Emergency vehicle stretcher support member

申请号 JP2000522870 申请日 1998-11-27 公开(公告)号 JP2001524352A 公开(公告)日 2001-12-04
申请人 スキルド・イクイップメント・マニュファクチャリング・ピーティワイ・リミテッド; 发明人 アントン・ニコラース・ヴィッサー;
摘要 (57)【要約】 【課題】 緊急輸送機関において患者をより快適に輸送することが可能な担架支持構造を提供することである。 【解決手段】 担架を支持する細長い台座と、実質的に 水 平な 位置 に台座を支持する支持部と緊急輸送機関の壁に結合する結合部とを有する台座支持部材と、台座支持部材と緊急輸送機関との間に位置する弾性部材と、任意で制動部材とを備え、前記台座支持部が、台座が該台座の長軸に通常平行な軸について回動可能であるように台座を支持し、前記結合部が、前記台座支持部材が前記台座の長軸に通常平行な軸について回動可能であるように緊急輸送機関の壁にピボット式に回動可能に結合するのに適合していることを特徴とする。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 担架を支持する細長い台座と、 実質的に水平な位置に台座を支持する支持部と緊急輸送機関の壁に結合する結合部とを有する台座支持部材と、 台座支持部材と緊急輸送機関との間に位置する弾性部材と、任意で制動部材とを備え、 前記台座支持部が、台座が該台座の長軸に通常平行な軸について回動可能であるように台座を支持し、 前記結合部が、前記台座支持部材が前記台座の長軸に通常平行な軸について回動可能であるように緊急輸送機関の壁にピボット式に回動可能に結合するのに適合している緊急輸送機関で使用する担架支持構造。
  • 【請求項2】 前記細長い台座が、前記台座支持部材の台座支持部上の一 あるいは二以上の補助支持手段において走るのに適合された一あるいは二以上の横方向に延びたアーチ上のレールあるいはトラックあるいはそのような部材を含んでいる請求項1に記載の担架支持構造。
  • 【請求項3】 前記の一あるいは二以上の補助支持手段が、前記台座支持 部上に回転可能に取付けられた一あるいは二以上のプーリあるいは滑車であり、
    前記プーリあるいは滑車が、各々のアーチ状のレールあるいはトラックが走るための溝付きの縁部を有する請求項2に記載の担架支持構造。
  • 【請求項4】 前記台座支持部が一セットのプーリあるいは滑車を含んで おり、アーチ状のレールあるいはトラックがその一セットのプーリあるいは滑車の間を走る請求項3に記載の担架支持構造。
  • 【請求項5】 前記台座が、該台座を前記台座支持部材に対してピボット 式に回動することができるようにローラーベアリングあるいはそのような部材あるいは粘性液体によって、台座支持部材に結合されている請求項1に記載の担架支持構造。
  • 【請求項6】 前記台座及び/又は台座支持部材が、台座の横方向の加速 を滑らかにするための制動手段を含んでいる請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項7】 前記制動手段が、一あるいは二以上のはずみ車制動プーリ あるいはそのような部材である請求項6に記載の担架支持構造。
  • 【請求項8】 前記台座が、該台座の先端部及び後部を台座支持部材上で の実質的な平行運動にロックするロック手段を含んでいる請求項1から請求項7
    のいずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項9】 前記ロック手段が、プーリシステムの回りに巻き付いたク ロスワイヤあるいはそのような部材を含んでいる請求項8に記載の担架支持構造。
  • 【請求項10】 前記台座支持部と前記台座支持部材の結合部とが、前記 台座支持部が上方へピボット式に回動することができるようにピボット式に結合されている請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項11】 前記弾性部材が、バネ、ピストン、衝撃吸収体、エアー バッグ及びそのような部材から成るグループから選択されている請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項12】 さらに、前記台座支持部材と共に前記台座の支持を行う 、緊急輸送機関に結合した載置手段を含んでいる請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項13】 前記載置手段が、緊急輸送機関の壁に取り付けられた載 置アームと、前記台座の長軸に通常平行な軸についてピボット式に回動するために前記載置アームにピボット式に回動するように取付られた台座支持要素とを含んでいる請求項12に記載の担架支持構造。
  • 【請求項14】 前記載置構造が、前記台座支持要素のピボット式の回動 を制動するための制動手段を含んでいる請求項13に記載の担架支持構造。
  • 【請求項15】 前記台座支持部材の台座支持部が矩形のフレームを含ん でいる請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項16】 緊急輸送機関に取付られた請求項1から請求項15のい ずれか一項に記載の担架支持構造。
  • 【請求項17】 前記緊急輸送機関が救急車である請求項16に記載の担 架支持構造。
  • 【請求項18】 緊急輸送機関のキャビンにおいて使用される再使用可能 な内部裏側モジュールであって、該内部裏側モジュールが複数の個別セクションから成り、該個別セクションの少なくとも一つのセクションが一個あるいは二個以上の装備を収容あるいは支持するために適合した装備ステーションである内部裏側モジュール。
  • 【請求項19】 前記裏側モジュールが、必要なときに前記セクションの 取り外しが可能である取付手段によって、前記緊急輸送機関のボディーに結合している請求項18に記載の内部裏側モジュール。
  • 【請求項20】 前記装備ステーションの少なくとも一つは、整備ロッカ ー、ハイレベルロッカーモジュールと、酸素パックロッカーモジュールと、細動除去器パックロッカーモジュールと、裏ボード及び大型ショベルロッカーボードと、通信及び酸素棚と、IV付属品と、空調ユニットとから成るグループから選択されている請求項18あるいは請求項19のいずれかに記載の内部裏側モジュール。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】

