画像処理装置、その制御方法、及びプログラム

申请号 JP2017007003 申请日 2017-01-18 公开(公告)号 JP2018114671A 公开(公告)日 2018-07-26
申请人 キヤノン株式会社; 发明人 成田 佑基;
摘要 【課題】アクセスポイント機能を備え、画像処理装置のネットワーク設定を外部装置から行うことが可能な画像処理装置において、画像処理装置に対する設定指示が複数の外部装置間で競合することを防止する技術を提供する。 【解決手段】MFP100(画像処理装置)は、MFP100をソフトウェアAPモードでネットワーク(AP101,102)へ接続させるネットワーク設定を外部装置から行うことを可能にする設定サービスを利用するための、ソフトウェアAPモードによる特定APを起動する。MFP100は、起動された特定APへの接続要求を、携帯端末103からWLANI/Fを介して受信すると、特定APに接続してWLAN設定サービスを利用できる外部装置(携帯端末)の数を制限する処理を実行する。MFP100は、例えば、特定APに接続できる外部装置の数を1台に制限する。 【選択図】図1
权利要求

画像処理装置であって、 前記画像処理装置を無線アクセスポイント(AP)として動作させる第1モードと、前記画像処理装置を無線端末として動作させる第2モードとで動作可能な無線インタフェースと、 前記画像処理装置を前記第2モードでネットワークに接続させる設定を外部装置から行うことを可能にする設定サービスを利用するための、前記第1モードによる特定の無線APを起動する起動手段と、 前記起動手段によって起動された前記特定の無線APへの接続要求を、外部装置から前記無線インタフェースを介して受信する受信手段と、 前記受信手段によって前記接続要求が受信されると、前記特定の無線APに接続して前記設定サービスを利用できる外部装置の数を制限する処理を実行する制限手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。前記制限手段は、前記接続要求が受信されると、前記特定の無線APに接続できる外部装置の数を1台に制限する処理を実行する ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。前記制限手段は、前記接続要求が受信された際に、前記特定の無線APに接続中の外部装置が存在していれば、前記接続要求に基づく前記特定の無線APへの接続を拒否する ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。前記制限手段は、前記接続要求が受信された際に、前記特定の無線APに接続中の外部装置が存在しなければ、前記接続要求に基づく前記特定の無線APへの接続を許可する ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。前記接続要求に基づく前記特定の無線APへの接続が許可されると、前記接続要求の送信元の外部装置と前記特定の無線APとの接続を確立する接続手段を更に備え、 前記設定サービスは、前記接続手段によって前記接続が確立されると、前記特定の無線APを介して前記外部装置から受信される設定要求に従って、前記設定を行う ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。前記制限手段は、前記接続要求の送信元の外部装置と前記特定の無線APとの接続の確立後に、前記設定サービスを利用できる外部装置の数を1台に制限する処理を実行する ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。前記接続要求が受信されると、前記接続要求の送信元の外部装置と前記特定の無線APとの接続を確立する接続手段を更に備え、 前記制限手段は、前記設定サービスを利用中の他の外部装置が存在していれば、前記特定の無線APに接続した前記外部装置による前記設定サービスの利用を拒否する ことを特徴とする請求項1又は6に記載の画像処理装置。前記制限手段は、前記設定サービスを利用中の他の外部装置が存在していなければ、前記特定の無線APに接続した前記外部装置による前記設定サービスの利用を許可する ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。前記設定サービスは、前記外部装置による前記設定サービスの利用が許可されると、前記特定の無線APを介して前記外部装置から設定要求が受信される設定要求に従って、前記設定を行う ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。前記画像処理装置を操作するユーザを認証する認証手段を更に備え、 前記起動手段は、前記認証手段によって認証されたユーザの指示に従って、前記特定の無線APを起動し、 前記受信手段は、更に、前記外部装置のユーザの認証情報を、前記接続要求の送信元の外部装置から受信し、 前記制限手段は、前記受信手段によって受信された前記認証情報に対応する、前記外部装置のユーザと、前記認証手段によって認証されたユーザとが一致しなければ、前記接続要求に基づく前記特定の無線APへの接続を拒否する ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。前記制限手段は、前記外部装置のユーザと前記認証されたユーザとが一致すると、前記接続要求に基づく前記特定の無線APへの接続を許可する ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。前記接続要求の送信元の外部装置と前記特定の無線APとの接続の確立後に、前記設定サービスを利用するための暗証番号を表示する表示手段を更に備え、 前記受信手段は、更に、前記接続要求の送信元の外部装置から暗証番号を受信し、 前記制限手段は、前記受信手段によって受信された暗証番号と、前記表示手段によって表示された暗証番号とが一致しなければ、前記特定の無線APに接続した前記外部装置による前記設定サービスの利用を拒否する ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。前記制限手段は、前記受信された暗証番号と前記表示された暗証番号とが一致すれば、前記特定の無線APに接続した前記外部装置による前記設定サービスの利用を許可する ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。ユーザごとに固有の暗証番号を設定する設定手段を更に備える ことを特徴とする請求項12又は13に記載の画像処理装置。前記起動手段は、前記特定の無線APと、前記画像処理装置へのジョブの投入に用いられる無線APとを含む、複数の無線APを同時に起動し、 前記制限手段は、前記複数の無線APのうち、前記特定の無線APについてのみ、前記設定サービスを利用できる外部装置の数を制限する処理を実行する ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の画像処理装置。前記設定要求は、前記第2モードで接続すべき無線APの指定を含み、 前記設定サービスは、前記設定要求で指定された無線APに対して前記第2モードで接続するよう、前記無線インタフェースを制御する ことを特徴とする請求項5又は9に記載の画像処理装置。前記設定サービスは、前記画像処理装置が前記第2モードで外部の無線APに接続中である場合、接続先の無線APを、前記設定要求で指定された無線APに変更するよう、前記無線インタフェースを制御する ことを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。前記設定サービスは、Onboardingサービスである ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の画像処理装置。画像処理装置を無線アクセスポイント(AP)として動作させる第1モードと、前記画像処理装置を無線端末として動作させる第2モードとで動作可能な無線インタフェースを備える画像処理装置の制御方法であって、 前記画像処理装置を前記第2モードでネットワークへ接続させる設定を外部装置から行うことを可能にする設定サービスを利用するための、前記第1モードによる特定の無線APを起動する起動工程と、 前記起動工程で起動された前記特定の無線APへの接続要求を、外部装置から前記無線インタフェースを介して受信する受信工程と、 前記受信工程で前記接続要求が受信されると、前記特定の無線APに接続して前記設定サービスを利用できる外部装置の数を制限する処理を実行する制限工程と、 を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。請求項19に記載の画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。

