Data decoding device and its method

申请号 JP28456897 申请日 1997-10-01 公开(公告)号 JPH11112361A 公开(公告)日 1999-04-23
申请人 Matsushita Electric Ind Co Ltd; 松下電器産業株式会社; 发明人 WATANABE MASATOSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To always set optimum initial weight in soft judgment Viterbi decoding at a floating point and to execute the Viterbi decoding of high error correction ability.
SOLUTION: A reception signal l is inputted to a one frame memory 2 and an initial weight operation part 3. The one frame memory 2 delays the reception signal 1 by one frame and inputs it to a floating point ACS processing part 4. The initial weight operation part 3 integrates the amplitude of the reception signal 1 by one frame and inputs it to the floating point ACS processing part 4. The floating point ACS processing part 4 executes an ACS processing with input from the initial weight operation part 3 as initial weight and inputs a path selection result to a trace-back processing part 5. The trace-back processing part 5 reproduces the state transition of an encoder based on input from the floating point ACS processing part 4 and outputs a decoding information system 6.
COPYRIGHT: (C)1999,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 受信信号の復号単位長に応じた初期重みを決定する初期重み決定手段と、前記初期重みを用いて浮動小数点演算を行う浮動小数点演算手段と、を具備することを特徴とするデータ復号装置。
  • 【請求項2】 初期重み決定手段は、受信信号の復号単位長の振幅を積分することにより初期重みを決定することを特徴とする請求項1に記載のデータ復号装置。
  • 【請求項3】 浮動小数点演算手段は、時間的に前の復号単位長に応じた初期重みを用いて浮動小数点演算を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ復号装置。
  • 【請求項4】 浮動小数点演算部は、時間的に前の復号単位長に対する最終選択パスの累積パスメトリックを初期重みとして用いることを特徴とする請求項3に記載のデータ復号装置。
  • 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のデータ復号装置を備えることを特徴とする移動局装置。
  • 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のデータ復号装置を備えることを特徴とする基地局装置。
  • 【請求項7】 受信信号の復号単位長に応じた初期重みを決定し、前記初期重みを用いた浮動小数点演算による軟判定ビタビ復号を行うことを特徴とするデータ復号方法。
  • 【請求項8】 受信信号の復号単位長の振幅を積分することにより初期重みを決定することを特徴とする請求項7に記載のデータ復号方法。
  • 【請求項9】 復号単位長に対する初期重みをメモリに格納しておき、この初期重みを前記復号単位長より時間的に後の復号単位長に対する浮動小数点演算に用いることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のデータ復号方法。
  • 【請求項10】 復号単位長に対する最終選択パスの累積パスメトリックを求めてメモリに格納しておき、この累積パスメトリックを前記復号単位長より時間的に後の復号単位長に対する浮動小数点演算に用いることを特徴とする請求項9に記載のデータ復号方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明はディジタル携帯電話や衛星通信等のデータ伝送に用いるデータ復号装置及びデータ復号方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】畳み込み符号の復号方法の一つにビタビアルゴリズムを用いたビタビ復号法がある。 図7を用いてビタビ復号法について説明する。 図7では、拘束長K
    =3、符号化率R=1/2の畳み込み符号器を用いてJ
    ビットの情報を伝送する場合を示している。

    【0003】図7において、入情報系列はシフトレジスタF0、F1に記憶される。 更に、入力1ビットにつき、現在の入力値(bi)及びシフトレジスタに記憶されている過去2ビットの入力値(bi−1、bi−2)を用いて、出力としてCi(1)、Ci(2)2ビットが得られる。

    【0004】この符号器を用いてJビットの情報を伝送する場合の符号器の動作について説明する。 最初に、シフトレジスタ(F0、F1)の状態をすべて0とし、Jビットの情報系列bn(n=0、・・・、J−1)を順次符号器に入力する。 情報系列をすべて入力し終わった後に、
    更にK−1=3−1=2ビットの0を入力し、シフトレジスタの内容をすべて0とする。 このシフトレジスタを0にするためのビット列をテールビットと呼ぶ。 以上の操作により、2×(J+K−1)ビット長の符号系列が得られ、この符号系列が無線伝送路等を通して伝送される。

