A system and method for storing and golf data analysis

申请号 JP2014503901 申请日 2012-04-02 公开(公告)号 JP2014512220A 公开(公告)日 2014-05-22
申请人 ナイキ インターナショナル リミテッド; 发明人 マリオ エイ. ラフォーチューン; ジェイムズ エイ. ニーゴウスキ;
摘要 個別ゴルファーに、それぞれの個別ゴルフスイング中に生成されたデータに基づいて、指導、訓練、または用具仕様情報を提供するためのシステムおよび方法を記述する。 加えて、複数のゴルファーのコミュニティについて収集されたデータに基づいて個人に情報およびサービスを提供するデータハブも記述する。 そのようなコミュニティデータハブのシステムおよび方法は、以下のうちの一つまたは複数を提供しうる:(a)複数のゴルファーのスコアデータ、スイングデータ、ボール飛行データ、および/もしくは用具データの記憶;(b)コミュニティの記憶データへの少なくともあるレベルの個別アクセス;ならびに/または(c)コミュニティ内のゴルファー間の電子的対話。
权利要求
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を判定するための第1の力感知システムを含む第1のフットウエア製品と、
    ゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を判定するための第2の力感知システムを含む第2のフットウエア製品と、
    該第1の力感知システムおよび該第2の力感知システムによって収集されるデータ、または該第1の力感知システムおよび該第2の力感知システムによって収集されるデータから導出されるデータを記憶するためのメモリシステムとを含む、ゴルフスイング評価システム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報およびゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報のうちの少なくとも一つを表示する手段をさらに含む、請求項1記載のシステム。
  • 表示する手段が、ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力およびゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力のうちの少なくとも一つを標示する表示情報に対して該ゴルフスイング中のボールコンタクトの標示をさらに表示する、請求項2記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報またはゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報の少なくとも一つを(b)標準ゴルフスイング足底力プロファイルと比較する手段をさらに含む、請求項1記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報またはゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報の少なくとも一つと、(b)標準ゴルフスイング足底力プロファイルとを同時に表示する手段をさらに含む、請求項1記載のシステム。
  • 第1のフットウエア製品および第2のフットウエア製品の各々が、ゴルフトラクション要素が内部に一体形成されるかまたは結合された本底を含む、請求項1記載のシステム。
  • 第1の力感知システムが、ゴルフスイング過程でユーザの第1の足によって該第1の足の複数の領域で行使される力を判定し、第2の力感知システムが、ゴルフスイング過程で該ユーザの第2の足によって該第2の足の複数の領域で行使される力を判定する、請求項1記載のシステム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を判定するためのクラブ位置センサをさらに含む、請求項1記載のシステム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を標示する情報を表示する手段をさらに含む、請求項8記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を標示する情報を(b)標準ゴルフスイング中のゴルフクラブの位置と比較する手段をさらに含む、請求項8記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を標示する情報と、(b)標準ゴルフスイング中のゴルフクラブの位置とを同時に表示する手段をさらに含む、請求項8記載のシステム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を判定するための身体位置センサをさらに含む、請求項1記載のシステム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示する情報を表示する手段をさらに含む、請求項12記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示する情報を(b)ゴルフスイング中の別のユーザの身体の対応する部分の位置と比較する手段をさらに含む、請求項12記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示する情報と、(b)ゴルフスイング中の別のユーザの身体の対応する部分の位置とを同時に表示する手段をさらに含む、請求項12記載のシステム。
  • ユーザの身体の部分が手である、請求項12記載のシステム。
  • ユーザの身体の部分が肩である、請求項12記載のシステム。
  • 身体位置センサの少なくとも一部分がゴルフグローブに組み込まれている、請求項12記載のシステム。
  • 身体位置センサの少なくとも一部分がシャツに組み込まれている、請求項12記載のシステム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を判定するための第1の力感知システムと、
    ゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザによって生成されるゴルフスイング動力学情報を判定するためのゴルフスイング動力学感知システムと、
    該第1の力感知システムおよび該ゴルフスイング動力学感知システムによって収集されるデータまたは該第1の力感知システムおよび該ゴルフスイング動力学感知システムによって収集されるデータから導出されるデータを記憶するためのメモリシステムとを含む、ゴルフスイング評価システム。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報と該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報のうちの少なくとも一つを表示する手段をさらに含む、請求項20記載のシステム。
  • 表示する手段が、
    ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する表示情報と 該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報とに対する該ゴルフスイング中のボールコンタクトの標示をさらに表示する、請求項21記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報または該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報の少なくとも一つを(b)標準ゴルフスイングプロファイルと比較する手段をさらに含む、請求項20記載のシステム。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報または該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報の少なくとも一つと、(b)標準ゴルフスイングプロファイルとを同時に表示する手段をさらに含む、請求項20記載のシステム。
  • 第1の力感知システムが、ゴルフスイング過程でユーザの第1の足によって該第1の足の複数の領域で行使される力を判定する、請求項20記載のシステム。
  • ゴルフスイング動力学感知システムが、ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの少なくとも一部分の位置を判定するためのクラブ位置センサを含む、請求項20記載のシステム。
  • ゴルフスイング動力学感知システムが、ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を判定するための身体位置センサを含む、請求項20記載のシステム。
  • ユーザの身体の部分が手である、請求項27記載のシステム。
  • ユーザの身体の部分が肩である、請求項27記載のシステム。
  • 身体位置センサの少なくとも一部分がゴルフグローブに組み込まれている、請求項27記載のシステム。
  • 身体位置センサの少なくとも一部分がシャツに組み込まれている、請求項27記載のシステム。
  • ゴルフスイングを解析する方法であって、以下の工程を含む、方法:
    少なくとも一部が第1のフットウエア製品に含まれる第1の力感知システムから第1の入力データセットを受け取る工程であって、該第1の入力データセットがゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報を含む、工程;
    少なくとも一部が第2のフットウエア製品に含まれる第2の力感知システムから第2の入力データセットを受け取る工程であって、該第2の入力データセットがゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報を含む、工程;ならびに 該第1の入力データセットおよび該第2の入力データセットを記憶する工程。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報およびゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報のうちの少なくとも一つを表示する工程をさらに含む、請求項32記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力およびゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力のうちの少なくとも一つを標示する表示情報に対して該ゴルフスイング中のボールコンタクトの標示を表示する工程をさらに含む、請求項33記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報またはゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報の少なくとも一つと(b)標準ゴルフスイング足底力プロファイルとの比較を可能にする情報を表示する工程をさらに含む、請求項32記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報またはゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報の少なくとも一つと、(b)標準ゴルフスイング足底力プロファイルとを同時に表示する工程をさらに含む、請求項32記載の方法。
  • 第1の入力データセットを受け取る工程が、ゴルフスイング過程でユーザの第1の足によって該第1の足の複数の領域で行使される力を標示するデータを受け取る工程を含み、第2の入力データセットを受け取る工程が、ゴルフスイング過程で該ユーザの第2の足によって該第2の足の複数の領域で行使される力を標示するデータを受け取る工程を含む、請求項32記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を判定するためのクラブ位置感知システムから第3の入力データセットを受け取る工程をさらに含む、請求項32記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を標示する情報を表示する工程をさらに含む、請求項38記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を標示する情報と(b)標準ゴルフスイング中のゴルフクラブの位置との比較を可能にする情報を表示する工程をさらに含む、請求項38記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの位置を標示する情報と、(b)標準ゴルフスイング中のゴルフクラブの位置とを同時に表示する工程をさらに含む、請求項38記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を判定するための身体位置感知システムから第3の入力データセットを受け取る工程をさらに含む、請求項32記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示する情報を表示する工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示する情報と(b)ゴルフスイング中の別のユーザの身体の対応する部分の位置との比較を可能にする情報を表示する工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示する情報と、(b)ゴルフスイング中の別のユーザの身体の対応する部分の位置とを同時に表示する工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
  • ユーザの身体の部分が手である、請求項42記載の方法。
  • ユーザの身体の部分が肩である、請求項42記載の方法。
  • ゴルフグローブを着用する工程であって、身体位置センサの少なくとも一部分が該ゴルフグローブに組み込まれている、工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
  • シャツを着用する工程であって、身体位置センサの少なくとも一部分が該シャツに組み込まれている、工程をさらに含む、請求項42記載の方法。
  • 第1のフットウエア製品および第2のフットウエア製品を着用する工程をさらに含む、請求項32記載の方法。
  • ゴルフスイングを解析する方法であって、以下の工程を含む、方法:
    第1の力感知システムから第1の入力データセットを受け取る工程であって、該第1の入力データセットがゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報を含む、工程;
    ゴルフスイング動力学感知システムから第2の入力データセットを受け取る工程であって、該第2の入力データセットがゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザによって生成されるゴルフスイング動力学情報を含む、工程;ならびに 該第1の入力データセットおよび該第2の入力データセットを記憶する工程。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報および該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報のうちの少なくとも一つを表示する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する表示情報と該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報とに対する該ゴルフスイング中のボールコンタクトの標示を表示する工程をさらに含む、請求項52記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報または該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報の少なくとも一つと、(b)標準ゴルフスイングプロファイルとの比較を可能にする情報を表示する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  • (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報または該ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報の少なくとも一つと、(b)標準ゴルフスイングプロファイルとを同時に表示する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  • 第1の入力データセットを受け取る工程が、ゴルフスイング過程でユーザの第1の足によって該第1の足の複数の領域で行使される力を標示するデータを受け取る工程を含む、請求項51記載の方法。
  • 第2の入力データセットを受け取る工程が、ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブの少なくとも一部分の位置を標示するデータを受け取る工程を含む、請求項51記載の方法。
  • 第2の入力データセットを受け取る工程が、ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示するデータを受け取る工程を含む、請求項51記載の方法。
  • ユーザの身体の部分が手である、請求項58記載の方法。
  • ユーザの身体の部分が肩である、請求項58記載の方法。
  • ゴルフグローブを着用する工程であって、ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示するデータが該ゴルフグローブから送信される、工程をさらに含む、請求項58記載の方法。
  • シャツを着用する工程であって、ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの身体の部分の位置を標示するデータが該シャツから送信される、工程をさらに含む、請求項58記載の方法。
  • シューズを着用する工程であって、第1の力感知システムが該シューズに含まれる、工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
  • ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を判定するための第1の力感知システムと、
    ゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を判定するための第2の力感知システムと、
    該第1の力感知システムおよび該第2の力感知システムによって収集されるデータまたは該第1の力感知システムおよび該第2の力感知システムによって収集される該データから導出されるデータを記憶するためのメモリシステムとを含む、ゴルフスイング評価システム。
  • ゴルフスイングを解析する方法であって、以下の工程を含む、方法:
    第1の力感知システムから第1の入力データセットを受け取る工程であって、該第1の入力データセットがゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使される力を標示する情報を含む、工程;
    第2の力感知システムから第2の入力データセットを受け取る工程であって、該第2の入力データセットがゴルフスイング過程の時間に対する該ユーザの第2の足によって行使される力を標示する情報を含む、工程;ならびに 該第1の入力データセットおよび該第2の入力データセットを記憶する工程。
  • 说明书全文

    関連出願データ 本出願は、「System and Method for Tracking One or More Rounds of Golf」という名称の、2008年2月20日に出願された米国特許出願第12/034626号(米国特許出願公開第2009/0209358号)の一部継続出願であり、同出願は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。

    発明の分野 本発明は、概して、個別プレーヤのゴルフスイングデータおよび/またはゴルフスコアデータといったゴルフデータを記憶し、解析するためのシステムおよび方法、ならびに、ゴルファーにフィードバックを提供するためのシステムおよび方法に関する。 本発明の別の局面は、複数のプレーヤについてのゴルフデータを収集し、記憶し、ゴルフデータへのコミュニティメンバーのアクセスを可能にする電子ゴルフ「コミュニティ」を形成するためのシステムおよび方法に関する。

    背景 ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち、性別の異なるプレーヤ、年齢や技能レベルの大きく異なるプレーヤによって楽しまれている。 ゴルフは、そのような多様なプレーヤ集団が、(例えば、ハンディキャップ付きの得点法、異なるティーボックスを使用して、チーム形式でなど)たとえ相互に直接対戦してさえも、ゴルフイベントで一緒にプレーし、しかも、ゴルフの試合出場またはコンペを楽しむことができるという点で、スポーツ界ではいくぶんユニークである。 これらの要因は、テレビのゴルフ番組(ゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフの歴史、および/または他のゴルフ番組など)の放映の増加、ならびに有名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも一部は、近年においてゴルフの人気を高めている。

    ゴルフは現在多くの人に楽しまれているが、このスポーツの楽しみは、自分のゴルフの試合を改善できるであろう情報、および/またはゴルファーの試合の楽しみを増す動機付けに、ゴルファーが容易にアクセスできるようにすることによって、さらに高め得る。

    用語集 本明細書では以下の用語を使用し、これらの用語は、別の意味が指定されるかまたは文脈から明らかでない限り、以下に記載する意味を有する。

    「標準ゴルフスイング」、「標準ゴルフスイングプロファイル」、「標準ゴルフスイング足底プロファイル」といった「標準」情報は、所与のユーザのデータまたは情報を比較するかまたは対比させるための、任意のデータまたは情報を意味する。 多くの場合、「標準」のデータまたは情報は、エリートプレーヤ、任意で、比較対象であるユーザと共通の一つもしくは複数の特性(例えば、同等のゴルフクラブヘッドの速さ、類似の体型、類似のゴルフスイングシグネチャまたは(以下で定義する)複合ゴルフスイングシグネチャなど)を有するエリートプレーヤから生成されるかまたは獲得される。 多くの場合ユーザ(またはユーザのトレーナもしくはコーチ)は、ユーザ自身を「標準」と比較し、ならびに/または、上達しようとしておよび/もしくは標準によって得られる結果と同じか同様の結果を得ようとして、「標準」のあるデータまたは情報を模倣しようと試みる。 多くの場合、「標準」の動作、データ、情報、および/または結果は、比較が行われる対象のユーザの目標または到達点と見なされうる。

    「ゴルフスイング動力学データ」または「ゴルフスイング動力学情報」(本明細書では同義で使用されうる)は、1回もしくは複数回のゴルフスイング中に生成され、かつ/または測定されるデータまたは情報を意味する。 そのようなデータおよび情報は、以下のうちの任意の一つまたは複数に関するものであってもよい:(任意でゴルフスイング過程全体にわたる、足の一つまたは複数の位置における)片足による足底力の行使または足圧;(任意でゴルフスイング全体にわたる、各足の一つまたは複数の位置における)両足による足底力の行使または足圧;(任意でゴルフスイング過程全体にわたる)個人の体重移動または重心位置情報;(任意でゴルフスイング過程全体にわたる、例えば、スイングの過程全体にわたる両足にかかる体重の比率などの)片足または両足にかかる圧力中心情報;ゴルフクラブ位置情報;ゴルフクラブフェース向き情報;速度を含む、(任意で、少なくともボールインパクトの時点およびその前後における)ゴルフクラブの速さまたは速度情報;角加速度を含むゴルフクラブ加速度情報;(任意で、少なくともボールインパクトの時点およびその前後における)ゴルフクラブ移動経路方向情報;ゴルファーの手の位置、速さ、加速度、または移動経路情報;(例えば、任意で片手または両手の握りに起因する)グリップ圧および/または圧力変化情報;ゴルファーの肩もしくは胴の位置、速さ、加速度または移動経路情報;一つまたは複数の角度からのスイングビデオ;下記の「ゴルフスイングシグネチャ」の定義で特定されるゴルフスイング動力学および/または運動学情報のいずれかなど。

    「ボール飛行データ」または「ボール飛行情報」(本明細書では同義で使用されうる)は、例えば任意のゴルフクラブとのコンタクトの結果としてボールが打ち出され、飛行する際に生成され、かつ/または測定される任意のデータまたは情報を意味する。 そのようなデータおよび情報は、以下のうちの任意の一つまたは複数に関するものであってもよい。 初期ボール打ち出し角度、初期ボール打ち出しの速さ、初期ボール打ち出しスピン(例えば、(RPM単位の絶対スピンなどとしての)バックスピンおよび/またはスピン方向(サイドスピンや方向など))、初期ボール打ち出し方向、予測または実際のボール飛距離、予測または実際のボール転がり距離、予測または実際のボール移動距離、予測または実際のボール頂点高さ、予測または実際のボール頂点位置距離、予測または実際のボール対地面衝撃角、ボールコンタクト時のゴルフクラブヘッドの速さ、スマッシュファクター(ボールコンタクト時のクラブヘッドの速さに対する初期ボール打ち出しの速さの比率など)、ボールコンタクト時のゴルフクラブヘッド移動経路方向、予測または実際の中心からの(または既定の経路からの)ボール飛行偏差、ゴルフボール飛行曲率情報など。 従来の、かつ/または市販のゴルフボール打ち出しモニタリングシステムによって測定される任意のデータも、「ボール飛行データ」または「ボール飛行情報」を構成してもよい。

    「ゴルフスイングシグネチャ」は、
    (A)ゴルフスイング動力学および/または運動学情報(例えば、ゴルフスイング中に生成される動的足底力データ;ゴルフスイング中に生成される動的クラブ位置データ(X、Y、およびZの各位置など);ゴルフスイング中に生成される動的身体位置データ;ボールコンタクト時のゴルフクラブ経路情報;(任意で少なくともボールコンタクト時の)ゴルフクラブスイングの速さ;(フェース、シャフト、グリップといった一つまたは複数の特定のゴルフクラブ構成部分の角速度および/または角加速度を含む)ゴルフクラブ角速度および/または角加速度データ;ゴルフクラブのヨーおよび/または姿勢のデータ;(例えばスイングの過程での)ゴルフクラブのフェースおよび/またはシャフトの向きデータ;個人の体重移動および/または重心位置のデータまたは情報;1回のゴルフスイング過程での上記パラメータのいずれかの変化など)と、
    (B)(i)プレーヤ識別情報、(ii)ゴルフクラブ識別情報、(iii)ゴルフクラブ仕様情報、(iv)ゴルフボール識別情報、(v)ゴルフボール仕様情報、(vi)プレーヤ身体属性情報(身長、股下長さ、指先から地面までの高さ、体重、胴囲サイズなど)、および(vii)ボール打ち出しデータ(例えば、ボール打ち出しの速さ、方向、スピン、飛距離、転がり距離、中心からの偏差、前述のボール飛行データまたはボール飛行情報のうちのいずれかなど)のうちの少なくとも一つとに関するデータを含むデータセットを含む。 各個別ゴルフスイングが独自のゴルフスイング「シグネチャ」を有しうる。

    「複合ゴルフスイングシグネチャ」は、一つもしくは複数のゴルフスイングシグネチャと区別することのできる、および/または、例えば、個人による複数回のスイングについての、および/または複数の人についての「平均の」または「典型的な」ゴルフスイングシグネチャを表すデータまたは情報を構成する。 多くの場合、共通のまたは類似の総合的ゴルフスイング動力学データまたは情報を有するスイングのグループが、複合ゴルフスイングシグネチャを作り出すためにまとめてグループ化されうる。 例えば、ボールをスライスさせる傾向にある少なくとも一部のプレーヤは、相対的に類似した体重移動、重心位置決め、クラブヘッド位置決め、および/またはゴルフスイング過程でのクラブヘッドもしくは手(もしくは他の身体部分)の動き(例えば、アウトサイドインのスイング軌道、「キャストする」クラブまたは腕の動き、ボールコンタクト時の開いたクラブフェースなど)を有しうる。 たいていの場合、ゴルフボールのフッカー、フェーダーまたはドロワーもそのグループ内で同様のゴルフスイング動力学特性を有しうる。 同様のゴルフスイング動力学情報を有する複数のスイングおよび/または複数の人についての情報またはデータが(任意で、プレーヤサイズパラメータ、プレーヤハンディキャップデータなどといった他のデータと一緒に)、そのグループについてのより一般的な、または「複合」ゴルフスイングシグネチャを提供するためにまとめてグループ化されてもよい。 また「複合ゴルフスイングシグネチャ」は、特定のクラブまたはクラブの種類識別子情報も含んでいてもよい(例えば、ある人のドライバーについての複合ゴルフスイングシグネチャは、その同じ人の、フェアウェイウッド、ハイブリッド、ロングアイアン、ショートアイアン、ウェッジなどについての複合ゴルフスイングシグネチャと異なりうる)。 よって、個人が(例えばクラブによって異なる)複数の複合ゴルフスイングシグネチャを有していてもよく、本発明のある特徴例に従ったシステムおよび方法によって受け取られるフィードバック(例えば、訓練ドリル、スイングのヒントなどを含む改善法の提案など)は、このように、特定のクラブについてプレーヤが直面する特定の問題に、より的を絞ったものとしうる。

    「複合ゴルフスイングシグネチャ」は、一人の人について、人々のグループについて、または複数のスイングについての特定のゴルフスイング動力学情報(例えば、複数回のゴルフスイングの間の平均または最大の足底力動力学値)を表すデータまたは情報を含んでいてもよい。 これは必須要件ではない。 あるいは、複数の個別ゴルフスイングシグネチャを調べることによって、以下のような個人またはグループの傾向を確認し、類別することができる:(a)スライサー、スイングは低速、(b)スライサー、スイングの速さは中程度、(c)スライサー、スイングは高速、(d)スライサー、スイングは非常に高速、(e)フェーダー、スイングは低速、(f)フェーダー、スイングの速さは中程度、(g)フェーダー、スイングは高速、(h)フェーダー、スイングは非常に高速、(i)ドロワー、スイングは低速、(j)ドロワー、スイングの速さは中程度、(k)ドロワー、スイングは高速、(l)ドロワー、スイングは非常に高速、(m)フッカー、スイングは低速、(n)フッカー、スイングの速さは中程度、(o)フッカー、スイングは高速、(p)フッカー、スイングは非常に高速、(q)ストレート、スイングは低速、(r)ストレート、スイングの速さは中程度、(s)ストレート、スイングは高速、(t)ストレート、スイングは非常に高速、など。 上記(その他)のカテゴリは、本発明による少なくとも一部のシステムおよび方法において「複合ゴルフスイングシグネチャ」として使用されてもよい。

    これらの一般的な用語および定義が与えられたものとして、次に本発明の局面をより詳細に説明する。

    概要 本発明の基本的理解を提供するために、以下に、本発明のいくつかの局面の概要を提示する。 この概要は本発明の広範囲にわたる概説として意図するものではない。 本発明の重要な、または不可欠な要素を特定することも、本発明の範囲を正確に叙述することも意図していない。 以下の概要は、単に、後述するより詳細な説明の前段として一般的な形で本発明のいくつかの概念を提示する。

