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移動通信システムのビジター加入者へのサービス方法

申请号 JP2015547050 申请日 2013-12-13 公开(公告)号 JP2016507928A 公开(公告)日 2016-03-10
申请人 アイピーシーオー アクティーゼルスカブ; アイピーシーオー アクティーゼルスカブ; 发明人 ファルラー,トルビョルン; バレウル,オラフ; レソク,ロルフ;
摘要 移動通信システムのビジター加入者にサービスを提供する方法が開示されている。移動通信システム内の仮想ビジターサブシステム(VSS)によって実行されるこの方法は、以下のステップを含む:移動通信システム内で動作する移動局(MS)のMSISDNでのローミングイベントを検出するステップ;前記MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動通信システム内の移動ネットワークオペレータが、前記MSのビジター移動ネットワークオペレータになることを決定するステップ;前記ビジター移動ネットワークオペレータからビジターIMSIを受信するステップ;前記ビジターIMSIを前記MSの前記MSISDNに割り当てるステップ;前記ビジターIMSIを前記MSに転送するステップ;前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する認証イニシエーションをインターセプトするステップ;前記MSのホーム移動ネットワークオペレータに対して、前記MSを認証するステップ;及び前記ホーム移動ネットワークオペレータから受信した、認証応答に基づいて、前記ビジターIMSIによって識別されるビジター加入をアクティベートするステップ。
权利要求

移動通信システムのビジター加入者にサービスを提供する方法であって、移動通信システム内の仮想ビジターサブシステム(Virtual Visitor Subsystem, VSS)によって実行される以下のステップ: 移動通信システム内で動作する移動局(mobile station, MS)のMSISDNでのローミングイベントを検出するステップ、 前記MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動通信システム内の移動ネットワークオペレータが、前記MSのビジター移動ネットワークオペレータになることを決定するステップ、 前記ビジター移動ネットワークオペレータからビジターIMSIを受信するステップ、 前記ビジターIMSIを前記MSの前記MSISDNに割り当てるステップ、 前記ビジターIMSIを前記MSに転送するステップ、 前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する認証イニシエーションをインターセプトするステップ、 前記MSのホーム移動ネットワークオペレータに対して、前記MSを認証するステップ、及び、 前記ホーム移動ネットワークオペレータから受信した、認証応答に基づいて、前記ビジターIMSIによって識別されるビジター加入をアクティベートするステップ を含む方法。ビジターIMSIと前記MSのホームIMSIとの間でマッピングを実行すること、及び、ホームオペレータの鍵に基づいて、前記MSのホーム移動オペレータに対して前記MSを認証することを更に含む、請求項1に記載の方法。ビジターMSISDNと前記MSのMSISDNとの間の更なるマッピングを実行することを更に含む、請求項2に記載の方法。前記ビジターIMSI及び前記ホーム移動ネットワークオペレータのSMSCを用いた、前記MSから送信された移動発SMSの転送を更に含む、請求項3に記載の方法。前記ビジターIMSI及び前記ホーム移動ネットワークオペレータのSMSCを一時的に用いる前記MSによって受信された、移動終了SMSを転送することを更に含む、請求項3及び4のいずれかに記載の方法。ビジター移動ネットワークオペレータのMMSCによって送信され、前記ホーム移動ネットワークオペレータのMMSCによって受信された移動発信MMSを転送することを更に含む、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の方法。前記VSSをINノードとして用いる、前記ホーム移動ネットワークオペレータのGMSCに対し、ビジター加入を割り当てられたビジターによって生成された移動発呼の転送のためのB番号に、ルーティングプレフィックスを追加することを更に含む請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の方法。前記ビジター加入のMSISDNをローミング番号として用いる、前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する移動終呼のルーティングのためのローミング番号に、ルーティングプレフィックスを追加することを更に含む、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから受信した、音声料金データ(MOC CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから受信した、SMS料金データ(SMS-MO CDR/S-SMO-CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項9のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから受信したMMS料金データ(MO MMS CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項10のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから送信した、GPRS料金データ(M- CDR, S- CDR,及びG-CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項11のいずれかに記載の方法。MSのMSISDNでのローミングイベントは、 前記MSがビジター公衆地上移動ネットワーク(VPLMN)に接続されたとき、前記VSSが、MAP Update Locationメッセージをローミングハブから受信することによって、 或いは、 前記MSがホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に接続されたとき、前記VSSが、MAP Update Locationメッセージをローミングハブから受信することによって、 或いは、 前記MSがホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に接続されたとき、前記VSSが、MAP Cancel Locationメッセージを前記MSのホーム移動オペレータから受信することによって 識別される、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の方法。ビジター移動オペレータの前記決定は、ローミングイベント内のVLR番号を用いることによって、前記MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動ネットワークオペレータとして、ビジター移動ネットワークオペレータを決定する、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の方法。前記ビジターIMSIを前記MSISDNに割り当てる前記処理は、前記ビジター移動ネットワークオペレータ内に格納された、或いは、前記ビジター移動ネットワークオペレータから検索されたビジター加入プールから、未使用のビジターIMSIを選択することを含む、請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の方法。前記ビジターIMSIを前記MSに転送する前記ステップは、 前記ホームオペレータSMSCを介することなく、前記サービスSMSを前記MSに直接転送すること、及び、 前記MS内のSIM内の処理装置によって実行されるアプリケーションを用いて、ビジターIMSIで前記SIMを更新すること を含む、請求項1乃至請求項15のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する認証をインターセプトする前記ステップは、 前記VSSが、認証要求をインターセプトし、前記認証要求を前記ホームネットワークオペレータ及び前記ビジターネットワークオペレータに転送すること、 前記VSSが、前記ホームネットワークオペレータ及び前記ビジターネットワークオペレータから受信した認証応答をインターセプトすること、 前記VSSが、前記ホームネットワークオペレータからの前記認証応答を、認証を要求しているVLRに伝達すること を含む、請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の方法。前記ビジターIMSIによって識別されるビジター加入をアクティベートする前記ステップは、前記ホーム移動ネットワークオペレータから受信した認証応答に基づいて、前記ビジター加入をアクティベートする、請求項1乃至請求項17のいずれかに記載の方法。請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の方法を実行するように構成された処理装置。移動通信システム内でビジター加入者にサービスを提供するためのビジターサービングサブシステムであって、請求項19に記載の処理装置を備えるもの。当該SIM内の処理装置によって実行されるアプリケーションを備えるSIMを、それぞれ備える複数の移動局、MS それぞれがビジターIMSIによって識別される、ビジター加入のプールと共に構成された、複数の移動ネットワークオペレータ(MVNO及びMNO)、 それぞれが対応する移動ネットワークオペレータに関連付けられ、それぞれがHPLMN内で動作するMSの地理的エリアを判定するように構成された、複数のホーム公衆地上移動ネットワーク、HPLMN、 ローミングハブに関連付けられた、複数のビジター公衆地上移動ネットワーク、VPLMN、及び、 請求項20に記載のビジターサービングサブシステム を備える移動通信システム。