说明书全文

本発明は、携帯端末を介してネットワーク設定を行う画像処理装置、その制御方法、及びプログラムに関する。

無線LAN(ローカルエリアネットワーク)のアクセスポイント機能を備え、無線LAN通信によって無線端末から受信した印刷ジョブを実行する印刷装置や複合機(MFP)等の画像処理装置が知られている(特許文献1)。このようなアクセスポイント機能を利用すると、無線端末が画像処理装置に無線ダイレクト接続を行うことが可能である。

また、画像処理装置を外部の無線アクセスポイントに接続させる(即ち、ネットワークに接続させる)設定を、ノートPC等の携帯端末から有線インタフェースを介して画像処理装置に対して行う方法が提案されている(特許文献2)。画像処理装置がアクセスポイント機能を備える場合、携帯端末が画像処理装置に無線ダイレクト接続を行い、画像処理装置を外部の無線アクセスポイントに接続させる設定を行うことが可能である。この場合、携帯端末は、画像処理装置が接続すべき無線アクセスポイントを指示し、画像処理装置は、指示された無線アクセスポイントに接続する。このような設定を実現するサービスは、Onboardingサービスと称される場合がある。

特開2006−123239号公報

特許第5054129号公報

しかし、無線アクセスポイントとして動作する画像処理装置が複数の携帯端末からの接続を許容する場合、接続すべきネットワーク(無線アクセスポイント)についての画像処理装置に対する設定指示が、複数の携帯端末間で競合する可能性がある。例えば、あるユーザの携帯端末から、画像処理装置を第1のネットワークへ接続させる設定を行った場合に、画像処理装置を第2のネットワークへ接続させる設定が、別の携帯端末から同じタイミングに行われる可能性がある。

本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものである。本発明は、アクセスポイント機能を備え、画像処理装置のネットワーク設定を外部装置から行うことが可能な画像処理装置において、画像処理装置に対する設定指示が複数の外部装置間で競合することを防止する技術を提供することを目的とする。

本発明の一態様に係る画像処理装置は、前記画像処理装置を無線アクセスポイント(AP)として動作させる第1モードと、前記画像処理装置を無線端末として動作させる第2モードとで動作可能な無線インタフェースと、前記画像処理装置を前記第2モードでネットワークに接続させる設定を外部装置から行うことを可能にする設定サービスを利用するための、前記第1モードによる特定の無線APを起動する起動手段と、前記起動手段によって起動された前記特定の無線APへの接続要求を、外部装置から前記無線インタフェースを介して受信する受信手段と、前記受信手段によって前記接続要求が受信されると、前記特定の無線APに接続して前記設定サービスを利用できる外部装置の数を制限する処理を実行する制限手段と、を備えることを特徴とする。

本発明によれば、アクセスポイント機能を備え、画像処理装置のネットワーク設定を外部装置から行うことが可能な画像処理装置において、画像処理装置に対する設定指示が複数の外部装置間で競合することを防止できる。

システム構成例を示す図

MFP100及び携帯端末103のハードウェア構成例を示すブロック図

MFP100及び携帯端末103のソフトウェア構成例を示すブロック図

MFP100においてモバイルポータル304が使用される場合に操作部205に表示される操作画面の例を示す図

携帯端末103において設定サービス利用アプリケーション320が使用される場合に操作部215に表示される操作画面の例を示す図

MFP100における処理手順を示すフローチャート

接続制限処理及びユーザ認証処理の手順を示すフローチャート

サービス利用制限処理及び暗証番号認証処理の手順を示すフローチャート

以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。

以下の実施形態では、画像処理装置の一例として、印刷(プリント)機能、読取(スキャン)機能、複写(コピー)機能等の多数の機能を有する画像処理装置である複合機(MFP:Multi Functional Peripheral)について説明する。なお、以下の実施形態は、MFPだけでなく、複写機、ファクシミリ装置等の画像処理装置にも同様に適用可能である。

<システム構成> 図1は、本実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。本実施形態では、図1に示すように、MFP100、アクセスポイント(AP)101,102、及び携帯端末(モバイル端末)103を含むシステムを例に説明する。なお、APは1つであってもよいし、より多くのAPが存在してもよい。また、より多くの携帯端末が存在してもよい。携帯端末103は、例えば、携帯電話、スマートフォン又はタブレット端末である。AP101,102は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークに接続された無線APである。

