ユーザ端末及び基地局

申请号 JP2016540265 申请日 2015-08-05 公开(公告)号 JPWO2016021642A1 公开(公告)日 2017-05-18
申请人 京セラ株式会社; 发明人 裕之 安達; 裕之 安達; 真人 藤代; 真人 藤代; 智春 山▲崎▼; 智春 山▲崎▼; 優志 長坂; 優志 長坂; 空悟 守田; 空悟 守田;
摘要 実施形態に係るユーザ端末は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルに在圏するユーザ端末である。前記ユーザ端末は、前記第1セルから受信する 信号 のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する制御部と、前記第1セルを管理する基地局に対して前記タイミング差を通知する送信部とを備える。
权利要求
  • 第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルに在圏するユーザ端末であって、
    前記第1セルから受信する信号のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する制御部と、
    前記第1セルを管理する基地局に対して前記タイミング差を通知する送信部とを備えることを特徴とするユーザ端末。
  • 前記制御部は、前記第1セルを管理する基地局から受信するタイミング差問合せに応じて、前記タイミング差を測定し、
    前記送信部は、前記第1セルを管理する基地局から受信するタイミング差問合せに応じて、前記基地局に対して前記タイミング差を通知することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  • 前記制御部は、前記第1セルを管理する基地局によって構成された条件が満たされた場合に、前記タイミング差を測定し、
    前記送信部は、記第1セルを管理する基地局によって構成された条件が満たされた場合に、前記基地局に対して前記タイミング差を通知することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  • 前記制御部は、前記第1セルにおいて前記ユーザ端末がRRCアイドル状態である場合で、かつ、前記第1セルを管理する基地局によって構成された条件が満たされた場合に、前記タイミング差を測定し、
    前記送信部は、前記第1セルにおいてRRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に遷移した場合に、前記基地局に対して前記タイミング差を通知することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  • 第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルを管理する基地局であって、
    前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末から、前記第1セルから受信する信号のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を受信する受信部と、
    前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末から受信する前記タイミング差に基づいて、前記D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する制御部と、
    前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末に対して前記単数のタイミング差を通知する送信部とを備えることを特徴とする基地局。
  • 第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルを管理する基地局であって、
    前記第2セルを管理する基地局から、前記第2セルから送信される信号のタイミングを示すタイミング情報を受信する受信部と、
    前記タイミング情報に基づいて、前記D2D近傍サービスで用いるタイミング差を決定する制御部とを備えることを特徴とする基地局。
  • 前記制御部は、前記第2セルを管理する基地局に対して、前記タイミング差を通知することを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  • 前記制御部は、前記第1セルに在圏するユーザ端末に対して、前記タイミング差を通知することを特徴とする請求項6に記載の基地局。
  • 说明书全文

    本出願は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いるユーザ端末及び基地局に関する。

    移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)近傍サービスの導入が検討されている(非特許文献1参照)。

    D2D近傍サービスは、直接的な端末間通信を提供するサービスである。 D2D近傍サービスは、近傍端末を発見する発見手順(Discovery)と、直接的な端末間通信であるD2D通信(Communication)とを含む。

    第1セルに在圏するユーザ端末が第1セルの周囲に設けられる第2セルに在圏する近傍端末を発見するための発見手順は、セル間発見手順(Inter−Cell Discovery)と称される。 第1セルに在圏するユーザ端末が第2セルに在圏する近傍端末と行うD2D通信は、セル間D2D通信(Inter−Cell Communication)と称される。

    ところで、D2D近傍サービスでは、発見手順又はD2D通信で用いる無線リソース(以下、リソースプール)がネットワーク側から指定される。 しかしながら、第1セルと第2セルとの間の同期が取れていない環境下では、セル間発見手順又はセル間D2D通信を適切に行うことができない。 例えば、第1セルに在圏するユーザ端末が第1セルで指定されたリソースプールを用いてセル間発見手順又はセル間D2D通信を行おうとしても、第1セルと第2セルとの間の同期が取れていないため、第2セルに在圏する近傍端末は、第1セルに在圏するユーザ端末から送信される信号を受信することができない。

    3GPP技術報告書 「TR 36.843 V12.0.1」 2014年3月

    第1の特徴は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルに在圏するユーザ端末であって、前記第1セルから受信する信号のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する制御部と、前記第1セルを管理する基地局に対して前記タイミング差を通知する送信部とを備えることを要旨とする。

    第2の特徴は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルを管理する基地局であって、前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末から、前記第1セルから受信する信号のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を受信する受信部と、前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末から受信する前記タイミング差に基づいて、前記D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する制御部と、前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末に対して前記単数のタイミング差を通知する送信部とを備えることを要旨とする。

    第3の特徴は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルを管理する基地局であって、前記第2セルを管理する基地局から、前記第2セルから送信される信号のタイミングを示すタイミング情報を受信する受信部と、前記タイミング情報に基づいて、前記D2D近傍サービスで用いるタイミング差を決定する制御部とを備えることを要旨とする。

    図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。

    図2は、第1実施形態に係るUE100のブロック図である。

    図3は、第1実施形態に係るeNB200のブロック図である。

    図4は、第1実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。

    図5は、第1実施形態に係るLTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。

    図6は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。

    図7は、第1実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。

    図8は、第1実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。

    図9は、第1実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。

    図10は、変更例1に係る動作を示すシーケンス図である。

    図11は、周波数間のデプロイメントシナリオの例を示す図である。

    以下において、実施形態に係る通信方法、ユーザ端末及び基地局について、図面を参照しながら説明する。 なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。

    ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。 従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。 また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。

    [実施形態の概要]
    実施形態に係るユーザ端末は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルに在圏するユーザ端末である。 前記ユーザ端末は、前記第1セルから受信する信号のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する制御部と、前記第1セルを管理する基地局に対して前記タイミング差を通知する送信部とを備える。

    実施形態に係る基地局は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルを管理する基地局である。 前記基地局は、前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末から、前記第1セルから受信する信号のタイミングと前記第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を受信する受信部と、前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末から受信する前記タイミング差に基づいて、前記D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する制御部と、前記第1セルに在圏する複数のユーザ端末に対して前記単数のタイミング差を通知する送信部とを備える。

    このように、実施形態では、第1セルに在圏するユーザ端末から第1セルを管理する基地局に対して、第1セルから受信する信号のタイミングと第2セルから受信する信号のタイミングとのタイミング差を通知する。 これによって、第1セルと第2セルとの間の同期が取れていない環境下であっても、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスを行うことができる。

    実施形態に係る基地局は、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて、前記第1セルを管理する基地局である。 前記基地局は、前記第2セルを管理する基地局から、前記第2セルから送信される信号のタイミングを示すタイミング情報を受信する受信部と、前記タイミング情報に基づいて、前記D2D近傍サービスで用いるタイミング差を決定する制御部とを備える。

    このように、実施形態では、第1セルを管理する基地局は、第1セルに在圏する複数のユーザ端末から通知される複数のタイミング差に基づいて、D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定するとともに、第1セルに在圏する複数のユーザ端末に対して単数のタイミング差を通知する。 これによって、第1セルに在圏する多くのユーザ端末にとって受け入れ可能な単数のタイミング差を決定することが可能である。 また、第1セルと第2セルとの間の同期が取れていない環境下であっても、第1セルに在圏するユーザ端末と第2セルに在圏するユーザ端末との間でD2D近傍サービスを行うことができる。

    なお、実施形態において、第1セル及び第2セルは、互いに異なるカバレッジを有するInter−Cellであってもよく、互いに異なる周波数で運用されるInter−Frequencey−Cellであってもよく、互いに異なるPLMN(Public Land Mobile Network)に属するInter−PLMN−Cellであってもよい。

    [第1実施形態]
    以下において、移動通信システムとして、3GPP規格に基づいたLTEシステムを例に挙げて、第1実施形態を説明する。

    (1)システム構成 第1実施形態に係るLTEシステムのシステム構成について説明する。 図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。

    図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。

    UE100は、ユーザ端末に相当する。 UE100は、移動型の通信装置であり、eNB200によって形成されるセル(UE100がRRCコネクティッド状態である場合には、サービングセル)との無線通信を行う。 UE100の構成については後述する。

    E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。 E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。 eNB200は、基地局に相当する。 eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。 eNB200の構成については後述する。

    eNB200は、1又は複数のセルを形成しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。 eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。 「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。

    EPC20は、コアネットワークに相当する。 EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。 MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。 S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。 MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。 なお、E−UTRAN10及びEPC20は、LTEシステムのネットワークを構成する。

    図2は、UE100のブロック図である。 図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。 メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。 無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。 UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。 また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。

    アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。 無線送受信機110は、プロセッサ160が出するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。 また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。

    ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。 ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。 GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。 バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。

    メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。 プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)とを含む。 プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。 プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。

    図3は、eNB200のブロック図である。 図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。 メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。 無線送受信機210(及び/又はネットワークインターフェイス220)及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。 また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。

    アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。 無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。 また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。

    ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。 ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。

    メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。 プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUとを含む。 プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。

    図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。 第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。 第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。

    物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。 UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。

    MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。 UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。 eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。

    RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。 UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御情報が伝送される。

    PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。

    RRC層は、制御情報を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。 UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御情報(RRCメッセージ)が伝送される。 RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。 UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合に、UE100はRRCコネクティッド状態であり、UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合に、UE100はRRCアイドル状態である。

    RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。

    図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。

    図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。 各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。 各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。 各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。 各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。 1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。 また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。

    (2)D2D近傍サービス 以下において、D2D近傍サービスについて説明する。 第1実施形態に係るLTEシステムは、D2D近傍サービスをサポートする。

    D2D近傍サービスは、直接的なUE間通信を可能とするサービスである。 D2D近傍サービスは、近傍UEを発見する発見手順(Discovery)と、直接的なUE間通信であるD2D通信(Communication)とを含む。 D2D通信は、Direct communicationとも称される。

    同期クラスタを形成する全てのUE100が1以上のセルのカバレッジ内に位置するシナリオを「カバレッジ内(In coverage)」という。 同期クラスタを形成する全てのUE100が1以上のセルのカバレッジ外に位置するシナリオを「カバレッジ外(Out of coverage)」という。 同期クラスタを形成する複数のUE100のうち、一部のUE100が1以上のセルのカバレッジ内に位置し、残りのUE100が1以上のセルのカバレッジ外に位置するシナリオを「部分的カバレッジ(Partial coverage)」という。

    カバレッジ内では、eNB200がD2D同期元となる。 D2D非同期元は、D2D同期信号を送信せずにD2D同期元に同期する。 D2D同期元であるeNB200は、D2D近傍サービスに使用可能な無線リソース(リソースプール)を示すD2Dリソース情報を含むブロードキャスト信号を報知する。 D2Dリソース情報は、例えば、発見手順用のリソースプールを示す情報(Discoveryリソース情報)及びD2D通信用のリソースプールを示す情報(Communicationリソース情報)を含む。 D2D非同期元であるUE100は、eNB200から受信するD2Dリソース情報に基づいて、発見手順及びD2D通信を行う。

