首页 / 国际专利分类库 / 电学 / 基本电子电路 / 一般编码、译码或代码转换 / 用于检错或纠错的编码、译码或代码转换;编码理论基本假设;编码约束;误差概率估计方法;信道模型;代码的模拟或测试 / .不专用于H03M13/03至H03M13/35各组中规定的特定类型的编码的译码方法或技术 / How to optimize the size of the blocks of coded data, a method for iterative decoding of blocks of data, a device for iterative decoding blocks of coded data, coding / decoding system, apparatus for turbo equalization blocks of devices and data for encoding a block of data

How to optimize the size of the blocks of coded data, a method for iterative decoding of blocks of data, a device for iterative decoding blocks of coded data, coding / decoding system, apparatus for turbo equalization blocks of devices and data for encoding a block of data

申请号 JP2002064110 申请日 2002-03-08 公开(公告)号 JP4097124B2 公开(公告)日 2008-06-11
申请人 ミツビシ・エレクトリック・インフォメイション・テクノロジー・センター・ヨーロッパ・ビー・ヴィ; 发明人 アノー・グェガン;
摘要
权利要求
  • 反復復号化にかけられることを目的として、符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法であって、
    標準サイズ(N)のブロックを復号化するために 利用可能なリソース(T)を見積もる第1のステップと、
    相異なる複数の 1以上の整数(k)で前記標準サイズを割った約数であり、平均して、 前記利用可能なリソースに適合する反復数((−)n (k) iterations )を必要とする複数のブロックサイズ(N/k)の中から、反復復号化の出力において最も低い誤り率を達成することができるブロックサイズを求める第2のステップと を含むことを特徴とする符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記利用可能なリソースは、1ブロックの全てのデータを受信し、かつ前記ブロックにおいて前記反復復号化を達成するために利用することができる時間あるいはエネルギーである ことを特徴とする請求項1記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記データがチャネルインターリーバによってインターリーブされるときに、前記利用可能なリソースは、デインターリーブされた形で1ブロックのデータを取得し、デインターリーブされたデータの1ブロックにおいて前記反復復号化を達成するために利用することができる時間あるいはエネルギーである ことを特徴とする請求項1記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記第1のステップは、現時点のブロックサイズの場合に、前記利用可能なリソースに適合した最大反復数(n (1) iterations )も決定する ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記標準ブロックサイズおよび信号対雑音比の場合に、前記反復復号化によって達成されなければならない最小反復数(n req )を、必要とされる最大誤り率の関数として推定する ことを特徴とする請求項4記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記第2のステップは、前記最大反復数が前記最小反復数を超えた場合にのみ行われる ことを特徴とする請求項5記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記第2のステップは、前記標準サイズの約数である前記ブロックサイズ(M/k)の中から、かつ種々の最大反復数の中から、前記利用可能なリソースに適合する平均反復数((−)n (k) iterations )を与える、前記ブロックサイズおよびこのサイズに関連する最も大きな最大反復数(n (k) iterations )を選択する ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記反復復号化の出力において最も低い誤り率を達成できるようにする前記最適ブロックサイズは、前記関連する最大反復数の場合に、選択された前記約数のサイズの中から求められる ことを特徴とする請求項7記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • kで割った約数である所与のサイズ、および所与の最大反復数の場合に、前記平均反復数は、信号対雑音比にしたがって、約数サイズの一連のブロックのうちの各ブロックのための前記反復復号化によって行われることになる反復数の平均値として決定され、所定の信頼度判定基準が満たされるか、あるいはこのブロックの場合の反復数が前記所与の最大反復数に達する場合には、前記約数サイズのブロックにおいて前記反復が停止される ことを特徴とする請求項7又は8記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 種々の約数サイズ、種々の最大反復数および種々の信号対雑音比の場合の平均反復数がテーブルに格納される ことを特徴とする請求項9記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記テーブルは、前記反復復号化が継続されるのに応じて更新される ことを特徴とする請求項10記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • 前記平均反復数は、前記テーブルにおいて利用することができる値を補間することにより得られることを特徴とする請求項9又は10記載の符号化されたデータのブロックのサイズを最適化する方法。
  • ブロックが初期サイズを有する、符号化されたデータのブロックを反復復号化するための方法であって、
    最適ブロックサイズが請求項7から請求項12までのいずれかに記載の方法によって決定され、前記初期サイズのブロック内のデータが最適サイズの一連のサブブロックとして符号化されているときに、前記サブブロックは、前記反復復号化の一連の反復によって順次復号化され、所定の信頼度判定基準が満たされるか、あるいは反復数が前記最適サイズに関連する前記最大反復数に達する場合には、前記サブブロックの場合の前記反復が停止される ことを特徴とする符号化されたデータのブロックを反復復号化するための方法。
