【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本発明は、磁気の反発力でベッド本体がフロア上に浮上するように構成された磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、図４に示すような防振ベッドが知られている。 この防振ベッドＢは、フロアＦ上に支持軸回りに回動自在に設けられた前後方向一対の支持ロッドＲと、これら支持ロッドＲの先端部に支持軸によって軸支されたベッド本体Ｂ１とから基本構成されている。 そして、上記前後一対の支持ロッドＲと、ベッド本体Ｂ１
と、フロアＦとで平行四辺形のリンク構造が形成され、
ベッド本体Ｂ１はこのリンク構造に規制された状態で上下動可能になっている。 【０００３】このようなベッド本体Ｂ１の底面部とフロアＦとに、互いに同極を対向させた磁石Ｍが設けられ、
この磁石Ｍの反発力とベッド本体Ｂ１の重量とがバランスした状態でベッド本体Ｂ１はフロアＦ上に磁気浮上している。 従って、このような防振ベッドＢを例えば救急自動車に備付け、患者を乗せたストレッチャＳがベッド本体Ｂ１上に載置されると、それらの重量も加算され、
上記磁石Ｍの反発力によりベッド本体Ｂ１はフロアＦ上に浮上した状態になる。 【０００４】そして、磁石Ｍの反発力はクッション機能を備えているため、走行中の車両の振動はこの反発弾性力によって吸収され、ストレッチャＳ上に横臥している患者には直接伝わらないため横臥状態は安定する。 このような磁力浮上方式の防振構造は、振動吸収効率がバネ方式のものに比べて優れており、かつ構造も簡単であるため、今後多くの防振構造が磁力浮上方式に取って代わられる状況にある。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記のような防振ベッドＢにおいては、ベッド本体Ｂ１は常に磁石Ｍの反発力によって浮上した状態になっているため、ベッド本体Ｂ１に加わる重量の変化によって上下動する。 従って、例えばストレッチャＳをベッド本体Ｂ１
上に搭載したり、搭載されているストレッチャＳをベッド本体Ｂ１上から降ろす操作をするときには、ストレッチャＳのベッド本体Ｂ１に加わる重量が経時的に変化するため、この変化によってベッド本体Ｂ１は上下に振動し、ストレッチャＳのベッド本体Ｂ１に対する乗降操作が非常に困難になるという問題点を有していた。 【０００６】本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、必要に応じてベッド本体の上下動を阻止して上下位置を固定することができ、その結果ベッド本体に対する負荷物の乗降操作が容易になる磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置を提供することを目的としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置は、ベッド本体がフロア上に磁気の反発力で浮上するように構成された磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置であって、フロアに上記ベッド本体の長手方向一側部底面に対応する位置に操作レバーを有する位置固定手段が設けられ、上記操作レバーを操作することによって浮上状態のベッド本体の上記一側部がさらに上方に持ち上げられ、このベッド本体の持ち上げられた状態が維持されるように構成されていることを特徴とするものである。 【０００８】本発明の請求項２記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置は、請求項１記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置において、上記位置固定手段は、
