Sonic shock delay line of X-ray lithography for beam line

申请号 JP10084497 申请日 1997-04-04 公开(公告)号 JP3190596B2 公开(公告)日 2001-07-23
申请人 住友重機械工業株式会社; 发明人 英二郎 豊田;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】シンクロトロンからの放射光を垂直方向に揺動するX線ミラーで反射させ、該反射光をウエハに露光するX線リソグラフィ用ビームラインの音波衝撃遅延管路において、ビームラインの大径外筒部(1)内に窓穴(7´)を有する多数の仕切板(7)、(7)、・・
    を設置し、該仕切板(7)の窓穴(7´)を挿通しX線ミラーで反射された放射光を包被し、X線ミラーの揺動に同期して前記仕切板(7)の窓穴(7´)内を垂直方向に揺動する内筒(2)を設け、該内筒(2)には前記仕切板(7)、(7)、・・と対向して微小間隙を空けて仕切板(9)、(9)、・・を設けて大径外筒部内を多数の仕切空間(10)、(10)、・・に仕切るとともに、内筒(2)には前記各仕切空間(10)と連通する開口部(2´)を穿設しており、前記内筒(2)の放射光出口端はビームラインから突設せる真空ベローズ(4)に接続せる放射光取出窓 (3)に取付けられ、放射光入口端はビームライン大径外筒端部または、さらに上流側まで突出して設置されていることを特徴とするX
    線リソグラフィ用ビームラインの音波衝撃遅延管路。
  • 【請求項2】各仕切空間(10)、(10)、・・と連通する内筒(2)に穿設している開口部(2´)の各総面積は、該内筒の断面積より大きいことを特徴とする請求項1記載のX線リソグラフィ用ビームラインの音波衝撃遅延管路。
  • 【請求項3】ビームラインの大径外筒部(1)内に設置せる仕切板(7)、(7)、・・は、ビームラインの軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のX線リソグラフィ用ビームラインの音波衝撃遅延管路。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明はシンクロトロン放射光を用いるX線リソグラフィ用ビームラインに関する。 特に、該ビームラインの音波衝撃遅延管路に関する。

    【0002】

    【従来の技術】シンクロトロン放射光によるX線露光システムは一般に図9に示す構成からなっている。 図9において50は模式的に示されたシンクロトロンで、超高真空中で電子ビーム51を周回運動させ、周回軌道の接線方向にシンクロトロン放射光52を発生させる。 シンクロトロン50から出た放射光52は真空ダクト53に導入される。 真空ダクト53には真空の遮断弁65、高速遮断弁66および、図示していないが必要に応じて放射光をブロックするブロックシャッターや真空排気ポンプ等が設置されている。 そして、真空ダクト53の下流にはミラーボックス54が接続されている。

    【0003】前記ミラーボックス54の中にはX線ミラー55が入射光に対して1〜2度の度で配置されている。 X線ミラー55の形状は平面、円筒、円環(トロイダル)面等種々の形状のものが用いられており、表面は通常、金、白金等でコーティングされ、入射光のほぼ6
    0〜70%を反射し下流に伝送するとともに、X線露光に不適当な短波長成分(硬X線)を除去するフィルター機能を有している。 そして、該X線ミラー55は駆動装置56により反射基準点Oを中心に揺動可能となっている。 その理由は、放射光は平方向には360度方向に放射されるが、垂直方向には1mrad(ミリラシ゛アン)程度の広がりしかないのでX線ミラー55を揺動することにより反射光を垂直方向に振り照射野を拡大するためである。

    【0004】ミラーボックス54の下流には真空ダクト57が接続されており、該真空ダクトの一部(または全体)はビームライン大径部63で、内部が仕切板64で数区画ないしは数十区画に仕切られており、該仕切板6
    4の中央部は放射光が通過する角穴または丸穴を設けた構造の音波衝撃遅延管路(acoustic deley line)を形成しており、ビームラインのの最終端には放射光取出口となるフランジ58に接合されたベリリウム薄膜59が取り付けられている。 真空ダクト57のベリリウム薄膜59の近傍に真空計のセンサーヘッド67が設置されている。 ベリリウム薄膜59の厚さは30μm程度で、放射光を真空中から大気中に取り出す機能とX線露光に不適当な長波長成分(真空紫外線)を除去するフィルター機能を有している。

