Method and device for decoding and processing message

申请号 JP16134798 申请日 1998-05-25 公开(公告)号 JPH1117662A 公开(公告)日 1999-01-22
申请人 Motorola Inc; モトローラ・インコーポレイテッド; 发明人 SCOTT A STEEL;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an improved method for detecting errors and decoding and processing messages by executing a function based on the data of a post- correction data part, corresponding to error detection and zero value detection. SOLUTION: An error detector 174 reads a CRC error mark word and judges whether or not the error is present inside a post-correction CAC information unit. In the case that the error is not in it, the post-correction CAC information unit is specified as a 'good' unit, sent to a layer 1 processor 166 and processed further. Thus, a layer 3 processor 170 of a microprocessor 132 processes the function, based on the data of the post-correction CAC information unit. Further, the error detector 174 judges whether or not the entire BCH syndrome corresponding to the post-correction CAC data part of practically important data is zero. Then, correction is executed only for the post-correction CAC data part judged as being provided with a non-zero BCH syndrome by the error detector 174.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 無線通信装置(104)においてメッセージを処理する方法であって、前記メッセージはエラー検出コード(304)に割り当てられ、複数のエラー修正コード(404)に割り当てられる複数のデータ部分(402)に分割される情報データ(300)を備えて、前記方法が:前記複数のデータ部分および前記複数のエラー修正コードから、複数のシンドロームを生成する段階(604);前記複数のシンドロームを用いて、
    前記複数のデータ部分の少なくとも1つの部分内にある少なくとも1つのエラーを修正し(606)、それにより複数の修正後データ部分を生成する段階;前記エラー検出コードを用いて、前記複数の修正後データ部分内のエラーを検出する段階(612,614);少なくとも第1修正後データ部分に対応する少なくとも第1シンドローム内のゼロ値を検出する段階(626,630);
    および前記エラー検出段階と前記ゼロ値検出段階とに応じて、前記少なくとも第1修正後データ部分のデータに基づき関数を実行する段階(622);によって構成されることを特徴とする方法。
  • 【請求項2】 前記少なくとも第1修正後データ部分が実質的重要データを含むことを判定する段階(626)
    によってさらに構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項3】 前記無線通信装置が一意的識別データを格納し、前記少なくとも第1修正後データ部分が通信装置を一意的に識別するデータを備え、前記関数実行段階が:前記一意的識別データと前記少なくとも第1修正後データ部分のデータとを比較する段階(702);および前記比較段階に応答して、ページ応答関数を実行する段階(706);によってさらに構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項4】 前記エラー検出コードが循環情報検査(CRC )エラー検出コードによって構成され、前記複数のエラー修正コードが複数のBose-Chaudhuri-Hocquengh
    em(BCH )エラー修正コードによって構成され、複数のシンドロームを生成する前記段階(604)が複数のBC
    H シンドロームを生成する段階(604)によってさらに構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  • 【請求項5】 無線通信のために動作する電子装置(1
    04)であって、前記電子装置(104)はエラー検出コードに割り当てられ、複数のエラー修正コードに割り当てられた複数のデータ部分に分割される情報データを含む被符号化情報単位を解読するよう動作する電子装置(104)であって:前記複数のデータ部分と前記複数のエラー修正コードとを用いて複数のシンドロームを生成するよう動作するエラー修正器(150)であって、
    前記複数のシンドロームを用いて前記複数のデータ部分の各データ部分内の少なくとも1つのエラーを修正するよう動作するエラー修正器(150);前記エラー修正器(150)から複数の修正後データ部分を受信し、前記エラー検出コードを用いて前記複数の修正後データ部分内のエラーを検出するよう動作する第1エラー検出器(152);少なくとも第1修正後データ部分に対応する少なくとも第1シンドローム内のゼロ値を検出するよう動作する第2エラー検出器(174);および前記第1エラー検出器(152)がエラーを検出し、前記第2
    エラー検出器(174)がゼロ値を検出することに応答して、前記少なくとも第1修正後データ部分のデータに基づく関数を処理するように動作する関数実行装置(1
    70);によって構成されることを特徴とする電子装置(104)。
  • 【請求項6】 前記エラー修正器(150),前記第1
    エラー検出器(152),前記第2エラー検出器(17
    4)および前記関数実行装置(170)が前記電子装置(104)の少なくとも1つのプロセッサ(130,1
    32)内に格納されるソフトウェア・プロセスによって構成されることを特徴とする請求項5記載の電子装置(104)。
  • 【請求項7】 前記エラー修正器(150)および前記第1エラー検出器(152)が前記電子装置(104)
    のデジタル信号プロセッサ(DSP )(130)内に格納されるソフトウェア・プロセスによって構成され,前記第2エラー検出器(174)および前記関数実行装置(170)が前記電子装置(104)のマイクロプロセッサ(132)内に格納されるソフトウェア・プロセスによって構成されることを特徴とする請求項5記載の電子装置(104)。
  • 【請求項8】 前記少なくとも第1修正後データ部分が実質的重要データによって構成されることを特徴とする請求項5記載の電子装置(104)。
  • 【請求項9】 前記複数のエラー修正コードが複数のBo
    se-Chaudhuri-Hocquenghem(BCH )エラー修正コードによって構成され、前記エラー検出コードが循環冗長検査(CRC )エラー検出コードによって構成され、前記エラー修正器(150)がBCH 順方向エラー修正器(FEC )
    および前記第1エラー検出器(152)がCRC エラー検出器によって構成されることを特徴とする請求項5記載の電子装置(104)。
  • 【請求項10】 ページング・メッセージを解読する移動局(104)であって、前記ページング・メッセージはページング・チャネル(PCH )サブフレームの被符号化共通アクセス・チャネル(CAC )情報単位を備え、前記被符号化CAC 情報単位は巡回冗長検査(CRC )エラー検出コードに割り当てられ、複数のBose-Chaudhuri-Hoc
    quenghem(BCH )エラー修正コードに割り当てられた複数のCAC データ部分に分割されるCAC 情報データを含み、前記CAC 情報データは移動局識別子(MSI )フィールドとページングID番号(PIN )フィールドとを有し、
    前記移動局(104)がその中に格納される一意的MSI
    データを有するとき、前記移動局が:前記複数のCAC データ部分と前記複数のBCH エラー修正コードとから、複数のBCH シンドロームを生成するよう動作するBCH 順方向エラー修正器(FEC )(150)であって、前記複数のBCH シンドロームを用いて、前記複数のCAC データ部分の各々の中の少なくとも1つのエラーを修正し、それにより複数の修正後CAC データ部分を生成するよう動作するBCH FEC (150);前記複数の修正後CAC データ部分内にエラーが存在するか否かを、前記CRC エラー検出コードを用いて、検出するCRC エラー検出器(15
    2);前記複数の修正後CAC データ部分の実質的重要データに対応するBCH シンドロームがゼロの値を有するか否かを検出するエラー検出器(174)であって、前記実質的重要データには前記MSI フィールドおよび前記PI
    N フィールドに対応する修正後CAC データ部分が含まれるエラー検出器(174);および前記エラー検出器(174)に応答し、前記移動局(104)の一意的MS
    I データと、前記MSI フィールドに対応する修正後CAC
    データ部分のMSI データとを比較して、前記一意的MSI
    データと前記MSI データとが実質的に同一であることに応答してページ応答関数を実行するプロセッサ(17
    0);によって構成されることを特徴とする移動局(1
    04)。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、一般にメッセージの解読および処理の分野に関し、さらに詳しくは、無線周波数(RF)通信システムにおけるメッセージの解読および処理の分野に関する。

