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How to support a media-independent handover (mih) Service

申请号 JP2009553920 申请日 2007-03-19 公开(公告)号 JP2010521907A 公开(公告)日 2010-06-24
申请人 エヌイーシー ヨーロッパ リミテッドNec Europe Ltd.; 发明人 ヴィダール、アルベルト; ヴィラロンガ、クラウディア; マーチン、ミグエル;
摘要 好ましくはIEEE802.21標準に従い、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サービスをサポートする方法を提供する。 通信ノード(1)が、適当なネットワークエンティティ経由で情報サーバ(IS)にアクセス可能なポイントオブアタッチメント(PoA)を通じてネットワークに接続し、情報サーバ(IS)は情報データベースを管理し、情報データベースからの情報が、通信ノード(1)からのそれぞれの要求時に、情報サーバ(IS)から要求側の通信ノード(1)へ転送される。 本方法は、通信ノード(1)が情報サーバ(IS)へメッセージを送信し、そのメッセージの内容が情報サーバ(IS)によって解析され、その情報データベースに新しい情報を挿入するため、および/またはその情報データベースにすでに保存されている情報を更新するために使用されることを特徴とする。
权利要求
  • 好ましくはIEEE802.21標準に従い、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サービスをサポートする方法において、通信ノード(1)が、適当なネットワークエンティティ経由で情報サーバ(IS)にアクセス可能なポイントオブアタッチメント(PoA)を通じてネットワークに接続し、前記情報サーバ(IS)は情報データベースを管理し、該情報データベースからの情報が、前記通信ノード(1)からのそれぞれの要求時に、前記情報サーバ(IS)から要求側の通信ノード(1)へ転送され、
    前記通信ノード(1)が前記情報サーバ(IS)へメッセージを送信し、該メッセージの内容が前記情報サーバ(IS)によって解析され、その情報データベースに新しい情報を挿入するため、および/またはその情報データベースにすでに保存されている情報を更新するために使用されることを特徴とする、メディア非依存ハンドオーバサービスをサポートする方法。
  • 前記情報サーバ(IS)が、所定基準に従って、通信ノード(1)から受信されるメッセージの受け入れについて判断することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 通信ノード(1)から受信されるメッセージの受け入れについての判断が、該通信ノード(1)の権限の種類に基づくことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  • 前記情報サーバ(IS)が所定時間内に同じデータを含むメッセージを相異なる通信ノード(1)から所定数受信した場合に限り、メッセージの内容が前記情報サーバ(IS)によって使用されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記通信ノード(1)によって前記情報サーバ(IS)へ送信されるメッセージが、前記通信ノード(1)の近傍の利用可能なネットワークに関する情報、特に、該ネットワークの性質、機能および/またはサービスに関する情報を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記情報サーバ(IS)が、その情報データベースを更新するために、情報を要求する要求メッセージを通信ノード(1)へ送信することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記要求メッセージが、情報が必要とされる地域に位置する通信ノード(1)へ送信されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  • 前記情報サーバ(IS)から通信ノード(1)へ送信される前記要求メッセージが、IEEE802.21仕様におけるMIH要求メッセージに対して規定されているのと同じフォーマットで構成されることを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
  • 前記通信ノード(1)から前記情報サーバ(IS)へ送信されるメッセージが、IEEE802.21仕様におけるMIH応答メッセージに対して規定されているのと同じフォーマットで構成されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記要求される情報が、該要求される情報を有する通信ノード(1)によって要求側の情報サーバ(IS)へ転送されることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記情報サーバ(IS)が、その情報データベースにおける情報の挿入および/または更新の前に、すべての応答側通信ノード(1)のデータを平均することを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記情報サーバ(IS)の情報データベースに保存されている情報に基づいて、カバレジマップが作成されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
  • 前記カバレジマップが、ネットワークの観点から有利な位置へ前記通信ノード(1)を誘導するために使用されることを特徴とする請求項12に記載の方法。
  • 不可視のネットワークおよび/またはサービスに関するアクセス資格証明および/または情報が前記通信ノード(1)に提供されることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、好ましくはIEEE802.21標準に従い、メディア非依存ハンドオーバ(MIH、media independent handover)サービスをサポートする方法に関する。 ここで、通信ノードが、適当なネットワークエンティティ経由で情報サーバにアクセス可能なポイントオブアタッチメントを通じてネットワークに接続し、情報サーバは情報データベースを管理し、情報データベースからの情報が、通信ノードからのそれぞれの要求時に、情報サーバから要求側の通信ノードへ転送される。