移動通信システムのビジター加入者にサービスを提供する方法であって、移動通信システム内の仮想ビジターサブシステム(Virtual visitor Subsystem, VSS)によって実行される以下のステップ: 移動通信システム内で動作する移動局(mobile station, MS)のMSISDNでのローミングイベントを検出するステップ、 前記MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動通信システム内の移動ネットワークオペレータが、前記MSのビジター移動ネットワークオペレータになることを決定するステップ、 前記ビジター移動ネットワークオペレータからビジターIMSIを受信するステップ、 前記ビジターIMSIを前記MSの前記MSISDNに割り当てるステップ、 前記ビジターIMSIを前記MSに転送するステップ、 前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する認証イニシエーションをインターセプトするステップ、 前記MSのホーム移動ネットワークオペレータに対して、前記MSを認証するステップ、及び、 前記ホーム移動ネットワークオペレータから受信した、認証応答に基づいて、前記ビジターIMSIによって識別されるビジター加入をアクティベートするステップ を含み、 前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する認証イニシエーションをインターセプトする前記ステップは、 前記VSSが、認証要求をインターセプトし、前記認証要求を前記ホームネットワークオペレータ及び前記ビジターネットワークオペレータに転送すること、 前記VSSが、前記ホームネットワークオペレータ及び前記ビジターネットワークオペレータから受信した認証応答をインターセプトすること、 前記VSSが、前記ホームネットワークオペレータからの前記認証応答を、認証を要求しているVLRに伝達すること を含む方法。ビジターIMSIと前記MSのホームIMSIとの間でマッピングを実行すること、及び、ホームオペレータの鍵に基づいて、前記MSのホーム移動オペレータに対して前記MSを認証することを更に含む、請求項1に記載の方法。ビジターMSISDNと前記MSのMSISDNとの間の更なるマッピングを実行することを更に含む、請求項2に記載の方法。前記ビジターIMSI及び前記ホーム移動ネットワークオペレータのSMSCを用いた、前記MSから送信された移動発SMSの転送を更に含む、請求項3に記載の方法。前記ビジターIMSI及び前記ホーム移動ネットワークオペレータのSMSCを一時的に用いる前記MSによって受信された、移動終了SMSを転送することを更に含む、請求項3及び4のいずれかに記載の方法。ビジター移動ネットワークオペレータのMMSCによって送信され、前記ホーム移動ネットワークオペレータのMMSCによって受信された移動発信MMSを転送することを更に含む、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の方法。前記VSSをINノードとして用いる、前記ホーム移動ネットワークオペレータのGMSCに対し、ビジター加入を割り当てられたビジターによって生成された移動発呼の転送のためのB番号に、ルーティングプレフィックスを追加することを更に含む請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の方法。前記ビジター加入のMSISDNをローミング番号として用いる、前記ビジター移動ネットワークオペレータに対する移動終呼のルーティングのためのローミング番号に、ルーティングプレフィックスを追加することを更に含む、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから受信した、音声料金データ(MOC CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから受信した、SMS料金データ(SMS-MO CDR/S-SMO-CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項9のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから受信したMMS料金データ(MO MMS CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項10のいずれかに記載の方法。前記ビジター移動ネットワークオペレータから送信した、GPRS料金データ(M- CDR, S- CDR,及びG-CDR)の転送を更に含む、請求項3乃至請求項11のいずれかに記載の方法。MSのMSISDNでのローミングイベントは、 前記MSがビジター公衆地上移動ネットワーク(VPLMN)に接続されたとき、前記VSSが、MAP Update Locationメッセージをローミングハブから受信することによって、 或いは、 前記MSがホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に接続されたとき、前記VSSが、MAP Update Locationメッセージをローミングハブから受信することによって、 或いは、 前記MSがホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に接続されたとき、前記VSSが、MAP Cancel Locationメッセージを前記MSのホーム移動オペレータから受信することによって 識別される、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の方法。ビジター移動オペレータの前記決定は、ローミングイベント内のVLR番号を用いることによって、前記MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動ネットワークオペレータとして、ビジター移動ネットワークオペレータを決定する、請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の方法。前記ビジターIMSIを前記MSISDNに割り当てる前記処理は、前記ビジター移動ネットワークオペレータ内に格納された、或いは、前記ビジター移動ネットワークオペレータから検索されたビジター加入プールから、未使用のビジターIMSIを選択することを含む、請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の方法。前記ビジターIMSIを前記MSに転送する前記ステップは、 前記ホームオペレータSMSCを介することなく、前記サービスSMSを前記MSに直接転送すること、及び、 前記MS内のSIM内の処理装置によって実行されるアプリケーションを用いて、ビジターIMSIで前記SIMを更新すること を含む、請求項1乃至請求項15のいずれかに記載の方法。請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の方法を実行するように構成された処理装置。移動通信システム内でビジター加入者にサービスを提供するためのビジターサービングサブシステムであって、請求項17に記載の処理装置を備えるもの。当該SIM内の処理装置によって実行されるアプリケーションを備えるSIMを、それぞれ備える複数の移動局、MS それぞれがビジターIMSIによって識別される、ビジター加入のプールと共に構成された、複数の移動ネットワークオペレータ(MVNO及びMNO)、 それぞれが対応する移動ネットワークオペレータに関連付けられ、それぞれがHPLMN内で動作するMSの地理的エリアを判定するように構成された、複数のホーム公衆地上移動ネットワーク、HPLMN、 ローミングハブに関連付けられた、複数のビジター公衆地上移動ネットワーク、VPLMN、及び、 請求項18に記載のビジターサービングサブシステム を備える移動通信システム。

说明书全文

本発明は一般的には通信システムに関する。特に、本発明は移動通信システムのビジター加入者にサービスする方法に関する。また、本発明は、この方法を採用するビジターサービングサブシステム、及び、ビジターサービングサブシステムを含む移動通信システムに関する。

外国を訪れた加入者は、ローミング協定を通じて訪問先国の移動体ネットワークへのアクセスを認められる。ローミング協定は、2つの移動体ネットワーク事業者、即ち、ホームネットワーク事業者(Home Mobile Network Operator, HMNO)及び訪問先ネットワーク事業者(Visited Mobile Network Operator, VMNO)の間の双方の合意である。加入者に対して地球規模のカバリッジを提供するためには、移動体事業者は、多数のローミング協定にサインしなければならない。地球上の全ての国の事業者とローミング協定をサインする代わりに、移動体事業者は、ローミングハブを通じてローミングを購入することができる。

ローミングビジネスはGSMAの電話事業者によって統制されている。仮想移動体通信事業者(MVNO)、及び、MNOが提供するインフラに依存する新しいネットワーク事業者には、ローミングから利益の分配を受ける可能性はないか、或いは、可能性が限られている。

背景技術は加入者の立場から訪問する側の状況に主に焦点を当てている。加入者及び複数のサブスクリプションをローミングするための様々な方法及び技術が存在する。このカテゴリにおいて商業的に利用可能な製品は、ローミングSIMカード(Roaming SIM Card)或いはMulti-IMSI SIMカードと呼ばれている。

添付の独立項に記載の、ビジター加入者にサービスする方法、ビジターサービングサブシステム、及び、移動体通信サブシステムにより、背景技術を上回る利点が得られる。

利点及び代替の実施形態を従属項に記載した。

本発明の追加的な特徴、動作原理及び利点は、以下の詳細な説明から理解されるだろう。前述の一般的な説明、及び、続く詳細な説明は、どちらも、説明のための例示に過ぎないものであり、請求項の記載のように発明を限定するものではないことを理解されたい。

MNO及びMVNOのためのビジターサービングサブシステムを含むネットワーク要素を図示した略ブロック図である。

ビジターサービングサブシステムを含まないMVNOのローミング制御の態様を図示した略ブロック図である。

ビジターサービングサブシステムを含むMVNOのローミング制御の態様を図示した略ブロック図である。

ビジターサービングサブシステムを用いるMNOによるビジターにサービスする方法の態様を図示した略ブロック図である。

仮想ビジターサブシステム(VSS)によって実行される様々なステップを図示した略プロセスフロー図である。

ビジターサービングサブシステムアーキテクチャーを図示した略ブロック図である。

ビジター加入者にサービスするための方法の態様を図示した略ブロック図であり、特に、ビジター加入のマッピングを図示したものである。

ビジター加入者にサービスするための方法の更なる態様を図示した略ブロック図であり、特に、海外ネットワークからのローミングイベントの処理を図示したものである。

ビジター加入者にサービスするための方法の更なる態様を図示した略ブロック図であり、特に、認証プロセスを図示したものである。

ビジター加入者にサービスするための方法の更なる態様を図示した略ブロック図であり、特に、ホームネットワークからのローミングイベントの処理を図示したものである。

ビジター加入者にサービスするための方法の更なる態様を図示した略ブロック図であり、特に、WLANからのローミングイベントの処理を図示したものである。

MAPハンドリングの態様を図示した略ブロック図である。

MAPハンドリングの更なる態様を図示した略ブロック図であり、特に、MAPメッセージのローミングを図示したものである。

仮想オペレータビジター加入者(virtual operator visitor subscriber)からの移動発呼(mobile originated call)に関する態様を図示した略ブロック図である。

仮想オペレータビジター加入者を処理する移動終呼(mobile terminated call)に関する態様を図示した略ブロック図である。

例えばGPRSデータのようなハンドリングデータサービスに関する態様を図示した略ブロック図である。

以下の詳細な説明において実施形態によって本発明は説明される。

本発明は、移動通信システム内でビジター加入者にサービスするための方法を提供する。

そのような移動通信システムは、ビジター加入者にサービスする方法が作動するような構造的な環境として考えられてもよい。構造的には、移動通信システムは複数の移動局、MSを備えることとしてよい。システム内で動作する各移動局或いは少なくともいくつかの移動局は、SIM内の処理装置によって実行されるアプリケーションプログラムを含むSIMを備える。

