Television signal reception Ju - Na

申请号 JP15968797 申请日 1997-06-17 公开(公告)号 JP3547292B2 公开(公告)日 2004-07-28
申请人 アルプス電気株式会社; 发明人 敏朗 古田; 正喜 山本;
摘要
权利要求
  • テレビジョン信号が入力されるテレビジョン信号入力回路と、FM放送信号が入力されるFM放送信号入力回路と、バンド切り換えのためのスイッチダイオードを有して、前記スイッチダイオードの オン又はオフによってVHF帯のハイバンドまたは前記FM放送信号を含むローバンドに同調するVHF入力同調回路とを備え、前記テレビジョン信号入力回路と前記VHF入力同調回路との間に第一のスイッチダイオードを介挿すると共に、前記FM放送信号入力回路と前記VHF入力同調回路との間に第二のスイッチダイオードを介挿し、前記バンド切り換えのためのスイッチダイオードのアノード又はカソードにバンド切り換え電圧を印加し、前記第一の スイッチダイオードのカソードと前記第二のスイッチダイオードのカソード とを互いに接続すると共に抵抗を介して接地し、前記第一のスイッチダイオードのアノードと前記バンド切り換えのためのスイッチダイオードのカソードとを互いに接続し、前記第二のスイッチダイオードのアノードには前記FM放送信号受信時にFM切り換え電圧を印加したことを特徴とするテレビジョン信号受信チュ−ナ。
  • 前記第一のスイッチダイオ−ドのカソ−ドと前記第二のスイッチダイオ−ドのカソ−ドとの接続点と前記VHF入力同調回路との間にテレビジョンの中間周波数帯を減衰する中間周波トラップ回路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン信号受信チュ−ナ。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、テレビジョン信号受信チュ−ナに関し、詳しくは、車載用あるいは、いわゆるパソコン(パ−ソナルコンピュ−タ−)用として使用され、FM放送信号も受信できるようにした米国仕様のテレビジョン信号受信チュ−ナの入回路部に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来の、米国仕様のテレビジョン信号受信チュ−ナ(以下単にチュ−ナという)を図4および図5に従って説明する。 図4は従来のチュ−ナの入力回路部を示し、図5は図4に示す入力回路部の一部の選択度特性を示す。 先ず、図4において、入力端子51とVHF高周波増幅回路52との間には、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ53、定K型ハイパスフィルタ54、直列型の誘導M型ハイパスフィルタ55、並列トラップ回路56、VHF入力同調回路57が順次直列に接続されてVHF入力回路部が構成されている。 また、入力端子51にはUHF入力同調回路(図示せず)等を含むUHF入力回路部58が接続されている。
    【0003】
    並列型の誘導M型ハイパスフィルタ53は、互いに並列接続された第一のインダクタ59および第一のコンデンサ60と、シャントインダクタ61とから構成され、第一のインダクタ59および第一のコンデンサ60の各一端が入力端子51に接続され、それらの各他端がシャントインダクタ61を介して接地されている。 そして、この並列型の誘導M型ハイパスフィルタ53のカットオフ周波数はほぼ54MHzに、また、第一のインダクタ59と第一のコンデンサ60とによる並列共振周波数はほぼ41MHzに設定されている。
    また、定K型ハイパスフィルタ54は、シャントインダクタ61とこのシャントインダクタ61の一端にその一端が接続された直列コンデンサ62とから構成され、そのカットオフ周波数もほぼ54MHzに設定されている。 従って、シャントインダクタ61は、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ53と定K型ハイパスフィルタ54とに共用されていることになる。
    【0004】
    直列型の誘導M型ハイパスフィルタ55は、直列コンデンサ62と、互いに直列接続されるとともに、この直列コンデンサ62の他端とグランドとの間に接続された第二のインダクタ63および第二のコンデンサ64とから構成され、そのカットオフ周波数はほぼ54MHzに、また、直列接続された第二のインダクタ63と第二のコンデンサ64との直列共振周波数がほぼ26MHzに設定されている。
