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通信端末、通信端末の制御方法、および制御プログラム

申请号 JP2014204971 申请日 2014-10-03 公开(公告)号 JP2016076034A 公开(公告)日 2016-05-12
申请人 シャープ株式会社; 发明人 和田 浩志; 亀井 俊之;
摘要 【課題】別の装置との間の通信の確立を手間無く行う。 【解決手段】本発明に係るスマートフォン(1)は、自端末の識別子を特定の条件に合致した特定識別子に変更するデバイス名変更部(123)と、特定識別子として、自端末の特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する相手端末特定部(151)と、特定された端末と通信を確立するペアリング設定部(152)と、を備える。 【選択図】図1
权利要求

自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更部と、 上記特定識別子として、自端末の上記特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する端末特定部と、 上記端末特定部が特定した端末と通信を確立する通信確立部と、を備えることを特徴とする通信端末。上記識別子変更部は、自端末の上記識別子を、自端末と他の端末との通信を確立するアプリケーションが起動した後の所定時間後の時刻を示す時刻情報を含む上記特定識別子に変更し、 上記端末特定部は、自端末の上記特定識別子に含まれる上記時刻情報が示す時刻に最も近い時刻を示す上記時刻情報を上記特定識別子に含む自端末以外の端末を、上記対応識別子を有する端末として特定することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。上記識別子変更部は、自端末の上記識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、起動された上記アプリケーションを識別するアプリ識別情報を含む上記特定識別子に変更し、 上記端末特定部は、上記対応識別子を有する端末の候補として、上記アプリ識別情報が自端末の上記アプリ識別情報と一致する自端末以外の端末を特定することを特徴とする請求項2に記載の通信端末。上記端末特定部は、上記対応識別子を有する端末の候補として、上記アプリ識別情報が自端末の上記アプリ識別情報と一致する自端末以外の端末のうち、自端末の上記特定識別子に含まれる上記時刻情報より新しい上記時刻情報を含む端末を特定することを特徴とする請求項3に記載の通信端末。上記識別子変更部は、上記通信確立部が上記通信を確立したとき、上記特定識別子を変更前の上記識別子に戻すことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の通信端末。自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更部と、 他の端末から、当該他の端末との通信を確立するための通信確立要求を受信した場合、当該通信確立要求を送信した端末の識別子を特定する要求端末識別子特定部と、 上記他の端末の識別子が、上記特定識別子と対応する対応識別子である場合、上記他の端末との通信を確立する受諾側通信確立部と、を備えることを特徴とする通信端末。自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更ステップと、 上記特定識別子として、自端末の上記特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する端末特定ステップと、 上記端末特定ステップにて特定した端末と通信を確立する通信確立ステップと、を含むことを特徴とする通信端末の制御方法。請求項1から6のいずれか1項に記載の通信端末としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるための制御プログラム。

说明书全文

本発明は、別の端末と通信を確立することにより、自端末と別の端末との間で情報の送受信を行うことを可能とする通信端末に関する。

近年、複数の装置を連動させて動作させる技術が開発されている。このような技術の一例としては、複数の表示装置を連動させて画像を表示させるマルチディスプレイを実現するための技術がある。例えば特許文献1には、複数の表示装置に対する入に関する情報を、アクセスポイントを介してサーバに送信し、当該サーバが、上記複数の表示装置に対する入力が連続的な入力であるか否かを判定し、連続的な入力であると判定したとき、上記複数の表示装置を連動させる(例えば、1つの画像を複数の表示装置にわたって表示させる)技術が開示されている。

特開2013−210730号公報(2013年10月10日公開)

特許文献1に記載の技術のように、1つの画像を複数の表示装置にわたって表示させる場合、事前に表示装置間の通信を確立しておく必要がある。ここで特許文献1に記載の技術では、サーバやアクセスポイントに接続されていることが前提となっている。つまりユーザは、表示装置間の通信を確立するために、各表示装置においてサーバやアクセスポイントへの接続情報を事前に登録しておかなければならず、面倒であるという問題がある。

本発明は、上記の問題点に鑑みたものであり、その目的は、別の装置との間の通信の確立を手間無く行うことができる通信端末を実現することにある。

上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末は、自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更部と、上記特定識別子として、自端末の上記特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する端末特定部と、上記端末特定部が特定した端末と通信を確立する通信確立部と、を備える。

また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末は、自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更部と、他の端末から、当該他の端末との通信を確立するための通信確立要求を受信した場合、当該通信確立要求を送信した端末の識別子を特定する要求端末識別子特定部と、上記他の端末の識別子が、上記特定識別子と対応する対応識別子である場合、上記他の端末との通信を確立する受諾側通信確立部と、を備える。

また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末の制御方法は、自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更ステップと、上記特定識別子として、自端末の上記特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する端末特定ステップと、上記端末特定ステップにて特定した端末と通信を確立する通信確立ステップと、を含む。

本発明の一態様によれば、別の装置との間の通信の確立を手間無く行うことができるという効果を奏する。

本発明の実施形態1に係るスマートフォンの要部構成の一例を示すブロック図である。

図1に示すスマートフォンの動作概要を示す画面遷移図である。

図1に示すスマートフォンが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。

図1に示すスマートフォンが実行するペアリング処理の概要を示す図である。

図3に示すフローチャートにおけるペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。

図5に示すフローチャートにおける「A」の処理の流れの一例を示すフローチャートである。

本発明の実施形態2に係るスマートフォンが実行する処理の概要を示す図である。

図7に示すスマートフォンにおけるペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。

図8に示すフローチャートにおける「B」の処理の流れの一例を示すフローチャートである。

本発明の実施形態3に係るスマートフォンの要部構成の一例を示すブロック図である。

〔実施形態1〕 以下、本発明の実施形態1について、図1〜6を用いて説明する。なお、以下では一例として、本発明に係る通信端末を、スマートフォン(スマートフォン1およびスマートフォン2)にて実現する場合について説明する。しかし、本発明に係る通信端末はスマートフォンに限定されず、パーソナルコンピュータ(PC)や、タブレットPCなど、他の通信端末とデータ通信が可能なあらゆる電子機器に適用することが可能である。

≪スマートフォンの機能≫ まず始めに、本実施形態に係るスマートフォン1およびスマートフォン2について概説する。スマートフォン1およびスマートフォン2は、自端末以外の端末とペアリングし、ペアリング相手の端末と連携してデータを出力する通信端末である。本実施形態において「ペアリング」とは、スマートフォン1またはスマートフォン2と他の通信端末とが、1対1で通信を行うために互いを特定し紐付けることを意味する。

なお、以降の説明では、特に記載がない場合、スマートフォン1とスマートフォン2とがペアリングを行い、連携してデータ出力を行うこととする。しかしながらスマートフォン1およびスマートフォン2は、スマートフォン以外の電子機器とペアリングし、連携してデータ出力を行ってもよい。