    【0005】ベリリウム薄膜59から大気中に取り出された放射光はX線マスク60を通ってウエハ61の表面に塗布されたレジスト(感光材)を感光させX線マスク60に描かれたパターンを転写する。 ベリリウム薄膜5
    9の外側の通称大気部分は大気圧または減圧状態の空気または、X線を透過しやすいヘリウムガスにさらされている。 X線マスク60とウエハ61の間隔は10〜20
    μmで、X線ステッパ62に保持され、1回の露光ごとにウエハの感光位置を移動し、逐次露光を行なうものである。

    【0006】ベリリウム薄膜59はX線の吸収による温度上昇や劣化または作業者の不注意によって破損することがある。 ベリリウム薄膜59が破損すると外部の大気(空気またはヘリウムガス)が真空ダクト57に流入し、ビームラインの真空状態を劣化させる。 さらに、放射光源であるシンクロトロン50の真空も劣化させ、運転を不能にする危険性がある。 かかる事故を回避するために、ビームライン大径部63に音波衝撃遅延管路、ベリリウム薄膜59の近傍に真空計のセンサーヘッド6
    7、ビームライン上流側に高速遮断弁66および高速ではないが完全な密封性能を有する遮断弁65が設けられており、ベリリウム薄膜が破損すると真空計センサーヘッド67が真空の劣化を検出し、高速遮断弁66および遮断弁65を同時に閉止し、上流側の真空系統を保護するようにしている。

    【0007】高速遮断弁66がセンサーからの信号により完全に閉じ時間は一般に数10msecであり、侵入するガスの分子速度は500(空気)〜1500(ヘリウム)m/secであるので、ビームラインの長さが10m
    とするとガスは7〜20msecで高速遮断弁66に到達することになる。 音波衝撃遅延管路は侵入したガスの大部分を遅延管路の大径部空間に一時的にトラップし、高速遮断弁への到達を遅らせる作用をする。 しかしながら、
    露光面積が大きくなると音波衝撃遅延管路の仕切板64
    に設けられている放射光の通過穴の寸法もそれにつれて大きくなり、その結果、ガスを必要時間トラップすることが困難になってきた。

    【0008】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は放射光取出窓を狭小化させることによりベリリウム薄膜の厚みを厚くしなくても強度を保障するとともに、ベリリウム薄膜が破損して外部の大気がビームラインに流入し、真空計のセンサーヘッドの検出信号により高速遮断弁66が完全に閉じるまでガスが前記弁まで到達しないようにした音波衝撃遅延管路を提供すること、および音波衝撃遅延管路の設置によりビームラインの真空の早期立ち上げが困難になることを防止するすることを目的とする。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】X線リソグラフィ用ビームラインの音波衝撃遅延管路において、ビームラインの大径外筒部1内に窓穴7´を有する多数の仕切板7、
    7、・・を設置し、該仕切板7の窓穴7´を挿通しX線ミラーで反射された放射光を包被し、X線ミラーの揺動に同期して前記仕切板7の窓穴7´内を垂直方向に揺動する内筒2を設け内筒2には前記仕切板7、7、・・と対向して微小間隙を空けて仕切板9、9、・・を設けて大径外筒部内を多数の仕切空間10、10、・・に仕切るとともに、内筒2には前記各仕切空間10と連通する多数の穴2´を穿設しており、前記内筒2の放射光出口端はビームラインから突設せる真空ベローズ4に接続せる放射光取出窓3に取付けられ、放射光入口端はビームライン大径外筒端部または、さらに上流側に突出して設置されていることを特徴とする。

    【0010】

    【発明の実施の形態】図1は本発明に係るビームラインの音波衝撃遅延管路の概略説明図である。 1はミラーボックス54の下流側に接続されているビームラインの大径外筒部である。 2は放射光の光路の外側を包被し前記大径外筒部1の内部に設置されている内筒であってその先端部には放射光取出窓3が結合されており、該窓3は真空ベローズにより前記大径外筒部1の先端部フランジ5に接続されている。 6 1 、6 2は大径外筒部1の胴部の両端下方側に設置され、内 2を垂直方向に駆動するための駆動装置である。 そして、内管2がミラー55の運動と同期して駆動されることにより放射光の光路が確保されている。

