近接度測定値に基づく近隣物認識ネットワーククラスタトポロジー確立

申请号 JP2016570882 申请日 2015-05-19 公开(公告)号 JP2017522783A 公开(公告)日 2017-08-10
申请人 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated; クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated; 发明人 ライシニア、アリレザ; アブラハム、サントシュ・ポール; アルダナ、カルロス・ホラシオ;
摘要 方法は、近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することを含む。方法は、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。
权利要求

方法であって、 近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、前記NANの第2のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度を決定することと、 前記近接度に基づいて前記第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することと、を備える、方法。前記近接度を決定するために1つまたは複数の微タイミング測定(FTM)を実行することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記第1のデバイスの前記NAN動作モードは、マスタデバイス動作モードと非マスタデバイス動作モードとの間で変更される、 請求項1に記載の方法。前記第2のデバイスから受信された送信に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)にさらに基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記近接度に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、前記RSSIに基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定する前に生じる、 請求項4に記載の方法。前記近接度に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、前記RSSIに基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定した後に生じる、 請求項4に記載の方法。前記第2のデバイスから受信された送信に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、 前記近接度に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを前記マスタデバイス動作モードから前記非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、をさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記NAN動作モードを前記非マスタデバイス動作モードに変更する前に1つまたは複数のマスタデバイス動作を終了させることと、 前記NAN動作モードを前記マスタデバイス動作モードに変更し次第前記1つまたは複数のマスタデバイス動作を開始することと、をさらに備える、 請求項7に記載の方法。前記近接度に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、 前記第2のデバイスから受信された送信に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを前記マスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、をさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記近接度に基づいておよび前記第1のデバイスにおいて前記第2のデバイスから受信された送信に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記近接度に基づいておよび前記第1のデバイスにおいて前記第2のデバイスから受信された送信に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記近接度が第1の近接度しきい値を超えないことに基づいて前記NAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更することをさらに備え、ここにおいて、前記第2のデバイスは、1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行するように構成される、 請求項1に記載の方法。前記NANの3つの他のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないことに基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記3つの他のデバイスの各々は、1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行する、 請求項13に記載の方法。前記近接度が第1の近接度しきい値を超えないことに基づいて前記NAN動作モードを非マスタ同期デバイス動作モードから非マスタ非同期デバイス動作モードに変更することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記近接度が第1の近接度しきい値を超えることに基づいて前記NAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記NANの3つまたはそれよりも多い他のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないことに基づいて前記NAN動作モードを非マスタ同期デバイス動作モードから非マスタ非同期デバイス動作モードに変更することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記NANの3つ未満の他のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないことに基づいて前記NAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記近接度が第1の近接度しきい値を超えることに基づいて前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更することをさらに備える、 請求項1に記載の方法。前記第1のデバイスから前記第2のデバイスに前記近接度を示す情報を送ることをさらに備える、 請求項1に記載の方法。装置であって、 プロセッサと、 前記プロセッサに結合されたメモリと、を備え、ここにおいて、前記メモリは、 近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、前記NANの第2のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度を決定することと、 前記近接度に基づいて前記第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することと、を備える動作、を実行するために前記プロセッサによって実行可能である命令を格納する、装置。前記動作は、前記第2のデバイスから前記第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを受け取ることをさらに備え、ここにおいて、前記ビーコンメッセージは、近接度決定動作を実行するために前記第2のデバイスによって予約された期間を示し、および、ここにおいて、前記ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値をさらに示す、 請求項21に記載の装置。前記ビーコンメッセージは、発見ビーコンメッセージまたは同期化ビーコンメッセージを備える、 請求項22に記載の装置。前記期間は、測距利用可能ウィンドウ(RAW)を備える、 請求項22に記載の装置。前記動作は、 前記第1のデバイスにおいて、前記近接度を決定するために前記期間中に前記第2のデバイスと1つまたは複数の近接度決定動作を開始することと、 前記第1のデバイスから前記第2のデバイスに前記近接度を示すデータを送ることと、をさらに備える、 請求項22に記載の装置。前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、前記1つまたは複数の近接度しきい値と前記近接度を比較することに基づく、 請求項25に記載の装置。装置であって、 近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、前記NANの第2のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度を決定するための手段と、 前記近接度に基づいて前記第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するための手段と、を備える、装置。前記第1のデバイスの前記NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、前記第1のデバイスにおいて格納された1つまたは複数の近接度しきい値と前記近接度を比較することに基づく、 請求項27に記載の装置。非一時的なコンピュータ可読媒体であって、 プロセッサによって実行されると、 近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、前記NANの第2のデバイスへの前記第1のデバイスの近接度を決定し、および 前記近接度に基づいて前記第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することを前記プロセッサに行わせる命令を備える、非一時的なコンピュータ可読媒体。前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、 前記第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを生成し、ここにおいて、前記ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値、近接度決定動作を実行するために前記第1のデバイスによって予約された期間、またはそれらの組み合わせを示し、および 前記第1のデバイスから前記NANの第3のデバイスに前記ビーコンメッセージを送ることを前記プロセッサにさらに行わせる、 請求項29に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。

说明书全文

関連出願の相互参照

[0001]本出願は、それらの内容全体が引用によって明示で組み込まれており、2014年6月3日に出願され、「NEIGHBOR AWARE NETWORK CLUSTER TOPOLOGY ESTABLISHMENT BASED ON PROXIMITY MEASUREMENTS」と題する、共有米国仮特許出願第62/007,313号、および、2015年5月18日に出願された米国非仮特許出願第14/715,324号からの優先権を主張する。

[0002]本開示は、概して、近接度測定値に基づくデバイスにおける近隣物認識ネットワーク(NAN)クラスタトポロジー確立に関する。

[0003]技法の進歩は、より小型でより強なコンピューティングデバイスをもたらしている。例えば、現在は、小型で、軽量で、ユーザによって容易に携帯されるポータブル無線電話、携帯情報端末(PDA)、およびページングデバイスのような無線コンピューティングデバイスを含む様々なポータブルパーソナルコンピューティングデバイスが存在する。より具体的には、携帯電話およびインターネットプロトコル(IP)電話のようなポータブル無線電話は、無線ネットワークを通じて音声およびデータパケットを通信することができる。さらに、多くのそのような無線電話は、本明細書において組み込まれている他のタイプのデバイスを含む。例えば、無線電話はまた、デジタルスチルカメラと、デジタルビデオカメラと、デジタルレコーダと、オーディオファイルプレーヤーと、を含むことができる。また、そのような無線電話は、インターネットにアクセスするために使用されることができる、ウェブブラウザアプリケーションのようなソフトウェアアプリケーションを含む実行可能な命令を処理することができる。従って、これらの無線電話は、重要な計算能力を含むことができる。

[0004]無線電話のような電子デバイスは、データを送るおよび受け取るためにまたは情報をやり取りするためにネットワークにアクセスするために無線接続を使用し得る。例えば、互いに非常に近接しているモバイル電子デバイスは、(例えば、無線キャリア、Wi−Fiアクセスポイント、および/またはインターネットを関与させずに)近隣物認識ネットワーク(NAN:neighbor aware network)を介してデータのやり取りを実行するためにNANを使用し得る。NANの機能を可能にするために、特定の電子デバイスは、「アンカーマスタ」デバイスとして動作(例えば、アンカーマスタデバイス動作モードと呼ばれる特定のNAN動作モードで動作)し得、および、NANクラスタのデバイスの第1のグループ(例えば、部分組)(例えば、NAN内のデバイスの1つまたは複数のグループ)内の他のデバイスにタイミング情報を提供しおよびNANの属性をアナウンスし得る。第1のグループを越えてNANを拡大するために、第1のグループ内のデバイスのうちの1つまたは複数は、「NANマスタ」デバイスとして動作(例えば、マスタデバイス動作モードと呼ばれる別の特定のNAN動作モードで動作)し得る。NANマスタデバイスとして動作するデバイスは、アンカーマスタデバイスから受け取られたタイミング情報を伝播し、第1のグループを越えて他のデバイスにNANの属性をアナウンスし、それにより、アンカーマスタデバイスに非常に近接するデバイスを越えてNANクラスタの範囲を拡大する。「非マスタ」デバイス(例えば、非マスタ動作モードと呼ばれるNAN動作モードで動作するデバイス)として動作するNAN内の他のデバイスは、デバイスがNANクラスタ内に所在されるときにタイミング情報を受けとることおよびNANを使用することができる。

