Ball game training tool

申请号 JP9184198 申请日 1998-04-03 公开(公告)号 JPH11285553A 公开(公告)日 1999-10-19
申请人 Shigeru Kita; 茂 喜多; 发明人 KITA SHIGERU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To make realizable a hit ball in a flying state similar to actual play without making the whole device of a large scale. SOLUTION: The tool is provided with a ball B and a training tool main body 1 suspending this ball B and regulating the flying range of the ball B. The main body 1 is provided with a frame 3 capable of suspending the ball B at a prescribed position through an elastic body 2 and a supporter 4 supporting this frame 3. The body 2 is constituted of a frame connecting part 2a extended along the frame 3 and fixed to the frame 3 and a ball connection part 2b for suspending the ball B. The part 2a of the body 2 fixed to the frame 3 is folded back by a pair of fold-back parts 18 and 26 provided with a rotatable fold-back mechanism.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ボールと、このボールを吊り下げると共にボールの飛翔範囲を規制可能な練習具本体とを備えていて、この練習具本体が、前記ボールを所定位置に弾性体を介して吊り下げ可能なフレームと、このフレームを支持する支柱とを有しており、前記弾性体が前記フレームに沿って延設されフレームに取り付けられているフレーム接続部と、前記ボールを吊り下げるボール接続部とからなっている球技練習具であって、前記フレームに取り付けられている前記弾性体のフレーム接続部が、回動可能な折返し機構を有する少なくとも一対の折返部により折り返されるようになっていることを特徴とする球技練習具。
  • 【請求項2】 前記折返部の折返し機構が、フレーム接続部の互いの接触を回避可能に隔離してフレーム接続部を折り返す請求項1の球技練習具。
  • 【請求項3】 前記フレームが、前記支柱に回動可能に軸支されている請求項1又は2の球技練習具。
  • 【請求項4】 ボールと、このボールを吊り下げると共にボールの飛翔範囲を規制可能な練習具本体とを備えていて、この練習具本体が、前記ボールを所定位置に弾性体を介して吊り下げ可能なフレームと、このフレームを支持する支柱とを有しており、前記弾性体が前記フレームに沿って延設されフレームに取り付けられているフレーム接続部と、前記ボールを吊り下げるボール接続部とからなっている球技練習具であって、前記フレームが、
    前記支柱に回動可能に軸支されていることを特徴とする球技練習具。
  • 【請求項5】 前記支柱の周りを回動する前記フレームの回動範囲を規制する回動規制具が設けられている請求項1〜4のいずれか1の球技練習具。
  • 【請求項6】 前記弾性体のボール接続部がループを形成する複数部分からなっていて、これら各部分がより戻し機構を介して接続されていると共に、各接続位置で前記ボール接続部の接触位置を変更可能になっている請求項1〜5のいずれか1の球技練習具。
  • 【請求項7】 前記ボールの飛翔方向前方位置に、前記ボールを反発する反射板を備える請求項1〜6のいずれか1の球技練習具。
  • 【請求項8】 前記ボールの反射板が、反射面角度を変更可能になっている請求項7の球技練習具。
  • 【請求項9】 前記ボールの飛翔方向前方位置に、飛翔したボールの戻りを阻止する戻り防止機構を備えた標的を有する請求項1〜8のいずれか1の球技練習具。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明はテニス練習具などの球技練習具に関し、詳しくは、ボールの飛翔範囲を規制可能な練習具本体を備えた球技練習具に関する。

    【0002】

    【従来の技術】この種の球技練習具、例えばテニス練習具は、比較的狭い場所でも練習できるため、初心者からある程度の熟練者に至る広い範囲の練習者の練習の便に供されている。 その機能も、できるだけ実戦に近い練習が可能なように、実際のプレーにおける打球の飛翔状態に近い飛翔を実現すると共に、戻り球にも種々の変化が実現されるように、種々の機能を有する練習具が開発されている。 本発明者も、ボールを吊り下げる弾性体を、
    ゴムの材質、形状などから適度なものを選択すると共にゴムの弾性のみに依存する従来の方法を採用することなく、弾性体の構造を工夫することによりボールの戻りを実戦に近いものとし、又ボールを打った後の戻りを一定の軌跡のものとするのではなく、より実戦に近いバラエティに富んだ戻りになるような工夫をこらした練習具を発明した(実公平7−41490号公報)。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術の場合、実際のプレーにおける打球の飛翔状態に近い飛翔を実現しようとすれば、ボールと接続される弾性体の長さをある程度以上の長さにしなければならず、
    支柱からボールの吊り下げ位置までの距離を大きくとる必要があるため、装置の高さをある程度以上にする必要があって、広いスペースを要する等、装置全体の構成を大きくせざるを得なかった。