  • ブロックが初期サイズを有する、符号化されたデータのブロックを反復復号化するための方法であって、
    最適ブロックサイズが請求項7から請求項12までのいずれかに記載の方法によって決定され、前記初期サイズのブロック内のデータが最適サイズの一連のサブブロックとして符号化されているときに、前記サブブロックは、前記反復復号化の1回の反復を前記各サブブロックにおいて連続して行うことにより復号化され、所定の停止判定基準が満たされるか、あるいは反復数が前記最適サイズに関連する前記最大反復数に達する場合には、前記サブブロックの場合の前記反復が行われないようにする ことを特徴とする符号化されたデータのブロックを反復復号化するための方法。
  • ブロックが初期サイズを有する、符号化されたデータのブロックを反復復号化するための方法であって、
    最適ブロックサイズが請求項7から請求項12までのいずれかに記載の方法によって決定され、前記初期サイズのブロック内のデータが最適サイズの一連のサブブロックとして符号化されているときに、前記サブブロックは、前記反復復号化の1回の反復を前記各サブブロックにおいて連続して行うことにより復号化され、所定の停止判定基準が満たされるか、あるいは前記利用可能なリソースが使い尽くされた場合には、前記サブブロックの場合の前記反復が行われないようにする ことを特徴とする符号化されたデータのブロックを反復復号化するための方法。
  • ターボ符号器によって符号化されたデータのブロックを反復復号化するための装置であって、
    請求項7から請求項12までのいずれかに記載の方法を実施するための手段を備え、
    前記手段は最適ブロックサイズを供給し、
    前記ターボ符号器に最適ブロックサイズの情報を送信するための手段 をさらに備えることを特徴とする符号化されたデータのブロックを反復復号化するための装置。
  • データのブロックを符号化するように構成されるターボ符号器と、
    前記ターボ符号器によって符号化される前記データの前記ブロックを復号化するように構成される請求項16による反復復号化装置と を備え、
    前記反復復号化装置は、前記最適ブロックサイズの情報を受信し、受信された前記情報にしたがって少なくとも1つの内部インターリーバのサイズを変更するための手段を有する 符号化/復号化システム。
  • 請求項1から請求項15までのいずれかに記載の方法を実施するための手段を備え、
    前記手段は最適ブロックサイズを供給し、
    前記最適ブロックサイズにしたがって符号化されたデータのブロックのサイズを適応的に変更するための手段 をさらに備えることを特徴とするデータのブロックを符号化するための装置。
  • 符号器によって符号化され、変調されたデータのブロックをターボ等化するための装置であって、
    請求項1から請求項15までのいずれかに記載の方法を実施するための手段を備え、
    前記手段は最適ブロックサイズを供給し、
    前記符号器に前記最適ブロックサイズの情報を送信するための手段 をさらに備えることを特徴とするデータのブロックをターボ等化するための装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、ターボ符号器つまりターボ等化器(turboequaliser)において実装されるような、反復復号化にかけられることを目的として符号化されたデータのブロックサイズを最適化する方法に関する。 本発明は特に、いわゆる第3世代電気通信システムに当てはまる。
    【0002】
    【従来の技術】
    ターボ符号の概念は、論文「Near Shannon Limit Error-Correcting Coding and Decoding: Turbo-codes」(ICC-1993, Conference Proceedings, pp. 1064-1070)においてC. Berrou、A. GlavieuxおよびP. Thitimajshimaによって導入され、知られているように多くの開発がなされてきた。
    【0003】
    ターボ符号化は、インターリーブステップによって分離される要素符号を連接することにより行われる。 要素符号には、種々のタイプの符号を用いることができ、たたみ込みターボ符号の場合には再帰的組織符号(RSCで表す)を、ブロックターボ符号の場合にはブロック符号(RS、BCH)を用いることができる。 後者については、1996年に発表された論文「A very low complexity block turbo decoder for product codes」(Proc. of IEEE Globecom, pp. 101-105)において、R. Pyndiah、P. CombellesおよびP. Addeが記載している。 種々のタイプの連接が想定されており、たとえば並列連接では、インターリーブされた後に同じ情報が各符号器によって個別に符号化され、直列連接では、各符号器の出がインターリーブされた後、後続の符号器によって符号される。 詳細な説明については、並列連接の場合にはBerrou他による上記の論文を、直列連接の場合にはS. Benedetto、G. Montorsi、D. DivsalarおよびF. Pollaraによる論文「Serial concatenation of interleaved codes: Performance analysis, design and iterative decoding」(JPL TDA Progr. Rep., Vol. 42-126, Aug. 1996)を参照することができる。
    【0004】
    従来、ターボ符号の復号化は、一連の要素復号化動作からなり、ターボ復号化とも呼ばれる反復プロセスを用いて行われており、その要素復号化動作には、重み付けされた入力値を受信し、その入力にそれぞれ関連する重み付けされた出力値を供給することが含まれ、直列ターボ符号の場合には、対応する要素符号化動作の出力にも重み付けされた出力値が供給される。 重み付けされた入力および出力値は、対応する要素符号器の入力および出力(直列ターボ符号の場合)における2値あるいはM値のシンボルの確率を表す。 デインターリーブ動作およびインターリーブ動作は、符号化時に実行されるインターリーブ動作の関数として行われ、そのデインターリーブおよびインターリーブ動作によって、要素復号化動作は、対応する符号化動作の入力での順序と同じ順序でデータを考慮できるようになる。
    【0005】
    図1はターボ符号器の一例を概略的に示す。 図示されるターボ符号器は大きさ2の並列ターボ符号器である。 データのブロックの形をとる情報xは、第1の出力y を供給するために第1の要素符号器110によって符号化され、かつインターリーバ115によってインターリーブされた後に、第2の出力y を供給するために第2の要素符号器120によって符号化される。 組織情報は、130において符号化された情報y およびy と多重化され、その後、チャネルインターリーバ140によってインターリーブされる。
