Training instrument for sport

申请号 JP2010282709 申请日 2010-12-20 公开(公告)号 JP2012030036A 公开(公告)日 2012-02-16
申请人 Iba:Kk; 有限会社アイビーエー; 发明人 IMATO YASUYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a training instrument for sports for smoothly changing a direction of a wing corresponding to largeness or the direction of air resistance of which the wing is received.SOLUTION: The training instrument includes: a rigid pipe 15 including an engaging groove 16 extending in an axial direction, and having a predetermined inner diameter having high rigidity; a leaf-shaped wing 11 which has a projection of a cross-sectional shape in accordance with the engaging groove 16, a shaft having an outer diameter slightly smaller than an inner diameter of the pipe 15 to be inserted in the pipe 15, a stopper attached to an end of the shaft, and a grip of the shaft.
权利要求
  • パイプの軸方向に延びる係合溝を有し、剛性が高い所定の内径のパイプと、
    前記係合溝に対応する断面形状の突起を側端部に沿って有する板状の羽根と、
    前記パイプの内径よりもやや小さい外径の、前記パイプに挿通するシャフトと、
    前記シャフトの先端に取り付けたストッパと、
    前記シャフトのグリップと を有することを特徴とする運動練習用具。
  • 前記係合溝は、上部よりも下部が幅広の断面形状をもつことを特徴とする請求項1記載の運動練習用具。
  • 複数の、前記係合溝を設けたパイプと、少なくとも1以上の、前記係合溝を設けないパイプとを有し、前記係合溝を設けたパイプは、前記係合溝を設けないパイプを挟んで前記シャフトに取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の運動練習用具。
  • シャフトと、
    前記シャフトに取り付けられたグリップと、
    前記シャフトの周りを回動可能な、剛性が高いホルダ取付用パイプと、
    前記ホルダ取付用パイプに挿通された筒状の第1、第2及び第3羽根ホルダと、
    前記第1、第2及び第3羽根ホルダにそれぞれ取り付けられた羽根と、
    前記シャフトに固定され、前記ホルダ取付用パイプの前記グリップ側への移動を阻止する筒状の第1ストッパと、
    前記第1ストッパと同軸に前記シャフトに挿通され、前記第1ストッパへの固定及び前記第1ストッパからの離脱が可能な筒状の第2ストッパと、
    前記シャフトに固定され、前記第2ストッパが前記グリップ側に移動するのを阻止する筒状の第3ストッパと、
    前記シャフトの先端に取り付けられた第4ストッパとを有し、
    前記第2ストッパが前記第1ストッパに固定されたとき、前記第1及び第2羽根ホルダが前記グリップ側に移動するのを阻止し、前記第2ストッパが前記第1ストッパからはずれたとき、該第2ストッパを前記第3ストッパまで移動させるとともに、前記第1及び第2羽根ホルダを前記ホルダ取付用パイプから前記第1ストッパ表面上に移動させ、回動させて前記羽根を折り畳むことを特徴とする運動練習用具。
  • 前記ホルダ取付用パイプは、前記第2ストッパが前記第1ストッパからはずれたとき前記第3羽根ホルダが前記第1ストッパ側に移動するのを阻止する移動阻止部を有することを特徴とする請求項4記載の運動練習用具。
  • 前記羽根は、空気抵抗を調節する複数個の穴を有することを特徴とする請求項1叉は4のいずれか1項に記載の運動練習用具。
  • 说明书全文

    本発明は、野球等の球技の練習に用いられる運動練習用具に関し、より詳しくは、腕や肩のインナーマッスルを強化する運動練習用具に関する。

    運動練習用具として、ゴルフスイング練習用具が下記特許文献1に提案されている。

    このゴルフスイング練習用具では、市販のゴルフクラブのシャフトに、可撓性があり、かつ薄いフイルムを巻きつけて、取り付ける構造となっている。

    特開2005−270275号公報

    ところで、上述のゴルフスイング練習用具では、振ったとき、羽根は大きな空気抵抗を受けるので、その羽根を取り付けたフイルムの一部が引っ張られて形がくずれ、シャフトに接触して回動し難くなるという問題がある。

    本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、羽根が受ける空気抵抗を受け止めて羽根の方向が円滑に変化し得る運動練習用具を提供することを目的とするものである。

    本発明によれば、パイプの軸方向に延びる係合溝を有し、剛性が高い所定の内径のパイプと、前記係合溝に対応する断面形状の突起を側端部に沿って有する板状の羽根と、前記パイプの内径よりもやや小さい外径の、前記パイプに挿通するシャフトと、前記シャフトの先端に取り付けたストッパと、前記シャフトのグリップとを有することを特徴とする運動練習用具が提供される。

    また、他の本発明によれば、シャフトと、前記シャフトに取り付けられたグリップと、前記シャフトの周りを回動可能な、剛性が高いホルダ取付用パイプと、前記ホルダ取付用パイプに挿通された筒状の第1、第2及び第3羽根ホルダと、前記第1、第2及び第3羽根ホルダにそれぞれ取り付けられた羽根と、前記シャフトに固定され、前記ホルダ取付用パイプの前記グリップ側への移動を阻止する筒状の第1ストッパと、前記第1ストッパと同軸に前記シャフトに挿通され、前記第1ストッパへの固定及び前記第1ストッパからの離脱が可能な筒状の第2ストッパと、前記シャフトに固定され、前記第2ストッパが前記グリップ側に移動するのを阻止する筒状の第3ストッパと、前記シャフトの先端に取り付けられた第4ストッパとを有し、前記第2ストッパが前記第1ストッパに固定されたとき、前記第1及び第2羽根ホルダが前記グリップ側に移動するのを阻止し、前記第2ストッパが前記第1ストッパからはずれたとき、該第2ストッパを前記第3ストッパまで移動させるとともに、前記第1及び第2羽根ホルダを前記ホルダ取付用パイプから前記第1ストッパ表面上に移動させ、回動させて前記羽根を折り畳むことを特徴とする運動練習用具が提供される。