    近年、いくつかの種類の無線通信システムが開発されている。 例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)は現在広く普及し、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)のようなセルラネットワークはきわめて重要なものとなっており、また最近では、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)が、ラストマイル無線ブロードバンドアクセスの配信を可能にする標準準拠技術として開発されている。 これらのシステムはそれぞれ、異種のサービスおよび特定のアプリケーションを提供する。

    異種ネットワーク間のシームレスハンドオーバのために、IEEE802.21 MIH(メディア非依存ハンドオーバ)仕様が策定されている。 IEEE802.21標準の目的は、リンク層のインテリジェンスおよびその他の関連するネットワーク情報を上位層に提供することで、異種メディア間ハンドオーバを最適化する仕様を策定することである。 ここで、「メディア」とは、通信の感覚的諸側面(例えば、オーディオ、ビデオ等)ではなく、通信システムにアクセスする方法あるいは態様(例えばケーブル、無線、衛星等)のことを指している。

    この標準は、MIHピア間で情報、イベントおよびコマンドを共有することによって、異種ネットワークにわたるハンドオーバを改善する手段を提供することを目的とする。 以下では、MIHピアを、最も総称的な意味で、通信ノード(モバイル端末、ネットワークエンティティ等)と称することにする。 通信ノード間で情報を共有するための情報サービスは、MIHアーキテクチャの主要コンセプトの1つである。 このサービスは、事業者のコアネットワークに存在する集中情報データベースを仮定し、このデータベースは、802.21標準との関連では、情報サーバISによって管理される。 このデータベースに保存されるデータは、通信ノードの近隣ネットワークに関する情報を提供する。 その結果、通信ノードは、ネットワーク種別、事業者識別子、サービスプロバイダ識別子、アクセスネットワーク識別子、ローミング提携先、コスト、ネットワーク標準、ネットワークのセキュリティ、ネットワークのQoS等のような情報をデータベースに対して要求することができる。 通信ノードは、この種の情報の更新を必要とするたびに、個別の問合せを情報データベースへ送信することができる。

    MIHピアすなわち通信ノードが相互に直接に通信できない場合には、中間MIHエンティティを通じて通信しなければならない。 中間MIHエンティティは、プロキシとして作用し、メッセージを転送することになる。 この手続きは、マルチホップあるいはプロキシ動作として規定される。 情報要求側の通信ノードは、その情報サーバに直接に接続されていない場合、まず、そのポイントオブアタッチメントへ要求メッセージを送信することができる。 ポイントオブアタッチメントは、その通信ノードが接続されていて、仲介者すなわちプロキシとして作用して情報サーバに直接または間接のいずれかでアクセス可能なノードとすることができる。 間接の場合、対応する情報サーバへ要求を転送する適当なネットワークエンティティ経由でアクセスが行われる。

    上記のような通信ノードと集中情報データベースとの間で情報を要求・提供する手続きは、情報データベースに保存されている情報が通信ノードによって要求される時に正しいことが保証されないという欠点があることがわかっている。 この理由は、802.21標準において、情報サーバISに対して規定された更新メカニズムが存在しないためである。 原則として、情報サーバのデータベースに保存されている情報の豊富さおよび新しさを管理しなければならないのは、ISの事業者またはISの管理を担当するエンティティのみである。