また、以降の説明では、スマートフォン1とスマートフォン2とは、Bluetooth(登録商標)による通信を行うものとして説明するが、スマートフォン1とスマートフォン2の通信方式はこの例に限定されるものではない。例えば、スマートフォン1とスマートフォン2とはWi−Fi(登録商標)による通信を行ってもよいし、近距離無線通信(NFC、Near Field Communication)による通信を行ってもよい。なお以降、通信方式を特に示さずに単に「通信」と書いた場合は、Bluetoothによる通信を示すものとする。また、ペアリングする対象となるスマートフォン2は複数台存在しても良い。

≪ペアアプリ≫ スマートフォン1およびスマートフォン2にはそれぞれ、他の通信端末と連携してデータ出力を行うための、一連の処理を担うアプリケーションソフトウェアが予めインストールされている。以降、当該アプリケーションソフトウェアを「ペアアプリ」と称する。ペアアプリは、具体的にはスマートフォン1およびスマートフォン2のペアリングに係る機能、ペアリング確立後にスマートフォン1とスマートフォン2との間でデータの送受信を行うための機能、および、当該データを連携して出力するための各種調節に係る機能を有する。ペアアプリの担う処理の詳細については後で述べる。

≪データの連携出力に係る処理の流れ≫ 次に、本実施形態に係るスマートフォンの動作概要を、図2および図3を用いて説明する。図2の(a)〜(g)は、本実施形態に係るスマートフォン1とスマートフォン2との動作概要を示している。また、図3は、スマートフォン1を図2の(a)〜(g)に示すように動作させた場合の、スマートフォン1および2それぞれにおける処理の流れを示している。

なお、以下では図2および図3を用いて、スマートフォン1とスマートフォン2とが連携してデータ出力する例として、スマートフォン1とスマートフォン2とが1枚の画像を、それぞれの端末を隣り合わせた場合に繋がるように表示する例を説明する。しかしながら、上記データは画像に限られず、例えば音声データや動画データであってもよい。

スマートフォン1において、ペアアプリのアイコンαがタッチされる等、ユーザによりペアアプリの起動を指示する操作がなされると、スマートフォン1はペアアプリを起動させる。また、スマートフォン2も同様に、ユーザの指示操作に従いペアアプリを起動する(図2の(a)、および図3のS1)。

ペアアプリが起動すると、スマートフォン1およびスマートフォン2は、ペアアプリのペアリングに係る機能を実行することにより、ペアリング処理を行う(図3のS3)。なおこのとき、スマートフォン1およびスマートフォン2は、通信相手の機器を探索中であることをユーザに示してもよい(図2の(b))。

上記ペアリング処理が完了する、すなわち、スマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングが確立すると(図3のS5でYES)、スマートフォン1およびスマートフォン2はペアリング相手確認処理を実行する(図3のS7)。

ここで、ペアリング相手確認処理とは、ペアアプリにおいて実行される処理の一つであり、スマートフォン1およびスマートフォン2において、それぞれの端末のユーザにペアリングが確立した相手端末を確認させるために行われる処理を示す。換言すると、ペアリング相手確認処理とは、ユーザに自分の所持する端末(スマートフォン1またはスマートフォン2)が適切な相手端末とペアリングしているか否かを確認させるための処理である。

具体的には、スマートフォン1およびスマートフォン2はペアリングが確立した場合(図3のS5でYES)、それぞれの表示画面に同じ色の画像を表示することにより、ユーザに自端末と上記通信相手の端末とがペアリングしたことを通知する(図2の(c))。なお、スマートフォン1とスマートフォン2とがペアリングしたことは、上述した画像表示以外の方法で示してもよい。

そして、スマートフォン1およびスマートフォン2はそれぞれの端末のユーザに対し、ペアリング相手の端末が適切か否かの確認結果を入力させる。具体的には、例えば図2の(c)に示すように、ペアリングが適切でありデータ通信を許可する場合は「接続OK」ボタンを、当該ペアリングが不適切である場合は「キャンセル」ボタンをタッチさせる。

スマートフォン1およびスマートフォン2において、それぞれ「接続OK」ボタンが押下される、すなわちユーザがデータ転送を許可した場合(図3のS9)、スマートフォン1およびスマートフォン2は次に、それぞれの端末のユーザに、両端末で表示する画像を選択させる(図3のS11)。なお、以降の入力操作の関係上、スマートフォン1およびスマートフォン2は図示の通り、並べて配置されていることが望ましい。

より具体的には、例えばスマートフォン1のユーザは、スマートフォン1において所望の画像を所定時間以上タッチする(長押しタッチする)ことにより当該画像を選択する(図2の(d))。

なお、以降ではスマートフォン1において画像が選択され、スマートフォン1からスマートフォン2にデータを転送する例について説明するが、スマートフォン2において画像が選択され、スマートフォン2からスマートフォン1へとデータが転送されてもよい。この場合、スマートフォン2が以降で説明するスマートフォン1と同様の動作を行えばよい。

スマートフォン1で画像(画像β)が選択されると、スマートフォン1およびスマートフォン2はデータ転送処理を開始する(図3のS13)。ここで、データ転送処理とは、ペアアプリにおいて実行される処理の一つであり、選択された画像βに係るデータと、画像βのデータとを、画像を保持している端末(図中ではスマートフォン1)から転送先の端末(図中ではスマートフォン2)へと送信する処理を示す。

なお、データ転送処理では、画像βに係るデータを画像β自体より先行して送信し、その後画像β自体のデータを送信する。以降、先行して送信する選択された画像に係るデータを、「先行データ」と称する。また、選択された画像自体のデータを「実データ」と称する。なお、先行データ、実データの詳細については後述する。

スマートフォン1は、データ転送処理の開始後、少なくとも自端末に対しデータ表示の開始を示す操作(開始操作)がなされた場合、先行データを自端末とスマートフォン2とで連携して表示させる。なお、スマートフォン1は、データ転送処理が完了した後に開始操作を受付けた場合でも、まず先行データをスマートフォン2と連携して表示し、続いて実データを表示すればよい。

例えば、スマートフォン1は、図2の(d)にて示したようにユーザが長押しタッチを続けたまま(タッチしたまま)タッチしている指をスマートフォン1とスマートフォン2とをまたぐように滑らせ指を離した(画像βを選択しドラッグ&ドロップした)場合(図2の(e))、当該操作を開始操作と認識する。

そして、スマートフォン1は当該開始操作を受けて、画像βの先行データをスマートフォン1およびスマートフォン2の表示画面に連携して表示させる。具体的には、例えば先行データが画像βのサムネイル画像である場合、スマートフォン1はスマートフォン2と連携し、スマートフォン1およびスマートフォン2の表示画面において画像が繋がるように(連続した画像となるように)、画像βのサムネイル画像β1を表示させる(図2の(f))。

なお、より望ましくは、スマートフォン1はタッチしている指がスマートフォン1の入力面を離れたときの時間と、当該指がスマートフォン2の入力面の端部をタッチした時間とを取得しこれらの時間を参照することにより、スマートフォン1とスマートフォン2との隣接関係(スマートフォン1から見てスマートフォン2がどの方向に位置するか)を特定した上で、当該隣接関係に応じて画像βの先行データを表示することが望ましい。

