ジャングルジム用継手及びジャングルジム

申请号 JP2015170728 申请日 2015-08-31 公开(公告)号 JP2017046775A 公开(公告)日 2017-03-09
申请人 株式会社アガツマ; 发明人 戸所 信二;
摘要 【課題】ジャングルジムの収納・展開作業に要する時間を短くすることができるジャングルジム用継手を提供する。 【解決手段】ジャングルジム用継手30Aは、複数のパイプ22が接続される継手軸32aを備える継手本体32と、回動部材33とを有する。回動部材33は、一端側にパイプ22が接続され、他端側は継手本体32と共に平板状部32cが二股状部33bに挟み込まれて屈折部31が形成される。屈折部31の外周には内周面に係合突起が設けられるカバー部材34が設けられる。カバー部材34は、カバー部材の係合突起が回動部材33のガイド溝と係合してカバー部材34の軸方向前後に移動自在にガイドされるとともに、前進端 位置 では屈折部31の屈折を規制し、後退端位置では屈折部31の屈折を解除することができる。 【選択図】図4
权利要求

複数のパイプが接続される継手軸を有する継手本体と、 短尺棒状に形成され、一端側に前記パイプが接続される回動部材と、 を有し、 前記回動部材の他端側は前記継手本体とともに、平板状部が二股状部に挟み込まれて前記パイプが屈折可能とされる屈折部が形成され、 前記屈折部の外周には、内周面に係合突起が設けられる筒状のカバー部材が設けられ、 前記カバー部材は、前記屈折部に設けられるガイド溝と前記係合突起が係合して軸方向前後移動自在にガイドされるとともに、前進端位置では周壁が前記平板状部又は前記二股状部と当接することにより前記屈折部の屈折を規制し、後退端位置では前記周壁が前記平板状部又は前記二股状部と当接せずに前記屈折部の屈折を解除することを特徴とするジャングルジム用継手。前記ガイド溝は、前記カバー部材の前進端位置において軸心周方向の一方向側に前記カバー部材を回動自在にガイドする一方向ガイド溝と、前記カバー部材の後退端位置において軸心周方向の他方向側に前記カバー部材を回動自在にガイドする他方向ガイド溝とを備えることを特徴とする請求項1に記載のジャングルジム用継手。前記一方向ガイド溝及び前記他方向ガイド溝は、前記カバー部材の前記係合突起が乗越え可能に形成される乗越え突起部を備えることを特徴とする請求項2に記載のジャングルジム用継手。前記平板状部は前記継手本体に形成され、前記二股状部は前記回動部材に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載のジャングルジム用継手。前記平板状部の突端部は、平面視凸円弧状に形成されるとともに前記突端部から突出される回動規制突起が設けられ、 前記平板状部の前記突端部と対向する前記二股状部の二股間における面は、前記平板状部の前記突端部に倣って平面視凹円弧状に形成されるとともに前記回動規制突起に当接される当接部が設けられることを特徴とする請求項4に記載のジャングルジム用継手。請求項1乃至請求項5の何れか記載のジャングルジム用継手を備えるジャングルジム部と、前記ジャングルジム部と隣接して接続されるブランコ部と、を有し、 前記ブランコ部は、設置面における2箇所の前記ジャングルジム用継手とそれぞれ接続パイプを介して接続される2本のブランコ支持台パイプと、各前記ブランコ支持台パイプと接続支持部材を介して接続して上方に向けて傾斜して延在する2本のブランコ縦支持パイプと、2本の前記ブランコ縦支持パイプと上方の端部で接続する交差部と前記ジャングルジム部とで両端が着脱自在に支持され横架されるブランコ横支持パイプと、前記ブランコ横支持パイプに搖動自在に設けられるブランコと、を備え、 前記接続支持部材は、前記ブランコ縦支持パイプを支持する支持部と、前記支持部の下端に固定されて前記ブランコ支持台パイプの外周に形成される摺動筒部とを備え、 前記摺動筒部は、前記ジャングルジム部と反対側の端部外周にねじ部が形成され、 前記ブランコ支持台パイプは、前記ジャングルジム部と反対側の端部に前記ねじ部と螺合するねじ部材が設けられることを特徴とするジャングルジム。前記ブランコ支持台パイプにおける前記ジャングルジム部側の端部には雄ねじ部が形成され、 前記接続パイプと前記ブランコ支持台パイプは屈折可能に形成されるブランコ支持台屈折部を介して接続され、 前記ブランコ支持台屈折部の外周には、外径を前記ブランコ支持台パイプと同径とされるとともに内径部には前記雄ねじ部と螺合される雌ねじ部を有するブランコ支持台カバー部材が設けられることを特徴とする請求項6に記載のジャングルジム。

说明书全文

本発明は、幼児が屋内で遊ぶことができるジャングルジムであって、収納時には折り畳むことができるジャングルジムと、このジャングルジムに用いられるジャングルジム用継手に関する。

従来から、幼児が屋内で遊ぶことのできるジャングルジムが提案されている。このような屋内用ジャングルジムは、複数の立方体枠が組み合わされることにより、公園等の屋外に設置されるジャングルジムと同様の遊びを屋内で行うことができるので、幼児は夢中になって遊ぶことのできる遊具とされている。