移動通信システムは複数の移動ネットワークオペレータを更に含む。これら移動ネットワークオペレータはMVNO及びMNOを含むこととしてもよい。システム内の各移動ネットワークオペレータ、或いは、少なくともいくつかの移動ネットワークオペレータは、ビジター加入のプールとして定義される。各ビジター加入はビジターIMSIによって識別される。

移動通信システムは複数のホーム公衆地上移動ネットワーク(home public land mobile network, HPLMN)を更に含む。各HPLMNは、或いは、HPLMNの少なくともいくつかは、対応する移動ネットワークオペレータに関連付けられる。更に、各HPLMNはHPLMN内で動作するMSの地理的エリアを判定するように構成されてもよい。

移動通信システムは、ローミングハブに関連付けられた複数のビジター公衆地上移動ネットワーク(visitor public land mobile network, VPLMN)を更に含むこととしてもよい。

また、移動通信システムは、ビジターサービングサブシステム(visitor serving subsystem, VSS)を更に含むこととしてもよい。VSSは移動通信システム内でビジター加入者にサービスするための方法の指針に従って動作する。

典型的には、VSSは、コンピュータ処理命令を実行するように構成された処理装置を含む。このコンピュータ処理命令は、ビジター加入者にサービスするための開示された方法をVSSに実行させる。

従って、ビジター加入者にサービスするための開示された方法は、ビジターサービングサブシステム(VSS)によって実行されるだろう。この方法は図4に図示されており、以下のステップを備える。 ・MS(移動局)のMSISDNでローミングイベントを検出する。MSは移動通信システム内で動作する(ステップ401)。 ・ビジター移動ネットワークオペレータを、MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動ネットワークオペレータとして決定する(ステップ402)。 ・ビジター移動ネットワークオペレータからビジターIMSIを受信する(ステップ403)。 ・ビジターIMSIをMSのMSISDNに割り当てる(ステップ404)。 ・ビジターIMSIをMSに転送する(ステップ405)。 ・認証リクエストを受信する(ステップ406)。 ・ビジター移動ネットワークオペレータへの認証イニシエーションをインターセプトする(ステップ407)。 ・MSのホーム移動ネットワークオペレータに対してMSを認証する(ステップ408)。 ・ホーム移動ネットワークオペレータから受信した認証レスポンスに基づくビジターIMSIによって識別されたビジター加入をアクティベートする(ステップ409)。

態様の一例では、MSのMSISDNでのローミングイベントは、MSがビジター公衆地上移動ネットワーク(VPLMN)に接続されたときに、移動通信システムのローミングハブから、MAP Update Locationメッセージを受信するVSS101によって識別されることとしてもよい。

或いは、MSのMSISDNでのローミングイベントは、例えば、MSがホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に接続されたときに、ローミングハブから、MAP Update Locationメッセージを受信するVSS101によって識別されることとしてもよい。

或いは、MSのMSISDNでのローミングイベントは、例えば、MSがホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に接続されたときに、MSのホーム移動オペレータから、MAP Cancel Locationメッセージを受信するVSS101によって識別されることとしてもよい。

本方法では、上述の出来事或いは条件のどれによってでも、或いは、どの組み合わせによってでも、ローミングイベントを識別してもよい。

態様の一例では、MSの地理的エリアをカバーするHPLMNを有する移動ネットワークオペレータとして、ビジター移動オペレータを決定するステップ402は、ローミングイベント中のVLR番号の使用を含むこととしてもよい。

態様の一例では、ビジターIMSIをMSISDNに割り当てるステップ404は、ビジター加入プールから未使用のビジターIMSIを選択することを含んでもよい。ビジター加入プールは、ビジター移動ネットワークオペレータに含まれる(例えば、ビジター移動ネットワークオペレータに格納される)、或いは、ビジター移動ネットワークオペレータから受信される。

態様の一例では、ビジターIMSIをMSに転送するステップ405は、ホームオペレータSMSCを参加させることなく、サービスSMSをMSに直接転送することとしてもよい。この転送ステップ405は、更に、ビジターIMSIを用いた、MSに含まれるSIMのアップデートを含むこととしてもよい。MSのSIM OTAとビジターアプレットを用いることによって実行されてもよく、例えば、SIM内の処理装置にて実行されるアプリケーションプログラムを使用することによって実行されてもよい。

態様の一例では、ホーム移動ネットワークオペレータへの認証をインターセプトするステップ407は、VSS101による、ホームネットワークオペレータ及びビジターネットワークオペレータへの認証リクエスト406のインターセプト及びルーティング、VSSによる、ホームネットワークオペレータ及びビジターネットワークオペレータから受信する認証レスポンスのインターセプト、及び、VSS101による、ホームネットワークオペレータから認証を要求したVLRへの認証レスポンスの転送を含むこととしてもよい。

態様の一例では、ビジターIMSIによって識別されるビジター加入をアクティベートするステップ409は、ホーム移動ネットワークオペレータから受信した認証レスポンスに基づくビジター加入のアクティベートを含むこととしてもよい。

好適な一態様では、ビジター加入者にサービスするための方法は、更に、ビジターIMSIとMSのホームIMSIとの間のマッピングの実行を含む。好適には、本方法は、ビジターMSISDNとMSのMSISDNとの間のマッピングの実行を更に含むこととしてもよい。

ビジター加入者にサービスするための方法は、ビジターIMSIとホームIMSIの間のマッピングを含み、更に、ビジターMSISDNとMSのMSISDNの間のマッピングを含むこととしてもよい。

ビジター加入者にサービスするための方法は、多数のオプショナルな追加のステップを更に含むこととしてもよい。

そうしたオプショナルな追加ステップとして、MSから送信され、ホーム移動ネットワークオペレータのSMSCによって受信される移動発信(mobile originated)SMSの転送を含む。

代替的でオプショナルな追加ステップとして、ホーム移動ネットワークオペレータのSMSCから送信され、MSによって受信される移動終了(mobile terminated)SMSの転送を含む。

他のオプショナルな追加ステップとして、ビジター移動ネットワークオペレータのMMSCから送信され、ホーム移動ネットワークオペレータMMSCによって受信される移動発信MMSの転送を含む。

呼処理のためのホーム移動ネットワークオペレータGMSCに対し、ビジター加入を割り当てたビジターによって生成された移動発呼を転送するため、B番号(B-number)に対してルーティングプレフィックス(routing prefix)を追加することを、追加のステップとして更に含んでもよい。この態様では、方法を実行するVSSはINノードとして用いられる。

他に考えられる追加ステップとして、移動終呼をビジター移動ネットワークオペレータにルーティングするためのローミング番号に、ルーティングプレフィックスを追加することとしてもよい。ビジター移動ネットワークオペレータはローミング番号としてビジター加入のMSISDNを用いる。

本方法は、他のオプショナルなステップの中に、ビジター移動ネットワークオペレータから受信した音声料金データ(voice billing data, MOC CDR)の転送を更に含むこととしてもよい。

本方法は、ビジター移動ネットワークオペレータから受信したSMS料金データ(SMS billing data, SMS-MO CDR/S-SMO-CDR)の転送を更に含むこととしてもよい。

本方法は、ビジター移動ネットワークオペレータから受信したMMS料金データ(MMS billing data, MO MMS CDR)の転送を更に含むこととしてもよい。

本方法は、ビジター移動ネットワークオペレータから送信されたGPRS料金データ(GPRS billing data, M-,S- and G-CDR)の転送を更に含むこととしてもよい。

また、本発明は、移動通信システム内でビジター加入者にサービスするためのビジターサービングサブシステム、VSS101に関する。VSS101は、ここで説明されたような方法を実行するように構成された処理装置を含む。

また、本発明は、複数の移動局を備え、前記移動局はそれぞれSIMを含み、前記SIMは、前記SIM内の処理装置にて実行されるアプリケーションを含み、MVNO及びMNOを含む複数の移動ネットワークオペレータを備え、前記移動ネットワークオペレータはそれぞれビジター加入のプールと共に構成され、ビジター加入はそれぞれビジターIMSIによって識別され、複数のホーム公衆地上移動ネットワーク、HPLMNを備え、HPLMNはそれぞれ対応する移動ネットワークオペレータに関連付けられ、HPLMNはそれぞれ、HPLMN内で動作しているMSの地理的エリアを判定するように構成され、ローミングハブに関連付けられた複数のビジター公衆地上移動ネットワーク、VPLMNを備え、本明細書にて開示されるようなビジターサービングサブシステム、VSS101を備え、VSSは本明細書にて開示されるような方法を実行するように構成された処理装置を備える移動通信システムに関する。

