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端末装置、ProSe機能を備える装置、端末装置の通信方法及びProSe機能を備える装置の通信方法

申请号 JP2017526397 申请日 2016-06-29 公开(公告)号 JPWO2017002855A1 公开(公告)日 2018-04-26
申请人 シャープ株式会社; 发明人 久下 陽子; 新本 真史;
摘要 通信事業者が運用するサーバ装置の認証に基づいて、近隣端末を発見するため、または発見されるためのディスカバリ要求手続きに基づく処理を実行する。さらに、通信事業者は、通信事業者のポリシーに基づいて、ディスカバリ要求手続きに基づく処理の更新を行う。これにより、ProSeに基づくサービスを、通信事業者の管理の元で実施する通信システム等を提供することとなる。
权利要求

端末装置であって、 前記端末装置は、 前記端末装置がリレー端末装置として、近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信することの許可を要求するために、ProSe機能を備える装置に第1のサービスの承認要求メッセージを送信し、 前記ProSe機能を備える装置から、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを受信し、 第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記ProSe機能を備える装置からProSe Restricted Codeと、当該ProSe Restricted Codeに対応するタイマの値とを受信し、 前記近隣端末装置に、前記ProSe Restricted Codeを含むアナウンスメッセージを送信する、送受信部と、 前記承認メッセージに含まれる、前記第1のサービスの承認が有効である時間の受信に基づいて、前記第1のタイマのカウントを開始し、 前記ProSe Restricted Codeの受信に基づいて、第2のタイマのカウントを開始する、制御部と、を有し、 前記ProSe Restricted Codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な許可に基づき前記端末装置を検出するために使用される、 ことを特徴とする端末装置。前記送受信部は、さらに、前記第1のタイマのカウントの終了に伴い、第2のサービスの承認要求メッセージを送信する、 ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。前記送受信部は、さらに、前記ProSe機能を備える装置から、第1のサービスコードを受信し、 前記第1のサービスコードは、前記端末装置が提供する接続サービスの識別情報である、 ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。ProSe機能を備える装置であって、 前記ProSe機能を備える装置は、 端末装置から、第1のサービスの承認要求メッセージを受信し、 前記端末装置へ、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを送信し、 第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記端末装置へ、ProSe Restricted Codeと、当該ProSe Restricted Codeに対応するタイマの値とを送信する、送受信部を有し、 前記第1のサービスの承認要求メッセージは、前記端末装置が、リレー端末装置として近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために送信されるメッセージであり、 前記端末装置に前記第1のタイマのカウントを開始させるために、前記承認メッセージには、前記第1のサービスの承認が有効である時間が含まれ、 前記ProSe Restricted codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な許可に基づき前記端末装置を検出するために、前記端末装置が送信するアナウンスメッセージに含まれるコードである、 ことを特徴とするProSe機能を備える装置。端末装置の通信制御方法であって、 前記端末装置の通信制御方法は、 前記端末装置がリレー端末装置として、近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために、ProSe機能を備える装置に第1のサービスの承認要求メッセージを送信するステップと、 前記ProSe機能を備える装置から、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを受信するステップと、 前記承認メッセージに含まれる、前記第1のサービスの承認が有効である時間の受信に基づいて、第1のタイマのカウントを開始するステップと、 前記第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記ProSe機能を備える装置から、ProSe Restricted Codeと、当該ProSe Restricted codeに対応するタイマの値と、を受信するステップと、 前記ProSe Restricted codeの受信に基づいて、第2のタイマのカウントを開始するステップと、 前記近隣端末装置に、前記ProSe Restricted codeを含むアナウンスメッセージを送信するステップと、を有し、 前記ProSe Restricted codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な許可に基づき前記端末装置を検出するために使用される、 ことを特徴とする端末装置の通信制御方法。前記端末装置の通信制御方法は、さらに、前記第1のタイマのカウントの終了に伴い、第2のサービスの承認要求メッセージを送信するステップを有する、 ことを特徴とする、請求項5に記載の端末装置の通信制御方法。前記ProSe機能を備える装置から、第1のサービスコードを受信するステップを有し、 前記第1のサービスコードは、前記端末装置が提供する接続サービスの識別情報である、 ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置の通信制御方法。ProSe機能を備える装置の通信制御方法であって、 前記ProSe機能を備える装置の通信制御方法は、 端末装置から、第1のサービスの承認要求メッセージを受信するステップと、 前記端末装置へ、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを送信するステップと、 第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記端末装置へ、ProSe Restricted codeと、当該ProSe Restricted codeに対応するタイマの値とを送信するステップと、を有し、 前記第1のサービスの承認要求メッセージは、前記端末装置が、リレー端末装置として近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために送信されるメッセージであり、 前記端末装置に前記第1のタイマのカウントを開始させるために、前記承認メッセージには前記第1のサービスの承認が有効である時間が含まれ、 前記ProSe Restricted codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な検出の許可に基づき前記端末装置を検出するために、前記端末装置が送信するアナウンスメッセージに含まれるコードである、 ことを特徴とするProSe機能を備える装置の通信制御方法。

说明书全文

本発明は、端末装置等に関する。

近年の移動通信システムの標準化活動を行う3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)では、オールIP化を実現する、EPS(Evolved Packet System)の仕様化を行っている。3GPPではEPSに接続されるアクセスシステムを、LTEだけでなく、無線LANである場合も含めて検討している。

さらに、3GPPはEPSの仕様化の中で、非特許文献1に記載のProSe(Proximity based Service)ついて検討を行っている。ProSeは、通信端末であるUE(User Equipment)が他の近隣通信端末を検出する機能(discovery)や、UE間で、コアネットワークや基地局を介さない直接通信を確立する機能(direct communication)を提供するサービスの実現を目指している。

ProSeでは、基地局やアクセスネットワークが接続されているコアネットワークを介することなく端末間で直接通信を行える為、アクセスネットワークやコアネットワークの集中を回避(コンジェッション回避)でき、オフロード効果を期待できる。

さらに、ProSeでは、基地局の通信圏外の端末がネットワークにアクセスするために、通信圏内にいる端末が通信圏外の端末のリレー端末となる、UE−to—NW Relayについても検討されている。

具体的に、UE−to—NW Relayは、通信圏内にいる端末と基地局の通信圏外の端末が直接通信路を確立する事で実現するサービスである。

なお、通信圏外からでも、ネットワークへのPDN接続(PDNコネクション)に接続する機能を持つ端末装置をRemote UEといい、Remote UEにリレーによりPDN接続を提供する端末装置をRelay UEとする。

ProSeは、近隣の端末装置間の直接通信路を確立する為に、端末装置が直接通信の通信対象の端末装置を探索し、検知するサービスが必要となる。言い換えれば、端末装置が近隣端末装置を検出する機能(discovery)が必要となる。ProSeでは、この検知方法の一つとして、Relay UEがRemote UEに対して、Relay機能を持つことを通知するアナウンス信号を送信し、Remote UEはアナウンス信号をモニタリングすることによる検出方法が検討されている。このような検出方法はModel Aと定義されている。

更に、ProSeでは検知方法の一つとして、Remote UEがRelay UEに対して要請(Solicitation)信号を送信し、Remote UEから要請メッセージを受信したRelay UEが応答(Response)を返信することで、Remote UEがRelay UEを検出する検出方法も検討されている。このような検出方法はModel Bと定義されている。なお、要請(Solicitation)信号はアナウンス信号であってよく、Relay UEはRemote UEのアナウンス信号をモニタリングすることで受信しても良い。

また、ProSeではUE間の直接通信路として2つの方式を利用する事が検討されている。1つ目は、LTEアクセス技術を利用する方法である。2つ目は無線LAN(WLAN : Wireless LAN)アクセス技術を用いた方法である。

また、ProSeでは、non−Public SafetyとPublic Safetyが規定されている。non−Public Safetyでは、移動通信事業者による商用サービスが想定されており、UEがLTE基地局に在圏している場合にのみ、利用可能である。一方、Public Safetyでは、防災無線による利用が想定されており、UEがLTE基地局に在圏している場合のみならず、LTE基地局(eNB)に在圏していない場合でも利用することができる。

3GPP TR23.303 Technical Specification Group Services and System Aspects、 Proximity-based Services(ProSe)、Stage2(Release 12)

ProSeでは、近隣に位置するUEを検出する機能(discovery)や、UE間で、コアネットワークや基地局を介さない直接通信を確立する機能(direct communication)を実現する手段を検討している。

さらに、Remote UEが近隣に位置するRelay UEを検出する機能を実現するために、Relay UEが近隣UEに自身の所在を通知するアナウンス機能や、Remote UEがアナウンス機能に基づいた通知を受信してRelay UEを検出するモニタリング機能、またはRemote UEがRelay UEに対して要請メッセージを送信し応答メッセージを受信する機能や、Relay UEがRemote UEから要請メッセージを受信しRemote UEに応答メッセージを送信する機能などの検討を行っている。

UE(Relay UE、Remote UE)は、アナウンスとモニタリングによるModel Aのディスカバリ手続き、及び要請と応答によるModel Bのディスカバリ手続きを、ネットワークのリレーを提供する接続サービスを示すコードであるRelay Service Codeを用いて、実行する。

Relay Service Codeは、Relay UEが提供するPDNへの接続サービスに対応付けられてよく、セキュリティの観点から、定期的または不定期に更新できる必要がある。

そのため、UEは同じサービスに対応付けられた複数のRelay Service Codeを、サーバ装置から通知されることを想定する必要がある。

そのため、UEは同じサービスに対して異なる複数のRelay Service Codeを取得した場合、及び/又は同じサービスに対して異なる複数のRelay Service Codeを設定する場合、古いRelay Service Codeの使用を停止するタイミングと、新しいRelay Service Codeの使用を開始するタイミングを決定する必要がある。しかし、これらのタイミングの決定方法の具体的な手段は現在明らかになっていない。

本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、その目的は、基地局のカバレッジ外に存在するUEが近隣に位置するカバレッジ内のUEを検出する機能(discovery)を実現するために、Relay UEやRemote UEによる、ProSeに基づくリレー接続サービスの停止や開始タイミングを制御する好適な手段を提供することである。

上記の目的を達成するために、本発明の端末装置は、前記端末装置がリレー端末装置として、近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために、ProSe機能を備える装置に第1のサービスの承認要求メッセージを送信し、前記ProSe機能を備える装置から、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを受信し、第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記ProSe機能を備える装置から、ProSe Restricted Codeと前記ProSe Restricted Codeに対応するタイマの値とを受信し、前記近隣端末装置に、前記ProSe Restricted Codeを含むアナウンスメッセージを送信する送受信部と、前記承認メッセージに含まれる、前記第1のサービスの承認が有効である時間の受信に基づいて、前記第1のタイマのカウントを開始し、前記ProSe Restricted Codeの受信に基づいて、第2のタイマのカウントを開始する制御部と、を有し、前記ProSe Restricted Codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な許可に基づき前記端末装置を検出するために使用される、ことを特徴とする。

本発明のProSe機能を備える装置は、端末装置から、第1のサービスの承認要求メッセージを受信し、前記端末装置へ、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを送信し、第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記端末装置へ、ProSe Restricted Codeと前記ProSe Restricted Codeに対応するタイマの値とを送信する、送受信部を有し、前記第1のサービスの承認要求メッセージは、前記端末装置が、リレー端末装置として近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために送信されるメッセージであり、前記端末装置に前記第1のタイマのカウントを開始させるために、前記承認メッセージには、前記第1のサービスの承認が有効である時間が含まれ、前記ProSe Restricted codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な許可に基づき前記端末装置を検出するために、前記端末装置が送信するアナウンスメッセージに含まれるコードである、ことを特徴とする。

本発明の端末装置の通信制御方法は、前記端末装置がリレー端末装置として、近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために、ProSe機能を備える装置に第1のサービスの承認要求メッセージを送信するステップと、前記ProSe機能を備える装置から、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを受信するステップと、前記承認メッセージに含まれる、前記第1のサービスの承認が有効である時間の受信に基づいて、第1のタイマのカウントを開始するステップと、前記第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記ProSe機能を備える装置から、ProSe Restricted Codeと、前記ProSe Restricted codeに対応するタイマの値と、を受信するステップと、前記ProSe Restricted codeの受信に基づいて、第2のタイマのカウントを開始するステップと、前記近隣端末装置に、前記ProSe Restricted codeを含むアナウンスメッセージを送信するステップと、を有し、前記ProSe Restricted codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な許可に基づき前記端末装置を検出するために使用される、ことを特徴とする。

ProSe機能を備える装置の通信制御方法は、端末装置から、第1のサービスの承認要求メッセージを受信するステップと、前記端末装置へ、前記第1のサービスの承認要求メッセージに対する承認メッセージを送信するステップと、第1のタイマのカウントが実行されている間に前記端末装置から開始された手続きにより、前記端末装置へ、ProSe Restricted codeと前記ProSe Restricted codeに対応するタイマの値とを送信するステップと、を有し、前記第1のサービスの承認要求メッセージは、前記端末装置が、リレー端末装置として近隣に位置する近隣端末装置から直接検出されること、又は、前記近隣端末装置と直接通信すること、の許可を要求するために送信されるメッセージであり、前記端末装置に前記第1のタイマのカウントを開始させるために、前記承認メッセージには前記第1のサービスの承認が有効である時間が含まれ、前記ProSe Restricted codeは、前記近隣端末装置が前記端末装置からの明示的な検出の許可に基づき前記端末装置を検出するために、前記端末装置が送信するアナウンスメッセージに含まれるコードである、ことを特徴とする。

本発明によれば、ProSeに基づくリレー接続サービスを実行できる有効期限を、通信事業者の管理のもと管理することができる。

移動通信システムの概略を説明するための図である。

IP移動通信ネットワークの構成等を説明するための図である。

Relay UEの装置構成を説明するための図である。

記憶部に記憶される各データ構造の一例を示した図である。

Remote UEの装置構成を説明するための図である。

記憶部に記憶される各データ構造の一例を示した図である。

ProSe機能部の装置構成を説明するための図である。

記憶部に記憶される各データ構造の一例を示した図である。

HSSの装置構成を説明するための図である。

記憶部に記憶される各データ構造の一例を示した図である。

アプリケーションサーバの装置構成を説明するための図である。

記憶部に記憶される各データ構造の一例を示した図である。

サービス認証手続きを説明するための図である。

アナウンス要求手続きを説明するための図である。

モニタリング要求手続きを説明するための図である。

Relay Service Codeの更新手続きを説明する図である。

Relay UEのディスカバリ要求手続きを説明するための図である。

Remote UEのディスカバリ要求手続きを説明するための図である。

以下、図面を参照して本発明を実施する為に最良の形態について説明する。なお、本実施形態では一例として、本発明を適用した場合の移動通信システムの実施形態について説明する。

[1.第1の実施形態] 以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。

[1.1.通信システムの概要] 図1は本発明の実施形態による通信システム1の概略構成例を示す機能ブロック図である。

図1に示す通信システム1は、ProSeに関する機能を有する端末装置(ProSe enabled UE)であるUE_A8と、PDN(Packet Data Network)_A5と、IP移動通信ネットワーク_A3とProSe機能部_A7と、ProSeアプリケーションサーバ_A2により構成される。

さらに、通信システム1には、UE_B9のように、複数のProSeに関する機能を有する端末装置が含まれて構成されて良い。

PDN_A5と、UE_A8またはUE_B9などのProSeに関する機能を有する端末装置との間はIP移動通信ネットワーク_A3を介して接続されている。さらに、UE_A8とUE_B9はProSeに基づくサービスが提供されている。

ProSe機能部_A7は、UE_A8及び/又はUE_B9の、ProSe機能を用いた通信を管理するためのサーバ装置であり、ProSeサービスなどの提供に際し、端末装置の認証を行う。なお、ProSe機能部_A7は、PDN_A5に含まれて構成されても良いし、PDN_A5と独立していても良い。または、ProSe機能部_A7は、IP移動通信ネットワーク_A3に含まれて構成されても良い。

UE_A8とUE_B9は同じ移動通信事業者網に接続していても、異なる移動通信事業者網に接続していても良く、固定通信事業者が運用するブロードバンドネットワークに接続しても良い。

例えば、UE_A8は、第1の通信事業者(Mobile Operator)が運用管理するIP移動通信ネットワークに接続し、UE_B9は、第2の通信事業者が運用管理し、第1の通信事業者が運用管理するIP移動通信ネットワークとは異なるIP移動通信ネットワークに接続しても良い。この場合の第2の通信事業者によるIP移動通信ネットワークは、PDN_A5へ接続されて良い。また、その内部の構成はIP移動通信ネットワーク_A3と同様で良いため、詳細な説明は省略する。

また、これらのIP移動通信ネットワークは、ローミング契約が交わされた2つのIP移動通信ネットワークであっても良いし、同一国内の2つのIP移動通信ネットワークであっても良い。

また、UE_A8やUE_B9の通信を管理するProSe機能部_A7は、UE_A8やUE_B9が契約する通信事業者の管理するProSe機能部であってもよく、契約する通信業者と契約関係のある通信事業者が管理するものであってもよく、同一国内の通信事業者が管理するものであって良い。

また、ブロードバンドネットワークは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)等により接続し、光ファイバー等のデジタル回線による高速通信を提供する、通信事業者が運用するIP通信ネットワークのことである。さらに、これらに限らずWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等で無線アクセスするネットワークであっても良い。

UE_A8やUE_B9などの各UEは、LTEやWLAN等のアクセスシステムを用いて接続することが出来る通信端末であり、3GPP LTEの通信インタフェースやWLANの通信インタフェース等を搭載して接続することにより、IP移動通信ネットワーク_A3へ接続することが可能である。

ただしこれに限らず、UE_A8やUE_B9などの各UEは、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等のその他の無線システムを用いて接続しても良い。

なお、図1に示す概略構成例では、UE_A8はIP移動通信ネットワーク_A3に接続が可能である通信圏内に配置され、UE_B9は一時的にIP移動通信ネットワーク_A3に接続が不可能である通信圏外に配置されている状態である。言い換えれば、UE_A8はアクセスネットワークのカバレッジに内に存在し、UE_B9はアクセスネットワークのカバレッジ外に存在する。

UE_A8はリレーを用いて、UE_B9にネットワークの接続サービスを提供する。このような接続サービスを本稿ではUE−to−NW Relayサービスとする。

PDN_A5は、パケットでデータの送受信を行うネットワークサービスを提供するネットワークのことであり、例えば、インターネットやIMSなどの特定の通信サービスを提供するネットワークである。なお、PDN_A5はPDN(Packet Data Network)であって良い。

PDN_A5は、IP移動通信ネットワーク_A3へ有線回線等を利用して接続される。例えば、ADSLや光ファイバー等によって、PDN_A5とIP移動通信ネットワーク_A3間の接続性が構築される。

図2は、図1に示す通信システム1の詳細な構成例である。図2(a)に示すシステムの構成例は、UE_A8と、IP移動通信ネットワーク_A3と、PDN_A5とから構成される。IP移動通信ネットワーク_A3には、UE_A8以外にも複数のUEが接続する事が可能である。また、図2ではUE_A8が接続する例を示したが、UE_B9もネットワークのカバレッジ内にいればUE_A8と同様に構成することができる。

IP移動通信ネットワーク3はコアネットワーク_A90と各無線アクセスネットワーク(LTE AN_A80、WLAN ANb75、WLAN ANa70、UTRAN_A20、GERAN_A25)で構成されている。

無線アクセスネットワークは、複数の異なるアクセスネットワークで構成しても良いし、いずれか一つのアクセスネットワークでの構成であっても良い。さらに、UE_A8は無線アクセスネットワークに無線接続することができる。

さらに、WLANアクセスシステムで接続可能なアクセスネットワークは、ePDG_A65を介してコアネットワーク_A90へ接続するWLANアクセスネットワークb(WLAN ANb75)と、PGW_A30とPCRF_A60とAAA_A55とに接続するWLANアクセスネットワークa(WLAN ANa75)とが構成可能である。

