チェアベッド

申请号 JP2014504625 申请日 2012-11-06 公开(公告)号 JPWO2013136580A1 公开(公告)日 2015-08-03
申请人 株式会社亘陽; 发明人 猛 近藤; 近藤  猛; 治行 今井; 治行 今井;
摘要 【課題】上下方向における小型化を実現しつつ、上フレームの昇降ストロークを確実に確保できるチェアベッドを提供する。【解決手段】チェアベッド1において、昇降装置45は、モータを内蔵し、上フレーム34及び下フレーム11の一方に揺動可能に設けられた本体45Aと、モータの回転によって本体45Aから略 水 平方向に延出又は短縮するロッド45Bとを有するリニアアクチュエータである。リンク機構40は、自己の一端が上フレーム34及び下フレーム11の他方に対して揺動可能に設けられ、自己の他端が一方に対して揺動可能に設けられた複数本のリンクレバー41、42と、リンクレバー41、42の少なくとも1本に一体に設けられ、リンクレバー41、42が延びる方向に交差しつつ一方に向かって延び、自己の先端にロッド45Bが揺動可能に設けられたリンクアーム44とを有している。【選択図】図4
权利要求

椅子とベッドとを兼ね備えたチェアベッドであって、 着座する人の臀部と当接する座部と、 前記座部の後ろ側で前記座部に対して揺動可能に設けられ、前記人の背部と当接する背もたれと、 前記座部の前側で前記座部に対して揺動可能に設けられ、前記人の大腿と当接する大腿受け部とを備え、 前記座部は略平に設けられ、 前記背もたれは、前記座部に対して上方に向けて立ち上がる椅子状態になり得、かつ前記座部とともに略水平となるベッド状態になり得るとともに、前記椅子状態と前記ベッド状態との間で揺動可能であるとともにこれらの間の任意の度で固定可能であり、 前記大腿受け部は、前記座部とともに略水平となる通常状態になり得、かつ前記座部から持ち上がり、前記大腿が前記人の腰部から屈曲する特別状態になり得るとともに、前記背もたれとは独立して、前記通常状態と前記特別状態との間で揺動可能であるとともにこれらの間の任意の角度で固定可能であるチェアベッドであって、 前記座部、前記背もたれ及び前記大腿受け部を支持する上フレームと、 前記上フレームを支持し、下端に3個以上のキャスタが設けられた下フレームと、 前記上フレームと前記下フレームとの間に設けられ、前記上フレームを前記下フレームに対して昇降させる昇降装置と、 前記上フレームと前記下フレームとの間に設けられ、前記昇降装置と協働して前記上フレームを前記下フレームに対して昇降させるリンク機構とをさらに備え、 前記昇降装置は、モータを内蔵し、前記上フレーム及び前記下フレームの一方に揺動可能に設けられた本体と、前記モータの回転によって前記本体から略水平方向に延出又は短縮するロッドとを有するリニアアクチュエータであり、 前記リンク機構は、自己の一端が前記上フレーム及び前記下フレームの他方に対して揺動可能に設けられ、自己の他端が前記一方に対して揺動可能に設けられた複数本のリンクレバーと、前記リンクレバーの少なくとも1本に一体に設けられ、前記リンクレバーが延びる方向に交差しつつ前記一方に向かって延び、自己の先端に前記ロッドが揺動可能に設けられたリンクアームとを有していることを特徴とするチェアベッド。前記上フレームに支持され、前記背もたれの揺動に同期して揺動可能なアームレストをさらに備えている請求項1記載のチェアベッド。着脱式支持装置をさらに備え、 前記着脱式支持装置は、前記下フレームの前部下方に着脱可能な着脱部と、 前記着脱部と一体をなし、前記着脱部が装着されれば幅方向の中央に位置する軸受部と、 前記軸受部に対して上下に延びる第1軸心回りで前記幅方向の一方から他方までの範囲で回動可能に軸支される被軸受部と、 前記被軸受部と一体をなし、前記人に利用される特定物を支持可能な支持手段とを有し、 前記軸受部が前記着脱部の前方に延びている請求項1又は2記載のチェアベッド。前記軸受部及び前記被軸受部は前記下フレームの前部下方に位置し、 前記支持手段は、前記被軸受部から床面と平行に延びる連結部と、前記連結部から上方向に延び、自己の下端にキャスタをもつ支柱とを有する請求項3記載のチェアベッド。前記支持手段は、前記支柱に対して上下に延びる第2軸心回りで回動可能な回動部を有する請求項3又は4記載のチェアベッド。前記支持手段は、前記支柱に対して水平移動可能な水平移動部を有する請求項3乃至5のいずれか1項記載のチェアベッド。前記特定物は、テーブル、ディスプレイ保持手段、点滴機器及び透析機器の少なくとも1つである請求項3乃至6のいずれか1項記載のチェアベッド。

说明书全文

本発明は椅子とベッドとを兼ね備えたチェアベッドに関する。

特許文献1に従来のチェアベッドが開示されている。このチェアベッドは、着座する人の臀部と当接する座部と、座部の後ろ側で座部に対して揺動可能に設けられ、人の背部と当接する背もたれと、座部の前側で座部に対して揺動可能に設けられ、人の大腿と当接する大腿受け部とを備えている。