    本発明は、緊急車両システムに関するものである。 特に、本発明は、塊(mass
    )を支持する構成、特に緊急輸送機関のあるいはそのような機関での使用に適した担架支持構造の態様に関するものである。 本発明はまた、緊急輸送機関で使用する再使用可能な裏側モジュール(lining module)に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】

    救急車のような緊急輸送機関はしばしば非常に重病の患者あるいは重傷の患者を輸送しなければならない。 患者の状態は、悪い道路状況、高速のコーナリング、及び/又は、急なレーン換えに起因した振動及び道路ショックによって一層悪化するかもしれない。 さらに、横になった患者はある周波数の道路の振動に対して非常に敏感である。 これらの要因のため、救急車はしばしば低速で運転され、
    患者の状態のさらなる悪化を回避する。 ドライバーは常に患者の楽さ加減と痛みレベルとから目的地への到着の緊急性を推量しなければならない。 救急車にとって、目的のある一時停止は非常にコストがかかり、かつ、優しい乗車に対する配慮に対して妥協する。

    【0003】

    【課題を解決するための手段】

    第一の態様では、本発明は担架支持構造に関するものである。 この態様における本発明の目的は、従来技術が有する一あるいは二以上の問題の少なくとも一部を克服するかあるいは軽減する担架支持構造を提供し、かつ/又は、現在手に入る患者支持システムの代替を提供するすることである。

    【0004】 さらに、第一の態様では、本発明は緊急輸送機関で使用する担架支持構造を提供するものであって、その構造は:担架を支持する細長い台座と、実質的に平な位置に台座を支持する支持部と緊急輸送機関の壁に結合する結合部とを有する台座支持部材と、台座支持部材と緊急輸送機関との間に位置する弾性部材と、任意で制動部材とを備え、前記支持部が、台座が該台座の長軸に実質的に平行な軸について回動可能であるように台座を支持し、前記結合部が、前記台座支持部材が前記台座の長軸に実質的に平行な軸について回動可能であるように緊急輸送機関の壁にピボット式に回動可能に結合するように適合されている。

    【0005】 緊急輸送機関は、担架に横臥している人あるいは動物を輸送するために使用されるいかなる車両であってもよい。 緊急車両は、車、バスあるいはトラックであってもよい。 緊急車両は飛行機、ヘリコプター、あるいはホバークラフトであってもよいし、または、ボートあるいは船のような水上輸送機関であってもよい。
    緊急輸送機関は救急車、消防車、あるいは、病気あるいは負傷した人あるいは動物の輸送に使用される他の輸送機関であってもよい。

    【0006】 台座は、連続的あるいは半連続的な構造であってもよいし、あるいはオープンフレームであってもよい。

    【0007】 台座は、車輪を有する担架の車輪を台座に載置することが可能な車輪用トラック有してもよい。

    【0008】 台座は、液体を台座における収集点に排水することを可能にする傾斜した床を有する。 台座はいかなる適切な材料から成るが、ファイバーガラスのような強靱で軽量の材料から成るのが好ましい。 さらに、排水口に排水する液体を収集する容器のような他の付属器を備えてもよい。 台座は、低レベル質量(low level ma
    ss)を提供するという利点を有して、担架支持構造の安定性を改良することになる、装備、道具、あるいはホイールジャッキの積み込み用の区画部を含んでいてもよい。