    カバレッジ外又は部分的カバレッジでは、UE100がD2D同期元となる。 カバレッジ外では、D2D同期元であるUE100は、D2D近傍サービスに使用可能な無線リソース(リソースプール)を示すD2Dリソース情報を送信する。 D2Dリソース情報は、例えば、D2D同期信号に含まれる。 D2D同期信号は、端末間同期を確立する同期手順において送信される信号である。 D2D同期信号は、D2D SS及び物理D2D同期チャネル(PD2DSCH)を含む。 D2D SSは、時間及び周波数の同期基準を提供する信号である。 PD2DSCHは、D2D SSよりも多くの情報を搬送する物理チャネルである。 PD2DSCHは、上述したD2Dリソース情報(Discoveryリソース情報、Communicationリソース情報)を搬送する。 或いは、D2D SSにD2Dリソース情報を予め関連付けることによって、PD2DSCHの送信が省略されてもよい。

    発見手順は、主にD2D通信をユニキャストで行う場合に利用される。 第1のUE100が第2のUE100とのD2D通信を開始するケースにおいて、第1のUE100は、発見手順用のリソースプールのうち何れかの無線リソースを用いて、Discovery信号を送信する。 一方で、第2のUE100が第1のUE100とのD2D通信を開始するケースにおいて、第2のUE100は、発見手順用のリソースプール内でDiscovery信号をスキャンすることによってDiscovery信号を受信する。 Discovery信号は、第1のUE100がD2D通信に使用する無線リソースを示す情報を含んでもよい。

    また、第1セルに在圏するユーザ端末が第1セルの周囲に設けられる第2セルに在圏する近傍端末を発見するための発見手順は、セル間発見手順(Inter−Cell Discovery)と称される。 第1セルに在圏するユーザ端末が第2セルに在圏する近傍端末と行うD2D通信は、セル間D2D通信(Inter−Cell Communication)と称される。

    第1実施形態においては、第1セルと第2セルとの間の同期が取れていない環境下において、第1セルに在圏するUE100と第2セルに在圏するUE100との間のD2D近傍サービスについて詳細に説明する。 このようなD2D近傍サービスは、部分的カバレッジの一例である。

    (3)動作環境 以下において、第1実施形態に係る動作環境について説明する。 図6は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。

    図6に示すように、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間でD2D近傍サービスが提供される。

    UE100#1は、セル#1に在圏している。 UE100#1は、セル#1においてRRCコネクティッド状態又はRRCアイドル状態である。 UE100#1に着目すると、セル#1は在圏セル(Camp on Cell)であり、セル#2は隣接セルである。 なお、UE100#1がRRCコネクティッド状態である場合には、セル#1はサービングセルである。

    UE100#2は、セル#2に在圏している。 UE100#2は、セル#2においてRRCコネクティッド状態又はRRCアイドル状態である。 UE100#2に着目すると、セル#1は隣接セルであり、セル#2は在圏セル(Camp on Cell)である。 なお、UE100#2がRRCコネクティッド状態である場合には、セル#2はサービングセルである。

    eNB200#1は、セル#1を管理しており、eNB200#2は、セル#1と同期が取れていないセル#2を管理する。 セル#1及びセル#2は、互いに異なるカバレッジを有するInter−Cellであってもよく、互いに異なる周波数で運用されるInter−Frequencey−Cellであってもよく、互いに異なるPLMN(Public Land Mobile Network)に属するInter−PLMN−Cellであってもよい。

    このような前提において、セル#1に在圏するUE100#1(例えば、上述したプロセッサ160)は、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差(Timing Offset)を測定する。 また、セル#1に在圏するUE100#1(例えば、上述した無線送受信機110)は、セル#1を管理するeNB200#1に対してタイミング差を通知する。

    なお、UE100#1がタイミング差を測定する方法としては、以下に示す(a)〜(d)が考えられる。

    (a)UE100#1は、セル#1の同期情報(System Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)を保持しながら、セル#2の同期・参照信号(PSS、SSS、CRS)を用いてセル#2と同期を取る。 UE100#1は、セル#2のブロードキャスト情報(MIB)を用いて、セル#2の時間情報(System Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)を受信する。 UE100#1は、セル#1の同期情報とセル#2の時間情報との比較によってタイミング差を測定する。

    (b)UE100#1は、測定対象のD2D端末(例えば、セル#2に在圏するUE100#2)から受信する同期・参照信号(PD2DSS、PD2DSCH、DM−RS)を用いてUE100#2と同期を取る。 これによって、UE100#1は、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を擬似的に測定することができる。

    (c)UE100#1は、セル#1又はセル#2から報知されるUTC(Coordinated Universal Time)を媒介として、セル#1の同期情報とセル#2の時間情報とを比較することによってタイミング差を測定する。 具体的には、セル#1の基準タイミング(例えば、特定のSystem Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)のUTCとセル#2の基準タイミング(例えば、特定のSystem Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)のUTCとの差異をタイミング差として測定する。 UTCは、例えば、セル#1及びセル#2から報知されるSIB16に含まれる。

    (d)UE100#1は、UE100#1が保持するUTCを媒介として、セル#1の同期情報とセル#2の時間情報とを比較することによってタイミング差を測定する。 具体的には、セル#1の基準タイミング(例えば、特定のSystem Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)のUTCとセル#2の基準タイミング(例えば、特定のSystem Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)のUTCとの差異をタイミング差として測定する。 UTCは、GNSS信号に含まれる。