    概して、本発明のある局面は、個別ゴルフスイング中に生成されるデータに基づいて、個別ゴルファーに指導または訓練情報を提供するためのシステムおよび方法に関する。 個別ゴルフスイングに関するデータ収集は、定置型の、または専用のトレーニングセンター(ゴルフ練習場のヒッティング区画など)で、および/または個人が実際にゴルフのラウンドをプレーしている間に行われてもよい。 本発明のある局面は、スイングデータの収集および/または使用を可能にするハードウェア構成のシステムおよび/または方法に関する。 そのようなシステムおよび方法は、ゴルフスイング動力学、ゴルフボール飛行、および/または他のゴルフスイングのデータもしくは情報を、収集し、記憶し、使用しうる。

    本発明の別の局面は、例えば、クラブ仕様調整情報、ゴルフ用具選択情報、ゴルフクラブ/ボールフィッティング情報、訓練ドリル、(例えば個別ホールについての)プレーのヒント、スイングのヒント、広告情報などを提供するための、ゴルフスイング動力学データ、ゴルフスイングシグネチャ、または複合ゴルフスイングシグネチャの、判定、記憶、および使用に関する。

    本発明のさらに別の局面は、ゴルファーのための様々なサービスおよび情報を提供するゴルフコミュニティデータハブを形成し、管理することに関する。 そのようなコミュニティデータハブのシステムおよび方法は、以下のうちの一つまたは複数を提供しうる:
    (a)複数のゴルファーについてのスコアデータ、スイング動力学データ、ボール飛行データ、および/もしくは用具データの記憶、
    (b)記憶されたデータ(個人自身のデータと他の人のデータの両方)への少なくともあるレベルの個人アクセス、
    (c)コミュニティ内のゴルファー間の電子的対話、ならびに/または (d)個別ゴルファーへのフィードバック。

    ゴルフスイングデータ(例えば、ゴルフスイングシグネチャおよび/もしくは複合ゴルフスイングシグネチャ)ならびに/または他のゴルフデータの、検出、記憶、および/または使用は、本発明の少なくともある局面に従った様々なやり方で、コミュニティ内の個人またはゴルファーのグループの役に立ちうる。 さらにいくつかの具体例として、ゴルフスイング動力学データ、ボール飛行データ、ゴルフスイングシグネチャデータ、および/または複合ゴルフスイングシグネチャデータは、例えば、用具推奨、用具仕様調整、フィッティング情報、指導情報、プレーアドバイス情報などに関して、個別ゴルファーに情報を提供するのに使用されてもよい。

    本発明のさらに別の局面は、個人のゴルフスイングに関して個人に情報を提供するための、および/または個人のゴルフスイングのタイプに基づいて個人に情報を提供するための、データ構造が記憶されているコンピュータ可読媒体に関する。 そのようなデータ構造は、例えば、前述の種類のゴルフコミュニティハブを使用して、1人もしくは複数の個人によって記憶され、かつ/またはアクセスされてもよい。 そのようなデータ構造は、個別プレーヤ、そのプレーヤのゴルフスイング動力学情報、そのプレーヤのゴルフスイングシグネチャ(個別または複合)情報、そのプレーヤの用具データ、そのプレーヤのゴルフスコアデータ、そのプレーヤの用具変更情報、用具変更情報と相関させたスコアまたはハンディキャップ変更情報などに関するデータを記憶していてもよい。 本発明の少なくともある例による他のデータ構造は、複合ゴルフスイングシグネチャ情報およびその複合ゴルフスイングシグネチャと関連付けられたプレーヤの記憶を可能にする。 本発明のさらに別の局面は、これらのデータ構造を使用するシステムおよび方法に関する。

    本開示の大部分は、もっぱら、ゴルフのための使用およびゴルフスイングの評価の観点からの本発明の説明に割り当てられているが、本発明はそれだけに限定されない。 むしろ、本発明から逸脱することなく、他のスポーツまたは活動のための訓練、指導、フィードバック、および/またはフィッティングシステムも可能である(例えば、身体の位置決め、動き、フォームなどの特定の特徴が成績の利益となりうる任意のイベントや活動などについて)。 さらにいくつかの具体例として、本発明の局面は、以下の活動に関与するユーザを評価し、ユーザのためのフィードバックを提供することに適用され、使用されてもよい。 野球ボール、ソフトボール、クリケットボール、ラクロスボール、ダーツ、鉄などの投擲(または投球);フットボールのパスまたは投球;バスケットボールのシュート;跳躍(ハードル跳躍を含む);短距離走スターティングブロックまたは泳スターティングブロックからの発進;ランニング(ジョギング、短距離走、中長距離走などを含む);フットボール、サッカーボールなどのキック;野球ボール、ソフトボール、クリケットボール、ホッケーパック、フィールドホッケーボール、テニスボール、バレーボール、ハンドボール、スカッシュボールなどのヒッティング;任意の種類のボールの捕球;通常のトラックフィールド競技への参加;体操運動の実技;ボクシング;サイクリング;フィギュアスケート;水泳;ダイビング;ダンス;バレーなど。

    本発明の上記およびその他の局面は、以下に示す本発明の詳細な説明を読めばさらに明らかになるであろう。

    本発明および本発明のいくつかの利点のより完全な理解は、以下の詳細な説明を添付の図面を考慮して参照することにより得られ得る。 図面において、同じ参照番号は同じ、または類似の特徴を標示する。

    本発明のある例によるコミュニティデータハブ型スイング解析のシステムおよび方法に関与する設備を概略的に示す図である。

    本発明のある例によるコミュニティデータハブ型スイング解析のシステムおよび方法におけるデータの収集および転送に関与する設備および通信の例のさらなる詳細を概略的に示す図である。

    本発明のある例によるコミュニティデータハブ型スイング解析のシステムおよび方法におけるデータの収集および転送に関与する設備および通信の例のさらなる詳細を概略的に示す図である。

    本発明のある例によるシステムおよび方法において少なくともあるスイングデータを提供するのに使用されうるゴルフクラブ構成部分例を示す図である。

    本発明のある例によるシステムおよび方法において少なくともあるスイングデータを提供するのに使用されうるフットウエア例の部分を示す図である。

    本発明のある例によるシステムおよび方法において少なくともあるスイングデータを提供するのに使用されうる衣料品例を示す図である。

    本発明のある例によるシステムおよび方法においてデータを受け入れ、かつ/または送るのに役立ちうる電子機器例を示す図である。

    本発明のある例によるシステムおよび方法においてデータを受け入れ、かつ/または送るのに役立ちうる電子機器例を示す図である。

    ゴルフボールヒッティング区画に配置された例示的ゴルフスイング解析データ収集フィードバックシステムを示す図である。

    そのうちの少なくとも一部がゴルフカートに組み込まれている例示的ゴルフスイング解析データ収集フィードバックシステムを示す図である。

    そのうちの少なくとも一部がゴルフカートに組み込まれている例示的ゴルフスイング解析データ収集フィードバックシステムを示す図である。

    そのうちの少なくとも一部がゴルフバッグに組み込まれている例示的ゴルフスイング解析データ収集フィードバックシステムを示す図である。

    そのうちの少なくとも一部がゴルフバッグに組み込まれている例示的ゴルフスイング解析データ収集フィードバックシステムを示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において生成され、使用されうるゴルフスイング動力学データまたは情報の例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において生成され、使用されうるゴルフスイング動力学データまたは情報の例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において生成され、使用されうるゴルフスイング動力学データまたは情報の例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において提供されうるコンピュータ生成ユーザインターフェース画面におけるスコアデータおよび情報の例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において提供されうるコンピュータ生成ユーザインターフェース画面におけるスコアデータおよび情報の例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において提供されうるコンピュータ生成ユーザインターフェース画面におけるスコアデータおよび情報の例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法における、ゴルファーに情報を提供するコミュニティデータハブの使用の様々な例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法における、ゴルファーに情報を提供するコミュニティデータハブの使用の様々な例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法における、ゴルファーに情報を提供するコミュニティデータハブの使用の様々な例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法における、ゴルファーに情報を提供するコミュニティデータハブの使用の様々な例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において使用されうるデータ収集の方法を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において使用されうるデータ収集の方法を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において記憶され、アクセスされ、使用され、かつ/または判定されうるデータの例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において記憶され、アクセスされ、使用され、かつ/または判定されうるデータの例を示す図である。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において記憶され、アクセスされ、使用され、かつ/または判定されうるデータの例を示す図である。

    詳細な説明 以下で、本発明の各局面を一般的に説明し、続いて本発明の具体例をより詳細に説明する。

    A.本発明の様々な局面の一般的説明
    1.個別の訓練、指導、および/または用具フィッティングの局面および特徴 本発明の少なくともある局面は、ユーザに個別訓練、指導、および/または用具フィッティング情報を提供するための、ゴルフスイング評価のシステムおよび方法に関する。 本発明の少なくともある例によるゴルフスイング評価のシステムおよび方法は、以下のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい:
    (a)1回または複数回のゴルフスイング中に第1のユーザによって生成されるゴルフスイング動力学情報を検出するための第1のセンサシステム、
    (b)一つまたは複数のゴルフボールが第1のユーザによって打たれるときのボール飛行情報を検出するための第2のセンサシステム、
    (c)(任意で第1のユーザから離れた位置のところの)スイング解析システムにデータを送信するための送信システムであって、送信システムによって送信されるデータが、第1および第2のセンサシステムによって収集される情報に対応するかまたはその情報から導出される、送信システム、
    (d)第1のユーザのための指導、訓練、および/または用具フィッティング情報を提供するための出力システムであって、出力システムによって提供されるこの情報のうちの少なくとも一部が、スイング解析システムによって生成されるかまたはスイング解析システムによって生成されるデータから導出される、出力システム。
    加えて、第1および第2のセンサシステムによって生成されるデータを受け取り、スイング解析システムへの送信の前にそのデータを記憶するメモリが設けられていてもよい。

    任意で、必要ならば、別個のスイング解析システムが省かれてもよく、かつ/または本発明の各例によるシステムおよび方法に関与するデータ処理のうちの少なくとも一部が、ゴルフスイング動力学情報および/またはボール飛行情報を感知する際に(例えば、任意の(一つもしくは複数の)シューズ搭載式センサ、(一つもしくは複数の)クラブ搭載式センサ、(一つもしくは複数の)ユーザ携帯式センサ、(一つもしくは複数の)衣料品搭載式センサ、(一つもしくは複数の)グローブ搭載式センサ、(一つもしくは複数の)ボール飛行モニタセンサなどに設けられたデータ処理システム(マイクロプロセッサなど)で)使用される用具に搭載されて行われてもよい。 よって、別個のスイング解析システムにデータを送る前に、かつ/または送らずに、少なくとも一部のローカルデータ処理を行うことができる。

    そのようなシステムおよび方法はさらに、例えば、以下に関して、第1のユーザに情報を提供するための一つまたは複数の位置合わせシステムを含んでいてもよい:
    (a)好ましい、もしくは目標とするゴルフボール飛行方向、
    (b)第1もしくは第2のセンサシステムの少なくともある部分の位置に対するゴルフボール開始位置もしくはティー位置、
    (c)ボール打ち出し位置に対するスタンスセットアップ位置(スタンスセットアップ位置は、少なくとも一部は、その個別スイングに第1のユーザが使用しているゴルフクラブ、ユーザのサイズのある局面などに左右されうる)、および/または (d)第1のユーザのスタンス位置もしくはゴルフボール開始位置の少なくとも一つに対する第1のセンサシステムもしくは第2のセンサシステムの少なくとも一つの適正な位置合わせもしくは位置決め。
    これらの位置合わせシステムの少なくともいくつかの部分は、固定式(例えば、打ち放し練習場/ゴルフボールヒッティング区画に固定されている)であっても、携帯式(例えば、ゴルファーまたはキャディによって携帯される、ゴルファーまたはキャディによって装着される、ゴルフカートに搭載される、ゴルフバッグに搭載されるなど)であってもよい。 一つまたは複数の位置合わせシステムは、例えば以下のような位置合わせを支援する任意の装置または方法を含んでいてもよい。 (例えば、ユーザがその上に立つ表面のところで)位置合わせ情報を提供するために光を投射する少なくとも一つの発光装置、(例えば、ユーザがその上に立つ表面のところで)位置合わせ情報を提供するためにレーザビームを投射する少なくとも一つのレーザ発生装置、ユーザがゴルフボールを打つときにその上に立つ表面のところで見える一連の光、ユーザがボールを打つときにその上に立つ表面上のグリッドシステム、ユーザがゴルフボールを打つときにその上に立つ表面のところで見える(例えば、ユーザがその上に立つ表面上に永続的に設けられた、または投射される)1本または複数本の線など。

    1回または複数回のゴルフスイング中にユーザによって生成されるゴルフスイング動力学情報を検出するためのセンサシステムは、本発明から逸脱することなく、以下のうちの一つまたは複数を含む、任意の所望の(一つまたは複数の)パラメータを求めてもよい:(任意でゴルフスイング全体にわたる、足の一つまたは複数の位置における)片足による足底力の行使または足圧;(任意でゴルフスイング全体にわたる、各足の一つまたは複数の位置における)両足による足底力の行使または足圧;体重移動または重心位置情報;片足または両足にかかる圧力中心情報(例えば、両足にかかる体重の比率など);ゴルフクラブ位置情報;(任意で、少なくともボールインパクトの時点およびその前後における)ゴルフクラブの速さまたは速度情報;ゴルフクラブ加速度情報;(任意で、少なくともボールインパクトの時点およびその前後における)ゴルフクラブ移動経路方向情報;ゴルファーの手の位置、速さ、加速度、または移動経路情報;ゴルファーの肩もしくは胴の位置、速さ、加速度または移動経路情報;(任意で片手または両手の、クラブを握る手による)ゴルフグリップ圧および/または圧力変化情報など。 本発明から逸脱することなく、加速度計、動き検出器、赤外線検出器、圧力もしくは力センサ、ジャイロメータ、磁力計などの任意の種類の検出器またはセンサが使用されてもよい。 また、このセンサシステムは、例えば、ゴルファーの背後から、ゴルファーに対して「対面」位置から、頭上からなど、ゴルフスイングを記録し、かつ/またはクラブヘッド/ボールコンタクトを記録するように配置された1台または複数のビデオカメラも含んでいてもよい。 様々なゴルフスイング動力学センサシステムによって生成される少なくとも一部のデータ(およびすべての生成データさえも)に、(例えば、経時的比較を可能にし、かつ/またはその同じスイングについてのボール飛行情報といった他の収集データとの相関を可能にするために)タイムスタンプを入れてもよい。 特に、本発明による少なくともある例示的システムおよび方法では、足底力データ、クラブ/スイングデータ、および/もしくは身体装着式センサデータにタイムスタンプが入り、かつ/または、別のやり方で時間に対する収集データの相関を可能にするように記憶される。

    ボール飛行情報を検出するためのセンサシステムも、本発明から逸脱することなく、任意の所望の(一つまたは複数の)パラメータを求めてもよい。 検出される、または求められるパラメータの例には、例えば、以下のような、ゴルフボール打ち出しモニタリングシステムによって求められる任意の一つまたは複数のパラメータが含まれうる。 初期ボール打ち出し角度、初期ボール打ち出しの速さ、初期ボール打ち出しスピン(例えば絶対スピン(RPM単位など)および/またはスピン方向)、初期ボール打ち出し方向、予測または実際のボール飛距離、予測または実際のボール転がり距離、予測または実際のボール移動距離、予測または実際のボール頂点高さ、予測または実際のボール頂点位置距離、予測または実際のボール対地面衝撃角、ボールコンタクト時のゴルフクラブヘッドの速さ、「スマッシュファクター」(例えば、ボールとのインパクト時のクラブヘッド速度に対するボール打ち出し速度の比率)、ボールコンタクト時のゴルフクラブヘッド移動経路方向、予測または実際の中心からの(または既定の経路からの)ボール飛行偏差、ゴルフボール飛行曲率など。 本発明の少なくともある例示的局面に使用されうるゴルフボール打ち出しモニタリングシステムは、当分野で従来から公知である。 様々なボール飛行センサシステムによって生成される少なくとも一部のデータ(およびすべての生成データさえも)に、収集データの時間相関を可能にするために(例えば、前述の(一つまたは複数の)ゴルフスイング動力学センサシステムに使用されるものと共通のクロックを使用して)タイムスタンプが入れられてもよい。

    必要ならば、ゴルフスイング動力学センサシステムまたはボール飛行センサシステムの少なくとも一つが、ゴルフボールが打ち当てられるときに発生する音を音声記録してもよい。 このデータは、人間のスイング解析者および/またはコンピュータベースのスイング解析システムにとって、ゴルフクラブヘッド/ボールコンタクトの質に関するフィードバックを提供するのに(例えば、ボールに当たったのが地表面に当たった後かどうか、ヒットの直角度、クラブヘッド上のヒットのフェース位置などの判定を可能にするのに)役立ちうる。

    本発明から逸脱することなく、任意で、(インターネットといった)ネットワーク接続上での有線または無線送信を含む、任意の所望の種類のデータ送信のシステムおよび方法が使用されてもよい。 データ送信機能は、例えば、ゴルフボールを打つときにユーザが装着する片方または両方のシューズ内のもの、(例えば打ち放し練習場の区画で)ユーザがゴルフボールを打つときにその上に立つ表面と結合されたもの、ゴルフボールを打つのに使用されるゴルフクラブ内のもの、ゴルフボールを打つときにユーザが装着する衣料品内のもの、ゴルフボールヒッティング区画の一部としてのもの、ゴルフカート(自走式または手動式ゴルフカート)と結合されたもの、ゴルフバッグと結合されたもの、(携帯電話、PDA、GPS機器などといった)携帯用電子機器に備わるもの、パーソナルコンピュータに備わるものなどを含む、解析システムおよび方法と関連付けられた任意の所望のハードウェアにおいて設けられてもよい。

    本発明によるシステムおよび方法は、本発明から逸脱することなく任意の所望のやり方で出力を提供してもよい。 さらにいくつかの具体例として、出力システムは、オーディオ、ビデオ、および/またはテキスト情報を表示するための(テレビ、コンピュータモニタ、携帯電話、携帯用電子機器などといった)表示画面または他の(一つもしくは複数の)出力装置;例えば、ゴルフスイング過程でユーザが経験する触感覚を変化させ、かつ/またはゴルフスイング過程でのユーザによる反射的行動を引き起こすための(電極、とがった要素、振動要素などといった)触感覚発生装置;(メトロノームや他のパターン化オーディオ情報といった)テンポ提供装置などを含んでいてもよい。 出力は、スイングのヒント、スイングアドバイス、訓練ドリル、第三者によるスイング実演、ユーザスイングと「標準情報」との比較(例えば、別のプレーヤのスイングまたはクラブ位置決めとの比較、別のプレーヤのスイングテンポとの比較など)、ユーザのスイングと別のときのユーザのスイングとの比較(例えば、レッスンを受ける前の、改善を示すための、古い癖またはフォームへの後戻りを示すための)などといった、(プレーヤおよび/またはプレーヤのコーチに供与される)任意の所望の指導または訓練情報を含んでいてもよい。 加えて、または代替として、出力は、用具調整、用具推奨、および/または用具フィッティング情報も含んでいてもよい。

    必要ならば、少なくとも1セットのゴルフスイングデータが、第1のユーザによる1回のゴルフスイング中に生成されたゴルフスイング動力学情報および/またはボール飛行情報を使用して生成される。 また、必要ならば、第1のセンサシステム、第2のセンサシステム、送信システム、および/または出力システムの少なくともある部分を、ゴルフのラウンドのプレー中に使用できるように(例えば、ゴルファーが「ラウンドレッスン」を受けたり、(単に練習場で行うのではなく)実際のプレー中にスイングを記録したりすることを可能にするように)携帯式としてもよい。

    用具フィッティングに使用されるとき、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、ユーザ(例えば、ゴルファー、用具フィッティング専門家、コーチ、トレーナ、別の第三者など)に、出力システムを介して、以下を含む情報を提供しうる。 ゴルフクラブライ角情報(現在のゴルフクラブライ角への変更についての助言を含む)、ゴルフクラブフェース角情報(現在のゴルフクラブフェース角への変更についての助言を含む)、ゴルフクラブロフト角情報(現在のゴルフクラブロフト角への変更についての助言を含む)、ゴルフボール選択情報(異なるゴルフボールモデルを試すよう勧める助言を含む)、ウッドまたはアイアンについてのゴルフクラブ選択情報(異なるクラブヘッドのメーカ、モデル、または他のパラメータを試すよう勧める助言を含む)、ゴルフクラブシャフト情報(異なるシャフトモデル、異なるシャフト特性(フレックス、キックポイント位置、材料など)についての助言を含む)、ゴルフクラブ衣料品情報(異なるシューズ、トラクション要素パターン、グローブ、ウエアなどを試すよう勧める助言を含む)など。

    本発明のこの局面の別の特徴は、ユーザへの個別の訓練、指導、および/または用具フィッティング情報(例えば、クラブ、ボール、シューズ、衣料品など)(例えば、クラブのライ角、ロフト角、および/またはフェース角の提案;シャフト推奨(例えば、フレックス、キックポイント、材料など);ボール仕様(例えば、メーカ、モデル、タイプ、硬さなど);フットウエアトラクション要素もしくはスパイクの種類および/またはパターンなど)を提供するために、前述のゴルフスイング評価システムを運用する、かつ/または使用する方法に関する。 そのような方法は、コンピュータによって行われる少なくともいくつかの工程(例えば、入力データを受け取る工程、出力データを送る工程、センサデータを収集する工程、データを記憶する工程、データを処理する工程、出力を生成する工程、出力を表示する工程など)を含んでいてもよい。 また、本発明の局面は、クライアント/サーバベースのコンピュータ構成において本発明のシステムおよび方法を実行するハードウェア、ならびに本発明のシステムおよび方法によって実行される工程に関するものであってもよく、本発明の特徴は、もっぱらクライアント側で実施されても、もっぱらサーバ側で実施されても、クライアント側とサーバ側の両方で実施されてもよい。 本発明のさらに別の局面は、ハードウェアシステムを動作させ、かつ/または前述の(また以下でより詳細に説明する)方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関するものであってもよい。

