Rehabilitation equipment

申请号 JP2001515018 申请日 2000-05-30 公开(公告)号 JP2003506165A 公开(公告)日 2003-02-18
申请人 スミス アンド ネフュー ピーエルシー; 发明人 ウェブ,ジュリアン,アンソニー; グランヴィル,ニコラス,ウィリアム; パウンダー,ネイル,マルコム;
摘要 (57)【要約】 本発明は、使用者に取り付けることができるとともに、使用者の身体部分の 位置 および/または動きを表示することができる位置センサ装置に関する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 使用者に取り付けることができるとともに、使用者の身体部分の位置および/または動きを表示することができる少なくとも1つの位置センサを備えている運動用装置。 【請求項2】 位置センサが、その位置センサによって生成されたデータを処理するプロセッサに接続されている請求項1に記載の運動用装置。 【請求項3】 プロセッサおよびセンサが、取り付けられている請求項2に記載の運動用装置。 【請求項4】 センサが、無線信号によってプロセッサに接続されている請求項2に記載の運動用装置。 【請求項5】 プロセッサは、データを記憶することができる、いずれかの先行請求項に記載の運動用装置。 【請求項6】 この装置が、使用者に情報を伝達する手段を有している、いずれかの先行請求項に記載の運動用装置。 【請求項7】 この装置は、使用者に位置データの情報を伝達することができる請求項6に記載の運動用装置。 【請求項8】 この装置は、運動プログラムの情報を伝達することができる請求項6に記載の運動用装置。 【請求項9】 1つ以上のセンサが、キャパシタンスセンサ、加速度計、回転式ポテンショメータ、角度センサ、ポテンショメータ、またはこれらの組合せからなる群から選択される、いずれかの先行請求項に記載の運動用装置。 【請求項10】 1つ以上のセンサが、ジャイロスコープである請求項1〜
    9のいずれか1つに記載の運動用装置。 【請求項11】 1つ以上のセンサが、使用者の腕に取り付けられている、
    いずれかの先行請求項に記載の運動用装置。 【請求項12】 1つ以上のセンサが、使用者の脚に取り付けられている請求項1〜10のいずれか1つに記載の運動用装置。 【請求項13】 1つ以上のセンサが、柔軟なスリーブによって使用者に取り付けられている、いずれかの先行請求項に記載の運動用装置。 【請求項14】 プロセッサが、コンピュータに接続されている請求項1〜
    13のいずれか1つに記載の運動用装置。 【請求項15】 先行請求項のいずれか1つに記載の運動用装置を備えているリハビリテーション装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 本発明は、外傷性関節傷害の後における患者のリハビリテーションだけでなく、スポーツ理学療法および一般的な運動にも適する運動用装置に関する。 この装置は、創傷治療の後の患者における治療、とりわけ患者のコンプライアンスが必要な場合の治療のためにも適している。 より詳しくは、本発明は、いくつかの運動プログラムのモニターができるコンピュータを備えた装置に関する。 【0002】 耐久を保持するのに筋肉、骨および関節を運動させなければならないことは周知である。 また、許容できる重量の応力を受けた骨折は、全く応力を受けない骨折よりも、より予測どおりにかつより早く治癒することも知られている。 このことはまた、例えば靭帯やある種の軟骨のような結合組織にも当てはまると信じられている。 同様に、損傷した体肢を動かすことは、関節または筋肉損傷の治癒に有益な効果がある。 【0003】 現在、神経筋系のリハビリテーションは、1対1の物理療法によって取り組まれているだけであるが、これはお金も時間もかかることがある。 現行の治療システムおよび装置は、療法士の診療所で、皮膚感覚器を介してまたは平衡感覚の訓練によってのみ固有受容を高めることに関係しており、これはウォブル板(Wobb
    le board)およびKATシステムを含むことができる。 【0004】 以前の固有受容は、単なる平衡感覚として考えられていたが、驚くべきことに、本発明の装置は、使用者の体肢の位置ならびに度および/または使用者の運動感覚によって、療法士が使用者の体肢の状態をより深く理解できることを示している。 これは、固有受容/神経筋のリハビリテーションに関し、患者が所望の度合で向上しているか、運動プログラムは患者に適しているか、またはその運動プログラムを変更すべきかどうか、療法士が患者の回復の経過をより理解することを可能にするかもしれない。 同様に、これは運動をする男性および女性とともに働く療法士にも利益を与えることができる。 【0005】 以前の理学療法の装置および治療システムは、正確に運動が行われていることと、実際に使用者が運動していることとを確かめるために、療法士による徹底した管理が必要であった。 先行技術のリハビリテーション用システムにおいて、療法士は使用者を判断する際に居合わせる必要があった。 通常、物理療法設備あるいは治療システムを使う人は、患者または運動をする人のどちらであろうと、その設備を使用しまた運動を行うために、診療所の療法士を訪ねる必要があった。
    1人の患者あるいは使用者と次の患者との診察の間における時間を浪費するため、この現行システムには、療法士の時間があまり有効に使えないという欠点がある。 【0006】 患者あるいはお客がリハビリテーション治療のために必ず療法士を訪ねる現行のシステムは、大きく、時には重くて高価で、容易に持ち運びできない装置を必要としたため、改善できず、療法士が運動プログラムを監視するために居合わせる必要がある、と以前は考えられていた。 【0007】 本発明の1つの目的は、上記問題点のいくつかを解決することである。 【0008】 本発明の1つの目的は、使用者の体肢の位置および/または動きを表示する装置を提供することである。 【0009】 本発明の1つの目的は、使用者の動作を監視するとともに記録することのできる固有受容および/または神経筋の装置を提供することである。 【0010】 本発明の1つの目的は、持ち運びできる固有受容および/または神経筋の装置を提供することである。 【0011】 本発明によれば、使用者に取り付けることができるとともに、使用者の身体部分の位置および/または動きを表示することができる少なくとも1つの位置センサを備えている運動用装置が提供される。 【0012】 本発明によれば、使用者に取り付けることができる少なくとも1つの位置センサおよび/または運動センサであって、そのセンサが取り付けられる使用者の身体部分の位置および/または動きを表示することができる少なくとも1つの位置センサおよび/または運動センサを備えている運動用装置もまた提供される。 