滑降練習具および滑降練習台並びにゲレンデ

申请号 JP2015508819 申请日 2014-03-28 公开(公告)号 JPWO2014157710A1 公开(公告)日 2017-02-16
申请人 有限会社アプレスキー; 发明人 白川 直樹; 直樹 白川;
摘要 練習者が正しい姿勢で恐怖感なく滑降を練習することが出来るような滑降練習具、および該練習具を使用した滑降練習台、および該滑降練習台を設置したゲレンデを提供することを課題とし、滑降練習具21は、傾斜 角 40°においても、滑走具を付けた練習者が滑ることなく歩くことが出来るような高摩擦表面を有し、支持手段22上に0〜40°の範囲の角度の傾斜面を支持している。滑降練習台1は、滑降練習具21の傾斜面を第1斜面2とし、該第1斜面2に続く中 摩擦材料 からなる第2斜面3と、該第2斜面3に続く低摩擦材料からなる第3斜面4とを有する。該滑降練習台1は積 雪 状態のゲレンデ5の所定個所に設置する。
权利要求

傾斜40°においても、滑走具を付けた練習者が滑ることなく歩くことが出来るような高摩擦表面を有する滑降練習具であって、支持手段上に0〜40°の範囲の角度の傾斜面を支持したことを特徴とする滑降練習具。上記高摩擦表面はゴムおよび/またはエラストマーのシート、繊維編成物のシート、またはコルクボードである請求項1に記載の滑降練習具。上記支持手段はジャッキであり、上記傾斜面は角度が0〜40°の範囲で調節可能である請求項1または請求項2に記載の滑降練習具。請求項1から請求項3に記載の滑降練習具の傾斜面を第1斜面とし、該第1斜面に続く中摩擦材料からなる第2斜面と、該第2斜面に続く低摩擦材料からなる第3斜面とを有することを特徴とする滑降練習台。上記中摩擦材料は人工芝または植毛布であり、上記低摩擦材料はポリオレフィンシートである請求項4に記載の滑降練習台。上記第2斜面と第3斜面の傾斜角は5°〜15°の範囲に設定されている請求項4または請求項5に記載の滑降練習台。積状態のゲレンデの所定個所に請求項4から請求項6のうち何れか一項に記載の滑降練習台を設置したことを特徴とするゲレンデ。上記ゲレンデには1個または複数個の頂点にタッチ手段が付されているタッチ用具が設置されている請求項7に記載のゲレンデ。上記タッチ用具の高さは腰の高さ程度に設定されている請求項8に記載のゲレンデ。上記タッチ用具の頂点のタッチ手段は、掴み、パンチング、揺動、回転または音出し装置である請求項8または請求項9に記載のゲレンデ。上記タッチ用具の頂点のタッチ手段は、平に回転する回転棒であり、該回転棒の両端には掴みが取付けられている請求項8または請求項9に記載のゲレンデ。上記タッチ用具は複数個ジグザグ状に配置されている請求項7から請求項11のうち何れか一項に記載のゲレンデ。上記ゲレンデの所定個所には複数個の逆U字状支柱からなるトンネルが設けられている請求項7から請求項12のうち何れか一項に記載のゲレンデ。上記トンネルを構成する逆U字状支柱のうち少なくとも一つには、上端に掴み、パンチング、揺動、回転または音出し装置が付されている請求項13に記載のゲレンデ。上記ゲレンデの所定個所には円筒または円柱状の摩擦材料からなる制動具がハの字形に設置されている請求項7から請求項14のうち何れか一項に記載のゲレンデ。上記ゲレンデの所定個所には円錐体を切欠いた形状の方向転換練習具が設置されている請求項7から請求項15のうち何れか一項に記載のゲレンデ。上記ゲレンデの所定個所には断面を二等辺三角形とした畝(うね)状のプルーク練習具が3〜10mの長さで設置されている請求項7から請求項16のうち何れか一項に記載のゲレンデ。

说明书全文

本発明はスキー,スノーボード等の滑走具による滑走のための練習具、該練習具を使用した練習台、および該練習台が設置されるゲレンデに関するものである。

上記スキー,スノーボード等の滑走具による滑降のための滑走用マットとしては、開口を形成する枠部材上に複数の可撓性を有する突起が立設された構成(特許文献1,2)が提供されているが、上記従来の滑走用マットは人工スキー場に使用するマットであって、滑走を練習するためのものではない。 本発明者は、滑降練習用の教材として、例えばポリエチレンを材料とし、基材上に多数の可撓性突起が形成されたマットの上端に、ゴムあるいはエラストマー等の摩擦材料からなる傾斜体感部を設置した構成を勘案した(特許文献3)。