    本発明の運動練習用具によれば、パイプの軸方向に延びる溝に羽根の突起を嵌合させ、係合しているので、運動練習用具を振って羽根が空気抵抗を受けたとき、そのはパイプに沿って均等に分散する。 しかも、パイプが高い剛性を持つので、パイプの変形を防止することができ、羽根の円滑な回動が確保することができる。

    これにより、図5〜図7に例示するように、空気抵抗を受けて羽根の方向を変化させることができるので、運動練習者の肩などに過度な負担がかかるのを防止することができる。

    本発明の第1実施形態に係る運動練習用具を示す斜視図である。

    本発明の第1実施形態に係る羽根部品の構成部材を説明する図であり、(a)は、一枚の羽根を示し、(b)は、羽根を取り付けるパイプを示す。

    (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る羽根部品を組み立てる方法を説明する図である。

    (a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係る羽根部品を支持する部材を説明する図であり、(a)は、グリップを付けたシャフトを示し、(b)は、シャフトに挿入した羽根の上側のストッパと下側のストッパを示し、(c)は、シャフトに下側のストッパを取り付けた状態を示す。

    本発明の第1実施形態に係る運動練習用具を使用したときの羽根の動きを調査した実験結果を説明する上面図である。

    (a)、(b)は、本発明の第1実施の形態に係る運動練習用具を用いて野球の投球練習を行う方法を示す図である。

    図6の野球の投球練習において運動練習用具の羽根の動きを示す斜視図である。

    本発明の第1実施形態に係る運動練習用具の第1変形例を示す斜視図である。

    本発明の第1実施形態に係る運動練習用具の第2変形例を示す斜視図である。

    本発明の第1実施形態に係る運動練習用具の第3変形例を示す斜視図である。

    本発明の第1実施形態に係る運動練習用具の第4変形例を示す斜視図である。

    (a)は、本発明の第2実施形態に係る係合溝を設けたパイプをシャフトに取り付ける方法を示す斜視図で、(b)は、本発明の第2実施形態に係る運動練習用具の完成斜視図である。

    本発明の第3実施形態に係るパイプの先端とストッパに磁石を付けた構成を示す断面図である。

    本発明の実施形態に係る運動練習用具の材料及び寸法を説明する表である。

    本発明の第4実施形態に係る運動練習用具について示す斜視図である。

    本発明の第4実施形態に係る運動練習用具の羽根の周りの構成部品について示す斜視図である。

    (a)は、シャフト1に取り付けた羽根の周りの機構を示す、図15のII線に沿う断面図であり、(b)は、羽根を折り畳む方法について示す断面図である。

    図15の運動練習用具の羽根を折り畳んだ状態について示す斜視図である。

    本発明の第4実施形態に係る運動練習用具の変形例について示す斜視図である。

    図19の運動練習用具の羽根を折り畳んだ状態について示す斜視図である。

    以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

    (第1実施形態)
    (運動練習用具の説明)
    図1は、本発明の実施形態に係る運動練習用具51を示す図である。

    運動練習用具51は、図1に示すように、グリップ2を備えたシャフト1の周りに3枚の羽根11が放射状にかつ対称的に配置されている。 3枚の羽根11はシャフト1の周りを回動可能なようにパイプ15に取り付けられている。

    図2(a)は、羽根11を示す図であり、図2(b)は、羽根11を取り付けるパイプ15を示す図である。

    羽根11は、図2(a)の斜視図に示すように、3つの山を有する曲線状の縁を持ち、側端部にL字状の断面形状をもつ細長い1対のプレート14を備えている。 1対のプレート14は、羽根11の側端部を間に挟んで対向させ、羽根11にハトメなどを用いて取り付けられ、これによって、羽根11の側端部には、図2(a)の側面拡大図に示すように、T字状の断面形状をもつ突起14cが形成される。 羽根11やプレート14の材料として、種々のプラスチックを用いることができる。

    パイプ15は、羽根11を支持するため、剛性の高い材料で形成され、パイプ15の内径はシャフト1の外径よりやや大きくする。 パイプ15の表面には、図2(b)の斜視図に示すように、パイプ15の軸方向にかつ全長にわたって3本の係合溝16が等間隔に形成される。 係合溝16は、図2(b)の側面拡大図に示すように、上部よりも下部が幅広の、T字状の断面形状をもっている。

    羽根11は、図3(a)〜(b)に示すように、パイプ15のT字状の溝16に横側から羽根11のT字状の突起14cを挿入し、スライドさせて、パイプ15の溝16に取り付けられる。 図3(c)は、羽根11をパイプ15に取り付けた後に、パイプ15の軸方向に対面する方向から見たときの側面拡大図である。 なお、3枚の羽根11を取り付けたパイプ15をシャフト1に取り付けるには、まず、パイプ15に3枚の羽根11を取り付け、その後に、パイプ15の穴17にシャフト1を挿入してもよいし、或いは、まず、パイプ15をシャフト1に取り付け、その後に、シャフト1に取り付けたパイプ15に3枚の羽根11を取り付けてもよい。