    【0006】
    受信されると、その情報は、図2に示されるターボ復号器を用いて復号化される。 チャネルデインターリーバ145においてデインターリーブした後に、その情報x、y およびy は、デマルチプレクサ150によって逆多重化される。 Log MAPタイプの要素復号器160および170はそれぞれ、要素符号器110および120に対応する。 重み付けされた入力および出力タイプの復号器160は、xについての事前情報と符号化された情報y とを受信し、xについての事後情報をそこから導出する。 事後情報と事前情報との間の差は、外因情報と呼ばれる。 xについての事前情報、および第1の復号器によって供給される外因情報e はインターリーブされた後に加算され、x(より正確にはx'、xのインターリーブされたバージョン)についての新しい事前情報が復号器170に供給される。 復号器170は、この事前情報と符号化された情報y とから、x'についての事後情報を推定する。 その情報の差から、内因情報e 'が、171において導出され、デインターリーバ180においてデインターリーブされた後に、151において組織的情報に加算され、復号器160にxについての新しい事前情報が供給される。 その後、所定の反復数n iterationsだけ復号化ステップが繰り返される。 復号器170の出力の軟判定値(flexible values)は判定装置190にかけられ、硬判定値が供給される。 誤り訂正検査195が判定装置190の出力に関して動作し、復号化されたブロックに誤りがないか否かを判定し、誤りがない場合には、所定の数n iterationsだけ待つことを必要とせずに、反復を終了する。 別法では、反復の停止を決定するために、ターボ復号器は、CRCの代わりに、たとえば1996年3月に発表されたJ. Hagenauer他による論文「Iterative decoding of binary block and convolutional codes」(IEEE Transaction on Information Theory, vol. 42, pp. 429-445)、あるいは1993年12月に発表されたM. Moherによる論文「Decoding via cross entropy minimization」(Proc. IEEE Globecom Conf., Houston, TX, pp. 809-813)開示される判定基準のような、重み付けされた値に関する別の停止判定基準を用いることができる。
    【0007】
    反復復号化の原理は、C. Douillard他による論文「Iterative Correction of Intersymbol interference: Turbo-equalization」(European Trans. Telecomm., Vol. 6, No. 5. Sept./Oct., pages 507-511)において等化にも適用された。 この反復等化方法はターボ等化とも呼ばれ、シンボル間干渉(ISI)によって影響を及ぼされるチャネルが、たたみ込み符号器に等価であると見なすことができ、結果として、チャネル符号器、インターリーバおよび伝送チャネルを連接したものそのものが、ターボ復号器に等価であると見なすことができるという原理から出発している。
    【0008】
    図4は、ターボ等化器の構造を概略的に示す。 データは、図3に示される送信機と同じ側では、符号器201においてチャネル符号化され、その後インターリーバ202によってインターリーブされ、変調器203において、M値−シンボルマッピングにかけられる。 そのデータは、チャネルインターリーバ204によってインターリーブされたシンボルのブロックの形で送信される。 そのターボ等化器は、最初にチャネルデインターリーバ210を備え、その後、符号化されたデータの軟判定値(flexible values)を供給する、Log−MAPタイプの重み付け出力等化器を備える。 これらのデータはデインターリーバ230においてデインターリーブされ、その後、重み付けされた出力を有するLog−MAPタイプの復号器240によって復号化される。 復号器240から出力される軟判定値は、対応する硬判定値(hard values)を供給する判定装置250にかけられる。 復号器240の入力における重み付けされた値は出力値から減算され、外因情報eが供給される。 インターリーブ後、その外因情報は、一方では等化器220の出力において減算され、もう一方では再変調された後に、等化器に伝送される。 受信されたシンボルおよび再変調された外因情報から、等化器220は新たな事前推定を続行する。 こうして、ターボ等化器は、1つのシンボルブロックにおいて所定の数の反復を実行する。 250の出力における誤り訂正検査260は誤りの存否を診断し、誤りがない場合には、所定の数n iterationsだけ待つことを必要とせずに、反復することなく反復プロセスをインタラプトする。 別法では、停止判定基準は、上記のように、重み付けされた値に関連付けることができる。
    【0009】
    設計に関連して、ターボ符号化およびターボ等化の両方の場合に、同じプロセッサ内、あるいは、それぞれ所与のランクの反復に対して役割を果たす、パイプラインに配列された専用回路内で、反復を次々と実行することができることに留意されたい。
    【0010】
    ターボ符号化およびターボ等化の場合に、ビット誤り率(BER)あるいはパケット誤り率(PER)に関する性能を全て上げていくと、内部インターリーバ(IL)のサイズNが長くなる。 これは、内部インターリーバのサイズを大きくする、すなわちインターリーブが実行されるブロックのサイズを大きくすることにより、ターボ符号のハミング重み分布、および反復復号化の効果の両方が改善されるためである。 インターリーブ利得はターボ符号のタイプによって変化する。 これ以降、用語「性能」は、復号化されたデータに関するBERあるいはPERに対して区別することなく用いることにする。
    【0011】
    図5は、一例として、ブロックのサイズNが200から1000まで変化するときの図1のターボ符号器の場合のインターリーブ利得を示しており、その要素符号器は、多項式(13,15) octのRSC(再帰的組織たたみ込み)符号器である。
    【0012】
    信号対雑音比(SNRあるいはC/N、すなわち搬送波対雑音比)が低いとき、システムの性能を改善するために大きなN値を用いることができることが、当分野において知られている。 しかしながら、Nが大きくなると、受信機の待ち時間、すなわち、受信されたデータあるいはシンボルのブロックが実際に復号化された形で利用可能になるまでの時間に不利である。 これは、受信機における待ち時間が以下の式によって表されるためである。
    【0013】
    【数1】

