Physical age measurement system

申请号 JP2007503507 申请日 2005-02-15 公开(公告)号 JP4724808B2 公开(公告)日 2011-07-13
申请人 有限会社ジャパン通商; 发明人 川 勝 幸 北;
摘要 A system for measuring a person's age on the basis of his/her physical strength, wherein said system are provided multiple exercise courses that make a user perform various kinds of exercises without overburdening the user and that include entertainment factors, and wherein can be calculated, based on the amount of time that a user takes to complete each course and all of the courses taken together, both the age on the basis of the physical strength of a user and the degree to which the user can perform various exercise movements. This system consists of multiple courses, to which various exercise devices or other features are provided. The exercise courses are formed so that a user demonstrates various physical abilities, including muscle strength at multiple portions of his/her body, flexibility of the body, balance of the body, and agility of the body. The courses are structured such that the amount of each course's individual exercising abilities is indexed, and such that a combination of the index values for one exercise course is different from that for each other course. The age on the basis of the physical strength of the user is calculated based on the total amount of time that a user takes to complete all the courses, and the individual physical abilities of the user are evaluated based on the amount of time that a user takes to complete each course.
权利要求
  • 脚力、腕力、体の柔軟性、体のバランス力、体の敏捷性の各運動能力のいずれもが発揮されるように形造られた運動用設備が、各コースに設置されるとともに、前記各運動能力の発揮される度合い 指数値で表し、前記運動用設備の運動用能力の発揮される度合いを表す指数値の組み合わせが、前記運動用設備間で異なるように構築された各種運動用設備と、
    過去の利用者の全コースの通過時間と実年齢との関係を、通過時間と体力年齢という関係の統計データとして蓄積しておき、前記コースの全通過時間から、前記統計データを参照して利用者の体力年齢を算出するとともに、 前記運動用設備の前記指数値を予め設定しておき 、前記指数値 を係数とし求めるべき各運動能力を変数 としてそれぞれ乗じ、それらの和を取ったものが前記コースの通過時間であると関係づけ、複数の前記コースの個別の通過時間から 前記変数を求めることにより利用者の運動能力を 算出するコンピュータ手段と、が備えられ、 利用者にどの運動能力に優れどの運動能力に劣るかを通知するようにしたことを特徴とする体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、前記利用者が前記コースの状況を記憶し、取るべき姿勢や経路を選択する判断力が必要とするように形造られるとともに、前記指数に知能 を表す指数値が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、上面が平坦にされた複数の丸太が地上から所定の高さに、水平または傾斜して設置されて構成された渡り通路と、前記渡り通路の途中に設けられ、直立した姿勢から、かがんだ姿勢、しゃがんだ姿勢または四つんばいの姿勢をとらせるように天井を低くした構造物とが備えられることを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、所定の幅と長さを有する傾斜地に設けられた蛇行する登り通路であって、前記登り通路上に、よじ登って跳び降りる、跳び越える、這い上がって駆け下りる、迂回しながら登るのいずれかの動作をさせるように、複数の突起物または凹みが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、所定の幅と高さと長さとを有し、 横断方向での上部歩行面の中央部が高く両側に傾斜している2本の通路からなる渡り通路で構成され、前記渡り通路は2本の通路が2又となって離れる箇所と再び1つに合流する箇所とを有し、前記2又の箇所は開脚歩行が可能な箇所を有するとともに、一方の通路を他方の通路より高くした箇所と、一方の通路を他方の通路より低くした箇所と、両方の通路の高さを同じにした箇所と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、所定の幅と高さと長さとを有し、蛇行して設置される1本の渡り通路で構成され、前記渡り通路の上部歩行面が上下に変化する箇所、水平な箇所、一方の側に傾斜している箇所、中央を境に両側に傾斜している箇所を有することを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、所定の長さを有する蛇行した渡り通路で構成され、前記通路の中央に前記渡り通路を2つの分ける中央壁が設けられ、前記中央壁は、手を入れて腕で体を支えることのできる複数の通孔が設けられるとともに、前記中央壁の両側面が、略鉛直な箇所、傾斜した箇所、または湾曲した箇所を有することを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、所定の間隔で逆U字形をしたパイプを連続的に並べたトンネル形通路で構成され、前記トンネル形通路は、高さの異なる前記パイプが使用されて、立直歩行が可能な箇所と、かがんで歩行が可能な箇所と、しゃがんで歩行が可能な箇所とが設けられるとともに、左側または右側に傾いた前記パイプが使用されて、体を左側または右側に曲げて歩く箇所とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、所定の長さを有する通路であって、前記通路の左右側面に設けられ上下方向及び左右方向に蛇行する2本のレールと、前記レールに取り付けられてすべるように動く金具と、前記金具に連結される吊り輪とが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 前記運動用設備は、発泡スチロール製のロングドームに収容されることを特徴とする請求項1に記載の体力年齢測定システム。
  • 说明书全文

