明は、一般的に、低いトレーニング強度で運動筋のサイズおよび強度を増大させる方法および装置に関し、そしてさらに詳細には、伸張性エルゴメータ法(eccentric ergometry)を用いることにより、低いトレーニング強度で運動筋のサイズおよび強度を増大させる方法および装置に関する。 【0003】 (発明の背景) 一般に、少なくとも最低の身体活動が筋量を維持するのに必要であることが受け入れられている。 このような最低の活動が足りない場合、筋肉系が萎縮し、そして筋量が低減してしまう。 筋活動はエネルギー消費性である。 すなわち、身体活動中に筋肉系による酸素消費量が非常に増大する。 たとえば、安静時での健康者の酸素消費量は、身体活動により10〜15倍増大し得る。 十分な量の酸素が筋肉に届かない場合、身体活動は制限される。 酸素が十分に送達されないのは、
    での酸素受入れにおける障害に起因するか、または筋肉へ酸素が十分に運ばれないことに起因し得る。 心臓のポンプ機能が不十分であることは心臓機能不全を示す。 筋肉の減少は心筋の活動が十分でない結果として心疾患を煩っている者に起こる。 このことは、心臓のポンプ機能のさらなる低下をもたらすことになり、
    したがって悪循環となる。 本発明は、このプロセスまたは状態を妨げるために使用され得る。 【0004】 筋肉がを出すときに、強度増大(strength gains)が起こる。 力を発生している間に筋肉が収縮する場合、短縮性(Con)ポジティブワークを発生する筋肉において仕事がなされる。 力を発生している間に筋肉が伸張する場合、筋肉には、伸張性(Ecc)ネガティブワークを発生する。 筋力が加えられた抵抗力に勝る場合、その筋活動は、「短縮性」を意味し、そして筋力が加えられた抵抗力よりも小さい場合、その筋活動は、「伸張性」を意味する。 「加速性仕事(Acceleration work)」は、短縮性筋収縮に起因し、そして「減速性仕事(deceleration work)」は、伸張性収縮に起因する。 例えば、山を登ることはもっぱら短縮性仕事を要し、そして同じ山を降りることはたいてい伸張性仕事のみを要する。 身体面から見ると、どちらの場合にも等しいエネルギーが変換される。 登りの際には位置エネルギーが増えるが、降りの際には同量のエネルギーが失われる。 物理的に同量のエネルギーが変換されるが、登りに関して筋肉系によって消費されるエネルギー量は、降りに関して失われるエネルギー量よりもさらに多い。 物理的に等しい伸張性仕事に関して費やされるさらに5倍〜7倍のエネルギーが、短縮性仕事に関して費やされる。 【0005】 強度増大の大きさは、それがEccまたはCon仕事であるかにかかわらず発生される力の大きさの関数である。 短縮性によるよりも伸張性により大きな力が出され得るため、Eccトレーニングは、Conトレーニングよりも多大に筋肉に「過剰な負荷を与える」能力を有する。 したがって、Eccトレーニングは、
    強度がより増大することになる。 【0006】 さらに、Ecc収縮形態は別の固有の属性を有する。 力を発生するのに要される代謝消費が大幅に低減され、筋肉が低い代謝消費で高い筋肉張力を得る際に、
    伸張性収縮する筋肉が「多少とも」得られる。 換言すれば、Ecc収縮は、Co
    nあるいは等尺性収縮(isometric contraction)に対して最大の筋力を発生するだけでなく、より大幅に低減された酸素要求量(Vo2
    )でそのように筋力を発生し得る。 この観察は、準最適Eccサイクルの酸素要求量が同じ仕事負荷でのConサイクルに関してのものの1/6〜1/7だけであることを報告したBigland−Ritchie およびWoodsの先駆的研究(Integrated eletromyogram and oxy
    gen uptake during positive and negat
    ive work, Journal of Physiology(Lond
    ))260:267−277、1976)以降、十分に実証されている。 【0007】 代表的に、高い仕事率(30〜45分に対し200−250W)でのひと仕事(single bouts)のEcc運動は、トレーニングを受けていない被験者に筋肉痛、筋肉の弱化、および筋肉障害をもたらすことになる。 したがって、Ecc筋収縮が必然的に筋肉痛および筋肉損傷を引き起こすという一般的な概念が依然としてある。 おそらく、このことがEcc収縮と筋肉損傷との間の関係を確立しているために、Eccトレーニングに長く晒すことおよび筋肉損傷および強度に関するその効果を調べた調査はほとんどない。 それにもかかわらず、E