さらに、データ転送処理が完了すると、スマートフォン1およびスマートフォン2は互いに連携して、画像βの実データβ2をスマートフォン1およびスマートフォン2の表示画面において画像が繋がるように表示させる(図2の(g))。

以上をまとめると、スマートフォン1およびスマートフォン2は互いにペアリングを行い(図2の(a)〜(b))、当該ペアリングが適切か否かをユーザに確認させる(図2の(c))。その後、スマートフォン1はいずれかの端末で選択された画像のデータを他方の端末に転送する(図2の(d)〜(e))。

このとき、スマートフォン1(またはスマートフォン2)は、当該転送の途中から画像の先行データを連携して表示し、その後実データの転送が完了すれば実データを連携して表示することができる(図2の(f)〜(g))。

なお、スマートフォン1またはスマートフォン2においてペアリング処理が失敗した、すなわちペアリングが確立しなかった場合(図3のS5でNO)、スマートフォン1およびスマートフォン2はペアリングが失敗したことをユーザに通知する(図3のS17)。そして、スマートフォン1およびスマートフォン2は再度ペアリング処理を行う(図3のS3)。

また、スマートフォン1およびスマートフォン2のユーザの少なくともいずれかがスマートフォン1とスマートフォン2とのデータ転送を許可しなかった場合(図3のS9)、スマートフォン1およびスマートフォン2は互いのペアリングを解除し(図3のS19)、ペアリングが失敗したことをユーザに通知する(図3のS17)とともに、再度他の端末とペアリングを試みるため、ペアリング処理を行う(図3のS3)。

≪スマートフォン1および2の要部構成≫ 次に、本実施形態に係るスマートフォン1およびスマートフォン2の要部構成について、図1を参照して説明すれば、以下のとおりである。図1は、本実施形態に係るスマートフォン1およびスマートフォン2の要部構成を示すブロック図である。

まず、スマートフォン1について説明する。スマートフォン1は、制御部10、タッチパネル20、RAM30、記憶部40、および通信部50を含む。

タッチパネル20は、ユーザのタッチ入力を受け付ける入力部21と、画像を表示する表示部22とが重畳して形成された入力および表示用パネルである。

通信部50は、別の端末(例えばスマートフォン2)との情報の送受信を行う通信デバイスである。

RAM(random-access memory)30は、スマートフォン1にて使用される各種データを一時的に記憶する記憶デバイスである。RAM30は、自端末情報31、アプリ名32、時刻33、および相手端末情報34を記憶している。

自端末情報31は、スマートフォン1に関する各種情報であり、例えばスマートフォン1を識別するための文字列および記号のうち少なくとも1つからなる情報(スマートフォン1の端末名)である。なお、自端末情報31は端末名のみに限定されず、例えばスマートフォン1における画質モードや明るさ設定などを含んでもよい。アプリ名32は、スマートフォン1が実行する、スマートフォン2との通信を確立するアプリケーションを識別するための文字列または記号からなる情報である。アプリ名32(アプリ識別情報)は、スマートフォン1が上記アプリケーションを実行したとき、変更後の端末名(変更端末名、特定識別子)に含まれる。時刻33は、スマートフォン1が上記アプリケーションを実行したときの時刻を示す数字(または数字および記号)からなる情報である。より正確に言えば、時刻33は、スマートフォン1が上記アプリケーションを実行した後の所定時間後の時刻を示す数字からなる情報である。時刻33は、アプリ名32と同様に、スマートフォン1が上記アプリケーションを実行したとき変更端末名に含まれる。相手端末情報34は、スマートフォン1とのペアリングが確立した端末(スマートフォン2)に関する各種情報であり、例えば当該端末を識別するための文字列または記号からなる情報(一例としてはスマートフォン2の端末名)である。なお、相手端末情報34は端末名のみに限定されず、例えばスマートフォン2における画質モードや明るさ設定などを含んでもよい。

記憶部40は、スマートフォン1にて使用される各種データを記憶する記憶デバイスである。記憶部40は、提示情報35および画像データ41を記憶している。

提示情報35は、スマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングが確立したことをユーザに提示するために使用される情報である。本実施形態では提示情報35はそれぞれ異なる色を示す複数の情報(色情報)である。スマートフォン1は複数の色情報から1つを選択し、表示部22に表示される画面の背景色を選択した色情報が示す色にするとともに、当該色情報を自端末とのペアリングが確立した端末に送信する。なお、提示情報35は色情報に限定されるものではない。例えば、同じ模様やそれぞれ異なるパターンの音やアニメーションを示す複数の情報であってもよい。

画像データ41は、スマートフォン1にて表示可能な画像(例えば写真など)に関する情報である。またスマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングが確立している場合、スマートフォン1およびスマートフォン2は、画像データ41が示す画像を2つのスマートフォンにわたって表示することができる。画像データ41は、先行データ411および実データ412を含む。先行データ411は、画像データ41をスマートフォン1からスマートフォン2に送信する場合に、実データ412の前に送信される、実データ412に比べてサイズの小さいデータであり、例えば画像データ41のサムネイル画像である。実データ412は、画像データ41の実際の画像である。

制御部10は、スマートフォン1が備える各部を統括制御するものである。制御部10は、タッチ取得部11、アプリ実行部12、表示制御部14、および通信制御部15を含む。

タッチ取得部11は、入力部21からタッチを示す電気信号を取得し、当該タッチのタッチ座標を算出するものである。なお本発明において「タッチ座標」は、入力部21の入力面におけるタッチ座標(当該タッチパネルの検出解像度における座標)を、表示部22の表示面における座標表示面上で、縦横何画素目をタッチしたか)を示す値に変換したものを示す。タッチ取得部11は算出したタッチ座標をアプリ実行部12またはデータ転送制御部13に供給する。また、タッチ取得部11は、タッチ座標を時系列で保持することができる。そして、一定時間にわたって連続で入力されたタッチ操作(ドラッグ操作や長押し操作など)の軌跡としてのタッチ情報をアプリ実行部12またはデータ転送制御部13に供給する。

アプリ実行部12は、スマートフォン1において各種アプリケーションを実行するものである。具体的には、アプリ実行部12は、タッチ取得部11や通信制御部15から供給された各種情報に応じて処理を実行する。一例としては、供給された各種情報に応じた画面を表示するよう、表示制御部14に指示する。本実施形態では、アプリ実行部12は、ペアアプリを実行する例を説明するが、アプリ実行部12が実行するアプリケーションはこの例に限定されるものではない。アプリ実行部12は、ペアリング制御部121、時刻取得部122、デバイス名変更部123(識別子変更部)、提示情報決定部124、提示情報調整部125、先行データ送受信部131、および実データ送受信部132を含む。

