二重接続におけるアプリケーション固有のルーティングのためのシステム、方法及びデバイス

申请号 JP2016561997 申请日 2015-01-14 公开(公告)号 JP2017512034A 公开(公告)日 2017-04-27
申请人 インテル アイピー コーポレイション; インテル アイピー コーポレイション; 发明人 イーウ,キャンディ; ルシア エー. ピニェイロ,アナ; ルシア エー. ピニェイロ,アナ;
摘要 無線サービスプロバイダは、(ベアラのみに基づくのではなく)アプリケーションに基づいて、二重接続無線システムにおいてパケットをルーティングすることができる。例えば発展型NodeBは、マスタeNB(MeNB)とセカンダリ無線接続(セカンダリeNB(SeNB)等)との間でベアラを分割することができる。ユーザ機器(UE)は、MeNB及びSeNBの双方に接続し、アプリケーションタイプに基づいてベアラを分割することができる。ベアラに基づいてデータ転送を行う代わりに、パケットルーティングは他の属性(IPアドレス、アプリケーション、アプリケーションタイプ等)に基づくことができる。この二重接続によって、MeNBが、アプリケーションに基づいてデータ転送をスケジューリングすることが可能になる。ベアラに割り当てられるデータパケットは、アプリケーションのためのMeNB及びSeNBの望ましい属性に基づいて、MeNBとSeNBの間で分けられる。
权利要求
  • 二重接続を有するユーザ機器(UE)であって:
    当該UEから送信するためのパケットを備えるネットワークトラフィックを生成する1つ以上のアプリケーションを実行するように構成される、プロセッサと;
    少なくとも2つの無線チャネルを介して前記パケットを通信するように構成される送受信機システムであって、前記少なくとも2つの無線チャネルは、プライマリリンク及びセカンダリリンクを含む、送受信機システムと;
    前記1つ以上のアプリケーションから生成される前記ネットワークトラフィックからのパケットを検査し、前記1つ以上のアプリケーションからのアプリケーションとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも2つの無線チャネルのうちの1つを介して前記パケットを送信するためのルートを選択するように構成されるパケットフィルタと;
    を備える、UE。
  • 前記少なくとも2つの無線チャネルの第1のチャネルは、ライセンス周波数セットを備える、
    請求項1に記載のUE。
  • 前記少なくとも2つの無線チャネルの第2のチャネルは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を備える、
    請求項2に記載のUE。
  • パケットフィルタ構成が、事前構成されるパケットフィルタ構成のセットから選択される、
    請求項1に記載のUE。
  • 前記パケットフィルタは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤからパケットをルーティングする、
    請求項1に記載のUE。
  • 二重接続のためのシステムであって:
    ユーザ機器(UE)の宛先を有する発展型パケットシステム(EPS)ベアラに関連付けられるパケットを通信するように構成されるゲートウェイと;
    プライマリ拡張ノードB(eNB)であって、
    第1のストリームが前記プライマリeNBから前記UEまで第1の無線周波数セットを介して通信され、第2のストリームがセカンダリeNBを通じてルーティングされる、少なくとも2つのパケットストリームに前記EPSベアラを分割するように構成されるパケットスプリッタを備える、プライマリeNBと;
    前記第2のストリームを、第2の無線周波数セットを介して前記UEに通信するように構成される前記セカンダリeNBと;
    を備える、システム。
  • 前記パケットスプリッタは、サービス品質クラス識別子(QCI)テーブルを用いて前記第1のストリーム及び前記第2のストリームを決定するように更に構成される、
    請求項6に記載のシステム。
  • 前記パケットスプリッタは、アプリケーションマッピングテーブルを用いて前記第1のストリーム及び前記第2のストリームを決定するように更に構成される、
    請求項6に記載のシステム。
  • 前記パケットスプリッタは、
    サービス品質クラス識別子(QCI)テーブルを用いて前記第1のストリーム及び前記第2のストリームを決定するか、又は アプリケーションマッピングテーブルを用いて前記第1のストリーム及び前記第2のストリームを決定するように更に構成される、
    請求項6に記載のシステム。
  • 前記プライマリeNBは、少なくとも2つのトラフィックフローテンプレート(TFT)を単一のベアラにマッピングするように構成され、
    前記パケットスプリッタは、前記少なくとも2つのTFTに少なくとも部分的に基づいて、前記第1のストリーム又は前記第2のストリームに前記パケットを割り当てるように更に構成される、
    請求項6に記載のシステム。
  • 前記セカンダリeNBは、アンライセンス周波数を介して通信するように構成される、
    請求項6に記載のシステム。
  • 前記プライマリeNBは、より制限的な第2のトラフィックフローテンプレート(TFT)を、第1のTFTを有する単一のベアラにマッピングするように構成され、
    前記パケットスプリッタは、前記第2のTFTに合致する前記パケットに少なくとも部分的に基づいて、前記パケットの少なくとも一部分を前記第2のストリームにルーティングするように更に構成される、
    請求項6に記載のシステム。
  • アプリケーション固有ルーティングの方法であって:
    第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)に準拠するプライマリ無線リンクをユーザ機器(UE)に接続するステップと;
    コアネットワークからダウンリンクパケットを受信するステップと;
    セカンダリ無線リンクを前記UEに追加することを決定するステップと;
    パケットスプリッタが、前記プライマリ無線リンクと前記セカンダリ無線リンクとの間のパケットの割当てを決定することを可能にするステップと;
    前記ダウンリンクパケットを検査して、アプリケーションとの関連付けを決定するステップと;
    前記関連付けに少なくとも部分的に基づいて、前記ダウンリンクパケットを前記UEに前記プライマリ無線リンクを介して送信するか又は前記セカンダリ無線リンクを介して送信するかを判断するステップと;
    を備える、方法。
  • 前記無線ベアラ内のパケットと前記アプリケーションとの前記関連付けに少なくとも部分的に基づいて、前記プライマリ無線リンクと前記セカンダリ無線リンクとの間の無線ベアラを分割するステップを更に備える、
    請求項13に記載の方法。
  • 前記プライマリ無線リンクを介して送信するように構成される、第1のベアラ及び関連する第1のトラフィックフローテンプレート(TFT)を確立するステップと、
    前記第1のベアラを第2のベアラ及び第3のベアラに分割するステップと、
    前記第2のベアラを前記プライマリ無線リンクに関連付けるステップと、
    前記第3のベアラを前記セカンダリ無線リンクに関連付けるステップと、
    前記第3のベアラ及び前記第1のベアラと関連付けるように第3のTFTを構成するステップと、
    を更に備える、請求項13に記載の方法。
  • 2つ以上のトラフィックフローテンプレート(TFT)を単一のベアラにマッピングするステップを更に備える、
    請求項13に記載の方法。
  • 前記ダウンリンクパケットを検査して、前記アプリケーションとの関連付けを決定するステップは、前記アプリケーションに割り当てられるサービス品質クラスインジケータ(QCI)値を決定するステップを更に備える、
    請求項13に記載の方法。
  • 2つ以上のトラフィックフローテンプレート(TFT)を単一のベアラにマッピングするステップ;
    前記無線ベアラ内のパケットと前記アプリケーションとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、前記プライマリ無線リンクと前記セカンダリ無線リンクとの間の無線ベアラを分割するステップ;又は、
    前記プライマリ無線リンクを介して送信するように構成される、第1のベアラ及び関連する第1のトラフィックフローテンプレート(TFT)を確立し、前記第1のベアラを第2のベアラ及び第3のベアラに分割し、前記第2のベアラを前記プライマリ無線リンクに関連付け、前記第3のベアラを前記セカンダリ無線リンクに関連付け、前記第3のベアラ及び前記第1のベアラと関連付けるように第3のTFTを構成するステップ;
    のうちの1つ以上を更に備える、請求項13に記載の方法。
  • 請求項13乃至18のいずれか一項に記載の方法を実行する手段を備える装置。
  • コンピュータによって実行されると、該コンピュータに請求項13乃至18のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
  • 二重接続環境において通信するためのユーザ機器(UE)であって:
    無線ベアラを用いてライセンス周波数セットを介して通信するように構成される第1の無線インタフェースと;
    第2の周波数セットを介して通信するように構成される第2の無線インタフェースと;
    プロセッサであって、
    ベアラに属するアップリンクパケットのセットを受信し、
    前記アップリンクパケットとアプリケーションとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、前記第1の無線インタフェースと前記第2の無線インタフェースとの間の前記アップリンクパケットのセットの割当てを決定し、
    前記決定された割当てに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットのセットの第1のサブセットを、前記第1の無線インタフェースを介して送信させ、
    前記決定された割当てに少なくとも部分的に基づいて、前記アップリンクパケットの前記セットの第2のサブセットを、前記第2の無線インタフェースを介して送信させる、
    ように構成される、プロセッサと;
    を備える、UE。
  • 前記第1の無線インタフェースへの前記アップリンクパケットのセットの前記第1のサブセットの前記割当ては、前記第1の無線インタフェースが前記第2のインタフェースよりも高い信頼性を有するという判断に基づく、
    請求項21に記載のUE。
  • 前記第2の無線インタフェースへの前記アップリンクパケットのセットの前記第2のサブセットの前記割当ては、前記第2の無線インタフェースが前記第1の無線インタフェースよりも高いスループットを有するという判断に基づく、
    請求項21に記載のUE。
  • 前記プロセッサは、前記第1の無線インタフェースを介して、前記アップリンクパケットのセットの前記割当てを決定するための構成を受け取るように更に構成され、前記構成は、前記アプリケーションを前記第1の無線インタフェース又は前記第2の無線インタフェースに関連付ける、
    請求項21に記載のUE。
  • 請求項20に記載のコンピュータプログラムを記録する、コンピュータ読取可能記録媒体。
  • 说明书全文