    本発明は、レクリエーション施設に設けられた体測定設備に係り、より詳細には、コースに娯楽的要素を付加した運動用設備を備えて、利用者に種々の運動を無理なく行わせるとともに、コースの通過時間を測定して、利用者の体力年齢と利用者がどの運動能力に優れ、どの運動能力に劣るかを算出できる体力年齢測定システムに関する。

    従来、リクリエーション施設などに設置された運動用設備は、体力、筋力のある若い人向きで、高齢者や子供には利用し難いものであった。 そこで高齢者も含めて家族全員で楽しめるような設備として、娯楽的要素を加え適度な運動を行うことができる健康体感装置が提案されている。 (特許文献1参照)
    この健康体感装置は、その運動時間を測定し、家族間で誰が早いかといった比較をして楽しむことができる。 しかし、利用者の体力年齢を測定するものではなかった。

    学校などで実施している体力年齢の測定は、単純な繰り返し運動をさせるもので、立幅とびの距離で瞬発力を、握力計で握力を、反復横跳びの回数で敏捷性を、長座体前屈で柔軟性を、上体起こしの回数で持久力を、開眼片足立ちの持続時間でバランス力などをそれぞれ測定している。 これらの体力年齢測定は、単純な繰り返し運動をさせて、体力年齢を測定するものである。 そのため(1)あまり楽しいものではない。 (2)複合的な筋肉の動作をさせるものではい。 (3)日頃使用しない筋肉を鍛えるものでもない。 (4)記憶力、注意力など、頭の働きも含めた運動能力を測定するものではない。 そこで、色々な運動を織り交ぜた長いコースを使ってその通過時間から体力年齢を求めることにすると、あらかじめ作成した統計データに照らして体力年齢が得られるが、どの運動能力に優れどの運動能力が劣るかがわからない。

    特開2001−29503号公報

    特開2004−278150号公報

    本発明の目的は、前記の問題点を解決するために創出されたもので、種々の運動を無理なく十分に行わせ、娯楽的要素も付加した複数の運動用設備をコースに設置して、各コースの通過時間と全体の通過時間から利用者の体力年齢と利用者がどの運動能力に優れまた劣るのかを算出できる体力年齢測定システムを提供することにある。

    本発明による体力年齢測定システムは、脚力、腕力、体の柔軟性、体のバランス力、体の敏捷性の各運動能力のいずれもが発揮されるように形造られた運動用設備が、各コースに設置されるとともに、前記各運動能力の発揮される度合い指数値で表し、前記運動用設備の運動用能力の発揮される度合いを表す指数値の組み合わせが、前記運動用設備間で異なるように構築された各種運動用設備と、過去の利用者の全コースの通過時間と実年齢との関係を、通過時間と体力年齢という関係の統計データとして蓄積しておき、前記コースの全通過時間から、前記統計データを参照して利用者の体力年齢を算出するとともに、 前記運動用設備の前記指数値を予め設定しておき 、前記指数値を係数とし求めるべき各運動能力を変数としてそれぞれ乗じ、それらの和を取ったものが前記コースの通過時間であると関係づけ、複数の前記コースの個別の通過時間から前記変数を求めることにより利用者の運動能力を算出するコンピュータ手段と、が備えられ、 利用者にどの運動能力に優れどの運動能力に劣るかを通知するようにしたことを特徴とする。