    【0002】

    【従来の技術および発明が解決しようとする課題】無線周波数(RF)通信システムは、通常、基地局と移動局との間にワイヤレス通信を提供する。 基地局は、移動局を「ページ(page)」すなわち呼び出す能を持つことが多く、移動局に対してテキストまたは音声メッセージを提供するか、あるいは移動局のユーザと第三者の発呼者との間に双方向の音声呼を確立する。

    【0003】このようなシステムの最も重要な点の1つは、その通話完了率(call completion rate)である。
    通話完了率はN D /N Pとして定義される。 ただし、N Pは移動局に送付され、そこに宛てられるページング・メッセージ数であり、N Dは移動局がそのページング・メッセージの検出に成功した回数である。 残念ながら、RF通信システムによっては、たとえば被受信信号強度が弱いことや周囲の干渉により、通話完了率が悪いものがある。

    【0004】通信の全体的な品質と信頼性を改善するために、このようなシステムは符号化された情報単位内に情報データと共に送付されるエラー検出コードおよびエラー修正コードを規定する共通空中通信媒体インタフェース仕様に準拠する。 たとえば、パーソナル・デジタル・セルラ(PDC: personal digital cellular)システムは、STD −27(1991年発行RCR-STD27 )の名前で、現在は日本無線産業協会(ARIB: Association of R
    adio Industries and Businesses of Japan )として知られる電波システム開発センター(RCR: Researach and
    Development Center for Radio Systems )により発行される通信規準を厳守する。 この規準は、情報データのデータ部分における単独のエラーを修正するためのBCH
    (Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)順方向エラー修正(FE
    C: forward error correction )コードと、修正されたデータ部分における残りのエラーを検出するための巡回冗長検査(CRC: cyclical redundancy check)コードとを概説する。

    【0005】このような被符号化情報単位を解読する従来の方法の1つは、一般的にRCR STD-27に概説されるが、次の段階を備える:(1)被符号化情報単位を受信する段階;(2)BCH FEC コードを用いて、被符号化情報単位の各データ部分に関するBCH シンドロームを生成する段階;(3)BCH シンドロームを用いて、各データ部分に存在する単独エラーを修正し、それにより修正後情報単位を生成する段階;(4)CRC コードを用いて、
    修正後情報単位内にエラーが存在するか否かを検出する段階;(5)修正後情報単位内にエラーが検出されない場合は、それに基づいて関数を処理および実行する段階;および(6)エラーが検出された場合は修正後情報単位を廃棄する段階。

    【0006】このような方法および規準は、全体として通信を改善するが、修正後情報単位には誤差があることが多く、そのために廃棄され用いられないので、信頼性は依然として満足のいくものではない。 移動局がこのように誤りの多いデータに関して動作または処理すると、
    望ましくない結果を不適切に招く可能性がある。

    【0007】さらに、ページング・メッセージなどのメッセージには、一度しか移動局に送られず、基地局による再送信がないものがある。 従って、ページング・メッセージが通信チャネル上で変造されると、移動局が呼を受信する準備をして呼を受信できる状態にあっても、移動局に対するページ全体が失われることがある。

    【0008】従って、エラーを検出しメッセージを解読および処理する改善された方法および装置であって、特にRF通信システムにおいて通話完了率を増大させるのに適した方法および装置が必要とされる。

    【0009】

    【実施例】本発明により、装置は、エラー修正器,第1
    エラー検出器および第2エラー検出器によって構成される。 被符号化情報単位は、エラー検出コードに割り当てられ、複数のエラー修正コードに割り当てられる複数のデータ部分に分割される情報データを含む。 エラー修正器は、複数のデータ部分に対応する複数のシンドロームを生成し、複数のデータ部分の各々に存在する少なくとも1つのエラーを修正して、それにより複数の修正後データ部分を生成する。 第1エラー検出器は、複数の修正後データ部分内にエラーが存在するか否かを検出する。
    第2エラー検出器は、少なくとも第1修正後データ部分に対応する少なくとも第1シンドロームを試験することにより、少なくとも第1修正後データ部分がエラーフリーである(エラーがない)か否かを検出する。

    【0010】図1は、基地局102および移動局104
    を含む通信システム100の概略ブロック図である。 基地局102および移動局104は、無線周波数(RF)信号を介して通信を行い、音声通信,データ通信(G 3ファクシミリ,モデム,ビデオテックス)およびショート・メッセージ・サービスなどいくつかの通信サービスを提供する。 移動局104は、無線通信装置とも呼ばれる。 好ましくは、移動局104は、少なくとも電話または電話状の通信を行うセルラ電話である。

    【0011】通信システム100は、共通空中通信媒体インタフェース仕様を含め、予め定義される規準および仕様に従い動作するよう設計される。 本明細書において説明される好適な実施例においては、通信システム10
    0は、RCR STD-27、またはさらに最新版のRCR STD-27D
    に準拠して動作するパーソナル・デジタル・セルラ(PD
    C )システムである。 PDC システムは、日本全国で使用され、時分割多重接続(TDMA: time division multiple
    access )/周波数分割二重(FDD: frequencydivision
    duplex)法を用いて設計される。 RCR RTD-27のコピーは、ARIB(日本国〒105東京都港区虎ノ門1−5−1
    6)で入手できる。

    【0012】基地局102および移動局104は、国際標準化機構(ISO: International Standards Organizat
    ion )/開放形システム間相互接続(OSI: open system
    s interconnection )モデルにも準拠して動作する。 IS
    O/OSI モデルは7つのレイヤ(層)を定義し、このうち3つを無線通信に利用する。 すなわちレイヤ1処理,物理レイヤ;レイヤ2処理,データ・リンク・レイヤ;およびレイヤ3処理,ネットワーク・レイヤである。

    【0013】基地局102は、巡回冗長検査(CRC )エラー検出コード生成器106,BCHBose-Chaudhuri-Hocq
    uenghem)エラー修正コード生成器108,インターリーバ110,スクランブラ112,変調器114,受信機116,送信機118およびアンテナ120によって構成される。 移動局104は、デジタル信号プロセッサ(DSP: digital signal processor )130,マイクロプロセッサ132,送信機134,受信機136,アンテナ138,復調器140,クロック源142およびユーザ・インタフェース144によって構成される。

