セカンダリセルID選択のためのシステムおよび方法

申请号 JP2016562937 申请日 2015-04-14 公开(公告)号 JP2017515387A 公开(公告)日 2017-06-08
申请人 シャープ株式会社; 发明人 ケネス ジェームス パーク; ケネス ジェームス パーク; 山田 昇平; 昇平 山田; ジョン ミカエル コワルスキー; ジョン ミカエル コワルスキー; ジャンペン イン; ジャンペン イン;
摘要 端末装置(UE)によって行われる方法が記載される。方法は、物理セル識別子情報要素(IE)を基地局装置(eNB)から受信するステップを含む。物理セル識別子IEは、アンライセンス・ロング・ターム・エボリューション(LTE)キャリア周 波数 上にあるセカンダリセル(SCell)と関連付けられる。方法は、物理セル識別子IEに基づいてSCellの物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)を確定するステップも含む。方法は、SCell上の物理チャネルまたは 信号 のためのパラメータとしてPCIを適用するステップをさらに含む。
权利要求

端末機器(UE)によって行われる方法であって、前記方法は、 物理セル識別子情報要素(IE)を基地局装置(eNB)から受信するステップであって、前記物理セル識別子IEは、アンライセンス・ロング・ターム・エボリューション(LTE)キャリア周波数上にあるセカンダリセル(SCell)と関連付けられる、前記受信するステップと、 前記物理セル識別子IEに基づいて前記SCellの物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)を確定するステップと、 前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用するステップと を備える、方法。前記eNBから受信した下りリンクキャリア周波数IEに基づいて前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップは、 前記SCellの絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)を前記下りリンクキャリア周波数IEから得るステップと、 前記ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップと を備える、請求項2に記載の方法。前記ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップは、前記SCellと関連付けられたキャリア周波数を得るために前記ARFCNを用いてテーブルルックアップを行うステップを備える、請求項3に記載の方法。前記物理セル識別子IEは、physCellId‐r10 IEであり、前記下りリンクキャリア周波数IEは、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEのうちの1つであり、前記物理セル識別子IEおよび前記下りリンクキャリア周波数IEは、sCellToAddModList‐r10 IEに含められる、請求項2に記載の方法。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示に基づくIEを前記eNBから受信するステップに基づいて、前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップをさらに備える、請求項1に記載の方法。前記SCellの前記PCIを確定するステップは、前記SCellの前記PCIを前記物理セル識別子IEから得るステップを備える、請求項1に記載の方法。前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用するステップは、前記SCellの前記PCIに基づいてスクランブルシーケンス初期化を行うステップを備える、請求項1に記載の方法。前記SCellによってプライマリ同期信号(PSS)もセカンダリ同期信号(SSS)も送信されないと想定するステップと、 前記SCellおよびプライマリセル(PCell)が少なくとも時刻同期されていると想定するステップ をさらに備える、請求項1に記載の方法。基地局装置(eNB)によって行われる方法であって、前記方法は、 アンライセンス・ロング・ターム・エボリューション(LTE)キャリア周波数上にあるセカンダリセル(SCell)の物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)を確定するステップと、 前記SCellの前記PCIのための物理セル識別子情報要素(IE)を端末装置(UE)へ送信するステップと、 前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用するステップと を備える、方法。前記UEへ送信された下りリンクキャリア周波数IEに基づいて前記SCellはアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると前記UEが判断することを想定するステップをさらに備える、請求項10に記載の方法。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップは、 前記SCellのARFCNを前記下りリンクキャリア周波数IEから得るステップと、 前記ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップと を備える、請求項11に記載の方法。前記ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップは、前記SCellと関連付けられたキャリア周波数を得るために前記ARFCNを用いてテーブルルックアップを行うステップを備える、請求項12に記載の方法。前記物理セル識別子IEは、physCellId‐r10 IEであり、前記下りリンクキャリア周波数IEは、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEのうちの1つであり、前記物理セル識別子IEおよび前記下りリンクキャリア周波数IEは、sCellToAddModList‐r10 IEに含められる、請求項11に記載の方法。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示を前記UEへ送信するステップをさらに備える、請求項10に記載の方法。前記SCellの前記PCIは、前記物理セル識別子IEに含まれる、請求項10に記載の方法。前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用するステップは、前記SCellの前記PCIに基づいてスクランブルシーケンス初期化を行うステップを備える、請求項10に記載の方法。前記SCellは、プライマリ同期信号(PSS)もセカンダリ同期信号(SSS)も送信せず、前記SCellおよびプライマリセル(PCell)は、少なくとも時刻同期される、請求項10に記載の方法。端末装置(UE)であって、 プロセッサと、 前記プロセッサと電子通信を行うメモリとを備え、前記メモリに記憶された命令は、 物理セル識別子情報要素(IE)を基地局装置(eNB)から受信し、前記物理セル識別子IEは、アンライセンス・ロング・ターム・エボリューション(LTE)キャリア周波数上にあるセカンダリセル(SCell)と関連付けられ、 前記物理セル識別子IEに基づいて前記SCellの物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)を確定して、 前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用する ために実行可能である、 UE。前記eNBから受信した下りリンクキャリア周波数IEに基づいて前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するために実行可能な命令をさらに備える、請求項19に記載の方法。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するために実行可能な前記命令は、 前記SCellの絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)を前記下りリンクキャリア周波数IEから得て、 前記ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断する ために実行可能な命令を備える、請求項20に記載の方法。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示に基づくIEを前記eNBから受信するステップに基づいて、前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するために実行可能な命令をさらに備える、請求項19に記載の方法。前記SCellの前記PCIを確定するために実行可能な前記命令は、前記SCellの前記PCIを前記物理セル識別子IEから得るために実行可能な命令を備える、請求項19に記載の方法。前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用するために実行可能な前記命令は、前記SCellの前記PCIに基づいてスクランブルシーケンス初期化を行うために実行可能な命令を備える、請求項19に記載の方法。基地局装置(eNB)であって、 プロセッサと、 前記プロセッサと電子通信を行うメモリとを備え、前記メモリに記憶された命令は、 アンライセンス・ロング・ターム・エボリューション(LTE)キャリア周波数上にあるセカンダリセル(SCell)の物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)を確定し、 前記SCellの前記PCIのための物理セル識別子情報要素(IE)を端末装置(UE)へ送信して、 前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用する ために実行可能である、 eNB。前記UEへ送信された下りリンクキャリア周波数IEに基づいて前記SCellはアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると前記UEが判断することを想定するために実行可能な命令をさらに備える、請求項25に記載のeNB。前記SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示を前記UEへ送信するために実行可能な命令をさらに備える、請求項25に記載のeNB。前記SCellの前記PCIは、前記物理セル識別子IEに含まれる、請求項25に記載のeNB。前記SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとして前記PCIを適用するために実行可能な前記命令は、前記SCellの前記PCIに基づいてスクランブルシーケンス初期化を行うために実行可能な命令を備える、請求項25に記載のeNB。前記SCellは、プライマリ同期信号(PSS)もセカンダリ同期信号(SSS)も送信せず、前記SCellおよびプライマリセル(PCell)は、少なくとも時刻同期される、請求項25に記載のeNB。

说明书全文

本開示は、一般に、通信システムに関する。より具体的には、本開示は、セカンダリセル(SCell)ID選択のためのシステムおよび方法に関する。

ワイヤレス通信デバイスは、消費者ニーズを満たし、可搬性と便利さとを改善するためにより小さく、より強になった。消費者は、ワイヤレス通信デバイスに依存するようになり、高信頼性のサービス、カバレッジエリアの拡大および機能性の向上を期待するようになった。ワイヤレス通信システムは、多数のワイヤレス通信デバイスに通信を提供し、それぞれのデバイスが基地局によるサービスを享受する。基地局は、ワイヤレス通信デバイスと通信するデバイスである。

ワイヤレス通信デバイスが進歩するにつれて、通信容量、速度、フレキシビリティおよび/または効率の向上が求められてきた。しかしながら、通信容量、速度、フレキシビリティおよび/または効率を向上させることがいくつかの問題を提起することがある。

例えば、アンライセンス・スペクトルで送信しているワイヤレス通信デバイスは、他のワイヤレス・デバイスと干渉することがある。アンライセンス・スペクトルでの送信の競合を回避するためには、ワイヤレス通信デバイスが送信前にチャネルがアイドルとなるまで待機するとよい。しかしながら、ロング・ターム・エボリューション(LTE:Long‐Term Evolution)通信システムで動作しているワイヤレス通信デバイスは、ほぼ連続的に送信する。それゆえに、LTEデバイスは、アンライセンス・スペクトルで動作している他のワイヤレス通信デバイスと干渉することがある。この考察により示されるように、干渉を低減するシステムおよび方法が有益であろう。

