Null rule threshold gate

申请号 JP52083096 申请日 1996-01-05 公开(公告)号 JPH10511825A 公开(公告)日 1998-11-10
申请人 シースース・リサーチ・インコーポレーテッド; 发明人 ジェラルド・イー ソーベルマン、; カール・エム ファント、;
摘要 (57)【要約】 ヌル規則しきい値ゲート(921 )が、それぞれ断定状態とヌル状態とを持つ複数の入 力 (X1,X2,………Xn)を受け入れる。 しきい値ゲートは、断定入力の数がしきい値数を越えた時に、その出力(Z)を断定状態に切り替える。 しきい値ゲートは、すべての入力がヌルに戻った後のみ、その出力をヌル状態に切り替える。 信号 状態は異なる電流レベルとして実現される。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. それぞれ断定状態とヌル状態を持つ複数の入力信号線と、 断定状態とヌル状態を持つ出力信号線と、 n本よりも少ないm本の入力信号線がヌル状態から断定状態に変化する時に前記出力信号線を断定状態からヌル状態に切り替え、前記入力信号線のすべてがヌル状態に戻るまで前記出力信号線を断定状態に保つヒステリシス回路とを具備することを特徴とするn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 2. 前記ヒステリシス回路が、 信号ノードが第1の状態にある時に前記出力信号線上に断定出力を発生させ、 前記信号ノードが第2の状態にある時に前記出力信号線上にヌル出力を発生させるドライバと、 m本の入力信号線の組合せが断定された時に前記信号ノードを前記第1の状態に引っ張り、ドライバ出力と少なくとも1本の入力信号線の両方が断定されている間は前記信号ノードを前記第1の状態に保つ第1の回路と、 前記入力信号線のすべてがヌルである時に前記信号ノードを前記第2の状態に引っ張る第2のトランジスタ回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 3. 入力信号線の第1のグループが、一度に1本の信号線のみが断定される第1 の相互に排他的な断定グループを形成することを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 4. 前記ヒステリシス回路が、 前記第1の相互に排他的な断定グループの信号線を受け入れ、出力を発生させるブールゲートと、 すべての入力が断定された時に断定出力信号を発生させ、すべての入力がヌルになるまで前記断定出力を保つしきい値回路とを備え、 少なくとも1つのしきい値回路入力が、前記ブールゲート出力から得られることを特徴とする請求項3記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 5. 入力信号線の複数のグループが、それぞれ一度に1本の信号線のみが断定される複数の相互に排他的な断定グループを形成することを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 6. 前記ヒステリシス回路が、 それぞれ、相互に排他的な断定グループの信号線を受け入れ、出力を発生させる複数のブールゲートと、 前記複数のブールゲートの内の1つからの出力から得られる少なくとも1つの入力を有し、すべての入力が断定された時に断定出力信号を発生させ、すべての入力がヌルになるまで前記断定出力を保つ少なくとも1つの中間しきい値回路と、 前記中間しきい値回路の出力から得られた少なくとも1つの入力を有し、すべての入力が断定された時に断定出力信号を発生させ、すべての入力がヌルになるまで前記断定出力を保つ出力しきい値回路とを備えていることを特徴とする請求項5記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 7. 前記ヒステリシス回路が、 出力を発生させるシュミットトリガと、 前記シュミットトリガがヌル出力を発生させるようにトリガする第1の状態に向けて前記シュミットトリガを引っ張る第1の回路と、 m本の入力信号線の組合せが断定された時に、前記シュミットトリガが断定出力を発生させるようにトリガする第2の状態に向けて前記シュミットトリガを引っ張り、すべて入力信号線がヌルになるまで前記シュミットトリガ入力を前記第2の状態に保つ第2の回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 8. 前記ヒステリシス回路が、 第1および第2の入力と出力とを有する比較器と、 m本の入力信号線の組合せが断定された時に断定出力をトリガする第1の状態に向けて前記第1の比較器入力を引っ張り、すべての入力信号線がヌルになるまで前記第1の比較器入力を前記第1の状態に保つ第1の回路と、 すべての入力信号線がヌルである時にヌル出力をトリガする第2の状態に向けて前記第2の比較器入力を引っ張る第2の回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 9. 前記ヒステリシス回路が、 信号ノードが第1の状態にある時に断定出力を発生させ、前記信号ノードが第2の状態にある時にヌル出力を発生させるドライバと、 m本の入力信号線の組合せが断定された時に前記信号ノードを前記第1の状態に引っ張り、すべての入力信号線がヌルになるまで前記第1の状態に前記ドライバ入力を保つフローティングゲート電界効果トランジスタを有する第1の回路と、 すべての入力信号線がヌルである時に前記第2の状態に向けて前記ドライバ入力を引っ張る第2の回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 10. 前記フローティングゲート電界効果トランジスタは、前記ヒステリシス回路出力から得られる入力を受け入れる請求項9記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 11. 前記ヒステリシス回路が、共通のソース/ドレイン領域を共有し、共通のフローティングゲートを持つ、相補PMOSおよびNMOS素子を備え、 前記ヒステリシス回路の出力は共通のソース/ドレイン領域から得られ、 前記フローティングゲートが、前記ヒステリシス回路の出力から得られる入力を持つことを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 12. 前記フローティングゲートは、前記ヒステリシス回路から得られる複数の入力を持つことを特徴とする請求項11記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 13. 断定状態とヌル状態が異なる電流レベルで特徴付けられることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 14. 前記ヒステリシス回路が、 断定出力信号とヌル出力信号とを切り替え可能に発生させる出力トランジスタと、 各電流を信号ノードに供給する複数の入力信号線と、 前記信号ノードを通る集合的な電流がしきい値電流を越えた時に断定出力を発生させるように前記出力トランジスタをトリガし、前記信号ノードを通る前記電流を前記しきい値電流より上に保つ第1の回路と、 すべての入力信号線がヌルである時にヌル出力を発生させるように前記出力トランジスタをトリガする第2の回路とを備えていることを特徴とする請求項13 記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 15. 複数の出力信号を発生させる複数の出力トランジスタをさらに備えていることを特徴とする請求項14記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 16. 断定状態とヌル状態とが異なる電圧レベルにより特徴付けられることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 17. 前記ヒステリシス回路が、入力として前記出力信号を受け入れることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 18. 前記ヒステリシス回路が、スタテックCMOS素子を備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 19. 前記ヒステリシス回路が、ダイナミックCMOS素子を備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 20. 前記ヒステリシス回路が、ダイナミックCMOS素子を備えていることを特徴とする請求項1記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 21. それぞれ断定状態とヌル状態を持つ複数のn本の入力信号線と、 断定状態とヌル状態を持つ出力信号線と、 前記出力信号線を断定状態におく断定状態と、前記出力信号線をヌル状態におくヌル状態とを有するスイッチング手段と、 断定入力信号線の数をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段に応答して、断定入力信号線の数がnよりも小さいしきい値数mを越えた時に前記スイッチング手段を前記断定状態におく断定トリガ手段と、 前記カウント手段に応答して、断定入力信号線の数が前記しきい値数mより下に落ち、残りが0よりも大きい時に前記スイッチング手段を前記断定状態に保つヒステリシス手段と、 前記カウント手段に応答して、すべての入力信号線がヌルの時に前記スイッチング手段を前記ヌル状態におくヌルトリガ手段とを具備することを特徴とするn 本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 22. 前記ヒステリシス手段が、前記出力信号線と入力信号線との間にフィードバック接続を含んでいることを特徴とする請求項21記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 23. 前記ヒステリシス手段が、前記出力信号線を複数の入力信号線に接続する手段を含んでいることを特徴とする請求項21記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 24. 入力信号線の第1のグループが、一度に1本の信号線のみが断定される第1の相互に排他的な断定グループを形成することを特徴とする請求項21記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 25. 入力信号線の複数のグループが、それぞれ、一度に1本の信号線のみが断定される相互に排他的な断定グループを形成することを特徴とする請求項21記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 26. 前記しきい値数mが相互に排他的な断定グループの数に等しいことを特徴とする請求項25記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 27. 相互に排他的な断定グループのそれぞれにおける入力の数が同じであることを特徴とする請求項21記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 28. 相互に排他的な断定グループのそれぞれにおける入力の数が同じでないことを特徴とする請求項21記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 29. 少なくとも1つのフィードバック入力と複数の外部入力とを含んでいるn 個の複数の入力を備え、n個中のm個の入力が断定された時に断定出力を発生させ、m個より少ない入力が断定された時にはヌル出力を発生させるしきい値手段と、 前記出力を少なくとも1つのフィードバック入力に接続し、これにより、断定された独立入力の数がmより少ない時に前記しきい値手段の出力が断定されたままであるようにヒステリシスを提供するフィードバック手段とを具備することを特徴とするn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 30. 前記フィードバック手段が前記出力を複数のフィードバック入力に接続することを特徴とする請求項29記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 31. 外部入力の第1のグループが、一度に1本の信号線のみが断定される第1 の相互に排他的な断定グループを形成することを特徴とする請求項29記載のn 本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 32. 外部入力の複数のグループが、それぞれ、一度に1本の信号線のみが断定される第1の相互に排他的な断定グループを形成することを特徴とする請求項2 9記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。 33. 前記しきい値数mが相互に排他的な断定グループの数に等しいことを特徴とする請求項32記載のn本中のm本のヌル規則しきい値ゲート。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 ヌル規則しきい値ゲート これは1994年10月10日に出願された“ヌル規則しきい値ゲート”と題する米国特許出願第08/318,510号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、1994年 3 月31日に出願された“ヌル規則論理システム”と題する米国特許出願第08/220,6 36号の一部継続出願であり、この一部継続出願は、現在米国特許第5,305,463 号となっている1993年 6月 8日に出願された米国特許出願第08/074,288号の継続出願である。 発明の背景ブール論理システムのような以前の論理システムは、クロック信号を使用して、バイナリ論理信号のシーケンシャルな処理を調整していた。 一般的にシーケーンシャル論理回路は、複数の入に応答して出力を発生させる。 入力論理信号がシーケンシャル回路を伝搬すると、個々の論理ゲートによる最悪の伝搬遅延に対応する時間期間の間は、シーケンシャル回路の出力に信頼性はない。 一般的に、 出力が安定している時に出力をレジスタにラッチして、出力をサンプリングすることが多い。 サンプリング時間は独立クロック信号、すなわち論理ゲート自体の状態から得られるものでないものにしたがって設定される。 これらの従来の同期回路は論理回路の有力な部類となったが、設計解析の多くの量を、競争状態のようなさまざまなタイミング関連の問題を避ける必要のために割かなければならない。 さらに、クロックに向けなければならない電力や実体財産の割合は多くなり、ある場合には、単一チップ上に集積できる回路の総量に対する制限要因にもなった。 