    したがって、本発明の目的は、上記のようなメディア非依存ハンドオーバサービスをサポートする方法において、実施の容易なメカニズムを使用することにより、情報サーバのデータベースに保存されている情報の豊富さ、新しさおよび完全性に関してパフォーマンスを改善することである。

    本発明によれば、上記の目的は、請求項1の構成を有する方法によって達成される。 この請求項に記載の通り、本方法は、通信ノードが情報サーバへメッセージを送信し、そのメッセージの内容が情報サーバによって解析され、その情報データベースに新しい情報を挿入するため、および/またはその情報データベースにすでに保存されている情報を更新するために使用される。

    本発明によって初めて認識されたこととして、情報サーバのデータベースに保存されている情報を更新するメカニズムが、情報サーバの事業者のみによって実行されることが、保存される情報の新しさにとって問題である。 さらに認識されたこととして、情報サーバのデータベースに保存されている情報の適時性および豊富さは、通信ノードが新しい情報をアップロードすることを可能にすることによって大幅に改善できる。 情報サーバ内の情報を更新する通信ノードは、個別のユーザ、好ましくは情報サーバの事業者のカスタマであってもよいし、他のネットワーク事業者であってもよい。 ユーザ自身が情報サーバの更新を行うことを可能にすることにより、システムは非常にダイナミックで、ネットワークの現在の状態に忠実なものとなり、現場のユーザによる定期的な更新によって情報サーバ内の情報は常に新しく完全なものとなる。

    さらに、本発明によれば、情報サーバの更新手続きに通信ノードを含めることにより、情報サーバはより多くのネットワーク(情報サーバの事業者には知られておらず、ある特定の通信ノードのみによって知られている)について知ることができるので、情報サーバに保存されている情報の豊富さが向上する。 例えば、適当なメッセージを情報サーバへ送信することによって、二次ネットワーク事業者のネットワークを情報サーバに登録することができる。 標準によると、二次事業者と一次事業者、すなわち情報サーバ事業者との間に事前に契約が存在しなければこれは不可能であった。

    好ましい実施形態では、情報サーバは、所定基準に従って、通信ノードから受信されるメッセージの受け入れについて判断する。 すべての基準が満たされる場合に限り、情報サーバは、更新動作を実行するためにそのメッセージの内容を使用する。 それ以外の場合、メッセージは破棄してよい。 例えば、所定基準としては、通信ノードの権限の種類が挙げられる。 すなわち、情報サーバは、権限のある通信ノードからのメッセージのみをさらに処理するように設定することができる。 権限は、それぞれの通信ノードが、情報サーバの管理を受け持つ事業者のカスタマとして登録されていることに依拠してもよい。

    権限の問題に加えて、情報サーバは、さらに妥当性検査を実行してもよい。 例えば、情報サーバは、所定時間内に同じデータを含むメッセージを相異なる通信ノードから所定数受信した場合に限り、更新のために通信ノードから転送されてきた情報を使用してもよい。 逆に言えば、このことは、単独のメッセージは信頼できないと判定されることを意味する。 例えば、ある通信ノードが、情報サーバにまだ登録されていないネットワークについて報告した場合、情報サーバは、このネットワークの存在が同じ地域の他の通信ノードによって確認される場合に限り、このネットワークの登録の処理を行う。 このメカニズムは、一部のユーザからの捏造した情報の検出を強にサポートする。

    すでに述べたように、通信ノードから情報サーバへ送信されるメッセージは、通信ノードの近傍の利用可能なネットワークに関する情報を含むことができる。 メッセージは、ネットワーク種別、事業者識別子、サービスプロバイダ識別子等のような一般的情報要素とともに、ネットワークの性質および/または機能、各ネットワークの輻輳や状態の詳細に関する情報を含んでもよい。 また、ネットワークによって提供されるすべてのサービスおよびそれらの特性に関する情報が、通信ノードから情報サーバへ報告されてもよい。