【0013】 この位置センサあるいはすべての位置センサはその位置センサによって生成されたデータを処理するプロセッサに接続されているのが好ましい。 【0014】 好ましい実施態様では、本発明の運動用装置は、位置センサによって生成されたデータを後にダウンロードするために、そのデータを記憶するメモリーが備わっている。 しかしながら、本発明の運動用装置には、生成されたデータをそれが生成されると自動的に送信するデータ送信機が備わっていてもよい。 このセンサによって生成されたデータは、それが生成されるとダウンロードされるが、この情報は後に使用者あるいは療法士へ送信してもよい。 生成されたデータが本発明の運動用装置によって、あるいはこの運動用装置がそのデータを送る別のメモリーデータベースによって記憶されると、療法士あるいは使用者は、後に、おそらく、実際の運動が行われた時点よりもいっそう便利な時に、そのデータを検査することができる。 【0015】 本発明の運動用装置には、所定の運動プログラムを行うよう使用者に指示するために、メッセージ伝達装置が含まれていてもよい。 本発明の簡単な実施態様では、使用者への指示は、療法士によって使用者へ与えられた1枚の紙に書くことができる。 本発明における高度な実施態様では、それらの指示は、別のモニターに表示することができる。 【0016】 しかしながら、この装置は、使用者の体肢あるいは身体部分があまりにも速く動いたり、あまりにも特定方向に遠くまで動いたりするときには、表示されるように、使用者が単に着用することができる。 したがって、この装置は、例えば使用者による伸ばし過ぎを防止するのに役立つように使うことができる。 【0017】 本発明によれば、 使用者に取り付けることができる位置感知手段であって、この手段が取り付けられた使用者の身体部分の位置を感知するための位置感知手段、および この位置感知手段に接続され、この位置感知手段からの出力を受けるための制御手段を有しており、 その制御手段が、位置感知手段からの出力値を処理するためのプログラム化処理手段と、位置感知手段からの処理済みデータ出力値を保有するための記憶手段とをさらに含むとともに、 その制御手段が、使用者に所定の運動プログラムを行うよう指示する手段をさらに有している運動用装置が提供される。 【0018】 本発明は簡単に運ぶことができるように小さいものでよく、したがって、その運動用ルーチンは必ずしも療法士の診療所で行われる必要がない、ということが予想される。 【0019】 たとえこの装置を療法士の診療所で使っても、本発明を使うことには従来の装置より優れた多くの利点がある。 療法士は、この装置を使った使用者を過去の装置の場合よりも速く治療することができるであろうし、また、使用者がどのようにしてその運動を行うか、また、その改善が進んでいるかを比較するために信頼性のある手段を手に入れることができる。 【0020】 以下の諸目的のために利用することのできる、患者のリハビリテーションの数値的記録について、増大している要求がある。 【0021】 療法士が、例えば行動の再検討あるいは訴訟案件のために、その行為について説明することができるようにするため。 【0022】 例えば別の介入のための弁明あるいは別の介入に対する弁明のための、外科医/内科医へのフィードバックのため。 【0023】 例えば患者が治療に応じる根拠を必要とする保険会社を満足させるための、賠償者のためのフィードバックのため。 【0024】 治療および結果提示の、療法および臨床的調査すなわち最適化をいっそうよく理解するため。 【0025】 治療および共通運動の標準化のため。 【0026】 療法士による、リハビリテーションに関する技術における偏見に満ちた観察を克服するため。 【0027】 同様に、この装置は、使用者に運動プログラムの指示を伝達する手段および使用者の動作を管理かつ記録する手段を有しているので、この点でもまた、療法士の診療所でのみこの装置を使う必要はない。 【0028】 療法士の診療所で運動を行うように制限されないということは、使用者および療法士の両者にとって多くの利点がある。 【0029】 使用者は、たびたび診療所を訪ねる必要がないためかなりの時間を節約することができ、必要な運動プログラムを彼らの日課に容易に組み入れることが可能である。 私生活で必要な運動ができることもまた、幾人かの使用者にとっては有利な配慮である。 したがって、療法士が不在の時に、運動をするための使用者のやる気が実際に向上するかもしれない。 これは、装置が年配の患者のリハビリテーション用である場合、特に当てはまるかもしれない。 【0030】 装置からのデータは、運動がなされた後、しばらくして照合され、分析用に療法士に届けることができ、また、互いに都合のよい時にデータ収集ステーションにダウンロードすることができるため、療法士もまた、かなりの時間を節約する。 しかしながら、療法士は、運動を行うときに使用者のやる気を近くで監視し、
    運動が所望の効果をもたらしているかどうかを判断することができる。 療法士は、使用者の特別な必要性に適した運動プログラムを使用者が行うことを確実にするために、装置の所定の運動プログラムを変更することができる。 【0031】 各個人は、特に速度、力および正確さに関して能力の程度に差があるため、同一の運動プログラムをさまざまな方法で行うと、療法士にとって、1人の使用者の進行状況を他の人と比較するのは困難である。 例えば、運動をする若い人は、
    同一の運動プログラムをより長い時間をかけて行う年配の人よりも速く運動プログラムを行うことが可能かもしれない。 したがって、療法士は、使用者がある特定の時に運動をどのようにうまく行うかだけでなく、運動を行う際に以前よりどれくらい進歩しているかなどの使用者の進行状況も測定している。 本発明によれば、療法士が使用者の進行状況を監視し、それに従って運動プログラムを変更することができるように、使用者の現在および過去の運動データを保存しかつ分析する容易な手段が提供される。 したがって、使用者はより速く回復することができ、使用者および療法士の両者は時間もお金も節約することができる。 【0032】 用語「位置センサ」は、その位置、角度あるいは動作および/または、位置、
    角度あるいは動作の変化率を検出しあるいは比較することのできる任意のセンサを意味する、と定義する。 【0033】 このような位置センサは、当業界で知られており、また、可変容量センサ、回転式電位差計、加速度計および、例えばジャイロスコープと電位差計とからなる角度センサを含んでいる。 【0034】 加速度計は、自動車のエアバッグを作動するために自動車工業界でよく知られている。 本発明に用いることのできる市販の加速度計には、商標名ICセンサで販売されている加速度計や、アナログ・デバイス・インコーポレーテッド社(A
    nalog Device Inc. ,)によって市場に出された加速度計、例えばADXL202加速度計が含まれている。 これらは±2gミクロ機械加工された2軸センサである。 【0035】 本発明に用いるのに適した典型的なジャイロスコープは、ジャイレーション・