    【0004】しかも、バラエティに富んだ戻りになる工夫が、主としてボールの飛翔方向の前方に配置された反射板に設けられた固定式の傾斜度に依存するものであったため、戻りがある程度単調であることは否めず、実戦と同様の変化を実現するには更に改良の余地があった。

    【0005】更に、上記従来技術の場合、長く激しい練習の結果生じるボールの回転の蓄積によってボールを吊り下げているゴムが捩れ、この捩れに起因して、ボールの吊り下げ長さが極端に短くなったり、ボールを吊り下げているゴムとフレームに固定されているゴムとの接触点が一点接触であることに起因して、その接触点が損傷を受けるという問題があり、その改善が望まれていた。

    【0006】そこで、本発明は、従来技術の有する問題点を解消した球技練習具を提供することを目的としており、装置全体を大掛かりすることなく実際のプレーに近い飛翔状態の打球を実現できるようにすることにある。

    【0007】更には、変化に富んだより実戦的な戻り球になるようにできる球技練習具を提供することを目的とする。 その他の目的として、弾性体の耐久性を一層高めた球技練習具を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記目的は請求項記載の発明により達成される。 即ち、本発明の球技練習具の特徴構成は、ボールと、このボールを吊り下げると共にボールの飛翔範囲を規制可能な練習具本体とを備えていて、この練習具本体が、前記ボールを所定位置に弾性体を介して吊り下げ可能なフレームと、このフレームを支持する支柱とを有しており、前記弾性体が前記フレームに沿って延設されフレームに取り付けられているフレーム接続部と、前記ボールを吊り下げるボール接続部とからなっている球技練習具であって、前記フレームに取り付けられている前記弾性体のフレーム接続部が、回動可能な折返し機構を有する少なくとも一対の折返部により折り返されるようになっていることにある。

    【0009】このように構成されていると、ボールの打撃に伴って弾性体が伸張する場合に、折返部から折り返されて十分な長さを有するフレーム接続部が折返部での抵抗を極力排除できて滑らかに伸張し、装置全体を大掛かりにすることなく、実際のプレーに近い打球の飛翔を実現でき、たとえ打撃力の強い強打打ちを得意とする練習者であっても、十分な弾性体の伸張が達成され、実際のプレーのときと同様なボールの飛翔が可能となる。 しかも、十分に伸張した弾性体の弾性力によつて戻り球が戻るので、その戻り速度も不自然でなくなるという効果を有する。

    【0010】前記折返部の折返し機構が、フレーム接続部の互いの接触を回避可能に隔離してフレーム接続部を折り返すようになっていることが好ましい。 このようになっていると、フレーム接続部の重なりによる接触抵抗の発生を防止でき、ボールの飛翔を実際のプレーに極力近づけることができる。 しかも、フレーム接続部の伸張量を確保するため折り返し接続部の数を増やしたとしても、これらフレーム接続部を構成する互いの弾性体の接触が回避されて、弾性体どうしの接触抵抗による不自然なボールの飛翔が生じなくなり、一層実際のプレーに近い練習ができて都合がよい。

    【0011】前記フレームが、前記支柱に回動可能に軸支されて構成されていてもよい。 このような構成になっていると、フレームに吊り下げられたボールを打つことにより、フレームが、これを支持する支柱の軸周りに回転するので、前方側に反射板を配置してその反射を利用することなく、変化に富んだ実戦的な戻り球を得ることができて好ましい。

    【0012】前記支柱の周りを回動する前記フレームの回動範囲を規制する回動規制具を設けてもよい。 このようになっていると、ボールを吊り下げているフレームの動きを一定範囲に規制できるので、より制御された戻り球の打球処理ができて、ラリーが長く続く練習ができて都合がよい。