    【0014】DSP 130は、クロック源142からのタイミングに基づいて、その中に格納された埋込ソフトウェア・プログラムにより機能するいくつかのプロセスを備える。 これらのプロセスには、デスクランブラ14
    6,デインターリーバ148,BCH 順方向エラー修正器(FEC )150,CRC エラー検出器152およびフォーマッタ154を含む。 BCH FEC 150は、BCH シンドローム生成器156およびBCH エラー修正器158を備える。 CRC エラー検出器152は、CRC エラー値生成器1
    60およびCRC 比較器162を備える。 BCH FEC 150
    およびCRC エラー検出器152ならびに基地局102の
    CRC エラー検出コード生成器106とBCHラー修正コード生成器108は、当技術では周知のエラー修正および検出法に実質的に準拠して設計される。 好ましくは、DS
    P 130はAT&T社(American Telephone and Telegraph
    Company)製のDSP1629 である。

    【0015】マイクロプロセッサ132も、クロック源142からのタイミングに基づいて、その中に格納された埋込ソフトウェア・プログラムにより機能するいくつかのプロセスを備える。 これらのプロセスには、デコーダ164,レイヤ1プロセッサ166,レイヤ2プロセッサ168およびレイヤ3プロセッサ170が含まれる。 デコーダ164は、エラー検出器174およびエラー修正器176を備える。 マイクロプロセッサ132
    は、その中にデータを格納するメモリ172も具備する。 このデータには、修正データおよび一意的移動局識別子(MSI: Mobile Station Identifier)データが含まれる。 一意的MSI データは、移動局104に関連する一意的な識別データである。 好ましくは、マイクロプロセッサ132はモトローラ社製のMC68338 マイクロプロセッサである。

    【0016】OSI/ISO モデルによるレイヤ1処理は、DS
    P 130内のプロセスと、マイクロプロセッサ132のデコーダ164およびレイヤ1プロセッサ166とにより実行される。 レイヤ2処理はレイヤ2プロセッサ16
    8により、またレイヤ3処理はレイヤ3プロセッサ17
    0により実行される。 「プロセッサ」とは、本明細書においてはマイクロプロセッサ132またはDSP 130内のサブプロセッサまたはソフトウェア・プロセスをさすが、一般的にはマイクロプロセッサ132またはDSP 1
    30などのスタンドアロン型プロセッサを指す。

    【0017】ユーザ・インタフェース144は、キーパッド,スピーカ,マイクロフォン,ディスプレイ(図示せず)を備える。 キーパッドは、通常は、基地局102
    を通じて電話呼を起こすために用いられる。 ディスプレイは、キーパッドのキー入力を表示して確認し、発呼側からの発呼者ID情報を表示するために用いられる。 ページまたは呼が最初に受信されると、移動局104はスピーカから可聴警告信号を発する。 音声通信の間、移動局104はスピーカから可聴音声信号を提供し、マイクロフォンから可聴音声信号を受け入れる。

    【0018】図2は、PDC システムの制御チャネル(CC
    H )のスーパーフレーム200の図である。 スーパーフレーム200は、複数のサブフレーム202を含む。 複数のサブフレーム202は、同報情報チャネル(BCCH:
    broadcast information channel )サブフレーム20
    6,信号化制御チャネル(SCCH: signaling control ch
    annel )サブフレーム208および移動局104とおそらくは他の移動局とに割り当てられる1つ以上のページング・チャネル(PCH: paging channel )サブフレーム204を含む。 BCCHサブフレーム206はダウンリンクのみであり、ゾーン内のチャネル構造,制限情報および周辺ゾーン情報を説明するデータを含む。 SCCHサブフレーム208は双方向(ダウンリンクおよびアップリンク)であり、呼の登録と設定に用いる。 PCH サブフレーム204はダウンリンクであり、移動局をページングし移動局に対してチャネル構造の変更を通知するデータを含む。 複数のサブフレーム202の各々のデータは、通常20ミリ秒で送信され、スーパーフレーム200には通常36個のサブフレームがあるので、スーパーフレーム200のデータは通常720ミリ秒で送信される。

    【0019】複数のサブフレーム202内のデータには、同期ワードが含まれ、これはマイクロプロセッサ1
    32がクロック源142のタイミングと組み合わせて、
    データに同期するために用いる。 このように典型的な定常状態の動作条件下においては、マイクロプロセッサ1
    32は複数のサブフレーム202とデータのどちらが受信および処理されるかを判断することができる。 移動局104が聴こうとするチャネルを決定し、そのチャネルの構造を判断して、基地局102に登録すると、移動局104はPCH サブフレーム204内にデータを受信し処理するだけでよい。 マイクロプロセッサ132は、スーパーフレーム200の期間の大部分の間、受信機136
    の電源を遮断するが、PCH サブフレーム204の間はページまたは呼を予測して受信機136をオンにする。

    【0020】図3は、単独の移動局がページングされる
    PCH サブフレームの共通アクセス・チャネル(CAC: com
    mon access channel)情報単位300の図である。 CAC
    情報単位300は、実質的に所定のあるいは予め定義されたフォーマットを有し、ページング・メッセージに関わるCAC 情報データをバイナリ形式で備える。 たとえば、CAC フィールド320は、移動局識別子(MSI )データを含むが、これはページに関して通信装置を一意的に識別するデータである。

    【0021】CAC 情報単位300は、144ビットの合計長を有して、9ビット長の複数のCAC データ・ワード302に分割されて図示され、その結果合計18個のCA
    C データ・ワードとなる。 CAC 情報単位300は、複数のCAC フィールド305に分割され、各CAC フィールドには類似のおよび/または関連データが含まれる。 以下の表は、RCR STD-27D に提供されるPCH サブフレームの複数のCAC フィールド305の各々を簡単に要約したものである。 フィールド フィールド名 フィールド 決定事項 ・ビット CACフィールド306 Wビット 0〜7 情報単位長 CACフィールド308 アドレス 8〜23 アドレス指定タイプ CACフィールド310 制御 24〜31 レイヤ2サブフレー ム・タイプ CACフィールド312 共通プラット 32〜39 レイヤ3の宛先 フォーム エンティテイ CACフィールド314 RTメッセージ 40〜47 RTメッセージ ・タイプ ・タイプ CACフィールド316 BCCH受信 48〜55 BCCHが変 セグメント わるか否か CACフィールド318 ページング 56〜63 ページングされる 移動局のRT番号 局数 (NPMS) CACフィールド320 移動局識別子 64〜111 どの局がページング (MSI ) (通常) されるか CACフィールド322 ページング 112〜119 基地に戻される ID番号(PIN ) 番号 CACフィールド324 未使用 120〜127 未使用 CACフィールド326 未使用 128〜135 未使用 CACフィールド328 未使用 136〜143 未使用 上記の如く、CAC 情報単位300は、1つの移動局に宛てられるページング・メッセージの一部である。 しかし、このようなページング・メッセージにはいくつかの移動局に宛てられるページが含まれる場合がある。 ページング・メッセージ内のページ数は、BCCHサブフレーム206内のデータにより指定されるスーパーフレーム2
    00当たりのPCH サブフレーム204の数と、可変数であるMSI データ長とに依存する。 スーパーフレーム20
    0当たりのPCH サブフレーム204数は可変であるが、
    通常は1または2のPCH サブフレームである。 また、MS
    I データ長は可変であるが、通常は6バイト長である。