ベッド本体の下部のフロア上に設けられた車幅方向に延びる支持軸と、この支持軸回りに回動自在に軸支された操作レバーと、この操作レバーの回動に伴って上記支持軸回りに回動する突支ロッドとから構成され、この突支ロッドの有効長は、ベッド本体上に負荷がない状態で浮上しているベッド本体の底面とフロア面との間の距離よりも長く寸法設定されていることを特徴とするものである。 【０００９】本発明の請求項３記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置は、請求項２記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置において、上記突支ロッドの先端部には水平軸回りに回転自在のローラが設けられていることを特徴とするものである。 【００１０】 【作用】上記請求項１記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置によれば、位置固定手段の操作レバーを操作することによって浮上状態のベッド本体の一側部がさらに上方に持ち上げられるため、ベッド本体には磁気の反発力が及ばなくなり、その結果ベッド本体の重量が位置固定装置に加わったベッド本体の位置固定状態になる。
そして、このベッド本体の持ち上げられた状態が維持されるように構成されているため、ベッド本体の一側部からのストレッチャ等の昇降操作を行うに際し、ベッド本体に加わる重量が変化しても、それによってベッド本体が上下することはない。 【００１１】上記ベッド本体の位置固定状態を解除するときは、操作レバーを上記と逆方向に操作すればよい。
そうすれば、ベッド本体の持ち上げられた状態が解除され、再度、磁気の反発力でベッド本体が浮上した状態になる。 【００１２】上記請求項２記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置によれば、位置固定手段の操作レバーを支持軸回りに回動することによって、突支ロッドも同様に回動し、この回動によって突支ロッドを直立させることにより、その先端部をベッド本体の底面に対向させることができる。 そして、突支ロッドの有効長は、ベッド本体上に負荷がない状態で浮上しているベッド本体の底面とフロア面との間の距離よりも長く寸法設定されているため、突支ロッドを直立させると、ベッド本体はこの直立した突支ロッドによって上方に持ち上げられ、かつ、突支ロッドに支持された位置固定状態になる。 【００１３】この位置固定状態を解除するには、操作レバーを支持軸回りに上記と逆の方向に回転させればよい。 そうすると、突支ロッドは上記と逆方向に支持軸回りに回動し、突支ロッドの立設状態が解除されるため、
再度、ベッド本体は磁気の反発力で浮上した状態になる。 【００１４】上記請求項３記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置によれば、突支ロッドの先端部には水平軸回りに回転自在のローラが設けられているため、操作レバーを操作して突支ロッドを直立させるときに、上記ローラがベッド本体の底面部に当接してベッド本体を持ち上げるとともに水平軸回りに回動し、この回動によって軽快に操作レバーの操作を行うことが可能になる。 【００１５】また、ローラに支持されたベッド本体の位置固定状態を解除するときも、ベッド本体の底面部に当接しているローラが水平軸回りに回動するため、軽快に操作レバーを操作することが可能になる。 【００１６】 【実施例】図１は、本発明に係る位置固定装置が適用された防振ベッドの一例を示す一部切欠き斜視図であり、
車両用のものを例示している。 この図に示すように、防振ベッド１は、フロアＦに車長方向に平行に配設された下部フレーム２と、この下部フレーム２の上部に所定の間隔を置いて設けられたベッド本体３と、このベッド本体３と上記下部フレーム２との間に介在された車幅方向一対のリンク機構４と、ベッド本体をフロアＦ上に浮上させる磁気浮上機構５とから基本構成されている。 このような防振ベッド１の後方（図１に右方）に、防振ベッド１の上下動を阻止して固定する本実施例の固定手段６
が設けられている。 【００１７】上記下部フレーム２は、上部が開口した箱型に形成され、下縁部がフロアＦに密着状態で固定されている。 この下部フレーム２の車幅方向の両側部は、板状の下部側板２１で形成されている。 【００１８】上記ベッド本体３は、金属製の平板のプレス加工により下部に開口を有する箱型に加工されている。 ベッド本体３の車幅方向両側部に上部側板３１が形成されているとともに、後端部には後方に向かって先下がりの傾斜を有する傾斜部３ａが形成されている。 このようなベッド本体３の上面部には車長方向に延びる案内凹部３２が凹設され、この案内凹部３２によって、図１