このような屋内用ジャングルジムは、大型に形成される傾向がある。このため、使用しない場合にはコンパクトに収納できるように、パイプが接続される継手として、パイプが屈折される屈折部を設けたものが用いられている。そして、この屈折部は、ジャングルジムを使用する場合には、パイプが不意に屈折してしまわないようにロック機構が備えられている。例えば、特許文献1における折り畳み式ジャングルジムの継手ユニットは、固定パイプ継手と回動パイプ継手の枢支連結部に進退操作自在に回動阻止用カバースリーブが設けられている。そして、パイプが接続される回動パイプ継手にロックピンを設けて、回動阻止用カバースリーブにはロックピン受け入れ孔が設けられている。

このジャングルジムを使用する場合には、枢支連結部に回動阻止用カバースリーブを套嵌させる。すると、回動阻止用カバースリーブと回動パイプ継手とが当接し、枢支連結部におけるパイプの屈折が阻止される。また同時に、回動パイプ継手のロックピンが回動阻止用カバースリーブのロックピン受け入れ孔に嵌まり込み、回動阻止用カバースリーブの軸心回りの回動が防止される。また、このジャングルジムを折り畳む場合には、ロックピンを押し込んでロックピンをロックピン受け入れ孔から外す。すると、回動阻止用カバースリーブはパイプに沿って回動パイプ継手から離間させることができる。

実用新案登録第3102074号公報

上記のジャングルジム用継手においては、回動阻止用カバースリーブを枢支連結部とされるパイプの屈折部に対して進退操作してパイプの屈折(すなわちジャングルジムの折り畳み)の規制及び解除を行う。ここで、パイプの屈折の解除を行った後の回動防止用カバースリーブは、何れの部材にも係止されない。すると、ジャングルジムの収納作業等の場合に回動阻止用カバースリーブが不意に移動してしまい、再度の組立の際における屈折部の屈折規制のための回動阻止用カバースリーブの移動距離が長くなってしまうことがある。

本発明の目的は、ジャングルジムの収納・展開作業に要する時間を短くすることができるジャングルジム用継手及びジャングルジムを提供する。

本発明のジャングルジム用継手は、複数のパイプが接続される継手軸を有する継手本体と、短尺棒状に形成され、一端側に前記パイプが接続される回動部材と、を有し、前記回動部材の他端側は前記継手本体とともに、平板状部が二股状部に挟み込まれて前記パイプが屈折可能とされる屈折部が形成され、前記屈折部の外周には、内周面に係合突起が設けられる筒状のカバー部材が設けられ、前記カバー部材は、前記屈折部に設けられるガイド溝と前記係合突起が係合して軸方向前後移動自在にガイドされるとともに、前進端位置では周壁が前記平板状部又は前記二股状部と当接することにより前記屈折部の屈折を規制し、後退端位置では前記周壁が前記平板状部又は二股状部と当接せずに前記屈折部の屈折を解除する。

また、前記ガイド溝は、前記カバー部材の前進端位置において軸心周方向の一方向側に前記カバー部材を回動自在にガイドする一方向ガイド溝と、前記カバー部材の後退端位置において軸心周方向の他方向側に前記カバー部材を回動自在にガイドする他方向ガイド溝とを備える。

また、前記一方向ガイド溝及び前記他方向ガイド溝は、前記カバー部材の前記係合突起が乗越え可能に形成される乗越え突起部を備える。

また、前記平板状部は前記継手本体に形成され、前記二股状部は前記回動部材に形成される。

また、前記平板状部の突端部は、平面視凸円弧状に形成されるとともに前記突端部から突出される回動規制突起が設けられ、前記平板状部の前記突端部と対向する前記二股状部の二股間における面は、前記平板状部の前記突端部に倣って平面視凹円弧状に形成されるとともに前記回動規制突起に当接される当接部が設けられる。

本発明のジャングルジムは、上述のジャングルジム用継手を備えるジャングルジム部と、前記ジャングルジム部と隣接して接続されるブランコ部と、を有し、前記ブランコ部は、設置面における2箇所の前記ジャングルジム用継手とそれぞれ接続パイプを介して接続される2本のブランコ支持台パイプと、各前記ブランコ支持台パイプと接続支持部材を介して接続して上方に向けて傾斜して延在する2本のブランコ縦支持パイプと、2本の前記ブランコ縦支持パイプと上方の端部で接続する交差部と前記ジャングルジム部とで両端が着脱自在に支持され横架されるブランコ横支持パイプと、前記ブランコ横支持パイプに搖動自在に設けられるブランコと、を備え、前記接続支持部材は、前記ブランコ縦支持パイプを支持する支持部と、前記支持部の下端に固定されて前記ブランコ支持台パイプの外周に形成される摺動筒部とを備え、 前記摺動筒部は、前記ジャングルジム部と反対側の端部外周にねじ部が形成され、前記ブランコ支持台パイプは、前記ジャングルジム部と反対側の端部に前記ねじ部と螺合するねじ部材が設けられる。

また、前記ブランコ支持台パイプにおける前記ジャングルジム部側の端部には雄ねじ部が形成され、前記接続パイプと前記ブランコ支持台パイプは屈折可能に形成されるブランコ支持台屈折部を介して接続され、前記ブランコ支持台屈折部の外周には、外径を前記ブランコ支持台パイプと同径とされるとともに内径部には前記雄ねじ部と螺合される雌ねじ部を有するブランコ支持台カバー部材が設けられる。

本発明に係るジャングルジム用継手は、継手本体の継手軸及び継手本体と屈折部を介して接続される回動部材にそれぞれパイプが接続される。この屈折部は、回動部材と継手本体により、平板状部が二股状部に挟み込まれて形成される。そして、この屈折部の外周には筒状のカバー部材が設けられる。このカバー部材は、屈折部に設けられるガイド溝とカバー部材の係合突起が係合することにより、筒状本体に向かう方向を前として、前後に移動自在にガイドされる。そして、このカバー部材が前進端の位置にある場合には、屈折部の屈折を規制し、後退端の位置にある場合には屈折部の屈折を解除する。