実公昭51−51736号公報

特開平10−146415号公報

特開2012−55504号公報

本発明の課題は、上記滑降練習用の教材を更に改良して、練習者が正しい姿勢で恐怖感なく滑降を練習することが出来るような滑降練習具、および該練習具を使用した滑降練習台、および該滑降練習台を設置したゲレンデを提供することにある。

上記課題を解決するための手段として、本発明は、傾斜40°においても、滑走具を付けた練習者が滑ることなく歩くことが出来るような高摩擦表面を有する滑降練習具であって、支持手段上に0〜40°の範囲の角度の傾斜面を支持した滑降練習具を提供するものである。 上記高摩擦表面はゴムおよび/またはエラストマーのシート、繊維編成物のシート、またはコルクボードであることが望ましく、上記支持手段はジャッキであり、上記傾斜面は角度が0〜40°の範囲で調節可能であることが望ましい。

本発明においては、更に上記滑降練習具の傾斜面を第1斜面とし、該第1斜面に続く中摩擦材料からなる第2斜面と、該第2斜面に続く低摩擦材料からなる第3斜面とを有する滑降練習台を提供するものである。 上記中摩擦材料は人工芝または植毛布であり、上記低摩擦材料はポリオレフィンシートであることが望ましく、上記第2斜面と第3斜面の傾斜角は5°〜15°の範囲に設定されていることが望ましい。

本発明においては、更に積状態のゲレンデの所定個所に上記滑降練習台を設置したゲレンデを提供するものである。上記ゲレンデには1個または複数個の頂点にタッチ手段が付されているタッチ用具が設置されていることが望ましく、上記タッチ用具の高さは腰の高さ程度に設定されていることが望ましい。 例えば上記タッチ用具の頂点のタッチ手段は、掴みまたは音出し装置であり、あるいは上記タッチ用具の頂点のタッチ手段は、平に回転する回転棒であり、該回転棒の両端には掴みが取付けられている。

上記タッチ用具は複数個ジグザグ状に配置されていることが望ましい。 また上記ゲレンデの所定個所には円筒または円柱状の摩擦材料からなる制動具がハの字形に設置することも出来る。更に上記ゲレンデの所定個所には円錐体を切欠いた形状の方向転換練習具が設置されることも望ましい。

〔作用〕 スキー練習の場合、練習者Tは先ず滑降練習具21のゴムおよび/またはエラストマーのシート、繊維編成物あるいはコルクボード等の高摩擦材料からなる所定の角度の第1斜面2を、スキーあるいはスキーブーツBに短い板Sを固定した練習用履物を履いて歩いて下る。その間に正しい滑降姿勢が自然に得られる。次いで練習者は起毛シートからなる第2斜面3に移る。第2斜面3は例えば人工芝、カーペット等の中摩擦材料からなり、第1斜面2よりも若干摩擦係数が低い。練習者は第1斜面2で得られた正しい姿勢を維持して恐怖心なく低速滑降することが出来る。第3斜面4は、例えばポリプロピレンシート,ポリエチレンシート等の低摩擦材料からなり、第2斜面3よりも更に摩擦係数が低いが、雪面よりも摩擦係数が高いので、いきなり高速滑降に入ることなく、練習者は恐怖心を抱かないので正しい姿勢を維持して滑降することが出来る。したがって第3斜面4の後に雪面に移っても、練習者は正しい姿勢での滑降が維持出来る。

練習者の恐怖心が起らないように、かつ正しい滑降姿勢をとり易くするためには、上記第1斜面2の傾斜角は5°〜30°、第2斜面3と第3斜面4の傾斜角は5°〜15°の範囲に設定されることが望ましい。そして第1斜面2にあっては、練習者が正しい滑降姿勢をとり易くするために5°〜30°の範囲で傾斜角調節可能にされていることが望ましい。

上記滑降練習台1は、ゲレンデ5の所定個所に設置され、上記滑降練習台1で正しい滑降姿勢を身につけた練習者は、ゲレンデ5の雪面に移って滑降することになるが、該ゲレンデ5の所定個所にタッチ用具6を設置しておくと、練習者Tはゲレンデ5を滑降して、タッチ用具6に触れようとする。そうすると練習者Tはタッチ用具6の設置位置に向かおうとして自然に体を右傾あるいは左傾して、正しい回転姿勢を体得することが出来る。またタッチ用具6に触れようとする際に体が屈伸するので、ゲレンデ5のアンジュレーションにも対応することが出来るようになる。