発明の要約本発明の目的は、非同期回路で使用するためのヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、すべての入力がヌルに戻るまでゲート出力を断定状態に保持するためにフィードバックを使用するヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、スタテックCMOSトランジスタを使用したヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、ダイナミックCMOSトランジスタを使用したヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、アナログ装置を使用したヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、フローティングゲートMOS 素子を使用したヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、相互に排他的な断定グループを受け入れるように特に適合されたヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 本発明の別の目的は、相互接続されたヌル規則しきい値ゲートによる非同期組合せ回路を提供することである。 本発明の別の目的は、信号状態が電流状態により特徴付けられているヌル規則しきい値ゲートを提供することである。 これらおよび他の目的は、ヌル規則しきい値ゲートの設計を提供することにより達成される。 ここにおけるヌル規則ゲートは、断定とヌルの2つの状態の間で切り替わる出力信号を持っている。 一般的に断定は、電圧源に近い電圧レベルであるようにとられ、ヌルはグランドに近い電圧レベルであるようにとられる。 設計は、反転ドライバや比較器やシュミットトリガを含むさまざまなドライバが中心である。 しきい値ゲートの出力は、断定入力の数がしきい値数を越えた時に断定に切り替わる。 フィードバック信号は、すべての入力がヌルに戻った後までドライバが出力をヌルに戻すのを避ける。 相互に排他的な断定グループを取扱うために、ある設計が特に適合される。 相互に排他的な断定グループでは、一度に多くても1本の信号線が断定状態になるだけである。 図面の簡単な説明添付した図面を参照して本発明を以下に説明する。 ここで、 図1は、ヌル規則組合せ回路を図示している。 図2aは、ブール半加算器を図示している。 図2bは、“2線”ヌル規則半加算器を図示している。 図3aは、2入力しきい値2(2本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図3bは、フィードバックを有する3入力多数決関数ゲートの記号を図示している。 図3cは、図3aのヌル規則しきい値ゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図4aは、3入力しきい値2(3本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図4bは、フィードバックを有する4入力多数決関数ゲート(ヒステリシスなし)の記号を図示している。 図4cは、図4aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図5aは、2つの入力のそれぞれが相互に排他的な2つの断定グループを有する4入力しきい値2(4本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図5bは、図5aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図6aは、2つの入力が相互に排他的な1つの断定グループを有する3入力しきい値2(3本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図6bは、図6aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図7aは、3つの入力のそれぞれが相互に排他的な2つの断定グループを有する6入力しきい値2(6本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図7bは、図7aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図8aは、相互に排他的な2つの断定グループを有する5入力しきい値2(5 本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図8bは、図8aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図9aは、3入力が相互に排他的な断定グループを有する4入力しきい値2( 4本の内の2本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図9bは、図9aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図10aは、3入力しきい値3(3本の内の3本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図10bは、図10aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図11aは、4入力しきい値4(4本の内の4本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図11bは、図11aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図12aは、n入力しきい値n(n本の内のn本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図12bは、図12aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図13は、しきい値3ゲートの第1の汎用ゲート構成を図示している。 図14は、しきい値3ゲートの第2の汎用ゲート構成を図示している。 図15は、相互に排他的な16の断定グループを有するしきい値16ゲートの汎用ゲート構成を図示している。 図16aは、2入力しきい値2ゲート(2本の内の2本)の記号を図示している。 図16bは、図16aのゲートに対するダイナミックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図17aは、3入力しきい値2ゲート(3本の内の2本)の記号を図示している。 図17bは、図17aのゲートに対するダイナミックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図18aは、2入力が相互に排他的なグループを有する3入力しきい値2ゲート(3本の内の2本)の記号を図示している。 図18bは、図18aのゲートに対するダイナミックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図19aは、3入力が相互に排他的なグループを有する4入力しきい値2ゲート(4本の内の2本)の記号を図示している。 図19bは、図19aのゲートに対するダイナミックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図20aは、2つの入力のそれぞれが相互に排他的な2つのグループを有する4入力しきい値2ゲート(4本の内の2本)の記号を図示している。 図20bは、図20aのゲートに対するダイナミックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図21は、n本の内のm本ゲートの第1のアナログ構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図22は、n本の内のm本ゲートの第2のアナログ構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図23は、図12aの5本の内の4本ゲートに対するフローティングゲートMO SFET構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図24は、相補フローティングゲートMOSFETを図示している。 図25は、2本の内の2本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。 図26は、相互に排他的な2つのグループを有するn本の内の2本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。 図27は、図25および図26の回路のDC伝達特性を図示している。 図28は、3本の内の3本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。 図29は、相互に排他的な3つのグループを有するn本の内の3本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。 図30aとbは、電流モードヌル規則しきい値ゲートの記号と第1のトランジスタレベルの回路図を図示している。 図31aとbは、電流モードヌル規則しきい値ゲートの記号と汎用トランジスタレベルの回路図を図示している。 好ましい実施形態の詳細な説明好ましい実施形態の説明の結果におけるクレームによって本発明の範囲は定まる。 しかしながら、本発明の構成、動作、効果および目的は、以下の説明からさらによく理解できるものである。 ヌル規則組合せ回路は、入力値のセットに応答して結果値のセットを発生させる。 ヌル規則回路の重要な観点は、任意の特定の入力が意味のある値または意味のないヌル値を持つことである。 非ヌル値の存在は値が意味を持っていることを示し、値が意味を持っていることを示すために外部クロックを必要としない。 ヌル規則論理回路に関するさらなる情報は、米国特許第5,305,463 号に見出だすことができ、この特許は参照のためにここに組込まれている。 ある観点については便宜のためここで繰り返している。 ヌル規則回路は、各信号線が2つの意味のある状態の内の1つを持っている従来のブール論理回路とは異なっている。 CMOSやTTl の構成を使用している従来の論理回路では、信号線の低電圧レベルは、“論理偽”または数“0”を意味している。 同じ信号線における高電圧レベルは、“論理真”または数“1”を意味している。 したがって、信号線は2つの値の内の1つをとり、そのいずれかが意味を持つかまたは意味を持たない。 ヌル規則回路は複数の構成を持ち、これには意味を持たないヌル状態が含まれている。 ある構成では、2つの意味のある値を伝えるために、2本の別々の信号線が使用される。 例えば論理“偽”は、第1の信号線に高電圧を第2の信号線に低電圧を断定することにより伝えられる。 論理“真”は、第1の信号線に低電圧を第2の信号線に高電圧を断定することにより伝えられる。 ヌルは、両方の信号線に低電圧レベルを断定することにより伝えられる(両方の信号線上の高電圧レベルは使用されていない)。 この例では、意味は断定された信号線により表現され、電圧レベルの選択によっては表現されない。 高電圧レベルは、線の意味を“ 断定”する。 低電圧レベルは意味がない。 別の構成では、複数の意味とヌルを伝えるために、単一線に複数の電圧を使用することができる。 例えば、信号線には3つの電圧レベルをとることが許される。 正の電圧レベルは意味“真”を断定し、負の電圧レベルは意味“偽”を断定し、そしてゼロ電圧レベルはヌル(意味がない)である。 他の構成では、必要な数の状態を区別できる限り、電圧以外のパラメータを使用してもよい。 ここにおける説明では、高レベルが意味を断定し、グランド電圧レベルがヌルである2つの電圧レベルを各信号線がとる構成を仮定する。 これは、説明を助けるための具体例として電圧レベルを提供するが、本発明はこれらの電圧レベルの例に限定されるものではない。 ヌル規則回路の他の重要な観点は、意味のある信号とヌル信号が組合せ回路の中を伝搬する方法である。 ヌル規則論理素子へのすべての入力は、素子が意味のある出力を断定する前に、意味を持っていなければならない。 図1はヌル規則組合せ回路を図示している。 図1において、論理ゲートは回路として示され、番号0−9が付されている。 入力線には文字A−Gが付され、出力線には文字U,V が付され、内部接続線には文字H−Tが付されている。 信号線は略図であり、個々の導線や複数の導線や他のヌル規則形態である。 ヌル規則回路では、すべての入力が意味のある値をとった後に、論理ゲートがヌルから意味のある出力値に変化する。 例えば図1に示されているように、入力線AとBが最初にヌル値を持ち、論理ゲートゼロ(0)が最初にヌル出力を持っていると仮定する。 入力線Aのみが意味のある値に変化する場合(一方入力線B はヌルのままである)、論理ゲートゼロはヌル出力値を維持する。 入力線Bのみが意味のある値に変化する場合(一方入力線Aはヌルのままである)、論理ゲートゼロはやはりヌル出力値を維持する。 (同時または順次に)両方の入力線AとBが意味のある値に変化する場合、論理ゲートゼロ(0)は、その出力を意味のある値に変化させる。 先に説明した特性は、シーケンシャル回路におけるすべての論理ゲートに適用される。 論理ゲート0から2は入力線に直接接続されており、各入力が仮定された意味のある値を完全に持つ場合のみ、次のレベルのゲート(3から5)に対して意味のある値を供給する。 これは、ネットワークを通って伝搬する意味のある値の波頭として視覚化することができる一般的な結果を生み出す。 ネットワークの出力において論理ゲート8と9は、すべての上流側ゲートが意味のある伝搬値を持つ場合のみ、その個々の出力をヌルから意味のある値に変化させる。 2つの重要な特性がこれから明らかになる。 第1に、ネットワーク出力はヌルから意味のある値にきれいに変化する。 すなわち、部分的な結果が中間ゲートを伝搬する間に、出力は行ったり来たり切り替わらない。 第2に、ネットワーク中において最終的に決定されたすべての中間論理動作があることを示すには、ネットワーク出力における意味のある値の存在だけで十分である。 値が安定であり、 完全であり、下流側の回路により使用できることを示すには、意味のある値の存在だけで十分である。 したがって、ネットワークがその動作を終了したことを示すためには、外部クロックは必要とされない。 ここで説明しているヌル規則論理ゲートは第2の特性も示し、すべての入力がヌルに切り替わった時のみ、論理ゲートの出力が意味のある値からヌルに変化する。 このようにして、ヌル値はネットワークをきれいに伝搬し、ネットワーク中のすべてのゲートがヌル出力状態に戻ったことを示すには、出力におけるヌル値の存在だけで十分である。 