Incremental redundancy transmission in Mimo communication system

申请号 JP2006526329 申请日 2004-09-09 公开(公告)号 JP4741495B2 公开(公告)日 2011-08-03
申请人 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated; 发明人 カドウス、タマー;
摘要 For an incremental redundancy (IR) transmission in a MIMO system, a transmitter processes (e.g., encodes, partitions, interleaves, and modulates) a data packet based on a selected rate to obtain multiple data symbol blocks. The transmitter transmits one data symbol block at a time until a receiver correctly recovers the data packet or all blocks are transmitted. Whenever a data symbol block is received from the transmitter, the receiver detects a received symbol block to obtain a detected symbol block, processes (e.g., demodulates, deinterleaves, re-assembles, and decodes) all detected symbol blocks obtained for the data packet, and provides a decoded packet. If the decoded packet is in error, then the receiver repeats the processing when another data symbol block is received for the data packet. The receiver may also perform iterative detection and decoding on the received symbol blocks for the data packet multiple times to obtain the decoded packet.
权利要求
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を実行する方法において、
    送信機における複数の送信アンテナと受信機における複数の受信アンテナとの間のMIMOチャネル上のデータ送信に関する選択されたレートを取得することと、
    前記選択されたレートに従ってデータパケットを処理し、複数のシンボルブロックを得ることと、ここにおいて各シンボルブロックは前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含む、
    前記データパケットが前記受信機により正しくリカバーされるまでまたは前記複数のシンボルブロックのすべてが送信されるまで、一度に1つのシンボルブロックの割合で、前記複数のシンボルブロックの 少なくとも1つを送信することと、 ここにおいて、各送信されたシンボルブロックは前記送信機において前記複数の送信アンテナの全てから送信される、
    を備えた方法。
  • 前記選択されたレートを取得することは、前記送信機により選択されたレートを前記受信機から受信することを具備する、請求項1の方法。
  • 前記処理は、
    符号化されたパケットを得るために前記選択されたレートによって示されたコーディングスキームに従って前記データパケットを符号化することと、
    前記符号化されたパケットを複数の符号化されたサブパケットに分割することと、
    前記選択されたレートにより示される変調スキームに従って前記複数の符号化されたサブパケットを変調し、前記複数のシンボルブロックを得ることと、
    を含む、請求項1の方法。
  • 前記コーディングスキームはターボコードを具備し、 前記データパケットに関するシステマティックビットを具備する第1のシステムブロックは、前記複数のシンボルブロックの中で最初に送信される、請求項3の方法。
  • 前記データパケットに関する否定応答(NAK)を受信することと、
    前記NAKを受信することに応答して前記複数のシンボルブロックの残りのシンボルブロックの中で次のシンボルブロックを送信することと、
    をさらに備えた、請求項1の方法。
  • 前記MIMOシステムは、直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、前記複数のシンボルブロックの各々は、前記シンボルブロックが送信に関して選択されるなら、前記複数の送信アンテナの複数のサブバンドから送信される、請求項1の方法。
  • 少なくとも2つのデータパケットは、前記選択されたレートに従って各々処理され、各データパケットに関してシンボルブロックの1つのグループの割合で、シンボルブロックの少なくとも2つのグループを取得し、前記少なくとも2つのデータパケットに関する少なくとも2つのシンボルブロックは、前記複数の送信アンテナから前記複数の受信アンテナへ同時に送信される、請求項1の方法。
  • 前記MIMOシステムは、直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、前記少なくとも2つのデータパケットに関する前記少なくとも2つのシンボルブロックの各々は複数のサブバンドおよび前記複数の送信アンテナにわたって対角線上に送信される、請求項7の方法。
  • 前記MIMOシステムは、直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、NPのデータパケットは各々選択されたレートに従って処理され、各データパケットに関してシンボルブロックの1つのグループの割合でシンボルブロックのNpのグループを取得する、ここにおいて、Npは1以上であり、前記MIMOチャネルのランクに基づいて選択され、前記Npのデータパケットに関するNpのシンボルブロックは、複数のサブバンドおよび前記複数の送信アンテナにわたって対角線上に同時に送信される、請求項1の方法。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を実行するように機能的に作用する送信機において、
    前記送信機における複数の送信アンテナと、前記受信機における複数の受信アンテナとの間のMIMOチャネル上のデータ送信に関する選択されたレートを取得し、
    前記選択されたレートに従ってデータパケットを処理し、複数のシンボルブロックを取得する、ここにおいて各シンボルブロックは前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含む、
    ように機能的に作用する送信データプロセッサと、
    前記データパケットが前記受信機により正しくリカバーされるまでまたは前記複数のシンボルブロックのすべてが送信されるまで、一度に1つのシンボルブロックの割合で前記複数のシンボルブロックの 少なくとも1つの送信を開始する、
    ように機能的に作用するコントローラーと、
    を備え、
    各送信されたシンボルブロックは、前記送信機において、前記複数の送信アンテナのすべてから送信される、送信機。
  • 前記送信データプロセッサは、
    前記選択されたレートにより示されるコーディングスキームに従って前記データパケットを符号化し、符号化されたパケットを取得し、
    前記符号化されたパケットを複数の符号化されたサブパケットに分割し、
    前記選択されたレートにより示される変調スキームに従って前記複数の符号化されたサブパケットを変調し、前記複数のシンボルブロックを取得する、
    ように機能的作用する、請求項10の送信機。
  • 送信されるシンボルブロックを受信し、 出力シンボルを前記複数の送信アンテナに供給するように機能的に作用する送信空間プロセッサーをさらに備えた、請求項10の送信機。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を実行するように機能的に作用する装置において、
    送信機における複数の送信アンテナと、受信機における複数の受信アンテナとの間のMIMOチャネル上のデータ送信に関する選択されたレートを取得する手段と、
    前記選択されたレートに従ってデータパケットを処理し、複数のシンボルブロックを取得する手段と、ここにおいて、各シンボルブロックは前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含む、
    前記データパケットが前記受信機において正しくリカバーされるまで、または前記複数のシンボルブロックのすべてが送信されるまで、一度に1つのシンボルブロックの割合で、前記複数のシンボルブロックの 少なくとも1つを送信する手段と、
    を備え、
    各送信されたシンボルブロックは、前記送信機において前記複数の送信アンテナのすべてから送信される、装置。
  • 前記処理する手段は、
    前記選択されたレートにより示されるコーディングスキームに従って前記データパケットを符号化し、符号化されたパケットを得る手段と、
    前記符号化されたパケットを複数の符号化されたサブパケットに分割する手段と、
    前記選択されたレートにより示される変調スキームに従って前記複数の符号化されたサブパケットを変調し、前記複数のシンボルブロックを得る手段と、
    を含む、請求項13の装置。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を受信する方法において、
    データパケットのための検出されたシンボルのブロックを得ることと、ここにおいて、前記検出されたシンボルブロックは、送信機において複数の送信アンテナから送信され、受信機において複数の受信アンテナにより受信されるデータシンボルブロックの推定値であり、前記データシンボルブロックは、選択されたレートに基づいて前記データパケットに関して発生された複数のデータシンボルブロックの1つであり、各データシンボルブロックは前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含 み、1つのデータシンボルブロックは、前記複数の送信アンテナのすべてから一度に送信される、
    前記データパケットに関して取得されたすべての検出されたシンボルブロックをデコードし、デコードされたパケットを供給することと、
    前記デコードされたパケットが正しいかまたはエラーかを決定することと、
    前記デコードされたパケットがエラーなら、前記複数のデータシンボルブロックの別のデータシンボルブロックに関して、前記取得すること、前記デコードすること、および前記決定することを反復することと、
    を備えた方法。
  • 前記データシンボルブロックに関して受信されたシンボルの1ブロックを得ることと、
    前記受信されたシンボルブロックを検出し、前記検出されたシンボルブロックを得ること、
    をさらに備えた、請求項15の方法。
  • 前記検出は、最小平均二乗誤差(MMSE)検出器、または最大比結合(MRC)検出器、またはリニアゼロフォーシング(ZF)検出器、またはそれらの組み合わせに基づく、請求項16の方法。
  • 前記デコードされたパケットが正しいならまたは前記データパケットに関する前記複数のデータシンボルブロックが送信されたなら、前記取得すること、前記デコーディングすること、および前記決定することを終了することをさらに備えた、請求項15の方法。
  • 前記デコードされたパケットが正しいなら前記データシンボルブロックに関してアクノレジメント(ACK)を送信し、前記デコードされたパケットがエラーなら否定応答(NAK)を送信することをさらに具備する、請求項15の方法。
  • 前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMOチャネルに関するチャネル推定値を得ることと、
    前記チャネル推定値に基づいて、前記レートを選択することと、
    をさらに備えた、請求項15の方法。
  • 前記レートを選択することは、
    前記複数の送信アンテナの各々に関する信号対雑音および干渉比(SNR)推定値を導き出すことと、
    前記複数の送信アンテナに関するSNR推定値に基づいて前記複数の送信アンテナに関する平均スペクトル効率を決定することと、
    前記複数の送信アンテナに関する前記平均スペクトル効率に基づいて前記レートを決定することと、
    を含む、請求項20の方法。
  • 前記レートを選択することは、
    前記複数の送信アンテナの各々に関する信号対雑音および干渉比(SNR)推定値を導き出すことと、
    前記複数の送信アンテナに関するSNR推定値に基づいて平均SNRを計算することと、
    バックオフファクターを決定することと、
    前記平均SNRおよび前記バックオフファクターに基づいて前記レートを決定することと、
    を含む、請求項20の方法。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を受信するように機能的に作用する受信機において、
    データパケットに関する検出されたシンボルの1ブロックを取得し、ここにおいて、前記検出されたシンボルブロックは、送信機において複数の送信アンテナから送信され、前記受信機において複数の受信アンテナにより受信された1データシンボルブロックの推定値であり、前記データシンボルブロックは、選択されたレートに基づいて、前記データパケットに関して発生された複数のデータシンボルブロックの1つであり、各データシンボルブロックは前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含 み、1つのデータシンボルブロックは、前記複数の送信アンテナのすべてから一度に送信される、
    前記データパケットに関して得られたすべての検出されたシンボルブロックをデコードし、デコードされたパケットを供給し、
    前記デコードされたパケットが正しいかまたはエラーかを決定する、
    ように機能的に作用する受信データプロセッサーと、
    前記デコードされたパケットがエラーなら、検出されたシンボルの新しいブロックを得ることと、すべての検出されたシンボルブロックをデコードすることと、前記デコードされたパケットが正しいかまたはエラーかを決定することを反復するように前記受信データプロセッサに命令するように機能的に作用するコントローラーと、
    を備えた受信機。
  • 前記データシンボルブロックに関する受信されたシンボルの1ブロックを得、前記受信されたシンボルブロックを検出して前記検出されたシンボルブロックを得るように機能的に作用する検出器をさらに備えた、請求項23の受信機。
  • 前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMOチャネルに関するチャネル推定値を得るように機能的に作用するチャネル推定器と、
    前記チャネル推定値に基づいて、前記レートを選択するように機能的に作用するレート選択器と、
    をさらに備えた、請求項23の受信機。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を受信するための装置において、
    1データパケットに関して検出されたシンボルの1ブロックを取得する手段、ここにおいて、前記検出されたシンボルブロックは、送信機における複数の送信アンテナから送信され、受信機における複数の受信アンテナにより受信される1データシンボルブロックの推定値であり、前記データシンボルブロックは、選択されたレートに基づいて、前記データパケットに関して発生された複数のデータシンボルブロックの1つであり、各データシンボルブロックは、前記データパケットの異なる符号化された情報を含 み、1つのデータシンボルブロックは、前記複数の送信アンテナのすべてから一度に送信される、
    前記データパケットに関して取得されたすべての検出されたシンボルブロックをデコードし、デコードされたパケットを得る手段と、
    前記デコードされたパケットが正しいかまたはエラーかを決定する手段と、
    前記デコードされたパケットがエラーなら、前記複数のデータシンボルの他のデータシンボルに関して前記取得すること、前記デコーディングすること、および前記決定することを反復する手段と、
    を備えた装置。
  • 前記データシンボルブロックに関して受信されたシンボルの1ブロックを取得する手段と、
    前記受信したシンボルブロックを検出し前記検出されたシンボルブロックを取得する手段をさらに備えた、請求項26の装置。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を受信する方法において、
    データパケットに関する受信されたシンボルの1ブロックを受信することと、ここにおいて、前記受信されたシンボルブロックは、送信機において複数の送信アンテナから送信され、受信機において複数の受信アンテナにより受信された1データシンボルブロックに関するものであり、前記データシンボルブロックは、選択されたレートに基づいて、前記データパケットに関して発生された複数のデータシンボルブロックの1つであり、各データシンボルブロックは、前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含む、
    前記データパケットに関して受信されたすべての受信されたシンボルブロックを検出し、各受信されたシンボルブロックに関して1つの検出されたシンボルブロックの割合で検出されたシンボルブロックを取得することと、
    前記データパケットに関して前記検出されたシンボルブロックをデコードし、デコーダーフィードバック情報を取得することと、
    複数の反復のために前記検出およびデコーディングを実行する、ここにおいて、現在の反復のための前記デコーディングからの前記デコーダーフィードバック情報は、次の反復のための前記検出により使用されることと、
    前記複数の反復の中で最後の反復のための前記デコーディングからの出力に基づいてデコードされたパケットを発生することと、
    を備えた方法。
  • 前記デコードされたパケットが正しいかまたはエラーかを決定することと、
    前記デコードされたパケットがエラーであり、前記複数のデータシンボルブロックのすべてが送信されなかったなら、前記複数のデータシンボルブロックの他のデータシンボルブロックに関して、前記受信すること、前記検出すること、前記デコーディングすること、前記実行すること、および前記発生することを反復することと、
    をさらに備えた 請求項28の方法。
  • 前記複数の送信アンテナと前記複数の受信アンテナとの間のMIMOチャネルに関するチャネル推定値を取得することと、
    前記チャネル推定値に基づいて、前記レートを選択することと、
    をさらに備えた、請求項28の方法。
  • 前記検出することは、最小平均二乗誤差(MMSE)検出器、または最大比結合(MRC)検出器、またはゼロフォーシング(ZF)検出器またはそれらの組み合わせに基づく、請求項28の方法。
  • 前記MMSE検出器は、Nの反復のために前記検出することに使用され、前記MRC検出器またはZF検出器は、Nの反復の後の前記検出することに使用される、ここにおいて、Nは1またはそれより大きい、請求項31の方法。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を受信するように機能的に作用する受信機において、
    データパケットに関して受信されたシンボルの1ブロックを受信し記憶するように機能的に作用するバッファーと、ここにおいて、前記受信されたシンボルブロックは、送信機において複数の送信アンテナから送信され、受信機において複数の受信アンテナにより受信されるデータシンボルブロックに関するものであり、前記データシンボルブロックは、選択されたレートに基づいて、前記データパケットに関して発生された複数のデータシンボルブロックの1つであり、各データシンボルブロックは、前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含む、
    前記データパケットに関するすべての受信されたシンボルブロックを検出し、各受信されたシンボルブロックに関して1つの検出されたシンボルブロックの割合で検出されたシンボルブロックを得るように機能的に作用する検出器と、
    前記データパケットに関するすべての検出されたシンボルブロックをデコードし、デコーダフィードバック情報を取得するように機能的に作用するデコーダーと、ここにおいて、前記検出器およびデコーダーは、複数の反復に関して検出およびデコーディングを実行するように機能的に作用し、現在の反復に関して前記デコーダーからの前記デコーダーフィードバック情報は、次の反復に関して前記検出器により使用され、デコードされたパケットは、前記複数の反復の中で最後の反復に関して前記デコーダーからの出力に基づいて発生される、
    を備えた装置。
  • 前記デコードされたパケットがエラーであり、前記複数のデータシンボルブロックのすべてが送信されなかったなら、前記複数のデータシンボルブロックの別のデータシンボルブロックに関する別の受信されたシンボルブロックを受信して記憶するように前記バッファに命令し、前記データパケットに関して受信されたすべての受信されたシンボルブロックについて検出とデコーディングを実行し、デコードされたパケットを取得するように前記検出器と前記デコーダに命令するコントローラーをさらに備えた、請求項33の受信機。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてインクリメンタル冗長度(IR)送信を受信するための装置において、
    データパケットに関して受信されたシンボルの1ブロックを受信する手段と、ここにおいて、前記受信されたシンボルブロックは、送信機において複数の送信アンテナから送信され、受信機において複数の受信アンテナにより受信される1データシンボルブロックに関するものであり、前記データシンボルブロックは、選択されたレートに基づいて、前記データパケットに関して発生された複数のデータシンボルブロックの1つであり、各データシンボルブロックは前記データパケットに関する異なる符号化された情報を含む、
    前記データパケットに関して、すべての受信されたシンボルブロックを検出し、各受信されたシンボルブロックに関して1つの検出されたシンボルブロックの割合で、検出されたシンボルブロックを取得する手段と、
    前記データパケットに関してすべての検出されたシンボルブロックをデコードし、デコーダーフィードバック情報を得る手段と、
    複数の反復に関して前記検出と前記デコーディングを実行する手段と、ここにおいて、前記現在の反復に関して、前記デコーディングからの前記デコーダーフィードバック情報は、次の反復に関して前記検出により使用される、
    前記複数の反復の中で最後の反復に関して前記デコーディングからのデコーダー出力に基づいてデコードされたパケットを発生する手段と、
    を備えた装置。
  • 前記デコードされたパケットが正しいかまたはエラーかどうかを決定する手段と、
    前記デコードされたパケットがエラーであり、前記複数のデータシンボルブロックのすべてが送信されなかったなら、前記複数のデータシンボルブロックの別のデータシンボルブロックに関して、前記受信すること、前記検出すること、前記デコーディングすること、前記実行すること、および前記発生することを反復する手段と、
    をさらに備えた、請求項35の装置。
  • 無線多重入力多重出力(MIMO)通信システムにおいてデータ送信を受信する方法において、
    データパケットに関して受信されたシンボルを検出し、検出されたシンボルを得ることと、
    前記検出されたシンボルをデコードし、デコーダーフィードバック情報を得ることと、
    複数の反復に関して前記検出と前記デコーディングを実行することと、ここにおいて、現在の反復に関して前記デコーディングからの前記デコーダーフィードバック情報は、次の反復に関して前記検出により使用され、前記検出は、第1のNの反復に関する最小平均二乗誤差(MMSE)検出器に基づいて、ここにおいて、Nは1またはそれより大きい、前記複数の反復の残りの反復に関して最大比結合(MRC)検出器またはリニアゼロフォーシング(ZF)検出器に基いて、実行されることと、
    前記複数の反復の中で最後の反復に関して前記デコーディングからの別の出力に基づいて、デコードされたパケットを発生することと、
    を備えた方法。
  • Nは1に等しい、請求項37の方法。
  • 说明书全文