    【0022】単独のPCH サブフレームのページング・メッセージにおいて、最大1個の移動局をページングすることができる(MSI データが6バイトとして)。 これは、1つのPCH サブフレーム内には18バイト(144
    ビット)のデータがあり、それに移動局をページングするために15バイト(8バイトのオーバーヘッド・データ,6バイトのMSI データおよび1バイトのPIN データ)が用いられるからである。 あるいは、2つのPCH サブフレームのページング・メッセージ内に、最大3つの移動局をページングすることができる(MSI データが6
    バイトとして)。 これは、2つのPCH サブフレーム内には36バイト(288ビット)のデータがあり、9バイトがオーバーヘッド・データで、各移動局はMSI および
    PIN データとして7バイトを必要とする場合、MSI データおよびPIN データとして27バイトが必要とされるからである。

    【0023】図1および図3と上記の表とを再度参照して、移動局104は、CAC 情報単位300などのCAC 情報単位を受信および処理するのが普通である。 移動局1
    04は、複数のサブフレーム202のデータと同期するので、マイクロプロセッサ132内のソフトウェアは、
    適切な時刻に、複数のCAC フィールド305により定義されるCAC 情報データを処理することになる。

    【0024】マイクロプロセッサ132においては、複数のCAC フィールド305のうちいくつかが実質的に重要なデータを含むものと見なされるか、あるいは指定される。 一般に、実質的に重要なデータとは、相対的に実質的に意義を持つあるいは重大であり、実質的に予測不能であるか、あるいは相対的に実質的に重要であり同時に予測不能であるデータである。 一方で、複数のCAC フィールド305のうちいくつかは、実質的に重要でないデータを含むものと見なされる。 一般に、実質的に重要でないデータとは、相対的に実質的に意義を持たず重大でなく、実質的に予測可能であるか、あるいは相対的に実質的に重要であり同時に予測可能であるデータである。 このような指定は、マイクロプロセッサ132の埋込ソフトウェア・プログラム内に含まれるか、あるいはメモリ172にデータとして格納される。

    【0025】ここでは、それぞれMSI データとPIN データを含むCAC フィールド320とCAC フィールド322
    が、実質的重要データを含むものと見なされる。 CAC フィールド320が実質的重要データと見なされるのは、
    どの移動局がページングされるかを識別するために用いられるデータを含むからである。 適切なMSI データがないと、PCH サブフレームおよび着信ページを正確に処理することは不可能である。 また、MSI データは劇的に変化し、広範囲の可能な値を有するので、本質的には予測不能である。 CAC フィールド322も実質的に重要データを含むものと見なされるのは、ページングが受信された後に基地局102に送付しなければならないデータを含むためである。 CAC フィールド320内のデータと同様に、CAC フィールド322のPIN データは広範囲な可能値を有し、本質的に予測不能である。

    【0026】CAC フィールド306〜318とCAC フィールド324〜328は、実質的非重要データを含むものと見なされる。 まずCAC フィールド306を考える。
    一般に、CAC フィールド306内のデータは、CAC 情報単位300が「アイドル」単位(すなわちメッセージがない)であるか、より長いメッセージの一部であるか否かを示し、CAC 情報単位300内の有効バイト数を示す。 このデータはメッセージの処理には便利であるが、
    重要ではない。 説明のために、CAC フィールド306内のデータが誤っているとすると、レイヤ1プロセッサ1
    66は、大多数の「0」ビットをチェックして、CAC 情報単位300がアイドル単位であるか否かを決定することができる。 さらに、レイヤ1プロセッサ166は、ページング・メッセージがスーパーフレーム200内のすべての可能性のあるPCH サブフレームで構成され、終点すなわち「テール」単位は全18バイト(144ビット)の長さであると想定することができる。 ページング・メッセージには少数の所定フォーマットしかないので、レイヤ3プロセッサ170はデータの真の長さを容易に決定することができる。

    【0027】その他の実質的非重要なデータについては、CAC フィールド308内のデータは一般に、アドレス指定のタイプと宛先MSI を判定するための情報をレイヤ2プロセッサ168に提供する。 このデータは、PCH
    サブフレームに受信されるメッセージが常に同報メッセージであり、レイヤ2プロセッサ168については常に同じアドレス情報を含むので、重要ではない。 CAC フィールド310内のデータは、レイヤ2プロセッサ168
    内のサブフレームのタイプを決定するために用いられるが、PCH サブフレームに受信されるメッセージは常に、
    番号を振られない情報(UI: Unnumbered Information)
    フレームであり、レイヤ2プロセッサ168に関して常に同じ制御情報を含むので重要ではない。 CAC フィールド312内のデータは、レイヤ3プロセッサ170において宛先エンティティ(destinationentity)を決定するために用いられる。 宛先エンティティには、無線周波数送信管理(RT: Radio Frequency Transmission Managem
    ent ),呼出制御(CC: CallControl)または移動管理(MM: Mobility Management )などがある。 PCH サブフレーム内にデータはRTのみに宛てられるので、このデータは重要ではない。 CAC フィールド314内のデータは、RTメッセージのタイプを決定するために用いられるが、PCH サブフレーム内のメッセージは常にページング・メッセージ・タイプであるので、このデータは重要ではない。 CAC フィールド316内のデータは、BCCH情報内の変更が起こるか否かを判断するために用いられる。
    このデータは、変造されると非ゼロ値(すなわちBCCH変更)が想定されるので、重要ではない。 この場合、BCCH
    サブフレームおよびPCH サブフレームは、CAC フィールド316内のエラーフリーのデータがゼロになるまで(すなわちBCCH変更なし)受信することができる。 CAC
    フィールド318内のデータは、ページング・メッセージ内にMSI データおよびPIN データのグループがいくつあるかを示す。 1つのPCH サブフレームについて、この数はゼロまたは1しかとらず、少なくともこの値が0ないし15(10進数)であることを指定するRCR-27D 規準により制限されるので、上位4ビットのエラーを許容することができる。 (2つのPCH サブフレームについては、ページングされる移動局の最大可能数(3)が想定される。この場合は、未使用の場合はゼロの値を有するデータがページング・メッセージに埋め込まれるので、
    このようなデータを処理しようとすることによる被害はない。 )CAC フィールド324,326,328は使用されないので、非重要データを含むことになる。