ペアリング制御部121は、スマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングを制御するものである。具体的には、ペアリング制御部121は、タッチ取得部11から供給されたタッチ座標に応じて、通信制御部15に他の端末とのペアリングを開始するよう指示する(Bluetoothの設定を有効にするよう指示する)。またペアリング制御部121は、供給されたタッチ座標に応じて、通信制御部15に他の端末とのペアリングを終了するよう指示する(Bluetoothの設定を無効にするよう指示する)。

時刻取得部122は、アプリケーションが実行された(開始された)後の所定時間後の時刻を取得するものである。時刻取得部122は、取得した時刻をデバイス名変更部123に供給する。

デバイス名変更部123は、スマートフォン1のデバイス名(端末名)を変更するものである。デバイス名変更部123は、時刻取得部122から時刻を取得すると、実行しているアプリケーションのアプリ名(例えば「ペアアプリ」)を取得した時刻とともにRAM30に記憶する。また、デバイス名変更部123は、端末名を「<アプリ名>_<取得した時刻>」に変更し、通信制御部15に供給する。

提示情報決定部124は、スマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングが確立したときに、ユーザに提示する提示情報を決定するものである。具体的には、提示情報決定部124は、複数の色情報から1つを選択し、選択した色情報を提示情報調整部125に供給する。

提示情報調整部125は、提示情報決定部124にて決定された提示情報(色情報)を調整するものである。具体的には、提示情報調整部125は、相手端末情報34に含まれる画質モードや明るさの設定などの画面表示設定に係る情報に応じて、自端末にて画面の背景色を選択された色情報が示す色としたときの見た目と、スマートフォン2にて選択された色情報が示す色としたときの見た目とが同じになるように、色情報を調整する。そして、調整した色情報を通信制御部15に供給する。なお、提示情報調整部125は、自端末における画面の背景色としての選択された色情報を調整してもよい。この場合、提示情報調整部125は、調整後の色情報を、相手端末情報34に含まれる画質モードや明るさの設定などの情報に応じてさらに調整し、さらに調整した色情報を通信制御部15に供給してもよい。

先行データ送受信部131は、スマートフォン2に先行データ411を送信したり、スマートフォン2から先行データ411を受信したりするものである。具体的には、先行データ送受信部131は、タッチ取得部11から特定のタッチ座標(例えば、長押し操作を示すタッチ座標)を供給されると、記憶部40から先行データ411を読み出し、通信制御部15に供給する。また先行データ送受信部131は、先行データ411の送信が完了すると、その旨を実データ送受信部132に通知する。さらに、先行データ送受信部131は、スマートフォン2から送信された先行データ411を、通信部50および通信制御部15を介して取得し、当該先行データ411を表示制御部14(詳細には、先行データ表示制御部141)に供給する。

実データ送受信部132は、スマートフォン2に実データ412を送信したり、スマートフォン2から実データ412を受信したりするものである。具体的には、実データ送受信部132は、先行データ送受信部131から先行データ411の送信が完了したことを通知されると、記憶部40から実データ412を読み出し、通信制御部15に供給する。また、実データ送受信部132は、スマートフォン2から送信された実データ412を、通信部50および通信制御部15を介して取得し、当該実データ412を表示制御部14に供給する。

表示制御部14は、表示部22に画面(画像)を表示させるものである。表示制御部14は例えば、アプリ実行部12からの指示に応じて画面を生成し、表示部22に表示させる。表示制御部14は、先行データ表示制御部141および提示情報表示制御部142を含む。

先行データ表示制御部141は、先行データ411に応じた画像を表示部22に表示させるものである。具体的には、先行データ表示制御部141は、アプリ実行部12から先行データ411(詳細には、スマートフォン2から送信された先行データ411)を供給されると、表示部22に当該先行データ411に応じた画像を表示させる。

提示情報表示制御部142は、決定された提示情報(色情報)が示す色を背景色とする画面を表示部22に表示させるものである。具体的には、提示情報表示制御部142は、提示情報決定部124が決定した色情報(または、スマートフォン2から送信された色情報)を供給されると、当該色情報に応じた背景色の画面を生成し、表示部22に表示させる。

通信制御部15は、通信部50を介した通信を制御するものである。通信制御部15は、スマートフォン1の各部から供給された情報を、通信部50を介してスマートフォン2に送信する。本実施形態では上述したように、Bluetoothによる通信を実行することにより、スマートフォン2に送信する。通信制御部15は、相手端末特定部151(端末特定部、要求端末識別子特定部)およびペアリング設定部152(通信確立部、受諾側通信確立部)を含む。

相手端末特定部151は、スマートフォン1とのペアリングを確立する端末を特定するものである。具体的には、相手端末特定部151は、デバイス名変更部123から供給された変更端末名を参照して、スマートフォン1との通信可能範囲に存在する端末のうち、端末名に、自端末の変更端末名と同じアプリ名を含む端末を特定する。そして、特定した端末の端末名(変更端末名)に含まれる時刻を参照して、所定の条件を満たす端末(対応識別子を有する端末)を1つ特定する。相手端末特定部151は、特定した端末の端末名をペアリング設定部152に供給する。

ペアリング設定部152は、相手端末特定部151が特定した端末をスマートフォン1とのペアリングを確立する端末として設定するものである。具体的には、ペアリング設定部152は、相手端末特定部151が特定した端末に対して、ペアリングを確立するためのペアリング要求(通信確立要求)を送信する。そして、ペアリング要求の応答としてペアリング許可を受信すると、ペアリング許可とともに受信した相手端末情報34をRAM30に記憶する。また、ペアリング許可を受信した旨をアプリ実行部12に通知する。さらに、ペアリング設定部152は、通信制御部15がペアリング要求を受信したことを通知されると、ペアリング要求を送信した端末に対して、ペアリング許可を送信する。

次に、スマートフォン2について説明する。スマートフォン2は、通信部70、制御部80、タッチパネル90、RAM100、および記憶部110を含む。スマートフォン2の各部は、スマートフォン1における同一の部材名を有する部材と、その機能が同様であるため、ここでの説明を省略する。すなわち、本実施形態におけるスマートフォン1およびスマートフォン2は同一の機能を有する2つのスマートフォンである。そのため、スマートフォン2がスマートフォン1を、ペアリングを確立する端末(相手端末)として特定してもよいし、スマートフォン2からスマートフォン1に対して画像データ(先行データ411および実データ412)を送信してもよい。なお、スマートフォン1とスマートフォン2とが同一の機能を有するとしたのは一例であり、スマートフォン1とスマートフォン2とが異なる機能を有していてもよい。 <<ペアリング処理の詳細>> 次に、本発明の特徴点であるペアリング処理について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、スマートフォン1およびスマートフォン2が実行するペアリング処理の概要を示す図である。図5は、スマートフォン1およびスマートフォン2が実行するペアリング処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、図5における「A」以降の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、スマートフォン1がペアリング要求をスマートフォン2に送信し、スマートフォン2が応答としてペアリング許可をスマートフォン1に送信することで、スマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングが確立する例を説明する。換言すれば、スマートフォン1がペアリングにおけるホスト端末(親端末)であり、スマートフォン2がペアリングにおけるクライアント端末(子端末)であるとも表現できる。なお、スマートフォン2がホスト端末となり、スマートフォン1がクライアント端末となってもよい。