    35U. S. C. 119に基づく優先権の主張本出願は、参照することによりその全体が組み込まれる、2003年9月9日に出願された米国仮出願シリアル番号第60/501,777および2003年12月19日に出願された米国仮出願シリアル番号第60/531,391の優先権を主張する。

    この発明は一般に、通信に関し、特に、多重入多重出力(MIMO)通信システムにおいてデータを送信するための技術に関する。

    MIMOシステムはデータ送信のために複数の(NT)送信アンテナおよび複数の(NR)受信アンテナを使用し、(N T 、N R )システムとして表示される。 NT送信およびNR受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、N Sの空間チャネルに分解してもよい。 但し、Ns≦min{N T ,N R )である。 N Sの空間チャネルが複数の送信および受信アンテナにより作られ、受信アンテナがデータ送信のために使用されるなら、MIMOシステムは、増加した送信能力を提供することができる。

    MIMOシステムでの主な課題は、チャネル条件に基づいてデータ送信のための適切なレートを選択することである。 「レート」は、特定のデータレートまたは情報ビットレート、特定のコーディングスキーム、特定の変調スキーム、特定のデータパケットサイズ等を示してもよい。 レート選択の目的は、特定のパケットエラーレート(例えば、1%PER)により定量化してもよい、ある品質目標を満足しながら、NSの空間チャネル上のスループットを最大化することである。

    MIMOチャネルの送信容量は、N Sの空間チャネルにより得られる信号対雑音および干渉比(SNRs)に依存する。 SNRは、チャネル条件に順番に依存する。 1つの一般的なMIMOシステムにおいて、送信機は、静的MIMOチャネルのモデルに基づいて選択されるレートに従ってデータを符号化し、変調し、送信する。 モデルが正確であり、かつMIMOチャネルが相対的に静的(すなわち、時間に対して変化しない)なら、良好な性能を得ることができる。 他の従来のMIMOシステムにおいて、受信機はMIMOチャネルを推定し、チャネル推定に基づいた適切なレートを選択し、送信器へ選択されたレートを送る。 次に、送信機は選択されたレートに従ってデータを処理し送信する。 このシステムの性能は、MIMOチャネルの性質およびチャネル推定の精度に依存する。

    上述した両方の従来のMIMOシステムの場合、送信機は典型的にそのデータパケットのために選択されたレートで各データパケットを処理し送信する。 受信機は、送信器によって送信された各データパケットをデコードし、パケットが正しくあるいはエラーでデコードされたかどうかを決定する。 パケットが正しくデコードされるなら受信機は、アクノレジメント(ACK)を返送してもよく、またはパケットがエラーでデコードされるなら、否定応答(NAK)を返送してもよい。 送信器は、そのパケットに対して受信機からNAKを受信すると、その全体において、受信機によりエラーでデコードされた各データパケットを再送信してもよい。

