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論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法およびNFCコントローラ

申请号 JP2017554340 申请日 2015-04-16 公开(公告)号 JP2018513643A 公开(公告)日 2018-05-24
申请人 華為技術有限公司; HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.; 发明人 ▲趙▼ ▲暁▼娜; 常 新苗;
摘要 本発明の実施形態は、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法およびNFCコントローラを開示するものである。この方法は、LLC PDUを受信した後、NFCCによって、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定するステップであって、ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信されたCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを含むステップと、LLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するステップと、サービス発見プロシージャが実行される必要がある場合、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップとを含む。本発明の実施形態では、NFCCがサービス発見プロシージャを実行することができ、それによって、NFCCとDHの間の相互作用を低減し、リソースオーバーヘッドを低減して、通信効率を改善することを習得することができる。
权利要求

論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法であって、前記方法は第1の近距離無線通信NFCデバイスのNFCコントローラNFCCに対して適用され、前記第1のNFCデバイスはデバイスホストDHをさらに備え、前記方法は、 前記NFCCによって論理リンク制御プロトコルデータユニットLLC PDUを受信するステップと、 前記NFCCによって、前記LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、前記LLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定するステップであって、前記ターゲットLLC PDUは、前記DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1の接続プロトコルデータユニットCONNECT PDU、前記第2のNFCデバイスによって送信されたサービス名ルックアッププロトコルデータユニットSNL PDU、または前記第2のNFCデバイスによって送信された集約フレームプロトコルデータユニットAGF PDUを備えるステップと、 前記LLC PDUが前記ターゲットLLC PDUであるとき、前記NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するステップと、 前記サービス発見プロシージャが実行される必要がある場合、前記NFCCによって前記サービス発見プロシージャを実行するステップと を備える方法。前記LLC PDUが前記SNL PDUであるとき、前記NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する前記ステップは、 前記NFCCによって、前記SNL PDUの情報フィールドが備えるパラメータが第1のサービス発見要求SDREQであるかどうかを判定するステップを備え、前記NFCCによって、前記サービス発見プロシージャを実行する前記ステップは、 前記NFCCによって、事前に記憶されたサービス情報から、前記第1のSDREQが備える第1のサービス名SNに対応する第1のサービスアクセスポイントSAPを判定するステップであって、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備えるステップと、 前記NFCCによって、前記第1のSAPを備える第1のサービス発見応答SDRESを生成して、前記第1のSDRESを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップと を備える請求項1に記載の方法。前記LLC PDUが前記第1のCONNECT PDUであるとき、前記NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する前記ステップは、 前記NFCCによって、前記第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるターゲットサービスアクセスポイントDSAPフィールドの値が既定値に等しいかどうかを判定するステップと、 前記DSAPフィールドの前記値が前記既定値に等しいとき、前記NFCCによって、前記第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップとを備え、 前記NFCCによって前記サービス発見プロシージャを実行する前記ステップは、 前記NFCCによって、前記第2のSNを備える第2のSDREQを生成して、前記第2のSDREQを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップと、 前記NFCCによって、前記第2のNFCデバイスによって前記第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを受信するステップであって、前記第2のSDRESは第2のSAPを備えるステップと を備える請求項1に記載の方法。前記第1のCONNECT PDUが前記DHによって送信されるとき、前記NFCCによって前記サービス発見プロシージャを実行する前記ステップの後、前記方法は、 前記NFCCによって、第2のCONNECT PDUを生成して、前記第2のCONNECT PDUを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップであって、前記第2のCONNECT PDUのソースサービスアクセスポイントSSAPは、前記第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、前記NFCCによって、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、前記第2のSNに対応する第3のSAPであり、前記第2のCONNECT PDUのDSAPは前記第2のSAPであり、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備えるステップをさらに備える請求項3に記載の方法。前記第1のCONNECT PDUが前記第2のNFCデバイスによって送信されるとき、前記NFCCによって前記サービス発見プロシージャを実行する前記ステップの後、前記方法は、 前記NFCCによって、接続完了プロトコルデータユニットCC PDUを生成して、前記CC PDUを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップであって、前記CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、前記第2のSNに対応するものであり、前記CC PDUのDSAPは前記第2のSAPであり、前記CC PDUは、前記第1のNFCデバイスと前記第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備えるステップと、 前記NFCCによって、前記第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、前記データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを前記DHへ送信するステップであって、前記第1のCONNECT PDUに対応する前記指示情報は前記第2のSAPを備えるステップと をさらに備える請求項3に記載の方法。前記AGF PDUは、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを備える請求項1に記載の方法。前記NFCCによって前記サービス発見プロシージャを実行する前記ステップの前に、前記方法は、 前記DHによって送信された開始指令を前記NFCCによって受信するステップであって、前記開始指令は、前記サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するように前記NFCCに指令するために使用されるステップ、または 前記NFCCによって、前記NFCCが前記サービス発見プロシージャを実行する能を有するかどうかを判定するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。前記サービス情報は、前記DHによって前記NFCCへ送信される請求項2、4、または5のいずれか一項に記載の方法。前記NFCCによって、論理リンク制御プロトコルデータユニットLLC PDUを受信する前記ステップの前に、前記方法は、 前記NFCCによって、前記DHへ能力情報を報告するステップであって、前記能力情報は、前記NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用されるステップをさらに備える請求項1に記載の方法。第1のNFCデバイスのNFCコントローラであって、前記第1のNFCデバイスはDHをさらに備え、前記NFCコントローラは、 LLC PDUを受信するように構成された通信モジュールと、 前記LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、前記LLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定するように構成された第1の判断モジュールであって、前記ターゲットLLC PDUは、前記DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、前記第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または前記第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを備える第1の判断モジュールと、 第2の判断モジュールであって、前記第1の判断モジュールの判定結果が、前記LLC PDUが前記ターゲットLLC PDUであるというものであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するように構成された第2の判断モジュールと、 前記第2の判断モジュールの判定結果が、前記サービス発見プロシージャが実行される必要があるというものであるとき、前記サービス発見プロシージャを実行するように構成された実行モジュールと を備えるNFCコントローラ。前記LLC PDUが前記SNL PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを前記第2の判断モジュールによって判定する特定の方法は、 前記SNL PDUの情報フィールドが備えるパラメータが第1のサービス発見要求SDREQであるかどうかを判定するステップであり、 前記実行モジュールによって前記サービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 事前に記憶されたサービス情報から、前記第1のSDREQが備える第1のSNに対応する第1のSAPを判定するステップであって、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備えるステップ、および 前記第1のSAPを備える第1のSDRESを生成し、前記通信モジュールを使用することにより、前記第1のSDRESを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップ である請求項10に記載のNFCコントローラ。前記LLC PDUが前記第1のCONNECT PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを前記第2の判断モジュールによって判定する特定の方法は、 前記第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値に等しいかどうかを判定するステップ、および 前記DSAPフィールドの前記値が前記既定値に等しいとき、前記第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップであり、 前記実行モジュールによって前記サービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 前記第2のSNを備える第2のSDRESを生成し、前記通信モジュールを使用することにより、前記第2のSDRESを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップ、および 前記通信モジュールを使用することにより、前記第2のNFCデバイスによって前記第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを受信するステップであって、前記第2のSDRESは第2のSAPを備えるステップ である請求項10に記載のNFCコントローラ。前記NFCコントローラは第1の生成モジュールをさらに備え、 前記第1の生成モジュールは、前記DHによって前記第1のCONNECT PDUが送信されたとき、前記実行モジュールが前記サービス発見プロシージャを実行した後、第2のCONNECT PDUを生成するように構成されており、前記第2のCONNECT PDUのSSAPは、前記第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、前記NFCコントローラにより、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、前記第2のSNに対応する第3のSAPであり、前記第2のCONNECT PDUのDSAPは前記第2のSAPであり、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備え、 前記通信モジュールは、前記第2のCONNECT PDUを前記第2のNFCデバイスへ送信するようにさらに構成されている請求項12に記載のNFCコントローラ。前記NFCコントローラは第2の生成モジュールをさらに備え、 前記第2の生成モジュールは、前記第2のNFCデバイスによって前記第1のCONNECT PDUが送信されたとき、前記実行モジュールが前記サービス発見プロシージャを実行した後、CC PDUを生成するように構成されており、前記CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、前記第2のSNに対応するものであり、前記CC PDUのDSAPは前記第2のSAPであり、前記CC PDUは、前記第1のNFCデバイスと前記第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備え、 前記通信モジュールは、前記第2のNFCデバイスへ前記CC PDUを送信し、前記DHへ、前記第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、前記データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを送信するようにさらに構成されており、前記第1のCONNECT PDUに対応する前記指示情報は前記第2のSAPを備える請求項12に記載のNFCコントローラ。前記AGF PDUは、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを備える請求項10に記載のNFCコントローラ。前記通信モジュールは、前記実行モジュールが前記サービス発見プロシージャを実行する前に、前記DHによって送信された開始指令を受信するようにさらに構成されており、前記開始指令は、前記サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するように前記NFCコントローラに指令するために使用され、または 前記NFCコントローラは判定モジュールをさらに備え、前記判定モジュールは、前記NFCコントローラが前記サービス発見プロシージャを実行する能力を有することを判定するように構成されている請求項10に記載のNFCコントローラ。前記サービス情報は、前記DHによって前記NFCコントローラへ送信される請求項11、13、または14のいずれか一項に記載のNFCコントローラ。前記通信モジュールは、前記DHへ能力情報を報告するようにさらに構成されており、前記能力情報は、前記NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される請求項10に記載のNFCコントローラ。メモリ、プロセッサ、および通信装置を備えるNFCコントローラであって、前記NFCコントローラは第1のNFCデバイスのNFCコントローラであり、前記第1のNFCデバイスはDHをさらに備え、 前記通信装置はLLC PDUを受信するように構成されており、 前記メモリはプログラムコードのセットを記憶し、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを呼び出して、 前記LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、前記LLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定する動作であって、 前記ターゲットLLC PDUは、前記DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、前記第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または前記第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを備える動作と、 前記LLC PDUが前記ターゲットLLC PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定して、前記サービス発見プロシージャが実行される必要があれば前記サービス発見プロシージャを実行する動作と を実行するように構成されているNFCコントローラ。前記LLC PDUが前記SNL PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを前記プロセッサによって判定する特定の方法は、 前記SNL PDUの情報フィールドが備えるパラメータが第1のSDREQであるかどうかを判定するステップであり、 前記プロセッサによって前記サービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 事前に記憶されたサービス情報から、前記第1のSDREQが備える第1のSNに対応する第1のSAPを判定するステップであって、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備えるステップ、および 前記第1のSAPを備える第1のSDRESを生成し、前記通信装置を使用することにより、前記第1のSDRESを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップ である請求項19に記載のNFCコントローラ。前記LLC PDUが前記第1のCONNECT PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを前記プロセッサによって判定する特定の方法は、 前記第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値に等しいかどうかを判定するステップ、および 前記DSAPフィールドの前記値が前記既定値に等しいとき、前記第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップであり、 前記プロセッサによって前記サービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 前記第2のSNを備える第2のSDREQを生成し、前記通信装置を使用することにより、前記第2のSDREQを前記第2のNFCデバイスへ送信するステップ、および 前記通信装置を使用することにより、前記第2のNFCデバイスによって前記第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを受信するステップであって、前記第2のSDRESは第2のSAPを備えるステップ である請求項19に記載のNFCコントローラ。前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを呼び出して、 前記DHによって前記第1のCONNECT PDUが送信されたとき、前記サービス発見プロシージャが実行された後、第2のCONNECT PDUを生成する動作であって、前記第2のCONNECT PDUのSSAPは、前記第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、前記NFCコントローラにより、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、前記第2のSNに対応する第3のSAPであり、前記第2のCONNECT PDUのDSAPは前記第2のSAPであり、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備える動作をさらに実行するように構成されており、 前記通信装置は、前記第2のCONNECT PDUを前記第2のNFCデバイスへ送信するようにさらに構成されている請求項21に記載のNFCコントローラ。前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを呼び出して、 前記第2のNFCデバイスによって前記第1のCONNECT PDUが送信されたとき、前記サービス発見プロシージャが実行された後、CC PDUを生成する動作であって、前記CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、前記第2のSNに対応するものであり、前記CC PDUのDSAPは前記第2のSAPであり、前記CC PDUは、前記第1のNFCデバイスと前記第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、前記サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを備える動作をさらに実行するように構成されており、 前記通信装置は、前記第2のNFCデバイスへ前記CC PDUを送信し、前記DHへ、前記第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、前記データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを送信するようにさらに構成されており、前記第1のCONNECT PDUに対応する前記指示情報は前記第2のSAPを備える請求項21に記載のNFCコントローラ。前記AGF PDUは、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを備える請求項19に記載のNFCコントローラ。前記通信装置は、前記プロセッサが前記サービス発見プロシージャを実行する前に、前記DHによって送信された開始指令を受信するようにさらに構成されており、前記開始指令は、前記サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するように前記NFCコントローラに指令するために使用され、または 前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラムコードを呼び出して、 前記NFCコントローラが前記サービス発見プロシージャを実行する能力を有することを判定する動作をさらに実行するように構成されている請求項19に記載のNFCコントローラ。前記サービス情報は、前記DHによって前記NFCコントローラへ送信される請求項20、22、または23のいずれか一項に記載のNFCコントローラ。前記通信装置は、前記DHへ能力情報を報告するようにさらに構成されており、前記能力情報は、前記NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される請求項19に記載のNFCコントローラ。