図4の(a)に示すように、ペアアプリが実行される前のスマートフォン1の端末名は、「A0001」である。ここで、図4の(b)に示すように、ペアアプリのアイコンが表示されている位置へのタッチ操作によって、タッチ取得部11からアプリ実行部12へ、当該タッチ操作のタッチ座標が供給されると、アプリ実行部12はペアアプリを実行し、ペアアプリの実行をペアリング制御部121に通知する。ペアリング制御部121は、当該通知を受けて、通信制御部15に他の端末とのペアリングを開始するよう指示する(Bluetoothの設定を有効にするよう指示する)。そして通信制御部15は、他の端末とのペアリングを開始するために、スマートフォン1におけるBluetoothの設定を有効にする(図5のS31)。通信制御部15は、当該設定を有効にした旨を、時刻取得部122に通知する。

時刻取得部122は、通信制御部15からの通知を受けると、現在時刻を取得する(図5のS33)。この現在時刻はすなわち、ペアアプリが起動した後の所定時間後の時刻である。そして取得した時刻をデバイス名変更部123に供給する。デバイス名変更部123は、時刻取得部122から時刻を供給されると、端末名を「<アプリ名>_<取得した時刻>」に変更する(図5のS35、識別子変更ステップ)。具体的には、デバイス名変更部123は、実行しているアプリケーションのアプリ名(例えば「ペアアプリ」)を供給された時刻とともにRAM30に記憶する。そして、デバイス名変更部123は、図4の(c)に示すように、スマートフォン1の端末名を「ペアアプリ_2014092112004820」に変更する。上述したように変更後の端末名(変更端末名)の前半部分は、Bluetoothの設定を有効にするために実行したアプリケーションの名前である。また後半部分は、ペアアプリが起動した後の所定時間後の時刻(時刻取得部122が取得した時刻)である。なお、図4の(c)に示す時刻は年、月、日、時間、分、秒、ミリ秒が含まれているが、これに限定されるものではない。例えば、月および日を含まず、時間からミリ秒までを含むものであってもよい。またデバイス名変更部123は、変更端末名を通信制御部15に供給する。

続いてスマートフォン1は、他の端末とのペアリングを確立するための処理を実行する。具体的には、変更端末名を供給された相手端末特定部151は、<アプリ名>を有する端末のサーチを開始する(図5のS37)。図4の例でいえば、通信可能範囲(スマートフォン1におけるBluetoothの通信可能範囲)にある端末のうち、「ペアアプリ」の文字列を端末名に有する端末を特定する。

上述した処理は、ユーザがスマートフォン1とペアリングを確立しようとしている端末であるスマートフォン2でも実行される。すなわち、スマートフォン2においても上述したステップS31からステップS37までの処理が実行される。より具体的には、スマートフォン2においてもペアアプリの実行によって端末名が「<アプリ名>_<取得した時刻>」(例えば図4の(d)に示す「ペアアプリ_2014092212010548」)に変更される。そしてスマートフォン2(詳細には、スマートフォン2の相手端末特定部151)は、スマートフォン2におけるBluetoothの通信可能範囲にある端末のうち、「ペアアプリ」の文字列を端末名に有する端末を特定する。

続いて、図5のステップS39の処理の詳細については後述し、ステップS41の処理以降を説明する。スマートフォン1の相手端末特定部151は、<アプリ名>を有する端末が見つかった場合(図5のS41でYES)、見つかった端末それぞれについて、端末名に含まれる時刻を参照する。そして、当該時刻が自端末の端末名に含まれる時刻より新しいか否かを判定する(図5のS43)。自端末の端末名に含まれる時刻より新しい端末がある場合(図5のS43でYES)、続いて相手端末特定部151は、当該端末の端末名に含まれる時刻が、閾値の範囲内であるか否かを判定する(図5のS45)。ここで閾値とは、スマートフォン1の端末名に含まれる時刻と見つかった端末(例えばスマートフォン2)の端末名に含まれる時刻との差を示す数値である。この数値は、今から自端末とのペアリングを確立するために、相手の端末がペアアプリを実行したと判定できるような数値であればよい。具体的な閾値の数値は例えば、0〜1分というように範囲を指定するものであってもよいし、40秒というように範囲の上限を指定するものであってもよい。

閾値の範囲内である端末がある場合(図5のS45でYES)、相手端末特定部151は、当該端末のうち、自端末の端末名に含まれる時刻に最も近い時刻を端末名に含む端末を特定する(図5のS47、端末特定ステップ)。これにより、スマートフォン1とペアリングを確立する端末が1つに決まる。例えば図4の(d)に示すように、スマートフォン1とペアリングを確立する端末がスマートフォン2に決まる。

スマートフォン1の相手端末特定部151は、特定した端末の端末名をペアリング設定部152に供給する。ペアリング設定部152は、供給された端末名が示す端末に、ペアリングを確立するためのペアリング要求を送信する(図5のS49、通信確立ステップ)。なおこのとき、ペアリング設定部152は、スマートフォン1の端末名(変更端末名)、およびスマートフォン1における画質モードや明るさの設定などをスマートフォン2に送信してもよい。

続いて、スマートフォン2におけるステップS37以降の処理の流れについて説明する。なお、スマートフォン1はステップS49の処理を実行し、スマートフォン2に対してペアリング要求を送信したものとする。

スマートフォン2の通信制御部15は、別の端末(この例ではスマートフォン1)からペアリング要求を受信すると(図5のステップS39でYES)、その旨を相手端末特定部151ペアリング設定部152に通知する。相手端末特定部151は、当該通知を受けると、<アプリ名>を有する端末のサーチをキャンセルする(図6のステップS61)。なお、図5および図6では、スマートフォン2が<アプリ名>を有する端末のサーチを実行している時点で、スマートフォン1からのペアリング要求を受信した例を説明している。この例は一例であり、スマートフォン2がペアリング要求を受信して、実行している処理をキャンセルするタイミングはこの例に限定されない。つまり、スマートフォン2の相手端末特定部151は、ペアリング要求を受信しない限り(図5のステップS39でNO)ペアリング処理を継続する(図5のステップS41以降の処理を実行する)。そして、ステップS41からステップS45までの処理を実行している間にペアリング要求を受信した場合、その時点で行っている処理をキャンセルする。

続いて、スマートフォン2のペアリング設定部152は、ペアリング要求を送信した端末(この例ではスマートフォン1)にペアリング許可および自端末の情報を送信する(S63)。ここで自端末の情報とは、スマートフォン2の端末名、およびスマートフォン2における画質モードや明るさ設定などの情報である。