なお、各装置はEPSを利用した移動通信システムにおける従来の装置と同様に構成されるため、詳細な説明は省略する。以下、各装置の簡単な説明をする。

PGW_A30はPDN_A5とSGW_A35とePDG_A65とWLAN ANa70と、PCRF_A60とAAA_A55とに接続されており、PDN_A5とコアネットワーク_A90のゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。PGW_A30は従来のPGW(Packet Data Network Gateway)の機能を更にもつPGWであって良い。

SGW_A35は、PGW_A30とMME_A40とLTE AN_A80とSGSN_A45とUTRAN_A20とに接続されており、コアネットワーク_A90と3GPPのアクセスネットワーク(UTRAN_A20、GERAN_A25、LTE AN_A80)とのゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。SGW_A35は従来のSGW(Serving Gateway)の機能を更に持つSGWであって良い。

MME_A40は、SGW_A35とLTE AN_A80とHSS(Home Subscriber Server)_A50に接続されており、LTE AN_A80を経由してUE_A8の位置情報管理と、アクセス制御を行うアクセス制御装置である。また、コアネットワーク_A90には、複数の位置管理装置が含まれて構成されても良い。例えば、MME_A40とは異なる位置管理装置が構成されても良い。MME_A40は、従来のMME(Mobility Management Entity)の機能を更にもつMMEであって良い。更に、MME_A40とは異なる位置管理装置はMME_A40と同様にSGW_A35とLTE AN_A80と、HSS_A50と接続されても良い。

また、コアネットワーク_A90内に複数のMMEが含まれている場合、MME同士が接続されても良い。これにより、MME間で、UE_A8のコンテキストの送受信が行われても良い。

HSS_A50はMME_A40とAAA_A55とに接続されており、加入者情報の管理を行う管理ノードである。HSS_A50の加入者情報は、例えばMME_A40のアクセス制御の際に参照される。さらに、HSS_A50は、MME_A40とは異なる位置管理装置と接続されていても良い。HSS_A50は従来のHSS(Home Subscriber Server)の機能を更に持つHSSであって良い。

AAA_A55は、PGW_A30と、HSS_A50と、PCRF_A60と、WLAN ANa70とに接続されており、WLAN ANa70を経由して接続するUEのアクセス制御を行う。AAA_A55は従来のAAA(Authentication、Authorization and Accounting)の機能を更にもつAAAであって良い。

PCRF_A60は、PGW_A30と、WLAN ANa75と、AAA_A55と、PDN_A5に接続されており、データ配送に対するQoS管理を行う。例えば、UE_A8とPDN_A5間の通信路のQoSの管理を行う。

ePDG_A65は、PGW_A30と、WLAN ANb75とに接続されており、コアネットワーク_A90と、WLAN ANb75とのゲートウェイ装置としてユーザデータの配送を行う。PCRF_A60は従来のPCRF(Policy and Charging Rule Function)機能を更にもつPCRFであって良い。

SGSN_A45は、UTRAN_A20とGERAN_A25とSGW_A35と接続されており、3G/2Gのアクセスネットワーク(UTRAN/GERAN)とLTEのアクセスネットワーク(E−UTRAN)間の位置管理のための制御装置である。更に、SGSN_A45は、PGW及びSGWの選択機能、UEのタイムゾーンの管理機能、及びE−UTRANへのハンドオーバー時のMMEの選択機能を持つ。SGSN_A45は従来のSGSN(Serving GPRS Support Node)の機能を更に持つSGSNであって良い。

また、図2(b)に示すように、各無線アクセスネットワークには、UE_A8が実際に接続される装置(例えば、基地局装置やアクセスポイント装置)等が含まれている。接続に用いられる装置は、無線アクセスネットワークに適応した装置が考えられる。

本実施形態においては、LTE AN_A80はeNB_A45を含んで構成されるE−URANであって良い。eNB_A45はLTEアクセスシステムでUE_A8が接続する無線基地局であり、LTE AN_A80には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されても良い。

WLAN ANa70はWLAN APa72と、TWAG_A74とが含まれて構成される。WLAN APa72はコアネットワーク_A90を運営する事業者に対して信頼性のあるWLANアクセスシステムで、UE_A8が接続する無線基地局であり、WLAN ANa70には1又は複数の無線基地局を含んで構成されても良い。GW74はコアネットワーク_A90とWLAN ANa70のゲートウェイ装置である。また、WLAN APa72とGW74とは、単一の装置で構成されても良い。

コアネットワーク_A90を運営する事業者とWLAN ANa70を運営する事業者が異なる場合でも、事業者間の契約や規約によりこのような構成の実現が可能となる。

また、WLAN ANb75はWLAN APb76を含んで構成される。WLAN APb76はコアネットワーク_A90を運営する事業者に対して信頼関係が結ばれていない場合に、WLANアクセスシステムでUE_A8が接続する無線基地局であり、WLAN ANb75は1又は複数の無線基地局が含まれて構成されても良い。

このように、WLAN ANb75はコアネットワーク_A90に含まれる装置であるePDG_A65をゲートウェイとしてコアネットワーク_A90に接続される。ePDG_A65は通信の安全性を確保するためのセキュリティ機能を持つ。

UTRAN_A20は、RNC(Radio Network Controller)_A24とeNB(UTRAN)_A22を含んで構成される。eNB(UTRAN)_A22は、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)でUE_A8が接続する無線基地局であり、UTRAN_A20には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されても良い。またRNC_A24は、コアネットワーク_A90とeNB(UTRAN)_A22を接続する制御部であり、UTRAN_A20には1又は複数のRNCが含まれて構成されても良い。また、RNC_A24は1つ又は複数のeNB(UTRAN)と接続されても良い。更に、RNC_A24は、GERAN_A25に含まれる無線基地局(BSS(Base Station Subsystem)_A26)と接続されもても良い。

GERAN_A25は、BSS_A26を含んで構成される。BSS_A26は、GERA(GSM/EDGE Radio Access)でUE_A8が接続する無線基地局であり、GERAN_A25には1又は複数の無線基地局BSSで構成されても良い。また、複数のBSSは互いに接続しあっていても良い。またBSS_A26はRNC_A24と接続しても良い。

なお、本明細書において、端末装置が各無線アクセスネットワークに接続されるという事は、端末装置が各無線アクセスネットワークに含まれる基地局装置やアクセスポイント等に接続される事としており、端末装置が送受信するデータや信号等も、基地局装置やアクセスポイントを経由している。

[1.2 装置構成] 図1のRelay UEであるUE_A8と、Remote UEであるUE_B9と、ProSe機能部_A7と、HSS_AとProSeアプリケーションサーバ_Aの装置構成について図を用いて簡単に説明する。

[1.2.1 Relay UEの構成] 以下、Relay UEであるUE_A8の装置構成を説明する。UE_A8はProSe機能を含む無線通信端末であれば良く、LTEアクセス方式により、無線通信によるデータの送受信を行う携帯電話端末であっても良いし、マシーンツーマシーン(M2M)と呼ばれるような形態で機器同士が相互に情報交換する通信端末であっても良い。

更に、UE_A8はRelay機能を有するリレー端末装置であって良い。

図3は、本実施形態におけるUE_A8の装置構成を示す。UE_A8は、送受信アンテナ_A300と、スイッチ_A304と、直接送受信部_A308と、送受信部_A306と、制御部_A302と、記憶部_A340により構成される。UE_A8は、制御部_A302に、直接送受信部_A308と、送受信部_A306と、スイッチ_A304と、記憶部_A340がバスを介して接続されている。

制御部_A302はUE_A8を制御する為の機能部である。制御部_A302は記憶部_A340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行する機能部である。

スイッチ_A304は制御部_A302の制御に従い、送受信部_A306と直接送受信部_A308を送受信アンテナ_A300に接続させる機能部である。

送受信部_A306はLTEアクセス方式により無線通信のデータを送受信する機能部である。送受信部_A306は、送信部と受信部から構成され、送信部はLTE基地局を介して制御情報を送信する事ができ、受信部はLTE基地局を介してデータや制御情報を送信する事ができる。

直接送受信部_A308は、LTE基地局を介さずに他のUEへデータや制御情報などで直接通信を行う事が出来る機能部である。直接送受信部_A308は、直接送信部と直接受信部から構成される。直接送信部はLTE基地局を介さずにデータや制御情報を送信する事ができ、直接受信部はLTE基地局を介さずにデータや制御情報の受信を行う事ができる。送受信部_A306と直接送受信部_A308とは1つの送受信部として構成されても良い。

なお、送受信部_A306と直接送受信部_A308はそれぞれにアンテナが割り当てられていて、制御部_A302の制御にもとづき、データの送受信を行ってよい。

記憶部_A340は、UE_A8の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部313は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。

さらに、記憶部_A340にはUEコンテキスト_A342とRemote UEコンテキスト_A344が記憶される。Remote UEコンテキスト_A344はUEコンテキスト_A342の一部であって良い。

UEコンテキスト_A342には、従来端末装置が記憶する、端末装置に関わるコンテキスト情報であって良い。UEコンテキスト_A342は、少なくともUEごとのUEコンテキストを含める。

図4(a)にUEごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、UEごとのUEコンテキストは、少なくともIMSI、EMM State、GUTI、ME_Identity、ProSe abilityを含めて構成する。

IMSIはUE_A8を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。IMSIは、回線の契約を示す識別情報であってもよく、SIMカードに記憶されていても良い。

EMM Stateは、UE_A8の移動管理状態を示す。例えば、UE_A8がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE_A8がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であっても良い。

GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE_A8の一時的な識別情報である。GUTIはMME(例えば、MME_A40)の識別情報(GUMMEI : Globally Unique MME Identifier)と特定MME(例えば、MME_A40)内でのUE_A8の識別情報(M−TMSI)により構成される。

ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。またここで、MEはUEであっても良い。

ProSe abilityは、ProSeを用いた通信機能を持つことを示す識別情報である。更にProSe abilityは、近隣UEに対してアナウシング信号を送信する機能を持つことを示す識別情報であってもよく、近隣端末とネットワーク間のリレー端末になることが出来る機能を示す識別情報であって良い。また、これらの能ごとにそれぞれ異なる識別情報があり、ProSe abilityはそれらを組み合わせた識別情報であって良い。

更に、UEコンテキスト_A342には、PDN接続ごとに管理されるUEコンテキストや、ベアラごとに管理されるUEコンテキストが記憶されていても良い。

次に、Remote UEコンテキスト_A344について説明する。Remote UEコンテキスト_A344はUE_A8がRelay UEとなるために、Remote UEとネットワーク間の接続を管理するためのコンテキストである。

Remote UEコンテキスト_A344はPDN接続ごとのRemote UEコンテキストとベアラごとのRemote UEコンテキストを含み構成される。

図4(b)にPDN接続ごとのRemote UEコンテキストを示す。PDN接続ごとのRemote UEコンテキストには、PDN connection ID、PDN connection type、Application ID、ProSe Application User ID、APN、IP Address、IP Address for remote UE、Default bearer、Group ID、Prose Relay UE ID、Relay Service Code、Timerが記憶される。

PDN connection IDは、PDN接続を識別するための識別情報である。例えば、UE_A8がPDN接続をRemote UEの為にPDN_A5と確立している場合、PDN_A5と同じPDN connection IDを記憶して良い。

PDN connection typeは、PDN connection IDで識別されるPDN接続が従来の自端末用のPDN接続なのか、Remote UEのためのPDN接続なのかを示す情報であって良い。具体的には、自端末用のPDN接続である場合、“Normal”、Remote UEの為のPDN接続である場合“for Remote UE”など示しても良い。また、PDN connection typeの情報は、PDN connection IDに含まれてもよく、その場合、PDN connection ID基づいて、PDN接続のタイプが識別されても良い。

Application IDは、PDN接続が利用できるアプリケーションを識別する情報である。記憶部では複数のApplication IDを記憶しても良い。さらに、近隣端末のRemote UEが、このPDN接続へ接続している場合、近隣端末が利用するアプリケーションを識別するためのApplication IDが記憶部で記憶されて良い。言い換えれば、UE_A8が近隣端末と直接通信路を確立するためのアプリケーションを識別するApplication IDが記憶部で記憶されて良い。

ProSe Application User IDは、UE_A8のProSeを用いたRelay機能を行うためにProSeアプリケーションサーバから割り当てられたユーザを識別するための識別情報である。ProSe Application User IDは、ProSeアプリケーションサーバで、アプリケーションレイヤのユーザ情報と対応付けられて記憶されている情報である。

APNは、UE_A8の接続先を示す。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されても良い。

IP Addressは、PDN接続でUE_A8に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであっても良い。

IP Address for remote UEは、近隣端末とUE_A8間でProSeの直接通信路を確立するために用いる近隣端末に割り当てるIPアドレスである。なお、近隣端末に割り当てるIPアドレスは、UE_A8がネットワークから通知されたIPv6 プレフィックスから割り当てても良いし、ネットワークから通知されても良い。

Default Bearerは、このPDN接続でのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。

Group IDは、UE_A8が属するグループの識別情報である。また、ProSe機能が許可されたグループの識別情報であって良い。UE_A8が一対多通信をする場合、Group IDは、UE_A8が送信するレイヤ2の送信先アドレスであって良い。

Prose Relay UE IDは、UE_A8を識別する識別情報である。Prose Relay UE IDは、ProSe機能部にリレー端末として機能する事の承認を示す情報であって良い。

Relay Service Codeは、UE_A8が近隣の端末装置とネットワークのリレーを提供する接続サービスを示すコードである。

Prose Relay UE IDは、近隣端末を検出するための直接通信では送信されず、UE_B9が近隣端末検出に用いるRelay Service Codeを取得するために用いられる。

更に、Relay Service Codeは、Model Aの近隣端末検出手続きで、UE_A8がリレー機能を持つことを近隣端末にアナウンスする際に用いるコードである。つまり、UE_A8はRelay Service Codeをアナウンス信号に含めて送信することで、ProSeのリレー機能を用いてネットワークに接続したい近隣端末に検出される。Relay Service CodeはProSe機能部から通知されたコードあって良い。

または、Relay Service Codeは、Model Bの近隣端末検出手続きで、Remote UEがリレー機能を持つことを近隣端末にアナウンスする際に用いるコードである。つまり、UE_A8は近隣のRemote UEからRelay Service Codeを含めたアナウンス信号を受信し、Remote UEに応答を送信することで、近隣端末に検出される。Relay Service CodeはProSe機能部から通知されたコードあって良い。

また、Relay Service Codeは防災通信(Public Safety)のためのアプリケーションの接続サービスであって良いし、アプリケーション毎に異なるコードが対応づけられていて、アプリケーションを識別することが出来る情報であっても良い。 Timerは、Relay Service Codeに対応づけられたタイマであり、Relay Service Codeが有効である時間を示す。

図4(c)はベアラごとのRemote UEコンテキストを示す。ベアラごとのRemote UEコンテキストは、少なくとも、転送路識別情報とTransaction IDが記憶されて良い。

転送路識別情報は、ベアラを識別する情報であって良い。具体的に、例えばベアラIDであって良い。

Transaction IDは、ベアラを用いた通信を識別するための情報である。

[1.2.2 Remote UEの構成] 以下、Remote UEであるUE_B9の装置構成を説明する。UE_B9はProSe機能を含む無線通信端末であれば良く、LTEアクセス方式により、無線通信によるデータの送受信を行う携帯電話端末であっても良いし、マシーンツーマシーン(M2M)と呼ばれるような形態で機器同士が相互に情報交換する通信端末であっても良い。更に、UE_B9はリレー端末装置に接続可能なリモート端末装置であって良い。

図5は、本実施形態におけるUE_B9の装置構成を示す。UE_B9は、送受信アンテナ_B500と、スイッチ_B504と、直接送受信部_B508と、送受信部_B508と、制御部_B502と、記憶部_B540により構成される。UE_B9は、制御部_B502に、直接送受信部_B508と、送受信部_B506と、スイッチ_B504と、記憶部_B540がバスを介して接続されている。

制御部_B502はUE_A8を制御する為の機能部である。制御部_B502は記憶部_B540に記憶されている各種プログラムを読みだして実行する機能部である。

スイッチ_B504は制御部_B502の制御に従い、送受信部_B506と直接送受信部_B508を送受信アンテナ_B500に接続させる機能部である。

送受信部_B506はLTEアクセス方式により無線通信のデータを送受信する機能部である。送受信部_B506は、送信部と受信部から構成され、送信部はLTE基地局を介して制御情報を送信する事ができ、受信部はLTE基地局を介してデータや制御情報を送信する事ができる。

直接送受信部_B508は、LTE基地局を介さずに他のUEへデータや制御情報などで直接通信を行う事が出来る機能部である。直接送受信部_B508は、直接送信部と直接受信部から構成される。直接送信部はLTE基地局を介さずにデータや制御情報を送信する事ができ、直接受信部はLTE基地局を介さずにデータや制御情報の受信を行う事ができる。送受信部_B506と直接送受信部_B508とは1つの送受信部として構成されても良い。

なお、送受信部_B506と直接送受信部_B508はそれぞれにアンテナが割り当てられていて、制御部_B502の制御にもとづき、データの送受信を行ってよい。

記憶部_B540は、UE_A8の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部313は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。さらに、記憶部_B540にはUEコンテキスト_B542が記憶される。

UEコンテキスト_B542には、UEごとのUEコンテキストと、PDN接続ごとのUEコンテキストと、ベアラごとのUEコンテキストが含まれて構成されても良い。

図6(a)にUEごとのUEコンテキストを示す。UEごとのUEコンテキストには、IMSI、EMM、State、GUTI、ME Identity、ProSe abilityが含まれて構成されて良い。

IMSIはUE_A8を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。IMSIは、回線の契約を示す識別情報であってもよく、SIMカードに記憶されていても良い。

EMM Stateは、UE_A8の移動管理状態を示す。例えば、UE_A8がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE_A8がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であっても良い。

GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE_A8の一時的な識別情報である。GUTIはMME(例えば、MME_A40)の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME(例えば、MME_A40)内でのUE_A8の識別情報(M−TMSI)により構成される。

ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。またここで、MEはUEであっても良い。

ProSe abilityは、ProSeを用いた通信機能を持つことを示す識別情報である。更にProSe abilityは、近隣UEが送信するアナウシング信号を受信し、検出する機能を持つことを示す識別情報であってもよく、Remote UEとなり、近隣のRelay UEとの直接通信路を介したネットワークへのPDN接続を確立することが出来る機能を示す識別情報であって良い。また、これら能力ごとにそれぞれ異なる識別情報があり、ProSe abilityはそれらを組み合わせた識別情報であって良い。

図6(b)は、PDN接続ごとのUEコンテキストを示す。PDN接続ごとのUEコンテキストには、PDN connection ID、PDN connection type、Application ID、ProSe Application User ID、APN、IP Address、Default bearer、Group ID、Prose Remote UE ID、Relay Service Code、Timerが記憶される。

PDN connection IDは、PDN接続を識別するための識別情報である。例えば、UE_B9がPDN接続をRelay UEとのProSeの直接通信路を介して確立している場合、PDN_A5で記憶されるPDN connection IDと同じ情報を記憶して良い。さらに、UE_B9が記憶するPDN connection IDは、UE_A8で記憶される情報と同じであっても良い。

PDN connection typeは、PDN connection IDで識別されるPDN接続が従来の自端末用のPDN接続なのか、Relay UEを介したPDN接続なのかを示す情報であって良い。具体的には、自端末用のPDN接続である場合、“Normal”、Remote UEの為のPDN接続である場合“by Relay UE”など示しても良い。また、PDN connection typeの情報は、PDN connection IDに含まれてもよく、その場合、PDN connection ID基づいて、PDN接続のタイプが識別されても良い。

Application IDは、UE_B9が近隣のRelay UEとの直接通信路を確立する際に利用するアプリケーションを識別するためのApplication IDであって良い。

ProSe Application User IDは、UE_B9のProSeを用いたRelay機能を行うためにProSeアプリケーションサーバから割り当てられたユーザを識別するための識別情報である。ProSe Application User IDは、ProSeアプリケーションサーバで、アプリケーションレイヤのユーザ情報と対応付けられて記憶されている情報である。

