光受信装置、及び光受信方法

申请号 JP2014040874 申请日 2014-03-03 公开(公告)号 JP6323070B2 公开(公告)日 2018-05-16
申请人 富士通株式会社; 发明人 北島 広之; 桑原 隆;
摘要
权利要求

フレームを受信する受信部と、 前記受信部により受信されたフレームに含まれる、第1レイヤの先頭位置を検出する第1検出部と、 前記受信部により受信されたフレームに含まれる、第2レイヤの先頭位置を検出する第2検出部と、 前記第1検出部により検出された、前記第1レイヤの先頭位置と、前記第2検出部により検出された、前記第2レイヤの先頭位置とが、所定位置となる様に、前記フレームをシフトさせると共に、各レイヤ毎のシフトを行う回路が共用化されたシフト部と、 前記シフト部によるシフト後のフレームから、前記第1レイヤのヘッダを抽出する第1抽出部と、 前記シフト部によるシフト後のフレームから、前記第2レイヤのヘッダを抽出する第2抽出部と を有することを特徴とする光受信装置。前記シフト部は、前記第1レイヤの先頭位置と、前記第2レイヤの先頭位置と、前記フレームから前記第1レイヤのヘッダを抽出するための第1シフト量と、前記フレームから前記第1レイヤのヘッダを削除するための第2シフト量とを用いて、前記フレームをシフトさせることを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。前記シフト部は、前記第1シフト量と前記第2シフト量とを用いて、前記第1抽出部が前記第1レイヤのヘッダの位置を特定するための第1信号を生成すると共に、前記フレームから前記第2レイヤのヘッダを抽出するための第3シフト量を用いて、前記第2抽出部が前記第2レイヤのヘッダの位置を特定するための第2信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の光受信装置。前記第1レイヤの先頭位置または前記第2レイヤの先頭位置は、前記フレームの受信前に、ビット位置に制約が加えられることを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。前記フレームは、前記第1レイヤにOTUCnフレームを有し、前記第2レイヤにODU4Cnフレームを有することを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。光受信装置が、 フレームを受信し、 受信されたフレームに含まれる、第1レイヤの先頭位置を検出し、 受信されたフレームに含まれる、第2レイヤの先頭位置を検出し、 検出された、前記第1レイヤの先頭位置と、検出された、前記第2レイヤの先頭位置とが、所定位置となる様に、前記フレームを、各レイヤ毎のシフトを行う回路が共用化されたシフト部により、シフトさせ、 前記シフト後のフレームから、前記第1レイヤのヘッダを抽出し、 前記シフト後のフレームから、前記第2レイヤのヘッダを抽出する ことを特徴とする光受信方法。

说明书全文

本発明は、光受信装置、及び光受信方法に関する。

従来、ITU−T(International Telecommunication Union−Telecommunication standardization sector)におけるOTN(Optical Transport Network)伝送では、より高速な光伝送を実現するため、フレームの多重化が行われることがある。すなわち、OTU(Optical channel Transport Unit)フレームを構成するODU(Optical channel Data Unit)フレームでは、ペイロードの中に、クライアント信号の他に、更に下位レイヤのODUフレームが多重化されることがある。以下、この様なODUフレームを、該フレームを格納する側のHO(Higher Order)−ODUフレームと区別して、「LO(Lower Order)−ODUフレーム」と記す。

例えば、光受信装置が、400GbE(400Gbps Ethernet(登録商標))のクライアント信号を、100Gbpsの4つの信号に分割して伝送する場合、まず、4レーンで構成されるODU4Cn(n=4)のLO−ODUフレームに、上記クライアント信号をマッピングする。その後、光受信装置は、ODU4Cm(m=4)のHO−ODUフレーム側に、上記クライアント信号をマッピングすることで、400Gbpsでの高速伝送が可能なOTUフレームを生成する。OTN伝送では、信号が階層化されており、各レイヤのビットレートも異なるため、通常、保守監視等の信号処理は、レイヤ単位で行われる。