    ここで、タイミング差の精度は、特に限定されるものではないが、少なくとも、Subframe Numberレベル以上の精度であることが好ましい。

    また、タイミング差は、相対値で表されてもよく、絶対値で表されてもよい。 例えば、測定タイミングにおいて、セル#1のSubframe Numberがnであり、セル#2のSubframe Numberがmであり、通知タイミングにおいて、セル#1のSubframe Numberがn+aであるケースについて考える。 タイミング差が相対値で表される場合には、タイミング差はm−nである。 一方で、タイミング差が絶対値で表される場合には、タイミング差はm+aである。

    第1実施形態において、タイミング差の測定及び通知の方法としては、以下に示す3つのオプションが考えられる。

    第1オプションでは、セル#1においてRRCコネクティッド状態であるUE100#1は、eNB200#1の明示的な要求に応じて、リアルタイムにタイミング差の測定及び通知を行う。 具体的には、セル#1においてRRCコネクティッド状態であるUE100#1は、セル#1を管理するeNB200#1から受信するタイミング差問合せに応じて、タイミング差の測定及びタイミング差の通知を実行する。 第1オプションの詳細については後述する(図7を参照)。

    第2オプションでは、セル#1においてRRCコネクティッド状態であるUE100#1は、自律的にタイミング差の測定及び通知を行う。 具体的には、セル#1においてRRCコネクティッド状態であるRRCコネクティッド状態のUE100#1は、セル#1を管理するeNB200#1によって構成された条件が満たされた場合に、タイミング差の測定及びタイミング差の通知を実行する。 第1オプションの詳細については後述する(図8を参照)。

    第3オプションでは、セル#1においてRRCアイドル状態であるUE100#1は、自律的にタイミング差の測定を行う。 具体的には、セル#1においてRRCアイドル状態であるUE100#1は、セル#1を管理するeNB200#1によって構成された条件が満たされた場合に、タイミング差の測定を実行する。 また、セル#1においてRRCアイドル状態であるUE100#1は、セル#1においてRRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に遷移した場合に、タイミング差の通知を実行する。 第3オプションの詳細については後述する(図9を参照)。

    一方で、eNB200#1(例えば、上述した無線送受信機210)は、セル#1に在圏する複数のUE100#1から、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を受信する。 eNB200#1(例えば、プロセッサ240)は、セル#1に在圏する複数のUE100#1から受信するタイミング差に基づいて、D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する。 eNB200#1(例えば、上述した無線送受信機210)は、セル#1に在圏する複数のユーザ端末に対して単数のタイミング差を通知する。

    ここで、eNB200#1は、複数のUE100#1のそれぞれから受信する複数のタイミング差の統計処理によって、D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定することが好ましい。 統計処理とは、例えば、複数のタイミング差の平均値を算出する処理、複数のタイミング差の中央値を算出する処理、複数のタイミング差の最頻値を算出する処理である。 なお、タイミング差は、同一のセル(ここでは、セル#2)を測定対象とするものであることは勿論である。

    また、eNB200#1は、セル#1で用いるリソースプール情報(上述したDiscoveryリソース情報又はCommunicationリソース情報)とともに単数のタイミング差を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を直接的に通知してもよい。 或いは、eNB200#1は、セル#1で用いるリソースプール情報を単数のタイミング差に応じてシフトすることによってシフト済みリソースプール情報を算出するとともに、シフト済みリソースプール情報を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を間接的に通知してもよい。

    (4)第1実施形態に係る動作 以下において、第1実施形態に係る動作について説明する。 以下において、上述した第1オプション〜第3オプションについて説明する。

    (4.1)第1オプション 図7は、第1実施形態に係る第1オプションを示すシーケンス図である。 図7において、図6に示す動作環境が前提となっていることに留意すべきである。

    図7に示すように、ステップS11において、eNB200#1は、測定報告構成をUE100#1に送信する。 測定報告構成は、測定報告を行う対象セルの識別情報(Meas.Object)、測定報告を行う報告条件(Reporting.Config)及びこれらを対応付ける識別情報(Meas.ID)を含む。

    ステップS12において、UE100#1は、報告条件が満たされた旨を検出する。 ここで、測定報告は、セル再選択又はハンドオーバに用いる情報であるため、報告条件の合致は、UE100#1がセル#1の端に位置することを意味することに留意すべきである。

    ステップS13において、UE100#1は、測定報告をeNB200#1に送信する。

    ステップS14において、eNB200#1は、タイミング差問合せをUE100#1に送信する。 タイミング差問合せは、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)を含む。 或いは、タイミング差問合せは、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。

    ステップS15において、UE100#1は、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する。

    ステップS16において、UE100#1は、タイミング差をeNB200#1に通知する。 タイミング差は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)を含む。 或いは、タイミング差は、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。

    ステップS17において、eNB200#1は、UE100#1から受信するタイミング差に基づいて、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間のD2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する。

    ここで、eNB200#1は、複数のUE100#1からタイミング差を受信する場合には、複数のタイミング差の統計処理によって単数のタイミング差を決定する。

    ステップS18において、eNB200#1は、単数のタイミング差をUE100#1に通知する。 ここで、eNB200#1は、セル#1で用いるリソースプール情報とともに単数のタイミング差を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を直接的に通知してもよい。 或いは、eNB200#1は、シフト済みリソースプール情報を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を間接的に通知してもよい。

    (4.2)第2オプション 図8は、第1実施形態に係る第2オプションを示すシーケンス図である。 図8において、図6に示す動作環境が前提となっていることに留意すべきである。