    【0013】前記弾性体のボール接続部がループを形成する複数部分からなっていて、これら各部分がより戻し機構を介して接続されていると共に、各接続位置で前記ボール接続部の接触位置変更可能になっていることが好ましい。 このようになっていると、強打された打球が激しく回転した場合であっても、弾性体自体の回転に起因する捩れによる悪影響を確実に解消するので、弾性体に損傷の発生をなくして耐久力を高めると共に、安定したボールの打撃練習が継続できると共に、練習を長時間継続したとしても、ボール接続部を構成する弾性体の接触位置を変更することにより、同一箇所の接触を回避できて、接触箇所の磨耗・損傷に起因するトラブルを極めて効果的に低減でき、装置全体の耐久性を飛躍的に向上できる。

    【0014】ボールの飛翔方向前方位置に、前記ボールの反射板を有していてもよい。 本発明の場合、反射板は必ずしも必要ではないが、ボールの飛翔方向前方位置に反射板を設けておくと、一層変化に富んだ戻り球が得られて都合が良い。

    【0015】ボールの反射板が、反射面角度を変更可能になっていると、一層変化に富んだ戻り球が得られて好ましい。

    【0016】ボールの飛翔方向前方位置に、飛翔したボールの戻りを阻止する戻り防止機構を備えた標的を有するようにしてもよい。 このようになっていると、練習者の打撃によるボールの飛翔が早い場合に、打球が目標とした標的に入ったかどうかが判明しない場合でも、ボールが標的に入ったことが確実に判明するので都合がよい。

    【0017】本発明の前記フレームに、前記弾性体のフレーム接続部の下方変位を規制する下方変位規制具が取り付けられていてもよい。 このように構成されていると、ボールを強打してもボールの下方への変位をある程度規制できるので、戻り球が元の吊り下げ位置に戻り易くて都合がよい。

    【0018】前記フレームの一端部近傍に設けられいる前記下方変位規制具が、大きさの異なる複数の円環具の組み合わせからなっていてもよい。 このようになっていると、ボールの荷重を複数の円環具で分散させる結果、
    個々の円環具における弾性体と円環具との接触抵抗を効果的に減ずることができ、ボールの打撃に伴うボールの飛翔が拘束を受けない自然の打球に近いものとなって好ましい。

    【0019】前記下方変位規制具の少なくとも1が、前記弾性体どうしの接触を減らす隔離機構を備えることが好ましい。 ボールの打撃に伴い、ボールに接続されている弾性体が強い力で引っ張られ平行して存在する弾性体と接触する事態が生じ得るが、このような弾性体どうしの接触が大きいと、弾性体の移動に抵抗を生じたり、ついには弾性体が損傷する場合があり、弾性体の耐久力に悪影響を及ぼすと共に、打球の飛翔に不自然な拘束を与えることになって好ましくないからである。 従って、このような隔離機構を設けておくと、弾性体の寿命が延長されると共に、打球の飛翔が実際の打球のように自然なものなって好ましい。

    【0020】

    【発明の実施の形態】本発明の球技練習具を、テニス練習具を例にとり、その実施形態を、以下に図面を参照して詳細に説明する。

    【0021】図1は、ボールBを吊り下げた練習具本体1と、飛翔したボールBに反発する反射板7とを備えたテニス練習具の全体構成を示す。 練習具本体1は、所定位置に弾性体2を介してボールBを吊り下げ可能なフレーム3と、このフレーム3を支持する支柱4とを有する。 この支柱4は、更に、フレーム3のほぼ中央部を回動中心として回動自在に支持する主支柱4'と、フレーム3の端部の内、ボールBを吊り下げている位置(一端側)とは逆の他端側を支持する副支柱4”とからなっている。この主支柱4'は、1600〜2000mm程度の高さになっていることが好ましい。これら主支柱4'
    と副支柱4”はパイプ状をなしていて、伸縮自在の構成になっている。つまり、各支柱4'、4”の下方の各々の基部4'a、4”aから上方に向けて伸張可能な伸張部4'b、4”bが、各々主支柱4'、副支柱4”の基部を構成するパイプ内部に収納可能になつている。図1
    に示す各支柱4'、4”は、2段に伸張できるようになっているが、更に多段になっていてもよく、あるいは伸張しない固定長のものであってもよい。伸張部4'b、
    4”bが所定長さに伸張されると、通常のネジ式のストッパー4'c、4”cにより位置固定可能になっている。