また、光受信装置は、受信されたOTUフレームのOH(Over Head)を参照して、保守監視等の信号処理(以下、「OH処理」と記す。)を行う。OH処理は、光受信装置内のデバイス(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等)により実現されるが、装置内デバイスは、100Gbpsに追従するクロック(例えば、100GHz)では動作することができない。このため、装置内デバイスは、OTUフレームに対するOH処理を、200〜400MHz程度のパラレル処理により実行する。

図7は、OTUフレームのOH処理に先立ち、データが並び替えられる様子を示す図である。図7に示す様に、OTUフレームF100は、受信後、シリアル・パラレル変換される(S101)。ところが、OTUフレームF100は、連続して受信されるため、変換のタイミングによっては、処理対象のOHが、必ずしもデータの先頭側に位置するとは限らない。その結果、OHの位置の特定が困難となる。そこで、処理対象となるOHが、常時、パラレル信号上の所定の位置(例えば、1ビット目の先頭部分)に出現する様に、OTUフレームF100の並び替え(シフト)が行われる(S102)。該並び替え後、パラレル信号としてのOTUフレームF100に対し、OH位置の特定、及びOH処理が実行される(S103)。

特開2012−65342号公報

しかしながら、従来のフレーム処理では、並び替え処理がレイヤ毎に個別に実行されることから、回路の規模が増大してしまうという問題があった。以下、図8を参照して、詳細に説明する。図8は、従来技術におけるレイヤ単位のフレーム処理を説明するための図である。図8に示す様に、従来、デマッピング側のフレーム処理において、上述したデータの並び替えは、レイヤ単位で行われていた。

図8において、OTUCnフレームF200は、第1レイヤのフレームであり、ODU4CnフレームF300は、第2レイヤのフレームである。OTUCnフレームF200は、ペイロード部の他に、OH部F210とFEC(Forward Error Correction)部F220とを有し、ペイロード部には、OH部F310を有するODU4CnフレームF300が多重化されている。なお、OTUCnフレームF200、ODU4CnフレームF300の塗り潰し部分(黒色部分)は、各フレームの先頭位置を示すFAS(Frame Alignment Signal)を示す。

光受信装置により受信されたOTUCnフレームF200は、クロックレートを下げるため、シリアル・パラレル変換された後(S201)、先頭位置が検出される(S202)。S203では、第1並び替え処理が実行される。すなわち、OTUCnフレームF200に対し、後段のOH処理が実行し易い様に、上記先頭位置が、パラレルデータの先頭部分(例えば、MSB:Most Significant Bit)にくる様に、OTUCnフレームF200が並び替えられる。そして、第1レイヤのOTUCnフレームF200に対するOH処理が実行される(S204)。

第2並び替え処理では、OTUCnフレームF200から、OH部F210とFEC部F220とが削除された後、後段においてレイヤ間のフレーム変換処理が実行し易い様に、ペイロード部を構成するパラレルデータが長方形となる様に整形される(S205、S206)。次に、整形後のOTUCnフレームF200から、ODU4CnフレームF300が抽出される。

S207では、上記S202と同様に、抽出されたODU4CnフレームF300から、該フレームの先頭位置が検出される。S208では、第3並び替え処理が実行される。すなわち、ODU4CnフレームF300に対し、後段のOH処理が実行し易い様に、上記先頭位置が、パラレルデータの先頭部分(例えば、MSB)にくる様に、ODU4CnフレームF300が並び替えられる。S209では、上記S204と同様に、第2レイヤのODU4CnフレームF300に対するOH処理が実行される。

上述した様に、従来のフレーム処理では、並び替え処理が、第1及び第2の各レイヤ毎に個別に実行される。並び替え処理は、セレクタ回路や制御回路により実行されることから、並び替え処理の増加に伴い、光受信装置の回路規模は増大する。特に、100Gbps超の高速伝送では、640本以上のパラレル数が見込まれるため、並び替え処理の増加は、回路規模に多大な影響を与えることとなる。このことが、FPGA等の既存のデバイスによるフレーム処理を困難とする要因となる。