    【0014】


    ただし、D

    は1反復当たりの復号化速度であり、T

    recはサイズNのブロックが受信機においてデインターリーブされた形で利用可能になるまでの時間である。 M

    Nの場合に、サイズMのチャネルインターリーブが送信機において適用される場合には、これはT

    rec =M/D

    を与えるであろう。 ただし、D

    は有効な情報速度である。 チャネルインターリーブが用いられない場合には、受信時間は単にT

    rec =N/D

    になるであろう。


    【0015】


    所与の最大待ち時間あるいは設定待ち時間、および所定の数の反復の場合に、式(1)によって、最も良好な性能を与えるブロックサイズを得ることができる。


    【0016】


    逆に、待ち時間の短縮は、ブロックサイズを縮小することにより達成することができるが、それに応じてシステムの性能が劣化することを犠牲にする。 許容可能な性能を回復するために、送信電力を増加することが知られているが、それは当然の結果として、システムのリソースに負荷をかける。


    【0017】


    【発明が解決しようとする課題】


    したがって、本発明の根底をなす課題は、所与の最大待ち時間、一般的には所与のリソースの場合に、当分野の現状よりも良好な性能をもたらすブロックサイズNを判定することである。


    【0018】


    【課題を解決するための手段】


    本発明によりもたらされる解決法は、反復復号化にかけることを目的として、符号化されたデータブロックのサイズを最適化する方法を特徴とし、その方法は、標準的なサイズのブロックを復号化するために利用

    可能なリソースを見積もる第1のステップと、

    相異なる複数の 1以上の整数の因子で割った標準サイズの約数であり、利用可能なリソースに適合する反復数を平均的に必要とする複数のブロックサイズの中から、反復復号化の出力において最も低い誤り率を達成することができるブロックサイズを求める第2のステップとを含む。


    【0019】


    利用可能なリソースは、たとえば、1ブロックの全データを受信し、そのブロックにおいて反復復号化を行うために利用可能な時間あるいはエネルギーである。 そのデータがチャネルインターリーバによってインターリーブされている場合には、その利用可能なリソースは、1ブロックのデータをデインターリーブされた形で取得し、デインターリーブされたデータのブロックにおいて反復復号化を行うために利用可能な時間あるいはエネルギーとすることができる。


    【0020】


    また第1のステップは、標準的なブロックのサイズの場合に、その利用可能なリソースに適合する最大反復数を判定することが有利である。 その際、必要とされる最大誤り率にしたがって、現在のブロックサイズおよび信号対雑音比の場合に、反復復号化によって行われなければならない最小反復数が推定される。


    【0021】


    その最大反復数がその最小反復数を超える場合には、第2のステップは行われる必要はない。


    【0022】


    一実施形態によれば、第2のステップは、標準的なサイズの約数であるブロックサイズ、および種々の最大反復数の中から、その利用可能なリソースに適合する平均反復数を与える、ブロックサイズと、このサイズに関連する最も大きな最大反復数とを選択する。 反復復号化の出力において最も低い誤り率を達成できるようにする最適なサイズは、選択された約数サイズの中から、かつ関連する最大反復数の場合に求められる。


    【0023】


    所与の因子kによって割った約数であるサイズおよび所与の最大反復数の場合に、平均反復数は、約数サイズの一連のブロック内の各ブロックに対して反復復号化によって行われることになる反復数の平均値として、信号対雑音比に応じて判定することができ、所定の信頼度判定基準が満たされるか、あるいはこのブロックのための反復数がその所与の最大反復数に達する場合に、その約数サイズのブロックにおいてその反復が停止される。


    【0024】


    種々の約数サイズ、種々の最大反復数および種々の信号対雑音比の場合の平均反復数は、テーブルに格納されることが有利である。 そのテーブルは、反復復号化が続けられるのに応じて更新することができる。 適用可能な場合には、平均反復数は、そのテーブル内の利用可能な値を補間することにより得られるであろう。


    【0025】


    第1の変形形態によれば、初期サイズの1ブロック内のデータが一連の最適サイズのサブブロックとして符号化された後、そのサブブロックは、反復復号化の一連の反復によって順次復号化され、所定の信頼度判定基準が満たされるか、あるいはその反復数が最適サイズに関連する最大反復数に達する場合にサブロックのための反復が停止される。