これにより、屈折部の屈折の規制及び解除の操作をカバー部材の前後操作だけで行うことができるとともに、後退端でカバー部材は止まるので、ジャングルジムを折り畳んだ時にカバー部材が移動してしまうことが無い。これにより、再度の展開時には、解除時と同じ距離だけカバー部材を移動させればよい。従って、従来よりもジャングルジムの展開作業に要する時間を少なくすることができる。

また、ガイド溝は、一方向側にカバー部材を回動自在にガイドする一方向ガイド溝及び他方向側にカバー部材を回動自在にガイドする他方向ガイド溝を備える。これにより、カバー部材による屈折部の規制・解除の操作を、回動操作を行ってからカバー部材を前後させるようにすることができるので、誤ってカバー部材を前後に動かしてしまうことが低減される。

また、一方向ガイド溝及び他方向ガイド溝は、カバー部材の係合突起が乗越え可能に形成される乗越え突起部を備える。従って、使用者は、カバー部材の規制・解除操作の開始、完了を、係合突起が乗越え突起を乗り越えることによるクリック感により感知することができる。

また、屈折部の構成を、継手本体に平板状部を形成し、回動部材に二股状部を形成することによって、ガイド溝を回動部材の二股状部上に形成することができる。従って、簡単な構成でジャングルジム用継手を形成することができる。

また、回動部材と継手本体との屈折する度範囲は、回動部材に設けられた当接部が継手本体に設けられた回動規制突起に当接することで規制されるので、例えばパイプが屈折する角度範囲を90度としたい場合には、確実に当該屈折運動を規制することができる。

また、本発明に係るジャングルジムは、ジャングルジム用継手を備えるジャングルジム部と、このジャングルジム部と隣接して接続されるブランコ部とを有する。そして、ブランコ部は、2箇所のジャングルジム用継手とそれぞれ接続パイプを介して接続される2本のブランコ支持台パイプと、各ブランコ支持台パイプから接続支持部材を介して接続して上方に向けて傾斜して延在する2本のブランコ縦支持パイプと、このブランコ縦支持パイプが接続される交差部とジャングルジム部とで両端が着脱自在に支持され横架されるブランコ横支持パイプと、このブランコ横支持パイプに搖動自在に設けられるブランコとを備える。そして、接続支持部材には、ブランコ縦支持パイプを支持する支持部と、ブランコ支持台パイプの外周に形成される摺動筒部を備える。摺動筒部は、ジャングルジム部と反対側の端部外周にねじ部が形成される。ブランコ支持台パイプは、ジャングルジム部と反対側の端部に摺動筒部のねじ部と螺合するねじ部材が設けられている。

これにより、ねじ部材の螺合を解除して摺動筒部をブランコ支持台パイプに沿ってジャングルジム部に向けて移動させることができる。従って、ブランコ部についても、コンパクトな収納状態とすることができる。

また、ブランコ支持台パイプのジャングルジム部側の端部には雄ねじ部が形成される。そして、接続パイプとブランコ支持台パイプは、屈折部を介して接続される。この屈折部の外周には、外径をブランコ支持台パイプと同径とされるとともに雄ねじ部と螺合される雌ねじ部を有するブランコ支持台カバー部材が設けられる。これにより、ブランコ支持台パイプを折り畳むことができるとともに、摺動筒部を接続パイプの外周上に位置させて、ブランコ部をさらにコンパクトな収納状態とすることができる。

本発明の実施形態に係るジャングルジムをジャングルジム部側から見た斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムをブランコ部側から見た斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジム用継手及び接続されるパイプを示す斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジム用継手及び接続されるパイプを示す分解斜視図である。

本発明の実施形態に係る継手本体を示す斜視図である。

本発明の実施形態に係る回動部材を示し、(a)は上方から見た斜視図であり、(b)は下方から見た斜視図である。

本発明の実施形態に係るカバー部材を示し、(a)は正面図であり、(b)は斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジム用継手及び接続されるパイプを示す図3のVIII−VIII要部横断面図である。

本発明の実施形態に係る屈折部のガイド溝と係合突起の係合を示す平面模式図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジム用継手及び接続されるパイプを示し、カバー部材が移動した状態を示す上面図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジム用継手及び接続されるパイプを示し、パイプが屈折された状態を示す上面図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムのジャングルジム部が折り畳まれた状態を示すジャングルジム部側から見た斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムのジャングルジム部が折り畳まれた状態を示すブランコ部側から見た斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムの図13におけるXIV−XIV要部断面図である。

本発明の実施形態に係るブランコ支持台パイプ及びその周辺の部品との接続状態を示す要部斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムが折り畳まれた状態を示すブランコ部側から見た斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムの変形例を示す斜視図である。

本発明の実施形態に係るジャングルジムの変形例を示すジャングルジムが折り畳まれた状態を示す斜視図である。

以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。本実施形態におけるジャングルジム10は、主に屋内に設置する遊具であり、収納時には折り畳むことができるように形成されたものである。図1及び図2は、ジャングルジム10を展開して使用する場合の状態を示す図である。ジャングルジム10は、ジャングルジム部20と、ブランコ部80が備えられる。ブランコ部80は、ジャングルジム部20に隣接して接続されている。そして、ジャングルジム部20には、滑り台72や、階段74、ステップ板76が設けられている。