開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、回路規模を縮小することができる光受信装置、及び光受信方法を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願の開示する光受信装置は、一つの態様において、受信部と第1検出部と第2検出部とシフト部と第1抽出部と第2抽出部とを有する。前記受信部は、フレームを受信する。前記第1検出部は、前記受信部により受信されたフレームに含まれる、第1レイヤの先頭位置を検出する。前記第2検出部は、前記受信部により受信されたフレームに含まれる、第2レイヤの先頭位置を検出する。前記シフト部は、前記第1検出部により検出された、前記第1レイヤの先頭位置と、前記第2検出部により検出された、前記第2レイヤの先頭位置とが、所定位置となる様に、前記フレームをシフトさせる。前記第1抽出部は、前記シフト部によるシフト後のフレームから、前記第1レイヤのヘッダを抽出する。前記第2抽出部は、前記シフト部によるシフト後のフレームから、前記第2レイヤのヘッダを抽出する。

本願の開示する光受信装置の一つの態様によれば、回路規模を縮小することができる。

図1は、本実施例に係る光受信装置を有する光伝送システムの構成を示す図である。

図2は、本実施例に係る光受信装置の構成を示すブロック図である。

図3は、光受信装置により受信されるOTUCnフレームのデータ構成例を示す図である。

図4Aは、OTUCnフレームから第1レイヤの先頭位置が検出される様子を示す図である。

図4Bは、OTUCnフレームから第2レイヤの有効範囲が特定される様子を示す図である。

図4Cは、OTUCnフレームから第2レイヤの先頭位置が検出される様子を示す図である。

図5Aは、OTUCnフレームから第1並び替え用バレルシフト量が算出される様子を示す図である。

図5Bは、OTUCnフレームから削除用バレルシフト量が算出される様子を示す図である。

図5Cは、OTUCnフレームから第2並び替え用バレルシフト量が算出される様子を示す図である。

図6Aは、第1レイヤのOTUCnフレーム及び第2レイヤのODU4Cnフレームがシフトされる様子を示す図である。

図6Bは、第1レイヤ及び第2レイヤのOHの位置を示す信号が生成される様子を示す図である。

図7は、OTUフレームのOH処理に先立ち、データが並び替えられる様子を示す図である。

図8は、従来技術におけるレイヤ単位のフレーム処理を説明するための図である。

以下に、本願の開示する光受信装置、及び光受信方法の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する光受信装置、及び光受信方法が限定されるものではない。

まず、本願の開示する一実施例に係る光受信装置の構成を説明する。図1は、本実施例に係る光受信装置20を有する光伝送システム1の構成を示す図である。図1に示す様に、光伝送システム1では、光信号送信側の光送信装置10と光信号受信側の光受信装置20とが、光ファイバFにより接続されている。

光送信装置10は、信号処理部10a、10b、10cと多重処理部10dとE/O(Electric/Optic)変換部10eとを有する。信号処理部10a、10b、10cは、受信されるクライアント信号を監視及び終端すると共に、ネットワーク上で処理可能なフレーム(ODUフレーム)へのマッピングを行う。多重処理部10dは、複数の上記ODUフレームを、更にハイレートのODUフレームに多重化してマッピングすると共に、該ODUフレームにFECとOHとを付加する。E/O変換部10eは、電気信号を光信号に変換する。なお、上記クライアント信号は、例えば、イーサネット(登録商標)、SONET(Synchronous Optical NETwork)、ファイバチャネルにより伝送可能な信号である。

光受信装置20は、O/E(Optic/Electric)変換部20aとNW(NetWork)信号処理部20bと分離処理部20cと信号処理部20d、20e、20fとを有する。O/E変換部20aは、光ファイバF経由で受信された光信号を、受光素子により電気変換して復調し、元の電気信号を復元する。NW信号処理部20bは、上記ODUフレームを終端する。分離処理部20cは、光送信装置10にて多重化されたODUフレームを分離し、デマッピングする。信号処理部20d、20e、20fは、上記ODUフレームを、クライアント信号にマッピングする。

次に、光受信装置20の構成について、より詳細に説明する。図2は、本実施例に係る光受信装置20の構成を示すブロック図である。図2に示す様に、光受信装置20は、シリアル・パラレル変換部21とOTUCn先頭位置検出部22とODU4Cn先頭位置検出部23とバレルシフト部24とOTUCnOH抽出部25とODU4CnOH抽出部26とを有する。これら各構成部分は、一方向または双方向に、信号やデータの入出が可能な様に接続されている。