図2aは、3つのアンドゲート21,23,25とオアゲート27から構成されているブール半加算器を図示している。 この半加算器は、2本の入力信号線A,Bと、2 本の出力線S(合計),C(キャリー)を持っている。 各入力線は、2つの意味のある値“0”と“1”の内の1つをとる。 各出力線は、2つの意味のある値“ 0”と“1”の内の1つをとる。 半加算器は、次のような伝達関数を実現する。 i)両方の入力が0の時、合計(S)とキャリー(C)出力は“0”である。 ii)1つの入力が“1”(他は“0”)の時、合計は“1”であり、キャリーは“0”である。 iii)両方の入力が“1”の時、合計は“0”であり、キャリーは“1”である。 比較すると、図2bは“2線”ヌル規則半加算器を図示している。 これは、2 つの入力A,Bと2つの出力S,Cを持つ点で図2aのブール半加算器と類似しており、同じ伝達関数を実現している。 ブール回路と異なり、ヌル規則半加算器は、それぞれの意味に対して個々の信号線を持っている。 例えばキャリー出力は2本の個々の信号線を持っており、それぞれ2つの電圧レベルの内の1つをとる。 第1の電圧レベルは意味があり、他の電圧レベルはヌルである。 “キャリーが0に等しい”意味を断定するために、(意味“0”を持つものとして設計することにより指定されている)第1の信号線32が意味のある電圧レベルに駆動され、 一方、第2の信号線はヌル電圧レベルに保持される。 “キャリーが1に等しい” 意味を断定するために、(意味“1”を持つものとして設計することにより指定されている)第2の信号線34が意味のある電圧レベルに駆動される。 半加算器は、両方のキャリー信号線をヌルに保持することにより、“キャリーが意味を持たない”ことを断定することもできる。 両方のキャリー信号線を意味のある電圧レベルにすることは許されない。 同様に、残りの入出力(A,B,S)はそれぞれ1対の信号線を持っている。 1対の信号線はそれぞれ“相互に排他的な断定グループ”であり、一度に任意のグループの1本の線のみが断定されることを意味している。 これから、ヌル規則回路が信号線を意味のある値に切り替える時、回路が信号線を“断定”する、または信号線が“断定”されると言う。 ヌル規則回路が信号線をヌル値に切り替える時、信号線はヌルであると言う。 2本のキャリー線は、多くても1本の線しか断定されない(すなわち、意味のある値をとる)グループを形成する。 このようなグループは、“相互に排他的な断定グループ”と呼ばれる。 他の設計状況では、相互に排他的な断定グループは2本以上の線を持っている。 単一線単独も、相互に排他的な断定グループと考えることができる。 内部的には、ヌル規則半加算器は6つのしきい値ゲート31,33,35,37,39,41,43 から構成されている。 各しきい値ゲートは、断定される(意味のある電圧レベルをとる)かヌルである(ヌル電圧レベルをとる)単一の信号線出力を持っている。 信号線は、いくつかの目的地に広がっていてもよい。 4つのゲート31,33,35,37 は、2本の入力信号線と2のしきい値(“しきい値2ゲート”)を持っている。 しきい値2ゲートの出力は、2本(両方)の入力線が断定される時に断定される。 1つのゲート39は、3つの入力信号線と1のしきい値(“しきい値1ゲート” )を持っている。 しきい値1ゲートの出力は、3つの入力の内のどれか1つが断定される時に断定される。 2つのゲート41,43 は、2つの入力と1のしきい値を持っている。 図示している規則として、しきい値ゲート記号内部の数字は、ゲートがその出力を断定させるのに必要な断定入力線の数を示している。 半加算器のヌル規則ゲートはそれぞれ、必要な数の入力が意味を持った場合にのみ意味のある値に切り替わる特性を示し、しきい値ゲートはそれぞれ、すべての入力がヌルになるまで意味のある出力値を保持する。 したがって、しきい値ゲートはヒステリシスを示す。 すなわち、入力の数がしきい値より下に落ちた時でも、出力は意味を持ったままである。 例えば、意味のある入力の数が2から1に落ちた時でも、しきい値2ゲート31,33,35,37 は意味のある出力レベルを維持する。 しきい値2ゲートは、すべての入力がヌルになった時にヌルに切り替わる。 しきい値ゲートが、ヌル規則論理回路の中央ビルディングブロックを形成していることを理解すべきである。 ヌル規則しきい値ゲートは、入力の数としきい値により特徴付けられる。 ヌル規則しきい値ゲートは、いくつかまたはすべての入力が相互に排他的な断定グループを形成する独特な動作要求を持っている。 ヌル規則しきい値ゲートは、入力セットの完全さを保証し、すべての入力がヌルである時のみヌル出力に切り替わる。 図3aは、入力A,Bと出力Zを有する、2入力、しきい値2(2本の内の2 本)のヌル規則論理ゲートを図示している。 ここで各入力線51,53 と出力線55はそれぞれ、意味のある値とヌルをとることができる1本の信号線を表している。 両方の入力信号A,Bが断定された時、出力Zが断定される。 出力が断定された後、両入力A,Bがヌルに戻った時のみ、出力はヌルに戻る。 図3bは、図3aと同様に、2つの入力A,Bと出力Zを有する、3入力、多数決関数ゲートの記号57を図示している。 出力線59は入力としてフィードバックされ、これは概念的には、図3aの2本の内の2本ヌル規則しきい値ゲートの機能を提供している。 分離した場合(すなわち、フィードバック信号がない場合) 、多数決関数ゲートはヒステリシスなしで動作する。 断定された入力の数が2よりも多い時、多数決関数ゲート出力が断定される。 断定された入力の数が2よりも少ない時、多数決関数ゲート出力はヌルである。 フィードバックがある場合、多数決関数ゲートはヒステリシスを持つ。 出力Z が断定された時、フィードバック線は1つの断定された入力を提供する。 断定された入力の数が1に落ちた場合、フィードバック線は第2の断定された入力を提供し、多数決関数ゲートを断定された出力に保持する。 独立した両入力A,Bがヌルになった時のみ、出力Zがヌルに切り替わる。 逆に、出力Zがヌルの時、フィードバック線は1つのヌル入力を提供する。 独立した両入力A,Bが断定された時のみ、出力Zが断定される。 図3cは、図3aのヌル規則しきい値ゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この構成は、プルアップサブ回路61 、プルダウンサブ回路63、ドライバ65を備えている。 ドライバ65への入力は、信号接合点70からとられる。 プルアップサブ回路61は、電圧源Vを信号接合点70に接続している直列PMOSトランジスタ対67,69 を備えている。 電圧源Vもまた、並列PMOSトランジスタ対71 ,73 を通して信号結合点70に接続されている。 並列PMOSトランジスタ対71,73 はフィードバックPMOSトランジスタと直列である。 プルダウンサブ回路63は、信号結合点70をグランドに接続している直列NMOSトランジスタ対77,79 を備えている。 信号結合点70はまた、並列NMOSトランジスタ対81,83 を通してグランドに接続されている。 並列NMOSトランジスタ対81,83 は、フィードバックNMOSトランジスタ85と直列である。 1つの入力信号Aが、1つのPMOS直列トランジスタ67と、1つのPMOS並列トランジスタ71と、1つのNMOS直列トランジスタ79と、1つのNMOS並列トランジスタ81のゲートに接続されている。 他の入力信号Bは、1つのPMOS直列トランジスタ69と、1つのPMOS並列トランジスタ73と、1つのNMOS直列トランジスタ77と、1 つのNMOS並列トランジスタ83のゲートに接続されている。 出力Zは、両フィードバックトランジスタ75,85 のゲートに接続されている。 この回路の動作は、ヌルがグランドまたはグランド近くの電圧であり、断定された状態は電圧源Vまたは電圧源V近くの電圧であることを仮定する。 断定される電圧に対する値は、製造技術で大きさが変えられる。 両入力信号A,Bがヌルの時、PMOS直列トランジスタ67,69 はオンであり、NM OS直列トランジスタ77,79 はオフであり、信号結合点70は電圧源Vに引っ張られる。 (信号結合点70からとられる)ドライバ入力は電源電圧レベルであり、ドライバ65はその出力Zをヌルに切り替える。 並列PMOSトランジスタ71,73 と同様に、PMOSフィードバックトランジスタ75もオンである。 したがって同様に、信号結合点70は、並列PMOSトランジスタ71,73 を通して電圧源に切り替えられる。 すべてのNMOSトランジスタはオフである。 両入力信号A,Bが断定された時、NMOS直列トランジスタ77,79 はオンであり、PMOS直列トランジスタ67,69 はオフでり、信号結合点70はグランドに引っ張られる。 ドライバ入力はグランド電圧であり、ドライバ65はその出力を断定する。 並列NMOSトランジスタ81,83 と同様に、NMOSフィードバックトランジスタ85もオンである。 したがって同様に、信号結合点70は並列NMOSトランジスタ81,83 を通してグランドに切り替えられる。 すべてのPMOSトランジスタはオフである。 1つの入力信号が断定され、他のものがヌルの時、各直列対67,69,77,79 の1 つのトランジスタはオンであり、他のトランジスタはオフである。 したがって、 直列トランジスタは、信号結合点70を電圧源またはグランドのいずれにも接続しない。 しかしながら、各並列対71,73,81,83 の1つのトランジスタはオンである。 信号結合点70の電圧(そして出力Z)は、フィードバックトランジスタ75,85 の状態により決定される。 前の出力Zがヌルであった場合、PMOSフィードバックトランジスタ75はオンであり、信号結合点70は電源電圧にあり、ドライバ出力はヌルのままである。 前の出力Zが断定されていた場合、NMOSフィードバックトランジスタ85はオンであり、信号結合点70はグランドであり、ドライバ出力は断定されたままである。 したがって、両入力がヌルの時および両入力が断定される時、直列トランジスタ67,69,77,79 が出力状態を決定する。フィードバックトランジスタ75,85 は、 1つの入力が断定され、他の入力がヌルの時に、ヒステリシスを提供する。並列PMOSトランジスタ71,73 は、両入力が断定された時に、PMOSフィードバックトランジスタを切り離すように機能し、並列NMOSトランジスタ81,83 は、両入力がヌルの時に、NMOSフィードバックトランジスタを切り離すように機能する。図4aは、3入力しきい値2(3本の内の2本)ヌル規則論理ゲートの記号87 を図示している。図示している規則は図3aのものと同じであるが、3つの入力A,B,Cを持っている。 3つの入力の内の2つが断定された時、出力Zが断定される。出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った時のみ、出力はヌルに戻る。図4bは、フィードバックを有する4入力関数ゲート(ヒステリシスなし)の記号91を図示している。出力線93は入力としてフィードバックされている。分離した場合、関数ゲートはヒステリシスがないしきい値2ゲートとして動作する。高入力の数が2つ以上の時、出力はハイに切り替わり、高入力の数が2つより少ない時、出力はローに切り替わる。フィードバックがある場合、出力信号Zは入力になり、回路は所望のヒステリシスを持つ。例えば、出力が断定され、断定された入力の数が1つに落ちた後、フィードバック線は第2の断定された入力を提供して、多数決関数ゲートを断定された出力に保持する。多数決関数ゲート91は、すべての独立した入力A,B,Cがヌルになった時に、ヌルに切り替わる。図4bのゲートの動作を理解する他の方法は、スイッチング動作に対する代数表現によるものである。関数ゲート出力は、以下の条件のいずれかが真である場合に断定されなければならない。 AとBが断定される; AとCが断定される; AとZが断定される; BとCが断定される; BとZが断定される; CとZが断定される; これは、従来の論理項で表現することができる。 f=(A*B)+(A*C)十(A*Z)+(B*C)+(B*Z) +(C*Z) ここで、“+”はオア演算子であり、 “*”はアンド演算子である。上の式は次のように書き替えることができる。 f=(A+B)*(C+Z)+(A*B)+(C*Z) 同様に、多数決関数ゲート出力は、断定されない時、ヌルでなければならない。代数的に述べると、

    図4cは、図4aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、共通信号結合点102 において接続されている、プルアップサブ回路101 、プルダウンサブ回路103 、反転ドライバ104 を備えている。 プルダウンサブ回路103 は、上で表現されたような、以下の断定された出力を発生させる関数を実現する。 f=(A+B)*(C+Z)十(A*B)十(C*Z) ここで、オア関数は並列トランジスタにより実現され、アンド関数は直列トランジスタにより実現される。 関数の条件が一致する時、プルダウンサブ回路103 は反転ドライバ入力をグランドに接続し、これは断定された出力となる。 図4cにおいて、(A+B)項は、入力信号線A,Bに接続されたゲートを有し、共通に接続されたソースとドレインを有する並列NMOSトランジスタ105,107 で実現される。 (C+Z)項は、並列NMOSトランジスタ109,111 で実現され、その1つは入力信号線Cに接続されたゲートを持ち、他の1つはフィードバック信号線Zに接続されたゲートを持っている。 NMOSトランジスタ109,111 は共通に接続されたソースとドレインを持っている。 結合された項(A+B)*(C+Z) は、信号結合点102 とグランドとの間に(A+B)と(C+Z)のための並列トランジスタ対を直列に接続することにより実現される。 項(C*Z)は、NMOSトランジスタ113,115 により実現され、その1つはC入力信号線に接続されたゲートを持ち、他の1つはZフィードバック信号線に接続されたゲートを持っている。 NMOSトランジスタ113,115 は、信号結合点102 とグランドとの間に直列に接続されたソースとドレインを持っている。 項(A*B)は、信号結合点102 とグランドとの間に、NMOSトランジスタ117, 119 のソースとドレインを直列に接続し、A入力信号線を1つのゲートに、B入力信号線を他のゲートに接続することにより実現される。 断定された出力に対する全体的な関数は、次の3つの項の構成を並列に接続することにより実現される。 (A+B)*(C+Z),(A*B)、(C*Z) プルアップサブ回路101 は、先に説明した項と同様な構成のA*B*(C+Z )およびC*Z*(A+B)である。 項(A+B)は、A,B入力に接続されたゲートを有する2つのPMOSトランジスタ121,123 の並列接続を通して実現される。 項C*Z*(A+B)は、C,Z入力に対する2つの付加的なPMOSトランジスタ125,127 と(A+B)に対する構成の直列接続により実現される。 