MFP100、AP101,102、及び携帯端末103は、IEEE802.11a/b/g/n等の無線LAN(WLAN)規格に準拠した方式(WLAN方式)による無線通信機能(WLAN通信機能)を有している。MFP100及び携帯端末103は、WLAN方式でAP101又は102に接続することで、AP101又は102が接続されているネットワークにアクセスできる。AP101,102は、それぞれ異なるネットワーク(図2のLAN221,222)に接続されているものとするが、同じネットワークに接続されてもよい。また、MFP100と携帯端末103は、後述するように、WLAN方式で無線ダイレクト接続を行うことで、AP101,102等の無線APを介さずに直接通信することも可能である。なお、MFP100は、AP101又は102に接続(ネットワークに接続)している状態で、携帯端末103と無線ダイレクト接続を行うことが可能である。

本実施形態のMFP100は、MFP100をネットワーク(無線AP)に接続させるネットワーク設定を、携帯端末103等の外部装置から行うことを可能にする設定サービスとして、Onboardingサービス(WLAN設定サービス)を搭載している。MFP100においてWLAN設定サービスが動作している間に携帯端末103がMFP100に無線ダイレクト接続を行うことによって、携帯端末103からMFP100のWLAN設定サービスを利用できる。

MFP100がネットワークに未接続の状態にある場合、WLAN設定サービスを利用して、MFP100をネットワークに接続させることが可能である。例えば、MFP100をAP101又は102に接続させることで、ネットワークに接続させることが可能である。また、MFP100がネットワークに接続した状態にある場合、WLAN設定サービスを利用して、MFP100の接続先のネットワークを変更させることが可能である。例えば、MFP100がAP101に接続している場合に、接続先の無線APを、AP101からAP102に変更させることが可能である。これにより、MFP100の無線接続が、AP101との接続111からAP102との接続112へ切り替わり、それにより、接続先のネットワークが変更(LAN221からLAN222へ変更)される。

図2(A)は、本実施形態に係るMFP100のハードウェア構成例を示すブロック図である。MFP100は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、操作部205、プリンタ部206、スキャナ部207、及び無線LAN(WLAN)インタフェース(I/F)208を備える。MFP100内のこれらのデバイスは、システムバスを介して互いに通信可能である。

CPU201は、MFP100全体の動作を制御する。CPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムを読み出して実行することで、プリント機能、コピー機能、及びスキャン機能等の、MFP100が有する各種機能を実現する。RAM203は、CPU201が各種プログラムを実行するためのワークエリア等として使用する揮発性メモリである。HDD204は、各種プログラム及びデータを記憶する不揮発性記憶装置である。

操作部205は、タッチパネル機能を有するディスプレイを備えており、テンキー等のハードキーを更に備えてもよい。プリンタ部206は、外部装置から受信された画像データ、又はスキャナ部207によって生成された画像データに基づいて、シートに画像を印刷する。スキャナ部207は、原稿の画像を光学的に読み取って、当該画像に対応する画像データを生成する。

WLAN I/F208は、WLAN通信機能を有する無線NIC(ネットワーク・インタフェース・カード)である。WLAN I/F208は、AP101,102等の無線APに接続し、接続した無線APを介して外部装置と通信することが可能である。また、WLAN I/F208は、MFP100を無線APとして動作させるためのソフトウェアアクセスポイント(ソフトウェアAP)機能を有する。

具体的には、WLAN I/F208は、ソフトウェアAPモード(以下、「APモード」と称する。)及びインフラストラクチャーモード(以下、「インフラモード」と称する。)で動作可能である。APモード(第1モード)は、MFP100を無線APとして動作させ、WLAN通信機能を有する外部装置(携帯端末103等)と無線ダイレクト接続を行う動作モードである。インフラモード(第2モード)は、MFP100を無線端末として動作させ、無線AP(AP101,102等)に接続することでネットワーク(LAN221,222等)に接続する動作モードである。なお、APモード及びインフラモードは排他ではなく、WLAN I/F208は同時に両モードで動作可能である。このように、WLAN I/F208は、APモード(第1モード)とインフラモード(第2モード)とで動作可能な無線インタフェースの一例である。

また、WLAN I/F208は、それぞれ異なるSSIDに対応する複数の無線AP(仮想的なAP)をMFP100上で同時に起動して動作させることが可能である。MFP100上で起動される複数の無線APには、SSIDごとに異なるKEY(暗号化キー、パスワード又はパスフレーズ)が設定されてもよい。また、複数の無線APは、それぞれ異なるWLAN規格を用いてもよいし、それぞれ異なるセキュリティ強度を有してもよい。本実施形態のMFP100では、携帯端末103等の外部装置がWLAN設定サービスを利用するための専用の無線AP(特定AP)と、MFP100へのジョブの投入等に用いられる、通常の無線ダイレクト接続用の無線APとが同時に起動されてもよい。

<携帯端末103のハードウェア構成> 図2(B)は、本実施形態に係る携帯端末103のハードウェア構成例を示すブロック図である。携帯端末103は、CPU211、ROM212、RAM213、フラッシュメモリ214、操作部215、電話網I/F216、及びWLAN I/F217を備える。携帯端末103内のこれらのデバイスは、システムバスを介して互いに通信可能である。なお、携帯端末103は、図2に示されるデバイスの他に、スピーカ、マイク、カメラ219、GPS受信機等の、種々のデバイスを備える。

CPU211は、携帯端末103全体の動作を制御する。CPU211は、ROM212に記憶された制御プログラムを読み出して実行することで、携帯端末103が有する各種機能を実現する。RAM213は、CPU211が各種プログラムを実行するためのワークエリア等として使用する揮発性メモリである。フラッシュメモリ214は、各種プログラム及びデータを記憶する不揮発性メモリである。操作部215は、タッチパネル機能を有するディスプレイを備える。

電話網I/F216は、3G、LTE、及びLTE−Advanced等の移動通信規格による無線通信を行うための無線I/Fである。電話網I/F216が無線基地局に無線接続することで、携帯端末103は携帯電話網へアクセスできる。