说明书全文

本発明の実施形態は、近距離無線通信(NFC、Near Field Communication)技術の分野に関し、具体的には論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法およびNFCコントローラに関するものである。

NFC技術は短距離ワイヤレス接続技術である。この技術によれば、NFC機能を有する電子デバイス(または「NFCデバイス」と称される)間の近距離無線通信は磁界感知を用いて実施され得る。NFC技術では、NFCコントローラインターフェース(NCI、NFC Controller Interface)プロトコルは、主としてNFCデバイスのデバイスホスト(DH、Device Host)とNFCコントローラ(NFCC、NFC Controller)の間の通信用に論理インターフェースを定義する。

2地点間通信を実行する2つのNFCデバイスが論理リンク制御プロトコル(LLCP、Logical Link Control Protocol)を使用する場合、LLCPによれば、2地点間通信を実行する2つのNFCデバイスがサービス(コネクションレス型サービスまたはコネクション型サービス)を用いて上位レイヤ情報ユニット交換を実行する前に、2つのNFCデバイスの各々が、他のNFCデバイスによってそのサービスに割り当てられたサービスアクセスポイント(SAP、Service Access Point)を習得する必要があることを知ることができる。NFCデバイスのうちの1つが、他のNFCデバイスによってサービスに割り当てられたSAPを習得しない場合、このNFCデバイスは、他のNFCデバイスによってサービスに割り当てられたSAPを、サービス発見プロシージャ(SDP、Service Discovery Procedure)を用いて習得する必要がある。

既存のNCIプロトコルによれば、NFCデバイスのうちの1つが、ピアエンドにおいて、他のNFCデバイスによって送信された論理リンク制御プロトコルデータユニット(LLC PDU、Logical Link Control Protocol Data Unit)を受信した後、NFCデバイスのNFCCは、DHが処理を実行して返信するようにLLC PDUをDHへ転送し、次いでDHの返信をピアエンドへ送信する必要がある。サービス発見プロシージャでは、たとえば、NFCデバイスのうちの1つが、サービス発見要求(SDREQ、Service Discovery Request)を含むサービス名ルックアッププロトコルデータユニット(SNL PDU、Service Name Lookup Protocol Data Unit)またはサービス名(SN、Service Name)を含む接続プロトコルデータユニット(CONNECT PDU、CONNECT Protocol Data Unit)を受信するたびに、NFCデバイスのNFCCは、PDUをDHへ転送し、DHによる返信を待ち、次いで、NFCCを使用することにより、返信をピアエンドへフィードバックする必要がある。サービス発見プロシージャにおけるNFCCとDHの間の複数の相互作用は、比較的大きいリソースオーバーヘッドの原因となる。

本発明の実施形態は、NFCデバイスにおけるNFCCとDHの間の相互作用を低減し、かつリソースオーバーヘッドを低減するための、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法およびNFCコントローラを開示するものである。

本発明の実施形態の第1の態様によれば、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法が開示され、この方法は、第1の近距離無線通信NFCデバイスのNFCコントローラNFCCに適用され、第1のNFCデバイスはデバイスホストDHをさらに含み、この方法は、 NFCCによって論理リンク制御プロトコルデータユニットLLC PDUを受信するステップと、 NFCCによって、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定するステップであって、ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1の接続プロトコルデータユニットCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたサービス名ルックアッププロトコルデータユニットSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信された集約フレームプロトコルデータユニットAGF PDUを含むステップと、 LLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するステップと、 サービス発見プロシージャが実行される必要がある場合、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップとを含む。

本発明の実施形態の第1の態様の第1の可能な実装形態では、LLC PDUがSNL PDUであるとき、NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するステップは、 NFCCによって、SNL PDUの情報フィールドに含まれているパラメータが第1のサービス発見要求SDREQであるかどうかを判定するステップを含み、 NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップは、 NFCCによって、事前に記憶されたサービス情報から、第1のSDREQに含まれている第1のサービス名SNに対応する第1のサービスアクセスポイントSAPを判定するステップであって、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップと、 NFCCによって、第1のSAPを含む第1のサービス発見応答SDRESを生成して、第1のSDRESを第2のNFCデバイスへ送信するステップとを含む。

本発明の実施形態の第1の態様に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第2の可能な実装形態では、LLC PDUが第1のCONNECT PDUであるとき、NFCCによって、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するステップは、 NFCCによって、第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるターゲットサービスアクセスポイントDSAPフィールドの値が既定値に等しいかどうかを判定するステップと、 DSAPフィールドの値が既定値に等しいとき、NFCCによって、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップとを含み、 NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップは、 NFCCによって、第2のSNを含む第2のSDREQを生成して、第2のSDREQを第2のNFCデバイスへ送信するステップと、 NFCCによって、第2のNFCデバイスによって第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを受信するステップであって、第2のSDRESは第2のSAPを含むステップとを含む。

本発明の実施形態の第1の態様の第2の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第3の可能な実装形態では、DHによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行した後、この方法は、 NFCCによって、第2のCONNECT PDUを生成して、第2のCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ送信するステップであって、第2のCONNECT PDUのソースサービスアクセスポイントSSAPは、第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、NFCCによって、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応する第3のSAPであり、第2のCONNECT PDUのDSAPは第2のSAPであり、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップをさらに含む。

本発明の実施形態の第1の態様の第2の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第4の可能な実装形態では、第2のNFCデバイスによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行した後、この方法は、 NFCCによって、接続完了プロトコルデータユニットCC PDUを生成して、CC PDUを第2のNFCデバイスへ送信するステップであって、CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、第2のSNに対応するものであり、CC PDUのDSAPは第2のSAPであり、CC PDUは、第1のNFCデバイスと第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップと、 NFCCによって、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とをDHへ送信するステップであって、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は第2のSAPを含むステップとをさらに含む。

本発明の実施形態の第1の態様に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第5の可能な実装形態では、AGF PDUは、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含む。

本発明の実施形態の第1の態様に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第6の可能な実装形態では、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップの前に、この方法は、 DHによって送信された開始指令をNFCCによって受信するステップであって、開始指令は、サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するようにNFCCに指令するために使用されるステップ、または NFCCによって、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能を有するかどうかを判定するステップをさらに含む。

本発明の実施形態の第1の態様の、第1の可能な実装形態、第3の可能な実装形態、または第4の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第7の可能な実装形態では、サービス情報はDHによってNFCCへ送信される。

本発明の実施形態の第1の態様に関して、本発明の実施形態の第1の態様の第8の可能な実装形態では、NFCCによって論理リンク制御プロトコルデータユニットLLC PDUを受信するステップの前に、この方法は、 NFCCによって、能力情報をDHへ報告するステップであって、能力情報は、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用されるステップをさらに含む。

本発明の実施形態の第2の態様によれば、NFCコントローラが開示され、このNFCコントローラは第1のNFCデバイスのNFCコントローラであり、第1のNFCデバイスはDHをさらに含み、このNFCコントローラは、 LLC PDUを受信するように構成された通信モジュールと、 LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定するように構成された第1の判断モジュールであって、ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを含む第1の判断モジュールと、 第1の判断モジュールの判定結果が、LLC PDUがターゲットLLC PDUであるというものであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するように構成された第2の判断モジュールと、 第2の判断モジュールの判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要があるというものであるとき、サービス発見プロシージャを実行するように構成された実行モジュールとを含む。

本発明の実施形態の第2の態様の第1の可能な実装形態では、 LLC PDUがSNL PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを、第2の判断モジュールによって判定する特定の方法は、 SNL PDUの情報フィールドに含まれているパラメータが第1のサービス発見要求SDREQであるかどうかを判定するステップであり、 実行モジュールによってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 事前に記憶されたサービス情報から、第1のSDREQに含まれている第1のSNに対応する第1のSAPを判定するステップであって、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップ、および 第1のSAPを含む第1のSDRESを生成し、通信モジュールを使用することにより、第1のSDRESを第2のNFCデバイスへ送信するステップである。

本発明の実施形態の第2の態様に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第2の可能な実装形態では、LLC PDUが第1のCONNECT PDUであるとき、第2の判断モジュールにより、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する特定の方法は、 第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値に等しいかどうかを判定するステップ、および DSAPフィールドの値が既定値に等しいとき、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップであり、 実行モジュールによってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 第2のSNを含む第2のSDREQを生成し、通信モジュールを使用することにより、第2のSDREQを第2のNFCデバイスへ送信するステップ、および 通信モジュールを使用することにより、第2のNFCデバイスによって第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを受信するステップであって、第2のSDRESは第2のSAPを含むステップである。

本発明の実施形態の第2の態様の第2の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第3の可能な実装形態では、NFCコントローラは第1の生成モジュールをさらに含み、 第1の生成モジュールは、DHによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、実行モジュールがサービス発見プロシージャを実行した後、第2のCONNECT PDUを生成するように構成されており、第2のCONNECT PDUのSSAPは、第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、NFCコントローラにより、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応する第3のSAPであり、第2のCONNECT PDUのDSAPは第2のSAPであり、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含み、 通信モジュールは、第2のCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ送信するようにさらに構成されている。

本発明の実施形態の第2の態様の第2の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第4の可能な実装形態では、NFCコントローラは第2の生成モジュールをさらに含み、 第2の生成モジュールは、第2のNFCデバイスによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、実行モジュールがサービス発見プロシージャを実行した後、CC PDUを生成するように構成されており、CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、第2のSNに対応するものであり、CC PDUのDSAPは第2のSAPであり、CC PDUは、第1のNFCデバイスと第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含み、 通信モジュールは、第2のNFCデバイスへCC PDUを送信し、DHへ、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを送信するようにさらに構成されており、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は第2のSAPを含む。

本発明の実施形態の第2の態様に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第5の可能な実装形態では、AGF PDUは、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含む。