    cc収縮は、例を少し挙げれば、歩行、ジョギング、あらゆる傾斜の降り/歩行、または椅子に腰を下ろすといった通常の活動にもよくある。 これらの活動が、
    いずれの筋肉障害および損傷もなく起こることは明らかである。 【0008】 従って、筋肉損傷を引き起こすことなく運動筋の強度を高め得る、長期Ecc
    トレーニングの技術および/または装置を提供する必要がある。 【0009】 (発明の要旨) 伸張性収縮する筋肉は、より大きな力を発生し、そしてその発生のためにエネルギーをあまり必要としないため、Eccトレーニングは、運動筋に有益な機能的変化(強度の増大)および構造的変化(筋線維サイズの増大)の両方をもたらす固有の特徴を有する。 例えば、Ecc仕事は、その仕事が短縮的に行われる場合、筋肉にほとんどまたは全く影響を及ぼさないVo2レベルで筋肉に過剰な負荷を与え得るため、心臓および呼吸の働きが苛酷に制限されることにより筋量の維持が今まで困難であった患者において、強度および筋肉のサイズの増大が可能となり得る。 【0010】 本発明は、トルク制御伸張性トレーニングをヒト筋肉系に施すデバイスに関し、ヒト筋肉系にトルク移動を施す手段、トルク移動に抗する際に筋肉系によって生成される減速力データを表示する表示手段と、減速力データを検出および処理して、ヒト筋肉系へのトルク移動を調節する手段とを備える。 本発明の一実施形態では、トルク移動を施す手段は、回転またはペダルクランクに連結された駆動モータを含む。 この駆動モータはまた、表示手段に必要に応じて結合もされ得るコントローラによって制御され得る。 このコントローラは、駆動モータの条件を操作し、そして駆動モータの動作条件を得るために、測定モータデータおよび減速データを検出およびアルゴリズムで処理する手段によって測定された変量を処理することが可能なコンピュータプログラムを含み得る。 【0011】 本発明の別の実施形態では、デバイスは、駆動モータと回転クランクとの間に配置された少なくとも1つのフライホイールも備え得る。 駆動モータは、1つまたは複数のチェーンにより回転クランクに連結可能であり、このチェーンはまた、歯付きベルトまたはカルダン軸の形態をとり得る。 デバイスはまた、駆動モータとフライホイールとの間に少なくとも1つのアイドラも備え得る。 【0012】 本発明のなお別の実施形態では、デバイスは、このデバイスを安定させるために、駆動モータと回転クランクに沿って固体フレームに連結される調節可能なシートを備える。 この調節可能なシートの近くに配置された駆動モータのためにオン/オフスイッチが存在し得、それによって、使用者は、トレーニングのために使用者が座っている位置から装置をオン/オフに切り替え得る。 【0013】 本発明はまた、上述した装置を用いたトルク制御伸張性運動トレーニングのための方法を包含し、この方法は、回転クランクにおける動作パラメータを選択する工程、検出した測定データを処理する工程、駆動モータの動作条件をモニタリングする工程、回転クランクにおける生成された減速力および動作パラメータを表示デバイスに表示する工程、および選択した動作条件にしたがって、駆動モータを制御する工程を包含する。 【0014】 (例示的な実施形態の詳細な説明) 本発明は、伸張性エルゴメータ法を用いて、低いトレーニング強度で運動筋のサイズおよび強度を増大させる方法および装置に向けられている。 本発明の装置は、トルク移動をヒト筋肉系に施す手段を備えている。 この装置は、図1および図2に示した伸張性エルゴメータ装置10に向けられており、モータ12、回転またはペダルクランク14、少なくとも1つのフライホイール16、および調節可能なシート18を備えている。 モータ12、回転クランク14、およびシート18はすべて、フレーム20に連結され、好ましくは、このフレーム20は装置10を安定させるのを補助するために鋼からなっている。 モータ12は、1つ以上のチェーン22によって回転クランク14に機械的に連結され、このチェーン22は、歯付きベルトまたはカルダン軸の形態をとることもできる。 装置10はさらに、トルク移動に抗する際に使用者の筋肉系が生成する減速力データを表示する表示手段24(たとえばモニタ)を備える。 磁気センサ26は、ペダル速度をモニタリングする。 【0015】 伸張性エルゴメータ装置10を構成する際、標準Monarchサイクルエルゴメータ(cycle ergometer:自転車エルゴメータ)のパワートレインを用いることができる。 調節可能なシート18は、リカンベントシート(