    (関連出願)
    本出願は、米国特許法第119条(e)の下で2014年1月30日に出願された米国仮特許出願第61/933,865号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

    (技術分野)
    本開示は、無線デバイスにおける二重接続(dual connectivity)に関する。

    本明細書に開示される実施形態による無線二重接続システムを示す図である。

    本明細書に開示される実施形態による単一接続におけるプロトコルスタックを示す図である。

    本明細書に開示される実施形態による二重接続におけるプロトコルスタックの図である。

    本明細書に開示される実施形態による二重接続における代替的なプロトコルスタックの図である。

    本明細書に開示される実施形態によるアプリケーションに基づくフィルタリグを示す図である。

    本明細書に開示される実施形態による多重トラフィックフローテンプレート(TFT)割当てを示す図である。

    本明細書に開示される実施形態による無線通信システムを示す図である。

    本明細書に開示される実施形態による二重接続環境における発展型パケットコア(EPC:evolved packet core)のデータフローを示すデータフロー図である。

    本明細書に開示される実施形態による二重接続における、UEとサービングゲートウェイ/パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(S/P−GW)との間のデータフローを示すデータフロー図である。

    本明細書に開示される実施形態によるアプリケーション固有のルーティングのための方法を示すフローチャートである。

    本明細書に開示される実施形態によるモバイルデバイスの概略図である。

    本開示の実施形態によるシステム及び方法の詳細な説明が以下に提供される。 いくつかの実施形態が説明されるが、本開示は、任意の1つの実施形態に限定されるものではなく、多数の代替形態、変更形態及び均等物を包含することが理解されるべきである。 加えて、本明細書に開示される実施形態の完全な理解を提供するために、以下の説明において多数の具体的の詳細が示されるが、いくつかの実施形態は、これらの詳細の一部又は全てを用いずに実行することができる。 さらに、明確にするために、当技術分野において既知の明白な技術的題材は、開示を不必要に曖昧にすることを回避するために詳細に説明されていない。

    無線サービスプロバイダが(ベアラ(bearer)のみに基づくのではなく)アプリケーションに基づいて二重接続無線システムにおいてパケットをルーティングすることを可能にする技術、装置及び方法が開示される。 例えば発展型(evolved)NodeB(一般的に、Node B、拡張(enhanced)Node B、eNodeB又はeNBとしても表される)は、マスタeNB(MeNB)とセカンダリ無線接続(セカンダリeNB(SeNB)等)との間でベアラを分割することができる。 ユーザ機器(UE)は、MeNB及びSeNBの双方に接続し、アプリケーションタイプに基づいてベアラを分割することができる。 ベアラに基づいてデータ転送を行う代わりに、パケットルーティングは、他の属性(IPアドレス、アプリケーション、アプリケーションタイプ等)に基づくことができる。 この二重接続によって、MeNBがアプリケーションに基づいてデータ転送をスケジューリングすることが可能になる。 ベアラに割り当てられるデータパケットは、アプリケーションのためのMeNB及びSeNBの望ましい属性(信頼性又は速度等)に基づいて、MeNB及びSeNB間で分けることができる。

    従来から、UEは1つのeNBに接続される。 二重接続では、UEは2つ以上のeNB(ここではMeNB及びSeNBと呼ばれる)に同時に接続して、UEデータレート及びマクロセルに対するオフロード送信を増大させることができる。 例えばMeNBは、SeNBを追加することを決定し、選択されたベアラがMeNBを通じてサービス提供され、他のベアラはSeNBを通じてサービス提供される。

    いくつかの実施形態では、アプリケーションに基づいてベアラ分離を実行することが有利であり得る。 追加の情報なしでは、eNBは音声、ビデオ又はSMS等のアプリケーションタイプの知識を有しない。 代わりに、各ベアラは、サービス品質(QoS)のサービス品質クラス識別子(QCI:quality of service class identifier)に関連付けられる。 しかしながら、QCIレベルは、現時点ではアプリケーション固有ではなく、QCI=5以降のQCIレベルについて、多くの異なるアプリケーショングループが同じQCIレベルにマッピングされる。 二重接続の場合、eNBは現在のところ、ベアラにマッピングされるアプリケーションに基づいてデータを転送する能が非常に制限されている。

    アプリケーション固有のルーティングのために用いることができる5つの例示的な実施形態を説明する(ただし、これらの実施形態は、網羅的であるよう意図されておらず、これらの組合せを作成することができる):(1)QCIテーブルを拡張することができる、(2)アプリケーションテーブルを作成することができる、(3)TFTを拡張することができる、(4)単一のベアラのために複数のTFTを用いることができる、そして(5)他のネットワークを用いることができる。

    パケットスプリッタ(パケットフィルタ、パケットルータ、パケットインスペクタ等のような)を、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)レイヤの前、PDCPレイヤ内、あるいはPDCPレイヤの後に追加することができる。 いくつかの実施形態では、フィルタは、PDCPレイヤの前に(PDCPレイヤの上位又はサービングゲートウェイ(S−GW、SGW)等のゲートウェイ内に)、あるいはサービングゲートウェイ/パケットデータネットワーク(PND:serving gateway/packet data network)ゲートウェイ(SPGW又はS/P−GW)の前に追加される。 他の実施形態では、フィルタはPDCPレイヤ内に(又はPDCPレイヤとともに)存在する。 パケットがパケットフィルタに到達すると、これらのパケットを、アプリケーション(又はアプリケーションの一部)との関連付けに基づいて無線リンクを通じてルーティングすることができる。 例えばパケットフィルタは、ビデオチャットアプリケーションの音声部分を、MeNBを通じてルーティングするように構成され、一方、ビデオ部分はSeNBを通じてルーティングされるように構成され得る。

    一実施形態では、1つの所与のベアラは、MeNBとSeNBとの間で分割することができる。 パケットフィルタは、特性(IPアドレス、拡張QCIレベル、アプリケーションテーブル等)に基づいて1つのベアラからMeNB及びSeNBに、パケットのストリームを分割することができる。

    いくつかの実施形態では、フィルタリングはアプリケーションテーブルに基づく。 アプリケーションテーブルは、IPアドレスとマッチングされたアプリケーションのリストを含むことができる。 次に、このテーブルをパケットフィルタによって用いて、いずれの無線リンク、接続、eNB、媒体又は周波数セットを用いてパケットを送信するべきかを決定することができる。

    無線リンク上での送信を、様々な方法で表すことができることを認識されたい。 多くの事例において、送信は、無線リンク、接続、eNB、媒体又は周波数セット上を介して行うことができる。 1組の用語を用いて特定の実施形態が説明される場合があるが、他の用語も適用可能であり得ることを認識されたい。 無線媒体は、情報を送信することができる2つの無線システム間のリンクである。 2つ以上の無線媒体が存在することができ、各媒体は、リンク(異なる無線周波数、異なるリンク技術等)に関連付けられる。

    他の実施形態では、フィルタリングは、拡張QCIテーブルに基づくことができる。 QCIテーブルは、アプリケーションを含むように拡張され得る。 各アプリケーションタイプには、QCI値を割り当てることができる。 パケットフィルタは、ストリーム内のパケットのQCI値を検査して、パケットのルーティングを、プライマリ無線リンクを介して行うか又はセカンダリ無線リンクを介して行うかを決定することができる。

    一実施形態では、現在のトラフィックフローテンプレート(TFT:traffic flow template)を拡張して、複数のTFTを単一のベアラにマッピングすることを可能にすることができる。 ネットワークは、単一のベアラにマッピングする2つ以上のTFTをセットすることができる。 分割したベアラ内のパケットは、2つのTFTのうちの一方にマッピングすることができる。