    【0005】
    さらに、並列トラップ回路56は、互いに並列接続された第三のインダクタ65と第三のコンデンサ66とで構成され、第二のインダクタ65と第二のコンデンサ66とによる並列共振周波数はほぼ46MHzに設定されている。
    【0006】
    そして、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ53、定K型ハイパスフィルタ54、直列型の誘導M型ハイパスフィルタ55、並列トラップ回路56とによって、図5に示すように、ほぼ54MHz以上の周波数帯を通過するとともに54MHz以下の周波数で急峻に減衰させ、特にテレビジョンの中間周波帯(米国仕様ではほぼ41MHz〜46MHz)と、トランシ−バ−で使用している市民バンド(26MHz)での減衰をおよそ55dB以上と大きくしている。 これによって、テレビジョンの中間周波数帯の妨害信号と市民バンドの妨害信号がVHF入力同調回路57、VHF高周波増幅回路52等に入力されないようにしている。
    【0007】
    また、VHF入力同調回路57は、四個の同調インダクタ67、68、69、70とバラクタダイオ−ド71とで構成され、バラクタダイオ−ド71の容量値を変えることによってその同調周波数が変えられるようになっている。 このVHF入力同調回路57においては、同調インダクタ67、68、69、バラクタダイオ−ド71がπ型に接続されており、同調インダクタ67の一端が直流阻止コンデンサ72で接地され、また、バラクタダイオ−ド71の一端(アノ−ド)が接地されている。 そして同調インダクタ67と同調インダクタ68との接続点が、直流阻止コンデンサ73と結合インダクタ74とを直列に介して並列トラップ回路56に接続され、同調インダクタ69とバラクタダイオ−ド71の他端(カソ−ド)との接続点が結合コンデンサ75を介してVHF高周波増幅回路52に接続されている。 また、同調インダクタ67には、各両端にそれぞれ接続されたスイッチダイオ−ド76、77を介して同調インダクタ70が並列接続されるようになっている。
    【0008】
    さらに、スイッチダイオ−ド76、77のそれぞれのアノ−ドが抵抗78を介してハイバンド切り替え端子79に接続されるとともに、それぞれのカソ−ドが抵抗80を介してロ−バンド切り替え端子81に接続され、また、バラクタダイオ−ド71の他端(カソ−ド)が、同調インダクタ69、抵抗82を介して同調電圧端子83に接続されている。
    【0009】
    そして、ハイバンドのテレビジョン信号を受信するときは、ハイバンド切り替え端子79にハイバンド切り替え電圧を印加(この時はロ−バンド切り替え端子81にはロ−バンド切り替え電圧を印加せず)してスイッチダイオ−ド76、77を導通状態として同調インダクタ67と同調インダクタ70とを高周波的に並列に接続し、VHF入力同調回路57の同調周波数を高くする。 また、ロ−バンドのテレビジョン信号を受信するときは、ロ−バンド切り替え端子81にロ−バンド切り替え電圧を印加(この時はハイバンド切り換え端子79にはハイバンド切り替え電圧を印加せず)してスイッチダイオ−ド76、77を非導通状態として同調インダクタ67から同調インダクタ70を高周波的に切り離して、VHF入力同調回路57の同調周波数を低くする。 そして、同調電圧端子83からの同調電圧によってバラクタダイオ−ド71の容量値が変えられ、54MH以上の周波数に割り当てられたロ−バンドおよびハイバンドの各チャンネルのテレビジョン信号の周波数に同調可能なようになっている。
    【0010】
    また、図示はしないが、VHF高周波増幅器52の後段には混合回路、局部発振回路、等が接続されている。 そして、VHF高周波増幅回路52から出力されるテレビジョン信号が混合回路で中間周波数に周波数変換される。
    【0011】
    【発明が解決しようとする課題】
    このような従来のチュ−ナは、車載用として用いられる場合は、例えばカ−ナビゲ−ションシステムに組み込まれるが、FM放送を受信することができなかった。 従って、FM放送を受信するには別途FM受信機またはFMチュ−ナ等を組み込まなければならず、そのために、カ−ナビゲ−ションシステムが複雑になり小型化と低価格化が図れなかった。