上記タッチ用具6のタッチ手段として水平に回転する回転棒63Eの両端に掴み64Eが取付けてある構成のものであると、練習者Tは滑降しつつ該回転棒63Eの掴み64Eを掴むかあるいは抱えれば、該回転棒63Eの回転によって体も90°〜180°の大きな角度で回転するので、大角度回転の練習になる。

このようなタッチ用具6をゲレンデ5に複数個ジグザグ状に配置すれば、練習者は滑降しつつ右に左に曲がろうとして、自然に右傾姿勢から左傾姿勢に、左傾姿勢から右傾姿勢に移動する練習になる。

ゲレンデ5の所定個所に円筒または円柱状の摩擦材料からなる制動具8を左右一対ハの字形に設置しておくと、練習者Tがハの字形に設置された左右一対の制動具8の真中に滑降して来ると、スキーSが該制動具8に衝突してハの字形に開き、自然に全制動態勢が身につくようになる。

ゲレンデ5の所定個所に円錐体を切欠いた形状の方向転換練習具9を設置しておく。この場合は通常ゲレンデ5の斜面に円錐体の軸が直交するように設置する。そうすると斜面を滑降して来た練習者Tは該方向転換練習具9に乗り上げ、該練習具9の表面形状に案内されて自然に右折または左折するようになるので、膝の屈伸を伴う方向転換の練習になる。

ゲレンデ5の所定個所に断面を二等辺三角形とした畝(うね)状のプルーク練習具10を3〜10mの長さで設置しておく。この場合は通常ゲレンデ5の斜面に沿ってプルーク練習具10が伸びるように設置する。そうすると斜面を滑降して来た練習者Tは該プルーク練習具10に乗り上げ、該練習具10表面の斜面形状に案内されて自然にスキーSをハの字形に開くようになるので、スキーSをハの字形に開くプルーク姿勢の習得の練習になる。

〔効果〕 本発明の滑降練習台1を使用すると、練習者は恐怖心を伴わずに、正しい姿勢で雪面を滑降出来るようになる。 またタッチ用具6をタッチしつつ滑降することで、自然に楽しく回転技術が身に付くようになり、方向転換練習具9で膝の屈伸を伴う方向転換が身に付くようになり、プルーク練習具10でスキーSをハの字形に開くプルーク姿勢が身に付くようになる。 更に制動具8を使用すれば、全制動の技術が自然に身につくようになる。 したがって本発明によれば、直滑降、回転、方向転換、アンジュレーション滑降、全制動等の滑降技術が楽しく習得出来る。