    いくつかの実施形態では、パケットフィルタは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに限定されず、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)リンク等のような他のリンクに適用され得る。 例えばeNBは、LTEベアラ及びWLANリンク上で関連するTFT及びパケットフィルタを構成することができる。

    他の実施形態では、単一のベアラのために複数のTFTを構成することができる。 例えば第1のTFTを用いてベアラを確立することができる。 第2のTFTは、第1のTFT内にあり、第2のTFTにも合致するパケットを当該第2のTFTに従ってルーティングすることができるように作成され得る。

    このデータルーティングは、UEと1つ以上の基地局との間の無線モバイル通信技術を用いることができる。 無線モバイル通信技術は、様々な規格及びプロトコルを用いて基地局と無線モバイルデバイスとの間でデータを送信する。 無線通信システム規格及びプロトコルは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE);マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX)として業界団体に一般的に知られている電気電子技術者協会(IEEE)802.16規格;及びWi−Fiとして業界団体に一般的に知られているIEEE802.11規格を含むことができる。 モバイルブロードバンドネットワークは、3GPP LTEシステム等の様々な高速データ技術を含むことができる。 LTEシステム内の3GPP無線アクセスネットワーク(RAN)において、基地局は、発展型ユニバーサル陸上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)Node B(一般的に、発展型Node B、拡張Node B、eNodeB又はeNBとしても表される)、及び/又は、ユーザ機器(UE)として知られる無線通信デバイスと通信する、E−UTRAN内の無線ネットワークコントローラ(RNC)を含むことができる。 eNBは、ゲートウェイ(S−GW等)並びにアプリケーション及び/又はサービス(インターネットアクセスを含む)を含むことができる、発展型パケットコア(EPC)等の更なるネットワークインフラストラクチャに、UEが接続することを可能にする。

    図1は、無線アクセスネットワーク(RAN)システム100の一部分の例を示しており、システム100は、アンカータワー104(eNB等)とUE102との間(すなわち、アクセスリンクA112上)で提供される単一のセルラエアインタフェース(LTE/LTEアドバンスト・アクセスリンク等)と、スモールセル送受信機106とUE102との間(すなわち、アクセスリンクB114上)で提供されるエアインタフェース(スモールセルベースのインタフェース又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)ベースのインタフェース等の補助ネットワークインタフェース)とを含む。 UE102は、マクロセル・カバレッジ108及びスモールセル・カバレッジエリア110内に位置する。 アンカータワー104は、スモールセル送受信機106との接続が、UE102のユーザに有益であると判断する。 UE102は、アンカータワー104へのアクセスリンクA112を保持することができる。 アンカータワー104及びUE102は、無線サービスのうちのいくつか又は一部をアクセスリンクB114へオフロードすることができる。 いくつかの実施形態では、アクセスリンクA112とアクセスリンクB114が、同じ周波数及び技術を用いる。 他の実施形態では、アクセスリンクA112とアクセスリンクB114は、異なる周波数(例えばLTEライセンス周波数及びアンライセンス周波数)と、異なるリンク技術(例えばLTE及びWLAN)を用いる。 他の実施形態では、アクセスリンクA112及びアクセスリンクB114は、異なる周波数及び類似のリンク技術(例えばLTE及びミリ波(mmWave)によるLTE)を用いる。

    データは、パケットフィルタ決定に基づいてアクセスリンクA112又はアクセスリンクBを介してルーティングされ得る。 一実施形態において、ネットワークインフラストラクチャ118内のゲートウェイは、バックホールリンク116を介してパケットをMeNB(アンカータワー104等)に送信することができる。 MeNBは、UE102がSeNB(スモールセル送受信機106等)に接続するべきであると判断することができる。 MeNBは、UE102にSeNBへ接続するよう指示することができる。 結果として、パケットフィルタがMeNB及びSeNBにおいて有効にされ得る。 パケットは、アプリケーションに基づいて、MeNB又はSeNBを介してルーティングされ得る。 パケットをMeNBによって受信し、次にSeNBにルーティングすることができる。 あるいは、パケットフィルタは、eNBのレベルを超えて動作し、アプリケーションと相関する識別子に基づいてMeNB又はSeNBまでルーティングされ得る。

    図2〜図4は、(EPC又はUEのような)無線システムが無線媒体を介して通信するために用いることができる様々なプロトコルスタックを示す。 図2は、単一接続の実施形態を示す。 図3は、二重接続環境におけるオプション1Aとして知られており、PDCPレイヤの前にパケットルーティングを含む一実施形態を示す。 図4は、二重接続環境におけるオプション3Cとして知られており、PDCPレイヤ内でパケットルーティングを含む一実施形態を示す。 この実施形態はベアラ分割も可能にする。

    図2は、単一接続の実施形態におけるプロトコルアーキテクチャを示す。 (図1からのUE102等の)UEがベアラの確立を要求すると、ネットワークはQCIに基づいてベアラをセットアップし、データは、QCIに基づいて異なるベアラを介して送信されることになる。 ユーザプレーン上でアプリケーションレイヤ202から受信されるパケットは、PDCPレイヤ208に提供される。

    PDCPレイヤは、PDCPヘッダを追加し、IPヘッダ圧縮を実行し、ユーザデータを転送し、無線ベアラのためのシーケンス番号を維持することができる。 PDCPレイヤ208は、パケットを操作した後、このパケットを無線リンク制御(RLC)レイヤ210に提供する。

    RLCレイヤ210は、自動再送要求(ARQ)フラグメンテーションプロトコル;、上位レイヤプロトコルデータユニット(PDU)の転送;RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション及び再組立て;RLCデータPDUの再セグメントテーション及び上位レイヤPDUの順次配信;重複検出、プロトコル誤り検出及び復元;RLC SDU破棄及び/又はRLC再確立を提供する機能を含む。 RLCレイヤ210がパケットを操作した後、RLCレイヤ210は、パケットを媒体アクセス制御(MAC)レイヤ212に提供する。

    MACレイヤ212は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、論理チャネルに属するMAC SDUの、トランスポートチャネル上の物理(PHY)レイヤ214への/からのトランスポートブロックへの/からの多重化/逆多重化と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を通した誤り訂正と、論理チャネル間の優先処理と、動的スケジューリング及び/又はトランスポートフォーマット選択によるUE間の優先処理とを提供することができる。 MACレイヤ212がパケットを操作した後、MACレイヤ212は、パケットをPHYレイヤ214に提供する。 PHYレイヤ214は、MACレイヤ212から受け取ったパケットを電気信号に変換して、無線媒体を介して送信する。

    パケットは、制御プレーンを通じてルーティングすることもできる。 制御情報を、アプリケーションレイヤ202からモビリティ管理エンティティ(MME)レイヤ204へ渡すことができる。 MMEレイヤ204は、ベアラ活性化/非活性化、ページング、タグ付け及びユーザ認証等のサービスを提供することができる。 次に、制御情報を、MMEレイヤ204から無線リソースレイヤ(RRC)206に渡すことができる。 RRCレイヤ206は、非アクセス層(NAS)又はアクセス層(AS)に関するシステム情報のブロードキャスト、ページング、UEとE−UTRANとの間のRRC接続の構成、セキュリティ機能、無線ベアラの構成、モビリティ機能、QoS管理及びUE測定報告を含む機能を提供することができる。

    二重接続を有する実施形態を参照すると、図3には、ベアラ分割を有しないアーキテクチャオプション1Aが示され、図4には、ベアラ分割を有するオプション3Cが示されている。 双方のアーキテクチャにおいて、UEは、MeNB404及びSeNB414に接続される。 更なる構成がなければ、MeNB404及びSeNB414を経てUEにデータを送信する、アプリケーションに基づくフィルタリングは存在しない。 アプリケーションに基づくフィルタを追加して、到来データ412を2つのデータフロー(一方のフローはMeNBに向かい、もう一方のフローはSeNBに向かう)に分割することができる。 このフィルタは、図4に示されるオプション3Cでは、PDCPレイヤ416内に存在するか、図3に示すオプション1Aでは、PDCPレイヤ306及び316の前に(例えばPDCPレイヤの上位に)存在することができ、また更にはS−GW(図示せず)内に存在することもできる。 このフィルタは(MeNB404又はMME等によって)構成され得る。 フィルタは、(既知の又は予測されるアプリケーション要求に基づいて事前に作成されたフィルタを選択すること等により)事前に構成されることが可能であり、有効化されたときに(現在のアプリケーションによって構成情報を受信すること等により)構成されることも可能である。