    【0012】
    また、最近は、チュ−ナをパソコンに搭載し、パソコンのディスプレイにテレビジョンの映像を映し出したり、文字多重放送の文字を表示することが考えられているが、従来のチュ−ナではFM放送を受信することができなかったので、FM放送における文字多重放送の文字の表示ができなかった。
    【0013】
    そこで、本発明の目的は、テレビジョン信号受信チュ−ナで簡単にFM放送信号を受信できるようにし、さらに、テレビジョン信号あるいはFM放送信号の受信時に他の妨害信号の影響を受けないようにするものである。
    【0014】
    【課題を解決するための手段】
    上記課題を解決するため、本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナは、テレビジョン信号が入力されるテレビジョン信号入力回路と、FM放送信号が入力されるFM放送信号入力回路と、バンド切り換えのためのスイッチダイオードを有して、前記スイッチダイオードのオン又はオフによってVHF帯のハイバンドまたは前記FM放送信号を含むローバンドに同調するVHF入力同調回路とを備え、前記テレビジョン信号入力回路と前記VHF入力同調回路との間に第一のスイッチダイオードを介挿すると共に、前記FM放送信号入力回路と前記VHF入力同調回路との間に第二のスイッチダイオードを介挿し、前記バンド切り換えのためのスイッチダイオードのアノード又はカソードにバンド切り換え電圧を印加し、前記第一のスイッチダイオードのカソードと前記第二のスイッチダイオードのカソードとを互いに接続すると共に抵抗を介して接地し、前記第一のスイッチダイオードのアノードと前記バンド切り換えのためのスイッチダイオードのカソードとを互いに接続し、前記第二のスイッチダイオードのアノードには前記FM放送信号受信時にFM切り換え電圧を印加した。
    ことを特徴とするテレビジョン信号受信チュ−ナ。
    【0015】
    また、本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナは、 前記第一のスイッチダイオ−ドのカソ−ドと前記第二のスイッチダイオ−ドのカソ−ドとの接続点と前記VHF入力同調回路との間にテレビジョンの中間周波数帯を減衰する中間周波トラップ回路を設けた。
    【0016】
    【発明の実施の形態】
    本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナを図1乃至図3に従って説明する。 図1は本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナの入力回路部を示し、図2は図1に示す入力回路部の一部におけるテレビジョン信号の受信時での選択度特性を示し、図3は、図1に示す入力回路部の一部におけるFM放送信号の受信時での選択度特性を示す。 先ず、図1において、テレビジョン信号(あるいはCATV信号)が入力される第一の入力端子1とVHF高周波増幅回路2との間には、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ3、第一の定K型ハイパスフィルタ4、第一の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5、並列トラップ回路6、VHF入力同調回路7が順次直列に接続されている。 また、第一の入力端子1には、図示しないUHF入力同調回路等を含むUHF入力回路8が接続されている。
    一方、FM放送信号が入力される第二の入力端子9と並列トラップ回路6との間には、第二の定K型ハイパスフィルタ10と第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11とが直列に接続されている。
    【0017】
    並列型の誘導M型ハイパスフィルタ3は、互いに並列接続された第一のインダクタ12および第一のコンデンサ13とからなる第一の中間周波トラップ回路14と、第一のシャントインダクタ15とから構成され、第一の中間周波トラップ回路14の一端(第一のインダクタ12および第一のコンデンサ13の各一端)が第一の入力端子1に接続され、その他端が第一のシャントインダクタ15を介して接地されている。 そして、この並列型の誘導M型ハイパスフィルタ3のカットオフ周波数はほぼ54MHzに、また、第一中間周波トラップ回路14のトラップ周波数(第一のインダクタ12と第一のコンデンサ13とによる並列共振周波数)は米国仕様のテレビジョンの中間周波数帯であるほぼ41MHzに設定されている。