同様な方法で、項A*B*(C+Z)は、(C,Z入力に対する)2つのPMOS トランジスタ129,131 を並列に接続し、この並列構成をA,B入力に対する2つの付加的なPMOSトランジスタ133,135 と直列に接続することにより実現される。 全体的なプルアップ関数は、電圧源Vと信号結合点102 との間に、個々の項に対する構成を並列に接続することにより実現される。 代数表現の項を均等な表現に再構成することにより、3本の内の2本ヌル規則ゲートに対してさまざまなトランジスタ構成が可能であることは、先の説明から明らかである。 入力の数を変更し、しきい値レベルを変更することにより、非常にさまざまなヌル規則ゲートをなし得ることも明らかである。 図5aは、2つの入力のそれぞれが相互に排他的な2つの断定グループを有する4入力しきい値2(4本の内の2本)ヌル規則論理ゲートの記号141を図示している。 図示している規則は図3aの対するものと同じであるが、4つの入力A ,B,C,Dを持っている。 ここで、A,B入力は相互に排他的な断定グループを形成し、他の2つの入力C,Dは、相互に排他的な断定グループを形成する。 したがって、多くてもAとBの内の1つだけが断定され、多くてもCとDの内の1つだけが断定される。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った時のみに出力はヌルに戻る。 図5bは、図5aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路143 、プルダウンサブ回路145 、出力ドライバ149 を備えている。 プルアップサブ回路143 は、ドライバ149 の入力を電圧源Vに接続する。 プルダウンサブ回路145 は、ドライバ14 9 の入力をグランドに接続する。 プルアップサブ回路143 、プルダウンサブ回路145 、ドライバ149 の入力は、信号結合点147 において共通に接続されている。 相互に排他的な断定グループの存在は、ゲート出力を断定するための次の表現になる。 f=(A+B)*(C+D)+(A+B)*Z+(C+D)*Z f=(A+B)*Z+(C+D)*(A+B+Z) 項(A+B)*Zは、プルダウンサブ回路145 において、NMOSトランジスタ15 3,155 の並列構成に対して直列に接続されたNMOSトランジスタ151 として実現される。 項(C+D)*(A+B+Z)は、2つの並列ネットワークの直列接続で実現される。 第1のネットワークにおける2つの並列NMOSトランジスタ157.159 は、(C+D)を実現する。 第2のネットワークにおける3つの並列ネットワーク161,163,165 は、(A+B+Z)を実現する。 2つの並列ネットワークは、信号結合点147 をグランドに接続する。 プルアップネットワーク143 に対する表現は、プルダウンネットワーク145 に対する表現の逆であり、以下のように書くことができる。 プルアップネットワークは、2つの並列ネットワークのような先の表現を実現する。 すなわち、入力C,DとフィードバックZに接続されたゲートを有する3 つの直列トランジスタ167,169,171 の第1のネットワークと、4つが入力A,B ,C,Dと直列に接続され、第5のもの183 がフィードバックZに接続されて、 C,Dトランジスタと並列に配置されている、5つのトランジスタ173,175,179, 181,183 の第2のネットワークである。 図6aは、2つの入力A,Bの相互に排他的な1つの断定グループを有する3 入力しきい値2(3本の内の2本)ヌル規則論理ゲートの記号190 を図示している。 図示している規則は図3aのものと同じであるが、3つの入力A,B,Dを持っている。 相互に排他的な断定グループA,Bの1つの入力が断定され、かつ、第3の入力Dが断定されるかまたは出力Zが断定されていた時に、出力Zは断定される。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った場合のみ、出力はヌルに戻る。 図6bは、図6aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路191 、プルダウンサブ回路193 、反転ドライバ195 を備えており、これらすべてが共通回路結合点19 7 に接続されている。 プルダウンサブ回路193 は、次の論理表現を実現する。 f=(A+B)*D+(A+B)*Z+D*Z f=(A+B+Z)*D+(A+B)*Z 項(A+B)*Zは、2つの並列NMOSトランジスタ201,203 により形成されているネットワークとNMOSトランジスタ199 との直列接続により実現される。 この並列NMOSトランジスタは、A,B入力にそれぞれ接続されているゲートを持ち、 直列NMOSトランジスタ199 は、フィードバックZに接続されたゲートを持っている。 項(A+B+Z)*Dは、3つのトランジスタ207,209,211 の並列ネットワークとNMOSトランジスタ205 との直列接続により実現される。 NMOSトランジスタ20 5 は、入力Dに接続されたゲートを持っている。 並列ネットワークの3つのトランジスタ207,209,211 は、入力信号A,Bとフィードバック信号Zに接続されたゲートを持っている。 2つの項を実現しているネットワークは、信号結合点197 とグランドとの間に並列に接続される。 プルアップサブ回路191 は、以下の論理表現を実現する。 反転されたD,Z信号のアンドを含んでいる項は、2つのPMOSトランジスタ21 3,215 の直列接続により実現される。 反転されたA,B,D,フィードバックZ 信号を含んでいる項は、(入力信号A,Bに接続されているゲートを有する)2 つの付加的なPMOSトランジスタ221,223 と集合的に直列である、(入力信号Dとフィードバック信号Zと接続されているゲートを有する)並列トランジスタ217, 219 により形成されているネットワークにより実現される。 2つの項を実現しているネットワークは、電圧源Vと信号結合点197 との間に並列に接続されている。 さまざまなトランジスタがゲートを実現できることが理解できる。 図7aは、3つの入力のそれぞれが相互に排他的な2つの断定グループを有する6入力しきい値2(6本の内の2本)ヌル規則論理ゲートの記号231 を図示している。 図示している規則は図3aに対するものと同じであるが、6つの入力を持っている。 第1の相互に排他的な断定グループの3つの入力A,B,Cの内の1つが断定され、かつ、第2の相互に排他的な断定グループの3つの入力D,E ,Fの内の1つが断定される時に、出力Zは断定される。 出力が断定された後に、すべての入力がヌルに戻った時のみに、出力はヌルに戻る。 図7bは、図7aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路233 、プルダウンサブ回路235 、反転出力ドライバ237 を備えており、これらすべてが共通の信号結合点239 に接続されている。 プルダウンサブ回路235 は、出力を断定するための論理回路を実現しており、次のように表現される。 f=(A+B+C)*(D+E+F)+(A+B+C)*Z +(D+E*F)*Z f=(A+B+C+Z)*(D+E+F)+(A+B+C)*Z 信号A,B,C,Zを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単一のNMOSトランジスタ247 と集合的に直列である、(それぞれ入力信号A,B,Cに接続されているゲートを有する)3つのNMOSトランジスタ241,243,245 の並列ネットワークにより実現される。 信号A,B,C,D , E,F,Zを含んでいる項は、直列の2つのネットワークとして実現される。 第1のネットワークは、信号D,E,Fにそれぞれ接続されているゲートを有する3つのNMOSトランジスタ247,249,251 の並列構成である。 第2のネットワークは、信号A,B,C,Zにそれぞれ接続されているゲートを有する4つのNMOSトランジスタ253,255,257,259 の並列構成である。 2つの項に対する個々の構成は、 信号結合点239 とグランドとの間に並列に接続される。 プルアップサブ回路233は、次の論理表現を実現する。 反転された信号D,E,F,Zのアンドを含んでいる項は、4つのPMOSトランジスタ261,263,265,267 の直列接続として実現される。 反転された信号A,B, C,D,E,F,Zを含んでいる項は、2つのネットワークの直列接続として実現される。 第1のネットワークは、信号C,B,Aにそれぞれ接続されているゲートを有する3つのPMOSトランジスタ269,271,273 の直列接続である。 第2のネットワークは、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単一PMOSトランジスタ275 と、(信号F,E,Dにそれぞれ接続されているゲートを有する)3つの直列PMOSトランジスタ277,279,281 との並列接続である。 2つの項の構成は、電圧源Vと信号結合点239 との間に並列に接続される。 図8aは、相互に排他的な2つの断定グループを有する5入力しきい値2(5 本の内の2本)ヌル規則論理ゲートの記号291 を図示しており、その1つは2つの入力D,Eを持ち、他の1つは3つの入力A,B,Cを持っている。 図示している規則は図3aに対するものと同じであるが、5つの入力A,B,C,D,E を持っている。 出力Zは、次の時に断定される。 1)両方の相互に排他的な断定グループのそれぞれ1つの入力が断定される時か、 2)1つの相互に排他的な断定グループの1つの入力が断定され、出力Zが断定されていた時である。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った時のみに、出力はヌル戻る。 図8bは、図8aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路293 、プルダウンサブ回路295 、反転出力ドライバ297 を備え、これらすべては共通の信号結合点29 9 において接続されている。 プルダウンサブ回路295 は、出力を断定するための論理回路を実現している。 これは次のように表現される。 f=(A+B+C)*(D+E)+(A+B+C)*Z+(D+E)*Z f=(A+B+C+Z)*(D+E)+(A+B+C)*Z 信号A,B,C,Zを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単一のNMOSトランジスタ307と集合的に直列である、(入力信号A,B,Cに接続されているゲートをそれぞれ有する)3つのNMOSトランジスタ301,303,305 の並列ネットワークにより実現される。 信号A,B,C,D ,E,Zを含んでいる項は、2つのネットワークの直列接続により実現される。 第1のネットワークは、入力A,B,Cとフィードバック信号Zにそれぞれ接続されているゲートを有する4つのNMOSトランジスタ309,311,313,315の並列接続である。 第2のネットワークは、信号D,Eにそれぞれ接続されているゲートを有する2つのNMOSトランジスタ317,319の並列接続である。 2つの項に対する個々の構成は、信号結合点299 とグランドとの間で並列に接続される。 プルアップサブ回路293は次の論理表現を実現する。 反転された信号E,D,Zのアンドを含んでいる項は、信号E,D,Zとそれぞれ接続されているゲートを有する3つのPMOSトランジスタ321,323,325 の直列接続により実現される。 反転された信号A,B,C,D,E,Zを含んでいる項は、2つのネットワークの直列接続により実現される。 第1のネットワークは、 信号C,B,Aにそれぞれ接続されているゲートを有する3つのPMOSトランジスタ327,329,331 の直列接続である。 第2のネットワークは、(信号E,Dとそれぞれ接続されているゲートを有する)2つのPMOSトランジスタ335,337 の直列接続と、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)1つのPMOSトランジスタ333 との並列接続である3つのトランジスタ構成である。 2つの項の構成は、電圧源Vと信号結合点299との間に並列に接続される。 図9aは、3つの入力A,B,Cを有する相互に排他的な断定グループを有する4入力しきい値2(4本の内の2本)ヌル規則論理ゲートの記号341 を図示している。 図示している規則は図3aに対するものと同じであるが、4つの入力A ,B,C,Dを持っている。 出力Zは次の時に断定される。 1)相互に排他的な断定グループA,B,Cの内の1つの入力が断定され、第4の入力Dが断定される時、または、 2)相互に排他的な断定グループA,B,Cの内の1つの入力が断定され、出力Zが断定されていた時、または、 3)第4の入力Dが断定され、出力Zが断定されていた時である。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った時のみ、出力はヌルに戻る。 図9bは、図9aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路343、プルダウンサブ回路345、反転出力ドライバ347を備え、これらすべてが共通の信号結合点349 に接続されている。 プルダウンサブ回路345 は出力を断定する論理回路を実現する。 これは次のように表現される。 f=(A+B+C)*D+(A+B+C)*Z+D*Z f=(A+B+C+Z)*D+(A+B+C)*Z 信号A,B,C,Zを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単-NMOSトランジスタ357 と集合的に直列である、(それぞれ入力信号A,B,Cに接続されているゲートを有する)3つのNMOSトランジスタ351,353,355 の並列ネットワークにより実現される。 信号A,B,C,Zを含んでいる項は、(信号Dに接続されているゲートを有する)単-NMOSトランジスタ365 と、(信号A,B,C,Zとそれぞれ接続されているゲートを有する) 4つのNMOSトランジスタ357,359,361,363 の並列ネットワークとの直列接続により実現される。 2つの項に対する個々の構成は、信号結合点349 とグランドとの間に並列に接続される。 プルアップサブ回路343 は次の論理表現を実現する。 反転された信号D,Zのアンドを含んでいる項は、(入力信号D,Zにそれぞれ接続されているゲートをそれぞれ有する)2つの直列PMOSトランジスタ367,36 9 により実現される。 反転された信号A,B,C,D,Zを含んでいる項は、2 つのネットワークの直列接続により実現される。 第1のネットワークは、(信号C,B,Aにそれぞれ接続されているゲートをそれぞれ有する)3つのPMOSトランジスタ371,373,375 の直列接続である。 