    図4は、2つのベアラからデータ402及び412を受信するプロトコルスタックの一実施形態を示しており、ここで、2つのベアラのうちの一方は分割されている(データ412を含むベアラ)。 データ402は、PCDPレイヤ406を通じて、RLCレイヤ408へ、MACレイヤ410へと続く経路を進み、MeNB404のPHYレイヤを通って出る。 しかしながら、データ412は、PDCPレイヤ416においてパケットフィルタによってフィルタリングされる。 一部のデータはMeNB404を通過し、PDCPレイヤ416、RLCレイヤ422、MACレイヤ424を通り、MeNB404のPHYレイヤを通って出る。 データ412の一部は、PDCPレイヤ416において、MeNBからSeNBに分割され、リンクXn426を介してSeNB414へ送られる。 次に、SeNB414は、データをRLCレイヤ418、MACレイヤ420を通過させて、SeNB414のPHYレイヤから出す。

    図5には、システム500のアプリケーションに基づいて、同じベアラ504を2つのフローに分割するフィルタ506の例が図示されている。 そのようなアプリケーションデータフローは、二重接続を通じて、異なるeNB508及び510を介してUE512へ送信される。 フローのルーティングは、各eNB508及び510の負荷及びカバレッジに基づくものとすることができる。 例えばMeNB508は、選択されたSeNB510よりも信頼性が高く大きなカバレッジを有するように選択される。 しかしながら、MeNB508は、SeNB510よりも過負荷である可能性がある。 したがって、より高い信頼性(カバレッジエリアの増大、接続を失う機会の減少、レイテンシの減少等)を必要とするアプリケーショントラフィックを、(音声トラフィックのように)MeNB508を介して送信することができ、一方、より高いスループットを必要とするトラフィックを、(ビデオデータのように)SeNB510を介して送信することができる。

    図6〜図9は、アプリケーション固有のルーティングのために二重接続においてアプリケーション依存のフィルタリングを用いる例示的な実施形態を示す。 図6及び図7は、アプリケーション固有のルーティングを用いるシステムの高レベルなビューの例を示しており、一方、図8及び図9は、ルーティングのより詳細な実施形態を示す。 アプリケーション固有のルーティングに用いることができる5つの例示的な実施形態を以下に説明する(これらの実施形態は、網羅的であるように意図されておらず、これらの組合せを作成することができる):(1)QCIテーブルを拡張することができる、(2)アプリケーションテーブルを作成することができる、(3)TFTを拡張することができる、(4)複数のTFTを単一のベアラのために用いることができる、そして(5)他のネットワークを用いることができる。 本明細書に記載される実施形態は、MeNBの強化に焦点を当てていることがあるが、これらの強化は、(図3に示されるような二重接続の実施形態を含む)P−GWにも適用することができることを認識されたい。

    図7に基づく態様は、図8及び図9にも適用することができるため、図面は、図6、図8〜図9、そして図7の順序で検討される。 例えば拡張されたTFT又は複数のTFTを、二重接続システムにおいてWLAN技法と併せて用いることができる。

    一実施形態(1)では、既存のQCIテーブル(表1等)を拡張して、各アプリケーションタイプがQCI値に加えられるようにすることができる。 アプリケーション依存フィルタリングのためのQCIテーブルに基づく実施形態を用いるとき、より多くのベアラがセットアップされることになる。 二重接続におけるベアラ分割を有する一実施形態では、MeNBはベアラを選択し、このベアラをSeNBにオフロードする。 例えば表1は9個のQCIクラスを記述している。 レイテンシ耐性ゲームキャッシュ(例えば大量のゲームコンテンツのバックグラウンドダウンロード)及びリアルタイムゲーム更新(例えば少量のリアルタイムの位置及びアクション情報)のように、アプリケーションタイプについて更なるクラスを定義することができる。 パケットフィルタにより拡張されたQCIを用いることにより、アプリケーション固有のフィルタリングを可能にすることができる。

    実施形態(2)では、アプリケーションテーブルを、表2に示すように用いることができる。 アプリケーションフィルタのような機能を作成して、MeNB又はSeNBのいずれかに事前に割り当てることができるアプリケーションマッピングテーブルエントリに基づいてパケットをフィルタリングすることができる。 一実施形態において、マッピングテーブルエントリは、IP情報(IPアドレス等)に基づく。 パケットフィルタは、IPアドレス情報に基づいて、パケットをMeNBにルーティングするか又はSeNBにルーティングするかを判断することができる。

    一実施形態において、アプリケーションマッピングテーブルは、(図5のフィルタ506に示されるような)ベアラ内のデータフローをフィルタリングする機能を提供することができる。 アプリケーションマッピングテーブルは、アプリケーションエントリをIPアドレスにマッピングすることができる。 例えばアプリケーションテーブルは、セットアップ時にIP対アプリケーションのマッピングを作成することができるように、様々なアプリケーションを含む。 表2は、アプリケーションテーブルの一例であるが、アプリケーションの数及びアプリケーションの種類は、示されるものに限定されるべきでない。

    別の実施形態(3)では、現在のトラフィックフローテンプレート(TFT)を、アプリケーション依存のフィルタリングを提供するように拡張することができる。 TFTは、パケットフィルタを用いて様々なタイプのアプリケーションデータ経路を定義するのに用いられる。 例えば拡張TFTは、httpトラフィックのためのポート80をフィルタリングし、MeNBを通じて送信することができ、一方、他のトラフィックはSeNBを通じて送信される。 TFTに対し複数の構成を構成することができる。 例えばパケットフィルタは以下のコンテンツを用いることができる。
    00010000 IPv4リモートアドレスタイプ
    00010001 IPv4ローカルアドレスタイプ
    00100000 IPv6リモートアドレスタイプ
    00100001 IPv6リモートアドレス/プレフィックス長タイプ
    00100011 IPv6ローカルアドレス/プレフィックス長タイプ
    00110000 プロトコル識別子/次のヘッダタイプ
    01000000 単一のローカルポートタイプ
    01000001 ローカルポート範囲タイプ
    01010000 単一リモートポートタイプ
    01010001 リモートポート範囲タイプ
    01100000 セキュリティパラメータインデックスタイプ
    01110000 サービスタイプ/トラフィッククラスタイプ
    10000000 フローレベルタイプ
    10000001 好適なマクロセル送信又はスモールセル送信 全ての他の値は予約済みとすることができる

    別の実施形態では、トラフィックフロー/パケットフィルタを、好適なセルタイプに関連付けることができる。 パケットフィルタと好適なセルタイプとの間のこの関連付けを実装する1つの方法は、QoSパラメータフィールドを各パケットフィルタ識別子に関連付けることである。 これは、以下の表3に示されるように、例えば[3GPP TS24.008:コアネットワークプロトコル;ステージ3]のように、「パケットフィルタリスト」内にQoSパラメータフィールドを加えることによって達成され得る。

    オプションで、これは、以下の表4に示すように、[3GPP TS24.008:コアネットワークプロトコル;ステージ3]のトラフィックフローテンプレート内にsのリストを加えることによって行ってもよい。

    別の実施形態(4)では、単一のベアラに対し複数のTFTを構成することができる。 例えばパケットのセットが2つのTFTの判断基準を満たすことがある。 しかしながら、より限定的なTFTを用いて、いずれのパケットがセカンダリ・リンク(SeNB等)にルーティングされるかを判断することができる。

    単一の接続環境では、1つの発展型パケットシステム(EPS:evolved packet system)ベアラが1つのTFTへマップする。 二重接続環境において拡張TFTを用いるとき、ネットワーク(MeNB等)は、単一のベアラへマッピングするよう2つ以上のTFTをセットすることができる。 二重接続ベアラ分割の下では、各分割ベアラは、これらのTFTのうちの1つに関連付けられる。

    例えば図6において、TFT1 602は、TFT2 604及びTFT3 606に分けられる(これは、TFT1=TFT2+TFT3と書くことができる)。 パケット612及び614が、MeNBに到達するTFT1 602を通って流れるとき、パケットフィルタは、アプリケーション情報(IPアドレス又はアプリケーションテーブルエントリ等)に基づいてその流れをフロー608及び610に分離する。 第1のアプリケーション特性を有するパケット612は、TFT2 604に関連付けられ、MeNB616を通じてルーティングされる。 第2のアプリケーション特性を有するパケット614は、TFT3 606に関連付けられ、SeNB618を通じてルーティングされる。

    別の実施形態では、SeNB618がMeNB616によって追加されるとき、TFTが構成され、MeNB616がSeNB618にオフロードすることを決定した1つ以上のベアラに適用される。 このTFTは、アプリケーション依存パケットがフィルタリングされ、SeNB618にオフロードされるように再構成される。 図6では、例えばSeNB618が追加されるとき、MeNB616は、ベアラとともにTFT3 606を構成する。 TFT3 606において関連付けられるパケットフィルタは、TFT1 602のサブセットでなくてはならない。 これを行うために、MeNB616が、TFTにおけるパケットフィルタを追加、削除又は変更することができる。 同様に、MeNB616は既存のTFT2 604を変更することができる。