本発明の実施形態の第2の態様に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第6の可能な実装形態では、通信モジュールは、実行モジュールがサービス発見プロシージャを実行する前に、DHによって送信された開始指令を受信するようにさらに構成されており、開始指令は、サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するようにNFCコントローラに指令するために使用され、または、 NFCコントローラは判定モジュールをさらに含み、 判定モジュールは、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを判定するように構成されている。

本発明の実施形態の第2の態様の、第1の可能な実装形態、第3の可能な実装形態、または第4の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第7の可能な実装形態では、サービス情報はDHによってNFCコントローラへ送信される。

本発明の実施形態の第2の態様に関して、本発明の実施形態の第2の態様の第8の可能な実装形態では、通信モジュールは、DHへ能力情報を報告するようにさらに構成されており、能力情報は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。

本発明の実施形態の第3の態様によれば、メモリ、プロセッサ、および通信装置を含むNFCコントローラが開示され、このNFCコントローラは第1のNFCデバイスのNFCコントローラであり、第1のNFCデバイスはDHをさらに含み、通信装置はLLC PDUを受信するように構成されており、 メモリはプログラムコードのセットを記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、 LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定する動作であって、ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを含む動作と、 このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定して、サービス発見プロシージャが実行される必要があればサービス発見プロシージャを実行する動作とを実行するように構成されている。

本発明の実施形態の第3の態様の第1の可能な実装形態では、LLC PDUがSNL PDUであるとき、プロセッサにより、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する特定の方法は、 SNL PDUの情報フィールドに含まれているパラメータが第1のSDREQであるかどうかを判定するステップであり、 プロセッサによってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 事前に記憶されたサービス情報から、第1のSDREQに含まれている第1のSNに対応する第1のSAPを判定するステップであって、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップ、および 第1のSAPを含む第1のSDRESを生成し、通信装置を使用することにより、第1のSDRESを第2のNFCデバイスへ送信するステップである。

本発明の実施形態の第3の態様に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第2の可能な実装形態では、LLC PDUが第1のCONNECT PDUであるとき、プロセッサにより、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する特定の方法は、 第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値に等しいかどうかを判定するステップ、および DSAPフィールドの値が既定値に等しいとき、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップであり、 プロセッサによってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 第2のSNを含む第2のSDREQを生成し、通信装置を使用することにより、第2のSDREQを第2のNFCデバイスへ送信するステップ、および 通信装置を使用することにより、第2のNFCデバイスによって第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを受信するステップであって、第2のSDRESは第2のSAPを含むステップである。

本発明の実施形態の第3の態様の第2の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第3の可能な実装形態では、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、 DHによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、サービス発見プロシージャが実行された後、第2のCONNECT PDUを生成する動作であって、第2のCONNECT PDUのSSAPは、第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、NFCコントローラにより、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応する第3のSAPであり、第2のCONNECT PDUのDSAPは第2のSAPであり、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含む動作をさらに実行するように構成されており、 通信装置は、第2のCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ送信するようにさらに構成されている。

本発明の実施形態の第3の態様の第2の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第4の可能な実装形態では、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、 第2のNFCデバイスによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、サービス発見プロシージャが実行された後、CC PDUを生成する動作であって、CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、第2のSNに対応するものであり、CC PDUのDSAPは第2のSAPであり、CC PDUは、第1のNFCデバイスと第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含む動作をさらに実行するように構成されており、 通信装置は、第2のNFCデバイスへCC PDUを送信し、DHへ、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを送信するようにさらに構成されており、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は第2のSAPを含む。

本発明の実施形態の第3の態様に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第5の可能な実装形態では、AGF PDUは、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含む。

本発明の実施形態の第3の態様に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第6の可能な実装形態では、通信装置は、プロセッサがサービス発見プロシージャを実行する前に、DHによって送信された開始指令を受信するようにさらに構成されており、開始指令は、サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するようにNFCコントローラに指令するために使用され、または、 プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、 NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを判定する動作をさらに実行するように構成されている。

本発明の実施形態の第3の態様の、第1の可能な実装形態、第3の可能な実装形態、または第4の可能な実装形態に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第7の可能な実装形態では、サービス情報は、DHによってNFCコントローラへ送信される。

本発明の実施形態の第3の態様に関して、本発明の実施形態の第3の態様の第8の可能な実装形態では、通信装置は、DHへ能力情報を報告するようにさらに構成されており、能力情報は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。

本発明の実施形態では、LLC PDUを受信した後、NFCCは、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、LLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定する。ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信されたCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを含む。LLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、NFCCは、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する。サービス発見プロシージャが実行される必要がある場合、NFCCは、サービス発見プロシージャを実行する。本発明の実施形態では、NFCCがサービス発見プロシージャを実行することができ、それによって、NFCCとDHの間の相互作用を低減し、リソースオーバーヘッドを低減して、通信効率を改善することを習得することができる。加えて、NFCCは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCCの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。

以下は、本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態に必要とされる添付図面を簡潔に説明するものである。明らかに、以下の説明における添付図面は、単に本発明のいくつかの実施形態を示すのみであり、当業者なら、創造的な努力をすることなく、これらの添付図面から他の図面をさらに導出し得るはずである。

本発明の実施形態による、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。

本発明の実施形態による、別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。

本発明の実施形態による、さらに別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。

本発明の実施形態による、さらに別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。

本発明の実施形態による、さらに別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。

本発明の実施形態によるNFCコントローラの概略構造図である。

本発明の実施形態による別のNFCコントローラの概略構造図である。

本発明の実施形態によるさらに別のNFCコントローラの概略構造図である。

本発明の実施形態によるさらに別のNFCコントローラの概略構造図である。

本発明の実施形態によるさらに別のNFCコントローラの概略構造図である。

本発明の実施形態によるNFCコントローラの通信モジュールの概略構造図である。

以下は、本発明の実施形態の添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的解決策を明確かつ十分に説明するものである。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、いくつかに過ぎない。当業者によって、創造的な努力をすることなく、本発明の実施形態に基づいて得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものとする。

本発明の実施形態は、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法およびNFCコントローラを開示するものであり、それにより、NFCCはサービス発見プロシージャを実行することができ、それによって、NFCCとDHの間の相互作用を低減し、リソースオーバーヘッドを低減して、通信効率を改善する。以下は詳細な説明を別個に提供するものである。

本発明の実施形態において使用されるデバイスホストDHおよびNFCコントローラNFCCは、NFCフォーラム(NFC Forum)によって策定されたNCIプロトコルにおいて使用される用語であることに留意されたい。DHは全体のNFCデバイスを管理するように構成されており、管理は、初期化、構成、またはパワーマネージメントなど、NFCコントローラの管理を含む。DHはスマートフォンのCPUに対応し得るものである。DHは、欧州電気通信標準協会(ETSI、Europian Telecommunication Standards Institute)によって作成されたホストコントローラインターフェース(HCI、Host Controller Interface)仕様において指定された端末ホスト(Terminal Host)に対応し得るものである。加えて、グローバルプラットホーム(GP、Global Platform)によって作成された仕様において指定された管理エンティティ(ME、Managing Entity)が端末ホスト(Terminal Host)において実施される場合、DHは管理ホスト(MH、Managing Host)と称され得る。NFCCはNFCチップのエンティティであり、データ伝送に関与する。通常、NFCCはNFCチップを表すために直接使用される。NFCCは、欧州電気通信標準協会(ETSI、Europian Telecommunication Standards Institute)によって作成されたHCI仕様において指定された非接触フロントエンド(CLF、Contactless Front−end)に対応し得るものである。この場合、HCIのホストコントローラ(Host Controller)は、NFCCにおいて実施される必要がある。

図1を参照して、図1は、本発明の実施形態による、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図1に示される方法は第1のNFCデバイスのNFCCに適用され、第1のNFCデバイスはDHをさらに含む。図1に示されるように、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法は、以下のステップを含み得る。

S101:NFCCはLLC PDUを受信する。

S102:NFCCは、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS102における判定結果が、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるというものであるとき、NFCCはステップS103を実行する。ステップS102における判定結果が、このLLC PDUはターゲットLLC PDUではなく、第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるというものであるとき、NFCCは、このLLC PDUをDHへ送信する。代替として、LLC PDUに対応する機能が、NFCCにおいて、無線周波数インターフェース機能拡張(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェース拡張であり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)として、現在活性化されている無線周波数インターフェース(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェースであり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)を用いて実行することができるとき、NFCCはLLC PDUを直接処理して返信する。ステップS102における判定結果が、このLLC PDUはターゲットLLC PDUではなく、DHによって送信されたPDUであるというものであるとき、NFCCは、このLLC PDUを第2のNFCデバイスへ送信する。

2地点間モードについては、無線周波数インターフェースは、フレーム無線周波数インターフェース(Frame RF Interface)またはNFCデータ交換プロトコル無線周波数インターフェース(NFC−DEP RF Interface、Near Field Communication−Data Exchange Protocol RF Interface)でよく、あるいはNCIプロトコルにおいて具体的には定義されていないLLCP高無線周波数インターフェース(LLCP High RF Interface)でよいことに留意されたい。すなわち、NFCCは、LLCPプロトコルにおけるほとんどまたはすべての機能を実行するステップに関与する必要がある。

本発明のこの実施形態では、ターゲットLLC PDUは、それだけではないが、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、第2のNFCデバイスによって送信された集約フレームプロトコルデータユニット(AGF PDU、Aggregated Frame PDU)などを含み得る。すなわち、ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUのいずれか1つでよい。AGF PDUはCONNECT PDUおよび/またはSNL PDUを含み得る。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。

CONNECT PDUは、2つのNFCデバイスのコネクション型サービスを使用するために、LLCPリンクにおいて2つのNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することを要求するのに使用されることに留意されたい。

S103:LLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、NFCCは、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS103における判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要があるというものであるとき、NFCCはステップS104を実行する。ステップS103における判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要はなく、LLC PDUは第2のNFCデバイスによって送信されたLLC PDUであるというものであるとき、NFCCは、このLLC PDUをDHへ送信する。ステップS103における判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要はなく、LLC PDUはDHによって送信されたLLC PDUであるというものであるとき、NFCCは、このLLC PDUを第2のNFCデバイスへ送信する。

S104:サービス発見プロシージャが実行される必要があると判定した場合、NFCCは、サービス発見プロシージャを実行する。

任意選択の実装形態では、サービス発見プロシージャを実行する前に、NFCCは、 DHによって送信された開始指令を受信する動作をさらに実行してよい。開始指令は、サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するようにNFCCに指令するために使用される。DHによって送信された開始指令をNFCCが受信する前提条件は、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有するとDHが判定することである。DHによって、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると判定する特定の方法は、それだけではないが、以下の2つの方法を含む。1.NFCCによってサービス発見プロシージャが実行される必要があると判定する前に、DHは、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有するかどうかを問い合わせるためのクエリ要求をNFCCへアクティブに送信し、それにより、NFCCは、クエリ要求に応答して、DHに能力情報を報告する。能力情報は、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。2.第1のNFCデバイスのNFCCが初期化されるとき、NFCCはDHに能力情報を報告する。能力情報は、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。

本発明のこの実施形態では、DHによって送信された開始指令をNFCCが受信する前提条件は、フレーム無線周波数インターフェース、NFC−DEP無線周波数インターフェース、またはLLCP高無線周波数インターフェースが活性化されていることである。DHによって送信された開始指令をNFCCによって受信するステップは、ステップS101の前に実行されてよく、またはステップS101の後、ステップS102の前に実行されてよく、またはLLC PDUがターゲットLLC PDUであるというステップS102の判定結果の後、ステップS103の前に実行されてよく、またはサービス発見プロシージャが実行される必要があるというステップS103の判定結果の後、ステップS104の前に実行されてよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。