第2のネットワークは、(信号D,Z にそれぞれ接続されているゲートをそれぞれ有する)2つのPMOSトランジスタ37 7,379 の並列接続である。 2つの項の構成は、電圧源Vと信号結合点349 との間に並列に接続される。 図10aは、(相互に排他的な断定グループを持たない)3入力しきい値3( 3本の内の3本)ヌル規則論理ゲートの記号381 を図示している。 図示している規則は図3aに対するものと同じであるが、3つの入力A,B,Cを持っている。 出力Zは次の時に断定される。 1)3つの入力A,B,Cがすべて断定される時、または、 2)入力A,B,Cの内のいずれか2つが断定され、出力Zが断定されていた時、または、 3)入力A,B,Cの内のいずれか1つが断定され、出力Zが断定されていた時である。 条件2は、条件3のサブセットである。 すなわち、条件2が満たされる時、条件3も満たされる。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った時のみ、出力はヌルに戻る。 図10bは、図10aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路383 、プルダウンサブ回路385 反転出力ドライバ387 を備え、これらすべてが共通の信号結合点389 に接続されている。 プルダウンサブ回路385 は、出力を断定するための論理回路を実現している。 これは次のように表現される。 f=(A*B*C)+(A*B*Z)+(A*C*Z)+(B*C*Z) +(A+B+C)*Z f=(A*B*C)+(A+B+C)*Z 信号A,B,C,Zを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単一NMOSトランジスタ396 と集合的に直列である、(入力信号A,B,Cにそれぞれ接続されているゲートをそれぞれ有する)3つのNMOS トランジスタ391,393,395 の並列接続により実現される。 信号A,B,Cのアンドを含んでいる項は、(入力信号A,B,Cと接続されているゲートをそれぞれ有する)3つのNMOSトランジスタ397,399,401 の直列接続により実現される。 2 つの項に対する個々の構成は、信号結合点389 とグランドとの間に並列に接続される。 プルアップサブ回路383 は、次の論理表現を実現する。 反転された信号A,B,C,Zを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単一PMOSトランジスタ409 と集合的に直列である、(入力信号A,B,Cにそれぞれ接続されているゲートをそれぞれ有する) 3つのPMOSトランジスタ403,405,407 の並列ネットワークにより実現される。 反転された信号A,B,Cのアンドを含んでいる項は、3つのPMOSトランジスタ41 1,413,415 の直列接続により実現される。 2つの項の構成は、電圧源Vと信号結合点389 との間に並列に接続される。 図11aは、4入力を有する(相互に排他的な断定グループを持たない)4入力しきい値4(4本の内の4本)ヌル規則論理ゲートの記号421 を図示している。 図示している規則は図3aに対するものと同じであるが、4つの入力A,B, C, Dを持っている。 出力Zは次の時に断定される。 1)4つの入力A,B,C,Dのすべてが断定される時、または、 2)入力A,B,C,Dの内のいずれか3つが断定され、出力Zが断定されていた時、または、 3)入力A,B,C,Dの内のいずれか2つが断定され、出力Zが断定されていた時、または、 4)入力A,B,C,Dの内のいずれか1つが断定され、出力Zが断定されていた時である。 上記の第2および第3の条件は、条件4のサブセットである。 すなわち、条件2 または3のいずれかが満たされた時、条件4も満たされる。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った場合のみ、出力はヌルに戻る。 図11bは、図11aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路423 、プルダウンサブ回路425 、反転出力ドライバ427 を備え、これらすべてが共通の信号結合点429 に接続されている。 プルダウンサブ回路425 は、出力を断定するための論理回路を実現している。 これは次のように表現される。 f=(A*B*C*D)+Z*(A+B+C+D) 信号A,B,C,D,Zを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単-NMOSトランジスタ458 と集合的に直列である、( 入力信号A,B,C,Dに接続されているゲートをそれぞれ有する)4つのNMOS トランジスタ451,453,455,457 の並列ネットワークにより実現される。 信号A, B,C,Dのアンドを含んでいる項は、信号A,B,C,Dにそれぞれ接続されているゲートをそれぞれ有する4つのNMOSトランジスタ459,461,463,465 の直列ネットワークにより実現される。 2つの項に対する個々の構成は、信号結合点42 9とグランドとの間に並列に接続されている。 プルアップサブ回路423 は次の論理表現を実現する。 反転された信号A,B,C,Dのオアを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単一PMOSトランジスタ475 と集合的に直列である、(入力信号A,B,C,Dに接続されているゲートをそれぞれ有する)4つのPMOSトランジスタ467,469,471,473 の並列ネットワークにより実現される。 反転された信号A,B,C,Dのアンドを含んでいる項は、4つのPMOSトランジスタ477,479,481,483 の直列接続により実現される。 2つの項の構成は、電圧源Vと信号結合点429 との間に並列に接続される。 図12aは、n入力を有するn入力しきい値n(n本の内のn本)ヌル規則論理ゲートを図示している。 図示している規則は図3aに対するものと同じであるが、可変数の入力A1,A2,………Anを有している。 出力Zは次の時に断定される。 1)入力A1,A2,………Anのすべてが断定される時、または、 2)入力A1,A2,………Anの内の任意の組合せが断定され、出力Zが断定されていた時、または、 3)入力A1,A2,………Anの内の任意の1つが断定され、出力Zが断定されていた時である。 条件2は条件3のサブセットである。 すなわち、条件2が満たされた場合、条件3も満たされる。 出力が断定された後、すべての入力がヌルに戻った場合のみ、 出力はヌルに戻る。 これは、図3a(2本の内の2本)、図10a(3本の内の3本)、図11a(4本の内の4本)に示されているゲートの直列の一般化として考えることができる。 図12bは、図12aのゲートに対するスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路503 、プルダウンサブ回路505 、反転出力ドライバ507 を備え、これらすべてが共通の信号結合点509 に接続されている。 プルダウンサブ回路505 は、出力を断定するための論理回路を実現している。 これは次のように表現される。 f=(A1*A2*………*An)十(A1+A2+………+An)*Z A1,A2,………Anのオアを含んでいる項は、(フィードバック信号Zに接続されているゲートを有する)単−NMOSトランジスタ517 と集合的に直列である、(入力信号A1,A2,………Anに接続されているゲートをそれぞれ有する)n個のNMOSトランジスタ511,513,………,515の並列ネットワークにより実現される。 A1,A2,………Anのアンドを含んでいる項は、入力信号A1,A 2,………Anに接続されているゲートをそれぞれ有するn個のNMOSトランジスタ517,519,………,521の直列接続により実現される。 2つの項に対する個々の構成は、信号結合点509 とグランドとの間に並列に接続される。 プルアップサブ回路503 は次の論理表現を実現する。 反転された信号A1,A2,………Anのオアを含んでいる項は、入力信号A 1,A2,………Anに接続されているゲートをそれぞれ有するn個のPMOSトランジスタ523,527,………,529の並列ネットワークにより実現される。 反転された入力信号A1,A2,………Anのアンドを含んでいる項は、入力信号A1,A 2,………Anに接続されているゲートをそれぞれ有するn個のNMOSトランジスタ531,533,………,535の直列接続により実現される。 2つの項に対する個々の構成は、電圧源Vと共通の信号結合点509 との間に並列に接続される。 遅延を減少させるために、直列チェーンの台形スケーリングを使用することもできる。 nが非常に大きな値に対しては、これらのゲートのツーリを使用することもできる。 図13は、それぞれ4つの入力を持つ3つの相互に排他的な断定グループを有するしきい値3ゲートの第1の汎用ゲート構成を図示している。 これは、3つの従来のブールノアゲート543,545,547 のそれぞれからの入力を受け入れる3本の内の3本ゲート541 を備えている。 3つの従来のブールノアゲート543,545,547 のそれぞれは、相互に排他的な断定グループA1………A4,B1………B4, C1………C4からの入力を受け入れる。 4つの信号の相互に排他的な断定グループを使用することは、例示的なものである。 相互に排他的な断定グループの数と、相互に排他的な断定グループ毎の信号線の数は、回路設計の要求にしたがって選択することができる。 反転出力ドライバ549 は、線を正の電圧に駆動することにより出力を断定する規則を保存し、線はグランド電圧でヌルである。 図14は、それぞれ4つの入力を持つ3つの相互に排他的な断定グループを有するしきい値3ゲートの第2の汎用ゲート構成を図示している。 これは、3つの従来のブールオアゲートからの入力を受け入れる3本の内の3本ゲート551 を備えている。 ここでブールオアゲートは、その出力においてインバータ559,561,56 3 を有するブールノアゲート553,555,557 として実現される。 3つの従来のブールノアゲート553,555,557 のそれぞれは、相互に排他的な断定グループA1…… …A4,B1………B4,C1………C4からの入力を受け入れる。 再度説明すると、4つの信号の相互に排他的な断定グループを使用することは、例示的なものである。 相互に排他的な断定グループの数と、相互に排他的な断定グループ毎の信号線の数は、回路設計の要求にしたがって選択することができる。 考察すると、図13の構成の方が2つ少ないインバータを使用することから、 図13の構成が好ましい。 さらに、インバータ549 は、付加的なファンアウト駆動能力を提供することができる。 図15は、それぞれ相互に排他的な16の断定グループとかなり多くの数(64) の入力を有するしきい値16ゲートの汎用ゲート構成を図示している。 ターミナル4本の内の4本ゲート571 とインバータ573 は、図13の3本の内の3本ゲート541 とインバータ549 と類似する回路出力を提供する。 ターミナル4本の内の4 本ゲート571 への各入力は、4つの中間4本の内の4本ゲート575,577,579,581 の内の1つの出力から得られる。 中間4本の内の4本ゲート575,577,579,581 はそれぞれ、4つのブールノアゲート583 から出力(A,B,C,D),(E,F ,G,H),(I,J,K,L),(M,N,O,P)を受け入れる。 各ブールノアゲートは、4つの信号線から入力を受け入れる。 ノアゲートの数とゲート毎の線の数は、必要に応じて変化させることができる。 非常に多くの数の線の相互に排他的な断定グループに対しては、付加的なブールまたはヌル規則ゲート処理を使用することができる。 図16aは、2入力しきい値2ゲート(2本の内の2本)の記号601 を図示している。 これは、図3aに図示している2本の内の2本ゲートと機能的に同じである。 図16bは、図16aのゲートに対するセミダイナミックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、共通の信号結合点609 において接続されている、相補形トランジスタの第1および第2のセット603,605 と反転出力ドライバ607 とを備えている。 トランジスタの第1のセット603 は、電圧源と共通の信号結合点609 との間に接続されている第1のPMOSトランジスタP1 を備えており、共通の信号結合点609 とグランドとの間に接続されている第1のNMOSトランジスタN1も備えている。 反転出力ドライバ607 の出力は、第1のPM OSトランジスタP1のゲートと第1のNMOSトランジスタN1のゲートに接続されている。 トランジスタの第2のセット605 は、電圧源Vと共通の信号結合点609 との間に直列に接続されている第2および第3のPMOSトランジスタP2,P3を備えており、共通の信号結合点609 とグランドとの間に直列に接続されている第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3も備えている。 1つの入力信号Aは、1つのPMOSトランジスタP2と1つのNMOSトランジスタN2のゲートに接続されている。 他の入力信号Bは、他のPMOSトランジスタP3と他のNMOSトランジスタN3 のゲートに接続されている。 以下にさらに完全に説明するように、第1のセット603 のトランジスタは、第2のセット605 のトランジスタと弱く比較される。 以下の直列の入力トランジスタにより、この回路の動作を説明する。 最初に、 入力A,Bはヌルである。 第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3はオフである。 第2および第3のPMOSトランジスタP2,P3はオンであり、これは共通の信号結合点609 を電圧基準Vに引っ張る。 反転出力ドライバ607 への入力は“ハイ”であり、出力Zはヌルである。 (そのゲートが“ロー”であることから)第1のNMOSトランジスタN1はオフであり、第1のPMOSトランジスタはオンである。 3つのPMOSトランジスタP1,P2,P3のすべてが信号結合点609をハイに引っ張り、この回路は安定状態である。 2つの入力の内の1つが断定された時、他のものがヌルの間、この回路の出力は変化しない。 例えば入力Aが断定される場合、第2のPMOSトランジスタP2は切り替わってオフとなり、第3のNMOSトランジスタN3は切り替わってオンとなる。 第2のセットの1つのPMOSトランジスタがオフ、第2のセットの1つのNMOS トランジスタがオフの場合、共通の信号結合点をハイに保持する弱いPMOSトランジスタP1を除いて、共通の信号結合点609 は分離される。 入力Bが断定され、 入力Aがヌルのままの時、同じ結果が起こる。 