本発明の滑降練習具の一実施例を示す斜視図である。

本発明の滑降練習具の他の実施例を示す側面図。

図2に示す実施例の斜視図。

本発明の更に他の実施例の斜め下側からみた斜視図。図5〜図22は本発明に使用されるタッチ用具に関するものである。

タッチ用具配置図。

音出し装置付タッチ用具説明図。

タッチ用具の他の実施例の斜視図。

タッチ用具の更に他の実施例の斜視図。

タッチ用具の更に他の実施例の斜視図。

タッチ用具の更に他の実施例の斜視図。

(a),(b) 図10に示すタッチ用具の使用状態説明図。

タッチ用具の変形例を示す説明図。

(a),(b)上記変形タッチ用具の他の実施例を示す説明図。

タッチ用具の更に他の実施例を示す説明図。

タッチ用具の更に他の実施例を示す説明図。

前実施例のタッチ用具に音出し装置を取付けた実施例の斜視図。

音出し装置付タッチ用具の他の実施例の説明図。

音出し装置付タッチ用具の更に他の実施例の説明図。

音出し装置付タッチ用具の更に他の実施例の説明図。

アーチ形タッチ用具の一実施例の斜視図。

(a),(b) 大型アーチ形タッチ用具の使用例を示す斜視図。

アーチ形タッチ用具の他の実施例を示す斜視図。

アーチ形タッチ用具の複数個並べて構成した前傾姿勢練習具の斜視図。

(a)〜(c) 制動具の一実施例の説明図。

方向転換練習具の説明図。

プルーク練習具の説明図。

本発明を図1〜図10に示す実施例によって以下に具体的に説明する。 図1に示すのは滑降練習台1である。上記滑降練習台1は側面視略直角三角形状をなし、上面は第1斜面2、第2斜面3、第3斜面4の3つの斜面に区分されている。上記第1斜面2はスキーを着した練習者が滑らずに歩ける程度の高摩擦材料からなり、上記高摩擦材料は例えばゴムまたはエラストマーのシート、繊維編成物またはコルクボード等の高摩擦材料からなる。上記ゴムまたはエラストマーのシート表面にはしぼ付けが施されてもよい。上記第2斜面3は上記練習者が恐怖心なく低速滑降出来る程度の中摩擦材料からなり、上記中摩擦材料としては例えば人工芝、布帛、植毛布(植毛カーペット)等繊維シートあるいは基材表面に柔軟なパイル層を設けたシートが使用される。上記中摩擦材料としては、例えば特許第3734565号公報に開示される人工芝生や、特開平10−146415号公報に開示される滑走マット等が例示され、表面摩擦量はスキッドレジスタンス試験によるスキッドレジスタンス値が10以下であることが好ましい。上記第3斜面4は上記練習者が安全滑降出来る程度、即ち雪面よりは若干滑らない低摩擦部材からなり、上記低摩擦材料としては例えばポリエチレンシート,ポリプロピレンシート,エチレン—酢酸ビニル共重合体シート等のJISK7125に乗じた方法によって判定した動摩擦係数が0.1〜0.3の範囲の低摩擦材料が使用される。

上記第1斜面2は、例えば図2〜図4に示すような滑降練習具21の支持手段22上に傾斜面として支持される。上記支持手段22は、例えば斜面2の前端および後端の左右を支持する4個のジャッキ22A,22A,22B,22Bである。上記のように支持手段22をジャッキとすることによって、上記第1斜面2の角度が調節可能となる。上記第1斜面2の角度は0〜40°の範囲に設定するのが一般的である。なお支持手段22は、ジャッキに限らず、油圧、空気圧又は水圧シリンダー、長さ変更が可能な柱材や棒材、バネに変更し、上記第1斜面2の角度を調節可能にしてもよい。 図4に示すように支持手段22としてのジャッキ22A,22Bは、第1斜面2の前端および後端に1個ずつ計2個取付けてもよい。 また図1に示すように、ジャッキのような角度調節手段を付することなく、単に支持手段としての傾斜面をもつ支持台22上に、0〜40°の範囲で所定の角度の第1斜面2を設けてもよい。 上記滑降練習具21は上記第2斜面、第3斜面と独立して使用されてもよい。その場合には練習者TはスキーSをつけるか、あるいは図3に示すようなブーツ下面に短冊形の台部を取付けた練習用履物Bをつけ、図3矢印に示すように下向き、あるいは上向きに前進、あるいは後進して練習を行なう。また第1斜面2の角度を40°を限度に次第に急傾斜して、急斜面に慣れるようにする。このようにして練習者Tは急斜面に慣れ、急斜面に対する恐怖感が取り除かれ、正しい滑降姿勢、バランス、体幹Lを容易に会得することが出来る。具体的には練習者Tは体幹Lを斜面2に対して垂直になるように歩行する(図2参照)。

上記滑降練習台1は、例えば積雪状態のゲレンデ、あるいは基材表面にパイル層を設けた滑降マットを敷設した人工ゲレンデの所定個所に設定される。そして練習者Tは先ず第1斜面2を上からスキーを着して歩行する。その間に練習者は滑降に適した安定した前傾姿勢を習得することが出来る。図2に示す角度調節可能な第1斜面2を使用する場合には、練習者は体芯軸Lを斜面2に対して垂直になるようにして歩行すると、種々の角度の斜面に対して、正しい滑降姿勢をとる練習になる。上記練習台1では第1斜面2は滑らないので、急傾斜の場合でも全く恐怖心なく前傾姿勢をとることが出来る。通常雪面では急傾斜になれば恐怖心から練習者は後傾姿勢をとってしまい、正しい滑降姿勢を習得することが出来ない。

第1斜面2で正しい滑降姿勢を習得したら、第2斜面3に移って低速の滑降を試みる。この場合低速の滑降であれば、全く恐怖心なく第1斜面2で習得した正しい滑降姿勢を保つことが出来る。

更に第3斜面4では更に速い滑降になるが、滑降速度は急に速くならず、第1斜面2→第2斜面3→第3斜面4と徐々に速くなって行くので、練習者は全く恐怖心なく正しい姿勢で滑降速度を上げて行くことが出来る。