    上述した両方のMIMOシステムの性能は、レート選択の精度に高度に依存する。 データパケットのための選択されたレートがあまりにも控えめなら(例えば、実際のSNRはSNR推定値よりはるかに良いので)、データパケットを送信するために過度のシステムリソースが消費され、チャネル容量は十分に利用されない。 反対に、データパケットのための選択されたレートがあまりにも積極的なら、パケットは受信機によりエラーでデコードされるかもしれず、システムリソースは、データパケットを再送信するために消費されるかもしれない。 MIMOシステムのためのレート選択は、(1)MIMOチャネルのためのチャネル推定におけるより大きな複雑さおよび(2)MIMOチャネルの複数の空間チャネルの時間変化する独立した性質のために手腕を問われている。

    それゆえ、MIMOシステムにおいてデータを効率的に送信し、良好な性能を得るために正確なレート選択を必要としないための技術のための技術的必要性がある。

    発明の概要

    技術は、MIMOシステムでのインクリメンタルな冗長度(IR)送信を行なうためにここに提供される。 最初に、MIMOシステムにおける受信機あるいは送信機はMIMOチャネルを推定し、MIMOチャネル上のデータ送信に適切なレートを選択する。 受信機がレート選択を実行するなら、送信機には選択されたレートが供給される。

    送信機は、選択されたレートに基づいてデータパケットを処理し(例えば、符号化し、分割し、インターリーブし、変調する)、データパケットのための複数(N B )のデータシンボルブロックを得る。 第1のデータシンボルブロックは、好ましいチャネル条件下で、受信機がデータパケットをリカバーすることを可能にするために十分な情報を典型的に含む。 残りのデータシンボルブロックの各々は、それほど好ましくないチャネル条件下で、受信機がデータパケットをリカバー可能にするためにさらなる冗長度を含む。

    送信機は、第1のデータシンボルブロックをN Tの送信アンテナから受信機におけるNRの受信アンテナに送信する。 その後送信機は、データパケットが受信機により正しくリカバーされるまで、またはN Bブロックのすべてが送信されるまで、一度に1つのブロックの割合で、N Bデータシンボルブロックの残りのブロックを送信する。

    Pのデータパケットのための複数(N P )のデータシンボルブロックがN Tの送信アンテナから同時に送信されるなら、送信機は、N Pのデータパケットが類似のチャネル条件を経験するようにこれらのN Pのデータシンボルブロックをさらに処理する。

    これは、MIMOチャネルを介して同時に送信されるすべてのデータパケットに単一のレートが使用されることを可能にする。

    受信機は、送信機により送信される各データシンボルブロックのための受信されたシンボルブロックを得る。 受信機は、各受信されたシンボルブロックを「検出」し、対応するデータシンボルブロックの推定値である、検出されたシンボルブロックを得る。

    次に、受信機は、データパケットに対して得られるすべての検出されたシンボルブロックを処理し(例えば、復調し、デインターリーブし、再アセンブルし、およびデコードする)、デコードされたパケットを供給する。 受信機は、デコードされたパケットが正しくデコードされたならACKを返送してもよく、デコードされたパケットがエラーなら、NAKを返送してもよい。 デコードされたパケットがエラーなら、送信機により送信される別のデータシンボルブロックに対して別の受信されたシンボルブロックが得られるとき、受信機は処理を反復する。

    また、受信機は、反復検出およびデコーディング(IDD)スキームを用いてデータパケットをリカバーしてもよい。 IDDスキームの場合、データパケットに対して新しい受信されたシンボルブロックが得られるときはいつでも、すべての受信されたシンボルブロックに関して検出とデコーディングが複数(N dd )回反復的に実行され、デコードされたパケットを得る。 検出器はすべての受信されるシンボルブロックに対して検出を実行し、検出されたシンボルブロックを提供する。 デコーダーはすべての検出されたシンボルブロックに対してデコーディングを実行し、次の反復において検出器により使用される演繹的情報をデコーダーに供給する。 デコードされたパケットは最後の反復のためにデコーダー出力に基づいて生成される。

    この発明の種々の観点および実施形態は、以下にさらに詳細に記載される。

    本発明の特徴、性質及び利点は、類似による参照文字が相応して、全体で特定する図面と関連して解釈されるときに後述される詳細な説明からさらに明らかになるであろう。

    ここで使用される「例示」という用語は、「例、インスタンス、または例証」として機能することを意味する。 「例示」としてここに記載される任意の実施形態または設計は、他の実施形態または設計に対して好適である、または利点があるとして必ずしも解釈されるべきでない。

    Sの空間チャネルを有したMIMOシステムの場合、N pのデータパケットは、N Tの送信アンテナから同時に送信してもよい。 但し、1≦N p ≦N sである。 N pの値にかかわらず、単一のレートをすべての同時に送信されたデータパケットに対して使用してもよい。 単一レートの使用は、MIMOシステムにおける送信機と受信機の両方における処理を簡単化することができる。

    図1は、IR送信を実施するMIMOシステム100における送信機110と受信機150のブロック図を示す。 送信機110において、TXデータプロセッサー120は、データソース112からデータパケットを受信する。 TXデータプロセッサー120は、そのパケットのために選択されたレートに従って各データパケットを処理し(例えば、フォーマット化し、符号化し、分割し、インターリーブし、および変調する)パケットのためのデータシンボルのNBブロックを得る。 但しN B >1であり、選択されたレートに依存していてもよい。 各データパケットのための選択されたレートは、コントローラー140により供給される種々の制御により示される、そのパケットのためのデータレート、コーディングスキームまたはコーディングレート、変調スキーム、パケットサイズ、データシンボルブロック数、等を示してもよい。 IR送信の場合、各データパケットのためのN Bのデータシンボルブロックは、パケットが受信機150により正しくデコードされるまでまたはすべてのN Bのデータシンボルブロックが送信されるまで、一度に1つのブロックの割合で送信される。

    TX空間プロセッサー130は、データシンボルブロックを受信し、1つのタイムスロット(または単に「スロット」)においてNTの送信アンテナから各データシンボルブロックを送信するための必要な処理を実行する。 スロットはMIMOシステム100のための所定の時間期間である。 以下に記載されるように、TX空間プロセッサー130は、デマルチプレクシング、空間処理等を実行してもよい。 スロット毎に、TX空間プロセッサー130は、1つのデータシンボルブロックを処理し、必要に応じてパイロットシンボルに多重化し、送信シンボルのN Tのシーケンスを送信機ユニット(TMTR)132に供給する。 各送信シンボルはデータシンボルのためであってもよいし、パイロットシンボルのためであってもよい。

    送信機ユニット132は、NTの送信シンボルシーケンスを受信して条件付けし(例えば、アナログに変換し、周波数変換し、フィルターし、および増幅する)、N Tの変調信号を得る。 次に、各変調された信号は、それぞれの(図1に示していない)送信アンテナから送信され、MIMOチャネルを介して受信機150に供給される。 MIMOチャネルは、 のチャネル応答を備えたN Tの送信された信号を歪ませ、他の送信器からの付加白色ガウス雑音および恐らく干渉を備えた送信された信号をさらに劣化させる。

    受信機150において、N Tの送信された信号は、(図1に示していない)N Rの受信アンテナの各々により受信され、N Rの受信アンテナからのN Rの受信された信号は、受信機ユニット(RCVR)154に供給される。 受信機ユニット154は、各受信信号を条件付けし、デジタル化し、前処理し、スロット毎に受信されたシンボルのシーケンスを得る。 受信機ユニット154は、N Rの受信された(データのための)シンボルシーケンスをRX空間プロセッサー160に供給し、(パイロットのための)受信されたパイロットシンボルをチャネル推定器172に供給する。 RX空間プロセッサー160は、各スロットのためのN Rの受信されたシンボルシーケンスを処理し(例えば、検出し多重化する)、検出されたシンボルブロックを得る。 これは、そのスロットに対して送信機110により送信されたデータシンボルブロックの推定値である。

    RXデータプロセッサー170は、リカバーされる(すなわち、「現在の」パケット)データパケットのために受信されたすべての検出されたシンボルブロックを受信し、選択されたレートに従って、これらの検出されたシンボルブロックを処理し(例えば、復調し、デインターリーブし、再アセンブルし、およびデコードする)、および送信機110により送信されるデータパケットの推定値であるデコードされたパケットを供給する。 また、RXデータプロセッサー170は、パケットが正しくデコードされたかまたはエラーでデコードされたかを示すデコードされたパケットのステータスを供給する。

    チャネル推定器172は、受信されたパイロットシンボルおよび/または受信されたデータシンボルを処理し、MIMOチャネルのためのチャネル推定値(例えば、チャネル利得推定値およびSNR推定値)を得る。 レートセレクター174はチャネル推定値を受信し、受信機に送信される次のデータパケットのためのレートを選択する。 コントローラー180はレートセレクター174から選択されたレートおよびRXデータプロセッサー170からのパケットステータスを受信し、送信機110のためのフィードバック情報をアセンブルする。 フィードバック情報は、次のパケットのための選択されたレート、現在のパケットのためのACKまたはNAK等を含んでいてもよい。 フィードバック情報は、TXデータ/空間プロセッサー190により処理され、さらに送信機ユニット192により条件付けされ、フィードバックチャネルを介して送信機110に送信される。

    送信機110において、受信機150により送信される信号(複数の場合もある)は、受信機ユニット146により受信され条件付けされ、さらにRX空間/データプロセッサー148により処理され、受信機150により送信されたフィードバック情報をリカバーする。 コントローラー140は、リカバーされたフィードバック情報を受信し、選択されたレートを使用して受信機150に送信される次のデータパケットを処理し、ACK/NAKを用いて現在のパケットのIR送信を制御する。

    コントローラー140および180は、それぞれ送信機110および受信機150における動作を指示する。 メモリユニット142および182は、それぞれコントローラー140および180によって使用されるプログラムコードおよびデータのための記憶装置を提供する。 メモリユニット142および182は、図1に示すようにコントローラー140内部にあってもよいし、これらのコントローラーの外部にあってもよい。 図1に示される処理装置は、以下に詳細に記載される。

    図2は、MIMOシステムにおいてIR送信を送信しおよび受信するプロセス200のフロー図を示す。 最初に、受信機は、送信機から受信したパイロットおよび/またはデータシンボルに基づいてMIMOチャネルを推定する(ステップ210)。 受信機は、チャネル推定値に基づいてMIMOチャネル上のデータ送信のための単一レートを選択し、送信機に選択されたレートを送信する(ステップ212)。 送信機は選択されたレートを受信し、選択されたレートに従ってデータパケットを符号化し、符号化されたパケットを得る(ステップ220)。 次に、送信機は、符号化されたパケットをN Bのサブパケットに分割する。 この場合、N Bはまた選択されたレートにより決定してもよく、さらに各サブパケットを処理して対応するデータシンボルブロックを得てもよい(ステップ220)。 送信機は、すべてのN Bのデータシンボルブロックが送信されるまでまたはACKがデータパケットに対して受信機から受信されるまでN Tの送信アンテナから一度に1つのデータシンボルブロックを送信する(ステップ222)。