両入力が断定されるようになった時、第2および第3のPMOSトランジスタP2 ,P3はオフであり、第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3はオンである。 第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3は、共通の信号結合点609 をローに引っ張り、反転出力ドライバ607 に対して出力Zを断定するようにさせる。 第1のPMOSトランジスタP1は切り替わってオフとなり、第1のNMOSトランジスタN1は切り替わってオンになる。 3つのNMOSトランジスタN1,N2,N3 のすべてが信号結合点609 をローに引っ張り、この回路は安定状態である。 短い期間に対して、(出力は最初にヌルであったことから)第1のPMOSトランジスタP1はオンになり、(入力が断定されたことから)第2および第3のオフになる。 より強いNMOSトランジスタが弱いPMOSトランジスタを支配し、共通の信号結合点はローに引っ張られる。 1つの入力がヌルに戻った時、この回路の出力は変化しない。 第2および第3 のPMOSトランジスタP2,P3の1つは切り替わってオンになり、第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3の1つは切り替わってオフになる。 第1の(弱い)NMOSトランジスタN1は(出力が断定されることから)オンのままであり、 共通の信号結合点609 はローのままである。 両入力がヌルに戻った時、回路は最初の状態に戻り、すべてのPMOSトランジスタP1,P2,P3がオンとなり、すべてのNMOSトランジスタN1,N2,N3 がオフになる。 短い時間間隔に対して、弱い第1のNMOSトランジスタN1はオンになり、強い第2および第3のPMOSトランジスタP2,P3と競争するが、強い第2および第3のPMOSトランジスタP2,P3は共通の信号結合点609 をハイに引っ張る。 したがって、用語“弱い”は、第1のセット603 の弱いトランジスタの内の1つの反対の動作にも関わらず、トランジスタの第2のセット605 が、反転出力ドライバ607 のスイッチングしきい値に対して共通の信号結合点609 を引っ張ることができることを意味している。 例えば、第1のPMOSトランジスタP1 に対するW/L(幅/長さ)は、第2および第3のPMOSトランジスタP2,P3 に対するW/Lよりもかなり小さい。 第1のNMOSトランジスタN1も、第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3と比較して同様に弱い。 このセミスタテックゲートの構成において、フィードバック信号Zは、他の信号入力としての入力として戻らない。 代わりにフィードバック信号Zは、弱いトランジスタにより形成される“キーパー”素子をターンオンおよびオフする。 弱いトランジスタがないと、1つの入力が断定され、他の入力がヌルの時に、共通の信号結合点609 が分離される。 共通の信号結合点609 は、第2および第3のPMOSトランジスタP2,P3の間の結合点611 と、第2および第3のNMOSトランジスタN2,N3の間の結合点61 3 とに対して比較的高い寄生容量を持っていることに留意しなければならない。 共通の信号結合点609 は、一般的に金属またはポリシリコンの相互接続を持つ、 いくつかのソースおよび/またはドレイン領域を接続する。 他の結合点611,613 は、単なる共有ソース/ドレイン拡散領域に過ぎない。 1つの入力のみが断定される場合、第2のPMOSトランジスタP2がオフになるか、第2のNMOSトランジスタN2がオフになる。 この時、共通信号結合点609 と他の結合点611,613 の内の1つとの間で共有される電荷がある。 弱いトランジスタP1,N1の動作は、何らかの望まれない電荷をキャンセルするが、この回復動作は全体的な回路のスイッチング時間を遅くし、弱い素子の大きさを決める時に考慮しなければならない。 図17aは、3入力しきい値2ゲート(3本の内の2本)の記号621 を図示している。 これは、図4aに図示されている3本の内の2本ゲートと機能的に同じである。 図17bは、図17aのゲートに対するセミスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路623 、プルダウンサブ回路625 、第1のPMOS“キーパー” トランジスタ627 、第1の“キーパー”NMOSトランジスタ629 、反転出力ドライバ631 を備えており、これらすベてが共通の信号結合点633 に接続されている。 プルダウンサブ回路625 は、出力Zを断定する論理回路を実現する。 出力は以下のいずれかの場合に断定されなければならない。 1)A,Bが断定されるか、 2)B,Cが断定されるか、 3)A,Cが断定されるか、 4)A,B,Cの内のいずれか1つが断定され、出力Zが断定されていた場合である。 第1の条件は、第1および第2のNMOSトランジスタ635,637 により実現され、 第1のNMOSトランジスタ635 は信号Aに接続されたゲートを有し、第2のNMOSトランジスタ637 は信号Bに接続されたゲートを有し、両方のトランジスタ635,63 7 は、共通の信号結合点633 とグランドとの間に直列で接続されている。 第2の条件は、共通の信号結合点633 とグランドとの間に直列に接続されている第3および第4のNMOSトランジスタ639,641 により実現される。 第3の条件は、共通の信号結合点633 とグランドとの間に直列に接続されている第5および第6のNMOS トランジスタ643,645 により実現される。 第4の条件は、第7の“キーパー”NMOSトランジスタ629 により実現される。 図16に示されている回路と同様に、出力Zは独立した論理入力として使用されないが、共通の信号結合点633 がそうでなければ分離される時に回路がスイッチングするのを防ぐ弱い素子を制御するのに使用される。 プルアップサブ回路623 は、直列に接続されている第1、第2および第3のPM OSトランジスタ653,655,657 を備え、それぞれ、入力A,B,Cの内の1つに接続されている。 3つの入力すべてがヌルの時、3つのPMOSトランジスタ653,655, 657 は切り替ってオンし、共通の信号結合点633 をハイに引っ張り、反転出力ドライバ631 にヌル出力を発生させる。 1つまたは2つの入力がヌルの時、キーパートランジスタ627,629 は、共通の信号結合点633 が分離されるのを防ぎ、回路を前の状態に保つ。 第1、第3および第5のNMOSトランジスタ635,639,643 は共通の信号結合点に直接接続していることに留意しなければならない。 A入力は、1つに、これら3 つのトランジスタの1つのみに接続し、B入力は、1つに、1つのみに接続し、 C入力は、1つに、1つのみに接続する。 この構成は、結合点647,649,651 と共通の信号結合点633 との間で共有する電荷を最小にする。 図18aは、2入力の相互に排他的なグループを有する3入力しきい値2ゲート(3本の内の2本)の記号661 を図示している。 入力信号名が異なることを除いて、これは図6aに示されている3本の内の2本ゲートと機能的に同じである。 図18bは、図18aのゲートに対するセミスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路663 、プルダウンサブ回路665 、第1のPMOS“キーパー”トランジスタ667 、第1のNMOS“ キーパー”トランジスタ669 、反転出力ドライバ671 を備え、これらすべてが共通の信号結合点673 に接続されている。 プルダウンサブ回路665 は、出力Zを断定する論理回路を実現している。 一時に入力B,Cの内の1つのみが断定されることから、相互に排他的な断定グループの存在は回路を簡単にする。 出力は以下のいずれかの場合に断定されなければならない。 1)Aが断定され、Bが断定されるか、 2)Aが断定され、Cが断定されるか、 3)A,B,Cの内の1つが断定され、出力Zが断定されていた場合である。 第1の条件は、第1および第2のNMOSトランジスタ675,677 により実現され、 第1のNMOSトランジスタ675 は、信号Bに接続されているゲートを有し、第2のNMOSトランジスタ677 は、信号Aに接続されているゲートを有し、両方のトランジスタ675,677 は、共通の信号結合点673 とグランドとの間に直列で接続されている。 第2の条件は、共通の信号結合点673 とグランドとの間に直列に接続されている第3および第4のNMOSトランジスタ679,681 により実現される。 第3の条件は、第5の“キーパー”NMOSトランジスタ669 により実現される。 図16および図17に示されている回路と同様に、出力Zは独立した論理入力として使用されないが、共通の信号結合点673 がそうでなければ分離される時に回路がスイッチングするのを防ぐ弱い素子を制御するのに使用される。 プルアップサブ回路663 は、直列に接続された第1、第2、第3のPMOSトランジスタ683,685,687 を備え、これらはそれぞれ、入力A,B,Cの内の1つに接続されている。 3つの入力すべてがヌルの場合、3つのPMOSトランジスタ683,68 5,687 は切り替ってオンし、共通の信号結合点673 をハイに引っ張り、反転出力ドライバ671 にヌル出力を発生させる。 1つまたは2つの入力がヌルの時、キーパートランジスタ667,669 は、共通の信号結合点673 が分離されるのを防ぎ、回路を前の状態に保つ。 第1および第3のNMOSトランジスタ675,679 は共通の信号結合点に直接接続していることに留意しなければならない。 A入力は、1つに、これら2つのトランジスタの1つのみに接続し、B入力は、1つに、1つのみに接続する。 この構成は、結合点676,678 と共通の信号結合点673との間で共有する電荷を最小にする。 図19aは、3入力の相互に排他的なグループを有する4入力しきい値2ゲート(4本の内の2本)の記号691 を図示している。 入力信号名が再構成されていることを除いて、これは、図9aに示されている3本の内の2本ゲートと機能的に同じである。 図19bは、図19aのゲートに対するセミスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路693 、プルダウンサブ回路695 、第1のPMOS“キーパー”トランジスタ697 、第1のNMOS“ キーパー”トランジスタ699 、反転出力ドライバ701 を備え、これらすべてが共通の信号結合点703 に接続されている。 プルダウンサブ回路695 は、出力Zを断定する論理回路を実現する。 出力は以下のいずれかの場合に断定されなければならない。 1)A,Bが断定されるか、 2)A,Cが断定されるか、 3)A,Dが断定されるか、 4)A,B,C,Dの内のいずれか1つが断定され、出力Zが断定されていた場合である。 第1の条件は、第1および第2のNMOSトランジスタ705,707 により実現され、 第1のNMOSトランジスタ705 は信号Bに接続されたゲートを有し、第2のNMOSトランジスタ707 は信号Aに接続されたゲートを有し、両方のトランジスタ705,70 7 は、共通の信号結合点703 とグランドとの間に直列で接続されている。 第2の条件は、共通の信号結合点703 とグランドとの間に直列に接続されている第3および第4のNMOSトランジスタ709,711 により実現される。 第3の条件は、共通の信号結合点703 とグランドとの間に直列に接続されている第5および第6のNMOS トランジスタ713,715 により実現される。 第4の条件は、第7の“キーパー”NMOSトランジスタ699 により実現される。 図16、図17、および図18に示されている回路と同様に、出力Zは独立した論理入力として使用されないが、共通の信号結合点703 がそうでなければ分離される時に回路がスイッチングするのを防ぐ弱い素子を制御するのに使用される。 プルアップサブ回路693 は、直列に接続されている第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタ717,719,721,723 を備え、それぞれ、入力A,B,C,D の内の1つに接続されている。 4つの入力すべてがヌルの時、4つのPMOSトランジスタ717,719,721,723 は切り替ってオンし、共通の信号結合点703 をハイに引っ張り、反転出力ドライバ701 にヌル出力を発生させる。 1つ、2つまたは3つの入力がヌルの時、キーパートランジスタ697,699 は、共通の信号結合点703 が分離されるのを防ぎ、回路を前の状態に保つ。 第1、第3および第5のNMOSトランジスタ705,709,713 は共通の信号結合点70 3 に直接接続していることに留意しなければならない。 B入力は、1つに、これら3つのトランジスタの1つのみに接続し、C入力は、1つに、1つのみに接続し、D入力は、1つに、1つのみに接続する。 この構成は、結合点間で共有する電荷を最小にする。 図20aは、2つの入力のそれぞれが相互に排他的な2つのグループを有する4入力しきい値2ゲート(4本の内の2本)の記号731 を図示している。 これは、図5aに示されている4本の内の2本ゲートと機能的に同じである。 図20bは、図20aのゲートに対するセミスタテックCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、プルアップサブ回路733 、プルダウンサブ回路735 、第1のPMOS“キーパー”トランジスタ737 、第1のNMOS“ キーパー”トランジスタ739 、反転出力ドライバ741 を備え、これらすべてが共通の信号結合点743 に接続されている。 プルダウンサブ回路735 は、出力Zを断定する論理回路を実現する。 出力は以下のいずれかの場合に断定されなければならない。 1)A,Cが断定されるか、 2)A,Dが断定されるか、 3)B,Cが断定されるか、 4)B,Dが断定されるか、 5)A,B,C,Dの内のいずれか1つが断定され、出力Zが断定されていた場合である。 第1の条件は、第1および第2のNMOSトランジスタ745,747 により実現され、 第1のNMOSトランジスタ745 は信号Aに接続されたゲートを有し、第2のNMOSトランジスタ747 は信号Bに接続されたゲートを有し、両方のトランジスタ745,74 7 は、共通の信号結合点743 とグランドとの間に直列で接続されている。 第2の条件は、共通の信号結合点743 とグランドとの間に直列に接続されている第3および第4のNMOSトランジスタ749,751 により実現される。 第3の条件は、共通の信号結合点743 とグランドとの間に接続されている第5および第6のNMOSトランジスタ753,755 により実現される。 第4の条件は、共通の信号結合点743 とグランドとの間に接続されている第7および第8のNMOSトランジスタ757,759 により実現される。 