    recumbent seat:横臥シート)であってもよく、装置10は、たとえばモータ12とフライホイール16との間の1つ以上のアイドラを備えた3
    馬力直流(DC)モータによって、駆動される。 フライホイール16から回転またはペダルクランク14への変速比は、好ましくは約1:3.75である。 先に述べたように、安定性のために、構成部材はすべて鋼フレーム20に取り付けられる。 モータコントローラ28は、モータ速度を制御し、好ましくは、モータ速度および負荷の双方について0〜10ボルト出力を有する。 磁気センサ26は、
    ペダルの毎分回転数(rpm)をモニタリングし、好ましくは、トレーニングセッション中にこの回転数が乗り手/使用者に表示される。 コントローラ28からの電圧およびアンペア数出力が、アナログ−デジタルボードと専用コンピュータによりモニタリングされる。 モータ12はまた、使用位置から装置をオン/オフに切り替えるために、使用者がアクセス可能なオン/オフスイッチ30を備える。 一旦、所定のパラメータに達すると、自動的にモータを停止するようにプログラムされ得る安全停止(safety shut off)を備えることもできる。 【0016】 エルゴメータ装置10は、もとの標準エルゴメータの摩擦帯域を用い、モータ12が固定rpmで前方向にフライホイール16を動かす際に既知の負荷(重量による)を加え、そしてモータのアンペア数/電圧を読み取ることによって較正されることが可能である。 したがって、固定負荷および固定rpmの場合、前方向で行われる較正はまた、逆方向のフライホイールを較正するように機能する。
    これに従って、Ecc仕事率は、使用者が固定速度でペダル運動に抗することによって維持される。 【0017】 図3および図4は、図1および図2に示した伸張性エルゴメータ装置10を用いたトルク制御運動トレーニング方法40を示すフローチャートである。 この方法40は、好ましくは、伸張性エルゴメータ装置10の機能を制御するソフトウェアプログラムによって行われる。 この方法は、ステップ42でトレーニングセッションを開始することで始まり、ステップ44で1つ以上の第1のパラメータが読み取られる。 ステップ46で装置10の動作制御が読み取られ、次にステップ48で使用者が装置10機能についての特定パラメータを制御および表示することができる。 ステップ48で所望の制御が表示されると、ステップ50でプログラム処方箋が作成され、装置についての動作制御にそのプログラム処方箋が送られる。 使用者は、所望の時間期間での所望設定(プログラムされた処方箋)でトレーニングまたは運動をし終えると、ステップ52でトレーニングセッションを終了するかどうかを決定する。 使用者は、予めプログラムされたトレーニングセッションを終了することを選択した場合、ステップ46に戻って動作制御を読み取り、ステップ48〜ステップ50にわたり、予めプログラムされたパラメータの別の設定に基づいてトレーニングを続ける。 あるいは、使用者がステップ5
    2でトレーニングセッションを終了することを選択した場合、ステップ54でトレーニングセッションのパラメータを保存することができ、次にステップ56でトレーニングセッションを終了する。 【0018】 次に図4に目を向けると、図3中の制御および表示ステップ48についてのさらに詳細な手順を示すフローチャートが示されている。 トレーニングセッションについてのパラメータを制御および表示する際の第1のステップは、ある所望の結果を達成するのに必要なパラメータ値およびパラメータ範囲をステップ60で計算することを含む。 ステップ62では、緊急停止が適切であるか否かに関して決定を行う。 適切である場合、緊急停止がステップ64で行われ、この緊急停止は、次に表示ステップ66で同じことを表示することによって反映される。 ステップ62で緊急性がない場合、ステップ68で、トレーニングプログラムについての制限設定が許容可能であるか否かに関して決定を行う。 制限が許容可能でない場合、ステップ70でタイマーを停止および再設定し、ステップ72でトレーニングセッションを停止する。 ステップ72でのこの停止は、次に表示ステップ66で表示される。 トレーニングセッションについての制限設定が許容可能である場合、使用者は、ステップ74で開始ボタンを押すかどうかを決定する。 ステップ74で開始ボタンが押されない場合、ステップ70でタイマーが停止および再設定され、ステップ72でトレーニングセッションが停止される。 ここでもまた、ステップ72での停止が表示ステップ66で表示される。 あるいは、使用者がステップ74で開始ボタンを押すことにした場合、ステップ76でタイマーは作動され、ステップ78でトレーニングセッションが制御モードに入る。 この制御モードは、次に表示ステップ66で表示される。 【0019】 (本発明の伸張性エルゴメータ装置を用いるトレーニング法(regime,