    【0022】主支柱4'の下端部には、主支柱4'が安定して立設できるように四方に延設された脚部11が溶接などによって固着されている。 脚部11の長さ、太さ等は支柱が安定して立設できるものであればよい。 しかし、副支柱4”の下端部は、主支柱4'とその脚部11
    に固着されておらず、2本の脚部11の交点にさし渡され溶接などで固着された三角形状板11aに形成されている貫通孔11bに、容易に飛び出すことがない程度の深さに遊嵌自在に挿入されている。 つまり、副支柱4”
    の下端部は主支柱4'の周りを歳差運動可能に一点支持されているのである。 もっとも、副支柱4”の下端部は、ボールBの打撃プレーに起因して容易に上方に移動して飛び出さない構成であれば、副支柱4”の下端部を三角形状板11aに形成されている孔11bに挿入する形式のものに限られるものではなく、その他の構成で一点支持されていてもよい。

    【0023】このように、副支柱4”の下端部は主支柱4'の周りを歳差運動可能に一点支持されているので、
    練習者によるボールの打撃により、副支柱4”の歳差運動が生じて、図3に示すように、ボールBの飛翔に従って、前記フレーム3がその動きに追随して回動・移動する。その場合、図2に示すように、フレーム3の回動範囲を規制する回動規制具5を設けていると、フレーム3
    の動きをコントロールできて都合がよい。 この回動規制具5は、主支柱4'の脚部11を補強支持する2本の支柱支持具16と副支柱4”とを接続する、長さにある程度の遊びを備えた2本のチェーンからなっている。ボールBの打撃に伴い副支柱4”が歳差・移動すると、回動規制具5を構成する2本のチェーンの内のいずれかが、
    副支柱4”の移動を規制する方向に作用する。チェーンと接続する副支柱4”側あるいは支柱支持具16側にチェーン引っかけ部を設けておけば、遊びの程度を調節することも可能であり、これによって規制範囲を変更することができる。 つまり、打撃後の戻り球の変化を一層大きいものにしたければ、回動規制具5の遊びを大きくすればよく、更には回動規制具5を取り外して用いてもよい。 このようになっていると、従来技術のように反射板の形状、特に反射角度に依存することがなく、戻り球に変化をもたせることができて実戦的な練習ができる。
    又、回動規制具5をチェーンで構成する代わりに、紐、
    ロープ、ベルト、ワイヤ等を用いてもよい。

    【0024】尚、主支柱4'と、ボールBを吊り下げている一端部とは反対側のフレーム3他端部とを別のチェーン12で接続しておくと、練習者の行う激しい打撃プレーに対しても、副支柱4”の移動が不本意な変動をもたらされることなく一定範囲の安定した動きになって好ましい。

    【0025】前記主支柱4'とフレーム3とは、フレーム3を貫通する主支柱4'の伸張部4'b内側にネジ切りされた頂部にストッパー13を螺着すると共に、主支柱4'の伸張部4'b外側に設けられた突起(図示せず)にフレーム3を支持することにより遊嵌自在に接続されている。 同様に、副支柱4”とフレーム3の他端部との接続も、フレーム3を貫通する副支柱4”の伸張部4”b内側にネジ切りされた頂部にストッパー14を螺着すると共に、副支柱4”の伸張部4”b外側に設けられた突起(図示せず)にフレーム3を支持することにより遊嵌自在になっている。もっとも、主支柱4'とフレーム3他端部とを接続するチェーン12が設けてあれば、ストッパー14は必ずしも螺着・固定する機能を有することを要せず、単なるフレーム3の他端側が副支柱4”から飛び出すのを防止する機能を有するだけでよい。 尚、ストッパー13とストッパー14の距離は、3
    00〜800mm程度であることが好ましい。

    【0026】フレーム3は、主支柱4'、副支柱4”と同様にパイプ状をなしていて、伸縮自在の構成になっている。フレーム3の基部3aから先端側に向けて伸張可能な伸張部3bが基部3aを構成するパイプ内部に収納されていて、所定位置まで伸張部3bが延長されると、
    基部3aに設けられているストッパー・ネジ15により位置固定される。 このフレーム3についても、図示したような伸張式ではなく、固定長式のものとしてもよい。
    具体的に、フレーム3は2000〜4000mm程度であることが好ましい。