図2に示す様に、第1レイヤ(HO)のOTUCnフレームF1は、先頭にOH部F11を有し、末尾にFEC部F12を有する。また、ペイロード部分に、第2レイヤ(LO)のODU4CnフレームF2を有する。なお、OTUCnフレームF1の塗り潰し部分(黒色部分)は、該フレームの先頭位置を示すFASF1aを示す。同様に、ODU4CnフレームF2の塗り潰し部分(黒色部分)は、該フレームの先頭位置を示すFASF2aを示す。

シリアル・パラレル変換部21は、100Gx4のOTUCnフレームF1を各々パラレル変換して、光受信装置20内のデバイス(例えば、ASIC、FPGA)により処理可能なクロックレートまで低下させる。OTUCn先頭位置検出部22は、OTUCnフレームF1の先頭位置を検出し、第1先頭位置情報を取得する。ODU4Cn先頭位置検出部23は、第1先頭位置情報を基に第2レイヤ有効範囲23aを特定した後、該第2レイヤ有効範囲23aから、ODU4CnフレームF2の先頭位置を検出し、第2先頭位置情報を取得する。

バレルシフト部24は、OTUCnフレームF1及びODU4CnフレームF2の先頭位置情報を用いて、データ並び替え時のシフト量(先頭位置をずらす量)をレイヤ単位で切り替える。これにより、バレルシフト部24は、1つの回路により実現される。具体的には、バレルシフト部24は、シフト量算出部241a、241b、241cとシフト制御部242とシフト動作部243とを有する。

シフト量算出部241aは、第1先頭位置情報を用いて、OTUCnフレームF1から第1レイヤのOHを抽出するための第1並び替え用バレルシフト量を算出する。シフト量算出部241bは、第1先頭位置情報を用いて、OTUCnフレームF1からOH部F11とFEC部F12とを削除するための削除用バレルシフト量を算出する。シフト量算出部241cは、第2先頭位置情報と第1並び替え用バレルシフト量と削除用バレルシフト量とを用いて、ODU4CnフレームF2から第2レイヤのOHを抽出するための第2並び替え用バレルシフト量を算出する。

シフト制御部242は、各シフト量算出部241a、241b、241cから入力されるシフト量に基づき、シフト動作部243の動作を制御する。また、シフト制御部242は、第1レイヤにおけるOHの位置を示す情報をOTUCnOH抽出部25に出力する。同様に、シフト制御部242は、第2レイヤにおけるOHの位置を示す情報をODU4CnOH抽出部26に出力する。

シフト動作部243は、N:1セレクタ243−1〜243−NをN個有し、第1レイヤ有効範囲22aにおいて、第1並び替え用バレルシフト量と削除用バレルシフト量とに基づく第1シフト動作を行う。また、シフト動作部243は、第2レイヤ有効範囲23aにおいて、第2並び替え用バレルシフト量に基づく第2シフト動作を行う。なお、Nは2以上の整数であり、例えば128である。

OTUCnOH抽出部25は、上記第1シフト動作に従い、第1レイヤにおけるOHの位置を示す情報を用いたOH処理を実行する。ODU4CnOH抽出部26は、上記第2シフト動作に従い、第2レイヤにおけるOHの位置を示す情報を用いたOH処理を実行する。

続いて、図3〜図6Aを参照しながら、光受信装置20の動作を説明する。

図3は、光受信装置20により受信されるOTUCnフレームF1のデータ構成例を示す図である。図3において、x軸(横軸)には時間(クロック)が規定され、y軸(縦軸)にはビット数が規定されている。本実施例では、1クロック分のOTUCnフレームであるOTUCnフレームF1に着目する。OTUCnフレームF1において、斜線及びドットで示す矩形の領域は、第1レイヤ有効範囲22aに相当し、ドットで示す領域は、第2レイヤ有効範囲23aに相当する。図3に示す様に、第1レイヤ有効範囲22aには、60ビット目を先頭位置として、第1レイヤのFASF1aが設定されている。同様に、第2レイヤ有効範囲23aには、50ビット目を先頭位置として、第2レイヤのFASF2aが設定されている。なお、各レイヤのFASF1a、F2aは、それぞれ40ビットのビット幅を有する。