    実施形態(4)の別の例において、SeNBが追加されるとき、eNBは単一のベアラについて複数のTFTを構成することができる。 eNBは以下の動作に従うことができる:(1)単一のベアラ(B1で表される)が確立されるとき、TFT(TFT1で表される)が構成される;(2)SeNBを追加すると、ベアラB1が2つのベアラ(B2及びB3で表される)に分割される(B2はMeNBに接続するベアラであり、B3はSeNBに接続するベアラである);(3)新たなTFT(TFT3で表される)がB3に対し構成され、この新たなTFTはB1に対しても自動的に構成される;(4)SeNBが解放されると、TFT3もB1から除去される。

    分割ベアラシステム800の例示的な実施形態を図8に見ることができる。 アプリケーションサーバ810は、パケット814、816及び818を含む3つのアプリケーション固有データフローを作成する。 アプリケーションサーバ810は、S/P−GW812を通じてマクロセル822にパケット814、816及び818を送信する。 マクロセル822は、いずれのパケットがマクロセル822によってUEに送信されるかを決定し、これらのパケットは、UEへの送信のためにスモールセル824にオフロードされる。

    アプリケーションサーバ810内において、異なるアプリケーション固有データフローが作成される。 アプリケーション1(802)はパケット816を作成する。 アプリケーション2(804)はパケット818を作成する。 アプリケーション3(806)はパケット814を作成する。 S/P−GW812は、これらのトラフィックフローを受け取り、これらのフローをEPSベアラに関連付ける。 パケット814は、第1のEPSベアラ及び第1のトラフィックフロー集合体(aggregate)の一部を成す。 パケット816及び818は、第2のベアラ及び対応する第2のトラフィックフロー集合体の一部を成す。

    1つ以上のパケットフィルタ820は、マクロセル822においてこれらのトラフィックフロー集合体を受け取り、パケットを(例えばEPSベアラに基づいて)PDCPレイヤ826又は834にルーティングする。 パケット814はPDCPレイヤ826にルーティングされ、無線ベアラを割り当てられる。 これらのパケット814は、次に、RLCレイヤ828において論理チャネル(専用トラフィックチャネル)を割り当てられる。 次に、パケット814は、UEへの送信のために、(トラフィックチャネル−アップリンク共有チャネル(ULSCH)を割り当てられる)MACレイヤ830及び(物理チャネル−物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を割り当てられる)PHYレイヤ823を通じて処理され続ける。

    パケット816はPDCPレイヤ834にルーティングされ、無線ベアラを割り当てられる。 PDCPレイヤ834内のパケットフィルタは、パケット816がマクロセル822によってUEに送信されることを決定する。 これらのパケット816は、次に、RLCレイヤ835において論理チャネル(専用トラフィックチャネル)を割り当てられる。 次に、パケット816は、UEへの送信のために、(トラフィックチャネル−ULSCHを割り当てられる)MACレイヤ830及び(物理チャネル−PUSCHを割り当てられる)PHYレイヤ832を通じて処理され続ける。

    パケット818は、PDCPレイヤ834にルーティングされる。 PDCPレイヤ834内のパケットフィルタは、パケット816がスモールセル824によってUEに送信されることを決定し、結果としてベアラ分割が生じる。 パケット818は、スモールセル824へ、RLCレイヤ835へと送信され、無線ベアラを割り当てられる。 次に、これらのパケット818は、RLCレイヤ835において論理チャネル(専用トラフィックチャネル)を割り当てられる。 次に、パケット816は、UEへの送信のために、(トラフィックチャネル−ULSCHを割り当てられる)MACレイヤ838及び(物理チャネル−PUSCHを割り当てられる)PHYレイヤ840を通じて処理され続ける。

    一例では、システム800は、(ビデオ情報等の)データを、スモールカバレッジエリアを有し得るスモールセル824を通して高速リンク(マクロセル822リンクと同じくらい信頼性がない可能性がある)を介して転送することができる。 しかしながら、(例えばより大きなカバレッジエリアを通じて得られるが、リンク速度がより低い)より高い信頼性を必要とするアプリケーションに対応するデータは、マクロセル822リンクを介して転送され得る。

    アプリケーション依存フィルタリングシステム900の例示的な実施形態を図9に見ることができる。 アプリケーション固有のパケット922、924及び926は、UE908上のアプリケーション902、904及び906から生成される。 パケットフィルタ936は、アプリケーション固有の属性に基づいて、SeNB911への送信のために、パケット922、924を第1の無線インタフェースにルーティングする。 パケットフィルタ936は、MeNB910への送信のために、パケット926を第2の無線インタフェースにルーティングする。 MeNB910及びSeNB911は、パケット922、924及び926をS/P−GW912に送信する。 S/P−GW912は、トラフィックフロー962、964及び966をサービス914に送信する。 サービス914は、アプリケーション1(916)、アプリケーション2(918)及びアプリケーション3(920)を含む。

    パケットフィルタ936がPDCPレイヤ928及び938の上に存在するとき、トラフィックフロー集合体をTFT(パケット922及び924を含む第1のTFT、並びにパケット926を含む第2のTFT)によって形成することができる。 パケット922及び924は、(無線ベアラに関連付けられている)PDCPレイヤ928を通り、(論理チャネル(DTCH)に関連付けられている)RLCレイヤ930を通り、(トランスポートチャネル(ULSCH)に関連付けられている)MACレイヤ932を通り、(物理チャネル(PUSCH)に関連付けられている)PHYレイヤ934を通って流れ、MeNB910に送信される。 パケット926は、第2のプロトコルスタックを通り、(無線ベアラに関連付けられている)PDCPレイヤ938を通り、(論理チャネル(DTCH)に関連付けられている)RLCレイヤ940を通り、(トランスポートチャネル(ULSCH)に関連付けられている)MACレイヤ942を通り、(物理チャネル(PUSCH)に関連付けられている)PHYレイヤ944を通ってSeNB911に送信される。

    パケット922、924及び926は、MeNB910及びSeNB911によって受け取られ、S/P−GW912に送信される。 S/P−GW912はパケットをサービス914に提供することができる。 サービス914は、アプリケーション1(916)、アプリケーション2(918)及びアプリケーション3(920)を含む。 パケット926に基づくUE908からSeNB911への送信は、PHYレイヤ946を通ってMACレイヤ948へ、RLCレイヤ950へ、PDCPレイヤ952へ、そしてEPSベアラを通ってS/P−GW912へルーティングされ、S/P−GW912はパケット926をアプリケーション920にルーティングする(トラフィックフロー962になる)。 パケット922及び924に基づくUE908からMeNB910への送信は、PHYレイヤ954を通ってMACレイヤ956へ、RLCレイヤ958へ、PDCPレイヤ960へ、そしてEPSベアラを通ってS/P−GW912へルーティングされる。 S/P−GW912はパケット922及び924をアプリケーション916及び918にルーティングする(トラフィックフロー966及び964になる)。

    例えばUEは、GPS音声指示アプリケーションを実行している。 現在の測位情報(positioning information)がアプリケーション1(UE908における902及びサービス914における916)によって報告される。 音声指示は、アプリケーション2(UE908における904及びサービス914における918)によって処理される。 アプリケーション3(UE908における906及びサービス914における920)によってバックグラウンドマップ(background map(背景地図))キャッシュが提供される。 測位情報(パケット924)及び音声指示(パケット924)は、(ルートを再計算する必要がある可能性があるので)タイミング及び信頼性に敏感であり得る。 一方、バックグラウンドマップキャッシュ(パケット926)は迅速にロードされて、後の使用のために記憶され、現在の高いデータレートを可能にすることができるが、小さなアップデートが必要な場合、より信頼性の低い接続となる。 MeNB946は、アプリケーション3(UE908における906及びサービス914における920)が、SeNB911を利用することができることを決定することができ、(オンに切り替え、かつ/又はUE908からの接続を受理する要求のように)SeNB911の使用を有効にする。 次に、MeNB910は、(IPアドレス、発信元のアプリケーション等のような)アプリケーションに基づく判断基準に基づいてパケットをフィルタリングするように、(UE908とMeNB910等のEPCの双方において)パケットフィルタ936を構成するか、既存のパケットフィルタ936を有効にすることができる。 測位情報(パケット924)及び音声指示(パケット922)は、パケットフィルタ936によって、よりロバストな(ただし、潜在的により低速な)リンクを介してMeNB910にルーティングされる。 バックグラウンドマップキャッシュ(パケット926)は、パケットフィルタ936によって、よりロバストでない(しかし、潜在的に高速な)リンクを介してSeNB911にルーティングされる。