    特に有効な更新のために、情報サーバは能動的に動作してもよい。 すなわち、情報サーバは、その情報データベースを更新するために、情報を要求する要求メッセージを通信ノードへ送信してもよい。 MIHにおいてこのような要求メッセージを追加することにより、情報サーバは、特定の通信ノードに発見および報告を実行させることが可能となる。 上記のような情報サーバの能動動作モードは、情報サーバには情報がほとんどあるいは全くない地域の場合に特に有効であることがわかる。 このような場合、情報サーバは、それぞれの地域に関連する不十分なデータや古いデータを更新するために、これらの地域に位置する通信ノードのみに要求メッセージを送信することができる。 こうして、情報サーバを必要な時にのみ更新することができる。 この点に関して、一般にWLAN環境では、例えばUMTS/GSM環境よりも頻繁に変化が生じることを考慮に入れることができる。

    好ましい実施形態では、情報サーバから通信ノードへ送信される要求メッセージは、IEEE802.21仕様におけるMIH要求メッセージに対して規定されているのと同じフォーマットで構成してもよい。 これにより、要求メッセージは、要求されている標準を変更せず実装することが容易となる。 さらに、通信ノードから情報サーバへの応答メッセージもまた、IEEE802.21仕様におけるMIH応答メッセージに対して規定されているのと同じフォーマットで構成してもよい。

    さらに好ましい実施形態では、情報サーバによって要求される情報は、その要求される情報を有する通信ノードから情報サーバへ転送される。 信頼性を高めるため、情報サーバは、その情報データベースにおける情報更新のためにその応答を使用する前に、すべての応答側ノードのデータを平均してもよい。 このような手段は、個々の通信ノードからの捏造情報を含む応答が更新プロセスに実質的影響を及ぼすことを避けるのに役立つ。

    具体的応用例において、情報サーバの情報データベースに収集され保存されている情報に基づいて、カバレジマップを作成してもよい。 カバレジマップは、発見されたネットワークのそれぞれの信号強度等の特性の地理的分布を図示するリアルタイムカバレジマップであってもよい。 このようなマップは、事業者にとって最小限のコストで、リソース分布を改善するために使用可能であり、特に、ネットワークカバレジ内の隙間の発見、冗長さの除去、競合他社の追跡等が可能となる。 一方、ユーザの立場から見ると、カバレジマップを用いることにより、ネットワークの観点から有利な位置へ通信ノードを誘導すると特に有効であることがわかる。 可能な実施形態として、通信ノード/ユーザは、より有利なネットワークのカバレジに入るため、あるいは、探している特定のサービスを見つけるために、ある方向へある短い距離だけ歩いて行くように促される、ということも可能である。 これに関して、「有利」という表現は、接続の価格、帯域幅、待ち時間等に関するものと解してよい。

    別の実施形態では、不可視のネットワークおよび/またはサービスに関するアクセス資格証明(credential)および/または情報を通信ノードに提供してもよい。 このようなアプリケーションは、WiFiにおける隠蔽されたESSID(拡張サービスセット識別子)の場合のように、一部のネットワークが現在隠蔽されていることを考慮に入れる。 このような場合、通信ノードは通常、他の何らかのチャネルを通じて、通常は物理メディア経由またはどこか他からの直接のメッセージ経由で、これらのネットワークの存在に関する情報を受け取る必要がある。 上記のようなMIHを使用することにより、事業者との信頼関係を利用して、隠蔽されているネットワークへのアクセスを提供することができる。 すなわち、通信ノードの助けを借りて、隠蔽されているネットワークに関する情報を情報サーバにアップロードすることが可能であり、MIHは、権限のある当事者に上記の情報を自動的に伝達するホットスポット等のためのアクセス制御技術として使用可能である。

    なお、本明細書に記載の方法は、IEEE802.21仕様に規定されたMIHに限定されない。 当業者には明らかなように、上記の方法は、類似のメカニズムや機能を有する従来および将来のいかなるプロトコルにも適用できる。