    パイプ15から羽根11を取り外すときは、3枚の羽根11を取り付けたパイプ15をシャフト1から抜いた後に、或いは、3枚の羽根11を取り付けたパイプ15をシャフト1から抜く前に、羽根11を係合溝16に挿入したときと反対の方向にスライドさせて、パイプ15の係合溝16から羽根11の側端部14cを引き抜く。 このように、本実施形態では、3枚の羽根11を、パイプ15に取り付けたり、パイプ15から取り外したりすることが容易にできる。

    次に、パイプ15に挿通するシャフト1について説明する。

    シャフト1は、図4(a)に示すように、パイプ15の内径よりもやや小さく、かつ全長にわたって同じ外径をもつ細長い円柱状を有する。 これにより、パイプ15がシャフト1の周りを円滑に回動できる。 シャフト1のグリップ2は、先端の方に行くほど太くなるように形成されている。 これにより、シャフト1を振ったとき手からグリップ2が抜け難くなる。

    また、シャフト1に対するパイプ15の回動を許容しつつパイプ15の上下方向の移動を制限するため、図4(b)に示す短い円筒状部材の一箇所4a、4bが切り離されたストッパ3a、3bがシャフト1の上下端に取り付けられる。 図4(c)は、下側のストッパ3aがシャフト1に取り付けられた状態を示す。 ストッパ3a、3bをシャフト1に固定するときは、ストッパ3a、3bの中央の穴7a、7bにシャフト1を挿入し、螺子穴5a、5bに挿入した螺子6a、6bを締める。

    また、ストラップ8は、運動練習用具51を手に持ったとき、図6(a)に示すように、手首に巻くことで、グリップ2が手から抜けても運動練習用具51が周辺に飛んでいかないようにすることができる。

    以上説明したように、本発明の第1実施の形態に係る運動練習用具51によれば、剛性の高いパイプ15の軸方向に延びる溝16に、羽根11の側端部14aに形成した突起を嵌合させて羽根11とパイプ15を係合している。

    これにより、運動練習用具を強く振って羽根11が大きな空気抵抗を受けたとき、抵抗力はパイプ15の溝16の長さ方向に均等に分散するので、パイプ15の変形を防止することができ、したがって、シャフト1に対する羽根11の円滑な回動が確保される。

    (羽根の動きを調査した実験)
    図5は、シャフト1に支持された3枚の羽根11の動きを説明する図であり、シャフト1の軸方向で上方から見た図である。

    実験では、扇風機により羽根11に風19aを与えた。

    3枚の羽根11は、当初、風19aの圧力を受けてシャフト1の周りを少し回転して、図5の実線で示すように、2枚の羽根11は風19aの向きに対して対称に、残りの1枚の羽根11が真後の方向を向いた。 また、風向きを変えて実験したところ、同じように、2枚の羽根11は風19aの向きに対して対称に、残りの1枚の羽根11が真後の方向を向いた。

    このような羽根11の動きは、羽根11が受ける風の抵抗がバランスするようになされたものであるが、とりわけ羽根11の穴13を通り抜けた風19bが重要な役割をしていると考えられる。 すなわち、羽根11が、風19aの向きに対して点線で示すように真後の方向からふれたとしても、羽根11の穴13を通り抜けた風19bが、後の羽根11に当たって後の羽根11を風19aの向きに対して真後の方向に押し戻すことである。

    以上のように、シャフト1に支持された3枚の羽根11の向きと、空気の流れの向きとは強い相関があり、空気の流れの向きに対して常に同じ向きに向くこと、すなわち、2枚の羽根11が空気の流れの向きに対して対称に、残りの1枚の羽根11が真後の方向を向くことを確認できた。

    次に、実際に、運動練習用具を手に持って振ったところ、運動練習用具を振っている間中、羽根11は運動練習用具の移動の向きに対して常に同じ向きを向き、運動練習者の肩などに過度な負担がかからなかった。

    これは、次の理由によると考えられる。 すなわち、運動練習用具を手に持って振っている間、運動練習用具の移動の向きが絶えず変化するが、羽根11は、運動練習用具の移動の向きと逆向きの空気の流れを受けるため、運動練習用具の移動に応じて空気抵抗がバランスするように向きを変え、運動練習用具の移動の向きに対して常に同じ向きを向くことになる。 これにより、空気の流れがいつも同じ向きの羽根11に当たるため、羽根11には安定した圧力がかかることになる。

    (運動練習用具を用いた投球練習方法の説明)
    次に、図6及び図7を参照しながら、運動練習用具を用いた投球練習方法の一例について説明する。 ここで説明する運動練習用具の振り方は、野球の投球練習に用いられるもので、本発明者が開発したいわゆる今任式投球理論に基づく。

    図6(a)、(b)は、図1の運動練習用具51を用いた投球動作を示す斜視図である。

    図7は、図6の野球の投球動作において運動練習用具51の3枚の羽根11の動きを示す斜視図であり、羽根11は向きが明確になるように模式的に描いている。 図7において、符号Lrは、野球の投球練習において3枚の羽根11の実際の軌跡(一点鎖線)を示す。 符号Iは投球動作の開始から少し進んだ初期状態(図6(a))を示し、Fは投球動作の最終状態(図6(b))を示し、Gは地面を示す。 なお、軌跡Lrから平面上に垂下した点線で示す線は、地面Gから羽根11までの高さを示す。

    野球の投球練習においては、図6には示していないが、まず、正面(ホームベース側)を向き、両脇を締め、両足を肩幅に広げて、利き手で運動練習用具51の握り部2を自然に握る。 このとき、後述する一連の動作をスムーズにつなげることができ、且つ、打球に対応することができる姿勢をとることが好ましい。