    【0009】 細長い台座が、台座の先端部及び後部を台座支持部材上で実質的に平行運動にロックするロック手段を含んでいてもよい。 このロック手段は、プーリシステムの回りに巻き付けたクロスワイヤの形であってもよい。

    【0010】 台座のベースは、台座支持部材の補助支持手段において走るように適合された、一あるいは二以上の横方向に延びたアーチ状のレールあるいはトラックを含んでいてもよい。 前記補助支持手段はプーリあるいは滑車であってもよい。 この場合、レールあるいはトラックは、台座支持部材上に回転可能に取付けられたプーリあるいは滑車の溝付きの縁部を走ってもよい。 上記のクロスワイヤシステムは、前記アーチ状トラックがプーリあるいは滑車上を滑らかに走ること、及びレールあるいはトラックが横方向にねじれたり結合したりするのを防ぐのを補助することも保証する。

    【0011】 また、台座は、台座支持部材に対しての台座のピボット式回動を可能にする手段、例えば、ローラーベアリングあるいは粘性の液体等によって台座支持部材に結合されてもよい。

    【0012】 台座は、レール、トラックあるいはローラーベアリングを介して台座支持部材に接続するとき、台座は横方向の加速を滑らかにするように制動構造を有してもよい。 この制動構造は、一あるいは二以上のはずみ車制動プーリであってもよい。 モータを備えたはずみ車を使用してもよい。 台座を粘性材料を介して台座支持部材に接続されたとき、その粘性材料自体が制動作用を提供する。

    【0013】 台座支持部材は、一あるいは二以上のアームを含んでもよく、そのアームは、
    台座がピボット式に回動し、患者を激しいコーナリング及び急なレーン変更における横方向の運動量から分離するように、台座を支持するように適合された実質的に水平な延長部を有する。 アームは台座支持部材の頭部あるいは足部であるいはそれに近接して位置することが好ましい。 構成は、台座が、台座に設置した担架上に位置したが患者あるいは動物の重心に実質的に平行な軸の回りに約30°回動することができるように構成されていることが好ましい。

    【0014】 台座支持部材は、輸送機関のボディに結合する結合部も含んでいる。 この結合部は、台座支持部材の実質的な垂直セクション上に位置してもよいし、輸送機関のボディへの結合は、壁ブラケットのようなピボット式結合手段によって行われてもよく、そのアームが台座の長軸にほぼ平行な軸についてピボット式に回動する。 輸送機関の壁に結合部をピボット式に結合することは、台座支持部材の垂直な移動を制限し、道路の衝撃から患者を隔離する。

    【0015】 台座支持部材と緊急輸送機関との間に位置する弾性手段は、その一端を輸送機関のボディーに、また他端を結合点から離間して位置する台座支持部材の垂直部に取り付けたバネ、エアーバッグ、あるいはそのような部材であってもよい。 制動手段は、その一端が輸送機関ボディーに、他端がアームの垂直部に結合している。 制動手段は油圧式ピストンあるいは衝撃吸収体であってもよい。

    【0016】 台座支持アセンブリは、輸送機関の床の清掃を容易にできるように全アセンブリをピボット式で回動して持ち上げるように適合されていてもよい。 これは、台座支持部材の通常垂直な垂直部を通常水平な水平部にピボット式に結合することによって達成してもよい。 この構成は、台座及び台座支持部材を、安定化ワイヤの配置及び調整の際の清掃を考慮して、上方の位置にロックしておくロック手段を含んでいてもよい。

    【0017】 細長い台座は、少なくとも2本の本発明に対応する台座支持アームによって支持してもよい。 この場合、アームの水平部はフレームの一部を形成してもよい。

    【0018】 また、細長い台座は、一端を本発明に対応する台座支持部材によって、かつ他端を輸送機関ボディに結合した他のタイプの載置手段によって支持されてもよい。

    【0019】 別な態様では、本発明は、緊急輸送機関に適合する、本発明の第一の態様に対応する担架支持構造の組み合わせを含んでいる。

    【0020】 本発明は、特に担架に運ばれる患者を参照して記載しているが、本発明の装置が馬、家畜、犬、猫等の輸送に適合してもよいことは理解されたい。

    【0021】 本発明の第一の態様をさらによく理解できるように、添付図面を参照して以下に非限定的な実施形態を提供する。

    【0022】

    【発明の実施の形態】

    まず、図1から図5に示した構造を見ると、担架を支持するファイバーガラスの台座20が、担架車輪80(図2を見よ)を収容する車輪トラック2をその側面に有する。 台座20は、また、体液の排水のための排水口に傾斜する傾斜排水床4を(矢印の方向に)含んでいる。