WLAN I/F217は、WLAN I/F208と同様、WLAN通信機能を有する無線NICである。WLAN I/F217は、AP101,102等の無線APに接続し、当該無線APを介して外部装置と通信することが可能である。WLAN I/F217は、MFP100においてソフトウェアAPモードによる無線APが動作している場合には、当該無線APに接続することで、MFP100に無線ダイレクト接続を行うことが可能である。

図3(A)は、MFP100のソフトウェア構成例を示すブロック図である。MFP100は、プラットフォーム(OS317)上で動作するアプリケーションとして、コピー301、スキャン302、プリント303、モバイルポータル304、MFP設定305、ログイン機能306の各アプリケーションを備える。これらのアプリケーションは、アプリケーションプログラムインターフェース(API)307を介して各種サービスと通信可能であり、各種サービスの起動及び停止を行うことが可能である。MFP100は、各アプリケーションと通信可能なサービスとして、スキャナ制御サービス308、プリンタ制御サービス309、操作部制御サービス310、WLAN設定(Onboarding)サービス311、WLAN制御サービス312、及び認証制御サービス313を備える。

MFP100は、ソフトウェア構成として、ユーザ情報記憶部314、設定情報記憶部315、及びログイン情報記憶部316を備える。ユーザ情報記憶部314は、ユーザ情報を保持する。設定情報記憶部315は、MFP100がネットワーク(無線AP)へ接続するためのネットワーク設定についての情報を保持する。ネットワーク設定は、例えば、操作部215を用いてユーザによって手動で行われるか、WLAN設定サービス311を利用して携帯端末103から行われる。ログイン情報記憶部316は、MFP100にログインを行ったユーザのユーザ情報を保持する。なお、ユーザ情報記憶部314及び設定情報記憶部315に対応する記憶領域はHDD204に確保され、ログイン情報記憶部316に対応する記憶領域はRAM203に確保される。

上記の各アプリケーションは、ユーザが操作可能なユーザインタフェースを提供(操作部215における操作画面の表示、及び操作画面への操作の受け付け)する。コピー301、スキャン302、及びプリント303は、MFP100のコピー機能、スキャン機能、及びプリント機能を利用するためのアプリケーションである。MFP設定305は、MFP100の各種設定を行うためのアプリケーションである。

モバイルポータル304は、WLAN設定サービス311及びWLAN制御サービス312を介して、MFP100のネットワーク設定を行うためのアプリケーションである。モバイルポータル304は、WLAN設定サービス311を携帯端末103が利用する際に必要となる特定の無線APの起動処理、及びWLAN設定サービス311を利用したネットワーク設定を行う。ここで、特定の無線AP(特定AP)は、WLAN設定サービス311を利用するための、ソフトウェアAPモードによる無線APであり、WLAN設定サービス311専用の無線APである。モバイルポータル304は、WLAN制御サービス312を介してWLAN I/F208を制御することで、上述のソフトウェアAPモードによる無線APの起動及び停止処理を行うことが可能である。WLAN設定サービス311は、無線ダイレクト接続を行っている携帯端末から設定要求(設定コマンド)を受信し、受信した設定要求に従ったネットワーク設定を行う。

ログイン機能306は、MFP100にユーザがログインするための機能を提供するアプリケーションである。ログイン機能306は、ユーザアカウントの登録及び管理を行う。ログイン機能306によって管理される、ユーザアカウント(ユーザ情報)は、ユーザ情報記憶部314に格納される。ユーザ情報は、例えば、ユーザ名、パスワード、及び権限情報を含む。権限情報は、対応するユーザによるアプリケーションの使用権限(例えば、全アプリケーションを使用可、又はモバイルポータル304のみ使用不可等)を示す情報である。

ログイン機能306は、MFP100を使用するユーザがMFP100にログインするための操作画面(図4の認証画面410)を操作部205に表示することで、ログインしていないユーザによるMFP100の使用を制限する。ログイン機能306は、操作画面を用いて入された認証情報(ユーザ名及びパスワード)と、ユーザ情報記憶部314に格納されたユーザ情報とに基づいて、ユーザ認証を行う。ユーザ認証に基づいてユーザのログインを許可した場合、ログイン機能306は、ログインしたユーザのユーザ情報(ユーザ名、パスワード、及び権限情報)をログイン情報記憶部316に保存する。なお、ログイン機能306は、MFP100に同時にログイン可能なユーザの数を1に制限する(複数のユーザが同時にMFP100にログインできないようにする)。

(MFP100の認証機能) ここで、上述のログイン機能306に関連して、MFP100の認証機能について説明する。MFP100では、認証機能の設定として、ユーザ認証を行わない設定(「認証なし」)、ユーザのログイン時にユーザ認証を行う設定(「デバイス認証」)、及び機能ごとにユーザ認証を行う設定(「機能別認証」)のいずれかを選択できる。

「認証なし」の場合、ユーザがMFP100にログインする際、及び各アプリケーションを利用する際に、ユーザの権限情報の確認は行わない。「デバイス認証」の場合、ユーザがMFP100にログインする際にユーザ認証が行われ、ユーザの権限情報が確認される。「機能別認証」の場合、アプリケーション(例えば、モバイルポータル304)の使用が開始される際(アプリケーションの起動が指示された際)にユーザ認証が行われる。なお、本実施形態では、アプリケーションごとに、ユーザ認証を行うか否かを設定でき、例えば、モバイルポータル304についてユーザ認証を行うか否かを設定できる。