    【0005】ここで、シフトレジスタF0、F1の状態によって、符号器の状態Sは次の4つの状態、すなわち、S0=(0、0)、S1=(1、0)、S2=(0、
    1)、S3=(1、1)のいずれかの状態をとる。 最初に状態S0にあった符号器が、情報系列信号が入力される度に各状態を遷移していく様子を表現したものがトレリス線図である。 上記における符号系列のトレリス線図を図8に示す。 トレリス線図において、枝状の部分をブランチ、2個以上のブランチの連なりをパスと呼ぶ。

    【0006】図8に示すトレリス線図において、点線のブランチは入力信号が“0”であることを示し、実線は入力信号が“1”であることを示す。 更に、ブランチ部分に符号器の出力を示し、括弧内の数字は、左側がCi
    (1)を表わし、右側がCi(2)を表す。

    【0007】図8より、時刻tJにおいては、入力する情報系列の内容によって符号器の状態はS0〜S3のいずれもとり得るが、テールビットの入力により時刻tJ
    +2において必ずS0に終端していることが分かる。

    【0008】図9はビタビ復号器の構成を示すブロック図である。 図9を用いて復号方法について説明する。 ビタビ復号器では、受信された符号系列を用いて以下の手順で符号器の状態遷移を再現することにより情報系列を復号する。

    【0009】まず、無線伝送路等を通って受信された受信信号18は、判定器19によって0又は1の2値の受信系列に変換される。 受信系列は、ACS(Add Compa
    reSelect)処理部20に入力される。 ACS処理部20
    では、図8のトレリス線図の時刻tnに相当する受信系列C'n(1)及びC'n(2)を用いて、トレリス線図上の時刻tn−1〜時刻tn間の各ブランチにおける符号器出力と受信系列との一致している度合い(尤度)をブランチメトリックとして求めるACS処理を行う。

    【0010】このとき時刻tnの各状態には、それぞれ2本のブランチが存在している(時刻tn−1の2つの異なる状態から遷移している)が、このどちらかの尤度が高いかを次の方法で選択する。

    【0011】時刻tn−1の状態における累積パスメトリックとブランチメトリックを加算したものを上記2本のブランチについて求め、尤度の高い方を選択する。 更に、選択した方のメトリックの加算値を時刻tnのこの状態の累積パスメトリックとする。

    【0012】例えば、図10に示すように、受信系列として、C'n(1)、C'n(2)に(1、1)が得られたものとして時刻tnの状態S0の選択パスと累積パスメトリックを求める。 状態S0には、時刻tn−1の状態S0
    と状態S2からブランチが存在している。 受信系列と符号器出力とのハミング距離をメトリックとすると、S0
    からS0へのブランチメトリックは2であり、S2からS0へのブランチメトリックは0である。 このとき、時刻tn−1のS0における累積パスメトリックは2であり、S2における累積パスメトリックは0であるので、
    それぞれの加算結果はそれぞれ4及び0となる。 ここでは、尤度としてハミング距離を用いているので、加算結果が小さいものが尤度の高いものとなる。 したがって、
    結果として時刻tnの状態S0では、時刻tn−1の状態S2からのパスを選択し、累積パスメトリックは0となる。

    【0013】以上の処理をトレリス線図の全時刻、全状態について行い、それぞれの選択パスを記憶する。 ここで、時刻t0においては、状態S0から開始していることが受信側で既知であるので、時刻t0の状態S0のパスメトリックを他のS1〜S3に対して十分尤度の高い値にしておく。 これを初期重みと呼ぶ。

    【0014】次に、上記ACS処理の結果を用いてトレースバック処理部21においてトレースバック処理を行う。 送信側におけるテールビットの符号器への入力によって、時刻tJ+2において符号器はS0の状態であることが受信側において既知であるため、ACS結果から得られる時刻tJ+2のS0における選択パスにより、
    時刻tJ+1における状態を求めることができる。

    【0015】以上の操作を繰り返し行うことで、一つ前の時刻における状態にさかのぼり、符号器の状態遷移を求める。 符号器の状態遷移は、送信側の情報系列であるので、以上のようにして情報系列の復号を行うことができる。