[0005]NAN内の各デバイスは、アンカーマスタデバイス動作モードで、NANマスタデバイス動作モードで、または非マスタデバイス動作モードで動作し得る。NAN規格により、デバイスは、アンカーマスタデバイスからのまたはマスタデバイスからの送信に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づいてマスタデバイス動作モードで動作すべきかどうかを決定する。通信信号(例えば、送信)は、フェージングおよび一時的な遮断物(例えば、2つのデバイスの間に一時的に所在する、動いている物体)によって影響される可能性があるため、デバイスは、一時的な状態に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更し、従って、デバイスにおける電力消費量を増大させ得る。さらに、デバイスは、デバイスがマスタデバイス動作モードで動作するときにはNAN内のシグナリングを増大させ得およびNANの性能を低下させ得る。例えば、NANで動作するデバイスは、マスタデバイス動作モードで動作するデバイスからの増大されたシグナリングに起因してサービス発見フレームを送るおよび/または受け取る機会がより低下し得る。

[0006]本開示は、近隣物認識ネットワーク(NAN)内のデバイスが他のデバイスへの近接度に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するのを可能にするためのシステムおよび方法が対象である。デバイスが近接度に基づいてNAN動作モードを変更するのを可能にすることによって、信号強度測定値のみに基づいてNAN動作モードを変更するデバイスによって確立されたNANトポロジーと比較して向上されたNANトポロジー(例えば、1つまたは複数のデバイスにおいて低減された電力消費量および/またはNANにおいて低減されたネットワークトラフィックに関連するトポロジー)が確立され得る。

[0007]本開示において、NAN内のデバイスは、NANの「マスタデバイス」(例えば、マスタ動作モードで動作するデバイス)から発見ビーコンメッセージまたは同期化ビーコンメッセージのようなビーコンメッセージを受け取り得る。ビーコンメッセージは、特定の期間および1つまたは複数の近接度しきい値を示し得る。デバイスは、マスタデバイスへのデバイスの近接度を決定するために特定の期間中にマスタデバイスと1つまたは複数の近接度動作の実行を開始し得る。特定の態様において、1つまたは複数の近接度動作は、微タイミング測定(FTM: fine timing measurement)動作を含み得る。近接度を決定した後は、デバイスは、近接度に基づいてデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。例えば、近接度が1つまたは複数の近接度しきい値のうちの第1の近接度しきい値を超える場合、デバイスは、NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更し得る。別の例として、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードに変更後、近接度が第1の近接度しきい値を超えない場合、デバイスは、デバイスのNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更し得る。

[0008]デバイスのNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更することは、デバイスが他のデバイスにタイミング情報および他の情報を伝播し、それによって、NANクラスタ(例えば、NAN内のデバイスの1つまたは複数のグループ)を拡大させるのを可能にする。例えば、NANクラスタは、NANクラスタ内に追加のデバイスおよび/またはサービスを含めることによって拡大され得る。デバイスのNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更することは、デバイスが電力消費量を低減させるのを可能にする。他の態様において、デバイスは、近接度に基づいておよびビーコンメッセージに関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)に基づいてデバイスのNAN動作モードを変更することを決定し得る。決定プロセスにおいて近接度およびRSSIの両方を使用することは、デバイスが通信信号の一時的な途絶に基づいてNAN動作モードを変更する尤度を低減させ得る。さらに、デバイスは、マスタデバイスが近接度に基づいてデバイスに提供されたサービスの1つまたは複数の属性を変更するのを可能にするためにマスタデバイスへの近接度を示すデータを提供し得る。

[0009]特定の態様において、方法は、近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することを含む。方法は、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。

[0010]別の特定の態様において、装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、を含む。メモリは、近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することを含む動作を実行するためにプロセッサによって実行可能である命令を格納する。動作は、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。

[0011]別の特定の態様において、装置は、近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定するための手段を含む。装置は、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するための手段をさらに含む。

[0012]別の特定の態様において、非一時的なコンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されると、近隣物認識ネットワーク(NAN)の第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することをプロセッサに行わせる命令を含む。命令は、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをプロセッサにさらに行わせる。

[0013]開示される態様のうちの少なくとも1つによって提供される1つの利点は、NANにおける電力消費量の低減およびネットワークシグナリング(例えば、トラフィックまたは混雑)の低減である。例えば、デバイスは、マスタデバイスへの近接度に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。決定は、(RSSIのみに基づく代わりに)近接度に基づくため、フェージングまたは他の要因(例えば、物体がデバイスとマスタデバイスとの間を移動する)がRSSIの一時的な低下を引き起こす場合、デバイスは、一時的な状態に基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードに変更しない。非マスタデバイス動作モードにとどまることによって、デバイスは、マスタデバイス動作モードに変更するのと比較して、より少ない電力を消費し、および、NANへの追加の信号トラフィックの一因にならない。

[0014]次の節、すなわち、図面の簡単な説明、発明を実施するための形態、および請求項、を含む出願全体の再検討後に、本開示の他の態様、利点、および特徴が明確になるであろう。

[0015] 図1は、他のデバイスへの近接度に基づいて各々の近隣物認識ネットワーク(NAN)動作モードを変更すべきかどうかを決定するように構成された1つまたは複数のデバイスを含むNANを含むシステムの特定の態様の概略図である。

[0016] 図2は、図1のNAN内のデバイスの部分組の概略図である。

[0017] 図3は、図1のシステムにおける動作を示した概略図である。

[0018] 図4は、NANのデバイスにおける動作の第1の例示的な方法のフロー図である。

[0019] 図5は、NANのデバイスにおける動作の第2の例示的な方法のフロー図である。

[0020] 図6は、NANのデバイスにおける動作の第3の例示的な方法のフロー図である。

[0021] 図7は、NANのデバイスにおける動作の第4の例示的な方法の概略図である。

[0022] 図8は、本明細書において開示される1つまたは複数の方法、システム、装置、および/またはコンピュータ可読媒体の様々な態様をサポートするために動作可能である無線デバイスの概略図である。




[0023]本開示の特定の態様が、図面に関連させて以下において説明される。説明において、共通の特徴は、図面全体を通じて共通の参照数字によって示される。


[0024]図1を参照し、他のデバイスへの近接度に基づいて各々の近隣物認識ネットワーク(NAN)動作モードを変更すべきかどうかを決定するように構成された1つまたは複数のデバイスを含むNANを含むシステム100の特定の態様が示される。1つまたは複数の電子デバイスは、NAN(例えば、NANクラスタ)の一部であり得る。NANのデバイスは、(例えば、無線キャリア、ワイヤレスフィデリティ(「wi−fi」)アクセスポイント、および/またはインターネットを関与させずに)NANのデバイス間での無線通信を介してデータのやり取りを実行するように構成され得る。さらに、NANの1つまたは複数のデバイスは、1つまたは複数の「データ経路グループ」または「NANデータリンク」内に含め得る。データ経路グループまたはNANデータリンクは、1つまたは複数の特定の無線チャネルを介して1つまたは複数のサービスを共有しおよび1つのタイプのデータアナウンスメントおよび1つまたは複数の共通のセキュリティ資格を共有するNANの部分組を意味する。幾つかの実装において、データ経路グループまたはNANデータリンクは、ピアツーピアの、インフラのない、アドホックな無線ネットワークを形成し得る。特定の実装において、データ経路グループまたはNANデータリンクは、ソーシャルワイヤレスメッシュネットワーク(「ソーシャルwi−fiメッシュ」)であり得る。


[0025]図1において、NANは、「アンカーマスタ」デバイス120と、「NANマスタ」デバイス104乃至110と、「非マスタ同期」デバイス112および114と、「非マスタ非同期」デバイス116乃至124と、第1のデバイス126と、を含む。本明細書において言及される場合、NANデバイスのタイプは、デバイスのNAN動作モードを意味する。例えば、NANマスタデバイスは、NANマスタ動作モードで動作しているNANのデバイスを意味する。本明細書においてさらに説明されるように、デバイス102乃至126の各々は、異なる時間に異なるNAN動作モードで動作することが可能であり、デバイス102乃至126は、特定の時間に1つのNAN動作モードで動作することから別のNAN動作モードで動作することに切り換わり得る。システム100は、便宜上のみで示され、限定しない。例えば、他の態様では、システム100は、任意の位置において任意の数のまたはタイプのNANデバイス(例えば、任意のNAN動作モードで動作するデバイス)を含み得る。


[0026]デバイス102乃至126は、固定された電子デバイスまたは移動式の電子デバイスであり得る。例えば、デバイス102乃至126は、携帯電話、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアデバイス、周辺機器、データ記憶デバイス、またはそれらの組み合わせを含み得またはそれらに対応し得る。さらに加えてまたは代替で、デバイス102乃至126は、図8に関連してさらに説明されるように、プロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワーク処理ユニット(NPU)、等)、メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、等)、および/または、NANを介してデータを送るおよび受け取るように構成された無線インタフェースを含み得る。