SCell ID選択のためのシステムおよび方法が実装された1つ以上のeNBおよび1つ以上のUEの一構成を示すブロック図である。

UEによるSCell ID選択のための方法の一実装を示すフロー図である。

eNBによるSCell ID選択のための方法の一実装を示すフロー図である。

UEによるSCell ID選択のための方法の別の実装を示すフロー図である。

UEによるSCell ID選択のための方法のさらに別の実装を示すフロー図である。

SCell ID選択を行うためのeNBおよびUEの詳細な構成を示すブロック図である。

UEによるSCell ID選択のための方法のより詳細な実装を示すフロー図である。

UEにおいて利用される様々なコンポーネントを示す。

eNBにおいて利用される様々なコンポーネントを示す。

フィードバック・レポーティングのためのシステムおよび方法が実装されたUEの一構成を示すブロック図である。

フィードバック・レポーティングのためのシステムおよび方法が実装されたeNBの一構成を示すブロック図である。

端末装置(UE:User Equipment)によって行われる方法が記載される。方法は、物理セル識別子情報要素(IE:information element)を基地局装置(eNB:evolved node B)から受信するステップを含む。物理セル識別子IEは、アンライセンス・ロング・ターム・エボリューション(LTE)キャリア周波数上にあるセカンダリセル(SCell)と関連付けられる。方法は、物理セル識別子IEに基づいてSCellの物理レイヤセルアイデンティティ(PCI:phisical‐layer cell identity)を確定するステップも含む。方法は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCIを適用するステップをさらに含む。

方法は、eNBから受信した下りリンクキャリア周波数IEに基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップも含みうる。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップは、SCellの絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN:absolute radio frequency channel number)を下りリンクキャリア周波数IEから得るステップを含みうる。方法は、ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップも含みうる。ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップは、SCellと関連付けられたキャリア周波数を得るためにARFCNを用いてテーブルルックアップを行うステップを含みうる。

物理セル識別子IEは、physCellId‐r10 IEであってもよい。下りリンクキャリア周波数IEは、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEのうちの1つであってもよい。物理セル識別子IEおよび下りリンクキャリア周波数IEは、sCellToAddModList‐r10 IEに含められてもよい。

方法は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示に基づくIEをeNBから受信するステップに基づいて、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップも含みうる。

SCellのPCIを確定するステップは、SCellのPCIを物理セル識別子IEから得るステップを含みうる。SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCIを適用するステップは、SCellのPCIに基づいてスクランブルシーケンス初期化を行うステップを含みうる。

方法は、SCellによってプライマリ同期信号(PSS:primary synchronization signal)もセカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronization signal)も送信されないと想定するステップも含みうる。方法は、SCellおよびプライマリセル(PCell)が少なくとも時刻同期されていると想定するステップをさらに含みうる。

eNBによって行われる方法が記載される。方法は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellのPCIを確定するステップを含む。方法は、SCellのPCIのための物理セル識別子IEをUEへ送信するステップも含む。方法は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCIを適用するステップをさらに含む。

方法は、UEへ送信された下りリンクキャリア周波数IEに基づいてSCellはアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUEが判断することを想定するステップも含みうる。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップは、SCellのARFCNを下りリンクキャリア周波数IEから得るステップを備える。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するステップは、ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップも備える。ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応すると判断するステップは、SCellと関連付けられたキャリア周波数を得るためにARFCNを用いてテーブルルックアップを行うステップを備える。

方法は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示を、UEへ、送信するステップも含みうる。

SCellのPCIは、物理セル識別子IEに含められてもよい。SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCIを適用するステップは、SCellのPCIに基づいてスクランブルシーケンス初期化を行うステップを含みうる。

SCellは、PSSもSSSも送信することがない。SCellおよびPCellは、少なくとも時刻同期されるとよい。

UEも記載される。UEは、プロセッサと、プロセッサと電子通信を行うメモリとを含む。メモリに記憶された命令は、物理セル識別子IEをeNBから受信するためにプロセッサによって実行可能である。物理セル識別子IEは、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellと関連付けられる。命令は、物理セル識別子IEに基づいてSCellのPCIを確定するためにも実行可能である。命令は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCIを適用するためにさらに実行可能である。

eNBも記載される。eNBは、プロセッサと、プロセッサと電子通信を行うメモリとを含む。メモリに記憶された命令は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellのPCIを確定するためにプロセッサによって実行可能である。命令は、SCellのPCIのための物理セル識別子IEをUEへ送信するためにも実行可能である。命令は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCIを適用するためにさらに実行可能である。

第3世代パートナーシップ・プロジェクトは、「3GPP」とも呼ばれ、第3および第4世代ワイヤレス通信システムに関する世界的に適用可能な技術仕様および技術レポートを規定することを目指した連携合意である。3GPPは、次世代モバイル・ネットワーク、システムおよびデバイスに関する仕様を規定する。

3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)は、将来の要求に対処すべくユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイルフォンまたはデバイス規格を改善するためのプロジェクトに与えられた名称である。一態様において、UMTSは、イボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス(E‐UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)およびイボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(E‐UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)にサポートおよび仕様を提供するために修正された。

本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、3GPP LTE、LTEアドバンスト(LTE‐A:LTE‐Advanced)および他の規格(例えば、3GPPリリース8、9、10、11および/または12)に関して記載される。しかしながら、本開示の範囲は、この点で限定されるべきではない。本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、他のタイプのワイヤレス通信システムにおいて利用されてもよい。

ワイヤレス通信デバイスは、音声および/またはデータを基地局へ通信するために用いられる電子デバイスであり、次には基地局がデバイスのネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、インターネットなど)と通信する。本明細書においてシステムおよび方法を記載するときに、ワイヤレス通信デバイスは、代わりに、移動局、端末装置(UE)、アクセス端末、加入者局、移動端末、遠隔局、ユーザ端末、端末、加入者ユニット、モバイルデバイスなどと呼ばれる。ワイヤレス通信デバイスの例は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、電子書籍リーダ、ワイヤレス・モデムなどを含む。3GPP仕様では、ワイヤレス通信デバイスは、典型的にUEと呼ばれる。しかしながら、本開示の範囲は3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「ワイヤレス通信デバイス」を意味するために本明細書では用語「UE」および「ワイヤレス通信デバイス」が同義で用いられる。

3GPP仕様では、基地局は、典型的にNode B、evolved Node B(eNB)、home enhancedまたはevolved Node B(HeNB)あるいはいくつかの他の同様の用語法で呼ばれる。本開示の範囲は3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「基地局」を意味するために本明細書では用語「基地局」、「Node B」、「eNB」および「HeNB」が同義で用いられる。そのうえ、用語「基地局」は、アクセスポイントを示すために用いられてもよい。アクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイスのためにネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネットなど)へのアクセスを提供する電子デバイスであってもよい。用語「通信デバイス」は、ワイヤレス通信デバイス(例えば、UE)および/または基地局(例えば、eNB)の両方を示すために用いられてもよい。

本明細書では、「セル」は、インターナショナル・モバイル・テレコミュニケーションズ‐アドバンスト(IMT−Advanced:International Mobile Telecommunications−Advanced)に用いるべく規格化または規制団体によって仕様が定められたいずれかの通信チャネルであり、eNBとUEとの間の通信に用いるためのライセンスバンド(例えば、周波数バンド)としてそのすべてまたはそのサブセットが3GPPによって採用されることに留意すべきである。同様に留意すべきは、E‐UTRAおよびE‐UTRANの全体的な記載において、本明細書では、「セル」が「下りリンク・リソースおよび随意的に上りリンク・リソースの組み合わせ」として定義されることである。下りリンク・リソースのキャリア周波数と上りリンク・リソースのキャリア周波数との間のリンキングが下りリンク・リソース上で送信されるシステム情報で示されてもよい。

「構成セル(configured cell)」は、UEが認識しており、情報を送信または受信することがeNBによって許容されたセルである。「構成セル(単数または複数)」は、在圏セル(単数または複数)であってもよい。UEは、すべての構成セル上でシステム情報を受信して必要な測定を行う。無線接続のための「構成セル(単数または複数)」は、プライマリセル、および/または0、1つまたはそれ以上のセカンダリセル(単数または複数)からなってもよい。「アクティブ化されたセル(activated cell)」は、UEが送受信を行っている構成セルである。すなわち、アクティブ化されたセルは、UEが物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニタする対象となるセルであり、下りリンク送信のケースでは、UEが物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を復号する対象となるセルである。いくつかの構成において、セカンダリセル(SCell)は、PDCCHをモニタすることがないことに留意すべきである。例えば、プライマリセル(PCell)によるSCellのクロスキャリアスケジューリングの間に、PCellのPDCCHにおける情報(例えば、キャリアインジケータフィールド(CIF:carrier indicator field)中の1つ以上のビット)は、PCellによって受信されたPDCCHがSCellを対象とすることを示してもよい。