    一実施形態(5)では、UEがWLAN(例えばWi−Fi)ネットワークに接続又は二重接続するとき、パケットフィルタも適用することができる。 eNBは、LTEベアラ及びWLANリンクにおいて、TFT及び関連するパケットフィルタを構成することになる。 例えば図7は、ライセンススペクトル(LTE708)を使用する際のeNB704及びアンライセンススペクトル(WLAN710)を使用するWLAN AP706とのUE702の二重接続の一例を示す。 S−GW714から受信されるベアラS1 716からのデータを、アプリケーション情報に基づいて(例えばTFT、アプリケーションテーブル、QCIテーブル等を通して)、eNB704とAP706との間で分割することができる。 非シームレスWLANオフロード(NSWO)リンク720を通してインターネットアクセス718を提供することもできる。 いくつかの実施形態では、eNB704及びAP706は、送信ユニット712を形成する。 eNB704及びAP706はリンクを共有する。 eNB704は、(図4に示されるような)アプリケーション固有の情報に基づいて、パケットフィルタを使用してトラフィックをAP706にオフロードすることができる。

    いくつかの実施形態では、(図8及び図9に見られるように)WLAN技術をSeNBの代わりに使用することができる。 例えば(実施形態4において検討されるような)拡張TFT又は(実施形態5において検討されるような)複数のTFTである。

    図10は、二重接続におけるアプリケーション固有のルーティングのための方法1000を示す。 この方法は、図1に示されるような、アンカータワー104、スモールセル送受信機106、UE102、ネットワークインフラストラクチャ118(MME等)を含むシステムのようなシステムによって達成することができる。 ボックス1002において、MeNBは、コアネットワークからダウンリンクパケットを受信し、プライマリ・リンクを介して(LTEを使用するライセンススペクトルを介して等)UEに送信する。 ボックス1004において、MeNB(又は場合によってはMME若しくはEPCの他の部分)は、第2のリンクをUEに追加することを決定する(これはアプリケーション固有の要求に起因し得る)。 ボックス1006において、パケットフィルタは、UE及びMeNBにおいて、アプリケーション情報(IPアドレス、アプリケーションテーブル等)に基づいて、プライマリリンク又はセカンダリリンクを介するルートを選択するように構成される。 いくつかの実施形態では、パケットフィルタはTFTと併せて用いられる。 ボックス1008において、ダウンリンクパケットをパケットフィルタによって検査して、セカンダリリンク(SeNBリンク、WLANリンク、ミリ波リンク等)を介してパケットを送信するか又はプライマリリンクを介してパケットを送信するかを判断する。 ボックス1010において、パケットは選択されたリンクにルーティングされ、UEに送信される。

    別の実施形態では、UEは、MeNBからのメッセージを受け取り、SeNBに接続することができる。 UEはSeNBに接続して、パケットフィルタを有効にすることができる(このパケットフィルタは、事前構成されたパケットフィルタから選択されるか、MeNB又はEPCの他の部分から受け取るか、あるいはアプリケーション情報又は要求情報に基づいて動的に構成され得る)。 UEからのパケットは、パケットフィルタによって受け取られ、アプリケーション情報に基づいて、(MeNBに接続される)プライマリ無線インタフェース又は(SeNBに接続される)セカンダリ無線インタフェースへ向けられ得る。 いくつかの実施形態では、この結果、分割された無線ベアラが生じ得る。

    プライマリリンク及びセカンダリリンクを、様々な技術及び実施態様から選択することができることを認識されたい。 例えばプライマリリンクは、プロトコル(LTE、LTE−U(アンライセンススペクトルによるLTEであり、ライセンスアシストアクセス(LAA)とも呼ばれることもある)、WLAN(Wi−Fi(登録商標)、ミリ波等とも呼ばれる)、スペクトル(ライセンススペクトル、アンライセンススペクトル、共有スペクトル等)及び他の技術を含むことができる。セカンダリリンクは、同じプロトコル、スペクトル及び技術を含むことができる。例えばいくつかの実施形態では、プライマリリンクを、アンライセンススペクトルによるWLANとすることができ、セカンダリリンクを、ライセンススペクトルによるミリ波技術とすることができる。MeNB及びSeNBに適用される記述は、他の無線送受信機(WLAN AP、ミリ波 送受信機等)にも適用され得る。

    図11は、モバイルデバイスの例示的な図である。 モバイルデバイスは、例えばUE、移動局(MS)、モバイル無線デバイス、モバイル通信デバイス、タブレット、ハンドセット又は別のタイプのモバイルデバイス等である。 モバイルデバイスは、基地局(BS)、eNB、ベースバンドユニット(BBU)、遠隔無線ヘッド(RRH)、遠隔無線機器(RRE)、中継局(RS)、無線機器(RE)又は別のタイプの無線広域ネットワーク(WWAN)アクセスポイント等のような送信局と通信するように構成される、1つ以上のアンテナを含むことができる。 モバイルデバイスは、3GPP LTE、WiMAX、HSPA、Bluetooth(登録商標)及びWi−Fiを含め、少なくとも1つの無線通信規格を使用して通信するように構成され得る。 モバイルデバイスは、無線通信規格ごとに別個のアンテナを使用し、あるいは複数の無線通信規格に共有アンテナを使用して通信することができる。 モバイルデバイスは、WLAN、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)及び/又はWWANで通信することができる。

    図11は、モバイルデバイスからの音声入出力のために使用され得るマイクロホン及び1つ以上のスピーカの図も提供する。 ディスプレイスクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)スクリーン、あるいは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等の他のタイプのディスプレイスクリーンとすることができる。 ディスプレイスクリーンはタッチスクリーンとして構成されることが可能である。 タッチスクリーンは、容量性、抵抗性又は別のタイプのタッチスクリーン技術を用いることができる。 アプリケーションプロセッサ及びグラフィックプロセッサを内部メモリに結合して、処理機能及び表示機能を提供することができる。 不揮発性メモリポートを用いて、データ入出力オプションをユーザに提供することもできる。 不揮発性メモリポートを用いて、モバイルデバイスのメモリ機能を拡張することもできる。 キーボードをモバイルデバイスと一体化するか又はモバイルデバイスへ無線接続して、更なるユーザ入力を提供することができる。 タッチスクリーンを用いて仮想キーボードを提供することもできる。

    本明細書において検討されるコンピューティングシステム(UE、eNB、WLAN AP、プロセッサを含むシステム等)は、様々なコンポーネントを接続する、情報通過バス(passing bus)とみなすことができる。 コンピューティングシステムは、命令を処理するためのロジックを有するプロセッサを含む。 命令は、メモリ及びコンピュータ読取可能記録媒体を含むストレージデバイスに記憶し、かつ/又はこれらから取り出すことができる。 命令及び/又はデータは、有線又は無線機能を含むことができるネットワークインタフェースから到達することができる。 命令及び/又はデータは、拡張カード、セカンダリバス(例えばUSB等)、デバイス等を含むことができるI/Oインタフェースから到来することもできる。 ユーザは、コンピュータがフィードバックを受信し、ユーザにフィードバックを提供することを可能にする、ユーザインタフェースデバイス及びレンダリングシステムを通じてコンピューティングシステムとインタラクトすることができる。

    本明細書に記載されるシステム及び方法の実施形態及び実装は、コンピュータシステムによって実行される、マシン実行可能命令で具現化され得る様々な動作を含むことができる。 コンピュータシステムは、1つ以上の汎用コンピュータ又は専用コンピュータ(又は他の電子デバイス)を含むことができる。 コンピュータシステムは、動作を実行するための特定のロジックを含むハードウェアコンポーネントを含んでよく、あるいはハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェアの組合せを含んでもよい。

    コンピュータシステム、及びコンピュータシステム内のコンピュータは、ネットワークを経て接続され得る。 本明細書に記載される構成及び/又は使用に適切なネットワークは、1つ以上のローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び/又はワールドワイドウェブ、プライベートインターネット、セキュアインターネット、付加価値(value-added)ネットワーク、仮想プライベートネットワーク、エクストラネット、イントラネット等のインターネット若しくはIPネットワークを含み、更には媒体の物理的輸送によって他のマシンと通信するスタンドアロンマシンを含む。 特に、適切なネットワークは、異種のハードウェア及びネットワーク通信技術を用いるネットワークを含め、2つ以上の他のネットワークの一部分又は全体から形成されてもよい。