第5の条件は、第9の“キーパー”NMOSトランジスタ739 により実現される。 図16、図17、図18および図19に示されている回路と同様に、出力Zは独立した論理入力として使用されないが、共通の信号結合点743 がそうでなければ分離される時に回路がスイッチングするのを防ぐ弱い素子を制御するのに使用される。 プルアップサブ回路733 は、直列に接続されている第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタ761,763,765,769 を備え、それぞれ、入力A,B,C,D の内の1つに接続されている。 4つの入力すべてがヌルの時、4つのPMOSトランジスタ761,763,765,769 は切り替ってオンし、共通の信号結合点743 をハイに引っ張り、反転出力ドライバ741 にヌル出力を発生させる。 入力A,B,C,Dの内の1つ、2つまたは3つの入力がヌルの時、キーパートランジスタ737,739 は、共通の信号結合点743 が分離されるのを防ぎ、回路を前の状態に保つ。 第1、第3、第5および第7のNMOSトランジスタ745,749,753,757 は共通の信号結合点743 に直接接続していることに留意しなければならない。 A入力は、1 つに、これら4つのトランジスタの1つのみに接続し、B入力は、1つに、1つのみに接続し、C入力は、1つに、1つのみに接続し、D入力は、1つに、1つのみに接続する。 この構成は、結合点間で共有する電荷を最小にする。 図21は、図12aのn本の内のm本ゲートの第1のアナログ構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、抵抗771 、プルダウンサブ回路773 、反転出力ドライバ775 を備え、これらすべてが共通の信号結合点777 に接続されている。 プルダウンネットワーク773 は、信号結合点777 とグランドとの間に並列に接続されたn個のNMOSトランジスタを備えている。 各NMOSトランジスタは、入力信号の内の1つに接続されているゲートを有する。 抵抗771 は、電圧源Vと信号結合点777 との間に接続されている。 反転出力ドライバ775 の出力も、信号結合点777 に接続されている。 反転出力ドライバ775 はシミットトリガであり、特性的に広いスイッチング帯域を持っている。 抵抗/トランジスタネットワークは、共通の信号結合点777 における電圧が、断定された入力の数の関数であるように電圧ドライバを形成する。 低い方のトリガ電圧がターンオンしたトランジスタの数により発生された電圧に対応し、所望のゲートしきい値以上であるように、反転出力ドライバ775 のスイッチングしきい値を設計しなければならない。 すべての入力がヌルに変わるまで、出力が断定されたままであるように、高い方のトリガ電圧も設計しなければならない。 図22は、図12aのn本の内のm本ゲートの第2のアナログ構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。 この回路は、比較器791、基準/フィードバックサブ回路793 、入力論理サブ回路795 を備えている。 基準/フィードバックサブ回路793 は、比較器791 から出力Zを受け入れ、比較器791 の“プラス” ターミナル797 に対する基準電圧を発生させる。 入力論理サブ回路795 は、入力A1,A2,………,Anを受け入れ、比較器791 の“マイナス”ターミナル79 9 に対する比較電圧を発生させる。 入力論理サブ回路795 は、電圧源Vをマイナスターミナル799 に接続する第1 のPMOSトランジスタP1を備えている。 第1のPMOSトランジスタP1のゲートは、トランジスタが常にマイナスターミナル電圧799 を高い電圧に向けて引っ張るように、グランドに結合されている。 NMOSトランジスタN1,N2,………,N nのネットワークは、マイナスターミナル799 とグランドとの間に直列に接続されている。 ネットワークの各NMOSトランジスタの各ゲートは、入力信号A1,A 2,………,Anの内の1つに接続されている。 増加した数の入力が断定される時、 さらに多くのNMOSトランジスタN1,N2,………,Nnが切り替わってオンし、マイナスターミナル799 の電圧は、増加的にステップダウンする。 基準/フィードバックサブ回路793 は、電圧源Vを比較器プラスターミナル79 7 に接続している第2のPMOSトランジスタP2を備えている。 第2のPMOSトランジスタP2のゲートはグランドに結合されている。 2つの並列NMOSトランジスタQ1,Q2のネットワークは、プラスターミナルをグランドに接続している。 第1のNMOSトランジスタQ1は、インバータ801 を通して出力Zに接続されているゲートを持ち、第2のNMOSトランジスタQ2は電圧源Vに結合されているゲートを持っている。 すべての入力A1,A2,………,Anがヌルの時、入力論理サブ回路795 のNMOSトランジスタはオフであり、第1のPMOSトランジスタP1は、マイナスターミナル799 を電源電圧に保つ。第2のNMOSトランジスタQ2は、プラスターミナルの電圧がマイナスターミナルの電圧よりも下で、比較器791 がオフであるように、プラスターミナルを電源電圧より下に引っ張る。第1のNMOSトランジスタQ 1はオンであり、これはプラスターミナルの電圧を電源電圧さえよりもさらに下に引っ張り、この回路は安定状態になる。第1および第2のPM0SトランジスタP 1,P2が同一である場合、第2のNMOSトランジスタQ2は、プラスターミナル797 をマイナスターミナル799 より下に確実に引っ張るようにできる。回路が切り替わるしきい値(すなわち、出力を断定されたものにする断定された入力の数)は、入力論理サブ回路795 のNMOSトランジスタN1,N2,……… ,Nnと比較して第1のNMOSトランジスタQ1の大きさを変えることによって調整することができる。比較器のマイナスターミナル799 電圧は、さらに多くの入力が断定されるにしたがって、すなわち、入力論理サブ回路のさらに多くのNMOS トランジスタN1,N2,………,Nnがターンオンするにしたがって、増加的にステップダウンする。断定された入力の数がしきい値数である時に、マイナスターミナル799 上で入力論理サブ回路795 により生成される電圧に対応する、プラスターミナル797 上の基準電圧を発生させるように、第1のNMOSトランジスタQ1の大きさを変えることができる。インバータ801 を通って第1のNMOSトランジスタQ1のゲートに向かうフィードバック信号Zの動作は、すべての入力A1,A2,………,Anがヌルに戻るまで出力Zがヌルに戻るのを防ぐ。出力が断定された場合、第1のNMOSトランジスタQ1はターンオフする。第2のPMOSトランジスタP2は、比較器のプラスターミナル797 の電圧を電源電圧の非常に近くに引っ張る(第2のNMOSトランジスタQ2の動作は、電圧を電源電圧のわずか下に引っ張る。)。プラスターミナルの電圧がこのように高いと、マイナスターミナル799 における電圧が電源電圧に完全に昇る時のみ、すなわちすべての入力A1,A2,………,Anがヌルに戻り、入力論理サブ回路795 のすべてのNMOSトランジスタが切り替わってオフにされた時のみ、比較器791 はターンオフする。この装置はさまざまな方法で大きさを変えることができる。サイズの1組のセットは、比較器のプラスとマイナスターミナル上の影響がバランスするように、 PMOSトランジスタP1,P2を同一にすることにより始められる。断定された入力の増加動作が、電圧範囲の実質的な部分に対して、比較器のマイナス入力799 における電圧をステップダウンさせるように、第1のPMOSトランジスタP1と比較して、入力論理サブ回路795 のNMOSトランジスタN1,N2,………,Nnの大きさを変えることができる。第1のしきい値ステップの約半分の量だけ(すなわち、1つの論理入力NMOSトランジスタN1,N2,………,Nnがマイナスターミナル799 を下に引っ張る量の半分)、プラスターミナル797 の電圧を下に引っ張るように、基準/フィードバックサブ回路793 の第2のNMOSトランジスタQ 2の大きさを変えることができる。基準/フィードバックサブ回路793 の第1のNMOSトランジスタQ1は、入力論理サブ回路795 のm個のNMOSトランジスタN1 ,N2,………,Nn(およびマイナスターミナル799 上の電圧動作)と(プラスターミナル797 上の電圧動作において)均等になるようにすることができる。第1のNMOSトランジスタは、入力論理サブ回路795 のものとそれぞれ同一である、m個の並列NMOSトランジスタとして実現することができる。図23は、5本の内の4本ゲートに対するフローティングゲートMOSFET構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。この回路は、電圧源Vを共通の信号結合点815 に接続している抵抗813 、共通の信号結合点815 をグランドに接続している“フローティングゲート”n入力MOS 素子811 を備えている。反転ドライバ817 は、共通の信号結合点における電圧を入力として受け入れ、回路出力Z を発生させる。 MOS 素子811 についての背景は、“ニューロンMOSFET”、

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    ランジスタ電子素子 、39(6)、pp.1445-55(1992年)に見出だすことができる。この素子は、標準的なダブルポリープロセスで製造することができ、このプロセスでは、多数の入力ゲート(第2層)が単一のフローティングゲート(第1層)と容量性結合される。これは、それぞれの付加的な入力ゲートがターンオンするにしたがってドレイン電流が増加する特性を持っている。図23は、5本の内の4本ゲートを図示している。 4つ以上の信号入力A1, A2,A3,A4,A5が断定される時、MOS 素子が十分な電流を流して、信号結合点815 における電圧を反転出力ドライバ817 のスイッチングレベルより下に引っ張る。出力信号Zは、MOS 素子811 の3つのゲートに接続される。 MOS 入力へのこれら複数のフィードバック接続により、5つの入力すべてがヌルに戻るまで出力が確実にヌルに戻らないようになる。断定された出力は、3つの断定されたフィードバック入力を提供する。 5つの信号入力A1,A2,A3,A4,A5の内のいずれか1つが断定されたままである限り、残りの断定された信号入力と3つのフィードバック入力は、総計で4つの断定されたゲートをもたらし、出力は断定されたままとなる。 5つの信号入力のすべてがヌルに戻った時、3つの断定されたフィードバック入力は、共通の信号結合点815 の電圧を出力ドライバ817 のスイッチングしきい値より下に引っ張るにはもはや十分ではない。変化するしきい値を備えたゲートは、出力を多数のゲートに接続させることにより実現することができる。この数はしきい値より1小さい。図24は、相補フローティングゲートMOSFET 821を図示している。フローティングゲート823 はポリシリコン層1上にあり、n個の入力ゲート825 は、標準的なアナログCMOSダブルポリープロセスのポリシリコン層2の上にある。物理的に入力ゲート825 は、PMOS領域P1とNMOS領域N1との間の電界領域にレイアウトされている。出力は、PMOS領域P1とNMOS領域N1との間の結合点827 からとられる。入力V1,V2,………,Vnがローの時、グランドとPMOS領域P1におけるフローティングゲート電位は、出力827 と電圧源との間の導電路を提供する。入力がハイに向かうと、フローティングゲート電圧は上昇し、NMOS素子は出力82 7 とグランドとの間の導電路を提供する。出力電圧Vout は、PMOS領域とNMOS領域の相対的な寄与度に応じて変化する。 (以下でさらに説明するように)適切な設計により、2つの領域(PMOSとNMOS)の内の1つのみが所定の時間において主導電領域となるように、素子のスイッチング特性を選択することができる。 MOS 素子811 についての付加的な情報は、“ニューロンMOSFET”、

    IEEE

    トランジスタ

    電子素子 、39(6)、pp.1445-55(1992年)に見出だすことができる。図25は、2本の内の2本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。この回路は、3入力相補フローティングゲートMOSFET 831と、フローティングゲートMOSFET出力837 に接続されている入力を有する標準的なスタテックCMOSインバータ835 とを備えている。インバータ出力Zは、入力として中央入力ゲート839 にフィードバックされる。入力A,B は、グランド電圧ヌル状態と電源電圧断定状態との間で変化すると仮定する。フィードバック信号Zを受け入れるゲートの数は、所望のしきい値より1だけ小さい。 3つの入力ゲートすべてが同じ大きさを持っている。スイッチング点Vinv(すなわち、それより上でZ=0であり、それより下でZ=Vである電圧)を持つインバータ835 に対して、入力ゲートからフローティングゲートへの容量は、以下の関係が保たれるように、Vinv に対して決められる。 1)入力ゲートの0または1つがVにある時、フローティングゲートMOSFET出力837 における電圧はVinv より大きく、これによりインバータ835 からのヌル出力が生じる。 2)入力ゲートの2つまたは3つがVにある時、フローティングゲートMOSFET 出力837 における電圧はVinv より小さく、これによりインバータ835 から断定された出力が生じる。入力A,Bの多数のトランジスタによる動作を以下に説明する。 AとBがともにヌル(0ボルト)の時、PMOS領域P1はアクティブであり、フローティングゲートMOSFET出力837 はVinv より大きく、インバータ出力Zはヌルである。 AとBの両方が(電源電圧で)断定された時、NMOS領域N1はアクティブであり、フローティングゲートMOSFET出力837 はVinv より小さく、インバータ出力Zは断定される。出力Zが断定された時、フィードバック線は入力ゲート839 に正の電圧を印加する。入力A,Bの内の1つがヌルに戻り、他の入力が断定されたままの場合、 断定された入力と断定されたフィードバックはNMOS領域N1をアクティブに保ち、これはフローティングゲートMOSFET出力837 をVinv より下に保ち、そしてインバータ出力Zを断定状態に保つ。入力A,Bがともにヌルに戻った時、単一の断定されたフィードバックは、NMOS領域をアクティブに保持するのにもはや十分ではなく、PMOS領域はアクティブであり、フローティングゲートMOSFET出力837 はVinv より上に上昇し、インバータ出力Zはヌルに戻る。図26は、相互に排他的な2つのグループを有するn本の内の2本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。