<携帯端末103のソフトウェア構成> 図3(B)は、携帯端末103のソフトウェア構成例を示すブロック図である。携帯端末103は、OS321を備え、OS321上で動作するアプリケーションとして、設定サービス利用アプリケーション320を備える。携帯端末103は、OS321上で動作するサービスとして、WLAN制御サービス322及び設定制御サービス323を備え、記憶部として、WLAN情報記憶部324及びユーザ情報記憶部325を備える。

設定サービス利用アプリケーション320は、MFP100において動作しているWLAN設定サービス311を利用するためのアプリケーションである。設定サービス利用アプリケーション320は、WLAN制御サービス322及び設定制御サービス323を介して、MFP100において起動している、WLAN設定サービス311用の特定の無線APに無線ダイレクト接続を行い、MFP100のネットワーク設定を行う。

WLAN情報記憶部324は、携帯端末103(無線LAN I/F217)が接続に成功した無線APのSSID及びKEYを保持する。ユーザ情報記憶部325は、WLAN設定サービス311を利用するための、後述するユーザ認証処理(図6のS609)に用いられるユーザ情報を保持する。なお、WLAN情報記憶部324及びユーザ情報記憶部325に対応する記憶領域はフラッシュメモリ214に確保される。

本実施形態ではWLAN設定サービス311に相当するOnboardingサービスは、上述のように、MFP100をネットワーク(無線AP)に接続させるネットワーク設定を、携帯端末103等の外部装置から行うことを可能にするサービスである。Onboardingサービスを利用すると、MFP100をネットワークに接続させること、又はMFP100の接続先のネットワークを変更させることが、携帯端末103からMFP100へ送信する要求(コマンド)により実現できる。

Onboardingサービスは、接続先のネットワークの設定を要求するデバイス(Onboarder)と、当該要求を受信してネットワークの設定を行うデバイス(Onboardee)との通信によって実現される。本実施形態では、Onboarderである携帯端末103と、OnboardeeであるMFP100との無線接続には、無線ダイレクト接続が利用される。このため、MFP100は、携帯端末103からの無線ダイレクト接続を可能にするために、ソフトウェアAPモードによる無線APを起動する必要がある。本実施形態では、MFP100は、Onboardingサービス用の特定の無線APを起動する。

MFP100(Onboardee)は、特定の無線APを起動した状態で、携帯端末103(Onboarder)から無線ダイレクト接続を受け付ける。携帯端末103との接続が確立されると、MFP100は、接続すべき無線APの指定を含む設定要求を携帯端末103から受信する。更に、MFP100は、受信した設定要求で指定されている無線APに対して、上述のインフラモードによる接続を行う。このようにして、MFP100は、Onboardingサービスによってネットワークへの接続又は接続先のネットワークの変更を行う。

本実施形態では、携帯端末103は、インフラモードによるMFP100の接続先の候補となる無線APのリストを予め保持している。携帯端末103は、そのようなリストに基づいてユーザによって選択された無線APを指定した設定要求を、MFP100へ送信する。その際、MFP100は、指定された無線APを発見できない場合には、ネットワーク設定を行わず、設定要求に従ったネットワーク設定に失敗したことを示すエラー通知を携帯端末103へ送信する。なお、携帯端末103からの指示により、MFP100が、周辺の無線APをサーチし、発見した無線APのリストを携帯端末103へ送信し、携帯端末103が、受信したリストに基づいて無線APを指定してもよい。

<モバイルポータルアプリケーション> 図4は、MFP100においてモバイルポータル304が使用される場合に操作部205に表示される操作画面の例を示す図である。ここでは、図4を参照して、モバイルポータルアプリケーション(モバイルポータル304)について説明する。なお、モバイルポータル304の機能は、ROM202又はHDD204に格納されたアプリケーションプログラムをCPU201がRAM203に読み出して実行することで、MFP100において実現される。

CPU201は、操作部205に表示されたメニュー画面400においてボタン401がユーザによって選択(タッチ)されると、モバイルポータル304を起動する。ここで、上述の「機能別認証」として、モバイルポータル304についてユーザ認証を行うことが設定されている場合、CPU201は、認証画面410を操作部205に表示する。認証画面410に入力された認証情報に基づくユーザ認証に成功すると、モバイルポータル304を起動するとともに、モバイルポータル304の操作画面420を操作部205に表示する。

操作画面(モバイルポータル画面)420は、上述のソフトウェアAPモードによる無線APの起動を行うためのボタン421と、WLAN設定サービス311(Onboardingサービス)についての設定を行うためのボタン422と含む。モバイルポータル304は、ボタン421が選択された場合には、操作部205の表示画面を操作画面430に遷移させ、ボタン422が選択された場合には、操作部205の表示画面を操作画面440に遷移させる。

操作画面(モバイルポータル画面)430は、ソフトウェアAPモードによる無線APとしてMFP100において起動される無線APのSSID及びKEYを示すAP情報431,432を含む。ユーザは、操作画面430を用いて、AP情報431,432に対応する無線APの起動及び停止を個別に指示することが可能である。本実施形態では、AP情報431は、MFP100へのジョブの投入等を目的とした通常の無線ダイレクト接続用の無線APに対応し、AP情報432は、WLAN設定サービス311用の無線APに対応する。

操作画面(モバイルポータル画面)440は、携帯端末103等の外部装置によるWLAN設定サービス311(Onboardingサービス)へのアクセスを制御するための設定を行うために用いられる。操作画面440では、「ダイレクト接続制限」、「サービス利用制限」、「暗証番号認証」及び「ユーザ認証」の、4つの機能を有効化するか否かを設定できる。

「ダイレクト接続制限」は、WLAN設定サービス311用の特定の無線AP(特定AP)への無線ダイレクト接続を同時に行うことが可能な外部装置の台数を1台に制限する機能である。なお、認証画面410を用いたユーザ認証が行われる場合には、WLAN設定サービス311の利用を管理者ユーザのみに制限することで、それ以外のユーザによる当該サービスの不正利用を防止してもよい。