ジャングルジム部20は、x軸、y軸、z軸の各方向にそれぞれ複数設けられるパイプ22及び三方〜六方に分岐される複数のジャングルジム用継手30により形成される複数の立方体枠25を備える。ジャングルジム部20は、3段に形成されており、最下段には3つの立方体枠25がy軸方向に連続してベース枠群100が形成されている。ベース枠群100のy軸方向プラス側端部の立方体枠25には、x軸方向に突出するようにして付加ベース枠400としての立方体枠25が設けられている。

ジャングルジム部20の中段とされるミドル枠群200は、ベース枠群100における中央及びy軸方向プラス側端部の立方体枠25の上側(z軸方向プラス側)に、y軸方向に連続する2つの立方体枠25により形成されている。最上段に位置するトップ枠300は、ミドル枠群200の2つの立方体枠25のうち、y軸方向マイナス側の立方体枠25の上側(z軸方向プラス側)の一つの立方体枠25により形成されている。

ジャングルジム部20の各立方体枠25は、立方体枠25の辺に相当する12本のパイプ22と、立方体枠25の頂部に位置するジャングルジム用継手30により形成されている。ジャングルジム用継手30は、接続されるパイプ22の数に応じて、三方〜六方に分岐して形成されている。そして、ジャングルジム用継手30におけるパイプ22との接続部分やパイプ22を折り曲げる屈折部の構造は同じ構造とされている。従って、以下のジャングルジム用継手30の説明は、六方に分岐されるジャングルジム用継手30A(すなわち、ベース枠群100と付加ベース枠400が接続される箇所に位置する六方分岐の継手)を例として説明する。

なお、ジャングルジム部20には、三方分岐のジャングルジム用継手30は12個、四方分岐のジャングルジム用継手30は9個、五方分岐のジャングルジム用継手30は8個、六方分岐のジャングルジム用継手30は1個が備えられ、それぞれの継手軸にパイプ22や手すり24、接続パイプ82が接続されている。

図3に示すように、ジャングルジム用継手30Aは、x軸方向の2本のパイプ22Aと、y軸方向及びz軸方向の各2本のパイプ22Bが接続されている。パイプ22Aとパイプ22Bは、同径に形成されている。パイプ22Aは、パイプ22Bよりも短く形成されている。ジャングルジム用継手30Aは、x軸方向のパイプ22Aがそれぞれ90度の角度範囲で屈折可能とされる屈折部31(31A,31B)が形成されている。

x軸方向プラス側のパイプ22Aが接続される側の屈折部31Aの外周には、略円筒形状のカバー部材34が設けられている。カバー部材34は、当該カバー部材34の軸方向前後に移動自在とされている。ここで、「前」とは、ジャングルジム用継手30Aに向かう方向(図3におけるx軸方向のマイナス側方向)とし、「後」とは、ジャングルジム用継手30Aから離れる方向(図3におけるx軸方向のプラス側方向)とする。

図4に示すように、ジャングルジム用継手30Aは、継手本体32と、継手本体32に対してx軸方向で接続される回動部材33と、継手本体32と回動部材33で形成される屈折部31A,31Bと、屈折部31Aに設けられるカバー部材34により構成されている。図5に示すように、継手本体32は、y軸方向及びz軸方向のプラス側及びマイナス側のそれぞれに、パイプ22Bと接続される継手軸32aが基部32bから突出されるようにして設けられている。

継手軸32aは、略円筒形状に形成されている。各継手軸32aの外周壁には、継手軸32aの軸心に沿って平行な2つの長い切欠部32a1が形成されている。2つの切欠部32a1の間における継手軸32aの外周壁には、係止突起32a2が設けられている。そして、2つの切欠部32a1及び係止突起32a2は、1つの継手軸32aにおいて対向する反対側の外周面にもそれぞれ設けられている。

継手本体32は、全体を樹脂材料の射出成形により形成されている。従って、切欠部32a1の作用により、係止突起32a2を支持する外周壁は弾性を有する。一方、パイプ22Bの両端部近傍の外周壁には、それぞれ係止突起32a2と係止される係止孔220が周方向等間隔で4箇所に設けられている(図3及び図4参照)。なお、各パイプ22Aにも同様に係止孔220が周方向等間隔で4箇所に設けられている。

従って、パイプ22Bを継手軸32aに挿入すると、係止突起32a2は継手軸32aの径方向軸心側に向けて沈み込む。そして、係止孔220と係止突起32a2の位置が合せられると、係止突起32a2は弾発されて、係止突起32a2は係止孔220に係止されてパイプ22Bの挿入が完了される。なお、係止突起32a2は、継手軸32aの外周面に向けて低くなるように、パイプ22Bが挿入される側が傾斜して形成されている。これにより、パイプ22Bの挿入が容易とされている。

また、対向する継手軸32a同士は、円筒形状部分の内面で形成される孔が互いに貫通されて連通されている。従って、基部32bの内部では、y軸方向の2つの継手軸32a及びz軸方向の2つの継手軸32aそれぞれの円筒形状部分の内面で形成される孔が交差している。

さらに、継手軸32aにおける基部32b側には、継手軸32aの円筒形状部分よりも径大に形成される円環部32a3が形成されている。円環部32a3の外周面は、パイプ22Bが挿入されて継手軸32aに接続された際、パイプ22Bの外周面と連続した面となるように形成されている。