に二点鎖線で示すように、ベッド本体３上のストレッチャＳの車輪Ｓ１が案内されるようになっている。 【００１９】そして、ベッド本体３を下部フレーム２の上部に配置した状態で、上部側板３１の内面が下部側板２１の外面と重なり合い、防振ベッド１の内部構造が外部から遮蔽されるようになっている。 また、ベッド本体３の内部であって上記案内凹部３２の裏面部には、前後方向に延びる車幅方向一対の帯状補強材３３が設けられ、ベッド本体３の剛的強度向上に寄与している。 【００２０】上記リンク機構４は、下部側板２１の前方部分とベッド本体３の帯状補強材３３との間に差し渡された後方に向かって先上がりの前方リンク腕（前方リンクロッド）４１およびこの前方リンク腕４１の中央部と上部側板３１との間に架橋された前方補助リンク腕（前方補助リンクロッド）４２と、下部側板２１の後方と帯状補強材３３間に差し渡された前方に向かって先上がりの後方リンク腕（後方リンクロッド）４３およびこの後方リンク腕４３の中央部と上部側板３１との間に架橋された後方補助リンク腕（後方補助リンクロッド）４４とから構成されている。 【００２１】そして、上記前方リンク腕４１の下端部は、下部側板２１に設けられた軸４１ａ回りに回動自在に軸支されているとともに、同上端部には帯状補強材３
３の方向に向かって突設された前方突軸４１ｂが設けられている。 また、上記後方リンク腕４３の下端部は、下部側板２１に設けられた軸４３ａ回りに回動自在に軸支されているとともに、同上端部には帯状補強材３３の方向に向かって突設された後方突軸４３ｂが設けられている。 【００２２】一方、上記帯状補強材３３には、上記前方突軸４１ｂに対応した部分には前後方向に延びる前方長孔３４が穿設されているとともに、上記後方突軸４３ｂ
に対応した部分に後方長孔３５が穿設されている。 そして、各突軸４１ｂ，４３ｂはこれらの長孔３４，３５に貫入され、上記長孔３４，３５に案内されて上下方向の移動が規制された状態で前後方向に水平動ができるようになっている。 【００２３】また、上記前方補助リンク腕４２は、その上端部がの帯状補強材３３に設けられた軸４２ａ回りに回動自在に軸支されているとともに、同下端部が軸４２
ｂによって前方リンク腕４１に結合され、前方補助リンク腕４２と前方リンク腕４１とは、軸４２ｂ回りに相対回動可能になっている。 さらに、上記後方補助リンク腕４４は、その上端部が帯状補強材３３に設けられた軸４
４ａ回りに回動自在に軸支されているとともに、同下端部が軸４４ｂによって後方リンク腕４３に結合され、後方補助リンク腕４４と後方リンク腕４３とは、軸４４ｂ
回りに相対回動可能になっている。 【００２４】そして、本実施例においては、前方リンク腕４１の有効長、すなわち軸４１ａの軸心と前方突軸４
１ｂの軸心との間の距離が均等に二分された中点部分に軸４２ｂの軸心が位置するように寸法設定されているとともに、前方補助リンク腕４２の有効長は、前方リンク腕４１の有効長の１／２に長さ設定されている。 【００２５】また、後方リンク腕４３の有効長は前方リンク腕４１の有効長と同じに寸法設定されているとともに、それらの軸支状態も前方リンク腕４１および前方補助リンク腕４２の軸支状態と左右対称で同様に設定されている。 【００２６】一方、上記磁気浮上機構５は、ベッド本体３の裏面部に設けられた上部磁石収容箱５２と、下部フレーム２の車幅方向一対の下部側板２１間に設けられた下部磁石収容箱５１と、上記上部磁石収容箱５２内に収容固定された上部永久磁石５２ａと、上記下部磁石収容箱５１内に収容固定された下部永久磁石５１ａとから構成されている。 上記上部磁石収容箱５２は下面部に開口を有しているとともに、下部磁石収容箱５１は上面部に開口を有しており、それらの開口は互いに対向するように位置設定されている。 また、上記各磁石収容箱５１，
５２に収容された下部永久磁石５１ａと上部永久磁石５
２ａとは互いに同極が対向されており、それらの反発力によってベッド本体３はフロアＦ上に浮上した状態になっている。 【００２７】本実施例の防振ベッド１は以上のように構成されているので、ベッド本体３は、磁気浮上機構５による磁力の反発力によってフロアＦ上に浮上しているとともに、上記リンク機構４の作用によって車幅方向および車長方向の移動が規制された状態で上下動が可能になっている。 そして、フロアＦの振動が直接ベッド本体３
に伝わらず、磁気浮上機構５の磁気の反発力を介してベッド本体３に伝達されるようになっているため、フロアＦの振動に起因するベッド本体３の振動は緩和されるようになっている。 【００２８】このような防振ベッド１の後部のフロアＦ