「非アクティブ化されたセル(deactivated cell)」は、UEが送信PDCCHをモニタしていない構成セルである。留意すべきは、「セル」が異なる次元の観点から記載されることである。例えば、「セル」は、時間、空間(例えば、地理的)および周波数特性を有しうる。

キャリアアグリゲーションは、1つより多いキャリアの同時利用を指す。キャリアアグリゲーションにおいては、1つより多いキャリアがある1つのUEに対してアグリゲートされる。一例において、キャリアアグリゲーションは、UEに利用可能な有効バンド幅を増加させるために用いられる。本明細書に用いられる用語「同時の」およびその変形は、2つ以上のイベントが時間的に重なり合うか、および/または時間的に互いに接近して生じることを示すことに留意すべきである。加えて、「同時の」およびその変形は、2つ以上のイベントが正確に同時刻に生じることを意味しても、しなくてもよい。

キャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)が構成されているときに、UEは、ネットワークと1つの無線リソース制御(RRC:radio resource control)接続を有しうる。キャリアアグリゲーションを1つの無線インターフェースが提供してもよい。RRC接続確立、再確立およびハンドオーバの間に、1つの在圏セルが非アクセス層(NAS:non−access stratum)モビリティ情報(例えば、トラッキングエリアアイデンティティ(TAI:tracking area identity))を提供してもよい。RRC接続再確立およびハンドオーバの間には、1つの在圏セルがセキュリティ入力を提供してもよい。このセルは、プライマリセル(PCell)と呼ばれる。下りリンクでは、PCellに対応するコンポーネントキャリアが下りリンク・プライマリコンポーネントキャリア(DL PCC:downlink primary component carrier)であり、一方で上りリンクでは、PCellに対応するコンポーネントキャリアは、上りリンク・プライマリコンポーネントキャリア(UL PCC:uplink primary component carrier)である。

UEの能力に依存して、PCellとともに在圏セルのセットを形成するために1つ以上のセカンダリセル(SCell)が設定されもよい。下りリンクでは、SCellに対応するコンポーネントキャリアが下りリンク・セカンダリコンポーネントキャリア(DL SCC:downlink secondary component carrier)であり、一方で上りリンクでは、SCellに対応するコンポーネントキャリアは、上りリンク・セカンダリコンポーネントキャリア(UL SCC:uplink secondary component carrier)である。

UEのために構成された在圏セルのセットは、それゆえに、1つのPCellおよび1つ以上のSCellからなる。SCellごとに、UEによる(下りリンク・リソースに加えて)上りリンク・リソースの使用法が設定可能であってもよい。構成されるDL SCCの数がUL SCCの数以上であってもよく、SCellは、上りリンク・リソースのみの使用のために設定されることはない。

UEの観点から、各上りリンク・リソースが1つの在圏セルに属してもよい。構成される在圏セルの数は、UEのアグリゲーション能力に依存する。PCellは、ハンドオーバ手順を用いて(例えば、セキュリティ・キー変更およびランダムアクセスチャネル(RACH:random access channel)手順によって)のみ変更される。PCellは、PUCCHの送信に用いられる。SCellとは異なり、PCellは、非アクティブ化されない。再確立は、PCellが無線リンク障害(RLF:radio link failure)を経験したときにトリガされ、SCellがRLFを経験したときにはトリガされない。そのうえ、NAS情報は、PCellから取得される。

SCellの再構成、追加および除去は、RRCによって行われる。LTE内ハンドオーバにおいても、RRCは、ターゲットPCellとともに用いるためにSCellを追加、除去または再構成する。新しいSCellを追加するときには、SCellのすべての必要なシステム情報を送信するために専用RRCシグナリングが用いられる(例えば、接続モードの間に、UEは、ブロードキャストされたシステム情報をSCellから直接に取得する必要がない)。

周波数分割複信(FDD:frequency division duplexing)セルが必要とするスペクトルは、スペクトルの連続的なサブセットが完全に上りリンク(UL)または下りリンク(DL)のいずれかに割り当てられ、両方には割り当てられないスペクトル(例えば、無線通信周波数またはチャネル)である。従って、FDDは、対をなすキャリア周波数(例えば、対をなすDLおよびULキャリア周波数)を有しうる。

時分割複信(TDD:time division duplexing)セルは、対をなすチャネルを必要としない。その代わりに、TDDは、ULおよびDLリソースを同じキャリア周波数上に割り当てる。それゆえに、TDDは、スペクトルの使用法にさらに多くのフレキシビリティを提供する。ワイヤレスネットワーク・トラフィックの増加に伴い、スペクトル資源が非常に貴重になるにつれて、新たに割り当てられるスペクトルは、フラグメント化される傾向にあってより狭いバンド幅を有し、TDDおよび/またはスモールセルを配備するのにより適している。そのうえ、TDDは、種々のTDD UL/DL構成および動的なDL/UL再構成によるトラフィックアダプテーションを通じてフレキシブルなチャネル使用法を提供する。

いくつかの構成においては、キャリアアグリゲーションに関与するセルがTDD上り下りリンク(UL/DL)構成、およびFDD構成または両方を利用してもよい。リリース10におけるTDD CA、およびリリース11におけるバンド内CAについては同じTDD UL/DL構成を用いなければならない。リリース11では、異なるTDD UL/DL構成を用いたバンド間TDD CAがサポートされる。TDDセルとFDDセルとの間のキャリアアグリゲーション(TDD−FDD CA、ハイブリッドCAまたはハイブリッド復信ネットワークとも呼ばれる)に対するサポートは、3GPPリリース12で導入された。異なるTDD UL/DL構成を用いたバンド間TDD CAは、CA配備においてTDDネットワークのフレキシビリティを提供する。そのうえ、トラフィックアダプテーションによって強化された干渉管理(eIMTA:enhanced interference management with traffic adaptation)(動的UL/DL再構成とも呼ばれる)は、ネットワークトラフィック負荷に基づくフレキシブルなTDD UL/DL再構成を許容する。

TDD CAおよびハイブリッド複信ネットワークに伴って、マクロセルおよびピコ/スモールセルは、異なる周波数バンドを用いる。周波数バンドは、通信チャネルが確立されたスペクトルの小区分である。例えば、典型的なCAのケースでは、マクロセルが低い方の周波数バンドを用い、ピコ/スモールセルが高い方の周波数バンドを用いる。ハイブリッド複信ネットワークについて、可能な組み合わせは、マクロセル上にFDD、およびピコ/スモールセル上にTDDを有することである。

増加するトラフィック需要を満たすために、携帯電話事業者にはさらに多くのスペクトルが必要とされる。保証されたサービス品質(QOS:quality of service)をユーザに提供するために携帯電話事業者にはライセンス・スペクトルが好まれるが、アンライセンス・スペクトルは、有効にこれを補完すると見做すことができる。いくつかの構成において、アンライセンス・スペクトルは、産業、科学および医療(ISM:industrial,scientific and medical)無線バンドまたはアンライセンス全米情報インフラストラクチャ(UNIT:Unlicensed National Information Infrastructure)バンドを含みうる。例えば、アンライセンス・スペクトルのいくつかの中心周波数は、以下には限定されないが、2.4ギガヘルツ(GHz)および24.0GHzを含みうる。UNIIバンドは、以下には限定されないが、5.15〜5.25GHz、および5.725〜5.825GHzバンドを含みうる。

他の通信システムまたは電気デバイスがアンライセンス・スペクトルを用いて動作してもよい。例えば、低電力通信システムが通信のためにアンライセンス・スペクトルを用いてもよい。これらの通信システムは、コードレス電話、近距離無線通信(NFC:near field communication)デバイス、Bluetoothデバイス、およびワイヤレス・コンピュータ・ネットワーク(例えば、IEEE802.11ac、Wi‐Fiなど)を含みうる。LTEがアンライセンス・スペクトルで配備される場合には、共有スペクトルの既存のユーザがLTEによるスペクトルの使用によって悪影響を受けないことを保証するように、そのアンライセンス・スペクトルのプライマリユーザ(もし存在すれば)との共存について慎重に考慮される必要がある。例えば、あるレーダシステムがアンライセンス全米情報インフラストラクチャ・スペクトルの一部分で送信していてもよい。同様に望ましいのは、同じスペクトルを用いているLTEと既存の通信システムとの間の干渉を最小限に抑えることである。

いくつかの通信システム(例えば、Wi‐Fi)は、アンライセンス・スペクトル中のある1つのチャネルがアイドルであるとセンシングされたときにのみ送信することによって、送信しているノード間の衝突を回避するために、搬送波感知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA:carrier sense multiple access/collision avoidance)を用いる。CSMA/CAノードは、別のノードが送信しているか否かを判断するために、最初に共有スペクトルをリスニングする(例えば、ワイヤレスネットワーク中のワイヤレス信号についてリスニングする)ことによって、チャネルがアイドルであると判断する。別のノードが感知された場合、リスニング・ノードは、空の通信チャネルについて再リスニングする前に、送信ノードが送信を停止するのをある期間にわたって待機することになろう。共有スペクトルが空いているとリスニング・ノードが判断した場合、リスニング・ノードが共有スペクトル上で送信し始める。