    インコーポレーテッド社(Gyration Inc.,)から供給されたMG
    100である。 これは初めは、ポインター、リモートコントロール装置、コンピュータおよび娯楽システムの中へ組み込んで一体化するために設計された。 【0036】 この位置センサは、任意の適切な手段によって使用者に取り付けることができる。 この取り付けは、このセンサを糊付き絆創膏で張り付けることによって簡単に行うことができ、あるいは、それに代えて、このセンサは包帯あるいは被覆材によって使用者に留めることができる。 同様に、この位置センサを定位置に留めるためには、例えばベルクロ(Velcro(登録商標))の商標名で販売されているような、フックおよびループからなる適切な留め具のあるストラップを用いることができる。 【0037】 この位置センサは、スリーブの中へ組み込まれ、それによって、そのスリーブが所望位置で使用者に取り付けることができるようにされるのが好ましい。 【0038】 このスリーブは、使用者に取り付けるのに適した任意の寸法および形状を採ることができる。 このスリーブは普通、手袋、ソックス、アームバンド、腕輪あるいはブレスレット、脚バンドあるいはアンクレットの形状にある。 【0039】 同様に、このスリーブは、使用者に安全に取り付けることのできる任意の適切な材料から作ることができる。 このスリーブは、従来の装具のように堅いものであってもよく、柔らかい材料からなるものでもよい。 このスリーブは実質的に柔らかい材料からなるものであるのが好ましい。 このスリーブが実質的に柔らかい材料からなるものであるときには、このスリーブを構成するために、例えば織物生地などの、任意の柔らかい材料を使うことができる。 【0040】 制御ユニットのある実施態様においてこの位置感知手段からのデータを制御ユニットへ伝える通信手段は、そのような目的に適した任意の手段によるものであってもよい。 この通信手段は、無線信号発生などによるものであって使用者が運動をするときに邪魔にならないものであるのが好ましい。 しかしながら、この通信手段は制御手段への導線によるものでもよい。 ただし、その運動がこの導線の制限範囲内で行うことができることを条件とする。 【0041】 制御ユニットは、使用者がその運動を行うときにこの装置が自由に動くことができるように、使用者に取り付けることができ、例えば使用者の腰の周りに保持されたベルトに取り付けることができる。 このことは、データを位置センサから制御ユニットへ伝えるための手段が導線によるものであるときには、特に重要な特徴である。 本発明におけるこの型の実施態様は、使用者がジョギングしており、制御ユニットがその使用者とともに動くことのできるものでなければならないときには、特に重要である。 【0042】 これに代えて、制御ユニットおよび位置センサは、1つのユニットの内部にいっしょに含まれてもよいが、それには、その1つのユニットが使用者によって運ばれるために充分に小さくかつ充分に軽いことが条件になる。 【0043】 本発明の装置は、単独であるいは他の運動補助器具とともに使うことができる。 他の運動補助器具は、使用者が動くようにあるいは特定の身体部位すなわち体肢を動かすようにされるマットの上における位置を表示するためにその上に目印のあるマットであってもよい。 【0044】 使用者は、使用者が手あるいは足、あるいは身体の他の適宜部分をそのマットの上における所望位置まで動かす必要がある運動プログラムを持っている、と予想するのが好ましい。 これらのプログラムは、左か右か、手か足か、あるいは動かされる他の体肢かを指定することができる。 使用者がその一方の足あるいは両方の足を動かす必要のある運動については、そのマットは床の上に置かれるのが好ましい。 同様に、主として使用者の下半身を運動させるように計画された運動については、そのマットは床の上に置かれるのが好ましい。 使用者が手を動かす必要のある運動については、そのマットは、その使用者の手をマットの上に容易に置くことができるように、テーブルの上にあるいは壁面に、あるいは他の垂直な面に置かれるのが好ましい。 同様に、主として使用者の上半身を運動させるように計画された運動については、そのマットは、テーブルの上に置かれるか、あるいは垂直に保持されるのが好ましい。 マットを壁面あるいは垂直面に取り付ける適切な手段は、そのマットを置くために使ってもよい。 マットは、使用者の平衡感覚および/または平らでない面における動きを試験するために平らでない面において使うことが予想されるときには、実質的に平坦な面に限定する必要はない。 このマットは普通、階段の上で、あるいはウォフ゛ルボードの上で使われる。 このことは、患者が実質的に平らな面の上に居るときであって階段あるいは平らでない面の上に居ないときにまったく安定感を感じる場合には、特に重要である。
    マットを階段にしっかりと取り付けるための適切な取付手段は、使用者によるマットの安全な使用を保証するためには、マットといっしょに使うのが好ましい。 【0045】 同様に、このマットは柔らかい面の上で使うこともできる。 例えば、このマットは運動バウンサーの上で使うことができる。 【0046】 このマットは、この装置を簡単に運ぶためにはおよそ1〜2m×1〜2mのマットが予想されるが、任意の大きさあるいは形状であってよい。 上半身の運動のためには例えば1m×1mのような小さいものが使われ、下半身の運動のためには例えば2m×2mのような大きいものが使われることが予想される。 このマットは普通、上半身の運動だけを目的とするためには例えば1m×2mのものを使うことができ、下半身の運動だけを目的とするためには例えば2.5m×1.5
    mのものを使うことができる。 特定のマットは、どのような特定の運動プログラムについても限定する必要がなく、1つのマットを使用者の上半身および下半身の両方の運動を目的とする場合に使うことができる、ということが予想される。