    【0027】フレーム3の下面側には、フレーム3の延設方向に沿ってゴムからなる弾性体2が配設されている。 この弾性体2は、フレーム3の長手方向に沿うフレーム接続部2aと、このフレーム接続部2aにフレーム3の一端部近傍から下方に接続されてボールBを吊り下げるボール接続部2bとからなっている。 弾性体の内、
    フレーム接続部2aは、フレーム3に取り付けられている下方変位規制具6によって、フレーム接続部2aの下方変位を規制されるようになっている。 つまり、下方変位規制具6によって、ボールを強打してもボールの下方への変位をある程度規制できるので、戻り球が元の吊り下げ位置に戻り易くなり、打撃練習を継続するのに好都合となる。

    【0028】下方変位規制具6は、フレーム3の一端部近傍に設けられ大きさの異なる複数の円環具6a,6
    b,6cの組み合わせと、フレーム3の長手方向ほぼ中央部の下面に取り付けられている円環具6dとから構成されている。 円環具6aは、フレーム3の一端部先端近くに取り付けられていて、更にフレーム3の支柱寄り下面に、円環具6aよりやや大径の円環具6bが取り付けられて、これら円環具6a、6bの間に、ボールBが垂下されるように位置づけられている。 そして、円環具6
    cは、一端部側の円環具6aとほぼ同じ径を有していて、円環具6bより更にフレーム3の支柱寄り下面に取り付けられている。 円環具6bは下方変位規制具6として必ずしも必要ではないが、このように、円環具6bの直径を円環具6aの直径より幾分大きくすることにより、ボールBの荷重を円環具6bと6cとで分散させる結果、個々の円環具における弾性体と円環具との接触抵抗を効果的に減ずることができ、ボールBの打撃に伴うボールの飛翔が拘束を受けない自然の打球に近いものとなって好ましい。 もっとも、円環具6a側にも、円環具6bと6cの組み合わせになるように設けても良く、更に直径の異なる円環具の取り付け数を増やしてもよい。

    【0029】フレーム3の長手方向ほぼ中央部の下面に取り付けられている円環具6dは、前記円環具6a,6
    b,6cと同様な構成であってもよいが、図5に示すように、各弾性体を個別に隔離する隔離機構8を備えて構成されていることが好ましい。 このようになっていると、弾性体のフレーム接続部2aが、後述するように複数本から構成されている場合、ボールBの打撃に伴い生じる互いの接触による抵抗をできるだけ排除することができて好都合となる。 この隔離機構8は複数本の短いパイプからなっていると共にこれら各パイプの中には接続部2aの1本が通過するようになっており、フレーム3
    の基部3aの下面側外周に、接着剤あるいは溶接などの接合手段により取り付けられている。 隔離機構8を構成する各パイプの形状は、弾性体がその内部を平滑に摺動可能であればよい。 更に、隔離機構8のパイプ内部を低摩擦にするようなテフロン(商標)等の樹脂コーティングをパイプ内部に施してもよい。 前記円環具6b,6c
    についても同様に、隔離機構8を備えた構成になっていてもよい。

    【0030】次に、弾性体のフレーム接続部2aの配設経路について説明する。 このフレーム接続部2aは、主支柱4'の伸張部4'bの上端近傍に取り付けられた弾性体巻回部17を起点として、フレーム3の長手方向に沿ってその伸張部3bの一端側に向けて延設される。 そして、前記円環具6dを構成する1の隔離機構8の内側を通過し、後述する折返し機構を備えた前端側折返部2
    6により方向転換され、再度円環具6dを構成する1の隔離機構8の内側を通過し、後述する後端側折返部18
    により方向転換され、ここでもう一度円環具6dを構成する別の1の隔離機構8の内側を通過する。 そして、円環具6c、次いで円環具6bの内側を通過し、後述する弾性体のボール接続部2bと交差するようにして進む。
    このようになっていると、ボールBの打撃に伴い、弾性体のフレーム接続部2aの伸張が弾性体巻回部17から弾性体のボール接続部2bとの交差点の長さ以上の長さが確保され、ボールの打撃に伴いこの部分に十分な長さの伸張が得られて、実際のプレーに近いボールの飛翔が実現できて好ましい。