このようにしてある程度の速度の滑降で正しい姿勢を習得したら、いよいよゲレンデに移って通常の速度の滑降を行なう。 ゲレンデ5には例えば図5イ,ロに示すようにタッチ用具6Aがジグザグに配置されている。該タッチ用具6Aは椀形状の基体61Aの頂点に、タッチ手段として掴み輪62Aが枢着された構成のものであり、掴み輪62A上端の高さhは、練習者の腰の位置あるいは腰より若干低い位置になるようにする。

図3イ,ロに示すように練習者Tは滑降しつつ右に左にタッチ用具6Aの掴み輪62Aを掴んで行く。かくして練習者はクリスチャニアやウェーデルンの基礎となる、左右体重移動を伴う回転を習得することになる。また膝を屈伸させることによってゲレンデのアンジュレーションにも対応出来るようになる。

上記タッチ用具6Bとしては、図6に示すように円錐型の基体61Bの頂点にタッチ手段としてボタン62Bを付した音出し装置としてのベル63Bを取付けた構成のものでもよい。練習者は滑降しながら左に右にベル62Bを押してベル63Bを鳴らして行く。音出し装置としてはベルの他ラッパ、チャイム、ブザー等でもよい。

更に図7に示すタッチ用具6Cは、椀形状の基体61Cの頂点から、らせんばね62Cを上方に差し出し、該らせんばね62C上端にタッチ手段として掴み63Cを取付けた構成のものでもよい。

上記タッチ用具6Aには、練習者の身長に対応すべく、図8に示すような補高具63Aを付属させてもよい。補高するには該タッチ用具6Aを該補高具63Aの頂上部に被せる。

更に図9に示すタッチ用具6Dでは筒状基体61Dの上端にタッチ手段としてネット62Dを被覆したゴムあるいはプラスチックボール63Dが軸64Dを介して回転自在に取付けられている。該タッチ用具6Dは、練習者が滑降の途中で該ボール63Dを抱えれば、ボール63Dが回転して、練習者は前傾姿勢のまま自然に回転あるいは方向転換が出来る。

更に図10に示すタッチ用具6Eは、筒状基体61Eの上端から回転軸62Eを回転自在に挿着し、該回転軸62Eの上端に回転棒63Eを差し渡し、該回転棒63Eの両端にタッチ手段としてネット64Eを被せたゴムあるいはプラスチックボール65Eを取付ける。上記タッチ用具6Eは図11(a)に示すように練習者Tが滑降中に一方のボール65E(例えば練習者Tに対して左側)を抱えると、該回転棒63Eは矢印に示すように左回りに回転して、図11(b)に示すようにボール65Eを抱えた練習者Tは略90°右に回転して滑降方向を換えることが出来る。 図12にはタッチ用具の変形6Fが示される。該変形タッチ用具6Fは台部61Fと、該台部61F上に立設される軸受け手段としての支柱62Fと、該支柱62F上端に取付けられているボール63Fとからなり、練習者Tは片手または両手に輪64Fを持ち、図に示すように滑降中に上記タッチ用具6Fの支柱62Fに軸64を嵌める。上記タッチ用具62Fはゲレンデ上に複数個ジグザグ状に設置され、練習者Tは左右交互に輪64Fを該タッチ用具6Fの支柱62Fに嵌めながら滑降する。 上記変形タッチ用具は図13(a)に示すように、台部61Gに軸受け手段としての円錐体62Gを立設した用具6G、図13(b)に示すように、台座61H上に軸受け手段としてのボール62Hを固定した用具6H等種々の型が採用されてよい。 図14には更に他のタッチ用具6Iが示される。該タッチ用具6Iは台座61Iと、該台座61I上に立設した円錐体62Iと、該円錐体62I上端に取付けられた掴みとしてのボール63Iとからなり、ゲレンデ上の適所に複数個置かれ、練習者Tは上記タッチ用具6Iのボール63Iを掴みながら滑降する。 図15に示すように該ボール63Iを大きくしてパンチ手段とし、また意匠として三美Iを付けてパンダの頭状とし、練習者Tは該ボール63Iをパンチングしつつ滑降してもよい。この場合、図16に示すように該ボール63Iは音出し装置として錫65I,65Iを吊下げ、パンチングした時に鳴るようにして面白味を増すように図ってもよい。 音出しタッチ用具としては更に図17に示すように、支柱61Jの先端に横木62Jを取付け、該横木62Jに音出し装置として該63Jを吊下げた用具63Jが例示される。この場合各鈴63Jの音階を異ならせておいてド、レ、ミの音階、あるいは簡単な曲が奏せられるように設置してもよい。 図18は図17に示すタッチ用具の変形であり、該タッチ用具6Kは円筒状支柱61Kと、該円筒状支柱61Kに上端から回転可能に嵌着される曲柱62Kと、該曲柱62Kの先端に吊下げられる音出し装置としての鈴63Kとからなる。練習者Tは該鈴63Kを手でゆらして鳴らしつつ、滑降する。 図19には更にタッチ用具の変形が示される。該変形6Lでは支柱61Lが望遠鏡状に伸縮可能であり、該支柱61Lの上端に横木62Lが取付けられ、該横木62L先端に鈴63Lが吊下げられている。 図20には更に他のタッチ用具6Mが示される。該タッチ用具6Mはアーチ形であり、逆U字状支柱61Mと、該支柱61Mの上端部に吊り環62Mを介して揺動可能に吊下げられているネット63M内に収容されるボール64Mとからなり、意匠として該支柱61Mには両65M,65Mが取付けられている。練習者Tは該ボール64Mを手で揺動させつつ滑降する。図21(a),(b)に示すように、該タッチ用具6Mの支柱61Mを練習者Tがくぐり抜けることが出来る程度に大きくし、図21(a)に示すように練習者Tが該タッチ用具6Mをくぐり抜けつつ手でボール64Mを揺動させたり、図21(b)に示すように頭でパンチングしたりすることが出来るようにしてもよい。 図22には図20,21に示すタッチ用具の変形が示される。本変形タッチ用具6Nは逆U字状支柱61Nの上端部に吊り下げ短管62Nが回転自在に取付けられ、該吊り下げ短管62Nに把手63Nを介してネット64Nが固定され、該ネット64N内にボール64Nが収容される。この変形用具6Nでは、練習者Tはボール74Nを、支柱61N上端部を中心として、くるくる回しながら滑降することが出来る。 図23に示すのは前傾姿勢練習具7であり、上記前傾姿勢練習具7は前実施例に使用したものと同様な逆U字状支柱71の複数個から構成されるトンネルからなる。上記各支柱71には意匠として両耳72,72が取付けられている。練習者Tは上記トンネル内を腰をかがめ前傾姿勢で滑降する。更に上記支柱71には前実施例と同様なボールが吊下げられてもよい。