継手本体32は、x軸方向のプラス側及びマイナス側に向けて、それぞれ平板状部32cが基部32bから突出して形成されている。ここで、両者の平板状部32cの形状は同じである。平板状部32cは、平面部をz軸方向に向けた略平板状に形成されている。平板状部32cの平面部には、いわゆる肉盗みのための4個の凹部32c1がそれぞれ形成されている。

平板状部32cの平面上略中心位置には、貫通孔32c2が設けられている。貫通孔32c2には、回動部材33の貫通孔33b1(図6参照)とともにピン部材が挿通される。従って、回動部材33は、平板状部32cにより回動自在に支持される。

平板状部32cの突端部32c3は、平面視において凸円弧状に形成されるとともに、凸円弧状の一方の終端部には、回動規制突起32c4が形成されている。回動規制突起32c4の側面は、平板状部32cの側面と連続する面とされている。そして、回動規制突起32c4の突端部32c3側の面は、回動規制突起32c4の側面と平行である。なお、前述の通り、平板状部32cは同じ形状とされるので、図5の手前側の回動規制突起32c4は突端部32c3におけるx軸方向のプラス方向側の端部に形成され、図5の後側の回動規制突起32c4は突端部32c3におけるx軸方向のマイナス方向側の端部に形成される。

次に、図6(a)及び(b)に基づいて、回動部材33について説明する。図6(a)は回動部材33を上方から見た斜視図であり、図6(b)は下方から見た斜視図である。回動部材33は、樹脂材料により射出成形され、短尺棒状に形成されている。回動部材33の一端側は、パイプ22Aが挿入され接続される円筒形状の継手軸33aが形成されている。継手軸33aには、円筒形状の外壁に2つの平行な切欠部33a1及び係止突起33a2が設けられている。そして、2つの切欠部33a1及び係止突起33a2は、円筒形状の外周壁に対向して2箇所に形成されている。この継手軸33aにパイプ22Aを挿入する際の作用は、前述の継手本体32における継手軸32a及び継手軸32aの切欠部32a1及び係止突起32a2と同様である。

回動部材33の他端側は、二股状部33bが形成されている。二股状部33bの外周面は、縦断面円弧状に形成されている。この二股状部33bの外周面は、パイプ22Aが接続されたときに、パイプ22Aの外周面と略同一面となるように形成されている。二股状部33bの先端部は、平面視において凸円弧状に形成されている。従って、回動部材33が屈折運動する際に継手本体32の平板状部32c(図5参照)の基端部との干渉が回避されている。

そして、二股状部33bの外周面における略中央部分には、外周面が座繰り加工された貫通孔33b1が設けられている。継手本体32の平板状部32c(図5参照)と二股状部33bとの連結は、二股状部33bの間に平板状部32cが挟み込まれて形成される。そして、前述の通り、貫通孔33b1と平板状部32cの貫通孔32c2にピン部材が挿通されて、平板状部32cに対して回動部材33が回動自在に支持される。

また、二股状部33bの二股の間の面33b2は、継手本体32の平板状部32cと連結した際、展開状態において平板状部32cの突端部32c3と対向する。そして、この二股状部33bの二股の間の面33b2は、平板状部32cの突端部32c3に倣って、平面視凹円弧状に形成されている。さらに、面33b2には、図8にも示されるように、面33b2の一方側の端部から落ち込むように段状に形成される当接部33b3が設けられている(図6(b)参照)。

二股状部33bの2箇所の外面上には、それぞれ凹溝状のガイド溝33cが設けられている。ガイド溝33cは、貫通孔33b1と干渉しない位置に配置されている。ガイド溝33cの溝は、前後ガイド溝33c1、一方向ガイド溝33c2、他方向ガイド溝33c3からなる。前後ガイド溝33c1は、回動部材33の軸心と平行に形成される。一方向ガイド溝33c2は、前後ガイド溝33c1の前端から軸心周方向の一方側に延設される。他方向ガイド溝33c3は、前後ガイド溝33cの後端から軸心周方向の他方側に延設される。そして、他方向ガイド溝33c3は、継手軸33a側に向けて開放される開口部33c4が形成されている。さらに、一方向ガイド溝33c2及び他方向ガイド溝33c3には、それぞれ乗越え突起部33c5が形成されている。

次に、カバー部材34を図7(a)及び(b)に基づいて説明する。カバー部材34は、円筒形状に形成される。カバー部材34の内周面には、対向して二箇所に係合突起34aが形成されている。各係合突起34aは、それぞれガイド溝33cと係合される。各係合突起34aに対応するカバー部材34の外周面には、カバー部材34の回動をロックするための操作方向を指し示す矢印部34bが形成されている。カバー部材34の外周面には、軸心と平行に長い突起状の滑り止め用突起34cが複数形成されている。

継手本体32、回動部材33、カバー部材34及びパイプ22A,22Bの組立状態を図8の断面図に示す。図8は、パイプ22A,22Bが展開されている状態を示している。パイプ22A,22Bが展開されている状態においては、回動部材33の当接部33b3と、継手本体32における平板状部32cの回動規制突起32c4は当接している。そして、屈折部31において、貫通孔32c2(貫通孔33b1)を中心に回動される回動部材33は、図8において時計回りに約90度の角度範囲で回動可能とされている。