LTEにおいて、セルの同期は、UEがある1つのセルにキャンプオンしようと試みるときにUEによって行われる最初のステップであってもよい。同期プロセスから、UEは、そのセルの物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)、時間スロットおよびフレーム同期を得る。これらのパラメータは、UEが基本データおよびUE固有データを復号して読み出すことを可能にする。基本データは、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH:physical broadcast channel)、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH:physical control format indicator channel)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)および物理ハイブリッドARQインジケータ・チャンネル(PHICH:physical hybrid ARQ indicator channel)などのうちの1つ以上と関連付けられたデータまたは情報を含みうる。UE固有データは、PDCSHと関連付けられたセルからのデータまたは情報を含みうる。

UEが特定のバンド/チャネルを取得/チューニングしようと試みている場合、UEは、最初に、eNBによって送信されたプライマリ同期信号(PSS)を見つける。PSSは、無線フレームの第1のサブフレーム(サブフレーム0)の第1の時間スロットの最後の直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)シンボル中に位置する。PSSは、UEがサブフレーム・レベルで同期されることを可能にする。PSSは、サブフレーム5で繰り返され、各サブフレームが1ミリ秒(ms)なので、これは、UEが5ms単位で同期されることを意味する。PSSを用いて、UEは、物理レイヤアイデンティティ(0から2)も得る。

次のステップで、UEは、セカンダリ同期信号(SSS)を見つける。SSSシンボルも、PSSと同じサブフレームに位置するが、PSSより前のシンボル中に位置する。SSSを用いて、UEは、物理レイヤセルアイデンティティ・グループ番号(0から167)を得る。

物理レイヤアイデンティティおよびセルアイデンティティ・グループ番号を用いて、UEは、UEがチューニングされる対象となるセルのためのPCIを確定する。LTEでは、許容された504通りのPCIがある。PCIは、ユニークな168個のセルレイヤアイデンティティ・グループに分割される。各グループは、3つの物理レイヤアイデンティティからなる。一例において、所定のセルについて物理レイヤアイデンティティが1であり、セルアイデンティティ・グループが2であると仮定すると、所定のセルのためのPCIは、式 PCI=3*(物理レイヤセルアイデンティティ・グループ)+(物理レイヤアイデンティティ)=3*2+1=7 によって得られる。

504通りのユニークな物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)がある。PCIは、168個のユニークな物理レイヤセルアイデンティティ・グループに分けられ、各グループが3つのユニークなアイデンティティを含む。グループ分けは、各PCIがただ1つの物理レイヤセルアイデンティティ・グループの一部であるようになされる。PCI NcellID=3N(1)ID+N(2)IDは、従って、物理レイヤセルアイデンティティ・グループを表す0から167までの範囲の番号N(1)ID、および物理レイヤセルアイデンティティ・グループ内の物理レイヤアイデンティティを表す0から2までの範囲の番号N(2)IDによって一意的に定義される。PCellおよびアンライセンスLTEキャリア周波数上にない他のSCellについては、在圏セルの物理レイヤアイデンティティがプライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)を含めて同期信号に含められる。PCellおよびアンライセンスLTEキャリア周波数上にない他のSCellについては、在圏セルの物理レイヤアイデンティティがUEによって在圏セルの同期信号に基づいて検出される。アンライセンスLTEキャリア周波数上にない近接セルの測定については、近接セルの物理レイヤアイデンティティがUEによって近接セルの同期信号に基づいて検出される。

UEが所定のセルのためのPCIを一旦確定すると、UEは、セル参照信号の位置も確定する。UEは、さらに、セル上で送信され、かつスクランブルされた(例えば、符号化された)セルの基本データおよびUE固有データをPCIを用いて復号する。

3GPPのいくつかの構成では、LTEがアンライセンス・スペクトル(例えば、2.4GHz ISMおよび5.8GHz UNIIバンド)で配備される。言い換えれば、LTEは、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるセルを利用する。本明細書では、LTEによって構成されたUEによるアンライセンス・スペクトルの使用は、U−LTEまたはLTE−Uと呼ばれる。

共有媒体が利用可能であることをセンシングするためのワイヤレス通信システム(例えば、Wi‐Fi)によるCSMA/CAの使用は、すべてのノードがアイドルの間に無線周波数(RF)を共有媒体に注入すべきではないことを意味する。ある1つのノードが共有媒体で送信すれば、その共有媒体がビジーに見えるであろう。他方、LTEのeNBは、共有媒体でPSSおよびSSSをほぼ連続的に送信する。従って、LTEのeNBがCSMA/CAに依存するアンライセンス・スペクトル(例えば、ISMバンド)で(その現在の構成における)そのプロトコルを送信することになったとすれば、ほぼ連続的なPSS/SSSの送信は、その共有媒体をやはり用いている他のCSMA/CAノード(例えば、Wi‐Fiノード)に共有媒体が常にビジーであると判断させたであろう。これは、CSMA/CAノードが共有媒体にそもそもアクセスすることを妨げかねない。そのうえ、UNIIバンドのいくつかの領域ではバンドのプライマリユーザであるレーダを検出するためにチャネル利用可能性チェック(Channel Availability Check)を行う必要があり、このケースでは、PSSおよび/またはSSSを時間的に連続して送信することが有益ではありえない。しかしながら、LTEのUEがLTEセルのPSSおよび/またはSSSへアクセスできなければ、UEは、セルのPCIを確定できず、セルから送信されたいずれの基本データおよびUE固有データも復号されない。

UEは、アンライセンスLTEキャリア周波数上のSCellを用いてキャリアアグリゲーションを行うことから利益を享受する。従って、UEは、SCellから送信されたPSSおよび/またはSSSを受信する以外の何らかの手段によって、アンライセンス・スペクトル(例えば、ISMバンド)で動作しているSCellのPCIを得ることが可能でなければならない。そのうえ、LTEによる使用のために特にライセンスされた訳ではない周波数バンドでは、若干修正された3GPP LTEプロトコルが用いられてもよい。これらのアンライセンス周波数バンドは、CSMA/CAに依存する他の無線アクセス技術(RAT:radio access technologies)(例えば、Wi−Fi)によって現在用いられている。

次に、図面を参照して本明細書に開示されるシステムおよび方法の様々な例が記載される。図面中、同様の参照番号は、機能的に類似した要素を示す。本明細書において図面に一般的に記載され、説明されるシステムおよび方法は、多種多様に異なった実装に配置し、かつ設計することができるであろう。従って、図面に表現されるいくつかの実装の以下のさらに詳細な記載は、特許請求の範囲を限定するものではなく、システムおよび方法を単に代表するに過ぎない。

図1は、SCell ID選択のためのシステムおよび方法が実装された1つ以上のeNB160および1つ以上のUE102の一構成を示すブロック図である。1つ以上のUE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いて1つ以上のeNB160と通信する。例えば、UE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ電磁信号を送信し、eNB160から電磁信号を受信する。eNB160は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102と通信する。

留意すべきは、いくつかの構成において、本明細書に記載されるUE102の1つ以上が単一のデバイスで実装されてもよいことである。例えば、いくつかの実装では複数のUE102が単一のデバイスに組み合わされてもよい。加えてまたは代わりに、いくつかの構成では、本明細書に記載されるeNB160の1つ以上が単一のデバイスで実装されてもよい。例えば、いくつかの実装では複数のeNB160が単一のデバイスに組み合わされてもよい。図1のコンテキストにおいて、例として、単一のデバイスは、本明細書に記載されるシステムおよび方法に従って1つ以上のUE102を含む。加えてまたは代わりに、本明細書に記載されるシステムおよび方法による1つ以上のeNB160が単一のデバイスまたは複数のデバイスとして実装されてもよい。

UE102およびeNB160は、相互に通信するために1つ以上のチャネル119、121を用いる。例えば、UE102は、1つ以上の上りリンクチャネル121および信号を用いてeNB160へ情報またはデータを送信する。上りリンクチャネル121の例は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)および物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)などを含む。上りリンク信号の例は、復調参照信号(DMRS:demodulation reference signal)およびサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)などを含む。1つ以上のeNB160も、例として、1つ以上の下りリンクチャネル119および信号を用いて1つ以上のUE102へ情報またはデータを送信する。下りリンクチャネル119の例は、PDCCH、EPDCCH、PDSCHなどを含む。下りリンク信号の例は、プライマリ同期信号(PSS)、セル固有参照信号(CRS:cell‐specific reference signal)、PDSCHと関連付けられたUE固有参照信号(DM−RS)、EPDCCHと関連付けられた復調参照信号(DM−RS:DeModulation Reference Signal)、ポジショニング参照信号(PRS:Positioning Reference Signal)、およびチャネル状態情報(CSI:channel state information)参照信号(CSI−RS:CSI reference signal)などを含む。他の種類のチャネルまたは信号が用いられてもよい。