    前記運動用設備は、前記利用者が前記コースの状況を記憶し、取るべき姿勢や経路を選択する判断力が必要とするように形造られるとともに、前記指数に知能を表す指数値が設けられることが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備1とする)は、上面が平坦にされた複数の丸太が地上から所定の高さに、平または傾斜して設置されてなる渡り通路と、前記渡り通路の途中に設けられ、直立した姿勢から、かがんだ姿勢、しゃがんだ姿勢または四つんばいの姿勢をとらせるように天井を低くした構造物とが備えられることが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備2とする)は、所定の幅と長さを有する傾斜地に設けられた蛇行する登り通路であって、前記登り通路上に、よじ登って跳び降りる、跳び越える、這い上がって駆け下りる、迂回しながら登るのいずれかの動作をさせるように複数の突起物または凹みが設けられることが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備3とする)は、所定の幅と高さと長さを有し、横断方向での上部歩行面の中央部が高く両側に傾斜している2本の通路からなる渡り通路で構成され、前記渡り通路は2本の通路が2又となって離れる箇所と再び1つに合流する箇所とを有し、前記2又の箇所は開脚歩行が可能な箇所を有するとともに、一方の通路を他方の通路より高くした箇所と、一方の通路を他方の通路より低くした箇所と、両方の通路の高さを同じにした箇所とを含むことが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備4とする)は、所定の幅と高さと長さを持った1本の渡り通路で構成され、前記渡り通路は全体が蛇行して設置されるとともに、前記渡り通路の上部歩行面が上下に変化する箇所、水平な箇所、一方の側に傾斜している箇所、中央を境に両側に傾斜している箇所を有することが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備5とする)は、所定の長さを有する蛇行した渡り通路で構成され、前記通路の中央に前記渡り通路を2つの分ける中央壁が設けられ、前記中央壁には、手を入れて腕で体を支えることのできる複数の通孔が設けられるとともに、前記中央壁の両側面が、略鉛直な箇所、傾斜した箇所、または湾曲した箇所を有することが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備6とする)は、所定の間隔で逆U字形をしたパイプを連続的に並べたトンネル形通路で構成され、前記トンネル形通路は、高さの異なる前記パイプが使用されて、立直歩行が可能な箇所と、かがんで歩行が可能な箇所と、しゃがんで歩行が可能な箇所とが設けられるとともに、左側または右側に傾いた前記パイプが使用されて、体を左側または右側に曲げて歩く箇所とが設けられることが好ましい。

    前記運動用設備(運動用設備7とする)は、所定の長さを有する通路であって、前記通路の左右側面に設けられ上下方向及び左右方向に蛇行する2本のレールと、前記レールに取り付けられてすべるように動く金具と、前記金具に連結される吊り輪とが設けられることが好ましい。

    前記運動用設備は、発泡スチロール製のロングドームに収容されることが好ましい。

    本発明による体力年齢測定システムは、体の複数部位の筋力、体の柔軟性、体のバランス力、体の敏捷性を含む運動能力を発揮させるように運動用設備を形造り、運動能力の発揮される度合いを運動量として指数化し、各運動用設備でこの指数値が異なるように組み合わせて、複数のコースにそれぞれ異なった運動用設備を設置する。 これにより、利用者の各コースの通過時間から、優れる運動能力と劣る運動能力を算出でき、コース全体の通過時間から総合的な体力年齢を提示できる。

    運動用設備の指数に知能を加え、この指数が他の指数より大きな値となるように運動用設備を形造ったから、記憶するあるいは判断力するなどの脳の活動も含めた体力年齢を算出できる。

    運動用設備1は、丸太渡りで、丸太から落ちないようにする体のバランス力が求められる。 また、脚の筋肉、例えば大腿四頭筋や腓腹筋などの筋力も求められる。 体の柔軟性も求められる。 自分の体力に合った姿勢を迅速に判断できるかの能力も試すことができる。 腕の筋力や敏捷性を表す指数値は小さくできる。