    図8に示すように、ステップS21において、eNB200#1は、タイミング差測定構成をUE100#1に送信する。 タイミング差測定構成は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)を含む。 或いは、タイミング差測定構成は、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。 タイミング差の測定を行う測定条件は、ステップS22で送信される測定報告構成に含まれる報告条件(Reporting.Config)と同様である。

    但し、タイミング差測定構成は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報に加えて、タイミング差の測定を行う測定条件を含んでもよい。 このようなケースにおいて、測定条件は、報告条件(Reporting.Config)と同様であってもよく、報告条件(Reporting.Config)と異なっていてもよい。 測定条件は、UE100#1がセル#1の端に位置することを表す条件であることが好ましい。

    ステップS22において、eNB200#1は、測定報告構成をUE100#1に送信する。 測定報告構成は、測定報告を行う対象セルの識別情報(Meas.Object)、測定報告を行う報告条件(Reporting.Config)及びこれらを対応付ける識別情報(Meas.ID)を含む。

    ステップS23において、UE100#1は、報告条件が満たされた旨を検出する。 ここで、測定報告は、セル再選択又はハンドオーバに用いる情報であるため、報告条件の合致は、UE100#1がセル#1の端に位置することを意味することに留意すべきである。

    ステップS24において、UE100#1は、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する。

    ステップS25において、UE100#1は、測定報告及びタイミング差をeNB200#1に送信する。 タイミング差は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)を含む。 或いは、タイミング差は、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。

    ステップS26において、eNB200#1は、UE100#1から受信するタイミング差に基づいて、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間のD2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する。

    ここで、eNB200#1は、複数のUE100#1からタイミング差を受信する場合には、複数のタイミング差の統計処理によって単数のタイミング差を決定する。

    ステップS27において、eNB200#1は、単数のタイミング差をUE100#1に通知する。 ここで、eNB200#1は、セル#1で用いるリソースプール情報とともに単数のタイミング差を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を直接的に通知してもよい。 或いは、eNB200#1は、シフト済みリソースプール情報を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を間接的に通知してもよい。

    (4.3)第3オプション 図9は、第1実施形態に係る第2オプションを示すシーケンス図である。 図9において、図6に示す動作環境が前提となっていることに留意すべきである。

    図9に示すように、ステップS31において、eNB200#1は、タイミング差測定構成をUE100#1に送信する。 タイミング差測定構成は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)、タイミング差の測定を行う測定条件を含む。 或いは、タイミング差測定構成は、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。 ここでは、測定条件は、UE100#1がセル#1の端に位置することを表す条件であることが好ましい。

    ステップS32において、UE100#1は、測定条件が満たされた旨を検出するとともに、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を測定する。

    ステップS33において、UE100#1は、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を記録する。

    ステップS34において、UE100#1は、セル#1においてRRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に遷移するとともに、ログ取得可能通知をeNB200#1に送信する。 ログ取得可能通知は、RRCアイドル状態において測定済みのタイミング差をUE100#1が記録している旨を示す通知である。

    ステップS35において、UE100#1は、測定報告及びタイミング差をeNB200#1に送信する。 タイミング差は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)を含む。 或いは、タイミング差は、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。

    ステップS36において、eNB200#1は、UE100#1から受信するタイミング差に基づいて、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間のD2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する。

    ここで、eNB200#1は、複数のUE100#1からタイミング差を受信する場合には、複数のタイミング差の統計処理によって単数のタイミング差を決定する。

    ステップS37において、eNB200#1は、単数のタイミング差をUE100#1に通知する。 ここで、eNB200#1は、セル#1で用いるリソースプール情報とともに単数のタイミング差を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を直接的に通知してもよい。 或いは、eNB200#1は、シフト済みリソースプール情報を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を間接的に通知してもよい。

    (5)作用及び効果 第1実施形態では、セル#1に在圏するUE100#1からセル#1を管理するeNB200#1に対して、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を通知する。 これによって、セル#1とセル#2との間の同期が取れていない環境下であっても、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間でD2D近傍サービスを行うことができる。

    第1実施形態では、セル#1を管理するeNB200#1は、セル#1に在圏する複数のUE100#1から通知される複数のタイミング差に基づいて、D2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定するとともに、セル#1に在圏する複数のUE100#1に対して単数のタイミング差を通知する。 これによって、セル#1に在圏する多くのUE100#1にとって受け入れ可能な単数のタイミング差を決定することが可能である。 また、セル#1とセル#2との間の同期が取れていない環境下であっても、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間でD2D近傍サービスを行うことができる。

    [変更例1]
    以下において、第1実施形態の変更例1について説明する。 以下においては、第1実施形態に対する相違点について主として説明する。

    第1実施形態では、セル#1に在圏するUE100#1がタイミング差を測定する。 これに対して、変更例1では、セル#1を管理するeNB200#1がタイミング差を算出する。

    具体的には、eNB200#1(例えば、上述したネットワークインターフェイス220)は、セル#2を管理するeNB200#2から、セル#2から送信される信号のタイミングを示すタイミング情報を受信する。 eNB200#1(例えば、上述したプロセッサ240)は、タイミング情報に基づいて、D2D近傍サービスで用いるタイミング差を決定する。

    タイミング情報は、例えば、セル#2の時間情報(System Frame Number、Subframe Number、Slot Number、Symbol Numberなど)である。 タイミング情報は、これらの情報に加えて、セル#2の時間情報をeNB200#2が取得したUTC(Coordinated Universal Time)を含んでもよい。