    【0026】


    第2の変形形態によれば、初期サイズの1ブロック内のデータが一連の最適サイズのサブブロックとして符号化された後、そのサブブロックは、各サブブロックにおいて反復復号化の1回の反復を連続して行うことにより復号化され、所定の停止判定基準が満たされるか、あるいはその反復数が最適サイズに関連する最大反復数に達する場合に、サブブロックにおいてはその反復が実行されなくなる。 別法では、所定の停止判定基準が満たされるか、あるいはその利用可能なリソースが使い尽くされた場合に、反復が実行されなくなるであろう。


    【0027】


    また本発明は、先に開示された最適化方法を実施するための手段を有するターボ符号器によって符号化されたデータのブロックを反復復号化するための装置を特徴とし、その手段は最適ブロックサイズを供給し、またその装置はターボ符号器に最適ブロックサイズの情報を送信するための手段も含む。


    【0028】


    また本発明は、データのブロックを符号化するように構成されるターボ符号器と、ターボ符号器によって符号化されたデータのブロックを復号化するように構成される、上記のような反復復号化装置とを含む符号化/復号化システムに関し、反復復号化装置は、最適ブロックサイズの情報を受信し、その受信された情報にしたがって少なくとも1つの内部インターリーバのサイズを変更するための手段を備える。


    【0029】


    また本発明は、データのブロックを符号化するための装置に関し、その装置は上記のような最適化方法を実施するための手段を有し、その手段は最適ブロックサイズを供給し、またその装置はその最適ブロックサイズにしたがって、符号化されたデータのブロックのサイズを適応的に変更するための手段も備える。


    【0030】


    最後に、本発明は、符号器によって符号化され、変調されたデータのブロックをターボ等化するための装置に関し、その装置は上記の最適化方法を実施するための手段を有し、その手段は最適ブロックサイズを供給し、またその装置は符号器に最適ブロックサイズの情報を送信するための手段も備える。


    【0031】


    上記の本発明の特徴および他の特徴は、例示的な実施形態の以下に記載される説明を読むことによりさらに明らかになるであろう。 その説明は、添付の図面に関連して与えられる。


    【0032】


    【発明の実施の形態】


    実施の形態1.


    本発明の根底をなす一般的な概念は、設定数とも呼ばれる所定の最大反復数n

    iterationsの場合に、反復復号器において、最後の反復が行われる前に、そのブロックを完全に復号化することができるということを利用することである。 たとえば、その反復のための停止判定基準が完全に理想的な判定基準である(BERが0、すなわちブロック内に全く誤りがない)場合には、平均反復数、(−)n

    iterationsは多くの場合に、図6において確認することができるように、設定数よりも小さい。 この図は、n

    iterationsの種々の値、およびN=1000のブロックサイズの場合に、信号対雑音比の関数として(−)n

    iterationsの変化を示す。 図7は、ブロックサイズN=10,000の場合のこの変化を示す。 この2つの例では、所与の最大反復数、n

    iterationsの場合に、平均反復数が最大に達することはなく、これは信号対雑音比が高いに場合に一層そのようになることを確認することができる。 当然、実際には、完全な判定基準は存在せず、たとえば、CRCによって誤りがないことを確認し、CRCがもはや誤りを検出しなくなった直後に、反復が停止される。 しかしながら、n

    iterationsに対する(−)n

    iterationsの変化に関する結論は依然として有効である。 なお、(−)nにおいて、(−)はnのオーバーラインを表わす。


    【0033】


    図8は、BER(それゆえPER)を0にするために必要とされる反復数のヒストグラムを概略的に示す。 実際には、無限の反復数を達成することはできないので、待ち時間に適合する設定反復数n

    iterationsは上記のように固定され、(1)によるインターリーバのサイズがそこから導出される。 ヒストグラムの平均(−)n

    は、無限の設定数に対応する。 所与の設定数n

    iterationsの場合に、平均(−)n

    iterationsは、曲線の斜線領域上で得られる。


    【0034】


    設定待ち時間Tを与え、T

    latency

    Tを満たす一対の値(n

    iterations 、N)が決定されているものと仮定する。 ただしT

    latencyは(1)によって与えられる。 これ以降、n

    iterationsおよびT

    latencyはそれぞれn

    (1)

    iterationsおよびT

    (1)

    latencyで示されるであろう。


    【0035】


    ここで、ブロックのサイズN、それゆえターボ符号器あるいはターボ等化器の内部インターリーバのサイズが、0以外の整数kによって除算されるものと仮定する。 縮小されたサイズN/kのk個のブロックが復号化されるまでの待ち時間T

    (k)

    latencyは以下の式によって表される。


    【0036】


    【数2】


    【0037】


    ただしT

    (k)

    recは、縮小されたサイズN/kのk個のブロックが、適用可能な場合にはインターリーブされた形で、受信機において利用可能になるまでの受信時間である。 チャネルインターリーブが存在しない場合、この受信時間はN/(k・D

    )+Σ

    i=2 δt

    (i)

    recに等しい。 ただし、N/(k・D

    )は、第1のブロックサイズN/kの受信時間であり、δt

    (i)

    recは、(i−1)番目のブロックの復号化の終了時と、i番目のブロックの受信の終了時との間で受信機が待たなければならない時間である。 したがって、これは、N/(k・D