    次に、前足のひざを腰より高く上げ、後ろ足のひざを伸ばす。 ここで、「後ろ足」とは利き手側の足をいい、「前足」とはもう一方の足をいうものとする。

    次に、図6(a)に示すように、前足を真下に降ろしてから後ろ足(軸足)で地面を押すように踏み出して前足を着地させる。 ここで、着地した前足は投球方向に対し内側45°に保ち、足幅を前後のつま先の間が3.5歩乃至4歩になるようにする。 また、前足が着地したときに、利き手が一番高い位置(トップ)になるようにする。 トップでは、運動練習用具51が真上を向き、利き手の掌が二塁ベースの方向を向くようにする。 このとき、羽根は用具を振ることにより生じる空気抵抗を受けていないので、羽根の方向は、特に決まった方向を向いていない。

    続いて、前足が着地してから後ろ足に乗せた体重を前足に乗せていき、次の動作につなげる。

    次に、図6(b)に示すように、重心を低くして、運動練習用具51を振り下ろしながら、前足の拇指丘(親指付け根の一番肉厚になっている部分)とひざの裏を起点として軸回転をさせつつ体重を前足に移動させる。 この間、腕を振る向き(すなわち、軌跡(Lr)の向き)が絶えず変化するが、羽根は、腕を振る向きに応じて空気抵抗がバランスするように左右に回転し、腕を振る向きに対して常に同じ向き、即ち、2枚の羽根11が対称に、残りの1枚の羽根11が真後を向く。 したがって、途中で手首が反されたりしても、羽根はほぼ一定の空気抵抗を受ける。 なお、腕の振りの速さに対応して羽根が受ける空気抵抗は多少変化する。 このように、運動練習用具51を振っている間中、腕や肩には、急激には変化しない所定の抵抗力(負荷)が掛かるため、腕や肩の筋肉、特にインナーマッスルを容易にかつ正しく鍛えることができる。 なお、これに対して、羽根が回動しない場合或いは回動し難い場合には、腕を振る方向と羽根の方向とが絶えず変わり、羽根にかかる抵抗は、腕を振る方向と羽根の方向とが直交したとき大きくなり、逆に腕を振る方向と羽根の方向が並行したとき小さくなる。 このため、腕を振る動作の過程で、羽根にかかる抵抗が大きくなったり小さくなったりするので、肩などにかかる負担が大きい。

    運動練習用具51を振り下ろした後は、後ろ足のひざを伸ばし、そのかかとが地面に対して90°になるようにする。 また、運動練習用具51を振り下ろした後は、利き手の肘が前足のひざより下になるようにし、捕手から見て利き手側の肩甲骨が見える姿勢をとる。

    以上の動作を連続的に行ってから、最後に、投球動作の最初の姿勢に戻る。

    このように、運動練習用具51を用いて練習を行った場合には、運動に必要な腕や肩のインナーマッスルを容易にかつ正しく鍛えることができる。

    (第1実施形態の種々の変形例)
    (第1変形例)
    図8は、本発明の第1変形例に係る運動練習用具53の構成を示す斜視図である。

    この運動練習用具53では、上述の運動練習用具51と比較して、羽根21を小さくし、かつシャフト1aも羽根21に合わせて短くしている。

    その運動練習用具53は、図8に示すように、グリップ2を備えたシャフト1aの周りに3枚の羽根21が放射状にかつ対称的に配置されている。 3枚の羽根21はシャフト1aの周りを回動可能なようにパイプ25に取り付けられている。

    なお、その他の部材に関し、符号23は、羽根21に形成された空気抵抗を調節する穴、24は、T字状の断面形状をもつ羽根の側端部を形成する、断面がL字状の細長いプレート、25は、T字状の断面形状を持つ係合溝を外表面に有するパイプである。 また、図1〜図4と同じ符号で示すものは図1〜図4と同じものを示す。

    運動練習用具53の組み立て方法は、上述の実施形態と同様である。

    (第2変形例)
    図9は、本発明の第2変形例に係る運動練習用具54の構成を示す斜視図である。

    第1変形例と比較して、シャフト1の長さを図1の運動練習用具51のそれと同じくらい長くし、羽根21をシャフト1の先の方に取り付けている。

    運動練習用具54の組み立て方法は、上述の実施形態と同様である。

    (第3変形例)
    図10は、本発明の第3変形例に係る運動練習用具51aの構成を示す斜視図である。

    本変形例の運動練習用具51aでは、図1の運動練習用具51と比較して、羽根11の側端部のプレート14aを短くして2つ使用し、それらを羽根部材12に間隔を開けて取り付けている。

    (第4変形例)
    図11は、本発明の第4変形例に係る運動練習用具51bの構成を示す斜視図である。

    本変形例の運動練習用具51bでは、図1の運動練習用具51と比較して、羽根11の側端部のプレート14bを短くして4つ使用し、それらを羽根部材12に相互に間隔を詰めて取り付けている。

    以上の第3及び第4変形例のように、羽根11の側端部のプレート14a、14bを短く分割することで、長い羽根に対しても短い羽根に対しても1種類のプレート14a、14bを使用できる。 この場合、羽根が長くなるほど、プレート14a、14bの個数を増やすようにする。