「サービス利用制限」は、特定APに無線ダイレクト接続を行った外部装置によってWLAN設定サービス311が利用される際に、WLAN設定サービス311を同時に利用可能な外部装置の台数を1台に制限する機能である。なお、認証画面410を用いたユーザ認証が行われる場合には、WLAN設定サービス311の利用を管理者ユーザに制限することで、それ以外のユーザによる当該サービスの不正利用を防止してもよい。

「暗証番号認証」は、特定APに無線ダイレクト接続を行った外部装置から、ネットワーク設定についての設定要求を受信した際に、操作部205に所定の暗証番号を表示し、表示した暗証番号に基づいて外部装置の認証を行う機能である。モバイルポータル304は、操作部205に表示した暗証番号と、外部装置から受信した暗証番号とが一致した場合に、設定要求に従ったネットワーク設定をWLAN設定サービス311に実行させる。なお、MFP100ではデフォルト暗証番号が予め設定されているが、ユーザは、モバイルポータル304を用いて暗証番号を変更可能である。

「ユーザ認証」は、特定APに無線ダイレクト接続を行った外部装置を操作するユーザの認証を行う機能である。「ユーザ認証」が有効化されている場合、モバイルポータル304は、認証制御サービス313を利用したユーザ認証を行う。認証制御サービス313は、特定APに無線ダイレクト接続を行った外部装置から受信した認証情報と、ログイン情報記憶部316に格納されているユーザ情報とに基づいて、ユーザ認証を行う。モバイルポータル304はユーザ認証に成功した場合に、設定要求に従ったネットワーク設定をWLAN設定サービス311に実行させる。

<設定サービス利用アプリケーション> 図5は、携帯端末103において設定サービス利用アプリケーション320が使用される場合に操作部215に表示される操作画面の例を示す図である。ここでは、図5を参照して、WLAN設定サービス311を利用するための設定サービス利用アプリケーション320について説明する。なお、当該アプリケーションの機能は、ROM212又はフラッシュメモリ214に格納されたアプリケーションプログラムをCPU211がRAM213に読み出して実行することで、携帯端末103において実現される。

設定サービス利用アプリケーション320が起動されると、操作画面500が操作部215に表示される。操作画面500には、現在、無線ダイレクト接続の対象となっているMFP(本例ではMFP100)の名称が含まれる。更に、操作画面500には、WLAN設定サービス311によるネットワーク設定の実行を指示するためのボタン501と、設定画面の表示を指示するためのボタン502とが含まれる。ボタン502が選択されると、設定サービス利用アプリケーション320は、設定画面510を操作部215に表示する。

設定画面510では、MFP100における上述のユーザ認証に用いられる認証情報(ユーザ名及びパスワード)、及び無線ダイレクト接続の対象となっているMFP100がインフラモードによる接続を行うべき無線AP(接続先AP)を入力可能である。なお、接続先APは、例えばプルダウンメニューによって所定のリストから選択可能であってもよい。設定画面510で接続先APの指定が行われた後、操作画面500においてボタン501が選択されると、設定サービス利用アプリケーション320は、接続先APを指定した設定要求をMFP100へ送信する。

設定サービス利用アプリケーション320は、MFP100から暗証番号の送信を要求された場合には、入力画面520を操作部215に表示して暗証番号の入力をユーザから受け付ける。更に、設定サービス利用アプリケーション320は、入力された暗証番号をMFP100へ送信する。

<処理手順> 次に、図6乃至図8を参照して、WLAN設定サービス311を利用して携帯端末103からMFP100のネットワーク設定を行う際にMFP100によって実行される、本実施形態に係る処理手順について説明する。MFP100によって実行される処理手順について説明する。図6の各ステップの処理は、ROM202又はHDD204に格納されたプログラム(モバイルポータル304のアプリケーションプログラムを含む。)をCPU201がRAM203に読み出して実行することによって実現される。なお、以下の処理手順は、MFP100をネットワークへ接続させるネットワーク設定を行う場合、及びMFP100の接続先のネットワークを変更させるネットワーク設定を行う場合のいずれにも適用できる。

本実施形態のMFP100では、図4を用いて説明したように、ダイレクト接続制限、サービス利用制限、暗証番号認証及びユーザ認証の各機能の有効化/無効化(オン/オフ)が予め設定される。S606の接続制限処理、S612のサービス利用制限処理、S614の暗証番号認証処理、及びS608のユーザ認証処理は、各機能が有効化されている(オン状態である)場合に実行される。

MFP100においてモバイルポータル304が起動されると、MFP100を操作するユーザを認証するユーザ認証が行われる。ユーザ認証の完了後にモバイルポータル画面420においてボタン421が選択されると、S601で、CPU201は、モバイルポータル画面430を操作部205に表示する。モバイルポータル画面420において、WLAN設定サービス311用の無線APである特定APの起動が、認証されたユーザによって指示されると、S602で、CPU201は、当該指示に従って、当該特定APをソフトウェアAPモードで起動する。更に、S603で、CPU201は、起動した特定APのAP情報であるSSID及びKEY(AP情報432)を操作部205に表示する。これにより、特定APに携帯端末103が無線ダイレクト接続を行うために必要となるSSID及びKEYを、ユーザに知らせることができる。

ユーザは、MFP100の操作部205に表示されたSSID及びKEYを用いて携帯端末103がMFP100へ無線ダイレクト接続を行うように、携帯端末103の操作部215を操作する。これにより、携帯端末103は、特定APに対応するSSID及びKEYを含む、無線ダイレクト接続のための接続要求を送信する。