    【0031】更に、弾性体のフレーム接続部2aは、フレーム3の一端部先端近くに取り付けられている円環具6aの内側から入り外側へ旋回し、次いで、元の方向に向けて各円環具6b,6cの内側を通過する。 フレーム接続部2aは、図6に拡大して示すように、フレーム3
    の他端側近傍の下面に取り付けられた折返し機構を備えた後端側折返部18に到達した後、更に逆向けに方向転換され、円環具6dを構成する隔離機構8に達し、ここでも別の隔離機構8の内側を通過して、折返し機構を備えた前端側折返部26に達する。 この前端側折返部26
    は、図6に示した後端側折返部18と同様の構成にでき、図1、図4に示すように、フレーム3の伸張部3b
    の一端側近傍で円環具6cの手前側下方に取り付けられている。 因みに、前端側折返部26はフレーム3の伸張部3bの一端側の先端から150〜400mm程度の距離に設けることが好ましい。 更に、弾性体のフレーム接続部2aは、前端側折返部26により方向転換され、円環具6dの別の隔離機構8の内側を通過して、最終的に弾性体巻回部17に戻り固定される。 ここに、前記後端側折返部18と前端側折返部26とは一対の折返部を構成する。

    【0032】もっとも、前端側折返部26を通過したフレーム接続部2aを、更に前記後端側折返部18に達するようにし、再度折り返しを繰り返してもよく、その場合はフレーム接続部2aが一層延長されたことになつて、ボールの打撃に伴う弾性体の伸張が一層大きくなる効果を生じ、特に強打を得意とする練習者の練習に適することになる。

    【0033】前記後端側折返部18、前端側折返部26
    は、いずれもフレーム接続部2aが互いに接触することなく上下に通過するようになっている滑車19を備えた構成になっていて、滑車19は軸25に滑らかに回動可能に軸支されている。 この滑車19が折返し機構を構成する。 滑車19の数は通過する弾性体の本数に合わせて適宜増減すればよい。 要は、弾性体どうしの接触をできるだけ回避して、接触抵抗の発生を防ぐことができればよい。 そして、滑車19の表面は、弾性体のフレーム接続部2aとの接触抵抗ができるだけ少なくなるように滑らかであることが好ましく、表面にテフロン(商標)コーティングされていると一層好ましい。 滑車19自体がボールベアリングから構成されていてもよいし、滑車1
    9と軸25との接触にボールベアリングが内装されている構成であってもよい。

    【0034】このように、弾性体のフレーム接続部2a
    の長さを十分に確保することにより、ボールBの打撃による弾性体の伸張に不自然な強い張力を発生させることなく、実際のプレーに近似した練習ができることになる。 上記した弾性体のフレーム接続部2aの方向転換回数は、もとよりこの実施形態に限定されるものではなく、更に多くしたり、少なくしたりすることができる。

    【0035】一方、弾性体のボール接続部2bは、図4
    に示すように、フレーム接続部2aと接触している円環状の第1接続部2b1と、その下方に位置し、より戻し機構9を介して接続されている第2接続部2b2と、更に別のより戻し機構9を介して接続されている第3接続部2b3とから構成されている。 もとより、これら接続部の数はこれに限定されるものではなく、同様に各接続部に介在しているより戻し機構9の個数も、接続部の数にあわせて適宜変更可能である。 第1接続部2b1と第2接続部2b2と第3接続部2b3とは、ほぼ同じ長さに設定されているが、これらの長さは適宜変更可能である。

    【0036】尚、具体的には、円環状の第1接続部2b
    1の吊り下げ長さは200〜400mm程度、第2接続部2b2と第3接続部2b3は300〜600mm程度が好ましい。