    また、第一の定K型ハイパスフィルタ4は、第一のシャントインダクタ15とこの第一のシャントインダクタ15の一端にその一端が接続された第一の直列コンデンサ16とから構成され、そのカットオフ周波数もほぼ54MHzに設定されている。 従って、第一のシャントインダクタ15は、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ3と第一の定K型ハイパスフィルタ4とに共用されていることになる。
    【0018】
    直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5は、第一の直列コンデンサ16と、この第一の直列コンデンサ16の他端とグランドとの間に直列接続されたインダクタ17およびコンデンサ18とから構成されている。 この直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5のカットオフ周波数もほぼ54MHzに、また、直列接続されたインダクタ17とコンデンサ18との直列共振周波数はトランシ−バ−で仕様している市民バンドの26MHzに設定されてい る。 従って、第一の直列コンデンサ16は第一の定K型ハイパスフィルタ4と直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5とに共用されている。
    そして、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ3、第一の定K型ハイパスフィルタ4、直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5とによりテレビジョン信号入力回路19が構成されている。
    【0019】
    一方、第二の定K型ハイパスフィルタ10は、第二のシャントインダクタ20と第二の直列コンデンサ21とで構成され第二のシャントインダクタ20と第二の直列コンデンサ21との接続点が第二の入力端子9に接続されている。 そして、この第二の定K型ハイパスフィルタ10のカットオフ周波数は、ほぼ85MHzに設定されている。 また、第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11は、互いに直列接続された第二のインダクタ22および第二のコンデンサ23とからなる直列トラップ回路24と、第二の直列コンデンサ21とによって構成され、そのカットオフ周波数もほぼ85MHzに設定され、直列トラップ回路24のトラップ周波数(第二のインダクタ22と第二のコンデンサ23とによる直列共振周波数)は米国仕様のテレビジョンのロ−バンドの周波数であるほぼ75MHに設定されている。 ここで、第二の定K型ハイパスフィルタ10と第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11とによってFM放送信号入力回路25が構成されている。
    【0020】
    そして、テレビジョン信号入力回路19の出力端である第一の直列コンデンサ16とインダクタ17との接続点と、FM放送信号入力回路25の出力端である第二の直列コンデンサ21と第二のインダクタ22との接続点とは、それぞれ第一のスイッチダイオ−ド26、第二のスイッチダイオ−ド27を介して並列トラップ回路6に接続されている。 ここで、並列トラップ回路6は第三のインダクタ28と第三のコンデンサ29との並列共振回路構成され、その並列共振周波数は米国仕様のテレビジョンの中間周波数帯であるほぼ46MHzに設定されている。 従って、この並列トラップ回路6は第二の中間周波トラップ回路となる。 なお、第一のスイッチダイオ−ド26のカソードと第二のスイッチダイオ−ド27のカソードとは相互に接続されるとともに並列トラップ回路6(第二の中間周波トラップ回路)に接続され、その接続点は抵抗30を介して第一の定K型ハイパスフィルタ4を構成する第一のシャントインダクタ15と第一の直列コンデンサ16との接続点に接続されている。 さらに、第二のスイッチダイオ−ド27のアノ−ドは第二のインダクタ22、抵抗31を介してFM切り換え端子32に接続されている。