    【0023】 台座20は、以下でさらに詳細に説明するように、アーチ状のレールあるいはトラック36を有する。 この特別な実施形態では、台座が、壁ブラケット12によって緊急車両の側部30にピボット式に回動するように取り付けたアーム25
    をそれぞれ有する台座支持部8上に据え付けされている。

    【0024】 図2は、図1で示した実施形態の側断面図を台座20に配置した担架40(点線)とともに示したものである。 台座20は、排水孔6から受けた体液の収容のための滑り区画部22を含んでいる。 台座はまたホイールジャック及び低レベル質量を与える道具の収容用の区画部24を備えている。

    【0025】 すでに述べたように、この特別な実施形態では2つの台座支持部材8あり、そのそれぞれが、緊急車両の本体の一端と他方の端部とで各水平部材28にピボット式に回動するように結合されたアーム25を有する。 車両本体へのピボット式の取付部は、車両の床から略600mm離間して位置している。 台座支持部材の水平 部材28は長軸部材26と一緒にフレーム70を形成して、2つの台座支持部材が確実に一体で作動するようにしている。 縁に凹みを有するプーリあるいは滑車(レールの上に2個、下に2個)の1セットが、各水平部材28上に回転可能に取付られており、そのため、台座の各レールあるいは各トラック36は上部および下部のプーリあるいは滑車の間を動いてもよい。

    【0026】 台座支持部材は、緊急車両壁30にその一端でかつ台座支持部材8に他端でピボット式に接続したバネ部材38(図2を見よ)を含んでいる。 任意に、バネ部材38に結合したピストンあるいはショック吸収体のような制動手段47を含んでいてもよい。

    【0027】 各台座支持部材8の通常水平な水平部材28は、その水平部材が車両の床を容易に清掃可能に上方へ回動することができるように、通常垂直な垂直部材25に符号35でピボット式に接続していてもよい。

    【0028】 上述の担架支持構成は、車両が激しいコーナリングあるいは急なレーン変更を始める位置における横方向の運動量から患者を分離するために、台座が患者90
    の重心41の回りに回動することができるように構成している。 構成は、また、
    いかなる道路のショットも吸収するために、略100mmの垂直方向の移動を可能に する。

    【0029】 図4によく示しているように、台座の先端部及び後端部は、制動プーリ52の回りに一度巻き付けされたクロスワイヤー50によって平行運動にロックされている。 このクロスワイヤは小さめのプーリ54を介して取付ける。 プーリ54は台座に取り付けられている。 ワイヤは側部に取付られたラッチ29によって台座支持部材の側部にロックされている。 ロック機構はワイヤのたるみを調整する締め金具56を含んでいる。 このロック機構は分けられた運動量を安定し制動する作用を有する。 クロスワイヤシステムは、また、台座の曲がったトラックをプーリ34上で滑らかに走り、横で捻れたり結合することを実質的に排除している。
    このシステムははずみ車制動プーリ(図示せず)も含み、横方向の加速度を滑らかにしている。

    【0030】 図5は、点線で示した通常位置70と担架支持構造が実質的に垂直に配置してその構成のもとで清掃を可能にし、かつ調整のために安定化ワイヤにアクセスできるようになるロックされた位置72とにおける台座と台座支持部材の構成を示している。

    【0031】 図6から図9は本発明の別な実施形態を示しており、その実施形態とは、台座120が、図1から図3に示したのと同様な単一の担架支持構造122によって一端あるいはその一端の近傍と、図7で示した載置構造120によって他端とで支持されている。 この載置構造は車両壁30に取付られた載置アーム200を含んでいる。 載置アーム200は、軸250の回りでピボット式に回動するための載置アームにピボット式で取付られた台座支持要素210を含んでいる。 この支持要素は台座を支持する水平棚部205を有する。 この構成は、台座支持要素のピボット運動の制動を提供する台座支持要素210の下降部に接続された制動手段230、例えば、ピストンあるいは衝撃吸収体を含んでいる。