    運動用設備2は、障害物のある坂道登りの運動を行うから、脚の筋力の指数値を大きくできる。 バランス力、敏捷性、柔軟性の指数も求められる。 大きな突起物を避けて、時間はかかるけれども突起物のない左右のルートを選択する方が良いのか、多少のつまずきがあっても大きな突起物を越えて進んだ方がよいのかの状況判断能力も求められる。 また、突起物の影に隠れた凹みは、その前の突起物の状況を記憶して注意しているなら回避することができる。 なお、突起物を乗り越える時に腕の力を使うから、その指数は中程度の値にできる。

    運動設備3は、2本の通路を使って開脚歩きをさせるものなので、特に脚の筋力を必要とする。 柔軟性、敏捷性、バランス力も要求される。 足を回転するような形で歩行面に接地させて進むことから、脚の縫工筋や内転筋など日頃使用されない内股の筋肉が使用できる。 このような運動は失禁にも効果があるとされる。 開脚したままでは体を長い時間支えるのは大変なので、すばやく歩を進める必要があるから、敏捷性の指数値を大きくできる。

    運動用設備4は、所定の幅と高さと長さを持った細い1本の通路を渡るもので、その歩行面が種々に変化するように形造られるから、特にバランス力の指数値を大きくできる。 脚の筋力、柔軟性の指数値も大きくできる。

    運動用設備5は、壁に沿って歩幅の狭い通路を渡るもので、特に中央壁が外側に傾斜もしくは湾曲している箇所では、通路から落ちないように腕で体を支えることが求められる。 従って、腕の筋力の指数値を大きくできる。 また、柔軟性、バランス力の指数値も大きくできる。

    運動用設備6は、逆U字形をしたパイプのトンネルを通り抜けるもので、パイプは左側または右側に傾いている箇所もあり、柔軟性の指数値を大きくできる。

    運動用設備7は、両手で吊り輪を握って進むように構成された通路で、レールが利用者の体から離れた箇所では、腕が伸ばされてストレッチ運動としても適する。 柔軟性と腕の筋力の指数値を大きくできる。

    ロングドームは柱がないから、運動用設備を収容するに際して、運動用設備の形状変更を余儀なくされるといったことがない。 また、ロングドームは延長して伸ばせるから、運動用設備が長くても収容できる。 さらに、全天候型にできるから、レクリエーション施設の稼動効率を向上させることができる。

    本発明による体力年齢測定システムの構成図である。

    本発明による体力年齢測定システムの利用手順を示すフローチャートである。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「ログレンジ」の正面図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「ログレンジ」の側面図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「嘆きの登り口」の断面図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「嘆きの登り口」の斜視図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「分かれ道」の斜視図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「分かれ道」の2つの歩行面の間隔(a)〜(c)と、高さの組み合わせ(d)〜(f)を示す断面図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「ねじれの道」の斜視図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「ねじれの道」の渡り通路60の断面図である。 (a)〜(d)は歩行面の種々の断面形状を示す。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「よどみの壁」の斜視図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「よどみの壁」の断面図である。 (a)〜(c)は中央壁の種々の断面形状を示す。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「骨の洞窟」の斜視図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「骨の洞窟」のトンネル形通路の断面図である。 (a)〜(d)は、種々のパイプの形状を示す。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「吊り輪ストレッチ」の斜視図である。