なお、スマートフォン2の相手端末特定部151は、ペアリング要求を受信した場合、ペアリング要求を送信した端末の端末名(変更端末名)を特定し、当該変更端末名を有する端末(この例ではスマートフォン1)が、ペアリングを確立する端末の条件を満たしているかを判定してもよい。すなわち、スマートフォン2の相手端末特定部151は、ペアリング要求を送信した端末の変更端末名が、自端末の変更端末名と同じアプリ名を含んでいるか、自端末の変更端末名に含まれる時刻情報が示す時刻より古い時刻を示す時刻情報を含んでいるか、ペアリング要求を送信した端末の変更端末名に含まれる時刻情報が示す時刻が閾値の範囲内であるか、を判定する。そして、これらの条件を満たす端末であると判定した場合にペアリング許可を送信する。

そして、スマートフォン1の通信制御部 15がスマートフォン2から送信されたペアリング許可を受信すると、ペアリング設定部152は、スマートフォン1とスマートフォン2とのペアリングを確立する。スマートフォン1およびスマートフォン2は、受信した相手端末の情報を相手端末情報34として自端末のRAM30にそれぞれ格納する。

これに対して、<アプリ名>を有する端末が見つからない場合(図5のS41でNO)、見つかった端末の端末名に含まれる時刻が、いずれも自端末の端末名に含まれる時刻より古い場合(図5のS43でNO)、または、端末名に含まれる時刻が、いずれも閾値の範囲外である場合(図5のS45でNO)、相手端末特定部151は、ペアリング処理をキャンセルし、ペアリング失敗をユーザに通知する(S51)。例えば、図4の(e)に示すように、スマートフォン1におけるBluetoothの通信可能範囲にある端末が、ペアアプリを実行していない(端末名が変更されていない)スマートフォン2のみである場合、スマートフォン1は、表示部22にペアリングを確立する相手端末が見つからないことを表示する。より具体的には、スマートフォン1における相手端末特定部151は、ペアリングを確立する相手端末が見つからないことをアプリ実行部12に通知する。アプリ実行部12は当該通知を受けると、表示制御部14に、相手端末が見つからないことを示す画像を表示するよう指示する。表示制御部14は、当該指示を受けると、相手端末が見つからないことを示す画像(例えば、図4の(e)に示す画像)を表示部22に表示させる。なお、ペアリング失敗のユーザへの通知は、画像の表示に限定されず、音声による通知やバイブレーションによる通知であってもよい。

〔実施形態2〕 本発明の他の実施形態について、図7から図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図7は、本実施形態に係るスマートフォン1およびスマートフォン2が実行する処理の概要を示す図である。また、図8は、本実施形態に係るスマートフォン1およびスマートフォン2におけるペアリング処理の流れの一例を示す図である。また、図9は、図8における「B」の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

実施形態1にて説明したように、スマートフォン1およびスマートフォン2は、ペアアプリの実行に伴い、端末名を変更する。つまりユーザにとってみれば、自身のスマートフォンの端末名としてユーザが望む文字列を設定している場合であっても、端末名が強制的に変更されてしまう。つまり自身が望む端末名が変更されてユーザが不満に思う可能性がある。また、端末名がユーザにとって見慣れない文字列になるため、ユーザが戸惑う可能性もある。

そこで、本実施形態に係るスマートフォン1およびスマートフォン2は、図7に示すように、ペアリングが確立すると自端末の端末名を元に戻す。具体的には、ペアリング処理を実行している間はペアリングを確立する相手を特定するために、図7の(a)に示すように、端末名を「<アプリ名>_<取得した時刻>」としている。一方、ペアリングが確立すると、図7の(b)に示すように、自端末の端末名を元の端末名に戻す。図7の(b)の例では、スマートフォン1は端末名をA0001に戻し、スマートフォン2は端末名をA0002に戻す。

本実施形態におけるペアリング処理、特に上述した端末名を戻す処理について、図8および図9を参照してさらに詳細に説明する。なお、図8におけるステップS71〜ステップS89の処理は、図5におけるステップS31〜ステップS49までの処理と同一であるため、ここでの説明を省略する。

ペアリング要求を送信したスマートフォン1の通信制御部15は、ペアリング許可を待機する状態となっている(S91)。ここでペアリング許可を受信した場合(S91でYES)、通信制御部15はペアリング許可を受信したことをデバイス名変更部123に通知する。デバイス名変更部123は、当該通知を受けると端末名を元に戻す(S93)。具体的には、デバイス名変更部123は、RAM30から自端末情報31を読み出し、自端末情報31に端末名として含まれている文字列(元の端末名)に端末名を変更する。図7の例では、デバイス名変更部123は端末名を「A0001」に戻す。

そしてデバイス名変更部123は、元の端末名(この例では「A0001」)を通信制御部15(詳細には、ペアリング設定部152)に供給する。ペアリング設定部152は、供給された元の端末名をスマートフォン2に送信する。

これに対して、スマートフォン2は、別の端末(この例ではスマートフォン1)からペアリング要求を受信すると、実施形態1のスマートフォン2と同様に、<アプリ名>を有する端末のサーチをキャンセルし(S101)、ペアリング要求を送信した端末(この例ではスマートフォン1)に、ペアリング許可および自端末の情報を送信する(S103)。なお、ステップS101およびステップS103の処理の詳細は、実施形態1にて既に説明しているため、ここでの説明を省略する。

そして、スマートフォン2は端末名を元に戻す(S105)。図7の例では、デバイス名変更部123は端末名を「A0002」に戻す。この処理の詳細については、スマートフォン1におけるステップS91からステップS93の処理と同様であるため、ここでの説明を省略する。最後にスマートフォン2のペアリング設定部152は、供給された元の端末名をスマートフォン1に送信する。これにより、スマートフォン1とスマートフォン2とはお互いに相手端末の元の端末名を取得することができる。

以上のように、本実施形態のスマートフォン1およびスマートフォン2は、ペアリングが確立すると、変更した端末名を元に戻す。これにより、ユーザが不満に思ったり困惑したりすることを防ぐことができる。 〔実施形態3〕 本発明のさらに別の実施形態について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図10は、本実施形態に係るスマートフォン3およびスマートフォン4の要部構成の一例を示すブロック図である。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

上述した実施形態1および実施形態2では、ペアリングを確立する相手端末を特定するために、端末名を「<アプリ名>_<取得した時刻>」に変更していた。そして、<取得した時刻>に入る数列を用いて、ペアリングを確立する相手端末を特定していた。しかしながら、変更後の端末名は「<アプリ名>_<取得した時刻>」に限定されず、ペアリングを確立する相手端末を特定するために使用する情報は取得した時刻に限定されない。

本実施形態に係るスマートフォン3の制御部10は、アプリ実行部12に代えてアプリ実行部16を含み、アプリ実行部16は、時刻取得部122ではなく条件情報取得部126を含む。また、スマートフォン3のRAM30は、位置情報36、CPUスペック37、および電波強度38を新たに記憶している。