    本発明におけるいくつかの実施態様では、マットは、使わないときには、簡単に巻くかあるいは折り畳んでしまっておくことができる。 【0047】 このマットは任意の適宜材料から作ることができる。 このマットには普通、弾性材料が含まれる。 【0048】 特定の運動プログラムのためにそうするよう指示されるときには、マットに触れる特定の目標として機能するしるしをマットに付けることが好ましい。 これは、単にマット上の一連のラベルあるいはしるしのついた格子であってもよい。 マット上の格子は、大きさが異なっていてもよく、そのため、広範囲の運動プログラムに適しているだろう。 通常、異なる大きさの格子を1つのマット上で使用するとき、各格子を視覚的に容易に識別することができるように、着色コード化が可能である。 通常、格子の間隔は、使用者の手または足が目標領域に実質的に置けるほど所望の目標を充分大きくすることができるものとする。 【0049】 他のしるしは、マットの表面上の簡単な輪郭、数字、文字または絵であってもよい。 【0050】 通常、格子の間隔は、使用者の手または足あるいは身体の他の部分を目標領域に実質的に置けるほど所望の目標を充分大きくできるものとする。 【0051】 本発明のいくつかの実施形態において、マットにはその表面に発光体が含まれていてもよく、この場合、発光体自体は、特定の光が灯されたときに使用者の手または足、または他の体肢を置くべき対象物である。 発光体は、マットの表面に圧力をかけている使用者の体の接触から保護されるのが適切である。 本発明のこの実施形態において、発光体は、表面が依然として平坦であるようにマットまたは目標カバーの実質的に平坦な表面内に含まれるのもまた好ましい。 実質的に平坦な表面を有することは、表面から発光体が突出した場合には発光体につまずくかもしれないため、使用者がマットの上を歩く場合、重要である。 【0052】 患者のリハビリテーションを監視するために療法士によって現在使われている共通の運動プログラムは、本発明の装置を付けた使用者によって実行されるが、
    階段の昇り降り運動に関するものである。 【0053】 この運動は、患者の足首、膝および臀部の可動性および筋力を検討するために用いることができる。 使用者の脚のさまざまな位置、例えば脚の前側および/または後ろ側にいくつかのセンサを取り付けて、横方向および垂直方向への加速と横方向および垂直方向への回転とを検知することができる。 これらのセンサは普通、関心のある関節に依存している足首あるいは膝の上方あるいは下方に配置することができる。 この運動が正確に行われると、その関節の上方および下方における体肢の部分がすっかり一直線になっているということが、その装置によって示される。 この運動が不正確に行われると、その関節が曲がっており、また、その関節によって曲げられた角度は、この運動が正確に行われたときのそれよりも小さい、ということが立証される。 この型の運動を行うために、本発明の1つの実施態様では加速度計およびジャイロスコープの両方を使うのが好ましい。 【0054】 本発明を実施するのに特に適した運動は、能動/受動範囲の動作運動である。
    これらについては、患者は、リハビリテーション中にその関節をある角度動かすように求められる。 受動的に(療法士あるいは機械によって動かされる)行われるか、あるいは筋肉を使って能動的に行われるか、のいずれかである。 この運動の範囲はリハビリテーションを通して増やされるべきである。 【0055】 通常、制御手段は、収集されたデータを後にダウンロードすることができるように、データを収集しかつ保存することができる。 収集されたデータのダウンロードは、診療所または他の場所のいずれかで療法士が行うか、あるいは使用者がデータをダウンロードし、分析用に療法士に届けてもよい。 収集されたデータは、適当な手段を用いて、電話、例えば電子メールまたは無線で、療法士に送付することが可能である。 収集されたデータは、療法士が必要なときにデータを分析できるように、療法士の近くの収集ステーションまたは診療所に送付することも可能である。 【0056】 装置の所定の運動プログラムは、療法士によって予め装置にプログラムされてもよい。 使用者が運動プログラムを行うためにどんな運動プログラムを装置に組み込むかの制限はない。 療法士は、使用者にとってやりがいはあるが、使用者の能力の範囲内である運動プログラムを選択することが好ましい。 運動プログラムは、本発明がそのような特定の目標とともに使われる場合は、例えば、左足を格子Hにまたは右手を正方形5に動かす単純な指令から全体が成り立っている。 この指令は、使用者に、跳ぶ、跳ねる、打つ、蹴る、走るまたは押すよう要求する指令を含む、さまざまな指令がいくつあってもよい。 【0057】 使用者がどんな動作を要求されているかという指示または指令は、適当な任意の手段で使用者に伝達することができる。 使用者に指示または指令を伝達する手段は、無線通信であってもよく、この場合、必ずしも制御ユニットあるいは本発明の装置に取り付ける必要はない。 これは、使用者が運動プログラムを行いながら見ることのできるテレビ画面上または液晶デジタル画面上の指示によるものであってもよい。 画面上のディスプレイは、いかなる適当な手段を用いてもよいが、通常、何の指示であるかという成文指示または図形表示であってもよい。 また、指示を他の視覚手段によって使用者に伝達してもよい。 例えば、場合に応じて電源が入ったり切れたりする発光体へ移動するよう、マット内に発光体が使用されている場合である。 さらに、この装置はマットに光を投射する手段を含んでもよく、使用者はマット上の光の投射地点に移動しなければならない。 しかしながら、指示は、簡単な音声手段、すなわち音声テープまたはデジタル化された音声を用いてもよい。 本発明の最も簡潔な実施形態において、運動プログラムを行うための使用者への指示は、1枚の紙に書かれていてもよい。 この装置によって、
    例えば使用者に運動を開始するよう指示が出されると、これは、制御ユニットに電源が入り、運動を監視し記録する準備ができたことを示す。 適切には、使用者は紙に書かれた書面どおりに運動を行ってもよい。 【0058】 本発明のスリーブは、使用者の足の底部を覆っている場合、足底に、制御装置と連結され、かつ、使用者が特定の足を地面の上に置いたときに検出できる圧力センサを設置することができる。 その圧力センサは、使用者が足を地面の上に置いたときと、使用者が実際に体重を足にかけたときとを識別することができる。
    この情報は、制御装置によって監視しかつ記憶することができ、後日、療法士の診療所の中央データ収集装置にダウンロードされて分析される。 【0059】 本発明のこの実施態様は、容易に適用することができ、運動用装置に、圧力センサを、手、肩、腕などの運動の場合における圧力を監視するため配置することができる。 例えば、予め定められた運動を実行するとき、使用者の手が壁に対してかける圧力の大きさを監視することができる。 【0060】 本発明の装置は、各種の重量を有しているが、使用者が容易に携帯可能でかつ運べるような重量を有しているのが好ましい。 【0061】 いくつかのセンサを有する小型装置の場合、使用者に取り付けられる装置の全重量は200g未満である。 いくつかのセンサを有する装置は、重量が、好ましくは100g未満であり、より好ましくは75g未満である。 【0062】 単一のセンサを有する装置の一般的な重量は、35g、38g、42gおよび45gである。 【0063】 より多くのセンサを使用すると、使用される装置の重量が増大するので、多数のセンサが使用される場合、装置の全重量は2kg未満である。 低重量の装置が必要な場合は、1.5kg未満が好ましく、また1kg未満がより好ましい。 使用者のいずれかの1個所に取り付けられる装置の重量は、使用者のいずれかの1