図24(a)〜(c)に示すのは第1斜面に使用されているのと同様な高摩擦材料を表面に配した円筒あるいは円柱状の制動具8,8である。該制動具8,8の一対は、ゲレンデ上に図24(a)に示すように上側を開いたハの字形に設置され、練習者Tは上側からハの字形に設置された該制動具8,8内側に進入すると、図24(b)に示すように練習者Tの両方のスキーSが該制動具8,8に衝突して両方のスキーSは図24(c)に示すようにハの字形に設置された制動具8,8に案内されて自然にハの字形に開き、全制動がかかる。このようにして制動具8,8を使用すると全制動の練習が出来る。

図25に示すのは方向転換練習具9であり、円錐体を切欠いた形状を有する。該方向転換練習具9はプラスチック板、合板、金属板等の材料を成形して製造されるが、ゲレンデの雪を使用して形成してもよい。 上記方向転換練習具9は、通常円錐体の軸が斜面に略直角に設置され、上方から滑降して来た練習者のスキーSが該練習具9の表面に乗り上げると、該練習具9表面の円錐曲面形状によってスキーSは円錐形状の先端方向に案内され、自然に滑降方向が変わるようになっている。したがって練習者は自分で強制することなく自然に方向転換が出来る。

図26に示すのはプルーク練習具10であり、断面を二等辺三角形とした畝(うね)状に3〜10mの長さで設置され、上方から滑降して来た練習者Tが該練習具10の表面に乗り上げると、該練習具9表面の斜面形状によってスキーSが案内され、自然にスキーSがハの字形になる。したがって練習者Tは、自分で強制することなくスキーSをハの字形とするプルーク姿勢を習得することが出来る。

本発明ではスキー、スノーボード等の滑走具を使用して滑降する練習者が、自然に正しい滑降姿勢を習得することが出来るから、ゲレンデに設置して非常に有用なものであり、産業上利用可能である。

1 滑降練習台 2 第1斜面 3 第2斜面 4 第3斜面 5 ゲレンデ 6A,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6I,6J,6K,6L,6M,6N タッチ用具 7 前傾姿勢制動具 8 制動具 9 方向転換練習具 10 プルーク練習具

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