    【0021】
    VHF入力同調回路7は、四個の同調インダクタ33、34、35、36とバラクタダイオ−ド37とで構成され、バラクタダイオ−ド37の容量値を変えることによってその同調周波数が変えられるようになっている。 このVHF入力同調回路7においては、同調インダクタ33、34、35、バラクタダイオ−ド37がπ型に接続されており、同調インダクタ33の一端が直流阻止コンデンサ38で接地され、また、バラクタダイオ−ド37の一端(アノ−ド)が接地されている。 そして同調インダクタ33と同調インダクタ34との接続点が、直流阻止コンデンサ39と結合インダクタ40とを直列に介して並列トラップ回路6に接続され、同調インダクタ35とバラクタダイオ−ド37の他端(カソ−ド)が結合コンデンサ41を介してVHF高周波増幅回路2に接続されている。 また、同調インダクタ33には、各両端にそれぞれ接続されたバンド切り換え用の第三のスイッチダイオ−ド42、第四のスイッチダイオ−ド43を介して同調インダクタ36が並列接続されるようになっている。
    【0022】
    第三のスイッチダイオ−ド42と第四のスイッチダイオ−ド43とは、それらのアノ−ドが同調インダクタ33に、カソ−ドが同調インダクタ36に接続されており、第三のスイッチダイオ−ド42、第四のスイッチダイオ−ド43のそれぞれのアノ−ドが抵抗44を介してハイバンド切り替え端子45に接続されるとともに、それぞれのカソ−ドが抵抗46を介してロ−バンド切り替え端子47に接続されている。 そして、第三のスイッチダ イオ−ド42、第四のスイッチダイオ−ド43のカソ−ドが抵抗50と第一の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5を構成するインダクタ17とを直列に介して第一のスイッチダイオ−ド26のアノ−ドに接続されている。
    【0023】
    このテレビジョン信号受信チュ−ナでは、ハイバンドまたはロ−バンドのテレビジョン信号を受信するときは、FM切り換え端子32にはFM切り換え電圧を印加せず、ハイバンド切り替え端子45またはロ−バンド切り替え端子47にハイバンド切り換え電圧またはロ−バンド切り換え電圧が印加される。 これによって抵抗50と第一の直列型の誘導M型ロ−パスフィルタ5を構成しているインダクタ17を介して第一のスイッチダイオ−ド26と抵抗30と第一の定K型ハイパスフィルタ4を構成している第一のシャントインダクタ15に電流が流れ、第一のスイッチダイオ−ド26が導通状態となる。 この時、第二のスイッチダイオ−ド27のアノ−ドにはFM切り換え電圧が印加されていないので、この第二のスイッチダイオ−ド27に逆バイアス電圧が加わるので第二のスイッチダイオ−ド27は非導通状態となる。 従って、FM放送信号入力回路25はテレビジョン信号入力回路19およびVHF入力同調回路7から高周波的に切り離されることになる。
    【0024】
    この結果、第一の入力端子1に入力されているテレビジョン信号は、並列型の誘導M型ハイパスフィルタ3、第一の定K型ハイパスフィルタ4、第一の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ5、第一のスイッチダイオ−ド26、並列トラップ回路6を介してVHF入力同調回路7に導入される。 そして、第一の入力端子1から並列トラップ回路6までの選択度特性は、図2に示すように、ほぼ54MHz以上の周波数帯を通過するとともに54MHz以下の周波数で急峻に減衰させ、特にテレビジョンの中間周波帯(米国仕様ではほぼ41MHz〜46MHz)と、トランシ−バ−で使用している市民バンド(26MHz)での減衰を大きくし、中間周波帯でほぼ55dB以上の減衰を得るとともに26MHzではそれ以上の減衰を得るようにしている。
    一方、第二の入力端子9に入力されているFM放送信号は第二のスイッチダイオ−ド27が非導通状態であるためにVHF入力同調回路7へは導入されないようになっている。
    【0025】
    そして、テレビジョン信号のうち、ハイバンドのテレビジョン信号を受信するときは、ハイバンド切り替え端子45にハイバンド切り替え電圧を印加(この時はロ−バンド切り替え端子47にはロ−バンド切り替え電圧を印加せず)して第三のスイッチダイオ−ド42と第四のスイッチダイオ−ド43とをともに導通状態として同調インダクタ33と同調インダクタ36とを高周波的に並列に接続し、VHF入力同調回路7の同調周波数を高くする。