    受信機は、N Rの受信アンテナを介して各送信されたデータシンボルブロックを受信する(ステップ230)。 新しいデータシンボルブロックが受信される場合は常に、受信機は、データパケットのために受信されたすべてのデータシンボルブロックを検出しデコードする(ステップ232)。 また、受信機は、パケットが正しく(良好に)デコードされるかどうかまたはエラーで(消去)されるかどうかを決定するためにデコードされたパケットをチェックする(ステップ232)。 デコードされたパケットが消去される場合、受信機はNAKを送信機に返送することができる。 送信機はこのフィードバックを用いてデータパケットのための次のデータシンボルブロックの送信を開始する。 あるいは、ACKが受信機から受信されるまで、送信は一度に1つのデータシンボルブロックを送ることができる。 受信機はNAKsを返送してもよいし、しなくてもよい。 パケットが正しくデコードされる場合、あるいはNBのデータシンボルブロックがすべてパケットに対して受信された場合、受信機は、データパケットのための処理を終了する(ステップ234)。

    図2は、MIMOシステムにおけるIR送信のための特定の実施形態を示す。 IR送信は他の方法で実施してもよく、この発明の範囲内である。 IR送信は、周波数分割多重(FDD)システムおよび時分割多重(TDD)システムの両方で実施してもよい。 FDDシステムの場合、フォワードMIMOチャネルおよびフィードバックチャネルは異なる周波数帯域を使用し、異なるチャネル条件を観察する可能性がある。 この場合、図2に示すように、受信機はフォワードMIMOチャネルを推定し、選択されたレートを返送することができる。 TDDシステムの場合、フォワードMIMOチャネルおよびフィードバックチャネルは同じ周波数帯域を共有し、類似のチャネル条件を観察する可能性がある。 この場合、送信機は、受信機により送信されたパイロットに基づいてMIMOチャネルを推定し、このチャネル推定値を用いて受信機へのデータ送信のためにレートを選択することができる。 チャネル推定およびレート選択は、受信機、送信機または両方によって行なってもよい。

    図3は、MIMOシステムにおけるIR送信を図解する。 受信機はMIMOチャネルを推定し、レートr を選択し、選択したレートをスロット0において送信器に送信する。 送信器は受信機から選択されたレートを受信し、選択されたレートに従ってデータパケット(パケット1)を処理し、スロット1においてデータパケットのための最初のデータシンボルブロック(ブロック1)を送信する。 受信機は、第1のデータシンボルブロックを受信し、検出し、復号し、パケット1がエラーでデコードされ、スロット2でNAKを返送することを決定する。 送信機はスロット3においてNAKを受信し、パケット1のための第2のデータシンボルブロック(ブロック2)を送信する。 受信機はブロック2を受信し、最初の2つのデータシンボルブロックを検出し、デコードし、パケット1がまだエラーでデコードされていて、スロット4でNAKを返送することを決定する。 ブロック送信およびNAK応答は、任意の数の回数反復してもよい。 図3に示される例において、送信機は、データシンボルブロックNx−1に対してNAKを受信し、スロットmにおいてパケット1のためのデータシンボルブロックNxを送信する。 この場合、Nxは、パケット1のためのブロックの合計数以下である。 受信機は、パケット1のために受信されたすべてのNxのデータシンボルブロックを受信し、検出し、デコードし、パケットが正しくデコードされていることを決定し、スロットm+1においてACKを返送する。 また、受信機はMIMOチャネルを推定し、次のデータパケットのためのレートr2を選択し、選択されたレートをスロットm+1において送信機に送信する。 送信機は、データシンボルブロックNxに対してACKを受信し、パケット1の送信を終了する。 また、送信機は、選択されたレートに従って、次のデータパケット(パケット2)を処理し、スロットm+2においてパケット2のための第1のデータシンボルブロック(ブロック1)を送信する。 送信機と受信機における処理は、MIMOチャネルを介して送信された各パケットのための同じ方法で継続する。

    図3に示す実施形態の場合、各ブロック送信のための受信機からのACK/NAK応答のために1スロットの遅延がある。 チャネル利用を改良するために、複数のデータパケットはインターレースされた方法で送信されてもよい。 例えば、1つのトラフィックチャネルのためのデータパケットは、奇数のスロットで送信してもよく、別のトラフィックチャネルのためのデータパケットは、偶数スロットで送信してもよい。 ACK/NAK遅延が1つのスロットより長い場合、3つ以上のトラフィックチャネルはインターレースされてもよい。

    1. 送信機 図4Aは、送信器110内のTXデータプロセッサー120の一実施形態のブロック図を示す。 TXデータプロセッサー120は、データパケットを受信し、選択されたレートに基づいて各パケットを処理し、パケットのためのNBのデータシンボルブロックを供給する。 図5は、TXデータプロセッサー120によって1つのデータパケットの処理を図解する。

    TXデータプロセッサー120内では、巡回冗長検査(CRC)発生器412はデータパケットを受信し、データパケットのためのCRC値を生成し、フォーマットされたパケットを形成するためにデータパケットの終端部にCRC値を付加する。 CRC値は、受信機により使用されパケットが正しくまたはエラーでデコードされたかどうかをチェックする。 他のエラー検出コードもCRCの代わりに使用されてもよい。 次に、フォワードエラー訂正(FEC)エンコーダー414は、選択されたレートによって示されたコーディングスキームまたはコードレートに従ってフォーマットされたパケットを符号化し、符号化されたパケットまたは「コードワード」を供給する。 符号化は、データ送信の信頼性を増加させる。 FECエンコーダー414はブロックコード、畳み込みコード、ターボコード、他のあるコードまたはそれらの組み合わせを実施してもよい。

    図4Bは、図4AのFECエンコーダー414のために使用してもよい並列の連結された畳み込みエンコーダー(またはターボエンコーダー)414aのブロック図を示す。 ターボエンコーダー414aは2つの畳み込みエンコーダー452aおよび452b、コードインターリーバー454、およびマルチプレクサー(MUX)456を含む。 コードインターリーバー454は、コードインターリービングスキームに従ってフォーマットされたパケット({d}として表示された)内のデータビットをインターリーブする。 構成するエンコーダー452aは、第1の構成するコードを用いてデータビットを受信し、符号化し、({c p1 }として示される第1のパリティビットを供給する。同様に、構成するエンコーダー452bは第2の構成するコードを用いてコードインターリーバー454からのインターリーブされたデータビットを受信して符号化し、({c p2 }として示される)第2のパリティビットを供給する。構成するエンコーダー452aおよび452bは、それぞれR とR のコードレートを用いて2つのリカーシブシステマテッィク構成コードを実施してもよい。但し、R1はR2と等しくてもよいし、等しくなくてもよい。マルチプレクサー456は、構成するエンコーダー52aおよび452bからのデータビットおよびパリティビットを受信して多重化し、({c}として示される)コードビットのコードパケットを供給する。コード化されたパケットはデータビット{d}を含む。このデータビットはまたシステマテッィクビットとも呼ばれ、{c data }として示され、その後に第1のパリティビット{c p1 }が続き、その後に第2のパリティビット{c p2 }が続く。

    図4Aを参照すると、分割ユニット416はコード化されたパケットを受信してN Bのコード化されたサブパケットに分割する。 この場合、N Bは選択されたレートに依存していてもよいし、コントローラー140からの分割制御により示されてもよい。 第1のコード化されたサブパケットは典型的にはシステマティックビットおよびゼロまたはそれ以上のパリティビットのすべてを含む。 これは、受信機が、好ましいチャネル条件下で第1のコード化されたサブパケットを用いてデータパケットをリカバー可能にする。 他のN B −1のコード化されたサブパケットは、残りの第1および第2のパリティビットを含む。 これらのN B −1のコード化されたサブパケットの各々は典型的にいくらかの第1のパリティビットと、いくらかの第2のパリティビットを含む。 パリティビットはデータパケットの全体にわたって取られる。 例えば、N B =8で、残りの第1および第2のパリティビットには、0で始まるインデックスが与えられるなら、第2のコード化されたサブパケットは、残りの第1及び第2のパリティビットのビット0,7,14,・・・を含んでいてもよく、第3のコード化されたサブパケットは、残りの第1および第2のパリティビットのビット1,8,15を含んでいてもよく、以下同様である。 そして8番目のおよび最後のコード化されたサブパケットは、残りの第1および第2のパリティビットのビット6,13,20,・・・を含んでいてもよい。 改良されたデコーディング性能は、他のN B −1のコード化されたサブパケットにわたってパリティビットを拡散することにより得てもよい。

    チャネルインターリーバー420は、分割ユニット416からのN Bのコード化されたサブパケットを受信するN Bのブロックインターリーバー422a乃至422nbを含む。

    各ブロックインターリーバー422は、インターリービングスキームに従ってサブパケットのためのコードビットをインターリーブ(順序付ける)し、インターリーブされたサブパケットを供給する。 インターリービングはコードビットのための時間、周波数および/または空間ダイバーシティを供給する。 マルチプレクサー424は、すべてのN Bのブロックインターリーバー422a乃至422nbに結合し、コントローラー140からIR送信制御が指示されたなら、一度に1つのサブパケットの割合でNBのインターリーブされたサブパケットを供給する。 特に、マルチプレクサー424は、ブロックインターリーバー422aからのインターリーブされたサブパケットを最初に供給し、次にブロックインターリーバー422bからのインターリーブされたサブパケットを供給し、以下同様であり、最後に、ブロックインターリーバー422nbからのインターリーブされたサブパケットを供給する。 NAKがデータパケットに対して受信されるなら、マルチプレクサー424は次のインターリーブされたサブパケットを供給する。 ACKが受信される場合は常に、すべてのN Bのブロックインターリーバー422a乃至422nbを除去することができる。

    シンボルマッピングユニット426はチャネルインターリーバー420からインターリーブされたサブパケットを受信し、各サブパケット内のインターリーブされたデータを変調シンボルにマッピングする。 シンボルマッピングは、選択されたレートにより示される変調スキームに従って実行される。 シンボルマッピングは、Bビットのセットをグループ化してBビットのバイナリ値を形成し、但しB≧1であり、および(2)各Bビットのバイナリ値を2 Bポイントを有する信号コンステレーション(constellation)にマッピングすることにより得てもよい。 信号コンステレーションは選択された変調スキームに対応する。 この変調スキームは、BPSK、QPSK、2 B −PSK、2 B =QAM等であってもよい。 ここに使用されるように、「データシンボル」はデータのための変調シンボルである。 また、「パイロットシンボル」はパイロットのための変調シンボルである。 図5に示すように、シンボルマッピングユニット426はコード化されたサブパケット毎にデータシンボルのブロックを供給する。