1つ以上のUE102のそれぞれは、1つ以上のトランシーバ118、1つ以上の復調器114、1つ以上のデコーダ108、1つ以上のエンコーダ150、1つ以上の変調器154、1つ以上のデータバッファ104および1つ以上のUEオペレーション・モジュール124を含む。例えば、UE102では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、UE102では単一のトランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154)が実装されてもよい。

トランシーバ118は、1つ以上の受信機120および1つ以上の送信機158を含む。1つ以上の受信機120は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160から信号を受信する。例えば、受信機120は、1つ以上の受信信号116を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号116は、復調器114へ供給される。1つ以上の送信機158は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機158は、1つ以上の変調信号156をアップコンバートして送信する。

復調器114は、1つ以上の復調信号112を作り出すために1つ以上の受信信号116を復調する。1つ以上の復調信号112は、デコーダ108へ供給される。UE102は、信号を復号するためにデコーダ108を用いる。デコーダ108は、1つ以上の復号信号106、110を作り出す。例えば、第1のUE復合信号106は、受信したペイロード・データを備え、このデータがデータバッファ104に記憶される。第2のUE復号信号110は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のUE復号信号110は、1つ以上のオペレーションを行うためにUEオペレーション・モジュール124によって用いられるデータを供給する。

本明細書では、用語「モジュール」は、特定の要素またはコンポーネントがハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されることを意味する。しかしながら、本明細書において「モジュール」として示される任意の要素が代わりにハードウェアで実装されてもよいことに留意すべきである。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせで実装されてもよい。

一般に、UEオペレーション・モジュール124は、UE102が1つ以上のeNB160と通信することを可能にする。UEオペレーション・モジュール124は、U‐LTE判断モジュール128、SCell PCI確定モジュール130およびUE SCell取得モジュール132のうちの1つ以上を含む。

U‐LTE判断モジュール128は、SCellがアンライセンスLTE(U‐LTE)キャリア周波数上にあると判断する。いくつかの構成において、LTEは、先に記載されたように、アンライセンス・スペクトル(例えば、2.4GHzおよび5.8GHz ISMバンド)で配備される。共有アンライセンス媒体を用いた他のデバイス(例えば、CSMA/CAデバイス)との競合を回避するために、eNB160は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCell上ではPSSもSSSも送信することがない。代わりに、共有アンライセンス媒体を用いた他のデバイス(例えば、CSMA/CAデバイス)との競合を回避するために、eNB160は、許容可能な機会にのみアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCell上でPSSまたはSSSを送信してもよい。それゆえに、UE102は、SCellから送信されたPSSおよび/またはSSSを受信する以外の何らかの手段によって、アンライセンス・スペクトルで動作しているSCellのPCI125を得ることが可能でなければならない。

一構成において、U‐LTE判断モジュール128は、eNB160から受信した下りリンク(DL)キャリア周波数IE127に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。U‐LTE判断モジュール128は、SCellの絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)をDLキャリア周波数IE127から得る。U‐LTE判断モジュール128は、次に、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるかどうかを判断するために、SCellのARFCNを用いてテーブルルックアップを行う。

一構成において、DLキャリア周波数IE127は、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEのうちの1つであってもよい。DLキャリア周波数IE127は、SCell追加IEに含められてもよい。例えば、SCell追加IEは、sCellToAddModList‐r10 IEであってもよい。

別の構成では、U‐LTE判断モジュール128は、eNB160から受信した指示に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。この指示は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあることを示す情報要素であってもよい。

SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にある場合、SCell PCI確定モジュール130は、物理セル識別子IE123に基づいてSCellのPCI125を確定する。SCell PCI確定モジュール130は、eNB160から物理セル識別子IE123を受信する。一構成において、物理セル識別子IE123は、SCell追加IEに含められる。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとU‐LTE判断モジュール128が判断した場合には、SCell PCI確定モジュール130は、物理セル識別子IE123からSCellのPCI125を得る。一構成において、物理セル識別子IE123は、データフィールドにおけるエントリとしてSCellのPCI125を含む。

UE SCell取得モジュール132は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI125を適用する。物理チャネルは、PDSCH、PBCH、PCFICH、PDCCHおよびPHICHのうちの1つ以上を含む。物理信号は、参照信号および同期信号のうちの1つ以上を含む。参照信号は、セル固有参照信号(CRS)、MBSFN参照信号、PDSCHと関連付けられたUE固有参照信号(DM−RS)、EPDCCHと関連付けられた復調参照信号(DM−RS)、ポジショニング参照信号(PRS)、およびCSI参照信号(CSI−RS)のうちの1つ以上を含む。同期信号は、プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)のうちの1つ以上を含む。504通りのユニークな物理レイヤセルアイデンティティ(PCI)がある。例えば、UE SCell取得モジュール132は、SCellのPCI125に基づいてeNB160とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。一構成において、スクランブリングシーケンス発生器は、ターゲットセルのPCI125を用いて初期化される。データのスクランブリングが送信における最初のステップであってもよい。逆に、デスクランブリングが受信における最後のステップであってもよい。スクランブリングおよびデスクランブリングのいずれにおいても、PCI125がスクランブルシーケンス初期化に用いられる。

例えば、コードワードqごとに、ビットのブロック

が変調前にスクランブルされ、ここで

は、物理チャネル上において1つのサブフレームで送信されるコードワードqにおけるビットの数であり、結果として、

に従ってスクランブルビットのブロック

を生じ、ここでスクランブリングシーケンスc(q)(i)は、以下に定義される疑似ランダムシーケンスによって与えられる。スクランブリングシーケンス発生器は、各サブフレームの開始において初期化され、cinitの初期化値は、

に従ってトランスポートチャネル・タイプに依存し、ここでnRNTIは、PDSCH送信と関連付けられた無線ネットワーク一時識別子(RNTI:radio network temporary identifier)に対応する。

は、物理レイヤセルアイデンティティである。

疑似ランダムシーケンスは、長さ31のGoldシーケンスによって定義される。長さMPNの出力シーケンスc(n)、ここでn=0,1,...,MPN−1、が

によって定義され、ここでNc=1600であり、第1のmシーケンスは、x1(0)=1,x1(n)=0,n=1,2,...,30を用いて初期化されるものとする。第2のmシーケンスの初期化は、

によって示され、その値は、シーケンスの適用に依存する。

PBCHのスクランブリングシーケンスは、nf mod4=0を満たす各無線フレームでcint=NcellIDを用いて初期化される。nfは、システム・フレーム番号である。

PCFICHのスクランブリングシーケンス発生器は、各サブフレームの開始において

を用いて初期化される。PCFICHのためのリソース要素へのマッピングは、

に基づく。

PDCCHのスクランブリングシーケンス発生器は、各サブフレームの開始において

を用いて初期化される。nsは、無線フレーム内のスロット番号である。PDCCHのためのリソース要素へのマッピングは、

に基づく。

PHICHのスクランブリングシーケンス発生器は、各サブフレームの開始において

を用いて初期化される。PHICHのためのリソース要素へのマッピングは、

に基づく。

CRSの参照信号シーケンス

は、

によって定義され、ここでnsは、無線フレーム内のスロット番号であり、lは、スロット内のOFDMシンボル番号である。疑似ランダムシーケンス発生器は、各OFDMシンボルの開始において

を用いて初期化され、ここで

である。 CRSのセル固有周波数シフトは、

に基づく。

アンテナポート5に関して、PDSCHと関連付けられたUE固有参照信号シーケンス

は、

によって定義され、ここで

は、対応するPDSCH送信のリソースブロックにおけるバンド幅を示す。疑似ランダムシーケンス発生器は、各サブフレームの開始において

を用いて初期化される。

アンテナポートp∈{7,8,...,v+6}のうちのいずれに関しても、PDSCHと関連付けられた参照信号シーケンスr(m)は、

によって定義される。

疑似ランダムシーケンス発生器は、各サブフレームの開始において

を用いて初期化される。量n(i)ID,i=0,1,は、上位レイヤによってnDMRS,iIDの値が何も供給されない場合、またはPDSCH送信と関連付けられたDCIにDCIフォーマット1A、2Bもしくは2Cが用いられる場合にはn(i)ID=NcellIDによって与えられ、そうでない場合にn(i)ID=nDMRS,iIDによって与えられる。

nSCIDの値は、別に指定されない限りゼロである。ポート7または8上のPDSCH送信に関しては、nSCIDがPDSCHと関連付けられたDCIフォーマット2B、2Cまたは2Dによって与えられる。