    ある適切なネットワークは、サーバ及び1つ以上のクライアントを含み;他の適切なネットワークは、サーバ、クライアント及び/又はピアツーピアノードの他の組合せを含んでよく、所与のコンピュータシステムは、クライアント及びサーバの双方として機能することができる。 各ネットワークは、サーバ及び/又はクライアントのように少なくとも2つのコンピュータ又はコンピュータシステムを含む。 コンピュータシステムは、ワークステーション、ラップトップコンピュータ、接続解除可能な(disconnectable)モバイルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、クラスタ、いわゆる「ネットワークコンピュータ」若しくは「シンクライアント」、タブレット、スマートフォン、携帯情報端末若しくは他のハンドヘルドコンピューティングデバイス、「スマート」家庭用電子デバイス若しくは機器、医療デバイス、又はこれらの組合せを含むことができる。

    適切なネットワークは、Novell(登録商標)、Microsoft(登録商標)及び他のベンダから入手可能なソフトウェアのような、通信又はネットワーキングソフトウェアを含むことができ、TCP/IP、SPX、IPXを使用して、並びにツイストペアケーブル、同軸ケーブル若しくは光ファイバケーブル、電話線、無線波、衛星、マイクロ波中継、変調AC電力線、物理媒体転送及び/又は当業者に既知の他のデータ伝送「ワイヤ」による他のプロトコルを使用して動作することができる。 ネットワークは、より小さなネットワークを包含することができ、かつ/又はゲートウェイ若しくは同様のメカニズムを通じて他のネットワークに接続可能であってもよい。

    様々な技法、又は特定の態様若しくはその一部分は、フロッピーディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、磁気又は光カード、半導体メモリデバイス、非一時的コンピュータ読取可能記録媒体又は任意の他のマシン読取可能記録媒体等の有形媒体において具現されるプログラムコード(すなわち、命令)の形態を取ることができ、このプログラムコードがコンピュータ等のマシンにロードされ、このマシンによって実行されるとき、このマシンは、様々な技法を実施するための装置となる。 プログラム可能なコンピュータにおけるプログラムコードの実行の場合、コンピューティングデバイスは、プロセッサ、プロセッサによって読み取り可能な記録媒体(揮発性及び不揮発性メモリ並びに/又は記憶素子を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスを含むことができる。 揮発性及び不揮発性メモリ及び/又は記憶素子は、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、光ドライブ、磁気ハードドライブ、又は電子データを記憶するための他の媒体とすることができる。 eNB(又は他の基地局)及びUE(又は他の移動局)は、送受信機コンポーネント、カウンタコンポーネント、処理コンポーネント及び/又はクロックコンポーネント若しくはタイマコンポーネントも含むことができる。 本明細書に記載される様々な技術を実装又は利用することができる1つ以上のプログラムは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、再使用可能なコントロール等を使用することができる。 そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するように、高準手続き型プログラミング言語又はオブジェクト指向プログラミング言語で実装され得る。 しかしながら、プログラムは、所望の場合、アセンブリ言語又はマシン言語で実装されてもよい。 いずれの場合も、言語は、コンパイラ言語又はインタプリタ言語とすることができ、ハードウェア実装と組み合わせることができる。

    各コンピュータシステムは、1つ以上のプロセッサ及び/又はメモリを含み、コンピュータシステムは、様々な入力デバイス及び/又は出力デバイスも含み得る。 プロセッサは、Intel(登録商標)、AMD(登録商標)又は他の「既製の(off-the-shelf)」マイクロプロセッサ等の汎用デバイスを含むことができる。 プロセッサは、ASIC、SoC、SiP、FPGA、PAL、PLA、FPLA、PLD、又は他のカスタマイズタデバイス若しくはプログラム可能なデバイスといった専用の処理デバイスを含むことができる。 メモリは、静的RAM、動的RAM、フラッシュメモリ、1つ以上のフリップフロップ、ROM、CD−ROM、DVD、ディスク、テープ又は磁気、光若しくは他のコンピュータ記録媒体を含むことができる。 入力デバイスは、キーボード、マウス、タッチスクリーン、ライトペン、タブレット、マイクロホン、センサ、あるいは付随するファームウェア及び/又はソフトウェアを有する他のハードウェアを含むことができる。 出力デバイスは、モニタ若しくは他のディスプレイ、プリンタ、スピーチ若しくはテキスト合成器、スイッチ、信号線、あるいは付随するファームウェア及び/又はソフトウェアを有する他のハードウェアを含むことができる。

    本明細書に記載の機能ユニットの多くを1つ以上のコンポーネントとして実装することができることが理解されるべきである。 コンポーネントとは、それらの実施の独立性をより特別に強調するために用いられる用語である。 例えばコンポーネントは、カスタマイズされる超大型集積回路(VLSI)又はゲートアレイ、あるいは論理チップ、トランジスタ又は他の個別のコンポーネントのような既製の半導体を備えるハードウェア回路として実装され得る。 コンポーネントは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブル論理デバイス等のプログラム可能なハードウェアデバイスで実装されてもよい。

    コンポーネントは、様々なタイプのプロセッサによる実行のためにソフトウェアで実装されてもよい。 実行可能コードの識別されるコンポーネントは、例えばオブジェクト、プロシージャ又は機能として編成され得るコンピュータ命令の1つ以上の物理ブロック又は論理ブロックを備え得る。 それでもなお、識別されるコンポーネントの実行ファイルは、物理的に同じ位置にある必要はなく、論理的に結合されると、コンポーネントを構成し、コンポーネントの宣言された目的を達成する、異なる位置に記憶される別個の命令を含み得る。

    実際に、実行可能なコードのコンポーネントは単一の命令であっても、多数の命令であってもよく、更には、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間で、及びいくつかのメモリデバイスにわたって分散されてもよい。 同様に、動作データは、本明細書において、コンポーネント内で識別され、コンポーネント内に例示されることがあるが、任意の適切な形態で具現化し、任意の適切なタイプのデータ構造内で編成することができる。 動作データは、単一のデータセットとして収集されてもよく、あるいは異なるストレージデバイスにわたることを含めて、異なる位置にわたって分散されてもよく、少なくとも部分的に、単にシステム又はネットワーク上の電子信号として存在してもよい。 コンポーネントは、所望の機能を実行するように動作可能なエージェントを含めて、パッシブであってもアクティブであってもよい。

    記載される実施形態のいくつかの態様は、ソフトウェアモジュール又はコンポーネントとして例示される。 本明細書において用いられるとき、ソフトウェアモジュール又はコンポーネントとは、メモリデバイス内に配置される任意のタイプのコンピュータ命令又はコンピュータ実行可能コードを含むことができる。 ソフトウェアモジュールは、例えば1つ以上のタスクを実行するか又は特定のデータタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等として編成され得る、コンピュータ命令の1つ以上の物理ブロック又は論理ブロックを含むことができる。 ソフトウェアモジュールは、ソフトウェアの代わりに又はソフトウェアに加えて、ハードウェア及び/又はファームウェアで実装され得ることが認識される。 本明細書に記載される機能モジュールのうちの1つ又は複数をサブモジュールへ分割し、かつ/又は単一若しくはより少ない数のモジュールへ組み合わせることができる。

    いくつかの実施形態では、特定のソフトウェアモジュールは、メモリデバイスの異なる位置、異なるメモリデバイス又は異なるコンピュータに記憶される別個の命令を含んでよく、これらの別個の命令は、説明されるモジュールの機能を一緒に実装する。 実際に、モジュールは単一の命令又は多数の命令を含むことができ、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間で、及びいくつかのメモリデバイスにわたって分散され得る。 いくつかの実施形態を、分散コンピューティング環境において実施することができ、分散コンピューティング環境では、タスクは、通信ネットワークを通じてリンクされる遠隔処理デバイスによって実行される。 分散コンピューティング環境では、ソフトウェアモジュールは、ローカル及び/又は遠隔メモリストレージデバイスに配置され得る。 加えて、データベースレコード内で連結されるか又は一緒にレンダリングされるデータは、同じメモリデバイス内に、あるいはいくつかのメモリデバイスにわたって存在することがあり、ネットワークにわたるデータベース内の記録フィールドにおいて一緒にリンクされ得る。

    本明細書全体を通じて、「例」への言及は、この例に関連して記載される特定の特徴、構造又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。 したがって、本明細書を通じて様々な場所に登場する「例では」というフレーズは、必ずしも全てが同じ実施形態を指しているわけではない。