図3に示したOTUCnフレームF1は、第1レイヤ及び第2レイヤの階層構造を有し、光受信装置20により受信された後、128ビット毎にパラレル処理される。

図4Aは、OTUCnフレームF1から第1レイヤの先頭位置が検出される様子を示す図である。図4Aに示す様に、光受信装置20のOTUCn先頭位置検出部22は、OTUCnフレームF1の第1レイヤ有効範囲22aから、第1レイヤの先頭位置を示すFASF1aを検出する。なお、図4Aでは、1クロック分のOTUCnフレームF1について例示したが、FASF1aの検出は、各クロック毎に行われる。

図4Bは、OTUCnフレームF1から第2レイヤの有効範囲が特定される様子を示す図である。図4Bに示す様に、光受信装置20のODU4Cn先頭位置検出部23は、検出されたFASF1aの位置とFECの位置とを基に、OTUCnフレームF1の第1レイヤ有効範囲22aから、第2レイヤ有効範囲23aを特定する。

図4Cは、OTUCnフレームF1から第2レイヤの先頭位置が検出される様子を示す図である。図4Cに示す様に、光受信装置20のODU4Cn先頭位置検出部23は、特定された第2レイヤ有効範囲23aから、第2レイヤの先頭位置を示すFASF2aを検出する。なお、図4Cでは、1クロック分のOTUCnフレームF1について例示したが、FASF2aの検出は、各クロック毎に行われる。

図5Aは、OTUCnフレームF1から第1並び替え用バレルシフト量が算出される様子を示す図である。図5Aに示す様に、光受信装置20のシフト量算出部241aは、第1レイヤの先頭位置を示すFASF1a(図4A参照)を用いて、FASF1aをMSBにシフトさせるためのシフト量(第1並び替え用バレルシフト量)を算出する。図5Aに示す例では、FASF1aは60ビット目から始まるので、シフト量算出部241aは、上記シフト量を+69(=129−60)ビットとすることで、FASF1aをMSBの位置に移動させることができる。

図5Bは、OTUCnフレームF1から削除用バレルシフト量が算出される様子を示す図である。図5Bに示す様に、光受信装置20のシフト量算出部241bは、第1レイヤの先頭位置を示すFASF1a(図4A参照)を用いて、OTUCnフレームF1の第1レイヤ有効範囲22aから第1レイヤのOH、FECを削除するためのシフト量(削除用バレルシフト量)を算出する。すなわち、シフト量算出部241bは、OH、FECを削除しても、第2レイヤの先頭位置を示すポインタP1がMSBの位置にくる様なシフト量を算出する。図5Bに示す例では、FASF1aは60ビット目から始まるので、シフト量算出部241bは、上記シフト量を+157(=129−(60+40)+128)ビットとすることで、ポインタP1をMSBの位置に移動させることができる。同様に、シフト量算出部241bは、OH、FECを削除しても、次の第1レイヤの先頭位置を示すポインタP2がMSBの位置にくる様なシフト量を算出する。図5Bに示す例では、FASF1aは60ビット目から始まるので、シフト量算出部241bは、上記シフト量を+669(=129−(60+40)+128*5)ビットとすることで、ポインタP2をMSBの位置に移動させることができる。

図5Cは、OTUCnフレームF1から第2並び替え用バレルシフト量が算出される様子を示す図である。図5Cに示す様に、光受信装置20のシフト量算出部241cは、FASF2a(図4C参照)と第1並び替え用バレルシフト量(図5A参照)と削除用バレルシフト量(図5B参照)とを用いて、FASF2aをMSBにシフトさせるためのシフト量(第2並び替え用バレルシフト量)を算出する。図5Cに示す例では、FASF2aは50ビット目から始まるので、シフト量算出部241cは、上記シフト量を+207(=129−50+128)ビットとすることで、FASF2aをMSBの位置に移動させることができる。より具体的には、削除用バレルシフト量は、第2レイヤ有効範囲23aを128ビットパラレルの矩形に整形するためのシフト量である。従って、第2並び替え用バレルシフト量は、該シフト量(128ビット)に対し、129ビットからFASF2aのビット位置(50ビット)を減算した値(79ビット)を加算することにより算出される。