PDSCHと関連付けられたUE固有参照信号セルのセル固有周波数シフトは、NcellIDに基づく。

CSI参照信号の参照信号シーケンス

は、

によって定義され、ここでnsは、無線フレーム内のスロット番号であり、lは、スロット内のOFDMシンボル番号である。疑似ランダムシーケンス発生器は、各OFDMシンボルの開始において

を用いて初期化され、ここで

である。量

は、上位レイヤによって設定されない限り、

に等しい。

PCI125を用いて、UE SCell取得モジュール132は、次に、SCellからの基本データおよびUE固有データを物理チャネルおよび信号を用いて復号して読み出す。

UEオペレーション・モジュール124は、信号148を1つ以上の受信機120へ供給する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、再送信をいつ受信すべきかを受信機(単数または複数)120に通知する。

UEオペレーション・モジュール124は、情報138を復調器114に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される変調パターンを復調器114に通知する。

UEオペレーション・モジュール124は、情報136をデコーダ108に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される符号化法をデコーダ108に通知する。

UEオペレーション・モジュール124は、情報142をエンコーダ150に提供する。情報142は、符号化すべきデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、送信データ146および/または他の情報142を符号化するようにエンコーダ150に命令する。

エンコーダ150は、送信データ146および/またはUEオペレーション・モジュール124によって提供された他の情報142を符号化する。例えば、データ146および/または他の情報142の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ150は、符号化データ152を変調器154へ供給する。

UEオペレーション・モジュール124は、情報144を変調器154に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160への送信に用いられることになる変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器154に通知する。変調器154は、1つ以上の変調信号156を1つ以上の送信機158へ供給するために符号化データ152を変調する。

UEオペレーション・モジュール124は、情報140を1つ以上の送信機158に提供する。この情報140は、1つ以上の送信機158に対する命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、信号をeNB160へいつ送信すべきかを1つ以上の送信機158に命令する。例として、1つ以上の送信機158は、ULサブフレームの間に送信する。1つ以上の送信機158は、1つ以上のeNB160へ変調信号(単数または複数)156をアップコンバートして送信する。

eNB160は、1つ以上のトランシーバ176、1つ以上の復調器172、1つ以上のデコーダ166、1つ以上のエンコーダ109、1つ以上の変調器113、1つ以上のデータバッファ162および1つ以上のeNBオペレーション・モジュール182を含む。例えば、eNB160では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、eNB160では単一のトランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113)が実装されてもよい。

トランシーバ176は、1つ以上の受信機178および1つ以上の送信機117を含む。1つ以上の受信機178は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102から信号を受信する。例えば、受信機178は、1つ以上の受信信号174を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号174は、復調器172へ供給される。1つ以上の送信機117は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機117は、1つ以上の変調信号115をアップコンバートして送信する。

復調器172は、1つ以上の復調信号170を作り出すために1つ以上の受信信号174を復調する。1つ以上の復調信号170は、デコーダ166へ供給される。eNB160は、信号を復号するためにデコーダ166を用いる。デコーダ166は、1つ以上の復号信号164、168を作り出す。例えば、第1のeNB復号信号164は、データバッファ162に記憶される、受信したペイロード・データを備える。第2のeNB復号信号168は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のeNB復号信号168は、1つ以上のオペレーションを行うためにeNBオペレーション・モジュール182によって用いられるデータを供給する。

一般に、eNBオペレーション・モジュール182は、eNB160が1つ以上のUE102と通信することを可能にする。eNBオペレーション・モジュール182は、SCellパラメータ確定モジュール129およびeNB SCell取得モジュール131のうちの1つ以上を含む。

SCellパラメータ確定モジュール129は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellのPCI125を確定する。例えば、eNB160と関連付けられたSCellごとにPCI125がeNB160の運用保守(OAM:operation and maintenance)によって設定される。いくつかの実装において、PCI125のアサインメントは、静的またはほぼ静的であってもよい(例えば、SCellのPCI125が頻繁には変化しない)。SCellパラメータ確定モジュール129は、次に、PCI125をUE102へ送信される物理セル識別子IE123に含める。一構成において、物理セル識別子IE123は、SCell追加IEに含められる。

eNB SCell取得モジュール131は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI125を適用する。例えば、eNB160は、SCellのPCI125に基づいてUE102とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI125を用いて、eNB160は、SCellからの基本データおよびUE固有データを符号化して送信する。

eNB SCell取得モジュール131は、UE102が物理セル識別子IE123に基づいてSCellのPCI125を確定すると想定する。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるため、eNB160は、SCell上ではPSSおよび/またはSSSを送信しない。それゆえに、UE102は、SCellのPCI125を代わりにeNB160によって送信された物理セル識別子IE123上から得る。例えば、UE102は、DLキャリア周波数IE127またはUE102へ送信された指示に基づいて、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断した場合には、UE102は、SCellのPCI125を物理セル識別子IE123から得る。

eNBオペレーション・モジュール182は、情報190を1つ以上の受信機178に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信をいつ受信すべきか、またはいつ受信すべきでないかを受信機(単数または複数)178に通知する。

eNBオペレーション・モジュール182は、情報188を復調器172に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される変調パターンを復調器172に通知する。

eNBオペレーション・モジュール182は、情報186をデコーダ166に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される符号化法をデコーダ166に通知する。

eNBオペレーション・モジュール182は、情報101をエンコーダ109に提供する。情報101は、符号化すべきデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、送信データ105および/または他の情報101を符号化するようにエンコーダ109に命令する。

エンコーダ109は、送信データ105および/またはeNBオペレーション・モジュール182によって提供された他の情報101を符号化する。例えば、データ105および/または他の情報101の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ109は、符号化データ111を変調器113へ供給する。送信データ105は、UE102へ伝えられることになるネットワーク・データを含む。

eNBオペレーション・モジュール182は、情報103を変調器113に提供する。この情報103は、変調器113に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102への送信に用いるための変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器113に通知する。変調器113は、1つ以上の変調信号115を1つ以上の送信機117へ供給するために符号化データ111を変調する。

eNBオペレーション・モジュール182は、情報192を1つ以上の送信機117に提供する。この情報192は、1つ以上の送信機117に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、信号をUE(単数または複数)102へいつ送信すべきか(または、いつ送信すべきでないか)を1つ以上の送信機117に命令する。いくつかの実装において、これは、UL/DL再構成DCIに基づく。1つ以上の送信機117は、変調信号(単数または複数)115を1つ以上のUE102へアップコンバートして送信する。

留意すべきは、DLサブフレームがeNB160から1つ以上のUE102へ送信され、ULサブフレームが1つ以上のUE102からeNB160へ送信されることである。そのうえ、eNB160も1つ以上のUE102も標準スペシャルサブフレームでデータを送信する。

同様に留意すべきは、eNB(単数または複数)160およびUE(単数または複数)102に含まれる要素またはその部分の1つ以上がハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、これらの要素またはその部分の1つ以上は、チップ、回路素子またはハードウェア・コンポーネントなどとして実装されてもよい。同様に留意すべきは、本明細書に記載される機能または方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC:application‐specific integrated circuit)、大規模集積回路(LSI:large‐scale integrated circuit)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。

図2は、UE102によるSCell ID選択のための方法200の一実装を示すフロー図である。方法200は、図1と関連して先に記載されたUE102によって行われる。

UE102は、物理セル識別子IE123をeNB160から受信する(ステップ202)。物理セル識別子IE123は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellと関連付けられる。一構成において、物理セル識別子IE123は、SCell追加IEに含められる。例えば、SCell追加IEは、sCellToAddModList‐r10 IEであってもよい。

一構成において、SCell追加IEは、UE102へ送信される無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)に含められる。RRC接続再構成メッセージは、RRC接続を修正するためのコマンドである。RRC接続再構成メッセージは、測定設定、モビリティ制御ならびに無線リソース構成(無線ベアラ(RE:radio bearer)、MAC主構成および物理チャネル構成を含む)に関する情報を伝える。この構成は、関連する専用非アクセス層(NAS)情報およびセキュリティ構成を含む。

SCell追加IEは、UE102がPCellに加えてSCellをチューニングするようにその受信機を設定するためにUE102に関して必要情報をPCellから得ることを許容する。一構成において、物理セル識別子IE123は、physCellId‐r10 IEである。物理セル識別子IE123は、SCellのPCI125を提供する。

UE102は、物理セル識別子IE123に基づいてSCellのPCI125を確定する(ステップ204)。例えば、UE102は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。一構成において、UE102は、図4と関連して記載されるように、eNB160から受信したDLキャリア周波数IE127に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。別の構成では、UE102は、図5と関連して記載されるように、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。

SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断した場合には、UE102は、SCellのPCI125を物理セル識別子IE123から得る。言い換えれば、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるため、SCellは、PSSおよび/またはSSSを送信しない。それゆえに、UE102は、SCellのPCI125を代わりに物理セル識別子IE123上から得る。

SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断した場合には、UE102は、SCellによってPSSもSSSも送信されないと想定することに留意すべきである。代わりに、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断した場合には、UE102は、SCellによってPSSまたはSSSがすべての定義された機会に送信されるわけではないと想定する。そのうえ、UE102は、SCellおよびPCellが少なくとも時刻同期されていると想定する。

UE102は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI125を適用する(ステップ206)。例えば、UE102は、SCellのPCI125に基づいてeNB160とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI125を用いて、UE102は、次に、SCellからの基本データおよびUE固有データを復号して読み出す。

図3は、eNB160によるSCell ID選択のための方法300の一実装を示すフロー図である。eNB160は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellのPCI125を確定する(ステップ302)。一構成において、eNB160は、SCell上ではPSSおよび/またはSSSを送信しない。別の構成では、eNB160は、SCell上でPSSおよび/またはSSSを送信することをいくつかの機会に無効にする。そのうえ、SCellおよびPCellは、少なくとも時刻同期される。

eNB160は、SCellのPCI125のための物理セル識別子IE123をUE102へ送信する(ステップ304)。一構成において、物理セル識別子IE123は、SCell追加IEに含められる。例えば、SCell追加IEは、sCellToAddModList‐r10 IEであってもよい。一構成において、物理セル識別子IE123は、physCellId‐r10 IEである。SCellのPCI125は、物理セル識別子IE123に含められてもよい。

eNB160は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断することを想定する。一構成において、eNB160は、図4と関連して記載されるように、UE102へ送信された下りリンク(DL)キャリア周波数IE127に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断することを想定する。別の構成において、eNB160は、図5と関連して記載されるように、eNB160によって送信された指示に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断することを想定する。

eNB160は、UE102が物理セル識別子IE123に基づいてSCellのPCI125を確定すると想定する。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断した場合には、UE102は、SCellのPCI125を物理セル識別子IE123から得る。言い換えれば、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるため、eNB160は、SCell上ではPSSおよび/またはSSSを送信しない。それゆえに、UE102は、SCellのPCI125を代わりにeNB160によって送信された物理セル識別子IE123上から得る。

eNB160は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI125を適用する(ステップ306)。例えば、eNB160は、SCellのPCI125に基づいてUE102とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI125を用いて、eNB160は、SCellからの基本データおよびUE固有データを符号化して送信する。

図4は、UE102によるSCell ID選択のための方法400の別の実装を示すフロー図である。方法400は、図1と関連して先に記載されたUE102によって行われる。UE102は、SCell追加IEをeNB160から受信する(ステップ402)。一構成において、SCell追加IEは、sCellToAddModList‐r10 IEである。SCell追加IEは、UE102がPCellに加えてSCellをチューニングするようにその受信機を設定するためにUE102に関してPCellから情報を得ることを許容する。

UE102は、DLキャリア周波数IE127をSCell追加IEから得る(ステップ404)。DLキャリア周波数IE127は、SCell追加IEに含められてもよい。一構成において、DLキャリア周波数IE127は、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEであってもよい。いくつかの構成において、dl‐CarrierFreq‐v1090 IEがdl‐CarrierFreq‐r10 IEを置き換えてもよい。dl‐CarrierFreq‐v1090 IEは、より広い範囲のARFCN値を提供する。

UE102は、SCellの絶対無線周波数チャネル番号(ARFCN)をDLキャリア周波数IE127から得る(ステップ406)。一構成において、DLキャリア周波数IE127は、SCellのためのARFCN‐ValueEUTRAパラメータまたはARFCN‐ValueEUTRA‐v9e0を含みうる。ARFCN‐ValueEUTRAは、下りリンク、上りリンクまたは双方向(TDD)E‐UTRAキャリア周波数に適用可能なARFCNを示すために用いられる。ある1つの拡張が(ARFCN‐ValueEUTRA‐v9e0によって定義されるような)拡張値の範囲を用いてシグナリングされた場合、UE102は、この拡張のみを考慮して、対応する元のフィールドを無視してもよい。UE102は、ARFCN‐ValueEUTRA(すなわち、シグナリングされる場合、サフィックスなし)によって定義されるような値の範囲を用いる。専用シグナリングでは、E‐UTRANは、UE102によってサポートされるE‐UTRAバンドに対応するEARFCNのみを提供する。

UE102は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するためにARFCNに基づいてテーブルルックアップを行う(ステップ408)。例えば、UE102は、ARFCN値およびARFCN値と関連付けられたキャリア周波数を含んだルックアップテーブルを含む。DLキャリア周波数IE127から得られたARFCNを用いて、UE102は、SCellと関連付けられたキャリア周波数をルックアップテーブルから得る。それゆえに、UE102は、ARFCNがアンライセンスLTEキャリア周波数に対応するかどうかを判断する。例えば、SCellのARFCNを用いて、UE102は、SCellが2.4GHz ISMまたは5GHz UNIIバンド内のアンライセンスLTEキャリア周波数に帰着するかどうかを判断する。

SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとUE102が判断した場合には、UE102は、SCellによってPSSもSSSも送信されないと想定する。そのうえ、UE102は、SCellおよびPCellが少なくとも時刻同期されていると想定する。

UE102は、物理セル識別子IE123をSCell追加IEから得る(ステップ410)。物理セル識別子IE123は、SCell追加IEによって提供されてもよい。一構成において、物理セル識別子IE123は、physCellId‐r10 IEである。

UE102は、物理セル識別子IE123に基づいてSCellのPCI125を確定する(ステップ412)。一構成において、物理セル識別子IE123は、データフィールドにおけるエントリとしてSCellのPCI125を含む。

UE102は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI125を適用する(ステップ414)。これは、図2と関連して先に記載されたように達成される。例えば、UE102は、SCellのPCI125に基づいてeNB160とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI125を用いて、UE102は、次に、SCellからの基本データおよびUE固有データを復号して読み出す。

図5は、UE102によるSCell ID選択のための方法500のさらに別の実装を示すフロー図である。方法500は、図1と関連して先に記載されたUE102によって行われる。UE102は、SCell追加IEをeNB160から受信する(ステップ502)。一構成において、SCell追加IEは、sCellToAddModList‐r10 IEである。

UE102は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるというeNB160からの指示を受信する(ステップ504)。例えば、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるかどうかを示す新しいIEがeNB160から送信される。一構成において、eNB160は、UE102がSCellに近接していると判断する。eNB160は、UE102がSCellにチューニングしてそれを測定できるように必要情報を用いて(例えば、RRC接続再構成メッセージを通じて)UE102を再構成する。RRC接続再構成メッセージは、PCell上のPDSCHを通じてUE102へ送信される。

一構成において、IEがTRUEにセットされているとき、これは、SCellがアンライセンスLTE周波数上にあることをUE102に示す。それゆえに、UE102は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるという指示を受信するステップに基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。

この指示は、SCell追加IEに含まれる情報がU‐LTE SCellを対象とすることをUE102にさらに示す。それゆえに、UE102は、SCellによってPSSもSSSも送信されないと想定する。そのうえ、UE102は、SCellおよびPCellが少なくとも時刻同期されていると想定する。

UE102は、物理セル識別子IE123をSCell追加IEから得る(ステップ506)。物理セル識別子IE123は、SCell追加IEによって提供されてもよい。一構成において、物理セル識別子IE123は、physCellId‐r10 IEである。

UE102は、物理セル識別子IE123に基づいてSCellのPCI125を確定する(ステップ508)。一構成において、物理セル識別子IE123は、データフィールドにおけるエントリとしてSCellのPCI125を含む。

UE102は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI125を適用する(ステップ510)。これは、図2と関連して先に記載されたように達成される。例えば、UE102は、SCellのPCI125に基づいてeNB160とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI125を用いて、UE102は、次に、SCellからの基本データおよびUE固有データを復号して読み出す。

図6は、SCell ID選択を行うためのeNB660およびUE602の詳細な構成を示すブロック図である。図6と関連して記載されるUE602およびeNB660は、図1と関連して記載されたUE102およびeNB160に従って実装される。例えば、UE602およびeNB660は、相互に通信するために1つ以上のチャネル619、621を用いる。

eNB660は、eNBオペレーション・モジュール682を含む。一般に、eNBオペレーション・モジュール682は、eNB660が1つ以上のUE602と通信することを可能にする。eNBオペレーション・モジュール682は、SCellパラメータ確定モジュール629およびeNB SCell取得モジュール631のうちの1つ以上を含む。

SCellパラメータ確定モジュール629は、アンライセンスLTEキャリア周波数上にあるSCellのPCI625を確定する。SCellパラメータ確定モジュール629は、PCI625をphysCellId IE623に含める。