    個所に取り付ける場合に、低重量が必要なときは、750gを超えることはなく、500gを超えない方が好ましい。 【0064】 しかし、本発明の装置は、かなりの重量なので、使用者が運動のプログラムを実行できる適切な重量であることが必要である。 一般に、本発明の装置の重量は1.5kg未満である。 【0065】 本発明によれば、使用者に取り付けることのできる1つ以上の位置センサを組み合わせるステップを含んでなる運動用装置の製造方法であって、その単一または複数のセンサが、1つ以上の位置センサが取り付けられている使用者の身体の部分の位置を示し、1つ以上の位置センサから生成されるデータを処理するプロセッサと連結されている製造方法もまた提供される。 【0066】 本発明によれば、 使用者に取り付けることができる位置感知手段であって、この手段が取り付けられた使用者の身体部分の位置を感知するための位置感知手段、および 前記位置感知手段に連結され、その位置感知手段からの出力を受け取る制御手段を接続するステップを備えてなり、 前記制御手段がさらに、位置感知手段からの出力を処理するプログラムされた処理手段と、位置感知手段からのデータ出力の処理されたものを保持するメモリ手段とを含んでおり、 前記制御手段がさらに、使用者に、予め定められた運動プログラムを実行するよう命令する手段を有している運動用装置の製造方法がさらに提供される。 【0067】 次に、本発明を、図面を参照した単なる例示によって、さらに説明する。 【0068】 図1は、スリーブ(1)が、使用者(2)の右脚の膝関節と足関節を覆って使用者(2)の右脚に配置されている本発明の第1実施態様を示す。 膝位置の近くのスリーブに、大腿と下部脚との間の角度を測定するため、角度センサ(5)が取り付けられている。 スリーブには、使用者(2)の右脚の運動を測定するための2つの加速度計(6、7)も取り付けられている。 一方の加速度計(6)はスリーブの大腿位置に取り付けられ、他方の加速度計(7)はスリーブの足首位置の近くに配置されている。 加速度計(6、7)と角度センサ(5)とは、制御装置(3)と無線接続されている。 制御装置(3)に連結されたアンテナ(4)は、加速度計(6、7)と角度センサ(5)からの信号を受信する働きをする。 制御装置(3)には小型のテレビジョンスクリーン(8)が取り付けられ、運動のプログラムを実行するため、前記スクリーンによって、制御装置からの命令が使用者(2)に伝達される。 その運動プログラムは療法士が予め決定する。 使用者(2)は、運動のプログラムを実行した後、分析を行うために、データを、無線通信によって、制御装置から、療法士の診療所の中央データ収集装置まで、ダウンロードする。 また、療法士は、無線通信によって、使用者を見る必要なしに、
    運動のプログラムを変更することもできる。 【0069】 図2は、本発明の第2実施態様で使用するマット(21)を示す。 マット(2
    1)はその上面に目標格子(target grid)を有している。 【0070】 図3および図4は、本発明で使用するのに適したキャパシタンス1次元角度センサの一例を示す。 その角度センサは、一対の平行プレートからなるキャパシタンスに基づいている。 これらのプレートの重なっている面積はそのキャパシタンスに比例している。 角度が変化するにつれて、プレートの重なり面積が図3と図4に示すように変化してキャパシタンスが変化する。 【0071】 角度センサは蝶番装置に取り付けられているので、一平面で(すなわち肘運動で)角度を検出することができる。 角度センサは、低価格で、例えば図5に示すような簡単な回路を使って製造することができる。 校正を必要とするどんなセンサも必要としないようにするため、L. E. D. または光電管などの絶対角度マーカー(例えば0°、45°または90°のマーカー)を組み込むことが必要である。 そのキャパシタンスは、角度に対して非直線的に変化するので、出力電圧は、参照表、曲線当てはめ、またはスプラインを利用することによって線形化する必要がある。 【0072】 回路図(図5)から分かるように、U1aを使用して自走発振器を製造する。
    この回路からの出力がU1bを誘発するが、そのU1bは単安定マルチバイブレータとして配置構成されている。 この単安定マルチバイブレータのパルス期間は、端子CN1とCN2の間に接続されたキャパシタンスによって決まり、この場合、そのキャパシタンスはロータリーベーンキャパシター(rotary vane capaci
    tor)であり、そのキャパシタンスは角度位置によって決まる。 IC1bからの出力は、1つのマーク/スペース比を有する固定波長のパルス列であり、そのマーク/スペース比は前記可変キャパシタの位置によって変化する。 前記パルス列のDC成分は、そのパルス列のマーク/スペースによって変化する。 ICのU2
    bはフィルターとして配置構成されており、そのフィルターは、前記DC成分を前記パルス列から抜き出す。 そのDC成分は、ICU2aによって、レベルシフトされかつ緩衝され、次いで、必要に応じて処理するため、コネクタCN4において提示される。 【0073】 本発明の装置が取り付けられている体肢の角度を検出するために、誘導3D角度センサも本発明で使用することができる。 これらのセンサは、2次元以上移動できる関節(すなわち肩関節、股関節、足関節、手首関節)の角度を感知するのに適している。 【0074】 本発明の装置は無線式でもよく、また、相互インダクタンスに基づいていてもよい(スポーツマン心臓モニタの製品に、心拍数のデータを伝送するのに使用するように)。 これらのセンサは、所定の周波数で駆動されるコイルで構成されている。 その検出器は、一組の、互いに直交させて配置した鉄心を有する3つのコイルである(図6)。 センサが磁界を通過して移動すると、電圧が前記3つのコイルに誘導され、その電圧が検出されて、センサの位置に応答して解釈される。
    これらコイルが平行である場合、カップリングは最大であり、コイルが直交している場合、カップリングは最小である。 カップリングは、コイル軸どうしの角度に依存しているのみならずコイル間の距離にも依存している。 【0075】 肩角度を検出するために、伝送コイルが患者の腕に配置され、前記3つの直交受信コイルが胸部に取り付けられると予想される。 【0076】 本発明で使用するのに適した運動プログラムは、膝曲げ運動である(図7)。
    この運動のプログラムは、患者の体肢の角度測定を含み、また、一平面内での運動の場合、特に適切である。 この運動プログラムは、必要な運動が一平面内にある肘などの関節に対して、等しく良好に作用する。 したがって、図3に示すキャパシタンス角度センサなどの1次元角度センサを、適切に使用することができる。 【0077】 患者すなわち使用者は、一般に、椅子またはベッドの端に座って運動を行う。