    なお、第3及び第4変形例ではプレート14a、14bだけを分割しているが、プレート14a、14bの分割に併せてパイプ15を分割してもよい。

    以上、上述の変形例の運動練習用具でも、係合溝を有するパイプは運動練習用具51と同様な構造を有するため、羽根11が受ける空気抵抗に対して十分な強度を確保し、羽根11が受ける空気抵抗の大きさや方向に対応して羽根11の方向を円滑に変化させることができる。 これにより、本運動練習用具を用いて運動練習したとき、運動に必要な腕や肩のインナーマッスルを容易にかつ正しく鍛えることができる。

    (第2実施形態)
    次に、図12(a)、(b)を参照して本発明の第2実施形態に係る運動練習用具52について説明する。

    図12(a)は、係合溝16aを設けたパイプ15aをシャフト1に取り付ける方法を示す斜視図で、図12(b)は、運動練習用具52の完成斜視図である。

    本実施形態の運動練習用具52において、図1の運動練習用具51と異なるところは、係合溝16aを設けたパイプが4個の短いパイプ(第1パイプ)15aに分割されていることと、第1パイプ15aが係合溝16aを設けないパイプ(第2パイプ)15bを間に挟んでシャフト1に取り付けられることである。 なお、図12(a)中、符号17a、17bはそれぞれパイプ15a、15bに設けられた、シャフト1が挿通する穴である。

    第1パイプ15a及び第2パイプ15bの材料は、図14の表に記載されたパイプの材料と同じものや、そのほか、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はポリアセタールなどを用いることができる。 これらは、接触する物体に対して摩擦が少ないとされており、羽根11がシャフト1の周りを回転し易くする。

    運動練習用具52を作製するには、まず、図12(a)に示すように、ストッパ3aはシャフト1を挿入されて、シャフト1の基部に固定された後、第1パイプ15aと第2パイプ15bを交互に並べてシャフト1を挿入し、シャフト1に取り付ける。 この場合、第2パイプ15bはスペーサの役目をし、第1パイプ15a同士が間隔を空けて配置されるようにする。 次いで、第1パイプ15aの係合溝16aを軸方向に沿って揃えた後、図2(a)に示す羽根11の突起14cを、第1パイプ15aの係合溝16aに嵌合させて羽根11と第1パイプ15aを係合させる。 このようにして、図12(b)に示すように、シャフト1の軸方向に沿い、かつその軸の周りに等間隔に3枚の羽根11を装着する。 その後、ストッパ3bをシャフト1の先端に取り付けて固定し、第1パイプ15a、第2パイプ15b及び羽根11がシャフト1から抜けないようにする。

    本実施形態によれば、羽根11は、シャフト1の軸方向に間隔を置いて配置した第1パイプ15aだけに係合しており、羽根を支持する第1パイプ15aとシャフト1との接触面積は、図2(b)のパイプ15と比べて、小さくなる。 これによって、シャフト1の周りの羽根11の回動に対する抵抗が小さくなるため、シャフト1の周りを羽根11が回動し易くなる。 また、第1パイプ15aが間隔を置いてシャフト1に取り付けられているので、運動練習用具52を振ったときにシャフト1がしなるような場合に、シャフト1の曲がりによって第1パイプ15aの回動が妨げられにくくなる。

    また、本実施形態でも、羽根11は、剛性の高い第1パイプ15aによりある程度の長さにわたって支えられるので、運動練習用具51とほぼ同様に、羽根11が受ける空気抵抗に対して十分な強度を確保し、羽根が受ける空気抵抗の大きさや方向に対応して羽根の方向を円滑に変化させることができる。 これにより、本運動練習用具を用いて運動練習したとき、運動に必要な腕や肩のインナーマッスルを容易にかつ正しく鍛えることができる。

    なお、本実施形態では、シャフト1の軸方向に間隔を空けて係合溝16aを有する4個の第1パイプ15aを取り付けているが、4個以外の複数個の第1パイプ15aを取り付けてもよい。

    (第3実施形態)
    図13は、本発明の第3実施形態に係るパイプの先端とストッパに磁石を付けた構成を示す斜視図である。

    図13は、シャフト1の先端側のストッパ3b周辺の部分断面図であり、シャフト1をパイプ15に挿入し、ストッパ3bを取り付けた後の状態を示す。

    この運動練習用具では、ストッパ3bとパイプ15とが対向する各面に、それぞれ、永久磁石18a、18bが取り付けられている。 永久磁石18a、18bはストッパ3bとパイプ15とが反発するように配置されている。 この変形例では、N極同士が対向している。

    ところで、運動練習用具を振ったときに、通常であれば、主にシャフト1先端側のストッパ3bとパイプ15とが接触して摩擦を生じ、パイプ15の回動の妨げになるが、磁石18a、18bの反発力を利用して、ストッパ3bとパイプ15との接触を防止することで、摩擦の生成を回避し、パイプ15の回動を円滑に行わせることができる。

    なお、必要であれば、シャフト1基部のストッパ3aとパイプ15とが対向する各面にも互いに反発するような形態で磁石を取り付けてもよい。

    (運動練習用具の実施例)
    上述の運動練習用具51、53、54の実施例を図14の表に示す。

    図1のタイプの運動練習用具51を、羽根の大きい順に、L、M及びSで示し、図8のタイプの運動練習用具53をSSで示し、図9のタイプの運動練習用具54をGで示す。

    表では、L、M、SS、S及びGそれぞれについて、シャフトの長さ、直径及び材料、グリップの長さ、羽根(1枚)の長さ(高さ)×幅及び厚さ、パイプの長さ、直径及び材料、運動練習用具全体の長さを示す。 寸法はmmで表している。