条件情報取得部126は、ペアリングを確立する相手端末を特定するための条件として使用する各種情報を取得するものである。本実施形態に係る条件情報取得部126は、実施形態1にて説明した時刻情報に加え、スマートフォン3の位置情報、スマートフォン1のCPUスペック、および現在の電波強度を取得する。ここで、スマートフォン3の位置情報とは、スマートフォン3と他の端末との位置の違いが判別できるような情報であればよい。例えば、スマートフォン3とスマートフォン4とが、アクセスポイントを介してWi−Fiによる通信を確立する場合に、当該アクセスポイントから見た相対的な位置情報であってもよい。

条件情報取得部126は、取得した各種情報をデバイス名変更部123に供給する。そしてデバイス名変更部123は、供給された各種情報を、実行しているアプリケーションのデバイス名とともにRAM30に記憶する。またデバイス名変更部123は、供給された各種情報を用いて端末名を変更する。つまり本実施形態における変更端末名は、アプリ名、時刻、位置情報、CPUスペック、および電波強度を含む。

本実施形態に係る相手端末特定部151は、変更端末名に含まれる時刻を用いたペアリングの相手端末の特定に加え、位置情報、CPUスペック、および電波強度を用いた相手端末の特定を実行する。具体的には、相手端末特定部151は、変更端末名における位置情報を参照して、自端末(スマートフォン3)の位置情報が示す位置に最も近い位置を示す位置情報を端末名に含む端末を特定する。ユーザは、2つのスマートフォンにわたって画像を表示する場合に、図1の(g)に示すように、2つのスマートフォンを並べて表示することが多い。つまり、スマートフォン3の位置情報が示す位置に最も近い位置を示す位置情報を端末名に含む端末は、ユーザがスマートフォン3とペアリングを確立しようとしている相手端末(スマートフォン4)である可能性が高い。そのため、本実施形態の相手端末特定部151は上述したような位置情報を用いた特定を行い、ユーザがペアリングを確立しようとしている相手端末を正しく特定する。

また、相手端末特定部151は、変更端末名に<アプリ名>を含む端末のうち、変更端末名におけるCPUスペックが所定の閾値以上の端末を特定する。ペアリングが確立している2つのスマートフォンのうちの一方からデータ(例えば画像データ)を他方のスマートフォンに送信する場合、当該他方のスマートフォンのCPUスペックが低いと、データの送信に時間がかかってしまう。そこで、本実施形態の相手端末特定部151は、上述したようなCPUスペックを用いた特定を行い、スムーズなデータの送受信が実現できるようなスマートフォン同士のペアリングを確立する。 また、相手端末特定部151は、変更端末名に<アプリ名>を含む端末のうち、電波強度が所定の閾値以上の端末を特定する。ここで、電波強度が高いスマートフォンは、自端末のより近くにあるスマートフォンである可能性が高い。そこで、実施形態の相手端末特定部151は、上述したような電波強度を用いた特定を行い、ユーザがペアリングを確立しようとしている相手端末を正しく特定する。

なお、本実施形態に係るスマートフォン4の各部は、スマートフォン3における同一の部材名を有する部材と、その機能が同様であるため、ここでの説明を省略する。すなわち、本実施形態におけるスマートフォン3およびスマートフォン4は同一の機能を有する2つのスマートフォンである。また、スマートフォン3とスマートフォン4とが同一の機能を有するとしたのは一例であり、スマートフォン3とスマートフォン4とが異なる機能を有していてもよい。

また、本実施形態では、各種情報として時刻、位置情報、CPUスペック、および電波強度を取得したが、この例に限定されるものではない。つまり、取得する情報は時刻、位置情報、CPUスペック、および電波強度のうち少なくとも1つであればよい。また、条件情報取得部126は上述した情報以外の情報を取得してもよい。

〔変形例〕 上述した実施形態1〜3では、Bluetoothによる通信を確立するために、端末の識別子として端末名を変更する例を説明した。しかしながら、端末の識別子は端末名に限定されない。例えば、アクセスポイントを介したWi−Fiによる通信を確立する場合、各端末と通信可能に接続されているアクセスポイントの識別子(SSID)を変更してもよい。

また、実施形態1〜3では、変更端末名の前半部分をアプリ名としたが、通信を確立したいスマートフォン同士で共通になるようなものであり、かつ実現したい機能を有していることが分かるようなものであれば、アプリ名に限定されず、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる情報(有効化情報)であってもよい。また、ユーザが有効化情報を自由に設定可能であってもよい。

また、端末によっては複数の通信方式による通信が可能である場合もある。そこで、変更端末名の前半部分をアプリ名と各通信方式に対応しているか否かを示す情報とし、相手端末特定部151は、当該前半部分が完全に一致している端末を特定する構成であってもよい。例えば、ある端末がBluetoothによる通信可能、Wi−Fiによるアクセスポイントを介する通信可能、Wi−Fiによるアクセスポイントを介さない通信可能、NFCによる通信不可能である場合、変更端末名の前半部分が「ペアアプリ1110」となる。

また、スマートフォン1およびスマートフォン2は、図2の(d)に示すように、両端末にわたって表示する画像の候補を表示部22に表示するが、当該候補は予め設定されたカテゴリ情報に応じて決定されてもよい。具体的には、アプリ実行部12はユーザ操作に応じたカテゴリ情報を、予め設定しておく。このカテゴリ情報は、例えば「最新の一日」や「9/22の北海道旅行の写真」などであり、アプリ実行部12は設定されたカテゴリ情報に応じた画像データ41を特定し、特定された画像データ41を示す情報を表示制御部14に供給する。表示制御部14は、供給された情報に基づいて、画像の候補を表示部22に表示させる。

より具体的には、アプリ実行部12は、画像データ41に付加されている日時の情報や位置の情報などを参照することで、設定されたカテゴリ情報に応じた画像データ41を特定する。また、アプリ実行部12は、画像データ41に各種情報を付加してもよい。例えば、複数の写真である画像データ41について、横軸に撮影日時、縦軸に枚数をとってグラフ化した場合、横軸が同じ位置に多くの写真が表示された部分については、旅行に行ったときの写真であると特定することができる。この部分に含まれる写真の付加情報から位置の情報を取得することができれば、この部分に含まれる写真に、上述した「9/22の北海道旅行の写真」といったカテゴリ情報を付加することができる。

また、タッチパネル20における解像度や、表示領域のサイズを相手端末に送信してもよい。これにより、スマートフォン1は相手端末(スマートフォン2)の解像度や表示領域のサイズを取得することができるので、図2の(e)に示すように、画像βを選択しドラッグ&ドロップした場合のタッチ座標の軌跡に基づいて、スマートフォン1とスマートフォン2とがどのように配置されているのか、より詳細には、矩形のスマートフォン1とスマートフォン2とを形成している辺のうち、2つのスマートフォンが隣接して接触している接触辺において、どこからどこまでが接触しているかを特定することができる。