    本明細書において用いられるとき、複数のアイテム、構造要素、組成要素及び/又は材料は、便宜上、共通のリストで提示される場合がある。 しかしながら、これらのリストは、リストの各要素が、別個の一意の要素として個々に識別されているかのように解釈されるべきである。 このため、そのようなリストの各要素は、別段の指示がない限り、共通の群内におけるその表現にのみ基づいて、同じリストの任意の他の要素の事実上の均等物として解釈されるべきでない。 加えて、本発明の様々な実施形態及び例は、本明細書において、その様々なコンポーネントの代替形態とともに言及される場合がある。 そのような実施形態、例及び代替形態は、互いの事実上の均等物であると解釈されるべきではなく、本発明の別個の自律的表現であるとみなされるべきことが理解される。

    さらに、説明される特徴、構造又は特性が、1つ以上の実施形態において任意の適切な形で組み合わされていることがある。 上記の説明において、本発明の実施形態の完全な理解を提供するために、材料、周波数、サイズ、長さ、幅、形状等の多数の特定の詳細が提供されている。 しかしながら、関連する技術分野の当業者には、本発明が、そのような特定の詳細の1つ以上を用いることなく、あるいは他の方法、構成要素、材料等を用いて実施され得ることが認識されよう。 他の例では、周知の構造、材料又は動作は、本発明の態様を曖昧にすることを回避するために、詳細に図示されず、詳細に説明されていない。

    上記では、明確性のために、ある程度詳細に説明したが、その原理から逸脱することなく、いくつかの変形及び変更を加えることができることは明らかであろう。 本明細書に記載される処理及び装置の双方を実施する多数の代替的な方法があることに留意されたい。 したがって、本発明の実施形態は、制限するものではなく例示であるものとみなされるべきであり、本発明は、本明細書において与えられる詳細に限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲及び均等物において変更され得る。

    当業者は、本発明の基礎を成す原理から逸脱することなく、上記で説明した実施形態の詳細に対し多くの変更を行うことができることが理解されよう。 したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定められる。


    以下の例は、更なる実施形態に関する。

    例1は、プロセッサと、送受信機システムと、パケットフィルタとを含む、二重接続を有するユーザ機器(UE)である。 プロセッサは、UEから送信するためのパケットを含むネットワークトラフィックを生成する1つ以上のアプリケーションを実行するように構成される。 送受信機システムは、少なくとも2つの無線チャネルを介してパケットを通信するように構成される。 パケットフィルタは、1つ以上のアプリケーションから生成されるネットワークトラフィックからのパケットを検査し、1つ以上のアプリケーションからのアプリケーションとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも2つの無線チャネルのうちの1つを介してパケットを送信するためのルートを選択するように構成される。

    例2において、例1のUEはオプションで、少なくとも2つの無線チャネルの第1のチャネルがライセンス周波数セットを含むようにすることができる。

    例3において、例2のUEはオプションで、少なくとも2つの無線チャネルの第2のチャネルが無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含むようにすることができる。

    例4において、例1〜3のUEはオプションで、事前構成されるパケットフィルタ構成のセットから選択されたパケットフィルタ構成を含むことができる。

    例5において、例1〜4のUEはオプションで、パケットフィルタが、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤからパケットをルーティングするようにすることができる。

    例6は、ゲートウェイと、プライマリ拡張ノードB(eNB)と、セカンダリeNBとを含む、二重接続のためのシステムである。 ゲートウェイは、ユーザ機器(UE)の宛先を有する発展型パケットシステム(EPS)ベアラに関連付けられるパケットを通信するように構成される。 プライマリ拡張ノードB(eNB)は、EPSベアラを少なくとも2つのパケットストリームに分割するように構成されるパケットスプリッタを含む。 第1のストリームは、プライマリeNBからUEまで第1の無線周波数セットを介して通信される。 第2のストリームはセカンダリeNBを通じてルーティングされる。 セカンダリeNBは、第2のストリームを第2の無線周波数セットを介してUEに通信するように構成される。

    例7において、例6のシステムはオプションで、サービス品質クラス識別子(QCI)テーブルを用いて第1のストリーム及び第2のストリームを決定するようにパケットスプリッタを構成することができる。

    例8において、例6のシステムはオプションで、アプリケーションマッピングテーブルを用いて第1のストリーム及び第2のストリームを決定するようにパケットスプリッタを構成することができる。

    例9において、例6のシステムはオプションで、少なくとも2つのトラフィックフローテンプレート(TFT)を単一のベアラにマッピングするようにプライマリeNBを構成することができる。 パケットスプリッタは、少なくとも2つのTFTに少なくとも部分的に基づいて、第1のストリーム又は第2のストリームにパケットを割り当てるように更に構成され得る。

    例10において、例6〜9のシステムはオプションで、セカンダリeNBに、アンライセンス周波数を介して通信させるように構成され得る。

    例11において、例6〜10のシステムはオプションで、より制限的な第2のトラフィックフローテンプレート(TFT)を、第1のTFTを有する単一のベアラにマッピングするようにプライマリeNBを構成することができる。 また、パケットスプリッタは、第2のTFTに合致するパケットに少なくとも部分的に基づいて、パケットの少なくとも一部分を第2のストリームにルーティングするように更に構成され得る。

    例12は、アプリケーション固有ルーティングの方法である。 本方法は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)に準拠するプライマリ無線リンクをユーザ機器(UE)に接続することを含む。 本方法はまた、コアネットワークからダウンリンクパケットを受信することを含む。 本方法は、セカンダリ無線リンクをユーザ機器(UE)に追加することを決定することを含む。 本方法はまた、パケットスプリッタが、プライマリ無線リンクとセカンダリ無線リンクとの間のパケットの割当てを決定することを可能にすることを含む。 本方法は、ダウンリンクパケットを検査して、アプリケーションとの関連付けを決定することを含む。 本方法はまた、この関連付けに少なくとも部分的に基づいて、ダウンリンクパケットをUEにプライマリ無線リンクを介して送信するか又はセカンダリ無線リンクを介して送信するかを判断することを含む。

    例13において、例12の方法はオプションで、無線ベアラ内のパケットとアプリケーションとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、プライマリ無線リンクとセカンダリ無線リンクとの間の無線ベアラを分割することを含むことができる。

    例14において、例12〜13の方法はオプションで、プライマリ無線リンクを介して送信するように構成される、第1のベアラ及び関連する第1のトラフィックフローテンプレート(TFT)を確立することを含むことができる。 本方法は、第1のベアラを第2のベアラ及び第3のベアラに分割することを含むことができる。 本方法はまた、第2のベアラをプライマリ無線リンクに関連付けることを含むことができる。 本方法は、第3のベアラをセカンダリ無線リンクに関連付けることを含むことができる。 本方法はまた、第3のベアラ及び第1のベアラと関連付けるように、第3のTFTを構成することを含むことができる。

    例15において、例12〜14の方法はオプションで、2つ以上のトラフィックフローテンプレート(TFT)を単一のベアラにマッピングすることを含むことができる。

    例16において、例12〜15の方法はオプションで、ダウンリンクパケットを検査して、アプリケーションとの関連付けを決定することが、アプリケーションに割り当てられたサービス品質クラスインジケータ(QCI)値を決定することを更に含む。

    例17は、第1の無線インタフェースと、第2の無線インタフェースと、プロセッサとを含む、二重接続環境において通信するためのユーザ機器(UE)である。 第1の無線インタフェースは、無線ベアラを用いてライセンス周波数セットを介して通信するように構成される。 第2の無線インタフェースは、第2の周波数セットを介して通信するように構成される。 プロセッサは、ベアラに属するアップリンクパケットのセットを受信するように構成される。 プロセッサは、アップリンクパケットとアプリケーションとの関連付けに少なくとも部分的に基づいて、第1の無線インタフェースと第2の無線インタフェースとの間のアップリンクパケットのセットの割当てを決定するように更に構成される。 プロセッサはまた、決定された割当てに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットのセットの第1のサブセットを、第1の無線インタフェースを介して送信させるように構成される。 プロセッサはまた、決定された割当てに少なくとも部分的に基づいて、アップリンクパケットのセットの第2のサブセットを、第2の無線インタフェースを介して送信させるように構成され得る。

    例18において、例17のUEはオプションで、第1の無線インタフェースが第2のインタフェースよりも高い信頼性を有するという判断に基づいて、第1の無線インタフェースへのパケットの割当てを実行することができる。

    例19において、例17〜18のUEはオプションで、第2の無線インタフェースが第1の無線インタフェースよりも高いスループットを有するという判断に基づいて、第2の無線インタフェースへのパケットの割当てを実行することができる。

    例20において、例17〜19のUEはオプションで、第1の無線インタフェースを介して、アップリンクパケットの割当てを決定するための構成を受け取るようにプロセッサを構成することを含むことができ、この構成は、アプリケーションを第1の無線インタフェース又は第2の無線インタフェースに関連付ける。

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