    詳細には、図10に示すように、ステップS41において、セル#1を管理するeNB200#1は、セル#2を管理するeNB200#2にタイミング情報要求を送信する。

    ステップS42において、eNB200#2は、タイミング情報を取得する。

    ステップS43において、eNB200#2は、eNB200#1にタイミング情報を送信する。

    ステップS44において、eNB200#1は、タイミング情報に基づいて、セル#1から受信する信号のタイミングとセル#2から受信する信号のタイミングとのタイミング差を算出する。

    ステップS45において、eNB200#1は、ステップS44で算出されたタイミング差に基づいて、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間のD2D近傍サービスで用いる単数のタイミング差を決定する。

    ステップS46において、eNB200#1は、単数のタイミング差をeNB200#2に通知する。 eNB200#2は、セル#2に在圏するUE100#2に単数のタイミング差を通知することが好ましい。 これによって、UE100#2がD2D同期元である場合において、セル#1に在圏するUE100#1とセル#2に在圏するUE100#2との間でD2D近傍サービスを行うことができる。

    なお、eNB200#2は、eNB200#1からUE100#2に対する単数のタイミング差の通知と同様に、セル#2で用いるリソースプール情報とともに単数のタイミング差を報知することによって、UE100#2に単数のタイミング差を直接的に通知してもよい。 或いは、eNB200#2は、シフト済みリソースプール情報を報知することによって、複数のUE100#2に単数のタイミング差を間接的に通知してもよい。

    ステップS47において、eNB200#1は、単数のタイミング差をUE100#1に通知する。 ここで、eNB200#1は、セル#1で用いるリソースプール情報とともに単数のタイミング差を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を直接的に通知してもよい。 或いは、eNB200#1は、シフト済みリソースプール情報を報知することによって、複数のUE100#1に単数のタイミング差を間接的に通知してもよい。

    [その他の実施形態]
    本出願の内容は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本出願の内容を限定するものであると理解すべきではない。 この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。

    実施形態では特に触れていないが、第1オプションにおいて、eNB200#1は、既に取得済みのタイミング差の有効期間が満了している場合に、タイミング差問合せをUE100#1に送信してもよい。

    実施形態では特に触れていないが、第2オプション又は第3オプションにおいて、タイミング差測定構成は、eNB200#1から報知されるSIBに含まれてもよい。 このような場合において、タイミング差測定構成は、タイミング差を測定すべきUE100の識別情報を含んでもよい。

    実施形態では特に触れていないが、第1オプション又は第2オプションにおいて、測定報告構成は、タイミング差を測定すべきUE100の識別情報を含んでもよい。

    実施形態では特に触れていないが、第2オプションにおいて、タイミング差測定構成及び測定報告構成は同一のメッセージであってもよい。 例えば、測定報告構成は、タイミング差を測定すべきセルを特定するための情報(すなわち、セル#2のセルID、セル#2が属する周波数ID、セル#2が属するPLMNのIDなど)を含んでもよい。 或いは、測定報告構成は、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、測定対象のD2D端末を特定するための情報を含んでもよい。 さらに、測定報告構成は、タイミング差を測定すべきUE100の識別情報を含んでもよい。

    実施形態では特に触れていないが、第3オプションにおいて、eNB200#1は、セル#1においてRRCアイドル状態である場合にのみタイミング差を測定すべきである旨を示すインディケーションをUE100#1に通知してもよい。

    実施形態では特に触れていないが、第3オプションにおいて、タイミング差測定構成は、タイミング差測定構成を受信してからタイミング差の測定を行うまでの猶予時間を含んでもよい。 UE100#1は、タイミング差構成を受信してから猶予時間が経過してからタイミング差の測定を行う。 猶予時間は、例えば、System Frame Number、Subframe Number等によって表されてもよい。

    実施形態では特に触れていないが、第3オプションにおいて、タイミング差測定構成は、UE100#1がRRCコネクティッド状態であるときにUE100#1に個別に通知されてもよい。 例えば、タイミング差測定構成は、RRCメッセージに含まれてもよい。 但し、タイミング差の測定は、UE100#1がRRCアイドル状態であるときに行われることに留意すべきである。

    実施形態では特に触れていないが、第3オプションにおいて、タイミング差測定構成は、タイミング差を測定又は記録してからeNB200#1に対するタイミング差の通知を試みるまでの所定期間を示す情報を含んでもよい。 UE100#1は、タイミング差を測定又は記録してから所定期間が経過した場合に、eNB200#1に対するタイミング差の通知を試みる。

    実施形態では特に触れていないが、第3オプションにおいて、UE100#1は、タイミング差を測定又は記録してから所定期間が経過した場合に、タイミング差を破棄してもよい。

    実施形態では特に触れていないが、リソースプール情報及び単数のタイミング差は、eNB200#1から報知されるSIB18に含まれてもよい。 同様に、シフト済みリソースプール情報は、eNB200#1から報知されるSIB18に含まれてもよい。

    実施形態では特に触れていないが、タイミング差の測定は、Paging信号の受信タイミングや受信品質の測定タイミング等を除いたタイミングで行われることが好ましい。

    実施形態では特に触れていないが、UE100#1からeNB200#1に通知されるタイミング差は、タイミング差の測定に用いるチャネルの種別を含んでもよい。 例えば、セル#2から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、チャネルの種別は、PSS/SSS等である。 一方で、測定対象のD2D端末から受信する信号に基づいてタイミング差を測定する場合には、チャネルの種別は、PD2DSS等である。

    実施形態では特に触れていないが、UE100及びeNB200が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。 また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。 コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。 ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。 非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。

    或いは、UE100及びeNB200が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。

    実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明した。 しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。 移動通信システムは、LTEシステム以外のシステムであってもよい。