    養生法)の例) (6週間のトレーニング法) 被験者およびトレーニング法:18歳〜34歳(平均21.5歳)の9人の健康な被験者を、2つの運動トレーニンググループ:1)図1および図2に示したようなEccサイクルエルゴメータを用いた、男性2人(1人は座りきりの者、
    1人は規則的に適度な運動をしている者)、女性2人(1人は規則的に適度な運動をしている者、1人はトライアスロン競技者)のグループ、または2)従来的なConエルゴメータを用いた、不規則的に運動をしている男性2人および軽く運動をしている女性3人のグループのうち一方に無作為に割り当てた。 このEc
    cグループおよびConグループはどちらも、トレーニングの頻度および持続時間(ならびに50〜60のペダルrpm)を段階的に増やしながら6週間のトレーニングを行った。 第1週の間、各グループは10〜20分間のトレーニングを2回行った。 次に第2週の間、両グループとも30分間の運動を3回行い、最終的には、第3週から第6週の間は、一週間に30分間の運動を5回行った。 初めの4週間で、Eccグループは、Conグループの3倍高い仕事率が見られ始めた。 第5週の間、両グループ間のVo2を等しくするよう試みて仕事率を調節した。 【0020】 測定:骨格筋強度の変化を評価するために、トレーニング前、トレーニング後、およびトレーニング中に、膝伸展によりもたらされた最大容量等尺性強度をサイベックス(Cybex)ダイナモメータで測定した。 被験者が緩いマスクをして、開放性(open)肺活量測定システムを用いたトレーニングの間、週に1
    度Vo2を測定した。 視覚的疼痛指標(VAS:visual analog
    scale)を用いて下肢の筋肉痛の自覚を判断した。 被験者は、指標強度に基づいた自覚的運動強度(RPE)を報告するよう求められた。 【0021】 この検査の成果は、Ecc仕事率が初めの4週間ではね上がり、少なくとも2
    週間それを維持する場合、最小限の筋肉痛だけで、VASが示すように筋肉損傷をともなわずに、また検査中のいかなる時でも脚強度が損失することなく強度増大が形成されることを示した。 実際、脚強度は、Eccグループにおいて有意に増大した(図6を参照)。 Ecc仕事の漸増的なはね上がりにより、典型的または予期される筋肉損傷のほぼ全てが防止され、Eccトレーニングの初めの数週間に付随するすべての筋肉痛が排除された。 仕事率を変えることにより運動Vo
    2を等しくさせるための努力にもかかわらず、第5週のトレーニング中、Ecc
    のVo2はConよりも小さく、第6週になるまで等しくならなかった。 脚強度の増大(ゲイン)は、Eccトレーニンググループの場合は見られたが、Con
    グループの場合は強度に何の変化も起きなかった。 【0022】 図5に関して、身体および脚の自覚的運動で見られた唯一の有意差は、Ecc
    グループがより多くの自覚的脚運動を有した第1週のトレーニングの間でのRP
    E(脚における)においてである。 【0023】 心臓にまさにごくわずかしか要求しない、本発明の方法および装置を用いての強度増大は、意味深い臨床的用途を有し得る。 健康な高齢者において高強度の抵抗トレーニングにより強度および筋量が高められたにもかかわらず、心臓血管病を患う多くの者は、骨格筋量および機能を高めるのに十分な強度で運動を行うことが不可能である。 この母集団の運動強度は、安静時を著しく上回るレベルで燃焼筋(fuel muscle)に十分な酸素を送達する心臓血管系の能力が不十分であることにより、厳しく制限されている場合が多い。 多くの高齢の患者の場合、代謝制限を誘発する症状は、3METSと同じくらいの低さであると推定され、これは、エルゴメータで約50Wでのconサイクリングに等しい。 このような仕事率は、筋肉を十分に緊張させたりまたは筋萎縮および随伴性機能の低下(the concomitant functional decline
    )を防止するには不十分である場合がある。 慢性心不全および/または閉塞性肺疾患を患う患者のこの集団は、本発明の方法および装置を用いることによって各自の運動リハビリテーションを行っている間、各自の筋量を維持することができ、おそらくは、筋強度の増大が見られることさえある可能性がある。 【0024】 (8週間のトレーニング法) 被験者およびトレーニング法:平均年齢23.9歳(範囲年齢19歳〜38歳)の健康な男性14人の被験者を、それぞれ等しい平均最大酸素摂取量(Vo peak )を有する7人ずつの被験者からなる2つのグループをつくるために体系的にグループ分けした。 この2つのグループを、2つのグループ:1)図1および図2に示したようなEccサイクルエルゴメータ、または2)従来的なCo