    (k)

    rec <N/D

    を与える。 一方、M

    N/kの場合に、サイズM

    のチャネルインターリーバが送信機に適用されているとき、これは、T

    (k)

    rec =M

    /D

    +Σ

    N/Mk

    i=2 δ

    (i)

    recを与える。 ただしδ

    (i)

    recは、一方においてk. Mk/Nブロックの(i−1)番目のグループのデインターリーブおよびその復号化の終了時と、もう一方ではi番目のグループの受信の終了時との間の待ち時間である。 実際には、M

    =Nが得られることになり、それゆえT

    (k)

    rec =M

    /D

    である。


    【0038】


    iterations (i)は、所与の設定反復数n

    (k)

    iterationsの場合に、所定の停止判定基準を用いて、サイズN/kのi番目のブロックにおいて復号器によって行われる反復数である。


    【0039】


    (−)n

    (k)

    iterationsは、k個のブロックの組において行われる平均反復数である。 (−)n

    (k)

    iterationsは一般に、ブロックサイズN/kの場合に選択される設定数n

    (k)

    iterationsと、信号対雑音比とに依存することに留意されたい。 これ以降、用語(N/k、n

    (k)

    iterations )は、サイズN/kのブロック上で動作するターボ符号のために用いられ、多くても1ブロック当たりn

    (k)

    iterationsによって復号化されるであろう。


    【0040】


    一般に、チャネルインターリーブのサイズM

    はkとともに減少し(幅広い意味で)、それゆえT

    (k)

    recは、チャネルインターリーブが適用されるか否かにはかかわらず、kの減少関数であり、すなわちT

    (k+1)

    rec

    (k)

    recであることにまず最初に留意されたい。


    【0041】


    停止判定基準は、所定の残留誤り率を許容できることにも留意されたい。 上記のように、重み付けされた出力(1つまたは複数)あるいは外因情報において動作する停止判定基準を用いることができ、所定の信頼度閾値に到達する際に、その反復の停止がなされるようになる。 全ての場合に、停止判定基準は、復号化されたデータのブロックの信頼度に関連し、そのため信頼度判定基準とも呼ばれるであろう。 用いられる停止判定基準は、kの全ての値の場合に同じになるように選択される。


    【0042】


    本発明は、一般に、k=1の場合よりも良好な性能を与えつつ、制約条件T

    (k)

    latency

    Tが満たされるような整数kおよび設定数n

    (k)

    iterationsを見いだすことができるということに基づいている。 関係T

    (k)

    latency

    Tは、最大反復数(n

    (1)

    iterations )ではなく、平均反復数((−)n

    (k)

    iterations )に関わるため、一般にT

    (1)

    latency

    Tよりも制約が少ない。


    【0043】


    2つの状況間の比較が図9に示される。 1回の反復は、そのブロックの長さにわたって延在する平線によって表される。 その線は、反復後に誤りが残っている場合には破線であり、誤りがない場合には実線である。 図の上側の部分は、サイズNのブロックにおいて、待ち時間の制約条件3N/D

    Tを満たす設定数n

    (1)

    iterations =3の場合の反復復号化のプロセスを示す(簡略化するために、チャネルインターリーブは行われず、受信時間は0であるものと仮定する)。 反復プロセスは3番目の反復の終了時には収束されず、復号化されたブロックには誤りが残留する。 図の下側の部分は、そのブロックのサイズを10分割したときの状況を示す。 設定数n

    (10)

    iterationsは、8に等しくなるように選択されている。 大部分のブロックの場合に、反復プロセスは、n

    (10)

    iterationsの反復の前、およびn

    (1)

    iterationsの反復の前であっても、良好に収束することが明らかに示される。 この例では、ブロック8のみが依然として、8番目の反復の終了時に誤りを有する。 待ち時間の制約条件は、(−)n

    (10)

    iterations =3であるため、良好に満たされる。 そのブロックを分割することにより、一定の待ち時間および計算リソースの場合に、クリティカルなブロックに反復を「集中」できるようになる。 したがって、受信機の性能は、ブロックの分割前には3つの反復復号化を有する、長さNのターボ符号の性能であるのに対して、分割後には、8つの反復復号化後に長さN/10のターボ符号の性能になる。


    【0044】


    図10は、ブロックの長さ(それゆえ、インターリーバ115の長さ)がN=10,000からN=1000に変化し、設定反復数がそれに応じてn

    (1)

    iterations =3からn

    (10)

    iterations =8に変化するときの、多項式(13,15)

    octの2つの要素符号器からなる図1のターボ符号器により符号化されるターボ符号の性能を示す。 この比較は、(−)n

    (10)

    iterations

    3の場合にのみ有効であり、それは、図6に見ることができるように、C/N

    −0.75dBに対応する。 −0.75dBの信号対雑音比で、n

    (1)

    iterations =3の場合、平均反復数(−)n

    (1)

    iterationsは最大値n

    (1)

    iterationsに等しいことは図7から明らかである。 一方、同じ条件下において、同じ信号対雑音比で、n

    (10)

    iterations =3の場合に、平均反復数(−)n

    (10)

    iterationsは、その最大値から外れていることが図6から明らかである。 n

    (10)

    iterationsは、n

    (10)

    iterations =8までの場合に相当する、(−)n

    (10)

    iterationsが3未満のままである限り増加させることができる。 C/N

    −0.75dBの範囲の場合に、BERおよびPERの両方に関して、一定の待ち時間に対して最大反復数が増加するので、ブロックサイズを10分の1に分割することにより、性能が著しく改善されることが図10から明らかである。