    本発明を有効な態様で実施するにはいくつもの可能性がある。 このためには、一方で請求項1に従属する諸請求項を参照しつつ、他方で図面により例示された本発明の好ましい実施形態についての以下の説明を参照されたい。 図面を用いて本発明の好ましい実施形態を説明する際には、本発明の教示による好ましい実施形態一般およびその変形例について説明する。

    MIH通信モデル全般を示す代表的ネットワークアーキテクチャの模式図である。

    802.21標準によるMIHサービスの動作モードを示すネットワークアーキテクチャの模式図である。

    本発明の第1実施形態による情報サーバ更新プロセスを示す模式図である。

    本発明の第2実施形態による情報サーバ更新プロセスを示す模式図である。

    本発明による方法の応用場面の一例を示す模式図である。

    図1は、本発明による方法を適用可能なMIHサービスを含むネットワークモデルを示している。 すなわち、図1は、代表的ネットワークアーキテクチャにおけるMIH通信参照点を図示している。 このモデルは、複数の有線および/または無線アクセス技術オプションをサポートするMIH対応通信ノード1を含む。

    図1に示すモデルは、例として4個のアクセスネットワーク1〜4を有する。 アクセスネットワーク1、2および4は、コアネットワーク(それぞれ事業者1〜3コア)に接続されているが、アクセスネットワーク3は、在圏/ホームコアネットワークと表されたコアネットワークに接続されているセルラネットワークである。 ここで、在圏およびホームという用語は、プロビジョニングを行うサービスプロバイダまたは企業を指す。 図示したいずれのネットワークも、事業者と、通信ノード1のプロビジョナとの関係に依存して、在圏またはホームのいずれかのネットワークとなり得る。 事業者1〜3コアはそれぞれ、サービスプロバイダまたは企業イントラネットプロバイダのいずれを表していてもよい。

    ネットワークプロバイダは、そのアクセスネットワーク(アクセスネットワーク1〜4)においてMIHサービスを提供することにより、そのネットワーク内へのハンドオーバを容易にする。 各アクセス技術は、そのMIH機能を公表するか、またはMIHサービスディスカバリに応答する。 アクセスネットワークの各サービスプロバイダは、1つ以上のMIHポイントオブサービス(PoS)へのアクセスを可能にする。 これらのPoSは、MIH機能ディスカバリの間に判定されるMIHサービスの一部または全部を提供することが可能である。 MIH PoSの位置あるいはノードは、標準では決まっていない。 PoS位置は、事業者の配備状況や技術固有のMIHアーキテクチャによって変わり得る。

    MIH PoSは、アクセスネットワーク(本具体例ではアクセスネットワーク1、2、および4)内のポイントオブアタッチメント(PoA)の近くに配置しても、共同設置してもよい。 別法として、PoSは、アクセスネットワークまたはコアネットワーク(本具体例ではアクセスネットワーク3)の奥深くに配置してもよい。 図1に示すように、通信ノード1内のMIHエンティティは、任意のアクセスネットワークを通じて、R1、R2またはR3のいずれかによってMIHネットワークエンティティと通信する。 802.21によれば、図1に示す通信参照点R1〜R5は以下のように規定される。

    R1は、通信ノード1上のMIHFと、それにサービスするPoAのネットワークエンティティ上のMIH PoSとの間のMIHF手続きを表す(MIHF(メディア非依存ハンドオーバ機能、Media Independent Handover Function)は、802.21仕様で規定されるMIHサービスの機能実装である)。

    R2は、通信ノード1上のMIHFと、候補PoAのネットワークエンティティ上のMIH PoSとの間のMIHF手続きを表す。 候補PoAは、通信ノード1がそれについて知っているが、現在は接続されていないPoAである。 これは、ハンドオーバが最終的に起こる場合にターゲットPoAとなる。 R1およびR2は、L2およびL3の両者およびそれより上位の通信インタフェースを含み得る。