    【0032】 図7の構成の側面図を図8に示す。 この図では、台座120は、台座の他端を取付構造(図7参照)で支持している間、ガイドローラー280間で移動するアーチ状トラック290を含んでいる。 図9は台座及び台座支持構造の一端図を示し、該台座支持構造では、アーチ状トラック290が、台座支持部122の通常水平な水平部上に位置するガイドローラー上に支持されている。 この構成では、
    台座は、コーナリング運動量を統御するように、横側から横側へ約30°回動することができる。

    【0033】 本発明はまた、緊急車両を使用するための緊急モジュールにも拡張する。 このモジュールは、一の緊急車両から取り除いて他の車両に使用することも可能になっている。

    【0034】 オーストリアで使用されている従来の救急車は、人命救助装置が装備されたトラックの後部にキャビンを備える仕様(custom)によって変形された米国型ピックアップトラックを元にしている。 一般的には、このような車両の有効寿命は、
    不安定に、あるいは道路用に不適となる200,000kmである。 一方、キャビンを装 備した仕様は一般的には使用可能なままである。 緊急車両の再販価値は、その特別な構成のためかなり減少する。 さらに、特別仕様の緊急キャビンを有する車両にかけた投資は完全に失う。

    【0035】 別な態様では、本発明は、元の車両が寿命に達したときにその車両から他の車両に移動可能な緊急モジュールを提供することによって、救急車のような従来の緊急車両に対するコストが有効な代替を提供する。

    【0036】 また、別な態様では、本発明は、緊急車両のキャビンで使用する再使用可能な内部裏側モジュール(interior lining module)を提供する。 このモジュールは、複数の個別セクションから成り、個別部の少なくとも一つは、一あるいは二以上の装備を収容しあるいは保持するのに適合した装備ステーションである。

    【0037】 本発明の内部裏側モジュールは、ベース車両の再販価値を最大にするように指向したものであって、最適整備寿命の間、ベース車両を使用可能に維持することを可能にする。 車両がこの点の達すると直ちに使用をやめ、内部裏側モジュールを取り出し、そのモジュールを新しい車両に取り付けてもよい。 車両は市場での使用に合わせて最高になるように整備するので、可能な限り利益をのせて、または非常に少ないあるいは最小の損失で売ってもよい。 裏側モジュールへの元の投資は、他の車両内でも再使用可能なので損失しない。

    【0038】 本発明の内部裏側モジュールは、容易に取付け及び取り外しできるように、特別に設計している。 内部裏側モジュールのセクションは、必要なときに取り外しするためのボルトあるいは他の取付手段によって、緊急車両に取付してもよい。
    内部裏側モジュールは、高い屋根のバンに合って、内部が直立できるように寸法を決められていることが好ましい。

    【0039】 内部裏側モジュールは、一側部あるいは両側部に取り付けた滑りドアと全周の窓ガラスを有する緊急車両における使用に対して、患者とそれに随行する人に対して乗物酔いを最小にするように設計してもよい。 このとき、特に随行人に対して乗物酔いが最小になっていることは、車両の再販の際の潜在的な市場の増加という利点を加えることになる。 緊急車両のキャビンは、内部裏側モジュールが取り付けられた状態で、患者あるいは急患が容易に入りやすくするように最大高さのドアを有することが好ましい。

    【0040】 内部裏側モジュールは、運転室の前方のレイアウトのために、長い床を有する緊急車両にフィットするように設計されていることが好ましい。 これは二患者用救急車(dual role ambulance)を考慮したもので、前方向きの随行者席を容易 に除去し、席として使用される同じ滑り床トラックを用いて第2の担架台座において滑らせることによって、ステーションからの電話の際に救急車を容易に2ベットユニットに変更することができる。 この担架台座は、所定の350mm通路間隙 を提供するために、近側壁に対して担架を持ち上げるためのロック式側部滑り機構を有していてもよい。

    【0041】 出願人は、ベースの車両に対して使用するのに特に適した車両は、高い潜在的再販価値を有する名声ある車両のメルセデスベンツ412-Dバンであることがわか った。

    【0042】 再使用可能な内部裏側モジュールのセクションは、適切な材料から作ってもよい。 セクションは強く軽いプラスチックから形成されてもよい。 セクションはファイバーガラスから成ることが好ましい。