    【0028】CAC 情報単位300をより簡単に便宜に処理するために、実質的に重要なデータは、CAC フィールド306(W ビット・フィールド)およびCAC フィールド318(NPMSフィールド)などの他のCAC フィールド内のデータを含むことが好ましい。

    【0029】基地局102(図1)は、CAC 情報データを生成し、それを複数のCAC フィールド305によりフォーマットすることにより、点122においてCAC 情報単位300を生成する。 CAC 情報単位300は送信に先立ち、CRC エラー検出コード発生器106およびBCH エラー修正コード発生器108により処理される。 CAC報単位300を用いて、CRC エラー検出コード発生器10
    6は、16ビットの長さを有し、図3に図示されるCRC
    エラー検出コード304を生成する。 ここでは、CRC エラー検出コード発生器106は、生成元多項式1+X 5 +X 12
    +X 16を用いる。 CRC エラー検出コード304がCAC 情報単位300に追加され、結果のデータは、10ビット長の複数のCAC データ部分に分割される。

    【0030】各CAC データ部分について、BCH エラー修正コード発生器108は、4ビット長のBCH エラー修正コードを生成し、これが対応するCAC データ部分に追加される。 ここでは、BCH エラー修正コード発生器108
    は、BCH (15,11)修正コードおよびBCH 生成元多項式1+X+X 4に関して、1ビット短縮BCH (14,10)
    を用いる。 各BCH エラー修正コードにより、対応するCA
    C データ部分内の単ビット・エラーが修正される。 BCH
    生成元多項式に基づいて生成されるBCH (15,11)
    に関するBCH 生成元行列を用いて、これらのコードを生成する。

    【0031】図1の点124で得られる結果のデータは、図4に図示される被符号化CAC 情報単位400である。 上記に説明および図示されるように、被符号化CAC
    情報単位400は、複数のCAC データ部分402と、複数のBCH エラー修正コード404とを含む。 ここでは、
    各CAC データ部分は10ビット長であり、各BCH エラー修正コードは4ビット長である。

    【0032】各BCH エラー修正コードは1つのCAC データ部分に対応する。 たとえば、BCHラー修正コード41
    4はCAC データ部分406に対応し、BCH エラー修正コード416はCAC データ部分408に対応し、BCH エラー修正コード418はCAC データ部分410に対応し、
    BCH エラー修正コード420はCAC データ部分412に対応する。 CAC データ部分410,412内のデータは、CRC エラー検出コード304を含むことに留意されたい。 このため、被符号化CAC 情報単位400は、CRC
    エラー検出コード304に割り当てられ、さらに、複数のBCH エラー修正コード404に割り当てられる複数のデータ部分402に分割されたCAC 情報データを含む。

    【0033】図1の基地局102を参照して、被符号化
    CAC 情報単位400はインターリーバ110により挟み込まれ、スクランブラ112によりスクランブルされて、それによって挟込みスクランブルされた被符号化CA
    C 情報単位を生成する。 変調器114において、この情報は無線周波数(RF)信号126を変調して、点128
    において被変調RF信号を生成する。 被変調RF信号は増幅され、送信機118によりアンテナ120を介して通信チャネル上に送信される。

    【0034】図6は、エラーを検出し、被符号化CAC 情報単位400を解読および処理する方法を説明する第1
    流れ図である。 開始ブロック600から始まり、移動局104は、アンテナ138および受信機136を通じて、挟込みスクランブルされた被符号化CAC 情報単位が変調された被変調RF信号を受信する(段階602)。 被変調RF信号は復調器140内で復調され、点177において挟込みスクランブルされた被符号化CAC 情報単位を再度生成する。 挟込みスクランブルされた被符号化CAC
    情報単位はDSP 130に送られ、ここでデスクランブラ146によりスクランブル解除を受け、デインターリーバ148により挟込み解除を受ける。

    【0035】被符号化CAC 情報単位400は、当初は基地局102の点124において生成されたものであるが、移動局104の点178において再生成される。 しかし、残念ながら被符号化CAC 情報単位400にはビット・エラーが含まれる。

    【0036】被符号化CAC 情報単位400はBCH FEC 1
    50に送り込まれる。 BCH FEC 150において、BCH シンドローム生成器156は、複数のCAC データ部分40
    2と複数のBCH エラー修正コード404とを用いて、複数のCAC データ部分402に対応する複数のBCH シンドロームを生成する(段階604)。 一般に、各BCH シンドロームは、各CAC データ部分と対応するBCH エラー修正コードにBCH 生成元行列を乗算することにより生成される。 ここでは、複数のBCH シンドロームの各々は、4
    ビット長を有する。

    【0037】BCH シンドロームが非ゼロの値を有する場合は、それに対応するCAC データ部分にエラーがあることが極めて多い。 一方、BCH シンドロームがゼロ値を有する場合は、それに対応するCAC データ部分にはエラーがないことが多い。 普通は、CAC データ部分内の複数のビット・エラーは、対応するBCH シンドロームに非ゼロ値を持たせるが、複数のエラーが特定の場所に起こってもBCH シンドロームがゼロになることもある。

    【0038】非ゼロ値を有する各BCH シンドロームは、
    対応するCAC データ部分内の単独のビット・エラーの位置を一意的に定義する。 BCH エラー修正器158は、複数のBCH シンドロームおよび修正表(図示せず)を用いて、複数のCAC データ部分402内の各々にある単独のエラーを修正する(段階606)。 かくして、複数の修正後CAC データ部分を有する修正後CAC 情報単位が点1
    79において生成される。 複数の修正後CAC データ部分のうちいくつかにはエラーがなく、いくつかにはBCH FE
    C 150により修正されたエラーがかつてあり、いくつかにはBCH FEC50が修正できなかったエラーが依然としてある。 複数のビット・エラーがCACータ部分内に存在する場合は、BCH エラー修正器158は、実際にはエラーでなかったビットを「修正」することにより、追加のビット・エラーを加える。

    【0039】修正後CAC 情報単位がCRC エラー検出器1
    52に送られて、その中にエラーがあるか否かを検出する。 CRC エラー検出器152において、CRC エラー値生成器160は、複数の修正後CAC データ部分を用いて、
    CRC エラー・チェック値を生成する(段階608)。 CR
    C 比較器162は、CRC エラー・チェック値をCRC エラー検出コード304と比較する(段階610)。 CRC エラー・チェック値とCRC エラー検出コード304とが一致しない場合は(段階612)、CRC エラー指標がCRC
    エラー標示ワード内に設定され(段階614)、複数の修正後CAC データ部分内にエラーが存在することを知らせる。 段階612で一致した場合は、CRC エラー指標は
    CRC エラー標示ワード内に設定されない。