別の任意選択の実装形態では、サービス発見プロシージャを実行する前に、NFCCは、 NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると判定する動作をさらに実行してよい。

本発明のこの実施形態では、NFCCによって、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると判定するステップは、ステップ101の前に実行されてよく、またはステップS101の後、ステップS102の前に実行されてよく、またはLLC PDUがターゲットLLC PDUであるというステップS102の判定結果の後、ステップS103の前に実行されてよく、またはサービス発見プロシージャが実行される必要があるというステップS103の判定結果の後、ステップS104の前に実行されてよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。

本発明のこの実施形態では、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有するとNFCCが判定したとき、NFCCは、サービス発見プロシージャを実行した後、LLCP高無線周波数インターフェースを活性化して、DHにレポートを送信してよい。

任意選択の実装形態では、ステップS101を実行する前に、NFCCは、 能力情報をDHへ報告する動作であって、能力情報は、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される動作をさらに実行してよい。

本発明のこの実施形態では、NFCCは、初期化応答CORE_INIT_RSP(CORE_INIT_RSPの完全なフィールドコンポーネントに関するNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)を用いてDHに能力情報を報告してよい。すなわち、NFC−DEP無線周波数インターフェース、フレーム無線周波数インターフェース、さらにはLLCP高無線周波数インターフェース向けに、CORE_INIT_RSPを用いて、無線周波数インターフェースに対応する無線周波数インターフェース拡張がDHに報告されたとき、本発明のこの実施形態において必要とされる無線周波数インターフェース拡張(論理リンク制御プロトコルサービス発見プロシージャ無線周波数インターフェース拡張LLCP SDP RF Interface Extensionなど)が、CORE_INIT_RSPの拡張リストのうちの1つ(表1に示されたCORE_INIT_RSPにおけるいくつかの関連するフィールドなど)として使用されてDHに報告され得る。

無線周波数インターフェース拡張リスト[0、...、x]は、無線周波数インターフェースが活性化されたとき、NFCCによってサポートされる無線周波数インターフェース拡張を示す。無線周波数インターフェース拡張のタイプは次の表2に示されている。表2はNCIプロトコルにおいて定義された表132である。

本発明のこの実施形態では、LLC PDUを受信した後、NFCCは、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、LLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定する。ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信されたCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを含む。LLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、NFCCは、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する。サービス発見プロシージャが実行される必要がある場合、NFCCは、サービス発見プロシージャを実行する。本発明のこの実施形態では、NFCCはサービス発見プロシージャを実行することができ、それによって、NFCCとDHの間の相互作用を低減し、リソースオーバーヘッドを低減して、通信効率を改善することを習得することができる。加えて、NFCCは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCCの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。

図2を参照して、図2は、本発明の実施形態による、別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図2に示される概略流れ図は、NFCCによって受信されたLLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDUであるときの、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図2のNFCCは第1のNFCデバイスのNFCCであり、図2のDHは第1のNFCデバイスのDHである。図2に示されるように、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法は、以下のステップを含み得る。

S201:NFCCは、CORE_INIT_RSPを用いて、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると示すために使用される能力情報をDHに報告する。

本発明のこの実施形態では、NFCCによって能力情報を報告する特定の方法は前述の実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。本発明のこの実施形態では、この方法は、単に説明のための例として使用される。もちろん、前述の実施形態において説明された他の報告の方法が使用されてよい。

S202:NFCCは、DHにより、CORE_SET_CONFIG_CMDを用いて構成されたサービス情報を受信する。

本発明のこの実施形態では、サービス情報は、少なくとも1つのSNを含んでよく、または少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含んでよく、または1つもしくは複数のSNと、1つもしくは複数のSNのうちいくつかのSNの各々に対応するSAPとを含んでよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。サービス情報が少なくとも1つのSNを含んでいるとき、サービス情報を受信した後、NFCCは、サービス情報における各SNに対応するSAPを割り当てる。

本発明のこの実施形態では、能力情報を受信した後、DHは、構成パラメータ指令を使用することによってNFCC向けのサービス情報を構成してよい。構成パラメータ指令は、NCIプロトコルにおいて定義されたCORE_SET_CONFIG_CMDでよく、またはサービス情報を構成するために特に使用されるCORE_CONFIG_LLCP_SDP_CMDなどの指令でよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。構成パラメータ指令がCORE_SET_CONFIG_CMDであって、サービス情報が少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含んでいるとき、構成パラメータ指令は表3に示され得る。

表3はNCIプロトコルにおいて定義された表11である。この実施形態では、サービス情報を構成するのに使用されるパラメータは、表4に示されるように、LLCPサービス発見プロシージャ動作パラメータLLCP_SDP_OPでよい。

表4はNCIプロトコルにおいて定義された表134である。NCIプロトコルでは、パラメータLLCP_SDP_OPは、NFCCが、NFC−DEP無線周波数インターフェースを使用することによってサービス発見プロシージャを実行するときに必要とされるパラメータとして構成されてよく、もちろん、NFCCが、別の無線周波数インターフェース(フレーム無線周波数インターフェースまたはLLCP高無線周波数インターフェースなど)を使用することによってサービス発見プロシージャを実行するときに必要とされるパラメータとして構成されてよい。パラメータLLCP_SDP_OPが表3に従って構成されているとき、パラメータに対応する値(Val)フィールドに含まれる特定のパラメータ(すなわち、サービス情報に含まれている内容および内容の長さ)は、表5に示され得る。

S203:NFCCは、DHによって送信された開始指令を受信して、NFCCによるサービス発見プロシージャを実行する能力を開始する。

本発明のこの実施形態では、NFCCによってDHに送信される開始指令は、NCIプロトコルにおいて定義されたRF_INTF_EXT_START_CMD(次の表6に示されている)でよい。開始指令に含まれる拡張フィールドは、LLCPサービス発見プロシージャ無線周波数インターフェース拡張識別子LLCP SDP RF IF Extでよい。開始パラメータは空白でよい。

S204:NFCCは、第2のNFCデバイスによって送信されたLLC PDUを受信する。

S205:NFCCは、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、受信されたLLC PDUがSNL PDUであるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS205における判定結果が、受信されたLLC PDUがSNL PDUであるというものであるとき、NFCCはステップS206を実行する。ステップS205における判定結果が、受信されたLLC PDUがSNL PDUではないというものであるとき、NFCCは、LLC PDUがCONNECT PDUであるか、それとも少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含んでいるAGF PDUであるのか、判定する。LLC PDUが、CONNECT PDUあるいは少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含んでいるAGF PDUである場合、NFCCは対応する動作を実行する。LLC PDUが、CONNECT PDUでも、少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含んでいるAGF PDUでもない場合、NFCCは、LLC PDUに対応する機能が、NFCC上で、現在活性化されている無線周波数インターフェース(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェースであり、具体的な内容についてはNCIプロトコルおよび詳細を参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)を用いて、無線周波数インターフェース機能拡張(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェース拡張であり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)として実行することができるかどうかを判定する。LLC PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェースを用いて実行され得る場合、NFCCはLLC PDUを直接処理して返信する。LLC PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェースを用いて実行することができない場合、NFCCはLLC PDUをDHへ直接転送する。

このステップは以下の状態をさらに含み得ることに留意されたい。LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、LLC PDUがAGF PDUであると判定した場合、NFCCは、AGF PDUの情報フィールドにおいて搬送された少なくとも1つのLLC PDUをパースすることにより、AGF PDUの中にSNL PDUがあるかどうかを判定してよい。

S206:LLC PDUがSNL PDUであるとき、NFCCは、SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、SNL PDUの情報フィールドにおけるタイプパラメータタイプの値が08hである場合、NFCCは、SNL PDUの情報フィールドに含まれたパラメータは第1のSDREQであると判定してよい。

本発明のこの実施形態では、ステップS206における判定結果が、SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであるというものであるとき、NFCCはステップS207を実行する。ステップS206における判定結果が、SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQではないというものであるとき、NFCCはSNL PDUをDHへ転送し、それにより、DHはSNL PDUを処理して返信する。

S207:SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであるとき、NFCCは、サービス情報から、第1のSDREQに含まれている第1のSNに対応する第1のSAPを判定する。

S208:NFCCは、第1のSAPを含む第1のサービス発見応答(SDRES、Service Discovery Response)を生成し、SNL PDUを使用することにより、第1のSDRESを第2のNFCデバイスに返す。

本発明のこの実施形態では、NFCCは、ステップS207において、サービス情報を問い合わせることによって第1のSNに対応する第1のSAPを見いだすことができない場合、返信しないか、またはエラー指示を含む応答情報を直接生成して、第2のNFCデバイスに応答情報を返すか、または、対応する第1のSAPを第1のSNに割り当てた後、DHへ報告を送信して、第1のSAPを含むSDRESを使用することにより、第2のNFCデバイスに返信する。

任意選択の実装形態では、ステップS202とステップS203は、1つのステップへと組み合わされてよい。すなわち、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される能力情報をDHに報告した後、NFCCは、DHによって送信されたRF_INTF_EXT_START_CMDを受信して、サービス発見プロシージャを実行する能力を開始する。RF_INTF_EXT_START_CMDの開始パラメータはサービス情報を含み得る。この場合、RF_INTF_EXT_START_CMDは表6に示され得る。

RF_INTF_EXT_START_CMDにおける開始パラメータの拡張は表7に示され得る。

本発明のこの実施形態では、ステップS206は、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかをNFCCによって判定するステップであり、ステップS207およびステップS208は、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップである。

本発明のこの実施形態では、ステップ203は、無線周波数インターフェース(NFC−DEP無線周波数インターフェース、フレーム無線周波数インターフェース、またはLLCP高無線周波数インターフェースなど)が活性化された後にDHがNFCCに開始指令を送信する例を使用することによって説明されている。加えて、本発明のこの実施形態では、代替として、NFCCは、無線周波数インターフェース(LLCP高無線周波数インターフェースなど)が活性化される前にサービス発見プロシージャを実行する必要があり得る。この場合、NFCCは、サービス発見プロシージャを実行する前の任意の時間において、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると判定する必要がある。本明細書では詳細は説明されない。

本発明のこの実施形態におけるNCIプロトコルは、既存のNCI 2.0バージョンのドラフト9であることに留意されたい。以下の実施形態におけるNCIプロトコルもこのプロトコルバージョンであり、後に詳細が再び説明されることはない。

本発明のこの実施形態では、NFCCとDHの間の相互作用が低減される。すなわち、NFCCがサービス発見プロシージャを実行し、したがってDHと相互作用する必要がなく、それによってDHのリソースオーバーヘッドを低減する。加えて、サービス発見プロシージャを実行するとき、NFCCは、LLC PDUをパースする能力を有する必要があるが、最初にLLC PDUのパケットヘッダをパースし、次いでSNを含むSNL PDUなど特別なLLC PDUをパースするだけでよく、LLCPにおいて指定されたすべてのLLC PDU(現在、14のタイプのLLC PDUが存在する)の情報フィールドをパースする必要はない。したがって、NFCCによる特別なLLC PDUのパースに起因するNFCCのオーバーヘッドは比較的小さく、RF通信は影響されない。加えて、本発明のこの実施形態では、NFCCは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCCの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。加えて、この実施形態では、DHおよびNFCCが上位レイヤ情報を伝送する前に、DHがスタンバイ状態にあっても、NFCCはなおサービス発見プロシージャを完了することができ、それによって、上位レイヤ情報の後の交換の準備をする。