座部は略平に設けられている。背もたれは、座部に対して上方に向けて立ち上がる椅子状態になり得、かつ座部とともに略水平となるベッド状態になり得る。それとともに、背もたれは、椅子状態とベッド状態との間で揺動可能であるとともにこれらの間の任意の度で固定可能である。大腿受け部は、座部とともに略水平となる通常状態になり得、かつ座部から持ち上がり、大腿が人の腰部から屈曲する特別状態になり得る。それとともに、大腿受け部は、背もたれに連動して、通常状態と特別状態との間で揺動可能である。

また、このチェアベッドは、上フレームと、下フレームと、昇降装置と、リンク機構とをさらに備えている。上フレームは、座部、背もたれ及び大腿受け部を支持している。下フレームは、上フレームを支持し、下端に3個以上のキャスタが設けられている。昇降装置は、上フレームと下フレームとの間に設けられ、上フレームを下フレームに対して昇降させる。リンク機構は、上フレームと下フレームとの間に設けられ、昇降装置と協働して上フレームを下フレームに対して昇降させる。

昇降装置は、モータを内蔵し、下フレームに揺動可能に設けられた本体と、モータの回転によって本体から略水平方向に延出又は短縮するロッドとを有するリニアアクチュエータである。

リンク機構は、自己の一端が上フレームに対して揺動可能に設けられ、自己の他端が下フレームに対して揺動可能に設けられた複数本のリンクレバーを有している。リンクレバーの少なくとも1本には、リニアアクチュエータのロッドが揺動可能に設けられている。

このチェアベッドでは、リニアアクチュエータのロッドが本体から延出又は短縮することにより、各リンクレバーが揺動する。その結果、各リンクレバーの一端側が揺動し、その一端に連結された上フレームが下フレームに対して昇降する。

特許4644776号公報

ところで、上記従来のチェアベッドでは、昇降装置としてのリニアアクチュエータがロッドを略水平方向に延出又は短縮するので、リニアアクチュエータがロッドを略上下方向に延出又は短縮する場合と比較して、チェアベッドを上下方向において小型化し易い。

しかしながら、このチェアベッドでは、ロッドがリンクレバーに直に揺動可能に設けられているので、各リンクレバーの一端側が揺動する方向は、上下方向よりも水平方向に近くなり易い。このため、このチェアベッドでは、リンクレバーの揺動を上フレームの昇降に変換する際に大きな昇降ストロークを確保することが難しい。

本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、上下方向における小型化を実現しつつ、上フレームの昇降ストロークを確実に確保できるチェアベッドを提供することを解決すべき課題としている。

本発明のチェアベッドは、椅子とベッドとを兼ね備えたチェアベッドであって、 着座する人の臀部と当接する座部と、 前記座部の後ろ側で前記座部に対して揺動可能に設けられ、前記人の背部と当接する背もたれと、 前記座部の前側で前記座部に対して揺動可能に設けられ、前記人の大腿と当接する大腿受け部とを備え、 前記座部は略水平に設けられ、 前記背もたれは、前記座部に対して上方に向けて立ち上がる椅子状態になり得、かつ前記座部とともに略水平となるベッド状態になり得るとともに、前記椅子状態と前記ベッド状態との間で揺動可能であるとともにこれらの間の任意の角度で固定可能であり、 前記大腿受け部は、前記座部とともに略水平となる通常状態になり得、かつ前記座部から持ち上がり、前記大腿が前記人の腰部から屈曲する特別状態になり得るとともに、前記背もたれとは独立して、前記通常状態と前記特別状態との間で揺動可能であるとともにこれらの間の任意の角度で固定可能であるチェアベッドであって、 前記座部、前記背もたれ及び前記大腿受け部を支持する上フレームと、 前記上フレームを支持し、下端に3個以上のキャスタが設けられた下フレームと、 前記上フレームと前記下フレームとの間に設けられ、前記上フレームを前記下フレームに対して昇降させる昇降装置と、 前記上フレームと前記下フレームとの間に設けられ、前記昇降装置と協働して前記上フレームを前記下フレームに対して昇降させるリンク機構とをさらに備え、 前記昇降装置は、モータを内蔵し、前記上フレーム及び前記下フレームの一方に揺動可能に設けられた本体と、前記モータの回転によって前記本体から略水平方向に延出又は短縮するロッドとを有するリニアアクチュエータであり、 前記リンク機構は、自己の一端が前記上フレーム及び前記下フレームの他方に対して揺動可能に設けられ、自己の他端が前記一方に対して揺動可能に設けられた複数本のリンクレバーと、前記リンクレバーの少なくとも1本に一体に設けられ、前記リンクレバーが延びる方向に交差しつつ前記一方に向かって延び、自己の先端に前記ロッドが揺動可能に設けられたリンクアームとを有していることを特徴とする(請求項1)。

本発明のチェアベッドにおいても、昇降装置としてのリニアアクチュエータがロッドを略水平方向に延出又は短縮するので、上記従来のチェアベッドと同様、上下方向において小型化し易い。

また、このチェアベッドでは、リンクレバーの少なくとも1本にリンクアームが一体に設けられている。このリンクアームは、リンクレバーが延びる方向に交差しつつ、リニアアクチュエータの本体が揺動可能に設けられた上フレーム及び下フレームの一方に向かって延びている。そして、リンクアームの先端にリニアアクチュエータのロッドが揺動可能に設けられている。これにより、リンクアームの先端側が揺動する方向をロッドが延出又は短縮する略水平方向に近づけることができる一方、リンクレバーの一端側又は他端側が揺動する方向を上下方向に近づけることができる。その結果、このチェアベッドでは、リンクレバーにロッドが直に揺動可能に設けられている上記従来のチェアベッドと比較して、リンクレバーの揺動を上フレームの大きな昇降ストロークに確実に変換できる。