[0027]デバイス102乃至126は、NANを介してデータおよび/またはサービスをやり取りし得る。NANのデバイス102乃至126は、無線プロトコルおよび/または米国電気電子学会(IEEE)802.11規格のような規格に準拠して動作し得る。例えば、NANのデバイス102乃至126は、IEEE802.11a、b、g、n、aa、ac、ad、ae、af、またはmc規格に準拠して動作し得る。さらに、NANのデバイス102乃至126は、異なる無線プロトコルまたはWi−Fi Alliance規格または別のNAN規格のような規格に準拠して動作し得る。さらに、デバイス102乃至126のうちの1つまたは複数は、符号分割多元接続(CDMA)プロトコル、直交周波数分割多重(OFDM)プロトコル、直交周波数分割多元接続(OFDMA)プロトコル、時分割多元接続(TDMA)プロトコル、空間分割多元接続(SDMA)プロトコルのような1つまたは複数のセルラー通信プロトコルおよび/または規格を介してセルラーネットワークと通信するように構成され得る。


[0028]デバイス102乃至126の各々は、動作中の様々な時点でNANに入り得るまたはNANから出得る。NAN内にいる間は、デバイス102乃至126は、NAN内の他のデバイスと無線で通信し得る。図8に関連してさらに説明されるように、デバイス102乃至126は、デバイス102乃至126の間で無線で通信するように構成された少なくとも1つの無線受信機と少なくとも1つの無線送信機とを含み得る。本明細書において説明される幾つかの動作は、「受信機」または「送信機」に関連して説明され得るが、他の実装では、トランシーバは、データを受け取る動作およびデータを送る動作の両方を実行し得る。


[0029]図1において示されるように、NANクラスタは、アンカーマスタデバイス102およびNANマスタデバイス104乃至110によってそれぞれ形成されるグループ130乃至138を含む。グループ130乃至138の各々は、対応するデバイス(例えば、アンカーマスタデバイス102またはNANマスタデバイス104乃至110)のカバレッジの1つのエリアを表し得、および、アンカーマスタデバイス102からの特定の「ホップ範囲」に関連させ得る。例えば、第1のグループ132は、アンカーマスタデバイス102からの「1ホップ」範囲を表し、第1のグループ132内のデバイスは、アンカーマスタデバイス102から無線通信信号を受信することができる。別の例として、第2のグループ130、第3のグループ134、および第4のグループ136は、アンカーマスタデバイス102からの「2ホップ」範囲を表し、第2のグループ130、第3のグループ134、および第4のグループ136内のデバイスは、NANマスタデバイス104、NANマスタデバイス108、およびNANマスタデバイス106からそれぞれ無線通信信号を受信することができ得る。別の例として、第5のグループ138は、アンカーマスタデバイス102からの「3ホップ」範囲を表し、第5のグループ138内のデバイスは、NANマスタデバイス110から無線通信信号を受信することができる。


[0030]アンカーマスタデバイス102は、アンカーマスタデバイス動作モードで動作しているNANのデバイスである。幾つかの実装において、デバイスは、NAN規格に準拠してアンカーマスタデバイス動作モードで動作すべきかどうかを決定する。例えば、最初の時間に、アンカーマスタデバイス102は、アンカーデバイス動作モードで動作することおよび1つまたは複数のアンカーマスタデバイス動作を実行することを開始し得る。特定の期間が満了後、アンカーマスタデバイス102は、NAN動作モードをアンカーマスタデバイス動作モードから別のNAN動作モードに変更し得、NANの異なるデバイス(例えば、デバイス104乃至126のうちの1つ)は、NAN規格に準拠し、アンカーマスタデバイス動作モードで動作することを開始し得る。従って、NANの異なるデバイスは、NAN規格に準拠し、異なる期間中にアンカーマスタデバイス動作を実行(例えば、アンカーマスタデバイス動作モードで動作)し得る。


[0031]アンカーマスタデバイス102は、アンカーマスタデバイス動作モードで動作している間に、NAN内の他のデバイスにタイミング情報128を提供する(例えば、クロックソースとして動作する)ように構成され得る。タイミング情報128は、他のデバイス(例えば、デバイス104乃至126)の内部クロックを同期化するために他のデバイスによって使用され得る。例えば、アンカーマスタデバイス102は、第1のグループ132内のNANマスタデバイス104にタイミング情報128を提供し得、NANマスタデバイス104は、NANマスタデバイス104およびアンカーマスタデバイス102が同期化された時間に無線通信を実行し得るようにするために、タイミング情報128に基づいて各々の内部クロックを同期化し得る。タイミング情報128は、図1ではNANマスタデバイス104のみに提供されるとして示されるが、タイミング情報128は、アンカーマスタデバイス102の範囲内の各デバイスに提供され得る。さらに、アンカーマスタデバイス102は、タイミング情報128を含むメッセージでサービスアナウンスメントを提供し得る。サービスアナウンスメントは、第1のグループ132内で利用可能なサービスを示し得る。アンカーマスタデバイス102はまた、本明細書においてさらに説明されるように、他のデバイスが第1のグループ132を介してNANに加わることおよび近接度決定動作を実行することを可能にするためのシグナリングを提供し得る。


[0032]NANマスタデバイス104乃至110は、アンカーマスタデバイス102からまたは別のマスタデバイスからタイミング情報128を受け取り得、および、対応するグループ内の他のデバイスにタイミング情報128を伝播し得る。例えば、NANマスタデバイス104は、アンカーマスタデバイス102からタイミング情報128を受け取り得、および、第2のグループ130内の非マスタ非同期デバイス116乃至120にタイミング情報128を提供し得る。さらに、NANマスタデバイス104乃至110は、到来する発見ウィンドウおよび/または発見期間が開始する時間を示しおよび各々のグループ内で利用可能なサービスを示す発見ビーコンのようなシグナリングを提供し得る。例えば、NANマスタデバイス104は、第2のグループ130内で利用可能なサービスをアナウンスし得る。従って、NANマスタデバイス104乃至110(例えば、NANマスタデバイス動作モードで動作するデバイス)は、追加のグループ(例えば、グループ130および134乃至138)を加えることによってNANクラスタを拡大する。デバイスは、本明細書においてさらに説明されるように、他のデバイスへの近接度に基づいてNANマスタデバイス動作モードで動作すべきかどうかを決定し得る。


[0033]非マスタ(例えば、非マスタ同期デバイス112および114および非マスタ非同期デバイス116乃至124)は、NANのグループ130乃至138のうちの1つまたは複数内に所在され得、および、NANによって提供される1つまたは複数のサービスを使用するためにNAN内の他のデバイスと通信するように構成され得る。非マスタ同期デバイス112および114は、他のシグナリング(例えば、発見ビーコン)を提供せずにおよびNANのサービスをアナウンスせずにアンカーマスタデバイスデバイス102からまたはNANマスタデバイス104乃至110のうちの1つから他のデバイスにタイミング情報128を提供し、それにより、NANマスタデバイス104乃至110と比較して非マスタ同期デバイス112および114において電力消費量を低減させ得る。非マスタ非同期デバイス116乃至124は、タイミング情報128または他のシグナリングを提供し得ない。NANの利用可能なサービスが特定の時間に使用されるべきでないと非マスタ非同期デバイス116乃至124が決定した場合、非マスタ非同期デバイス116乃至124は、電力を保存するためにスリープモードに入り得る。特定のスリープ期間後、非マスタ非同期デバイス116乃至124は、スープモードから出て(例えば、「ウェイクアップして」)、例えば、非マスタ非同期デバイス116乃至124で走るアプリケーションによって、NANのいずれかの利用可能なサービスが使用されるべきであるかどうかを決定し得る。利用可能なサービスが使用されるべきである場合は、非マスタ非同期デバイス116乃至124は、NANを介して1つまたは複数の無線通信を実行し得る。NANの利用可能なサービスが使用されるべきでないと非マスタ非同期デバイス116乃至124が決定した場合は、非マスタ非同期デバイス116乃至124は、スリープモードに再度入り得る。デバイスは、本明細書においてさらに説明されるように、他のデバイスへの近接度に基づいて非マスタデバイスとして動作(例えば、非マスタデバイス動作モードで動作)すべきかどうかを決定し得る。本明細書において使用される場合、非マスタデバイス動作モードは、非マスタ同期デバイス動作モードまたは非マスタ非同期デバイス動作モードであり得る。


[0034]第1のデバイス126は、NANに入り次第前述されるNANデバイス動作モードのうちの1つにNAN動作モードを設定するように構成されたNANイネーブルドデバイスであり得る。NAN動作モードの選択および変更を可能にするために、第1のデバイス126は、本明細書においてさらに説明されるように、近接度データ152のみに基づいて、または、近接度データ152および受信信号強度インジケータ(RSSI)154に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを選択するように構成されるNAN動作モード選択論理150を含み得る。デバイス102乃至124の各々は、NAN動作モード選択論理150と同様に構成された対応するNAN動作モード選択論理(示されていない)を含み得る。従って、デバイス102乃至126の各々は、本明細書においてさらに説明されるように、近接度データのみに基づいて、または、近接度データおよびRSSIデータに基づいて、NAN動作モードを選択または変更し得る。