APNは、UE_B9の接続先を示す。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されても良い。

IP Addressは、PDN接続でUE_B9に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであっても良い。

Default Bearerは、このPDN接続でのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。

Group IDは、UE_B9が属するグループの識別情報である。また、ProSe機能が許可されたグループの識別情報であって良い。UE_B9が一対多通信をする場合、Group IDは、Relay UEから送信されるレイヤ2の送信先アドレスであって良い。

Prose Remote UE IDは、UE_B9を識別する識別情報である。Prose Remote UE IDは、ProSe機能部にRemote UEとして機能する事の承認を示す情報であって良い。言い換えれば、ProSe Remote UE IDが割り当てられたUEはProSe機能部から、Remote UEとしてRelay UEを検出し、Relay UEと直接通信路を確立することでネットワークへ接続しても良い。

なお、ProSe Remote UE IDの代わりに、ProSe UE IDが記憶部で記憶されていても良い。

ProSe UE IDは、リンクレイヤのUE_B9を識別する識別情報である。Prose UE IDは、端末装置がProSe機能を有する事を示す情報であって良い。言い換えれば、ProSe UE IDが割り当てられたUEはProSe機能を用いて近隣端末を検出する事ができる。

ProSe Remote UE IDとProSe UE IDは、近隣端末を検出するための直接通信では送信されず、UE_B9が近隣端末検出に用いるRelay Service Codeを取得するために用いられる。

Relay Service Codeは、UE_B9がRelay UEから近隣の端末装置とネットワークのリレーを提供される接続サービスを示すコードである。

更に、Relay Service Codeは、Model Aの近隣端末検出手続きで、UE_B9が近隣のRelay UEより送信されるアナウンス信号をモニタリングするのに用いられる。つまり、UE_B9はRelay Service Codeを含めたアナウシング信号を受信したことを検知することで、Relay UEを検出する。Relay Service CodeはProSe機能部から通知されたコードあって良い。

または、Relay Service Codeは、Model Bの近隣端末検出手続きで、UE_B9がリレー機能を持つ近隣端末を探している事をアナウンスする際に用いるコードである。つまり、UE_A8は近隣のRelay UEにRelay Service Codeを含めたアナウンス信号を送信し、応答を受信することで、近隣端末を検出する。Relay Service CodeはProSe機能部から通知されたコードあって良い。

また、Relay Service Codeは防災通信(Public Safety)のためのアプリケーションの接続サービスであって良いし、アプリケーション毎に異なるコードが対応づけられていて、アプリケーションを識別することが出来る情報であっても良い。

Timerは、Relay Service Codeに対応づけられたタイマであり、Relay Service Codeが有効である時間を示す。

図6(c)はベアラごとのUEコンテキストを示す。ベアラごとのUEコンテキストは、少なくとも、転送路識別情報とTransaction IDが記憶されて良い。

転送路識別情報は、ベアラを識別する情報であって良い。具体的に、例えばdedicatiedベアラのベアラIDであって良い。

Transaction IDは、ベアラを用いた通信を識別するための情報である。

[1.2.3 ProSe機能部の構成] 図7は本実施形態におけるProSe機能部_A7の装置構成を示す。 ProSe機能部_A7とは、近隣端末検出や端末間の直接通信等のProSeによるサービスの管理、認証を行うサーバ装置であり、移動通信事業者によって管理される装置である。

ProSe機能部_A7はネットワーク接続部_C700と、制御部_C702と記憶部_C740により構成される。ネットワーク接続部_C700と記憶部_C740は制御部_C702を介してバスで接続されている。

制御部_C702はProSe機能部_A7を制御する為の機能部である。制御部_C702は記憶部_C740に記憶されている各種プログラムを読みだして実行する機能部である。

ネットワーク接続部_C700は、ProSe機能部_A7がIP移動通信ネットワーク3に接続する為の機能部である。なお、ネットワーク接続部_C700は、IP移動通信ネットワーク3内の各機能部に対する送受信部を含み構成してよい。

記憶部_C740は、ProSe機能部_A7の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部_C740は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。

さらに、記憶部_C740にはUEコンテキスト_C742を記憶して良い。または、記憶部_C740ではUEコンテキスト_C742に限定せず、各種情報要素が記憶されていれば良い。

UEコンテキスト_C742は、UEごとのUEコンテキストと、Relay ServiceごとのUEコンテキストを含めて構成して良い。

図8(a)は、UEごとのUEコンテキストを示す。UEごとのUEコンテキストは、HSSから取得したProSe機能に関連する情報である。

具体的に、例えばUEごとのUEコンテキストはIMSI、GUTI、ME Identity、ProSe abilityが含まれて構成されて良い。

IMSIはUE_A8を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。IMSIは、回線の契約を示す識別情報であってもよく、SIMカードに記憶されていても良い。

GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UEの一時的な識別情報である。GUTIはMME(例えば、MME_A40)の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME(例えば、MME_A40)内でのUE_A8の識別情報(M−TMSI)により構成される。

ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであっても良い。またここで、MEはUEであっても良い。

ProSe abilityは、ProSeを用いた通信機能を持つことを示す識別情報である。更にProSe abilityは、近隣UEに対してアナウシング信号を送信する機能を持つことを示す識別情報や、近隣UEから送信されるアナウシング信号を受信できる機能を示す識別情報であってもよく、近隣端末とネットワーク間のリレー端末になることが出来る機能を示す識別情報やRemote UEとして近隣端末を介してPDN接続を確立できる機能を示す識別情報であって良い。また、これらの能力ごとにそれぞれ異なる識別情報があり、ProSe abilityはそれらを組み合わせた識別情報であって良い。

図8(b)にRelay ServiceごとのUEコンテキストを示す。Relay ServiceごとのUEコンテキストは、Application ID、Discovery authorization info、Group ID、Relay Service Code、Timer、Relay/Remote UE infoが含まれて構成されて良い。

Application IDは、PDN接続が利用できるアプリケーションを識別する情報である。近隣端末のRemote UEが、このPDN接続へ接続している場合、近隣端末が利用するアプリケーションを識別するためのApplication IDが記憶部で記憶されて良い。言い換えれば、UE_A8が近隣端末と直接通信路を確立するためのアプリケーションを識別するApplication IDが記憶部で記憶されて良い。Application IDはサービスを識別するサービス識別情報であっても良い。

Discovery authorization infoは、ProSe機能部_A7が管理するUEの近隣端末検出に対する認証に関する情報である。具体的には、UEに対してProSe機能部_A7がRelay UEとなる近隣端末を検出することを認証した事を示す認証情報や、UEに対してProSe機能部_A7がRemote UEに対してアナウンスを送信することで、近隣端末に検出されることを認証した事を示す認証情報であって良い。

Group IDは、UEが属するグループの識別情報である。また、ProSe機能が許可されたグループの識別情報であって良い。UEが一対多通信をする場合、Group IDは、Relay UEが送信するレイヤ2の送信先アドレスであって良い。

Relay Service Codeは、サービスによりUEに提供される接続性を識別する識別情報である。UEが記憶するRelay Service Codeと同じRelay Service Codeが記憶されていて良い。

Timerは、Relay Service Codeに対応付けられたタイマである。TimerはRelay Service Codeが有効である時間を示す。

Relay/Remote UE infoは、UEコンテキストの直接通信先であるUEに関する情報である。つまり、UEコンテキストがRelay UEに対するコンテキストである場合、Remote UE infoが記憶部で記憶され、UEコンテキストがRemote UEに対するコンテキストである場合、Relay UE infoが記憶される。

また、これらの情報は各端末装置のProSe Remote UE IDや、ProSe Relay UE ID、またはProSe UE IDであって良い。

[1.2.4 HSSの構成] 図9は本実施形態におけるHSS_A50の装置構成を示す。HSS_A50は、加入者情報を管理するサーバ装置である。さらに、HSS_A50はProSeをはじめとする通信サービスのサービス提供に対する許可情報等を管理する。

HSS_A50はネットワーク接続部_D900と、制御部_D902と記憶部_D940により構成される。ネットワーク接続部_D900と記憶部_D940は制御部_D902を介してバスで接続されている。

制御部_D902はHSS_A50を制御する為の機能部である。制御部_D902は記憶部_D940に記憶されている各種プログラムを読みだして実行する機能部である。

ネットワーク接続部_D900は、HSS_A50がIP移動通信ネットワーク3に接続する為の機能部である。なお、ネットワーク接続部_D900は、IP移動通信ネットワーク3内の各機能部に対する送受信部を含み構成してよい。

記憶部_D940はHSS_A50の各種動作に必要なプログラム、データ等を記憶する機能部である。記憶部707は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成される。

さらに、記憶部_D940にはHSSデータ_D942を記憶して良い。また、記憶部_D940はUE毎に加入者情報として管理しても良い。

HSSデータ_D942は、UEごとのHSSデータと、PDN接続ごとのHSSデータを含めて構成される。

図10(a)にUEごとのHSSデータを示す。図に示すように、UEごとのHSSデータには、IMSI、MSISDN、IMEI/IMEISV、Access Restriction、ProSe capability、PLMN listが含まれて良い。

IMSIはUE_A8を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。IMSIは、回線の契約を示す識別情報であってもよく、SIMカードに記憶されていても良い。MSISDNは、UEの電話番号を表す。IMEI/IMEISVは、UEに割り当てられている識別情報である。Access Restrictionは、アクセス制限の登録情報を示す。

ProSe capabilityは、UEがProSe機能を有するかを示す。ここで、ProSe機能とは、近隣端末の検出能力及び、近隣端末との直接通信能力を意味する。つまり、UEごとのHSSデータにProSe capabilityが含まれている場合、UEはProSeにより、近隣端末を検出または近隣端末に検出され、近隣端末との直接通信を行うことが出来る。更に、ProSe capabilityは、近隣端末との直接通信を行うことで、近隣端末に対して、ネットワークの接続サービスを提供する事が許可された事を示す情報であっても良い。または、ProSe capabilityは、近隣端末との直接通信を行うことで、ネットワークの接続サービスが提供される事が許可された事を示す情報であっても良い。または、これら両方の情報が含まれていても良い。

PLMN listは、UEが近隣端末の検出を許可されたPLMNのリストである。また、HSS_A50はPLMN listを含めた認証情報を記憶しても良い。HSS_A50はProSe機能部の要求に基づいて、UEが許可されたPLMN IDをProSe機能部に通知しても良い。

UEごとのHSSデータの各要素につてここまで説明してきたが、UEごとのHSSデータはこれに限らず、その他の情報を含めて記憶して良い。

図10(b)はPDN接続ごとのHSSでデータを示す。PDN接続ごとのHSSデータはContext ID、PDN address、PDN Type、PDN connection Type、APN、PDN GW IDにより構成される。

Context IDは、PDNごとのHSSデータが含まれるコンテキストを識別する情報である。

PDN Addressは、PDN接続の確立時に、UEが登録されたIPアドレスを示す。

PDN Typeは、PDN Addressのタイプを示す。つまり、例えばIPv4又はIPv6又はIPv4v6を識別するための識別情報である。

PDN connection typeは、PDN connection IDで識別されるPDN接続が従来の自端末用のPDN接続なのか、Remote UEのためのPDN接続なのか、Relay UEにより提供されたPDN接続なのかを示す情報であって良い。具体的には、自端末用のPDN接続である場合、“Normal”、Remote UEの為のPDN接続である場合“for Remote UE”、Relay UEに提供されている場合、“by Relay UE”など示しても良い。また、PDN connection typeの情報は、PDN connection IDに含まれてもよく、その場合、PDN connection ID基づいて、PDN接続のタイプが識別されても良い。

APNは、UE_A8の接続先を示す。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されても良い。

PDN GW identityは、このAPNで利用されるPGWを識別する識別情報である。この識別情報は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)、又はIPアドレスであっても良い。

PDN接続ごとのHSSデータの各要素につてここまで説明してきたが、PDN接続ごとのHSSデータはこれに限らず、その他の情報を含めて記憶して良い。

[1.2.5 ProSeアプリケーションサーバの構成] 図11は本実施形態におけるProSeアプリケーションサーバ_A2の装置構成を示す。ProSeアプリケーションサーバ_A2とは、ProSeに関するアプリケーションサーバであり、アプリケーションレイヤのユーザ情報とPermission infoなどの許可情報を紐づけて管理したり、ユーザごとの許可情報を記憶したりするサーバ装置であって良い。

ProSeアプリケーションサーバ_A2はネットワーク接続部_E1100と、制御部_E1102と記憶部_E1140により構成される。ネットワーク接続部_E1100と記憶部_E1140は制御部_E1102を介してバスで接続されている。

制御部_E1102はProSeアプリケーションサーバ_A2を制御する為の機能部である。制御部_E1102は記憶部_E1140に記憶されている各種プログラムを読みだして実行する機能部である。

ネットワーク接続部_E1100は、ProSeアプリケーションサーバ_A2がIP移動通信ネットワーク3に接続する為の機能部である。なお、ネットワーク接続部_E1100は、IP移動通信ネットワーク3内の各機能部に対する送受信部を含み構成してよい。

記憶部_E1140は、ProSeアプリケーションサーバ_A2の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部_E1140は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。

さらに、記憶部_E1140にはUEコンテキスト_E1142を記憶して良い。または、記憶部_E1140ではUEコンテキスト_E1142に限定せず、各種情報要素が記憶されていれば良い。

なお、UEコンテキスト_E1142は少なくともユーザごとのUEコンテキストを含める。

図12(a)にユーザごとのUEコンテキストを示す。ユーザごとのUEコンテキスト_E1142はApplication Layer User ID、ProSe Function ID、Application ID、ProSe Appliation User ID、Permission infoを含めて構成する。

Application Layer User IDは、アプリケーションレイヤでのユーザの識別情報である。

ProSe Function IDは、ユーザが認証されたProSe機能部を識別する識別情報である。ProSe Function IDは、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)、又はIPアドレスであっても良い。

Application IDは、ユーザにProSeサービスを提供するアプリケーションを識別する情報である。

ProSe Application User ID(PAUID)は、ユーザを識別する情報であり、Application Layer User IDと紐づけられて、記憶される情報である。ProSe機能部が記憶するProSe Application User IDと同じであって良い。

Permission infoは、各ユーザに対するProSe機能の許可情報を示す情報である。具体的に、例えば図12(b)に示すような管理表を用いてPermission infoは管理されても良い。

図12(b)に示す一例では、Permission infoで管理される許可情報は、Remote UE機能、ProSe Relay UE機能に対して管理されてよい。

ここでRemote UE機能は、Remote UEとして、Relay UEになる近隣端末を検出する事ができ、Relay UEに提供されるPDN接続を用いる事が出来る機能を示す。

図12(b)の例では、PAUID(A)が割り当てられたユーザはRemote UE機能は許可されず、ProSe Relay UE機能が許可されている。更に、PAUID(B)が割り当てられたユーザはRemote UE機能が許可され、ProSe Relay UE機能が許可されていない。

更に、ProSe Relay UE機能は、Relay UEとなり、近隣端末にネットワーク接続サービスを提供する事ができる機能を示す。

さらに、Permission infoには、ユーザが許可されるDiscovery Typeが含まれても良い。

具体的には、Discovery手続きが、Remote UEがRelay UEからアナウンスされた信号を受信することにより、Relay UEを検出する方法であることを示す情報が、permission infoに含まれていても良い。

または、Discovery手続きが、Remote UEから送信されたSolicitation情報をもとにRelay UEから送信されるResponseをRemote UEが受信することでRelay UEを検出する検出方法であることを示す情報が、permission infoに含まれていても良い。 また、これらは各機能(Remote UE機能、ProSe Relay UE機能)に対応付けて記憶されても良い。

[1.3 処理の説明] 以下に、本実施形態で説明する処理の概要について説明する。

[1.3.1 サービス認証手続き] UE_A8及びUE_B9は、ProSeサービスとして提供される近隣端末検出(ProSe Direct Discovery)や直接通信路を用いた通信(ProSe Direct Communication)に対する認証手続きを実施する。

更に、UE_A8は、ProSeサービスとして、ProSe Relay UE機能を用いる事に対する認証手続きを実施し、UE_B9はRemote UE機能を用いる事に対する認証手続きを実施する。

近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信は、それぞれを異なる手続きで認証されても良いし、一つの認証手続きで認証されても良い。

また、ProSe Relay UE機能の認証又はRemote UE機能の認証は、近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信に対する認証手続きと共に認証されても良いし、異なる手続きで認証されて良い。

ここで、以下のサービス認証手続きにおいては、UE_A8とUE_B9は、基地局のカバレッジ内(通信範囲内)に位置する。

[1.3.1.1 Relay UEのサービス認証手続き] 以下、図13を用いて本実施形態におけるRelay UE認証手続きを説明する。

まず、Relay UEとなるUE_A8はアタッチ手続きを実行し、コアネットワークに接続する(S1302)。アタッチ手続きの結果、UE_A8はPGW_A30との間にPDN接続を確立する。PDN接続はPDN5との間でデータを送受信するための通信路である。アタッチ手続きはUE_A8の電源投入時など、初期手続きとして実行されて良い。

より具体的にはアタッチ手続きを用いて説明する。UE_A8がMME_A40にアタッチ要求を送信して開始する。アタッチ要求には、APNやIMSIなどUEの識別情報を含めて送信しても良い。また、APNはアタッチ要求メッセージに必ずしも含まれる必要はなく、アタッチ手続き内の制御メッセージによってUE_A8からMME_A40に通知されても良い。

また、UE_A8は従来のPDN接続を要求しても良いし、UE−to−NW Relayに用いるPDN接続を要求しても良い。UE_A8はアタッチ要求メッセージに、従来のPDN接続を要求するのか、UE−to−NW Relayに用いるPDN接続を要求するのかを示す識別情報を含めても良い。

MME_A40は、受信したAPNに基づいてPGW_A30を選択し、UE_A8に対するPDN接続の端点を決定する。さらに、PDN接続の確立や、コアネットワークへの接続を許可し、アタッチ要求メッセージに対する応答となるアタッチ許可メッセージをUE_A8に送信する。なお、アタッチ許可メッセージは、MME_A40から直接UE_A8に送信されても良いし、LTE AN_A80に含まれるeNB_A45を介して送信されても良い。

なお、MME_A40がHSS_A50とのセキュリティ認証手続きにおいて、UE_A8がRelay UEであることを認証した場合、MME_A40は、UE−to−NW Relayの為のPDN接続の確立を許可し、アタッチ要求メッセージに対する応答となるアタッチ許可メッセージに許可情報を含めて送信しても良い。

または、UE_A8が送信するアタッチ要求に含まれるAPNをもとに、MME_A40が、UE−to−NW Relayの為のPDN接続の確立を許可し、アタッチ要求メッセージに対する応答となるアタッチ許可メッセージに許可情報を含めて送信しても良い。

また、MME_A40は、アタッチ許可メッセージの送信により、UE_A8がコアネットワーク接続を許可されたこと通知しても良い。また、MME_A40は、アタッチ許可メッセージの送信により、PDN接続を確立したことを通知しても良い。さらに、アタッチ許可メッセージには、PDN接続に対応づけられたIPアドレスや、APNを含めて送信しても良い。

また、MME_A40は、アタッチ許可メッセージにProSe UE IDを含めて送信しても良い。ここで、ProSe UE IDは、ProSe機能を持つUEに割り当てられる端末の識別情報である。例えば、MME_A40は、UE_A8がアタッチ手続きにおいて送信するAPNが、ProSeサービスに関連付けられたAPNであることを識別したことをもとに、アタッチ許可メッセージにProSe UE IDを含めて送信しても良い。MME_A40は、この際、UE_A8に対してProSe UE ID割り当てを行っても良い。また、HSS_A50から取得しても良い。この場合には、HSS_A50などが加入者情報に予めProSe UE IDを記憶しておくなどして良い。

また、ProSe UE IDはProSe Relay UE IDであっても良い。つまり、MME_A40は、UE_A8の識別情報がRelay UE機能に関連付けられていることを識別したことをもとに、アタッチ許可メッセージにProSe Relay UE IDを含めても良い。