    2.ゴルフ統計コミュニティおよびハブの局面および特徴 本発明の少なくともある局面は、複数のプレーヤ(ゴルファーまたはプレーヤの「コミュニティ」)からのゴルフデータの収集、および、少なくとも一部はこのコミュニティからの収集情報に基づいて、コミュニティ内の個人にフィードバックまたは他の情報を提供することに関する。 そのようなゴルフコミュニティのシステムおよび方法は、例えば、
    (a)第1のゴルファーを含むゴルファーのコミュニティからゴルフ統計データを受け取る入力システム、
    (b)ゴルファーのコミュニティから受け取られるゴルフ統計データを記憶する記憶システム、および (c)第1のゴルファーに情報を送る出力システムであって、出力システムを介して第1のゴルファーに送られる情報が、
    (i)第1のゴルファーについての統計情報、および (ii)ゴルファーのコミュニティの少なくとも第1の部分についての統計情報 を含む、出力システムを含んでいてもよい。 また、そのようなシステムおよび方法は、USGAその他のハンディキャップ管理団体、一つまたは複数のゴルフコース(例えば、スコアカード情報、その日のティー位置、その日のピン配置、ヤード数、ホールハンディキャップ、スロープ、コースレーティング情報など)、マップデータ、個別ホールをプレーするためのプロ(または他のプレーヤ)のヒント(例えば、PGAツアープレーヤや米国PGAインストラクタからの)、広告および他の第三者情報などといった他のソースから入力を受け取り、他のソースから得た情報に基づいて出力を生成してもよい。 ある例示的システムおよび方法において入力システムにより第1のゴルファーから得られるゴルフ統計データは、以下のうちの一つまたは複数の判定および/または表示を可能にする。 ゴルフラウンド中にプレーした個別ホールのゴルフスコア、ゴルフラウンド中にプレーした複数のホールのゴルフスコア、ゴルフラウンド中にプレーしたすべてのホールのゴルフスコア、ゴルフラウンド中にティーショットからヒットしたフェアウェイの数、ゴルフラウンド中にティーショットから左に外したフェアウェイの数、ゴルフラウンド中にティーショットから右に外したフェアウェイの数、ゴルフラウンド中にティーショットから誤ってショートしたフェアウェイの数、ゴルフラウンド中にティーショットから誤ってオーバーしたフェアウェイの数、ゴルフラウンド中に達成したパーオンの数、ゴルフラウンド中に打ったパット数、ゴルフラウンド中に1回のパーオンあたりに打った平均パット数、ゴルフラウンド中に行ったサンドセーブの数、ゴルフラウンド中に課されたペナルティストロークの数、ゴルフラウンド中に行ったパットの全長、ゴルフラウンド中にパーオンに失敗したときにパー以上のスコアを達成した回数。

    このデータのうちのあるものは、GPSおよび/もしくはマップデータを使用して、かつ/またはセンサ入力(ボールとのコンタクトを検出するクラブセンサなど)に基づいて、自動的に判定されてもよい。 さらにいくつかの具体例として、様々なセンサは、少なくとも一部は、プレーヤがOBを打ったとき、ティーからヒットした(または外した)フェアウェイの数、左に外したフェアウェイの数、右に外したフェアウェイの数、誤ってショートしたフェアウェイの数、誤ってオーバーしたフェアウェイの数、パーオン成功(または失敗)の数、左に外したグリーンの数、右に外したグリーンの数、誤ってショートしたグリーンの数、誤ってオーバーしたグリーンの数、ヒットしたバンカーの数、サンドセーブ率、「寄せワン」成功率、パットの数、ストロークの数、各クラブの使用回数、各ショットの距離などを判定するのに利用されうる。 任意で、必要ならば、必要なデータもしくは情報の一部が(例えばプレー中に)プレーヤによってシステムに手入力されてもよく、かつ/またはプレーヤに、(例えば、ペナルティストロークを追加するためや、誤判定されたデータを訂正するために)任意の自動生成されたデータを上書きするかもしくは訂正する機会が与えられてもよい。

    上記のように、本発明のこの例示的局面による出力システムは、ゴルファーのコミュニティの少なくとも一部分についてユーザに統計情報を提供してもよい。 ゴルファーのコミュニティのこの「部分」は、ゴルフコミュニティシステムを利用するすべてのゴルファーにまで及び、それらのゴルファーを含む、システムにデータを入力するかまたはシステムを使用する任意の所望の数のメンバーを含んでいてもよい。 さらにいくつかの具体例として、ユーザにそれについての統計情報が提供されるコミュニティの「部分」は、第1のゴルファーのハンディキャップの所定の範囲内(例えば、ユーザの現在のハンディキャップの±1ポイント以内など)のハンディキャップを有するコミュニティ内のゴルファーについての情報、またはユーザ定義のサブコミュニティに含まれるゴルファー(例えば、「友人」として識別されたゴルファー、自分の統計データを他のゴルファーと共有することに同意しているゴルファー、コース上のユーザのグループおよび/または指定のイベントに参加しているゴルファーなど)についての情報を含んでいてもよい。 別の例として、ユーザにそれについての統計情報が提供されるコミュニティの「部分」は、別の個別ゴルファーを含んでいてもよい。

    ある例示的システムおよび方法において入力システムにより第1のゴルファーから得られ、かつ/または第1のゴルファーに送られるゴルフ統計データは、以下のうちの一つまたは複数の判定および/または表示を可能にする:個別ホールをプレーする複数回にわたる個別ホール上での第1のゴルファーの平均ゴルフスコア;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーの1ラウンドあたりの平均ゴルフスコア;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットからヒットした平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから左に外した平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから右に外した平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから誤ってショートした平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから誤ってオーバーした平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたる第1のゴルファーによる1ラウンドあたりの平均パーオン数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりに打った平均パット数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1回のパーオンあたりに打った平均パット数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりに行った平均サンドセーブ数;複数のゴルフラウンドにわたる、第1のゴルファーが1ラウンドあたりに課された平均ペナルティストローク数;複数のゴルフラウンドにわたる、パーオンに失敗したときに第1のゴルファーがパー以上のスコアを達成した平均回数;複数のラウンドにわたる、第1のゴルファーが行ったパットの平均全長;個別ホール上でのゴルファーのコミュニティの第1の部分の平均ゴルフスコア;個別ゴルフコース上でのゴルファーのコミュニティの第1の部分の平均ゴルフスコア;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットからヒットした平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから左に外した平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから右に外した平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってショートした平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってオーバーした平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でのゴルファーのコミュニティの第1の部分による1ラウンドあたりの平均パーオン数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに打った平均パット数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1回のパーオンあたりに打った平均パット数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに行った平均サンドセーブ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに課された平均ペナルティストローク数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分がパーオンに失敗したときにパー以上のスコアを達成した平均回数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティの第1の部分が行ったパットの平均長;ゴルフラウンドでのゴルファーのコミュニティの第1の部分の平均ゴルフスコア;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットからヒットした平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから左に外した平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから右に外した平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってショートした平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってオーバーした平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分による1ラウンドあたりの平均パーオン数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに打った平均パット数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1回のパーオンあたりに打った平均パット数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに行った平均サンドセーブ数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに課された平均ペナルティストローク数;ゴルファーのコミュニティの第1の部分がパーオンに失敗したときにパー以上のスコアを達成した平均回数;およびゴルファーのコミュニティの第1の部分が1ラウンドあたりに行ったパットの平均長。

    これらの例示的システムおよび方法が、(個人またはコミュニティのある部分についての)複数のゴルフラウンドにわたるデータを提供するときに、複数のゴルフラウンドは、一つのゴルフコース上で(任意で、そのゴルフコース上の同じティーのセットから)行われたものであっても、複数のゴルフコース上で行われたものであってもよい。 必要ならば、この種のデータが複数のゴルフコースについて集約されるときに、集約されるデータは、(ラウンド中にゴルファーによって使用されるティーについて)同等の長さを有するコースまたは他の難易度の類似性(例えば、同等のスロープレーティング、同等の他のレーティングなど)を有するコースだけに限定されてもよい。 別の例として、表示される情報の少なくとも一部を提供するのに使用される複数のラウンドは、ゴルファーのうちの1人または複数によるすべてのラウンドを含んでいてもよく、それらのラウンドのうちの一部だけ、例えば、ゴルファーのハンディキャップを決定する際に利用されるラウンドや、所定数の最近プレーしたラウンド、あるコース改修の完了以来プレーしたすべてのラウンド、指定の日付以来プレーしたすべてのラウンド、特定の用具変更以来プレーしたすべてのラウンドなどに限定されてもよい。

    前述のコミュニティシステムを運用するのに使用されるハードウェアまたは設備は、主として、またはもっぱら、クライアント/サーバ構成のサーバ側に存在していてもよい。 本発明の少なくともある局面によるこの種のゴルフ解析システムのクライアント側の設備は、以下を含んでいてもよい:
    (a)ゴルフデータハブから、
    (i)第1のゴルファーによるプレーに関するゴルフ統計データ、および (ii)ゴルフ解析情報であって、ゴルフデータハブから受け取られるゴルフ解析情報が、ゴルファーのコミュニティの少なくとも第1の部分についての統計情報を含む、ゴルフ解析情報を受け取るための入力システム、
    (b)第1のゴルファーからゴルフデータハブにゴルフプレーデータを送るための出力システム、ならびに (c)第1のゴルファーに情報を表示するための表示システムであって、第1のゴルファーに表示される情報が、第1のゴルファーについての統計情報、およびゴルファーのコミュニティの少なくとも第1の部分についての統計情報を含む、表示システム。
    そのようなシステムは、前述の情報およびデータ(ならびにそれらの任意の組み合わせ)のいずれかを含む表示の生成を可能にしうる。 表示システムによって表示される情報は、第1のゴルファーのゴルフ統計データと、ゴルファーのコミュニティの少なくとも1人の他のメンバーからの対応するデータとの比較を可能にする情報を含んでいてもよく、ゴルファーのコミュニティの少なくとも1人の他のメンバーは、例えば、コミュニティ内の全ゴルファー、第1のゴルファーのハンディキャップの所定の範囲内のハンディキャップを有するゴルファー、ユーザ定義のサブコミュニティ内のゴルファー、1人または複数の特定の個別ゴルファー、同じコースをプレーしたことのある(任意で、同等の技能レベルまたは指定された個人の)ゴルファーなどを含む。 このゴルフ解析システムは、本発明の少なくともある例では、任意でゴルフラウンドの過程で、第1のユーザによって操作される携帯用電子機器またはパーソナルコンピュータ機器上に設けられていてもよい。 任意で、必要ならば、入力システムは、出力システムに提供される比較に含めるための一つまたは複数の統計を標示するユーザ入力を受け取ってもよい。 別の可能な選択肢として、出力システムは、複数の異なるゴルフ統計(任意でユーザ選択可能なゴルフ統計)についての統計情報の比較を提供してもよい。

    本発明の別のゴルフコミュニティの局面は、コミュニティのメンバー(または他の第三者)が、任意で、少なくとも1人のメンバーがゴルフをプレーしている間に、相互に対話することができることに関する。 例えば、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法のコミュニティの局面を使用して、1人のプレーヤ(または他のエンティティ)が別のプレーヤのための課題を設定することができる。 任意の所望の種類の課題を提供することができるが、ある例は、以下のうちの一つまたは複数を伴う課題を含む:ドライビングコンテスト、9ホールでのベストグロススコア、18ホールでのベストグロススコア、ハンディキャップに応じた9ホールでのベストネットスコア、ハンディキャップに応じた18ホールでのベストネットスコア、個別ホール上でのベストスコア、所定の期間内にプレーした最多ラウンド数、指定の期日までの最低ハンディキャップ、規定の時間またはラウンド数にわたるハンディキャップの最大の改善、指定のゴルフホール上での最長ドライブ、指定のゴルフコース上での9ホールでのベストネット/グロススコア、指定のゴルフコース上での18ホールでのベストネット/グロススコア、所定数のラウンドをプレーするまでの競争、ゴルフ統計の指定の統計レベルまでの競争、および規定の期間またはラウンド数にわたる指定のゴルフ統計の最大の改善。 加えて、または代替として、必要ならば、コミュニティのあるメンバーが、任意でラウンドの過程で、別のプレーヤのための激励、慰め、または他のメッセージ情報を提供することもできる。

    本発明のこの局面によるゴルフコミュニティシステムのさらにいくつかの具体例は、
    (a)少なくとも第1のゴルファーを含むゴルファーのコミュニティからのゴルフ統計データ、および (b)第1のゴルファーが受け取るための第三者からのゴルフ課題情報(または他のコミュニケーション情報)を含むデータ を受け取るための入力システムと、
    第1のゴルファーに情報を送るための出力システムであって、出力システムを介して第1のゴルファーに送られる情報が、
    ゴルフ課題(もしくは他の)情報を含むデータ、または ゴルフ課題(もしくは他の)情報から導出されたデータ を含む、出力システムとを含んでいてもよい。 そのようなシステムは、第1のゴルファーから入力されるゴルフスコアまたは統計データを、第三者によって入力されるゴルフ課題情報に関するデータと比較してゴルフ課題の結果を判定するように、プログラムされ適合された処理システムをさらに含んでいてもよく、出力システムは、その場合さらに、ゴルフ課題の結果に関する情報を第1のゴルファーに、かつ/または第三者に送ってもよい。

    前述のコミュニティシステムは、主として、またはもっぱらクライアント/サーバ構成のサーバ側に存在していてもよい。 本発明の少なくともある局面によるこの種のゴルフ解析システムのクライアント側の設備は、
    (a)第1のゴルファーからのゴルフ統計データ、および (b)第三者からのゴルフ課題(または他の)情報を含むデータ を受け取るための入力システムと、
    第1のゴルファーからのゴルフプレーデータを、第1のゴルファーを含むゴルファーのコミュニティについてのゴルフ統計データを記憶するゴルフデータハブに送るための出力システムと、
    第1のゴルファーに情報を表示するための表示システムであって、第1のゴルファーに表示される情報が、ゴルフ課題(もしくは他の)情報またはゴルフ課題(もしくは他の)情報から導出された情報を含む、表示システムとを含んでいてもよい。 このシステムは、第1のゴルファーからのゴルフプレーデータまたはゴルフ統計データを、入力システムを介して受け取られるゴルフ課題情報に関するデータと比較してゴルフ課題の結果を判定するように、プログラムされかつ適合された処理システムをさらに含んでいてもよい。 このゴルフ解析システムは、本発明の少なくともある例では、任意でゴルフラウンドの過程で第1のユーザによって操作される携帯用電子機器またはパーソナルコンピュータ機器上に設けられていてもよい。

    必要ならば、本発明のこの局面の少なくともある例によるシステムおよび方法は、例えば、全地球測位衛星システムを使用して、あるいはゴルフラウンドが進むに従って追加されるゴルフスコア情報を使用して、第1のゴルファーの位置に関する入力を受け取ってもよい。 そのようなシステムでは、表示システムは、第1のゴルファーの位置に関する情報に基づいてゴルフ課題(もしくは他の)情報またはゴルフ課題(もしくは他の)情報から導出される情報を表示するようにトリガされてもよい。

    本発明のこの局面の別の特徴は、例えば、第三者から(任意でゴルフコミュニティの別のメンバーから)プレーヤに課題または他の情報を提供するために、前述のゴルフコミュニティシステムおよび/または解析システムを運用し、かつ/または使用する方法に関する。 そのような方法は、コンピュータによって行われる少なくともいくつかの工程(例えば、入力データを受け取る工程、出力データを送る工程、センサデータを収集する工程、データを記憶する工程、データを処理する工程、出力を生成する工程、出力を表示する工程など)を含んでいてもよい。 また、本発明の局面は、クライアント/サーバベースのコンピュータ構成において本発明のシステムおよび方法によって実行されるハードウェアおよび工程に関するものであってもよく、本発明の特徴は、もっぱらクライアント側で実施されても、もっぱらサーバ側で実施されても、クライアント側とサーバ側の両方で実施されてもよい。 本発明のさらに別の局面は、ハードウェアシステムを動作させ、かつ/または前述の(また以下でより詳細に説明する)方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関するものであってもよい。

    3.ゴルフ「スイングシグネチャ」の局面および特徴 本発明の様々な局面は、例えば、「ゴルフスイングシグネチャ」および/または「複合ゴルフスイングシグネチャ」の観点から見た、個別ゴルフスイングの様々な特徴に関するデータを記憶し、使用することの局面および特徴に関する。 プレーヤについての個別ゴルフスイングシグネチャまたは複合ゴルフスイングシグネチャが判定されてもよく、その判定されたシグネチャ情報は、プレーヤに有用な情報またはフィードバックを提供するために、既知のゴルフスイングシグネチャおよび複合ゴルフスイングシグネチャ情報と比較されてもよい。 例えば、記憶されたゴルフスイングシグネチャおよび/または複合ゴルフスイングシグネチャは、提案する用具、用具パラメータ、訓練ドリル、指導情報、訓練補助具、スイングのヒント、他の改善法などと相関させてもよい。 よって、評価される新しいゴルフスイングシグネチャまたは複合ゴルフスイングシグネチャは、例えば、全コミュニティについての記憶されたゴルフスイングシグネチャおよび/または複合ゴルフスイングシグネチャに基づいて比較されるかまたは類別されてもよく、本発明のある例によるコミュニティシステムおよび方法は、その場合、このゴルファーに、全コミュニティまたは他のソースから得た情報に基づく情報(指導、訓練、フィッティング情報など)を迅速に、容易に提供することができる。 任意で、ゴルファーに提供される情報は、教師、コーチ、米国PGA、USGA、PGAツアー、他のプロツアーなどといった、他の情報源から得られてもよい。

    ゴルフスイングシグネチャは、ゴルフコミュニティのシステムおよび方法において、本発明に従って様々なやり方で使用することができる。 例えば上記のように、ゴルフスイングシグネチャは、指導または訓練情報の提供、ゴルフクラブフィッティング情報の提供、ゴルフクラブパラメータ調整または変更情報の提供、ゴルフ用具推奨情報(例えば、ゴルフクラブモデル、ゴルフクラブ仕様、ゴルフボールモデルなど)の提供などに使用することができる。 そのようなゴルフスイング解析のシステムおよび方法は例えば以下を含んでいてもよい:
    (A)以下:
    (i)ゴルファーのコミュニティ内の複数の個別ゴルファーについてのゴルフスイング動力学情報、
    (ii)ゴルファーのコミュニティ内の複数の個別ゴルファーのうちの少なくとも一部についてのゴルフスイングシグネチャ、または (iii)コミュニティについての複数の複合ゴルフスイングシグネチャであって、コミュニティについての各複合ゴルフスイングシグネチャが、ゴルファーのコミュニティ内の小集団である1人または複数のゴルファーのゴルフスイングシグネチャを表す、複合ゴルフスイングシグネチャ のうちの少なくとも一つに関するデータを記憶するための記憶システム、
    (B)第1のゴルファーの1回または複数回のゴルフスイングに関する入力データを受け取るための入力システムであって、入力データが、
    (i)第1のゴルファーが行った1回もしくは複数回のゴルフスイングに関するゴルフスイング動力学情報、
    (ii)第1のゴルファーが行った1回もしくは複数回のゴルフスイングのゴルフスイングシグネチャ、または (iii)第1のゴルファーの複合ゴルフスイングシグネチャであって、第1のゴルファーの複合ゴルフスイングシグネチャが、第1のゴルファーが行った1回または複数回のゴルフスイングに基づいて作成される、複合ゴルフスイングシグネチャ のうちの少なくとも一つを含む、入力システム、ならびに (C)第1のゴルファー(またはトレーナまたはコーチ、クラブフィッターなどといった他の者)に情報を送るための出力システムであって、出力システムを介して第1のゴルファーに送られる情報が、
    (i)ゴルフ用具推奨情報、
    (ii)ゴルフ用具パラメータ変更情報、および (iii)ゴルフ訓練または指導情報であって、第1のゴルファーに送られる情報が、少なくとも一部は、第1のゴルファーの(1回または複数回の)ゴルフスイングに関する入力データから決定される、ゴルフ訓練または指導情報 のうちの少なくとも一つを含む、出力システム。

    また、この種のゴルフスイング解析システムのための入力システムは、例えば、ますます多くのユーザがコミュニティに参加するにつれて、ゴルフスイング動力学情報およびデータのライブラリを蓄積してもよい。 よって入力システムはさらに、
    (a)ゴルファーのコミュニティ内の複数の個別ゴルファーについてのゴルフスイング動力学情報、
    (b)ゴルファーのコミュニティ内の複数の個別ゴルファーのうちの少なくとも一部についてのゴルフスイングシグネチャ、または (c)コミュニティについての複数の複合ゴルフスイングシグネチャのうちの少なくとも一つを含む、コミュニティのゴルフスイングに関する入力データを受け取ってもよい。 未処理のゴルフスイング動力学情報が入力において受け取られる場合、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、ゴルフスイング動力学情報を変換するための、またはスイングごとのゴルフスイングシグネチャおよび/もしくは個人の複合ゴルフスイングシグネチャを別の方法で生成するための、処理システムを含んでいてもよい。

    また、本発明の少なくともある例によるコミュニティベースのシステムおよび方法は、ゴルファーのスイング動力学情報、ゴルファーの(一つもしくは複数の)ゴルフスイングシグネチャ、および/またはゴルファーの複合ゴルフスイングシグネチャのうちの一つまたは複数と相関させうる個別ゴルファーについてのゴルフ用具情報も記憶してもよい。 このように、類似のゴルフスイング動力学および/または(複合ゴルフスイングシグネチャを含む)ゴルフスイングシグネチャを有するユーザが特定されると、あるプレーヤは、別のプレーヤの用具選択を知ることにより利益を得られる場合がある(かつ/またはコミュニティシステムは、同じであるかまたは類似のスイング動力学および/または(複合ゴルフスイングシグネチャを含む)ゴルフスイングシグネチャを有する別のプレーヤが使用する用具に基づいてあるプレーヤのための用具を提案しうる)。 さらに、プレーヤが使用するゴルフ用具の変更が、ゴルフ用具の変更後のゴルフスコアまたはハンディキャップの変化と共にコミュニティシステムに記憶されてもよく、コミュニティ内の個別ゴルファーおよび/または他の人が、プレーヤのスコアまたはハンディキャップに及ぼす用具変更の影響の知識から利益を得る可能性もある。

    本発明のこの局面の別の特徴は、例えば、ゴルフ用具推奨情報、ゴルフ用具パラメータ変更情報、および/またはゴルフ訓練もしくは指導情報を提供するために、前述のゴルフコミュニティおよび/または解析システムを運用し、かつ/または使用する方法に関するものであり、第1のゴルファーに送られる情報は、少なくとも一部は、ゴルフコミュニティ内の他の人から収集されるデータに基づいて決定される。 そのような方法は、コンピュータによって行われる少なくともいくつかの工程(例えば、入力データを受け取る工程、出力データを送る工程、センサデータを収集する工程、データを記憶する工程、データを処理する工程、出力を生成する工程、出力を表示する工程など)を含んでいてもよい。 また、本発明の局面は、クライアント/サーバベースのコンピュータ構成において本発明のシステムおよび方法によって実行されるハードウェアおよび工程に関するものであってもよく、本発明の特徴は、もっぱらクライアント側で実施されても、もっぱらサーバ側で実施されても、クライアント側とサーバ側の両方で実施されてもよい。 本発明のさらに別の局面は、ハードウェアシステムを動作させ、かつ/または前述の(また以下でより詳細に説明する)方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関するものであってもよい。 本発明の別の特徴は、
    (i)個別ゴルファーおよび/もしくは個別ゴルフスイングについてのゴルフスイング動力学情報、
    (ii)個別ゴルファーおよび/もしくは個別ゴルフスイングのゴルフスイングシグネチャ、ならびに/または (iii)コミュニティ内の個別ゴルファーおよび/もしくは複数のゴルファーの複合ゴルフスイングシグネチャのうちの一つもしくは複数を記憶し、かつ/またはこれへのアクセスを提供するためのデータ構造が記憶されているコンピュータ可読媒体に関する。