    【0043】 少なくとも一つの装備ステーションは以下から選択してもよい: 整備ロッカー−これは、緊急装備に容易にアクセス可能にする中央部滑りドアの背後に位置してもよい。 例えば、酸素Dサイズシリンダーは、締め金をはずすことが可能な形作られたファイバーガラス容器に収容され、かつ圧がかからずに容易に除去されかつ容易なシリンダーの取り替えが可能なように45°位置に傾くことが可能であって、メンテナンスに関係したOM&Sリスクを低減するものでもよい。 整備ロッカーは、密閉されたふた及び射水路を介した内部アクセスを有する仕切部に収容された汚れ物容器として機能するものでもよい。 この整備ロッカーは、フューズボードを収容する酸素ロッカーの背後の凹みに電気用領域を、車両内部からスイッチできるアース漏れ保護ブレーカーと共に有してもよい。 ハイレベルロッカーモジュール−これらの内の一あるいは二以上は、各側面に位置して、軽量の部材を積み込むために車体全長に延びていてもよい。 例えば、
    それらの各々は、透明ポリ炭酸塩−炭酸塩真空形成ドア用のヒンジを有する6個の450L×220H×200Dロッカーを含んでもよい。 空気及び電気ケーブル用のロッカー下にダクトを備えてもよい。 底部外側コーナーの全長を延びる除去可能な気泡クッションを随行者の保護用に備えてもよい。 酸素パックロッカーモジュール−これは、迅速解放締結装置を有する頂部上に携帯酸素パックの積み込みのための滑りドアの近側、予備のCシリンダの積み込み用の2個の区画部モジュールの近側、及び第二のバッテリ用の第二の開口を有する区画部の近側の、左側部に配置してもよい。 細動除去器パックロッカーモジュール−これは、迅速解放締結装置を有する頂部上に携帯細動除去器パックの積み込みのための滑りドアの近側の右側部に配置してもよい。 モジュールは、随行者が患者の傍らに座るときに、随行者にとって細動除去器に容易にアクセスし使用できるように、90°でピボット式に回動し、
    ロックする。 以下のモジュールでは、密閉した区画部は、感染した廃棄物及び尖った容器の積み込み用の引出しである。 裏側大型シャベルボード(Back and scoop board)ロッカーモジュール−これは、ゴロゴロ音がなるのを防ぐために、人目につかない泡線容器(snug foam li
    ned container)において、裏側大型シャベルボードの積み込み用の側壁近傍に 配置してもよい。 通信及び酸素棚−これは、中央前部壁の頭上に配置して、衛生的かつ新鮮な外観を与えるように設計されていてもよい。 通信ロッカーは、無線通信装備及び携帯無線に内部からアクセスするため、ステーションを充電するため、アクセス用の中央部滑り整備ドアをロックするため、装備を整備するための高品質高分子ローラードアを有していてもよい。 酸素制御及び付属品ボードが、随行者席に面する後部病室の近傍にだけ内部アクセスを有する高品質高分子ローラードアの背後に位置してもよい。 IV付属品−これらは、2つの天井トラックに沿ったどこでも配置してよい。 これらは、4個の容易に滑りかつ自然にIV付属品をロックするフックを有する天井パネルの各側部上の、全長の粉末アルミニウム被覆したCチャネル天井トラックであってもよい。 凹んだトラックは遮音天井パネルに面一であり、天井パネルと頭上棚モジュールとの間の結合器として二重になる。 空調ユニット−これは自己完結式のユニットであってもよい。 フィルターを介して換気され、整備あるいは入れ替えが容易なスライド式のトレイ上の一ユニットで暖房と冷房がなされる。 本発明は、本発明の内部裏側モジュールが装備された緊急車両にも延長される。 取付られた緊急車両は、さらに、一あるいは二以上の以下の設計構造を有してもよい。 担架支持部材−担架支持台座が内部キャビンに取付られてもよい。 担架支持部材は、100mまでの垂直移動及び15°までのコーナリング運動量負荷を有する路上衝撃から患者を隔離するように設計した本発明に対応する担架支持構造であってもよい。 担架台座は、さらに、全体液を受け保持するように設計され、かつ全ユニットが側壁から取り外されて、清掃が容易になるように何もない床をさらすよう設計されている。 簡単後方アクセス−特に、人体の側部に対して開放されてかつ固定する救急車使用として設計された270°の開き戸を有する。 清掃−緊急キャビンの全内部が、全シート及び担架台座が容易に取り外しされることを含めて、清掃が最大限容易になるように設計されていてもよい。 全端部は、汚れや体液の捕集を最小にし、かつ清掃を容易にするように最大の半径を有するように設計されてもよい。 内部の仕上げは全て長寿命及び清掃の容易さのために選択される。 随行者シート−これは、裏側モジュールの取付に合わせて設計され、2つの滑りトラックに沿ったどこかに配置されてもよい。 対線慣性リールシートベルトを有するシートして認可された2つのGuardian ADR 68を、滑りトラック上に載 置され固定されてもよい。 シートは床の清掃のために容易に取り外し可能であったり、面する方向を前方から後方へ変えたり、あるいは必要なときに第2のベッドを取り付けるために取り外し可能であってもよい。 Ferno Model 2222 Pedi-Pa
    i Child Transport Seatを取付てもよい。 長距離輸送の際に随行者がより快適であるように、任意に振動減衰シート取付台を取付てもよい。 遮音及び減音−設計及び材料に対して注意深く行う。 バンの壁及び屋根における全内部凹みをポリスチレン泡を膨張させて充填してもよい。 本体の全窓は熱損失、外部音の侵入、及びパネル振動を最小にするために二重窓とする。 吸音中心天井パネルを、内部の反射音を低減するように取り付けてもよい。 道路の騒音を吸収する担架台座の下に吸音パネルを、清掃が容易になるように取り外し可能に設ける。 道路の騒音の伝達を低減するために音波消失用の合成床パネルを設ける。 照明−緊急キャビンの内部照明は、必要なときに、非常に局所的な照明に対して頭上のロッカーの下の航空機型の眼球光(eyeball light)による一般的な全 体照明を提供するため、凹んだ位置に設けた蛍光天井ライトを備えてもよい。 窓−二重窓に穴あき鏡と薄色付きフィルムとの組み合わせを用いている。 ブラインドは必要ない。 作動部、重量、コスト、及びメンテナンスの問題はある。 乗物酔い−患者及び特に随行者に対するものである。 これは、知覚上の相違を最小にする円形窓と、回転運動量を最小にする車両揺れを最小にする6個ホイールバンの広めのトラック及び長めのホイールとを使用することによって低減してもよい。 ウォークスルー−車両は、運転室から胴部あるいはサイドドアー近傍にアクセスすることが可能であるように設計されていることが好ましい。 配色−内部に対するものである。 ファイバーガラスパネルは全て白であることが好ましい。 ビニール仕上げの天井、クッションパネル、シート、及び床は明るいスカイブルーであることが好ましい。