    nサイクルエルゴメータを用いたグループのうち一方に無作為に割り当てた。 2
    週間のトレーニング後、Conグループの1人の被験者が脱落し、Eccグループについてはn=7およびConグループについてはn=6の人数が残った。 【0025】 各被験者に従来的なConエルゴメータでのVo 2peakテストを行い、被験者の最大心拍数(HR peak )をVo 2peakで得られた心拍数として定めた。 トレーニング運動強度は、被験者の両グループにおいて固定および同一のパーセンテージのHR peak (%HR peak )に設定し、8週間のトレーニングのトレーニングセッションごとにわたって心拍数をモニタリングした。 %H
    peakは、トレーニング期間中、両グループについて同様に初期54%HR peak 〜最終65%HR peakまで漸増的に上昇した(図7を参照のこと)
    。 トレーニング期間を、トレーニングの頻度および持続時間を段階的に増やしながら8週間に延ばした。 第1週の間、被験者はすべて、15分間を週に2回乗用した。 トレーニング頻度は、第2週および第3週の間は25分〜30分を3回/
    週、第4週の間には30分を4回/週、および第5週および第6週の間には30
    分を5回/週であった。 トレーニング頻度は、3回/週まで低減されたが、トレーニング持続時間は、Ecc被験者の主観的な「疲労」感のため、第7週および第8週の間は30分のままであった。 ペダルrpmは、両グループについて同一であった(50rpmで開始し、第5週までには70rpmにまで段階的に増やした)。 【0026】 測定:測定はすべて上述した6週間のトレーニング法と同じであるが、そのほかに以下がある:トレーニングセッションごとのEccエルゴメータでの総仕事(ジュール)を、モータからの0〜10ボルト出力から直接求めた仕事率(ワット)と積分することで計算し、この仕事率は、各トレーニングセッションの総持続時間にわたり、既知の仕事率に較正される。 トレーニングセッションごとの総仕事は、各トレーニングセッションの持続によって較正されたエルゴメータに表示された仕事率を乗算することによってConリカンベントエルゴメータに関して計算される。 この検査を開始する2日前に、中間高さレベルで広筋外側から針生検を行い、8週間の検査から1、2日後に筋線維の超微細構造および線維面積を測定し終えた。 毛細血管対線維の比は、電子顕微鏡写真による毛細血管断面および線維断面により毛細血管および線維の数を計数することによって求めた。 【0027】 EccおよびConサイクルエルゴメータトレーニング仕事負荷は、数週間のトレーニングにわたりトレーニング運動強度が増大するにつれて段階的に増えた。 両グループは同じ%HR peakで運動を行い、トレーニング中のどの時点においても両者間に著しい違いはなかった。 しかし、図8に示したように、Ecc
    グループについての仕事の増加はConグループよりも著しく大きかった。 身体についての自覚的運動は、EccグループとConグループの間に顕著な違いはなかったが、図9に示したように、脚の自覚的運動は、8週間のトレーニング期間にわたりEccグループにおいて著しく大きかった。 図10に示すように、左脚についての等尺性強度の改善は、Eccグループについてすべての週(第2週は除く)で著しく大きかったが、Conグループにおいてはどの時点でも強度の変化は何も見られなかった。 Eccグループについては、トレーニング前/トレーニング後の右脚/左脚Xの有意な相互作用もあったが、Conグループについては、何の相互作用も見られなかった。 さらに、図11に示すように、Eccの線維面積は、トレーニング後では著しく大きかったが、Conグループについては線維面積に何の変化もなかった。 最終的に、Eccの毛細血管対線維の比は、
    線維の断面積に見られた増大に対応して、トレーニング後に有意に増加した(4