図3を参照して、図3は、本発明の実施形態による、さらに別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図3に示される概略流れ図は、NFCCによって受信されたLLC PDUが第2のNFCデバイスまたはDHによって送信された第1のCONNECT PDUであるときの、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図3のNFCCは第1のNFCデバイスのNFCCであり、図3のDHは第1のNFCデバイスのDHである。図3に示されるように、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法は、以下のステップを含み得る。

S301:NFCCは、CORE_INIT_RSPを用いて、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると示すために使用される能力情報をDHに報告する。

本発明のこの実施形態では、NFCCによって能力情報を報告する特定の方法は実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。本発明のこの実施形態では、この方法は、単に説明のための例として使用される。もちろん、前述の実施形態において説明された他の報告の方法が使用されてよい。

S302:NFCCは、DHにより、CORE_SET_CONFIG_CMDを用いて構成されたサービス情報を受信する。

本発明のこの実施形態では、DHによって送信されたサービス情報をNFCCが受信する方法は、前述の実施形態において説明されたものと同一であり、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

S303:NFCCは、DHによって送信された開始指令を受信して、NFCCによるサービス発見プロシージャを実行する能力を開始する。

本発明のこの実施形態では、DHによって送信された開始指令をNFCCが受信する方法は、前述の実施形態において説明されたものと同一であり、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

S304:NFCCは、第2のNFCデバイスまたはDHによって送信されたLLC PDUを受信する。

S305:NFCCは、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUが第1のCONNECT PDUであるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS305における判定結果が、このLLC PDUが第1のCONNECT PDUであるというものであるとき、NFCCはステップS306を実行する。ステップS305における判定結果が、LLC PDUが第1のCONNECT PDUではないというものであるとき、NFCCは、LLC PDUが第2のデバイスによって送信されたSNL PDUまたは第2のデバイスによって送信されたAGF PDUであるかどうかを判定する。LLC PDUが、第2のデバイスによって送信されたSNL PDUまたは第2のデバイスによって送信されたAGF PDUである場合、NFCCは対応する動作を実行する。たとえば、LLC PDUが第2のデバイスによって送信されたSNL PDUであるとき、NFCCは、図2に示されたステップS206からステップS208に対応する動作を実行する。LLC PDUが、第2のデバイスによって送信されたSNL PDUでも第2のデバイスによって送信されたAGF PDUでもない場合、NFCCは、LLC PDUに対応する機能が、無線周波数インターフェース機能拡張として、NFCC上で、現在活性化されている無線周波数インターフェース(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェースであり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)を用いて実行することができるかどうかを判定する。LLC PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェースを用いて実行することができる場合、NFCCはLLC PDUを直接処理して返信する。LLC PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェースを用いて実行することができない場合、LLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるとき、NFCCはLLC PDUをDHへ直接転送する。LLC PDUがDHによって送信されたPDUであるとき、NFCCは、LLC PDUを第2のNFCデバイスへ直接送信する。

S306:LLC PDUが第1のCONNECT PDUであるとき、NFCCは、第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値01hに等しいかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS306における判定結果が、第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値01hに等しいというものであるとき、NFCCはステップS307を実行する。ステップS306における判定結果が、第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値01hに等しくないというものであって、第1のCONNECT PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるとき、NFCCは、第1のCONNECT PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェース(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェースであり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)を用いて実行することができるということを判定する。第1のCONNECT PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェースを用いて実行することができる場合、NFCCはLLC PDUを直接処理して返信する。第1のCONNECT PDUに対応する機能が、NFCC上で、無線周波数インターフェース機能拡張として、現在活性化されている無線周波数インターフェースを用いて実行することができない場合、NFCCはLLC PDUをDHへ直接転送する。ステップS306における判定結果が、第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値に01h等しくないというものであって、第1のCONNECT PDUがDHによって送信されたPDUであるとき、NFCCは、第1のCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ直接送信する。

S307:DSAPフィールドの値が既定値01hに等しいとき、NFCCは、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS307における判定結果が、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるというものであるとき、NFCCはステップS308を実行する。ステップS307における判定結果が、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができないというものであって、第1のCONNECT PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるとき、NFCCは、第1のCONNECT PDUに返信しないか、またはエラー指示を含む応答情報を直接生成して、第2のNFCデバイスに応答情報を返す。ステップS306における判定結果が、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができないというものであって、第1のCONNECT PDUがDHによって送信されたPDUであるとき、NFCCは、第1のCONNECT PDUに返信しないか、またはエラー指示を含む応答情報を直接生成して、DHに応答情報を返す。

S308:第2のSNがパースされたとき、NFCCは、第2のSNを含む第2のSDREQを生成し、SNL PDUを使用することにより、第2のSDREQを第2のNFCデバイスへ送信する。

S309:第2のNFCデバイスにより、第2のSDREQに応答して送信された、第2のSDRESを含んでいるSNL PDUを、NFCCが受信する。

本発明のこの実施形態では、第2のSDRESは第2のSAPを含む。第2のSAPは、第2のNFCデバイスのNFCCによって第2のSNに割り当てられたSAPでよく、または、第2のNFCデバイスのNFCCによって、NFCCに記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応するSAPでよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。

本発明のこの実施形態では、ステップS306およびステップS307は、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかをNFCCによって判定するステップであり、ステップS308およびステップS309は、NFCCによってサービス発見プロシージャを実行するステップである。

任意選択の実装形態では、第1のCONNECT PDUがDHによって送信されたPDUであるとき、ステップS309を実行した後、NFCCは、 第2のCONNECT PDUを生成して、第2のCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ送信する動作をさらに実行してよい。第2のCONNECT PDUにおけるDSAPは、第2のSDRESにおける第2のSAPである。第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるソースサービスアクセスポイント(SSAP、Source Service Access Point)フィールドの値が無効値(00hまたは01hなど)であるとき、第2のCONNECT PDUにおけるSSAPは、NFCCによって、サービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応する第3のSAPである。第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるSSAPフィールドの値が有効値であるとき、第2のCONNECT PDUにおけるSSAPは、第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるSSAPである。

本発明のこの実施形態では、ステップS306およびステップS307に関して、NFCCは、受信されたLLC PDUはDHによって送信されたCONNECT PDUであると判定した後、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであるかどうかということ、および、SSAPが有効値(すなわち00hや01hではない別の値)であるかどうかということをさらに判定してよい。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであって、SSAPが有効値である場合、NFCCは、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを直接送信してよく、または、CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNと、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるSSAPとが、NFCCに記憶された対のサービス情報であるかどうかということを最初に判定してよい。CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNと、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるSSAPとが、NFCCに記憶された対のサービス情報である場合、NFCCは、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを送信する。CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNと、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるSSAPとが、NFCCに記憶された対のサービス情報ではない場合、NFCCは、ステップS308およびステップS309におけるサービス発見プロシージャと、CONNECT PDUを再生成する前述の動作とを実行する。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであって、SSAPが無効値(00hまたは01hなど)である場合、NFCCは、第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを直接送信してよく、またはステップS308およびステップS309におけるサービス発見プロシージャと、CONNECT PDUを再生成する前述の動作とを実行してよく、またはCONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNをパースした後に、SNに対応するSAPを見いだすか、もしくはSNに対応するSAPを割り当て、次いで、CONNECT PDUを再生成する前述の動作を実行してよい。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが00hでも01hでもない別の値である場合、NFCCは、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを直接送信する。

別の任意選択の実装形態では、第1のCONNECT PDUがDHによって送信されたPDUであるとき、ステップS309を実行した後、NFCCは、 DHに、NFCCによるサービス発見プロシージャの実行結果(すなわち第2のSDRESにおける第2のSAP)と、CONNECT PDUを再生成するのに使用される要求メッセージとを報告し、DHによって再生成されたCONNECT PDUを受信して、再生成されたCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ送信する動作をさらに実行してよい。再生成されたCONNECT PDUにおけるDSAPは、第2のSDRESにおける第2のSAPである。

任意選択の実装形態では、第1のCONNECT PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるとき、ステップS309を実行した後、NFCCは、 接続完了プロトコルデータユニット(CC PDU、Connect Complete PDU)を生成して、CC PDUを第2のNFCデバイスへ送信する動作であって、CC PDUのSSAPは、サービス情報の中の、第2のSNに対応する第4のSAPであり、CC PDUにおけるDSAPは、第2のSDRESにおける第2のSAPであって、CC PDUは、第1のNFCデバイスと第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される動作と、 第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とをDHへ送信する動作とをさらに実行してよい。第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は、それだけではないが、第2のSAP、または第2のSAPと第1のCONNECT PDUのPDUタイプとを含み得る。第1のCONNECT PDUのPDUタイプは、第2のNFCデバイスが、第1のNFCデバイスに対するデータリンク接続の確立を要求していることを示すために使用される。

本発明のこの実施形態では、ステップS306およびステップS307に関して、NFCCは、受信されたLLC PDUはピアエンドにおける第2のNFCデバイスによって送信されたCONNECT PDUであると判定した後、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであるかどうかということ、および、SSAPが有効値(すなわち00hや01hではない別の値)であるかどうかということをさらに判定してよい。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであって、SSAPが有効値である場合、NFCCは、ステップS307からステップS309を直接実行してよく、またはCONNECT PDUの情報フィールドからのSNをパースした後に、SNに対応するSAPを見いだすか、もしくはSNに対応するSAPを割り当て、次いでCONNECT PDUをDHへ直接転送してよい。DSAPが01hであって、SSAPが無効値である場合、NFCCはステップS307からステップS309と、CC PDUを生成して返信する動作とを直接実行してよい。DSAPが00hでも01hでもない別の値であって、SSAPが有効値である場合、NFCCはCONNECT PDUをDHへ直接転送してよい。DSAPが00hでも01hでもない別の値であって、SSAPが無効値である場合、NFCCは、NFCCに記憶されたサービス情報を問い合わせることによってDSAPに対応するSNを見いだした後、ステップS308およびステップS309と、CC PDUを生成して返信する前述の動作とを実行してよい。

別の任意選択の実装形態では、第1のCONNECT PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるとき、ステップS309を実行した後、NFCCは、 NFCCによるサービス発見プロシージャの実行結果と、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報とをDHに報告して、DHによって生成されたCC PDUを待つ動作を実行してよい。第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は、それだけではないが、第2のSAP、または第2のSAPと第1のCONNECT PDUのPDUタイプとを含み得る。第1のCONNECT PDUのPDUタイプは、第2のNFCデバイスが、第1のNFCデバイスに対するデータリンク接続の確立を要求していることを示すために使用される。

もちろん、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は、第1のCONNECT PDUでよい。これは本発明では限定されない。

本発明のこの実施形態では、LLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUであるとき、NFCCは、AGF PDUの情報フィールドにおける各LLC PDUをパースし、次いで、パースされた各SNL PDUに対して図2のステップS206からS208に対応する動作を実行し、パースされた各CONNECT PDUに対して図3のステップS306からステップS309に対応する動作を実行する。加えて、NFCCは、DHによって送信されたAGF PDUをパースしてよい。パースされたAGF PDUがCONNECT PDUを含んでいる場合、NFCCは、パースされた各CONNECT PDUに対して図3のステップS306からステップS309対応する動作も実行してよい。

本発明のこの実施形態では、NFCCとDHの間の相互作用が低減される。すなわち、NFCCがサービス発見プロシージャを実行し、したがってDHと相互作用する必要がなく、それによってDHのリソースオーバーヘッドを低減する。加えて、サービス発見プロシージャを実行するとき、NFCCは、LLC PDUをパースする能力を有する必要があるが、最初にLLC PDUのパケットヘッダをパースし、次いでSNを含むCONNECT PDUなど特別なLLC PDUをパースするだけでよく、LLCPにおいて指定されたすべてのLLC PDU(現在、14のタイプのLLC PDUが存在する)の情報フィールドをパースする必要はない。したがって、NFCCによる特別なLLC PDUのパースに起因するNFCCのオーバーヘッドは比較的小さく、RF通信は影響されない。加えて、本発明のこの実施形態では、NFCCは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCCの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。加えて、この実施形態では、DHおよびNFCCが上位レイヤ情報を伝送する前に、DHがスタンバイ状態にあっても、NFCCはなおサービス発見プロシージャを完了することができ、それによって、上位レイヤ情報の後の交換の準備をする。