次に、UE_A8はProSe登録要求をProSe機能部_A7に送信する(S1304)。ProSe登録要求は、ProSe機能部_A7にProSe機能をもつUEとして登録することを要求するProSe登録要求メッセージであってよい。UE_A8は、ProSe登録要求メッセージを送信することにより、近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信の許可と、Relay UE機能を用いる事を要求しても良い。また、UE_A8は、近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信と、Relay UE機能を用いる事の許可と、をそれぞれ識別する情報をProSe登録要求メッセージに含めて送信し、これら許可を求めても良い。

また、UE_A8は、ProSe登録要求メッセージを、アタッチ手続きで確立したPDN接続を用いて送信しても良い。さらに、アタッチ手続きで取得したIPアドレスを送信元アドレスとしてProSe登録要求メッセージを送信しても良い。

また、ProSe登録要求メッセージの送信先のProSe機能部_A7は、契約する通信事業者であるHome PLMNに対応づけられたProSe機能部_A7の情報を予め保持しておき、送信先として用いても良い。

もしくは、ProSeサービスを提供可能な通信事業者のリストをローカルPLMNとして保持しておき、さらに、ローカルPLMNに対応づけられたProSe機能部_A7を保持しておくことで、送信先として用いても良い。

ローカルPLMNは、Home PLMNとの契約関係などで決定される任意の通信事業者でも良いし、Home PLMNと同一の国で運用する通信事業者であっても良い。

このように、UE_A8はPLMNを識別するPLMN IDとProSe機能部_A7とを対応づけて保持しておき、送信先として用いて認証を要求しても良い。

また、PLMN IDとProSe機能部_A7の情報は、Home PLMNから取得しても良い。例えば、Home PLMNのProSe機能部_A7に問い合わせを行い、問い合わせに対する応答により取得し、保持しても良い。

ProSe機能部_A7は、ProSe登録要求を受信し、近隣端末の検出および直接通信路を用いた通信、及びRelay UE機能を用いたリレー通信の認証をして良い(S1306)。ProSe機能部_A7は認証に基づき、UE_A8にProSe Relay UE IDを割り当てて良い。

また、ProSe機能部_A7は、ProSe機能部にUEコンテキストが記憶されない場合、HSS_A50にProSeに関するUEの登録情報を要求して良い。

ProSe機能部_A7が、UE_A8に対してRlelay UE機能を用いたリレー通信の認証ができない場合、ProSe機能部_A7はUE_A8にProSe Relay UE IDを割り当てなくて良い。

また、ProSe機能部_A7は必要に応じて、ProSeアプリケーションサーバ_A2に認証要求を送信して良い。具体的には、ProSe機能部_A7はオペレータのポリシーまたはネットワークポリシーに基づいて、ProSeアプリケーションサーバ_A2に、UE_A8の認証を要求しても良い。ProSe機能部_A7は認証要求メッセージにProSe Relay UE IDを含めてProSeアプリケーションサーバ_A2に送信しても良い。

ProSeアプリケーションサーバ_A2は、認証要求メッセージの受信に基づき、またはProSe Relay UE IDの受信に基づき、UE_A8に対して近隣端末の検出および直接通信路を用いた通信、及びRelay UE機能を用いたリレー通信の認証をして良い。

ProSe機能部_A7は、認証に基づいて、ProSe登録応答を送信しても良い(S1308)。ProSe登録応答は、UE_A8から受信したProSe登録要求に対する応答メッセージであってよい。

ProSe登録応答には、認証結果を含めて送信しも良い。ProSe機能部_A7はUE_A8に対応づけて認証するための情報を保持しておき、その情報に基づいて認証結果を可とするか不可とするか決定しても良い。

また、ProSe機能部_A7はProSe登録要求の受信に基づいて、ProSe Relay UE IDをProSe登録応答に含めてUE_A8へ送信しても良い。ProSe Relay UE IDは、UE_A8に対応づけられたIDであってよく、UE_A8は、近隣端末の検出や、近隣端末へ自身を通知する場合に端末を識別する情報としてProSe Relay UE IDを用いても良い。より具体的には、UE_A8は、ProSe Relay UE IDをアナウンス信号に含めて送信しても良い。

ProSe機能部_A7は、応答メッセージにProSe Relay UE IDを含めないことで、認証の失敗を通知しても良い。

UE_A8は、ProSe登録応答を受信し、認証結果を取得する。また、ProSe登録応答に含まれるProSe Relay UE IDを取得し、保持しても良い。

また、UE_A8はProSe機能部_A7から、サービスに対応付けられ、サービスの認証が有効である時間を示すタイマを共に受信しても良い。UE_A8は、タイマの受信をもとにカウントを開始して良い。更に、もしカウントが終了した場合、再度サービス認証要求をProSe機能部_A7に送信しても良い。または、ネットワークからの要求に基づき、タイマのカウントの最中に、サービス認証要求を送信しても良い。

[1.3.1.2 Remote UEのサービス認証手続き] 次に、本実施形態におけるRemote UEのサービス認証手続きを、図13を用いて説明する。

まず、Remote UEとなるUE_B9はアタッチ手続きを実行し、コアネットワークに接続する(S1302)。アタッチ手続きの結果、UE_B9はPGW_A30との間にPDN接続を確立する。PDN接続はPDN5との間でデータを送受信するための通信路である。アタッチ手続きはUE_B9の電源投入時など、初期手続きとして実行されて良い。

より具体的にはアタッチ手続きを用いて説明する。UE_B9がMME_A40にアタッチ要求を送信して開始する。アタッチ要求には、APNやIMSIなどUEの識別情報を含めて送信しても良い。また、APNはアタッチ要求メッセージに必ずしも含まれる必要はなく、アタッチ手続き内の制御メッセージによってUE_B9からMME_A40に通知されても良い。

MME_A40は、受信したAPNに基づいてPGW_A30を選択し、UE_B9に対するPDN接続の端点を決定する。さらに、PDN接続の確立や、コアネットワークへの接続を許可し、アタッチ要求メッセージに対する応答となるアタッチ許可メッセージをUE_A8に送信する。なお、アタッチ許可メッセージは、MME_A40から直接UE_A8に送信されても良いし、LTE AN_A80に含まれるeNB_A45を介して送信されても良い。

また、MME_A40は、アタッチ許可メッセージの送信により、UE_B9がコアネットワーク接続を許可されたこと通知しても良い。また、MME_A40は、アタッチ許可メッセージの送信により、PDN接続を確立したことを通知しても良い。さらに、アタッチ許可メッセージには、PDN接続に対応づけられたIPアドレスや、APNを含めて送信しても良い。

また、MME_A40は、アタッチ許可メッセージにProSe UE IDを含めて送信しても良い。ここで、ProSe UE IDは、ProSe機能を持つUEに割り当てられる端末の識別情報である。例えば、MME_A40は、UE_A8がアタッチ手続きにおいて送信するAPNが、ProSeサービスに関連付けられたAPNであることを識別したことをもとに、アタッチ許可メッセージにProSe UE IDを含めて送信しても良い。MME_A40は、この際、UE_B9に対してProSe UE ID割り当てを行っても良い。また、HSS_A50から取得しても良い。この場合には、HSS_A50などが加入者情報に予めProSe UE IDを記憶しておくなどして良い。

また、ProSe UE IDはProSe Remote UE IDであっても良い。つまり、MME_A40は、UE_B9の識別情報がRemote UE機能に関連付けられていることを識別したことをもとに、アタッチ許可メッセージにProSe Remote UE IDを含めても良い。

次に、UE_B9はProSe登録要求をProSe機能部_A7に送信する(S1304)。ProSe登録要求は、ProSe機能部_A7にProSe機能をもつUEとして登録することを要求するProSe登録要求メッセージであってよい。UE_B9は、ProSe登録要求メッセージを送信することにより、近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信と、Remote UE機能によるリレーサービスを用いたネットワークへのアクセスの許可を要求しても良い。また、UE_B9は、近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信の許可と、Remote UE機能によるリレーサービスを用いたネットワークへのアクセスをそれぞれ識別する情報をProSe登録要求メッセージに含めて送信し、これらを個別に許可を求めても良い。

また、ProSe登録要求の送信には、アタッチ手続きで確立したPDN接続を用いて送信しても良い。さらに、アタッチ手続きで取得したIPアドレスを送信元アドレスとしてProSe登録要求メッセージを送信しても良い。

また、ProSe登録要求メッセージの送信先のProSe機能部_A7は、契約する通信事業者であるHome PLMNに対応づけられたProSe機能部_A7の情報を予め保持しておき、送信先として用いても良い。

もしくは、ProSeサービスを提供可能な通信事業者のリストをローカルPLMNとして保持しておき、さらに、ローカルPLMNに対応づけられたProSe機能部_A7を保持しておくことで、送信先として用いても良い。

ローカルPLMNは、Home PLMNとの契約関係などで決定される任意の通信事業者でも良いし、Home PLMNと同一の国で運用する通信事業者であっても良い。

このように、UE_B9はPLMNを識別するPLMN IDとProSe機能部_A7とを対応づけて保持しておき、送信先として用いて認証を要求しても良い。

また、PLMN IDとProSe機能部_A7の情報は、Home PLMNから取得しても良い。例えば、Home PLMNのProSe機能部_A7に問い合わせを行い、問い合わせに対する応答により取得し、保持しても良い。

ProSe機能部_A7は、ProSe登録要求を受信し、近隣端末の検出および直接通信路を用いた通信、及びRemote UE機能を用いたリレー通信の認証をして良い(S1306)。ProSe機能部_A7は認証に基づき、UE_A8にProSe Remote UE IDを割り当てて良い。

また、ProSe機能部_A7は、ProSe機能部にUEコンテキストが記憶されない場合、HSS_A50にProSeに関するUEの登録情報を要求して良い。

ProSe機能部_A7が、UE_B9に対してRemote UE機能を用いたリレー通信の認証ができない場合、ProSe機能部_A7はUE_B9にProSe Remote UE IDを割り当てなくて良い。

また、ProSe機能部_A7は必要に応じて、ProSeアプリケーションサーバ_A2に認証要求を送信して良い。ProSe機能部_A7は認証要求メッセージにProSe Application User IDを含めて送信しても良い。

ProSeアプリケーションサーバ_A2は、認証要求メッセージの受信に基づき、またはProSe Application User IDの受信に基づき、ユーザに対して近隣端末の検出および直接通信路を用いた通信、及びRemote UE機能を用いたリレー通信の認証をして良い。

ProSe機能部_A7は、認証の成功に基づいて、ProSe登録応答を送信しても良い(S1308)。

ProSe登録応答には、認証結果を含めて送信しも良い。ProSe機能部_A7はUE_B9に対応づけて認証するための情報を保持しておき、その情報に基づいて認証結果を可とするか不可とするか決定しても良い。

また、ProSe機能部_A7はProSe登録要求の受信に基づいて、ProSe Remote UE IDをProSe登録応答に含めてUE_B9へ送信しても良い。ProSe Remote UE IDは、UE_B9に対応づけられたIDであってよく、UE_B9は、近隣端末の検出や、近隣端末へ自身を通知する場合に端末を識別する情報として用いても良い。より具体的には、UE_B9は、ProSe Remote UE IDを、UE_A8とのProSeの直接通信路確立要求に含めて送信して良い。

または、ProSe機能部_A7は、ProSe UE IDをProSe登録応答に含めてUE_B9へ送信しても良い。 ProSe UE IDは、UE_B9を識別する識別情報である。Prose UE IDは、端末装置がProSe機能を有する事を示す情報であって良い。言い換えれば、ProSe UE IDが割り当てられたUEはProSe機能を用いて近隣端末を検出する事ができる。

UE_B9は、ProSe登録応答を受信し、認証結果を取得する。また、ProSe登録応答に含まれるProSe Remote UE IDまたはProSe UE IDを取得し、保持しても良い。

また、UE_B9はProSe機能部_A7から、サービスに対応付けられ、サービスの認証が有効である時間を示すタイマを共に受信しても良い。UE_B9は、タイマの受信をもとにカウントを開始して良い。更に、もしカウントが終了した場合、再度サービス認証要求をProSe機能部_A7に送信しても良い。または、ネットワークからの要求に基づき、タイマのカウントの最中に、サービス認証要求を送信しても良い。

[1.3.2 ディスカバリ要求手続き] 次に、各UE(Relay UEとRemote UE)が、アナウンスまたはモニタリングによるディスカバリ手続きを開始するための認証手続きを説明する。

各UEはアタッチ手続きでサービス認証されている事を条件として、以下の手続きを開始しても良い。

[1.3.2.1 アナウンス要求手続き] まず、UE_A8がアナウンスを要求する手続きを説明する。アナウンスとは、端末が自身の存在を近隣に位置する端末に対して通知することである。

以下では、UE_A8がアナウンスを実行する手続きを、図14をもとに説明する。

UE_A8はProSeアプリケーションサーバ_A2とRelay UE機能の許可情報を設定する(S1402)。

Relay UE機能の許可情報の設定では、UE_A8はProSeアプリケーションサーバにProSe機能部より割り当てられたProSe Relay UE IDを含めて通知する。

ProSeアプリケーションサーバ_A8はProSe Relay UE IDの受信に基づき、ProSe Application User IDをアプリケーションレイヤのユーザIDに割り当てる。

なお、ProSeアプリケーションサーバ_A2が、UE_A8に割り当てるProSe Application User IDは、restricted discoveryのためのRestricted ProSe Application User IDであっても良い。

なお、restricted discoveryとは、検出されるUEからの明確な許可のもとに近隣端末を検出する手続きを意味する。

ProSeアプリケーションサーバ_A2はUE_A8に割り当てたProSe Application User IDを通知する。

なお、許可情報の設定はサービス認証手続きの前に行っても良いし、後に行っても良い。

次に、UE_A8はディスカバリ要求をProSe機能部_A7に送信する(S1404)。ディスカバリ要求は、UE_A8がアナウンス手続きを開始する事を要求する、ディスカバリ要求メッセージであってよい。ここで、UE_A8によるディスカバリ要求の送信は、サービス認証手続きが完了していることを条件に送信しても良い。より具体的には契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7において、UE_A8がアナウンスすることを認証されたことを条件としても良い。また、UE_A8は認証完了に伴い認証情報をProSe機能部_A7から取得し、認証情報を保持することを条件としても良い。

ディスカバリ要求には、ProSe Application User IDや、UE IDや、アナウンスを示すコマンドや、UE−to−NW Relayサービスのためのディスカバリであることを示すディスカバリタイプや、Application IDが含まれて良い。

ここで、ProSe Application User IDは、許可設定手続きのなかで、ProSeアプリケーションサーバ_A2から通知された情報である。

UE IDは、UE_A8の識別情報であり、例えばIMSIであって良い。またはME Identityであっても良い。

また、アナウンスを要求することを示す情報は、コマンドで識別する方法に限らず、アナウンス要求メッセージを規定するなどして、アナウンス要求メッセージを送信することで要求しても良い。より具体的には、アナウンスを要求するメッセージタイプを規定し、メッセージタイプを含めた要求メッセージを送信しても良い。

また、ディスカバリタイプは、要求するディスカバリ手続きが、UE−to−NW Relayサービスのためであり、さらにアナウンスとモニタリングによるディスカバリ(Model A)であることを示す情報であっても良い。

なお、コマンド及び/又はディスカバリタイプは、UE_A8が近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示す能力情報であって良い。または、これらの情報とは別に、UE_A8は近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示しても良い。

なお、UE_A8はディスカバリ要求に複数のディスカバリタイプとApplication IDとの組み合わせを含めて送信しても良い。

具体的には、UE_A8は、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせと、を含めたディスカバリ要求を送信して良い。

また、ディスカバリ要求の送信先のProSe機能部_A7は、UE_A8の契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7に関する情報を予め保持しておき、Home PLMNのProSe機能部_A7を送信先としても良い。

また、UE_A8はディスカバリ要求に、APNを含めても良い。APNはUE_A8がアクセスを要求するネットワークを示す。

ProSe機能部_A7は、Application IDまたは、UE IDに基づいて、UE_A8がUE−to−NW Relayのアナウシング機能が許可されているかどうかを確認する。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_A8に既にRelay Service Codeとタイマを割り当てていないかを確認する。

ProSe機能部_A7は、ネットワークポリシーやオペレータのポリシーに基づき、アプリケーションサーバ_A2にディスカバリ要求を送信しても良い。

この場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ要求にProSe Application User IDと、ディスカバリタイプを含めて送信して良い。

ProSe アプリケーションサーバ_A2はProSe機能部_A7からディスカバリ要求を受信したことに基づき、ProSe Application User IDで識別されるユーザのpermission info等により許可情報を確認する。

ProSe アプリケーションサーバ_A2は、許可情報が確認できたら、ProSe機能部_A7にディスカバリ要求の応答としてディスカバリ応答を送信して良い。ディスカバリ応答は、ディスカバリ要求の応答メッセージであってよい。ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可されたProSe Application User IDが含まれて良い。また、ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可された事を示す識別情報を含めても良い。

ProSe機能部_A7は、ProSeアプリケーションサーバ_A2からのディスカバリ応答、またはProSe機能部_A7によるサービスの許可に基づき、UE_A8にRelay Service Codeと、タイマを割り当てる。

Relay Service CodeはUE−to−NW Relayサービスに対応づけられた識別情報である。更に、Relay Service Codeは、ProSe機能部_A7がサービスに割り当てる一時的な識別情報であって良い。

また、タイマは、Relay Service Codeに対応づけられており、更にRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマである。つまり、タイマのカウントが終了するまでRelay Service Codeを用いたアナウンスを許可する。

なお、ディスカバリ要求に含まれるディスカバリタイプが“UE−to−NW Relay”のみであった場合、ProSe機能部_A7はオペレータポリシー又はネットワークポリシーに基づいて、同じApplication IDに対応付けられた、ProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)をUE_A8に更に割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

なお、ProSe Restricted Codeとは、ProSe機能部がProSe restricted Discoveryサービスに用いるコードであり、1または複数のProSe Application User IDに対応付けられていて良い。

ProSe Restricted Discoveryサービスとは、検出されている端末装置から明示的な許可のもとに検出する端末装置が検出するサービスである。例えば、モニタリング機能を持つUEが、近隣のアナウンス機能をもつUEからProSe Restricted Codeを取得することで、明示的な検出の許可を確認し、ProSe Restricted Codeが含まれるアナウンスを受信することで、近隣のUEを検出するサービスである。

従ってProSe Restricted Code AはUE_A8のユーザのProSe Application User IDに割り当てられたコードである。

なお、ProSe Restricted Codeに対応付けられた、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマ値と、Realy Service Codeに対応付けられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマ値と異なっても良いし、同じ値であっても良い。

また、ディスカバリ要求に、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせが含まれていた場合、ProSe機能部_A7は、更にUE_A8にProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)を割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

ここで、ProSe Restricted Code BはUE_A8のユーザのProSe Application User IDに割り当てられたコードである。

ProSe機能部_A7が、UE_A8からのディスカバリ要求に応じてUE_A8に割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)と、UE_A8からのディスカバリ要求によらずUE_A8に割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)は同じであっても良いし、異なっても良い。

更に、ProSe Restricted Code Bに対応付けられたタイマとProSe Restricted Code Aに対応付けられたタイマは同じであっても良いし、異なっても良い。

ProSe機能部_A7は、サービスの許可及び、Relay Service Codeの設定に基づき、UE_A8にディスカバリ応答を送信する(S1410)。

ディスカバリ応答には、Relay Service Codeとコードに対応づけたタイマが含まれて良い。

更に、ProSe機能部_A7がUE_A8にProSe Restricted Codeを割り当てた場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答にProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマを含めても良い。

つまり、ProSe機能部_A7は、UE_A8にRelay Service Code「C1」と「C1」に対応づけられたタイマ「T1」をディスカバリ応答に含めて送信する。 更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと同じApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr1」と、「Cr1」に対応付けられたタイマ「Tr1」とをディスカバリ応答に含めて送信しても良い。

また、更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと異なるApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr2」と、「Cr2」に対応付けられたタイマ「Tr2」とをディスカバリ応答に含めて送信しても良い。