    本発明による体力年齢測定システムの運動用設備「吊り輪ストレッチ」の利用者15の腕とレールの関係を示したものである。

    本発明による運動用設備をロングドームに収容した場合の内部の構成を表す平面図である。

    本発明による運動用設備をロングドームに収容した場合の内部の構成を表す正面図である。

    符号の説明

    1 体力年齢測定システムの運動用設備「ログレンジ」
    2 体力年齢測定システムの運動用設備「嘆きの登り口」
    3 体力年齢測定システムの運動用設備「分かれ道」
    4 体力年齢測定システムの運動用設備「ねじれの道」
    5 体力年齢測定システムの運動用設備「よどみの壁」
    6 体力年齢測定システムの運動用設備「骨の洞窟」
    7 体力年齢測定システムの運動用設備「吊り輪ストレッチ」
    8 体力年齢測定システムの運動用設備「パイプライン」
    9 体力年齢測定システムの運動用設備「エアフォレスト」
    10 体力年齢測定システムの運動用設備「鏡の廊下」
    11 体力年齢測定システムの運動用設備「手伸ばしの道」
    12 体力年齢測定システムの運動用設備「勇気の吊り橋」
    15 利用者 20 体力年齢測定システムの構成図 30 渡り通路 31 丸太 32 支持脚 40 登り通路 41〜43 障害物 44 凹み 50 渡り通路 51、52 通路(2本)
    60 1本道の渡り通路 70 渡り通路 71 中央壁 72 通孔 80 トンネル形通路 81 パイプ 90 通路 91、92 レール 93、94 金具 95、96 吊り輪 97 階段 100 ロングドーム 110 入口部 120 出口部 130 アーチ形部材 S20〜S27 体力年齢測定システムの利用手順

    以下、図面を用いて、本発明による体力年齢測定システムを詳細に説明する。

    図1は、本発明による体力年齢測定システムの構成図である。 この体力年齢測定システムは、屋外型の設備として構成している。 しかし、各運動用設備をそれぞれ屋根のある施設に収容して、屋内型の設備とすることもできる。 システム構成図20に示すように、実施例の体力年齢測定システムは、12個のコース(丸の中の数字で示す)で構成されている。 各コースには種々の運動能力が発揮されるように設計された運動用設備が備えられ、一連のコースを運動しながら通過して、その通過時間を測定する。 なお、コースの数は、12個に限られるものではない。 どの運動能力をいくつ調べるかに依存してコース設計される。

    各コースには、固有の名称を付けている。 コース1は、「吊り輪ストレッチ」7で、吊り輪を使用したストレッチ歩行を行う。 コース2は、「パイプライン」8で、パイプのジャングルを通り抜ける。 コース3は、「エアフォレスト」9で、ゴムボールをかき分けて進む。 コース4は、「ログレンジ」1で、バランスを取りながら丸太渡りを行う。 コース5は、「嘆きの登り口」2で、障害物の多い坂登りである。 コース6は、「ねじれの道」4で、細い1本道渡りである。 コース7は、「鏡の廊下」10で迷路風の階段登りである。 コース8は、「手伸ばしの道」11で、パイプの道を手すりにつかまって渡る。 コース9は、「勇気の吊り橋」12で吊り橋渡りである。 コース10は、「分かれ道」3で、開脚歩行を行う。 コース11は、「よどみの壁」5で、壁につかまっての横歩きを行う。 コース12は、「骨の洞窟」6で、体を縮ませながらトンネルをくぐるものである。

    本実施例では、運動用設備1が「ログレンジ」1に対応し、運動用設備2が「嘆きの登り口」2に対応し、運動用設備3が「分かれ道」3に対応し、運動用設備4が「ねじれの道」4に対応し、運動用設備5が「よどみの壁」5に対応し、運動用設備6が「骨の洞窟」6に対応し、運動用設備7が「吊り輪ストレッチ」7に対応する。 これを中心に説明する。 1つのコースは数10秒程度のものから数分かかるものまであるが、平均的には数分程度で通過できるように運動用設備が設計されている。 従って、全12コースの場合は、正味12分程度、コース間の渡りの時間を加えても30分程度で終了する。 このような運動は筋肉の持久力を測定することにつながる。 また、持久力と並ぶ筋肉の瞬発力は、個々のコースで適宜発揮されるように設計されている。

    図2は、体力年齢測定システムの利用手順を示すフローチャートである。 図2に示すように、利用者は、まずサービスカウンタで申し込みを行う(S20)。 次に、血圧、脈拍を測定し、前屈動作を行い、指の先端が足のつま先を越えた長さをスコアカード(メモ用紙)に記録する(S21)。 ここで、体調を確認し(S22)、例えば、血圧が高く、体調が思わしくない(S23)などの利用者は、スタートを見合わせるよう指示する。 (S24)。