    【0016】上記の例では、メトリックとして1又は0
    に硬判定した受信系列と符号器出力とのハミング距離を用いているが、ビタビ復号法では、受信系列として1又は0の2値でなく、更に多値に判定した軟判定値を用いることもできる。 これにより、更にビタビ復号の誤り訂正能力を向上できる。

    【0017】携帯電話等の移動通信では、受信レベルは移動局と基地局間の距離によって変動し、セル半径数k
    mのセルラ電話では60〜80dBの変動幅を持っている。 更に、多重伝搬路によるフェージングによっても受信レベルの瞬時値は数dB変動する。 このような伝搬環境に対して上記ビタビ復号を適用しようとする場合、A
    GC(Auto Gain Control:自動利得制御)等によりレベル変動を抑制し、変動幅を固定小数点表現で十数ビット以下に制限して軟判定ビタビ復号を行っている。 この方法における初期重みの設定は、受信系列のレベル変動幅が十分小さくされているため容易である。

    【0018】このような固定小数点処理を行う方法に対して、浮動小数点ディジタル信号処理プロセッサ等を用いて受信信号の変動をそのまま浮動小数点で表現して、
    軟判定ビタビ復号を行う方法がある。 この方法により、
    より誤り訂正復号能力を高めることができる。

    【0019】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浮動小数点処理を行う軟判定ビタビ復号においては、前記のように受信系列に変動幅があると、ACS処理部に初期重みの設定が困難であるという課題がある。 すなわち、A
    CS処理は受信系列のレベルと初期重みを累積していく処理であるので、受信レベルが最大の場合に備えて初期重みを設定した場合、受信レベルが小さい信号の復号時にパスメトリックの演算時の各受信系列のブランチメトリックの大きさが誤差以下となってしまい、復号不能になる。 一方、受信レベルが小さい場合にしぼって初期重みを設定した場合、受信レベルが大きい信号の復号時は逆に初期重みが無視され、誤り訂正能力が低下する。

    【0020】本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、浮動小数点における軟判定ビタビ復号において常に最適な初期重みを設定し、誤り訂正能力の高いビタビ復号を行うことができるデータ復号装置及びデータ復号方法を提供することを目的とする。

    【0021】

    【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために以下の手段を講じた。 請求項1に記載の発明は、受信信号の復号単位長に応じた初期重みを決定する初期重み決定手段と、前記初期重みを用いて浮動小数点演算を行う浮動小数点演算手段と、を具備する構成を採る。

    【0022】請求項7に記載の発明は、受信信号の復号単位長に応じた初期重みを決定し、前記初期重みを用いた浮動小数点演算による軟判定ビタビ復号を行う構成を採る。

    【0023】これらの構成によれば、浮動小数点ACS
    演算の際、常に初期重みが最適のレベルに制御されるため、誤り訂正能力を高めることができるという作用を有する。

    【0024】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、初期重み決定手段は、受信信号の復号単位長の振幅を積分することにより初期重みを決定する構成を採る。

    【0025】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
    に記載の発明において、受信信号の復号単位長の振幅を積分することにより初期重みを決定する構成を採る。

    【0026】これらの構成によれば、正確に、かつ効率良く初期重みを決定することができ、より最適に初期重みを制御することができる。

    【0027】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、浮動小数点演算手段が、
    時間的に前の復号単位長に応じた初期重みを用いて浮動小数点演算を行う構成を採る。

    【0028】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の発明において、復号単位長に対する初期重みをメモリに格納しておき、この初期重みを前記復号単位長より時間的に後の復号単位長に対する浮動小数点演算に用いる構成を採る。

    【0029】これらの構成によれば、受信信号用のメモリを不要とし、復号遅延の少なくすることができるという作用を有する。

    【0030】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、浮動小数点演算部が、時間的に前の復号単位長に対する最終選択パスの累積パスメトリックを初期重みとして用いる構成を採る。

    【0031】請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、復号単位長に対する最終選択パスの累積パスメトリックを求めてメモリに格納しておき、この累積パスメトリックを前記復号単位長より時間的に後の復号単位長に対する浮動小数点演算に用いる構成を採る。

    【0032】これらの構成によれば、初期重み演算部が不要であり、処理量を少なくすることができるという作用を有する。

    【0033】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のデータ復号装置を備える移動局装置を提供し、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のデータ復号装置を備える基地局装置を提供する。