図4Aおよび図4Bを参照して、図4Aおよび図4Bは、本発明の実施形態による、さらに別の論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図4Aおよび図4Bに示される概略流れ図は、無線周波数インターフェース(LLCP高無線周波数インターフェースなど)を活性化する前にNFCCによって実行される論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法の概略流れ図である。図4Aおよび図4BのNFCCは第1のNFCデバイスのNFCCであり、図4Aおよび図4BのDHは第1のNFCデバイスのDHである。図4Aおよび図4Bに示されるように、論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法は、以下のステップを含み得る。

S401:NFCCは、NFCCがLLCP高無線周波数インターフェースをサポートすることを示すために使用される指示情報をDHに報告する。

本発明のこの実施形態では、NFCCは、前述の実施形態における表1を用いて、NFCCがLLCP高無線周波数インターフェースをサポートすることを示す指示情報をDHに報告してよい。たとえば、指示情報を表すために、表1におけるn番目の(n=1、2、...)サポートされた無線周波数インターフェースフィールドの1バイトを占有する無線周波数インターフェースの値が使用される。この値が0x04であるとき、それは、NFCCが、以下の表8に示されるようにLLCP高無線周波数インターフェースをサポートすることを示すものである。

表8はNCIプロトコルにおいて定義された表131である。本発明のこの実施形態における0x04および対応するLLCP高無線周波数インターフェースは、NCIプロトコルにおける表131の内容に新しく付加されたものである。

S402:NFCCは、DHにより、CORE_SET_CONFIG_CMDを用いて構成されたサービス情報を受信する。

本発明のこの実施形態では、DHによって送信されたサービス情報をNFCCが受信する方法は、前述の実施形態において説明されたものと同一であり、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

S403:NFCCは、RF発見プロシージャにおけるLLCPリンクを活性化するステップを完了する。

本発明のこの実施形態では、LLCPリンクを活性化する特定の処理についてはNFCフォーラムによって定義されたLLCPプロトコルを参照されたく、詳細が本明細書で説明されることはない。

S404:NFCCは、第2のNFCデバイスによって送信されたLLC PDUを受信する。

S405:NFCCはLLC PDUのタイプを判定する。

本発明のこの実施形態では、NFCCは、前述の実施形態と同一の方法で、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子PTYPEに従って、LLC PDUのタイプを判定してよい。LLC PDUがSNL PDUであるとき、NFCCはステップS406を実行する。LLC PDUがCONNECT PDUであるとき、NFCCはステップS413を実行する。LLC PDUが少なくとも1つのSNL PDUおよび/または少なくとも1つのCONNECT PDUを含んでいるAGF PDUであるとき、NFCCは、最初に、AGF PDUの情報フィールドにおける各LLC PDUをパースする。パースされたLLC PDUがSNL PDUであるとき、NFCCはステップS406を実行する。パースされたLLC PDUがCONNECT PDUであるとき、NFCCはステップS413を実行する。加えて、LLC PDUが何らかの他のタイプのPDUであるとき、NFCCはステップS412(図4Aおよび図4Bには示されていない)を実行してよい。

S406:NFCCは、LLC PDUの情報フィールドに含まれるパラメータがSDREQであるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS406における判定結果が、LLC PDUの情報フィールドに含まれるパラメータがSDREQであるというものであるとき、NFCCはステップS407を実行する。ステップS406における判定結果が、LLC PDUの情報フィールドに含まれるパラメータがSDREQではないというものであるとき、NFCCはステップS412を実行する。

S407:NFCCは、SDREQに含まれるSNに対応するSAPに関するサービス情報を問い合わせる。

本発明のこの実施形態では、サービス情報を取得する方法は、前述の実施形態のものと同一であり、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

S408:NFCCは、SDREQに含まれているSNに対応するSAPを見いだすことができるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS408における判定結果が、SDREQに含まれているSNに対応するSAPを見いだすことができるというものであるとき、NFCCはステップS409を実行する。ステップS408における判定結果が、SDREQに含まれているSNに対応するSAPを見いだすことができないというものであるとき、NFCCはステップS411を実行する。

本発明のこの実施形態では、このステップにおける判定結果が、SDREQに含まれているSNに対応するSAPを見いだすことができないというものであるとき、NFCCは、対応するSAPをSNに割り当て、次いでステップS409を実行してよいことに留意されたい。

S409:NFCCは、SAPを含むSDRESを生成し、SNL PDUを使用することによってSDRESを第2のNFCデバイスに返し、第2のNFCデバイスによって送信される別のLLC PDUを待つ。

S410:NFCCは、LLCP高無線周波数インターフェースを活性化して、DHへレポートを送信する。

S411:NFCCは、返信しないか、またはエラー指示を含む応答情報を直接生成して、応答情報を第2のNFCデバイスに返す。

S412:NFCCは、LLC PDUを処理して、LLCP高無線周波数インターフェースを活性化する。

S413:NFCCは、LLC PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が01hに等しいかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS413における判定結果が、LLC PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が01hに等しいというものであるとき、NFCCはステップS414を実行する。ステップS413における判定結果が、LLC PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が01hに等しくないというものであるとき、NFCCはステップS412を実行する。

CONNECT PDUを判定する処理については、前述の実施形態において説明された他の方法が使用され得、詳細が本明細書で再び説明されることはないことに留意されたい。

S414:NFCCは、LLC PDUの情報フィールドからのSNをパースすることができるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS414における判定結果が、LLC PDUの情報フィールドからのSNをパースすることができるというものであるとき、NFCCはステップS415を実行する。ステップS414における判定結果が、LLC PDUの情報フィールドからのSNをパースすることができないというものであるとき、NFCCはステップS411を実行する。

S415:NFCCは、SNおよび/またはSNに対応するSAPに関するサービス情報を問い合わせる。

このステップの目標は、第1のNFCデバイス上にSNのサービス名を有するサービスがあるかどうかをNFCCが検査すること、または、第1のNFCデバイスが、SNのサービス名を有するサービスに、対応するSAPを割り当てるかどうかをNFCCがさらに検査することであることに留意されたい。

S416:NFCCは、SNおよび/またはSNに対応するSAPを見いだすことができるかどうかを判定する。

本発明のこの実施形態では、ステップS416における判定結果が、SNおよび/またはSNに対応するSAPを見いだすことができるというものであるとき、NFCCはステップS417を実行する。ステップS416における判定結果が、SNおよび/またはSNに対応するSAPを見いだすことができない(すなわち、NFCCは、SNのサービス名を有するサービスを見いだすことができない、またはSNのサービス名を有する対応するSAPを見いだすことができない)というものであるとき、NFCCはステップS420を実行する。

S417:NFCCは、サービス発見プロシージャを実行する、すなわち、SNを含むSDREQを生成し、SNL PDUを使用することによってSDREQを第2のNFCデバイスへ送信して、第2のNFCデバイスによってSDREQに応答して送信された、SDRESを含んでいるSNL PDUを受信する。

本発明のこの実施形態では、SDRESは、第2のNFCデバイスのNFCCによって、NFCCに記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、ステップS416におけるSNに対応するSAP、または、第2のNFCデバイスのNFCCによって、ステップS416においてSNに割り当てられたSAPを含む。

S418:NFCCは、LLCP高無線周波数インターフェースを活性化して、DHへレポートを送信する。

本発明のこの実施形態では、NFCCによってLLCP高無線周波数インターフェースを活性化する方法は、NCIプロトコルにおいて定義された、別の無線周波数インターフェースを活性化する方法に類似しており、無線周波数インターフェースを活性化した後にDHへレポートを送信する方法も、NCIプロトコルにおいて定義されたものに類似しており、詳細が本明細書で説明されることはない。

S419:NFCCは、サービス発見プロシージャの実行結果と、受信された、またはパースされたCONNECT PDUとをDHへ送信する、あるいは、SDRESに従って、受信された、またはパースされたCONNECT PDUを変更して(すなわちCONNECT PDUのDSAPを、受信されたSDRESのSAPへと更新して)、CONNECT PDUをDHへ送信し、それにより、DHはCC PDUを生成して返信する、あるいは、CC PDUを生成して、CC PDUを第2のNFCデバイスへ送信し、次いで、LLC PDUに対応する指示情報(前述の実施形態におけるLLC PDUに対応する指示情報と同一であり、詳細が本明細書で再び説明されることはない)と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とをDHへ送信する。

S420:NFCCは、拒絶理由を含む切断モードプロトコルデータユニット(DM PDU、Disconnected Mode Protocol Data Unit)を生成して、DM PDUを第2のNFCデバイスへ送信する。

DM PDUにおける拒絶理由は、第1のNFCデバイスが第2のNFCデバイスに対するデータリンク接続を確立しない特定の理由を示すために使用されることに留意されたい。

本発明のこの実施形態では、NFCCは、NFCCによってサポートされたLLCP高無線周波数インターフェースを活性化する前にサービス発見プロシージャを実行することができ、サービス発見プロシージャを実行した後にLLCP高無線周波数インターフェースを活性化して、DHへレポートを送信する。したがって、LLCP高無線周波数インターフェースが活性化される前にDHとNFCCの間の相互作用が低減され得て、DHのリソースオーバーヘッドが低減され得、それにより、NFCCは、ピアエンドにおけるNFCデバイスと、ある程度自由に相互作用することができる。すなわち、NFCCは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCCの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。

図5を参照して、図5は、本発明の実施形態によるNFCコントローラの概略構造図である。図5に示されるNFCコントローラは第1のNFCデバイスのNFCコントローラであり、第1のNFCデバイスはDHをさらに含む。図5に示されるように、NFCコントローラは、通信モジュール501、第1の判断モジュール502、第2の判断モジュール503、および実行モジュール504を含み得る。

通信モジュール501はLLC PDUを受信するように構成されている。

本発明のこの実施形態では、通信モジュール501は、DHと通信するように構成された第1の通信サブモジュール5011と、第2のNFCデバイスと通信するように構成された第2の通信サブモジュール5012とを含み得る。この場合、通信モジュール501の概略構造図が図10に示され得る。図10は、本発明の実施形態によるNFCコントローラの通信モジュールの概略構造図である。加えて、通信モジュール501によってLLC PDUを受信する特定の方法は、DHによって送信されたLLC PDUを第1の通信サブモジュール5011によって受信するステップ、および第2のNFCデバイスによって送信されたLLC PDUを第2の通信サブモジュール5012によって受信するステップである。

第1の判断モジュール502は、LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定するように構成されている。

本発明のこの実施形態では、第1の判断モジュール502の判定結果が、LLC PDUがターゲットLLC PDUであるというものであるとき、第2の判断モジュール503は、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定する。第1の判断モジュール502の判定結果が、LLC PDUがターゲットLLC PDUではないというものであって、LLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたPDUであるとき、NFCコントローラは、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011を使用することにより、LLC PDUをDHへ送信してよい。代替として、LLC PDUに対応する機能が、NFCコントローラにおいて、無線周波数インターフェース機能拡張(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェース拡張であり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)として、現在活性化されている無線周波数インターフェース(すなわちNCIプロトコルにおいて定義されたRFインターフェースであり、具体的な内容についてはNCIプロトコルを参照されたく、本明細書では詳細は説明されない)を用いて実行することができるとき、NFCコントローラはLLC PDUを直接処理して返信する。第1の判断モジュール502の判定結果が、LLC PDUがターゲットLLC PDUではないというものであって、LLC PDUがDHによって送信されたPDUであるとき、NFCコントローラは、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012を使用することにより、LLC PDUを第2のNFCデバイスへ送信してよい。