本発明の効果として、外国を訪れたホームオペレータ加入者は、その外国のローカル移動ネットワークオペレータからビジター加入の割り当てを受けることができる。

加入者はホームオペレータによって認証されてもよいし、ローカルPLMNにアクセスするためにローカルオペレータからのビジター加入を用いることとしてもよい。ホームオペレータから見ると、加入者はローミングされる。ローカルオペレータから見ると、ビジターはローカル加入者として扱われる。

アーキテクチャ 本発明は、仮想移動体通信事業者(Mobile Virtual Network Operator, MVNO)がビジター機能を提供できるようにする方法を提供する。本願では、ビジターは仮想事業者ビジター(Virtual Operator Visitor, VOV)と呼ばれ、本方法を実装したシステムをビジターサービングサブシステム(Visitor Serving Subsystem, VSS)と呼ぶ。この方法が新規な発明に相当することを示すため、本明細書では、最初に先行技術と現在の状況について説明する。

図1はMNO102及びMVNO103のためのコアネットワーク要素を示す。図中、コアネットワークは、”H”及び”V”と呼ぶ2つの異なるレイヤーからなる。Hレイヤーはオペレータの加入者と、公衆ネットワークへのゲートウェイに関する。Vレイヤーは無線ネットワーク104に接続され、Hレイヤーに対してサービスする機能を有する。Vレイヤーは異なるオペレータに属する加入者にアタッチ可能であり、これらの加入者はHレイヤーを用いて認証される。MNOは両方のタイプのレイヤーを有するが、MVNOはHレイヤーのみを有する。MVNOに属する加入者はMNOのVレイヤーにアタッチされてMVNOのHレイヤーに認証される。VSSはMVNOのためのVレイヤーとしてサービスする。それによりMVNOがビジターをホストすることができるようになる。MNO102とMVNO103の両方において、SDBは加入者データベースを示す。

MVNOはローカルMNOを通じてローミングサービスを購入しなければならない。ローミングはMNOによって制御される。一例を図2aに示す。

図2aは、MVNO加入者(この場合、MVNO(A)からの加入者)が外国の他のMNO(この場合、MNO(B))にローミングされたことを示す。現在のGSMA体制では、MNO(A)及びMNO(B)のみがこのローミングに関与することを認められている。海外のMVNO、MVNO(B)は、MVNO(A)の加入者をビジターとして見ることができない。このため、MVNO(B)は関与しない。

図2bは、VSSの導入によってこれがどのように変化するかを示す。VSSは、MVNO間で直接にビジター加入者を交換するための別のローミングサービスを確立する。

図2a及び2bの両方において、201はMVNO(A)に属するビジターを示す。図3は、VSS101がどのようにしてMNOのために用いられるかを図示している。この場合、MNOはビジターにサービスしているが、通常のローミングとは異なり、MNOはローカルビジター加入をアクティベートする。VSS101はビジターとホーム加入との間の関係を維持する。図3において、304はホームオペレータを示し、302は移動ネットワークオペレータMNOを示す。

図4は既に上述した。

図5はVSSアーキテクチャの構成要素を示す。構成要素は以下の通りである。 ・ビジターアプレット507はSIMカード506のソフトウェアモジュールである。 ・SIMカード506はMS504の構成要素である。 ・ビジターSIPクライアント505はMS504内のソフトウェア構成要素である。 ・複数のMVNO及びローミングハブ502に接続された複数のMNO/PLMN ・ビジターゲートウェイVGwは、MVNOのコアネットワークに接続されたソフトウェア及びハードウェア構成要素である。 ・VRC501は全てのVGw、SIP BC(Boarder Controller)及びSIM OTAに接続されたソフトウェア及びハードウェア構成要素である。

VOV MVNOはVRCを介してネットワークを形成する。VRCはロケーション管理、呼及びメッセージのルーティングのために用いられるので、ローミングのためにMNOによって用いられるグローバルSS7ネットワーク(global SS7 network)をバイパスする。

VOV MVNOはそれぞれ、旅行中のMVNOの加入者のためのH-MVNOとして動作する。VOV MVNOはそれぞれ、他のMVNOから自MVNOのカバリッジのエリアを訪問中の加入者のためのV-MVNOとして動作する。

ビジタールーティングセンター、VRC501は、VOV MVNOによってカバーされていないエリアのためのローミングハブの統合を通じて、地球規模のカバリッジを確保する。VOVは、ローミングハブを介したローミングのため、共通の移動オペレータアイデンティティを用いる。ローカルMNOとのMVNO協定を通じて国内のアクセスのみが認められたMVNOは、VSSネットワークを介して地球規模のカバリッジを得ることができる。競争のあるローミング価格を得ようと努めるMNOは、MVNOと同様の方法によって、VSSネットワークを活用することができる。

自身のローミング協定を持たない移動オペレータは、VSSサービスを用いるオペレータによってカバーされていない全てのエリアをカバーするため、ローミングパートナーを活用することができる。

WLANインタフェースを備えるスマートフォンは、家庭、オフィス、ホテル、公共エリア等のWLANホットスポットを介してインターネット503にアクセスすることができる。多数のWLANプロファイルをスマートフォンに格納することが可能である。スマートフォンは端末が既知のWLANのカバリッジ内にあることを自動的に検出し、WLAN経由のデータフローを開始する。スマートフォンにインストールされたビジターSIPクライアントはインターネットアクセスを用いる。このSIPクライアントは呼をWLAN経由で行う。

仮想オペレータビジター ビジター加入者は、自分のH-MNO以外のMNOからのPLMNを用いている移動加入者である。ここではこのオペレータをV-MNOと呼ぶ。ビジターは、H-MVNOのHLRへの認証に基づいて、V-MNOのVLRに挿入される。ビジター受け入れの前に、H-MNOとV-MNOとの間の商業的な協定が存在しなければならない。主に3種類の協定が存在する。異なる国からの移動ネットワークオペレータ間のローミング協定、同じ国の中のオペレータ間の国内ローミング協定、及び、MNOのPLMNを介した、MVNO国内移動カバリッジからの加入者を提供する仮想オペレータ協定。

移動仮想オペレータビジターソリューション(Mobile Virtual Operator Visitor Solution)は、仮想オペレータビジター(Virtual Operator Visitor, VOV)を導入することにより、更に一歩踏み込む。VOVは、V-MVNOから一時的なローカル加入者アイデンティティを提供される。VOVは、ホームオペレータからの元の移動電話番号を維持し、ホームオペレータからの移動加入サービスを受け続ける。

図6は更にVOVを管理するための方法を図示する。ここで、MS504はまだMVNO(A)との間にローカル加入を有し、ローミングは加入者プロファイルを用いたMVNO(B)からのビジター加入を使用する。加入者プロファイルは、V-IMSI、V- MSISDN、VGwを用いたINノードとしてのINサービスアクティベーション、及び、V-MVNOのH-PLMNにアクセスするためのV-MVNOのAPNアドレスを含む。

外国へのVOVトラベリングは、訪問先のMNOの中のローカルMVNO加入者として登録される。SIMカード506上にビジターアプレット507を有するVOV加入者は、ローカルMVNOから自動的にVOVサービスを受ける。MSは一時的に割り当てられた加入者アイデンティティを使用するので、ローカル加入者として動作する。VOV加入者はローカルトラフィック及びMVNO(B)のための収益を生成する。従来のローミング体制の元では、このトラフィックはMNO/HPLMNのためのローミングトラフィック収益として想定された。訪問中の加入者によって生成されるトラフィックは、MVNO(B)の顧客が生成したものに見える。

VRC501は、VSS101に含まれ、ビジター加入の動的な割り当てと、ホームオペレータ加入者アイデンティティとビジター加入との間のビジター加入マッピング601とを管理する。VOVは、全ての移動電話加入サービスをホームオペレータから受け、移動電話番号への着信を利用することができる。V-MVNOによって割り当てられた一時的なV-MSISDNは、呼び出された電話番号に呼及びメッセージがルーティングされる前に、実際の移動電話番号に置換される。緊急呼び出しがローカルの緊急サービスに発信されるようにするため、緊急呼び出しはV-MSISDNを用いる。