    7%)が、Conグループでは有意に増加しなかった(図12を参照のこと)。 【0028】 この調査は、トレーニング運動強度が上昇し、初めの5週間にわたって両グループについて等しくなり、次いで、さらに3週間維持される場合、EccグループとConグループとを比較した結果、総仕事として測定された筋力の発生に大きな違いが見られることを示した。 Eccグループでのこの増大した力の発生は、等尺性強度および線維のサイズの有意な増大を刺激したが、Conグループでは等尺性強度および線維のサイズの有意な増大はいずれも起こらなかった。 【0029】 本発明の方法および装置は、臨床的環境で用いられて、心臓血管系の酸素供給能力に厳しい応力(stress)をかけることなく運動筋に大きな応力(10
    0Wを超える仕事負荷)を送達するEcc骨格筋パラダイムを可能にさせる。 慢性心不全および/または閉塞性肺疾患を患う患者は、本発明の方法および装置を用いて、少なくとも各自の筋量を維持することができ、おそらくは、筋肉のサイズおよび強度の増大が見られることさえある可能性がある。 【0030】 上記の説明は、本発明の例示的な実施形態である。 上記説明は、限定することを意図するものではなく、むしろ本明細書に記載された例示的な実施形態は、本発明のいくつかの例示的な用途を記載しているにすぎないことが理解されるであろう。 併記の特許請求の範囲に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明された構成要素およびステップに種々の変更、削除、および追加が行われ得ることが理解され得る。 【図面の簡単な説明】 本発明を、同様の参照符号が同様の要素を示す添付図面に関連して以下に説明する。 【図1】 図1は、本発明による伸張性エルゴメータの側部立面および部分断面図である。 【図2】 図2は、図1に示した本発明による伸張性エルゴメータの上面図である。 【図3】 図3は、図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いたトルク制御伸張性運動トレーニングのために方法を示すフローチャートである。 【図4】 図4は、図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いたトルク制御伸張性運動トレーニングのために方法を示すフローチャートである。 【図5】 図5は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての6週間のトレーニング訓練中において、全身および脚運動の測定(値)ならびに総仕事および酸素消費(oxygen costs)を比較した棒グラフである。 【図6】 図6は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての6週間のトレーニング訓練中および訓練後の、脚の痛みおよび等尺性脚強度測定値を比較した棒グラフである。 【図7】 図7は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての8週間のトレーニング期間中において、最大心拍数によって測定された伸張性トレーニング強度および短縮性トレーニング強度を比較した棒グラフである。 【図8】 図8は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての8週間のトレーニング期間中に行われた伸張性仕事率および短縮性仕事率を比較した棒グラフである。 【図9】 図9は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての8週間のトレーニング期間中の、Borgスケールを用いた、身体および脚についての自覚的運動強度を比較した棒グラフである。 【図10】 図10は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての8週間のトレーニング期間前、期間中、および期間後の、等尺性膝伸展強度(isometric knee extension s
    trength)の変化を比較したグラフである。 【図11】 図11は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての8週間のトレーニング期間前および期間後の、毛細血管・線維の断面積を比較した棒グラフである。 【図12】 図12は、従来の短縮性エルゴメータならびに図1および図2に示した伸張性エルゴメータを用いての8週間のトレーニング期間前および期間後の、毛細血管と線維との比および毛細血管密度を比較した棒グラフである。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホッペラー, ハンス スイス国 ツェーハー−3065 ボリゲン, フーナーブールライン 40

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