本発明のこの実施形態では、ターゲットLLC PDUは、それだけではないが、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、第2のNFCデバイスによって送信された集約フレームプロトコルデータユニット(AGF PDU、Aggregated Frame PDU)などを含み得る。AGF PDUはCONNECT PDUおよび/またはSNL PDUを含み得る。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。

第2の判断モジュール503は、第1の判断モジュール502の判定結果が、LLC PDUがターゲットLLC PDUであるというものであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定するように構成されている。

本発明のこの実施形態では、第2の判断モジュール503の判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要があるというものであるとき、NFCコントローラの実行モジュール504はサービス発見プロシージャを実行する。第2の判断モジュール503の判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要はないというものであって、LLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたLLC PDUであるとき、NFCコントローラは、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011を使用することにより、LLC PDUをDHへ送信してよい。第2の判断モジュール503の判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要はないというものであって、LLC PDUがDHによって送信されたLLC PDUであるとき、NFCコントローラは、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012を使用することにより、LLC PDUを第2のNFCデバイスへ送信する。

実行モジュール504は、第2の判断モジュール503の判定結果が、サービス発見プロシージャが実行される必要があるというものであるとき、サービス発見プロシージャを実行するように構成されている。

任意選択の実装形態では、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011は、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行する前に、DHによって送信された開始指令を受信するようにさらに構成されている。開始指令は、サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するようにNFCコントローラに指令するために使用される。DHによって送信された開始指令を、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011が受信する前提条件は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有するとDHが判定することである。DHによって、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると判定する特定の方法は、それだけではないが、以下の2つの方法を含む。1.NFCコントローラによってサービス発見プロシージャが実行される必要があると判定する前に、DHは、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有するかどうかを問い合わせるために使用されるクエリ要求をNFCコントローラへアクティブに送信し、それにより、NFCコントローラは、クエリ要求に応答して、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011を使用することにより、DHに能力情報を報告する。能力情報は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。2.NFCコントローラが初期化されるとき、NFCコントローラは、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011を使用することにより、DHに能力情報を報告する。能力情報は、NFCCがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。本発明のこの実施形態では、DHによって送信された開始指令を、NFCコントローラの通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011が受信する前提条件は、フレーム無線周波数インターフェース、NFC−DEP無線周波数インターフェース、またはLLCP高無線周波数インターフェースが活性化されていることである。

別の任意選択の実装形態では、NFCコントローラは、図5に示されたNFCコントローラの構造を基に、判定モジュール505をさらに含み得、判定モジュール505を含むNFCコントローラの構造が図6に示されている。図6は本発明の実施形態による別のNFCコントローラの概略構造図である。

判定モジュール505は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを判定するように構成されている。

本発明のこの実施形態では、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有すると判定モジュール505が判定したとき、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行した後、NFCコントローラは、LLCP高無線周波数インターフェースを活性化し得て、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011を使用することにより、DHへレポートを送信する。

任意選択の実装形態では、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011は、LLC PDUが受信される前に、DHに能力情報を報告するようにさらに構成されてよい。能力情報は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。

本発明のこの実施形態では、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によってDHに能力情報を報告する特定の方法は、前述の実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

任意選択の実装形態では、通信モジュール501によって受信されたLLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを第2の判断モジュール503によって判定する特定の方法は、 SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであるかどうかを判定するステップ、およびSNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであれば、サービス発見プロシージャが実行される必要があると判定し、SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQでなければ、サービス発見プロシージャが実行される必要はないと判定するステップであり得る。

実行モジュール504によってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 事前に記憶されたサービス情報から、第1のSDREQに含まれている第1のSNに対応する第1のSAPを判定するステップであって、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップ、および 第1のSAPを含む第1のSDRESを生成し、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012を使用することにより、第1のSDRESを第2のNFCデバイスへ送信するステップであり得る。

本発明のこの実施形態では、サービス情報は、DHにより、DHが能力情報を受信した後、NFCコントローラ向けに直接構成され、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信されたサービス情報でよい。DHによって送信されたサービス情報を、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信する方法は、前述の実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。代替として、サービス情報は、DHによって送信された開始指令に含まれ、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信されたサービス情報でよい。サービス情報は、少なくとも1つのSNを含んでよく、または少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含んでよく、または1つもしくは複数のSNと、1つもしくは複数のSNのうちいくつかのSNの各々に対応するSAPとを含んでよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。加えて、サービス情報が少なくとも1つのSNを含んでいるとき、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011がサービス情報を受信した後、NFCコントローラは、サービス情報における各SNに対応するSAPを割り当てる。

任意選択の実装形態では、LLC PDUが第1のCONNECT PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを、第2の判断モジュール503によって判定する特定の方法は、 第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値01hに等しいかどうかを判定するステップ、およびDSAPフィールドの値が既定値01hに等しいとき、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップである。

第2の判断モジュール503が、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができると判定したとき、実行モジュール504によってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 第2のSNを含む第2のSDREQを生成し、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012を使用することにより、第2のSDREQを第2のNFCデバイスへ送信するステップ、および次いで、第2のNFCデバイスにより第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012を使用することによって受信するステップである。第2のSDRESは第2のSAPを含み、第2のSAPは、第2のNFCデバイスのNFCコントローラによって第2のSNに割り当てられたSAPでよく、または、第2のNFCデバイスのNFCコントローラにより、記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応するSAPでよい。

任意選択の実装形態では、NFCコントローラは、図5に示されたNFCコントローラの構造を基に、第1の生成モジュール506をさらに含み得、第1の生成モジュール506を含むNFCコントローラの構造が図7に示されている。図7は、本発明の実施形態によるさらに別のNFCコントローラの概略構造図である。

第1の生成モジュール506は、DHによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行した後、第2のCONNECT PDUを生成するように構成されている。第2のCONNECT PDUのSSAPは、第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、図7に示されたNFCコントローラにより、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応する第3のSAPである。第2のCONNECT PDUのDSAPは第2のSAPである。サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップをさらに含む。サービス情報は、DHによって構成され、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信されたサービス情報である。サービス情報を、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信する特定の方法は、前述の実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

本発明のこの実施形態では、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012は、第2のCONNECT PDUを第2のNFCデバイスへ送信するようにさらに構成されてよい。

本発明のこの実施形態では、LLC PDUが、DHによって送信されたCONNECT PDUであるとき、第2の判定モジュール503は、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであるかどうかということ、および、SSAPが有効値(すなわち00hや01hではない別の値)であるかどうかということを判定するようにさらに構成されてよい。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであって、SSAPが有効値である場合、NFCコントローラの通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012は、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを直接送信してよい。代替として、第2の判断モジュール503は、CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNとパケットヘッダにおけるSSAPとが、NFCコントローラに記憶された対のサービス情報であるかどうかを最初に判定する。CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNとパケットヘッダにおけるSSAPとが、NFCコントローラに記憶された対のサービス情報である場合、NFCコントローラの通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012は、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを送信する。CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNとパケットヘッダにおけるSSAPとが、NFCコントローラに記憶された対のサービス情報ではない場合、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行し、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行した後、第1の生成モジュール506がCONNECT PDUを再生成する。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであって、SSAPが無効値(00hまたは01hなど)である場合、NFCコントローラの通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012は、第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを直接送信してよい。代替として、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行し、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行した後、第1の生成モジュール506がCONNECT PDUを再生成する。代替として、CONNECT PDUの情報フィールドにおけるSNがパースされた後、SNに対応するSAPが見いだされるか、または対応するSAPがSNに割り当てられ、次いで第1の生成モジュール506がCONNECT PDUを再生成する。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが00hでも01hでもない別の値であって、NFCコントローラの通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012は、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCONNECT PDUを直接送信する。

任意選択の実装形態では、NFCコントローラは、図5に示されたNFCコントローラの構造を基に、第2の生成モジュール507をさらに含み得、第2の生成モジュール507を含むNFCコントローラの構造が図8に示されている。図8は、本発明の実施形態によるさらに別のNFCコントローラの概略構造図である。

第2の生成モジュール507は、第2のNFCデバイスによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行した後、CC PDUを生成するように構成されており、CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、第2のSNに対応するものである。CC PDUのDSAPは第2のSAPである。CC PDUは、第1のNFCデバイスと第2のNFCデバイスの間のデータリンクを確立することに成功したことを示すために使用される。サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含む。サービス情報は、DHによって構成され、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信されたサービス情報である。サービス情報を、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011によって受信する特定の方法は、前述の実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。

本発明のこの実施形態では、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012は、CC PDUを第2のNFCデバイスへ送信するようにさらに構成されてよい。通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011は、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを、DHへ送信するようにさらに構成されてよい。第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は、それだけではないが、第2のSAPと、第1のCONNECT PDUのPDUタイプとを含み得る。第1のCONNECT PDUのPDUタイプは、第2のNFCデバイスが、第1のNFCデバイスに対するデータリンク接続の確立を要求していることを示すために使用される。

本発明のこの実施形態では、通信モジュール501によって受信されたLLC PDUが、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスによって送信されたCONNECT PDUであるとき、第2の判定モジュール503は、CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであるかどうかということ、および、SSAPが有効値(すなわち00hや01hではない別の値)であるかどうかということをさらに判定してよい。CONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPが01hであって、SSAPが有効値である場合、NFCコントローラの実行モジュール504は、サービス発見プロシージャ実行するか、またはCONNECT PDUの情報フィールドのSNをパースした後に、SNに対応するSAPを見いだすか、もしくはSNに対応するSAPを割り当て、次いで、通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011が、CONNECT PDUをDHへ直接転送する。DSAPが01hであって、SSAPが無効値である場合、実行モジュール504はサービス発見プロシージャを実行し、サービス発見プロシージャが実行された後、第2の生成モジュール507がCC PDUを生成し、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012が、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCC PDUを送信する。DSAPが00hでも01hでもない別の値であって、SSAPが有効値である場合、NFCコントローラの通信モジュール501の第1の通信サブモジュール5011は、CONNECT PDUをDHへ直接転送してよい。DSAPが00hでも01hでもない別の値であって、SSAPが無効値である場合、NFCコントローラが、NFCCに記憶されたサービス情報を問い合わせることによってDSAPに対応するSNを見いだした後、実行モジュール504がサービス発見プロシージャを実行し、次いで、第2の生成モジュール507がCC PDUを生成し、最後に、通信モジュール501の第2の通信サブモジュール5012が、ピアエンドにおける第2のNFCデバイスへCC PDUを送信する。

本発明のこの実施形態では、NFCコントローラとDHの間の相互作用が低減される。すなわち、NFCCがサービス発見プロシージャを実行し、したがってDHと相互作用する必要がなく、それによってDHのリソースオーバーヘッドを低減する。加えて、サービス発見プロシージャを実行するとき、NFCコントローラは、LLC PDUをパースする能力を有する必要があるが、最初にLLC PDUのパケットヘッダをパースし、次いで特別なLLC PDUをパースするだけでよく、LLCPにおいて指定されたすべてのLLC PDU(現在、14のタイプのLLC PDUが存在する)の情報フィールドをパースする必要はない。したがって、NFCコントローラによる特別なLLC PDUのパースに起因するNFCCのオーバーヘッドは比較的小さく、RF通信は影響されない。加えて、本発明のこの実施形態では、NFCコントローラは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCコントローラの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。加えて、この実施形態では、DHおよびNFCCが上位レイヤ情報を伝送する前に、DHがスタンバイ状態にあっても、NFCCはなおサービス発見プロシージャを完了することができ、それによって、上位レイヤ情報の後の交換の準備をする。