    【0034】これらの構成によれば、誤り訂正能力が高い状態でデータ通信を行うことができる。

    【0035】

    【発明の実施の形態】本発明に係る実施形態は、データ復号装置であるビタビ復号器において、初期重み演算部を備え、初期重み演算部において、受信信号の振幅の復号単位長の合計を求めACS演算部の初期重みとして用いるものである。

    【0036】以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1に係るビタビ復号器の構成を示すブロック図である。 また、図2は本発明の実施の形態1に係るビタビ復号器の動作を時間表示したタイミング図である。

    【0037】本実施の形態において、送信側の符号器の構成及び動作は従来と同様である。 また、送信側において連続してデータを符号化する際、一定の間隔でテールビットを挿入することにより符号器のシフトレジスタの状態をクリアする。 その周期をフレームと呼ぶ。 移動通信等において、通常フレームは数十ms程度であり、フレーム内での受信信号のレベル変動幅は瞬時値変動によるもののみであり、数dB程度である。

    【0038】以下、図1及び図2を用いてビタビ復号器の動作について説明する。 受信信号1は1フレームメモリ2及び初期重み演算部3に入力される。 1フレームメモリ2は受信信号1を1フレーム遅延させて浮動小数点ACS処理部4に入力する。 一方、初期重み演算部3では、受信信号の振幅を1フレーム分積分し、これを初期重みとして浮動小数点ACS処理部4に入力する。

    【0039】浮動小数点ACS処理部4では、トレリス線図を用いて、各ブランチにおける符号器出力と受信系列との一致している度合い(尤度)をブランチメトリックとして求める。 この浮動小数点ACS処理部4での処理結果は、トレースバック処理部5に入力される。

    【0040】次いで、トレースバック処理部5でトレースバック処理が行われる。 これらの操作を繰り返し行うことにより、一つ前の時刻における状態(前のフレーム)にさかのぼり、符号器の状態遷移が求められ、復号情報系列6が出力される。

    【0041】すなわち、このビタビ復号器においては、
    図2に示すように、復号対象フレーム期間(図中の斜線部分)に初期重み演算を行って受信信号の復号単位長に応じた初期重みを決定し、一方、この復号対象フレーム期間に受信信号をメモリに格納する。 そして、これらの初期重み及び受信信号を用いて時間的に後となる次のフレーム期間にACS処理を行い、そのACS処理の結果を用いてトレースバック処理を行って、復号結果として復号情報系列を得る。

    【0042】このように、本実施の形態では、初期重みとして現在の復号対象フレームの受信信号レベルの振幅の積分を用いているので、受信信号のレベルが数十dB
    の広いダイナミックレンジを持ち、かつ現在のフレームにおいて受信信号の平均レベルがどの値をとっていても、最終パスの累積パスメトリックに対し極端に異なる値にはならない。 更に、十分尤度の高い適度な値に設定することができ、誤り訂正能力を高めることができる。

    【0043】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2に係るビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
    また、図4は本発明の実施の形態2に係るビタビ復号器の動作を時間表示したタイミング図である。 本実施の形態において、送信側の符号器の構成及び動作は実施の形態1と同様であるので、その詳細な説明は省略する。

    【0044】以下、図3及び図4を用いてビタビ復号器の動作について説明する。 受信信号7は、浮動小数点A
    CS処理部9及び初期重み演算部8に入力される。 初期重み演算部8では、受信信号の振幅を1フレーム分積分し、浮動小数点ACS処理部9に入力する。 浮動小数点ACS処理部8では、図4に示すように、初期重み演算部8からの入力を初期重みとし、次のフレームの受信信号に対して逐次ACS処理行い、トレースバック処理部10に入力する。 トレースバック処理部10では、実施の形態1と同様に処理が行われ、復号情報系列11が出力される。

    【0045】すなわち、このビタビ復号器においては、
    図4に示すように、復号対象フレーム期間(図中の斜線部分)の前のフレーム期間の受信信号の復号単位長に応じて決定された初期重みと、復号対象フレーム期間の受信信号とを用いてACS処理を行い、そのACS処理の結果を用いてトレースバック処理を行って、復号結果として復号情報系列を得る。