    [付記]
    以下に、実施形態の補足事項について付記する。

    (1)導入 周波数間(inter−frequency)及び周波数内(intra−frequency)隣接セル発見手順(discovery)は、不明である。 この付記では、残された問題について検討し、明確化のための提案を提供する。

    (2)検討 (2.1)同期及び非同期デプロイメント セル間発見手順(inter−cell discovery)に関して同期デプロイメント及び非同期デプロイメントの両方のデプロイメントシナリオをサポートするという合意に従えば、UE100(D2D UE)は、同期及び非同期デプロイメントシナリオの両方に関係なく、セル間発見手順をサポートする能力を有するべきである。 同期デプロイメントシナリオの下では、サービングセルとのUE100のタイミングは、周波数内/間、セル間発見手順のために用いられる可能性がある。 一方で、非同期デプロイメントシナリオの下では、UE100がセル間発見手順を実行するための能力は、サービングセルが隣接セルのタイミング情報が知っているかどうかに依る。

    (タイミングオフセットによる同期デプロイメントシナリオ)
    サービングセルは、隣接セルのタイミング情報を知った状態で、暗示的な又は明示的な隣接セルのタイミング情報を自身のUE100(D2D UE)に提供してもよい。 これにより、UE100が隣接セルにサーブされた状態で直接的な同期をせずに、UE100は、セル間発見手順を実行できることが許可される。 タイミング情報は、暗示的なタイミング情報と一緒に、直接的にUE100に提供されない。 その代わりに、隣接セルからの発見用の受信リソースプールは、サービングセルと隣接セルとの間の時間差で、事前に調整される。 名前が示すように、タイミング情報は、明示的なタイミング情報と一緒に、UE100に直接的に提供され、セルにより提供される発見用の受信リソースプールは、セル間の時間差で事前に調整されない。 UEの複雑性及びSIBにおけるデータの量に関して、暗示的なスキームが好ましいように思える。

    (タイミングオフセットによる非同期デプロイメントシナリオ)
    隣接セルのタイミング情報がサービングセルに利用できない場合、UE100は、以下の2つの代替案の一つを用いるセル間発見手順を実行するために、隣接セルと直接同期する必要がある。

    (a)隣接セルから送信されるPSS/SSS及びMIBのモニタリング (b)隣接セルにおけるUE100(D2D UE)から送信されるD2DSS及びPD2DSCH

    代替案は、タイミングオフセット情報なしでの同期スキームは、タイミングオフセット情報と共にあるシナリオと大きく異なることを示唆する。 代替案によって示唆される複雑性が合理的であるかどうか、タイミングオフセット情報なしでの同期デプロイメントシナリオがセル間発見手順に関してサポートされるべきであるかどうか、を考慮すべきである。

    ・提案1:タイミングオフセット情報なしでの同期デプロイメントシナリオは、セル間発見手順に関してサポートされるべきであるかどうかを検討すべきである。

    現在、D2DSSがUE100(D2D UE)により送信されるように設定されるかどうかは、eNBの実装次第である。 D2DSSが設定されるかどうかは、特定の地域の公衆安全要求を含む地域の要求に依る。 従って、オペレータに対してより柔軟性を許可するために、タイミングオフセット共有及びタイミングオフセットの共有なしのD2DSSの両方が、非同期デプロイメントにおいて、セル間発見手順のためにサポートされるべきである。

    タイミングオフセットが利用可能である場合、隣接UE100(D2D UE)からの発見信号の受信が、暗黙的な提供か上述のD2DSSなく明示的な提供かのいずれかと共に可能であるかもしれない。 タイミングオフセットが利用不能である場合、隣接セルの発見リソースと同期するために、モニタリングUE100が、隣接セルUE100により送信されたD2DSSをデコードすることが可能であるべきである。

    ・提案2:同期デプロイメントシナリオの下でのセル間発見手順に関して、ネットワークは、UE100が、隣接セルからの発見リソースと同期することができるために、タイミングオフセットかD2DSSを使用するためのオプションを有すべきである。

    (2.2)発見リソースプール セル間発見手順のための発見受信リソースプールに関して、以下の合意に達した。

    基地局は、SIBにおいてD2D受信発見リソースを提供できてもよい。 このリソースは、隣接セルにおいて用いられるリソースだけでなく、このセルにおけるD2D送信に用いられるリソースもカバーしてもよい。 詳細はさらなる課題である。

    この合意は、発見受信リソースがサービングセルと隣接セルとの間で共有されることを示唆する。 しかしながら、発見受信リソースがサービングセルと隣接セルとの間で共有されるべきであることは現在合意されていない。 従って、SIBの内容を明確にするために、サービングセルが隣接セルの発見受信リソースを知らない場合に、セル間発見手順を実行可能かどうかを検討すべきである。

    セル間発見手順がサービングセルによりサポートされるが、隣接セルの発見受信リソースがサービングセルへ利用できないケースにおいて、UE100は、他の手段で発見受信リソースを取得する必要がある。 例えば、UE100は、隣接セルのSIBから又は隣接セルによりサーブされる他のUE100(D2D UE)により送信されるPD2DSCHから発見受信リソースを直接取得できてもよい。 しかしながら、UE100が、隣接セルのSIBをデコードすることが要求されないことが合意されており、PD2DSCHの構造が考慮中であるので、隣接セルの発見受信リソースを直接取得するスキームは、Rel−12では、除外すべきである。

    ・見解1:サービングセルに、隣接セルの発見情報(discovery information)が提供される場合、UE100は、隣接セルのSIB又はPD2DSCHから発見情報を直接取得することは要求されない。