    各利用者にストップウォッチと脈拍計が渡されるので、利用者は、各コースを運動しながら進み、各コースの通過時間と、各コースの開示時と終了時の脈拍をスコアカードに記録してゆく。 ゴールしたら、血圧、脈拍、前屈を再度測定しスコアカードに記入する。 ここで、利用者は30分の運動が前屈の値を改善させるものであること知ることができる。 また脈拍数によって、利用者が運動することに慣れているかどうかを知ることができる。 脈拍計は、利用者に無理な運動をさせないようにするとの効果もある。 スコアカードに利用者に実年齢を追記してサービスカウンタに渡すと、これが分析され体力年齢が算出され、認定証の形で利用者に授与される。 利用者には、どの運動能力に優れ、どの運動能力に劣るかも通知される。

    体力年齢が算出されるシステムは例えばパソコン(PC)で構築できる。 ここにあらかじめ過去の利用者のデータを蓄積しておく。 利用者の全コースを通過するのにかかった時間と実年齢との関係は、通過時間と体力年齢という関係の最新の統計データとして更新される。 この統計データを使用して、利用者の各コースの通過時間を入力し、この統計データを参照して体力年齢を算出する。

    体力年齢は、全コースの通過時間に対して求められるが、各コース別にも、地蓄積することができる。 コース11の「よどみの壁」5の例(運動用設備5の場合)を表1に、コース12の「骨の洞窟」6の例(運動用設備6の場合)を表2に示す。 年齢は10歳を単位に区分しているが、さらに細かく区分することもできる。 このような表形式は、全コース通過時間に対する体力年齢についても同じである。

    運動能力は、本実施例では、脚力、腕力、体の柔軟性、体のバランス力、体の敏捷性の5つとした。 また、指数は、運動能力に知性を加えて6つとした。 体の複数部位の筋力は、脚力と腕力を選択したが、これに限らず、手や腹などの部位を加えてもよい。 また、脚のどの部分の筋肉を対象とするのかなど、さらに細かく着目してもよい。 脚力であっても、持久力を発揮する筋肉を評価するのか、瞬発力を発揮する筋肉を評価するのか着目してもよい。 そして、着目する筋肉の筋力が発揮される度合いを運動量として指数化し、各運動用設備で運動量が異なるように設計を行う。 なお、体のどの部位の筋肉を調べるのか細かく分けると、その筋力の能力を調べる運用用設備が複雑になり、コースの数も増えることになる。

    筋力は、通常、訓練することで強化される。 例えば、筋力トレーニングを行うと、筋肉は太くて硬くなり、逆に筋肉の柔軟性は失われる。 そのため、これら相反する運動能力も評価されるように取り上げている。 また、年齢とともに衰えるとされる記憶力、注意力、判断力などの「知能」を指数として加えている。 例えば、どのルートが最短かの判断や、何桁かの数値を覚えるとドアが開くなどの仕掛けは、脳の働きも含めて運動能力を測定できる。 脳の活動を運動量に見立てるなら、判断力は、運動能力に相当する。 そして判断力が優れるなら、判断が早いか遅いかの時間になって現れる。

    本実施例では、各運動用設備において、脚力、腕力、体の柔軟性、体のバランス力、体の敏捷性の運動能力と知性の発揮される度合いが運動量として指数化される。 そして、この指数が運動用設備の間で異なるように設計される。 運動量は、仕事量にも相当するもので、例えば、脚なら、脚を10回上げ下げする運動量といった意味である。 この運動量を例えば指数値10で表すと、脚の指数値5は、指数値10の半分の運動量を表すことになる。 そして、この運動量を脚の筋力で割るなら、時間が求められることを前提としている。 式を使って表現すると、運動量をWとし、筋力をF、この運動量にかかる時間をtとすると、W/F=tである。 1/Fをxとするなら、W・x=tで表せる式を前提としている。