    2つのセンサ、例えばジャイロスコープを使用し、第1センサ(71)が膝の上方に配置され、そして第2センサ(72)が膝の下方に配置される。 より多数のセンサを使用できるが、簡単にするためには2つが適当である。 【0078】 体肢、例えば脚における2つ部分どうしの間の角度は、これらのセンサの配向から算出される。 【0079】 図8a、8bおよび8cは、本発明によって実施することのできる可動域動作運動(active range motion exercise)の1つの実施態様を示す。 本発明のセンサは使用者の腕に配置されているので、腕の垂直運動(図8a)、腕の平運動(図8b)または腕の回転(図8c)を監視することができる。 本発明を利用してこの種の運動を監視することによって、正確な結果を迅速かつ効率的に集めることができる。 また、本発明を利用してこの種の発明を監視することによって、
    腕の複雑な運動を行うこともでき、また、分析して、使用者が運動をいかにうまく実行できるかを示す有用なデータを与える一層正確な結果を集めることができる。 【0080】 この運動を行うため、本発明のセンサは、図9に示すようなブレスレットによって使用者の腕に適切に配置することができる。 これらのブレスレットは、一般に、細長いプラスチック製材料で製造され、コイル状に巻かれて、1つ以上のセンサ(92)を有しかつ取外し可能なカバー(93)を任意に有する拡張ブレスレット型(91)を形成している。 このブレスレットは、腕のどこにでも配置することができ、そのコイル状に巻かれた機構は、使用者を不快にすることなくかつ使用者の運動を制限することなく、ブレスレットを保持する働きをする。 そのブレスレットは、身体の他の体肢、例えば脚に使用するのに適している。 【0081】 このブレスレットは適切な手段で取り付けることができる。 このブレスレットを使用者の体肢の周りに取り付けることができる手段は、ベルクロ(VELCR
    O(登録商標))材料による手段である。 【0082】 図9に示すブレスレットは、生成したデータを処理するデータプロセッサに、
    ハードワイヤで接続されていてもよいが、生成したデータは、プロセッサに、無線通信で伝達する方が好ましい。 これには、使用者の移動の自由度が優れているという利点がある。 【0083】 本発明の製品と使用とに関するいくつかの実施例を以下に述べる。 【0084】 実施例1 4つの加速度計を備え、その加速度計がそれぞれ、柔軟な材料製のブレスレットの中に組み込まれている運動用装置。 そのブレスレットは、使用者の脚に容易に取り付けることができるようにいくらかの伸縮性をもたらす、実質的に綿織布から製造されている。 使用者は、加速度計が使用者の脚の外側位置に配置されるように、加速度計/位置感知手段を備えたブレスレットを、各足首および各膝の真下に着用する。 【0085】 これらの加速度計は、体肢の動作を検出するとともに、使用者が立っているときおよびその脚が地面からどの位高く離れているかなどを検出する。 これらの加速度計は、使用者の運動に関する情報を記録する中央装置に無線接続されている。 その中央装置はメモリ手段と処理手段を備えている。 その中央装置は、使用者の腰(waist)にベルトで保持された。 その中央制御装置は、使用者にどんな運動をすべきであるかという命令を伝達する小型の自動マイクロプロセッサを内蔵している。 運動のプログラムは、予め定められており、また、中央制御装置の中に予めプログラムされている。 【0086】 使用者は、運動プログラム全体を通じて、異なる時点で、まず左脚で跳び次に右脚で跳ぶように命令される。 この運動プログラムは、実行された後に中央装置が使用者から取り外され、次に、電話により、モデムを通じて、療法士の診療所のデータ収集端末にダウンロードされ、後に生理学者がこれを検査した。 【0087】 実施例2 実施例1に記載されているような4つの加速度計に加えてマットを備えた運動用装置。 これらの加速度計は中央制御装置と無線接続されており、この中央制御装置はマットの近くにある床の上に置かれている。 加速度計の位置が監視されて、命令後の関節の位置および関節の反応速度が示される。 マットは床の上に置かれ、使用者は、中央制御装置に取り付けられているマイクロプロセッサから聴覚的に命令され、左足または右足をマット上のさまざまな位置の上に置くことによって特定の運動を行う。 【0088】 前記マイクロプロセッサが、使用者に、特定の運動をするように命令する時間は、その運動を実施する反応時間を測定するために記録される。 マットの格子の寸法は約1.5m×1.5mであり、2色コードの格子を有している。 青色実線の格子が1辺15cmの正方形をいくつか形成し、これらの正方形は、赤色破線の格子によって4等分されている。 その青色格子は、その正方形の中央に、青色で1〜100番の番号標識が付けられている。 前記制御装置は、音声マイクロプロセッサによって、使用者に、その左足または右足をさまざまな位置に移動するように命令するよう、予めプログラムされている。 【0089】 この情報は、制御手段に集められて記憶される。 運動プログラムを実行した後、集められたデータは、電話によりモデムを通じて、療法士の診療所の中央データ収集端末に送られ、その後、療法士がそのデータを分析する。 したがって、療法士は、使用者によるコンプライアンスおよび、プログラムされた運動を実行する正確さと速度とを監視することができる。 このように、療法士は、使用者を監視するためのかなりの時間を節約するが、さらに、前記運動を実施する利点を監視することができる。 【0090】 実施例3 実施例1に記載されているように4つの加速度計を備え、扉から吊り下げられたゴム製マットを備えた運動用装置。 これらの加速度計は、中央制御装置と無線接続されている。 マットは、それに取り付けられている軽いプラスチック製クリップによって扉から吊り下げられ、扉の頂部にかかっている。 その扉は、閉じられ、マットを安定状態にしっかりと保持している。 中央制御装置は、所定の時点における使用者の足首と膝とがどこに位置しているかに関する加速度計からのデータを収集することができる。 マットは、大きさが約1m×1mであり、その外側表面に直径15cmの各種の色で着色された円が描かれている。 制御装置は、
    TVのアンテナソケットを通じてTVに接続されている。 そのTVは、使用者がマットの近くに位置しているとき、使用者から見えるところに置かれる。 制御装置は、使用者にTVスクリーンを通じて命令を伝達する。 つまり、TVスクリーンは、特定の色の円を表示して、使用者は、療法士が予めプログラムした所定の運動プログラムにしたがって、その円の方にその手を動かすように命令される。