つまり、ユーザがドラッグ&ドロップの操作を行ったとき、タッチ取得部11は、スマートフォン1の接触辺におけるタッチ座標と、スマートフォン2の接触辺におけるタッチ座標とを特定する。また、当該操作の始点の座標と終点の座標も特定する。そして、アプリ実行部12は、これらの座標から上記操作の向きを特定することができる。また、アプリ実行部12は、自装置の解像度および表示領域のサイズと、相手端末の解像度および表示領域のサイズと、特定したタッチ座標や操作の向きを用いれば、スマートフォン1とスマートフォン2とがどのように配置されているのか、換言すれば、2つのスマートフォンの表示領域からなる連結表示領域がどのような形状となるかを特定することができる。そして、スマートフォン1のアプリ実行部12は、特定したスマートフォン1とスマートフォン2との配置関係(連結表示領域の形状)に応じて、表示する画像データ41のうち、スマートフォン1の表示領域に表示する部分と、スマートフォン2の表示領域に表示する部分とをそれぞれ特定する。

これにより、スマートフォン1とスマートフォン2とがずれて配置されている(接触辺において、相手端末と接触していない部分がある)場合であっても、2つのスマートフォンにわたって表示される画像データ41を、ずれなく表示することが可能となる。例えば、スマートフォン1とスマートフォン2との表示領域のサイズが異なったとしても、2つのスマートフォンにわたって表示される画像データ41を、ずれなく表示することができる。

〔ソフトウェアによる実現例〕 スマートフォン1〜4の制御ブロック(特にタッチ取得部11、アプリ実行部12、表示制御部14、通信制御部15およびアプリ実行部16)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

後者の場合、スマートフォン1〜4は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

〔まとめ〕 本発明の態様1に係る通信端末(スマートフォン1)は、自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更部(デバイス名変更部123)と、上記特定識別子として、自端末の上記特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する端末特定部(相手端末特定部151)と、上記端末特定部が特定した端末と通信を確立する通信確立部(ペアリング設定部152)と、を備える。

上記の構成によれば、自端末の識別子を特定識別子に変更し、当該特定識別子と対応する対応識別子を有する端末と通信を確立するので、ユーザは端末間の通信を確立するにあたり、予め設定をしておくなどの作業を行う必要が無い。よって、別の装置との間の通信の確立を手間無く行うことができる。

本発明の態様2に係る通信端末は、上記態様1において、上記識別子変更部は、自端末の上記識別子を、自端末と他の端末との通信を確立するアプリケーションが起動した後の所定時間後の時刻を示す時刻情報を含む上記特定識別子に変更し、上記端末特定部は、自端末の上記特定識別子に含まれる上記時刻情報が示す時刻に最も近い時刻を示す上記時刻情報を上記特定識別子に含む自端末以外の端末を、上記対応識別子を有する端末として特定してもよい。

上記の構成によれば、自端末においてアプリケーションを起動した時刻と最も近い時刻にアプリケーションを起動した端末を、対応識別子を有する端末として特定し、当該端末との間で通信を確立する。ユーザは通信を確立したい複数の端末について、当該通信をほぼ同時に有効化させる可能性が高い。よって、通信を有効化した時刻と最も近い時刻に通信を有効化した端末を特定することで、ユーザが通信を確立したい端末を正確に特定することができる。

また、アプリケーションが実行されることによって通信端末の識別子は特定識別子に変更される。これにより、ユーザはアプリケーションを実行するだけで端末間の通信を確立することができる。

本発明の態様3に係る通信端末は、上記態様2において、上記識別子変更部は、自端末の上記識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、起動された上記アプリケーションを識別するアプリ識別情報を含む上記特定識別子に変更し、上記端末特定部は、上記対応識別子を有する端末の候補として、上記アプリ識別情報が自端末の上記アプリ識別情報と一致する自端末以外の端末を特定してもよい。

上記の構成によれば、特定識別子は起動したアプリケーションを識別するアプリ識別情報を含み、当該アプリ識別情報を含む端末を特定するので、端末が複数あったとしても、通信を確立するためにアプリケーションを起動した端末を正確に特定することができる。

本発明の態様4に係る通信端末は、上記態様3において、上記端末特定部は、上記対応識別子を有する端末の候補として、上記アプリ識別情報が自端末の上記アプリ識別情報と一致する自端末以外の端末のうち、自端末の上記特定識別子に含まれる上記時刻情報より新しい上記時刻情報を含む端末を特定してもよい。

上記の構成によれば、時刻情報が自端末の特定識別子より新しい端末を特定する。複数の端末間での通信を確立するためにアプリケーションを起動する場合、ユーザはまず1つの端末(例えばユーザ自身の端末)でアプリケーションを起動してから、他の端末にてアプリケーションを起動することが多い。つまり、他の端末の特定識別子における時刻情報は、自端末の特的識別子における時刻情報より新しいものとなる可能性が高い。よって、時刻情報が自端末より新しい端末を特定することで、ユーザが自端末と通信を確立したいと考えている端末を正確に特定することができる。

本発明の態様5に係る通信端末は、上記態様1から4のいずれかにおいて、上記識別子変更部は、上記通信確立部が上記通信を確立したとき、上記特定識別子を変更前の上記識別子に戻してもよい。

上記の構成によれば、端末間の通信が確立すると、特定識別子を元の識別子に戻す。これにより、識別子が変更されたままとなることでユーザが困惑するといった状況を防ぐことができる。

本発明の態様6に係る通信端末(スマートフォン2)は、自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更部(デバイス名変更部123)と、他の端末から、当該他の端末との通信を確立するための通信確立要求を受信した場合、当該通信確立要求を送信した端末の識別子を特定する要求端末識別子特定部(相手端末特定部151)と、上記他の端末の識別子が、上記特定識別子と対応する対応識別子である場合、上記他の端末との通信を確立する受諾側通信確立部(ペアリング設定部152)と、を備える。

上記の構成によれば、通信確率要求を送信した端末が、通信を確立すべき相手であるかを確認する。これにより、通信確率要求を受信した端末からも、正しい相手と通信を確立するようになっているかを確認することができる。

本発明の態様7に係る通信端末の制御方法は、自端末の識別子を、文字、数字、および記号のうち少なくとも1つからなる、特定の条件に合致した特定識別子に変更する識別子変更ステップ(ステップS35)と、上記特定識別子として、自端末の上記特定識別子と対応する対応識別子を有する端末を特定する端末特定ステップ(ステップS47)と、上記端末特定ステップにて特定した端末と通信を確立する通信確立ステップ(ステップS49)と、を含む。

この制御方法によれば、態様1に係る通信端末と同様の作用効果を有する。

本発明の各態様に係る通信端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記通信端末が備える各部として動作させることにより上記通信端末をコンピュータにて実現させる通信端末の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

本発明は、別の端末と通信を確立することにより、自端末と別の端末との間で情報の送受信を行うことを可能とする通信端末に利用することができる。

1 スマートフォン(通信端末) 2 スマートフォン(通信端末) 3 スマートフォン(通信端末) 4 スマートフォン(通信端末) 123 デバイス名変更部(識別子変更部) 151 相手端末特定部(端末特定部、要求端末識別子特定部) 152 ペアリング設定部(通信確立部、受諾側通信確立部) S35 識別子変更ステップ S47 端末特定ステップ S49 通信確立ステップ

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