    【0040】フォーマッタ154は、BCH シンドローム生成器156から複数のBCH シンドロームを受信して、
    複数の修正後CAC データ部分のデータ,CRC エラー標示ワードおよび複数のBCH シンドロームをフォーマットし、その結果を線路180を通じてマイクロプロセッサ132に伝える。 複数のBCH エラー修正コード404と
    CRC エラー検出コード304とは、マイクロプロセッサ132には伝えられない。

    【0041】図1の線路180における結果データは、
    図5に示されるデータ500である。 上記に説明および図示されるように、データ500は複数の修正後CAC データ部分504と、それに続くCRC エラー標示ワード5
    36および複数のBCH シンドローム538を含む修正後
    CAC 情報単位502によって構成される。 ここでは、複数の修正後CAC データ部分504の各々は10ビット長であり、CRC エラー標示ワード536は8ビット長であり、複数のBCH シンドローム538の各々は4ビット長である。

    【0042】複数のBCH シンドローム538の多くは、
    複数の修正後CAC データ部分504の1つに対応する。
    たとえば、BCH シンドローム540は修正後CAC データ部分506に対応し、BCH シンドローム542は修正後
    CAC データ部分508に対応し、BCH シンドローム54
    4は修正後CAC データ部分510に対応するなど。 また、CRC エラー検出コード304は現在は使用されないが、データ500はCRCラー検出コード304の部分に対応するBCH シンドローム568と、CRC エラー検出コード304の残りの部分に対応するBCH シンドローム5
    70とを含む。

    【0043】図1および図6を組み合わせて再び参照して、エラー検出器174はCRC エラー標示ワード536
    を読み込み(段階616)、修正後CAC 情報単位502
    内にエラーがあるか否かを判断する(段階618)。 その中にエラーがない場合は、修正後CAC 情報単位502
    は「良好」単位と指定され(段階620)、レイヤ1プロセッサ166に送られてさらに処理を受ける。 従って、マイクロプロセッサ132のレイヤ3プロセッサ1
    70は、修正後CAC 情報単位502のデータに基づいて関数を処理する(段階622)。

    【0044】図7の流れ図に説明されるように、この関数には、ページを検出し、それに応答してページ応答関数を処理する段階が含まれる。 開始ブロック700から始まり、レイヤ3プロセッサ170は、比較関数を用いて、CAC フィールド320に対応する修正後CAC データ部分のデータ(すなわちMSI データ)を、メモリ172
    内に格納される一意的MSI データと比較する(段階70
    2)。 一致しない場合は(段階704)、ページは受信されず、処理は終了する(段階708)。 MSIータと一意的MSI データとが一致するか、あるいは実質的に同じ場合は、レイヤ3プロセッサ170は、ページ応答関数を呼び出すことにより応答する(段階706)。

    【0045】ページ応答関数には、ユーザ・インタフェース144に指標を与える段階が含まれる。 たとえば、
    移動局104はユーザ・インタフェース144のスピーカを通じて警告信号を鳴らしたり、さらに/あるいはユーザ・インタフェース144のディスプレイ上にテキスト・メッセージを表示したりする。 移動局104のユーザがこのような警告を見聞きすると、呼が応答され、双方向の音声呼が進行する。 ページ応答関数には、基地局102に対して「完了条件リポート」を送信する段階が含まれる。 これにはCAC フィールド322に対応する修正後CAC データ部分528のデータ(すなわちPIN データ)を送付する段階が含まれる。

    【0046】図6の段階616,618に戻り、マイクロプロセッサ132はCRC エラー標示ワード536を読み込み、CRC エラー指標が設定されるか否かを決定する。 その場合、エラー検出器174は、実質的に重要なデータの修正後CAC データ部分に対応する全BCH シンドロームがゼロであるか否かを判断する(段階626)。
    さらに詳しくは、エラー検出器174は、(CAC フィールド320,322に対応する修正後CAC データ部分5
    18,520,522,524,526,528にそれぞれ対応する)BCH シンドローム552,554,55
    6,558,560,562の各々を確認する。 この段階で、エラー検出器174は、少なくとも第1修正後CA
    C データ部分がエラーフリーであるか、あるいはほとんどエラーフリーであるか否かを基本的に検出する。

    【0047】「エラーフリーである」と考えられる修正後CAC データ部分は、実際にはエラー・コーディングの生来の限界により実際にはエラーフリーではない場合もあることは言うまでもない。 また、非ゼロ値を持つ対応するBCH シンドロームを有する修正後CAC データ部分では、BCH FEC 150は全エラーを修正するので、実際にはエラーフリーであることも言うまでもない。 しかし、
    非ゼロ値のBCH シンドロームを有する修正後データ部分をここでは「エラーフリーでない」ものと見なす。

    【0048】BCH シンドローム552,554,55
    6,558,560,562が段階626においてゼロであり、実質的重要なデータがエラーフリーである場合、修正後CAC 情報単位502は廃棄されずに、処理に用いられる。 この場合、CRC エラー検出器152はCRC
    エラーを検出したので、エラーは実質的非重要データ内に存在する可能性が高い。 このため、エラー修正器17
    6は実質的に重要データに対応する修正後CAC データ部分を、メモリ172に格納される修正データと置換することにより修正する(段階630)。 好ましくは、修正は、エラー検出器174により非ゼロBCH シンドロームを有すると判断される修正後CAC データ部分についてのみ実行される。

    【0049】修正データは、所定のあるいは予測されるデータであり、所望の処理により幾分任意性をもつ。 各修正後CAC データ部分に関して受認可能なデータは、実質的非重要なデータの説明に関して上記に示され、当業者には充分に理解頂けよう。 また、修正データは、図8
    に関してさらに詳細に後述される。

    【0050】その後、修正後CAC 情報単位502は、
    「優良」単位と見なされ(段階620)、処理するために受け入れられる。 マイクロプロセッサ132は、図7
    に関して上述された関数などの関数を、実質的重要データを含む修正後CAC データ部分の少なくとも一部分に基づき処理する(段階622)。 ここでは、上述の如くマイクロプロセッサ132は、少なくともMSI データおよびPIN データを用いて関数を処理する。

    【0051】段階626において、実質的重要データに対応するBCH シンドロームがゼロ値を持たずに、エラーが実質的重要データに存在する場合は、修正後CAC 情報単位502は「不良」単位と見なされ(段階632)、
    廃棄される。 ここでは、マイクロプロセッサ132は修正後CAC 情報単位502のデータに基づいて処理を行わず、複数の修正後CAC データ部分504を廃棄する。

    【0052】従来の方法では、CRC エラー指標が段階6
    18で設定されると、経路638を通って、修正後CAC
    情報単位502を「不良」単位と見なして廃棄する(段階632)。 このために、従来の方法を用いると多くのメッセージが失われて、エラーが非重要データにしかない場合にも修正後CAC 情報単位が廃棄されるために通話完了率が低くなる。