[0035]動作中に、NANマスタデバイス108は、ビーコンメッセージ140を生成しおよび送り得る。特定の実装において、ビーコンメッセージ140は、発見ビーコンメッセージであり得る。別の実装において、ビーコンメッセージ140は、同期化ビーコンメッセージであり得る。ビーコンメッセージ140は、1つまたは複数の近接度しきい値156と、測距利用可能ウィンドウ(RAW:ranging availability window)インジケータ158と、を含み得る。本明細書において使用される場合、測距利用可能ウィンドウ(RAW)は、近接度決定動作を実行するためにNANマスタデバイス108によって予約された期間を意味する。RAWインジケータ158は、RAWがいつ生じるかを特定し得る。例えば、RAWインジケータ158は、NAN内で到来する発見ウィンドウに関してRAWが生じたときを特定し得る。別の特定の実装において、NANマスタデバイス108は、近接度決定動作をいっしょに実行するデバイスの推定数に基づいてRAWのサイズを好適化(例えば、修正)し得る。例えば、NANマスタデバイス108は、第1のRAW中に近接度決定動作を要求する他のデバイスの数を決定し得る。他のデバイスの数がデバイスのしきい数を超える場合、NANマスタデバイス108は、次のスケジューリングされたRAWの継続期間を拡大し得る。他のデバイスの数がデバイスのしきい数を超えないときには、NANマスタデバイス108は、次のスケジューリングされたRAWを縮小し得る。別の特定の実装において、1つまたは複数の近接度しきい値156は、ビーコンメッセージ140の測距属性(RA)フィールドによって示され得る。1つまたは複数の近接度しきい値156は、NAN規格におけるデフォルト値に関連されるRAフィールドの特定のパラメータによって示され得る。


[0036]第1のデバイス126は、ビーコンメッセージ140を受け取り得、および、1つまたは複数の近接度しきい値156およびRAWインジケータ158をメモリに格納し得る。NANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を決定するために、第1のデバイス126は、RAWインジケータ158によって示されたRAW中にNANマスタデバイス108と近接度決定動作142の実行を開始し得る。特定の実装において、ビーコンメッセージ140はまた、NANマスタデバイス108がRAW中に「レスポンダ」(responder)として動作すること、および、他のデバイスがRAW中に「イニシエータ」(initiator)として動作することを示し得る。別の実装において、第1のデバイス126およびNANマスタデバイス108は、別のデバイスへの近接度を決定するときにイニシエータとして動作するようにおよびRAWを示すビーコンメッセージを送った後にレスポンダとして動作するように予めプログラミングされ得る。


[0037]特定の実装において、近接度決定動作142は、第1のデバイス126とNANマスタデバイス108との間での微タイミング測定(FTM)を実行することを含み得る。第1のデバイス126とNANマスタデバイス108との間のFTMプロセスは、第1のデバイス126とNANマスタデバイス108との間での6路(6−way)フレーム交換を含み得る。特定の例において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108にFTM要求を送ることによってFTMプロセスを開始する。第1のデバイス126は、RAWインジケータ158によって示されたRAW中にFTM要求を送る。FTM要求は、FTMプロセスがNANマスタデバイス108において可能な限り速やかに進行するように第1のデバイス126が要求することを示す「可能な限り速やかに」(ASAP)フィールドを含み得る。FTM要求を受け取ったことに応答して、NANマスタデバイス108は、第1のデバイス126に第1の肯定応答(ACK)を送る。第1のACKの送信および受信後は、NANマスタデバイス108は、第1のFTM応答を生成して第1のデバイス126に送る。NANマスタデバイス108は、NANマスタデバイス108の部分的タイミング同期機能(TSF)タイマを使用して第1のFTM応答が送られる第1の時間t1(例えば、第1のタイムスタンプ)をキャプチャする。第1のデバイス126は、第1のFTM応答を受け取り、第1のデバイス126の部分的TSFタイマを使用して第1のFTM応答が受け取られる第2の時間t2(例えば、第2のタイムスタンプ)をキャプチャする。特定の実装において、第2の時間t2と第1のデバイス126がFTM要求を送る時間との間の期間は、10ミリ秒(ms)を超えない。


[0038]第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108に第2のACKを送り、第2のACKが送られる第3の時間t3(例えば、第3のタイムスタンプ)を決定する。NANマスタデバイス108は、第1のデバイス126から第2のACKを受け取り、第2のACKが受け取られる第4の時間t4(例えば、第4のタイムスタンプ)を決定する。第2のACKの受け取りに基づき、NANマスタデバイス108は、第1のデバイス126に第2のFTM応答を送る。第2のFTM応答は、NANマスタデバイス108で決定された第1の時間t1および第4の時間t4(例えば、第1のタイムスタンプおよび第4のタイムスタンプ)を示すデータを含む。第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108から第2のFTM応答を受け取り、NANマスタデバイス108に第3のACKを送る。さらに、第1のデバイス126は、公式(t4−t1)−(t3−t2)を使用して往復時間(RTT)値を計算する。特定の実装において、第1のデバイス126は、近接度測定値を示すためにRTT値を使用し得る。別の実装において、第1のデバイス126は、近接度測定値を決定するためにRTT値を距離に変換し得る。例えば、第1の126は、単位がフィートまたはメートルの近接度測定値にRTT値を変換し得る。近接度測定値を決定することは、単一のFTM動作(例えば、6フレーム交換)を含むとして説明されているが、他の実装においては、近接度測定値を決定することは、向上された精度を可能にするために複数のFTM動作を含み得る。


[0039]NANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を示す近接度測定値を決定後は、第1のデバイス126は、近接度測定値を近接度データ152として格納し得る。第1のデバイス126は、近接度データ152に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを選択又は変更し得る。NAN動作モード選択論理150は、NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。例えば、NAN動作モード選択論理150は、近接度データ152に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードをマスタデバイス動作モードと非マスタデバイス動作モードとの間で変更するように構成され得る。第1のデバイス126がマスタデバイス動作モードで動作しているときには、第1のデバイス126は、NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに変更する前に1つまたは複数のマスタデバイス動作を終了させ得る。さらに、第1のデバイス126が非マスタデバイス動作モードで動作しているときには、第1のデバイス126は、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードに変更した後に1つまたは複数のマスタデバイス動作を開始し得る。従って、第1のデバイス126は、マスタデバイス動作モードで動作するときには1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行し得、非マスタデバイス動作モードで動作するときには1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行するのを控え得る。


[0040]特定の実装において、NAN動作モード選択論理150は、近接度データ152のみに基づき、信号強度測定値に基づかずに、第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。この実装において、NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、近接度データ152を1つまたは複数の近接度しきい値156と比較することに基づき得る。幾つかの実装において、1つまたは複数の近接度しきい値156は、NANマスタデバイス108から受け取られるビーコンメッセージ140に含まれ得る。他の実装において、1つまたは複数の近接度しきい値156は、第1のデバイス126において予めプログラミングされて格納され得る。1つまたは複数の近接度しきい値156は、第1の近接度しきい値160(「tclose」)と、第2の近接度しきい値162(「tmedium」)と、を含み得る。第2の近接度しきい値162(tmedium)は、第1の近接度しきい値160(tclose)よりも大きいことができる。1つまたは複数の近接度しきい値156(例えば、第1の近接度しきい値160および第2の近接度しきい値162)は、第1のデバイス126のNAN動作モードを選択する際にNAN動作モード選択論理150によってメトリックとして使用され得る。


[0041]NAN動作モード選択論理150は、1つのNANマスタデバイス(例えば、NANマスタデバイス108)への第1のデバイス126の近接度が第1の近接度しきい値160(tclose)を超えるかどうかを決定し得る。近接度が第1の近接度しきい値160を超えないときには、NAN動作モード選択論理150は、第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに設定し得る。例えば、第1のデバイス126が非マスタデバイス動作モードで動作中であり、近接度が第1の近接度しきい値160を超えないときには、NAN動作モード選択論理150は、NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに維持し得る。別の例として、第1のデバイス126がマスタデバイス動作モードで動作中であり、近接度が第1の近接度しきい値160を超えないときには、NAN動作モード選択論理150は、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更し得る。近接度が第1の近接度しきい値160を超えるときには、NAN動作モード選択論理150は、第1のデバイス126のNAN動作モードをマスタデバイス動作モードに設定し得る。例えば、第1のデバイス126が非マスタデバイス動作モードで動作中であり、近接度が第1の近接度しきい値160を超えるときには、NAN動作モード選択論理150は、NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更し得る。別の例として、第1のデバイス126がマスタデバイス動作モードで動作中であり、近接度が第1の近接度しきい値160を超えるときには、NAN動作モード選択論理150は、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードに維持し得る。