したがって、本発明のチェアベッドでは、上下方向における小型化を実現しつつ、上フレームの昇降ストロークを確実に確保できる。

また、このチェアベッドでは、大腿受け部が背もたれとは独立して揺動可能であるとともに固定可能である。このため、例えば、背もたれをリクライニング状態としつつ、大腿受け部を特別状態にし、人の大腿を腰部から屈曲するようにすることができる。この場合、大腿受け部が使用者の体重を支えることから、臀部が大腿受け部上を前側に向かって滑らないので、使用者はより快適に過ごすことができる。

本発明のチェアベッドは、上フレームに支持され、背もたれの揺動に同期して揺動可能なアームレストをさらに備えていることが望ましい(請求項2)。この構成によれば、背もたれの揺動時に、アームレストの位置を手動で調整する手間を省くことができるので、利便性及び快適性の向上を実現できる。また、アームレストは、垂直に立ち上がるように変位して、座部の幅方向の一方側又は他方側を開放可能となっていてもよい。この場合、人が着座又は離座し易くなる。

本発明のチェアベッドは、着脱式支持装置をさらに備えていることが望ましい。着脱式支持装置は、下フレームの前部下方に着脱可能な着脱部と、着脱部と一体をなし、着脱部が装着されれば幅方向の中央に位置する軸受部と、軸受部に対して上下に延びる第1軸心回りで幅方向の一方から他方までの範囲で回動可能に軸支される被軸受部と、被軸受部と一体をなし、人に利用される特定物を支持可能な支持手段とを有していることが望ましい。そして、軸受部が着脱部の前方に延びていることが望ましい(請求項3)。

特開2009−56257号公報に従来の着脱式支持装置が開示されている。この着脱式支持装置は、椅子に対して着脱可能な着脱部と、着脱部と一体をなす支持手段とを備えている。支持手段は、着座する人に利用されるテーブルを支持している。

より詳しくは、椅子には、着脱部を着脱させるための固定部材が設けられている。固定部材は、幅方向の一方に固定されている。着脱部は、固定部材に装着された状態では、上下に延びる軸心回りで回動可能に固定部材に軸支されている。そして、支持手段及び着脱部を固定部材に対して一体で回動させることにより、テーブルを幅方向の一方から前方までの範囲で移動させることができる。

しかし、上記従来の着脱式支持装置では、固定部材が幅方向の一方に位置していることにより、テーブルを幅方向の他方まで移動させることができない。テーブルが幅方向の一方又は他方のどちらにあったほうが好ましいかは、着座する人によって異なるから、テーブルを幅方向の他方に設けたい場合には、固定部材を幅方向の他方に固定し直さなければならない。また、幅方向の一方に固定部材が固定された椅子と、幅方向の他方に固定部材が固定された椅子とを用意しなければならない。この不具合は、人がテーブルを利用する場合に限られない。このため、上記従来の着脱式支持装置は、着座する人にとって利便性が十分でない。

上記不具合は、椅子とベッドとを兼ね備え、医療や介護等の分野において、患者や被介護者等が腰かけたり、寝転んだりするチェアベッドに対して上記従来の着脱式支持装置が用いられる場合に、より顕著に感じられる。

これに対して、本発明のチェアベッドは着脱式支持装置を備え、この着脱式支持装置は着脱部と一体をなす軸受部を有している。この軸受部は、着脱部が下フレームの前部下方に装着されれば、幅方向の中央に位置する。そして、被軸受部が軸受部に対して軸支され、支持手段は被軸受部と一体になっている。支持手段が着座する人に利用されるテーブル等の特定物を支持可能である。このため、このチェアベッドでは、着脱式支持装置により、特定物が上下に延びる第1軸心回りで幅方向の一方から他方までの範囲で回動可能である。

このため、着座する人は、幅方向の一方又は他方のどちらに特定物があることを好むかに応じ、特定物の位置を変更できる。この際、着座した人は、片手で被軸受部や支持手段を掴むことが可能であれば、片手でその特定物の位置を変更することができる。

したがって、本発明のチェアベッドでは、着脱式支持装置により、着座する人の利便性を向上させることができる。

軸受部及び被軸受部は下フレームの前部下方に位置していることが望ましい。そして、支持手段は、被軸受部から床面と平行に延びる連結部と、連結部から上方向に延び、自己の下端にキャスタをもつ支柱とを有することが望ましい(請求項4)。この構成によれば、支持手段は、チェアベッドが設置される床面上でキャスタが転動することにより、幅方向の一方から、前方を経由して、幅方向の他方まで良好に回動できる。その結果、人が支持手段の位置を小さなで容易に変更できる。その結果、このチェアベッドでは、着脱式支持装置により、着座する人の利便性を確実に向上させることができる。

支持手段は、支柱に対して上下に延びる第2軸心回りで回動可能な回動部を有することが望ましい(請求項5)。この構成によれば、回動部により、特定物が支柱に対して第2回動軸心周りに回動できるので、着座する人と特定物との相対位置関係を容易に調整できる。その結果、このチェアベッドでは、着脱式支持装置により、着座する人の利便性をより確実に向上させることができる。