図6Aは、第1レイヤのOTUCnフレームF1及び第2レイヤのODU4CnフレームF2がシフトされる様子を示す図である。図6Aに示す様に、光受信装置20のシフト動作部243は、OTUCnフレームF1を構成するデータ列に対し、第1並び替え用バレルシフト量(図5A参照)に従い、第1レイヤのOHをシフトさせる。また、シフト動作部243は、削除用バレルシフト量(図5B参照)に従い、OTUCnフレームF1からFECを削除する。更に、シフト動作部243は、第2並び替え用バレルシフト量(図5C参照)に従い、第1レイヤのOH、FEC以外の第2レイヤのOHをシフトさせる。その結果、第1レイヤ及び第2レイヤのOHは何れも、128ビットパラレルデータの先頭位置(MSBの位置)に揃う。

図6Bは、第1レイヤ及び第2レイヤのOHの位置を示す信号が生成される様子を示す図である。図6Bに示す様に、光受信装置20のシフト制御部242は、第1並び替え用バレルシフト量(図5A参照)と削除用バレルシフト量(図5B参照)と第2並び替え用バレルシフト量(図5C参照)とを用いて、各レイヤのOH位置を示す信号を生成する。具体的には、第1レイヤに関し、シフト制御部242は、OTUCnフレームF1のFASF1aを基に、第1並び替え用バレルシフト量と削除用バレルシフト量とを用いて、OTUCnOH抽出部25が第1レイヤのOHの位置を特定するための第1補助信号を生成する。続いて、第2レイヤに関し、シフト制御部242は、ODU4CnフレームF2のFASF2aを基に、第2並び替え用バレルシフト量を用いて、ODU4CnOH抽出部26が第2レイヤのOHの位置を特定するための第2補助信号を生成する。

次に、OTUCnOH抽出部25は、上記第1補助信号により、第1レイヤのOHの位置を特定し、OTUCnフレームF1から、OH処理の対象となるOHを抽出する。ODU4CnOH抽出部26は、上記第2補助信号により、第2レイヤのOHの位置を特定し、ODU4CnフレームF2から、OH処理の対象となるOHを抽出する。抽出された各レイヤのOHは、保守監視等の信号処理(OH処理)に使用される。

以上説明した様に、光伝送システム1は、光送信装置10と光受信装置20とを有する。光受信装置20は、シリアル・パラレル変換部21とOTUCn先頭位置検出部22とODU4Cn先頭位置検出部23とバレルシフト部24とOTUCnOH抽出部25とODU4CnOH抽出部26とを有する。シリアル・パラレル変換部21は、OTUCnフレームF1を受信する。OTUCn先頭位置検出部22は、シリアル・パラレル変換部21により受信されたOTUCnフレームF1に含まれる、第1レイヤの先頭位置を検出する。ODU4Cn先頭位置検出部23は、シリアル・パラレル変換部21により受信されたOTUCnフレームF1に含まれる、第2レイヤの先頭位置を検出する。バレルシフト部24は、OTUCn先頭位置検出部22により検出された、上記第1レイヤの先頭位置と、ODU4Cn先頭位置検出部23により検出された、上記第2レイヤの先頭位置とが、所定位置となる様に、OTUCnフレームF1をシフトさせる。OTUCnOH抽出部25は、バレルシフト部24によるシフト後のOTUCnフレームF1から、上記第1レイヤのヘッダを抽出する。ODU4CnOH抽出部26は、バレルシフト部24によるシフト後のOTUCnフレームF1から、上記第2レイヤのヘッダを抽出する。