    4.足底力検出の局面および特徴 本発明の別の局面は、ゴルフスイング中の動的足底力感知機能を含むゴルフスイング評価のシステムおよび方法に関する。 そのようなシステムおよび方法は、以下のうちの一つもしくは複数を含み、または利用されうる:
    (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足の一つまたは複数の領域によって行使された力を判定するための(任意で、データ処理機能を有しうるフットウエア製品に組み込まれた)第1の力感知システム;
    (b)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第2の足の一つまたは複数の領域によって行使された力を判定するための(任意で、データ処理機能を有しうる別のフットウエア製品に組み込まれた)第2の力感知システム;
    (c)第1もしくは第2の力感知システムによって収集されたデータまたは第1もしくは第2の力感知システムによって収集されたデータから導出されたデータを記憶するためのメモリシステム;
    (d)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使された力を標示する情報およびゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第2の足によって行使された力を標示する情報のうちの少なくとも一つを表示する手段;
    (e)(i)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使された力を標示する情報、またはゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第2の足によって行使された力を標示する情報のうちの少なくとも一つを、(ii)(好ましい体重移動情報、好ましい重心情報などを含みうる)標準ゴルフスイング足底力プロファイルと比較する手段;ならびに/あるいは (f)ゴルフスイング過程の時間に対するゴルフクラブもしくはユーザの身体の部分の位置を標示する情報を判定する、かつ/または表示する手段。
    足底力感知システムは、力の中心および/またはユーザ体重移動情報を判定してもよい。 (一つまたは複数の)力感知システムが(一つまたは複数の)フットウエア製品に組み込まれるときに、(一つまたは複数の)フットウエア製品は、足底力判定が実際のゴルフのプレー中にゴルフコース上で行われることを可能にする種類のものとすることができる(例えば、ゴルフトラクション要素が内部に一体形成されるかまたは結合された本底を、(一つまたは複数の)フットウエア製品は有していてもよい)。

    本発明の少なくともある例による他の例示的なゴルフスイング評価のシステムおよび方法は、以下のうちの一つまたは複数を含む:
    (a)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足の一つもしくは複数の領域によって行使された力を判定するための第1の力感知システム;
    (b)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザによって生成されたゴルフスイング動力学情報(例えば、クラブ位置、身体位置、クラブヘッドの速さなど)を判定するためのゴルフスイング動力学感知システム;
    (c)第1の力感知システムおよびゴルフスイング動力学感知システムによって収集されたデータもしくは第1の力感知システムおよびゴルフスイング動力学感知システムによって収集されたデータから導出されたデータを記憶するためのメモリシステム;
    (d)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使された力を標示する情報およびゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報のうちの少なくとも一つを表示する手段;
    (e)(i)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使された力を標示する情報もしくはゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報の少なくとも一つを、(ii)標準ゴルフスイングプロファイルと比較する手段;ならびに/または (f)(i)ゴルフスイング過程の時間に対するユーザの第1の足によって行使された力を標示する情報もしくはゴルフスイング過程の時間に対するゴルフスイング動力学を標示する情報の少なくとも一つと、(ii)標準ゴルフスイングプロファイルとを、同時に表示する手段。 足底力感知システムは、例えば、シューズ内や、(ユーザがボールを打ち出すためにその上に立つ)ゴルフボール打ち放し練習場プラットフォームの一部として設けられてもよい。 また、そのようなシステムは、必要ならば、両足の足底力データを提供し得る。

    本発明のこの局面の別の特徴は、例えば、ゴルフスイング情報を提供するために、前述の足底力検出システムを運用し、かつ/または使用する方法に関する。 そのような方法は、コンピュータによって行われる少なくともいくつかの工程(例えば、入力データを受け取る工程、出力データを送る工程、センサデータを収集する工程、データを記憶する工程、データを処理する工程、出力を生成する工程、出力を表示する工程など)を含んでいてもよい。 また、本発明の局面は、クライアント/サーバベースのコンピュータ構成において本発明のシステムおよび方法によって実行されるハードウェアおよび工程に関するものとすることもでき、本発明の特徴は、もっぱらクライアント側で実施されても、もっぱらサーバ側で実施されても、クライアント側とサーバ側の両方で実施されてもよい。 本発明のさらに別の局面は、ハードウェアシステムを動作させ、かつ/または前述の(また以下でより詳細に説明する)方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関するものとすることができる。

    5.別のハードウェアの局面および特徴 本発明の別の局面および特徴は、例えば、データハブへの送信および/または他の用途のための、ゴルフデータの収集で使用されるハードウェアに関する。 本発明のこの局面のもう一つの具体例は、以下のうちの一つまたは複数を含むゴルフスイング評価システムを含む:
    (a)初期ボール打ち出し位置もしくは所望のボール飛行方向の少なくとも一つに対する初期スタンス位置に関する情報を提供するためのゴルファー位置決めシステム、
    (b)ゴルフスイング中に生成されるゴルフスイング動力学情報(例えば、ゴルフスイング中にゴルファーの足の一方もしくは両方によって行使される力)を検出するための第1の位置に設けられた第1のセンサシステム、
    (c)ゴルフボールが打たれるときのボール飛行情報を検出するための第1の位置に設けられた第2のセンサシステム(ボール打ち出しモニタなど)、
    (d)第1の位置から離れた位置に設けられたスイング解析システムにデータを送信するための送信システム(中央ゴルフデータハブなど)であって、送信システムによって送信されるデータが第1および第2のセンサシステムによって収集される情報に対応し、もしくはその情報から導出される、送信システム、
    (e)第1の位置でゴルフスイングフィードバックもしくは解析情報を提供するための出力システムであって、第1の位置で提供されるゴルフスイングフィードバックもしくは解析情報のうちの少なくとも一部が、スイング解析システムによって生成され、もしくはスイング解析システムによって生成されるデータから導出される、出力システム、ならびに/または (f)(例えば、好ましいゴルフボール飛行方向に関する情報を提供するため、第2のセンサシステムの少なくともある部分の位置に対するゴルフボール開始位置に関する情報を提供するため、第1のセンサシステムもしくは第2のセンサシステムの少なくとも一方が第1のユーザのスタンス位置もしくはゴルフボール開始位置の少なくとも一方に対して適正に位置決めされていることを保証する情報を提供するためなどの)位置合わせシステム。 この種のシステムおよび方法は、ゴルフ打ち放し練習場のヒッティング区画またはコース上に設けられ、または実施されてもよい。

    ゴルファー位置決めシステムによって個別スイングのための初期スタンス位置に関して提供される情報は、少なくとも一部は、その個別スイングに使用されている特定のゴルフクラブ、その個別スイングを行っている人の一つまたは複数の身体サイズ特性などといった様々な要因に依存しうる。 情報は、(表面上へ)初期スタンス位置情報を提供するために光を投射する少なくとも一つの発光装置によって、(表面上へ)初期スタンス位置情報を提供するためにレーザビームを投射する少なくとも一つのレーザ発生装置によって、第1のユーザがゴルフボールを打つときにその上に立つ表面のところで見える一連の光によって、表面上の格子線によって、表面上の他の線によってなどといった様々なやり方で提供されてもよい。

    本発明の別の局面は、任意で、ユーザが実際のゴルフラウンドをプレーしている間にスイングデータが収集されることを可能にするデータ収集および/または記憶機能を有するゴルフ用具に関する。 そのようなゴルフ用具には、例えば、
    (a)ゴルフスイング中に生成されるゴルフスイング動力学情報(例えば、足底力データ、ビデオカメラデータなど)、および (b)ゴルフボールが打たれるときのボール飛行情報(例えば打ち出しモニタデータなど)
    のうちの少なくとも一つに関するデータを受け取るためのデータ入力システムが結合されている、複数のゴルフクラブを保持するための開口容器を含むゴルフバッグが含まれうる。 別の例として、そのようなゴルフ用具には、前述の種類のデータ入力システムが結合されている、ゴルフコース上でゴルフ用具を搬送するためのゴルフカートが含まれうる。 「ゴルフカート」という用語は、この総称語が本明細書で使用される場合(また特に指定しない限り)、自走式のモータ駆動のゴルフカート(例えば、エンジンカートや電動カートなど)と手動式ゴルフカート(例えば、手引きカート、手押しカートなど)の両方を含む。

    そのようなシステムはさらに以下のものを含んでいてもよい:
    スイング解析システムにデータを送るための、ゴルフバッグもしくはゴルフカートと結合された送信システムであって、送信システムによって送られるデータが、データ入力システムによって受け取られるデータに対応し、もしくはそのデータから導出される、送信システム;
    スイング解析システムによって生成されるかもしくはスイング解析システムから導出されるゴルフスイングフィードバックもしくは解析情報を受信するための、ゴルフバッグもしくはゴルフカートと結合されたデータ受信システム;
    データ受信システムで受信されたゴルフスイングフィードバックもしくは解析情報に基づくユーザ知覚可能出力を提供するための出力システム;および/または (例えば、ゴルフバッグもしくはゴルフカートに対する好ましいゴルフボール飛行方向に関する情報を提供するため、ゴルフバッグもしくはゴルフカートに対するゴルフボール開始位置に関する情報を提供するため、ゴルフバッグもしくはゴルフカートに対するユーザのスタンスセットアップ位置に関する情報を提供するため、データ入力システムの少なくともある部分が、ユーザスタンス位置、ゴルフボール開始位置、もしくは所望の初期ゴルフボール飛行方向の少なくとも一つに対して適正に位置決めされていることを保証する情報を提供するためなどの)、ゴルフバッグもしくはゴルフカートと結合された位置合わせシステム。

    本発明のこの局面の少なくともある例によるシステムおよび方法におけるデータ入力システムは、任意の適切なソースからデータを受け取ってもよい。 さらにいくつかの具体例では、データ入力システムは、例えば、シューズ、ゴルフクラブ、衣料品などから送られるデータを受け取ることになる。 入力データは、例えば、ゴルフスイング中に生成されるゴルフスイング動力学情報に関するデータおよび/またはゴルフボールが打たれるときのボール飛行情報に関するデータを含んでいてもよい。

    本発明のこの局面の別の可能な特徴は、例えば、ゴルフスイング情報を提供するために、前述の用具を運用し、かつ/または使用する方法に関する。 そのような方法は、コンピュータによって行われる少なくともいくつかの工程(例えば、入力データを受け取る工程、出力データを送る工程、センサデータを収集する工程、データを記憶する工程、データを処理する工程、出力を生成する工程、出力を表示する工程など)を含んでいてもよい。 本発明のさらに別の局面は、ハードウェアシステムを動作させ、かつ/または前述の(また、以下でより詳細に説明する)方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関するものであってもよい。

    本発明の具体例を以下でより詳細に説明する。 これらの具体例は、単に本発明を例示するために示すにすぎず、本発明を限定するものと解釈すべきではないことを読者は理解すべきである。

    B.本発明によるシステムおよび方法の具体例 本明細書の様々な図は、本発明の例によるゴルフスイング解析のシステムおよび方法ならびにゴルフコミュニティデータハブのシステムおよび方法の特徴を例示する。 同じ参照番号が複数の図面で示されるとき、その参照番号は、全体を通して同じ、または類似の部分を参照するために本明細書および図面において一貫して使用する。

    1.本発明の例によるシステムおよび方法で役立つハードウェアの例 図1に、本発明によるシステムおよび方法の特徴例を概略的に示す。 図1に示すように、ゴルファー(プレーヤA、100)がゴルフスイングを行い、スイングの様々な局面に関するデータおよび/または他の情報が、一つまたは複数のセンサ(図1の例には3つのセンサ102a、102b、および102cが示されている)によって取り込まれる。 感知されたデータおよび情報は、一つまたは複数のデータ収集/記録装置104を使用して収集、記憶され、任意で、データ送信システム106によって中央データハブ108に送信される前に(例えば、一つもしくは複数のマイクロプロセッサまたは他の処理リソースを含むコンピュータ処理システムによって)処理される。 中央データハブ108において、入ってくるデータは、例えば中央データハブ108においてもしくは中央データハブ108を介して利用可能な適切なスイング解析ソフトウェアによって、かつ/または(図1で「コーチ」ブラックボックス110と呼ばれる)人間によって、さらに処理されるかもしくは評価されてもよく、そのどちらかまたは両方が、出力/フィードバック装置112を介してゴルファー100へのフィードバック(ゴルファーおよび/またはゴルファーのトレーナもしくはコーチへのフィードバックを含む)を提供しうる。 出力/フィードバック情報は、ゴルフ用具の選択または推奨情報、ゴルフ用具パラメータ調整の助言、ゴルフ用具フィッティング情報、指導または訓練ドリル、スイングのヒントなどといった様々なことがらを含みうる。 これらの特徴例のすべてを以下でより詳細に説明する。 任意で、図1に示すように、中央データハブ108が省かれてもよく、ならびに/またはコーチ110が送信システム106と直接通信することができ、かつ/もしくは出力/フィードバック装置112に直接データを提供することもできる。

    図2Aに、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法で使用されうるハードウェアのより詳細な例を示す。 この図示の例示的システム200では、ゴルフスイングデータ(ゴルフスイング動力学データなど)が少なくとも2つのセンサ、すなわち、
    少なくとも一つのシューズ搭載式センサ102a(ならびに任意で、例えば、ゴルフスイングの足底力および体重移動の特徴を検出するためのシューズごとのシューズ搭載式センサ102a)と、
    ゴルフクラブ搭載式センサ102b(例えば、ゴルフスイングのゴルフクラブの位置、速度、加速度、および/またはボールコンタクトの特徴を検出するための加速度計、ジャイロメータ、磁力計、力もしくは圧力センサ、および/または他の(一つもしくは複数の)センサ)とによって検出される。 他の、かつ/または追加のデータも本発明から逸脱することなく収集されてもよい。 センサ102aおよび102bは、データまたは他の情報をデータ収集記録装置104に送るための送信設備(それぞれ、無線送受信機126aおよび126b)を備える。 このデータ送信は、図2Aでは、送信アイコン124aおよび124bで表されている。 任意で、必要ならば、少なくとも一部(および潜在的にすべての)データ処理が、シューズおよび/またはゴルフクラブで行われてもよい。

    データ収集記録装置104は、ボール打ち出しモニタおよび/またはGPSもしくは他の位置センサ102cといった他のセンサから入力を受け取ってもよく、それら他のセンサは、例えば、プレーヤ100が典型的なゴルフラウンドをプレーする際にゴルファーからデータを収集し、ゴルフコース上のゴルファーに情報を提供するのに使用されてもよい。 このGPSセンサシステム102cは、当分野において従来から公知であり使用されているゴルフGPSシステムで利用可能なものと、同じであるかまたは類似の特徴および/または機能を含んでいてもよい。 データ収集記録装置104は、処理システム、メモリ(他の人との比較を可能にするフラッシュメモリなど)、電源(電池など)、一つまたは複数のユーザ入力装置120(ハードボタン、タッチスクリーン、キーボード、スタイラスなど)、および一つまたは複数の出力装置122、例えば、表示画面122a、オーディオ出力装置、触覚出力装置(例えば振動装置)などといった他の特徴を含んでいてもよい。 この例のデータ収集記録装置104は、データ(例えば、シューズセンサ102a、クラブセンサ102b、またはGPSシステム102cのデータを含む、装置104に入力されるかまたは装置104によって記憶される任意のデータまたは情報)を送受信するための送受信装置106aをさらに含み、送受信は、図2Aに送信アイコン130で示すように、データを別のコンピューティングシステムに送信することを含む。

    図2Aに示す例示的システム200において、データ収集記録装置104は、装置104から別のコンピュータ装置132にデータを送る。 このコンピュータ装置132は、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、パームトップ、携帯電話、ワークステーションなどといった任意の所望の種類のコンピュータ装置とすることができる。 装置132は、一つまたは複数のユーザ入力装置または他の入力装置、電源、メモリシステム、処理システム、出力システム(例えば、その上で動作し、かつ/または表示されるユーザインターフェース134aを有する表示装置134)などといった、従来から公知でありそのようなコンピューティング装置132上で使用される特徴を含む他の特徴を含んでいてもよい。 出力表示装置134は、ユーザのスイングのビデオを、任意で、スイングデータ、足底力データ、ボール打ち出しデータ、スイングのヒント情報、他の解析情報またはデータなどと一緒に、スイングビデオ上に重ね合わせて(または別の方法でスイングビデオと同時に表示して)表示してもよい。

    またコンピュータ装置132は、任意で、(図2Aに送信アイコン136として示す)ネットワーク接続上のネットワーク138を介して中央データハブ108にデータを送信するための送信システム106bもまた含んでいてよく、中央データハブ108は、仮想もしくは人間のコーチ110または他のスイング解析システムもしくは要員と通信状態にあってもよい。 (1回または複数回の)ゴルフスイングに関して生成されたデータの解析が(例えば、仮想または人間のコーチ110のところで)行われた後で、例えば、コンピューティングシステム132および/または表示装置134上での提示または表示のために、任意で中央データハブ108を介して、フィードバック情報またはデータをプレーヤ100(および/またはプレーヤ100の個人コーチもしくはトレーナ)に返すことができる。 あるいは必要ならば、フィードバック情報は、(例えば、装置122aおよび/もしくは134a上での表示または他の適切な出力のために)フィードバック情報がネットワーク138を通過することを必要とせずに、ハブ108および/またはコーチ110からコンピュータ装置132および/またはデータ収集記憶装置104に送信されてもよい。

    必ずしもこのように構成されるとは限らないが、システム200は、ユーザ100が、ラウンドの進行とともにデータを収集し記録するために、自分で携帯用電子機器104を携帯してゴルフをプレーすることを可能にする種類のものである(あるいは、装置104は、ゴルフカート、ゴルフバッグ、またはユーザ100によって、もしくはユーザ100のために持ち運ばれる他の用具の一部として提供し得る)。 この例示的システム200では、ゴルフスイング動力学および/またはボール飛行データ(ならびに、スコアデータ、GPS位置データなどといった他のデータ)が、後で、例えば、ゴルフコースクラブハウス、ユーザの自宅またはオフィスなどに設けられたパーソナルコンピュータシステム132に後でダウンロードするために装置104上に記録される。 その場合ユーザ100は、コンピュータシステム132から従来のネットワーク型接続138上で中央データハブ108にデータをアップロードすることができ、中央データハブ108からさらに記憶、解析、表示、および他の選択肢が提供される(以下でより詳細に説明する)。 このように、システム200は、米国オレゴン州ビーバートンのNIKE, Inc.から市販されているNIKE+(商標)システムにおいて、歩行活動データを収集し、記憶し、解析するのに利用できるデータ収集、記憶および解析の特徴とおおむね同様のやり方で動作しうる。

    図2Bに、本発明のある例で使用されうる、ゴルフスイングデータを収集し、記憶し、解析する別の例示的システム250および方法を示す。 この例示的システム250では、コンピューティング装置132への中間送信が省かれ、データ収集記憶装置104はその信号を、ネットワーク138を介してハブ108に直接送る。 フィードバック情報は、例えば、出力装置122上での表示(または他の適切な動作)のために、仮想または人間のコーチ110から、任意でハブ108を介して、データ収集記憶装置104に直接送信されてもよい。 あるいは必要ならば、フィードバック情報は、フィードバックデータがハブ108を通過することを必要とせずに、コーチ110からデータ収集記憶装置104に(任意でネットワーク138を介して)送られてもよい。 出力装置122は物理的にデータ収集記憶装置104の一部分を構成していなくてもよい(例えば出力装置122は、別個のモニタまたは表示装置、携帯電話または他の通信機器、触感覚出力装置などといった別個の装置とし得る)。 この種のシステムは、例えば、プレーヤがゴルフラウンドをプレーしているときや、適切な設備を有する打ち放し練習場の区画などにいる間などに、プレーヤにリアルタイムのフィードバックを提供するのにより役立ち、実用的となりうる。

    上記のように、多くの異なる種類のデータが本発明の例によるシステムおよび方法において収集され、使用されうる。 ある有用なスイング動力学データは、ゴルフクラブに設けられた一つまたは複数のセンサから収集されうる。 図3に、一つまたは複数のセンサ304が設けられているクラブヘッド302を含むゴルフクラブ例300を概略的に示す。 電子センサが中に設置されているゴルフクラブは公知であり、例えば、Konowの米国特許第7,004,848号、Ognjanovicの米国特許第6,248,021号、Pluttの米国特許第4,898,389号、Perkinsの米国特許第7,234,351号および第7,021,140号、Stitesの米国特許出願公開第2005/0215340 A1号、Boschaの米国特許出願公開第2002/0173364 A1号、Niegowskiの米国特許出願公開第2009/0209358号に記載されており、各特許文献は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。 図3にはウッド型ゴルフクラブヘッド302が示されているが、クラブヘッド302は、アイアン、ハイブリッドクラブ、ドライバー、フェアウェイウッド、パター、または他の所望のクラブヘッドとすることができる。

    本発明の少なくともある例によれば、ゴルフクラブ搭載式センサ304(任意で、少なくともボール打撃面の背後にある、例えば、一つまたは複数の加速度計、衝撃センサ、力センサ、ジャイロメータ、磁力計など)は、以下のうちの一つまたは複数に関するデータを判定し、提供しうる:スイング全体を通してのゴルフクラブヘッド位置、(一つまたは複数の角速度を含む)スイング全体を通してのゴルフクラブヘッド速度、(一つまたは複数の角加速度を含む)スイング全体を通してのゴルフクラブヘッド加速度、ボールインパクト時のゴルフクラブヘッドの速さ、ボールインパクト時の前後のゴルフクラブヘッド軌道、ボールインパクト時のゴルフクラブヘッド向き(有効ロフト角、ライ角、フェース角など)、フェース上のボールインパクト位置、インパクト中のフェース上のボールコンタクト領域、ボールコンタクト力、インパクト中のフェースフレックス量、シャフトフレックスの量、シャフトフレックスの位置、(例えば、グリップ搭載式センサからの)握力、他のグリップ特徴(例えば指位置決めなど)など。 本発明から逸脱することなく複数のセンサおよび/またはセンサシステムが1本のクラブに設けられてもよい。