[0042]NAN動作モード選択論理150はまた、少なくとも3つのNANマスタデバイスへの第1のデバイス126の近接度が第2の近接度しきい値162(tmedium)を超えるかどうかに基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。例えば、第1のデバイス126は、図2に関連してさらに説明されるように、3つのNANマスタデバイスへの近接度を決定し得る。3つの他のデバイスへの第1のデバイス126の近接度が第1の近接度しきい値160を超え、第2の近接度しきい値162を超えないときには、NAN動作モード選択論理150は、第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに設定し得る。例えば、NAN動作モード選択論理150は、第1のデバイス126が非マスタデバイス動作モードで動作中であるときにはNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに維持し得、および、第1のデバイス126がマスタデバイス動作モードで動作中であるときにはNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更し得る。3つの他のデバイスへの第1のデバイス126の近接度が第2の近接度しきい値162を超えるときには、NAN動作モード選択論理150は、第1のデバイス126のNAN動作モードをマスタデバイス動作モードに設定し得る。例えば、NAN動作モード選択論理150は、第1のデバイス126がマスタデバイス動作モードで動作中であるときにはNAN動作モードをマスタデバイス動作モードに維持し得、および、第1のデバイス126が非マスタデバイス動作モードで動作中であるときにはNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更し得る。


[0043]特定の実装において、第1のデバイス126が非マスタ非同期デバイス動作モードで動作中であるときには、NAN動作モード選択論理150は、受信された同期ビーコンに基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モード(例えば、第1の非マスタデバイス動作モード)から非マスタ同期デバイス動作モード(例えば、第2の非マスタデバイス動作モード)に変更すべきかどうかを決定し得る。第1のデバイス126は、第1のデバイス126が同期ビーコンを受け取る他のデバイスへの第1のデバイス126の近接度を決定するようにおよび第1の近接度しきい値160(tclose)および第2の近接度しきい値162(tmedium)と近接度を比較するように構成され得る。


[0044]すべての受け取られた同期ビーコンが第1の近接度しきい値160から遠く離れたデバイスから受け取られるときには、NAN動作モード選択論理150は、NAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更し得る。従って、第1のデバイス126は、いずれの近隣の非マスタ同期デバイスも第1の近接度しきい値160内に存在しないときには非マスタ同期デバイスとして機能するのを開始し得る。第1のデバイス126はまた、3つ未満の近隣の非マスタ同期デバイスが第1の近接度しきい値160から遠く離れているが、第2の近接度しきい値162内に存在するときには非マスタ同期デバイスとして機能するのを開始し得る。第1のデバイス126は、反対の状態では(すなわち、第1のデバイス126が近隣非マスタ同期デバイスの第1の近接度しきい値160内に存在するとき、または、第1のデバイス126が第1の近接度しきい値160と少なくとも3つの近隣の非マスタ同期デバイスから離れた第2の近接度しきい値162との間に存在するとき)非マスタ同期デバイス動作モードで動作することから非マスタ非同期動作モードに切り換わり得る。


[0045]別の特定の実装において、NAN動作モード選択論理150は、近接度データ152に基づいておよび受信信号強度測定値に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。この実装において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108から受け取られたビーコンメッセージ140に関連する受信信号強度インジケータ(RSSI)154を決定し得る。NAN動作モード選択論理150は、例えば、(近接度データ152によって示される)近接度を1つまたは複数の近接度しきい値156と比較するのと同様の方法でRSSI154を1つまたは複数の信号強度しきい値と比較することによって、RSSI154に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。例えば、NAN動作モード選択論理150は、近接度データ152に基づいておよびRSSI154に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。別の例として、NAN動作モード選択論理150は、近接度データ152に基づいておよびRSSI154に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。


[0046]特定の実装において、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、RSSI154に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定する前に生じ得る。この実装において、NAN動作モード選択論理150は、RSSI154よりも高い優先度のメトリックとして近接度を使用して決定を実行し得る。例えば、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいたNAN動作モードを変更すべきかどうかの決定がNAN動作モードを変更することの決定をもたらすときのみにRSSI154に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。


[0047]別の特定の実装において、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、RSSI154に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定した後に生じ得る。この実装において、NAN動作モード選択論理150は、近接度よりも高い優先度のメトリックとしてRSSI154を使用して決定を実行し得る。例えば、NAN動作モード選択論理150は、RSSI154に基づくNAN動作モードを変更すべきかどうかの決定がNAN動作モードを変更することの決定をもたらすときのみに(近接度データによって示される)近接度に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。2つのメトリック(例えば、近接度およびRSSI154)に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更することは、単一のメトリックに基づいてNAN動作モードを変更することと比較して向上されたNANクラスタトポロジーを確立し得る。より高い優先度のメトリックとして使用されるべきメトリック(例えば、近接度またはRSSI154)の選択は、設計上の考慮事項に基づき得る。例えば、より高い優先度メトリックとしての近接度の使用は、より高い優先度のメトリックとしてのRSSI154の使用と比較して、近接度測定値の向上された精度に起因して向上されたNANクラスタトポロジーをもたらし得、それは、近接度決定動作142を実行することに関連するオーバーヘッドを低減させ得る。


[0048]さらに加えてまたは代替として、第1のデバイス126のNAN動作モードは、第1のメトリックに基づいて非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更され得、NAN動作モードは、第2のメトリックに基づいてマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更され得る。特定の実装において、NAN動作モード選択論理150は、RSSI154に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。この実装において、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。別の特定の実装において、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。この実装において、NAN動作モード選択論理150は、RSSI154に基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべかどうかを決定し得る。


[0049]NAN動作モードを変更すべきかどうかを決定後、または決定プロセス中に、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108に近接度データ152を送り得る。例えば、近接度データ152は、近接度決定動作142中にNANマスタデバイス108に送られ得る。特定の実装において、NANマスタデバイス108は、近接度データ152に基づいて第1のデバイス126に提供されるサービスを調整し得る。例えば、NANマスタデバイス108は、第1のデバイス126に音声を提供し得る。NANマスタデバイスは、近接度データ152に基づいて、音声に関連するボリュームまたは音声に関連する遅延のような音声の属性を調整し得る。


[0050]デバイス102乃至126は、NANマスタデバイスまたはアンカーマスタデバイスへの近接度に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するため、システム100は、受信信号強度のみに基づいてNAN動作モードを変更するデバイスを含むNANと比較して向上されたNANクラスタトポロジーを有し得る。例えば、2つのデバイス間の通信信号は、2つのデバイスの間を物体が移動したときに一時的に途絶され得、信号強度が低下され得る。デバイスが受信信号強度のみに基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定する場合は、デバイスは、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードに変更し、それによって増大された電力を消費し得る。しかしながら、システム100のデバイスは、近接度に基づいてNAN動作モードをマスタデバイスモードに変更するのを控え、それによってより低い電力を消費し得る。別の例として、特定のデバイスは、信号強度しきい値を超える信号強度を有するNANマスタデバイスから送信を受信し得るが、特定のデバイスの近隣デバイスは、フェージングまたは他の要因に起因する低下された信号強度を有する送信を受信し得る。特定のデバイスが信号強度に基づいて非マスタ動作モードにとどまる代わりに近接度に基づいてマスタ動作モードに変更することから向上されたNANクラスタトポロジーをもたらし得る。さらに、単一のメトリックの代わりに2つのメトリック(例えば、近接度および信号強度)に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するデバイスは、NANクラスタトポロジーをさらに向上させ得る。


[0051]図2を参照し、デバイスの複数の近接度測定値およびNAN動作モードを示すシステム200の特定の態様が示される。システム100は、図1のアンカーマスタデバイス102と、NANマスタデバイス104乃至110と、非マスタ非同期デバイス116乃至120と、を含む。図2において、図1の様々なデバイスは、図1と異なる配置で示される。配置は、例示するためであり、限定しない。他の態様において、システム200は、他の配置の他のデバイス(例えば、他のNAN動作モードで動作するデバイス)を含み得る。


[0052]図2において、各デバイス102乃至110および116乃至120の近接度Pは、第1の近接度しきい値T1と第2の近接度しきい値T2との関係でラベルが付される。T1は、第1の近接度しきい値tclose(例えば、図1の第1の近接度しきい値160)に対応し、T2は、第2の近接度しきい値tmedium(例えば、図1の第2の近接度しきい値162)に対応する。