    【0053】ここでは、1つの移動局がページング・メッセージ内にページングされる場合、16個のCAC データ部分野内10個(データの62.5%)までがエラーであっても、そのページング・メッセージが処理される。 そうでなければ廃棄される多くのページング・メッセージを処理することにより、移動局はそれに一意的に宛てられる着信呼を有するページング・メッセージを処理する確率を上げる。 かくして、通話完了率は、ページング・メッセージの解読を改善することにより望み通り増大される。 デコーダ164は、構築が比較的容易で、
    複雑な処理や時間のかかる処理を必要としない。

    【0054】PCH サブフレーム204を受信すると、受信機136は複数のサブフレーム202の次のサブフレームの被符号化情報単位を受信する。 この、次の被符号化情報単位は、上記の被符号化CAC 情報単位400と同じでないまでも、同様の方法で処理されることになる。

    【0055】しかし、次の被符号化情報単位は実質的に所定のフォーマットと、CAC 情報単位300とは異なるデータとを有することがある。 このような新規の処理が始まる前に、マイクロプロセッサ132は次の被符号化情報単位の新規の実質的重要データに対応する新規のフィールドと新規のBCH シンドロームとを割り当てることがある(段階634)。 同様に、マイクロプロセッサ1
    32は、次の被符号化情報単位の新規の実質的非重要データに対応する新規のフィールドと新規のBCHンドロームとを割り当てる。 これらの新規の割当を段階626,
    630に関連して用いて、次の被符号化情報単位を処理する。

    【0056】マイクロプロセッサ132は、次の被符号化情報単位の新規の修正データを割り当て(段階63
    6)、これが段階630に関連して用いられて、次の被符号化情報単位の実質的非重要データを修正する。 かくして、エラー検出器174とエラー修正器176は、複数のサブフレーム202と特定のデータのいずれが受信されるかに応じて変化するパラメータを含む。

    【0057】たとえば、CAC フィールド324〜328
    などの未使用フィールドはメッセージ間で変わることがある。 このため、各単位について、すべての「使用済みフィールド」を実質的重要データを含むものと指定し、
    すべての「未使用フィールド」を実質的非重要データを含むものと指定することが望ましい。

    【0058】被符号化情報単位のうちのあるもの、あるいはその大半には、すべて、あるいはほとんどに実質的重要データであるデータが含まれることがある。 これらの場合、このような単位のすべてあるいはほとんどすべてのフィールドとシンドロームとが実質的重要データを含むものとして割り当てまたは指定される(段階63
    4)。 CRC エラーが検出されると、少なくとも1つのシンドロームが非ゼロ値を有することになるので、このような割当は、エラー検出器174およびエラー修正器1
    76を迂回する効果を有する。 この場合はエラーのある単位が従来の方法と同様に廃棄される。

    【0059】たとえば、実質的非重要データを含むと指定されるCRC エラー検出コード304(BCH シンドローム570に対応)を除いて、複数のCAC フィールド30
    5のすべてが、実質的重要データを含むと指定される場合がある。 CRC エラー検出コード304に対応するデータだけが変造される場合は、CRC エラー検出が行われ、
    BCH シンドローム570を除く複数のBCH シンドローム538のすべてがゼロになる。 ここでは、修正後CAC 情報単位502は、CRC エラーが検出されても依然として処理される。

    【0060】図8は、被符号化CAC 情報単位400を解読する方法の第2流れ図で、CAC 情報単位300が可変長であるために行われるより低レベルの処理をさらに詳しく説明する。 開始ブロック800で始まり、エラー検出器174はCRC エラー標示ワード536を読み込んで、複数の修正後CAC データ部分内にエラーがあるか否かを判断する(段階802)。 エラー指標が設定されない場合、修正後CAC 情報単位502はエラーフリーと見なされ、レイヤ1プロセッサ166に送られる。 レイヤ1プロセッサ166は、CAC フィールド306に対応するW ビット・フィールドを含む修正後CAC 情報単位50
    2のデータを読み込み、CAC 情報単位300が「アイドル」単位であり基本的に有用な情報を含まないかを判断する(打開804)。 W ビット・フィールドの修正後データが「00」の場合、修正後CAC報単位502はアイドルとなる。 これがアイドル単位の場合、レイヤ1プロセッサ166は、この事象を「アイドル」事象と指定する(段階806)。 アイドル事象に応答して、レイヤ3
    プロセッサ170はヌル関数を実行する(段階82
    6)。

    【0061】段階804で修正後CAC 情報単位502がアイドルでない(すなわちW ビットが非ゼロである)場合は、レイヤ1プロセッサ166は、修正後CAC 情報単位502が「ヘッドテール(head-tail) 」単位であるか否かを判断する(段階808)。 一般に、ヘッドテール単位とは、現メッセージが1つのCAC 情報単位のみによって構成されることを示す。 W ビット・フィールドのデータが「01」のとき、修正後CAC 報単位502はヘッドテール単位である。 これがヘッドテール単位の場合、
    レイヤ1プロセッサ166は、この事象を「非アイドルの単独単位」と指定する(段階810)。 非アイドル単独単位事象に応答して、レイヤ3プロセッサ170は、
    修正後CAC 情報単位502に基づいて関数を実行する。

    【0062】修正後CAC 情報単位502が段階808でヘッドテール単位でない場合は、レイヤ1プロセッサ1
    66がこれが「ヘッド」単位であるか否かを判断する(段階812)。 一般に、ヘッド単位は着信メッセージが複数の単位で構成されることを意味する。 W ビット・
    フィールドが「10」のとき、修正後CAC 情報単位50
    2はヘッド単位となる。 これがヘッド単位の場合、レイヤ1プロセッサ166は、この事象を「非アイドルで複数単位」事象と指定する(段階814)。 非アイドル複数単位に応答して、レイヤ1プロセッサ166は、修正後CAC 情報単位502そのものが完全なメッセージではないことを把握し、更なるCAC 情報単位が受信されるのを待ってから、レイヤ3プロセッサ170がメッセージを処理することができる。

    【0063】W ビット・フィールドのデータが、上記に指定される単位のいずれも示さない場合、レイヤ1プロセッサ166は、この事象を「不良単位」事象として指定する(段階816)。

    【0064】段階802において、CRC エラー標示ワード536がCRC エラーが存在することを標示すると、エラー検出器174は、修正後CAC データ部分518,5
    20,522,524,526,528に対応するBCH
    シンドローム552,554,556,558,56
    0,562がゼロ値を有するか否かを検出する(段階8
    18)。 ここで、エラー検出器174は基本的には、実質的重要データにエラーがないかどうかを検出する。 BC
    H シンドローム552,554,556,558,56
    0,562のいずれかが非ゼロの場合、マイクロプロセッサ132はこの事象を「不良単位」事象と指定する(段階816)。