    【0011】7、7、・・は大径外筒部1の内部に軸方向に所定の間隔をあけて設置された仕切板で、これらの仕切板7、7、・・には中央部に内筒2の上下動の妨げにならない窓穴7´、7´・・が設けられており、隣接する仕切板7、7は連結ボルト8、8、・・で連結されている。 9、9、・・は仕切板7、7・・に対応して内筒2に設置された仕切板である。 仕切板7と、これ対応する仕切板9とは好ましくは1mm以下の隙間を有しており、仕切板7、7、・・9、9、・・により大径外筒部1内を多数の仕切空間10、10・・・に仕切っている。 前記内筒2の上下面には前記仕切空間に連通する開口部となる多数の穴2´、2´・・が穿設されている。
    前記穴2´の個数、寸法、形状は任意であるが、各仕切空間10内における全体の開口面積は少なくとも内筒2
    の断面積の10倍以上にしている。

    【0012】本発明装置の詳細構造について図2〜図4
    により以下説明する。 内筒2の駆動装置6 1 、6 2はそれぞれ直線案内軸受け12を内装せる軸受ケース13、先端部にフォーク14を有する案内軸15、軸受ケース1
    3に設置せるリニアーアクチュエータ16、該アクチュエーター16と案内軸15とを連結する連結板17、真空ベローズ18から構成されており、大径外筒部1の胴部下方側のフランジ部11 1 、11 2に各駆動装置の軸受ケース13が設置されている。 そして、内筒2の連結板19と案内軸15のフォーク14とをピン20で連結している。

    【0013】放射光取出窓3は円盤形状をしており、その中央部には放射光の断面形状に合わせて矩形または円弧状の貫通口が穿設され、表面にベリリウムの薄膜21
    が溶接または蝋付されている。 前記窓3は大径外筒部1
    のフランジ板5に真空ベローズ4、取付板3´、5´により連結されている。 内筒2の断面は放射光の断面を包被する形状をしており、先端部は放射光取窓3にフランジ3゛により取付けられており後端部は大径外筒部から上流側の真空ダクト57に突き出ている。 前記駆動装置6 1 、6 2は内筒2を垂直方向に駆動させるとともに、
    放射光取出窓3にかかる大気圧と大径外筒部内の真空の圧差によって生ずる水平方向の力を支持している。

    【0014】大径外筒部1の仕切板7、7、・・は組立上、上下に2分割してつなぎ板22、22でねじ止め連結されており、各仕切板7、7・・は連結ボルト8、8
    ・・で連結され、内筒2及び仕切板9、9・・と一体に組立られた後大径外筒部1内に組み付けられる。 23は真空計のセンサーヘッドで、フランジ板5に取付けられており、ベリリウム薄膜が損傷したときの真空度の変化を検出し、上流側の高速遮断弁66、遮断弁65を作動させシンクロトロン本体内へのガスの侵入を阻止している。 なお、音波衝撃遅延管路を構成する大径外筒部の概略寸法は、外径が400mm、長さが2m前後である。

    【0015】上記の装置では運転初期における大径外筒部1内の真空立ち上げ時、仕切板7と仕切板9とが微小間隙で重なり合って大径部1内を多数の仕切空間10に区画され、各隣接する仕切空間10、10は内筒2とこれらの穴2´、2´、・・を介して連通しているので真空排気口Dから各仕切空間内のガスを吸引して所定の真空度にするためには長時間を要する。 図5は上記の問題点を解決した実施態様の概略説明図である。 大径外筒部1内の真空立ち上げ時に駆動装置30で仕切板7を大径外筒部の軸方向に移動させて仕切板9との間隔を広げることにより簡単に解決できる。

    【0016】図6〜図8を参照して以下詳細構造につき説明する。 各仕切板7、7、・・は図6に示すように、
    連結ボルト8で連結されている。 各仕切板7、7、・・
    の下部には2個のブラケット31が取付けられ、軸装されたローラ32が大径部外筒1の内周面を転動することにより仕切板は軸方向に移動することができる。