    R3は、通信ノード1上のMIHFと、非PoAネットワークエンティティ上のMIH PoSとの間のMIHF手続きを表す。 R3は、L3およびそれより上位の通信インタフェースを含み得るが、イーサーネットブリッジ、MPLS等のようなL2トランスポートプロトコルも含む可能性がある。

    R4は、あるネットワークエンティティ内のMIH PoSと、別のネットワークエンティティ内のMIH非PoSインスタンスとの間のMIHF手続きを表す。 R5は、相異なるネットワークエンティティ内の2つのMIH PoSインスタンス間のMIHF手続きを表す。 R4およびR5は、L3およびそれより上位の通信インタフェースを含み得る。 R1〜R5を通じてやりとりされるMIHFコンテンツは、MIIS(メディア非依存情報サービス、Media Independent Information Service)、MIES(メディア非依存イベントサービス、Media Independent Event Service)、またはMICS(メディア非依存コマンドサービス、Media Independent Command Service)に関するものとすることができる。

    在圏ネットワークとホームネットワークの相互作用は、制御・管理目的であっても、データトランスポート目的であってもよい。 また、ローミングあるいはSLA契約により、ホームネットワークは、通信ノード1が在圏ネットワークを通じて直接に公衆インターネットにアクセスできるようにすることも可能である。 図示のように、2つのMIHネットワークエンティティが、R4またはR5参照接続経由で相互に通信することが可能である。 MIH対応PoAは、R3およびR4参照点経由で他のMIHネットワークエンティティと通信することも可能である。 MIH対応通信ノード1は、R2参照点経由で候補アクセスネットワーク内の他のPoAとのMIH通信を行い、候補ネットワークに関する情報サービスを取得することも可能である。

    MIH情報サービス(MIIS)に関して、プロバイダは、MIH PoSノード(上部左端)に位置するその情報サーバへのアクセスを提供する。 事業者は通信ノードにMIISを提供することにより、サービスを選択し利用することを可能にする新たなローミングリスト、コスト、プロバイダ識別情報、プロバイダサービス、優先順位等の情報(ただしこれらに限定されない)を含む関連情報を通信ノードが取得できるようにする。 通信ノード1は、そのプロバイダによって、MIISデータの事前プロビジョニングを受けることが可能である。 また、通信ノード1は、そのプロバイダの任意のアクセスネットワークからMIH情報サービスを取得することも可能である。 MIISは、別の重畳するネットワークあるいは近隣のネットワークからも、そのネットワークのMIISポイントオブサービスを用いて利用可能である。 プロビジョナのネットワーク(本具体例ではアクセスネットワーク3に接続されているとして図示)は、R3およびR4インタフェースを利用して、プロビジョナまたは在圏ネットワークのMIH情報サーバのような、他のMIHエンティティにアクセスしてもよい。

    MIHコマンドサービス(MICS)に関して、情報データベース(左端中ほど)はコマンドサービスPoSを示している。 通信ノード1のMIHFは通常、レイヤ3トランスポートを用いてこのサーバと通信する。

    図1に関して説明した802.21標準による一般的アーキテクチャに基づき、図2は、802.21仕様によるMIHサービスの応用場面を例示している。 図2の上部には、MIH情報サーバ(IS)を運用している事業者のコアネットワーク2が示されている。 情報サーバISは、事業者のコアネットワーク2に既知のネットワークに関する情報が保存されている情報データベースを有する。

    図2の下部には、全部で4つのネットワークNw1〜Nw4が示されている。 ネットワークNw2はWLANであり、そのアクセスポイントAP経由で事業者のコアネットワーク2に接続されている。 ネットワークNw2のカバレジエリアは、破線で囲んで示されている。 また、点線で囲んで示すWiMax(Nw4)が、その基地局BS経由で事業者のコアネットワーク2に接続されている。 実線で囲んで示すさらに2つのネットワーク(Nw1およびNw3)は、それぞれプロバイダXおよびプロバイダYによって運営され、事業者のコアネットワーク2には知られていない。