    【0037】より戻し機構9は、弾性体と接触する上下2つの円環部9a、9cと、これら2つの円環部9a、
    9cの間に介在して、円環部9a、9cの一端から延設されている突起(図示略)と遊嵌されている治具9bとからなっている。 このより戻し機構9を設けておくと、
    練習者の打球が激しく回転した場合であっても、個々の弾性体の接続部に捩れによる負担が緩和され、弾性体の耐久力を高める上で極めて好ましいものとなる。 しかも、弾性体のボール接続部2bが複数のループ状に分割形成されているので、より戻し機構9を構成する円環部9a、9cとボール接続部2bとの接触点を適宜移動・
    変更することができ、同じ箇所での接触状態が長く続くのを回避できるので、弾性体のボール接続部2bの寿命を飛躍的に延長できることになって好ましい。 同様のことは、弾性体のボール接続部2bとフレーム接続部2a
    との接触についても言える。 つまり、弾性体のボール接続部2bがループ状になっていることから、両者の点接触を回避することができ、フレーム接続部2aの方は、
    前記弾性体巻回具17からの繰り出しを適宜行うと共に、余剰部分を、その終端側で巻き取るか、切断するなどをすることにより同じ箇所の接触(一点接触)を避けることができる。

    【0038】一方、反射板7は本実施形態を実施する上で必ずしも必要ではないが、反射板があると、一層変化に富んだ戻り球が得られて、実戦的な練習が可能になる。

    【0039】例えば、本実施形態で用いる反射板7は、
    図1に示すように、上方をやや手前側に傾斜させ、左右に2つ折りの主反射板7a、7bと、この主反射板7
    a、7bの高さのほぼ中央部下方に、主反射板とは逆向きに傾斜させ配置した2つ折りの副反射板7c、7dとから構成されている。 いずれの主反射板7a、7b、副反射板7c、7dも、その中心部が後方側に幾分後退し、その逆に左右外側端部がボール側に幾分近づくように折り曲げられている。 これら反射板の折り曲げ角度は、練習の目的に合わせて適宜変更可能である。 この場合、副反射板7c、7dの上端側はその下端側が平に形成されているのとは異なり、2つ折りの副反射板7
    c、7dの合流中点に向けてやや高くなるように傾斜して構成されている。 このようになっていると、上方をやや手前側に傾斜させた2つ折りの主反射板7a、7b、
    副反射板7c、7dも、その中心部が後方側に幾分後退し、その逆に左右端部がボール側に幾分近づくように折り曲げられている。 これら反射板の折り曲げ角度は、練習の目的に合わせて適宜変更可能である。 この場合、副反射板7c、7dの上端側はその下端側が水平に形成されているのとは異なり、2つ折りの副反射板7c、7d
    の合流中点に向けてやや高くなるように傾斜して構成されている。 このようになっていると、2つ折りの主反射板7a、7bの上方をやや手前側に傾斜させるに際して、同じく2つ折りの副反射板7c、7dとの接触部分が線接触になる部分が広がる。 つまり、両反射板が2つ折りになっている関係上、両反射板を接触させると本来的に点接触になり易いのであるが、かかる点接触になることによる接触部分の不安定さを避けることができて好ましい。

    【0040】両反射板の折り曲げ角度と共に、傾斜角度についても、手動あるいは自動で変更可能である。 図示はしないが、副反射板7c、7dの下端部を予め後退側にバネあるいはゴム等の弾性体を用いて付勢しておき、
    その付勢に抗して副反射板7c、7dの下端部を、ワイヤ等を用いて手動あるいは自動で手前側に引っ張るようにすればよい。 練習中に戻り球の変化をもたせるため、
    副反射板7c、7dの下端部の引張り・後退作用を、偏心カム付の電動機を用いて自動的に繰り返し行わせることも可能である。

    【0041】更に、主反射板7a、7b、副反射板7
    c、7dの下端部の折曲中心の位置を固定すると共に両端部のみを予め後退側にバネあるいはゴム等の弾性体を用いて付勢しておき、その付勢に抗して副反射板7c、
    7dの下端部の両端部のみを、手前側にワイヤ等を用いて手動あるいは自動で引っ張るようにすれば、両反射板の開き角度を調節・変更できて好ましい。 この場合も、
    練習中に、主反射板7a、7b、副反射板7c、7dの下端部の両側端のみを引張り・後退作用を、偏心カム付の電動機を用いて自動的に繰り返し行わせることもできる。