    シャフトの材料のうち、ナイロンなどプラスチックは、シャフトのしなりを利用する運動練習に適用する場合に適し、アルミニウムやステンレスは、大きくて重い羽根をシャフトが支持する(L)や(M)タイプに用いるとよい。 また、シャフトやパイプの材料のうち、ポリアセタールは潤滑性を有するため、回動するパイプや、そのパイプに接触するシャフトの材料として好適である。

    次に、各タイプに適した用途や練習方法を説明する。

    表1の(L)で示す大きくて重い運動練習用具51は、バッティング練習やゴルフスイングの練習に適している。 運動練習では、バットやクラブの代わりに運動練習用具51を両手で持って素振りを行う。

    また、表1の(M)で示す大きさや重さが中くらいの運動練習用具51は、野球の投球練習やバッティング練習、バドミントンやテニスの運動練習に適している。 運動練習では、ボールやバット、或いはラケットの代わりに運動練習用具51を片手で持って素振りを行う。

    さらに、表1の(S)で示す小さくて軽い運動練習用具51は、野球の投球練習やバッティング練習、バドミントンやテニスの運動練習のほかに、医療におけるリハビリに適している。 運動練習では、(M)タイプと同じような練習を行い、リハビリでは運動練習用具51を片手或いは両手に持って前後左右に腕を振るなどする。

    また、表1の(SS)で示す運動練習用具53は、(S)タイプよりもさらにサイズが小さく、軽いため、用途や運動練習方法ついては、それに合わせて選択するとよい。 例えば、用途では、医療におけるリハビリ、特に、あまり重いものが持てない子供や老人のリハビリに適している。 リハビリでは、2つの運動練習用具53を左右の手に1つずつ持ち、前後左右に腕を振る。

    また、表1の(G)で示す運動練習用具54では、運動練習用具51と同じような用途や運動練習方法を選択できる。 この場合、羽根21を小さくしてシャフト1の先端寄りに取り付け、全体として軽くして運動練習用具54の重心をシャフト1の先端寄りに設定している。 これにより、運動練習用具54が振り易くなるとともに、遠心力により腕を引っ張る力が大きくなるため、腕や肩の筋肉を効果的につけることができる。

    (第4実施形態)
    図15〜図18を参照して、本発明の第4実施形態に係る、羽根34a〜34cをシャフト1につけたまま折り畳める構造をもった運動練習用具55について説明する。

    まず、図15に、運動練習用具55の全体の構成を示す。 この運動練習用具55には、一端にグリップ2を備えたシャフト1の他端側に、3枚の羽根34a〜34cが、シャフト1の周りに放射状に等間隔で配置され、かつ、シャフト1の周りを回動できるように取り付けられている。 なお、図15中、符号8aはストラップ、38は羽根34a〜34cに開けられた、羽根が受ける空気抵抗を調節する穴である。 シャフト1、グリップ2及び羽根34a〜34cの材料は、図14の表に示す材料を適用することができる。

    羽根を折り畳むには、まず、第2ストッパ32をシャフト1に沿ってシャフトに固定された第3ストッパ31まで移動させ、次いで、下側の2枚の羽根34a、34bをシャフト1に沿って第2ストッパ32まで移動させる。 次に、羽根34bを左方向に回し、羽根34aを右方向に回して、図18に示すように、2枚の羽根34a、34bを羽根34cに重ねて折り畳む。

    次に、図16、図17(a)、(b)を参照して、羽根34a〜34cをシャフト1に取り付けたまま折り畳める構造について、さらに詳しく説明する。 図16では、構造を容易に理解できるように、便宜上、シャフト1を省いている。

    羽根34cには、図16に示すように、筒状の羽根ホルダ37cがハトメによって取り付けられている。 なお、図16中、符号39は、羽根ホルダ37cの取り付け部を補強するプレートである。 羽根34a、34bにも同様に羽根ホルダ37a、37b及びプレート39が取り付けられている。 羽根ホルダ37a〜37cの羽根34a〜34cへの取り付け位置は、それぞれ、下の羽根ホルダになるほど少しずつ羽根の下側にずらしてある。

    また、羽根ホルダ37a〜37cは、ホルダ取付用パイプ35に取り付けられる(図17(a)参照)。 そのため、パイプ35は少なくとも3つの羽根ホルダ37a〜37c分の長さをもつ。 なお、パイプ35の材料は、図14の表に示す材料を適用することができる。

    パイプ35の表面には、図16に示すように、突起部35bがパイプ35の軸に沿って軸の周りに等間隔で3つ設けられ、これに対応して、羽根ホルダ37cの内壁面には、パイプ35の突起部35bが嵌合する凹部37dが設けられている。 パイプ35に挿通された羽根ホルダ37cは、突起部35bによりパイプ35の周りを回動できず、固定される。 羽根ホルダ37a、37bについても同様である。 この場合、3つの羽根ホルダ37a〜37cは、3枚の羽根37a〜37cがパイプ35の周りに等間隔で配置されるように、取り付けられる。

    また、パイプ35には、最上部の羽根ホルダ37cが下側に移動しないように、表面に突出する移動阻止部35aが設けられている。 なお、下側の2つの羽根ホルダ37a、37bについては下側への移動が可能である。

    さらに、図17(a)に示すように、パイプ35は、シャフト1に挿通され、シャフト1の周りを回動可能なように、内径がシャフト1の外径よりもやや大きくなっている。

    シャフト1の先端には上のストッパ(第4ストッパ)36が、螺子36aにより固定されている(図17(a)参照)。 これにより、最上部の羽根ホルダ37cは、上のストッパ36と下の移動阻止部35aとの間でその位置が保たれる(図17(b)参照)。