MFP100では、S604で、CPU201は、特定APに対応するSSID及びKEYを含む接続要求を、外部装置からWLAN I/F208を介して受信したか否かを判定する。CPU201は、そのような接続要求を、WLAN I/F208を介して受信すると、処理をS605へ進める。以下で説明するように、S605〜S614では、CPU201は、特定APに接続してWLAN設定サービス311を利用できる外部装置(携帯端末)の数を制限する処理を実行する。

なお、上述のように、MFP100では、特定APだけでなく、MFP100へのジョブの投入等に用いられる無線APを含む、複数の無線APが同時にソフトウェアAPモードで起動される場合がある。その場合、CPU201は、WLAN設定サービス311を利用できる外部装置(携帯端末)の数を制限する処理を、特定APについてのみ実行する。これにより、WLAN設定サービス311への外部装置のアクセスを適切に制御しながら、外部装置がMFP100へ無線ダイレクト接続を行ってジョブを投入することを可能にできる。

(接続制限処理) S605で、CPU201は、接続制限機能が有効化されているか否かを判定し、有効化されている場合には処理をS606へ進め、無効化されている場合には処理をS607へ進める。S606では、CPU201は、特定APに接続できる外部装置(携帯端末)の数を1台に制限する処理である接続制限処理を、図7(A)に示す処理手順で実行する。

具体的には、S701で、CPU201は、接続要求が受信された際に、特定APに無線ダイレクト接続を行っている外部装置(携帯端末)が既に存在するか否かを判定する。CPU201は、特定APに無線ダイレクト接続を行っている外部装置が存在しない場合には、処理をS702へ進め、既に存在する場合には、処理をS703へ進める。

S702で、CPU201は、受信した接続要求に基づく特定APへの無線ダイレクト接続を許可し、処理をS607へ進める。一方、S703で、CPU201は、受信した接続要求に基づく特定APへの無線ダイレクト接続を制限(拒否)し、処理をS617へ進める。S617で、CPU201は、接続要求が拒否されたことを示すエラー通知を、当該接続要求の送信元である携帯端末103へ送信し、処理を終了する。

(ユーザ認証処理) S607で、CPU201は、ユーザ認証機能が有効化されているか否かを判定し、有効化されている場合には処理をS608へ進め、無効化されている場合には処理をS609へ進める。S608のユーザ認証処理は、図7(B)に示す処理手順で実行される。

具体的には、S711で、CPU201は、MFP100にログイン済みのユーザのログイン情報を、ログイン情報記憶部316から取得できたか否かを判定する。CPU201は、ユーザ情報を取得できた場合には処理をS712へ進め、取得できなかった場合には処理をS715へ進める。

S712で、CPU201は、ログイン情報記憶部316に格納されているユーザ情報と、接続要求の送信元である携帯端末103からの認証情報を取得する。この認証情報は、例えば、図5の設定画面510において予め設定されるユーザ情報に相当する。携帯端末103は、特定APに対する無線ダイレクト接続のための接続要求に認証情報を含めて、MFP100へ送信してもよい。あるいは、携帯端末103は、接続要求の送信後に、MFP100からの要求に応じて認証情報を送信してもよい。

その後、S713で、CPU201は、無線ダイレクト接続中の携帯端末103から取得した認証情報が、ログイン情報記憶部316から取得したユーザ情報と一致したか否かを判定することで、ユーザ認証を実行する。即ち、CPU201は、携帯端末103から受信された認証情報に対応する、携帯端末103のユーザと、MFP100において認証されたユーザとが一致するか否かを判定する。CPU201は、認証情報がユーザ情報と一致した場合にはS714へ、一致しない場合にはS716へ処理を進める。

S714で、CPU201は、受信した接続要求に基づく特定APへの無線ダイレクト接続を許可し、処理をS609へ進める。一方、S715で、CPU201は、受信した接続要求に基づく特定APへの無線ダイレクト接続を制限(拒否)し、処理をS617へ進める。S617で、CPU201は、接続要求が拒否されたことを示すエラー通知を、当該接続要求の送信元である携帯端末103へ送信し、処理を終了する。

このようなユーザ認証処理によれば、MFP100及び携帯端末103を現在操作しているユーザの意図に反して、異なるユーザによってWLAN設定サービス311が利用されることを防止できる。このため、MFP100に対する設定要求(指示)が複数の外部装置(携帯端末)間で競合することを防止することが可能になる。

(ダイレクト接続処理) その後、S609で、CPU201は、特定APと、S604で受信した接続要求の送信元である携帯端末103との無線ダイレクト接続を確立するための接続処理を行う。接続が確立されると、CPU201は、処理をS610へ進める。S610で、CPU201は、無線ダイレクト接続中の携帯端末103から、特定APを介して、MFP100がインフラモードで接続すべき無線APの指定を含む設定要求を、WLAN設定サービス311により受信する。

(サービス利用制限処理) 次にS611で、CPU201は、サービス利用制限機能が有効化されているか否かを判定し、有効化されている場合には処理をS612へ進め、無効化されている場合には処理をS613へ進める。S612では、CPU201は、携帯端末103との無線ダイレクト接続の確立後に、WLAN設定サービス311を利用できる外部装置(携帯端末)の数を1台に制限する処理であるサービス利用制限処理を、図8(A)に示す処理手順で実行する。

具体的には、S801で、CPU201は、WLAN設定サービス311を利用中の外部装置(携帯端末)が既に存在するか否かを判定する。例えば、接続制限機能が無効化されており、携帯端末103以外の携帯端末が特定APに無線ダイレクト接続を行い、携帯端末103よりも先に、WLAN設定サービス311を利用して設定要求をMFP100へ送信した場合に相当する。このような場合、WLAN設定サービス311を利用中の携帯端末が既に存在するため、CPU201は、処理をS803へ進める。そのような携帯端末が存在しない場合、CPU201は、処理をS802へ進める。