また、タイマ「T1」、「Tr1」、「Tr2」は、同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。

次に、UE_A8はディスカバリ応答を受信する。さらに、ProSe Relay Service Code、タイマの値を取得しても良い。

更に、UE_A8はディスカバリ応答の受信に伴い、ProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマを取得しても良い。

また、UE_A8は、ディスカバリ応答に含まれる情報をもとに、アナウンスが許可されたか否かを判断する。

アナウンスが許可された場合には、無線リソースを割り当て(S1412)、取得したProSe Relay Service Codeを含めた信号を近隣に送信しても良い。周波数や時間などの無線リソース情報は、ProSe機能部_A7から取得しても良いし、予めアナウンスするためのリソースを保持しておき、割り当てても良い。

また、UE_A8は、ディスカバリ応答の受信に基づいて、タイマのカウントを開始しても良い。また、UE_A8はタイマが満了(Expire)するまでの間、アナウンスのための信号を送信しても良い。また、タイマの値がゼロになるなど、タイマが終了した場合(タイマがExpireした場合)には、アナウンスを停止する。なお、アナウンスのための信号には、ProSe Relay Service Codeを含んで送信しても良い。さらに、アナウンスのための信号には、UE ID及び/又はProSe Relay UE IDを含めて送信しても良い。また、アナウンスのための信号には、UE_A8がRemote UEに提供するPDN接続の通信容量など通信能力を識別するための情報が含まれても良い。

また、ディスカバリ応答において認証不可と通知された場合には、UE_A8は無線リソースの割り当てやアナウンスは実行しない。

以上の手続きにより、UE_A8は、アナウンスを実行ための認証手続きを行うことができる。

[1.3.2.2 モニタリング要求手続き] 次に、UE_B9がモニタリングを要求する手続きを説明する。モニタリングとは、端末が自身の存在を近隣に位置する端末に対して通知することである。

UE_B9は基地局への接続性がある場合、予め、以下のモニタリング要求手続きを行い、サーバ装置からモニタリングの認証を受けていても良い。

以下では、UE_B9がモニタリングを実行する手続きを、図15をもとに説明する。

UE_B9はProSeアプリケーションサーバ_A2とRemote UE機能の許可情報を設定する(S1502)。

Remote UE機能の許可情報の設定では、UE_B9はProSeアプリケーションサーバ_A2にProSe機能部_A7より割り当てられたProSe Remote UE IDまたはProSE UE IDを含めて通知しても良い。

ProSeアプリケーションサーバ_A2はProSe Remote UE IDまたはProSe UE IDの受信に基づき、ProSe Application User IDをアプリケーションレイヤのユーザIDに割り当てて良い。

なお、ProSeアプリケーションサーバ_A2が、UE_A8に割り当てるProSe Application User IDは、restricted discoveryのためのRestricted ProSe Application User IDであっても良い。

ProSeアプリケーションサーバ_A2はUE_B9に割り当てたProSe Application User IDを通知する。

更に、UE_B9は許可設定手続きの中で、モニタリングできるUEのProSe Application User IDを取得しても良い。具体的には、UE_A8のProSe Application User IDを取得しても良い。

なお、許可情報の設定はサービス認証手続きの前に行っても良いし、後に行っても良い。

次に、UE_B9はディスカバリ要求をProSe機能部_A7に送信する(S1504)。ディスカバリ要求は、UE_B9がモニタリング手続きを開始する事を要求する、ディスカバリ要求メッセージであってよい。ここで、UE_B9によるディスカバリ要求の送信は、サービス認証手続きが完了していることを条件に送信しても良い。より具体的には契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7において、UE_B9がアナウンスすることを認証されたことを条件としても良い。また、UE_B9は認証完了に伴い認証情報をProSe機能部_A7から取得し、認証情報を保持することを条件としても良い。

ディスカバリ要求には、ProSe Application User IDや、UE IDや、モニタリングを示すコマンドや、UE−to−NW Relayサービスのためのディスカバリであることを示すディスカバリタイプや、Application IDが含まれて良い。

ここで、ProSe Application User IDは、許可設定手続きのなかで、ProSeアプリケーションサーバ_A2から通知された情報である。

UE IDは、UE_B9の識別情報であり、例えばIMSIであって良い。またはME Identityであっても良い。

また、モニタリングを要求することを示す情報は、コマンドで識別する方法に限らず、モニタリング要求メッセージを規定するなどして、モニタリング要求メッセージを送信することで要求しても良い。より具体的には、モニタリングを要求するメッセージタイプを規定し、メッセージタイプを含めた要求メッセージを送信しても良い。

また、ディスカバリタイプは、要求するディスカバリ手続きが、UE−to−NW Relayサービスのためであり、さらにアナウンスとモニタリングによるディスカバリ(Model A)であることを示す情報であっても良い。

なお、コマンド及び/又はディスカバリタイプは、UE_B9が近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示す能力情報であって良い。または、これらの情報とは別に、UE_B9は近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示しても良い。

なお、UE_B9はディスカバリ要求に複数のディスカバリタイプとApplication IDとの組み合わせを含めて送信しても良い。

具体的には、UE_B9は、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせと、を含めたディスカバリ要求を送信して良い。

また、ディスカバリ要求の送信先のProSe機能部_A7は、UE_B9の契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7に関する情報を予め保持しておき、Home PLMNのProSe機能部_A7を送信先としても良い。

また、UE_B9はディスカバリ要求に、APNを含めても良い。APNはUE_A8がアクセスを要求するネットワークを示す。

更に、UE_B9は、モニタリングを要求するUEのProSe Application User IDをディスカバリ要求に含めても良い。例えば、UE_B9はUE_A8のProSe Application User IDをディスカバリ要求に含めることで、UE_A8を検出したい事を示しても良い。なお、UE_B9は複数のProSe Application User IDをディスカバリ要求に含めて良い。

ProSe機能部_A7は、Application IDまたは、UE IDに基づいて、UE_B9がUE−to−NW Relayのモニタリング機能が許可されているかどうかを確認する。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_B9に既にRelay Service Codeとタイマを割り当てていないかを確認する。

ProSe機能部_A7は、ネットワークポリシーやオペレータのポリシーに基づき、アプリケーションサーバ_A2にディスカバリ要求を送信しても良い。

この場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ要求にUE_B9のProSe Application User IDと、ディスカバリタイプを含めて送信して良い。

なお、ProSe機能部_A7は、受信したディスカバリ要求メッセージに、モニタリングしたいUEのProSe Application User IDが含まれていた場合、ProSeアプリケーションサーバ_A2にモニタリングしたいUEのProSe Application User IDをディスカバリ要求に含めて送信しても良い。

ProSe アプリケーションサーバ_A2はProSe機能部_A7からディスカバリ要求を受信したことに基づき、ProSe Application User IDで識別されるユーザの許可情報を確認する。

ProSe アプリケーションサーバ_A2は、許可情報が確認できたら、ProSe機能部_A7にディスカバリ要求の応答としてディスカバリ応答を送信して良い。ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可されたProSe Application User IDが含まれて良い。また、ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可された事を示す識別情報を含めても良い。

更に、ProSeアプリケーションサーバ_A2は、UE_B9がモニタリングしたいUEのProSe Application User IDのリストを取得している場合、ProSe Application User IDに対応するProSe Relay UE IDをディスカバリ応答に含めて送信しても良い。

ProSe機能部_A7は、ProSeアプリケーションサーバ_A2からのディスカバリ応答、またはProSe機能部_A7によるサービスの許可に基づき、UE_B9にRelay Service Codeと、タイマを割り当てる。

Relay Service CodeはUE−to−NW Relayサービスに対応づけられた識別情報である。更に、Relay Service Codeは、ProSe機能部_A7がサービスに割り当てる一時的な識別情報であって良い。また、Relay Service Codeは、UE_A8に割り当てた値と同じであって良い。

ProSe機能部_A7は、ProSeアプリケーションサーバ_A2から通知されたProSe Relay UE IDから、Relay Service Codeを割り当てても良い。具体的には、ProSeアプリケーションサーバ_A2からUE_A8のProSe Relay UE IDが通知された場合、記憶部でUE_A8に割り当てられたRelay Service Codeを、UE_B9にも割り当てても良い。

また、タイマは、Relay Service Codeに対応づけられており、更にRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマである。つまり、タイマのカウントが終了するまでRelay Service Codeを用いたアナウンスを許可する。

また、ProSe機能部_A7は、UE_B9に、複数のRelay Service Codeとタイマの組み合わせを割り当てて良い。

なお、ディスカバリ要求に含まれるディスカバリタイプが“UE−to−NW Relay”のみであった場合、ProSe機能部_A7はオペレータポリシー又はネットワークポリシーに基づいて、同じApplication IDに対応付けられた、ProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)をUE_B9に更に割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

なお、ProSe Restricted Codeに対応付けられた、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマの値と、Realy Service Codeに対応付けられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマの値と異なっても良いし、同じ値であっても良い。また、ProSe Restricted Codeに対応付けられた、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマは、Realy Service Codeに対応付けられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマであっても良い。つまり、タイマは、ProSe Restricted CodeとRealy Service Codeとに対応づけられたタイマであって良い。

また、ディスカバリ要求に、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせが含まれていた場合、ProSe機能部_A7は、更にUE_B9にProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)を割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

ProSe機能部_A7が、UE_B9からのディスカバリ要求に応じてUE_B9に割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)と、UE_B9からのディスカバリ要求によらずUE_B9に割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)は同じであっても良いし、異なっても良い。

更に、ProSe Restricted Code Bに対応付けられたタイマの値とProSe Restricted Code Aに対応付けられたタイマの値は同じであっても良いし、異なっても良い。

また、ProSe機能部_A7がUE_B9に割り当てる複数のProSe Restricted Codeが同じである場合、タイマも同じであって良い。

ProSe機能部_A7は、サービスの許可及び、Relay Service Codeの設定に基づき、UE_B9にディスカバリ応答を送信する(S1510)。ディスカバリ応答は、ディスカバリ要求に対する応答メッセージであってよい。

ディスカバリ応答には、ディスカバリフィルタが含まれて良い。

ディスカバリフィルタには、Relay Service Codeと、Relay Service Codeに対応付けられたRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマと、を含めて良い。

更に、ProSe機能部_A7がUE_B9にProSe Restricted Codeを割り当てた場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答及びディスカバリフィルタにProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマの組み合わせを追加しても良い。

つまり、ProSe機能部_A7は、UE_B9にRelay Service Code「C1」と「C1」に対応づけられたタイマ「T1」をディスカバリフィルタに含めて送信する。

更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと同じApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr1」と、「Cr1」に対応付けられたタイマ「Tr1」とをディスカバリフィルタに含めて送信しても良い。Cr1はC1であってもよく、更にTr1はT1であっても良い。この場合、ProSe機能部_A7は、「C1」と「T1」が含まれるディスカバリフィルタを送信すれば良い。

また、更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと異なるApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr2」と、「Cr2」に対応付けられたタイマ「Tr2」とをディスカバリフィルタに含めて送信しても良い。

また、タイマ「T1」、「Tr1」、「Tr2」は、同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。これらタイマが同じ値である場合、ProSe機能部_A7は「T1」をディスカバリフィルタに含ませれば良い。

また、これらのコードとタイマとの組み合わせは、それぞれ異なるディスカバリフィルタにふくまれても良いし、1つのディスカバリフィルタに含まれても良い。

つまり、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答に複数のディスカバリフィルタを含めて送信しても良い。

次に、UE_B9はディスカバリ応答を受信する。さらに、ProSe Relay Service Code、タイマの値を取得しても良い。

更に、UE_A8はディスカバリ応答の受信に伴い、ProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマを取得しても良い。

また、UE_A8は、ディスカバリ応答に含まれる情報をもとに、モニタリングが許可されたか否かを判断する。

モニタリングが許可された場合には、無線リソースを割り当て(S1512)、取得したディスカバリフィルタをもちいて、近隣端末装置が送信するアナウンス信号をモニタリングする。周波数や時間などの無線リソース情報は、ProSe機能部_A7から取得しても良いし、予めモニタリングするリソースを保持しておき、割り当てても良い。

また、UE_B9は、ディスカバリ応答の受信に基づいて、タイマのカウントを開始しても良い。また、UE_A8はタイマが満了(Expire)するまでの間、モニタリングして良い。また、タイマの値がゼロになるなど、タイマが終了した(タイマがExpire)場合には、モニタリングを停止する。なお、モニタリングする信号には、Relay Service Codeが含まれて良い。さらに、モニタリングする信号には、UE ID及び/又はProSe Relay UE IDが含まれて良い。また、モニタリングのための信号には、近隣のRelay UEがRemote UEに提供するPDN接続の通信容量など通信能力を識別するための情報が含まれても良い。

また、ディスカバリ応答において認証不可と通知された場合には、UE_B9は無線リソースの割り当てやアナウンスは実行しない。

以上の手続きにより、UE_B9は、モニタリングを実行ための認証手続きを行うことができる。

なお、UE_B9はカバレッジ外にいる場合、その他の手続きによりモニタリング要求手続きを行って良い。

例えば、カバレッジ外のUE_B9とカバレッジ内にいるUE_A8が、予めモニタリングサービスの為の任意のコードを保持しており、任意のコードに基づいて、UE_A8がUE_B9のサービス認証及び/又は許可設定及び/又はディスカバリ要求に基づくモニタリング認証を実行しても良い。

以下、カバレッジ外のUE_B9がモニタリング要求を送信する具体例を説明する。カバレッジ外のUE_B9は、前述のように予めモニタリングするためのMonitoring Service Codeを持っており、UE_B9は、Monitoring Service Codeを含めたディスカバリ要求を、ブロードキャストする。

UE_B9は、ディスカバリ要求に、ProSe Application User IDや、UE IDや、モニタリングを示すコマンドや、UE−to−NW Relayサービスのためのディスカバリであることを示すディスカバリタイプや、Application IDを含めても良い。

また、ディスカバリタイプは、要求するディスカバリ手続きが、UE−to−NW Relayサービスのためであり、さらにアナウンスとモニタリングによるディスカバリ(Model A)であることを示す情報であっても良い。

また、ディスカバリ要求には、ディスカバリ要求の転送を要求する事を示す識別情報が含まれていても良い。または、Monitoring Service Codeが含まれていることで、UE_B9はディスカバリ要求の転送を要求しても良い。

UE_B9が送信するディスカバリ要求を受信したUE_A8は、ディスカバリ要求に含まれるMonitoring Service Codeに基づき、UE_B9から受信したディスカバリ要求をProSe機能部_A7に転送しても良い。なお、UE_A8はディスカバリ要求を転送する前に、ProSe機能部_A7へのサービス認証及び、ProSeアプリケーションへの許可設定を行っても良い。

ProSe機能部_A7は、UE_A8から受信したディスカバリ要求に基づき、またはApplication IDまたは、UE IDの取得に基づいて、UE_B9がUE−to−NW Relayのモニタリング機能が許可されているかどうかを確認する。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_B9に既にRelay Service Codeとタイマを割り当てていないかを確認する。

ProSe機能部_A7は、ネットワークポリシーやオペレータのポリシーに基づき、アプリケーションサーバ_A2にディスカバリ要求を送信しても良い。

アプリケーションサーバ_Aに対するディスカバリ要求手続きは、前記と同様であるため説明を省略する。

ProSe機能部_A7は更に、UE_B9のモニタリング手続きの認証に基づき、UE_B9にRelay Service Code及びタイマを割り当てる。また、UE_B9がカバレッジ内にいる場合と同様に、ProSe機能部_A7はUE_B9にProSe Restricted Code、及びタイマを割り当てて良い。

各コードとタイマの割り当てに方法も、UE_B9がカバレッジ内にいる場合と同様であるため詳細な説明は省略する。

ProSe機能部_A7は、UE_B9に対するモニタリング手続きの認証及びRelay Service Codeの割り当てに基づき、UE_A8を介し、UE_B9にディスカバリ応答を送信する。

ProSe機能部_A7は、ディスカバリ応答にディスカバリフィルタを含めて送信して良い。

ディスカバリフィルタには、Relay Service Codeと、Relay Service Codeに対応付けられたRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマと、を含めて良い。

以上により、UE_B9はカバレッジ外でもディスカバリ要求を送信することで、モニタリングに用いるRelay Service Codeと、タイマを取得して良い。

[1.3.2.3 直接通信路確立及びリレー接続確立手続き] 以下、1.3.2.1及び1.3.2.2のアナウンス要求及びモニタリング要求が完了した後、Remote UEがRelay UEを検出し、ProSeの直接通信路を確立し、さらにリレーを用いたネットワークへ接続する手続きについて説明する。

なおUE_B9はカバレッジ圏外にいる場合にモニタリングを用いて近隣のRelay UEを検出する。そのため、UE_B9は1.3.2.2のモニタリング要求手続きにより、検出手続き(Discovery手続き)を行う前に、予め1つ又は複数のRelay Service Codeを記憶しており、近隣端末が送信するアナウシング信号をモニタリングする。

UE_B9は、UE_A8が送信するRelay Service Codeを含めるアナウンス信号をモニタリングする。更に、UE_A8は、アナウンス信号に、ProSe Relay UE IDや、UE_A8のユーザに関する情報や、物理層の状態を含めて送信して良い。

ここで、物理層の状態とは、UE_A8がリレーサービスでRemote UEに提供できる伝送速度または通信容量などであって良い。

更に、UE_A8は、UE_A8の位置情報をアナウンス信号に含めて送信しても良い。

UE_B9が記憶するRelay Service CodeがUE_A8から送信されるRelay Service Codeと同じ場合、UE_B9はUE_A8を検出する事ができる。

この時、UE_B9は複数のRelay UEを検出しても良い。UE_B9は複数のRelay UEを検出した場合、Relay Service Codeに対応するタイマの残り時間や、Relay UEの能力や、Relay UEの位置情報からRelay UEを選択しても良い。

UE_B9がUE_A8をRelay UEとして選択した場合、またはUE_A8のみからアナウンス信号を受信した場合、UE_B9はUE_A8と直接通信を確立する。

具体的には、UE_B9はUE_A8に直接通信の確立要求メッセージを送信する。UE_B9は直接通信の確立要求に、UE_A8のProSe Relay UE IDを含めて送信して良い。

UE_A8はUE_B9からの要求メッセージの受信に伴い、UE_B9を認証し、直接通信の接続を確立する。

UE_B9はUE_A8と直接通信路が確立できたら、UE_A8にIPアドレスの割り当てを要求する。UE_B9がIPv6を要求する場合、UE_B9はUE_A8にRS信号(Router Solicitation message)を送信する。UE_A8はRS信号の受信に伴い、UE_B9にIPv6 プレフィックスからUE_B9に割り当てるIPアドレスを設定して良い。

UE_A8はUE_B9にRA信号(Router Advertisement message)を送信する。RA信号には、割り当てたIPアドレスが含まれている。

または、UE_B9がIPv4の割り当てを要求する場合、UE_B9はUE_A8にDHCPv4ディスカバーをUE_A8に送信する。UE_A8は、検出メッセージの受信に基づき、UE_B9にプールしているIPアドレスから選択して割り当てる。更に、UE_A8はDHCPv4オファーメッセージをUE_B9に送信する。UE_A8はDHCPv4オファーにUE_B9に割り当てたIPアドレスを含める。

UE_A8からDHCPオファーを受信したUE_B9は、受信したIPアドレスを含めてDHSCPリクエストを送信する。

UE_B9からDHCPリクエストを受信したUE_A8は応答としてDHCP Ackを返信する。

以上により、IPv6またはIPv4のIPアドレスがUE_B9に割り当てられ、UE_B9にPDN接続への接続が提供される。

[1.3.3 Relay Service Code更新手続き] 次に、Relay Service Codeの更新手続きを説明する。Relay Service Codeは、セキュリティの観点から、定期的な更新が必要となる。

[1.3.3.1 Relay UEのRelay Service Code更新手続き] 以下、Relay UEであるUE_A8が記憶するRelay Service Codeの更新手続きについて説明する。