VOV MVNOによってカバーされていないエリアのため、VRCは、ローミングハブの統合により、地球規模のカバリッジを確保する。ローミングハブを介したローミングのために、VOVは、共通の移動オペレータアイデンティティを用いる。ローカルMNOとのMVNO協定を通じて国内のアクセスのみが認められたMVNOは、VSSネットワークを介して地球規模のカバリッジを得ることができる。競争力のあるローミング価格を得ようと努めるMNOは、MVNOと同様の方法によって、VSSネットワークを活用することができる。

VOVのためのローミングイベントを処理するための方法を図7に示す。MVNOは、移動ネットワークオペレータから、新しいエリアに移動した加入者としてロケーション管理情報を受け取る。外国を訪れた加入者は世界規模のローミングカバリッジのためにローミングハブ502を使用する。ネットワークアクセスを取得するため、ローミングハブIMSI(R-IMSI)は、外国でのネットワークエントリに用いられる。VRCはVOV-IMSIにてローミングイベントを検出する(ステップ701)。H-MVNOへの認証はH-IMSIに基づいて実行され(ステップ702)、その応答はローミングハブ502に転送される(ステップ703)。

VRCはMVNOからのビジター加入を要求し、エリアをカバーするMVNOから未使用のビジター加入を受け取る(ステップ704)。VOVはV-MVNOからIMSIを割り当てられる。MSISDNに関連付けられたIMSIサブレンジは、参加中のMVNOそれぞれのVOV加入者のために割り当てられる。IMSIサブレンジは、ビジター加入のためのV-IMSIのプールとして用いられる。ビジター加入はMVNOのHLRに挿入される。

VOVのためのV-IMSIは、ビジター加入者に対して、MVNOがカバーするエリアに移動する加入者として自動的に割り当てられる。新規ビジター加入プロファイル(ステップ708)は、SIM OTAを介して、加入者ISMカード506のビジターアプレット507に送信される(ステップ705)。ローミングパートナーネットワークはV-IMSIを有するSIMカード上のビジターアプレットをアップデートするために用いられる。

IMSI/PLMN及びルーティングパートナーを用いたビジター加入プロファイルの受信は、新しいIMSIに基づいて、MSでのネットワーク選択プロセスを再開させる。更に、SIM OTAはV-MVNO APNを用いてMSをアップデートする。

VOV加入者MSのSIMカードは、割り当てられたV-IMSIを用いて、訪問国のローカルH-PLMNにアクセスする。VOV加入者V-IMSIは訪問先のH-PLAN/MNO VLRに挿入される。V-MVNOのHLRは、自身の加入者が移動電話の電源をオンオフした場合と同様に、ビジター加入の状態を追跡し続ける。

VOVは、V-IMSI及び関連付けられたV-MSISDNによって識別される。V-IMSIサブレンジでのロケーションアップデートはVRCに転送される。

VOV加入者プールの全加入者はINサービスを利用し、VGwはINノードアドレスとなる。データ通信のローカルブレイクアウトのためのAPNアドレスはローカルMVNO GGSNである。V-IMSIサブレンジのシグナリングはVRCに転送される(ステップ706)。

VRCでのビジター加入マッピングは、VOV加入者とホーム加入者アイデンティティとの間のマッピングを行う。

VOV加入者MSのSIMカードは、ホームオペレータの秘密鍵を用いて認証を行う。V-MVNOはビジターに関連するメッセージを、ビジターホームオペレータにリダイレクトする。VOVは、H-IMSI及び秘密鍵に基づいて、H-MVNOのHLRに認証される。ホームオペレータは、他のPLMNにローミングされた加入者と同様の方法で、自身のVOV加入者を管理する(ステップ707)。

図8に認証プロセスの詳細を示す。サービングネットワーク(この場合HPLMN(B))のVLRによってMSを認証するため、1つ乃至5つの認証ベクターからなるセットがホームMVNO内のHLR/AUTからVLRに送信される。また、訪問先MVNO内のHLR/AUTは、ビジター加入に関する認証ベクター鍵を要求される。これらのパラメータは使用されないが、訪問先MVNO内のHLRには、VOVが今アクティブであり、ローカルHPLMN(B)に接続されていることが通知される。

MSは、ローカルV-MVNOが存在しないエリア内では、R-IMSIを使い続ける。もし、エリアをカバーする未使用のビジター加入が存在せず、かつ、エリアがH-MVNOのHPLMNではないのであれば、MSはR-IMSIを使い続ける。ステップ(705-707)は実行されない。

ホーム移動ネットワークオペレータHPLMNによってカバーされているエリアでは、MSはH-IMSI及びH-MVNOのAPNを使用する(図9)。

VRCはVOV-IMSI上のローミングイベントを検出する(ステップ901)。H-MVNOに対する認証はH-IMSIに基づいて実行され(ステップ902)、その応答はローミングパートナーに転送される(ステップ903)。

H-MVNOが好ましいオペレータであると判定するためVRCはエリア情報を用いる。加入者がHPLMN(A)によってカバーされたエリアに入った場合、SIMカードはH-IMSIを用いる。

SIM OTAを介して、加入者SIMカード上のビジターアプレットに対してH-IMSI識別子は送信される(ステップ904)。SIMカード506上のビジターアプレット507をアップデートするため、ローミングハブネットワーク(ローミングハブ502参照)が用いられる。H-IMSI識別子の受信は、予め格納されたH-IMSIプロファイルに基づくMS内でのネットワーク選択プロセスを再開させる。更に、SIM OTAは、V-MVNO APNを用いてMSをアップデートする。H-MVNOに対する認証はH-IMSIに基づいて実行される(ステップ905)。図9において908はホーム加入プロファイルを示す。

ビジターSIPクライアントはSIPサーバへのログオンのためにH-IMSIを使用する(図10)。H'-IMSIによって与えられた加入者H-MVNOに対するSIPログオンをリダイレクトするIPテレフォニー仮想ネットワークオペレータとして、SIPサーバは操作される。H-MVNOは通常のローミングイベントをVRCから受信し、HLRを適切にアップデートする。図10において、503はインターネットを示し、504は移動局を示し、505はビジターSIPクライアントを示し、506はSIMカードを示し、507はビジターアプレットを示す。

図6−10は本発明の態様の概念的概観を示す。以下の開示では、様々な移動サービスに追加可能なステップについて更に詳細に説明する。利用可能な移動サービスのサブセットについての説明であることが当業者には分かる。これら説明されたサービスのための方法に対する軽微な変更は、他の移動サービスも同様にカバーすることが理解される。

MAP処理 図11にMAP処理を示す。MAPシグナリングは、サービングネットワーク内のMCS/VLR/SGSNと、ホームネットワーク内のGMSC/HLR/GGSNとの間で用いられる。ビジター加入のため、関連するMAPシグナリングは、サービングネットワークとビジター加入のホームネットワークとの間ではなく、サービングネットワークとホーム加入のホームネットワークとの間でなされる。SS7ネットワークを利用する代わりに、これらのMAPメッセージは、VGw及びVRCを介し、VOVネットワークを通じてルーティングされる。

MAPシグナリングは以下のサービスをカバーする。 ・モビリティ及びO&M ・ショートメッセージサービス(SMS)処理 ・呼処理 ・付加サービス ・GPRSサービス ・ロケーションサービス

図11において、502はローミングハブを示し、503はインターネットを示し、504は移動局を示し、506はSIMカードを示し、507はビジターアプレットを示す。

VGwにメッセージをルーティングするため、SCCPリレーポイント(SRP)機能が用いられる。SRPはメッセージのSCCP部を処理する機能を有する。メディアゲートウェイ(MGw)はSRP機能のグローバルタイトル(Global Title, GT)分析をサポートし、メッセージをVGwにルーティングするように構成することができる。これを図12に示す。以下のGTはVGwにルーティングされる。 ・V-IMSI ・V-MSISDN

VGwへの直接ISDN番号。図12において、504は移動局を示し、506はSIMカードを示し、507はビジターアプレットを示す。更に、1201は他のネットワークを訪問中の自加入者に関するMAPを示し、1203は自加入者に関するMAPを示し、1204はビジター加入者に関連したMAPを示す。1205及び1206はGTルーティングを示す。VRC1202は更にビジター加入マッピングによって説明される。

ローミングイベントの処理 新しいSIM或いはデバイスのデータをMSに送信するためにローミングイベントは検出される。図7に示すように、SIM及びデバイスのデータを動的にアップデートするため、OTAが用いられる。