    【0044】 本発明の第二の実施形態をよりよく理解するため、添付図面を参照して以下で示す非制限的な実施形態を提供する。

    【0045】 図10,図11a及び図11bは、ベース車両として使用されるメルセデスベンツ 412-Dバンの転換の結果である緊急車両201を示している。 この車両は側面窓211と滑り可能なサイドドア213とを有する。

    【0046】 図12は、再使用可能な内部裏側モジュール350を備えた図10で示した救急車の長軸方向の断面図である。 図12で示した転換車両は運転室400とキャビンスペース450とを有する。 この特別な実施形態では、救急車は本発明に対応する担架支持構造380を備えている。

    【0047】 再使用可能な内部裏側モジュールの詳細を図12,図13a、図13b、図1
    4から図16において示した。 内部裏側モジュールは、屋根360、床362,
    後部面363、及びキャビンの正面364にはまる。

    【0048】 内部裏側モジュールは、必要ならセクションの取り外しを可能にするボルトあるいは他の固定手段によって、救急車に取り外し可能に固定された複数の個別セクションから成る。 図17は、内部裏側モジュールを車両ボディーに取り外し可能に取付ける一手段を示している。 特別折り曲げ金属取付フレーム500を、溶接500によって、あるいはボディーの補剛部及び反転フレームにボルト付けすることによって車両ボディーに取付け、外壁の内側及び天井パネルに結合する。
    1/4回転コンセントを新しい取付フレーム500及びすでに存在するボディーフ レームに固定する。 ファイバーガラス裏側モジュール530を粉末被覆アルミニウムCチャネル540あるいはフラットバー(図示しない)によって適所に保持する。 モジュール530はCチャネル540とモジュール530とを適所に引き下ろしてロックするFlushed Philipsの凹み1/4回転留め具によって取付フレームに固定する。 この構成は、最適整備寿命でのベース車両から内部裏側モジュールを取り外すことを考慮したものであり、ベース車両の再販価値を最大にし、かつ他の転換車両における内部裏側モジュールの再利用を可能にする。