UE_A8は、ProSe機能部_A7からの通知に基づき、Relay Service Codeを更新し、アナウンスを継続することができる。

以下の説明では、UE−to−NW Relay機能を用いた接続サービスに対して、Relay Service Codeとタイマを取得し、タイマのカウントを開始しているUE_A8が、同一のApplication IDにより識別されるアプリケーションに対する接続サービス等、同一の接続サービスに対して、新たなProSe Relay Service Codeとタイマを取得し、古いRelay Service Codeとタイマを無効にして、新しいProSe Relay Service Codeとタイマを使用する。

本手続きの初期状態は、1.3.2.1で説明したアナウンス要求手続きを完了した状態であって良い。

つまり、1.3.2.1で説明したアナウンス要求手続きにより、UE_A8はProSe機能部_A7からRelay Service Codeとして「C1」、タイマとして「T1」を取得した状態であって良い。

以下、図16を用いて詳細を説明する。まず、UE_A8はアナウンス要求手続きに基づいて、またはディスカバリ応答の受信に基づいて、タイマ「T1」のカウントを開始し、Relay Service Code「C1」を有効にしている(S1606)。また、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ応答の送信後、タイマ「T1」に対応したタイマ「T1´」のカウントを開始し、Relay Service Code「C1」を有効にしている(S1607)。

1.3.2.1のアナウンス手続きで説明したように、タイマ「T1」のカウントを実行している間、UE_A8はアナウンス信号を送信してアナウンスを実行しても良い。

UE_A8は、タイマ「T1」のカウントを実行している間、同一のリレー接続サービスに対するRelay Service CodeとタイマをProSe機能部_A7に要求しても良い。言い換えると、UE_A8は、タイマ「T1」が満了(Expire)するまでに、新たにRelay Service CodeとタイマをProSe機能部_A7に要求しても良い。

こうしたUE_A8による再要求は、タイマの残り時間が少なくなったことにより、実行されて良い。より具体的には、UE_A8は、閾値を予め保持しておき、タイマの残り時間が閾値と等しくなった場合や、閾値より少なくなったことにより再要求を行って良い。また、再要求のトリガはこれらに限らず、他の条件により行われても良いし、任意のタイミングで実行されても良い。

UE_A8は、同一のリレー接続サービスに対するRelay Service Codeとタイマを再要求するために、ディスカバリ要求をProSe機能部_A7に送信しても良い(S1608)。

ここで、ディスカバリ要求は、アナウンスを要求するディスカバリ要求メッセージであって良い。アナウンスのためのディスカバリ要求メッセージは、1.3.2のアナウンス要求手続きで説明したUE_A8が送信するディスカバリ要求メッセージ(S1404)であって良い。UE_A8の送信に関する処理や、ディスカバリ要求メッセージの構成や、ディスカバリ要求メッセージに含まれる情報要素などは同様で良いため、ここでは詳細説明を省略する。

なお、UE_A8は前回のディスカバリ要求に含めたAPNと同一のAPNをディスカバリ要求に含めることで、同じサービスに対する要求メッセージであることを示しても良い。

次に、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求を受信する。さらに、応答メッセージとしてディスカバリ応答をUE_A8に送信する(S1610)。応答メッセージは、Relay Service Codeと、タイマを含めて送信しても良い。

また、このディスカバリ応答は1.3.2.1で説明したアナウンスを要求するディスカバリ応答メッセージであって良い(S1410)。

ここで、ディスカバリ応答を送信する条件は、ディスカバリ要求の受信に基づいて送信してもよし、認証に基づいて送信しても良い。ここで、認証の具体的な方法は、1.3.2のアナウンス要求手続きで説明した方法により実行しても良い。

または、ProSe機能部_A7は、UE_A8からディスカバリ要求を再度受信しなくても、ネットワークの接続状態、またはオペレータポリシーに基づいて、ProSe Relay Service Codeを更新しても良い。ProSe機能部_A7が更新したRelay Service CodeはUE_A8に通知メッセージに含めて通知しても良い。

通知メッセージには、ディスカバリ応答と同様に、更新したRelay Service Codeに対応づけられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマ値を含める。

また、ディスカバリ応答または通知メッセージに含めるRelay Service Codeとタイマは、既に割り当てをおこなっている古いRelay Service Code「C1」と、古いRelay Service Code「C1」に対応するタイマ「T1」の残時間を含めても良い。

もしくは、ディスカバリ応答または通知メッセージに含めるRelay Service Codeとタイマは、Relay Service Code「C1」とは異なる新たなRelay Service Code「C2」と、新たなRelay Service Code「C2」に対応するタイマ「T2」を含めても良い。

ここで、古いRelay Service Code「C1」と新たなRelay Service Code「C2」は、単一のApplication IDに対応付けられたものであって良い。

古いRelay Service Codeを送信するか、新たなRelay Service Codeを送信するかは、以下のような条件や処理に基づいて決定されて良い。

ProSe機能部_A7は、タイマT1の残時間が少ないことにより、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。より具体的には、ProSe機能部_A7は、閾値を予め保持しておき、タイマの残り時間が閾値と等しくなった場合や、閾値より少なくなったことにより新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。

また、ProSe機能部_A7は、タイマT1の残時間が十分ある場合には、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。より具体的には、ProSe機能部_A7は、閾値を予め保持しておき、タイマの残り時間が閾値より多い場合や、閾値と等しい場合には、新たなRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。

もしくは、ProSe機能部_A7は受信したディスカバリ要求をもとに決定しても良い。例えば、UE_A8は、ディスカバリ要求に識別情報を含めて送信しても良い。

この識別情報は、古いRelay Service Codeを要求するか、新たなRelay Service Codeの要求をするか、を示す識別情報であって良い。

ProSe機能部_A7は、識別情報に基づいて、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。また、識別情報に基づいて、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。

また、ProSe機能部_A7は識別情報の有無に基づいて決定しても良い。つまり、識別情報は、新たなRelay Service Codeの要求を示す識別情報であって良い。例えば、UE_A8は、識別情報を含めずにディスカバリ要求を送信し、古いRelay Service Codeを要求しても良い。また、UE_A8は、識別情報を含めてディスカバリ要求を送信し、新しいRelay Service Codeを要求しても良い。

また、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていないことに基づいて、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。また、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていることに基づいて、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。

もしくは、識別情報は、古いRelay Service Codeの要求を示す識別情報であって良い。例えば、UE_A8は、識別情報を含めずにディスカバリ要求を送信し、新しいRelay Service Codeを要求しても良い。また、UE_A8は、識別情報を含めてディスカバリ要求を送信し、古いRelay Service Codeを要求しても良い。

ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていないことに基づいて、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。また、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていることに基づいて、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。

こうした識別情報は、ディスカバリ要求に含まれるフラグ等の情報要素であってもよく、制御メッセージのメッセージタイプを示す情報要素であっても良い。

このように、ProSe機能部_A7はタイマ「T1」の残時間を含めて送信し、複数のUEのタイマを同期させても良い。

また、このディスカバリ要求は1.3.2で説明したアナウンスを要求するディスカバリ要求であって良い。そのため、これらの識別情報は1.3.2で説明したアナウンスを要求するディスカバリ要求に含まれて良い。

また、古いRelay Service Codeを送信するか、新たなRelay Service Codeを送信するかは、ProSe機能部_A7の設定等に基づいて決定されて良い。例えば、ProSe機能部_A7の設定は、ProSe機能部_A7を運用する通信事業者のポリシー(Mobile Operator Policy)やアプリケーション事業者のポリシーにより決定され、設定が行われても良い。

なお、これまで説明した条件や処理を組み合わせて決定しても良いし、他の方法をもとに決定しても良い。

次に、UE_A8は、ディスカバリ応答を受信する。さらに、UE_A8は、ディスカバリ応答に含まれる、Relay Service Codeとタイマを取得する。

UE_A8は、新しいRelay Service Code「C2」を取得した場合には、古い「C1」の使用を停止し、新しいRelay Service Code「C2」の使用を開始して良い(S1612)。

具体的には、例えば、UE_A8は古いRelay Service Code「C1」を無効化し、新しいRelay Service Code「C2」を有効化するなどを実行しても良い。

また、UE_A8は古いRelay Service Code「C1」に対応するタイマ「T1」のカウントを停止し、新しいRelay Service Code「C2」に対応するタイマ「T2」のカウントを開始しても良い。

また、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」を記憶部から削除しても良い。

また、UE_A8は、古いRelay Service Code「C1」を用いたアナウンス信号の送信を停止するとともに、以後、Relay Service Code「C1」を用いたアナウンスは行わないなどの設定を行っても良い。

また、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ応答の送信に伴い、「T1´」のカウントを停止し、タイマ「T2」に対応した「T2´」のカウントを開始しても良い(S1614)。

UE_A8は、新しいRelay Service Code「C2」に対応するタイマ「T2」が満了(Expire)するまでの間、新しいRelay Service Code「C2」を用いたアナウンス信号の送信を行っても良い。

また、UE_A8がRelay Service Codeの更新手続きを実行するか否かは、UE_A8の設定等に基づいて決定されて良い。例えば、UE_A8の設定は、ユーザポリシーや、ProSe機能部_A7を運用する通信事業者のポリシー(Mobile Operator Policy)やアプリケーション事業者のポリシーにより決定され、設定が行われても良い。

なお、これまで説明した条件や処理を組み合わせて決定しても良いし、他の方法をもとに決定しても良い。

また、UE_A8は、Relay Service Codeの更新手続きを行わない場合には、古いRelay Service Codeを用いてアナウンスを継続しても良い。たとえば、UE_A8は、応答メッセージの受信により、古いRelay Service Code「C1」を取得した場合には、カウントしているタイマ「T1」のが満了(Expire)するまで古いRelay Service Code「C1」を用いてアナウンスを継続しても良い。なお、UE_A8は、タイマ「T1」の残時間から受信したタイマの値に更新してカウントを継続しても良い。

もしくは、UE_A8は、Relay Service Codeの更新手続きを行わない場合には、古いRelay Service Codeと、新しいRelay Service Codeを用いたアナウンスすべてを停止しても良い。

以上の手続きにより、UE_A8は、リレーによる接続サービスに対応するアナウンスを継続することができる。

なお、UE_A8が古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の割り当て手続きにおいて、同じApplication IDに対してProSe Restricted Code「Cr1」とタイマ「Tr1」が割り当てられていた場合、Realy Service Codeの更新手続き中に、ProSe Restricted Code及びタイマの更新を行っても良い。

または、Relay Service Codeとタイマのみ更新されても良い。

[1.3.3.2 Remote UEのRelay Service Code更新手続き] 次に、Remote UEのRelay Service Code更新手続きについて説明する。図1に示すように、Remote UEが既にRelay Service Codeを取得している場合、Remote UEはカバレッジの外にいる可能性がある。

Relay UEのRelay Service Codeの更新に伴い、Remote UEのRealy Service Codeも更新できる必要がある。

具体的には、例えば、UE_A8がProSeの直接通信によるリレーを用いたPDNの接続サービスを近隣端末に対して提供中である場合、UE_A8はProSeの直接通信を用いてRelay Service Code及びタイマが更新されたことに基づいて、近隣端末にRelay Service Codeの更新を通知しても良い。

具体的には、UE_A8はUE_B9に対してリレーによるPDN接続を提供中に、新しいRealy Service Codeとタイマを取得した場合、Relay Service Codeとタイマを更新し、UE_B9にRelay Service Codeの更新を通知する通知メッセージをProSeの直接通信を用いて通知して良い。

UE_A8は通知メッセージに、Relay Service Codeの更新の通知メッセージであることを識別するための識別情報が含まれていて良い。

または、UE_A8は新しいRelay Service Codeの受信に伴い、暗示的にUE_B9へのPDN接続の提供を停止しても良い。

UE_B9はUE_A8からの通知メッセージを受信する。UE_B9はUE_A8からの通知メッセージの受信に伴い、または暗示的なPDN接続サービスの停止に伴い、Realy Service Code及び/又はタイマの更新のために、ディスカバリ要求メッセージを送信する。

UE_B9から送信されるディスカバリ要求メッセージは、1.3.2.2で説明したディスカバリ要求メッセージと同様であるため、詳細な説明は省略する。

1.3.2.2での説明と同様に、UE_B9がカバレッジ外にいる場合、Relay UEであるUE_A8がProSe機能部_A7にディスカバリ要求を転送して良い。

ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求の受信に基づき、UE_B9に新しいRelay Service Codeとタイマを割り当てて良い。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_A8を介してUE_B9にディスカバリ応答を送信しても良い。

ディスカバリ応答メッセージは、ディスカバリフィルタが含まれて良い。ディスカバリ応答メッセージに含まれるディスカバリフィルタは、新しいRelay Service Codeと新しいタイマが含まれて良い。

UE_B9は新しいディスカバリフィルタ、または新しいRelay Service Codeと新しいタイマの取得に伴い、古いRelay Service Codeに対応するタイマを停止し、Relay Service Codeとタイマを更新しても良い。

以上により、Remote UEのRealy Service Codeの更新手続きが実行されて良い。言い換えれば、Remote UEはRelay UEからの通知及びサービス提供の停止に伴い、新しいRealy Service CodeをProSe機能部に再要求することで、新しいRelay Service Code及びタイマを取得し、更新して良い。

[1.3.4 Relay Service Code更新手続きの変形例] 1.3.3では、UE_A8がRelay Service Codeを更新する手続きの例を説明してきたが、具体的な手続きはこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計や組み合わせ等も本発明に含まれる。

また、1.3.3のRelay Service Codeの更新手続きでは、UE_A8はディスカバリ応答の受信により、古いProSe Relay Service Codeを用いたアナウンスを停止する例を説明したが、モニタリングは継続しても良い。

具体的には、ProSe機能部_A7がディスカバリ応答に含めるRelay Service Codeの更新手続きの要求を示す識別情報は、古いRelay Service Codeを用いたモニタリングは継続することを要求する識別情報であって良い。この際、UE_A8は、1.3.3で説明した処理に加え、ディスカバリ応答に含まれる識別情報に基づいて、古いRelay Service Code「C1」に対応するタイマ「T1」が満了(Expire)するまで、古いRelay Service Code「C1」を用いたモニタリングは継続しても良い。

以上により、Model Aの検出を用いてRemote UEがRelay UEを検出するためのRelay Service Codeの取得、及び更新の手続きについて説明した。

更に、検出に基づき、Remote UEがRelay UEに直接接続を確立し、PDN接続を確立する手続きについても説明した。

[2.第2の実施形態] 第1の実施形態では、Relay UEがアナウンス信号を送信し、Remote UEがモニタリングを行うことにより、Remote UEが近隣のRelay UEを検出する(Modle A)ためのRelay Service Codeの取得及び更新手続きについて説明したが、本実施形態ではRemote UEが送信するアナウンス信号をRelay UEがモニタリングし、応答メッセージを返信することにより、Remote UEが近隣のRelay UEを検出する(Modle B)ためのRelay Service Codeの取得及び更新方法について説明する。

以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。

[2.1.通信システムの概要及び装置構成] 通信システムの概要及び各装置構成は1.1と1.2で説明した通信システムの概要及び装置構成と同様で良いため、詳細な説明は省略する。

[2.2 処理の説明] 以下に、本実施形態で説明する処理の概要について説明する。

[2.2.1 サービス認証手続き] UE_A8及びUE_B9は、ProSeサービスとして提供される近隣端末検出(ProSe Direct Discovery)や直接通信路を用いた通信(ProSe Direct Communication)に対する認証手続きを実施する。

更に、UE_A8は、ProSeサービスとして、ProSe Relay UE機能を用いる事に対する認証手続きを実施し、UE_B9はRemote UE機能を用いる事に対する認証手続きを実施する。

近隣端末検出と、直接通信路を用いた通信は、それぞれを異なる手続きで認証されても良いし、一つの認証手続きで認証されても良い。

サービス認証手続きも第1の実施形態と同様で良いため詳細な説明は省略する。

[2.2.2 ディスカバリ要求手続き] 次に、各UE(Relay UEとRemote UE)が、要請(Solicitation)及び応答(Response)によるディスカバリ手続きを開始するための認証手続きを説明する。

各UEはアタッチ手続きでサービス認証されている事を条件として、以下の手続きを開始しても良い。

または、Remote UEは、カバレッジの外にいる場合はサービス認証がされていなくてもディスカバリ要求手続きを開始しても良い。

[2.2.2.1 Relay UEのディスカバリ要求手続き] まず、UE_A8が、UE_B9から受信する要請をモニタリングし、要請に対する応答メッセージを送信できることを要求する手続きを説明する。

以下では、UE_A8がモニタリングし応答メッセージを送信するためのディスカバリ要求手続きを、図17をもとに説明する。

UE_A8はProSeアプリケーションサーバ_A2とRelay UE機能の許可情報を設定する(S1702)。

なお、許可情報の設定はサービス認証手続きの前に行っても良いし、後に行っても良い。

Relay UE機能の許可情報の設定では、UE_A8はProSeアプリケーションサーバにProSe機能部より割り当てられたProSe Relay UE IDを含めて通知する。

ProSeアプリケーションサーバ_A8はProSe Relay UE IDの受信に基づき、ProSe Application User IDをアプリケーションレイヤのユーザIDに割り当てる。

なお、ProSeアプリケーションサーバ_A2が、UE_A8に割り当てるProSe Application User IDは、restricted discoveryのためのRestricted ProSe Application User IDであっても良い。

なお、restricted discoveryとは、検出されるUEからの明確な許可のもとに近隣端末を検出する手続きを意味する。

ProSeアプリケーションサーバ_A2はUE_A8に割り当てたProSe Application User IDを通知する。

UE_A8は、ProSeアプリケーションサーバ_A2からProSe Application User IDを取得する。

次に、UE_A8はディスカバリ要求をProSe機能部_A7に送信する(S1704)。ディスカバリ要求は、UE_A8がモニタリングとモニタリングに基づく応答メッセージの送信手続きを開始する事を要求する、ディスカバリ要求メッセージであってよい。ここで、UE_A8によるディスカバリ要求の送信は、サービス認証手続きが完了していることを条件に送信しても良い。より具体的には契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7において、UE_A8がモニタリングすることを認証されたことを条件としても良い。また、UE_A8は認証完了に伴い認証情報をProSe機能部_A7から取得し、認証情報を保持することを条件としても良い。

ディスカバリ要求には、ProSe Application User IDや、UE IDや、モニタリングと応答メッセージの送信を示すコマンド(例えば、「モニタリング+応答」)や、UE−to−NW Relayサービスのためのディスカバリであることを示すディスカバリタイプや、Application IDが含まれて良い。

ここで、ProSe Application User IDは、許可設定手続きのなかで、ProSeアプリケーションサーバ_A2から通知された情報である。

UE IDは、UE_A8の識別情報であり、例えばIMSIであって良い。またはME Identityであっても良い。

また、モニタリングと応答メッセージの送信に対する要求を示す情報は、コマンドで識別する方法に限らず、モニタリング要求メッセージを規定するなどして、モニタリング要求メッセージを送信することで要求しても良い。より具体的には、モニタリングを要求するメッセージタイプを規定し、メッセージタイプを含めた要求メッセージを送信しても良い。

また、ディスカバリタイプは、要求するディスカバリ手続きが、UE−to−NW Relayサービスのためであり、さらに要請メッセージ及び応答メッセージよるディスカバリ(Model B)であることを示す情報であっても良い。

なお、コマンド及び/又はディスカバリタイプは、UE_A8が近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示す能力情報であって良い。または、これらの情報とは別に、UE_A8は近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示しても良い。

なお、UE_A8はディスカバリ要求に複数のディスカバリタイプとApplication IDとの組み合わせを含めて送信しても良い。

具体的には、UE_A8は、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせと、を含めたディスカバリ要求を送信して良い。

また、ディスカバリ要求の送信先のProSe機能部_A7は、UE_A8の契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7に関する情報を予め保持しておき、Home PLMNのProSe機能部_A7を送信先としても良い。

また、UE_A8はディスカバリ要求に、APNを含めても良い。APNはUE_A8がアクセスを要求するネットワークを示す。

ProSe機能部_A7は、Application IDまたは、UE IDに基づいて、UE_A8がUE−to−NW Relayのモニタリング及び応答メッセージの送信機能が許可されているかどうかを確認する。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_A8に既にRelay Service Codeとタイマを割り当てていないかを確認する。