ローミングハブからのローミングイベントはVRCによって検出される。もし、ローミングイベントが発生した国でVOV MVNOが検出されたら、V-IMSIが割り当てられて、OTAに送信される。OTAはV-IMSI及び他のSIM或いはデバイスのデータをMSに送信する。

SIMカードは3つのIMSIを含む。 ・V-IMSI(OTAを介して動的にアップデートされる) ・R-IMSI(静的なデータ) ・H-IMSI(静的なデータ)

外国ではMSはR-IMSIで始める。

VOV MVNOを利用可能な旅行中のVOV加入者 本例では、旅行中のVOV加入者に関するシグナリング手順について説明する。MSはR-IMSIの使用を開始する。サービングネットワーク内のVLRは、ローミングハブ及びVRC/VGwを介してH-HLRからフェッチしたデータを用いてMSを認証する。ローミングハブ及びVRCはいずれも、VOV-IMSI及びH-IMSIそれぞれに対し、IMSIを変更する。

ローミングイベント(MAPメッセージ:アップデートロケーション)は、サービングネットワーク内のVLRからローミングハブに送信される。ローミングパートナーはIMSIを変更し、MAPメッセージをVRCに送信する。VRCはVOV-IMSIをH-IMSIに変更し、VGwを介してH-HLRにメッセージを送信する。VGw/VRCはH-HLRからVLRに加入者データを中継する。

ローミングイベントはVLR番号を含む。これはE.164番号であり、国コードを含む。DBルックアップを介して、VRCはこのエリアをカバーするVOV MVNOが存在するか否かをチェックする。この場合、VOV加入者は少なくともひとつのVOV MVNOを有する国からローミングする。予め定義された構成データに起因して、VOV MVNOのひとつが選択される。VRCはこのMVNOのために未使用のV-IMSIを割り当てる。VRCは、OTAシステムへのGPRSブレイクアウトのため、V-IMSIと共にAPNパラメータを送信する。このシステムは、SIM或いはデバイスのデータ、及び、他のSIMデータを、SMSトランスポートを介してMSにプッシュする。

R-IMSIを有するホームでの加入者 本例のシナリオは、VOV MVNOを訪問する旅行の後、ホームでMSの電源を入れたVOV加入者に関するシグナリング手順について説明する。MSはR-IMSIの使用を開始する。ローミングイベント(MAPメッセージ:アップデートロケーション)はHPLMN内のVLRからローミングハブに送信される。ローミングパートナーはIMSIを変更し、MAPメッセージをVRCに送信する。VRCはローミングイベントを検出し、本イベントがホームネットワーク内で開始されたことを検出する。VRCはH-IMSIと共にホームAPNパラメータをOTAシステムに送信する。このシステムは、SMSトランスポートを介して、SIM或いはデバイスのデータをMSにプッシュする。

ローミングハブIMSIを持ち、利用可能なVOV MVNOを持たない旅行中の加入者 本例は旅行中のVOV加入者に関するシグナリング手順について説明するが、本例では、VOV加入者はVOV MVNOがない国からローミングする。MSはR-IMSIの使用を開始する。ローミングイベント(MAPメッセージ:アップデートロケーション)がサービングネットワーク内のVLRからローミングハブに送信される。ローミングハブはIMSIを変更し、MAPメッセージをVRCに送信する。VRCはこのローミングイベントを検出し、このイベントがどこから開始されたのかをチェックする。この場合では、VOVは発見されず、MAPメッセージはH-MVNOのHLRに更に送信される。HLRに送信される前に、IMSIは対応するH-IMSIに変更される。残りの手順は、ホームH-MVNOのHLRからサービングネットワーク内のVOV加入者を認証する。

アップデートロケーション アップデートロケーション手順はMSの電源が入ったときに発生する。MSのスイッチがオンになり次第、MSはサービングエリア内のVLRに通知する。VLRは、MSから受信したIMSIを用いて、認証及び加入者データのためのHLRをアドレスする。もしIMSIがH-IMSIならば、アップデートロケーションメッセージは、国際SS7ネットワークを介してホームHLRにルーティングされる。

VOV加入者が旅行中のときのアップデートロケーション この例のシナリオは、VOV加入者が旅行中であり、「VOV MVNOを利用可能な旅行中のVOV加入者」手順が終了した後のシグナリング手順について説明する。つまり、このシナリオは、その国の中で選択したVOV MVNOに属するV-IMSIと共にMSが再開した後に始まる。

サービングネットワーク内のVLRは、IMSIアタッチを登録し、GTとしてV-IMSIを用いてマップアップデートロケーションメッセージを送信する。メディアゲートウェイ内のSRP機能は、このメッセージをVGwに送信する。このメッセージはVOVネットワークを介してVRCにルーティングされる。VRCはビジターIMSIをホームIMSIに置換し、SGSN/MCS/VLR識別子をMAPメッセージ:アップデートロケーションのH-VGwアドレスに置換して、VOVネットワークを介してH-VGwにルーティングする。TCAPトランザクションID、IMSI及びMSC/VLR/SGSN番号はデータベースに格納される。そして、H-VGwはそのメッセージをH-MVNOのHLRに送信する。

応答は逆方向に送信されるが、そのときH-IMSIはV-IMSIに置換されている。さもなければ、この手順は標準的なアップデートロケーション手順に続いて行われる。標準的な手順に加えて、V-MVNO内のHLRは標準的なアップデートロケーション手順によってアップデートされるが、ここではVRCはVLRをシミュレートしている。

VOV加入者が旅先からホームに戻ったときのアップデートロケーション このシナリオは、外国のVOV MVNOを訪問した後のホームでのVOVに関するシグナリング手順について説明する。このシナリオは「R-IMSIを有するホームでの加入者」手順が終了した後に始まる。つまり、MSはH-MVNOに属するH-IMSIと共に再開する。

ホスティングネットワーク内のVLRは、IMSIアタッチを登録し、GTとしてH-IMSIを用いてMAPアップデートロケーションメッセージを送信する。メッセージはH-MVNOのHLRにルーティングされる。HLRはMAPキャンセルロケーションメッセージを以前のVLRに送信し、アドレスとしてVGwを用いる。キャンセルロケーションメッセージはVRCに送信され、VRCはH-IMSIをV-IMSIに置換してV-VGwにルーティングする。V-VGwはMAPキャンセルロケーションメッセージをサービングネットワーク内のVLRに送信する。応答メッセージは、VRCにルーティングされ、更に、H-MVNOのHLRにルーティングされる。そして、VRCはMAPメッセージ:PurgeMSをV-MVNOのHLRに送信して、ビジター加入者は既に利用できないことを示す。このシナリオでVRCが最後にしなければならないのは、H-MVNOのAPNパラメータをOTAシステムに送信することである。そして、このシステムはMSをこのパラメータにアップデートする。

移動局が発信したショートメッセージの伝達 旅行中のVOV加入者が発したSMS この例での移動発信ショートメッセージの伝達手順は、MSからSMSCにショートメッセージを転送する。この例では、送信するVOV加入者は、VOV MVNOを有する国を旅行している。

MSは、「VOV MVNOを利用可能な旅行中のVOV加入者」にて説明したシナリオの間に、V-IMSI及び新しいSCアドレスを受信する。SMSCアドレスは訪問したVOV MVNOのためのV-VGwアドレスと同じである。サービングMSC或いはSGSNは、SCアドレスがGTとして用いられた後、MAPメッセージmo-forwardSM要求をV-VGwに送信する。メッセージは更にVRCに送信される。

以下のマッピングはVRCにて実行される。 IMSI: V-IMSI からH-IMSIへ SM RP DA: V-VGwアドレスからホームSCアドレスへ SM RP OA: V-MSISDN からH-MSISDNへ SM RP UI TP-OA: V-MSISDNからH-MSISDNへ

メッセージは、H-IMSIに基づいてH-VGwにルーティングされる。そして、メッセージはH-MVNOのSMSCアドレスを用いて、H-MVNOのHLRにルーティングされる。

応答メッセージは逆向きに送信される。

移動局が終了したショートメッセージ伝送 SMSは旅行中のVOV加入者で終了する。送受信する加入者は同じVOV MVNOに加入を有する。

この例における、移動局が終了したショートメッセージ伝送手順は、SMSCからMSへのショートメッセージの転送について説明する。B加入者は旅行中であり、A加入者と同じMVNOに属している。

H-MVNOのGMSCは、H-MVNOのHLRに対し、B加入者のMSISDNと共に、MAPメッセージ:SRI-SM要求を送信することにより、情報をルーティングするように要求する。HLRはH-VGwアドレスと共に応答する。GMSCは、H-VGwアドレスをGTとして用いることにより、MAPメッセージ:mt-forwardSM要求をH-VGwに送信する。更に、メッセージはVRCに送信される。