    【0065】段階818で実質的重要データにエラーがない場合、エラー修正器176はエラーを持つ可能性のある修正後CAC データ部分(すなわち非ゼロのBCH シンドロームを持つ修正後CAC データ部分)を、修正データと置換することにより修正する(段階820)。 好適な修正データを以下に示す: フィールド 修正データ CACフィールド306 単独PCH サブフレームの場合$CE ;または 非単独PCHサブフレームの場合ヘッド単位+ 残りの単位数 CACフィールド308 $11FF CACフィールド310 $03 CACフィールド312 $04 CACフィールド314 $02 CACフィールド316 $00 CACフィールド318 $0(上位4ビット) CACフィールド324, CACフィールド318が0または1のとき、 326,328 $000000に設定 修正後CAC 情報単位502が段階820でエラー修正器176によって修正される場合、レイヤ1プロセッサ1
    66が、これがヘッドテール単位であるか否かを判断する(段階822)。 これがヘッドテール単位の場合は、
    レイヤ1プロセッサ166はこの事象を「非アイドル単独単位」事象と指定する(段階810)。 非アイドル単独単位事象に応答して、マイクロプロセッサ132は修正後CAC報単位502そのものが完全なメッセージであることを把握し、レイヤ3プロセッサ170は修正後CA
    C 情報単位502に基づき関数を実行する(段階82
    6)。

    【0066】段階822において、これがヘッドテール単位でない場合は、エラー検出器174は修正後CAC データ部分530,534,534に対応するBCH シンドローム564,566,568がゼロ値を有するか否かを検出する(段階824)。 すなわち、エラー検出器1
    74は実質的重要データの追加集合がエラーフリーであるか否かを検出する。 BCH シンドローム564,56
    6,568のいずれかが非ゼロの場合、エラー検出器1
    74はこの事象を「不良単位」事象と指定し(段階81
    6)、修正後CAC 情報単位502は廃棄される。 BCH シンドローム564,566,568がすべて非ゼロの場合、修正後CAC 情報単位502は廃棄されず、マイクロプロセッサ132は段階812で上記の処理を続ける。

    【0067】従来の技術においては、CRC エラーが段階802で検出されると、経路828を通って事象は段階816で「不良単位」事象と指定され、修正後CAC 情報単位502が廃棄された。 本明細書に開示される方法を用いると、より多くのメッセージが確実に解読および処理される。

    【0068】本発明による検出に応答して任意の適切な機能を実行することができる。 たとえば、間欠受信(IR
    X )関連機能などの移動局104の消費電力を削減する機能を実行することができる。 このような方法は、通常はシステム仕様に依存する。 概して、メッセージまたはその一部分がエラーを含んだ状態で受信されると、それを処理することはできず、受信を継続しなければならないのが普通である。 メッセージまたはその一部分がエラーなしで受信されると、それを処理して、通常は受信を中断することができる。

    【0069】さらに詳しく適応して、ページング情報が利用可能な場合は常にPCH サブフレーム204の第1サブフレーム内に非アイドル・メッセージを送信するよう基地局102が設定されるPDC システムを考える。 逆にここでは、ページング情報が利用できない場合は常に、
    基地局102が第1サブフレームにアイドル・メッセージを送信する。 このようにメッセージ通信を予測可能にすることで、移動局は基地局102が複数のPCH サブフレームについてスーパーフレームを構築する場合に、その消費電力を削減することができる。 修正後情報単位は、CRC エラー検出器152によりエラー状態にあると検出される。 エラー検出器174は、CACィールド30
    6(すなわちW ビット・フィールド)に対応するBCH シンドローム540がゼロ値を有するか否かを検出する。
    BCH シンドローム540がゼロ値を有する場合、W ビット・フィールドに対応するデータがゼロと比較される。
    一致する場合は、ページング・メッセージはアイドルであり、受信機とその他の周辺電気回路構成とは、スーパーフレーム200のPCH サブフレーム204(およびその他の残りのPCH サブフレーム)の次の受信スロットの間電源が遮断される。 反復ワードが利用されるAMPS(Ad
    vanced Mobile Phone System)や同様のシステムにおいては、受信機とその他の電気回路構成とは、ここで説明されるようにエラーフリーであると検出される反復ワードまたはその一部を受信および処理した後で、反復ワードまたはメッセージの残りの部分のあいだ電源が遮断される。 かくして、当技術では周知のIRX 方法とプロセスをこのような検出と共に用いて、移動局の消費電力を削減することができる。

    【0070】本発明の特定の実施例が図示および説明されたが、改良も可能である。 たとえば、本明細書において説明される解読および処理は、任意の適切な無線通信装置およびRF通信システムに適応することができる。 また、適切なパリティ・コード,ブロック・コード,循環コードおよび畳込みコードなど、任意の適切な種類のエラー検出およびエラー修正コードを用いることができる。 これには、もちろん、送信装置内の対応する適切なエラー修正コード生成器およびエラー検出コード生成器と、受信装置内の適切なエラー修正器,シンドローム生成器およびエラー検出器が含まれる。 また、CAC 情報データ,CAC 情報単位,CAC データ部分および修正後CAC
    データ部分が本明細書において説明されるが、他の情報データ,情報単位,データ部分および修正後データ部分を同じ方法で、あるいは同様の方法で解読および処理することもできる。 開示された如く、DSP 130およびマイクロプロセッサ132内のソフトウェアを用いることが好ましいが、適切なハードウェア装置も同様に用いることができる。

    【0071】従って、添付の請求項は本発明の精神および範囲に入るこれらすべての変更および改良を包含するものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】基地局および通信システムを備える通信システムの概略図である。

    【図2】パーソナル・デジタル・セルラ(PDC )システムの制御チャネル(CCH: contorl channel)のスーパーフレームの図である。

    【図3】PCH サブフレームの制御アクセス・チャネル(CAC: contorl access channelの図である。

    【図4】PCH サブフレーム内に送信される被符号化CAC
    情報単位の図である。

    【図5】CRC エラー標示ワードを有する修正後CAC 情報単位とそれに付属する複数のBCH シンドロームの図である。

    【図6】エラーを検出し、図4に示される被符号化CAC
    情報単位を解読および処理する方法を説明する第1流れ図である。

    【図7】ページング・メッセージ内のページを検出する段階を含む関数を実行する方法の流れ図である。

    【図8】エラーを検出し、図4の被符号化CAC 情報単位を解読する方法を説明する第2流れ図である。

    【符号の説明】

    600 開始 602 被符号化情報単位を受信 604 シンドロームを生成 606 シンドロームを用いてエラーを修正 608 エラー値を生成 610 エラー値とエラー・コードとを比較 612 一致? 614 エラー指標を設定 616 エラー標示ワードを読み込み 618 エラー? 620 単位=良好 622 単位のデータに基づいて関数を実行 626 重要データのシンドローム=0? 630 修正データでエラーを修正 632 単位=不良 634 新規の重要データ・フィールドとシンドロームを割り当て 636 新規の修正データを割り当て

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