ProSe機能部_A7は、ネットワークポリシーやオペレータのポリシーに基づき、アプリケーションサーバ_A2にディスカバリ要求を送信しても良い。

この場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ要求にProSe Application User IDと、ディスカバリタイプを含めて送信して良い。

ProSe アプリケーションサーバ_A2はProSe機能部_A7からディスカバリ要求を受信したことに基づき、ProSe Application User IDで識別されるユーザの許可情報を確認する。

ProSe アプリケーションサーバ_A2は、許可情報が確認できたら、ProSe機能部_A7にディスカバリ要求の応答としてディスカバリ応答を送信して良い。ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可されたProSe Application User IDが含まれて良い。また、ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可された事を示す識別情報を含めても良い。

ProSe機能部_A7は、ProSeアプリケーションサーバ_A2からのディスカバリ応答、またはProSe機能部_A7によるサービスの許可に基づき、UE_A8にRelay Service Codeと、タイマを割り当てる。

Relay Service CodeはUE−to−NW Relayサービスに対応づけられた識別情報である。更に、Relay Service Codeは、ProSe機能部_A7がサービスに割り当てる一時的な識別情報であって良い。

また、タイマは、Relay Service Codeに対応づけられており、更にRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマである。つまり、タイマのカウントが終了するまでRelay Service Codeを用いたアナウンスを許可する。

なお、ディスカバリ要求に含まれるディスカバリタイプが“UE−to−NW Relay”のみであった場合、ProSe機能部_A7はオペレータポリシー又はネットワークポリシーに基づいて、同じApplication IDに対応付けられた、ProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)をUE_A8に更に割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

なお、ProSe Restricted Codeとは、ProSe機能部がProSe restricted Discoveryサービスに用いるコードであり、1又は複数のProSe Application User IDに対応付けられていて良い。

ProSe Restricted Discoveryサービスとは、検出されている端末装置から明示的な許可のもとに検出する端末装置が検出する手続きである。例えば、検出するUEが、近隣の検出されるUEからProSe Restricted Codeを取得することで、明示的な検出の許可を確認し、ProSe Restricted Codeが含まれるアナウンスを受信することで、近隣のUEを検出するサービスである。

なお、ProSe Restricted Codeに対応付けられた、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマ値と、Realy Service Codeに対応付けられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマ値と異なっても良いし、同じ値であっても良い。

また、ディスカバリ要求に、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせが含まれていた場合、ProSe機能部_A7は、更にUE_A8にProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)を割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

ProSe機能部_A7が、UE_A8からのディスカバリ要求に応じてUE_Aに割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)と、UE_A8からのディスカバリ要求によらずUE_Aに割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)は同じであっても良いし、異なっても良い。

更に、ProSe Restricted Code Bに対応付けられたタイマとProSe Restricted Code Aに対応付けられたタイマは同じであっても良いし、異なっても良い。

ProSe機能部_A7は、サービスの許可及び、Relay Service Codeの設定に基づき、UE_A8にディスカバリ応答を送信する(S1710)。ディスカバリ応答は、UE_A8から受信したディスカバリ要求に対する応答メッセージであってよい。

ディスカバリ応答には、ディスカバリフィルタが含まれて良い。なお、ディスカバリフィルタには、Relay Service Codeとコードに対応づけたタイマが含まれて良い。

ProSe機能部_A7がUE_A8にProSe Restricted Codeを割り当てた場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答にProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマを含めたディスカバリフィルタを更に含めて送信しても良い。

つまり、ProSe機能部_A7は、UE_A8にRelay Service Code「C1」と「C1」に対応づけられたタイマ「T1」を含めるディスカバリフィルタをディスカバリ応答に含めて送信する。

更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと同じApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr1」と、「Cr1」に対応付けられたタイマ「Tr1」とを含めたディスカバリフィルタをディスカバリ応答に含めて送信しても良い。

また、更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと異なるApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr2」と、「Cr2」に対応付けられたタイマ「Tr2」とを含めたディスカバリフィルタをディスカバリ応答に含めて送信しても良い。

また、タイマ「T1」、「Tr1」、「Tr2」は、同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。

また、「C1」、「Cr1」、「Cr2」のいずれかが同じ情報であってもよく、同じである場合、コードに対応するタイマも同じであって良い。具体的には、「Cr1」が「C1」である場合、「Tr1」は「T1」であってよく、この場合ディスカバリ応答には「T1」と「C1」が含まれたディスカバリフィルタが含まれれば良い。

次に、UE_A8はディスカバリ応答を受信する。さらに、ProSe Relay Service Code、タイマの値を取得しても良い。

更に、UE_A8はディスカバリ応答の受信に伴い、またはディスカバリフィルタの受信に伴い、ProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマを取得しても良い。

また、UE_A8は、ディスカバリ応答に含まれる情報をもとに、モニタリング及び応答メッセージの送信が許可されたか否かを判断する。

モニタリングと応答メッセージの送信が許可された場合には、無線リソースを割り当て(S1712)、取得したRelay Service Codeを含めた信号を近隣に送信しても良い。周波数や時間などの無線リソース情報は、ProSe機能部_A7から取得しても良いし、予めモニタリングと応答メッセージのためのリソースを保持しておき、割り当てても良い。

また、UE_A8は、ディスカバリ応答の受信に基づいて、タイマのカウントを開始しても良い。また、UE_A8はタイマが満了(Expire)するまでの間、要請メッセージをモニタリングしても良い。また、タイマの値がゼロになるなど、タイマが終了した場合(タイマがExpireした場合)には、モニタリングを停止する。なお、モニタリングにより受信する要請メッセージには、Relay Service Codeが含まれて良い。さらに、モニタリングする信号には、UE ID及び/又はProSe Remote UE ID又はProSe UE IDが含まれて良い。

また、ディスカバリ応答において認証不可と通知された場合には、UE_A8は無線リソースの割り当てやアナウンスは実行しない。

以上の手続きにより、UE_A8は、モニタリング及び応答メッセージ送信のための認証手続きを行うことができる。

[2.2.2.2 Remote UEのディスカバリ要求手続き] 次に、UE_B9が要請メッセージの送信による近隣端末の検出を要求する手続きを説明する。

UE_B9は基地局への接続性がある場合、予め、以下のディスカバリ要求手続きを行い、サーバ装置から要請メッセージの送信の認証を受けていても良い。

以下では、UE_B9が要請メッセージの送信を実行するためのディスカバリ手続きを、図18をもとに説明する。

UE_B9はProSeアプリケーションサーバ_A2とRemote UE機能の許可情報を設定する(S1802)。

Remote UE機能の許可情報の設定では、UE_B9はProSeアプリケーションサーバにProSe機能部より割り当てられたProSe Remote UE IDまたはProSe UE IDを含めて通知する。

ProSeアプリケーションサーバ_A8はProSe Remote UE IDまたはProSe UE IDの受信に基づき、ProSe Application User IDをアプリケーションレイヤのユーザIDに割り当てる。

なお、ProSeアプリケーションサーバ_A2が、UE_B9に割り当てるProSe Application User IDは、restricted discoveryのためのRestricted ProSe Application User IDであっても良い。

ProSeアプリケーションサーバ_A2はUE_B9に割り当てたProSe Application User IDを通知する。

なお、許可情報の設定はサービス認証手続きの前に行っても良いし、後に行っても良い。

次に、UE_B9はディスカバリ要求をProSe機能部_A7に送信する(S1804)。ディスカバリ要求は、UE_B9が要請メッセージのアナウンス手続きを開始する事を要求する、ディスカバリ要求メッセージであってよい。ここで、UE_B9によるディスカバリ要求の送信は、サービス認証手続きが完了していることを条件に送信しても良い。より具体的には契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7において、UE_B9がアナウンスすることを認証されたことを条件としても良い。また、UE_B9は認証完了に伴い認証情報をProSe機能部_A7から取得し、認証情報を保持することを条件としても良い。

ディスカバリ要求には、ProSe Application User IDや、UE IDや、要請メッセージの送信またはアナウンスの要求を示すコマンド(例えば“要請”または“アナウンス”)や、UE−to−NW Relayサービスのためのディスカバリであることを示すディスカバリタイプや、Application IDが含まれて良い。

ここで、ProSe Application User IDは、許可設定手続きのなかで、ProSeアプリケーションサーバ_A2から通知された情報である。

UE IDは、UE_B9の識別情報であり、例えばIMSIであって良い。またはME Identityであっても良い。

また、要請メッセージの送信を要求することを示す情報は、コマンドで識別する方法に限らず、要請手続きの要求メッセージを規定するなどして、要求メッセージを送信することで要求しても良い。より具体的には、要請手続きを要求するメッセージタイプを規定し、メッセージタイプを含めた要求メッセージを送信しても良い。

また、ディスカバリタイプは、要求するディスカバリ手続きが、UE−to−NW Relayサービスのためであり、さらに要請メッセージ及び応答メッセージよるディスカバリ(Model B)であることを示す情報であっても良い。

なお、コマンド及び/又はディスカバリタイプは、UE_B9が近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示す能力情報であって良い。または、これらの情報とは別に、UE_B9は近隣の端末装置とネットワークとのリレー機能を有することを示しても良い。

なお、UE_B9はディスカバリ要求に複数のディスカバリタイプとApplication IDとの組み合わせを含めて送信しても良い。

具体的には、UE_B9は、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせと、を含めたディスカバリ要求を送信して良い。

また、ディスカバリ要求の送信先のProSe機能部_A7は、UE_B9の契約する通信事業者であるHome PLMNのProSe機能部_A7に関する情報を予め保持しておき、Home PLMNのProSe機能部_A7を送信先としても良い。

また、UE_B9はディスカバリ要求に、APNを含めても良い。APNはUE_A8がアクセスを要求するネットワークを示す。

ProSe機能部_A7は、Application IDまたは、UE IDに基づいて、UE_B9がUE−to−NW Relayの要請メッセージの送信及び応答メッセージの受信機能が許可されているかどうかを確認する。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_B9に既にRelay Service Codeとタイマを割り当てていないかを確認する。

ProSe機能部_A7は、ネットワークポリシーやオペレータのポリシーに基づき、アプリケーションサーバ_A2にディスカバリ要求を送信しても良い。

この場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ要求にUE_B9のProSe Application User IDと、ディスカバリタイプを含めて送信して良い。

ProSe アプリケーションサーバ_A2はProSe機能部_A7からディスカバリ要求を受信したことに基づき、ProSe Application User IDで識別されるユーザの許可情報を確認する。

ProSe アプリケーションサーバ_A2は、許可情報が確認できたら、ProSe機能部_A7にディスカバリ要求の応答としてディスカバリ応答を送信して良い。ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可されたProSe Application User IDが含まれて良い。また、ディスカバリ応答には、サービスの利用が許可された事を示す識別情報を含めても良い。

ProSe機能部_A7は、ProSeアプリケーションサーバ_A2からのディスカバリ応答、またはProSe機能部_A7によるサービスの許可に基づき、UE_B9にRelay Service Codeと、タイマを割り当てる。

Relay Service CodeはUE−to−NW Relayサービスに対応づけられた識別情報である。更に、Relay Service Codeは、ProSe機能部_A7がサービスに割り当てる一時的な識別情報であって良い。また、Relay Service Codeは、UE_A8に割り当てた値と同じであって良い。

ProSe機能部_A7は、ProSeアプリケーションサーバ_A2から通知されたProSe Relay UE IDから、Relay Service Codeを割り当てても良い。具体的には、ProSeアプリケーションサーバ_A2からUE_A8のProSe Relay UE IDが通知された場合、記憶部でUE_A8に割り当てられたRelay Service Codeを、UE_B9にも割り当てても良い。

また、タイマは、Relay Service Codeに対応づけられており、更にRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマである。つまり、タイマのカウントが終了するまでRelay Service Codeを用いたアナウンスを許可する。

また、ProSe機能部_A7は、UE_B9に、複数のRelay Service Codeとタイマの組み合わせを割り当てて良い。

なお、ディスカバリ要求に含まれるディスカバリタイプが“UE−to−NW Relay”のみであった場合、ProSe機能部_A7はオペレータポリシー又はネットワークポリシーに基づいて、同じApplication IDに対応付けられた、ProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)をUE_B9に更に割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

なお、ProSe Restricted Codeに対応付けられた、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマの値と、Realy Service Codeに対応付けられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマの値と異なっても良いし、同じ値であっても良い。また、ProSe Restricted Codeに対応付けられた、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマは、Realy Service Codeに対応付けられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマであっても良い。つまり、タイマは、ProSe Restricted CodeとRealy Service Codeとに対応づけられたタイマであって良い。

また、ディスカバリ要求に、Application ID Aとディスカバリタイプ=“UE−to−NW Relay”との組み合わせと、Application ID Bと“restricted discovery”との組み合わせが含まれていた場合、ProSe機能部_A7は、更にUE_B9にProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)を割り当てて良い。また更に、ProSe機能部_A7はProSe Restricted Codeに対応し、ProSe Restricted Codeが有効である時間を示すタイマも割り当てて良い。

ProSe機能部_A7が、UE_B9からのディスカバリ要求に応じてUE_B9に割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code B)と、UE_B9からのディスカバリ要求によらずUE_B9に割り当てるProSe Restricted Code(ProSe Restricted Code A)は同じであっても良いし、異なっても良い。

更に、ProSe Restricted Code Bに対応付けられたタイマの値とProSe Restricted Code Aに対応付けられたタイマの値は同じであっても良いし、異なっても良い。

また、ProSe機能部_A7がUE_B9に割り当てる複数のProSe Restricted Codeが同じである場合、タイマも同じであって良い。

ProSe機能部_A7は、サービスの許可及び、Relay Service Codeの設定に基づき、UE_B9にディスカバリ応答を送信する(S1810)。ディスカバリ応答は、UE_B9から受信したディスカバリ要求に対する応答メッセージであってよい。

ディスカバリ応答には、Relay Service Codeと、Relay Service Codeに対応付けられたRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマとが含まれて良い。

更に、ProSe機能部_A7がUE_B9にProSe Restricted Codeを割り当てた場合、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答にProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマの組み合わせを追加しても良い。

つまり、ProSe機能部_A7は、UE_B9にRelay Service Code「C1」と「C1」に対応づけられたタイマ「T1」を送信する。

更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと同じApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr1」と、「Cr1」に対応付けられたタイマ「Tr1」とを送信しても良い。Cr1はC1であってもよく、更にTr1はT1であっても良い。この場合、ProSe機能部_A7は、「C1」と「T1」を送信すれば良い。

また、更に、ProSe機能部_A7は、Realy Service Code「C1」が対応付けられたApplication IDと異なるApplication IDに対応付けられたProSe Restricted Code「Cr2」と、「Cr2」に対応付けられたタイマ「Tr2」とを送信しても良い。

また、タイマ「T1」、「Tr1」、「Tr2」は、同じ値であっても良いし、異なる値であっても良い。これらタイマが同じ値である場合、ProSe機能部_A7は「T1」を送信すれば良い。

また、これらのコードとタイマとの組み合わせは、同じディスカバリ応答メッセージにふくまれても良いし、組み合わせごとに異なるディスカバリ応答に含まれても良い。

つまり、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答に複数のProSeの接続サービスとタイマとの組み合わせを含めて送信しても良い。

次に、UE_B9はディスカバリ応答を受信する。さらに、ProSe Relay Service Code、タイマの値を取得しても良い。

更に、UE_A8はディスカバリ応答の受信に伴い、ProSe Restricted CodeとProSe Restricted Codeに対応するタイマを取得しても良い。

また、UE_A8は、ディスカバリ応答に含まれる情報をもとに、要請メッセージの送信によるディスカバリ手続きが許可されたか否かを判断する。

要請メッセージの送信によるディスカバリ手続きが許可された場合には、無線リソースを割り当て(S1812)、取得したRelay Service Codeを用いて、近隣端末に要請メッセージをブロードキャストする。周波数や時間などの無線リソース情報は、ProSe機能部_A7から取得しても良いし、予め送信するリソースを保持しておき、割り当てても良い。

また、UE_B9は、ディスカバリ応答の受信に基づいて、タイマのカウントを開始しても良い。また、UE_A8はタイマが満了(Expire)するまでの間、いずれかのタイミングで要請メッセージをブロードキャストして良い。また、タイマの値がゼロになるなど、タイマが終了した場合(タイマがExpireした場合)には、ブロードキャストを停止する。なお、UE_B9が送信する要請メッセージには、Relay Service Codeが含まれて良い。さらに、要請メッセージには、UE ID及び/又はProSe Remote UE IDまたはProSe UE IDが含まれて良い。

また、ディスカバリ応答において認証不可と通知された場合には、UE_B9は無線リソースの割り当てやアナウンスは実行しない。

以上の手続きにより、UE_B9は、要請メッセージの送信によるディスカバリ手続きのための認証手続きを行うことができる。

なお、UE_B9はカバレッジ外にいる場合、その他の手続きによりディスカバリ要求手続きを行って良い。

例えば、カバレッジ外のUE_B9とカバレッジ内にいるUE_A8が、予めディスカバリの為の任意のコードを保持しており、任意のコードに基づいて、UE_A8がUE_B9のサービス認証及び/又は許可設定及び/又はディスカバリ要求に基づく、要請メッセージの送信の認証を実行しても良い。

以下、具体例を説明する。カバレッジ外のUE_B9は、前述のように予めモニタリングするためのDiscovery Service Codeを持っており、UE_B9は、Discovery Service Codeを含めたディスカバリ要求を、ブロードキャストする。

UE_B9は、ディスカバリ要求に、ProSe Application User IDや、UE IDや、要請メッセージの送信によるディスカバリ手続きの要求を示すコマンドや、UE−to−NW Relayサービスのためのディスカバリであることを示すディスカバリタイプや、Application IDを含めても良い。

また、ディスカバリ要求には、ディスカバリ要求の転送を要求する事を示す識別情報が含まれていても良い。または、Discovery Service Codeが含まれていることで、UE_B9はディスカバリ要求の転送を要求しても良い。

UE_B9が送信するディスカバリ要求を受信したUE_A8は、ディスカバリ要求に含まれるDiscovery Service Codeに基づき、UE_B9から受信したディスカバリ要求をProSe機能部_A7に転送しても良い。なお、UE_A8はディスカバリ要求を転送する前に、ProSe機能部_A7へのサービス認証及び、ProSeアプリケーションへの許可設定を行っても良い。

ProSe機能部_A7は、UE_A8から受信したディスカバリ要求に基づき、またはApplication IDまたは、UE IDの取得に基づいて、UE_B9がUE−to−NW Relayの要請メッセージの送信及び応答メッセージの受信機能が許可されているかどうかを確認する。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_B9に既にRelay Service Codeとタイマを割り当てていないかを確認する。

ProSe機能部_A7は、ネットワークポリシーやオペレータのポリシーに基づき、アプリケーションサーバ_A2にディスカバリ要求を送信しても良い。

アプリケーションサーバ_Aに対するディスカバリ要求手続きは、前記と同様であるため説明を省略する。

ProSe機能部_A7は更に、UE_B9のモニタリング手続きの認証に基づき、UE_B9にRelay Service Code及びタイマを割り当てる。また、UE_B9がカバレッジ内にいる場合と同様に、ProSe機能部_A7はUE_B9にProSe Restricted Code、及びタイマを割り当てて良い。

各コードとタイマの割り当てに方法も、UE_B9がカバレッジ内にいる場合と同様であるため詳細な説明は省略する。

ProSe機能部_A7は、UE_B9に対する要請メッセージの送信によるディスカバリ手続きの認証及びRelay Service Codeの割り当てに基づき、UE_A8を介し、UE_B9にディスカバリ応答を送信する。

ProSe機能部_A7は、ディスカバリ応答に、Relay Service Codeと、Relay Service Codeに対応付けられたRelay Service Codeが有効である時間を示すタイマと、を含めて送信して良い。