    運用用設備で運動量Wの運動をさせて、その通過時間tを測定するなら、筋力の逆数xが求められる。 ここで、1つの単純な運動のみを行う運動用設備とすると、運動に娯楽性が出ず、面白みがない。 そこで、例えば、脚、手、腹の3つの運動をさせる運動用設備を設計すると、調べる筋力の種類が増えるから、筋力の逆数、すなわち、求める変数がx1、x2、x3の3つになる。 その場合、その運動用設備の通過期間t1は、W1・x1+W2・x2+W3・x3=t1で表せる。 運動用設備が1つでは、x1、x2、x3は求められない。 そこで変数が3つなら、例えば、運動用設備は3つ設ければよい。 そして、各運動用設備で、運動量Wが異なるように運動用設備を設計しておく。 3つの運動用設備の通過時間t1〜t3を測定するなら、W11・x1+W12・x2+W12・x3=t1、W21・x1+W22・x2+W22・x3=t2、W31・x1+W32・x2+W32・x3=t3の3つの式が得られる。 これは、連立1次方程式であるから、x1〜x3を求めることができる。

    表3は、運動用設備1〜7、すなわち、ログレンジ1、嘆きの登り口2、分かれ道3、ねじれの道4、よどみの壁5、骨の洞窟6、吊り輪ストレッチ7の運動量を指数で表した表である。 このように指数(脚力、腕力、柔軟性、バランス、敏捷性、知能)の組み合わせが、運動用設備の間で異なるように設計される。 このように運動用設備が設計されているので、各運動能力を各運動用設備の設置された通過時間を測定することによって求めることができる。 なお、吊り輪ストレッチは、コースの最初に設けて、体の筋肉をほぐす準備運動も兼ねている。 12の運動用設備を備えた12コースの場合、区別することのできる運動能力は、理論的には12個となる。

    体力年齢測定システムの12コースのうち、表3に示す運動用設備についてさらに詳細に説明する。 図3は、「ログレンジ」1で使用される運動用設備の正面図である。 図3に示すように、この運動用設備は、上面が平坦にされた複数の丸太31が、支持脚32によって地上から所定の高さに水平または傾斜して設置された渡り通路30である。 渡り通路30の途中には、天井から高さ制限ボード33が吊り下げられる。 そのため、利用者15は、直立した姿勢から、腰を折ってかがんだ姿勢、脚を折ってしゃがんだ姿勢、または四つんばいの姿勢の、自分に合った姿勢をとらねばならない。 どの姿勢にするか迅速に判断しないと通過時間が長くなる。 図4は、ログレンジ1の側面図である。 丸太31の上部歩行面は幅が狭いので、利用者15はバランスをとって歩を進める必要がある。 バランスを失って丸太31から落ちるとそれだけ通過時間が長くなる。

    図5は、「嘆きの登り口」2で使用される運動用設備の断面図である。 図5に示すように、この運動用設備は、所定の幅と長さを有する傾斜地に設けられた蛇行する登り通路40である。 登り通路40上には種々の形の障害物41〜43や凹み44が設置される。 障害物41はよじ登って跳び降りる。 障害物42は這い上がって駆け下りる。 障害物43や凹み44は跳び越える。 また、時間がかかるが迂回しながら登っても良い。 図6は、嘆きの登り口2の斜視図である。 障害物41から43が通路を横切るように設置してある。 直線的に登る自信のない利用者は左右に迂回して登ることもできる。

    図7は、「分かれ道」3で使用される運動用設備の斜視図である。 この運動用設備は、所定の幅と高さと長さとを有し、上部歩行面の中央部が高く両側に傾斜している2本の通路51、52からなる渡り通路50で構成される。 渡り通路50は2本の通路が2又となって離れる箇所と再び1つに合流する箇所とを有する。 2又の箇所は開脚歩行で歩を進める。 図8は、分かれ道3の2本の通路歩行面の高さを表した断面図である。 (a)は2本の通路が1本になった箇所で、(b)は2本の通路に分かれた箇所、(c)は2本の通路幅が広がった箇所を示す。 通路上部の歩行面は、中央部を高く両側に傾斜させても良い。 開脚歩行をやめて一方の通路のみで早く渡ろうとする利用者に対して、歩き難くするためである。 (d)、(e)、(f)は高さが異なる2本の通路の歩行面を示す例である。 このような形状は、体の重心を大きく移動させる運動が含まれる。