    【0049】 図10から図16で示した実施形態における内部裏側モジュールは、一個あるいは二個以上の装備を収容し、支持するように適合された多くのセクションを含んでいる。 例えば、モジュールセクション367及び369はキャビンの屋根に隣接し、それぞれが透明ポリ炭酸塩ドア370によってカバーされた6個の屋根区画部366を結合する。

    【0050】 裏側モジュールは簡易検査用の横引きの引出し(点線)を備えた第二バッテリを収容する収容部372も含んでいる。 区画部374を、中央サービスドアから取り出し可能な持ち上げプラスチックゴミ箱を収容するために内部モジュールに備えている。

    【0051】 モジュールセクション376は、その中に酸素制御及び付属物が配置されたローラードアによって閉鎖された区画部である。

    【0052】 内部裏側モジュールは、中央サービスドアからアクセスすることができる呼吸装置シリンダー376の収容用の区画部377も備えている。 頂部のハッチ37
    9は、検査及び制御を考慮したものである。 区画部378も380においてピボット式に設けられ、取り替え及び検査のために酸素シリンダーに外部からアクセスするためにその区画部を傾けることが可能である。 モジュール部386は、空調ユニットの収容用に備えたものであり、その収容ユニットはユニットの整備のためにアクセスすることを可能にするために、救急車の壁を介して滑るように設けられている。

    【0053】 さらに収容区画部386−387を備えている。 収容ユニット388は、無線機及びフューズボードを収容する区画部であり、折り畳みドアを有する。 内部裏側の収容ユニット390は、人体用のシャベル(body scoop)392及び他のボードを収容するために備えたものである。

    【0054】 内部裏側モジュールの非収容区画セクションは、ビニールで被覆された泡状物質の吸音天井パネル394を含んでいる。

    【0055】 他の態様では、本発明は添付した図10から図16の一あるいは二以上において示した緊急車両を備えている。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明に係る担架支持構造の第一の実施形態を示す平面図であ る。

    【図2】 図1で示した図のA−A断面の側面図である。

    【図3】 図1で示した図のB−B断面の側面図である。

    【図4】 図1で示した実施形態の底面図である。

    【図5】 図4で示した図のC−C断面に沿った側面図である。

    【図6】 本発明に係る担架支持構造の第一の実施形態を示す平面図であ る。

    【図7】 図6で示した実施形態の一端を示す端面図である。

    【図8】 図6で示した実施形態の側面図である。

    【図9】 図6で示した実施形態の他端を示す端面図である。

    【図10】 本発明の使用に適した救急車の側面図である。

    【図11】 (a)図10で示した救急車の背面図である。 (b)図10 で示した救急車の正面図である。

    【図12】 図10で示した救急車の長軸方向の断面図である。

    【図13】 (a)本発明による再使用可能な内部裏側モジュールの実施 形態を備えた、図10で示した救急車のキャビンの正面図である。 (b)(a)
    と同様のキャビンの後部面である。

    【図14】 本発明による再使用可能な内部裏側モジュールの実施形態を 備えた、図10で示した救急車の中央面上の内部構造図である。

    【図15】 本発明による再使用可能な内部裏側モジュールの実施形態を 備えた、図10で示した救急車の近側面の構造図である。

    【図16】 本発明による再使用可能な内部裏側モジュールの実施形態を 備えた、図10で示した救急車の床面の構造図である。

    【図17】 図10で示した車両のボディーに内部裏側モジュールを取付 る手段の実施形態を示す概略構成図である。

    【符号の説明】

    2 トラック 8 台座支持部材 20 台座 24 プーリ(滑車) 25 アーム 28 水平部材 34 プーリ 36 レール(トラック) 38 バネ部材 40 担架 50 クロスワイヤ 54 プーリ 70 フレーム 90 患者 120 台座 122 担架支持構造 200 アーム 201 緊急車両 205 水平棚部 210 台座支持要素 230 制動手段 280 ガイドローラー 290 アーチ状トラック 350 内部裏側モジュール 367,369 モジュールセクション 386,387 収容区画部 400 運転室 500 取付フレーム 530 裏側モジュール

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW

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