    データパケット毎に、TXデータプロセッサー120は、N Bのデータシンボルブロックを供給する。 このデータシンボルブロックは集合的にN SYMのデータシンボルを含み、

    として示すことができる。 各データシンボルs i 、但しi=1,・・・、N SYMはBコードビットを以下のようにマッピングすることにより得られる。

    ここに記載されるIR送信技術は、データ送信のために1つのキャリアを利用する単一キャリアMIMOシステムおよびデータ送信のために複数のキャリアを利用するマルチキャリアMIMOシステムにおいて実施してもよい。 複数のキャリアは、直交周波数分割多重化(OFDM)、他のマルチキャリア変調技術、またはその他の構成により提供されてもよい。 OFDMは全体のシステム帯域幅を複数(N F )の直交サブバンドに分割する。 直交サブバンドはまた、一般にトーン、ビン、または周波数チャネルと呼ばれる。 OFDMを用いて、各サブバンドは、データで変調してもよいそれぞれのキャリアに関連する。

    送信機110内のTX空間プロセッサー130および送信機ユニット132によって行なわれた処理は、1つあるいは複数のデータパケットが同時に送信され、1つあるいは複数のキャリアがデータ送信に使用されるかどうかに依存する。 これらの2つのユニットのいくつかの例示設計が以下に記載される。 簡単にするために、以下の記載はN S =N T ≦N Rの場合のフルランクのMIMOチャネルを仮定する。 この場合、1つの変調シンボルは各シンボル期間に各サブバンドのためのN Tの送信アンテナの各々から送信してもよい。

    図6Aは、TX空間プロセッサー130a、および単一キャリアのMIMOシステムにおいて一度に1つのパケットのIR送信に使用してもよい送信機ユニット132aのブロック図を示す。 TX空間プロセッサー130aは、データシンボルブロックを受信し、N Tの送信アンテナのためのN Tのサブブロックにデータシンボルを逆多重化するマルチプレクサー/デマルチプレクサー(MUX/DEMUX)610を含んでいる。 マルチプレクサー/デマルチプレクサー610は、またパイロットシンボルにおいて(例えば、時分割多重化(TDM)の方法で)多重化し、N Tの送信アンテナのためのN Tの送信シンボルシーケンスを供給する。 各送信シンボルシーケンスは、1つのスロット内の1つの送信アンテナからの送信のために指示される。 各送信シンボルはデータシンボルまたはパイロットシンボルのためのものであってもよい。

    送信器ユニット132aはN Tの送信アンテナのためのN Tの TX RFユニット652a乃至652tを含む。 各TX RFユニット652は、変調された信号を生成するためにTX空間プロセッサー130aからそれぞれの送信シンボルシーケンスを受信し条件付ける。 TX RFユニット652a乃至652tからのN Tの変調された信号は、それぞれN Tの送信アンテナ672a乃至672tから送信される。

    図6Bは、TX空間プロセッサー130bと、送信機ユニット132aのブロック図を示す。 送信機ユニット132aは、単一キャリアのMIMOシステムにおいて同時に複数のパケットのIR送信のために使用してもよい。 TX空間プロセッサー130bは、1スロットでの送信のためのN pのデータシンボルブロックを受信するマトリクス乗算ユニット620を含む。 但し、1≦N p ≦N sである。 ユニット620は、以下のように、送信ベースマトリクスと直交マトリクスとのN pブロック内のデータシンボルのマトリクス乗算を実行する。

    但し、sは、{N T ×1}データベクトルである。

    は、{N T ×1}の事前に条件付けされたデータベクトルである。 Mは、ユニタリマトリクスである{N T ×N T }の送信ベースマトリクスである。 Λは、{N T ×N T }の直交マトリクスである。

    ベクトルsはN Tの送信アンテナのためのN Tのエントリを含む。 N Pのエントリは、N PのブロックからのN Pのデータシンボルにセットされ、残りのN T −N Pエントリはゼロにセットされる。 ベクトルsは、1シンボル期間にN Tの送信アンテナから送信されるN Tの事前に条件づけされたシンボルのためのN Tのエントリを含む。 送信ベースマトリクスMは、各データシンボルブロックがすべてのN Tの送信アンテナから送信することを可能にする。 これは、すべてのN pのデータシンボルブロックが類似のチャネル条件を経験することを可能にし、さらに単一レートがすべてのN pのデータパケットのために使用可能にする。 また、マトリクスMは、各送信アンテナの全電力P antがデータ送信のために利用可能にする。 マトリクスMは、

    のように定義してもよい。 但し、Uはウオルシュアダマールマトリクスである。 また、マトリクスMは

    のように定義してもよい。 但し、Vは、(k,i)番目のエントリが

    として定義される離散型フーリエ変換(DFT)マトリクスである。 但しmはマトリクスVのための行インデックスであり、nは、マトリクスVのための列インデックスである。 この場合、m=1・・・N Tであり、n=1・・・N Tである。 直交マトリクスΛは、各送信アンテナのためのP totの合計送信電力制約に一致しながら、N pのデータシンボルブロックに異なる送信電力を割り当てるために使用されてもよい。 受信機により観察される「有効な」チャネル応答は、 effHMである。 この送信スキームは、2003年2月14日に出願された「MIMOシステムのためのレート適応送信スキーム」(Rate Adaptive Transmission Scheme for MIMO Systems)というタイトルの同一出願人による米国仮特許出願シリアル番号10/367,234にさらに詳細に記載されている。 マルチプレクサー622は、マトリクス乗算ユニット620からあらかじめ条件づけされたシンボルを受信し、パイロットシンボルで多重化し、N Tの送信アンテナのためのN Tの送信シンボルシーケンスを供給する。 送信器ユニット132aはN Tの送信シンボルシーケンスを受信し条件付けて、N Tの変調された信号を生成する。

    図6Cは、TX空間プロセッサー130aと、MIMO−OFDMシステムにおいて一度に1つのパケットのIR送信のために使用してもよい送信機ユニット132bのブロック図を示す。 TX空間プロセッサー130a内では、マルチプレクサー/デマルチプレクサー610はデータシンボルを受信し、逆多重化し、パイロットシンボルで多重化し、N Tの送信アンテナのためのN Tの送信シンボルシーケンスを供給する。

    送信機ユニット132bはN TのOFDM変調器660a乃至660tと、N Tの送信アンテナのためのNTのTX RFユニット666aを含む。

    各OFDM変調器660は逆高速フーリエ変換(IFFT)ユニット662および循環プリフィックス発生器664を含む。 各OFDM変調器660はTX空間プロセッサー130aからそれぞれの送信シンボルシーケンスを受信し、N Fの送信シンボルの各セットおよびN Fのサブバンドのためのゼロ信号値をグループ化する。 (データ送信のために使用されないサブバンドは、ゼロで充填される)。 IFFTユニット662は、N Fの送信シンボルとゼロの各セットをN Fポイントの逆高速フーリエ変換を用いた時間ドメインに変換し、N Fチップを含む対応する変換されたシンボルを供給する。 循環プリフィックス発生器664は、各変換されたシンボルの一部を反復し、N F +N cpチップを含む対応するOFDMシンボルを得る。 反復された部分は、循環プリフィックスと呼ばれ、N cpは反復されるチップ数を示す。 循環プリフィックスは、周波数選択フェージング(すなわち、平坦でない周波数応答)により生じたマルチパス遅延拡散が存在する場合、その直交特性をOFDMシンボルが維持することを保証する。 循環プリフィックス発生器664は、送信シンボルのシーケンスのためのOFDMシンボルのシーケンスを供給する。 送信シンボルのシーケンスはさらに関連するTX RFユニット666により条件づけされ変調された信号を発生する。

    図7Aは、4つの送信アンテナ(N T =4)および16のサブバンド(N F =16)を備えた例示MIMO−OFDMシステムのためのデータシンボルブロックの逆多重化を示す。

    データシンボルブロックは

    として示されてもよい。

    図7Aに示される実施形態の場合、デマルチプレクシングは、それぞれ送信アンテナ1乃至4のサブバンド1上に、ブロック内の最初の4つのデータシンボルs 1乃至s 4が送信され、次の4つのデータシンボルs 5乃至s 8はサブバンド2上に送信され、以下同様であるように実行される。

    図6Dは、MIMO−OFDMシステムにおいて同時に複数のパケットのIR送信のために使用してもよいTX空間プロセッサー130cと送信機ユニット132bのブロック図を示す。 TX空間プロセッサー内に130cにおいて、マルチプレクサー/デマルチプレクサーはNpのデータシンボルブロックを受信する。 但し1≦N p ≦N sであり、TX空間プロセッサー130cは、以下に図解するように、各ブロック内のデータシンボルを異なるサブバンドおよび異なる送信アンテナに供給する。 マルチプレクサー/デマルチプレクサー630は、またパイロットシンボルで多重化し、N T送信アンテナのためにN T送信シンボルシーケンスを供給する。

    図7Bは、4つの送信アンテナ(N T =4)および16のサブバンドを備えた典型的なMIMO−OFDMシステムのための2つのデータシンボルブロック(N p =2)の多重化/逆多重化の実施形態を示す。 第1のデータシンボルブロックの場合、第1の4つのデータシンボルs 1,1 、s 1,2 、s 1,3 、およびs 1,4がそれぞれ送信アンテナ1、2、3、4のそれぞれのサブバンド1、2、3、43上に送信される。 次の4つのデータシンボルs 1,5 、s 1,6 、s 1,7 、s 1,8は、包み込まれそれぞれ送信アンテナ1、2、3、4のそれぞれのサブバンド5、6、7、8上に送信される。 第2のデータシンボルブロックの場合、最初の4つのデータシンボルs 2,1 、s 2,2 、s 2,3 、s 2,4は、それぞれ送信アンテナ3、4、1および2のそれぞれのサブバンド1、2、3、4上に送信される。 次の4つのデータシンボルs 2,5 、s 2,6 、s 2,7 、およびs 2,8は包み込まれ、それぞれ送信アンテナ3、4、1、2のそれぞれサブバンド5、6、7、8上に送信される。 図7Bに示される実施形態の場合、各シンボル期間のための各送信アンテナのためのN Fの周波数ドメイン値のセットは、いくつかのサブバンドの送信シンボルを含み、他のサブバンドに対してゼロを含む。

    図7Bは、NFのサブバンドおよびNTの送信アンテナにわたって2つのデータシンボルブロックの送信を同時に示す。 一般に、任意の数のデータシンボルブロックは、サブバンドおよび送信アンテナにわたって同時に送信してもよい。 例えば、図7Bにおいて、1つ、2つ、3つ、または4つのデータシンボルブロックは、同時に送信してもよい。 しかしながら、同時に確実に送信されるかもしれないデータシンボルブロックの数は、MIMOチャネルのランクに依存し、従ってN pは、N s以下でなければならない。 図7Bに示される送信スキームは、MIMOチャネルのランクに基づいて、異なる数のデータシンボルブロックを同時に送信することの容易な適応を可能にする。