[0053]動作中に、アンカーマスタデバイス102は、NAN規格に準拠してアンカーマスタ動作モードで動作することを決定し得る。NANマスタデバイス104乃至108は、アンカーマスタデバイス102への対応する近接度に基づいてマスタデバイス動作モードで動作することを決定し得る。例えば、アンカーマスタデバイス102へのNANマスタデバイス104乃至108の各々の近接度は第1のしきい値T1を超えるため、NANマスタデバイス104乃至108は、マスタ動作モードで動作することを決定し得る(例えば、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更し得ない)。非マスタ非同期デバイス116および118は、アンカーマスタデバイス102への対応する近接度に基づいて非マスタ動作モードで動作することを決定し得る。例えば、アンカーマスタデバイス102への非マスタ非同期デバイス116および118の各々の近接度は、第1のしきい値T1を超えないため、非マスタ非同期デバイス116および118は、非マスタ非同期動作モードで動作することを決定し得る(例えば、NAN動作モードを非マスタ非同期動作モードからマスタデバイス動作モードのうちの1つに変更し得ない)。


[0054] 非マスタ非同期動作デバイス120は、NANマスタデバイス106乃至110への近接度に基づいて非マスタデバイス動作モードで動作することを決定し得る。例えば、NANマスタデバイス106乃至110への非マスタ非同期デバイス120の近接度は、第1のしきい値T1を超え、第2のしきい値T2を超えないため、非マスタ非同期デバイス120は、非マスタ動作モードで動作することを決定し得る(例えば、NAN動作モードを非マスタ非同期動作モードからマスタデバイス動作モードのうちの1つに変更し得ない)。従って、デバイスは、少なくとも3つのNANマスタデバイスへの近接度が第1のしきい値T1と第2のしきい値T2との間に存在する場合は最も近いNANデバイスへの近接度が第1の近接度しきい値T1を超える場合に非マスタ動作モードで動作し得る。


[0055]従って、システム200内のデバイス102乃至110および116乃至120の各々は、少なくとも1つまたは複数のNANマスタデバイスへの近接度に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。少なくとも近接度に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、受信信号強度のみに基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することと比較してNANクラスタトポロジーを向上させ得る。


[0056]図3は、システム100における動作を例示し、概して300で示される。図3において、第1のデバイス302、第2のデバイス304、および第3のデバイス306に関連するNANデバイス動作は、時間を表す横軸に沿って示される。


[0057]図3において示されるように、第1のデバイス302は、時間t1から時間t11まではアンカーマスタデバイスまたはNANマスタデバイスとして動作し(例えば、アンカーマスタデバイス動作モードまたはNANマスタデバイス動作モードで動作し)、同期ビーコン310乃至314を周期的に送り得る。例えば、第1のデバイス302は、時間t1とt2との間に第1の同期ビーコン310を、時間t5とt6との間に第2の同期ビーコン310を、および時間t9とt10との間に第3の同期ビーコン314を送り得る。第1のデバイス302は、NANの発見ウィンドウ中に同期ビーコン310乃至314の各々を送り得る。例えば、第1の同期ビーコン310は、第1の発見期間(DP)350の第1の発見ウィンドウ(DW)340中に送られ得、第2の同期ビーコン312は、第2のDP352の第2のDW342中に送られ得、第3の同期ビーコン314は、第3のDP354の第3のDW344中に送られ得る。同期ビーコン310乃至314の各々は、各々の内部クロックを同期化するためにNAN内の他のデバイスによって使用される同期化情報を提供し得る。


[0058]さらに、同期ビーコン310乃至314は、近接度決定動作を実行するために第1のデバイス302によって予約された測距離利用可能ウィンドウ(RAW)(例えば、期間)を示すRAWインジケータを含み得る。RAWインジケータは、図1のRAWインジケータ158に対応し得る。例えば、第1の同期ビーコン310は、第1のDP350中にスケジューリングされた第1の測距利用可能ウィンドウ(RAW)346を示すRAWインジケータを含み得る。第1のデバイス302は、第1のDW340後および第1のDP350中の任意の時間に第1のRAW346をスケジューリングし得る。例えば、第1のデバイス302は、時間t3と時間t4との間に第1のRAW346をスケジューリングし得る。第1のデバイス302は、NANの他のデバイスと近接度決定動作(例えば、微タイミング測定(FTM))を実行するために第1のRAW346の継続期間を予約し得る。第2の同期ビーコン312は、第2のDP352中にスケジューリングされた第2のRAW348を示すRAWインジケータを含み得、第3の同期ビーコン314は、第3のDP354中にいずれのRAWもスケジューリングされていないことを示すRAWインジケータを含み得る。


[0059]第2のデバイス304は、最初に、時間t1に非マスタデバイス動作モードで動作し得る。第1のDW340中に、第2のデバイス304は、第1の同期ビーコン310を受け取り、第1のRAW346の時間を決定し得る。第1のRAW346中に、第2のデバイス304は、第1のデバイス302とのFTM320を開始し得る。FTM320は、図1の近接度決定動作142と同様であり得る。例えば、第2のデバイス304は、FTM320を使用して第1のデバイス302への近接度を決定し得る。近接度を決定した後は、第2のデバイス304は、近接度に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。図3において示される例では、第1のデバイス302への第2のデバイス304の近接度は、第1の近接度しきい値(例えば、tclose)を超える。近接度が第1の近接度しきい値を超えるため、第2のデバイス304は、NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更する。従って、第2のデバイス304は、第2のDW342中に第2の同期ビーコン312を伝播し(例えば、送り)、第3のDW344中に第3の同期ビーコン314を伝播し得る。


[0060]第3のデバイス306は、時間t5の前にNANに加わり得、および、最初に、非マスタデバイス動作モードで動作し得る。第2のDW342中に、第3のデバイス306は、第2の同期ビーコン312を受け取り、第2のRAW348の時間を決定し得る。第2のRAW348中に、第3のデバイス306は、第1のデバイス302とFTM322を開始し得る。FTM322は、図1の近接度決定動作142と同様であり得る。例えば、第3のデバイス306は、FTM322を使用して第1のデバイス302への近接度を決定し得る。近接度を決定した後は、第3のデバイス306は、近接度に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。図3に示される例では、第1のデバイス302への第3のデバイス306の近接度は、第1の近接度しきい値(例えば、tclose)を超えない。近接度が第1の近接度しきい値を超えないため、第3のデバイス306は、非マスタデバイス動作モードで動作することにとどまる。従って、第3のデバイス306は、第3のDW344中に第3の同期ビーコン314を伝播しない(例えば、送らない)。


[0061]図4を参照し、NANのデバイスにおける動作の方法400の第1の態様が示される。方法400は、図1のデバイス102乃至126、図2のデバイス102乃至110および116乃至120、図3のデバイス302乃至306のうちのいずれかにおいて、または、NANの他のデバイスにおいて、実行され得る。特定の態様において、方法400は、図1の第1のデバイス126、または、図3の第2のデバイス304または第3のデバイス306において実行される。


[0062]方法400は、402で、NANの第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することを含む。例えば、第1のデバイス126は、近接度決定動作142を実行することによってNANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を決定し得る。特定の実装において、方法400は、近接度を決定するために1つまたは複数の微タイミング測定(FTM)を実行することを含み得る。例えば、第1のデバイス126は、図1に関連して説明されるように、NANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を決定するために1つまたは複数の微タイミング測定(FTM)を実行し得る。


[0063]方法400は、404で、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126のNAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。特定の実装において、第1のデバイスのNAN動作モードは、マスタデバイス動作モードと非マスタ非同期デバイス動作モードとの間で変更される。


[0064]特定の実装において、方法400は、第2のデバイスから受け取られた送信に関連するRSSIにさらに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することを含む。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、ビーコンメッセージ140に関連するRSSI154にさらに基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。特定の実装において、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、RSSIに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定する前に生じ得る。例えば、図1において、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、RSSI154に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定する前に生じ得る。代替実装において、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、RSSIに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定した後に生じ得る。例えば、図1において、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、RSSI154に基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定した後に生じ得る。


[0065]特定の実装において、方法400は、RSSIに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、をさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126のNAN動作モード選択論理150は、RSSI154に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得、および、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。第1のデバイスは、図1に関連して説明されるように、NAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに変更する前に1つまたは複数のマスタデバイス動作を終了させ得、および、NAN動作モードをマスタデバイス動作モードに変更し次第1つまたは複数のマスタデバイス動作を開始し得る。


[0066]別の実装において、方法400は、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、RSSIに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することと、をさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126のNAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得、および、RSSI154に基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。


[0067]特定の実装において、方法400は、近接度に基づいておよびRSSIに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126のNAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいておよびRSSI1154に基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。


[0068]さらに加えてまたは代替として、方法400は、近接度およびRSSIに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126のNAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度に基づいておよびRSSI154に基づいてNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更すべきかどうかを決定し得る。