以下のマッピングはVRCにて行われる。 SM RP DA: H-IMSI からV-IMSIへ SM RP OA: SMCSアドレスからV-VGwアドレスへ SM RP UI TP-DA: H-MSISDNからV-MSISDNへ MSC/SGSNへの直接ルーティングを用いるため、MSC/SGSN番号がデータベースから検索される。

データベースはV-IMSIとV-VGwアドレスとの間のマッピングを含む。そして、VRCはV-VGwにメッセージを送信する。更に、V-VGwはメッセージをサービングネットワーク内のMSC/SGSNに送信する。MSC/SGSNアドレスをGTとして用いることにより、メッセージはルーティングされる。

応答メッセージは逆向きに送信される。

SMSは旅行中のVOV加入者で終了する。送受信する加入者は異なるVOV MVNOに加入を有する。

この例において、移動局で終了したショートメッセージ転送手順は、SMSCからMSへのショートメッセージの転送について説明する。B加入者は旅行中であり、A加入者とは異なるMVNOに属している。

以下のマッピングはVRCにて行われる。 SM RP DA: H-IMSIからV-IMSIへ SM RP OA: SMSCアドレスからV-VGwアドレスへ SM RP UI TP-DA: H-MSISDNからV-MSISDNへ MSC/SGSNへの直接ルーティングを用いるため、MSC/SGSN番号がデータベースから検索される。

データベースはV-IMSIとV-VGwアドレスとの間のマッピングを含む。そして、VRCはV-VGwにメッセージを送信する。V-VGwはメッセージを更にサービングネットワーク内のMSC/SGSNに送信する。MSC/SGSNアドレスをGTとして用いることにより、メッセージはルーティングされる。

応答メッセージは逆向きに送信される。

呼処理 概論 他のVOV MVNOを訪問中のVOV加入者は、それぞれ、ローカルビジター移動加入プロファイル(V-IMSI及びV-MSISDNを含む)を割り当てられる。こうしたプロファイルは、IN/CAMELサーバとしてのローカルV-VGwを用いて、IN/CAMELアクティベートする。

V-MVNOを訪問中のVOV加入者のためのHLRは、VLR noとして格納された、加入者のH-VGw ISDNを有する。

VOV加入者のためのアクセスを提供している移動オペレータは、VRCを通じて相互に接続されている。VOVからのMO呼及びMT呼はどちらもH-MVNOを通じてルーティングされる。

図13はMO VOV呼の概念概観を示す。旅行中のVOV加入者からのMO呼は、V-MVNOからH-MVNOにルーティングされる。H-MVNOのGMSCはB番号分析を行い、被呼加入者2101またはサービスに呼をルーティングする。H-IMSI/H-MSISDNとV-IMSI/V-MSISDNとの間をマッピングする方法、特殊VOVプレフィックス、及び、VOVルーティング規則については、下記のセクションにて詳細に説明する。

図13において、504は移動局を示し、506はSIMカードを示し、507はビジターアプレットを示す。

図14はMT VOV呼の概念概観を示す。旅行中のVOV加入者(発呼加入者、2201)に対するMT呼は、H-MVNOによって受信される。H-MVNOのHLRは加入者がVVSにローミングされたことを知っており、呼はH-VGwに向けられて、V-MVNOにルーティングされる。(ローミングされた)H-IMSI/H-MSISDNとV-IMSI/V-MSISDNとの間をマッピングする方法、特殊VOVプレフィックス、及び、VOVルーティング規則については、下記のセクションにて詳細に説明する。

図14において、504は移動局を示し、506はSIMカードを示し、507はビジターアプレットを示す。

図13及び図14は本発明の態様の概念概観を示す。以下の開示は、様々な呼処理のシナリオに追加可能なステップについて詳細に説明する。利用可能な移動サービスのサブセットについての説明であることが当業者には分かるだろう。これら説明されたサービスのための方法に対する軽微な変更は、他の移動呼処理シナリオも同様にカバーすることが理解される。

V-MSISDNはV-IMSIのサブレンジに割り当てられる。VOV加入者プロファイル中のINサービスアクティベーションによって、ビジターからの呼シグナリングを確実に抽出してVGwに転送する。

V-IMSIは関連付けられたH-IMSIに置換され、逆も同様である。V-MSISDNがVOV加入者から受けた呼の中のA番号としては現れないようにするため、V-MSISDNは、H-MSISDNを置換してMSISDNを含むメッセージをシグナリングする。

特殊VOVプレフィックス 特殊VOVプレフィックスのセットが定義される(国際的にユニークに定義される、或いは、VOV MVNO毎に構成可能に定義される)。以下のVOVプレフィックスが用いられる。 o 発呼 プレフィックス”o”は、訪問中のVOV加入者からの呼のためのIN/CAMEL情報要求に応答して、ローカルVGwのIN/CAMELサーバ機能によって付加される。全ての訪問中VOV加入者のプロファイル(すなわち、全てのV-IMSI/V-MSISDNプロファイルのためのプロファイル)は、INサーバとしてローカルV-VGwにINをイネーブルにしなければならない。 r ローミングハブでの終呼 プレフィックス”r”は、旅行中のVOV加入者のためのHLRからローミングハブへのMAP-PRNに応答して、VRCによって付加される。 w WLANでの終呼 プレフィックス”w”は、WLANアクセスを利用しているVOV加入者のためのHLRからのMAP-PRNに応答して、VRCによって付加される。 v 終呼はVOVネットワーク内のビジター プレフィックス”v”は、他のVOV MVNOに旅行中のVOV加入者のためのHLRからのMAP-PRNに応答して、VRCによって付加される。

GMSC呼ルーティング 各VOV MVNO内のGMSCは、特殊VOVプレフィックスから始まるCdPNを有する全ての呼を、ローカルVGwにルーティングするように構成される。

各VOV MVNO内のGMSCは、CdPNが国際番号である全ての呼(すなわち、ローカルVGwのMVNO自身に属していない呼)もルーティングする。

VOVルーティング規則パラメータ 必要に応じて、VGwとVRCとの間で、ルーティング規則パラメータを有する特殊なSIPヘッダーサブジェクトフィールドが転送される。以下のルーティング規則値が用いられる。 routing-rule-o CdPNがプレフィックス=oを含むときVGwによって設定される。 routing-rule-r CdPNがプレフィックス=rを含むときVGwによって設定される。 routing-rule-w CdPNがプレフィックス=wを含むときVGwによって設定される。 routing-rule-v CdPNがプレフィックス=vを含むときVGwによって設定される。 routing-rule-ro ローミングパートナーからVRCにINVITEを送信するときVRC-VGwによって設定される。 routing-rule-wo VRCにINVITEを送信するときSBCによって設定される。 routing-rule-i PSTNの代わりにV-GMSCに対してVGwがINVITEを送信する場合に、INVITEをVGwに送信するとき、VRCによって設定される。 routing-rule-int CdPNが未知のプレフィックスを含むときVGwによって設定される。VRCによって使用される。値"routing-rule-int"は、SIPプロバイダが用いられているときには設定されないことに注意されたい。

ルーティング規則パラメータの使用法については、以下の呼セットアップ手順の中で更に説明する。

呼セットアップ手順 発呼及び終呼手順 以下のセクションでは、手順を参照しつつ、VOV加入者が関与しているときの呼セットアップの発呼側及び終呼側について説明する。VOV加入者はホームにいてもいいし旅行中でもよい。VOV加入者に関与する呼セットアップは常に加入者のH-MVNOを介してルーティングされる。

例の中では、呼セットアップのIAM/INVITE部のみについて説明する。これは、呼セットアップの残りの部分と解放シグナリングは、同じ原理に従い、そのままだからである。

旅行中のVOV加入者からV-MVNOへのMO呼 この例では、VOV加入者からの発呼は、ローカルV-VGwAに対するCAMEL情報要求を開始させる。V-VGwAは、被呼番号(Called Party Number, CdPN)に特殊VOVプレフィックス”o”を追加する。

V-GMSCAは、V-VGwAに対し、プレフィックス”o”で始まるCdPNを有する呼をルーティングする(例えば、BICCプロトコルを用いる)。

V-VGwAは、CdPNからプレフィックス”o”を除去し、値"routing-rule-o"を有する特殊「ルーティング規則」サブジェクトフィールドを、SIPヘッダーに追加して、VRCに呼を転送する(例えば、SIPを用いる)。