また、図9に模式的に示されるように、カバー部材34の係合突起34aは、屈折部31における回動部材33のガイド溝33cと係合する。すなわち、カバー部材34は、係合突起34aが前後ガイド溝33c1に係合することにより、前後移動自在にガイドされる。また、カバー部材34は、係合突起34aが一方向ガイド溝33c2と係合することにより軸心周方向の一方向側に回動自在にガイドされる。そして、カバー部材34は、係合突起34aが他方向ガイド溝33c3と係合することにより、軸心周方向の他方向側に回動自在にガイドされる。

カバー部材34により屈折部31の屈折の規制及び解除の操作は以下のように行われる。図1〜図3に示す展開状態では、カバー部材34の係合突起34aは、図9に示すように、一方向ガイド溝33c2の一方側の端部P1に位置し、カバー部材34は前進端位置に位置されている。このとき、図8に示すように、平板状部32cはカバー部材34の内周面と当接される状態となっているので、屈折部31の屈折は規制されている。

図9に戻り、屈折部31を屈折させるためには、カバー部材34を図3のQ1方向(すなわち一方向ガイド溝33c2の他方側方向)に回動させて、係合突起34aを図9のP1の位置から、一方向ガイド溝33c2の他方側の端部(換言すれば、前後ガイド溝33c1の前端部)P2に移動させる。このとき、係合突起34aは乗越え突起部33c5を乗り越える。従って、カバー部材34は、係合突起34aが一方向ガイド溝33c2の乗越え突起部33c5を乗り越えなければ回動されないので、カバー部材34が不意に回ってしまうことが防止されている。そして使用者は、係合突起34aが一方向ガイド溝33c2の乗越え突起部33c5を乗り越える際のクリック感により、カバー部材34の回動のロックが解除されたことを認識することができる。

次に、カバー部材34を図3のQ2方向(すなわち後方向)に移動させて、係合突起34aを図9のP2位置から、前後ガイド溝33c1の後端部(換言すれば、他方向ガイド溝33c3の一方側の端部)P3に移動させる。このときのカバー部材34の状態を図10に示す。図10の状態においては、カバー部材34は後退端位置に位置され、カバー部材34の内周面と平板状部32cは当接しない状態であるので、屈折部31は屈折可能な状態とされる。屈折部31を屈折させると、図11に示す状態となる。

カバー部材34を他方向側にさらに回動すると、係合突起34aが他方向ガイド溝33c3の乗越え突起部33c5を乗り越える。すると、係合突起34aは、開口部33c4を介してガイド溝33c(他方向ガイド溝33c3)から脱することができる。このようにして、カバー部材34を継手本体32から取り外すことが出来る。すなわち、カバー部材34は、係合突起34aがP3の位置では容易に回動されない。そして、係合突起34aがP3の位置から他方向側にさらに回動された場合には、使用者は、係合突起34aが他方向ガイド溝33c3の乗越え突起部33c5を乗り越える際のクリック感により、カバー部材34が継手本体32から取り外すことが出来る状態であることを感知することができる。

なお、回動部材33の継手軸33aにパイプ22Aが接続されている状態においては、カバー部材34の係合突起34aが開口部33c4に位置していても、パイプ22Aの端部面と係合突起34aが当接される状態にあるので、カバー部材34は容易に屈折部31から取り外すことはできない。

ジャングルジム部20における各ジャングルジム用継手30の屈折部31は、90度の角度範囲で屈折させることができる。ここで、各ジャングルジム用継手30の屈折部31は、全てx軸方向に配置される。そして、各屈折部31は、90度の角度範囲で一方向に屈折可能とされている。従って、ジャングルジム部20を折り畳む場合には、事前に滑り台72、階段74及びステップ板76を取り外し、カバー部材34を操作して屈折部31の屈折の規制を解除することにより、図12及び図13に示すように折り畳むことができる。

なお、ジャングルジム部20を折り畳んだ収納状態から展開状態とするには、上記の手順を逆に行えばよい。このとき、カバー部材34の係合突起34aが一方向ガイド溝33c2の乗越え突起部33c5を乗り越えることで、使用者は、屈折部31が屈折の規制状態であることを認識することができる。

また、カバー部材34は、ジャングルジム部20の屈折部31のうち、折り方向と平行な平面(本実施形態においてはy−z平面)における立方体枠25に少なくとも一つ設けられていれば、折り方向に平行な平面における立方体枠25の屈折部31の屈折を規制することができる。しかしながら、幼児がジャングルジム部20で遊ぶ際に、比較的大きな力が掛かるジャングルジム部20の部分の数カ所の屈折部31にカバー部材34を設ければ、幼児が遊ぶ際におけるジャングルジム部20の折り方向に掛かる力に対する剛性が高まるので好適である。

このようにして、カバー部材34は、前後ガイド溝33c1と係合突起34aにより前後にガイドされるので、短いストロークでジャングルジム部20の展開・収納の操作をすることができる。そして、一方向ガイド溝33c2により、ジャングルジム部20が展開した使用状態において、カバー部材34を回動させて、前後に動かないようにしておくことができる。

次に、ブランコ部80について説明する。図12及び図13に示す通り、ブランコ部80は、ジャングルジム部20のx軸方向マイナス側に配置される。ブランコ部80には、設置面における2箇所の各ジャングルジム用継手30B,30Cと、短尺に形成される接続パイプ82を介してブランコ支持台パイプ84が接続されている。各ブランコ支持台パイプ84には、x軸方向マイナス側の端部に接続支持部材85が設けられている。そして、各ブランコ支持台パイプ84からは、それぞれ接続支持部材85を介してブランコ縦支持パイプ86が設けられている。ブランコ縦支持パイプ86は、上方に向けて傾斜して延在する。ブランコ縦支持パイプ86は、各ブランコ縦支持パイプ86の延長線が上方の交差部における交差部接続部材87で交差する状態で接続されている。