    【0026】
    また、ロ−バンドのテレビジョン信号を受信するときは、ロ−バンド切り替え端子47にロ−バンド切り替え電圧を印加(この時はハイバンド切り替え端子45にはハイバンド切り替え電圧を印加せず)して第三のスイッチダイオ−ド42と第四のスイッチダイオ−ド43とをともに非導通状態として同調インダクタ33から同調インダクタ36を高周波的に切り離して、VHF入力同調回路7の同調周波数を低くする。
    【0027】
    そして、ハイバンドのテレビジョン信号、あるいはロ−バンドのテレビジョン信号を受信するときに、同調電圧端子49からの同調電圧によってバラクタダイオ−ド37の容量値が変えられ、54MH以上の周波数に割り当てられたロ−バンドあるいはハイバンドの各チャンネルのテレビジョン信号周波数に同調可能なようになっている。
    【0028】
    一方、FM放送を受信するときは、ハイバンド切り換え端子45にはハイバンド切り換え電圧を印加せず、ロ−バンド切り換え端子47とFM切り換え端子32とにそれぞれロ−バンド切り換え電圧とFM切り替え電圧を印加する。 これによって第三のスイッチダイオ−ド42および第四のスイッチダイオ−ド43には逆バイアス電圧が加わってこれらの スイッチダイオ−ド42、43が非導通となり、VHF入力同調回路7はロ−バンドのテレビジョン信号を受信するときと同じ状態になる。 また、FM切り換え端子32に印加されたFM切り換え電圧によって、抵抗31、第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11を構成する第二のインダクタ22、第二のスイッチダイオ−ド27、抵抗30、第一のシャントインダクタ15を通して電流が流れて第二のスイッチダイオ−ド27が導通状態となる。 これによって、第一のスイッチダイオ−ド26のカソ−ドには逆バイアス電圧が加わるので第一のスイッチダイオ−ド26は非導通状態となる。 従って、テレビジョン信号入力回路19は、FM放送信号入力回路25およびVHF入力同調回路7から高周波的に切り離されて第一の入力端子1に入力されているテレビジョン信号は、第一のスイッチダイオ−ド26によってVHF入力同調回路7への導入が阻止される。 一方、第二の入力端子9に入力されているFM放送信号が第二の定K型ハイパスフィルタ10、第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11、第二のスイッチダイオ−ド27、並列トラップ回路6を介してVHF入力同調回路7に入力される。
    【0029】
    この結果、第二の定K型ハイパスフィルタ10、第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11、並列トラップ回路6とによる全体の選択度特性は、図3に示すように、ほぼ85MHz以上の周波数を通過させるとともに85MHz以下の周波数で減衰し、特に、第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ11を構成している直列トラップ回路24によってほぼ75MHz付近を55dB以上減衰させるとともに並列トラップ回路6によって46MHz付近をそれ以上減衰させるようにしている。 従って、テレビジョンの中間周波数帯の妨害信号は並列トラップ回路6によってVHF入力同調回路7へに進入が阻止される。 また、第一の入力端子1に入力されているテレビジョン信号が非導通状態にある第一のスイッチダイオ−ド26を漏洩してVHF入力同調回路7に進入しようとしても、FM放送信号入力回路25に設けられた直列トラップ回路24によってFMの放送周波数帯に近いロ−バンドのテレビジョン信号を減衰するのでテレビジョン信号からの妨害を受けないようになっている。
    そして、VHF入力同調回路7に入力されたFM放送信号は、ロ−バンドのテレビジョン信号の受信時と同様に同調電圧端子49からの同調電圧によってVHF入力同調回路で選択される。
    【0030】