換言すれば、光受信装置20は、フレームの並び替え(シフト)処理を、第1レイヤのOTUCnと第2レイヤのODU4Cnとで共用して、1つのバレルシフト回路により実現する。これにより、従来3つの回路で行っていた第1〜第3の並び替え処理(図8参照)が、1つの回路(バレルシフト部24)により実行可能となる。従って、光受信装置20は、従来のフレーム処理機能を維持しつつ、回路規模を縮小することができる。その結果、消費電力やコストの低減が可能となる。より具体的には、回路規模の縮小により、例えば、従来では2チップのFPGAでしか実現できなかった光受信装置20が、1チップのみで実現可能となる。これにより、FPGAを搭載するPCB(Printed Circuit Board)の実装面積が削減され、実装設計工数の短縮を図ることができる。また、消費電力についても、FPGA1チップ分(例えば10W程度)の低減が可能となる。

なお、上記実施例では、光伝送システム1は、マッピング側の先頭(FAS)挿入位置に制約を与えなかったが、上記第1レイヤの先頭位置または上記第2レイヤの先頭位置は、OTUCnフレームF1の受信前に、ビット位置に制約が加えられるものとしてもよい。光伝送システム1は、この様な制約を加えることで、デマッピング側の光受信装置20のシフト動作部243の有するN:1セレクタの段数を減少させることができる。その結果、更なる回路規模の縮小が可能となる。例えば、マッピング側において、光送信装置10が、上記先頭挿入位置を、128パラレルビット中の1、9、17、…、113、121という様に、8個飛びのビット位置とする制約を加えてもよい。かかる態様では、デマッピング側のデータ並び替え動作に必要な上記N:1セレクタの数は、理論上1/8(例えば、128段から16段)に減少する。これに伴い、光受信装置20のシフト動作部243の回路規模も1/8に縮小可能となる。また、上記制約の対象は、第1レイヤの先頭位置に限らず、第2レイヤの先頭位置、あるいは双方のレイヤの先頭位置であってもよい。

また、上記実施例に係る光受信装置20は、Beyond100G伝送フレームに限らず、既存の伝送フレームに対しても適用することができる。すなわち、第1レイヤのOTUCnフレームF1は、例えば、現行のOTN規格(ITU−T G.709)に定義されているOTUkフレームであってもよい。同様に、第2レイヤのODU4CnフレームF2は、例えば、上記OTN規格に定義されているODUjフレームであってもよい。なお、j

また、OTUCnフレームF1を構成するパラレルデータのビット数は、128ビットに限らず、他のビット(例えば、64ビット、256ビット)であってもよい。

更に、上記実施例においては、光受信装置20の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的態様は、図示のものに限らず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することもできる。例えば、バレルシフト部24のシフト量算出部241aとシフト量算出部241b、あるいは、シフト制御部242とシフト動作部243を、それぞれ1つの構成要素として統合してもよい。反対に、シフト動作部243に関し、第1並び替え用バレルシフト量と削除用バレルシフト量とに基づき第1シフト動作を行う部分と、第2並び替え用バレルシフト量に基づき第2シフト動作を行う部分とに分散してもよい。更に、フレームやシフト量を記憶するメモリを、光受信装置20の外部装置として、ネットワークやケーブル経由で接続する様にしてもよい。

1 光伝送システム 10 光送信装置 10a、10b、10c 信号処理部 10d 多重処理部 10e E/O変換部 20 光受信装置 20a O/E変換部 20b NW信号処理部 20c 分離処理部 20d、20e、20f 信号処理部 21 シリアル・パラレル変換部 22 OTUCn先頭位置検出部 22a 第1レイヤ有効範囲 23 ODU4Cn先頭位置検出部 23a 第2レイヤ有効範囲 24 バレルシフト部 25 OTUCnOH抽出部 26 ODU4CnOH抽出部 241a、241b、241c シフト量算出部 242 シフト制御部 243 シフト動作部 243−1、243−2、243−3、・・・、243−N N:1セレクタ F 光ファイバ F1 第1レイヤ(HO)のOTUCnフレーム F1a、F2a FAS F2 第2レイヤ(LO)のODU4Cnフレーム F11 OH部 F12 FEC部 F100 OTUフレーム F200 OTUCnフレーム F210 OH部 F220 FEC部 F300 ODU4Cnフレーム F310 OH部 P1、P2 ポインタ

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