    使用者によるコンプライアンスおよび、使用者が運動のプログラムを実行した正確さと速度とが監視される。 このデータは、療法士が、モデムを通じて電話により、中央データ収集端末にダウンロードするまで、中央装置によって集められて記憶される。 【0091】 実施例4 材料に組み込まれた2つの加速度計を備えた1つのソックスからなる運動用装置であって、そのソックスが足に配置される場合に、一方の加速度計が足関節の後部の足首に配置され、他方の加速度計が足のつま先の先端に配置されている運動用装置。 使用者は、そのソックスを右足に着用して、運動のプログラムを実施するよう要求される。 これらの加速度計は中央制御装置と無線接続されており、
    その中央制御装置は、運動が実行される同じ部屋の中に置かれている。 使用者の前における床の上にマットが置かれ、中央制御装置に取り付けられている音声マイクロプロセッサからの命令が、使用者に、どんな運動を実行すべきかという命令を伝達する。 これらの命令は、左足を静止したようにしておいて、右足を、マット上のさまざまな位置に動かす命令である。 マットは、その上面に番号を付けた格子を有し、異なる格子番号は、使用者が右足をその方へ動かす目標位置である。 運動プログラムが完了した後、中央制御装置で処理されて記憶された情報は、療法士の診療所の中央データ収集端末にダウンロードされる。 【0092】 実施例5 加速度計を角度センサと置き換えた、実施例4に記載の運動用装置。 使用した角度センサは、ジャイレーション・インコーポレーテッド社が供給するジャイロスコープMG100であった。 【0093】 実施例6 使用者が右足を地面上に置いたときと使用者が体重を右足にかけたときに追加して測定するために、スリーブがその足の部分の底に圧力センサも備えている、
    実施例4に記載の装置。 【0094】 実施例7 使用者が右足を地面上に置いたときと使用者が体重を右足にかけたときにリーブにかかる圧力を測定するために、スリーブがその足の部分の底に圧力センサも備えている、実施例5に記載の装置。 【0095】 実施例8 2つの加速度計がスリーブに含まれている運動用装置であって、一方の加速度計が手首の近くに配置され、他方の加速度計が肘の近くに配置されるように、そのスリーブが使用者の腕に配置されている運動用装置。 これらの加速度計は中央制御装置に無線接続されている。 その中央制御装置には、使用者が実行するように要求される運動プログラムに関する命令を使用者に伝達するための音声マイクロプロセッサが取り付けられた。 使用者は、運動プログラムの開始前には座っている。 運動プログラムは、アセンディングオーディオノート(ascending audio
    note)を送達するマイクロプロセッサによって始まり、使用者は、この装置が取り付けられた腕を、前記オーディオノートに調子を合わせて動かす。 この腕の運動は、中央制御装置によって処理されて記録され、後に、療法士の診療所のデータ収集端末に、モデムを通じた電話によってダウンロードされる。 したがって、
    療法士は、使用者の前記運動プログラムがどのように進行しているか評価するため、後にそのデータを検査することができる。 【0096】 実施例9 前記加速度計を角度センサに置き換え、その角度センサを肘関節に隣接して配置した実施例8に記載の運動用装置。 使用した角度センサは、ジャイレーション・インコーポレーテッド社が供給しているジャイロスコープMG100である。 【0097】 実施例10 この実施例の場合、患者は、体重移動運動を行うよう要求された。 患者は、各脚に全体重を代わる代わる掛けながら左右に揺り動かすように要求された。 通常起こるのは、患者の肩部または臀部の揺動である。 これが起こると、患者はその体重が各体肢に完全に移っていると考えるが、そうではない。 センサ、例えばこの実施例の加速度計は、肩部もしくは臀部の異常な移動を検出するため、脚と腰に配置されている。 【0098】 収集されたデータは、療法士であれば実行するであろう運動と比べて分析された。 運動が正確に行われた場合は、上体は垂直面内に保持されたまま左右に移動する。 運動が正確に行われると、腰部と胸部のセンサはほとんど同じ運動を示す。 しかし、運動が不正確に行われると、肩部(上体)または臀部は、これらの他の部分よりも大きく動くか、または単に不充分な運動になる。 運動が不正確に行われると、通常、肩部のぐらつき(肩部が臀部よりもかなり大きく動く場合)、
    または臀部のぐらつき(臀部が肩部よりもかなり大きく動く場合)、または不充分な運動(患者が、例えば疲れまたは損傷のためにその身体を充分に動かさない場合)が起きる。 【0099】 2つの加速度計におけるそれぞれの水平軸の範囲を比べて、患者にアドバイスがなされる。 図10に示す流れ図は、腰部における加速範囲を表す範囲と、胸部における加速範囲を表す範囲とによる分析を説明している。 【0100】 実施例11 使用者がその腰部と肩部の横運動を検出するために加速度計を持っていること以外は実施例10に説明されている運動に類似した体重移動運動。 【0101】 収集したデータは、神経ネットワークを使用して分析した。 その神経ネットワークは、一組の入力値と1つ以上の出力値との間における非線形関係を確認するのに非常に優れている。 神経ネットワークを使用する利点は、使用者が可能性のある関係の選択を特定する必要なしに最良の関係を見つけるということである。
    神経ネットワークは、関係を見つけるが、その関係がよい関係であるかまたは不利な関係であるか、意味があるかまたは意味がないかを確認することはない。 これを確認するのは使用者または療法士である。 【0102】 神経ネットワークは1セットのデータ(トレーニング用セット)を使ってトレーニングを行う。 使用者は、別のセットのデータ(確認用セット)を使って、該ネットワークの出力の質を評価する。 該ネットワークは、1つのセットでトレーニングを行い、別のセットのデータを使って評価されるので、これら2つのデータセットが非常に類似している場合、確認用データセットがたとえ維持していないことを示唆しても、そのネットワークの質が低い可能性がある。 したがって、
    注意深い使用者は、このような事件が起こる機会を減らすために別のセットのデータ(テストセット)を持っている。 【0103】 図11は一般的な神経ネットワークを示す。 各特徴に対して1つの入力ノード(111)があり、各クラスの運動に対して1つの出力ノード(112)がある。 隠れノード(113)の数は変えることができる。 ライン(114)はノード対の間における重さを表す。 隠れノード、例えばh1は、入力ノードi1〜i5