    パイプ35の下には、パイプ35の下側への移動を阻止する筒状のストッパ(第1ストッパ)33が、螺子33bによりシャフト1に固定して取り付けられている(図17(a)参照)。

    また、ストッパ33の外側には、内径が突起部33aを含むストッパ33の外径よりも大きく形成されたストッパ(第2ストッパ)32が設けられている。 このため、ストッパ33の表面上で上下に移動可能となっている。 なお、突起部33aは、ストッパ32の上下の移動が円滑になるように形成されている。

    ストッパ(第3ストッパ)31は、螺子31aによりシャフト1に固定されており、ストッパ32の下側への移動を阻止するストッパとなる。 また、ストッパ32を上方に移動させたときにAの部分で止めるため、ストッパ32の下端の内径とストッパ33の下端の外径が互いに係合する螺旋状の溝を形成している。 ストッパ32を上方に移動させてAの部分で固定させたときは、ストッパ32によって羽根37a、37bの下側への移動が阻止され、ストッパ32を下方にストッパ31まで移動したときは、羽根37a、37bが下側に移動可能になる。

    次に、図17(b)及び図18を参照して、羽根を折り畳む方法について、詳細に説明する。

    まず、図17(b)に示すように、Aの部分で固定させたストッパ32の係合を解きストッパ31まで下げる(図中、(1)で示す)。 次いで、下側の羽根ホルダ37a、37bをストッパ32まで下げる(図中、(2)で示す)。 次に、羽根ホルダ37bを左方向に回転させ(図中、(3)で示す)、羽根ホルダ37aを右方向に回転させて(図中、(4)で示す)、図18に示すように、2枚の羽根34a、34bを羽根34cに重ねる。 このようにして、羽根を折り畳むことができる。 なお、図18では、図15や図16のような羽根の穴38を省略している。

    以上のように、第4実施形態の運動練習用具55では、羽根を折り畳むことができるため、持ち運びに便利である。

    また、本実施形態でも、羽根は、剛性の高いパイプにより支えられるので、運動練習用具51とほぼ同様に、羽根が受ける空気抵抗に対して十分な強度を確保し、羽根が受ける空気抵抗の大きさや方向に対応して羽根の方向を円滑に変化させることができる。 これにより、本運動練習用具55を用いて運動練習したとき、運動に必要な腕や肩のインナーマッスルを容易にかつ正しく鍛えることができる。

    (第4実施形態の変形例)
    図19は、本発明の第4実施形態の変形例に係る運動練習用具56を示す斜視図である。 図20は、羽根を折り畳んだ状態を示す斜視図である。

    この運動練習用具56では、図19、図20に示すように、羽根40a〜40cが大きいため、一枚の羽根あたり羽根の上下2箇所にそれぞれ3つずつの羽根ホルダ37a〜37cが取り付けられている。 また、これに対応して、上下の羽根ホルダの取付け部の周辺にそれぞれ、ホルダ取付用パイプ35と、第2ストッパ32a、32と、第1ストッパ33c、33とが設けられている。

    なお、図19、図20中、符号41は羽根40a〜40cに開けられた、羽根が受ける空気抵抗を調節する穴、42は羽根ホルダ37a〜37cと羽根40a〜40cの取付け部を補強するプレートである。 その他、図15と同じ符号で示すものは、図15と同じものを示す。

    運動練習用具56を使用するときは、羽根40a〜40cがシャフト1の周りに放射状に等間隔に配置されるように、羽根40a〜40cの上下2箇所の羽根ホルダ37a〜37cをパイプ35に取り付ける。 そして、羽根40a〜40cの下側において、第2ストッパ32を第1ストッパ33に螺子止めすることにより、上下において、羽根ホルダ37a、37bをパイプ35に挿通した状態にする。

    一方、羽根40a〜40cを折り畳むときは、図20に示すように、第2ストッパ32を第3ストッパ31まで引き降ろし、次に、下側の羽根ホルダ37a、37bを第2ストッパ32まで引き降ろす。 これに伴い、上側の羽根ホルダ37a、37bも第2ストッパ32aまで引き降ろされる。 次いで、図17(b)と同じようにして、羽根40a、40bを左右に回動させて羽根40a〜40cを重ねると、図20に示すように、羽根40a〜40cを折り畳むことができる。

    以上のように、第4実施形態の変形例の運動練習用具56でも、羽根40a〜40cを折り畳むことができるため、持ち運びに便利である。

    また、第2実施形態と同じように、羽根40a〜40cは、シャフト1の軸方向に間隔を置いて配置したパイプ35だけに取り付けられているため、第2実施形態と同様な効果を有する。

    以上、実施の形態によりこの発明を詳細に説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。

    例えば、上述の実施形態では、羽根11、21がシャフト1の周りを360度自在に回動する例を説明しているが、所定の度の範囲内に制限されて回動するようにしてもよい。

    また、ストッパ3a、3bは螺子止めによりストッパ3a、3bの内径を絞ってシャフトに取り付けているが、ストッパを螺子止めなどにより直接シャフトに取り付けるようにしてもよい。 或いは、ストッパにシャフトを挿通させた状態で横方向からストッパ及びシャフトをひと通しに貫通する穴を予め形成しておき、その貫通穴にピンを差し込んでストッパをシャフトに取り付けるようにしてもよい。 この場合、ピンは髪を止めるピンに類似する構造とし、ばねを利用してシャフトから容易に抜けないようにするとよい。