一方、ジャングルジム部20における最上段のトップ枠300のx軸方向マイナス側の格子面内には、固定部材310が固定されている。そして、前述の交差部接続部材87と固定部材310とにより、ブランコ横支持パイプ88の両端が支持されて横架されている。ブランコ横支持パイプ88は、その両端部において、交差部接続部材87及び固定部材310に挿通される図示しないピン部材と係合されて、軸心回りの回転が規制される。そして、ブランコ横支持パイプ88には、ブランコ90がブランコ横支持パイプ88に対して搖動自在に設けられている。

図14及び図15には、ブランコ支持台パイプ84と、ブランコ支持台パイプ84の周辺の部材を示す。なお、図14及び図15は、図13の手前側におけるジャングルジム用継手30Bと接続されるブランコ支持台パイプ84及びこのブランコ支持台パイプ84の周辺の部材を示しているが、図14の後側のジャングルジム用継手30Cに接続されるブランコ支持台パイプ84及びこのブランコ支持台パイプ84の周辺の部材も同様の構造に形成されている。

図14、図15に示すように、接続パイプ82には、ジャングルジム用継手30B側(換言すれば、x軸方向プラス側)に、パイプ状とされる大径部82aが形成される。大径部82aのx軸方向マイナス側には、大径部82aよりも外径が小さい小径部82bが形成される。大径部82aと小径部82bは一体的に形成されている。図14のK部分解斜視図に示すように、小径部82bの先端には、二股状部82b1が形成されている。この二股状部82b1は、ジャングルジム用継手30の回動部材33における二股状部33bと同様に形成されている。具体的には、貫通孔82cや当接部82dが形成されている。

そして、図14のK部分解図に示すように、ブランコ支持台パイプ84における接続パイプ82側の端部には、接続部材84aが設けられている。接続部材84aは、平板状部84a1や継手軸84a2を備える。この接続部材84aの継手軸84a2がブランコ支持台パイプ84の端部に挿入されて、平板状部84a1がブランコ支持台パイプ84の端部から突出される。この平板状部84a1は、ジャングルジム用継手30における継手本体32の平板状部32cと同様に形成されている。具体的には、平板状部84a1の平面視凸円弧状の端部には回動規制突起84a3や貫通孔84a4が形成されている。なお、図13の手前側における接続部材84a及び二股状部82b1と図13の後側における接続部材84a及び二股状部82b1とは、x軸に対して対称に設けられている。

平板状部84a1と二股状部82b1は、ジャングルジム用継手30における平板状部32c及び二股状部33bと同様に、貫通孔82c,84a4に図示しないピン部材が挿通されて回動自在に連結され、屈折可能なブランコ支持台屈折部83が形成される。そして、回動規制突起84a3及び当接部82dにより、外向きの回動が規制されている。

すなわち、2本のブランコ支持台パイプ84は、図1、図2、図12、図13に示すように、接続パイプ82と連続した直線状の状態である場合には互いに離反する向きの回動は規制され、互いに向かい合う向きの回動は可能とされている。

さらに、図14及び図15に示すように、ブランコ支持台パイプ84の平板状部84a1の基端部には、雄ねじとされるねじ部84bが形成されている。そして、ブランコ支持台屈折部83の外周には、ブランコ支持台カバー部材81が設けられている。このブランコ支持台カバー部材81は、内周に、ねじ部84bと螺合される雌ねじとされるねじ部81a(図14のK部分解斜視図参照)が形成されている。そして、ブランコ支持台カバー部材81の外径は、接続パイプ82やブランコ支持台パイプ84の外径と略同一に形成されている。

図14に示すように、ブランコ支持台カバー部材81のねじ部81aがねじ部84bと螺合している場合は、平板状部84a1がブランコ支持台カバー部材81の内周面と当接される状態となるため、ブランコ支持台屈折部83の屈折は規制される。一方、図15に示すように、ブランコ支持台カバー部材81のねじ部81aとねじ部84bとの螺合を解除して、ブランコ支持台カバー部材81のx軸方向のプラス側の端部を、小径部82bと大径部82aとで形成される段部に当接させた状態では、平板状部84a1はブランコ支持台カバー部材81の内周面と当接せず、回動規制が解除された状態となる。

また、各ブランコ支持台パイプ84のx軸方向マイナス側の端部には、それぞれ接続支持部材85が設けられている。各接続支持部材85は、各ブランコ縦支持パイプ86を支持する略円筒状の支持部85aが形成されている。ブランコ縦支持パイプ86は、その端部近傍が支持部85a内に挿入されて支持されている。

そして、支持部85aの下端には、摺動筒部85bが形成されている。支持部85aの外周は、多数のリブ85a1により摺動筒部85bの外周と接続されている。これにより、剛性高くブランコ縦支持パイプ86が支持部85aにより支持される。摺動筒部85bは、ブランコ支持台パイプ84の外周に筒状に形成されている。摺動筒部85bのx軸方向マイナス側の端部には、雄ねじとされるねじ部85b1が形成されている。

このねじ部85b1には、略円筒状に形成されて内周面に雌ねじ部が形成されるねじ部材62が螺合されている。一方、ブランコ支持台パイプ84のx軸マイナス側の端部には、押え部材63が固定されている。押え部材63は、ブランコ支持台パイプ84に挿入される円筒状の挿入部63aと、フランジ状に形成される押え板部63bからなる。そして、ねじ部材62の内周面に突出して形成される円環状の円環板部62aは、摺動筒部85bの端部と押え部材63の押え板部63bの外周縁近傍とで挟まれて位置している。これにより、ねじ部材62は、ねじ部材62の軸心回りに回転自在とされて、軸心方向への移動は規制される。