    本発明の少なくともある例に従って使用されうるゴルフクラブ300および/またはゴルフクラブヘッド302は、ゴルフクラブ300またはクラブヘッド302からデータ収集記録装置104(RFIDシステムなど)に収集データを送るための出力装置306を含んでいてもよい。 この送信は、(例えば、図3に示すような無線送受信機、RFIDタグなどを使用した)有線または無線接続としてもよく、送信されるデータは任意の所望のコンテンツ(例えば、スイングデータ、クラブ識別子、衝撃力、インパクト位置など)を送ってもよい。 一代替として、必要ならば、クラブ300またはクラブヘッド302からのデータは、中間のデータ収集記録装置104にではなく、ゴルフデータハブ108に(またはユーザのコンピュータ132に)直接送信されてもよい。 さらに別の代替として、必要ならば、クラブ300および/またはクラブヘッド302は、全体システムの別の部分への送信の前に収集センサデータの少なくとも一部の処理を可能にするコンピュータ処理システム(一つまたは複数のマイクロプロセッサなど)を含んでいてもよい。 さらに別の例として、必要ならばクラブ300および/またはクラブヘッド302は、スイング解析システムの別の部分に後でアップロードするためにデータが収集されることを可能にするデータ記憶システム(コンピュータメモリなど)を含んでいてもよい。 本発明から逸脱することなく他の構成ならびにデータ収集、記憶、および/または送信の選択肢も可能である。

    また必要ならば、本発明の少なくともある例によるゴルフクラブ300および/またはゴルフクラブヘッドは、(例えば、図3に示す送受信装置306または別の入力装置を介して)入力を受け取ってもよい。 この入力は、例えば、装置上の(一つまたは複数の)センサ304のデータ収集パラメータを変更するのに使用されてもよい。 別の例として、必要ならば、ゴルフクラブ300および/またはゴルフクラブヘッド302は、図1に示す全体システムの出力/フィードバック装置112の少なくとも一部分として機能してもよい。 さらにいくつかの具体例として、本発明による少なくともある例示的システムおよび方法では、ゴルフクラブ300またはゴルフクラブヘッド302は、クラブの一つまたは複数の物理的パラメータの変更(例えば、ロフト角、ライ角、フェース角、フェース剛性、フェースフレックス特性、シャフト剛性、シャフトフレックス位置、シャフトキックポイント位置などの変更)のための標示を伴って(例えばハブ108を介した)仮想または人間のコーチ110からの入力を受け取ってもよい。 さらに別の例として、本発明による少なくともある例示的システムおよび方法では、ゴルフクラブ300またはゴルフクラブヘッド302は、例えば、ユーザのスイングの特徴を変更するために(例えば、クラブがスイング訓練装置として機能するのを支援するためや、ユーザの筋肉記憶に新しいスイング特徴をしっかりと根付かせるためなどに)、ゴルフスイング過程でユーザに感覚応答を誘発する(例えばハブ108を介した)仮想または人間のコーチ110からの入力を受け取ってもよい。 例えば、クラブ300またはクラブヘッド302は、ユーザのスイングまたはクラブヘッド位置決めが正しくない(例えば、面から外れた、オーバーザトップ、過度にアウトサイドイン、キャストされたなどの)場合に、振動するかまたは可聴音を出すように構成し得る。 また、感覚(振動など)の応答は、プレーヤが保持するかまたは装着する別個の装置によって、例えば、フットウエア、衣料品、ユーザのベルトにつけた、またはユーザのポケットに入れた電子機器(例えばページャ、携帯電話など)などによっても提供し得る。

    他の、または代替の有用なスイング動力学データが、スイング中にゴルファーが装着する一つまたは複数のフットウエア製品に設けられた一つまたは複数のセンサから収集されてもよい。 図4に、一つまたは複数のセンサ404を中に含む1足のゴルフシューズ例400のフットベッド部分402を概略的に示す。 センサ404は、例えば、光ファイバ曲げ(「OFB」:optical fiber bending)技術、可変電気抵抗などを使用して、(例えば、適切な体重移動の検出などを可能にするために)ゴルフスイング過程でゴルファーの両足によって加えられる動的力分布を検出し、測定するのに使用されうる一つまたは複数の力センサを含んでいてもよい。 センサが設置されているフットウエアは、例えば、Schrockらの米国特許出願公開第2010/0063778 A1号や、Schrockらの米国特許出願公開第2010/0063779 A1号に記載されており、各特許文献は参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。

    この図示の例では、フットウエア製品のフットベッド402は、ゴルフスイング中に様々な異なる領域においてユーザの両足によって加えられる力を判定することができるように、一連の前足部センサ404およびかかとセンサ404を含む。 本発明から逸脱することなく他の構成も可能であるが、この図示の例では、センサ404からの信号が各シューズ内に設けられた中央データ収集および/または処理装置406に送られる。 この中央データ収集装置406は、例えば、米国オレゴン州ビーバートンのNIKE, Inc.から入手可能なNIKE+(商標)対応のフットウエアにおいて、チップがフットウエア製品と結合されているのと同様のやり方で、フットベッド402に設けられたハウジングにおいて結合されたチップに形成されていてもよい。 布地層、中敷き、またはインソール要素がフットウエア製品内でフットベッド402に重なり、装着者の足と直接接触してもよい。

    本発明の少なくともある例に従って使用されうるシューズは、シューズからデータ収集記録装置104に収集データを送るための出力装置408を含んでいてもよい。 この送信は、(例えば、図4に示すように無線送受信機を使用した)有線または無線接続とすることができる。 一代替として、必要ならば、(一つまたは複数の)シューズ400からのデータが、中間のデータ収集記録装置104にではなくゴルフデータハブ108に直接送信されてもよい。 さらに別の代替として、必要ならば、片方または両方のシューズ400が、全体システムの別の部分への送信の前に収集センサデータの少なくとも一部の処理を可能にするコンピュータ処理システム(一つまたは複数のマイクロプロセッサなど)を含んでいてもよい。 さらに別の例として、必要ならば、シューズは、スイング解析システムの別の部分に後でアップロードするためにデータが収集されることを可能にするデータ記憶システム(コンピュータメモリなど)を含んでいてもよい。 本発明から逸脱することなく他の構成ならびにデータ収集、記憶、および/または送信の選択肢も可能である。

    また必要ならば、本発明の少なくともある例によるシューズは、(例えば、図4に示す送受信装置408や別の入力装置を介して)入力を受け取ってもよい。 この入力は、例えば、シューズ上のセンサ404のデータ収集パラメータを変更するのに使用されうる。 別の例として、必要ならば、片方または両方のシューズが、図1に示す全体システムの出力/フィードバック装置112の少なくとも一部分として機能してもよい。 さらにいくつかの具体例として、本発明による少なくともある例示的システムおよび方法では、シューズが、シューズの一つまたは複数の物理的パラメータを変更する(例えば、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、米国特許出願公開第2007/0006489A1号などに記載されている、中底剛性、フットベッドフレックス特性などを変更する)(例えばハブ108を介した)仮想または人間のコーチ110からの入力を受け取ってもよい。 さらに別の例として、本発明による少なくともある例示的システムおよび方法では、片方または両方のシューズが、ユーザのスイングの特徴を変更するために(例えば、ユーザが自分の体重を適正に移動させるのを支援するためや、ユーザに適時に自分のかかとを上げさせるために)、ゴルフスイング過程でユーザに感覚応答を誘発する(例えばハブ108を介した)仮想または人間のコーチ110からの入力を受け取ってもよい。 例えば、(一つまたは複数の)フットベッド402は、ユーザの体重移動が正しくない場合に、かつ/またはユーザのスイングテンポが外れている場合に、振動するかまたは可聴音を出すように構成し得る。 実際、図4に示すように、(一つまたは複数の)フットベッド402は、適切なセンサによってユーザがスイングの間に自分の体重を適正に移動させなかったと判定される場合に、(例えば、ユーザにかかとを上げさせるなどのために)、ゴルフスイング中にユーザの足と接触する(突く)ように上方に突出する(前足部および/またはかかとの)一つまたは複数の要素410を含んでいてもよい。 上記のように、感覚(振動など)の応答は、プレーヤが保持するかまたは装着する別個の装置によって、例えば、ユーザのベルトにつけた、またはユーザのポケットに入れた電子機器(例えばページャ、携帯電話など)などによっても提供し得る。

    必要ならば、本発明の少なくともある例によるゴルフフットウエア400は、例えば、ゴルフラウンドに関する速さおよび/または距離情報を提供するための万歩計搭載式センサまたは他のセンサ(例えば、米国オレゴン州ビーバートンのNIKE, Inc.から入手可能なNIKE+型万歩計センサなど)を含んでいてもよい。 必要ならば、この種の歩数/万歩計データは、足底力情報を測定し、判定するのに使用されるのと同じセンサ404のうちの一つまたはいくつかによって提供されてもよい。

    本発明から逸脱することなくゴルフスイング動力学情報を収集するための他の品目が装備されてもよい。 例えば、図5に示すように、適切なセンサ(例えば、加速度計、力センサなど)502が、ゴルフグローブ500または他の衣料品(例えば、シャツ、パンツ、ショーツ、ソックスなど)に設けられてもよい。 この種のセンサ502は、ゴルフグローブ500が、任意で、標準またはエリートゴルファー(任意で、類似のスイングまたは他の特性を有するゴルファー)のものと比較するために、手の位置および/または手の動き情報(例えば速度、加速度など)を提供することを可能にしうる。 別の選択肢として、このゴルフグローブ500は、グリップ圧および/またはゴルファーの手(両手)に対するにぎり位置のような、ゴルフスイングの他の特徴または特性を測定するように配置された適切なセンサ502を含んでいてもよい。

    また、そのような衣料品500は、衣料品からデータ収集記録装置104に収集データを送るための出力装置506も備えていてもよい。 この送信は、例えば、Bluetooth(登録商標)または他の伝送プロトコルを使用する(例えば、図5に示すように、無線送受信機を使用した)有線または無線接続とすることができる。 あるいは、必要ならば、衣料品500からのデータが、中間のデータ収集記録装置104にではなく、ゴルフデータハブ108および/またはコーチ110に直接送られてもよい。 さらに別の代替として、必要ならば、衣料品500は、全体システムの別の部分への送信の前に収集センサデータの少なくとも一部の処理を可能にするコンピュータ処理システム(一つまたは複数のマイクロプロセッサなど)を含んでいてもよい。 さらに別の例として、必要ならば、衣料品500は、スイング解析システムの別の部分に後でアップロードするためにデータが収集されることを可能にするデータ記憶システム(コンピュータメモリやフラッシュメモリなど)を含んでいてもよい。 本発明から逸脱することなく他の構成ならびにデータ収集、記憶、および/または送信の選択肢も可能である。

    また必要ならば、本発明の少なくともある例による衣料品500は、(例えば、図5に示す送受信装置506や別の入力装置を介して)入力を受け取ってもよい。 この入力は、例えば、衣料品上のセンサ502のデータ収集パラメータを変更するのに使用されうる。 別の例として、必要ならば、衣料品500は、図1に示す全体システムの出力/フィードバック装置112の少なくとも一部分として機能してもよい。 さらにいくつかの具体例として、本発明による少なくともある例示的システムおよび方法では、衣料品500は、衣料品500の一つもしくは複数の物理的パラメータを変更し、かつ/または、例えば、ユーザのスイングの特徴を変更するために(例えば、衣料品500がスイング訓練装置として機能するのを支援するためや、ユーザの筋肉記憶に新しいスイング特徴をしっかりと根付かせるために)ゴルフスイング過程でユーザに感覚応答を誘発する、(例えばハブ108を介した)仮想または人間のコーチ110からの入力を受け取ってもよい。 例えば、グローブ500(または他の衣料品)は、ユーザの手の位置(または他の身体部分位置)がスイングの過程のある時点で正しくない場合に振動するかまたは可聴音を出すように構成し得る。 もう一つの具体例として、図5に示すように、グローブ500の背面は、例えば、適切なセンサによって、ユーザの手首がスイング中にカップしすぎる、フラットすぎる、または違ったふうに適切に位置決めされていないと判定される場合に、ゴルフスイング中にユーザの手に接触する(突く)ように内側に突出する一つまたは複数の要素508を含んでいてもよい。 同様のフィードバックが、例えば、他の適正に装備された衣料品を使用して、身体上の他の位置に加えられてもよい。

    図6に、本発明によるスイング解析のシステムおよび方法のための、スイング動力学データまたは他のデータを収集するのに使用されうる別の例示的システム600を示す。 図6には、ゴルフラウンド中にゴルファーが携帯しうる、ゴルフラウンドに関連したヤード数および/または他の情報(例えば、従来のゴルフGPSデータ)をゴルファーに提供する携帯用電子機器602が示されている。 この機器602は、前述のようなゴルフクラブ搭載式センサ、フットウエア他の足底力センサ、および衣料品センサ、ならびに/または以下でより詳細に説明するような他のセンサといった、システムに含まれる様々なセンサからデータを受け取る一つまたは複数の入力部604も含んでいてもよい。 この機器602は、ゴルフラウンドの過程でデータを収集し、記憶し(また任意でさらにデータを処理し)(また任意でラウンド中にゴルファーにフィードバックを提供し)、中央データハブ108(図1参照)に送信するために(任意でランドが終わった後で)別のデータ収集記録装置104にデータを送ってもよい。 あるいは、図7の例示的システム700に示すように、携帯用機器602は、ゴルフスイング動力学および/または他のデータを(例えば、周期的に、ラウンドの過程で、またはラウンドが完了した後で)中央データハブ108に直接送るデータ収集記録装置104として機能してもよい。 機器602は、有線または無線接続、携帯電話通信(3G、4Gなど)、他のネットワーク接続またはプロトコルなどを含む、任意の所望の通信プロトコルを使用した任意の所望のやり方でデータ収集記録装置104(図6)および/または中央データハブ108(図7)と通信してもよい。

    図6および図7には電子機器602を、ユーザが携帯することのできる携帯用機器として示しているが、これは必須要件ではない。 むしろ、必要ならば、機器602はゴルフカート(自走式または手動式)上、ゴルフバッグ上、打ち放し練習場区画内などといった、より永続的な取付け位置を有していてもよい。

    図8に、本発明のある例によるゴルフスイング解析のシステムおよび方法で使用されうる用具の別の例を示す。 図8の例示的システム800は、ゴルフボール打ち放し練習場のヒッティング区画または(例えば、ゴルフボールをネットへ打ち込むための)室内型打ち放し区画で見られうるシステムといった、ゴルフスイング動力学および/またはボール打ち出しデータを収集するためのセンサおよび装置の、より永続的に固定された設備を構成している。 このシステム800は、ユーザがボール打ち出し領域804からゴルフボールBを打つときにその上に立つ、マット802を含む。 マット802またはその支持台は、ゴルフスイング過程でのユーザ体重移動を判定することができる一つまたは複数のセンサ806(センサアレイなど)を含んでいてもよい(あるいは、必要ならば、この種のデータが、前述のようにユーザのシューズ内に設けられたセンサによって生成されてもよい)。 マット802はさらに、ボール位置に対する初期クラブコンタクト位置、インパクト時またはその前後のクラブヘッド経路といった、スイングの様々な特徴を検出するためにボール打ち出し領域804内に一つまたは複数のセンサ808(センサアレイなど)を含んでいてもよい。 マット802搭載式センサ806、808によって生成されるスイング動力学データは、図8に接続線806aおよび808aで示す、データ収集/記録装置104(従来のコンピュータ装置など)に送られてもよい。 また必要ならば、図8のシステム800は、ゴルフクラブ搭載式センサ(例えば図3参照)、フットウエア搭載式センサ(例えば図4参照)、衣料品搭載式センサ(例えば図5参照)、および/または電子機器搭載式センサ(例えば図6参照)といった、一つまたは複数の他のセンサからのスイング動力学入力およびデータも受け取り得る。

    この例示的システム800は、ボール飛行データを収集するゴルフボール打ち出しモニタ810をさらに含む。 そのような打ち出しモニタシステム800は、当分野では公知で使用されており、以下のような、ゴルフボール打ち出しの様々な特徴を感知するかまたは判定するのに役立つデータを収集する。 初期ボール打ち出し角度、初期ボール打ち出しの速さ、初期ボール打ち出しスピン(例えば、絶対スピン(例えばRPM単位)および/またはスピン方向)、初期ボール打ち出し方向、予測または実際のボール飛距離、予測または実際のボール転がり距離、予測または実際のボール移動距離、予測または実際のボール頂点高さ、予測または実際のボール頂点位置距離、予測または実際のボール対地面衝撃角、ボールコンタクト時のゴルフクラブヘッドの速さ、ボールコンタクト時のゴルフクラブヘッド移動経路方向、予測または実際の中心からの(または既定の経路からの)ボール飛行偏差、ボール飛行曲率、スマッシュファクター(ボールコンタクト時の初期ボール打ち出し速度/クラブヘッドの速さ)など。

    本発明のこの例によるボール飛行感知システム810は、ディジタルサウンドレコーダといったオーディオ記録装置812をさらに含む。 このオーディオ記録装置812は、クラブヘッドフェースとボールとのコンタクトの質(例えば、確かなコンタクト、対、よりいっそう中心から外れたコンタクトまたは斜め横から当たるタイプのコンタクト)、ボールとコンタクトする前のマット802とクラブの接触などに関する情報といった、スイング解析システムのための有用なデータを提供するのに使用されうる。 そのようなデータまたは情報は、人間の解析者またはコンピュータ化されたスイング解析器にとって、個別の打球の質を判定するのに役立ちうる。 打ち出しモニタ810および/またはオーディオレコーダ812によって生成されるボール打ち出しデータは、図8の接続線810a、812aで示す、データ収集/記録装置104に送られてもよい。

    スイング動力学および/またはボール打ち出しデータは、本発明から逸脱することなく、他の感知装置によって収集されてもよい。 例えば、このスイング解析システム800は、ゴルファーのスイングおよび/またはボール打ち出しをビデオ記録する1台または複数のビデオカメラ814を含む。 この図示の例では、1台のカメラ814が後ろ(ゴルファーの背後)からスイングおよび/またはボール打ち出しデータを取り込み、1台のカメラが(スイング中のボールおよびゴルファーと直接対面する)「対面」位置からこのデータを取り込む。 必要ならば、対面カメラ814は、(例えば、クラブ/ボールインパクトを、任意で、クローズアップまたはスローモーション表示で示すために)ボール打ち出しモニタ810の一部分を構成していてもよい。 加えて、または代替として、必要ならば、ゴルファーの真上からスイングを見るためにオーバーヘッドカメラ814が含まれていてもよい。 (1台または複数の)ビデオカメラ814によって生成される画像データは、図8に接続線814aで示す、データ収集/記録装置104に送られてもよい。 (1台または複数の)ビデオカメラ814からのスイング動力学および/またはボール打ち出しデータは、例えば、ゴルファーが使用するためのスイングのヒント、訓練ドリルなどの生成を可能にする入力データを提供するために、人間(コーチなど)によって、かつ/またはスイング解析ソフトウェアによって解析されてもよい。

    図8には、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法で提供されうるさらに別の特徴が示されている。 様々なセンサシステムの部分に対するゴルファーおよび/またはボールの適正な位置合わせは、少なくともあるシステムでは、データが適正に取り込まれ、適正に解析することのできる形であることを保証するのに重要となりうる。 ボール打ち出しモニタデータの適正な取り込みを保証するために、ボールBは、マット802上の所定の領域内(例えば、ティーの上、打ち出し領域804床上に設けられたスポットなど)に打ち出し用にセットアップされていてもよい。 加えて、または代替として、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、以下のうちの一つまたは複数を保証するのに役立つ一つまたは複数の位置合わせ補助具816も含んでいてもよい:
    (a)ユーザが、データの適正な取り込みを保証するために(図8に矢印818で示す)好ましい、または目標とするゴルフボール飛行方向を標示する情報を有するよう保証すること、
    (b)ユーザが、センサシステムの少なくともある部分の位置に対する(例えば、ボール打ち出しモニタ810、(1台または複数の)ビデオ記録カメラ814などに対する)ゴルフボール開始位置を標示する情報を有するよう保証すること、および (c)ユーザが、(例えば、ボール打ち出しモニタ810、(1台または複数の)ビデオ記録カメラ814などに対する)適正なスタンスセットアップ位置に関する情報を有するよう保証すること。

    加えて、または代替として、ユーザが適正なスタンスセットアップ位置にあることを保証するための情報を提供する位置合わせ補助具は、少なくとも一部は、ユーザに指導情報を提供するための訓練補助具として使用されてもよく、この指導または訓練情報は、中央データハブ108によるスイングおよび/またはボール打ち出し解析の後でボールヒッティング区画に返されてもよい。 図8には、光ビーム816b(レーザなど)を投射するか、または別の方法でユーザの前足がゴルフスイングを開始するための適切な位置の標示(図8に交点Iで示す)を提供する、2つの位置合わせ補助具816が示されている。 交点Iを生成する光ビーム816bの位置の調整は、図8に矢印816aで示されている。 本発明から逸脱することなく、例えば、片足または両足がどこに位置決めされるべきか示すためにマット802表面のところで見える一連の光を提供することによって、適正な足位置決めを示すためにマット802表面上に格子または他のマーキングを提供することによって、(例えば上方から)適正な足位置決めを示すためにマット802表面上に、またはゴルファーの両足のところに光を投射することによってなど、この種のゴルファー位置合わせまたは位置決め情報を提供する別のやり方も可能である。 必要ならば、本発明によるある例示的システムおよび方法では、適正なスタンスセットアップ位置の標示位置が、少なくとも一部は、使用されているゴルフクラブの一つもしくは複数の特性(例えば、クラブの種類、クラブもしくはシャフトの全長など)、スイングを行っているゴルファーの一つもしくは複数の特性(例えば、身長、体重、股下長さ、指先から床までの寸法など)、および/または打たれているショットの一つもしくは複数の特性(例えば、ドライブ、フルスイング、部分スイング、チップ、パットなど)に基づいて制御されてもよい。

    図8にさらに示すように、様々なセンサからのデータは、任意で、データ収集記録装置104に送られ、そこから解析などのために中央データハブ108に送られてもよい。 あるいは、必要ならば、データ収集装置104が省かれてもよく(または中央ハブ108が省かれてもよく)、様々なセンサは、(人間または仮想の「コーチ」110といった)データ解析位置と直接通信してもよい。 データは、データ収集記録ハブ104および/または中央データハブ108から、例えば、ゴルファーおよび/またはゴルファーのコーチもしくはトレーナにフィードバックを提供するために、(例えば、ビデオ出力、テキスト出力、(例えば前述のようなゴルフクラブ、シューズ、衣料品などでの)感覚誘発出力、オーディオ出力などといった出力装置112を介して)返されてもよい。 上記のように、提供される出力の種類は、例えば、クラブ選択、クラブフィッティングまたは調整情報;スイングのヒント;訓練ドリル;ボール選択情報;センサおよび/または位置合わせシステムを調整するための情報;感覚誘発出力装置を操作するための情報など、多種多様であってよい。