支持手段は、支柱に対して水平移動可能な水平移動部を有することが望ましい(請求項6)。この構成によれば、水平移動部により、特定物が支柱に対して水平移動できるので、着座する人と特定物との相対位置関係を一層容易に調整できる。その結果、このチェアベッドでは、着脱式支持装置により、着座する人の利便性をより確実に向上させることができる。

特定物は、テーブル、ディスプレイ保持手段、点滴機器及び透析機器の少なくとも1つであることが望ましい(請求項7)。着座する人のニーズに応じて、テーブル、ディスプレイ保持手段、点滴機器及び透析機器の少なくとも1つを着座する人に利用させることができる。

実施例のチェアベッドの斜視図である。

実施例のチェアベッドの模式側面図である。

椅子状態のチェアベッドの座部用フレーム、背もたれ用フレーム、大腿受け部用フレーム、下腿受け部用フレーム及びフットレスト用フレーム等を抜き出して示す模式断面図である。

昇降装置及びリンク機構等のスケルトン図である。

第1揺動固定機構等のスケルトン図である。

アームレスト揺動固定機構等のスケルトン図である。

第2揺動固定機構等のスケルトン図である。

背もたれをベッド状態とし、大腿受け部を通常状態としたチェアベッドの模式側面図である。

背もたれをベッド状態とし、大腿受け部を特別状態としたチェアベッドの模式側面図である。

背もたれをショック体位状態とし、大腿受け部を特別状態としたチェアベッドの模式側面図である。

背もたれをリクライニング状態とし、大腿受け部を特別状態としたチェアベッドの模式側面図である。

(a)は支持手段が幅方向の一方側に回動した状態を示す模式上面図であり、(b)は支持手段が幅方向の他方側に回動した状態を示す模式上面図であり、(c)は回動部及び水平移動部の動作を示す模式上面図である。

実施例のチェアベッドの斜視図である。

以下、本発明を具体化した実施例のチェアベッド1を図面を参照しつつ説明する。

図1及び図2に示すように、チェアベッド1は、椅子とベッドとを兼ね備えたものである。このチェアベッド1は、座部13、背もたれ15、大腿受け部17、下腿受け部19及びフットレスト21を備えている。座部13、背もたれ15、大腿受け部17、下腿受け部19及びフットレスト21は、各々クッションを内蔵し、表層にレザーが貼られたものである。以下、チェアベッド1について、フットレスト21側を前側とし、ヘッドレスト23側を後ろ側とする。

図1に示すように、背もたれ15の上端側には、面ファスナによってヘッドレスト23が脱着かつ上下動可能に設けられている。座部13の幅方向の一方及び他方には、アームレスト27A、27Bが設けられている。

図2に示すように、座部13は、着座する人Pの臀部P1に当接する。背もたれ15は、人Pの背部P2に当接する。大腿受け部17は、人Pの大腿P3に当接する。下腿受け部19は、人Pの下腿P4の脹脛に当接する。フットレスト21は、人Pの足P5の裏に当接する。図2では図示を省略しているが、図1に示すヘッドレスト23は、人Pの頭部P6に当接する。また、図示は省略するが、図1に示すアームレスト27A、27Bは、人Pの腕に当接可能とされている。

図3に示すように、大腿受け部17と下腿受け部19とは蝶番31によって連結されている。蝶番31は、大腿受け部17の表面と下腿受け部19の表面とが180°を超える角度から面一になるまで両者を揺動可能である。大腿受け部17及び下腿受け部19には、蝶番31を隠すとともに、人Pに違和感を与えないように、図1では図示しないレザーカバー32が縫い付けられている。

また、下腿受け部19とフットレスト21とは蝶番33によって連結されている。蝶番33は、下腿受け部19の表面とフットレスト21の表面とが約90°を超える角度から面一になるまで両者を揺動可能である。蝶番33は、下腿受け部19及びフットレスト21の裏面側に設けられることにより隠され、人Pに違和感を与えないようになっている。

図3〜図7に示すように、チェアベッド1は、ベースフレーム11、座部用フレーム34、背もたれ用フレーム35、大腿受け部用フレーム36、下腿受け部用フレーム37及びフットレスト用フレーム38等を備えている。ベースフレーム11は、本発明の「下フレーム」の一例である。座部用フレーム34は、本発明の「上フレーム」の一例である。また、チェアベッド1は、昇降用のリニアアクチュエータ45、リンク機構40、第1揺動固定機構50、第2揺動固定機構70及びアームレスト揺動固定機構60を備えている。リニアアクチュエータ45は、本発明の「昇降装置」の一例である。

図3に示すように、座部13は座部用フレーム34に水平に固定されている。背もたれ15は背もたれ用フレーム35に固定されている。大腿受け部17は大腿受け部用フレーム36に載置されている。下腿受け部19は下腿受け部用フレーム37に載置されている。フットレスト21はフットレスト用フレーム38に載置されている。

図1及び図4に示すように、ベースフレーム11は、金属製角パイプが枠状に組み付けられて、床面の上方で略水平に延在している。ベースフレーム11における前後左右の角部には、それぞれキャスタ29が設けられている。