この回路は、多重入力相補フローティングゲートMOSFET 841と、フローティングゲートMOSFET出力847 に接続されている入力を有する標準的なスタテックCMOSインバータ845 とを備えている。第1の相互に排他的な断定グループを形成する複数の入力A1,………,An1があり、第2の相互に排他的な断定グループを形成する複数の入力B1,………,Bn1がある。インバータ出力Zは、入力として中央ゲート849 にフィードバックされる。入力はグランド電圧ヌル状態と電源電圧断定状態との間で変化すると仮定する。フィードバック信号Zを受け入れるゲートの数は、所望のしきい値より1小さい。 3つの入力ゲートのすべてが同じ大きさを持っている。相互に排他的な断定グループのそれぞれからは多くて1つの入力しか断定することができないので、MOSFETは、断定されたフィードバック入力に加えて、一度に多くて2つの断定された入力しか受け入れない。 MOSFETは、付加的な入力を受け入れるように大きさを決めなければならない。回路の動作は、図25の回路の動作と類似している。図27aと図27bは、図25と図26の回路に対するDC伝達特性を図示している。図27aは、フローティングゲートの電圧の関数として、フローティングゲートMOSFET出力837,847 における電圧間の2つの例示的な関係を図示している。 1つの関係は“急峻なもの”であり、他のものは“漸進的なもの”である。図2 7bは、フローティングゲートMOSFET出力837,847 の関数として、インバータ出力Z間の2つの例示的な関係を図示している。回路に対する静的な電力消費は、 フローティングゲートMOSFETとインバータに対する伝達特性に基づいている。フローティングゲートMOSFETにおけるおよびインバータにおけるNMOS領域またはPM OS領域のいずれかが、すべての静的条件においてオフであることから、急峻な伝達特性は本質的にゼロDC電力消費をもたらす。しかしながら、フローティングゲートMOSFETまたはインバータがヒステリシス周期の途中である(いずれかの方法へ向かっている)時、漸進的な伝達関数は大きなDC電力消費をもたらす。例えば、1つの入力が断定され、他のすべてのものがヌルである時、フローティングゲートはグランドより上の電圧に上昇する。漸進的な伝達特性に対しては、電圧源からフローティングゲートMOSFETを通ってグランドに何らかの電流が流れる。さらに、フローティングゲートMOSFET出力における電圧は、電圧源よりいく分か下になるので、電圧源から標準インバータを通ってグランドにも何らかの電流が流れる。出力が断定され、断定された入力の数が落ちていっている時、相補的な状況が存在する。急峻な伝達曲線を達成するための1つの適切な方法は、最小サイズのトランジスタよりも大きなものを使用することである。図28は、3本の内の3本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。この回路は、5入力相補フローティングゲートMOSFET 851と、フローティングゲートMOSFET出力857 に接続されている入力を持っている標準的なスタテックCMOSインバータ855 とを備えている。 3つの入力A,B,Cがある。インバータ出力Zは、2つの付加的な入力として2つのゲート859,861 にフィードバックされる。入力A,B,Cは、グランド電圧ヌル状態と電源電圧断定状態との間で変化すると仮定する。フィードバック信号Zを受け入れるゲートの数は、所望のしきい値より1小さい。出力がフィードバックされる場合、単一の帰還線と、信号入力A,B,Cを受け入れるゲートの2倍の大きさである単一のゲートとを持つことが可能である。しかしながら、フィードバックゲート特性を入力信号ゲート特性と整合させるために、5つの入力ゲートのすべてが同じ大きさを持つことが好ましい。回路の動作は、図25の回路の動作と類似している。スイッチング点Vinv( すなわち、それより上の場合Z=0であり、それより下の場合Z=Vである電圧)を持つインバータ855 に対して、入力ゲートからフローティングゲートへの容量は、以下の関係が保たれるように、Vinv に対して決められる。 1)入力ゲートの0、1つまたは2つがVにある時、フローティングゲートMO SFET出力857 における電圧はVinv より大きく、これによりインバータ855 からのヌル出力が生じる。 2)3つ以上の入力ゲートがVにある時、フローティングゲートMOSFET出力85 7 における電圧はVinv より小さく、これによりインバータ855 から断定された出力が生じる。断定された入力の数がしきい値に等しいかこれを越える場合、出力が断定状態になり、すべての入力がヌルに戻るまで断定状態のままであるという要求に回路はしたがう。図29は、相互に排他的な3つのグループを有するn本の内の3本ゲートの相補フローティングゲートMOSFETのトランジスタレベルの回路図を図示している。この回路は、多重入力相補フローティングゲートMOSFET 861と、フローティングゲートMOSFET出力867 に接続されている入力を有する標準的なスタテックCMOSインバータ865 とを備えている。第1の相互に排他的な断定グループを形成する複数の入力A1,………,An1があり、第2の相互に排他的な断定グループを形成する複数の入力B1,………,Bn1があり、第3の相互に排他的な断定グループを形成する複数の入力C1,………,Cn1がある。インバータ出力Zは、 入力として2つのゲート869,871 にフィードバックされる。入力はグランド電圧ヌル状態と電源電圧断定状態との間で変化すると仮定する。フィードバック信号Zを受け入れるゲートの数は、所望のしきい値より1小さい。すべての入力ゲートが同じ大きさを持っている。回路の動作は、図28の回路の動作と類似している。 MOSFETは、付加的な入力を受け入れるように大きさを決めなければならない。相互に排他的な断定グループのそれぞれから多くて1つの入力しか断定することができないので、MOSFETは、(フィードバック入力に加えて、)一度に多くて3つの断定された入力しか受け入れない。図30aは、2入力しきい値2ゲート(2本の内の2本)の記号901 を図示している。これは、図3aに図示されている2本の内の2本ゲートと機能的に同じである。図30bは、図30aのゲートに対する電流モードCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。電流モードCMOS論理回路に関する背景情報は、ジェイン氏らによる、

    回路とシステム−I上のIEEEトランジスタ 、Vol.40,pp.503- 522,1993年39(6)、pp.1445-55(1992年)に見出だすことができる。図30bの回路は、3つのPMOSトランジスタ903,905,907 、第4のPMOSトランジスタ909 、2つのNMOSトランジスタ911,913 、インバータ915 のグループを備えている。入力A,Bと出力Zは電流信号である。ゼロの電流レベルは、規則によりヌルとされ、一方、単位電流10 は断定状態とされる。しかしながら、他の電流割当も可能である。回路の内部電流信号C,Yは、単位電流10の整数倍として設計される。 2本の入力信号線A,Bは、互いに共通ノード919 に接続する。共通ノード91 9 は、PMOSトランジスタ903 のドレインから電流信号Cも受け入れる。ノード91 9 は、2つの入力信号電流A,Bとドレイン電流Cを合計する。 3つの電流A, B,Cの合計は、Xとして呼ばれる。 (i)X=A+B+C NMOSトランジスタ911 は、(ヒステリシスがない)しきい値素子を形成する。 NMOSトランジスタ911 のドレインは共通のノード919 に接続する。 NMOSトランジスタ911 のソースはグランドに接続し、NMOSトランジスタ911 のゲートは、基準電圧に接続する。共通ノード919 からの結合された電流Xが、しきい値KI0( Kは整数であり、I0 は単位電流である)より大きいか等しい場合、共通ノード919 における電圧はハイ(電圧源Vs に近い)である。共通ノード919 からの結合された電流Xが、しきい値KI0 より小さい場合、共通ノード919 における電圧はロー(グランドに近い)である。しきい値Kは、NMOSトランジスタ911 のゲート電圧Vrnを調整することにより、NMOSトランジスタ911 の幅/長さ比を調整することにより、そしてインバータ915 のトリガレベルを調整することにより、 設定することができる。結合された電流Xとノード919 における電圧との間の関係は次の通りである。 (ii) X≧2I0 の場合、V(ノード919)=ハイ (iii)X<2I0 の場合、V(ノード919)=ロー 3つのPMOSトランジスタ903,905,907 のグループはそれぞれ、電圧源Vs に接続されたソースを持ち、これらの各ゲートは、共通の信号線917 に並列に接続されている。 3つのPMOSトランジスタは、同じ大きさおよび特性の設計である。共通ゲートに接続することと設計の大きさから、3つのPMOSトランジスタ903,905, 907 のドレイン電流C,Y,Zは、実質的に同じになる。第4のPMOSトランジスタ909 およびNMOSトランジスタ913 の1つとともに、中央PMOSトランジスタ905 は、電圧源Vs とグランドとの間に直列接続を形成する。すなわち、中央PMOSトランジスタ905 のドレインはPMOSトランジスタ909 のソースに接続し、PMOSトランジスタ909 のドレインはNMOSトランジスタ913 のドレインに接続し、NMOSトランジスタ913 のソースは、グランドに接続する。 NMOSトランジスタ913 は、インバータ915 の出力がグランドにある時、中央PMOSトランジスタからの電流YがI0 であるように設計されている。共通信号線917 も、中央PMOSトランジスタ905 のドレインに接続し、第4のPM OSトランジスタ909 のソースにも接続している。結果として、3つのPMOSトランジスタ903,905,907 のグループは、PMOSトランジスタ909 とNMOSトランジスタ91 3 の状態に基づいてグループとして制御される。 PMOSトランジスタ909 は、インバータを通してノード919 に接続されているゲートを持っている。結果として、ノード919 が高電圧である時、PMOSトランジスタ909 は“オン”になり、電流C,Y,ZはI0 となる。逆に、ノード919 が低電圧である時、PMOSトランジスタ909 は“オフ”になり、電流C,Y,Zはゼロとなる。上記の(ii)と(iii)の関係から、結合された電流Xと電流Yとの関係は、次のようになる。 (iv)X≧2I0(ノード919 ハイ)の場合、Y=I0 (v) X<2I0(ノード919 ロー)の場合、Y=0 以下の直列入力トランジスタにより回路の動作を説明する。最初、入力A,B はヌルである。ノード919 における結合電流Xは2I0 より小さく、ノード919 における電圧はローである。インバータ915 の動作によりPMOSトランジスタ909 のゲート電圧はハイであり、電流C,Y,Zはゼロである。入力A,Bの内の1つが断定されると(電流がI0 に等しい)、ノード919 における結合された電流Xは2I0 よりも小さいままであり、回路状態は変化しない。入力A,Bの両方が断定される(それぞれI0 に等しい電流を持つ)と、ノード919 における結合された電流Xは2I0 に等しくなる。 PMOSトランジスタ909 はターンオンし、電流C,Y,ZがI0 になる。回路出力は断定状態になる。ノード919 における結合された電流は、PMOSトランジスタ903 からの電流Cの寄与により3I0 になる。入力A,Bの内の1つがヌルに戻る(電流がゼロに等しい)と、ノード919 における結合された電流は3I0 から2I0 に落ちるが、しきい値かしきい値より上にとどまる。したがって、回路状態は変化しないままである。入力A,Bの両方がヌル(両方の電流がゼロに等しい)と、ノード919 における結合された電流はしきい値より下に落ちる。 PMOSトランジスタ909 は切り替わってオフになり、電流C,Y,Zはゼロになる。回路はヌル出力状態に戻る。図31aは、n入力しきい値m(n本の内のm本)に対する記号921 を図示している。 n入力の内の少なくともm個が断定された時、出力Zが断定状態になる。出力Zは、入力のすべてがヌルになった時のみヌルに戻る。 mはnに等しいかも知れないが、mは一般的にnよりも小さい。図31bは、図31aのゲートに対する電流モードCMOS構成のトランジスタレベルの回路図を図示している。図31b中の多くの回路要素は、図30bのものと同一である。同一である図30bと図31bにおける要素は、同一の参照番号を持っている。図31bの回路では、複数の入力信号線X1,X2,………,Xnのすべてが共通ノード919 に接続している。共通ノード919 は、PMOSトランジスタ903 のドレインからの電流信号も受け入れる。トランジスタ903,905,907,909,911,913 とインバータ915 の一般的な動作は、 図30bの回路におけるものと同じである。この回路は、付加的な線を単に共通ノード919 に追加することにより、任意の数の入力線に適合させることができる。しきい値は、NMOSトランジスタ911 の幅/長さの大きさの設計により、また、 基準電圧V'rn の選択により、任意のしきい値レベルに調整することができる。 PMOSトランジスタ903 の幅/長さの大きさは、フィードバック接続の重みを決定する。これは、PMOSトランジスタ903 がしきい値電流より1電流単位小さい電流Cを供給するように設定しなければならない。この回路では、相互に排他的な断定グループへの入力の組織化は、回路の構成に影響を与えない。それぞれの付加的な入力は、共通ノード919 への付加的な線である。図31bの回路は、図30bに図示されている単一トランジスタ907 よりも多いファンアウトを提供するために、複数の駆動トランジスタ921,923 の選択的な使用も図示している。図30bの回路も、付加的な駆動トランジスタで同様に適合させることができる。付加的な駆動トランジスタ921,923 はそれぞれ、電圧源Vs に接続されているソースと、共通の信号線917 に接続されているゲートを持っている。付加的な駆動トランジスタ921,923 の各ドレインは、付加的な出力電流を供給する。電流モードしきい値ゲートをさらに複雑なヌル規則組合せ回路に結合させることができることを理解すべきである。電流モードヌル規則しきい値回路をBiCMOS 技術のような他の技術で製造することができることも理解すべきである。上記に説明した実施形態を知った後では、この技術分野で実務に携わっている者は、本発明の技術的範囲を逸脱することなく変形例をなし得るものである。上記で説明した実施形態は例示的なものであるが、以下の請求の範囲により規定される本発明の範囲を過度に制限しようとしているものではない。

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