[0069]特定の実装において、方法400は、近接度が第1の近接度しきい値を超えないことに基づいてNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更することをさらに含む。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160(tclose)を超えない場合に第1のデバイス126のNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更し得る。第2のデバイスは、1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行し得る。例えば、第2のデバイスは、1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行する(例えば、マスタデバイス動作モードで動作する)図1のNANマスタデバイス108であり得る。


[0070]さらに加えてまたは代替として、方法400は、NANの3つの他のデバイスへの第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないかどうかを決定することをさらに含む。例えば、図2の非マスタ非同期デバイス120は、3つのNANマスタデバイス106乃至110への非マスタ非同期デバイス120の近接度が第1の近接度しきい値t1(例えば、第1の近接度しきい値160)を超えおよび第2の近接度しきい値t2(例えば、第2の近接度しきい値162)を超えないかどうかを決定し得る。3つの他のデバイスの各々は、1つまたは複数のマスタデバイス動作を実行し得る。例えば、図1および図2に関連して説明されるように、3つの他のデバイスの各々は、マスタデバイス動作モードで動作するNANマスタデバイスであり得る。方法400は、3つの他のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することと、3つの他のデバイスへの第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないことに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モードに変更することと、をさらに含み得る。例えば、図2の非マスタ非同期デバイス120は、3つのNANマスタデバイス106乃至110への非マスタ非同期デバイス120の近接度が第1の近接度しきい値t1(例えば、第1の近接度しきい値160)を超えおよび第2の近接度しきい値t2(例えば、第2の近接度しきい値162)を超えない場合にNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードに変更することを決定し得る。


[0071]特定の実装において、方法400は、近接度が第1の近接度しきい値を超えないことに基づいてNAN動作モードを非マスタ同期デバイス動作モードから非マスタ非同期デバイス動作モードに変更することをさらに含む。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160を超えない場合に第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタ同期デバイス動作モードから非マスタ非同期デバイス動作モードに変更し得る。方法400は、近接度が第1の近接度しきい値を超えることに基づいてNAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更することをさらに含み得る。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160を超える場合に第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更し得る。


[0072]特定の実装において、方法400は、NANの3つまたはそれよりも多い他のデバイスへの第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないことに基づいてNAN動作モードを非マスタ同期デバイス動作モードから非マスタ非同期デバイス動作モードに変更することをさらに含む。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、同期デバイス動作モードで動作する3つまたはそれよりも多い他のデバイスへの第1のデバイス126の近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160を超えおよび1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第2の近接度しきい値162を超えない場合に第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタ同期デバイス動作モードから非マスタ非同期デバイス動作モードに変更し得る。方法400は、NANの3つ未満の他のデバイスへの第1のデバイスの近接度が第1の近接度しきい値を超えおよび第2の近接度しきい値を超えないことに基づいてNAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更することをさらに含み得る。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、同期デバイス動作モードで動作する3つ未満の他のデバイスへの第1のデバイス126の近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160を超えおよび1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第2の近接度しきい値162を超えない場合に第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタ非同期デバイス動作モードから非マスタ同期デバイス動作モードに変更し得る。


[0073]特定の実装において、方法400は、近接度が第1の近接度しきい値を超えることに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更することをさらに含む。例えば、図1において、NAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160を超えない場合に第1のデバイス126のNAN動作モードを非マスタデバイス動作モードからマスタデバイス動作モードに変更し得る。


[0074]特定の実装において、方法400は、第2のデバイスから第1のデバイスにおいて発見ビーコンメッセージを受け取ることをさらに含む。発見ビーコンメッセージは、近接度決定動作を実行するために第2のデバイスによって予約された測距利用可能ウィンドウ(RAW)(例えば、期間)を示し得る。例えば、図1において、第1のデバイス126は、近接度決定動作142を実行するためのRAW(例えば、期間)を示すRAWインジケータ158を含むビーコンメッセージ140を受け取り得る。方法400は、第1のデバイスにおいて、期間中に第2のデバイスと1つまたは複数の近接度決定動作を開始することによって近接度を決定することをさらに含み得る。例えば、図1において、第1のデバイス126は、RAWインジケータ158によって示されるRAW(例えば、期間)中に近接度決定動作142を開始することによってNANマスタデバイス108への近接度を決定し得る。さらに、第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、発見ビーコンメッセージによって示される1つまたは複数の近接度しきい値と近接度を比較することに基づき得る。例えば、図1において、第1のデバイス126は、(近接度データ152によって示される)近接度をビーコンメッセージ140に含められた1つまたは複数の近接度しきい値156と比較することに基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。


[0075]別の実装において、方法400は、第2のデバイスから第1のデバイスにおいて同期化ビーコンメッセージを受け取ることをさらに含む。同期化ビーコンメッセージは、近接度決定動作を実行するために第2のデバイスによって予約された期間、1つまたは複数の近接度しきい値、またはそれらの組み合わせを示し得る。例えば、図3において、第2のデバイス304は、第1のRAW346、1つまたは複数の近接度しきい値(例えば、1つまたは複数の近接度しきい値156)、またはそれらの組み合わせを示す第1の同期ビーコン310を受け取り得る。


[0076]特定の実装において、第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することは、第1のデバイスにおいて格納された1つまたは複数の近接度しきい値と近接度を比較することに基づき得る。例えば、図1において、1つまたは複数の近接度しきい値156は、ビーコンメッセージ140を介して受け取られる代わりに第1のデバイス126内に格納(例えば、予めプログラミング)され得る。別の特定の実装において、方法400は、第1のデバイスから第2のデバイスに近接度を示す情報を送ることをさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108に近接度データ152を送る。


[0077]図5を参照し、NANのデバイスにおける動作の方法500の第2の態様が示される。方法500は、図1のデバイス102乃至126、図2のデバイス102乃至110および116乃至120、図3のデバイス302乃至306のうちのいずれかにおいて、または、NANの他のデバイスにおいて、実行され得る。特定の態様において、方法500は、図1のNANマスタデバイス108、または、図3の第1のデバイス302において実行される。


[0078]方法500は、502で、NANの第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを生成することを含む。ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値を示し得る。例えば、図1において、NANマスタデバイス108は、1つまたは複数の近接度しきい値156を含むビーコンメッセージ140を生成し得る。


[0079]方法500は、504で、第1のデバイスからNANの第2のデバイスにビーコンメッセージを送ることをさらに含む。例えば、図1において、NANマスタデバイス108は、第1のデバイス126にビーコンメッセージ140を送る。


[0080]1つまたは複数の近接度しきい値は、第2のデバイスが第1のデバイスへの第2のデバイスの近接度に基づいておよび1つまたは複数の近接度しきい値に基づいて第2のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するのを可能にし得る。例えば、図1において、1つまたは複数の近接度しきい値156は、第1のデバイス126が(近接度データ152によって示される)近接度を1つまたは複数の近接度しきい値156(例えば、第1の近接度しきい値160および第2の近接度しきい値162)と比較することに基づいて第1のデバイス126のNAN動作モードを変更するのを可能にし得る。例示するために、第1のデバイス126は、近接度が1つまたは複数の近接度しきい値156のうちの第1の近接度しきい値160(tclose)を超えないときにNAN動作モードをマスタデバイス動作モードから非マスタデバイス動作モード(例えば、非マスタ同期動作モードまたは非マスタ非同期動作モード)に変更し得る。


[0081]図6を参照し、NANのデバイスにおける動作の方法600の第3の態様が示される。方法600は、図1のデバイス102乃至126、図2のデバイス102乃至110および116乃至120、図3のデバイス302乃至306のうちのいずれかにおいて、または、NANの他のデバイスにおいて、実行され得る。特定の態様において、方法600は、図1の第1のデバイス126において実行される。


[0082]方法600は、602で、NANの第2のデバイスからNANの第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを受け取ることを含む。ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値を示し得る。例えば、図1において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108からビーコンメッセージ140を受け取り得る。ビーコンメッセージ140は、1つまたは複数の近接度しきい値156を示し得る。


[0083]方法600は、604で、第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定することをさらに含む。例えば、第1のデバイス126は、近接度決定動作142を介してNANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を決定し得、および、近接度を近接度データ152として格納し得る。近接度決定動作142を実行することは、1つまたは複数の微タイミング測定(FTM)を実行することを含み得る。


[0084]特定の実装において、方法600は、1つまたは複数の近接度しきい値と近接度を比較することに基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定することをさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126のNAN動作モード選択論理150は、(近接度データ152によって示される)近接度を1つまたは複数の近接度しきい値156(例えば、第1の近接度しきい値160および第2の近接度しきい値162)と比較することに基づいてNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定し得る。


[0085]図7を参照し、NANのデバイスにおける動作の方法700の第4の態様が示される。方法700は、図1のデバイス102乃至126、図2のデバイス102乃至110および116乃至120、図3のデバイス302乃至306のうちのいずれかにおいて、または、NANの他のデバイスにおいて、実行され得る。特定の態様において、方法700は、図1の第1のデバイス126において実行される。