    ・提案3:サービングセルに、隣接セルの発見情報(discovery information)が提供されない場合、セル間発見手順がまだサポートできるかどうかを決定すべきである。

    (2.3)周波数間サポート 周波数間隣接セルサポートに関して、以下の合意に達した。

    サービングセルは、隣接周波数がProSe発見手順(ProSe discovery)をサポートする情報をSIBで提供してもよい。 他のデプロイメントのためにどんな情報が要求され、どのくらいのデータからなるのか(SIBで実願可能か?)はさらなる課題である。

    この合意は、UE100(D2D UE)は、サービングセルから隣接周波数リストを取得できることを意味する。 これは、UE100が興味のある周波数のために、隣接セルからのSIB(すなわち、SIB18)を決定することを許可する。 しかしながら、UE100(D2D UE)が周波数間発見手順に興味がある度に、頻繁に又はSIB18の内容が変更する場合に少なくともSIBの変更境界(modification boundaries)で、周波数間SIB18をデコードする必要がある可能性がある。 結果として、周波数間発見サポートのための2つの手法が検討される。

    ・手法1:UE100が隣接セルのSIBから周波数間発見受信情報を直接取得する。

    ・手法2:UE100がサービングセルのSIBから周波数間発見受信情報を直接取得する。

    手法1では、UE100が隣接セルから周波数間発見受信情報を直接取得することが必要である。 手法1では、UE100が周波数間隣接セルから更新されたSIB18を取得するためだけのギャップをサービングセルが設定する必要もある。 これは、サービングセルに深刻な複雑性を追加する。 手法2では、UE100は、更新された周波数間発見受信情報をギャップなく取得できる。 従って、手法2は、周波数間発見手順に関してサポートされるべきである。

    ・提案4:サービングセルは、SIBにおいて、各サポートされた発見周波数に対応する周波数間発見受信情報を提供する。

    提案4が受け入れられる場合、残る問題は、受信のためにどんな情報が要求されるかである。 各周波数に関して、この可能な情報を、以下に列挙する。

    ・発見受信プール ・物理層パラメータ(例えば、MCS、CP長など)
    ・同期/非同期デプロイメントインジケータ及び/又は非同期デプロイメントのためのタイミングオフセット情報((2.1)章で検討したように、非同期デプロイメントをサポートする方法次第である): PD2DSSの送信の指示を意図するかもしれないし、意図しないかもしれない。

    (2.4)セル間発見送信及び受信 周波数間発見受信に加えて、周波数間発見送信がどのように扱われるべきであるかを考慮する必要がある。 同期シナリオに関して、サービングセルの発見リソースが周波数間で完全に重複している場合、セル間発見手順をD2D受信及び送信の両方に関して、特別な手順を導入することなく達成することができる。 しかしながら、周波数間セルが非同期である場合又は発見リソースが完全に重複していない場合、さらに強化(enhancement)が必要である。 以下の代替案が考慮されてもよい(図11参照)。 図11は、周波数間のためのデプロイメントシナリオの例を示す図である。

    代替案1:UE100♯1は、周波数f1上で発見信号を送信し、UE100♯2は、周波数f1上で発見信号を受信する。 この代替案1では、UE100♯2は、2つの周波数のそれぞれのための少なくとも1つの受信機を有するという前提である。

    代替案2:UE100♯1は、周波数f2上で発見信号を送信し、UE100♯2は、周波数f2上で発見信号を受信する。 この代替案2では、UE100♯1は、両方の周波数のための少なくとも1つの送信機を有するという前提であってもよい。

    代替案3:UE100♯1は、周波数f1上で発見信号を送信し、UE100♯2は、f1にハンドオーバした後に、周波数f1上で発見信号を受信する。 この代替案3では、セル♯2を運用するeNB200♯2は、f1上で運用されることができる他のセルを有していてもよい。

    UE100♯2がサービング周波数と異なる周波数上で発見信号を受信する必要があるが、セル♯1が、自身の運用する周波数内で送信のための発見リソースのみをUE100♯1に割り当てるので、代替案1は、単純なスキームである。

    代替案2は、マルチキャリアD2D運用がサポートされるという前提下で、ネットワークプランニングにおいてより柔軟なポテンシャルを有する。 しかしながら、D2D通信に関して、UE100が、E−UTRAセルのカバレッジエリアに存在する間、E−UTRAセルに割り当てられたリソースのみでE−UTRAセルのULキャリア上で、ProSe直接通信の送信のみを実行してもよいことが合意され、これは、UE100(D2D UE)が発見リソースが割り当てられたセルのULキャリア上でD2D発見送信のみを実行すべきであることを意味する。

    代替案3は、マルチ周波数デプロイメントシナリオの下でできる限り周波数内D2D発見手順を再利用するためのメカニズムである。 既存の周波数内D2D発見手順メカニズムを再利用するために、代替案3は、UE100に最も影響を与える結果になるかもしれない。

    上述の理解に基づいて、UE100は、サービングセル発見送信リソースに基づく発見信号を送信のみすべきである。 従って、代替案2は、さらに考慮すべきでない。

    ・提案5:周波数間発見手順に関して、代替案2で説明したように、サービングセルの周波数と異なる周波数上でUE100(D2D UE)が発見信号を送信することを許可すべきでない。

    ・提案6:UE100は、サービングセルの発見送信リソースに基づく発見信号を送信すべきである。

    なお、米国仮出願第62/034640号(2014年8月7日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。

    以上のように、本実施形態に係るユーザ端末及び基地局によれば、移動通信分野において有用である。

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