    図8には、スイング解析システムおよび/または中央データハブにスイング動力学および/またはボール打ち出しデータを提供するための比較的固定されたシステム800が示されている。 そのような固定されたシステムは必須ではない。 図9Aおよび図9Bに、そのうちの少なくとも一部がゴルフカート902上に搭載されている、例示的なスイング動力学および/またはボール打ち出しデータ収集システム900の対面図および上面図を示す。 図9Aおよび図9Bでは、図8(および他の図)と同じ、または類似の部分を示すのに同じ参照番号を使用し、これら同じであるかまたは類似の部分のそれぞれの長い説明は省く。 図9Aおよび図9Bに示すシステム900は、ユーザが、様々なセンサがゴルファーの動きおよび/またはゴルフボールBの打ち出し、ならびにこれらの動作によって生成されるデータを取り込むのに最善の位置でカート902を位置合わせするのを支援するために、ある種の位置合わせ装置816を含む背面図システムである。 本発明から逸脱することなく、例えば、発光またはレーザ発射装置、カート902をボールと、かつ/または所望の目標方向と位置合わせするための(例えばライフル望遠鏡のような)カート902上の固定照準器などを含む、任意の種類の位置合わせ装置816が使用されてもよい。 この種のシステム900および方法は、実際のゴルフラウンド中に行われる1回または複数回のゴルフスイングに対応する(ゴルファーの真のスイングおよび傾向をより確実に示しうる)データを得るのに使用されうる。 このシステム900は、(ボール飛行および適正なスイングに影響を及ぼしうる、アップヒルライ、ダウンヒルライ、またはサイドヒルライを検出するために)ボール/カート902が置かれている傾斜および/またはプレーヤの両足に対するボールBの相対位置を判定するのに使用される傾斜判定装置904をさらに含んでいてもよい(また、この情報は、マップデータ、ビデオカメラ814、GPS、または他のセンサから確定可能であってもよい)。

    必要な場合または望ましい場合には、カート902に搭載されたセンサ装置(例えば、カメラ814、ボール打ち出しモニタシステムなど)および/またはそのためのマウントは、例えば、センサ装置がカート自体を移動させずに位置合わせされるように、位置合わせの調整および/または微調整を可能にする要素を含んでいてもよい。 例えば、勾配を撮影するためのトランシット装置で使用されるような、水平、照準など、センサ全体および/またはセンサのためのマウントをカート902に対して左右に(または上下に)移動させるスライダー溝、センサおよび/またはマウントを回転させるためのシャフトなどといった、任意のそのような部分調整および/または微調整の要素がこのために設けられていてもよい)。 これらの部分調整および/または微調整の要素は、図9Aおよび図9B(および他の図)に矢印950で概略的に示されている。

    加えて、必要ならば、システム900は、例えば、ゴルファーが、ゴルフラウンドが進んでいる間に(例えば、「ラウンドレッスン」と同様に)スイングのヒントまたは指導情報(または他の所望の情報)を得られるように、(例えば前述の種類のいずれかの)一つまたは複数のフィードバック装置112を含んでいてもよい。 上記のように、フィードバックは、ゴルファーのスイングを生で見ている生身の人間からのものでも、自動的に/コンピュータにより生成されてもよい。 出力装置112は、カート902に搭載されていてもよく、ユーザによって携帯されてもよい(携帯電話、PDA、ゴルフGPS、他の機器など)。

    図9Aおよび図9Bには(例えば、携帯電話や他のネットワークといったネットワーク接続を介して)中央データハブ108と直接通信するように装備されたカート902搭載式システムを示しているが、これは必須要件ではない。 必要ならば、ラウンドからのデータは、後でアップロードし、解析するために、例えば、収集記録装置104で記憶されてもよい。 また、図9Aおよび図9Bには自走式カート902を示しているが、同様のハードウェアおよび用具を、手動式の「手引き」また「手押し」型カート上に設け得る(「ゴルフカート」という用語は、本明細書で一般に使用するとき、これらの種類のカートのうちのいずれかを指す)。

    図10Aおよび図10Bに、図9Aおよび図9Bと関連して前述したシステムと類似した例示的なスイング動力学および/またはボール打ち出しデータ収集システム1000の正面図および上面図を示すが、この例では、カート902が「対面する」向きからデータを受け取るように位置決めされている。 図10Aおよび図10Bでは、図8、図9A、および図9B(および他の図)と同じであるかまたは類似の部分を示すのに同じ参照番号を使用し、これら同じ、または類似の部分の長い反復した説明は省く。 図10Aおよび図10Bの対面型システム1000では、ユーザが、打ち出しモニタ810および/または他のセンサがゴルファーの動きおよび/またはゴルフボールBの打ち出し、ならびにこれらの動作によって生成されるデータを取り込むのに最善の位置でカート902を位置合わせするのを支援するために、ある種の位置合わせ装置816が設けられている。 この例示的システム1000では、位置合わせ装置816は、ボールB打ち出し位置に対する打ち出しモニタ810の適正な位置決めを保証するのに特に役立ちうるが、他の種類の(例えば前述の種類の)位置合わせ情報がまた提供されてもよい。 図10Aおよび図10Bに示す種類のシステムおよび方法は、前述のシステムおよび方法と同じに、または同様に、例えば、図8、図9A、および図9Bに関連して説明したように動作しうる。

    図11Aおよび図11Bに、図9Aおよび図9Bに関連して前述したのと類似した例示的なスイング動力学および/またはボール打ち出しデータ収集システム1100の対面図および上面図を示すが、この例では、システム1100のための用具のうちの少なくとも一部がゴルフバッグ1102に搭載されている(ゴルフバッグ1102は1本または複数のゴルフクラブ1104を収容するための空胴を含む)。 図11Aおよび図11Bでは、図8、図9A、および図9B(および他の図)と同じ、または類似の部分を示すのに同じ参照番号を使用し、これら同じ、または類似の部分の長い反復した説明は省く。 また、この例示的システム1100では、フィードバック装置112はプレーヤが携帯する電子機器1104上に設けられている(が、フィードバック装置は、本発明から逸脱することなく、バッグ1102に、または他の用具に設け得る)。 図11Aおよび図11Bに示す種類のシステムおよび方法は、前述のシステムおよび方法と同じに、または同様に、例えば、図8、図9A、および図9Bに関連して説明したように動作しうる。

    必要ならば、図11Aおよび図11Bのシステム1100は、ゴルフバッグ1102が設置されるときに、支持脚1102aが外側へ伸びてバッグ1102を支持するように装備されていてもよい。 (ビデオカメラ814および/または位置合わせ装置816のような)センサのうちの少なくとも一部は、ゴルフバッグ1102に対して、バッグ1102をその支持脚1102a上に配置するとそれらのセンサがデータを受け取るのに適正な位置で露出されかつ/または別様に配置される(また任意で、これらのセンサを起動するように作用する)ように位置決めされうる。 またこの特徴は、データが取られるべきときに地表面に対して、センサのうちの少なくとも一部を、繰り返しかつ確実に、位置合わせしかつ位置決めするのを支援することもできる。 必要な場合または望ましい場合には、バッグ1102上に搭載されたセンサ装置(例えば、カメラ814、ボール打ち出しモニタシステムなど)および/またはそのためのマウントは、例えば、センサ装置がバッグ自体を移動させずに位置合わせされるように、位置合わせの調整および/または微調整を可能にする要素を含んでいてもよい。 例えば、勾配を撮影するためのトランシット装置で使用されるような、水平、照準など、センサ全体および/またはセンサのためのマウントをバッグ1102に対して左右に(または上下に)移動させるスライダー溝、センサおよび/またはマウントを回転させるためのシャフトなどといった、任意のそのような部分調整および/または微調整がこのために設けられていてもよい)。 これらの部分調整および/または微調整の要素は、図11Aおよび図11B(および他の図)に矢印1150で概略的に示されている。

    図12Aおよび図12Bに、図11Aおよび図11Bに関連して前述したのと類似した例示的なスイング動力学および/またはボール打ち出しデータ収集システム1200の正面図および上面図を示すが、この例では、バッグ1102は、「対面する」向きからデータを受け取るように位置決めされている。 図12Aおよび図12Bでは、図8から図11B(および他の図)と同じであるかまたは類似の部分を示すのに同じ参照番号を使用し、これらの同じであるかまたは類似の部分の長い反復した説明は省く。 図12Aおよび図12Bの対面型システム1200では、打ち出しモニタ810および/または他のセンサがゴルファーの動きおよび/またはゴルフボールBの打ち出し、ならびにこれらの動作によって生成されるデータを取り込むのに最善の位置で、ユーザがバッグ1102を位置合わせするのを支援するために、ある種の位置合わせ装置816が設けられている。 図12Aおよび図12Bに示す種類のシステムおよび方法は、前述のシステムおよび方法と同じに、または同様に、例えば、図8から図11Bに関連して説明したように動作しうる。

    図9Aから図12Bには、カメラおよび/または他のセンサが、ゴルファーがプレーする際にゴルファーに追従してゴルフコースを移動されうる様々なシステムが示されている。 代替として、必要ならば、ゴルフコースに、カメラおよび/または他のセンサをコースの周囲の様々な位置に(例えば、ティーの背後のポール上、ヤード数マーカ上、グリーンの背後などに)備え付け得、スイング動力学および/またはボール飛行情報のうちの少なくとも一部がそのようなゴルフコース向け装置によって提供されてもよい。 そのようなシステムは、プレーヤの中央ゴルフハブコミュニティとの関係および/またはプレーヤがスイングフィードバック情報を得たいかどうかにかかわらず、任意のプレーヤに関してラウンド(またはラウンドの部分)の再生を可能にし得る。 また、図9Aから図12Bのシステムは、プレーヤの位置(および任意で、ショットの距離または他の情報)がGPSによって追跡されうるようにGPSモニタリング機能を含んでいてもよい。

    図13Aに、ゴルフスイング過程で(例えばシューズ400やマット802内の)足底力センサによって生成されうる種類のデータの例を概略的に示す。 この例では、図13Aの上のグラフは、ゴルフスイング過程で右利きのゴルファーの左足によって行使された足底力の例を示し、下のグラフは、同じゴルフスイング過程で右利きのゴルファーの右足によって行使された足底力の例を示す。 破線は、つま先用センサによって測定された力を表し、実線は、かかと用センサによって生成された力を表す。 また足底力は、バックスイングの開始、バックスイングの最高点、ボールコンタクト、スイングの終了(フォロースルー)といった、スイングの様々な部分のタイミングと相関させ、タイミングを示すように表示されてもよい。 この種の足底力情報は、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において、ゴルファーの典型的なスイングの特性(またはゴルファーのゴルフスイングシグネチャもしくは複合ゴルフスイングシグネチャを確定するのに)またはスイングテンポを確定するのに役立ちうる。

    図13Bに、本発明の少なくともある例に従ってゴルフスイング過程で足底力センサおよび/または他のセンサを使用して生成され、かつ/または記憶されうる種類のデータの別の例を示す。 この例では、ゴルファーの重心移動が、スイング開始(重心は相対的に中心に置かれうる)から、バックスイング(重心およびユーザの体重は後方へ移動しようとし、主に後足上に置かれうる)を経て、ボールコンタクトまでのダウンスイング(重心およびユーザの体重は前方へ移動しようとする)を経て、フォロースルー(ユーザの体重の(全部ではないにせよ)大部分がユーザの前足上に置かれる)に至る、スイング全体を通して追跡される。 ユーザの両足の表示は図13Bでは単に状況として示すにすぎない((図13BにCG線で示す)スイング中のユーザの重心の位置は、必ずしも、図13Bのユーザの両足の表示で示される特定の相対的身体位置に一致することにはならない)。 この種の重心情報は、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法において、例えば、不適切な体重移動(逆「C」型、キャスティング動作など)を特定するために、ゴルファーの典型的なスイングの特性(またはゴルファーのゴルフスイングシグネチャもしくはゴルフ複合スイングシグネチャを確定するのに)またはスイングテンポを確定するのに役立ちうる。

    また、図13Aおよび図13Bに示す種類のデータは、本発明によるシステムおよび方法において、他のやり方でも役立ちうる。 例えば、図14に示すように、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、この種の動的足底力情報(例えば、体重移動および/または各足上の圧力中心情報、重心情報など)をゴルファー(またはゴルファーのコーチ)に提供して、そのゴルファーによって生成されたデータと、「標準」スイング(または目標とするスイング)、例えば、より良いプレーヤによるスイング中に生成された対応する足底力(または他のデータ)との比較を可能にしてもよい。 プレーヤと一緒に練習している際に、ゴルフコーチは、(例えば、以下でより詳細に説明するように、ゴルフコミュニティデータハブに記憶されたスイングデータを使用して)教えられているゴルファーと類似した特性を有する1人または複数の他のゴルファーを特定することもあるであろう。 例えば、ゴルフコーチが、(任意で、コミュニティハブライブラリ内の記憶情報から)類似の身長、体重、スイングテンポ、寸法(例えば、股下長さ、指先から地面までの長さなど)、スイングの速さ、総合的スイングタイプなどを有する別のプレーヤを見つけるとする。 この「別の」プレーヤが、教えられているプレーヤよりも良いスイングを有する場合(例えば、他方のプレーヤがプロ、エリートプレーヤ、低ハンディキャッププレーヤなどである場合)、教えられているプレーヤは、この他方のより良いプレーヤのスイング動力学をコピーしようと努めることによって利益を得る可能性もある。 したがって、教えられているプレーヤに、そのプレーヤの足底力データまたは重心動きデータ(図14のプレーヤA)をこのより良いプレーヤの足底力データまたは重心動きデータ(図14に示す「標準」データ)と比較したデータを、出力装置112が提供する場合、教えられているプレーヤは、より良いプレーヤによって生成された足底力データまたは重心動きデータをまねようと、より効率よく努力することができ、かつ/またはうまくできたときにそれをより良く理解することになる。 より良いプレーヤの足および/または体重移動動作をよりうまくまねたときに(出力装置112を通じて)それを見ることができ、この改善された動きをスイングの「感じ」と頭の中で相関させることができれば、教えられているプレーヤは、より良い、または改善されたスイングの感じの筋肉記憶をよりうまく発達させることができるであろう。 そのような比較データは、プレーヤが一つまたは複数の領域で改善する(例えば、より長く、またはまっすぐに打つ、フックまたはスライスをなくす、より優れたボール飛行制御力を培う、スイング再現性を改善するなど)のを支援することができる。

    図13Aおよび図14にはゴルフスイング中の動的足底力データを示しているが、同じ、または類似のデータは、ゴルフスイングの他の特徴、(例えば、グローブまたはシャツ搭載式センサを使用した)手または腕の位置決めデータ;(例えば、シャツ搭載式センサを使用した)肩の回転または位置決めデータ;(ゴルフクラブ搭載式センサを使用した)クラブまたはクラブヘッドの位置決め、速度、または加速度データ;グリップ圧;(例えば図13Bに示すような)重心位置データなどについて生成されてもよい。 そのような動的データは、前述の足底力データと同じであるかまたは同様のやり方で使用されてもよい。

    前述の様々なシステムおよび方法に加えて、本発明の別の局面は、様々なシステムを動作させ、様々な方法を実行し、かつ/または前述の様々な種類のデータを収集するための、コンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関する。

    2.本発明のコミュニティデータハブの局面の例 上記のように、本発明の様々な局面は、ゴルファーのコミュニティ(本明細書では「中央データハブ」または単に「コミュニティ」ともいう)についてのゴルフデータを記憶し、そうしたゴルフデータへのアクセスを可能にするためのシステムおよび方法に関する。 本発明の少なくともある例では、中央データハブまたはゴルフコミュニティは、ユーザ(またはメンバー)が、中央の場所で記憶するためのゴルフデータ(例えば、1回または複数の特定のゴルフラウンドに関するデータ、ゴルフスイングデータなど)をアップロードすることを可能にし、この中央の場所は、そのゴルファーに情報を返すと共に、コミュニティ内の複数のゴルファーがプレーしたラウンドに関するより包括的な情報を提供するためにもアクセスされてもよい。 コミュニティ内の他の人からアクセス可能な情報は、例えば、誰のデータにもアクセス可能にするように、個人を特定せずに誰のデータにもアクセス可能にするように、指定の第三者のデータに(例えば、指定の「友人」の下位グループに)、任意で、両者の同意を得た後でアクセス可能にするように、技能レベルに基づいてアクセス可能にするように、プレーした(一つまたは複数の)コースに基づいてアクセス可能にするようになど、任意の所望のやり方でフィルタリングされ、制御されてもよい。 本発明によるある例示的システムおよび方法では、個人のデータおよび他の人からのデータは、米国オレゴン州ビーバートンのNIKE, Inc.から市販されているNIKE+(商標)システム上で歩行活動データが記憶され、アクセスできるやり方と同様に記憶され、アクセスされてもよい。

    本発明の少なくともある例によるゴルフコミュニティデータハブの一特徴は、ユーザがユーザの個別ゴルフラウンドのゴルフスコアデータをアップロードし、記憶し、データにアクセスすることができることに関する。 図15Aに、ユーザが自分のコンピュータ(例えば、図2Aおよび図2Bの表示装置122aおよび/または134a)上でゴルフラウンドについての自分のゴルフスコアデータを調べるときに見る可能性のあるユーザインターフェース画面例1500を示す。 より具体的には、図15Aに示すように、この例のユーザインターフェース1500は、特定の個別ゴルフラウンドのスコアカード1502を表示する。 インターフェース1500は、プレーされたゴルフコース、日付、ホールごとのスコア、パー情報、ホールハンディキャップ情報といった、特定のラウンドに関する様々な情報を表示する。 ホールヤード数(任意で、ラウンドに使用された特定のティーからの)、コーススロープ、コースレーティングなどといったコースの他のデータも表示し得る。 またこのスコアカード例1502は、ヒットしたフェアウェイ数;フェアウェイを外したのはショートか、オーバーか、左か、それとも右か;パーオン数;1ホールあたりに行ったパット数;査定されたペナルティショット数;打ったバンカーショット数;ラウンド全体にわたって行ったパットの全長;アプローチショットでのピンまでの距離;アプローチショットの長さなどのようなこのラウンドでのこの個別プレーヤの他のスコア情報および統計も表示する。 この入力データは、システムに手入力されたデータに基づいて、かつ/または、例えば、クラブのうちの1本または複数に含まれる電子センサ、GPSデータなどを使用して、ゴルフラウンド中に自動的に記録されたデータから収集され、確定されてもよい。 またこの基礎データは、例えば以下のような、ゴルファーに関連した他の統計を計算し、表示するのに使用されてもよい:個別ホールをプレーした複数回にわたる個別ホール上でのゴルファーの平均ゴルフスコア;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーの1ラウンドあたりの平均ゴルフスコア;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットからヒットした平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから左に外した平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから右に外した平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから誤ってショートした平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりにティーショットから誤ってオーバーした平均フェアウェイ数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーによる1ラウンドあたりの平均パーオン数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりに打った平均パット数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1回のパーオンあたりに打った平均パット数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりに行った平均サンドセーブ数;複数のゴルフラウンドにわたるゴルファーが1ラウンドあたりに課された平均ペナルティストローク数;複数のゴルフラウンドにわたるパーオンに失敗したときにゴルファーがパー以上のスコアを達成した平均回数;複数のゴルフラウンドにわたって行ったパットの平均全長;様々な長さのアプローチでのピンまでの平均距離;クラブごとの距離;各クラブを使用した回数など。 この種の別の統計が、例えば、インターフェース画面1500上での、「Last Round」アイコン1504(ゴルファーの前回のラウンドについてのデータを(任意で比較として)見るため)、「More Stats」アイコン1506(ゴルファーによる他のラウンドについてのデータを(任意で比較として)見るため)、および/または「Compare Other Times」アイコン1508(この特定のゴルフコースをプレーしたそのゴルファーの前回(1回もしくは複数回)のデータを(任意で比較として)見るため)とのユーザ対話によってアクセスされてもよい。

    任意で、必要ならば、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、(例えば、「More Stats」アイコン1506と対話することによって)出力システムに提供され、かつ/またはインターフェース画面1500上で表示される、比較に含めるための一つまたは複数の統計を標示するユーザ入力を受け取ってもよい。 別の可能な選択肢として、出力システムおよび/またはインターフェース画面1500は、複数の異なるゴルフ統計(任意でユーザ選択可能なゴルフ統計)についての統計情報の比較を提供してもよい。 さらにいくつかの具体例として、前述の様々な統計のうちのいずれか(またはそれらの組み合わせ)が、ユーザによって選択され、かつ/またはインターフェース画面1500上に表示されてもよい。

    またこの種のデータは、例えば以下を含む、さらなるデータ計算を可能にするためにコミュニティデータプールに送出されてもよい:個別ゴルフホール上でのゴルファーのコミュニティのある部分の平均ゴルフスコア;個別ゴルフコース上でのゴルファーのコミュニティのある部分の平均ゴルフスコア;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットからヒットした平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから左に外した平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから右に外した平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってショートした平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってオーバーした平均フェアウェイ数;個別ゴルフコース上でのゴルファーのコミュニティのある部分による1ラウンドあたりの平均パーオン数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりに打った平均パット数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1回のパーオンあたりに打った平均パット数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりに行った平均サンドセーブ数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりに課された平均ペナルティストローク数;個別ゴルフコース上でゴルファーのコミュニティのある部分がパーオンに失敗したときにパー以上のスコアを達成した平均回数;ゴルフラウンドについてのゴルファーのコミュニティのある部分の平均ゴルフスコア;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットからヒットした平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから左に外した平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから右に外した平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってショートした平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりにティーショットから誤ってオーバーした平均フェアウェイ数;ゴルファーのコミュニティのある部分による1ラウンドあたりの平均パーオン数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりに打った平均パット数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1回のパーオンあたりに打った平均パット数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりに行った平均サンドセーブ数;ゴルファーのコミュニティのある部分が1ラウンドあたりに課された平均ペナルティストローク数;ゴルファーのコミュニティのある部分がパーオンに失敗したときにパー以上のスコアを達成した平均回数など。 そのためのデータが供与されるコミュニティの「部分」は、それだけに限らないが以下を含む:コミュニティ全体(任意で、そのデータの使用を許可した部分のみ);コミュニティ内のユーザ指名のグループ(例えば、指名された「友人」);同等のハンディキャップまたは技能レベルを有する部分;類似の(以下でより詳細に説明する)ゴルフスイングシグネチャまたは複合ゴルフスイングシグネチャを有する部分;指定された個人;(任意で同じティーのセットを使用する)同じコース上のラウンドについてなど。 この種の別の統計が、例えば、インターフェース画面1500上の「View Others」アイコン1510とのユーザ対話によってアクセスされてもよく、アイコン1510は、ユーザに、全プレーヤのデータ、このコース上の全プレーヤのデータ、同等のハンディキャップを有する全プレーヤのデータ、このコース上の同等のハンディキャップを有する全プレーヤのデータ、1人または複数の識別された「友人」の選択されたグループのデータ、このゴルフコース上の1人または複数の識別された「友人」の選択されたグループのデータなどといった所望の他のデータの種類をさらに選択させるためのポップアップメニューまたは他のインターフェース要素を起動しうる。