"routing-rule-o"があるので、VRCは、発呼者番号をV-MSISDNからH-MSISDNに変更し、"routing-rule-o"を"routing-rule-i"と置換して、V-VGwAに対し、呼をH-VGwAにルーティングするよう求める。

そして、V-VGwAは、呼をH-VGwAに転送する(例えば、IAMメッセージを組み込んだSIP-Iを用いる)。

"routing-rule-i"があるので、H-VGwAは、H-GMSCAに呼を転送する(例えばBICCシグナリングを用いる)。

H-GMSCAは、下記の「VOV伝送」手順を用いてH-MVNOBに呼をルーティングする。H-MVNOAがH-MVNOBと同じ場合、この伝送手順はスキップされ、代わりに、”MT to VOV”手順が用いられる。

V-MVNOに旅行中のVOV加入者へのMT呼 この例では、H-GMSCBは、HLRに対し、MAP送信ルーティング情報(Send Routing Info, SRI)を通じて、被呼加入者の移動ローミング加入者番号(Mobile Roaming Subscriber number, MSRN)を取得するように求める。HLRは、この加入者のためのVLRとして格納されたH-VGwBを有し、MAP提供ルーティング番号(Provide Routing Number, PRN)要求メッセージをH-VGwBに送信する。

H-VGwBは、PRNメッセージをVRCに転送し、VRCは、MSRNとして、特殊VOVプレフィックス”v”を先頭に有するV-MSISDNを返信する。

CdPNは特殊プレフィックス”v”で始まるので、H-GMSCBはH-VGwBに呼を送信する。

H-VGwBは、プレフィックス”v”を除去し、値"routing-rule-v"を有するSIPヘッダーサブジェクトフィールドを追加して、SIPを用いて呼をVRCに転送する。

"routing-rule-v"があるので、VRCは被呼番号をV-MSISDNからH-MSISDNに変更し、呼をV-VGwBにルーティングするようH-VGwBに求める。

例えば、BICCシグナリングを用いて、V-VGwBはV-GMSCBに呼を転送する。

V-GMSCBはV-MNOBに呼をルーティングする。

GPRS処理 データサービスのローカルブレイクアウトのため、VOVはV-MVNO GGSNを用いる。メッセージが被呼加入者に伝送される前に、MMSのMSISDNはH-MSISDNによって置換される。図15を参照。

もし、ローミングハブを介してVOV加入者がローミングしていると、VOVネットワーク内のGGSNはGRPSトンネルを終了している。

図15において、504は移動局を示し、506はSIMカードを示し、507はビジターアプレットを示す。

移動局が発信したMMS MMSは旅行中のVOV加入者から発する。

この例では、移動発信MMSの伝送手順は、MSからMMSリレー/サーバへのMMSの転送について説明する。この場合、送信するVOV加入者はVOV MVNOを有する国を旅行している。

MMSはビジターMMSリレー/サーバに転送される。しかし、送信者アドレスはV-MSISDNである。MMSリレー/サーバ内に存在する全てのV-MSISDNのための、ユーザに基づいたMM1サブミッションのトリガー(User-Based Trigger on MM1 Submission)は、MM10インタラクションを可能とする。ビジターMMSリレー/サーバがMMSメッセージを送信する前に、VRC内のMSCFは、送信者アドレスをH-MSISDNに変更する。

CDR処理 ビジターに関連したCDRは、訪問先のMVNOから収集される。VOVは、CDR内の呼番号或いは被呼番号のどちらで識別されてもよい。以下の種類のCDRが収集される。

しかし、収集したCDRの中では、VOVはビジターMSISDN/IMSIを通じて識別されるため、続く請求書作成処理を実行する前に、レイティングや課金といった前処理をCDRに対して行う必要がある。この前処理は正規化と呼ばれる。

正規化処理は、ホームMSISDN/IMSIのようなCDRに正規化したデータを追加する。正規化したデータの目的は、正規化処理後の処理に対して、CDRの操作を実行するのに十分なデータを、他のテーブルを相互参照する必要なく与えて、加入者が実際にMVNO Xを訪問し、加入者Yに発呼したといった問い合わせができるようにすると共に、ホーム加入者に対して、ホームMVNOがレイティング及び課金ができるようにすることである。

更に、正規化したCDRは、課金先の加入者を識別するホームMVNOに送信される。

上述のように詳細な実施形態の例として本発明を説明した。添付の請求項の範囲内で、多くの変更が可能であることが当業者には分かるだろう。

用語と頭字語 一般的な用語 CdPN Called Party Number、被呼者番号 CgPN Calling Party Number、発呼者番号 GGSN Gateway GPRS Support Node、ゲートウェイGPRSサポートノード GMSC Gateway Mobile Switching Center、ゲートウェイモバイルスイッチングセンター GT Global Title、グローバルタイトル HLR Home Location Register、ホームロケーションレジスター HPLMN Home PLMN、ホームPLMN HSS Home Subscriber Server、ホーム加入者サーバ IMSI International Mobile Subscriber Identity、国際移動加入者識別子 MAP Mobile Application Part、モバイルアプリケーションパート、SS7プロトコル。GSM及びUMTSの移動体コアネットワーク内の様々なノードのために、アプリケーションレイヤーを提供する。 MGw Media Gateway、メディアゲートウェイ MME Mobility Management Entity、モビリティ管理エンティティ MMSC Multimedia Messaging Centre、マルチメディアメッセージングセンター MNO Mobile Network Operator、モバイルネットワークオペレータ。無線周波数或いは無線ネットワーク設備を有する無線通信サービス提供者。 MO Mobile Originated、移動発信 MSC Mobile Switching Center、モバイルスイッチングセンター MSCF Messaging Service Control Function、メッセージングサービス制御機能 MSISDN Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number、モバイル加入者統合サービスデジタルネットワーク番号、別名Mobile Station International Subscriber Directory Number、移動局国際加入者ディレクトリ番号 MSRN Mobile Subscriber Roaming Number、モバイル加入者ローミング番号 MT Mobile Terminated、移動終了 MS Mobile Station、移動局 MVNO Mobile Virtual Network Operator、仮想移動体通信事業者。無線周波数或いは無線ネットワーク設備を有していない無線通信サービス提供者。 P-GW PDN Gateway、PDNゲートウェイ PLMN Public Land Mobile Network、公衆地上移動ネットワーク PSTN Public Switched Telephone Network、公衆交換電話ネットワーク SMSC Short Messages Service Center、ショートメッセージサービスセンター SGSN Service GPRS Support Node、サービスGPRSサポートノード S-GW Serving Gateway、サービスゲートウェイ VMSC Visiting Mobile Switching Center、ビジティングモバイルスイッチングセンター VPLMN Visitor PLMN、ビジターPLMN 特殊な用語 A- / A 発呼側(A-側、発呼加入者側) 例:A-no、H-MVNOA、V-MVNOA、V-VGwA B- /B 終呼側(B-側、被呼加入者側) 例:B-no、H-MVNOB、V-MVNOB、V-VGwB H-GMSC ホームVOV GMSC H-HLR ホームVOV HLR H-IMSI ホームIMSI H'-IMSI 対のH-IMSI、WLANアクセスにて使用。 H-MNO ホームMNO、HMOと同様。 H-MSISDN ホームMSISDN H-MVNO ホームVOV MVNO H-VGw ホームVGw R-IMSI ローミングパートナーIMSI R-MSISDN ローミングパートナーMSISDN SBC SIP Boarder Controller、SIPボーダーコントローラー V-GMSC ビジターVOV GMSC VGw ビジターゲートウェイ V-VGw ビジターゲートウェイ V-IMSI ビジターIMSI VLR Visitor Location Register、ビジターロケーション登録 V-MNO Visitor MNO、ビジターMNO V-MSISDN ビジターMSISDN V-MVNO ビジターVOV MVNO VOV Virtual Operator Visitor、仮想事業者ビジター VOV-IMSI Visitor IMSI for roaming partner VOV MVNO VSSからのサービスを用いることによりVOVをホスト可能なMVNO。 VRC Visitor Routing Centre、ビジタールーティングセンター VRC-VGw ローミングパートナーアクセスのためVRCと配置されたVGw。 VSS Visitor Serving Subsystem、ビジターサービングサブシステム VSS Network VOV MVNOを接続するプライベートIPネットワーク。 V-VGw ビジターVGw

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