    図9は、「ねじれの道」4で使用される運動用設備の斜視図である。 この運動用設備は、所定の幅と高さと長さとを有し、蛇行して設置される1本道の渡り通路60で構成される。 渡り通路60の上部歩行面は上下にも変化させている。 図10は、ねじれの道4の渡り通路60の断面図である。 渡り通路60は、上部歩行面が水平な箇所(a)、上部歩行面が一方の側に傾斜している箇所(b)、上部歩行面が他方の側に傾斜している箇所(c)、上部歩行面が中央を境に両側に傾斜している箇所(d)を有する。

    図11は、「よどみの壁」5で使用される運動用設備の斜視図である。 この運動用設備は、所定の長さを有する蛇行した渡り通路70で構成され、渡り通路70の中央に渡り通路70を2つの分ける中央壁71が設けられる。 中央壁71には、手を入れて腕で体を支えることのできる複数の通孔72が多数設けられる。 図12は、よどみの壁5の断面図である。 中央壁71の両側面が、略鉛直な箇所(a)、湾曲した箇所(b)、傾斜した箇所(c)を有する。 そのため、利用者15は、体が落ちないように手を通孔72に入れて腕で体を支えて進むから、腕の筋力も必要になる。 なお、歩行面を傾斜させるように構成してもよい。

    図13は、「骨の洞窟」6で使用される運動用設備の斜視図である。 この運動用設備は、所定の間隔で逆U字形をしたパイプ81を連続的に並べたトンネル形通路80で構成される。 トンネル形通路80は、高さの異なるパイプ81が使用される。 図14は、トンネル形通路80の断面図である。 立直歩行が可能な箇所(a)、傾いたパイプ81が使用されて、体を左側または右側に曲げて歩く箇所(b)、(c)、しゃがんで歩行が可能な箇所(d)、腰を折ってかがんで歩行が可能な箇所(図示せず)などが設けられる。

    図15は、「吊り輪ストレッチ」7で使用される運動用設備の斜視図である。 この運動用設備は、所定の長さを有する通路90と、その左右側面に設けられ上下方向及び左右方向に蛇行する2本のレール91、92と、このレールに取り付けられてスライドして動く、複数個の金具93、94と、この金具に連結される伸縮可能な吊り輪95、96とからなる。 図16は、利用者15の腕とレール91、92の関係を示したものである。 どちらかの腕を高く上げる場合(a)、(b)、両腕とも下側に伸ばす場合(c)、両腕とも高く上げる場合(d)などがある。

    図17は、運動用設備をロングドームに収容した場合の平面図である。 図18は、運動用設備をロングドームに収容した場合の内部の正面図である。 図17、図18に示すように、ロングドーム100は、半球形のドームを半分に分割し、入口部110と出口部120として前後に配置し、中間部分を複数のアーチ形部材130で連結したものである。 アーチ形部材130を追加すれば、ロングドーム100の長さを延長できる。 また、運動用設備が多数ある場合、いくつかのロングドーム100を組み合わせて構成することもできる。

    このようなロングドーム100は、発泡スチロール製のドームとするのが好適である。 これにより、耐用年数が長く、施工が簡単で、安価であるとの利点を享受できる。 また、天窓や出窓を多数配置して内部を明るくして開放感を出せる。 一例として、ロングドーム100の内部には、勾配の異なる階段97、形のパイプを多数乱立させた「パイプライン」8、天井の捧に腕を伸ばすようにしてつかまり細い通路を横歩きする「手伸ばしの道」11、湾曲したパイプのトンネルをくぐって進む「パイプライン」8、障害物の多い坂を登る「嘆きの登り口」2を配置した。

    本発明による体力年齢測定システムは、娯楽的要素を付加した体力年齢測定の運動用設備を備えたもので、リクリエーション施設などに設置でき、量産することができる。

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