図4に示すように、リンク機構40は、ベースフレーム11と座部用フレーム34との間に設けられている。すなわち、ベースフレーム11の前方には左右で2本のリンクレバー41がA点を枢軸として揺動可能に設けられ、ベースフレーム11の後方には左右で2本のリンクレバー42がB点を枢軸として揺動可能に設けられている。座部用フレーム34には下方に延びる支持足34A、34Bが左右で2本ずつ設けられており、リンクレバー41、42の他端はC点、D点を枢軸として支持足34A、34Bに揺動可能に設けられている。リンクレバー41、42にはE点、F点を枢軸として連結棒46が揺動可能に設けられている。また、リンクレバー42にはリンクアーム44が固定されている。リンクアーム44は、リンクレバー42が延びる方向に交差しつつ座部用フレーム34に向かって延びている。

座部用フレーム34にはリニアアクチュエータ45の本体45AがG点を枢軸として揺動可能に設けられ、リンクアーム44の先端にはリニアアクチュエータ45のロッド45BがH点を枢軸として揺動可能に設けられている。本体45Aは、DCモータを内蔵している。ロッド45Bは、DCモータの回転によって本体45Aから略水平方向に延出又は短縮する。リニアアクチュエータ45はリモコン43(図1参照)によって操作可能である。これらリンクレバー41、42及びリンクアーム44によってリンク機構40が構成されている。

図5に示すように、第1揺動固定機構50は、座部用フレーム34と背もたれ用フレーム35との間に設けられている。すなわち、背もたれ用フレーム35は枢軸I点を枢軸として座部用フレーム34に揺動可能に設けられている。また、背もたれ用フレーム35にはアーム51が固定されている。座部用フレーム34には第1リニアアクチュエータ52の本体52AがW点を枢軸として揺動可能に設けられ、アーム51の先端には第1リニアアクチュエータ52のロッド52BがJ点を枢軸として揺動可能に設けられている。第1リニアアクチュエータ52はリモコン43(図1参照)によって操作可能である。これらアーム51等によって第1揺動固定機構50が構成されている。

図6に示すように、アームレスト揺動固定機構60は、座部用フレーム34と背もたれ用フレーム35との間に設けられている。すなわち、座部用フレーム34には水平バー61が固定されており、背もたれ用フレーム35には枢軸K点を枢軸としてアームレスト27A、27Bが揺動可能に設けられている。アームレスト27A、27BにはL点を枢軸として平行リンク62が揺動可能に設けられている。平行リンク62には長孔によってスライダ63が摺動可能に設けられており、スライダ63には水平バー61がM点を枢軸として揺動可能に設けられている。これら水平バー61等によってアームレスト揺動固定機構60が構成されている。このようなアームレスト揺動固定機構60により、アームレスト27A、27Bは、背もたれ15の揺動に同期して揺動可能となっている。

また、アームレスト27A、27Bは、図6に示す枢軸L周りに揺動して、垂直に立ち上がる状態に変位することも可能である。図1では、垂直に立ち上がった状態のアームレスト27Aを二点鎖線で図示している。図示は省略するが、アームレスト27Bも、アームレスト27Aと同様である。

図7に示すように、第2揺動固定機構70は、座部用フレーム34と大腿受け部用フレーム36及び下腿受け部用フレーム37との間に設けられている。すなわち、座部用フレーム34には支持バー71が上方に向けて固定されており、支持バー71の上端には第1リンク72がN点を枢軸として揺動可能に設けられている。第1リンク72は、チェアベッド1が椅子姿勢である場合において、N点から下方に伸びた後、前方に屈曲して略水平に延びる主部72Aと、主部72Aの先端から座部用フレーム34より上方まで上方に持ち上がった後、前方に屈曲する接続部72Bと、主部72Aの先端から下方に延びる案内部72Cからなる。接続部72Bには、チェアベッド1が椅子姿勢である場合において、略水平に延びる大腿受け部用フレーム36が固定されている。

下腿受け部用フレーム37はO点を枢軸として座部用フレーム34に揺動可能に設けられている。下腿受け部用フレーム37にはアーム73、74が固定されている。座部用フレーム34には第2リニアアクチュエータ75の本体75AがX点を枢軸として揺動可能に設けられ、アーム53の先端には第2リニアアクチュエータ75のロッド75BがQ点を枢軸として揺動可能に設けられている。第2リニアアクチュエータ75もリモコン43によって操作可能である。

アーム74にはR点を枢軸とする第2リンク76が揺動可能に設けられている。第2リンク76には長孔によってスライダ77が摺動可能に設けられている。第2リンク76の先端にはスライダ77を止めるストッパ76Aが形成されている。

座部用フレーム34の支持足34AにはS点を枢軸として中間リンク78が揺動可能に設けられている。第1リンク72の案内部72Cには長孔によってスライダ79が摺動可能に設けられている。スライダ77には中間リンク78がT点を枢軸として揺動可能に設けられ、スライダ79には中間リンク78がU点を枢軸として揺動可能に設けられている。これらスライダ77、79及び中間アーム78によって遅延機構80が構成されている。また、これら第1リンク72等によって第2揺動固定機構70が構成されている。リニアアクチュエータ45及び第1、2リニアアクチュエータ52、75は同種のものである。

下腿受け部用フレーム37の前端にはフットレスト用フレーム38がV点を枢軸として揺動可能に設けられている。下腿受け部用フレーム37とフットレスト用フレーム38との間には、フットレスト用フレーム38を常に水平に保つ四節平行リンク39が設けられている。