    にそれらのそれぞれの重さw1〜w5を掛け算したものの合計である。 他の隠れノード(113)は、同じ入力ノード(111)の合計であるが、異なるセットの重さを掛け算したものの合計である。 同様に、出力ノード(112)はそれぞれ、1セットの重さが掛け算された隠れノードの合計である。 この1つのネットワークを分類する際に、その出力は1に近いが、他のすべての出力はゼロに近いことが理想的である。 これは、ボランティアの運動が1つのクラスに同時に入れることができるだけであるからである。 ネットワークが最適セットの重さを見つけるのを助けるため、ノードへの出力の合計はそれぞれ、値が所望の範囲内に入るように調整することもできる。 【0104】 運動を実施する使用者の動きは以下の4つのクラスに分類される。 1. 正しい動き 2. 臀部を小さく動かす動き 3. 臀部と肩部を大きく動かす動き 4. 臀部と肩部を小さく動かす動き 【0105】 加速度計を、使用者の腰部と胸部の前に配置した。 加速度計からの、水平面と垂直面における出力値を利用した(実施例10では左右への運動のみを考慮したことに留意されたい)。 【0106】 以下の特徴を、前記4つの加速度計から導き出した。 1.30個を超える読取値の加速度計出力値の標準偏差(約1.8秒) 2. 最後の30個の読取値における加速度計出力値の範囲(すなわち、最大加速−最少加速) 3. 最後の30個の読取値における加速度計の変化の絶対値合計〔すなわち絶対値(読取値n−読取値n−1)の合計〕 【0107】 12の特徴(4つの加速度計それぞれからの上記3つの特徴)をネットワークに入力する。 そのネットワークは、ベイズの正視化法を使用して、各ネットワークの重さを制限した。 【0108】 神経ネットワークのツールボックス3.0.1を有するマットラブバージョン(matlab version)5.3.1を使用して分析した。 【0109】 他のトレーニング計画を使用することができる。 すべての特徴をネットワークに入力する必要があるわけではないが、その使用を簡略化すると、恐らくその正確さが低下する。 隠れノードの数は変えることができる。 最後に、出力値の分類は、変えることができるが、評価担当者が患者を監視していさえすれば、運動の分類を変える。 【0110】 療法士は、使用者の動作を評価するため、後にデータを検査することができる。 【0111】 実施例12 この実施例では、患者が膝曲げ運動を行うよう要求される。 【0112】 脚の、膝の上方と下方の各部分に1台ずつのジャイロスコープを配置する。 これらのジャイロスコープは、前方/後方および上方/下方への位置変化を検出するように配向されている。 すなわち、ジャイロスコープは、膝の角度の変化を検出するが、脚の左右の運動を検出しない。 センサが、各ジャイロスコープの平均固定出力を測定するために、移動することなく、一般に100個以上の読取値を読み取る。 一般に、この実施例の場合、読取値は、脚の上部については1125
    であり、脚の下部については1767(任意単位)である。 前の実験は、各センサは、配向が1°変わるごとに出力を10.7変えることを示した。 したがって、脚の上部の角度は次のとおりである。 脚の上部の角度=(センサの出力−1125)/10.7 脚の下部の角度は次のとおりである。 脚の下部の角度=(センサの出力−1767)/10.7 膝の角度は次のとおりである。 膝の角度=脚の上部の角度−膝の下部の角度 【0113】 上記最後の式における用語のいずれかを使用して運動の質を解釈することができる。 【0114】 再び、療法士または使用者は、発生したデータを、後に検査して、運動のプログラムの結果を評価することができる。 【0115】 実施例13 前進ステップ−上/下 膝の上方に1つの加速度計を有しかつ膝の下方に1つの加速度計を有する本発明の装置を使用者に配置した。 使用者には、単一の階段に対面して立つように要求した。 この階段は、高さが17cmであり、幅は使用者がその上に快適に立つのに充分な幅であった。 使用者は段階に上がり、両足を段階の上に置いて止まる。 次に、患者は床の上に降りて、両足を床の上に置いて止まる。 【0116】 上記運動が何度も繰り返された。 試験結果、すなわち加速度計からのデータは、集められ、モデムを通じて、療法士の診療所のコンピュータにダウンロードされ、その後、分析された。 【0117】 実施例14 横ステップ−上/下 実施例13に記載したのと類似の階段を使用して、使用者は、最初、階段の側部に立つ。 使用者が着用している本発明の装置は、加速度計をジャイロスコープMG100と置き換えたたことを除くと、実施例13に記載の装置と同様である。 【0118】 使用者は、階段の側部に足をそろえて立ち、階段に近い方の脚から始めて階段に上がり、両方の足を階段の上に置いて止まる。 次に、使用者は、床の上に降りて、両足を床の上に置いて止まる(その階段から降りる動作は、運動がどちらの脚を対象としているのかによって、階段のいずれの側部でも行うことができる。
    使用者は動く方向に近い方の足から始める)。 【0119】 上記運動が何度も繰り返された。 加速度計からの試験結果は、集められ、モデムを通じて、療法士の診療所のコンピュータにダウンロードされ、その後、分析された。 【0120】 実施例15 加速度計の位置に角度センサも備えている実施例4に記載の運動用装置。 使用した角度センサは、ジャイレーション・インコーポレーテッド社が供給するジャイロスコープM100であった。 【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は、本発明の第1実施態様による装置を示す図である。 【図2】 図2は、本発明の1つの実施態様で使用するマットを示す図である。 【図3】 図3は、本発明で使用するのに適したキャパシタンス1次元角度センサであって低キャパシタンスの位置をとっているセンサを示す図である。 【図4】 図4は、図3に示すキャパシタンスセンサであって高キャパシタンスの位置をとっているセンサを示す図である。 【図5】 図5は、図3に示すキャパシタンスセンサで使用する電気回路の代表的な回路図である。 【図6】 図6は、本発明で使用する誘導角度センサを示す図である。 【図7】 図7は、膝曲げ運動プログラムを実行するのに備えて2つのジャイロスコープが配置された使用者の脚の図である。 【図8】 図8は、動作運動の活動範囲の1つの実施態様を実行する使用者の図である。 【図9】 図9は、本発明のセンサと取付手段とからなる1つの実施態様を示す図である。 【図10】 図10は、体重シフト運動を説明する流れ図である。 【図11】 図11は、本発明で使用するのに適した代表的な神経ネットワークを示す図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL, IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN ,YU,ZA,ZW (72)発明者 パウンダー,ネイル,マルコム イギリス、ヨーク ワイオー19 6エーゼ ット、ウェルドレイク、ザ クランブルッ クス 28 (72)発明者 ウェブ,ジュリアン,アンソニー イギリス、ニア タッドキャスター エル エス24 8イーエヌ、コルトン、コルトン レーン、スティートン ホール ファー ム コテージズ 1

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