    【0042】主反射板のサイズは、一例として高さ15
    00〜2000mm程度、全幅400〜1000mm程度、副反射板のサイズは、一例として、高さ600〜1
    000mm程度、全幅400〜1000mm程度にすることができる。

    【0043】〔別実施の形態〕 テニスの練習をするに際して、図1に示した練習具本体1を用いる場合、反射板7を前面に設けて行う場合の他に、図7に示すように、標的20を吊り下げた標的装置を前面に配置して練習を行うこともできる。 この場合、反射板7に代えて配置してもよいし、反射板7と並べて配置してもよい。 標的20を、反射板7と並べて配置すると、一層実戦的な練習ができて好ましい。 標的20は、伸縮自在の支柱2
    1の上端に、位置変更可能に水平方向に取り付けられた吊り下げ具22の他端に吊り下げられている。 標的20
    は金属あるいは樹脂製の線からなり円環状をしていて、
    その直径を拡縮自在に構成されている。 つまり、標的2
    0の両端が自由端になっていて、互いに重ね合わせるようにすることにより所定の直径の円環を作成し、次に吊り下げ具22の他端に取り付けられている締めつけ具2
    3によって締めつけ固定する。 締めつけ具23の締めつけを解除することにより、標的20の直径を容易に変更することができる。 標的20は、更に、その下部に戻り防止機構たる溜まり部24を備える。 練習者の打撃によるボールの飛翔が早いと、打球が標的20に入ったかどうかが判明しない場合がある。 しかし、標的20に溜まり部24を設けておくと、打球が標的20に入った場合にボールBと接続されている弾性体のボール接続部2b
    が溜まり部24の入り口に入り込み、溜まり部24に入り込むので戻り球の動きが止まり、打球が標的20に入ったことが確実に判明する。

    【0044】前記弾性体2は天然ゴム、合成ゴムなどが好ましいが、所定の張力のものとするため、その材質、
    形状は種々のものを選択可能であり、単一本のものでも、あるいは複数本を並列状もしくは塊状に束ねたものでもよく、ゴムとこれの伸張を規制可能な拘束紐をゴムの周りに被覆した組合わせ紐のようなものでもよい。

    【0045】反射板7の形状については、上記実施形態では、左右を形成する中心部から2つ折りの構成としたが、これに限定されるものではなく、1枚の平板でもよく、更に多段の折り曲げ構成を備えた屈曲可能な板であってもよい。

    【0046】本発明に係る球技練習具は、テニス練習具として以外に、ラケットボール、スカッシュ等の練習にも適用できる。

    【0047】更に、軟式あるいは硬式野球ボールを吊り下げると共に、ボールの飛翔する前方位置にネットを配置しておき、バッテイング練習することも可能である。

    【0048】更に又、上記弾性体に吊り下げたサッカーボールを地面に配置して、図7に示す標的を全面に配置して練習することもできる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係る球技練習具の全体配置を示す斜視図

    【図2】図1に示す練習具本体の支柱下部の拡大斜視図

    【図3】図1に示す練習具本体の作用を説明する平面図

    【図4】弾性体のボール接続部の拡大斜視図

    【図5】隔離機構の拡大断面図

    【図6】折返部の拡大側面図

    【図7】標的装置の正面

    【符号の説明】

    1 練習具本体 2 弾性体 2a フレーム接続部 2b ボール接続部 3 フレーム 4 支柱 5 回動規制具 7 反射板 9 より戻し機構 18,26 折返部 19 折返し機構 20 標的 24 戻り防止機構 B ボール

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成11年7月5日

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】特許請求の範囲

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【特許請求の範囲】

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0011

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0011】前記フレームが、前記支柱に回動可能に軸支されていると共に、前記ボールの飛翔方向前方位置
    に、飛翔したボールの戻りを阻止する戻り防止機構を備
    えた標的を有して構成されていてもよい。 このような構成になっていると、フレームに吊り下げられたボールを打つことにより、フレームが、これを支持する支柱の軸周りに回転するので、前方側に反射板を配置してその反射を利用することなく、変化に富んだ実戦的な戻り球を得ることができると共に、練習者の打撃によるボールの
    飛翔が早い場合に、打球が目標とした標的に入ったかど
    うかが判明しない場合でも、ボールが標的に入ったこと
    が確実に判明できて好ましい。

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