    【0045】


    一般的には、ブロックをk分の1に分割することにより、一定の待ち時間に対して、最大反復数n

    (1)

    iterationsに関連付けられる長さNのターボ符号から、最大反復数n

    (k)

    iterationsに関連付けられる長さN/kのターボ符号(N/k、n

    (k)

    iterations )に変更できるようになる。 待ち時間の制約条件を満たすために、(−)n

    (k)

    iterations =n

    (1)

    iterationsとする場合には、n

    (k)

    iterations >n

    (1)

    iterationsであり、それにより不完全なブロックに反復を集中できるようになる。 因子kの選択は、T

    (k)

    latency

    Tを満たすターボ符号(N/k、n

    (k)

    iterations )の性能によってなされる。 実際には、kの選択において、さらに低くなると、N/kが小さくなるインターリーブ利得と、さらに高くなると、kが大きくなる反復復号化(n

    (k)

    iterations >n

    (1)

    iterations )に起因する利得との間で妥協がはかられる。


    【0046】


    図11は、本発明の第1の実施形態による、ブロックサイズを最適化する方法のための流れ図を概略的に与える。 810において示される送信は、インターリーブ長Nを用いる。 受信されると、Nから、および計算リソースおよび/または最大待ち時間Tに関する821の推定値から、820において、式(1)を用いて設定反復数n

    (1)

    iterationsが決定される。 同様に、N、およびテーブル831による信号対雑音比C/Nから、830において、BERあるいはPERの必要なレベルに達するために必要とされる反復数n

    reqが決定される。 次に840では、n

    (1)

    iterationsおよびn

    reqが比較される。 n

    (1)

    iterations

    reqである場合には、そのブロックのサイズは分割することはできず(同じ性能の場合に、反復数を増加することになるため)、最適化プロセスは終了する。 一方、n

    (1)

    iterations <n

    reqである場合には、850において、テーブル851から、信号対雑音比を考慮して、全ての対(N/k、n

    (k)

    iterations )が求められる。 ただし、k

    1で、kはNの除数であり、T

    (k)

    latency

    Tである。 その後、最良の性能(BER、PER)を与えるkの値と、T

    (k)

    latency

    Tを満たすことができるようにする(最も大きな)関連する最大反復数n

    (k)

    iterationsとが選択される。 860では、選択されたkの値が、実際の反復数の平均化を保証する閾値k

    minより大きいか否かが検査される。 小さい場合には、そのブロックのサイズの分割は実行されない(k=1)。 一方、大きい場合には、因子kが、戻りチャネル上でターボ符号器に送信される。 ターボ符号器はそれに応じて、ブロックのサイズを、値N/kと、内部インターリーバ(1つまたは複数)のサイズとに適合させる。


    【0047】


    本発明の一変形形態によれば、検査840は実行されず、850において、待ち時間の制約条件下で最良の性能を与えるkの値および関連する数n

    (k)

    iterationsが直接求められる。 こうして、その制約条件にしたがって、最良の実現可能な性能が確実に得られるようになる。


    【0048】


    821では、専用のリソース管理アルゴリズムを用いて、あるいはブロックサイズN/kの場合に行われる最大反復数を検査することにより実験的に、リソースを推定することができる。


    【0049】


    テーブル831および851は予め作成されるか、得られた性能および実際の反復数から後で作成されることができる。 またそれらのテーブルは予め作成されるか、あるいはシステムを使用し続けるのに応じて完成させることができる。 そのテーブルにおいて利用できない値は、既知の値を補間することによって計算することができる。


    【0050】


    当然の結果として、ブロックのサイズを分割した後に、リソースの制約条件(たとえば、待ち時間の制約条件)が緩められる場合か、あるいはサービス品質(QoS)もはや最適な性能を必要としない場合には、その後システムを、最も大きなブロックサイズに戻すことができるか、あるいは初期のブロックサイズに戻すことさえできる。


    【0051】


    本発明の第2の実施形態によれば、ブロックのサイズを最適化するプロセスが、伝送に関して達成され、そのシステムは、受信機と送信機との間に戻りチャネルを全く持たない。 そのアルゴリズムは、受信機のリソースの推定を含まないが、所与のタイプの応用形態の場合に、受信機の待ち時間を増加することなく、誤り率(BER、PER)を改善しようとする。


    【0052】


    ブロックのサイズNが因子kによって分割されているとき、反復プロセスは2つの実現可能な方法で行うことができる。


    【0053】


    第1の変形形態によれば、第1の復号化反復が、k個の各ブロックの対して行われ、第2の復号化反復が、第1の反復等の後に誤りが残留しているブロックに対して、最大反復数に到達するか、あるいはさらに好ましくは、k個のブロックの復号化のために割り当てられた利用可能なリソースあるいは時間が使い尽くされるまで行われる。 各通過時に、残留する誤りを有するブロックが、停止判定基準を用いて特定される。 このようにして、利用可能なリソースあるいは割り当てられた待ち時間が最適な形で用いられることになり、1ブロックの復号化にあまりにも長時間「手間取り」、kが反復数の十分な平均化を確実にするほど十分に大きくない場合に後続のブロックに不利になることが避けられることは確実である。