SCellパラメータ確定モジュール629は、SCellのARFCN‐ValueEUTRA635も確定する。ARFCN‐ValueEUTRA635は、SCellのキャリア周波数を識別するためのテーブルルックアップ値である。ARFCN‐ValueEUTRA635は、dl‐CarrierFreq IE627に含まれてもよい。dl‐CarrierFreq IE627は、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEのうちの1つであってもよい。physCellId623およびdl‐CarrierFreq IE627は、UE602へ送信されるsCellToAddModList‐r10 IE633に含められてもよい。

eNB SCell取得モジュール631は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI625を適用する。例えば、eNB660は、SCellのPCI625に基づいてUE602とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。SCellのPCI625を用いて、eNB660は、SCellからの基本データおよびUE固有データを符号化して送信する。

UEオペレーション・モジュール624は、UE602がeNB660と通信することを可能にする。UEオペレーション・モジュール624は、U‐LTE判断モジュール628、SCell PCI確定モジュール630およびUE SCell取得モジュール632のうちの1つ以上を含む。

U‐LTE判断モジュール628は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるかどうかを判断する。一構成において、U‐LTE判断モジュール628は、eNB660から受信したdl‐CarrierFreq IE627に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。U‐LTE判断モジュール628は、SCellのARFCN‐ValueEUTRA635をdl‐CarrierFreq IE627から得る。U‐LTE判断モジュール628は、次に、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるかどうかを判断するために、SCellのARFCN‐ValueEUTRA635を用いてテーブルルックアップを行う。

別の構成では、U‐LTE判断モジュール628は、eNB660から受信した指示に基づいてSCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断する。この指示は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあることを示す情報要素であってもよい。

SCell PCI確定モジュール630は、physCellId623に基づいてSCellのPCI625を確定する。SCell PCI確定モジュール630は、physCellId623をeNB660から送信されたsCellToAddModList‐r10 IE633から得る。SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあるとU‐LTE判断モジュール628が判断した場合には、SCell PCI確定モジュール630は、SCellのPCI625をphysCellId623から得る。

UE SCell取得モジュール632は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI625を適用する。例えば、UE SCell取得モジュール632は、SCellのPCI625に基づいてeNB660とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI625を用いて、UE SCell取得モジュール632は、次に、SCellからの基本データおよびUE固有データを復号して読み出す。

図7は、UE602によるSCell ID選択のための方法700のより詳細な実装を示すフロー図である。方法700は、図6と関連して先に記載されたUE602によって行われる。UE602は、sCellToAddModList‐r10 IE633をeNB660から受信する(ステップ702)。sCellToAddModList‐r10 IE633は、UE602がPCellに加えてSCellをチューニングするようにその受信機を設定するためにUE602に関してPCellから情報を得ることを許容する。

UE602は、dl‐CarrierFreq IE627をSCell追加IEから得る(ステップ704)。dl‐CarrierFreq IE627は、dl‐CarrierFreq‐r10 IEまたはdl‐CarrierFreq‐v1090 IEのうちの1つであってもよい。dl‐CarrierFreq IE627は、sCellToAddModList‐r10 IE633に含められてもよい。

UE602は、SCellのARFCN‐ValueEUTRA635をdl‐CarrierFreq IE627から得る(ステップ706)。ARFCN‐ValueEUTRA635は、SCellのキャリア周波数を識別するためのテーブルルックアップ値である。UE602は、SCellがアンライセンスLTEキャリア周波数上にあると判断するためにARFCN‐ValueEUTRA635に基づいてテーブルルックアップを行う(ステップ708)。例えば、ARFCN‐ValueEUTRA635を用いて、UE602は、SCellと関連付けられたキャリア周波数をルックアップテーブルから得る。それゆえに、UE602は、ARFCN‐ValueEUTRA635がアンライセンスLTEキャリア周波数に対応するかどうかを判断する。

UE602は、physCellId IE623をsCellToAddModList‐r10 IE633から得る(ステップ710)。UE602は、physCellId IE623に基づいてSCellのPCI625を確定する(ステップ712)。一構成において、physCellId IE623は、データフィールドにおけるエントリとしてSCellのPCI625を含む。

UE602は、SCell上の物理チャネルまたは信号のためのパラメータとしてPCI625を適用する(ステップ714)。例えば、UE602は、SCellのPCI625に基づいてeNB660とともにスクランブルシーケンス初期化を行う。PCI625を用いて、UE602は、次に、SCellからの基本データおよびUE固有データを復号して読み出す。

図8は、UE802において利用される様々なコンポーネントを示す。図8と関連して記載されるUE802は、図1と関連して記載されたUE102および/または図6と関連して記載されたUE602に従って実装される。UE802は、UE802のオペレーションを制御するプロセッサ863を含む。プロセッサ863は、中央処理装置(CPU:central proccessing unit)とも呼ばれる。メモリ869は、リードオンリメモリ(ROM:read‐only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ863に命令865aおよびデータ867aを供給する。メモリ869の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non‐volatile random access memory)も含んでよい。命令865bおよびデータ867bは、プロセッサ863にも存在する。プロセッサ863に読み込まれた命令865bおよび/またはデータ867bは、プロセッサ863による実行または処理のために読み込まれた、メモリ869からの命令865aおよび/またはデータ867aも含んでよい。命令865bは、先に記載された方法200、400、500および700の1つ以上を実装するためにプロセッサ863によって実行される。

UE802は、データの送受信を許容するための1つ以上の送信機858および1つ以上の受信機820が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)858および受信機(単数または複数)820は、1つ以上のトランシーバ818に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ822a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ818に電気的に結合される。

UE802の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含むバスシステム871によって結合される。しかしながら、明確さのために、図8では様々なバスがバスシステム871として示される。UE802は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)873も含んでよい。UE802は、UE802の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース875も含んでよい。図8に示されるUE802は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロック図である。

図9は、eNB960において利用される様々なコンポーネントを示す。図9と関連して記載されるeNB960は、図1と関連して記載されたeNB160に従って実装される。eNB960は、eNB960のオペレーションを制御するプロセッサ977を含む。プロセッサ977は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。メモリ983は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ977に命令979aおよびデータ981aを供給する。メモリ983の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含んでよい。命令979bおよびデータ981bは、プロセッサ977にも存在する。プロセッサ977に読み込まれた命令979bおよび/またはデータ981bは、プロセッサ977による実行または処理のために読み込まれた、メモリ983からの命令979aおよび/または981aも含む。命令979bは、先に記載された方法300を実装するためにプロセッサ977によって実行される。

eNB960は、データの送受信を許容するための1つ以上の送信機917および1つ以上の受信機978が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)917および受信機(単数または複数)978は、1つ以上のトランシーバ976に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ980a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ976に電気的に結合される。

eNB960の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含むバスシステム985によって結合される。しかしながら、明確さのために、図9では様々なバスがバスシステム985として示される。eNB960は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP)987も含んでよい。eNB960は、eNB960の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース989も含んでよい。図9に示されるeNB960は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロック図である。

図10は、フィードバック・レポーティングのためのシステムおよび方法が実装されたUE1002の一構成を示すブロック図である。UE1002は、送信手段1058、受信手段1020および制御手段1024を含む。送信手段1058、受信手段1020および制御手段1024は、上の図2、図4、図5および図7と関連して記載された機能の1つ以上を行うように構成される。上の図8は、図10の具体的な装置構造の一例を示す。図2、図4、図5および図7の機能の1つ以上を実現するために、他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。

図11は、フィードバック・レポーティングのためのシステムおよび方法が実装されたeNB1160の一構成を示すブロック図である。eNB1160は、送信手段1117、受信手段1178および制御手段1182を含む。送信手段1117、受信手段1178および制御手段1182は、上の図3と関連して記載された機能の1つ以上を行うように構成される。上の図9は、図11の具体的な装置構造の一例を示す。図3の機能の1つ以上を実現するために、他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。

用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の利用可能な媒体を指す。用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書では、非一時的かつ有形のコンピュータおよび/またはプロセッサ可読媒体を示す。限定ではなく、例として、コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read‐Only Memory)、コンパクトディスク・リードオンリーメモリ(CD‐ROM)、または他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令の形態の所望のプログラムコードまたはデータ構造を載せるかもしくは記憶するために用いることができ、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を備える。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピーディスク(floppy disk)およびBlu‐ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方でディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。

留意すべきは、本明細書に記載される方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC)、大規模集積回路(LSI)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。

本明細書に開示されるそれぞれの方法は、記載される方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を備える。本方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互に交換されてもよく、および/または単一のステップに組み合わされてもよい。言い換えれば、記載される方法の適切なオペレーションのためにステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特許請求の範囲から逸脱することなく、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用が修正されてもよい。

当然のことながら、特許請求の範囲は、先に示された通りの構成および構成要素には限定されない。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される配置、オペレーション、ならびにシステム、方法、および装置の詳細に様々な修正、変更および変形がなされてもよい。

特許請求の範囲は、添付書類の通りである。

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