    図7Bに示される実施形態の場合、各データシンボルブロックは、N Fのサブバンドに亙って、対線上におよびすべてのN Tの送信アンテナから送信される。 これは、同時に送信されているすべてのN Pデータシンボルブロックに対して周波数および空間ダイバーシティの両方を供給する。 これは、すべてのデータパケットに対して単一のレートを使用可能にする。 しかしながら、また、同時に送信される異なるデータパケットに対して異なるレートを使用してもよい。 異なるレートの使用は、例えば、IDDスキームを実施しないリニア受信機のようないくつかの受信機の場合よりよい性能を提供するかもしれない。 異なるレートを有した複数のデータパケットの同時のIR送信は、2004年2月23日に出願された「MIMO通信システムにおける複数の並列チャネルのためのインクリメンタル冗長度送信」(Inremental Redundancy Transmission for Multiple Parallel Channels in a MIMO Communication System)というタイトルの同一出願人により米国特許出願シリアル番号第10/785,292に記載されている。

    また、周波数と空間ダイバーシティの両方を達成しながら、他の方法で、マルチプレクシング/デマルチプレクシングを実行してもよい。 例えば、マルチプレクシング/デマルチプレクシングは、各送信アンテナのすべてのN Fのサブバンドは、送信シンボルを運ぶために使用されるようであってもよい。 各送信アンテナの全電力はP antに制限されているので、各送信シンボルのために利用可能な送信電力量は、送信シンボルを運ぶサブバンドの数に依存する。

    図6Dに戻って参照すると、送信機ユニット132bは、TX空間プロセッサー130cからのN Tの送信シンボルシーケンスを受信して条件付けし、N Tの変調された信号を発生する。

    2. 受信機 図8Aは、図1の受信機の一実施形態である受信機150aのブロック図を示す。 受信機150aにおいて、N Rの受信アンテナ810a乃至810rは、送信機110により送信されたN Tの変調された信号を受信し、受信機ユニット154内のそれぞれN RのRX RFユニット812a乃至812rにN Rの受信された信号を供給する。 各RX RFユニット812はその受信される信号に条件付けてディジタル化し、シンボル/チップのストリームを提供する。 単一キャリアのMIMOシステムの場合、OFDM復調器814a乃至814rは必要なく、各RX RFユニット812は、それぞれのデマルチプレクサー816に直接シンボルのストリームを供給する。 MIMO−OFDMシステムの場合、各RX RFユニット812は、それぞれのOFDM復調器814にチップのストリームを供給する。 各OFDM復調器814は、(1)各受信されたOFDMシンボル内の循環プリフィックスを除去し、受信された変換されたシンボルを得る、および(2)各受信された変換されたシンボルを高速フーリエ変換(FFT)を用いて周波数ドメインに変換し、N FのサブバンドのためのN Fの受信されたシンボルを得ることにより、チップのストリーム上でOFDM復調を実行する。 両方のシステムの場合、デマルチプレクサー816a乃至816rは、RX RFユニット812またはOFDM復調器814からN Rのシンボルストリームを受信し、各スロットのための(データのための)受信されたシンボルのN RのシーケンスをRX空間プロセッサー160aに供給し、受信されたパイロットシンボルをチャネル推定器172に供給する。

    RX空間プロセッサー160aは検出器820およびマルチプレクサー822を含んでいる。 検出器820は、N Rの受信されたシンボルシーケンスに対して空間のまたは時空の処理(または「検出」)を実行し、N Tの検出されたシンボルシーケンスを得る。 各検出されたシンボルは送信器によって送信されたデータシンボルの推定値である。 検出器820は、最大比率結合(MRC)検出器、線形のゼロ−フォーシング(ZF)検出器(これは、またはチャネル相関マトリクス反転(CCMI)検出器とも呼ばれる)、最小平均二乗誤差(MMSE)検出器、MMSEリニアイコライザ(MMSE−LE)、決定フィードバックイコライザ(DFE)あるいは他のある検出器/イコライザを実施してもよい。 検波は、空間処理が送信器で行なわれない場合、チャネル応答マトリクスの推定値に基づいて実行してもよい。 あるいは、検出は、単一キャリアMIMOシステムのための送信器において、データシンボルが送信データベースマトリクスを用いてあらかじめ乗算されるなら、有効チャネル応答マトリクス effHMに基づいて実行してもよい。 簡単にするために、以下の記載は、送信ベースマトリクスが使用されなかったと仮定する。

    MIMO−OFDMシステムのためのモデルは次のように表現してもよい。

    (k)は、サブバンドk上のN Tの送信アンテナから送信されたN TのデータシンボルのためのN Tのエントリを備えた{N T ×1}である。 (k)は、サブバンドk上のN Rの受信アンテナを介して得られたN Rの受信されたシンボルのためのN Rのエントリを備えた{N R ×1}である。 (k)は、サブバンドkのための{N R ×N T }のチャネル応答マトリクスである。 (k)は加法白色ガウス雑音(AWGN)のベクトルである。 ベクトルn(k)は、ゼロ平均と、 Λ n=σ 2 Iの共分散マトリクスを有するように仮定される。 但し、σ2は、雑音の分散であり、 は、対角線に沿って1を有し、他のどの場所では、ゼロを有するアイデンティティマトリクスである。

    MIMO−OFDMシステムの場合、受信機は、データ送信のために使用されるサブバンドの各々に対して別個に検出を実行する。 以下の記載は1つのサブバンドの場合である。 そして簡単のためにサブバンドインデックスkは、数学的微分において省略されている。 また、以下の記載は単一キャリアMIMOシステムに対して適用可能である。 簡単にするために、ベクターはN Tの送信アンテナから送られたN Tのデータシンボルを含むと仮定される。

    MRC検出器による空間処理は次のように表現してもよい。

    但し mrcは、MRC検出器の応答であり、これは mrcである。

    は、MRC検出器のための検出されたシンボルの{N T ×1}ベクトルである。 ”H”は共役転置である。

    送信アンテナiのための検出されたシンボルは、

    として表してもよい。 但し、 mrc,i mrcのi番目の列であり、 iは送信アンテナiとN Rの受信アンテナとの間のチャネル応答ベクトルである。

    MMSE検出器による空間処理は次のように表現してもよい。

    但し mmse =( HH H +σ2 )−1 は、MMSE検出器のためのものである。 送信アンテナiのためのMMSE検出器応答は、 mmse,i=( HH H +σ2 -1 iとして表してもよい。

    ゼロフォース検出器による空間処理は以下のように表してもよい。

    ただし、 zf H -1はゼロフォース検出器のためのものである。 送信アンテナiのためのゼロフォース検出器応答は、 zf i H -1として表してもよい。

    スロットごとに、検出器820は、

    のN Tのエントリに相当するN Tの検出されたシンボルシーケンスを供給する。 マルチプレクサー822は検出器820からN Tの検出されたシンボルシーケンスを受信し、送信器においてTX空間プロセッサー130によって行なわれた処理に相補的な処理を実行する。 図6Aおよび6CにおけるTX空間プロセッサー130aのような各スロットにおいて唯一つのデータシンボルブロックが送信されるなら、マルチプレクサー822は、N Tのシーケンス内で検出されたシンボルを1つの検出されたシンボルブロックに多重化する。 それぞれ図6Bおよび6DにおけるTAX空間プロセッサー130bおよび130cのような各スロットにおいて複数のデータシンボルブロックが送信されるなら、マルチプレサー822は、N Tのシーケンス内の検出されたシンボルを(図8Aに図示しない)N Pの検出されたシンボルに逆多重化する。 いずれの場合にも、各検出されたシンボルブロックは、送信機により送信されたデータシンボルブロックの推定値である。

    チャネル推定器172は、(例えば、受信されたパイロットシンボルに基づいて)MIMOチャネルのためのチャネル応答マトリクスおよび受信機における雑音レベルを推定し、チャネル推定値をコントローラー180に供給する。

    コントローラー180内では、マトリクス計算ユニット176は、上に記述されるように、推定されたチャネル応答マトリクスに基づいて検出器応答 mrc mmse 、または zfであってもよい)を導き出し、検出器応答を検出器820に供給する。 検出器820は、受信されたシンボルのベクトルを検出器応答Wと予め乗算し、検出されたシンボルのベクトル

    を得る。 レートセレクター174(それは、図8Aで示される受信機の実施形態のためのコントローラー180によって実施される)は、下記に述べられるように、チャネル推定値に基づいてレート選択を実行する。 ルックアップ表(LUT)184は、MIMOシステムによりサポートされたレートのセットおよび各レートに関連するパラメーター値のセット(例えば、データレート、パケットサイズ、コーディングスキームまたはコードレート、各レートのための変調スキーム等)を記憶する。 レートセレクター174は、レート選択に使用される情報のためにLUT184をアクセスする。

    図8Bは、図1および8AにおけるRXデータプロセッサー170の一実施形態である、RXデータプロセッサー170aのブロック図を示す。 RXデータプロセッサー170a内では、シンボルデマッピングユニット830は、一度に1つのブロックの割合でRXデータプロセッサー160aから検出されたシンボルブロックを受信する。 検出されたシンボルブロック毎に、シンボルデマッピングユニット830は、(コントローラー180からの復調制御により示されるように)そのブロックに使用される変調スキームに従って検出されたシンボルを復調し、復調されたデータブロックをチャネルインターリーバー840に供給する。 チャンネルデインターリーバー840はデマルチプレクサー842とNBのブロックデインターリーバー844a乃至844nbを含む。 新しいデータパケットを受信する前に、ブロックデインターリーバー844a乃至844nbは消去を用いて初期化される。 消去は、逸失したコードビットの代わりをし(すなわち、まだ受信していないコードビット)、デコーディングプロセスにおいて適切な重みが与えられる。

    マルチプレクサー842はシンボルデマッピングユニット830から復調されたデータブロックを受信し、各復調されたデータブロックを適切なブロックインターリーバー844に供給する。 各ブロックデインターリーバー844は、そのブロックに対して送信機において実行されたインターリービングに相補的な方法でそのブロック内の復調されたデータをデインターリーブする。 インターリービングが選択されたレートに依存する場合、破線によって示されるように、コントローラー180は、デインターリービング制御をブロックデインターリーバー844に供給する。

    新しいデータシンボルブロックがデータパケット用の送信器から受信される場合は常に、復号は、そのパケットのために受信されたすべてのブロック上で新たに行なわれる。

    再アセンブリーユニット848は、次の復号のためのデインターリーブされたデータのパケットを形成する。 デインターリーブされたパケットは、(1)現在のパケットのために受信されたすべてのデータシンボルブロックのためのデイタンーリーブされたデータブロックおよび(2)現在のパケットのために受信されないデータシンボルブロックのための消去を含む。 再アセンブリーユニット848は、コントローラー180からの再アセンブリー制御により示されるように、送信機により実行される分割と相補的な方法で再アセンブリーを実行する。