    【0017】仕切板7、7、・・を移動させる駆動装置30は前述の内筒2の駆動装置6 1 、6 2と同様な構造をしている。 即ち、直線案内軸受け34を内装せる軸受ケース35、軸受ケース35に設置せるリニアーアクチュエータ36、端部仕切板7を連結する連結軸37、該連結軸を真空シールする真空ベローズ38、アクチュエーター36と連結軸37とを連結する連結板39から構成されており、大径外筒部1のフランジ部5´に駆動装置30の軸受ケース35が設置されている。 なお、リニアーアクチュエータ36にはストロークの両端で停止する機能と、インターロック用電気的信号を発生する機能を有している。

    【0018】本発明は上記の構造からなっているため、
    大径外筒部1の真空立ち上げ時、リニアーアクチュエータ36を駆動し、連結軸37を左方へ移動させることにより各仕切板7、7、・・が左方に移動して内筒2の外周に設置されている各仕切板9、9、・・との間隔が図5の状態のようにに広げられる。 したがって、かかる状態で真空排気口Dから大径外筒部1内のガスを吸引するので大径外筒部内の真空度を短時間のうちに使用条件にまで到達できる。 大径外筒部1内の真空度が使用条件に達するとリニアーアクチュエータ36を駆動して連結軸を右方へ移動させ、それに伴って仕切板7、7、・・を仕切板9、9、・・に近接させ図1(図2、図6)の状態にさせてX線リソグラフィの運転を開始し、ウエハ6
    1にビームの露光を開始する。

    【0019】本発明装置はX線ミラーによるビームの上下スキャンに同期して、その中心軸にビームを包被している内筒2を駆動装置6、6で上下に振るようにしているのでベリリウム窓3の窓穴を狭小にできる。 それ故従来の窓穴の大きいものに比べてベリリウム薄膜21の強度が向上し、ベリリウム薄膜の破損を防止できる。 そして、万一ベリリウム薄膜21が破損しても、ベリリウム窓から上流部直接通じる通路の断面積を最小にすることができ、ガスの流入抵抗を増加できるばかりでなく、流入するガスが途中で通路の断面積より大きい開口部から各仕切板に流入してトラップされることにより本来の音波衝撃遅延管路の作用を十分発揮でき、最終的に高速遮断弁に到達する流入速度を大幅に減速させることが可能である。

    【0020】

    【発明の効果】本発明は、放射光取手窓の窓穴を狭小にできるため、ベリリウム薄膜の厚さを厚くしなくてもの強度を向上できる。 万一ベリリウム薄膜が破損してもビームライン内への流入ガスの上流側への流入速度を大幅に減速できるので、真空計のセンサーヘッドの検出信号よりガスが高速遮断弁まで到達するまでに弁を遮断でき、シンクロトロン本体内へのガスの侵入を防止できる。 また、ビームラインの真空立ち上げ時に、短時間に所望の真空度に到達させることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明装置の実施態様の概略説明図。

    【図2】図1の要部の詳細断面図。

    【図3】図2におけるA−A断面図。

    【図4】図2におけるB−B断面図。

    【図5】本発明装置の他の実施態様の概略説明図。

    【図6】図5の要部の詳細断面図。

    【図7】図6におけるC−C断面図。

    【図8】ローラ取付け部の斜視図

    【図9】公知のシンクロトロン放射光によるX線露光装置の概略説明図。

    【符号の説明】

    1 ビームライン大径外筒部 2
    内筒 3 放射光取窓 4
    真空ベローズ 5 大径部フランジ 6 1 、6 2
    駆動装置 7 仕切板 8
    連結ロッド 9 仕切板 10
    仕切空間 30 駆動装置 31
    ブラケット 32 ローラ 50
    シンクロトロン 54 ミラーボックス 55
    X線ミラー 57 真空ダクト 59
    ベリリウム薄膜 61 ウエハ 62
    X線ステッパ 63 ビームライン大径部 64
    仕切板 65 遮断弁 66
    高速遮断弁 D 真空排気口

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−9929(JP,A) 特開 昭64−61700(JP,A) 特開 平3−182100(JP,A) 特開 平3−38000(JP,A) 特開 平4−241354(JP,A) 特開 平4−237113(JP,A) 特開 平5−41296(JP,A) 特開 平6−68990(JP,A) 特開 平8−17715(JP,A) 実開 平4−72500(JP,U) 実開 平5−95000(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) G21K 5/02 H05H 7/14 H05H 13/04

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