上に本発明に係る固定手段６が設けられている。 この固定手段６は、車幅方向に延びるフロアＦ上部に設けられた支持軸６１と、この支持軸６１の両側部に両端部が固定されたＵ字形状の操作レバー６２と、上記支持軸６１
に操作レバー６２に直交するように固定されたＵ字形状の突支ロッド６３と、この突支ロッド６３の先端の水平軸部６３ａ回りに回転自在に軸支されたローラ６４とから構成されている。 上記操作レバー６２の先端の水平部分にはゴム等の柔軟性材料が被覆されて形成された把手６２ａが設けられている。 【００２９】そして、上記支持軸６１は、フロアＦ上であってベッド本体３の傾斜部３ａよりも若干前方（図面の左方）の部分の下部に設けられた車幅方向一対のブラケットＦ１に支持され、自軸心回りに回動自在になっている。 従って、把手６２ａを把持して操作レバー６２を支持軸６１回りに回動すると、この回動によって突支ロッド６３も支持軸６１回りに共回りするようになっている。 【００３０】一方、ベッド本体３の後部の傾斜部３ａには、車幅方向の中央部に操作レバー６２を操作するための操作空間３６が凹設されているとともに、この操作空間３６の前方のベッド本体３には、垂直姿勢の操作レバー６２を受け入れるための車幅方向一対の凹溝３７が切り込まれて形成されている。 また、フロアＦ上には、水平姿勢の突支ロッド６３のローラ６４を係止する板バネを曲折加工して得られた係止部材６５が設けられており、この係止部材６５の凹部にローラ６４が嵌まり込んで突支ロッド６３の水平姿勢が保持されるようになっている。 【００３１】そして、本発明においては、上記突支ロッド６３の有効長、すなわち突支ロッド６３が垂直姿勢になった状態でフロアＦ面からローラ６４の頂部までの距離が、ベッド本体３に負荷が加わっていない状態のフロアＦ面からベッド本体３の底面までの距離よりも大きくなるように寸法設定されている。 【００３２】以下本発明の作用について、図２および図３を基に説明する。 図２および図３は、いずれも図１のＡ−Ａ線断面図であり、図２はベッド本体が位置固定されていない状態、図３はベッド本体が固定手段によって位置固定された状態をそれぞれ示している。 【００３３】まず、図２のベッド本体３が位置固定されていない状態においては、操作レバー６２が垂直姿勢でベッド本体３の凹溝３７に嵌まり込んでいるとともに、
水平姿勢の突支ロッド６３のローラ６４が係止部材６５
に係止された状態になっている。 そしてこの状態では、
固定手段６とベッド本体３とは互いに干渉し合わないため、ベッド本体３は上記磁気浮上機構５によってフロアＦ上に浮上し、自由に上下動が行い得る状態になっている。 【００３４】つぎに、図２に示す状態の把手６２ａを把持して操作レバー６２を支持軸６１回りに時計方向に９
０°回動すると、操作レバー６２と一体の突支ロッド６
３は係止部材６５の係止を外して支持軸６１回りに時計方向に回動し、図３に示すように垂直姿勢になる。 【００３５】そして、本発明においては、上記突支ロッド６３の有効長は、フロアＦ面とベッド本体３の底面との間の距離よりも大きく寸法設定されているため、突支ロッド６３が垂直姿勢になると、ローラ６４の外周面にベッド本体３の底面が持ち上げられた状態になる。 このようにベッド本体３が上方に持ち上げられると、磁気浮上機構５の磁力の反発力とベッド本体３の重量とのバランスが崩れ、ベッド本体３の重量の一部が突支ロッド６
３に加わった状態になるため、このベッド本体３の上昇された上下方向の位置が固定されることになる。 【００３６】従って、図３に示すように、ベッド本体３
の上下方向の移動が固定されると、ベッド本体３上に負荷が加わっても、突支ロッド６３に阻止されてベッド本体３が下降することはないため、例えばベッド本体３に対するストレッチャＳの乗降操作を容易に行うことが可能になる。 【００３７】以上の実施例においては、突支ロッド６３
の水平軸部６３ａにローラ６４が設けられているが、本発明は、突支ロッド６３にローラ６４を設けることに限定されるものではなく、突支ロッド６３の有効長がベッド本体３に負荷がない状態でフロアＦとベッド本体３の底面との距離よりも大きく寸法設定されている限りローラ６４を設けなくてもよい。 【００３８】また、上記実施例においては、固定手段６
は、操作レバー６２に一体に突支ロッド６３が設けられ、この突支ロッド６３の垂直姿勢でベッド本体３を固定するように構成されているが、本発明の固定手段６