    図2において、通信ノード1の移動経路は破線の道筋で示されている。 図示の具体例では、通信ノード1は、WLAN Nw2のカバレジエリアの境界に移動してきた結果、WLANアクセスポイントAPの信号強度が弱くなっている。 通信ノード1は、より良好なネットワーク接続に関する情報を要求するMIH_Information.Requestメッセージを事業者のコアネットワーク2へ送信する(点線矢印で示す)。 この要求メッセージは、事業者のコアネットワーク2からMIH情報サーバISへ転送される。 情報サーバISは、要求された情報がその情報データベース内にすでに含まれているかどうかを調べる。 情報データベースが要求された情報を含んでおり、その情報が、その有効期間に関する妥当性と、要求メッセージ発信元の位置に関する妥当性を有している場合、情報サーバISは、要求された情報を事業者のコアネットワーク2へ転送し、そこからその情報は要求側通信ノード1へ転送される(破線矢印で示す)。

    図2に示す具体例では、MIH_Information.Responseメッセージが、Nw4(WiMax)への登録によって高データレートで良好な接続性が得られるという情報を含む。 そこで、通信ノード1は、シームレスハンドオーバを実行し、WiMax基地局BSに登録する。 他方、通信ノード1は、プロバイダXによって運営されるネットワークNw3のアクセスポイントの非常に近くに位置するので、このネットワークが、通信ノード1に対して最も有利なネットワーク接続を提供する可能性がある。 しかし、上記のように、ネットワークNw3は事業者のコアネットワーク2には知られていないため、事業者のコアネットワーク2の情報サーバISには、このネットワークに関する情報が含まれていない。 そこで、通信ノード1は、ネットワークNw3のことを知らずに、ネットワークNw4へのハンドオーバを実行する。 ネットワークNw4は、場合によっては、ネットワークNw3に比べて、提供する動作パラメータにおいて劣っている。

    図3は、本発明の第1実施形態による情報サーバIS更新プロセスを模式的に示している。 図を簡潔にするため、図3の上部には情報サーバISのみを示すが、情報サーバISは、図2に示したような事業者のコアネットワークに接続されているものと理解すべきである。 実線で囲んだNw1、Nw2、Nw6、およびNw8で表すネットワークは、情報サーバISに(そしてもちろん、上記のように図3には示していないが、情報サーバISを運用している事業者のコアネットワークに)すでに登録されているネットワークを示す。 破線で囲んだNw3、Nw4、Nw5、およびNw7で表すネットワークは、情報サーバISに登録されていない。

    図2と同様、今度も、破線の道筋は、通信ノード/ユーザ1の地理的移動経路を示す。 図3に示すスナップショットにおいて、通信ノード1は、情報サーバISに知られているネットワークのない地域に位置し、あるいは移動している。 そこで、ユーザ端末1は、接続が可能な近隣のネットワークを見つけるために探査プロセスを開始する。 その結果、ユーザ端末1は、ネットワークNw3およびNw4を発見する。 これらのネットワークを発見した後、通信ノード1は、本発明によれば、発見した新しいネットワークについて報告するメッセージ(これを図3では「情報登録」と表している)を情報サーバISへ送信する。 実際には、このメッセージは、802.21仕様で規定されたMIH_Get_Information.Responseとすれば好ましい。 このメッセージの内容が情報サーバISによって解析され、ネットワークNw3およびNw4に関する新規な情報をその情報データベースに挿入するために使用される。

    図4は、本発明の第2実施形態による情報サーバIS更新プロセスを模式的に示している。 図4は、図3に示したのと同じネットワーク形態を示しており、状況は図3とかなり類似している。 しかし、図3に示した状況とは異なり、図4には起動された情報サーバIS更新プロセスが示されている。 ユーザ1はネットワークNw3に接続されているが、情報サーバISには、ユーザ1が位置する地域のネットワークに関する情報がほとんどない。 情報サーバISは、登録されていないネットワークが存在するだろうと推測する。 そこで、情報サーバISは、ユーザ1に対して、探査を行い更新を送信するように要求する。 具体的には、プロセスは以下のように実行することができる。