[0086]方法700は、702で、特定の期間中にNANの第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定するために第2のデバイスと1つまたは複数の近接度決定動作を開始することを含む。例えば、図1において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を決定するためにNANマスタデバイス108と近接度決定動作142を開始し得る。近接度決定動作142は、ビーコンメッセージ140に含められたRAWインジケータ158によって示されるRAW(例えば、特定の期間)中に第1のデバイス126によって開始され得る。近接度決定動作142は、1つまたは複数の微タイミング測定(FTM)を含み得る。


[0087]方法700は、704で、第1のデバイスから第2のデバイスに近接度を示すデータを送ることをさらに含む。例えば、図1において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108への第1のデバイス126の近接度を近接度データ152として格納し、および、NANマスタデバイス108に近接度データ152を送信する。 [0088]特定の実装において、方法700は、第2のデバイスから第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを受け取ることをさらに含む。特定の期間は、ビーコンメッセージによって示し得、および、ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値をさらに示し得る。例えば、図1において、第1のデバイス126は、NANマスタデバイス108からビーコンメッセージ140を受け取り得る。ビーコンメッセージ140は、RAWインジケータ158と、1つまたは複数の近接度しきい値156と、を含み得る。


[0089]図8を参照し、無線通信デバイスの特定の例示的な態様が描かれ、概して800として示される。デバイス800は、メモリ832に結合された、デジタル信号プロセッサのようなプロセッサ810を含む。例示的な態様において、デバイス800、またはそれのコンポーネントは、図1のデバイス102乃至126、図2のデバイス102乃至110および116乃至120、図3のデバイス302乃至306、またはそれらのコンポーネントに対応し得る。


[0090]プロセッサ810は、メモリ832内に格納されたソフトウェア(例えば、1つまたは複数の命令868のプログラム)を実行するように構成され得る。さらに加えてまたは代替として、プロセッサ810は、無線インタフェース840(例えば、IEEE802.11インタフェース)のメモリ内に格納された1つまたは複数の命令を実装するように構成され得る。例えば、無線インタフェース840は、NAN規格を含む1つまたは複数の無線通信規格に準拠して動作するように構成され得る。特定の実装において、プロセッサ810は、図4乃至図7の方法のうちの1つまたは複数により動作するように構成され得る。例えば、プロセッサ810は、図4乃至図7の方法のうちの1つまたは複数を実行するためのNAN動作モード選択論理864を含み得る。特定の実装において、NAN動作モード選択論理864は、図1のNAN動作モード選択論理150に対応し得る。プロセッサ810はまた、デバイス800のための近接度データ870を決定および格納するように構成され得る。例示的な実装において、近接度データ870は、アンカーマスタ動作モードまたはNANマスタ動作モードで動作する別のデバイスへのデバイス800の近接度であり得る。


[0091]無線インタフェース840は、プロセッサ810におよびアンテナ842に結合され得る。例えば、無線インタフェース840は、トランシーバ846を介してアンテナ842に結合され得、従って、アンテナ842を介して受け取られた無線データは、プロセッサ810に提供され得る。


[0092]コーダ/デコーダ(CODEC)834がプロセッサ810に結合されることもできる。スピーカ836およびマイク838がCODEC834に結合されることができる。ディスプレイコントローラ826がプロセッサ810におよびディスプレイデバイス828に結合されることができる。特定の実装において、プロセッサ810、ディスプレイコントローラ826、メモリ832、CODEC834、および無線インタフェース840は、システム・イン・パッケージ(system-in-package)またはシステム・オン・チップ(system-on-chip)デバイス822内に含められる。特定の実装において、入力デバイス830および電源844がシステム・オン・チップデバイス822に結合される。さらに、特定の実装において、図8において示されるように、ディスプレイデバイス828、入力デバイス830、スピーカ836、マイク838、アンテナ842、および電源844は、システム・オン・チップデバイス822の外部に存在する。しかしながら、ディスプレイデバイス828、入力デバイス830、スピーカ836、マイク838、アンテナ842、および電源844の各々は、1つまたは複数のインタフェースまたはコントローラのような、システム・オン・チップデバイス822の1つまたは複数のコンポーネントに結合されることができる。


[0093]説明される態様と連繋して、第1の装置は、NANの第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定するための手段を含む。例えば、決定するための手段は、図1の第1のデバイス126、無線インタフェース840、図8の命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または、NANの第2のデバイスへのNANの第1のデバイスの近接度を決定するための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[0094]第1の装置はまた、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するための手段を含む。例えば、決定するための手段は、図1のNAN動作モード選択論理150、命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、図8のNAN動作モード選択論理864、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または、近接度に基づいて第1のデバイスのNAN動作モードを変更すべきかどうかを決定するための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[0095]説明される態様と連繋として、第2の装置は、NANの第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを生成するための手段を含む。ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値を示し得る。例えば、生成するための手段は、図1および図2のアンカーマスタデバイス102またはNANマスタデバイス104乃至110、図3の第1のデバイス302または第2のデバイス304、図8の命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、NANの第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを生成するための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[0096]第2の装置はまた、第1のデバイスからNANの第2のデバイスにビーコンメッセージを送るための手段を含む。例えば、送るための手段は、図1および図2のアンカーマスタデバイス102またはNANマスタデバイス104乃至110、図3の第1のデバイス302または第2のデバイス304、無線インタフェース840、図8の命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、NANの第1のデバイスからNANの第2のデバイスにビーコンメッセージを選択的に送るための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[0097]説明される態様と連繋として、第3の装置は、NANの第2のデバイスからNANの第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを受け取るための手段を含む。ビーコンメッセージは、1つまたは複数の近接度しきい値を示し得る。例えば、受け取るための手段は、図1の第1のデバイス126、図3の第2のデバイス304または第3のデバイス306、無線インタフェース840、図8の命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、NANの第2のデバイスからNANの第1のデバイスにおいてビーコンメッセージを受け取るための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[0098]第3の装置はまた、第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定するための手段を含む。例えば、決定するための手段は、図1の第1のデバイス126、図3の第2のデバイス304または第3のデバイス306、命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、図8のNAN動作モード選択論理864、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または、NANの第2のデバイスへのNANの第1のデバイスの近接度を決定するための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[0099]説明される態様と連繋として、第4の装置は、特定の期間中にNANの第1のデバイスにおいて、第2のデバイスへの第1のデバイスの近接度を決定するためにNANの第2のデバイスと1つまたは複数の近接度決定動作を開始するための手段を含む。例えば、開始するための手段は、図1の第1のデバイス126、図3の第2のデバイス304または第3のデバイス306、命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、図8のNAN動作モード選択論理864、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または、特定の期間中にNANの第1のデバイスにおいて、NANの第2のデバイスと1つまたは複数の近接度決定動作を開始するための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[00100]第4の装置はまた、第1のデバイスから第2のデバイスに近接度を示すデータを送るための手段を含む。例えば、送るための手段は、図1の第1のデバイス126、無線インタフェース840、図8の命令868を実行するようにプログラミングされたプロセッサ810、1つまたは複数の他のデバイス、回路、モジュール、または、NANの第1のデバイスからNANの第2のデバイスに近接度を示すデータを選択的に送るための命令、または、それらの任意の組み合わせ、を含み得る。


[00101]本明細書において開示される実装と関係させて説明される様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装され得ることを当業者はさらに認識するであろう。様々な例示的なコンポーネント、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップは、上では、それらの機能の点で一般的に説明される。そのような機能がハードウェアまたはプロセッサ実行可能命令として実装されるかは、特定の適用例および全体的システムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、各々の特定の適用例に関して様々な方法で説明される機能を実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の適用範囲からの逸脱を生じさせるものであるとは解釈されるべきでない。


[00102] 本明細書おける開示と関係させて説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェア内において、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール内において、またはそれらの2つの組み合わせ内において具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、または当業界において既知であるその他のあらゆる形態の記憶媒体において常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すことおよび記憶媒体に情報を書き込むことができるような形でプロセッサに結合される。代替において、記憶媒体は、プロセッサと一体化させ得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に常駐し得る。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末内に常駐し得る。代替において、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末内において個別コンポーネントとして常駐し得る。


[00103]前の説明は、当業者が開示された実装を製造または使用することを可能にするために提供される。これらの実装に対する様々な変更は、当業者にとって容易に明確になるであろう、および本明細書において定められる一般原理は、本開示の適用範囲から逸脱せずに他の実装に対して適用され得る。以上のように、本開示は、本明細書において示される実装に限定されるものではなく、以下の請求項によって定められた原理および新規の特徴に一致する限りにおいて最も広範な適用範囲が認められるべきである。



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