ブランコ部80の収納のための操作は以下のように行われる。まず、予めブランコ90及びブランコ横支持パイプ88を取り外しておく。そして、2箇所のねじ部材62をそれぞれ回して各摺動筒部85bのねじ部85b1との螺合を解除する。すると、摺動筒部85bはブランコ支持台パイプ84に沿ってx軸方向に移動自在となる。次に、図15で示すように、ブランコ支持台カバー部材81とねじ部84bの螺合を解除する。そして、ブランコ支持台カバー部材81が接続パイプ82の大径部82aと小径部82bで形成される段部に当接する位置までブランコ支持台カバー部材81を移動させる。その後、接続支持部材85を接続パイプ82の位置まで移動させて、2本のブランコ支持台パイプ84が向かい合う向きに屈折させると、図16に示す収納状態とすることができる。

このように、x軸方向に延在されるブランコ支持台パイプ84を折り畳んで、ブランコ部80を簡単に収納状態とすることができる。従って、ジャングルジム部20及びブランコ部80を備えるジャングルジム10は、簡単に収納状態とすることができる。

次に、上記のジャングルジム10の変形例として、ジャングルジム用継手30を用いたジャングルジム10Aを図17及び図18に示す。ジャングルジム10Aは、ブランコ部80を設けず、ジャングルジム部20Aに滑り台72や階段74、ステップ板76を備えてなる。ジャングルジム部20Aは、2段に形成されており、最下段のベース枠群100Aと、中央上段のトップ枠300Aからなる。ベース枠群100Aの中央の立方体枠25の設置面におけるジャングルジム用継手30には、直線部と凸円弧状部からなる枠状体23が接続されている。これにより、ジャングルジム10Aは、さらに安定して設置面に設置させることができる。

ジャングルジム10Aのジャングルジム部20Aは、3方分岐のジャングルジム用継手30が10個、4方分岐のジャングルジム用継手30が2個、5方分岐のジャングルジム用継手30が8個のジャングルジム用継手30と複数のパイプ22により、ベース枠群100Aに3つの立方体枠25が形成され、上段のトップ枠に1つの立方体枠25が形成されている。

このように形成されるジャングルジム10Aを収納状態とするには、滑り台72や階段74及びステップ板76や枠状体23を取り外して、複数のジャングルジム用継手30の屈折部31の一部に設けられているカバー部材34について、屈折部31における屈折の規制を解除する操作を行う。そして、屈折部31を屈折させると、図18の状態とすることができる。

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によって限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。例えば、回動部材33の二股状部33bと継手本体32の平板状部32cの関係を逆にして、回動部材33に平板状部を設けて継手本体32に二股状部を設けてもよい。

また、本実施形態においては、回動部材33の継手軸33aにパイプ22が直接的に接続されているが、スペーサ等を介して間接的に接続するようにしてもよい。また、屈折部31は、本実施形態においては90度の角度範囲で回動自在に形成されるが、この角度範囲は任意に設定することができる。

さらに、屈折部31が屈折される方向は、本実施形態においては、x−y平面に平行に屈折されるように形成したが、x−z平面に平行に屈折して、ジャングルジム部20全体を上下方向に折り畳めるようにしてもよい。

10 ジャングルジム 10A ジャングルジム 20 ジャングルジム部 20A ジャングルジム部 22 パイプ 22A パイプ 22B パイプ 23 枠状体 25 立方体枠 30 ジャングルジム用継手 30A ジャングルジム用継手 30B ジャングルジム用継手 30C ジャングルジム用継手 31 屈折部 31A 屈折部 31B 屈折部 32 継手本体 32a 継手軸 32a1 切欠部 32a2 係止突起 32a3 円環部 32b 基部 32c 平板状部 32c1 凹部 32c2 貫通孔 32c3 突端部 32c4 回動規制突起 33 回動部材 33a 継手軸 33a1 切欠部 33a2 係止突起 33b 二股状部 33b1 貫通孔 33b2 面 33b3 当接部 33c ガイド溝 33c1 ガイド溝 33c2 一方向ガイド溝 33c3 他方向ガイド溝 33c4 開口部 33c5 乗越え突起部 34 カバー部材 34a 係合突起 34b 矢印部 34c 滑り止め用突起 62 ねじ部材 62a 円環板部 63 押え部材 63a 挿入部 63b 押え板部 72 滑り台 74 階段 76 ステップ板 80 ブランコ部 81 ブランコ支持台カバー部材 81a ねじ部 82 接続パイプ 82a 大径部 82b 小径部 82b1 二股状部 82c 貫通孔 82d 当接部 83 ブランコ支持台屈折部 84 ブランコ支持台パイプ 84a 接続部材 84a1 平板状部 84a2 継手軸 84a3 回動規制突起 84a4 貫通孔 84b ねじ部 85 接続支持部材 85a 支持部 85a1 リブ 85b 摺動筒部 85b1 ねじ部 86 ブランコ縦支持パイプ 87 交差部接続部材 88 ブランコ横支持パイプ 90 ブランコ 100 ベース枠群 100A ベース枠群 200 ミドル枠群 220 係止孔 300 トップ枠 300A トップ枠 310 固定部材 400 付加ベース枠

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