図9を参照して、図9は、本発明の実施形態によるさらに別のNFCコントローラの概略構造図である。図9に示されるNFCコントローラは第1のNFCデバイスのNFCコントローラであり、第1のNFCデバイスはDHをさらに含む。図9に示されるように、NFCコントローラは、CPUなどの少なくとも1つのプロセッサ901と、DHとNFCCの間のインターフェースなど、DHと通信するように構成された第1の通信サブ装置9021を含み得る通信装置902であって、このインターフェースが、上位レイヤにおけるNCIプロトコルをサポートし得、汎用非同期式送受信機構(UART、Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)、I2Cバス(Inter−Integrated Circuit)、シリアル周辺インターフェース(SPI、Serial Peripheral Interface)などを使用することにより、下位レイヤにおけるデータを伝送し得、また、NFCコントローラのトランシーバ回路など第2のNFCデバイスと通信するように構成された第2の通信サブ装置9022を含み得、トランシーバ回路のNFCアンテナの動作周波数は13.56MHzであり得て、NFCコントローラは、NFCアンテナを使用することにより、第2のNFCデバイスにデータを送信したり第2のNFCデバイスからデータを受信したりし得る通信装置902と、メモリ903と、少なくとも1つの通信バス904とを含み得る。メモリ903は、高速RAMメモリでよく、または少なくとも1つの磁気ディスクメモリなどの不揮発性メモリ(non−volatile memory)でよく、任意選択で、プロセッサ901から遠く離れて配置された少なくとも1つのメモリでよい。

通信バス904は、コンポーネント間の接続および通信を実施するように構成されている。

通信装置902はLLC PDUを受信するように構成されている。

具体的には、通信装置902の第1の通信サブ装置9021は、DHによって送信されたLLC PDUを受信するように構成されており、通信装置902の第2の通信サブ装置9022は、第2のNFCデバイスによって送信されたLLC PDUを受信するように構成されている。

メモリ903はプログラムコードのセットを記憶し、プロセッサ901は、メモリ903に記憶されたプログラムコードを呼び出して、 LLC PDUのパケットヘッダにおけるタイプ識別子に従って、このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるかどうかを判定する動作であって、ターゲットLLC PDUは、DHまたは第2のNFCデバイスによって送信された第1のCONNECT PDU、第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDU、または第2のNFCデバイスによって送信されたAGF PDUを含み、AGF PDUは、CONNECT PDUおよび/またはSNL PDUを含み得、これは本発明のこの実施形態では限定されない動作と、 このLLC PDUがターゲットLLC PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかを判定して、サービス発見プロシージャが実行される必要があればサービス発見プロシージャを実行する動作とを実行する。

実施形態において、LLC PDUが第2のNFCデバイスによって送信されたSNL PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかをプロセッサ901によって判定する特定の方法は、 SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであるかどうかを判定するステップであって、判定結果が、SNL PDUの情報フィールドに含まれるパラメータが第1のSDREQであるというものであるとき、プロセッサ901はサービス発見プロシージャを実行する必要があるステップであり得る。

プロセッサ901によってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 事前に記憶されたサービス情報から、第1のSDREQに含まれている第1のSNに対応する第1のSAPを判定するステップであって、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含むステップ、および 第1のSAPを含む第1のSDRESを生成し、通信装置902のサブ装置9022を使用することにより、第1のSDRESを第2のNFCデバイスへ送信するステップであり得る。

実施形態において、LLC PDUが第1のCONNECT PDUであるとき、サービス発見プロシージャが実行される必要があるかどうかをプロセッサ901によって判定する特定の方法は、 第1のCONNECT PDUのパケットヘッダにおけるDSAPフィールドの値が既定値01hに等しいかどうかを判定するステップ、およびDSAPフィールドの値が既定値01hに等しいとき、第1のCONNECT PDUの情報フィールドからの第2のSNをパースすることができるかどうかを判定するステップであって、第2のSNがパースされるとき、プロセッサ901はサービス発見プロシージャを実行する必要があるステップであり得る。

プロセッサ901によってサービス発見プロシージャを実行する特定の方法は、 第2のSNを含む第2のSDREQを生成し、通信装置902の第2の通信サブ装置9022を使用することにより、第2のSDREQを第2のNFCデバイスへ送信するステップ、および 第2のNFCデバイスにより第2のSDREQに応答して送信された第2のSDRESを、通信装置902の第2の通信サブ装置9022を使用することによって受信するステップである。第2のSDRESは第2のSAPを含む。第2のSAPは、第2のNFCデバイスのNFCコントローラによって第2のSNに割り当てられたSAPでよく、または、第2のNFCデバイスのNFCコントローラにより、記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応するSAPでよい。

実施形態において、プロセッサ901は、メモリ903に記憶されたプログラムコードを呼び出して、 DHによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、サービス発見プロシージャが実行された後、第2のCONNECT PDUを生成する動作であって、第2のCONNECT PDUのSSAPは、第1のCONNECT PDUのSSAPであるか、または、NFCコントローラにより、事前に記憶されたサービス情報を問い合わせることによって見いだされた、第2のSNに対応する第3のSAPであり、第2のCONNECT PDUのDSAPは第2のSAPであり、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含む動作をさらに実行するように構成されている。

通信装置902の第2の通信サブ装置9022は、第2のNFCデバイスへ第2のCONNECT PDUを送信するようにさらに構成されてよい。

実施形態において、プロセッサ901は、メモリ903に記憶されたプログラムコードを呼び出して、 第2のNFCデバイスによって第1のCONNECT PDUが送信されたとき、サービス発見プロシージャが実行された後、CC PDUを生成する動作であって、CC PDUのSSAPは、事前に記憶されたサービス情報の第4のSAPであって、第2のSNに対応するものであり、CC PDUのDSAPは第2のSAPであり、CC PDUは、第1のNFCデバイスと第2のNFCデバイスの間のデータリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用され、サービス情報は、少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含む動作をさらに実行するように構成されている。

通信装置902の第2の通信サブ装置9022は、第2のNFCデバイスへCC PDUを送信するようにさらに構成されてよい。通信モジュール902の第1の通信サブモジュール9021は、第1のCONNECT PDUに対応する指示情報と、データリンク接続を確立することに成功したことを示すために使用される指示情報とを、DHへ送信するようにさらに構成されてよい。第1のCONNECT PDUに対応する指示情報は、それだけではないが、第2のSAPと、第1のCONNECT PDUのPDUタイプとを含み得る。第1のCONNECT PDUのPDUタイプは、第2のNFCデバイスが、第1のNFCデバイスに対するデータリンク接続の確立を要求していることを示すために使用される。

実施形態において、通信装置902の第1の通信サブ装置9021は、プロセッサ901がサービス発見プロシージャを実行する前に、DHによって送信された開始指令を受信するようにさらに構成されている。開始指令は、サービス発見プロシージャを実行する機能を開始するようにNFCコントローラに指令するために使用される。

実施形態において、プロセッサ901は、メモリ903に記憶されたプログラムコードを呼び出して、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを判定する動作をさらに実行するように構成されている。

実施形態において、通信装置902の第1の通信サブ装置9021は、能力情報をDHに報告するようにさらに構成されてよい。能力情報は、NFCコントローラがサービス発見プロシージャを実行する能力を有することを示すために使用される。

実施形態において、サービス情報は、DHにより、DHが能力情報を受信した後、NFCコントローラ向けに直接構成され、通信装置902の第1の通信サブ装置9021によって受信されたサービス情報でよい。DHによって送信されたサービス情報を、通信装置902の第1の通信サブ装置9021によって受信する方法は、前述の実施形態において説明されており、詳細が本明細書で再び説明されることはない。代替として、サービス情報は、DHによって送信された開始指令に含まれ、通信装置902の第1の通信サブ装置9021によって受信されたサービス情報でよい。サービス情報は、少なくとも1つのSNを含んでよく、または少なくとも1つのSNと、各SNに対応するSAPとを含んでよく、または1つもしくは複数のSNと、1つもしくは複数のSNのうちいくつかのSNの各々に対応するSAPとを含んでよい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。加えて、サービス情報が少なくとも1つのSNを含んでいるとき、通信装置902の第1の通信サブ装置9021がサービス情報を受信した後、NFCコントローラのプロセッサ901は、サービス情報における各SNに対応するSAPを割り当てる。

本発明のこの実施形態では、NFCコントローラとDHの間の相互作用が低減される。すなわち、NFCCがサービス発見プロシージャを実行し、したがってDHと相互作用する必要がなく、それによってDHのリソースオーバーヘッドを低減する。加えて、サービス発見プロシージャを実行するとき、NFCコントローラは、LLC PDUをパースする能力を有する必要があるが、最初にLLC PDUのパケットヘッダをパースし、次いで特別なLLC PDUをパースするだけでよく、LLCPにおいて指定されたすべてのLLC PDU(現在、14のタイプのLLC PDUが存在する)の情報フィールドをパースする必要はない。したがって、NFCコントローラによる特別なLLC PDUのパースに起因するNFCCのオーバーヘッドは比較的小さく、RF通信は影響されない。加えて、本発明のこの実施形態では、NFCコントローラは、サービス発見プロシージャなど、DHのいくつかの機能を実行することができ、このことは、DHとNFCコントローラの間の論理インターフェースが2地点間モードにおける上位レイヤに向かって発達するという傾向に順応するものである。加えて、この実施形態では、DHおよびNFCCが上位レイヤ情報を伝送する前に、DHがスタンバイ状態にあっても、NFCCはなおサービス発見プロシージャを完了することができ、それによって、上位レイヤ情報の後の交換の準備をする。

前述の実施形態において言及されたNFCデバイス(第1のNFCデバイスおよび第2のNFCデバイス)は、NFCの機能を有するデバイス、またはNFCフォーラム(NFC Forum)による検査および認定に成功したものであって、それだけではないが、携帯電話、モバイルコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA、Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイスなどを含み得ることに留意されたい。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。

前述の実施形態では、各実施形態の説明はそれぞれの焦点を有することに留意されたい。実施形態において詳細に説明されていない部分については、他の実施形態の関連する説明が参照されてよい。加えて、当業者なら、本明細書において説明された実施形態はすべて望ましい実施形態であり、実施形態に包含される動作およびモジュールは必ずしも本発明が必要とするものではないことを習得するはずである。

本発明の実施形態の方法におけるステップは、実際のニーズに従って順番を調節されてよく、組み合わされてよく、削除されてよい。

本発明の実施形態では、NFCコントローラのモジュールおよびサブモジュールは、実際の要求に従って組み合わされてよく、分割されてよく、または除去されてよい。

本発明の実施形態では、モジュールおよびサブモジュールは、たとえばCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)といった汎用集積回路、またはASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)を使用することによって実施されてよい。

当業者なら、実施形態における方法の処理のすべてまたはいくつかが、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実施され得ることを理解し得る。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。プログラムが走るとき、実施形態における方法の処理が実行される。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)を含み得る。

本発明の実施形態において開示された論理リンク制御プロトコルLLCPベースのサービス発見方法およびNFCコントローラは、上記で詳細に説明されている。本発明の原理および実装形態は、本明細書では特定の例を使用することによって説明されている。本発明の実施形態に関する説明は、単に本発明の方法および核心観念を理解するのを支援するために提供されたものである。加えて、当業者なら、本発明の概念に従って、特定の実装形態および適用範囲に関して、本発明に対する変形形態および修正形態を作製することができる。したがって、明細書の内容は、本発明の制限として解釈されるべきではない。

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