また、このチェアベッド1では、図1に示すように、座部13、大腿受け部17及び下腿受け部19の下方両側に側壁25A、25Bが設けられている。両側壁25Aはベースフレーム11に固定されており、両側壁25Bは座部用フレーム34に固定されている。

このチェアベッド1は医療用又は介護用に用いられる。このチェアベッド1では、リモコン43の操作により、図4に示すリニアアクチュエータ45を駆動し、DCモータの回転によって本体45Aからロッド45Bを略水平方向に延出又は短縮すれば、リンク機構44のリンクレバー41、42及びリンクアーム44が揺動し、座部用フレーム34が任意の高さとなる。

また、リモコン43の操作により、図5に示す第1揺動固定機構50を駆動し、第1リニアアクチュエータ52のロッド52Bを最も延出する。また、図7に示す第2揺動固定機構70を駆動し、第2リニアアクチュエータ75のロッド75Bを最も短縮する。これにより、チェアベッド1は、図2及び図3に示す椅子姿勢とされる。この椅子姿勢では、座部13は任意の高さで略水平に維持される。また、背もたれ15は座部13に対して上方に向けて立ち上がる椅子状態にされる。大腿受け部17は座部13とともに略水平となる通常状態とされる。下腿受け部19は人Pの足P5が下方に向くように下り傾斜とされる。フットレスト21は略水平状態とされる。このため、人Pはこのチェアベッド1に腰掛けることが可能である。

リモコン43の操作により、図5に示す第1揺動固定機構50を駆動し、第1リニアアクチュエータ52のロッド52Bをある程度まで短縮する。また、図7に示す第2揺動固定機構70を駆動し、第2リニアアクチュエータ75のロッド75Bをある程度まで延出する。この際、遅延機構80では、スライダ77がストッパ76Bに当接しないことから、下腿受け部用フレーム37のみが上昇し、大腿受け部用フレーム36はまだ上方に揺動しない。このため、チェアベッド1は、図8に示す第1のベッド姿勢とされる。この第1のベッド姿勢では、座部13は、図2及び図3に示す椅子姿勢と同様、任意の高さで略水平に維持される。また、背もたれ15は座部13とともに略水平となるベッド状態にされる。大腿受け部17は座部13とともに略水平となる通常状態とされる。下腿受け部19及びフットレスト21も略水平とされる。このため、人Pはこのチェアベッド1で仰向けで寝ころぶことが可能である。

リモコン43の操作により、図5に示す第1揺動固定機構50はそのままとし、図7に示す第2揺動固定機構70を駆動し、第2リニアアクチュエータ75のロッド75Bを最も延出する。この際、遅延機構80では、スライダ77がストッパ76Bに当接し、中間リンク78が揺動し、第1リンク72が揺動することから、下腿受け部用フレーム37とともに大腿受け部用フレーム36が上方に揺動する。このため、チェアベッド1は、図9に示す第2のベッド姿勢とされる。この第2のベッド姿勢では、座部13及び背もたれ15は、図2及び図3に示す椅子姿勢と同様、任意の高さで略水平に維持される。大腿受け部17は、座部13の他端側から持ち上がる特別状態にされる。下腿受け部19及びフットレスト21は大腿受け部17の他端側から略水平とされる。このため、人Pは、このチェアベッド1で仰向けで寝ころび、足首の骨折等の際、下腿P4を頭部P6よりも持ち上げることができる。

リモコン43の操作により、図5に示す第1揺動固定機構50を駆動し、第1リニアアクチュエータ52のロッド52Bを最も短縮する。また、図7に示す第2揺動固定機構70はそのままとする。このため、チェアベッド1は、図10に示すショック体位姿勢とされる。このショック体位姿勢では、座部13は、図2及び図3に示す椅子姿勢と同様、任意の高さで略水平に維持される。背もたれ15は、座部13に対して人Pの頭部P6が下方になる下り傾斜となるショック体位状態にされる。大腿受け部17は、図9に示す第2のベッド姿勢と同様、座部13の他端側から持ち上がる特別状態にされる。下腿受け部19及びフットレスト21は、図9に示す第2のベッド姿勢と同様、大腿受け部17の他端側から略水平とされる。このため、人Pは、このチェアベッド1でショック体位をとることができる。この際、大腿受け部17を特別状態として頭部P6に血液が行きやすく、心臓や脳の末梢循環不全を防止することができる。また、下腿受け部19の存在によってショック体位の患者が頭部P6から落下し難い。

リモコン43の操作により、図5に示す第1揺動固定機構50を駆動し、第1リニアアクチュエータ52のロッド52Bをある程度まで延出する。また、図7に示す第2揺動固定機構70を駆動し、第2リニアアクチュエータ75のロッド75Bをある程度まで延出しておく。このため、チェアベッド1は、図11に示すチルト姿勢とされる。このチルト姿勢では、座部13は、図2及び図3に示す椅子姿勢と同様、任意の高さで略水平に維持される。背もたれ15はリクライニング状態にされる。大腿受け部17は、図9に示す第2のベッド姿勢と同様、座部13の他端側から持ち上がる特別状態にされる。下腿受け部19及びフットレスト21は、図9に示す第2のベッド姿勢と同様、大腿受け部17の他端側から略水平とされる。このため、人Pは、このチェアベッド1でチルト体位をとることができる。