以上により、UE_B9はカバレッジ外でもディスカバリ要求を送信することで、要請メッセージの送信に用いるRelay Service Codeと、タイマを取得して良い。

[2.2.2.3 直接通信路確立及びリレー接続確立手続き] 以下、2.2.2.1及び2.2.2.2のディスカバリ要求手続きが完了した後、Remote UEがRelay UEを検出し、ProSeの直接通信路を確立し、さらにリレーを用いたネットワークへ接続する手続きについて説明する。

要請メッセージの送信によるディスカバリ手続きが認証されたUE_B9は、近隣端末を検出するために、要請メッセージをブロードキャストする。

要請メッセージには、少なくとも、ProSe機能部_A7から取得したRelay Service Codeと、ProSe Remote UE IDまたはProSe UE IDが含まれても良い。

更に、要請メッセージにはUE_B9のユーザに関するユーザ情報や、UEが要求するQoSを示す情報が含まれても良い。ユーザ情報は例えば、ユーザが属するグループ情報であっても良い。

要請メッセージの受信及び応答メッセージの送信機能が認証されたUE_A8は、UE_B9からアナウンスされた要請メッセージを受信する。言い換えれば、UE_A8はUE_B9からのアナウンス信号をモニタリングする。

UE_A8は、要請メッセージの受信に基づき、UE_B9のRelay UEとして機能する事を検討する。

UE_A8は、要請メッセージに含まれるユーザに関する情報、またはQoSに基づいて、Relay UEとして機能する事を許可するかを決定しても良い。

UE_A8が、UE_B9のRelay UEとして機能する事を許可する場合、UE_A8はUE_B9に応答メッセージを送信しても良い。

応答メッセージには、Relay Service Codeと、ProSe Relay UE IDが含まれて良い。

更に、応答メッセージには、UE_A8のユーザに関する情報が含まれていても良い。ユーザに関する情報は、具体的にはUE_A8のユーザが属するグループの識別情報であって良い。

また、応答メッセージには、UE_A8がRemote UEに提供するPDN接続の通信容量など通信能力を識別するための情報が含まれても良い。

または、UE_A8は応答メッセージに位置情報を含めて応答して良い。

UE_B9は、UE_A8から応答メッセージを受信することで、近隣のRelay UEを検出する。

この時、UE_B9は複数のRelay UEを検出しても良い。言い換えれば、UE_B9は複数のRelay UEから、応答メッセージを受信して良い。

UE_B9は複数のRelay UEを検出した場合、Relay Service Codeに対応付けられたタイマの残り時間や、Relay UEの能力や、PDN接続の通信状態や、Relay UEの位置情報からRelay UEを選択しても良い。

UE_B9がUE_A8をRelay UEとして選択した場合、またはUE_A8のみからアナウンス信号を受信した場合、UE_B9はUE_A8と直接通信を確立する。

具体的には、UE_B9はUE_A8に直接通信の確立要求メッセージを送信する。UE_B9は直接通信の確立要求に、UE_A8のProSe Relay UE IDを含めて送信して良い。

UE_A8はUE_B9からの要求メッセージの受信に伴い、UE_B9を認証し、直接通信の接続を確立する。

UE_B9はUE_A8と直接通信路が確立できたら、UE_A8にIPアドレスの割り当てを要求する。UE_B9がIPv6を要求する場合、UE_B9はUE_A8にRS信号(Router Solicitation message)を送信する。UE_A8はRS信号の受信に伴い、UE_B9にIPv6 プレフィックスからUE_B9に割り当てるIPアドレスを設定して良い。

UE_A8はUE_B9にRA信号(Router Advertisement message)を送信する。RA信号には、割り当てたIPアドレスが含まれている。

または、UE_B9がIPv4の割り当てを要求する場合、UE_B9はUE_A8にDHCPv4ディスカバーをUE_A8に送信する。UE_A8は、検出メッセージの受信に基づき、UE_B9にプールしているIPアドレスから選択して割り当てる。更に、UE_A8はDHCPv4オファーメッセージをUE_B9に送信する。UE_A8はDHCPv4オファーにUE_B9に割り当てたIPアドレスを含める。

UE_A8からDHCPオファーを受信したUE_B9は、受信したIPアドレスを含めてDHSCPリクエストを送信する。

UE_B9からDHCPリクエストを受信したUE_A8は応答としてDHCP Ackを返信する。

以上により、IPv6またはIPv4のIPアドレスがUE_B9に割り当てられ、UE_B9にPDN接続への接続が提供される。

[2.2.3 Relay Service Code更新手続き] 次に、Relay Service Codeの更新手続きを説明する。Relay Service Codeは、セキュリティの観点から、定期的な更新が必要となる。

[2.2.3.1 Relay UEのRelay Service Code更新手続き] 以下、Relay UEであるUE_A8が記憶するRelay Service Codeの更新手続きについて説明する。

UE_A8は、ProSe機能部_A7からの通知に基づき、Relay Service Codeを更新し、モニタリングを継続することができる。

以下の説明では、UE−to−NW Relay機能を用いた接続サービスに対して、Relay Service Codeとタイマを取得し、タイマのカウントを開始しているUE_A8が、同一の接続サービスに対して、新たなProSe Relay Service Codeとタイマを取得し、古いRelay Service Codeとタイマを無効にして、新しいProSe Relay Service Codeとタイマを使用する。

本手続きの初期状態は、2.2.2.1で説明したディスカバリ要求手続きを完了した状態であって良い。

つまり、2.2.2.1で説明したディスカバリ要求手続きにより、UE_A8はProSe機能部_A7からRelay Service Codeとして「C1」、タイマとして「T1」を取得した状態であって良い。

以下、図16を用いて詳細を説明する。まず、UE_A8はディスカバリ要求手続きに基づいて、またはディスカバリ応答の受信に基づいて、タイマ「T1」のカウントを開始し、Relay Service Code「C1」を有効にしている(S1606)。また、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ応答の送信後、タイマ「T1」に対応したタイマ「T1´」のカウントを開始し、Relay Service Code「C1」を有効にしている(S1607)。

2.2.2.1のディスカバリ要求手続きで説明したように、タイマ「T1」のカウントを実行している間、UE_A8はモニタリング及びモニタリングに基づく応答メッセージの送信手続きを実行しても良い。

UE_A8は、タイマ「T1」のカウントを実行している間、同一のリレー接続サービスに対するRelay Service CodeとタイマをProSe機能部_A7に要求しても良い。言い換えると、UE_A8は、タイマ「T1」が満了(Expire)するまでに、新たにRelay Service CodeとタイマをProSe機能部_A7に要求しても良い。

こうしたUE_A8による再要求は、タイマの残り時間が少なくなったことにより、実行されて良い。より具体的には、UE_A8は、閾値を予め保持しておき、タイマの残り時間が閾値と等しくなった場合や、閾値より少なくなったことにより再要求を行って良い。また、再要求のトリガはこれらに限らず、他の条件により行われても良いし、任意のタイミングで実行されても良い。

UE_A8は、同一のリレー接続サービスに対するRelay Service Codeとタイマを再要求するために、ディスカバリ要求をProSe機能部_A7に送信しても良い(S1608)。

ここで、ディスカバリ要求は、モニタリング及び応答メッセージの送信によるディスカバリ手続きに対するディスカバリ要求メッセージであって良い。ディスカバリ要求メッセージは、2.2.2.1のディスカバリ要求手続きで説明したUE_A8が送信するディスカバリ要求メッセージ(S1704)であって良い。UE_A8の送信に関する処理や、ディスカバリ要求メッセージの構成や、ディスカバリ要求メッセージに含まれる情報要素などは同様で良いため、ここでは詳細説明を省略する。

なお、UE_A8は前回のディスカバリ要求に含めたAPNと同一のAPNをディスカバリ要求に含めることで、同じサービスに対する要求メッセージであることを示しても良い。

次に、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求を受信する。さらに、応答メッセージとしてディスカバリ応答をUE_A8に送信する(S1610)。応答メッセージは、Relay Service Codeと、タイマを含めて送信しても良い。

また、このディスカバリ応答は2.2.2.1で説明したディスカバリ応答メッセージであって良い(S1710)。

つまり、ProSe機能部_A7はディスカバリ応答にディスカバリフィルタを含めて送信して良い。ディスカバリフィルタにはRelay Service Codeと、タイマが含まれて良い。

ここで、ディスカバリ応答を送信する条件は、ディスカバリ要求の受信に基づいて送信してもよし、認証に基づいて送信しても良い。ここで、認証の具体的な方法は、2.2.2のディスカバリ要求手続きで説明した方法により実行しても良い。

または、ProSe機能部_A7は、UE_A8からディスカバリ要求を再度受信しなくても、ネットワークの接続状態、またはオペレータポリシーに基づいて、ProSe Relay Service Codeを更新しても良い。ProSe機能部_A7が更新したRelay Service CodeはUE_A8に通知メッセージに含めて通知しても良い。

通知メッセージには、ディスカバリ応答と同様に、更新したRelay Service Codeに対応づけられた、Relay Service Codeが有効である時間を示すタイマ値を含めるディスカバリフィルタが含まれて良い。

また、ディスカバリ応答または通知メッセージのディスカバリフィルタに含めるRelay Service Codeとタイマは、既に割り当てをおこなっている古いRelay Service Code「C1」と、古いRelay Service Code「C1」に対応するタイマ「T1」の残時間を含めても良い。

もしくは、ディスカバリ応答または通知メッセージのディスカバリフィルタに含めるRelay Service Codeとタイマは、Relay Service Code「C1」とは異なる新たなRelay Service Code「C2」と、新たなRelay Service Code「C2」に対応するタイマ「T2」を含めても良い。

ここで、古いRelay Service Code「C1」と新たなRelay Service Code「C2」は、単一のApplication IDに対応付けられたものであって良い。

古いRelay Service Codeを送信するか、新たなRelay Service Codeを送信するかは、以下のような条件や処理に基づいて決定されて良い。

ProSe機能部_A7は、タイマT1の残時間が少ないことにより、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。より具体的には、ProSe機能部_A7は、閾値を予め保持しておき、タイマの残り時間が閾値と等しくなった場合や、閾値より少なくなったことにより新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。

また、ProSe機能部_A7は、タイマ「T1」の残時間が十分ある場合には、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。より具体的には、ProSe機能部_A7は、閾値を予め保持しておき、タイマの残り時間が閾値より多い場合や、閾値と等しい場合には、新たなRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。

もしくは、ProSe機能部_A7は受信したディスカバリ要求をもとに決定しても良い。例えば、UE_A8は、ディスカバリ要求に識別情報を含めて送信しても良い。

この識別情報は、古いRelay Service Codeを要求するか、新たなRelay Service Codeの要求をするか、を示す識別情報であって良い。

ProSe機能部_A7は、識別情報に基づいて、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。また、識別情報に基づいて、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。

また、ProSe機能部_A7は識別情報の有無に基づいて決定しても良い。つまり、識別情報は、新たなRelay Service Codeの要求を示す識別情報であって良い。例えば、UE_A8は、識別情報を含めずにディスカバリ要求を送信し、古いRelay Service Codeを要求しても良い。また、UE_A8は、識別情報を含めてディスカバリ要求を送信し、新しいRelay Service Codeを要求しても良い。

また、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていないことに基づいて、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。また、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていることに基づいて、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。

もしくは、識別情報は、古いRelay Service Codeの要求を示す識別情報であって良い。例えば、UE_A8は、識別情報を含めずにディスカバリ要求を送信し、新しいRelay Service Codeを要求しても良い。また、UE_A8は、識別情報を含めてディスカバリ要求を送信し、古いRelay Service Codeを要求しても良い。

ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていないことに基づいて、新たなRelay Service Code「C2」とタイマ「T2」を含めて送信しても良い。また、ディスカバリ要求に識別情報が含まれていることに基づいて、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の残時間を含めて送信しても良い。

こうした識別情報は、ディスカバリ要求に含まれるフラグ等の情報要素であってもよく、制御メッセージのメッセージタイプを示す情報要素であっても良い。

このように、ProSe機能部_A7はタイマ「T1」の残時間を含めて送信し、複数のUEのタイマを同期させても良い。

また、このディスカバリ要求は2.2.2.1で説明したディスカバリ要求であって良い。そのため、これらの識別情報は2.2.2.1で説明したディスカバリ要求に含まれて良い。

また、古いRelay Service Codeを送信するか、新たなRelay Service Codeを送信するかは、ProSe機能部_A7の設定等に基づいて決定されて良い。例えば、ProSe機能部_A7の設定は、ProSe機能部_A7を運用する通信事業者のポリシー(Mobile Operator Policy)やアプリケーション事業者のポリシーにより決定され、設定が行われても良い。

なお、これまで説明した条件や処理を組み合わせて決定しても良いし、他の方法をもとに決定しても良い。

次に、UE_A8は、ディスカバリ応答を受信する。さらに、UE_A8は、ディスカバリ応答に含まれる、Relay Service Codeとタイマを取得する。

UE_A8はディスカバリフィルタが含まれるディスカバリ応答を取得することで、Relay Service Codeとタイマを取得して良い。

UE_A8は、新しいRelay Service Code「C2」を取得した場合には、または新しいディスカバリフィルタを受信した場合には、古い「C1」の使用を停止し、新しいRelay Service Code「C2」の使用を開始して良い(S1612)。

具体的には、例えば、UE_A8は古いRelay Service Code「C1」を無効化し、新しいRelay Service Code「C2」を有効化するなどを実行しても良い。

また、UE_A8は古いRelay Service Code「C1」に対応するタイマ「T1」のカウントを停止し、新しいRelay Service Code「C2」に対応するタイマ「T2」のカウントを開始しても良い。

また、古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」を記憶部から削除しても良い。

また、UE_A8は、古いRelay Service Code「C1」を用いたモニタリングを停止するとともに、以後、Relay Service Code「C1」を用いたモニタリングは行わないなどの設定を行っても良い。

また、ProSe機能部_A7は、ディスカバリ応答の送信に伴い、「T1´」のカウントを停止し、タイマ「T2」に対応した「T2´」のカウントを開始しても良い(S1614)。

UE_A8は、新しいRelay Service Code「C2」に対応するタイマ「T2」が満了(Expire)するまでの間、新しいRelay Service Code「C2」を用いたアナウンス信号の送信を行っても良い。

また、UE_A8がRelay Service Codeの更新手続きを実行するか否かは、UE_A8の設定等に基づいて決定されて良い。例えば、UE_A8の設定は、ユーザポリシーや、ProSe機能部_A7を運用する通信事業者のポリシー(Mobile Operator Policy)やアプリケーション事業者のポリシーにより決定され、設定が行われても良い。

なお、これまで説明した条件や処理を組み合わせて決定しても良いし、他の方法をもとに決定しても良い。

また、UE_A8は、Relay Service Codeの更新手続きを行わない場合には、古いRelay Service Codeを用いてモニタリングを継続しても良い。たとえば、UE_A8は、応答メッセージの受信により、古いRelay Service Code「C1」を取得した場合には、カウントしているタイマ「T1」のが満了(Expire)するまで古いRelay Service Code「C1」を用いたモニタリングを継続しても良い。なお、UE_A8は、タイマ「T1」の残時間から受信したタイマの値に更新してカウントを継続しても良い。

もしくは、UE_A8は、Relay Service Codeの更新手続きを行わない場合には、古いRelay Service Codeと、新しいRelay Service Codeを用いたモニタリングを停止しても良い。

以上の手続きにより、UE_A8は、リレーによる接続サービスに対応するモニタリングを継続することができる。

なお、UE_A8が古いRelay Service Code「C1」とタイマ「T1」の割り当て手続きにおいて、同じApplication IDに対してProSe Restricted Code「Cr1」とタイマ「Tr1」が割り当てられていた場合、Realy Service Codeの更新手続き中に、ProSe Restricted Code及びタイマの更新を行っても良い。

または、Relay Service Codeとタイマのみ更新されても良い。

[2.2.3.2 Remote UEのRelay Service Code更新手続き] 次に、Remote UEのRelay Service Code更新手続きについて説明する。図1に示すように、Remote UEが既にRelay Service Codeを取得している場合、Remote UEはカバレッジの外にいる可能性がある。

Relay UEのRelay Service Codeの更新に伴い、Remote UEのRealy Service Codeも更新できる必要がある。

具体的には、例えば、UE_A8がProSeの直接通信によるリレーを用いたPDNの接続サービスを近隣端末に対して提供中である場合、UE_A8はProSeの直接通信を用いてRelay Service Code及びタイマが更新されたことに基づいて、近隣端末にRelay Service Codeの更新を通知しても良い。

具体的には、UE_A8はUE_B9に対してリレーによるPDN接続を提供中に、新しいRealy Service Codeとタイマを取得した場合、Relay Service Codeとタイマを更新し、UE_B9にRelay Service Codeの更新を通知する通知メッセージをProSeの直接通信を用いて通知して良い。

UE_A8は通知メッセージに、Relay Service Codeの更新の通知メッセージであることを識別するための識別情報が含まれていて良い。

または、UE_A8は新しいRelay Service Codeの受信に伴い、暗示的にUE_B9へのPDN接続の提供を停止しても良い。

UE_B9はUE_A8からの通知メッセージを受信する。UE_B9はUE_A8からの通知メッセージの受信に伴い、または暗示的なPDN接続サービスの停止に伴い、Realy Service Code及び/又はタイマの更新のために、ディスカバリ要求メッセージを送信する。

UE_B9から送信されるディスカバリ要求メッセージは、2.2.2.2で説明したディスカバリ要求メッセージと同様であるため、詳細な説明は省略する。

2.2.2.2での説明と同様に、UE_B9がカバレッジ外にいる場合、Relay UEであるUE_A8がProSe機能部_A7にディスカバリ要求を転送して良い。

ProSe機能部_A7は、ディスカバリ要求の受信に基づき、UE_B9に新しいRelay Service Codeとタイマを割り当てて良い。

更に、ProSe機能部_A7は、UE_A8を介してUE_B9にディスカバリ応答を送信しても良い。

ディスカバリ応答メッセージは、新しいRelay Service Codeと新しいタイマが含まれて良い。

UE_B9は、新しいRelay Service Codeと新しいタイマの取得に伴い、古いRelay Service Codeに対応するタイマを停止し、Relay Service Codeとタイマを更新しても良い。

UE_B9は、タイマの停止に伴い、要請メッセ—ジの送信を停止しても良い。

UE_B9は、新しいRelay Service Codeとタイマの受信に伴い、要請メッセ—ジを送信しても良い。

以上により、Remote UEのRealy Service Codeの更新手続きが実行されて良い。言い換えれば、Remote UEはRelay UEからの通知及びサービス提供の停止に伴い、新しいRealy Service CodeをProSe機能部に再要求することで、新しいRelay Service Code及びタイマを取得し、更新して良い。

[2.2.4 Relay Service Code更新手続きの変形例] 2.2.3では、UE_A8がRelay Service Codeを更新する手続きの例を説明してきたが、具体的な手続きはこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計や組み合わせ等も本発明に含まれる。

以上により、Model Bの検出を用いてRemote UEがRelay UEを検出するためのRelay Service Codeの取得、及び更新の手続きについて説明した。

更に、検出に基づき、Remote UEがRelay UEに直接接続を確立し、PDN接続を確立する手続きについても説明した。

[3. 変形例] 以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も本発明に含まれる。

また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。

ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであっても良い。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。

また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。

また、上述した実施形態における各装置の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現しても良い。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化しても良いし、一部、または全部を集積してチップ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。

また、上述した実施形態においては、無線アクセスネットワークの例としてLTEと、WLAN(例えば、IEEE802.11a/b/n等)とについて説明したが、WLANの代わりにWiMAXによって接続されても良い。

1 通信システム 2 コアネットワーク 3 IP移動通信ネットワーク_A 5 PDN_A 7 ProSe機能部_A 8 UE_A 9 UE_B 50 HSS_A 60 PCRF_A 55 AAA_A 30 PGW_A 65 ePDG_A 35 SGW_A 40 MME_A 80 LTE AN_A 75 WLAN ANb 70 WLAN ANa 45 eNB_A 76 WLAN APb 72 WLAN APa

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