    FECデコーダー850は、コントローラー180からのデコーディング制御によって示されるように、送信器において実行されるFEC符号化に対する相補的な方法で、デインターリーブされたデータパケットを復号する。 例えば、ターボコーディングまたは畳み込みコーディングがそれぞれ送信機において実行されるなら、ターボデコーダーまたはビタビデコーダーは、FECデコーダー850のために使用してもよい。 FECデコーダー850は現在のパケットのための復号されたパケットを提供する。 CRCチェッカー852は、復号されたパケットをチェックし、パケットが正しく復号されたかまたはエラーで復号されたかどうかを決定し、復号されたパケットのステータスを供給する。

    図9Aは、受信機150bのブロック図を示す。 受信機150bは図1の受信機150の他の実施形態である。 受信機150bは反復検出およびデコーディング(IDD)スキームを実施する。 明確にするために、IDDスキームは図4Bおよび5に示すコーディングスキームのために以下に記載される。 コーディングスキームは、データパケットを3つの部分に符号化する。 すなわち、システマティックビット{c data }、第1パリティビット{c p1 }、および第2パリティビット{c p2 }である。

    受信機150bは、復号されたパケットを得るためにデータパケットのための受信されたシンボル上で反復検出およびデコーディングを実行する検出器920およびFECデコーダー950を含む。 IDDスキームは、チャネルコードのエラー訂正機能を利用し、改良された性能を提供する。 これは、以下に記載するように、N ddの反復のための検出器920とFECデコーダー950との間で演繹的情報を反復的にわたすことにより達成される。 但し、N dd >1である。 演繹的な情報は、送信ビットの可能性を示す。

    受信機150bはRX空間プロセッサー160bとRXデータプロセッサー170bを含んでいる。 RX空間プロセッサー160b内では、バッファー918は、スロットごとに受信機ユニット154によって供給される受信されたシンボルシーケンスを受信し記憶する。 データパケットに対して送信機から新しいデータシンボルブロックが受信されるときはいつも、そのパケットに対して受信されるすべてのブロックに対して受信されたシンボル上で新しく(すなわち、開始から)反復検出およびデコーディングが実行される。

    検出器920は、受信されたブロックごとにN Rの受信されたシンボルシーケンス上で空間処理または検出を実行し、そのブロックのためのN Tの検出されたシンボルシーケンスを供給する。 検出器920はMRC検出器、ゼロ−フォーシング検出器(MMSE検出器)、または他のある検出器/イコライザを実施してもよい。 明確にするために、MMSE検出器を備えた検出は以下に記載される。

    反復検出およびデコーディングを備えたMMSE検出器の場合、送信アンテナiのための検出されたシンボル

    は、以下のように表してもよい。

    但し、 iおよびuiは、MMSE基準に基づいて導き出される。 MMSE基準は次のように表すことができる。

    式(7)において提起された最適化問題に対する解法は以下のように表すことができる。

    但し、 iはチャネル応答マトリクスのi番目の列である。 iはi番目の列をゼロに設定した場合Hに等しい。 iは、 のi番目の要素を除去することにより得られる{(N T -1)×1}ベクトルである。 E[a]は、ベクトルのエントリの期待値である。 VAR[ aa H ]は、ベクトルaの共分散マトリクスである。 マトリクスは、送信アンテナiのためのチャネル応答ベクトル iの外積である。 マトリクスは、送信アンテナiに対する干渉の共分散マトリクスである。 ベクトルは、送信アンテナiに対する干渉の期待値である。 式(6)は以下のように簡単化することができる。

    但し

    であり、η iはゼロ平均および

    の分散を有したガウス雑音サンプルである。 ガウス雑音サンプルη iは、他の送信アンテナからの干渉は、MMSE検出器のあとのガウス分布であると仮定する。 ガウス雑音サンプラーは、他の送信アンテナからの干渉がMMSE検出器の後のガウス分布であると仮定する。

    以下の記載では、上付きの添え字nは、n番目の検出/デコーディング反復を示し、上付きの添え字mは、リカバーされる現在のパケットのために受信されるm番目のデータシンボルブロックを示す。 第1の反復の場合(すなわち、n=1)、演繹的情報がFECデコーダーから利用できないので、検出はもっぱら受信したシンボルに基づく。 それゆえ、「1」または「0」である等価な確率を有するビットが仮定される。 この場合、方程式(8)はリニアMMSE検出器に変形する。 これは

    として与えることができる。 次の反復毎に(すなわち、n>1)、FECデコーダーにより供給される演繹情報は検出器により使用される。 反復数が増加するにつれ、干渉は低減し、検出器は、フルダイバーシティを得るMRC検出器に集中する。

    現在のパケットに対して受信されたデータシンボルブロック毎に、図9Aの検出器920は、そのブロックのためのNRの受信されたシンボルシーケンス上で検出を実行し、N Tの検出されたシンボルシーケンスを供給する。 マルチプレクサー922は、NTのシーケンス内で検出されたシンボルを多重化し、検出されたシンボルブロックを得る。 検出されたシンボルブロックは、RXデータプロセッサー170bに供給される。 m番目のデータシンボルブロックのためのn番目の検出/デコーディング反復において得られた検出されたシンボルブロックは

    として示される。

    RXデータプロセッサー170b内では、ログ尤度比(LLR)計算ユニット930は、RX空間プロセッサー160bから検出されたシンボルを受信し、各検出されたシンボルのためのBコードビットのLLRsを計算する。 各検出されたシンボル

    はデータシンボルsiの推定値である。 データシンボルsiの推定値は、Bコードビットb i =[b i,1i,2・・・b i,B ]を信号コンステレーションのあるポイントにマッピングすることにより得られる。 検出されたシンボル

    のj番目のビットのためのLLRは以下のように表してもよい。

    但し、b i,jは検出されたシンボル

    のためのj番目のビットである。

    は、1であるビットb i,jを有した検出されたシンボル

    の確率である。

    は、−1であるビットb i,jを有する検出されたシンボル

    の確率である。

    i,jはビットb i,jのLLRである。 LLRs{x i,j }は検出器によりFECデコーダーに供給される演繹情報を表し検出器LLRsとも呼ばれる。

    簡単にするために、各検出されたシンボル

    のためのBビットは、独立であるようにインターリービングは仮定される。 方程式(14)は以下のように表してもよい。

    但しΩj,qはj番目のビットがqに等しい信号コンステレーション内のポイントの集合である。 sは変調シンボルまたは評価される集合Ω j,qのポイント(すなわち、仮定されたシンボル)である。 α iは、送信アンテナのためのおよび上で定義された利得である。 v iは検出されたシンボル

    のためのガウス雑音サンプルηiの分散である。 iは仮定されたシンボルsのためのBビットの集合である。 i (j)はj番目のビットが除去された iに等しい。 iは仮定されたシンボルsのBビットのためのFECデコーダーから得られたLLRsの集合である。 i (j)は、j番目のビットのためのデコーダーLLRが除去された iに等しい(すなわち、

    である)。 "T"は、転置を示す。 (i、j)番目のビットのためのデコーダーLLRは、以下のように表すことができる。

    但し、Pr(b i,j =1)はビットb i,jが1である確率である。 Pr(b i,j =−1)はビットb i,jが−1である確率である。

    第1の反復(n=1)の場合、ビットのための演繹的情報が利用可能でないので、各ビットが1または−1である等価な確率を示すために (j)のエントリのすべてがゼロに設定される。 次の反復毎に、 (j)のエントリは、FECデコーダーからのビットのための「ソフト」値に基づいて計算される。 LLR計算ユニット930は、RX空間プロセッサー160bから受信された、各検出されたシンボルのコードビットに対してLLRを供給する。 m番目のデータシンボルブロックのためのn番目の検出/デコーディング反復において得られるLLRsのブロックは、

    として示される。

    チャネルデインターリーバー940は、LLR計算ユニット930からLLRの各ブロックを受信し、デインターリーブし、ブロックのためのデインターリーブされたLLRsを供給する。 再アセンブリーユニット948は、(1)送信機から受信されたすべてのデータシンボルブロックのためのチャネルデインターリーバー940からのデインターリーブされたLLRsのブロックおよび(2)受信されないデータシンボルブロックのためのゼロ値のLLRsのブロックを含むLLRsのパケットを形成する。 n番目の検出/復号反復のためのLLRsのパケットは、{xn}として示される。 以下に記載されるように、FECデコーダー950は、再アセンブリーユニット948からのLLRsのパケットを受信しデコードする。

    図9Bは、それぞれ図9Aおよび8BのFECデコーダー950および850に使用してもよいターボデコーダー950aのブロック図を示す。 ターボデコーダー950aは、図4Bで示されるもののような並列の連結した畳み込み符号のための反復復号を行なう。

    Turboデコーダー950a内では、デマルチプレクサー952は、(入力LLRsとしても示される)再アセンブリーユニット948からのLLRs{xn}のパケットを受信して、ビットLLRs

    、第1パリティビットLLRs

    および第2パリティビットLLRs

    に逆多重化する。 ソフト入力ソフト出力(SISO)デコーダー954aは、デマルチプレクサー952からのデータビットLLRs

    と第1パリティビットLLRs

    およびコードデインターリーバー958からのデインターリーブされたデータビットLLRs

    を受信する。 次に、SISOデコーダー954aは、第1の構成要素である畳み込み符号に基づいて、データのための新しいLLRsと第1のパリティビット

    を導き出す。 コードインターリーバー956は、送信機において使用されるコードインターリービングスキームに従ってデータビットLLRs{x data }をインターリーブし、インターリーブされたデータビットLLRs

    を供給する。

    同様に、SISOデコーダー954bは、デマルチプレクサー952からデータビットLLRs

    と第2のパリティビットLLRs

    を受信するとともに、コードインターリーバー956からインターリーブされたデータビットLLRs

    を受信する。 次に、SISOデコーダー954bは、第2の構成要素である畳み込み符号に基づいて、データのための新しいLLRsと第2のパリティビット

    を導き出す。 コードデインターリーバー958はコードインターリービングに対して相補的な方法でデータビットLLRs{x data2 }をデイタンーリーブし、デインターリーブされたデータビットLLRs

    を供給する。 SISOデコーダー954aおよび954bは、BCJR SISO最大帰納的(MAP)アルゴリズムまたはそのより低い複雑性導関数、ソフト出力ビタビ(SOV)アルゴリズム、または他のあるデコーディングアルゴリズムを実施してもよい。 これらのアルゴリズムは技術的に知られている。

    SISO復号器954aおよび954bによる復号は現在の検出/デコーディング反復nに対してN dec回反復される。 但しN dec >1である。 すべてのN decのデコーディング反復が完了した後で、結合器/マルチプレクサー960は、SISOデコーダー954aから最後のデータビットLLRs{x data1 }と、最後の第1パリティビットLLRs