    本発明の例によるシステムおよび方法は、PGAプロについて追跡される統計データのような(例えば、SHOTLINK(登録商標)システム(SHOTLINK(登録商標)は、米国フロリダ州ポンテベルデビーチ(Ponte Verde Beach)のPGA Tour, Inc.が所有する登録商標である)によって集約されるデータまたは個別統計のような)任意の所望の統計に関連したデータを記憶し、追跡し、管理してもよい。

    任意で、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、ユーザ入力、例えば、オーディオ入力、ビデオ入力、画像入力、テキスト入力などを受け入れてもよい。 この入力情報(ユーザのコメントなど)は、例えば、特定のショット、特定のホール、使用されている特定のクラブ、特定の地理的位置(例えばGPSによる)などにリンクされてもよい。 ユーザはその場合、後で、例えば、自分のプレーを解析するとき、次回同じホールをプレーするとき、次回類似のホールをプレーするとき、次回その同じクラブを使用するときなどに、この入力にアクセスすることができる。 ホールのプレーに関するアドバイス、そのクラブについてのスイングのヒントのメモ、そのホールについての照準点のメモ、クラブ選択のアドバイス、ホール上での前の成功のメモなどといった任意の所望の種類の情報が入力されてもよい。 任意で、必要ならば、プレーヤは、自分のコメントまたは他の情報を他の人、例えば、コミュニティ内の他の人、他の指名された「友人」、サービスの他の加入者などが利用できるようにすることができる。

    また、インターフェース1500は、ユーザが、例えば「Change Round」アイコン1512との対話によって、表示されるべき特定のラウンドスコアデータを特定し、選択することを可能にしてもよい(アイコン1512は、ユーザがその中から表示する特定のラウンドを選択するためのドロップダウンメニューまたは他のインターフェース項目を起動しうる)。

    また、図15Aに示すインターフェース画面例1500から、ユーザは、「View Friend」アイコン1514との対話によって、この個別コース上でのユーザのプレーと1人または複数の「友人」のプレーとのより直接的な比較を起動することもできる。 任意で、アイコン1514との初期対話が、ユーザが見るための対象となる友人および/またはラウンドをより具体的に特定することを可能にするいくつかの工程および/またはインターフェース要素を起動させてもよい。 このアイコン1514との対話は、本発明によるシステムおよび方法による多くの異なる特定の反応を誘導しうるが、本発明のある例では、図15Bに示すような新しいユーザインターフェース画面1520が最終的に表示されうる。 このユーザインターフェース画面1520には、2つのスコアカード1522および1524が表示されており、一方のスコアカード1522は元のユーザのスコアおよび他のデータを示し、他方のスコアカード1524は、同じコース上での「友人」のスコアおよび他のデータを示している。 2者のスコアデータは、コースの同時プレーのものであっても、異なる別々のときのプレーのものであってもよい。 この表示画面1520は、2人のプレーヤのラウンドの容易な比較を可能にするが、本発明から逸脱することなく、容易な比較を可能にするためにデータを表示する他のやり方も使用されてもよい。

    図15Aおよび図15Bには、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法に含まれうる別の機能例、すなわち、(アイコン1526との対話による)「Virtual Play」機能が示されている。 Virtual Playアイコン1526は、ゴルフラウンド全体にわたる1人または複数のプレーヤのプレーのアニメーションを起動させるのに使用されうる。 図15Cに、その上にプレーヤAおよび友人Bからのショットがコース(またはコースの部分)の地図またはアニメーションに重ねて表示されているアニメーション表示画面例1540を示す。 (例えば、Niegowskiの米国特許出願公開第2009/0209358号に記載されているようなやり方で)ラウンドでの個別ショットについてゴルフクラブ、プレーヤ搭載式センサ、GPSまたは他の個別センサからデータを受け入れることによって、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、図15Cに示すように、例えばホールごとに、各ラウンドを「再生する」ことができる。 また必要ならば、再生は、各ショットの距離、ショットごとの使用クラブ、ドライビングコンテスト、ニアピンコンテスト、他の統計コンテスト、プレーヤごとの個別ホールスコア、各プレーヤについての実況のリーダーボードスコア、課題情報、プレーヤ(またはプレーヤ以外)についての任意の所望の統計情報、スコア対ハンディキャップなどといった他の情報を表示するかまたは含んでいてもよい。 また、必要な場合または望ましい場合には、仮想プレー機能を起動させるインターフェースは、仮想プレーのための特定のラウンドのユーザ選択を可能にしてもよく、例えば、このインターフェースは、インターフェース画面1520上に表示されたラウンドを自動的に使用することもでき、(例えば、インターフェース画面1500から起動された場合には)他の(一つまたは複数の)ラウンドのユーザ選択も可能にしてもよい。

    再生は、図15Cに一般的に示すように各プレーヤが打った様々なショットの静的表現または動的表現を含んでいてもよいが、必要ならば、再生は、「ビデオゲーム」のように各ショットの表示を含んでいてもよい。 より具体的には、必要ならば再生は、(任意で、プレーされている特定のゴルフコースの複製表現上に)ゴルフスイングを行っているものとして示された各個別プレーヤのアバターまたは他のグラフィック表現を含み、再生がゴルフのビデオゲーム描写と同様に見えるようにしてもよい。 ゴルフショットおよびゴルフラウンドの様々なビデオゲーム型表現がよく知られており、市販されている。 この特徴は、ユーザが、任意で、対話型設定または協働型設定で、(例えば、離れた別々の場所で(例えば、Cisco Systems, Inc.から入手できるWebEx(登録商標)の会議もしくはコラボレーションソフトウェアのシステムおよび方法)または他の類似のコラボレーションソフトウェアのシステムおよび方法を使用して)相互に仮想的にゴルフをプレーすることを可能にしうる。 加えて、または代替として、必要ならば、個人が、同じコース上でプレーした以前のラウンドでの自分自身に対抗して、ゴルフコース上の1ラウンドの仮想アニメーションをプレーし得る。

    別の可能な代替として、必要ならば、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、(例えば図15Cに示すような)仮想プレーフィードバックのうちの少なくとも一部を、(例えば、Google Earthのような第三者ソースからの)ゴルフコースの衛星画像上に重ね合わせて、かつ/または(例えば、ゴルフコースがビデオカメラを備え付けている場合や、プレーヤのプレーが別の方法で、例えば、前述のビデオ記録システムを使用することによって、ビデオ記録される場合には)コース上でのゴルファーの実際のプレーのビデオ画像を使用して提供してもよい。 別の可能な選択肢として、仮想再生は、ゴルファーのプレーの大部分を示すのにアニメーションを使用してもよいが、プレーヤのショットの実際のビデオが記録されており、再生に利用できる場合にはゴルフショットのためのアイコン1542または他の表示器を設け得る。 ゴルファーのラウンドに、オーディオ、ビデオ、テキスト、または画像情報によって(例えば、特定のショットや特定の場所に関して)前述のようにゴルファー自身のコメントで「注釈を付ける」ことができることは、この仮想再生または解析環境では非常に役に立ちうる。

    本発明のコミュニティの局面は、少なくとも、本発明によるある例示的システムおよび方法では、コミュニティのメンバー間の他の種類の対話を可能にしうる。 例えば、図15Aに示すように、ある例示的システムおよび方法は、ユーザが、相互に対話して(例えば、「Create Challenge」アイコン1528によって)自分自身または相互のための「課題」を設定し合うことを可能にしうる。 ユーザは、コミュニティデータハブシステムを介して自分自身および/または他の人のための課題を作成しようとしてもよく、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、この課題に関する情報をすべての関与者に適時に(例えば、ラウンドの前またはラウンド中、ユーザがコミュニティデータハブとオンラインである間、特定のホールに接近しつつあるときなどに)表示してもよい。 図16に、ユーザが(例えば、ゴルフGPS機器または電子スコアカード機器1600を使用して)ゴルフをプレーしており、ユーザがある特定のホールに接近する(例えば、GPS機器または電子スコアカード1600によってそのように判定される)際に、前にダウンロードした、または友人から新しく取得した課題が(課題表示領域1602に)表示される構成が示される。 ゴルフをプレーしている当事者にはすでに課題が知らされていてもよく、またはラウンド中のその表示が、課題が存在するプレーヤにとって初めての標示であってもよい。 任意の所望の(一つまたは複数の)ユーザインターフェース要素が、友人(または他の人)が課題を作成することを可能にするために(例えば、コミュニティデータハブ生成のインターフェース画面に)設けられていてもよい。 必須ではないが、この図示の例示的システムは、ユーザが課題の受け入れを電子的に標示することを可能にし、この受け入れは、必要ならば、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法をトリガして、友人に、課題が受け入れられたことを(任意でリアルタイムで)知らせ、かつ/または友人に課題の結果を知らせるのに使用されてもよい。

    様々な種類の課題が本発明から逸脱することなく作成されてもよく、必要ならば、ユーザが課題に対する独自のパラメータを作成し、発展させることができるようになっていてもよい。 そのような課題の例には、それだけに限らないが、以下のうちの一つまたは複数が含まれる:ドライビングコンテスト(全体、特定のホール、平均などでの); 9ホールでのベストグロススコア(任意で、特定のコース上での);18ホールでのベストグロススコア(任意で、特定のコース上での);ハンディキャップに応じた9ホールでのベストネットスコア(任意で、特定のコース上での);ハンディキャップに応じた18ホールでのベストネットスコア(任意で、特定のコース上での);個別ホール上でのベストスコア;所定の期間内にプレーした最多ラウンド数;(任意で、所定の期間内に)プレーした最多の異なるゴルフコース数;指定の日付までの最低ハンディキャップ;規定の時間またはラウンド数にわたるハンディキャップの最大の改善;所定数のラウンドをプレーするまでの競争;任意の所望のゴルフ統計の特定の統計レベルまでの競争(例えば、最長平均ドライブ、最少パット数、最長パット、ゴルフラウンドの間に行った最長合計パット長など);最多パー数またはバーディー数;および規定の期間またはラウンド数にわたる指定されたゴルフ統計の最大の改善。

    課題の作成を図15Aおよび図16に関連して前述したが、本発明から逸脱することなくコミュニティメンバー(または他のコミュニティユーザ)間で他の種類の対話およびメッセージも可能である。 例えば、図17に示すように、本発明の少なくともある例によるシステム1700および方法では、ユーザは、友人が、例えば、バーディーまたはイーグルを取る、ホールインワンを達成する、9ホールまたは18ホールでの所定のスコア目標を達成する、サンドセーブを決める、ロングパットを決める、ロングドライブを決める、所定の距離を超えたところからグリーンをヒットするなどといった、ある所定のスコア上の快挙を達成したときに、友人に祝辞を送る(例えば、メッセージボックス1702参照)ように手配し得る。 別の可能な選択肢として、ユーザは、「トラッシュトーク」をし、あるいは、(例えば、1ホールで「8」以上を出す、ボールをOBに打つ、スリーパットまたはフォーパットするなどのような)悪い結果を出したときにプレーヤを叱責するメッセージを送り得る。 そのような対話型通信は、特に、ラウンドがプレーされているときにリアルタイムで行われる場合、そのラウンドをプレーヤの友人と一緒にプレーしているように感じさせることができる。 任意で、必要ならば、そのようなシステムおよび方法は、ユーザが、任意でラウンドが行われている間に(例えば、ソフトまたはハードキーボードといった、電子機器1700上に設けられたユーザインターフェースまたは他のユーザ入力装置などを介して)例えば、電子メール、テキストメッセージ、電話などによって、応答を送ることを可能にしてもよい。

    激励または支援のメッセージは、コミュニティ内の「友人」によって入力され、または生成されるものだけに限定されない。 むしろ、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法のコミュニティデータハブは、個別プレーヤのラウンドのうちの1回または複数についてのデータを記憶しうるため、ゴルファーのラウンドが進むに従ってゴルファーに激励および支援を与えるようにプログラムし、適応させ得る。 例えば、図18Aに示すように、システム1800および方法は、ユーザが(少なくともユーザの典型的なプレーまたはハンディキャップレベルに対して)ラウンドの調子がよいと判定した場合に、ラウンド中の適時に激励または支援のメッセージを送るようにプログラムし、適応させ得る(ダイアログボックス1802参照)。 別の例として、図18Bに示すように、システムは、ユーザのラウンドを同じコース上での友人のラウンドと自動的に比較し、友人のラウンドに関してユーザに情報を提供し得る(ダイアログボックス1804参照)。 また、例えば図16および図17に関連して前述した様々なスコア上の快挙のいずれかについて、課題および/または祝辞を自動生成し得る。 必要ならば、ユーザは、友人からのメッセージおよび/または自動生成されるシステムメッセージがゴルフラウンド中に提示される種類および程度を制御する機会を与えられてもよい(例えば、ゴルファーの中には、自分がどの辺りにいるか知りたがらず、かつ/または自分に余計なプレッシャーをかけないように、ラウンド中にこの種の情報を受け取りたがらない人もいる)。

    本発明のコミュニティデータの特徴は、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法においてさらに別の特徴を提供するかまたは可能にしてもよく、その一例が図19に示されている。 以下でより詳細に説明するように、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、個別ユーザの典型的なボール飛行に関する情報および/または複合ゴルフスイングシグネチャ情報、ならびに、様々なクラブでの典型的な距離、様々なクラブでの打質などといった他のデータを確定し、記憶しうる。 この種の記憶情報は、ラウンドがプレーされているときにゴルファーによりゴルファー固有のフィードバックおよびデータを提供するのに使用されてもよい。 図19に、プレーヤが、ホールがプレーされる前またはプレーされている間に、追加の「ホール情報」を得る選択肢を与えられる例示的システム1900を示す(ダイアログボックス1902参照)。 この問合せへの肯定的な応答は、コミュニティまたは別の者からのホールをプレーするための「ヒント」を含む表示(ダイアログボックス1904参照)を起動しうる。 しかし、プロまたはコース設計者からの一般的なヒントよりもむしろ、このヒントは、コミュニティハブ内の記憶情報から導出されてもよい。 任意の所望の基準がダイアログボックス1904に含められるヒント情報のソースを決定するのに使用されてもよい。 例えば情報は、前にコースをプレーした同等の技能レベル(同等のハンディキャップ)の別のプレーヤ;システム1900を使用しているプレーヤと同等の距離でボールを打つ傾向にある別のより低いハンディキャップのプレーヤ;システム1900を使用しているプレーヤと同等のスイングの速さを有する別のプレーヤ;システム1900を使用しているプレーヤと同等の、または同じ複合ゴルフスイングシグネチャを有する別のプレーヤ;システム1900を使用しているプレーヤと類似の典型的なボール飛行を有する別のプレーヤ;(例えば、前回そのホールをプレーしたときに関するダウンロード情報からの)システム1900を使用しているプレーヤなどを出典とし得る。

    本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、プレーヤが、将来そのホールをプレーするときに再生することのできる独自のヒントまたはコメントを挿入することを可能にするように設計されてもよい。 別の例として、必要ならば、(任意のソースから)提供される任意のアドバイスは、少なくとも一部は、この特定のホール(または他の類似のホール)上でのプレーヤのこれまでの履歴を考慮に入れてもよい。 別の可能な特徴として、必要ならば、新しいコースまたは比較的不慣れなコースをプレーするときに、本発明によるシステムおよび方法は、プレーヤがプレーしている新しいホールが、プレーヤが他のコース上で(例えばプレーヤのホームコース上で)より頻繁にプレーするホールと類似の特性または特徴(例えば、ヤード数、ドッグレッグの特徴、バンカーまたは他のハザードの特徴など)を有するときに、プレーヤにアドバイスし、かつ/またはこの類似性に基づくアドバイス(例えば、照準点または方向、クラブ選択アドバイス、ホール戦略など)を提供し得る。

    必要ならば、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、ハザードの位置およびハザードからの距離、ピン位置、クラブごとのプレーヤの平均距離または典型的な距離、プレーヤの典型的なボール飛行パターンまたは複合ゴルフスイングシグネチャ、このクラブでの、および/またはこの距離からのプレーヤの典型的な「ミス」ショットまたは下手なショットの結果などを考慮に入れて、ユーザにコース上の様々なショットに使用するためのクラブの提案を提供してもよい。 照準点または他の提案もしくはヒントも提供し得る。

    前述の様々なシステムおよび方法に加えて、本発明の別の局面は、様々なシステムを動作させ、様々な方法を実行し、かつ/または前述の様々なユーザインターフェース表示を提示するための、これらの特徴を個別システムまたはコミュニティ設定に含めるコンピュータ実行可能命令が記憶されているコンピュータ可読媒体に関する。

    3.本発明のスイング動力学、ボール飛行、ゴルフスイングシグネチャ、および複合ゴルフスイングシグネチャのデータの収集および記憶の局面 上記のように、本発明の様々な局面は、任意で、少なくとも一部はコミュニティデータハブにおける、スイング動力学情報(例えば、体重移動、クラブ位置、身体位置、クラブ動きなど)および/またはボール飛行情報(打ち出しモニタ型データなど)の収集および記憶に関する。 このデータの収集、記憶、および使用の別の局面および特徴を以下でより詳細に説明する。

    個別化フィードバック情報(例えば、用具選択助言、用具調整助言、スイングのヒント、指導ドリルなど)を提供するために、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、プレーヤが行った1回または複数回のゴルフスイングについてのゴルフスイング動力学情報、ボール飛行情報、および任意で他の情報を、収集し、記憶し、使用する。 図20に、本発明による一つの可能なデータ収集の方法2000に関与する工程例を示す(図20で特定されている工程のうちの少なくとも一部は、パーソナルコンピュータシステムや前述の種類の他のシステムといったコンピュータシステムを使用して行われてもよく、データは、前述のように、ヒッティング区画で、ゴルフがプレーされるときに、販売の場所で、または別の適切なときに収集されてもよい)。 第1の工程S2002として、ユーザ識別および他のデータ(例えば、ユーザの身長、体重、股下長さ、指先から床までの長さ、ハンディキャップ、現在のクラブセット情報など)が収集され、例えば、キーボード、マウス、データダウンロードなどといった従来のユーザ入力装置を使用してコンピュータシステムに入力される。 次いで、ユーザは1回または複数回のゴルフスイングを行い(S2004)、そのうちの少なくとも一部の間に、ゴルフスイング動力学情報および/またはボール飛行情報が収集される(それぞれ、工程S2006および工程S2008)。

    適時に(例えば、各スイングの後、大きいバルクデータアップロード時などに)、スイングのうちの少なくとも一部についてのスイング動力学およびボール飛行データが中央ゴルフデータハブにアップロードされてもよい(S2010)。 任意で、必要ならば、すべてのスイングデータがアップロードされなくてもよい。 例えば、アップロードされるデータは、例えば、過剰なデータ転送を回避するために(また、明らかに打ち損じたショットに関するデータといった、ある一定の明らかに「悪い」データの除外を可能にするために)、ある特定のクラブの使用についてのデータのみ、ある特定のユーザ(またはコーチ)が選択したショットについてのデータのみなどに限定し得る。

    本発明によるあるシステムおよび方法では、ゴルファーの1回もしくは複数回の個別スイングについてのスイングデータ(例えば、スイング動力学情報、ボール打ち出し情報など)が、コミュニティの1人または複数の他のメンバーに対するゴルファーのスイングの「一致」または「カテゴリ」を特定しようとして(S2014)、ゴルフコミュニティ内の他の人についての類似のスイングデータと比較される(S2012)。 生成されるべき出力の種類に応じて、この比較に利用できる「ゴルファーのコミュニティ」は、ゴルファーに送られるフィードバック(S2016)が優秀なプレーヤから導出された情報に関するものになるように、低いハンディキャップ、優れたスコア能力、ハンディキャップまたは平均スコアの最近の改善などを有するゴルファーだけに限定されてもよい。 あるいは、工程S2012および工程S2014で比較に利用できる「コミュニティ」は、この現在のゴルファーが同等の技能および/またはスイングタイプのコミュニティ内の他の人と照合されるようにコミュニティ全体の全メンバーを関与させてもよい。

    上記のように、例えば、オーディオ、ビデオ、テキスト、または(例えば表示装置上の)他の出力;(例えば、シューズまたは他の衣料品内、ゴルフクラブ内、スイング中に生成される音などでの)感覚変化誘発出力などを含む、任意の所望の出力が、生成され、かつ/または工程S2016でゴルファー(または他の者)に提供されてもよい。 また出力は、クラブまたはボールのフィッティング情報;クラブまたはボールの選択情報;クラブパラメータ調整情報(例えば、フェース角、ライ角、ロフト角、シャフトフレックス特性への変更など);スイングのヒント;スイングドリルまたは他の指導情報;ユーザのスイングデータおよび1人もしくは複数の他のプレーヤのスイングデータ(またはユーザ自身のスイングデータ)に関する比較情報などといった、任意の所望の内容を含んでいてもよい。

    複数の個別ユーザスイングについての大容量のデータ(例えば、完全なスイング動力学データおよび/またはボール打ち出しデータなど)を収集し、記憶することは、データオーバーロードを引き起しがちであり、あるシステムおよび方法の動作を遅くするかまたは非効率にする。 したがって、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、(任意で、個別クラブまたはクラブの種類に基づく)個別スイング、(任意で、個別クラブまたはクラブの種類に基づく)個別プレーヤ、(1人または複数のプレーヤによる)スイングのグループ、および/またはプレーヤのグループのうちの一つまたは複数についての「複合ゴルフスイングシグネチャ」を表すデータを使用してもよい。 図21に、複合ゴルフスイングシグネチャを判定するための情報を収集する方法2100における工程例を示す。 この方法の初期工程は、図20の方法について前述した工程と同じ、または同様とすることができ、よって、これらの方法工程は図20と同じ工程表示を使用して表示されている。