S802で、CPU201は、特定APに接続した携帯端末103によるWLAN設定サービス311の利用を許可し、即ち、受信した設定要求に従ったネットワーク設定の実行を許可し、処理をS613へ進める。一方、S803で、CPU201は、特定APに接続した携帯端末103によるWLAN設定サービス311の利用を制限(拒否)し、処理をS617へ進める。S617で、CPU201は、WLAN設定サービス311の利用が拒否されたことを示すエラー通知を、無線ダイレクト接続中の携帯端末103へ送信し、処理を終了する。

(暗証番号認証処理) 次にS613で、CPU201は、暗証番号認証機能が有効化されているか否かを判定し、有効化されている場合には処理をS614へ進め、無効化されている場合には処理をS615へ進める。S614の暗証番号認証処理は、図8(B)に示す処理手順で実行される。

具体的には、S811で、CPU201は、WLAN設定サービス311を利用するための暗証番号を取得する。この暗証番号は、上述のように、予め設定されたデフォルト暗証番号か、又はその後にユーザによって変更された、当該ユーザ固有の(ユーザごとに異なる)暗証番号である。CPU201は、HDD204等に格納されている暗証番号を取得すると、S812で、取得した暗証番号を操作部205に表示するとともに、暗証番号の送信を携帯端末103に要求する。当該要求を受信した携帯端末103は、入力画面520を操作部215に表示することで、MFP100の操作部205に表示された暗証番号の入力をユーザに促す。更に、携帯端末103は、ユーザによって入力された暗証番号をMFP100へ送信する。

これにより、S813で、CPU201は、無線ダイレクト接続中の携帯端末103から暗証番号を受信する。その後、S814で、CPU201は、携帯端末103から受信した暗証番号が、操作部205に表示した暗証番号と一致するか否かを判定し、一致した場合にはS815へ、一致しない場合にはS816へ処理を進める。

S815で、CPU201は、特定APに接続した携帯端末103によるWLAN設定サービス311の利用を許可し、即ち、受信した設定要求に従ったネットワーク設定の実行を許可し、処理をS615へ進める。一方、S806で、CPU201は、特定APに接続した携帯端末103によるWLAN設定サービス311の利用を制限(拒否)し、処理をS617へ進める。S617で、CPU201は、WLAN設定サービス311の利用が拒否されたことを示すエラー通知を、無線ダイレクト接続中の携帯端末103へ送信し、処理を終了する。

このような暗証番号認証処理では、デフォルト暗証番号からユーザ固有の暗証番号への変更が行われることで、携帯端末103のユーザの意図に反して、当該ユーザ以外のユーザによってWLAN設定サービス311が利用されることを防止できる。なお、CPU201は、上述のユーザ認証処理(S608)を実行した場合には、ユーザを認証する処理を重複して実行することを避けるために、暗証番号認証処理を実行しないように動作してもよい。これは、例えば、モバイルポータル画面440を、「暗証番号認証」及び「ユーザ認証」のいずれかのみを有効化できるように構成することによって実現できる。

(ネットワーク設定処理) S613又はS614からS615へ処理を進めると、CPU201は、S610で受信した設定要求で指定された、MFP100がインフラモードで接続すべき(接続先の変更によって新たに接続すべき)無線APをサーチ(探索)する。指定された無線APがMFP100の通信可能範囲内に位置している場合、当該無線APが発見される。S610では、CPU201は、指定された無線APを発見できたか否かを判定し、発見できた場合にはS616へ、発見できなかった場合にはS617へ処理を進める。

S616で、CPU201は、S610において特定APを介して受信された設定要求に従ってネットワーク設定を行い、設定が完了すると処理を終了する。具体的には、CPU201は、設定要求で指定された無線APに対してインフラモードによる接続を行うよう、WLAN I/F208を制御する。なお、MFP100がインフラモードで外部の無線APに接続中である場合には、CPU201は、接続先の無線APを、設定要求で指定された無線APに変更するよう、WLAN I/F208を制御する。これにより、MFP100がネットワークに未接続であった場合には、MFP100がネットワークに接続され、MFP100がいずれかの無線APに接続されていた場合には、指定された無線APへ接続先が変更される(接続先のネットワークが変更される)。その後、CPU201は処理を終了する。

一方、S617で、CPU201は、設定要求で指定された無線APの探索が不可能であったことを示すエラー通知を、設定要求の送信元である携帯端末103へ送信し、処理を終了する。

以上説明したように、本実施形態のMFP100は、WLAN設定サービス311を利用するための、ソフトウェアAPモードによる特定APを起動し、起動された特定APへの接続要求を、携帯端末103からWLAN I/F208を介して受信する。WLAN I/F208を介して接続要求が受信されると、特定APに接続してWLAN設定サービス311を利用できる外部装置(携帯端末)の数を制限する処理を実行する。MFP100は、このような制限処理として、接続制限処理(S606)及びサービス利用制限処理(S612)の少なくとも1つを実行する。また、MFP100は、制限処理として、ユーザ認証処理(S608)又は暗証番号認証処理(S614)を更に実行してもよい。本実施形態によれば、ソフトウェアAP機能を備え、ネットワーク設定を外部装置から行うことが可能なMFP100において、MFP100に対する設定指示(設定要求)が複数の外部装置間で競合することを防止することが可能になる。

[その他の実施形態] 本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

100:MFP、101,102:AP(アクセスポイント)、103:携帯端末、201,211:CPU、205,215:操作部、208,217:WLAN I/F

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