    【0046】このように、本実施の形態では、初期重みとして復号対象フレームの直前の1フレームの受信信号レベルの振幅の積分を用いている。 移動通信環境では、
    時間的に1フレーム前後しても、フレーム平均の受信レベルが極端に変動することはなく、復号対象フレームとほぼ等しいと見なすことができる。 したがって、受信信号のレベルが数十dBの広いダイナミックレンジを持ち、現在のフレームにおいて受信信号レベルがどの値とっていても、最終パスの累積パスメトリックに対して極端に異なる値にはならず、かつ十分尤度の高い最適値に設定することができる。

    【0047】更に、実施の形態1と比較して1フレーム分の受信信号のメモリを必要とせず、構成を簡単にすることができる。 この場合であっても、実施の形態1と同様に誤り訂正能力を高めることができる。

    【0048】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形態3に係るビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
    また、図6は本発明の実施の形態2に係るビタビ復号器の動作を時間表示したタイミング図である。 本実施の形態において、送信側の符号器の構成及び動作は実施の形態1と同様であるので、その詳細な説明は省略する。

    【0049】以下、図5及び図6を用いてビタビ復号器の動作について説明する。 受信信号12は、浮動小数点ACS処理部13に入力される。 浮動小数点ACS処理部13では、図6に示すように、復号対象フレームの1
    フレーム前のACS処理の結果である最終パスの累積パスメトリック17を初期重みとし、復号対象フレームの受信信号に対し逐次ACS処理行い、トレースバック処理部15に入力する。 トレースバック処理部15では、
    実施の形態1と同様に処理が行われ。 復号情報系列16
    が出力される。

    【0050】すなわち、このビタビ復号器においては、
    図6に示すように、受信信号の復号単位長に応じて決定された初期重みである復号対象フレーム期間(図中の斜線部分)の前のフレーム期間の最終パスメトリックと、
    復号対象フレーム期間の受信信号とを用いてACS処理を行い、そのACS処理の結果を用いてトレースバック処理を行って、復号結果として復号情報系列を得る。

    【0051】このように、本実施の形態では、初期重みとして復号対象フレームの直前の1フレームのACS処理の結果の累積パスメトリックを用いている。 移動通信環境では、1フレーム時間的に前後してもフレーム平均の受信レベルが極端に変動することはなく、復号対象フレームとほぼ等しいと見なすことができる。 したがって、受信信号のレベルが数十dBの広いダイナミックレンジを持ち、現在のフレームにおいて受信信号レベルがどの値とっていても最終パスの累積パスメトリックに対し極端に異なる値にはならず、かつ十分尤度の高い最適値に設定することができる。

    【0052】更に、実施の形態1と比較して1フレーム分の受信信号のメモリ及び初期重み演算部を必要とせず、構成を簡単にすることができる。 この場合であっても、実施の形態1と同様に誤り訂正能力を高めることができる。

    【0053】

    【発明の効果】以上説明したように本発明のデータ復号装置及びデータ復号方法は、受信信号の振幅の復号単位長に応じた初期重みを決定するので、受信信号のレベルが数十dBの広いダイナミックレンジを持っていても初期重みを最適値に設定することができる。 したがって、
    本発明によれば、受信レベルの大小に影響なく、誤り訂正能力を高めることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施の形態1に係るデータ復号装置であるビタビ復号器を示すブロック図

    【図2】上記実施の形態1のビタビ復号器の動作タイミング図

    【図3】本発明の実施の形態2に係るデータ復号装置であるビタビ復号器を示すブロック図

    【図4】上記実施の形態2のビタビ復号器の動作タイミング図

    【図5】本発明の実施の形態3に係るデータ復号装置であるビタビ復号器を示すブロック図

    【図6】上記実施の形態3のビタビ復号器の動作タイミング図

    【図7】畳込み復号器を示す構成図

    【図8】ビタビ復号に用いるトレリス線図

    【図9】従来のビタビ復号器を示すブロック図

    【図10】ビタビ復号の際に行われるACS処理の概念図

    【符号の説明】

    1,7,12 受信信号 2 1フレームメモリ 3,8 初期重み演算部 4,9,13 浮動小数点ACS処理部 5,10,15 トレースバック処理部 6,11,16 復号情報系列 17 最終選択パス累積パスメトリック

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