    を受信し、コードデインターリーバー958からデインターリーブされた最後のデータビットLLRs

    を受信し、SISOデコーダー954bから最後の第2パリティビットLLRs

    を受信する。 次に、結合器/マルチプレクサー960は、以下のように次の検出/デコーディング反復n+1のためのデコーダーLLRs

    を計算する。

    デコーダーLLRs

    は方程式(16)内のλ i,jに相当し、FECデコーダーにより検出器に供給される演繹情報を表す。

    すべてのN ddの検出/デコーディング反復が完了した後で、結合器/マルチプレクサー960は、以下のように最後のデータビットLLRs{x data }を計算する。

    但し、

    は最後の検出/デコーディング反復のためにLLR計算ユニット930により供給されるデータビットLLRsである。 スライサー962は、最後のデータビットLLRs{xdata}をスライスし、リカバーされるパケットのための復号されたパケット

    を供給する。

    CRCチェッカー968は復号されたパケットをチェックし、パケットステータスを供給する。

    図9Aに戻ると、FECデコーダー950からのデコーダーLLRs

    は、チャネルインターリーバー970によりインターリーブされ、インターリーブされたデコーダーLLRsは検出器920に供給される。 検出器920は、受信したシンボル{rm}とデコーダーLLRs

    に基づいて新しく検出されたシンボル

    を導き出す。 デコーダーLLRs

    は、(a)方程式(12)内のを導き出すために使用される干渉の期待値(すなわち、E[si]、および(b)方程式(11)内のを導き出すために使用される干渉の分散(すなわち、VAR[ i ])を計算するために使用される。

    上述したように、RX空間プロセッサー160aからのすべての受信されたデータシンボルブロックのための検出されたシンボル

    は、RXデータプロセッサー170bにより再びデコードされる。 検出およびデコーディングプロセスはN dd回反復される。 反復検出およびデコーディングプロセスの期間に、検出されたシンボルの信頼性は、各検出/デコーディング反復を用いて改善する。

    方程式(8)に示されるように、MMSE検出器応答 iに依存する。 は、干渉の分散VAR[ i ]に依存する。 は、各検出/デコーディング反復に対して異なるので、MMSE検出器応答 iも各反復に対して異なる。 受信機150bを単純化するために、検出器920は(1)N ddi検出/デコーディング反復のためのMMSE検出器および(2)N dd2の検出/デコーディング反復のためのMRC検出器(または反復とともに変わらない応答を有するある他のタイプの検出器/イコライザ)を実施してもよい。 この場合、N dd1およびN dd2は各々1またはそれより大きい値であり得る。 例えば、MMSE検出器は、第1の検出/デコーディング反復に使用してもよく、MRC検出器は、次の5つの検出/デコーディング反復に使用してもよい。 別の例として、MMSE検出器は、最初の2つの検出/デコーディング反復に使用されてもよい。 また、MRC検出器は次の4つの検出/デコーディング反復に使用されてもよい。

    MRC検出器は、方程式(6)で示すように、項u iを用いて実施してもよい。 この場合、 mrc,i iと交換する。 方程式(6)、(9)、(12)で示されるように、項u iは、干渉の期待値E[ i ]に依存する。 受信機150bをさらに簡単化するために、項u iは、MMSE検出器からMRC検出器に切り替えた後で省略してもよい。

    反復検出およびデコーディングスキームは種々の利点を提供する。

    例えば、IDDスキームは、NTの送信アンテナを介して同時に送信されたすべてのデータパケットのための単一レートをサポートし、周波数選択フェージングに対抗することができ、図4Bに示される並列に連結された畳み込み符号を含む種々のコーディングおよび変調スキームと一緒に柔軟に使用してもよい。

    3. レート選択単一キャリアMIMOシステムおよびMIMO−OFDMシステムの両方の場合、受信機および/または送信機は、MIMOチャネルを推定することができ、MIMOチャネル上のデータ送信のための適切なレートを選択することができる。 レート選択は種々の方法で実施してもよい。 いくつかの例示レート選択スキームは、以下に記載される。

    第1のレート選択スキームにおいて、MIMOチャネル上のデータ送信のためのレートは、ある基準に基づいて選択される。 この基準は、N Tの送信アンテナのためのチャネル応答をモデル化する等価システムを用いて導き出される。 等価システムは、AWGNチャネル(すなわち、フラットな周波数応答を有した)およびN Tの送信アンテナの平均スペクトル効率に等しいスペクトル効率を有するように定義される。 等価システムは、N Tの送信アンテナの合計容量に等しい合計容量を有する。 平均スペクトル効率は(1)送信アンテナ毎に受信されたSNRを推定する(例えば、受信されたパイロットおよび/またはデータシンボルに基づいて)、(2)受信されたSNRから各送信アンテナのスペクトル効率を計算するおよび(制約されたまたは非制約された)スペクトル効率関数、f(x)に基づいて、および(3)個々の送信アンテナのスペクトル効率に基づいてNTの送信アンテナの平均スペクトル効率を計算することにより決定してもよい。 測定基準は、平均スペクトル効率をサポートするために等価なシステムにより必要とされるSNRとして定義してもよい。 このSNRは、平均スペクトル効率からおよび逆関数f -1 (x)に基づいて決定してもよい。

    システムは、レートのセットをサポートするように設計してもよい。

    サポートされるレートの1つは、ヌルレートのためのもの(すなわち、ゼロのデータレート)であってもよい。 残りのレートの各々は、特定のノンゼロデータレート、特定のコーディングスキームまたはコードレート、特定の変調スキーム、およびAWGNチャネルのための性能の目標レベル(例えば、1%PER)を達成するのに必要な特定の最小SNRに関連する。 ノンゼロデータレートを有した各サポートされたレートの場合、必要なSNRは、特定のシステム設計(すなわち、そのレートのためにシステムにより使用される、特定のコードレート、インターリービングスキーム、変調スキーム等)に基づいて、およびAWGNチャネルのために得られる。 当技術分野で周知のように必要なSNRは、コンピューターシミュレーション、経験に基づく測定等により得てもよい。 サポートされたレートのセットおよびそれらの必要なSNRsは、ルックアップテーブル(例えば、図8AのLUT184)に記憶してもよい。

    測定基準はシステムによりサポートされるレートの各々のための必要なSNRに対して比較してもよい。 測定基準以下である必要なSNRを有した最も高いレートはMIMOチャネル上のデータ送信に使用するために選択される。 第1のレート選択スキームは、2002年6月20日に出願された、「マルチチャネル通信システムのためのレート制御](Rate Control for Multi-Channel Communication System)というタイトルの同一出願人による米国特許出願シリアル番号第10/176,567に詳細に記載されている。

    第2のレート選択スキームにおいて、MIMOチャネル上のデータ送信のためのレートは、NTの送信アンテナのための受信されたSNRsに基づいて選択される。

    各送信アンテナのための受信されたSNRが最初に決定され、次に、平均受信SNR、γ rx,avgがNTの送信アンテナのために計算される。 次に、動作するSNR、γ opが、平均受信SNR、γ rx,avgおよびSNRオフセットまたはバックオフファクター(back-off factor)γ os (例えば、γ op =γ rx +γ os 、但し単位はdBである)に基づいてN Tの送信アンテナのために計算される。 SNRオフセットは推定誤差、MIMOチャネルのばらつきおよび他の要因に対処するために使用される。 動作するSNR、γ opは、システムによりサポートされるレートの各々のための必要なSNRに対して比較してもよい。 動作するSNR以下である必要なSNRを有した最も高いレート(すなわち、γ reqop )は、MIMOチャネル上のデータ送信に使用するために選択される。 第2のレート選択スキームは、2003年3月20日に出願された「マルチチャネル通信システムにおけるデータ送信のための送信モード選択」(Transmission Mode Selection for Data Transmission in a Multi-Channel Communication System)というタイトルの同一出願人により米国特許出願シリアル番号第10/394,529に詳細に記載されている。

    ここに記載されたIR送信技術は、種々の手段により実施してもよい。

    例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェアあるいはそれらの組合せにおいて実施してもよい。 ハードウェアで実施する場合、IR送信のために送信機において使用される処理ユニットは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASICs)、ディジタルシグナルプロセッサー(DSP)、ディジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサー、コントローラー、マイクロコントローラ、ここに記載された機能を実行するように設計された他の電子ユニットまたはそれらの組み合わせ内で実施してもよい。 IR送信を受信するために受信機において使用される処理装置も1つ以上のASICs、DSPs、DSPDs、PLDs、FPGAs、プロセッサー、コントローラー等内で実施してもよい。

    ソフトウェア実施の場合、IR送信技術は、ここに記載された機能を実行するモジュール(例えば、手続、機能等)を用いて実施してもよい。

    ソフトウェアコードは、メモリユニット(例えば、図1のメモリユニット142および182に)に記憶してもよく、プロセッサー(例えば、コントローラー140および180)により実行してもよい。 メモリユニットは、プロセッサー内部でまたはプロセッサー外部で実施してもよい。 プロセッサー外部で実施する場合、メモリユニットは、当該技術分野で周知のように、種々の手段を介してプロセッサーに通信可能に接続することができる。

    見出しは、参考のために、およびあるセクションを見つけることを補助するためにここに含まれている。 これらの見出しは、見出しの下に記載された概念の範囲を制限することを意図したものではなく、これらの概念は、明細書全体にわたって他のセクションに適用可能性を有していてもよい。

    開示された実施形態の上述の記載は、技術に熟達したいかなる人もこの発明を製作しまたは使用することを可能にするために提供される。

    これらの実施形態への種々の変更は、当業者に容易に明白であり、ここに定義される包括的原理は、この発明の精神または範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用してもよい。

    従って、この発明は、ここに示される実施形態に限定されることを意図したものではなく、ここに開示される原理と新規な特徴に最も一致する範囲が許容されるべきである。

    図1は、IR送信を実施するMIMOシステムにおける送信機と受信機のブロック図を示す。

    図2は、MIMOシステムにおいて、IR送信を送信しおよび受信するプロセスを示す。

    図3は、IR送信を図解するタイミング図を示す。

    図4Aは送信機における送信(TX)データプロセッサーを示す。

    図4Bは、TXデータプロセッサー内のターボエンコーダーを示す。

    図5は、TXデータプロセッサーによる1つのデータパケットの処理を図解する。

    図6Aは、送信機におけるTX空間プロセッサーの1つの実施形態を示す。

    図6Bは、送信機におけるTX空間プロセッサーの1つの実施形態を示す。

    図6Cは、送信機におけるTX空間プロセッサーの1つの実施形態を示す。

    図6Dは、送信機におけるTX空間プロセッサーの1つの実施形態を示す。

    図7Aは、例示MIMO−OFDMシステムのための1つのデータシンボルブロックのデマルチプレクシングを示す。

    図7Bは、例示MIMO−OFDMシステムのための2つのデータシンボルブロックのデマルチプレクシングを示す。

    図8Aは、受信機の一実施形態を示す。

    図8Bは図8Aの受信機における受信(RX)データプロセッサーを示す。

    図9Aは、反復する検出およびデコーディングを実施する受信機を示す。

    図9Bはターボデコーダーを示す。

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