こうして、このチェアベッド1では、大腿受け部17が背もたれ15とは独立して揺動可能であるとともに、固定可能である。また、このチェアベッド1では、座部13を略水平に設け、大腿受け部17を座部13に対して揺動可能にしている。このため、このチェアベッド1は比較的簡易にチルト姿勢をとることができる。この場合、大腿受け部17が人Pの体重を支えることから、臀部P1が大腿受け部17上を他端側に向かって滑らない。その結果、このチェアベッド1では、人Pはより快適に過ごすことができる。また、このチェアベッド1では、従来よりも少ない3個のリニアアクチュエータを採用していることから、製造コストの低廉化も実現している。

図1、図2、図12及び図13に示すように、チェアベッド1は、着脱式支持装置100をさらに備えている。着脱式支持装置100は、チェアベッド1に着脱可能に設けられて、テーブル190を支持するものである。テーブル190は、本発明の「特定物」の一例である。なお、以下の説明において、前後方向は、チェアベッド1における前後方向を基準とする。

着脱式支持装置100は、着脱部110と、軸受部120と、被軸受部130と、支持手段140とを備えている。

着脱部110は、チャンネル部111と、延出部112とを有している。チャンネル部111は、ベースフレーム11の前側で幅方向に延びる金属製の角パイプ11Pに対して嵌合可能な略C字断面を有している。延出部112は、チャンネル部111から前方に向かって平板状に延びている。

着脱部110は、角パイプ11Pの幅方向の中央にチャンネル部111を嵌合させ、ネジ等の締結手段113によって、チャンネル部111の後端側を締め上げることにより、角パイプ11Pに対して強固に装着される。この状態では、着脱部110は、延出部112を角パイプ11Pの幅方向の中央から前方に向けて突出させた状態となる。その一方、着脱部110は、締結手段113を緩めてチャンネル部111から取り除くことにより、角パイプ11Pから取り外される。こうして、着脱部110は、角パイプ11Pの幅方向の中央に対して着脱可能となっている。

軸受部120は、延出部112の前端に固定されることにより、着脱部110と一体をなしている。軸受部120としては、例えば、ラジアル軸受及びスラスト軸受が組み合わされたターンテーブル用軸受等が採用される。

被軸受部130は、軸受部120に対して上方から組み付けられている。そして、被軸受部130は、軸受部120に対して上下に延びる第1軸心X1回りで回動可能に軸支されている。本実施例では、被軸受部130は、図1及び図12(a)に示すチェアベッド1の幅方向の一方から、チェアベッド1の前方を経由して、図12(b)及び図13に示すチェアベッド1の幅方向の他方までの範囲で軸受部120に対して第1軸心X1回りで回動可能とされている。

被軸受部130としては、軸受部120に一体に組み付けられることにより、既製品の軸受ユニットを構成するものであってもよい。

着脱部110がチェアベッド1のベースフレーム11に対して装着された状態では、軸受部120及び被軸受部130は、チェアベッド1の幅方向の中央、かつベースフレーム11の前部下方に位置している。

図1、図2、図12及び図13に示すように、支持手段140は、連結部141と支柱142と、水平移動部160と、回動部150とを有している。

連結部141は、一端側が被軸受部130に固定され、他端側が被軸受部130から離間するように床面と平行に延びる金属製角パイプである。連結部141の長さは、支柱142がチェアベッド1の座部13、大腿受け部17、下腿受け部19、フットレスト21又はベースフレーム11等に干渉しないように長くされている。

支柱142は、それぞれ金属製角パイプである基部143と、ガイド部144と、垂直移動部145とを有している。

基部143は、連結部141の他端側に連結されて、連結部141が延びる方向に対して直交しつつ床面と平行に延びている。基部143の両端には、キャスタ143、143Bが設けられている。支持手段140は、連結部141及び基部143により、被軸受部130と一体をなして、第1軸心X1回りで回動可能となっている。

ガイド部144は、連結部141の他端側から上方向に長く突出している。

垂直移動部145は、その内部にガイド部144を挿通させた状態で、ガイド部144に沿って上下方向に移動可能とされている。また、垂直移動部145は、図示しないロック手段により、任意の高さでガイド部144に対して固定可能とされている。

図2及び図12に示すように、水平移動部160は、垂直移動部145の上端に対して、パラレルリンクを介して連結されている。水平移動部160は、図12(c)及び図13に示すように、パラレルリンクが平行四辺形状に変形することにより、支柱142に対して水平移動可能である。

図2に示すように、回動部150は、水平移動部160の上面に組み付けられている。回動部150の上面には、平板状のテーブル190が略水平な姿勢で組み付けられている。回動部150は、水平移動部160に対して上下に延びる第2軸心X2回りで回動可能である。図12(c)及び図13に示すように、テーブル190は、回動部150と一体をなして、支柱142に対して第2軸心X2回りで回動可能である。

ここで、実施例のチェアベッド1においても、図4に示すように、昇降装置としてのリニアアクチュエータ45がロッド45Bを略水平方向に延出又は短縮するので、上記従来のチェアベッドと同様、上下方向において小型化し易い。また、このチェアベッド1では、リンクレバー42にリンクアーム44が一体に設けられている。このリンクアーム44は、リンクレバー42が延びる方向に交差しつつ、リニアアクチュエータ45の本体45Aが揺動可能に設けられた座部用フレーム34に向かって延びている。そして、リンクアーム44の先端にリニアアクチュエータ45のロッド45Bが揺動可能に設けられている。これにより、このチェアベッド1では、リンクアーム44の先端側が揺動する方向をロッド45Bが延出又は短縮する略水平方向に近づけることができる。その一方、このチェアベッド1では、座部用フレーム34に揺動可能に設けられたリンクレバーの41、42の一端側が揺動する方向を上下方向に近づけることができる。その結果、このチェアベッド1では、リンクレバーにロッドが直に揺動可能に設けられている上記従来のチェアベッドと比較して、リンクレバー41、42の揺動を座部用フレーム34の大きな昇降ストロークに確実に変換できる。