    1. 情報サーバISが、ユーザ/通信ノード1の近傍のネットワークに関する情報を要求する。 このために、情報サーバISは、図4の「情報要求」の矢印で示すように、MIH要求を通信ノード1へ送信する。
    2. 通信ノード1は、情報サーバISから要求メッセージを受信すると、探査を実行し、それによりネットワークNw4を発見する。
    3. 通信ノード1は、ネットワークNw4が利用可能であることを通知するMIH応答メッセージ(図4の「情報登録」の矢印で示す)を情報サーバISへ送信する。
    4. 情報サーバISは、受け入れ検査を実行し、その情報が(おそらくは、他のノードも同じ情報を報告していることにより)信頼できると判断した場合、ネットワークNw4をその情報データベースに含める。

    図5は、本発明による方法の一実施形態に基づく応用場面を模式的に示している。 図5は、図3および図4に示したのと同じネットワーク形態を示しており、今度は、図3および図4に関して説明したように、通信ノード1から情報サーバISへ送信されたメッセージによって、ネットワークNw3およびNw4が情報サーバISに登録されている。 ネットワークNw5およびNw7のみが、情報サーバISに登録されないまま残っている。

    図5において、アプリケーションサーバASが、情報サーバISに接続されている。 情報サーバのデータベースに保存されている情報が、適当な要求メッセージおよび応答メッセージによってASとISとの間で交換されることにより、アプリケーションサーバASは、カバレジマップを作成する。 カバレジマップは、情報サーバISに登録されている各ネットワークの信号強度の地理的分布を示す。 カバレジマップに基づいて、アプリケーションサーバASは、ユーザ1に対して代替ネットワークを提案する推薦メッセージを通信ノード1へ転送する。 例えば、アプリケーションサーバASは、ユーザ1に対して、200メートル右へ歩けばネットワークNw8が利用可能であることを通知する。 また、アプリケーションサーバASは、ネットワークNw8の信号強度、QoS、コスト、サービス等に関する情報を提供する。 ユーザ1は、自分の現在の目的にとってネットワークNw8のほうが有利であると考え、アプリケーションサーバASによって与えられた、破線の道筋で示す方向に移動する。

    なお、IEEE802.21仕様に従って情報サーバISの情報データベースに保存される情報要素(IE、information element)のリストは、サービスおよびその特性を全く考慮していない。 しかし、これはハンドオーバ判定にとってもう1つの重要なファクタとなり得る。 例えば、図5において、ユーザ1は、プロジェクタ投影サービスを提供するネットワークNw3のアクセスポイントから非常に良好な信号強度を感知しているが、実際に関心があるのは印刷サービスであるかもしれない。 このサービスは、例えば、より遠くに位置するネットワークNw8によって提供されている。 このため、通信ノード1によって受信されるそのアクセスポイントの信号強度はより低い。 このような状況において、現在の802.21仕様に規定されるIEによれば、ユーザのモバイル装置1は必ずNw3を選択し、決してNw8は選択しない。 しかし、アプリケーションサーバASが、情報サーバISに登録されているネットワークによって提供されるサービスに関する情報も提供するので、ユーザ1は、どのネットワークを利用したいかを自由に選択できる。

    上記の説明および添付図面の記載に基づいて、当業者は本発明の多くの変形例および他の実施形態に想到し得るであろう。 したがって、本発明は、開示した具体的実施形態に限定されるものではなく、変形例および他の実施形態も、添付の特許請求の範囲内に含まれるものと理解すべきである。 本明細書では特定の用語を用いているが、それらは総称的・説明的意味でのみ用いられており、限定を目的としたものではない。

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