    また、運動練習用具51、51a、51b、53、54は3枚の羽根11、21を有するが、これに限られない。 2枚以上、適度な数の羽根をつけることができる。

    また、羽根11、21には6つ乃至5つの穴13、23が特定の大きさで設けられているが、これに限られない。 羽根11、21が受ける空気抵抗の調整ができれば、穴13、17、23の個数や大きさは適宜調整可能である。 また、穴13、17、23の形状はハート形に限られることはなく、任意形状とすることができる。

    また、パイプ15、25にシャフト1を直に挿入して組み立てられているが、パイプ15、25がシャフト1、1aの周りをより円滑に回動するように、パイプ15、25の筒内面とシャフト1、1aの外周面の間にボールベアリングなどを介在させてもよい。 例えば、パイプ15、25の筒内面又はシャフト1、1aの外周面に円周に沿って係合溝を形成し、その係合溝にボールベアリングを収納するとよい。

    また、第4実施形態及びその変形例では、最上部の羽根ホルダ37cを引き降ろさずに、下側2つの羽根ホルダ37a、37bだけを引き降ろして羽根を折り畳んでいるが、全ての羽根ホルダ37a〜37cを引き降ろして羽根を折り畳むようにしてもよい。

    以上の実施形態で説明した発明を付記としてまとめる。

    (付記1) パイプの軸方向に延びる係合溝を有し、剛性が高い所定の内径のパイプと、前記係合溝に対応する断面形状の突起を側端部に沿って有する板状の羽根と、前記パイプの内径よりもやや小さい外径の、前記パイプに挿通するシャフトと、前記シャフトの先端に取り付けたストッパと、前記シャフトのグリップとを有することを特徴とする運動練習用具。

    (付記2) 前記係合溝は、上部よりも下部が幅広の断面形状をもつことを特徴とする付記1記載の運動練習用具。

    (付記3) 複数の、前記係合溝を設けたパイプと、少なくとも1以上の、前記係合溝を設けないパイプとを有し、前記係合溝を設けたパイプは、前記係合溝を設けないパイプを挟んで前記シャフトに取り付けられたことを特徴とする付記1又は2の何れか1項に記載の運動練習用具。

    (付記4) 前記係合溝は前記パイプの周りに等間隔で3つ形成され、前記羽根を該3つの係合溝にそれぞれ取り付けたことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の運動練習用具。

    (付記5) 前記係合溝は、前記パイプに一体的に形成されたことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の運動練習用具。

    (付記6) シャフトと、前記シャフトに取り付けられたグリップと、前記シャフトの周りを回動可能な、剛性が高いホルダ取付用パイプと、前記ホルダ取付用パイプに挿通された筒状の第1、第2及び第3羽根ホルダと、前記第1、第2及び第3羽根ホルダにそれぞれ取り付けられた羽根と、前記シャフトに固定され、前記ホルダ取付用パイプの前記グリップ側への移動を阻止する筒状の第1ストッパと、前記第1ストッパと同軸に前記シャフトに挿通され、前記第1ストッパへの固定及び前記第1ストッパからの離脱が可能な筒状の第2ストッパと、前記シャフトに固定され、前記第2ストッパが前記グリップ側に移動するのを阻止する筒状の第3ストッパと、前記シャフトの先端に取り付けられた第4ストッパとを有し、前記第2ストッパが前記第1ストッパに固定されたとき、前記第1及び第2羽根ホルダが前記グリップ側に移動するのを阻止し、前記第2ストッパが前記第1ストッパからはずれたとき、該第2ストッパを前記第3ストッパまで移動させるとともに、前記第1及び第2羽根ホルダを前記ホルダ取付用パイプから前記第1ストッパ表面上に移動させ、回動させて前記羽根を折り畳むことを特徴とする運動練習用具。

    (付記7) 前記ホルダ取付用パイプは、前記第2ストッパが前記第1ストッパからはずれたとき前記第3羽根ホルダが前記第1ストッパ側に移動するのを阻止する移動阻止部を有することを特徴とする付記6記載の運動練習用具。

    (付記8) 前記羽根は、空気抵抗を調節する複数個の穴を有することを特徴とする付記1又は6のいずれか1項に記載の運動練習用具。

    (付記9) 前記ホルダ取付用パイプの材料は、ポリアセタール、ポリプロピレン又はナイロンのうちいずれかであることを特徴とする付記1又は6のいずれか1項に記載の運動練習用具。

    (付記10) 前記シャフトの材料は、ポリアセタール、ポリプロピレン又はナイロンのうちいずれかであることを特徴とする付記1又は6のいずれか1項に記載の運動練習用具。

    (付記11) 前記シャフトの材料は、アルミニウム又はステンレスであることを特徴とする付記1又は6のいずれか1項に記載の運動練習用具。

    1、1a シャフト2 グリップ3a、3b ストッパ8、8a ストラップ11、21、34a、34b、34c、40a、40b、40c 羽根13、17、17a、17b、23、38、41b 穴14、14a、14b、24、39、42 プレート14c 羽根の側端部15、25 係合溝を有するパイプ15a 係合溝を有するパイプ(第1パイプ)
    15b 係合溝を有しないパイプ(第2パイプ)
    16、16a 係合溝18a、18b 永久磁石31 ストッパ(第3ストッパ)
    31a、33b、36a 螺子32、32a ストッパ(第2ストッパ)
    33、33c ストッパ(第1ストッパ)
    33a、35b 突起部35 ホルダ取付用パイプ35a 移動阻止部36 ストッパ(第4ストッパ)
    37a、37b、37c 羽根ホルダ51、51a、51b、52、53、54、55、56 運動練習用具F 投球動作の最終状態G 地面I 投球動作の初期状態Lr 羽根の軌跡

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