    1回または複数回のゴルフスイングについてのゴルフスイング動力学、ボール打ち出し、および/または他のデータが工程S2010で中央データハブへ送られた後で、本発明の本例によるシステムおよび方法は、入力データについての「複合ゴルフスイングシグネチャ」を作成するためにデータを処理し、解析しうる(工程S2112)。 以下でより詳細に論じるが、本発明の少なくともある例による複合ゴルフスイングシグネチャは、単に、スイングから生じるプレーヤのスイングおよび/またはボール飛行の様々な一般的特性または傾向を表すか、または標示するだけでもよい。 様々な複合ゴルフスイングシグネチャは、以下のカテゴリのうちの一つまたは複数に分類される個別識別および/または個別スイングを含みうる:(a)スライサー、スイングは低速;(b)スライサー、スイングの速さは中程度;(c)スライサー、スイングは高速;(d)スライサー、スイングは非常に高速;(e)フェーダー、スイングは低速;(f)フェーダー、スイングの速さは中程度;(g)フェーダー、スイングは高速;(h)フェーダー、スイングは非常に高速;(i)ドロワー、スイングは低速;(j)ドロワー、スイングの速さは中程度;(k)ドロワー、スイングは高速;(l)ドロワー、スイングは非常に高速;(m)フッカー、スイングは低速;(n)フッカー、スイングの速さは中程度;(o)フッカー、スイングは高速;(p)フッカー、スイングは非常に高速;(q)ストレート、スイングは低速;(r)ストレート、スイングの速さは中程度;(s)ストレート、スイングは高速;(t)ストレート、スイングは非常に高速;(u)スイングが低速のクラブ「キャスター」;(v)スイングの速さが中程度のクラブ「キャスター」;(w)スイングが高速のクラブ「キャスター」;(x)スイングが非常に高速のクラブ「キャスター」など。 これら(および/または他の)カテゴリは、本発明による少なくともあるシステムおよび方法において複合ゴルフスイングシグネチャとして使用されてもよい。

    ユーザの複合ゴルフスイングシグネチャが判定された(工程S2112)後で、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、判定された複合ゴルフスイングシグネチャに基づいてユーザに出力を提供する(工程S2114)。 この出力は、例えば、オーディオ、ビデオ、テキスト、または(例えば表示装置上の)他の出力;(例えば、シューズまたは他の衣料品内、ゴルフクラブ内、スイング中に生成される音などでの)感覚変化誘発出力などを含む、工程S2016について前述した様々な種類のいずれかのものとすることができる。 また出力は、クラブまたはボールのフィッティング情報;クラブまたはボールの選択情報;クラブパラメータ調整情報;スイングのヒント;スイングドリルまたは他の指導情報;ユーザのスイングデータおよび1人または複数の他のプレーヤのスイングデータに関する比較情報などといった、任意の所望の内容を含んでいてもよい。

    本発明によるある例示的システムおよび方法では、中央データハブ108は、利用可能な複合ゴルフスイングシグネチャと相関させた、例えば、スイングのヒント、ドリル、クラブパラメータ、ボールパラメータなどのライブラリのような、ユーザのための適切な出力情報を記憶してもよい。 加えて、提供される任意の出力は、プレーヤの現在のクラブセットの現行のクラブパラメータ、現在のクラブ調整情報または設定などといった、現行のプレーヤ情報を考慮に入れてもよい。 より具体的な例としては、ゴルファー識別データ、ゴルフスイングシグネチャ情報、および/または複合ゴルフスイングシグネチャ情報から、ドライバークラブヘッドパラメータ(例えば、ロフト角、ライ角、およびフェース角;シャフトフレックス特性など)を知ることができる。 これらのパラメータがわかっているため、これらのパラメータの調整のための任意の助言は現行の設定を考慮に入れてもよい(例えば出力は、クラブを現在の1°のオープンフェース角から2°のオープンフェース角(など)へ変更することを助言しうる)。 このように、本発明によるシステムおよび方法は、例えば、クラブフェースを極端なオープンフェース位置(例えば、2°または2.5°超)に設定するよう勧める助言を回避するなど、非現実的な、望ましくない、または不可能なクラブ設定の提案を回避することができる。 そうではなくむしろ、現行のクラブがすでに比較的に極端な設定になっている場合に、本発明によるシステムおよび方法は、主に、クラブヘッドパラメータ設定に基づいてボール飛行修正を行おうとするのではなく、プレーヤのスイング軌道を修正または改善しようとして、スイングのヒント、ドリルなどの形でさらに出力を提供しうる。 また、ユーザのスイングが改善する(ことがゴルフスイングシグネチャおよび/またはボール飛行データによって測定される)に従って、システムおよび方法は、クラブパラメータ設定の変更を継続するための提案を自動的に与え得る。 またユーザは、クラブ特性の変更ではなく自分のスイングを改善するためにスイングのヒントまたはドリルの形でアドバイスを得る方を好むことを標示する入力をシステムに提供し得る(逆もまた同様)。

    別の可能な例として、必要ならば、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、ゴルフラウンドの前に、ユーザによって参照されてもよい。 例えば、ユーザは接近しつつあるラウンドに関する情報を入力し得るし、情報が(プレーすべきコース、プレーすべきティーマーカーセット、(一つまたは複数の)ヤード数、予期される温度範囲、予期される風の状態(例えば、強さ、方向など)といった)別のソースから得られてもよく、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法が、接近しつつあるラウンドについてのクラブセット推奨を提供し得る。 さらにいくつかの具体例として、必要ならば、接近しつつあるラウンドについて入力された情報に基づき、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、ドライバー設定についての助言(例えば、高いまたは低いボール飛行のためにバイアスする、右から左へまたは左から右へのボール飛行のためにバイアスするなど)、携帯すべき特定のクラブについての助言(例えば、1本もしくは複数のロングアイアンをより多くのハイブリッドと交換するまたはその逆、ロングアイアンまたはハイブリッドをよりロフトの高いウェッジと交換するなど)、特定のボールについての助言、特定の衣料品についての助言などを提供してもよい。 また、そのような助言は、以下を考慮に入れてもよい:(a)コース場所での最近の天候(例えば、極端な乾燥、湿気、風、風向など);(b)天気予測(インターネット上の公共ソースから入手できるものなど);(c)ホールセットアップ情報(例えば、個別ホールのヤード数、主なドッグレッグ方向、個別ホールについての最も好ましいボール飛行方向(左から右や右から左など));(d)典型的なハザードの場所、位置、および/または種類(例えば、砂、水、OBなど);(e)フォースドキャリーの数および/または長さ;(f)典型的なドライブ距離範囲でのフェアウェイ幅;(g)ラフの厳しさ;(h)デザートバンカーまたはウェストバンカーの大きなスパンの有無;(i)特定のホール上での最多(または予測)風向および/または風速など。 また助言は、例えば、各クラブが通常打つ距離、複合ゴルフスイングシグネチャ情報、このコース上での過去の成績、類似のホールまたはコース上での過去の成績などといったユーザの過去の成績履歴、ならびに、コースをプレーしたことのあるコミュニティ内の他のユーザ(例えば、同等のハンディキャップのユーザ、同じ、または類似の複合ゴルフスイングシグネチャを有するユーザなど)からのプレーデータを考慮に入れてもよい。 そのようなラウンド前の助言情報は、新しいコースまたは不慣れなコースをプレーするときには特に役に立ちうる。

    上記の図20および図21の説明は、データの記憶および処理のための中央ゴルフハブの使用を伴うが、この種のハブへのデータの送信は、本発明によるすべてのシステムおよび方法においての必須要件ではない。 むしろ必要ならば、収集、記憶、比較、および出力は、任意で、ローカルで記憶された、またはクライアントコンピュータもしくは他の機器にダウンロードできるゴルフコミュニティまたは複合ゴルフスイングシグネチャデータを使用して、独立型コンピュータシステムによって生成されてもよい。

    図22から図24に、前述のような本発明の様々な特徴に使用されうる様々な種類の情報および/またはデータ構造を示す。 以下の説明は様々なデータフィールドおよび/またはデータのグループを含むが、本発明から逸脱することなく他のデータフィールド構造および/またはデータのグループも使用されうることを当業者は理解するであろう。

    図22に、個別ゴルフスイングに関する情報を記憶するために相関させ、かつ/または使用しうるデータおよび/または情報(および任意のデータ構造2200)を示す。 任意で、このデータまたは情報は(またはその任意の所望の部分)は、個別ゴルフスイングについての「ゴルフスイングシグネチャ」を構成しうる。 この個別スイングについてのデータは、以下のデータカテゴリのうちの一つまたは複数を含みうる:(a)プレーヤ識別情報;(b)個別スイング識別情報;(c)クラブ仕様情報;(d)スイング動力学情報;(e)ボール仕様情報;(f)ボール飛行/打ち出し情報;(g)プレーヤハンディキャップ情報;および(h)総合的スイングタイプ分類情報。

    上記の一般的な情報カテゴリは、より詳細な情報を含む追加のデータフィールド(またはデータへのリンク)を含んでいてもよい。 例えば、「プレーヤID」データは、プレーヤの名前または他の識別子、プレーヤの身長、プレーヤの股下長さ、プレーヤの指先から地面までの寸法などのうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。 「クラブ仕様」データは、この個別スイングに使用されたクラブについての以下の種類の情報のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。 クラブ製造者、クラブモデル、クラブの種類(例えば、ドライバー、ハイブリッド、アイアン、パターなど)、ロフト角、ライ角、フェース角、シャフト長、シャフトの種類または材料、シャフトフレックス、シャフトキックポイント位置など。 「ボール仕様」データは、この個別スイング中に打たれるボールについての以下の種類の情報のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい:ボール製造者、ボールモデル、ボールコンプレッション、およびボール構成(例えば、ワンピース、ツーピース、スリーピース、フォーピース、ファイブピース、糸巻きなど)。 「スイング動力学」情報は、特定のスイングについての以下の種類の情報のうちの一つまたは複数といった、前述のゴルフスイング動力学データのいずれかを含んでいてもよい:右足動的力データ、左足動的力データ、動的クラブ位置データ(フェース向きデータを含む)、動的クラブ速度もしくは加速度データ(角速度、ヨー、姿勢などを含む)、身体位置(手、胴、肩など)データ、スイングテンポデータ(例えば、バックスイング時/ダウンスイング時など)、スイングの速さ、クラブ経路もしくはボールコンタクト時のフェース角(スクウェア、インサイドアウト、アウトサイドインなど)、スイングビデオデータ、またはスイングもしくはスイングコンタクトのプレーヤの自己評価(例えば、ひどく悪いコンタクト=0、最善のコンタクト=10)など。 ボール飛行または打ち出しデータは、(測定され、計算され、または推定されうる)特定のスイングについての以下の種類の情報のうちの一つまたは複数といった、前述のボール飛行データのいずれかを含んでいてもよい:打ち出し角度、打ち出し速さ、打ち出し方向、打ち出しスピン、飛距離、転がり距離、総距離、中心または所望のラインからの偏差、頂点高さ、頂点距離、インパクト/降下角、ボール飛行の種類(例えば、フック、スライス、ドロー、フェード、ストレートなど)、インパクトオーディオ、スマッシュファクターなど。 「総合的スイングタイプ分類」情報は、例えばスイング解析システムによって、(例えば、スイング動力学および/もしくはボール飛行データのコンピュータもしくは人間解析によって、またはボール飛行の目視から)判定されてもよい。 上記のカテゴリのいずれかに別のデータが含まれてもよく、かつ/または任意の所望の量のデータおよび/もしくはデータの組み合わせが含まれ、記憶されてもよい(また、個別スイングのゴルフスイングシグネチャを構成してもよい)。

    図23に、複合ゴルフスイングシグネチャ情報を提供し、使用するのに使用されうるデータ構造およびカテゴリ化2300を示す。 上記のように、ゴルフコミュニティのシステムおよび方法によって集約されたデータを使用して、ゴルフスイングの様々な一般的カテゴリが「複合ゴルフスイングシグネチャ」として確定され、管理されうる。 例えば、スイングのこれらの一般的カテゴリは以下を含む:(a)スライサー、スイングは低速;(b)スライサー、スイングの速さは中程度;(c)スライサー、スイングは高速;(d)スライサー、スイングは非常に高速;(e)フェーダー、スイングは低速;(f)フェーダー、スイングの速さは中程度;(g)フェーダー、スイングは高速;(h)フェーダー、スイングは非常に高速;(i)ドロワー、スイングは低速;(j)ドロワー、スイングの速さは中程度;(k)ドロワー、スイングは高速;(l)ドロワー、スイングは非常に高速;(m)フッカー、スイングは低速;(n)フッカー、スイングの速さは中程度;(o)フッカー、スイングは高速;(p)フッカー、スイングは非常に高速;(q)ストレート、スイングは低速;(r)ストレート、スイングの速さは中程度;(s)ストレート、スイングは高速;(t)ストレート、スイングは非常に高速;(u)スイングが低速のクラブ「キャスター」;(v)スイングの速さが中程度のクラブ「キャスター」;(w)スイングが高速のクラブ「キャスター」;(x)スイングが非常に高速のクラブ「キャスター」;ハンディキャップ範囲によってさらに分割されたこれらの一般的カテゴリなど。 カテゴリごとに(例えば、上記の複合ゴルフスイングシグネチャごとに)、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、以下のうちの一つまたは複数を記憶しうる:(a)スイングの速さの範囲、(b)ボール飛行の種類特性、(c)ハンディキャップ範囲、(d)提案する用具もしくは用具設定情報、(f)スイングのヒント、(g)練習ドリル、(h)このゴルフスイングシグネチャを処理しているものとして識別されるコミュニティ内の個別プレーヤの識別、および/または(i)クラブ識別子もしくはクラブ種類(例えば、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、ロングアイアン、ショートアイアン、ウェッジなど)情報など。 当然ながら、本発明から逸脱することなく、追加の、異なる、または他の情報が複合ゴルフスイングシグネチャと関連付けられてもよい。

    「提案する用具」もしくは「用具設定」情報、「スイングのヒント」、および/または「練習ドリル」といった特徴のデータは、本発明によるシステムおよび方法によって、その複合ゴルフスイングシグネチャに対応するものと判定される個別ゴルファーにフィードバックを提供するためにアクセスされうるデータを含んでいてもよい。 例えば、特定の複合ゴルフスイングシグネチャを有すると特定される個人については、ある特定のボール、シャフトフレックス、および/またはクラブヘッドの仕様が、平均して、より良い結果を生む可能性があり、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、この種のデータ構造またはデータ相関を使用して、推奨を行うためにある特定の用具仕様を複合ゴルフスイングシグネチャに関連付け得る。 また、特定の複合ゴルフスイングシグネチャについては、ある特定のスイングのヒントまたは練習ドリルが、プレーヤが自分のスイングを改善することを可能にするのに役立つ可能性があり、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、この種のデータ構造またはデータ相関を使用して、推奨を行うためにある特定のヒントまたはドリルを複合ゴルフスイングシグネチャに関連付け得る。 また、そのようなシステムおよび方法は、衣料品、シューズ、クラブ、クラブパラメータ設定などの変更を提案し得る。 これらの手配を講じることにより、システムおよび方法が適切な出力情報(例えば、ヒントやドリルなどのビデオ;より良い位置決めまたは姿勢(例えば、身体位置、クラブ位置、クラブ経路など)の写真および図)をユーザに返すことが容易になる。

    図24に、本発明の少なくともある例による、コミュニティ内の個別ゴルファーに関する情報を記憶するのに使用されうるデータ構造(またはデータの相関)の例2400を示す。 一例として、ゴルフコミュニティデータハブに参加する各ゴルファーのゴルフスイングが測定されてもよく、かつ/またはゴルファーは、自分のコミュニティのシステムおよび方法との対話ならびにその使用を可能にするために、この種の情報を別のやり方で提供してもよい。 より具体的な例として、図24に示すように、コミュニティ内のゴルファーごとに記憶され、アクセスできるデータは、以下のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい:(a)プレーヤ識別情報;(b)プレーヤの現在のハンディキャップ情報;(c)開始日付(例えば、ユーザがいつコミュニティに参加したか);(d)(例えば、前述のように判定された、1本または複数のクラブについての)一つまたは複数の複合ゴルフスイングシグネチャデータセットであって、任意で、現在の複合ゴルフスイングシグネチャ識別、一つまたは複数の前の複合ゴルフスイングシグネチャ識別、複合ゴルフスイングシグネチャ識別への変更の記録、特定のクラブ情報などに関する情報を含みうる、データセット;(e)そのユーザの個別ゴルフスイングシグネチャデータ(または、図22に示すデータへのリンクといった、データに関連するデータへのリンク);(f)現在のゴルフ用具データ(任意で、ユーザが通常携行するクラブの識別(例えば、図22のクラブ仕様データ参照)、ユーザがそのクラブを携行するかまたは打つ平均距離(任意で、フルスイングおよび/または許容できるボールコンタクトを伴うスイングだけに限定される)、ボールの識別または仕様などを含む);(g)ゴルフ用具変更データ(任意で、変更日付、変更で外された古い用具、買い入れられた新しい用具、その変更が行われて以来の平均スコアの変化(または、ドライブ距離、ヒットしたフェアウェイ数、パット数、1ラウンドあたりに行ったパットの長さなどといった他の関連統計)、変更が行われて以来のハンディキャップの変化などを含む);および(h)(例えば、図15Aから図15Cに示すようなインターフェースで使用するための)プレーした1ラウンドあたりのスコアデータ。

    用具変更のデータおよび情報は、本発明の例によるシステムおよび方法において様々なやり方で使用されてもよい。 例えば、個人レベルでは、クラブまたはボールの変更がプレーヤのスコア(または他の関連統計データ)にどのように影響を及ぼしたかをプレーヤ(またはコーチ)が知り、理解することは役に立つ可能性があり、それによってプレーヤらは、用具変更が肯定的な影響を及ぼしたか、それとも否定的な影響を及ぼしたか判定することができる。 よりコミュニティ指向の考え方からすると、この種の用具変更情報は、新しい用具購入を考えているあるユーザが、同じ、または類似の用具変更がコミュニティ内の他のプレーヤ(任意で、同じ複合スイングタイプまたは他の類似のスイング特性を有する他のプレーヤ、同じ全般的なハンディキャップまたは技能レベルの他のプレーヤなど)に及ぼした実際的な影響を判定することができるように、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法で検索できるようにしてもよい。 別の選択肢として、この種の用具変更データは、例えば、システムを使用して(例えば用具推奨を提供するために)個別ゴルファーに出力情報を提供するときに、システムによって自動的にアクセスされてもよい。

    上記のように、本発明の少なくともある例によるシステムおよび方法は、任意で、ユーザが通常携行するクラブの識別、ならびにユーザがそのクラブを携行するかまたは打つ、実際の距離および/または平均の距離を含む、個別プレーヤについての現在のゴルフ用具データを記憶してもよい。 必要ならば、距離情報は、ユーザがクラブを用いてのユーザの成績が経時的にどのように変化したか(例えば、今年対去年のドライバーの距離の改善、自分の最近15ランドにわたる改善など)に関する情報を得ることができるように日付入りで記憶されてもよい。 プレーヤが自分の経時的な成績の変化を確定することができるようにこの種の(例えば飛行の種類などの)任意の所望の統計に日付を入れ得る。 この情報は、プレーヤが、レッスン、スイング変更、用具変更などの有効性を評価するのに役立ちうる。

    スイング動力学、ボール飛行、ゴルフスイングシグネチャ、および複合ゴルフスイングシグネチャ情報を含むこのスイングデータの集合体の、収集、記憶、アクセス、および使用は、データを使用するプレーヤ、コーチ、および他の者にとって多くの潜在的利益および明白な利益となりうる。 いくつかの例として、このデータは、プレーヤがより良いスイングを伸ばし、プレーヤのスイングに最適な用具および/もしくは用具パラメータを選択し、スイング変更および/もしくは用具変更を評価し、かつ/または、プレーヤのゲームのどこが改善を必要としているか(もしくはどうすれば練習時間を最も効率よく使用してスコアを下げることができるか)をより良く理解するのに役立ちうる。 しかし、本発明の少なくともある局面の利益は、データの長期の使用および解析に関与するものだけに限定されない。 別の可能な用途として、本発明の局面は、例えば、ゴルフストア、プロショップ、および/または他のゴルフ用具販売元で、「迅速な」クラブ(または他のゴルフ用具)フィッティング拠点を提供するのに使用し得る。 例えば、顧客の中には(様々な理由で)完璧なゴルフクラブまたは用具のフィッティングセッションに時間を割いたり、フィッティングセッションを行ったりしないことを好む人もいる。 とはいえ、その個人の複合ゴルフスイングシグネチャの作成を可能にするのに十分な回数のスイング(例えば1回または複数回のスイング)を取り込むことによって、個人は、例えば、(図23の「提案する用具」フィールドなどを使用して)判定された複合スイングタイプに基づく用具推奨および/またはその複合ゴルフスイングシグネチャに相関させたスイングのヒントもしくは指導情報を得ることによって、記憶されたコミュニティデータから利益を得ることができる。 任意で、本発明のこの特徴は、ハンディキャップ、年齢、典型的なボール飛行、典型的な9または18ホールスコアなどのような、ユーザによるある特定の他のデータの入力を用いて動作してもよい。

    その対極において、本発明によるシステムおよび方法の、データ収集、解析、コミュニティ、および/またはゴルフスイングシグネチャの各局面は、非常に込み入った「スーパーフィッティング」に、または「ゴルフスクール」型のセッションにおいてさえも使用し得る。 必要ならば、多くのクラブでの(すべてのクラブについてさえもの)スイングデータが、個人について、任意でヒッティング区画と、プレー中の両方などにおいて収集されうる、長期の(複数日数でさえもの)フィッティングまたはスイングスクールセッションを構築し得る。 プレーヤは、データのうちの少なくとも一部を、ユーザを支援し、ユーザのスイングを評価するために提供されるコーチまたは他の専門家と論じてもよい。 この広範囲にわたるデータの集合体は、プレーヤが使用または購入するすべてのゴルフ用具の仕様を選択、適合、調整、微調整し、プレーヤをその用具に最適に適合させると共に、ユーザがより良いスイングの感じを培い、その感じを根付かせるのを支援するのに使用されうる。 また、そのようなデータ収集および処理システムは、例えば、(米国オレゴン州ビーバートンのNIKE, Inc.から入手できる)NIKE 360° Custom Fitting(商標)システムを含む、様々な製造者のゴルフクラブフィッティングの拠点、システム、および方法においても役立ちうる。

    上記のように、本発明の局面によるシステムおよび方法は、様々な装置間のデータ送信および通信に依拠する。 本発明から逸脱することなく、赤外線送信、Bluetooth(登録商標)送信、携帯電話または他の無線通信、配線接続、ネットワーク接続などを含む任意の所望の種類の通信が可能である。 適切な通信および送信の設備および/またはプロトコルが送信の部分ごとに設けられ、使用されてもよく、そのような通信および送信の設備は、当業者によって容易に選択され、構成されうる。

    結論 当然ながら、本発明から逸脱することなく、ゴルフスイング解析のシステムおよび/または方法に多くの改変が加えられてもよい。 例えば、収集されるデータ、データの使用、および/またはデータのユーザへの提示は、本発明から逸脱することなく様々なものとすることができる。 方法に関しては、本発明から逸脱することなく、追加工程が加えられてもよく、様々な前述の工程が省かれてもよく、各工程の内容が変更され、かつ/または順序などが変更されてもよい。 したがって、本発明は、本発明を実行する現在の好適なモードを含む具体例に関して説明されているが、前述の構造および方法の多数の変形および置換が生じることを当業者は理解するであろう。 よって、本発明の趣旨および範囲は、添付の特許請求の範囲に示すように広く解釈されるべきである。

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