    【0054】


    図9の例の場合に、この変形形態は以下のように実施されるであろう。


    1−ブロック1〜10に対する反復#1


    2−ブロック1〜10に対する反復#2→ブロック1、2、5、6、10訂正3−ブロック3、4、7、8,9に対する反復#3→ブロック3、4、7、9訂正4−ブロック8に対する反復#4


    5−ブロック8に対する反復#5


    6−ブロック8に対する反復#6


    7−ブロック8に対する反復#7


    8−ブロック8に対する反復#8


    【0055】


    この第1の復号化の変形形態は、チャネルインターリーブ時間T

    ilcが固定されているか、あるいはkが小さいときに有利である。 これは、チャネルインターリーブ時間T

    ilcが固定されている場合には、1ブロックを復号化することができるようになる前に時間T

    ilcだけ待つ必要があり、kが小さい場合には、あらゆる平均化の問題点を改善することができるようになるためである。


    【0056】


    第2の変形形態によれば、k=10ブロックがそれぞれ順次復号化される。 平均してk個全てのブロックにわたって、1ブロック当たり理想的には(−)n

    (10)

    iterations =3の反復に達する場合に、停止判定基準を用いて、各ブロックにおいて最大でn

    (10)

    iterations =8の復号化反復が順次行われる。


    【0057】


    図9の例の場合に、この変形形態は以下のように実施されるであろう。


    1. ブロック1に対して反復1〜2


    2. ブロック2に対して反復1〜2


    3. ブロック3に対して反復1〜3


    4. ブロック4に対して反復1〜3


    5. ブロック5に対して反復1〜2


    6. ブロック6に対して反復1〜2


    7. ブロック7に対して反復1〜3


    8. ブロック8に対して反復1〜n

    (10)

    iterations =4


    9. ブロック9に対して反復1〜3


    10. ブロック10に対して反復1〜2


    【0058】


    第2の変形形態は、チャネルインターリーブ時間T

    ilcが固定されていないか、あるいはkが大きいときに有利である。 これは、時間T

    ilcが固定されていない場合には、おそらく性能の劣化を犠牲にして、サイズk/Nのk'<k個の連続したブロックにおけるインターリーブに対応する値まで短縮させることができるためである。 結果として、(2)によって与えられる待ち時間T

    (k)

    latencyも短縮させることができる。 この待ち時間の利得は、k個の各ブロックの場合の最大反復数n

    (k)

    iterationsを増加することにより、性能の利得に変換することができる。


    【0059】


    ここまで基本的に取り扱われてきた待ち時間の制約条件は、反復復号化を達成するために満たされるべきリソースの制約条件のうちの1つにすぎないことに留意することが重要である。 リソースは、プロセッサによって費やされるエネルギーも意味することができる。 これは特に、反復復号化が高速のプロセッサによって処理される場合である。 この場合の制約条件は、実行されることになる動作の数に、それゆえ計算時間自体ではなく、費やされるエネルギーに関係が深い。 より一般的には、リソースは、反復復号化を達成するための計算手段によって費やされることになる、付加的な物理量、あるいはそのような物理量の組み合わせを意味するであろう。


    【0060】


    さらに、本発明の説明は基本的には、ターボ符号化されたブロックのサイズおよびリソース制約条件の最適化のプロセスとして示されてきたが、同じようにして、この最適化がターボ等化器(第1の実施形態)で実行されるか、送信機(第2の実施形態)で実行されるかに関係なく、リソースの制約条件下にある、ターボ等化されたブロックのサイズを最適化するプロセスにも当てはまる。


    【図面の簡単な説明】


    【図1】 当分野において知られているターボ符号器の一例を示す概略図である。


    【図2】 図1のターボ符号器によって符号化されるデータを復号化するように構成される、既知の構造を有するターボ復号器の一例を示す概略図である。


    【図3】 当分野において知られている送信機の一例を示す概略図である。


    【図4】 当分野において知られているターボ等化器の一例を示す概略図である。


    【図5】 第1のブロックサイズから第2のブロックサイズに変化する、図1のターボ符号器のインターリーブ利得を示すグラフである。


    【図6】 所与の最大反復数の場合に、かつ完全な停止判定基準が用いられるときに、ブロックサイズが第1の値を有する場合の図2のターボ復号器の平均反復数を示すグラフである。


    【図7】 所与の最大反復数の場合に、かつ完全な停止判定基準が用いられるときに、ブロックサイズが第2の値を有する場合の図2のターボ復号器の平均反復数を示すグラフである。


    【図8】 完全な停止判定基準を満たすために必要とされる反復数のヒストグラムである。


    【図9】 本発明の結果から生じる反復数の平均化の利点を示す図である。


    【図10】 種々のインターリーブ長および設定反復数を有するターボ符号器の性能を示すグラフである。


    【図11】 本発明の第1の実施形態による最適ブロックサイズを判定する方法の流れ図である。

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