は、操作レバー６２に突支ロッド６３が設けられたものに限定されるものではなく、水平軸回りに偏心カムを回動させるように構成してもよい。 【００３９】なお、以上の実施例においては、車両に搭載される磁気浮上式防振ベッドに本発明の位置固定装置が適用された場合について説明したが、本発明は、車載用の防振ベッドに適用される位置固定装置に限定されるものではなく、通常の家庭用や病床用のベッドに適用することも可能である。 【００４０】 【発明の効果】本発明の請求項１記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置によれば、位置固定手段の操作レバーを操作することによって浮上状態のベッド本体の一側部がさらに上方に持ち上げられるため、ベッド本体には磁気の反発力が及ばなくなり、その結果ベッド本体の重量が位置固定装置に加わった位置固定状態になる。 そして、このベッド本体の持ち上げられた状態が維持されるように構成されているため、ベッド本体の一側部からのストレッチャ等の昇降操作を行うに際し、ベッド本体に加わる重量が変化しても、それによってベッド本体が上下することはなく、安定したストレッチャ等の昇降操作を行うことができるとともに、操作レバーの逆の操作でベッド本体の位置固定状態を解除することができ好都合である。 【００４１】本発明の請求項２記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置によれば、位置固定手段の操作レバーを支持軸回りに回動することによって、突支ロッドも同様に回動し、この回動によって突支ロッド直立させることにより、その先端部をベッド本体の底面に対向させることができる。 そして、突支ロッドの有効長は、ベッド本体上に負荷がない状態で浮上しているベッド本体の底面とフロア面との間の距離よりも長く寸法設定されているため、突支ロッドを直立させると、ベッド本体はこの直立した突支ロッドによって上方に持ち上げられ、かつ、磁気の反発力が及ばない状態で突支ロッドに支持される。 逆の操作でベッド本体の位置固定状態は解除される。 【００４２】このように、位置固定手段を、操作レバーと、操作レバーの支持軸回りの回動に連動して回動する突支ロッドとで構成することにより、簡単な構造で確実にベッド本体の位置の固定および固定解除を行うことが可能になり、設備コストを廉価なものにする上で好都合である。 【００４３】本発明の請求項３記載の磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置によれば、突支ロッドの先端部には水平軸回りに回転自在のローラが設けられているため、
操作レバーを操作して突支ロッドを直立させるときに、
上記ローラがベッド本体の底面部に当接してベッド本体を持ち上げるとともに水平軸回りに回動し、この回動によって軽快に操作レバーの操作を行うことが可能になるとともに、ローラに支持されたベッド本体の位置固定状態を解除するときも、ベッド本体の底面部に当接しているローラが水平軸回りに回動するため、軽快に操作レバーを操作することが可能になり、操作レバーの操作性を向上させる上で有効である。 【図面の簡単な説明】 【図１】本発明に係る磁気浮上式防振ベッドの位置固定装置が適用された防振ベッドの一例を示す一部切欠き斜視図である。 【図２】図１のＡ−Ａ線断面図であり、ベッド本体が位置固定されていない状態を示している。 【図３】図１のＡ−Ａ線断面図であり、ベッド本体が位置固定された状態を示している。 【図４】従来の磁気浮上式防振ベッドを例示する説明図である。 【符号の説明】 １ 防振ベッド ２ 下部フレーム ２１ 下部側板 ３ ベッド本体 ３ａ 傾斜部 ３１ 上部側板 ３２ 案内凹部 ３３ 帯状補強材 ３４ 前方長孔 ３５ 後方長孔 ３６ 操作空間 ３７ 凹溝 ４ リンク機構 ４１ 前方リンク腕 ４２ 前方補助リンク腕 ４３ 後方リンク腕 ４４ 後方補助リンク腕 ４１ａ，４２ａ，４２ｂ，４３ａ，４４ａ，４４ｂ 軸 ４１ｂ 前方突軸 ４３ｂ 後方突軸 ５ 磁気浮上機構 ５１ 下部永久磁石収容箱 ５１ａ 下部永久磁石 ５２ 上部磁石収容箱 ５２ａ 上部永久磁石 ６ 固定手段 ６１ 支持軸 ６２ 操作レバー ６２ａ 把手 ６３ 突支ロッド ６３ａ 水平軸部 ６４ ローラ ６５ 係止部材 Ｆ フロア Ｆ１ ブラケット Ｓ ストレッチャ Ｓ１ 車輪 |