    また、図示はしないが、VHF高周波増幅器2の後段には第一の混合回路、第一の局部発振回路等が接続されている。 そして、VHF高周波増幅回路2から出力されるテレビジョン信号が第一の混合回路で40MHz帯の中間周波数に周波数変換されてテレビジョンの映像信号が得られる。 なお、第一の混合回路の後段に図示しない第二の混合回路等を設けて、この中間周波数を、さらに一般のFM受信機で使用している10.7MHzのFMの中間周波数に変換すれば、FM受信機で使用されているFM検波が可能となり、周知の技術で簡単にFM放送を聞くことができる。
    【0031】
    【発明の効果】
    以上のように、本発明は、テレビジョン信号入力回路とVHF入力同調回路との間に第一のスイッチダイオードを介挿すると共に、FM放送信号入力回路とVHF入力同調回路との間に第二のスイッチダイオードを介挿し、バンド切り換えのためのスイッチダイオードのアノード又はカソードにバンド切り換え電圧を印加し、第一のダイオードのカソードと第二のスイッチダイオードのカソードとを互いに接続すると共に抵抗を介して接地し、第一のスイッチダイオードのアノードとバンド切り換えのためのスイッチダイオードのカソードとを互いに接続し、第二のスイッチダイオードのアノードにはFM放送信号受信時にFM切り換え電圧を印加したので、バンド切り換え用のスイッチダイオードのオンに連動して第一のスイッチダイオードが自動的にオンとなってテレビジョン信号がVHF入力同調回路に入力される。 この時、第二のスイッチダイオードのカソードには逆バイアス電圧が印加されるのでこれがオフとなり、FM放送信号入力回路はテレビジョン信号入力回路およびVHF入力同調回路から自動的に切り離される。
    また、FM放送信号を受信するときに第二のスイッチダイオードをオンにすれば、第一のスイッチダイオードのカソードに逆バイアス電圧が印加されるのでこれが自動的にオフとなってテレビジョン信号入力回路はFM放送信号入力回路およびVHF入力同調回路から切り離される。 よって、テレビジョン信号とFM放送信号とを互いに干渉しあうことなく受信できる。
    【0032】
    また、第一のスイッチダイオ−ドのカソ−ドと第二のスイッチダイオ−ドのカソ−ドとの接続点とVHF入力同調回路との間にテレビジョンの中間周波数帯を減衰する中間周波トラップ回路を設けたので、中間周波トラップ回路をテレビジョン信号の受信時とFM放送信号の受信時とに共有することができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナの回路図である。
    【図2】本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナにおける入力回路部の選択度特性図である。
    【図3】本発明のテレビジョン信号受信チュ−ナにおける入力回路部の選択度特性図である。
    【図4】従来のテレビジョン信号受信チュ−ナの回路図である。
    【図5】従来のテレビジョン信号受信チュ−ナにおける入力回路部の選択度特性図である。
    【符号の説明】
    1 第一の入力端子2 VHF高周波増幅回路3 並列型の誘導M型ハイパスフィルタ4 第一の定K型ハイパスフィルタ5 第一の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ6 並列トラップ回路(第二の中間周波トラップ回路)
    7 VHF入力同調回路8 UHF入力同調回路9 第二の入力端子10 第二の定K型ハイパスフィルタ11 第二の直列型の誘導M型ハイパスフィルタ12 第一のインダクタンス13 第一のコンデンサ14 第一の中間周波トラップ回路15 第一のシャントインダクタ16 第一の直列コンデンサ17 インダクタ18 コンデンサ19 テレビジョン信号入力回路20 第二のシャントインダクタ21 第二の直列コンデンサ22 第二のインダクタ23 第二のコンデンサ24 直列トラップ回路25 FM放送信号入力回路26 第一のスイッチダイオ−ド27 第二のスイッチダイオ−ド28 第三のインダクタ29 第三のコンデンサ30、31、44、46、48 抵抗32 FM切り換え端子33、34、35、36 同調インダクタ37 バラクタダイオ−ド38、39 直流阻止コンデンサ40 結合インダクタ41 結合コンデンサ42 第三のスイッチダイオ−ド43 第四のスイッチダイオ−ド45 ハイバンド切り換え端子47 ローバンド切り換え端子50 同調電圧端子

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