したがって、実施例のチェアベッド1では、上下方向における小型化を実現しつつ、座部用フレーム34の昇降ストロークを確実に確保できる。

また、このチェアベッド1は、図6に示すように、座部用フレーム34に支持され、背もたれ15の揺動に同期して揺動可能なアームレスト27A、27Bをさらに備えている。このため、このチェアベッド1では、背もたれ15の揺動時に、アームレスト27A、27Bの位置を手動で調整する手間を省くことができるので、利便性及び快適性の向上を実現できる。また、アームレスト27A、27Bは、枢軸L周りに揺動し、図1に二点鎖線で示すように、垂直に立ち上がるように変位する。これにより、アームレスト27A、27Bは、座部13の幅方向の一方側又は他方側を開放可能となっているので、人Pが着座又は離座し易い。

また、このチェアベッド1において、着脱式支持装置100は、着脱部110と一体をなす軸受部120を有している。この軸受部120は、着脱部110がベースフレーム11の前部下方に装着されれば、幅方向の中央に位置する。そして、被軸受部130が軸受部120に対して軸支され、連結部141は被軸受部130と一体になっている。回動部150がチェアベッド1に着座する人Pに利用されるテーブル190を支持している。このため、この着脱式支持装置100を装着したチェアベッド1では、図12(a)及び(b)に示すように、テーブル190が上下に延びる第1軸心X1回りで幅方向の一方から他方までの範囲で回動可能である。

このため、着座する人Pは、幅方向の一方又は他方のどちらにテーブル190があることを好むかに応じ、テーブル190の位置を変更できる。この際、着座した人Pが片手で支柱142を掴むことが可能である。また、この着脱式支持装置100では、軸受部120及び被軸受部130がチェアベッド1の前部下方に位置している。そして、支持手段140が連結部141と支柱142とを有している。支柱142の基部143の両端には、キャスタ143A、143Bが設けられている。このため、支持手段140は、床面上でキャスタ143A、143Bが転動することにより、チェアベッド1の幅方向の一方から、チェアベッド1の前方を経由して、チェアベッド1の幅方向の他方まで良好に回動できる。その結果、人Pが支持手段140の位置を小さな力で容易に変更できる。

このため、図1及び図12(a)に示すように、テーブル190をチェアベッド1の幅方向の一方に移動させたり、図12(b)及び図13に示すように、テーブル190をチェアベッド1の幅方向の他方に移動させたりすることができる。こうして、人Pは、テーブル190を利用し易い位置に移動させたり、チェアベッド1に対して着座又は離座する際に邪魔にならない位置にテーブル190を退避させたりすることを容易に行える。

また、この着脱式支持装置100では、図12(c)及び図13に示すように、回動部150により、テーブル190が支柱142に対して第2回動軸心X2周りに回動できる。また、水平移動部160により、テーブル190が支柱142に対して水平移動できる。これらにより、人Pとテーブル190との相対位置関係を一層容易に調整できる。

したがって、このチェアバッド1では、着脱式支持装置100により、着座する人Pの利便性を向上させることができる。

また、このチェアバッド1では、連結部141がチェアベッド1の幅方向の中央、かつベースフレーム11の前側下方に位置する被軸受部130から床面と平行に長く延びていることにより、回動する支柱142がチェアベッド1の座部13、大腿受け部17、下腿受け部19、フットレスト21又はベースフレーム11等に干渉し難い。

さらに、このチェアベッド1は、図2及び図8〜図11に示す状態に変化することにより、特に透析用として利用可能である。この場合、人Pは長時間チェアベッド1に着座しなければならない。このため、支持手段140にテーブル190を支持させるだけでなく、支持手段140に、ディスプレイ保持手段、点滴機器又は透析機器等を支持させて、テレビ等を鑑賞したり、点滴等の治療を受けることができる。例えば、支持手段140に図示しないディスプレイ保持手段を支持させ、そのディスプレイ保持手段にディスプレイが保持されている場合、回動部150によって、ディスプレイ保持手段を第2回動軸心X1周りに回動させることができる。これにより、このチェアベッド1は、ディスプレイの表示面を着座する人Pが見易い角度に容易に調整できる。

以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。

本発明のチェアベッドは、医療用、介護用等に利用可能である。

1…チェアベッド P…着座する人 P1…臀部 13…座部 P2…背部 15…背もたれ P3…大腿 17…大腿受け部 34…上フレーム(座部用フレーム) 29…キャスタ 11…下フレーム(ベースフレーム) 45…昇降装置(リニアアクチュエータ) 40…リンク機構 45A…本体 45B…ロッド 41、42…リンクレバー 44…リンクアーム 27A、27B…アームレスト 100…着脱式支持装置 110…着脱部 120…軸受部 X1…第1軸心 130…被軸受部 190…特定物(テーブル) 140…支持手段 141…連結部 142…支柱 143、143B…キャスタ X2…第2軸心 150…回動部 160…水平移動部

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